JPH10292610A - 遮音性を有する床構造 - Google Patents

遮音性を有する床構造

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JPH10292610A
JPH10292610A JP10831797A JP10831797A JPH10292610A JP H10292610 A JPH10292610 A JP H10292610A JP 10831797 A JP10831797 A JP 10831797A JP 10831797 A JP10831797 A JP 10831797A JP H10292610 A JPH10292610 A JP H10292610A
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JP
Japan
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floor
floor structure
gypsum
hard
sound
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Application number
JP10831797A
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English (en)
Inventor
Keigo Karashina
恵吾 唐品
Ryusuke Tamehiro
龍介 為広
Hiroyuki Sugaya
寛之 菅谷
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YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
Original Assignee
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の騒音や床の軽量衝撃音に加え、重量衝
撃音に対しても遮音効果があり、且つ防耐火性を有する
床構造を提供すること。 【解決手段】 床基板上に、硬質板及び仕上げ材又は仕
上げ下地材と仕上げ材が順次積層されてなることを特徴
とする遮音性を有する床構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮音性及び防耐火
性に優れた床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋において、その階上と階下とは天井
と床とで区画されるが、その床の構造は、一般に床根太
の上に合板等の床板を敷き、更に畳やフローリング等の
仕上げ材が施されて構成されている。この床構造は、快
適な居住性を保つ上で主要因に挙げられる床の遮音性、
即ち、ラジオ、テレビ及びステレオ等からの高い発生音
(以下室内騒音という)の空気伝播と固体伝播により階
下に伝わる音の減衰度合いを表示する空間音圧レベル差
及び床への軽量衝撃や重量衝撃による打撃音の遮音性に
問題があり、木造住宅、特に集合住宅においては、解決
すべき最重要課題の一つとされており、この解決策とし
て高価な軟質の遮音シートやグラスマット等の緩衝材を
前記床構造内に介在させ、遮音性の向上が図られてきて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、床構造
に遮音シートや緩衝材を介在させても、軽量衝撃音は多
少緩和されて改善されるが充分とは云えず、室内騒音や
床の重量衝撃音の遮断に対しては効果がなく、改善は認
められていなかった。又、前記床構造の欠陥として、そ
の床構造が可燃性の材質で構成されているため、防耐火
性に劣ることが挙げられる。従って、本発明の目的は、
室内騒音や床の軽量衝撃音に加え、重量衝撃音に対して
も遮音効果があり、且つ防耐火性を有する床構造を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、床基板上に、硬
質板及び仕上げ材又は仕上げ下地材と仕上げ材が順次積
層されてなることを特徴とする遮音性を有する床構造を
提供する。
【0005】本発明者等は、前記問題を鑑みて鋭意研究
したところ、床の構造体中に、硬質板を介在させること
により、室内騒音や床の軽量衝撃音及び重量衝撃音を有
効に遮断し、且つ防耐火性を有する遮音性の床構造が得
られるとの知見を得て本発明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を詳しく説明する。本発明の床構造を構成する硬
質板とは、石膏系のガラス繊維補強石膏板、抄造繊維石
膏板及び硬質石膏板等の如く、比重1〜2g/cm3
剛性の板状体であって、いずれも床材としての強度等の
特性を有し、遮音性及び防耐火性に優れた性能を有する
ものである。
【0007】特に、石膏系の硬質石膏板は比重が1.0
〜1.6であって、その製法は通常の石膏ボードの製法
に準じ、焼石膏、接着剤、繊維、その他の添加剤及び水
をミキサーで混練し、得られるスラリーを上下のグラス
メッシュ又は原紙間に流し込み、次いで厚みや幅を決定
する成型機を通過させ、しかる後に、硬化後粗切断して
乾燥機に通し、製品寸法に裁断して得られている。
【0008】つまり、硬質石膏板は、流し込み成形法に
より得られる石膏芯をグラスメッシュや原紙で被覆して
なる板状構造体を成し、その重量は石膏量によって主に
左右される。比重1.0〜1.6の硬質石膏板は、それ
を構成する石膏量が通常の石膏ボードの使用量の約1.
