JPH06322315A - 塗装したシリコーンエラストマーの形成方法 - Google Patents

塗装したシリコーンエラストマーの形成方法

Info

Publication number
JPH06322315A
JPH06322315A JP6061219A JP6121994A JPH06322315A JP H06322315 A JPH06322315 A JP H06322315A JP 6061219 A JP6061219 A JP 6061219A JP 6121994 A JP6121994 A JP 6121994A JP H06322315 A JPH06322315 A JP H06322315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
silicone
moisture
parts
cured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6061219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3817277B2 (ja
Inventor
Virginia K O'neil
カイ オニール バージニア
Andreas T F Wolf
トーマス フランツ ウルフ アンドレアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JPH06322315A publication Critical patent/JPH06322315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3817277B2 publication Critical patent/JP3817277B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • B05D3/10Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by other chemical means
    • B05D3/101Pretreatment of polymeric substrate
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/02Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to macromolecular substances, e.g. rubber
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
    • C08J7/0427Coating with only one layer of a composition containing a polymer binder
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
    • C08J7/043Improving the adhesiveness of the coatings per se, e.g. forming primers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
    • C08J7/046Forming abrasion-resistant coatings; Forming surface-hardening coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2383/00Characterised by the use of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Derivatives of such polymers
    • C08J2383/04Polysiloxanes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビルディング等のシーラント等に使用するシ
リコーンエラストマー組成物において、表面を多数の種
類の保護コーティングで塗装可能であり、同時に環境的
に許容できる室温硬化性シリコーンエラストマー組成物
を提供する。 【構成】 硬化した保護コーティングで被覆した表面を
有する硬化シリコーンエラストマーの製造方法であっ
て、縮合性末端基を有するポリジオルガノシロキサン、
感湿シリコン架橋剤、フィラー、酸素硬化性化合物を含
む室温硬化性シリコーン組成物を配合して改質組成物を
作成し、エラストマーが硬化して均一な無光沢表面が生
成するまで改質組成物を湿気に曝し、次いで硬化したエ
ラストマー表面の少なくとも一部の上に周囲条件で硬化
する保護コーティング組成物を適用し、保護コーティン
グ組成物はその組成物を適用した表面を濡らして実質的
に無傷の皮膜を形成し、次いで保護コーティング組成物
を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室温硬化性(RTV)シ
リコーンエラストマー組成物から得られるシリコーンエ
ラストマーの表面上に塗装表面を形成する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】室温で
硬化してエラストマーを生成するシリコーン組成物は、
ビルディング建築物のような用途に特長ある特性面を有
するため、シーラントやコーキング材料として広く使用
されている。これらの特性は優れた耐候性、耐熱性、低
温でも柔軟性を保持する性質、適用の容易性、適所での
速い硬化を含む。ここで、このようなシーラントやコー
キング材料が使用された構造物は、塗料、ワニス、セラ
ックのような装飾・保護コーティングで被覆されること
が多い。シリコーンエラストマーには有機物をベースに
した装飾・保護コーティングをその表面に受けつけない
といった欠点がある。美観を与えるため及び環境から或
る表面保護を提供するため、シリコーンエラストマーの
露出面を塗装可能にすることが望ましい。特定のシリコ
ーンエラストマーはいくつかのペイントを受けつけるこ
とができるが、一般消費者にとって、シリコーンエラス
トマー組成物の装飾・保護コーティングの許容性に限界
があることは非常に不便である。
【0003】多くの研究者がシリコーンエラストマーの
このような問題を解決することに取り組んできた。しか
しながら、これらの組成物は特定のRTVシリコーン組
成物のみを提供し、この組成物は少なくとも1種の装飾
又は保護用の有機物を基礎にしたペイントで塗布するこ
とができる表面を有するエラストマーに硬化する。ま
た、これらの溶媒を含有する組成物は揮発性有機物質
(有機溶媒)の含有率が非常に多いため、現在では環境
問題によって受け入れられない。さらに、有機溶媒の揮
発によって生じる大きな収縮がこれらのシーラントのシ
ール性能に好ましくない影響を及ぼす。
【0004】今日においても、当該技術の状況はシリコ
ーンゴムは塗装できないものと未だ考えられており、米
国特許第5063270 号、同4965311 号、同4906707 号、同
