JP2003239522A - 防振支持具 - Google Patents

防振支持具

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JP2003239522A
JP2003239522A JP2002044396A JP2002044396A JP2003239522A JP 2003239522 A JP2003239522 A JP 2003239522A JP 2002044396 A JP2002044396 A JP 2002044396A JP 2002044396 A JP2002044396 A JP 2002044396A JP 2003239522 A JP2003239522 A JP 2003239522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の双方に対す
る防振性能を発揮でき、振動伝播を効果的に低減するこ
とのできる防振支持具を提供すること。 【解決手段】 上部中央に支持脚11を備えた内周弾性
部21と、この内周弾性部21の外側に設けられた外周
弾性部22とにより防振弾性体12が形成され、外周弾
性部22の外周面に錘部材13を装着して防振支持具1
0が形成されている。外周弾性部22の下面は内周弾性
部21の下面よりも低位置とされてコンクリートスラブ
Sへの設置面とされている。防振支持具10に軽量床衝
撃源により加振されると外周ゴム部22が圧縮変形して
これに対応する。この一方、重量床衝撃源により加振さ
れたときに内周ゴム部21が剪断方向に変形し、コンク
リートスラブSへの振動伝播を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振支持具に係
り、更に詳しくは、二重床における床パネルから躯体へ
の振動伝播を低減することのできる防振支持具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリートスラブからなる
躯体の上面側複数箇所に防振支持具を配置し、これらの
防振支持具に床パネルを支持させて躯体との間に一定の
空間を形成するようにした二重床が知られている。この
二重床に用いられる防振支持具としては、例えば、特開
平7−150740号公報に示されるように、床パネル
の下面側を支えるボルトからなる支持脚と、この支持脚
の下部領域に設けられた防振ゴムとを備えたタイプのも
のが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平7−150740号公報に開示された防振支持具
は、前記支持脚を支える円盤状のゴム受け部と、このゴ
ム受け部の外周縁から垂下する筒部とを備えた下部開放
型のカバーを支持脚と防振ゴムとの間に配置した構成と
なっており、床パネルに加えられる衝撃に対して圧縮力
のみを受ける構成となっている。そのため、前記防振ゴ
ムは大荷重に対して十分な変形を得ることができず、重
量床衝撃源などの大振動には対応し難くなり、期待する
防振効果を得ることができないという不都合がある。
【0004】ところで、実用新案登録第2594882
号公報には、支持脚と、当該支持脚の下部外周側に設け
られた防振ゴムと、この防振ゴムを上部に内包したケー
シングとを備えた防振支持具が開示されている。同支持
具における防振ゴムは、支持脚が配置された中央部下面
が外周部下面よりも上方に位置した構成が採用されてお
り、これにより、防振ゴムの外周側が圧縮力を受ける領
域とされる一方、中央部側が剪断力を受ける領域となっ
ている。従って、この防振支持具を二重床に適用すれ
ば、軽量床衝撃源に対して防振ゴムが圧縮変形して対応
する一方、重量床衝撃源に対しては防振ゴムが剪断方向
に変形して対応することが可能となる。
【0005】しかしながら、前記実用新案登録第259
4882号公報に開示された防振支持具では、過大衝撃
(重量床衝撃源:バンクマシンによる4000N)が加
わったときに、反力でケーシングから防振ゴムが脱落す
る現象が見られ、防振支持具としての機能を発揮できず
に実用上使用できないことが判明した。しかも、ケーシ
ングがスラブ上に着地するときに、当該ケーシングがス
ラブの上面を叩いてしまい、期待する振動伝播の低減を
期待できないという不都合を招来する。かかる不都合
は、防振ゴムがケーシングの上部に内包された構成であ
り、ケーシングの下面が床面への設置面とされているこ
