以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1には、本発明に従う構造とされた建築構造物用の制振装置10を、木造や軽量鉄骨,重量鉄骨,鉄筋コンクリートなどの一般構造で築造された3階建の建築構造物としての住宅12に装着した状態の概略が示されている。かかる制振装置10は、それぞれ独立した複数個のマス部材としての分割マス14a,14b,14c,14dと、それらの分割マス14a,14b,14c,14dをそれぞれ弾性支持する各複数のバネ部材としてのゴムマウント16a,16b,16c,16dから構成されている。各分割マス14a,14b,14c,14dがそれぞれ複数個のゴムマウント16a,16b,16c,16dによって、住宅12に対して弾性支持されることにより、互いに独立した複数個の分割副振動系17a,17b,17c,17dが形成されている。これらの各分割副振動系17a,17b,17c,17dによって、住宅12により構成される主振動系に対して、副振動系が構成されている。なお、本実施形態では、図示されているように、全ての分割副振動系17a,17b,17c,17dが、3階建住宅12における3階の構造部材18で支持されて装着されている。
より詳細には、各分割副振動系17を構成する分割マス14は、図2にも示されているように、金属等の高比重材で形成されており、例えば鉄系や鉛系の金属等で形成されたものが好適に採用される。この分割マス14の形状は特に限定されるものでないが、一般に、板形状のものが好適に採用される。特に、本実施形態の分割マス14は、同一の略矩形平面形状を有する複数枚の鋼板19等を、厚さ方向に重ね合わせて、ボルト等の締結具で相互に連結固定することによって構成されており、分割マス14を厚さ方向に分解することで搬送や設置の労力軽減が図られている。
分割マス14の質量は、装着される主振動系たる住宅12の質量や振動状態、構造強度等を考慮して適宜に設定されるが、全ての分割副振動系17a,17b,17c,17dを構成する分割マス14a,14b,14c,14dの合計質量が、防振すべき住宅12の防振すべき振動に応じた最適質量を与えるように設定されることが望ましい。具体的には、例えば、主振動系たる住宅12と一つの副振動系からなる2自由度系を考え、この系の運動方程式から主振動系の共振曲線を求めることにより、一般の動的吸振器における最適設計法に従って、最適質量を求めることが出来る。
すなわち、かかる2自由度系の運動方程式に基づいて、主振動系の振幅が要求される値以下になるように、且つ副振動系を構成するゴムマウント16の振幅(主振動系と副振動系の相対変位の絶対値)が許容値以下となるように、主振動系と副振動系の質量比(μ)を求めることによって、副振動系における分割マス14の最適質量を決定することが出来る。なお、その際、住宅12の耐荷重強度も考慮する必要があり、住宅12の耐荷重強度による制限から、分割マス14の最適質量が決定される場合もある。
また、その際、分割マス14の最適質量は、全ての分割マス14の合計質量として与えられるものであることから、各分割マス14a,14b,14c,14dの荷重を異なる構造部材に分担支持させることによって、即ち、住宅12を構成する多数の構造部材のうちの異なる構造部材にそれぞれの分割副振動系17a,17b,17c,17dを装着して、各分割マス14a,14b,14c,14dを異なる構造部材で支持せしめることによって、分割マス14の荷重の集中的作用を回避して、住宅12の耐荷重強度上の理由による分割マス14の荷重制限を緩和することも可能である。因みに、一般的な軽量鉄骨や木造の軸組構造による2〜3階建の住宅の場合では、全ての分割副振動系における分割マス14の合計質量として、100〜1000kg程度、或いはそれ以上の質量が設定される。
そして、本実施形態では、このようにして求められた最適質量を全体として与えるように、複数の分割マス14a,14b,14c,14dの質量が設定されている。ここにおいて、複数の分割マス14a,14b,14c,14dは、相互に同一の質量となるように設定されている。具体的には、最適質量が800kgの場合に、分割マス14の質量が何れも200kgとされる。特に、同一の材質と形状を有する複数の分割マス14によって最適質量を等分割することが望ましく、それによって、分割マス14の製造の容易性やコスト性が向上され得る。
また、これら各分割マス14は、それぞれ、複数個のゴムマウント16によって、住宅12の構造部材18に対して弾性支持されており、それによって、互いに独立した4つの分割副振動系17a,17b,17c,17dが構成されている。そして、これら複数の分割副振動系17a,17b,17c,17dにおいては、その固有振動数が互いに同一とはされておらず、各別に異なる複数の固有振動数が設定されている。