4902575 号、同4985476 号を参照されたい。上記の特許
の各々はシリコーンゴムの塗装性の問題に対して種々の
解決を教示しているが、それぞれ困難性に直面してお
り、特定の種類のシリコーンゴムにのみ効果がある。
【0005】したがって、表面を多数の種類の保護コー
ティングで塗装可能であり、同時に環境的に許容できる
多数の種類のRTVシリコーンエラストマー組成物を提
供する適切な方法が望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明は硬
化した保護コーティングを有する硬化したシリコーンエ
ラストマーの製造方法であり、縮合性末端基を有するポ
リジオルガノシロキサンを含む室温硬化性シリコーン組
成物を配合し、感湿シリコーン架橋剤、フィラー、酸素
硬化性化合物を配合して改質組成物を作成し、エラスト
マーの硬化した表面が生成し、均一な無光沢表面が生成
するまで改質組成物を湿気に曝し、次いで硬化したエラ
ストマー表面の少なくとも一部の上に周囲条件で硬化す
る保護コーティング組成物を適用し、保護コーティング
組成物はその組成物を適用した表面を濡らして実質的に
無傷の皮膜を形成し、次いで保護コーティング組成物を
硬化させることを含んでなる。
【0007】本発明の方法は、硬化してラテックスペイ
ント及びオイルをベースにしたペイントの両方で塗装す
ることができる表面を提供するRTVシリコーンエラス
トマー組成物を提供する。本発明の方法は、硬化したR
TVシリコーンエラストマーの表面上に無傷の皮膜を形
成し、次いで硬化するといった硬化可能な保護コーティ
ングで硬化したRTVシリコーンエラストマーの表面を
コーティングすることを含む。硬化可能な保護コーティ
ングはワニス、ラッカー、セラック、及びラテックスタ
イプのペイント例えばアクリルラテックスペイント、又
はオイルベースタイプのペイント例えばアルキドペイン
トを含む。
【0008】RTVシリコーン組成物は、改質組成物を
形成する酸素硬化性化合物と配合する。RTVシリコー
ン組成物は、縮合性末端基を有するポリジオルガノシロ
キサン、感湿性シリコン架橋剤、フィラー、及び所望に
より組成物の硬化触媒を含む従来技術で公知の組成物で
よい。縮合性末端基を有するポリジオルガノシロキサン
は、基本的にジオルガノシロキサン単位(R'2SiO)
からなる化合物であるが、例えば枝分かれを提供するモ
ノオルガノシルセスキオキサン単位やSiO2 単位、ポ
リマー鎖の末端を提供するトリオルガノシロキシ単位の
他のシロキサン単位が少量存在してもよい。R' は1価
の炭化水素基又は1価のハロゲン化炭化水素基である。
1価の炭化水素基の例にはアルキル基、例えばメチル、
エチル、プロピル、n-オクチル;アルケニル基、例えば
ビニル、アリル;アリール基、例えばフェニル、トリ
ル;シクロアルキル基、例えばシクロヘキシル;アラル
キル基、例えば2-フェニルエチルがある。1価のハロゲ
ン化炭化水素基の例にはパーフルオロアルキルエチル
基、例えば3,3,3-トリフルオロプロピルがあり、もう1
のハロゲン化基としてはγ−クロロプロピルがある。本
発明に有用なポリジオルガノシロキサンは縮合性の末端
基を含むものであり、縮合性の末端基はヒドロキシル
基、又は加水分解基、例えばシリコン結合アルコキシ
基、ケトキシモ基、アミノ基、アミド基、アミノキシ
基、アルケノキシ基であることができる。加水分解基を
含むポリジオルガノシロキサンは一般に式:−Si
(R') y(X)(y-3) の末端鎖シロキサン単位を有し、
ここでR' は1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素
基であり、xは加水分解基、yは1、2、又は3であ
る。
【0009】感湿架橋剤は1分子につき少なくとも2つ
の加水分解基、好ましくは1分子につき2以上の加水分
解基を含むシリコン化合物である。ポリジオルガノシロ
キサンが1分子につき2以上の加水分解基を含む場合、
架橋剤は1分子につき2つの加水分解基を有することが
できる。感湿架橋剤はシラン又は部分的に加水分解した
シランの生成物があることができる。架橋剤に結合した
シリコン結合加水分解基の例にはアルコキシ基、アシロ
キシ基、ケトキシモ基、アミノ基、アミド基、アミノキ
シ基、アルケノキシ基がある。アルコキシ基の例にはメ
トキシ、エトキシ、n-プロピル、イソプロピル、メトキ
シエトキシがある。アシロキシ基の例にはアセトキシ、
オクタノイロキシ、ベンゾイロキシがある。ケトキシモ
基の例にはジメチルケトキシモ、メチルエチルケトキシ
モ、ジエチルケトキシモがある。アミノ基の例にはN,N-
ジエチルアミノ、N-エチルアミノ、N-プロピルアミノ、
N,N-メチルシクロヘキシルアミノ、N-ブチルアミノ、N-
シクロヘキシルアミノがある。アケニロキシ基の例には
プロペノキシ、イソプロペノキシ、ブテノキシがある。
アミド基の例にはN-メチルアセトアミド、N-エチルアセ
トアミド、N-ブチルアセチルアミド、N-メチルベンゾア
ミドがある。アミノキシ基の例にはN,N-ジメチルアミノ
キシ、N,N-メチルエチルアミノキシ、N,N-ジエチルアミ
ノキシがある。
【0010】架橋剤の例にはメチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、メチルフェニルジエトキシシラン、3,3,3-トリフ
ルオロプロピルトリメトキシシラン、メチルトリアセト
キシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、フェニルト
リプロピオノキシシラン、メチルトリ(メチルエチルケ
トキシモ)シラン、ビニルトリ(メチルエチルケトキシ
モ)シラン、エチルトリ(N,N-ジエチルアミノ)シラ
ン、メチルトリ(N-メチルアセトアミド)シラン、ジメ
チルジ(N,N-ジブチルアミノ)シラン、ビニルトリ(N-
メチル-N- シクロヘキシル)シラン、メチルビニルジ
(N-メチルアセトアミド)シラン、メチルトリ(イソプ
レノキシ)シラン、n-プロピルオルトシリケート、エチ
ルポリシリケートがある。
【0011】架橋剤は、室温で硬化する硬化性シリコー
ンエラストマー組成物を作成するに好適に使用する量で
用いる。使用量は選択する特定の架橋剤や所望の硬化エ
ラストマーの特性によって異なることがある。通常ポリ
ジオルガノシロキサンと架橋剤の混合物は湿気に接触し
た場合、室温で硬化することができるが、ときにはこの
時間が実際の用途には長すぎることがあり、硬化速度を
促進する、即ち硬化組成物への時間を短くすることが望
まれる。このような場合は触媒を使用する。触媒にはカ
ルボン酸の金属塩、例えばジブチル錫ジラウレート、ジ
ブチル錫ジアセテート、錫2-エチルヘキソエート;オル
ガノチタネート、例えばテトラブチルチタネート、テト
ラ-n- プロピルチタネート、ジイソプロポキシジ(エト
キシアセトアセチル)チタネート、ビス(アセチルアセ
トニル)ジイソプロピルチタネートがある。
【0012】RTVシリコーンが望ましい特性を有する
ためにはフィラーを含有することが必要である。1種以
上のフィラーを使用することができる。フィラーは強化
用フィラー、例えばヒュームドシリカ、沈降シリカ、特
定の微粉砕した炭酸カルシウム、カーボンブラック、シ
