JP2007270569A - 住宅用制振装置のゴム積層型マウント - Google Patents
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Abstract
【課題】クリープ変動の抑制を可能につつ、比較的高い固有値に設定することができ、且つその固有値のチューニング幅を拡大することができる住宅用制振装置のゴム積層型マウントを提供する。
【解決手段】第1取付部材1と、第2取付部材2と、第1取付部材1と第2取付部材2との間に距離を隔てて積層配置された7枚の中間支持板3と、第1取付部材1、第2取付部材2及び各中間支持板3の隣り合う二つの傾斜部どうしの間に配置された八対のゴム弾性体41よりなるゴム積層体4とからなる。第1取付部材1、第2取付部材2及び各中間支持板3の各傾斜部の傾斜角度を、15°〜45°の範囲に設定する。各ゴム弾性体41のY方向の幅寸法を45mm以上にする。各傾斜部間における厚み寸法を5〜7mmの範囲に設定する。副振動系としての固有振動数を5〜10Hzの範囲にチューニングする。
【選択図】図1
【解決手段】第1取付部材1と、第2取付部材2と、第1取付部材1と第2取付部材2との間に距離を隔てて積層配置された7枚の中間支持板3と、第1取付部材1、第2取付部材2及び各中間支持板3の隣り合う二つの傾斜部どうしの間に配置された八対のゴム弾性体41よりなるゴム積層体4とからなる。第1取付部材1、第2取付部材2及び各中間支持板3の各傾斜部の傾斜角度を、15°〜45°の範囲に設定する。各ゴム弾性体41のY方向の幅寸法を45mm以上にする。各傾斜部間における厚み寸法を5〜7mmの範囲に設定する。副振動系としての固有振動数を5〜10Hzの範囲にチューニングする。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、戸建住宅等の建築構造物において交通振動等により発生する振動を抑制するために設置される制振装置の構成部材として好適に採用される住宅用制振装置のゴム積層型マウントに関する。
近年、都市部を中心に2階建や3階建の高層鉄骨住宅が増加する傾向にあり、これに伴って、それらの住宅に近い幹線道路や高架タイプの高速道路等からの交通振動により住宅が共振し、その共振が不快音や不快震動等の原因となることから問題となっている。問題となる住宅の共振周波数域は主に10Hz以下の低周波数域であり、特に、卓越共振周波数である一次曲げモードは2〜6Hz付近に存在している。
このように住宅等に発生する振動を抑制する制振装置として、住宅等の建築構造物にばね部材を介して負荷質量(マス部材)を取付けて副振動系を連成させ、建築構造物からなる主振動系と前記副振動系とで固有振動数(振動周期)が略同じになるように設定することにより、建築構造物の揺れを打ち消す振動を発生させて吸振効果を実現するダイナミックダンパが知られている。なお、ダイナミックダンパの固有振動数は、ばね部材のばね定数と負荷質量とによって基本的に決定される。
そして、このダイナミックダンパのばねとしての機能を発揮する装置としては、例えば特許文献1及び2に開示されているようなゴム積層型マウントが知られている。このゴム積層型マウントは、図4及び図5に示すように、X方向の両端に上方側へ傾斜する傾斜部113、113を有する第1取付部材101と、第1取付部材101と距離を隔てて対向配置されてX方向の両端に上方側へ傾斜する傾斜部123、123を有する第2取付部材102と、第1取付部材101と第2取付部材102との間に互いに距離を隔てて積層配置され、X方向の両端に上方側へ傾斜する傾斜部133、…、133を有する複数の中間支持板103、…、103と、第1取付部材101、第2取付部材102及び各中間支持板103、…、103の隣り合う二つの傾斜部どうしの間に配置されて第1取付部材101と第2取付部材102の間に積層配置された複数対のゴム弾性体141〜148よりなるゴム積層体104とから構成されている。