5〜2.5重量倍であり、床材としての強度等の特性を
有することは勿論、前記の防耐火性及び遮音性の特性に
加え、断熱性、施工性及び経済性等に優れた性能を併せ
持つことになる。又、石膏系硬質板としては、公知の撥
水剤を含有させ、撥水性の付与されたものも本発明にお
いて使用することができる。尚、硬質石膏板の撥水性
は、その吸水量が10重量%以下であることが好まし
い。
【0009】又、本発明の床構造における床基板とは、
木製や鋼製等の根太或いは根太上に配設された木板や合
板等の基板、又はコンクリートやALC板等のスラブで
構成されたものを云い、該基板上に配設される前記硬質
板の面密度は、5〜100kg/m2とすることが遮音
上好ましく、高面密度とするときは、特に、重い硬質板
を扱ううえでの作業性を考慮して、複数枚以上積層させ
ることが好ましい。尚、上記硬質板を積層するときに
は、積層によって生じる目地部をずらすことにより、遮
音性を更に向上させることができる。
【0010】尚、コンクリート等のスラブを床基板とし
て本発明の床を構成するときは、スラブ面に、根太を設
けず直接硬質板を配したり、又は砂等を散布してレベル
調整した後に硬質板を配し、その上に仕上げ材等を施す
ことができる。又、硬質板に配設する仕上げ材として、
畳及び意匠性のフローリング材やシート等が挙げられ、
これらの仕上げ材を硬質板上に設置することによって本
発明の遮音性の床構造は完成される。尚、意匠性のシー
トの場合は、一般的には該シートを合板等の捨て貼り材
に貼ったものが設置される。更に、予め硬質板とフロー
リング材等の化粧材とを積層した複合板を床基板上に配
設し、遮音性を有する本発明の床構造とすることもでき
る。
【0011】又、遮音性をより向上させる床構造とし
て、前記構造に加え、根太及び根太上に配設された木板
や合板等の基板の裏面(階下側)にグラスウールやロッ
クウール等で構成される面材を遮音材として直接配設す
ることができる。更に、本発明の遮音性を有する床構造
には、従来より使用されている遮音シートや遮音材を介
在させ、軽量衝撃音の遮音性をより向上させることがで
きる。尚、本発明の床構造は、階上と階下を区画しない
1階の床構造としても使用できることは当然である。
【0012】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。図1と図2は、本発明の一例を示
す床構造の一部切り欠き斜視図である。1は床構造、a
は根太、bは基板、2は根太aと基板bで構成された床
基板、3は硬質板、4は仕上げ材を示す。又、5は基板
bの裏面に配設した遮音材を示す。
【0013】図3は、図1の本発明の床構造の階下に、
一般的な天井構造Aを設けた階上と階下を隔てる区画構
造の一部切り欠き斜視図である。6は根太aに取り付け
た吊り木、7は吊り木に取り付けた野縁、8は野縁に取
り付けた天井板を示す。図4は従来の一般的な床構造の
一部切り欠き斜視図である。1’は床構造、a’は根
太、b’は合板、2’は床基板、4’は仕上げ材を示
す。
【0014】実施例1 図3に示すように本発明の床構造1を次のように構築し
た。38×235mm角の根太aが455mmピッチで
配列する上に、基板bとして厚さ12mm、幅910m
m、長さ1820mmの合板を取り付けて床基板2を構
築し、該床基板2の合板bの上に、比重1.3、厚さ1
2.5mm、幅910mm、長さ1820mmの石膏硬
質板3を固定し、更に厚さ12mm、幅300mm、長
さ1800mmのフローリングの化粧板4を、その目地
部が前記石膏硬質板3の目地部とずれるように張設し、
本発明の床構造を得た。
【0015】次いで、天井は、前記それぞれの根太a
に、38×43mm角の吊り木6を455mm間隔で図
に示すように取り付け、更に、各吊り木6の先端部の横
に図3に示すように野縁7を格子状に取り付け、厚さ
9.5mm、幅455mm、長さ910mmの天井板
(吉野石膏(株)のジプトーン)を、その目地が野縁面
の中央になるように固定して、階上と階下を隔てる区画
構造を構築した。
【0016】実施例2 実施例1における区画構造の床基板2を構成する石膏硬