ロキサン樹脂、例えばトリメチルシロキシ単位とSiO
4/2 単位からなる樹脂であることができる。これらの強
化用フィラーは、従来技術で知られるように、処理又は
未処理の表面を有することができる。フィラーは増量フ
ィラー、例えば炭酸カルシウム、微粉砕ケイ石、ケイ藻
土(半強化用フィラーとみなされる)、酸化鉄、二酸化
チタン、酸化亜鉛であることもできる。
【0013】シーラントやコーキング材料として使用さ
れるRTVシリコーン組成物を形成するために一般に使
用される上記以外の他の成分も、ペイントのような硬化
性保護コーティングで塗装可能な表面を提供するといっ
た酸素硬化性化合物の性能を阻害しなければ、上記の組
成物に使用することができる。これらの成分にはノンス
ランプ剤、耐カビ性を付与する添加剤がある。
【0014】RTVシリコーン組成物は改質組成物を作
成するために酸素硬化性化合物と配合する。この酸素硬
化性化合物とは、例えば大気中の酸素と反応して硬化す
る化合物である。この酸素硬化性化合物は周囲条件にお
いてこの反応を生じる。酸素硬化性化合物の例には天然
の乾性油、例えばアマニ油、ベルノニア油(vernoniaoi
l)、オイチシカ油;改質した天然乾性油、例えば煮アマ
ニ油、脱水ヒマシ油がある。酸素と反応して硬化するこ
の他の化合物には種々の液体ジエン化合物、不飽和脂肪
酸エステルがあり、これらは好ましくは10以上の炭素
原子を有する。これらの内、キリ油とオイチシカ油が比
較的好適であり、理由はいろいろな種類のRTVシリコ
ーン組成物と硬化性保護コーティングへ広い用途を提供
し、多くの種類の保護コーティング組成物に、硬化時の
無傷の皮膜と保護コーティングの優れた接着性を提供す
るといった最も良好な結果が得られるためである。
【0015】改質組成物を作成する本発明の方法におい
て、酸素硬化性化合物の有効な量を使用する。酸素硬化
性化合物の有効な量は、硬化性保護コーティングの無傷
な皮膜が改質組成物の硬化した表面上に形成されること
を可能にする量である。天然の乾性油においての有効な
量は、改質組成物の全重量を基準に0.5〜10重量%
の範囲内である。天然の乾性油の好ましい量は、組成物
の全重量を基準に0.5〜4重量%である。
【0016】改質組成物を得た後、硬化エラストマー表
面が得られるまで例えば大気中の水分のような湿気に接
触させる。異なるRTVシリコーン組成物は種々の速度
で硬化することがあるが、表面にタックがあるかどうか
をチェックすることによって表面硬化が達成されるまで
の時間を見積もることができる。指で軽く触れてタック
が観察されると表面が未だ硬化状態に達していないとみ
なし、タックが全く観察されないと表面は硬化したと考
えられる。表面にダストや汚れが飛来して付着すること
を避けるため、通常は数時間〜1日で表面が硬化状態に
達することが望ましい。
【0017】硬化したシリコーンエラストマーは、光沢
のある又は高度に光沢のある表面を有することが知られ
ている。この特性は、その表面が保護コーティング組成
物で完全に被覆されて皮膜に硬化する、即ち塗装される
性質を抑制すると考えられている。したがって、硬化し
たシリコーンエラストマーの表面は、保護コーティング
組成物で充分に濡れて妥当な時間で硬化し、実質的に無
傷の皮膜となることを可能にする表面を形成しない。改
質組成物は初期は光沢のある表面に硬化し、実質的に無
傷の硬化皮膜を生成することができる硬化性ラテックス
や低粘度の保護コーティング組成物を受けつけない。経
時によって改質組成物の硬化表面は無光沢でビロード状
の外観を有するようになり、即ち艶消し面又は艶なし仕
上のような表面になる。改質組成物の硬化表面が無光沢
になるにつれ、硬化して実質的に無傷の硬化皮膜を提供
するラテックスや低粘度の硬化性保護コーティング組成
物でよく濡れるようになる。アルキドベースの高粘度保
護コーティングは、表面が無光沢になった時点で硬化表
面に接着することができる。このように、改質組成物は
湿気に触れると硬化してエラストマー表面を形成し、次
いでその表面は硬化性保護コーティング組成物を適用す
る前に無光沢になり、実質的に無傷の皮膜を得ることが
できる。生成する無光沢の表面は均一な無光沢表面であ
ることが必要である。用語「均一な無光沢表面」とは、
箇所によらず表面が一定であることを意味する(箇所は
表面上の位置を言う)。
【0018】 改質組成物の表面が硬化した後、周囲条件
で硬化することができる保護コーティング組成物を表面
上に適用し、実質的に無傷の皮膜を形成する。実質的に
無傷と言っても、適用した保護コーティング組成物に大
気から表面上に異物が堆積することはあると理解すべき
である。若干の傷は保護組成物の2回目の適用によって
除去することができる。保護コーティングが本発明の範
囲にある改質組成物の表面に接着することは本質的では
なく、理由は多くの適用において応力が考慮されないか
らである。硬化性保護コーティング皮膜は硬化した改質
組成物の表面に接着することが好ましい。多くの保護コ
ーティング、例えばアルキドペイント(オイルベー
ス)、ラテックスペイント(アクリルベースのエマルジ
ョン)は充分に柔軟であり、このためペイントの硬化し
た改質組成物の表面への接着は非常に良好である。保護
コーティング組成物を改質組成物の硬化表面に適用した
後、そのまま硬化させる。これにより、硬化した保護コ
ーティングで被覆された硬化シリコーンエラストマーが
生成する。改質組成物の表面が保護コーティング組成物
と適合すれば、保護コーティング組成物は硬化すること
ができる。適合することにより、保護コーティング組成
物を表面に適用して周囲条件下で硬化したときに、無傷
の皮膜が生成すると理解すべきである。無傷の皮膜が生
成しない又は周囲条件下で硬化しない場合、不適合と考
えられる。本発明の保護コーティング組成物は通常は数
時間〜1日で硬化し、接着は、生じるならば数時間〜数
日以内で通常は観察される。ラテックスペイントは改質
組成物の硬化表面に100%の接着が生じるには数週間
を要することがある。
【0019】酸素硬化性化合物は、貯蔵時にそれ以外の
改質組成物としばしば分離し、使用前に混合することを
必要とするため、RTVシリコーン組成物の少なくとも
一部を1つの包装に保管し、酸素硬化性化合物をもう1
つの包装に保管することが好ましい。改質組成物を湿気
に接触させる直前に包装の中身を混合(ブレンド)して
改質組成物を調製することが好ましい。
【0020】本発明の1つの方法は、RTVシリコーン
組成物として、ヒドロキシ末端化ポリジオルガノシロキ
サン、フィラー、及び感湿架橋剤としての1分子につき
少なくとも3つのシリコン結合ケトキシモ基を有するケ
トキシモシリコン架橋剤を混合することによって得られ
る混合物を使用する。ケトキシモシリコン化合物はケト
キシモシランとアルコキシケトキシモシランの混合物で
あることができる。このようなケトキシモシラン混合物
の1つはメチルトリ(メチルエチルケトキシモ)シラ
ン、メチルジ(メチルエチルケトキシモ)メトキシシラ
ン、メチルジメトキシ(メチルエチルケトキシモ)シラ
ンを含み、もう1つのケトキシモシラン混合物は、テト
ラケトキシモシラン、モノエトキシトリ(メチルエチル
ケトキシモ)シラン、ジエトキシジ(メチルエチルケト