このゴム積層型マウントは、中間支持板103、…、103と交互に配置されて上下方向に積層された複数のゴム弾性体141〜148よりなるゴム積層体104の水平方向(剪断方向)の弾性をばねとして利用するものであり、各ゴム弾性体141〜148が中間支持板103、…、103の傾斜部133、…、133に配置されていることにより、ゴム積層体104の水平方向におけるX方向とY方向のばね剛性に異方性が付与されるように構成されている。このように構成されるゴム積層型マウントは、特許文献1に開示されているように、ゴム積層体104自体の厚みが所定以上に大きくならないようにし、且つY方向の幅及びX方向の平均幅が所定以上に小さくならないようにすることにより、長期使用後におけるばね定数変化率を小さくすること、即ち、ゴムの経年劣化によるへたり(クリープ変動)を抑制することが可能である。
なお、図4及び図5に示す従来のゴム積層型マウントは、鉄骨住宅用の制振装置に使用されるものであり、クリープ変動の抑制をも考慮して作製されている。この場合、具体的には、第1取付部材101、第2取付部材102及び各中間支持板103、…、103の傾斜部113、123、133の傾斜角度は15°とされている。また、各ゴム弾性体141〜148は、X方向の幅寸法:aが8mmとされ、Y方向の幅寸法:bが40mmとされている。そして、このゴム積層型マウントの固有値は、鉄骨住宅の低減すべき共振周波数に合わせて約2.5Hz〜5.0Hzの範囲に設定され、X方向とY方向の固有値の差は約1.0Hzとなっている。
上記のゴム積層型マウントは、鉄骨住宅の骨格部材等に第1取付部材101を固定するとともに、第2取付部材102上に載置されるマス部材を第2取付部材102に固定することにより取り付けられるが、通常、1個のマス部材を4個のゴム積層型マウントで弾性支持するように取り付けられる。このとき、各ゴム積層型マウントは、固有値が低い方向となるX方向が、住宅の形状により水平方向において大きな振動が入力する方向を向くように取り付けられる。この場合、水平方向においてX方向とY方向の間の90°の角度範囲で各ゴム積層型マウントを回転させて、各ゴム積層型マウントの水平方向における向きを変更することにより、各ゴム積層型マウントの固有値が最適となるようにチューニングされる。
ところで、上記のゴム積層型マウントは、固有値が2.5Hz〜5.0Hzの比較的低い範囲の鉄骨住宅用の制振装置に好適に採用することができる。しかし、固有値が5.0Hz〜8.0Hz程度に比較的高くなる木質住宅等には適合しないため、採用することが困難となる。また、上記のゴム積層型マウントは、X方向とY方向の固有値の差が約1.0Hzと小さいことから、固有値のチューニング幅が狭くなる点で不利となる。
特開2002−256635号公報
特開2003−41804号公報
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、クリープ変動の抑制を可能につつ、比較的高い固有値に設定することができ、且つその固有値のチューニング幅を拡大することができる住宅用制振装置のゴム積層型マウントを提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決する本発明は、主振動系としての住宅に対して、マス部材を弾性支持し該マス部材とともに副振動系を構成する住宅用制振装置のゴム積層型マウントであって、水平方向における一方向であるX方向の両端に上方又は下方の同じ側へ傾斜する傾斜部を有し前記住宅及び前記マス部材のいずれか一方に取付けられる第1取付部材と、該第1取付部材と距離を隔てて対向配置されて前記X方向の両端に上方又は下方の同じ側へ傾斜する傾斜部を有し、前記住宅及び前記マス部材のいずれか他方に取付けられる第2取付部材と、前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に互いに距離を隔てて積層配置され、前記X方向の両端に上方又は下方の同じ側へ傾斜する傾斜部を有する複数の中間支持板と、前記第1取付部材、前記第2取付部材及び各前記中間支持板の隣り合う二つの前記傾斜部どうしの間に前記X方向において対をなすように配置されて前記第1取付部材と前記第2取付部材の間に積層配置された複数対のゴム弾性体よりなるゴム積層体と、から構成され、前記第1取付部材、前記第2取付部材及び各前記中間支持板の各前記傾斜部の傾斜角度は、15°〜45°の範囲に設定されているとともに、各前記ゴム弾性体は、前記X方向に対して直角のY方向の幅寸法が45mm以上とされ、且つ各前記傾斜部間における厚み寸法が5〜7mmの範囲に設定され、前記副振動系としての固有振動数が5〜10Hzの範囲にチューニングされていることを特徴としている。