なお、分割副振動系17a,17b,17c,17dが装着される構造部材としては、建築構造物の構造や種類等に応じて、建築構造物における各種の構成部材(強度部材)が採用される。特に、最適質量を複数の分割マスに分割設定した場合には、複数の構造部材によって、最適質量のマス部材を有利に分担支持せしめることが可能となる。
ところで、このように4つの分割副振動系17a,17b,17c,17dに対してそれぞれ異なる固有振動数を設定するに際して、特に本実施形態では同一の分割マス14a,14b,14c,14dが用いられていることから、各分割副振動系17a,17b,17c,17dの相互間で、防振すべき振動方向のばね定数が異なるゴムマウント16a,16b,16c,16dが採用される。
かかるゴムマウント16a,16b,16c,16dとしては、例えば前記特許文献2に示されているように、水平方向のばね定数を鉛直方向に延びるマウント中心軸回りで異方性としたものを採用することで、4つの分割副振動系17a,17b,17c,17dで同じゴムマウントを採用しつつそれぞれ異なる固有振動数をチューニング設定することが可能になる。
すなわち、図2に示されているように、分割マス14は、その四角部分などの複数箇所で、住宅12の構造部材18に固定されるベース部材20に対してゴムマウント16を介して弾性支持せしめられることとなる。ここにおいて、本実施形態のゴムマウント16は、上板金具22と下板金具24が互いに上下方向に離隔して対向配置されていると共に、それら上下板金具22,24の対向面間に介装された本体ゴム弾性体26で弾性的に連結された構造を有している。上下の板金具22,24は、左右両側に傾斜対向板部28,30を備えており、それら両側の傾斜板部28,30の対向面間にそれぞれ本体ゴム弾性体26,26が配設されている。また、上下の板金具22,24には、各外方に向かって突出する上下の固定ボルト32,34が設けられている。上側の固定ボルト32は、上方に延び出しており、積層構造とされた分割マス14の締結孔36に挿通されてナット38で締付固定されている。なお、上側の固定ボルト32の下端には、下板金具24の上面に設けられたストッパ部に対して所定距離を隔てて対向せしめられた当接部が設けられており、上下の板金具22,24の相対変位量ひいてはマス金具の変位量を制限するストッパ機構が構成されている。
このような構造とされたゴムマウント16における軸直角方向(水平方向)のばね定数は、上下方向に延びるマウント中心軸回りで異ならされており、図2の紙面に垂直な方向で最小となる一方、図2の左右方向で最大となる。それ故、4つの分割副振動系17a,17b,17c,17dにおいて、同じ分割マス14を同じゴムマウント16で弾性支持せしめた場合でも、制振すべき特定の振動方向に対するゴムマウント16の中心軸回りの傾斜角度を、各分割副振動系17a,17b,17c,17dの相互間で異ならせることにより、各分割副振動系17a,17b,17c,17dの固有振動数を各別に独立してチューニングすることができる。その結果、4つの分割副振動系17a,17b,17c,17dに対して、互いに異なる固有振動数を設定することが可能になる。
ここにおいて、分割副振動系17aの固有振動数をf1(Hz)、分割副振動系17bの固有振動数をf2(Hz)、分割副振動系17cの固有振動数をf3(Hz)、分割副振動系17dの固有振動数をf4(Hz)とすると、主振動系である住宅12の固有振動数F0(Hz)に対して、以下の基本関係式を満足するように設定されている。
f1<f2≦F0≦f3<f4
なお、本実施形態において上記の関係式を満足する固有振動数を各分割副振動系17a,17b,17c,17dに設定するに際しては、各分割副振動系17における分割マス14a,14b,14c,14dの値(質量)が互いに同一とされていることから、それら各分割副振動系17において複数個のゴムマウント16で構成するバネ部材の防振すべき振動方向でのばね定数の値によって、設定することができる。具体的には、分割副振動系17a,17b,17c,17dにおいて、制振すべき振動方向のばね定数をkd(a),kd(b),kd(c),kd(d)とすると、固有振動数は√(kd/m)で表されるから、下式を満足するばね定数が実現されるように、分割副振動系17a,17b,17c,17dを構成するゴムマウント16a,16b,16c,16dのばね定数が設定されることとなる。
kd(a)<kd(b)<kd(c)<kd(d)
さらに、分割副振動系17a,17b,17c,17dでは、以下の関係式(式1),(式2)を満足するようにチューニングされている。このような周波数チューニングを採用することにより、一般住宅における通常の環境下で予想される主振動系(住宅12)と分割副振動系17とのチューニングずれ幅をカバーすることが出来て、目的とする制振効果を安定して得ることが可能になるのであり、特に、人の振動に対する感受性が周波数域によって異なっていることまで考慮して、人の感覚で把握されて評価される振動レベルを効率的に低減することのできる制振装置が実現可能となるのである。
f3−f2 < f2−f1 ・・・(式1)
f3−f2 < f4−f3 ・・・(式2)