キシモ)シラン、トリエトキシモノ(メチルエチルケト
キシモ)シランの混合物を含む。後者の混合物は従来技
術で知られており、例えば米国特許第4657967 号、同第
4973623 号にケトキシモシラン混合物とケトキシモシラ
ン混合物を用いて得たRTVシリコーン組成物の記載が
ある。
【0021】これらのケトキシモシラン混合物から作成
するRTVシリコーン組成物は、好ましくは触媒、例え
ばジブチル錫ジラウレートのような錫触媒、又はジイソ
プロポキシジ(エトキシアセトアセチル)チタネートの
ようなチタネート触媒を含む。これらのRTVシリコー
ン組成物は、好ましくは酸素硬化性化合物のような天然
の乾性油を含み、最も好ましい乾性油はキリ油である。
これらのRTVシリコーン組成物は、好ましくはフィラ
ーとして炭酸カルシウムを含む。
【0022】本発明のもう1つの好ましい方法は、RT
Vシリコーン組成物として、感湿シリコン架橋剤として
のアミノキシシリコン架橋剤を使用し、さらに架橋剤の
一部としてであるが連鎖延長剤として作用するジオルガ
ノジ(アミノ)シラン、例えばメチルビニルジ(N-メチ
ルアセトアミド)シランを含む。これらの種類のRTV
シリコーン組成物は米国特許第3817909 号、同第399618
4 号で公知であり、アミノキシシリコン架橋剤とアミド
シラン連鎖延長剤の組み合わせを開示している。連鎖延
長剤はビルディング建築業に有用な低弾性率のシーラン
トを作成するたに使用することができる。これらの組成
物は触媒を使用せずに調製することができる。炭酸カル
シウムはこのような組成物のフィラーとして有用であ
る。最も好ましい組成物は、酸素硬化性化合物として最
も好ましくはキリ油である天然の乾性油を含む。
【0023】本発明のもう1つの好ましい方法は、RT
Vシリコーン組成物として、いくつかのヒドロキシル末
端基といくつかのトリメチルシロキシ末端基を有するポ
リジオルガノシロキサン、及び感湿架橋剤としてのアセ
トキシシランを含む混合物を使用する。これらのRTV
シリコーン組成物は、好ましくは錫触媒、及びフィラー
としての強化用シリカを含む。ヒドロキシル末端基とト
リメチルシロキシ末端基の両方を含むポリジオルガノシ
ロキサンは米国特許第3274145 号に記載されており、こ
れらの種類のポリジオルガノシロキサン、アセトキシシ
ラン架橋剤を含む組成物を開示している。これらのRT
V触媒組成物は、好ましくは酸素硬化性化合物として、
最も好ましくはキリ油である天然の乾性油を含む。
【0024】本発明のさらにもう1つの方法は2つの包
装に分けた組成物の使用を含み、第1の包装はヒドロキ
シル末端化ポリジオルガノシロキサン、フィラーを含
み、酸素硬化性化合物を含むことがあり、第2の包装は
感湿シリコン架橋剤を含む。また、第2の包装はフィラ
ー、RTV触媒組成物の硬化触媒を含むことができる。
酸素硬化性化合物が第1の包装に存在しない場合、第3
の包装にこれを含むことができる。この種類のシリコー
ン組成物は、感湿シリコン架橋剤がn-プロピルオルトシ
リケート又はエチルポリシリケートのようなアルコキシ
シリコン架橋剤の場合であり、また錫触媒を使用するこ
とができる。このような組成物は従来技術で公知であ
る。酸素硬化性化合物は好ましくは天然の乾性油であ
り、好ましくはキリ油である。これらの組成物は、全て
の成分を混合して組成物の使用前に長期間経過すると生
じることがある早期の硬化を防止するため、別々の包装
で保管する。
【0025】感湿架橋剤としてアルコキシシリコンを使
用する方法は、全成分を1つの包装に含むことができ
る。貯蔵安定性な組成物は、チタネート触媒を硬化触媒
として使用する場合、アルコキシシリコン架橋剤に対す
るポリジオルガノシロキサンの末端基の比を、ポリジオ
ルガノシロキサン末端基につき少なくとも1つのアルコ
キシシリコン架橋剤が存在するようにして得ることがで
きる。また、アルコキシシリコン架橋剤を含む1荷姿の
RTVシリコーン組成物は米国特許第3161614 号、同第
3175993 号、同第3334067 号、同第4871827 号に記載さ
れている。これらの特許は1荷姿のRTVシリコーン組
成物を調製するに有用な処方を開示しており、感湿架橋
剤はアルコキシシリコン化合物である。これらの方法に
おいて、天然の乾性油は好ましくは酸素硬化性化合物で
あり、好ましくは天然の乾性油はキリ油である。
【0026】本発明の方法における乾燥剤の使用は、改
質組成物の湿気への暴露から、硬化性保護コーティング
組成物を適用して無傷の皮膜が生成するまでの時間を短
くする。これらの乾燥剤は室温硬化性シリコーン組成物
に添加し、表面乾燥剤又は深部乾燥剤のいずれかの作用
をする金属カルボキシレートでよい。表面乾燥剤として
はコバルトオクトエート又はマンガンオクトエートが好
ましい。他の乾燥剤としては鉛、カルシウム、ジルコニ
ウム、亜鉛のオクトエートとナフテネートを含む。乾燥
剤とチタネート触媒は相乗作用を提供し、ラテックスペ
イントについて硬化速度とペイント塗布性を改良する。
また、硬化した改質組成物の表面は湿気への暴露から早
く塗布することができる。乾燥剤の量は好ましくは改質
組成物の全重量を基準に0.1〜0.5重量%の金属で
ある。
【0027】乾燥剤の他に光増感剤を室温硬化性組成物
に添加し、改質組成物の表面への硬化性保護コーティン
グの接着性を改良することができる。光増感剤にはベン
ゾフェノンがある。好ましい方法はオイチシカ油とベン
ゾフェノンを含み、ラテックスペイントとアルキドペイ
ントで塗布した場合に無傷の皮膜を生成する。ラテック
スペイントとアルキドペイントの接着はオイチシカ油と
ベンゾフェノンの組み合わせにより向上する。光増感剤
の量は、好ましくは改質組成物の全重量を基準に0.0
1〜5重量%である。
【0028】次の例は特許請求の範囲を理解するための
例示の目的で示した。例において、「部」は重量部を意
味し、粘度は全て25℃で測定した。次の例で用いたラ
テックスペイントは屋外のアルミニウムサイディング
材、木材、レンガ積み用に処方したSherwin Williams H
WI(R) サテン光沢アクリルラテックスコーチブラック[H
WI No. 778,055 O/M(4)]である。次の例で用いたアルキ
ド(オイルベース)ペイントは屋内と屋外の木材と金属
用に処方したSherwin Williams HWI(R) 光沢エナメル強
力アルキドOSHAレッド[HWI No. 771,821 W50 R728 O/M
(1-4)] である。Sherwin Williamsの住所は1375 Euclid
Avenue, Cleveland, Ohio, USA, 44115 である。
【0029】
【実施例】ベース組成物を作成することにより、改質し
た室温硬化性(RTV)シリコーン組成物を調製した。
85%のシリコン結合ヒドロキシル末端基と15%のト
リメチルシロキシ末端基を有し、粘度が12.5Pa・
sのポリジメチルシロキサンを100部、粘度が0.0
4Pa・sのヒドロキシル末端化ポリジメチルシロキサ
ンを3部、カルシウムステアレートで表面処理した平均
粒子径が0.04ミクロンの炭酸カルシウムを81部、
カルシウムステアレートで表面処理した平均粒子径が3
ミクロンの炭酸カルシウムを16部、及びキリ油の2.