本発明の住宅用制振装置のゴム積層型マウントは、第1取付部材、第2取付部材及び各中間支持板の各傾斜部の傾斜角度が15°〜45°の範囲に設定されていることにより、各傾斜部の傾斜角度が大きくなるようにされている。これにより、ゴム積層型マウントに水平方向の入力が作用した時に、ゴム積層体のX方向においては圧縮成分が増大されることから、X方向とY方向の固有値の差が大きくなり、固有値のチューニング幅が拡大される。なお、各傾斜部の傾斜角度を15°よりも小さくすると、目的とする固有値が得られなくなり、各傾斜部の傾斜角度を45°よりも大きくすると、ゴム積層型マウント上に載置固定されるマス部材の重量により、各ゴム弾性体が座屈してしまう恐れがある。
そして、ゴム積層体の各ゴム弾性体は、Y方向の幅寸法が45mm以上とされて、Y方向の幅寸法が所定以上に長くなるようにされていることにより、固有値を全体的に高く設定することが可能となり、5Hz〜10Hzの比較的高い固有値に有利に設定することが可能となる。また、各傾斜部の傾斜角度が15°〜45°の範囲に設定されていることと相俟って、固有値のチューニング幅が有利に拡大され得る。また、各ゴム弾性体は、各傾斜部間における厚み寸法が5〜7mmの範囲に設定されていることにより、各ゴム弾性体の各傾斜部間における厚み寸法が所定以上に大きくならないように規定されている。これにより、実用的な範囲で、マス部材の重量によるクリープ変動を有利に抑制することが可能となる。
本発明の住宅用制振装置のゴム積層型マウントによれば、第1取付部材、第2取付部材及び各中間支持板の各傾斜部の傾斜角度は、15°〜45°の範囲に設定されているとともに、各ゴム弾性体は、X方向に対して直角のY方向の幅寸法が45mm以上とされ、且つ各傾斜部間における厚み寸法が5〜7mmの範囲に設定され、副振動系としての固有振動数が5〜10Hzの範囲にチューニングされているため、クリープ変動の抑制を可能にしつつ、比較的高い固有値に設定することができ、且つその固有値のチューニング幅を拡大することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係るゴム積層型マウントの左半分を断面で示す正面図であり、図2はそのゴム積層型マウントの平面図である。
図1は本実施形態に係るゴム積層型マウントの左半分を断面で示す正面図であり、図2はそのゴム積層型マウントの平面図である。
本実施形態の住宅用制振装置のゴム積層型マウントは、図1及び図2に示すように、X方向の両端に一対の傾斜部11b、11bを有する第1取付部材1と、X方向の両端に一対の傾斜部21b、21bを有し第1取付部材1と距離を隔てて対向配置された第2取付部材2と、第1取付部材1と第2取付部材2との間に互いに距離を隔てて積層配置され、X方向の両端に一対の傾斜部32、32を有する7枚の中間支持板3、…、3と、第1取付部材1、第2取付部材2及び各中間支持板3、…、3の隣り合う二つの傾斜部どうしの間に配置された八対のゴム弾性体41〜48よりなるゴム積層体4と、から構成されている。
第1取付部材1は、長方形の金属板により形成された基板11と、基板11の中央部に固着された取付ボルト12とからなる。基板11は、その中央部に取付座部11aを有し、その取付座部11aの長手方向(X方向)の両側には、X方向外方へ向かうに連れて図1において上方側へ傾斜する一対の傾斜部11b、11bが設けられている。傾斜部11b、11bの傾斜角度は、約30°とされている。取付ボルト12は、取付座部11aの中央に設けられた挿通孔(図示せず)に軸部が挿通されて図1において下方側に突出する状態で固着されている。第1取付部材1の上面は、取付ボルト12の頭部を含めて薄いゴム層15により被覆されている。