とに起因する。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、軽量床衝撃音及び
重量床衝撃音の双方に対する防振性能を発揮でき、振動
伝播を効果的に低減することのできる防振支持具を提供
することにある。
【0007】本発明の他の目的は、振動伝播を低減する
とともに、施工時に、スラブ上に配置された防振支持具
の安定性を保って転倒し難くすることのできる防振支持
具を提供することにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、防振弾性体の効
果周波数を低域まで広くして防振効果を改善することの
できる防振支持具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、スラブの上方に位置する床パネルとの間
に配置されるとともに前記床パネルへの加振による圧縮
力を受ける領域と前記加振による剪断力を受ける領域と
を備えた防振支持具であって、前記床パネルの下面側に
位置する支持脚を支承する防振弾性体を含み、前記防振
弾性体の下面外周側領域が前記スラブへの設置部とされ
る、という構成を採っている。このような構成とすれ
ば、床パネルに衝撃が作用したときに、防振弾性体が浮
き上がっても、着地するときに、防振弾性体の弾力によ
り、躯体に発生する衝撃を大幅に緩和することができ、
床衝撃音レベルを低減することが可能となる。
【0010】また、本発明は、スラブの上方に位置する
床パネルとの間に配置されるるとともに前記床パネルへ
の加振による圧縮力を受ける領域と前記加振による剪断
力を受ける領域とを備えた防振支持具であって、前記床
パネルの下面側を支える支持脚と、この支持脚を支承す
る防振弾性体とを備え、前記防振弾性体は、中央部に前
記支持脚を備えて前記剪断力を受ける内周弾性部と、こ
の内周弾性部と一体に設けられるとともに前記圧縮力を
受ける外周弾性部とにより構成され、前記外周弾性部の
下面が内周弾性部の下面よりも低位置に設けられて前記
スラブへの設置部とされる、という構成を採り、これに
より、前述した目的をより良く達成しようとしたもので
ある。また、この構成では、設置領域が外側に位置する
構成となるため、施工時における姿勢も安定的に保つこ
とができ、不用意な転倒を防止することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、前記防振弾性体
の外周面側に前記スラブに当接しない状態で錘部材を設
けることが好ましい。この際、防振弾性体の外周面側の
中間に段部を介して下部が上部よりも大きくなるように
形成し、前記段部より上部外周面側に錘部材を設けるこ
とでスラブと錘部材との間に外周弾性部をかませるよう
にするとよい。このような構成により、設置領域が外側
に位置する構成と相俟って、防振弾性体の姿勢安定性を
更に向上させることができる。しかも、重量床衝撃源に
よる加振が作用したときに、防振弾性体が飛び跳ねて
も、前記段部が錘部材に係合する構成となっているた
め、防振弾性体と錘部材との一体性も確実に保つことが
できる。
【0012】また、前記外周弾性部は内周弾性部よりも
相対的に硬度が大きく設定される、という構成を採るこ
とができる。外周部を硬くすることで、加振時に防振弾
性体が径方向に拡大、縮小しようとする動きが妨げられ
るようになり、内周弾性部の剪断方向の変形を主として
生ずるようになる。すなわち、一般に、ばね定数が低い
剪断方向の変形で決定される共振周波数の低下が可能と
なり、防振弾性体による効果周波数を低域まで広くして
防振効果を改善することができる。
【0013】更に、前記内周弾性部は、下方が上方より
も大きな寸法となる略錐体状に形成される、という構成
を採ることが好ましい。これによれば、内周弾性部の外
側と内側が上に向かって略同じ比率で縮径するテーパ状
となり、内周弾性部でその厚みは径方向に略同一という
形状となる。この形状を採用することで、防振弾性体は
小変位時に圧縮し易く、大変形時には剪断変形し易いと
いう、軽量衝撃音、重量衝撃音の双方に騒音低減効果の
ある性質を持つようになる。
【0014】更に、前記内周弾性部の下面とスラブ上面
との間に形成される空間に連通する通路が前記外周弾性
部又は内周弾性部の少なくとも一方に形成される、とい
う構成も併せて採用するとよい。このような構成では、
内周弾性部による剪断方向への変形の妨げとなる空間内
の圧力変化を回避することができる。
【0015】また、前記外周弾性部の設置部は前記スラ