1部をミキサー中で真空下で混合し、ベース組成物(ベ
ース1)を得た。
【0030】次の成分を大気中の湿気に接触させない条
件下で混合し、触媒組成物を調製した:粘度が60Pa
・sのトリメチルシロキシ末端化ポリジメチルシロキサ
ンを100部、41部のカーボンブラック(微細分
割)、51部のγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、62部のテトラ(n-プロピル)オルトシリケート、
2.6部のジブチル錫ジラウレート。
【0031】もう1つのベース組成物(ベース2)を、
キリ油を省いた以外は上記と同様にして調製した。10
0部のベース1と5部の触媒を混合することによって組
成物1を調製し、次いで厚さ2.54mm×長さ10
1.6mm×幅38.1mmの試験片を作成した。これ
らの試験片はチェース中に組成物を入れ、次いで表1に
示した時間で25℃の相対湿度50%に曝し、次いでア
クリルラテックスペイント又はアルキドペイント(オイ
ルべース)で被覆して作成した。この例と他の例で同じ
ラテックスペイントと同じアルキドペイントを使用し
た。ペイントの塗布性を観察し、次の等級にしたがって
記録し、表1に示した。
【0032】 ─────────────────────────── 等級 ペイント塗布性 ─────────────────────────── 0 <10%の表面を被覆 1 10〜40%の表面を被覆 2 40〜70%の表面を被覆 3 70〜95%の表面を被覆 4 95〜100%の表面を被覆 ─────────────────────────── 硬化性組成物へのペイントの接着性を、表1に示した期
間が経過したときに測定した。硬化後又は硬化中の表面
への接着性はASTM-3359-78のテープ試験法により測定し
た。1つの面上の25.4mm平方の領域をクロスハッチ
し、次いで接着面を有するテープをクロスハッチした領
域に強く押しつけ、次いで180°の角度で引っ張っ
た。クロスハッチした領域の残存部分を観察することに
よって接着したペイントの量を測定し、ペイントの接着
性を比較するために次の等級を使用した。等級の結果を
表1に示す。
【0033】 ─────────────────────────── 等級 接着したペイントの割合 ─────────────────────────── 0 ペイントの接着なし 1 <20%の接着 2 20〜40%の接着 3 40〜70%の接着 4 70〜95%の接着 5 95〜100%の接着 ─────────────────────────── ベース2を100部と触媒5部を混合することにより比
較用組成物1を調製した。試験片を作成し、ペイント塗
布性とペイント接着性を組成物1と同様にして測定し
た。結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】比較用組成物1については組成物が完全に
硬化する前のみにペイント塗布性とペイント接着性を観
察したが、アルキドペイントの表面はタックがあり、未
硬化組成物がペイントの硬化を阻害することを示した。
キリ油を含む組成物1は組成物が硬化するとラテックス
ペイントとオイルベースペイントの両方に良好なペイン
ト塗布性を示し、またペイントが硬化したあとの接着性
は良好であった。組成物1の硬化表面は塗布前の湿気へ
の24時間の暴露が無光沢のボーダーラインであり、塗
布前の湿気への48時間の暴露で無光沢表面を有した。
比較用組成物1Cの表面は21日間後でもエラストマー
表面に硬化しなかった。
【0036】例2 大気中の湿気との接触を防ぐ条件下で次の成分を記載の
順序で混合し、改質RTVシリコーン組成物を調製し
た:85%のシリコン結合ヒドロキシル末端基と15%
のトリメチルシロキシ末端基を有し、粘度が12.5P
a・sのポリジメチルシロキサンを100部、11部の
ヒュームドシリカ、メチルトリアセトキシシランとエチ
ルトリアセトキシシランの50/50重量%混合物を6
部、0.03部のジブチル錫ジラウレート、1.18部
のキリ油。得られた組成物(組成物2)を大気中の湿気
との接触を防ぐ容器の中で保存した。組成物を室温で1
週間、又は50℃で2週間保存することにより、組成物
からのキリ油の分離は生じなかった。
【0037】キリ油を省いたこと以外は組成物2と同様
な仕方によって、比較用組成物2を調製した。容器から
組成物を取り出し、例1と同様にして試験片を作成し、
例1と同様にして試験片をテストした。結果を表2に示
す。
【0038】
【表2】
【0039】キリ油の存在がラテックスペイントのペイ
ント塗布性を向上しており、アルキドペイントの接着性
を向上しており、シーラント硬化の21日後でラテック
スペイントとの接着性を幾分改良している。組成物2の
硬化表面は湿気への24時間の暴露が無光沢のボーダー
ラインであり、湿気への48時間の暴露で無光沢表面を
有した。比較用組成物2Cは湿気との2日間の接触後で
も無光沢面を有さなかった。
【0040】例3 改質RTVシリコーン組成物である組成物3を、粘度が
50Pa・sのヒドロキシル末端化ポリジメチルシロキ
サンを100部、粘度が0.1Pa・sのトリメチルシ
ロキシ末端化ポリジメチルシロキサンを40部、粉砕炭
酸カルシウム処理の炭酸カルシウムを175部、10部
のヒュームドシリカフィラー、1分子につき平均で3つ
のメチルフェニルシロキサン単位を有するヒドロキシ末
端化ポリ(メチルフェニルシロキサン)を3部、9部の
メチルトリメトキシシラン、3部のジイソプロポキシジ
(エトキシアセトアセチル)チタネート、0.2部のβ
−アミノエチル-N- γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、1.5部のキリ油を混合することによって調製し
た。メトキシシランが存在するときは混合プロセスを密
閉系で行い、組成物を大気中の水分から保護した。キリ
油は組成物を押し出して試験片を作成する直前に組成物
に混合した。
【0041】キリ油を省略したこと以外は組成物3と同
様にして比較用組成物3を調製した。容器から組成物を
押し出して例1と同様にして試験片を作成し、試験片を
例1と同様にしてテストした。結果を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】キリ油はラテックスペイントの塗布性、ラ
テックスペイントとアルキドペイントの両方の接着性を
改良した。組成物3の硬化表面は湿気との接触の48時
間後が無光沢のボーダーラインであり、湿気との接触の
7日後に無光沢になる。比較用組成物3Cは湿気との接
触の21日後でも無光沢に変わらなかった。例4 RTVシリコーン組成物である比較用組成物4を、粘度
が50Pa・sのヒドロキシ末端化ポリジメチルシロキ
サンを100部、130部の粉砕炭酸カルシウム、6部
のメチルビニル−ビス-(N-メチルアセトアミド)シラ
ン、2部のジメチホルムアミド、及び分子中にトリメチ
ルシロキシ末端単位を有し、平均で3つのジメチルシロ
キサン単位とメチル(ジエチルアミノキシ)シロキサン
の平均単位を有するアミノキシシリコンポリマーを3部
を、大気中の湿気との接触を防ぐ条件下で混合すること
によって調製した。得られた組成物を、空気中の水分と
の接触を防ぐ容器の中で保存した。
【0044】2.4部のキリ油を組成物の使用の直前に
混合したことを除き、比較用組成物4と同様にして組成
物4を調製し、試験片を作成し、例1と同様にしてテス
トを行った。粘度が0.1Pa・sのトリメチルシロキ
シ末端化ポリジメチルシロキサンの24部を組成物4に
混合したことを除き、組成物4と同様にして組成物5を
調製し、組成物4と同様にしてテストした。結果を表4
に示す。
【0045】
【表4】
【0046】組成物中のキリ油の存在はラテックスペイ
ントの塗布性を改良し、ラテックスペイントとオイルベ
ースペイントとの両方の接着性を改良したが、この特定
の組成物の改良の程度は他の組成物よりも少ないような
結果である。組成物4は水分との接触の7日後に無光沢
表面を有し、組成物5は水分との接触の21日後に無光
沢表面を有し、ボーダーラインは7日後であった。
【0047】比較用組成物4Cは湿気との接触の21日
後でも無光沢に変化しなかった。例5 粘度が50Pa・sのヒドロキシ末端化ポリジメチルシ
ロキサンを100部、約70重量%のメチルトリ(メチ
ルエチルケトキシモ)シラン、24重量%のメチルジ
(メチルエチルケトキシモ)メトキシシラン、0.5重
量%のメチルジメトキシ(メチルエチルケトキシモ)シ
ラン、及び5.5重量%の不純物を含むケトキシモシラ
ン混合物を9部、80部の粉砕炭酸カルシウムを混合す
ることによってベースを作成した。次いでこのベースを
いくつかの組成物の作成に使用し、組成物の特性を向上
させるために乾燥剤、安定剤、触媒を変化させた。表5
に記した量は189部のベースに対して使用した量であ
り、例1と同様な試験法によってペイントの塗布性と接
着性を評価した。結果を表6に示す。この例において示
した結果は、ペイントを適用する前に試験片を7日間大
気の水分に接触させたときの結果である。
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】表6に示すように、キリ油、乾燥剤、安定
剤を使用するとペイント塗布性とペイント接着性が向上
している。ここで、組成物9と11に見られるように、
コバルト乾燥剤、ジブチル錫ジラウレート、1,10- フェ
ナントロリン安定剤の組み合わせは、これらのタイプの
組成物の検討した濃度において、ペイント接着性の改良
に有効ではなかった。乾燥剤(コバルトオクテート、マ
ンガンオクテート)は3日後に優れたラテックスペイン