因みに、本発明の実施例として、4つの分割副振動系17a,17b,17c,17dにおいて、前述の基本関係式を満たしつつ、上記(式1)及び(式2)の条件を満足するように、下記[表1]の実施例1に記載のチューニングを施した制振装置におけるシミュレーション結果を、図3に示す。また、下記[表1]に比較例1および比較例2として示されているように、4つの分割副振動系17a,17b,17c,17dにおいて、前述の基本関係式は満たすが、上記(式1)又は(式2)の条件を満たさないチューニングを施した制振装置におけるシミュレーション結果を、図3において上記実施例1と併せて示す。なお、図3中においては、実施例1を実線、比較例1を破線、比較例2を一点鎖線で示す。
なお、これらの実施例および比較例では、建築構造物について、躯体重量を30ton、固有振動数を3Hz、躯体減衰比を4%とすると共に、各分割副振動系17における損失係数を1.0とし、水平方向の振動を評価対象とした。また、本発明者は、建築構造物の固有振動数を2Hzや5Hzに設定した場合や、躯体減衰比を2%や6%に設定した場合等を含む多くのシミュレーションを実施したが、得られた結果は同様な傾向を示すものであることから、簡潔な開示で理解を容易とするために特定の実施例と比較例について記載する。
ここにおいて、以下の実施例および比較例では、単に機械的な振動レベルの評価ではなく、人の感覚として認識される振動レベルで評価したものである。即ち、振動に対する人体の感覚は周波数に依存しており、一般的な建築構造物において問題となる共振周波数(固有振動数)が2〜8Hz程度であることを考慮すると、建築構造物では共振周波数から離れるほど振動に対する人体の感度が低下する傾向にあると考えられる。このような傾向を考慮して、人体の振動感覚を補正した振動レベルとして、建築構造物における振動状態を評価した。
具体的には、このような人体の感覚を考慮した評価手法は、ISO2631やJIS
C 1510などにも示されている。本実施例および比較例では、JIS C 1510に応じた補正処理を行うことによって、人体の振動感覚を考慮した振動レベル値を求めた。
図3からわかるように、上記の基本関係式を満たしつつ(式1)及び(式2)の関係式を満たした実施例1の制振装置では、(式1)及び(式2)の関係式を満たさない比較例1や比較例2と比べて、優れた制振効果が発揮され得る。
すなわち、f2−f1とf4−f3を何れもf3−f2よりも狭い周波数域に設定した比較例1では、振動が大きい建築構造物の共振周波数付近で効率的に制振効果を発揮し得るように想定されるかもしれない。しかし、高周波側における反共振による振動レベルの立ち上がりが早くなり、人体の感覚を考慮した振動レベル評価では高周波側で人体感覚が低下することもあって、実施例よりも制振効果の評価が低くなる。
しかも、比較例1では、制振効果の発揮される周波数域を確保するためにf3−f2の周波数範囲を比較的広く設定してf4−f1の周波数範囲を確保することの必要性も考えられることから、振動が大きい建築構造物の共振周波数付近における制振効果も有利に確保できるとは言い難い。なお、比較例1において、例えばf3−f2の値をより大きくしてf4−f1の周波数範囲を確保することで、高周波側での振動レベルの立ち上がりを遅らせると、建築構造物の共振周波数付近の制振効果が低下して要求特性を満たすことが難しくなる。
また、f2−f1とf4−f3を何れもf3−f2と等しく設定した比較例2では、比較例1に比べて振動レベルにおける高周波側の立ち上がりが遅らされて制振効果の向上が認められるものの、未だ、建築構造物の共振周波数付近における振動レベルの低減効果と、広い周波数域の全体に亘る制振効果の確保とを、両立して確保するのに十分とは言い難い。
そして、これら比較例1および比較例2に対して、実施例1では、建築構造物の共振周波数付近における振動レベルを一層効果的に低減させつつ、高周波側における振動レベルの立ち上がりを遅らせ得て、建築構造物の共振周波数を中心とした広い周波数域で優れた制振効果を発揮し得るものであることが、理解されるところである。
なお、実施例1では、以下の(式3)を満足するチューニングを施したものであり、その制振効果を併せて確認した。
f2−f1 = f4−f3 ・・・(式3)
ところで、図3に示されるように振動レベルは高周波側の反共振による立ち上がりが問題になりやすいことに加えて、高周波側に設定された分割副振動系17dの周波数チューニングに伴う高周波側の振動レベルの立ち上がりは、低周波側に設定された分割副振動系17aの周波数チューニングに伴う低周波側の振動レベルの立ち上がりに比して、大きな影響を受けやすいことがわかる。かかる観点から、上記(式3)に代えて、以下の(式4)を満足するチューニングも本発明において採用可能であり、そして、かかる(式4)を満足するチューニングを採用することにより、高周波側の立ち上がりをより高周波側へ移行させて遅らせることで制振効果の更なる向上が図られ得ることが理解できる。