質板の裏面に、密度32kg/m3、厚さ50mmのグ
ラスマットを固定し、本発明の床構造を完成し、更に天
井を実施例1と同様に設け、区画構造を構築した。 比較例1 実施例1と同様にして得た床基板2’の合板b’の上
に、実施例1と同様の仕上げ材4’を張設し、更に天井
を実施例1と同様に設け、比較例の区画構造を構築し
た。
【0017】次に、各実施例と比較例1における床と天
井からなる階上と階下を隔てる各区画構造につき、上下
階の音圧レベル差をJIS A1417、床衝撃音レベ
ルの測定をJIS A1418に従って測定した。その
結果を表1に示す。 表1 軽量床衝撃音 重量床衝撃音 上下階の音圧レベル差 実施例1 L−80 L−75 D−45 実施例2 L−75 L−75 D−50 比較例1 L−85 L−80 D−40
【0018】実施例1と2の本発明の床構造を用いた区
画構造は、比較例1の従来の床構造を用いた区画構造と
比較し、いずれの項目においても優れ、遮音性、特に重
量衝撃音に顕著な効果が得られた。又、実施例1と2の
区画構造の防耐火性は、各区画構造を構成する床構造の
部分が、建設省告示第1453号の準耐火45分又は6
0分の性能に相当するので、比較例1より向上したもの
となる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、硬質板を構造体中に介
在させるので、室内騒音や床の軽量衝撃音に加え、重量
衝撃音に対しても遮音効果があり、且つ防耐火性を有す
る床構造が得られる。特に、硬質板として、比重1.0
〜1.6の硬質石膏板を用いことにより、上記効果に加
え、施工性及び経済性の向上した遮音性を有する床構造
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示す床構造の斜視図
【図2】 本発明の一例を示す床構造の斜視図
【図3】 図1の本発明の床構造の階下に、一般的な天
井構造Aを設けた階上と階下を隔てる区画構造の斜視図
【図4】 従来の一般的な床構造の斜視図
【符号の説明】
1,1’:床構造 2,2’:根太と基板で構成された床基板 3:硬質板 4,4’:仕上げ材 5:基板bの裏面に配設した遮音材 6:根太aに取り付けた吊り木 7:吊り木に取り付けた野縁 8:野縁に取り付けた天井板 a,a’:根太 b,b’:基板 A:天井構造

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床基板上に、硬質板及び仕上げ材又は仕
    上げ下地材と仕上げ材が順次積層されてなることを特徴
    とする遮音性を有する床構造。
  2. 【請求項2】 床基板の裏面に遮音材が配設されている
    請求項1に記載の遮音性を有する床構造。
  3. 【請求項3】 硬質板が2枚以上積層されている請求項
    1又は2に記載の遮音性を有する床構造。
  4. 【請求項4】 硬質板が石膏系硬質板である請求項1乃
    至3のいずれかに記載の遮音性を有する床構造。
  5. 【請求項5】 石膏系硬質板が比重1.0〜1.6の硬
    質石膏板である請求項4に記載の遮音性を有する床構
    造。
  6. 【請求項6】 硬質石膏板が撥水性を有し、その吸水量
    が10重量%以下である請求項5に記載の遮音性の床構
    造。
JP10831797A 1997-04-11 1997-04-11 遮音性を有する床構造 Pending JPH10292610A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000049246A1 (fr) * 1999-02-16 2000-08-24 Ibiden Co., Ltd. Materiau de construction composite et son procede de production, et materiau de plancher composite
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