トとオイルペイントの接着性を示した。組成物6、7、
8、10、12、13は湿気への接触の3日後に無光沢
表面を有した。組成物9、10、及び比較用組成物5C
は湿気への接触の3日後でも無光沢表面を有さなかっ
た。例6 粘度が50Pa・sのヒドロキシ末端化ポリジメチルシ
ロキサンを100部、約70重量%のメチルトリ(メチ
ルエチルケトキシモ)シラン、24重量%のメチルジ
(メチルエチルケトキシモ)メトキシシラン、0.5重
量%のメチルジメトキシ(メチルエチルケトキシモ)シ
ラン、及び5.5重量%の不純物を含むケトキシモシラ
ン混合物を1.2部、1部のメチルビニルジ(N- メチル
アセトアミド)シランを、湿気の混入を防ぐ条件下で混
合することによってRTVシリコーン組成物を調製し
た。得られた混合物に、7部のケトキシモシラン混合
物、3部のフルオロカーボンアルコール(銘柄FC-10, M
innesota Mining and Manufacturing 社(3M)の販売、Mi
nneapolis, Minnesota) を添加し、均一に混合した。FC
-10 はフルオロカーボンアルコール製品であり、次式:
【0051】
【化1】
【0052】の化学種の混合物であり、gは6〜20の
値であった。次にステアリン酸処理した沈降炭酸カルシ
ウムのフィラーを60部、2,5-フランジオンと1,3-ブタ
ジエンのポリマーの0.5部を均一に混合し、次いで
0.3部のβ−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、0.3部のγ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、ジブチル錫ジラウレートを混合
し、RTVシリコーン組成物の比較用組成物6を得た。
【0053】173.3部の比較用組成物6に、湿気を
排除した剪断力の高いミキサーの中で1.5部のキリ油
を添加することによって改質RTVシリコーン組成物で
ある組成物14を調製した。改質RTVシリコーン組成
物である組成物15は、フルオロカーボンアルコールを
省いた以外は比較用組成物6と同じ組成物の170.3
部に、キリ油1.5部を混合することによって調製し
た。得られた混合物を、湿気を排除した剪断力の高いミ
キサーの中で混合した。
【0054】改質RTVシリコーン組成物である組成物
16は、60部のステアリン酸処理した沈降炭酸カルシ
ウムのフィラーを10部のヒュームドシリカに置き換
え、2,5-フランジオンと1,3-ブタジエンのポリマーの
0.5部を除いた以外は比較用組成物6と同様にして調
製した組成物の122.8部に、1.5部のキリ油を混
合することによって調製した。得られた混合物を、湿気
を排除した剪断力の高いミキサーの中で混合した。
【0055】改質RTVシリコーン組成物である組成物
17は、173.3部の比較用組成物6に1.5部のキ
リ油と2部のパラフィン炭化水素オイル(増量オイル、
銘柄Isopar L, Exxon Chemical社、Performance Produc
ts Groupe, of Houston Texas)を混合することによって
調製した。改質RTVシリコーン組成物である組成物1
8は、湿気を排除した剪断力の高いミキサーの中で、1
73.3部の比較用組成物6に0.87部のキリ油を混
合することによって調製した。
【0056】改質RTVシリコーン組成物である組成物
19は、湿気を排除した剪断力の高いミキサーの中で、
173.3部の比較用組成物6に1.75部のキリ油を
混合することによって調製した。改質RTVシリコーン
組成物である組成物20は、湿気を排除した剪断力の高
いミキサーの中で、173.3部の比較用組成物6に
7.22部のキリ油を混合することによって調製した。
【0057】上記の改質RTVシリコーン組成物と比較
用組成物の各々の試験片を作成し、例1と同様にしてペ
イント塗布性とペイント接着性について評価した。得ら
れた結果を表7に示す。
【0058】
【表7】
【0059】シリカフィラーを含む組成物16はペイン
ト塗布性とペイント接着性に向上が見られるが、さほど
優れてはいない。組成物18、19、20から分かるよ
うに、キリ油を0.87〜7.22部の量で含む組成物
はペイント塗布性とペイント接着性の向上につながる。
ここで7.22部のキリ油を含む組成物20は遅い硬化
時間を有したが、このことは多量のキリ油は好適ではな
いであろうことを示す。表7の組成物14と17の結果
を比較すると、Isopar Lはこれらの改質組成物中に、ペ
イント塗布性とペイント接着性への目立った影響を与え
ずに存在するこができることが分かる。組成物14、1
7、18、19、20は湿気との接触の7日後に無光沢
表面を有した。組成物15は湿気との接触の7日後が無
光沢表面のボーダーラインで、湿気との接触の21日後
に無光沢面を有した。比較用組成物6Cは湿気との接触
の21日後でも無光沢面に変化しなかった。
【0060】例7 例5と同様にしてベースを調製し、1.5部のジイソプ
ロポキシジ(エトキシアセトアセチル)チタネートと
0.2部のコバルトオクテート、及び酸素硬化性化合物
としての或る量のオイルを添加し、表8に記したような
オイルを含む混合物の改質RTVシリコーン組成物を作
成した。ペイント塗布性とペイント接着性を例1と同様
にして評価した。
【0061】
【表8】
【0062】
【表9】
【0063】ラテックスペイントについてのペイント塗
布性は原アマニ油、ベルノニア油、煮アマニ油、キリ
油、オイチシカ油の添加によって向上した。接着性の最
も高い向上はキリ油とオイチシカ油を用いた処方で観察
された。組成物21と24は湿気との接触の11日後に
無光沢表面を有した。組成物22は湿気との接触の32
日後に無光沢表面を有した。組成物23は湿気との接触
の11日後にボーダーラインの無光沢表面を有し、湿気
との接触の21日後に無光沢表面を有した。組成物25
と27は湿気との接触の10日後に無光沢表面を有し
た。比較用組成物7Cは湿気との接触の32日後でも無
光沢表面に変化しなかった。
【0064】例8 粘度が50Pa・sのヒドロキシ末端化ポリジメチルシ
ロキサンを100部、粘度が0.1Pa・sのトリメチ
ルシロキシ末端化ポリジメチルシロキサンを40部、表
面をカルシウムステアレートで処理した平均粒子径が3
ミクロンの炭酸カルシウムを175部、10部のヒュー
ムドシリカフィラー、1分子あたり平均で3つのメチル
フェニルシロキサン単位を有するヒドロキシ末端化ポリ
(メチルフェニルシロキサン)を3部、9部のメチルト
リメトキシシロキサン、0.2部のβ−アミノエチル−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、3部のジイソ
プロポキシジ(エトキシアセトアセチル)チタンを空気
中の湿気を排除した容器の中で混合することによってR
TVシリコーン組成物を調製した。この組成物は本明細
書で比較用組成物9Cと称する。
【0065】この例の上記の組成物を調製し、最後の成
分として1.5部のキリ油を混合することによって改質
RTVシリコーン組成物を調製した。この組成物を組成
物28と称する。比較用組成物9Cと組成物28を、例
1と同様にしてペイント塗布性とペイント接着性につい
て評価し、結果を表10に示した。
【0066】
【表10】
【0067】組成物28は湿気との接触の48時間後に
ボーダーラインの無光沢表面を有し、湿気との接触の7
日後に無光沢表面を有した。比較用組成物9Cは湿気と
の接触の21日後でも無光沢表面に変化しなかった。例9 粘度が50Pa・sのヒドロキシ末端化ポリジメチルシ
ロキサンを100部、約70重量%のメチルトリ(メチ
ルエチルケトキシモ)シラン、24重量%のメチルジ
(メチルエチルケトキシモ)メトキシシラン、0.5重
量%のメチルジメトキシ(メチルエチルケトキシモ)シ
ラン、5.5重量%の不純物を含むケトキシモシラン混
合物を1部、及び1部のメチルビニルジ(N-メチルアセ
トアミド)シランを、湿気の混入を防ぐ条件下で混合す
ることによってRTVシリコーン組成物を調製した。得
られた混合物に12部の触媒混合物を混合した。触媒混
合物は0.07部のジブチル錫ジラウレート、0.3部
のβ−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、0.3部のγ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、1部のジイソプロポキシジ(エキキシアセ
トアセチル)チタン、及び次の平均的な式:
【0068】
【化2】
【0069】で表され、gは4、5、6、7、8の値を
有する種を含んでgの平均値は7.5であるフルオロカ
ーボンアルコールFC-10(3M社製造)の30部と前記のケ
トキシモシラン混合物の71部を密閉容器中で混合して
調製した疎シロキサン(siloxaphobic)反応混合物の10
部、を含んだ。得られた混合物を窒素バージしながら3
0分間加熱した。得られた疎シロキサン反応混合物は2
0重量%の未反応フルオロカーボンアルコール、60重
量%の未反応ケトキシモシラン、次式:
【0070】
【化3】
【0071】で表され、Etはエチル基、gは上記と同
じ反応生成物を12重量%、及び8重量%の不純物を含
んだ。次にステアリン酸処理の沈降炭酸カルシウムフィ
ラーを60部、0.5部の2,5-フランジオンと1,3-ブタ
ジエンのポリマーを均一に混合し、次いで1.5部の原
キリ油を均一に混合し、さらに0.5部のケトキシモシ
ラン混合物を混合した。得られた組成物を組成物29と
した。
【0072】0.5部のケトキシモシラン混合物に0.