f2−f1 < f4−f3 ・・・(式4)
ところで、本発明の制振装置では、建築構造物の共振周波数域における振動レベルの十分な低減と、建築構造物の共振周波数域を中心とした広い周波数域での制振効果の確保とを、一層効果的に両立して達成するために、4種類の分割副振動系における各固有振動数f1,f2,f3,f4を、以下の(式5)や(式6)を満足するように設定することが、より好適である。
0(Hz) ≦ f3−f2(Hz) ≦ 0.5(Hz) ・・・(式5)
0.2(Hz) ≦ f4−f1(Hz) ≦ 1.7(Hz) ・・・(式6)
下記[表2]に示すように、前記した基本関係式と(式1),(式2),(式3)の条件を満足するチューニングに加えて、上記(式5)及び(式6)の条件を満足するチューニングを施した制振装置を実施例2、(式5)を満たすが(式6)は満たさないチューニングを施した制振装置を実施例3として、それぞれのシミュレーション結果を、図4に示す。なお、評価装置の条件は、前述の実施例1に従う。また、図4中においては、実施例2を破線、実施例3を一点鎖線で示す。
図4に示された結果から、実施例2および3の何れにおいても、大きな振動が問題となる建築構造物の共振周波数域において、−2.0dB以下への振動レベルの低減量が発揮されていることがわかる。なお、f4−f1の値が、0.2Hz未満になると、単一の副振動系を採用した場合と近い特性となり、複数の分割副振動系を採用する本発明の効果が十分に発揮され難くなる傾向となる。なお、実施例2と実施例3を比較してわかるように、f4−f1の値が1.7Hzを越えると、振動レベルの低減効果が全体的に小さくなり、特にf4−f1の値が1.9Hzを越えると、4つの周波数チューニングされた分割副振動系の固有振動数間隔が大きくなり過ぎることで、何れかの分割副振動系の固有振動数の間において制振効果が低下して振動レベルが大きくなる領域が発生してしまうおそれがある。
また、f3−f2の値は、例えば建築構造物における条件を考慮して、問題となる共振周波数の変化やチューニングのずれなどに対処し得るように設定することができる。特に、0(Hz)<f3−f2(Hz)とすることで、建築構造物における将来的な共振周波数のずれなどに対して、目的とする制振効果をより安定して発揮させることも可能になる。なお、f3−f2の値が0.5Hzを越えると、最も問題になりやすい建築構造物における共振周波数の振動に対して十分な制振効果が発揮され難くなるおそれがある。
一方、例えば共振周波数のずれが将来的にも殆ど予想されないような場合では、f3−f2の値を0にすることで、かかる共振周波数の振動をより効率的に低減させるようなチューニングも可能である。具体例を、実施例4として以下の[表3]に示すと共に、かかる実施例4のシミュレーション結果を、図4中に実施例2,3と併せて実線で示す。
上述のように建築構造物の特性や条件を考慮したチューニングが可能であり、例えば建築構造物の共振周波数点での振動レベルがポイント的に大きな問題になっているような状況であれば、実施例4に示したように、前記(式5)及び(式6)で選択される最小の周波数範囲をそれぞれ設定することにより、かかるポイント的な振動に対して効率的な制振効果を発揮させるチューニングも好適に採用され得る。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定されるものでない。
例えば、前記実施形態では、4種類の固有振動数をもつ4つの分割副振動系17a,17b,17c,17dが採用されていたが、4種類の固有振動数にチューニングされた分割副振動系の少なくとも一つを複数個設置しても良い。具体的には、例えば4種類の固有振動数にチューニングされた分割副振動系17a,17b,17c,17dを各複数個設置することも可能である。
また、本発明の制振装置を構成する分割副振動系において採用されるゴムマウントの構造や、その配設数および配設形態等は、前記実施形態における具体的な記載によって何等限定的に解釈されるものでなく、従来から公知の各種のゴムマウントが、何れも採用可能であり、特に、マウント中心軸に対して直角な方向のばね特性が全方向で一定とされたゴムマウント等も、採用可能である。
さらに、各分割副振動系17において、分割マス14の構造部材18に対する変位に際して減衰力を及ぼし得る減衰器も、必要に応じて採用可能である。
また、制振装置10の配設位置も、最上階の天井部分の他、床下部分等、建築構造物の構造や振動モード等を考慮して、適宜に変更可能である。更にまた、制振装置10を構成する各分割副振動系17を、それぞれ異なる箇所に設置することも可能である。
加えて、本発明は、例示の如き3階建の住宅の他、1階建や2階建、或いは4階建以上の住宅、或いは倉庫やビル,タワー等、各種の建築構造物用の制振装置に対して、何れも適用可能であることは、言うまでもない。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。