第2取付部材2は、第1取付部材1の基板11と略同じ大きさの長方形の金属板により形成された基板21と、基板21の中央部に固着された取付ボルト22とからなる。基板21は、その中央部に取付座部21aを有し、その取付座部21aの長手方向(X方向)の両側には、それぞれ段部21c、21cを介して一対の傾斜部21b、21bが設けられている。傾斜部21b、21bは、X方向外方へ向かうに連れて図1において上方側へ傾斜するように形成されており、その傾斜角度は約30°とされている。取付ボルト22は、取付座部21aの中央に設けられた挿通孔(図示せず)に軸部が挿通されて図1において上方側に突出する状態で固着されている。第2取付部材1の下面は、取付ボルト22の頭部を含めて薄いゴム層25により被覆されている。この第2取付部材2は、両傾斜部21b、21bが第1取付部材1の両傾斜部11b、11bと距離を隔てて対向する状態に配置されている。
中間支持板3、…、3は、第1取付部材1及び第2取付部材2と略同じ大きさの長方形の金属板により形成されており、それぞれ平坦な中央部31とその中央部31の両側に設けられた一対の傾斜部32、32とからなる。それぞれ対をなす傾斜部32、32は、第1取付部材1の傾斜部11b、11b及び第2取付部材2の傾斜部21b、21bと同じ傾斜角度(約30°)にされている。これら7枚の中間支持板3、…、3は、第1取付部材1と第2取付部材2との間に互いに距離を隔てて積層配置されている。なお、各中間支持板3、…、3の表面には、略全域に薄いゴム層35が被覆されている。
ゴム積層体4は、ジエン系のゴム材料を加硫成形することにより略長方形の薄板状に形成された八対のゴム弾性体41〜48で構成されている。このゴム積層体4は、第1取付部材1、第2取付部材2及び中間支持板3、…、3とともに加硫成形されることにより、それらと加硫接着されて一体に形成されている。八対のゴム弾性体41〜48は、第1取付部材1、第2取付部材2及び各中間支持板3、…、3の隣り合う二つの前記傾斜部どうしの間にX方向において対をなすように配置され、第1取付部材1と第2取付部材2の間で各中間支持板3、…、3と交互に配置された状態で積層されている。
各ゴム弾性体41〜48は、各中間支持板3、…、3の傾斜部32、32に設けられた連通孔内に入り込んだゴムにより一体に連結されている。また、各ゴム弾性体41〜48は、第1取付部材1のゴム層15、第2取付部材2のゴム層25及び各中間支持板3、…、3のゴム層35とも一体に連結されている。これらゴム弾性体41〜48は、X方向の幅寸法:Aが8.5mmとされ、水平方向においてX方向に対して直角のY方向の幅寸法:Bが50mm(45mm以上となる範囲)とされている。また、各ゴム弾性体41〜48の各傾斜部間における厚み寸法:Cは、6.1mm(5〜7mmの範囲)とされている。
以上のように構成された本実施形態のゴム積層型マウントは、5Hz〜10Hzの比較的高い固有値を有する木質住宅に対して設置されるダイナミックダンパ(制振装置)のばね部材として好適に使用される。ここでのダイナミックダンパは、長方体に形成されて所定の質量を有する1個のマス部材と、そのマス部材を弾性支持する4個のゴム積層型マウントとで構成されている。各ゴム積層型マウントは、木質住宅の骨格部材等に対して取付ボルト12により第1取付部材1を固定するとともに、第2取付部材2上に載置されるマス部材を取付ボルト22により第2取付部材2に固定することにより取り付けられる。
このとき、各ゴム積層型マウントは、固有値が低い方向となるX方向が、住宅の形状により水平方向において大きな振動が入力する方向を向くように取り付けられる。この場合、水平方向においてX方向とY方向の間の90°の角度範囲で各ゴム積層型マウントを回転させて、各ゴム積層型マウントの水平方向における向きを変更することにより、各ゴム積層型マウントの固有値が最適となるようにチューニングされる。