04部のコバルトステアレート乾燥剤を混合し、その混
合物を最後に添加したこと以外は組成物29と同様にし
て組成物30を調製した。1.5部のオイチシカ油で原
キリ油を置き換えた以外は組成物29と同様にして組成
物31を調製した。
【0073】0.04部のコバルトオクテート乾燥剤を
最後に添加した0.5部のケトキシモシラン混合物に混
合したこと以外は組成物31と同様にして組成物32を
調製した。1.5部の重合キリ油(銘柄TTDIA, Lomas I
nternational販売、Mocon, Georgia) で原キリ油を置き
換えた以外は組成物29と同様にして組成物33を調製
した。TTDIA は0.9910の比重と最大6の酸価を有
した。
【0074】0.04部のコバルトオクテート乾燥剤を
最後に添加した0.5部のケトキシモシラン混合物に混
合したこと以外は組成物33と同様にして組成物34を
調製した。低粘度で100%不揮発性の化学改質重合油
DOCCO No.008の1.5部で原キリ油を置き換えたこと以
外は組成物29と同様にして組成物35を調製した。DO
CCO No.008は最大3の酸価を有した。
【0075】0.04部のコバルトオクテート乾燥剤を
最後に添加した0.5部のケトキシモシラン混合物に混
合したこと以外は組成物34と同様にして組成物35を
調製した。オイル又は乾燥剤を含まない以外は組成物2
9と同様にして比較用組成物10Cを調製した。
【0076】組成物29〜36と比較用組成物10C
を、例1と同様にしてペイント塗布性とペイント接着性
について評価した。組成物はペイント塗布前に相対湿度
50%の25℃において14日間で硬化したが、比較用
組成物10Cは11日の放置で硬化せず、ペイント塗布
性とペイント接着性をペイント塗布の3日後に評価し
た。結果を表11に示す。
【0077】
【表11】
【0078】組成物29、30、31、32、33、3
4、35は湿気との接触の14日後に無光沢表面を有し
た。組成物36は湿気との接触の14日後でボーダーラ
インの無光沢表面を有した。比較用組成物10Cは湿気
との接触の11日後でも無光沢表面に変化しなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/04 CFH E

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化した保護コーティングで被覆した表
    面を有する硬化シリコーンエラストマーの製造方法であ
    って、次の過程を含んでなる方法:縮合性末端基を有す
    るポリジオルガノシロキサン、感湿シリコン架橋剤、フ
    ィラー、酸素硬化性化合物を含む室温硬化性シリコーン
    組成物を配合して改質組成物を作成し、 硬化したエラストマーの表面が生成し、均一な無光沢表
    面が生成するまで改質組成物を湿気に曝し、 次いで硬化したエラストマー表面の少なくとも一部の上
    に周囲条件で硬化する保護コーティング組成物を適用
    し、保護コーティング組成物はその組成物を適用した表
    面を濡らして実質的に無傷の皮膜を形成し、 次いで保護コーティング組成物を硬化させる。
  2. 【請求項2】 改質組成物を作成する前に、室温硬化性
    シリコーン組成物を第1の包装に、酸素硬化性化合物を
    第2の包装に保管する過程をさらに含む請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 酸素硬化性化合物が天然の乾性油である
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 シリコン架橋剤が1分子あたりに少なく
    とも3つのシリコン結合ケトキシモ基を有するケトキシ
    モシリコン架橋剤である請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 室温硬化性シリコーン組成物がさらに硬
    化用触媒を含む請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 室温硬化性シリコーン組成物を2つの包
    装に保管し、1つの包装はポリジオルガノシロキサンを
    含み、もう1つの包装は感湿シリコン架橋剤を含む請求
    項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 シリコン架橋剤は1分子あたりに少なく
    とも3つのシリコン結合アルコキシ基を有するアルコキ
    シシリコン架橋剤であり、室温硬化性シリコーン組成物
    はさらに硬化用触媒を含む請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 室温硬化性シリコーン組成物に酸素硬化
    性化合物のための乾燥剤を添加する過程をさらに含む請
    求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 室温硬化性シリコーン組成物がさらに光
    増感剤を含む請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 天然の乾性油又は天然の乾性油から選
    択した接着剤、及び金属乾燥剤を添加する過程をさらに
    含む請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 湿気を排除した条件下で、ヒドロキシ
    ル末端基を有するポリジオルガノシロキサンに、感湿シ
    リコン架橋剤として1分子あたりに少なくとも3つのケ
    トキシモ基を有するシリコン化合物と、ケトキシモ基と
    アルコキシ基の両方を有して合計で1分子あたりに少な
    くとも3つのケトキシモ基とアルコキシ基を有するシリ
    コン化合物から選択したケトキシモシリコン化合物、錫
    触媒、フィラー、及び酸素硬化性化合物を混合して改質
    組成物を作成し、次いで得られた改質組成物を大気中の
    硬化する量の湿気との接触から保護する容器の中で改質
    組成物を保管して室温硬化性シリコーンエラストマー組
    成物を形成する請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 硬化した保護コーティングで被覆した
    表面を有する硬化シリコーンエラストマーの製造方法で
    あって、次の過程を含んでなる方法:シラノール末端基
    を有するポリジオルガノシロキサン、フィラー、酸素硬
    化性化合物を混合して第1シリコーン混合物を作成し、 テトラアルコキシシランとテトラアルコキシシランの部
    分加水分解生成物から選択されたアルコキシシリコン架
    橋剤と錫触媒を混合して第2シリコーン混合物を作成
    し、 第1シリコーン混合物と第2シリコーン混合物を混合し
    て改質室温硬化性シリコーン組成物を作成し、 硬化エラストマー表面が形成し、均一な無光沢表面が形
    成するまで該改質組成物を湿気に接触させ、 次いで硬化したエラストマー表面の少なくとも一部の上
    に周囲条件で硬化する保護コーティング組成物を適用
    し、保護コーティング組成物はその組成物を適用した表
    面を濡らして実質的に無傷の皮膜を形成し、 次いで保護コーティング組成物を硬化させる。
JP06121994A 1993-03-30 1994-03-30 塗装したシリコーンエラストマーの形成方法 Expired - Lifetime JP3817277B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/040,047 US5338574A (en) 1993-03-30 1993-03-30 Method for producing a painted silicone elastomer
US040047 1993-03-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06322315A true JPH06322315A (ja) 1994-11-22
JP3817277B2 JP3817277B2 (ja) 2006-09-06

Family

ID=21908799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06121994A Expired - Lifetime JP3817277B2 (ja) 1993-03-30 1994-03-30 塗装したシリコーンエラストマーの形成方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5338574A (ja)
EP (1) EP0618257B1 (ja)
JP (1) JP3817277B2 (ja)
CA (1) CA2116147A1 (ja)
DE (1) DE69408551T2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000191915A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Dow Corning Corp 織布コ―ティング用組成物
JP2005306921A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Auto Kagaku Kogyo Kk 上塗り塗料付着性を向上させる方法および上塗り塗装仕様向けに適したウレタン系シーリング材組成物
JP2007039485A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Ge Toshiba Silicones Co Ltd 建築用硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP2008532216A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 シーエスエル シリコーンズ インコーポレーテッド シリコーン組成物で電気絶縁体を自動的にコーティングする方法及び装置