ブ上面との相対滑り防止部として形成される、という構
成を採るとよく、これにより、スラブ上面に対する防振
弾性体の食い付き精度を向上させて施工時等における防
振支持具の位置ずれを防止することができる。
【0016】以下、本発明に係る防振支持具が二重床に
適用された実施例について図面を参照しながら説明す
る。
【0017】図1に示されるように、躯体を構成するコ
ンクリートスラブSと、このコンクリートスラブSの上
面に設置された防振支持具10と、当該防振支持具10
に支持された床パネルPとにより二重床が形成されてい
る。ここで、本実施例における床パネルPは、特に限定
されるものではないが、下地パネルP1と、フローリン
グ等からなる仕上げパネルP2とからなる複層構造体に
よって構成されている。
【0018】前記防振支持具10は、床パネルPの下面
側に位置する支持脚11と、この支持脚11を支える防
振弾性体12と、当該防振弾性体12の外周側に装着さ
れた錘部材13とを構えて構成されている。
【0019】支持脚11は、上下方向に軸線が向けられ
たナット部材11Aと、このナット部材11Aの上端側
からねじ込まれて上下方向に進退可能なボルト11Bと
からなり、このボルト11Bの上端に、前記床パネルP
の下面に接する受け板20が設けられている。
【0020】前記防振弾性体12は、本実施例ではゴム
により構成されている。この防振弾性体12は、図2な
いし図5に示されるように、略円盤状をなす内周弾性部
21と、この内周弾性部21と一体に成形されるととも
に、当該内周弾性部21と同心円上に設けられた略円筒
状の外周弾性部22とにより構成されている。内周弾性
部21は、前記支持脚11のナット部材11Aを上部中
央で支持する一方、下面がコンクリートスラブSとの間
に空間C(図3参照)を形成する高さに設けられ、これ
により上方からの衝撃に対して剪断力を受ける領域が形
成されるようになっている。この内周弾性部21は、ナ
ット部材11A回りにおいて、上方に向かうに従って次
第に縮径する傾斜面となる二段階のテーパ面部21A、
21Bを備え、下面外周側にも同様に縮径する傾斜面と
なるテーパ面部21Cを備えた形状に設けられる。この
ように、内周弾性部21を下方が上方よりも大きな寸法
となる略錐体状に形成することにより、内周弾性部21
内で厚みは径方向に略同一という形状になる。これによ
り、ナット部材11Aの支持安定性が確保されると同時
に、上方から加えられる衝撃によって剪断方向に変形す
る時の一定の抵抗が付与されるようになっている。ま
た、防振弾性体12は、小変形時には圧縮変形し易く、
大変形時には剪断変形し易いという、軽量衝撃音、重量
衝撃音の双方に騒音低減効果のある性質を持つこととな
る。
【0021】前記外周弾性部22は、その硬度が内周弾
性部21の硬度よりも相対的に大きな材質により構成さ
れている。この外周弾性部22は、その下面側が内周弾
性部21の下面よりも低位置に設けられてコンクリート
スラブSへの設置部とされている。この外周弾性部22
の外周面には、上下方向中間部に段部25が形成されて
おり、この段部25により、外周弾性部22の上部外径
が下部外径よりも小径とされている。また、外周弾性部
22の下面は周方向に沿って延びるとともに略同心円上
に位置する複数の溝26が形成され、これらの溝26間
に位置する設置部としての複数のひれ状部28が、コン
クリートスラブSの上面に対して略水平方向への相対滑
り防止部として作用するようになっている。ここで、外
周弾性部22の設置部側には、前記空間Cを内外に連通
させる通略29が形成され、この通路29により、内周
弾性部21が剪断方向に変形したときの空間C内の空気
逃げが行われる一方、元の位置に戻るときに外気を導入
して空間C内の負圧化を防止できるようになっている。
なお、本実施例における通路29は、外周弾性部22の
周方向略90度間隔位置に設けられて合計4個設けられ
ているが、通略29間の間隔及び通路29の形成数は任
意に変更することができる。また、通路29は下方に開
放する下向きコ字状に限らず、前記空間Cが外周弾性部
22又は内周弾性部21を通じて内外に貫通していれば
よく、従って、外周弾性部22の下部領域に内外に貫通
する穴を形成することでもよいし、内周弾性部21の領
域に内外に貫通する穴を設けてもよい。
【0022】前記外周弾性部22の外周に設けられた錘
部材13は、金属もしくは樹脂により構成されている。
この錘部材13は略円筒状をなし、その下端13Aが前
記段部25に着座する状態に保たれ、これにより防振支