なお、本実施形態のゴム積層型マウントのX方向の固有値とY方向の固有値との関係に基づくチューニング範囲を調べたところ、図3に示す結果が得られた。また、比較例として、図4及び図5に示す従来のゴム積層型マウントにおいて、各ゴム弾性体の硬度のみを変更して作製した3種類の比較例1〜3を準備して、それら比較例1〜3について同様にチューニング範囲を調べた結果も図3に示されている。図3から明らかなように、本実施形態の場合には、比較例1〜3よりも、固有値が全体的に高くなっていることが解る。これは、比較例1〜3の場合には、各ゴム弾性体のY方向の幅寸法:bが40mmとされているのに対して、本実施形態の場合には、各ゴム弾性体のY方向の幅寸法:Bが50mm(45mm以上)と長くされているからである。
また、図3から、X方向とY方向の間の90°の角度範囲で、各ゴム積層型マウントを回転させて各ゴム積層型マウントの水平方向における向きを変更することにより固有値をチューニングする際のチューニング範囲は、比較例1〜3よりも本実施形態の方が、大幅に拡大していることが解る。これは、比較例1〜3の場合には、第1取付部材、第2取付部材及び各中間支持板の各傾斜部の傾斜角度が15°に設定されているのに対して、本実施形態の場合には、第2取付部材及び各中間支持板の各傾斜部の傾斜角度が30°に設定されて、比較例1〜3よりも傾斜角度が大きくされているからである。
以上のように、本実施形態の住宅用制振装置のゴム積層型マウントによれば、第1取付部材1、第2取付部材2及び各中間支持板3、…、3の各傾斜部11b、21b、32の傾斜角度は、15°〜45°の範囲に設定されているとともに、各ゴム弾性体41〜48は、Y方向の幅寸法:Bが45mm以上とされ、且つ各傾斜部11b、21b、32間における厚み寸法:Cが5〜7mmの範囲に設定され、副振動系としての固有振動数が5〜10Hzの範囲にチューニングされているため、クリープ変動の抑制を可能につつ、比較的高い固有値に設定することができ、且つその固有値のチューニング幅を拡大することができる。
なお、本実施形態のゴム積層型マウントは、第1取付部材1を住宅側に固定するとともに、第2取付部材2をマス部材側に固定するようにしているが、これとは逆に、第2取付部材2を住宅側に固定するとともに、第1取付部材1をマス部材側に固定して、ゴム積層型マウントを上下反転させた状態に取り付けるようにしてもよい。
1、101…第1取付部材 11…基板 11a…取付座部 11b、113…傾斜部 12…取付ボルト 15…ゴム層 2、102…第2取付部材 21…基板 21a…取付座部 21b、123…傾斜部 21c…段部 22…取付ボルト 25…ゴム層 3、103…中間支持板 31…中央部 32、133…傾斜部 35…ゴム層 4、104…ゴム積層体 41〜48、141〜148…ゴム弾性体
Claims (1)
- 主振動系としての住宅に対して、マス部材を弾性支持し該マス部材とともに副振動系を構成する住宅用制振装置のゴム積層型マウントであって、
水平方向における一方向であるX方向の両端に上方又は下方の同じ側へ傾斜する傾斜部を有し前記住宅及び前記マス部材のいずれか一方に取付けられる第1取付部材と、
該第1取付部材と距離を隔てて対向配置されて前記X方向の両端に上方又は下方の同じ側へ傾斜する傾斜部を有し、前記住宅及び前記マス部材のいずれか他方に取付けられる第2取付部材と、
前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に互いに距離を隔てて積層配置され、前記X方向の両端に上方又は下方の同じ側へ傾斜する傾斜部を有する複数の中間支持板と、
前記第1取付部材、前記第2取付部材及び各前記中間支持板の隣り合う二つの前記傾斜部どうしの間に前記X方向において対をなすように配置されて前記第1取付部材と前記第2取付部材の間に積層配置された複数対のゴム弾性体よりなるゴム積層体と、から構成され、
前記第1取付部材、前記第2取付部材及び各前記中間支持板の各前記傾斜部の傾斜角度は、15°〜45°の範囲に設定されているとともに、
各前記ゴム弾性体は、前記X方向に対して直角のY方向の幅寸法が45mm以上とされ、且つ各前記傾斜部間における厚み寸法が5〜7mmの範囲に設定され、
前記副振動系としての固有振動数が5〜10Hzの範囲にチューニングされていることを特徴とする住宅用制振装置のゴム積層型マウント。
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