持具10の全体に対して上方から衝撃が加えられた時で
も防振弾性体12が錘部材13から抜け出してしまうこ
とがないようになっている。また、円筒状の錘部材13
が外周弾性部22の外周を囲むことで、過大な衝撃が加
えられた際に、防振弾性体12の破砕を防止することが
できる。
【0023】以上の防振支持具10を使用するときは、
コンクリートスラブS上の所定位置にセットし、各防振
支持具10における受け板20の高さ調整をボルト11
Bのねじ込み量によって調整する。なお、外周弾性部2
2の設置部側に接着剤を塗布してコンクリートスラブS
に接着するようにしてもよい。
【0024】このように防振支持具10を配置した状態
で、各防振支持具10上に床パネルPを配置して二重床
が形成される。この際、防振支持具10は、錘部材13
を備えているとともに、設置面が外周弾性部22に構成
され、且つ、外周弾性部22の下面にひれ状部28が形
成されている構成により、起立安定性が良好に保たれ、
また、コンクリートスラブSに対する相対滑りも抑制さ
れているため、不用意なる転倒と、横方向への位置ずれ
も効果的に防止されることとなる。
【0025】前記防振支持具10において、床パネルP
に対して軽量床衝撃源によって加振されたときには、外
周弾性部22が圧縮変形してこれに対応する一方、重量
床衝撃源によって加振されたときに内周弾性部21が剪
断方向に変形することでコンクリートスラブSへの振動
伝播を緩和することとなる。この際、内周弾性部21以
下の空間Cは、外部に連通している構成であるため、当
該空間C内の圧力を略一定に保つようになり、剪断方向
への変形も支障無く行なわれることとなる。また、外周
弾性部22の硬度が内周弾性部21の硬度よりも高く、
且つ、外周弾性部22の上部外周面側に円筒状若しくは
環状の錘部材13が配置されているため、外周弾性部2
2の径方向への変形も防止され、内周弾性部21の剪断
方向の変形を確実に行なわせることができる。
【0026】なお、本発明に係る防振支持具10は、前
記構成例に限定されるものではない。例えば、図6及び
図7に示されるように、内周弾性部21の上下各面側に
テーパ面部を設けることなく平坦な円盤状に設け、ま
た、外周弾性部22の外周面側に段部に設けずに円筒状
の錘部材13を設けるようにしてもよい。
【0027】また、本発明は、外周弾性部22の硬度が
内周弾性部21の硬度よりも大きく設定された場合に限
らず、これらの硬度差を設けることなく防振弾性体12
を形成することもできる。この場合には、防振弾性体1
2の成型工程を簡略化することができる。
【0028】更に、前記実施例では、防振弾性体が平面
視で略円形に表れる形状としたが、平面視で多角形に表
れる形状にすることも妨げない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧縮力を受ける領域と剪断力を受ける領域とを備えた防
振弾性体の下面外周側領域を設置部として構成したか
ら、床パネルに重量床衝撃源による大衝撃が加えられて
防振弾性体が浮き上がっても、これが着地するときに弾
力が作用することで、躯体に発生する衝撃を大幅に緩和
することができ、床衝撃音レベルを低減することが可能
となる。
【0030】また、前記防振弾性体を、剪断力を受ける
内周弾性部と、圧縮力を受ける外周弾性部とにより構成
して当該外周弾性部の下面側を設置部としたから、設置
領域が外側に位置する構成となり、施工時における姿勢
も安定的に保って不用意な転倒も防止することが可能と
なる。
【0031】更に、防振弾性体の外周面側にスラブ面に
当接しない状態で錘部材を設けた構成を採用した場合に
は、防振弾性体の全体に重さを付加することで当該防振
弾性体の姿勢安定性を更に向上させることができる。し
かも、重量床衝撃源で加振されて防振弾性体が飛び跳ね
ても、前記段部が錘部材に係合する構成となっているた
め、防振弾性体と錘部材との一体性も確実に保つことが
できる。また、この錘部材により、防振弾性体の径方向
への変形を制限することができるため、大衝撃時に防振
弾性体が大変形してしまうことを防止することができ
る。
【0032】更に、外周弾性部の硬度を内周弾性部の硬
度よりも大きな材質とした構成によれば、ばね定数が低
い剪断方向の変形で決定される共振周波数の低下が可能
となり、防振弾性体による効果周波数が低域まで広くな
って防振効果を改善することができる。
【0033】また、内周弾性部を略錐体状に形成した構
成では、上に向かって略同じ比率で縮径するテーパ状と
なり、内周弾性部でその厚みは径方向に略同一という形
状となることから、防振弾性体は小変位時に圧縮し易
く、大変形時には剪断変形し易いという、軽量衝撃音、
重量衝撃音の双方に騒音低減効果のある性質を持つよう
になる。
【0034】また、前記内周弾性部の下面側空間が内外
に連通するように通路を設けた構成では、空間内の圧力
変化を回避して内周弾性部が剪断方向に変形するときの
妨げを防止することができ、期待する変形量を確保して
重量床衝撃源などの衝撃を効果的に緩和することができ
る。
【0035】更に、外周弾性部の設置部が相対滑り防止
部として作用する構成によれば、スラブ上面に対する防
振弾性体の食い付き精度を向上させて施工時等における
防振支持具の位置ずれを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る防振支持具の使用状態を示す概
略正面図。
【図2】前記防振支持具の概略斜視図。
【図3】図4のA−A線矢視断面図。
【図4】前記防振支持具の平面図。
【図5】前記防振支持具の底面図。
【図6】本発明の変形例を示す防振支持具の概略斜視
図。
【図7】前記変形例に係る防振支持具の縦断面図。
【符号の説明】
10…防振支持具、11…支持脚、12…防振弾性体、
13…錘部材、21…内周弾性部、22…外周弾性部、
25…段部、26…溝、28…ひれ状部(相対滑り防止
部)29…通路、C…空間、S…コンクリートスラブ、
P…床パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 1/36 F16F 1/36 F 15/08 15/08 B L

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブの上方に位置する床パネルとの間
    に配置されるとともに前記床パネルへの加振による圧縮
    力を受ける領域と前記加振による剪断力を受ける領域と
    を備えた防振支持具であって、 前記床パネルの下面側に位置する支持脚を支承する防振
    弾性体を含み、 前記防振弾性体の下面外周側領域が前記スラブへの設置
    部とされていることを特徴とする防振支持具。
  2. 【請求項2】 スラブの上方に位置する床パネルとの間
    に配置されるるとともに前記床パネルへの加振による圧
    縮力を受ける領域と前記加振による剪断力を受ける領域
    とを備えた防振支持具であって、 前記床パネルの下面側を支える支持脚と、この支持脚を
    支承する防振弾性体とを備え、 前記防振弾性体は、中央部に前記支持脚を備えて前記剪
    断力を受ける内周弾性部と、この内周弾性部と一体に設
    けられるとともに前記圧縮力を受ける外周弾性部とによ
    り構成され、 前記外周弾性部の下面が内周弾性部の下面よりも低位置
    に設けられて前記スラブへの設置部とされていることを
    特徴とする防振支持具。
  3. 【請求項3】 前記防振弾性体の外周面側に前記スラブ
    に当接しない状態で錘部材が設けられていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の防振支持具。
  4. 【請求項4】 前記防振弾性体は、その外周面側の中間
    に段部を介して下部が上部よりも大きく形成され、前記
    段部より上部外周面側に錘部材が設けられていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の防振支持具。
  5. 【請求項5】 前記外周弾性部は内周弾性部よりも相対
    的に硬度が大きいことを特徴とする請求項2ないし4記
    載の防振支持具。
  6. 【請求項6】 前記内周弾性部は、下方が上方よりも大
    きな寸法となる略錐体状に形成されていることを特徴と
    する請求項2ないし5記載の防振支持具。
  7. 【請求項7】 前記内周弾性部の下面とスラブ上面との
    間に形成される空間に連通する通路が前記外周弾性部又
    は内周弾性部の少なくとも一方に形成されていることを
    特徴とする請求項2ないし6記載の防振支持具。
  8. 【請求項8】 前記外周弾性部の設置部は前記スラブ上
    面との相対滑り防止部として形成されていることを特徴
    とする請求項2ないし7記載の防振支持具。
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