JP2010043141A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Sumitomo Forestry Co Ltd 木材用塗料
JP2013194063A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Aica Kogyo Co Ltd 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5492728A (en) * 1994-07-01 1996-02-20 Dow Corning Corporation Method of reducing the bubble formation when curing a room temperature vulcanizable silicone sealant composition with silicon-bonded alkoxy crosslinker on a hot porous surface
JPH08104815A (ja) * 1994-09-30 1996-04-23 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd 1液型室温硬化性シリコーンエラストマー組成物
US5595695A (en) * 1995-05-30 1997-01-21 Sealex Inc. Process for preparing matte finish elastomer
US5777026A (en) * 1995-12-28 1998-07-07 Dow Corning Corporation Surface modified silicone elastomers from aqueous silicone emulsions
US5733960A (en) * 1996-04-04 1998-03-31 Dow Corning Corporation Enhanced longevity of surface drying oil on a sealant modified by incorporation of zinc oxide
DE19727525A1 (de) * 1997-06-30 1999-01-07 Bayer Ag Verfahren zur Beschichtung von Siliconelastomeren
US6297305B1 (en) * 1998-09-02 2001-10-02 Dow Corning Toray Silicone Company, Ltd. Curable silicone composition
EP1127916B1 (en) * 2000-02-21 2004-09-22 Dow Corning Toray Silicone Company, Ltd. Filler/adhesive agent for display units containing a curable silicone composition
US6180176B1 (en) * 1999-06-30 2001-01-30 Xerox Corporation Elastomer surfaces of adhesive and coating blends and methods thereof
EP1584659B1 (en) * 2000-02-21 2008-07-09 Dow Corning Toray Co., Ltd. Curable silicone composition
KR100415125B1 (ko) * 2000-02-21 2004-01-14 다우 코닝 도레이 실리콘 캄파니 리미티드 경화성 실리콘 조성물을 함유하는 디스플레이 장치용충전제/접착제
JP2001302824A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd エラストマーの艶消し方法
WO2002094242A1 (en) * 2001-05-24 2002-11-28 Alexza Molecular Delivery Corporation Delivery of rizatriptan or zolmitriptan through an inhalation route
DE10156918A1 (de) * 2001-11-21 2003-06-05 Ge Bayer Silicones Gmbh & Co Anstrichverträgliche bis überstreichbare Polyorganosiloxan-Zusammensetzungen
WO2003068846A1 (en) * 2002-02-18 2003-08-21 Nkt Research & Innovation A/S Methods of treating polymeric substrates
SE0300642D0 (sv) * 2003-03-11 2003-03-11 Pergo Europ Ab Process for sealing a joint
US20050288415A1 (en) * 2004-06-23 2005-12-29 Beers Melvin D Highly elastomeric and paintable silicone compositions
US7605203B2 (en) * 2005-05-26 2009-10-20 Tremco Incorporated Polymer compositions and adhesives, coatings, and sealants made therefrom
KR100706951B1 (ko) * 2005-08-17 2007-04-12 삼성전기주식회사 수직구조 질화갈륨계 led 소자의 제조방법
US8398532B2 (en) 2007-03-07 2013-03-19 Lexmark International, Inc. Developer rolls having a tuned resistivity
WO2011011371A2 (en) * 2009-07-21 2011-01-27 Henkel Corporation Curable silicone compositions containing reactive non-siloxane-containing resins
JP5713074B2 (ja) * 2013-09-27 2015-05-07 千住金属工業株式会社 摺動部材
JP2020529490A (ja) 2017-07-31 2020-10-08 ダウ シリコーンズ コーポレーション 湿分硬化性組成物
CN111647355A (zh) * 2020-07-17 2020-09-11 利川市德隆生漆科技有限责任公司 一种古建筑修造专用的天然生漆涂料及其调制方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2414089A (en) * 1944-03-13 1947-01-14 Resinous Prod & Chemical Co Esters of hydroxydihydronorpolycyclopentadienes and unsaturated fatty acids
US2460795A (en) * 1944-10-03 1949-02-01 Corning Glass Works Method for making rubbery polymeric organo-siloxane compositions
GB1117975A (en) * 1965-10-06 1968-06-26 Dow Corning Organosilicon compositions
US3505099A (en) * 1968-01-02 1970-04-07 Stauffer Wacker Silicone Corp Method for bonding room temperature curable silicone rubber to various substrates
NL136473C (ja) * 1968-02-19
US3619256A (en) * 1968-11-29 1971-11-09 Stauffer Chemical Co Silicone rubber coated substrates and a method for bonding silicone rubber thereto
US3923736A (en) * 1971-03-16 1975-12-02 Wacker Chemie Gmbh Room temperature vulcanizable organopolysiloxanes
US3812164A (en) * 1973-02-16 1974-05-21 Corning Corp Silicone elastomers with paintable surface
US3836502A (en) * 1973-02-16 1974-09-17 Dow Corning Paintable silicone elastomer
GB1456509A (en) * 1973-02-20 1976-11-24 Dow Corning Ltd Bonding silicone rubber to wood and masonry
US3836503A (en) * 1973-02-20 1974-09-17 Dow Corning Silicone elastomers which are paintable
US3957714A (en) * 1975-05-19 1976-05-18 Dow Corning Corporation Method for making paintable silicone surfaces and elastomer
US4182723A (en) * 1976-04-15 1980-01-08 Permavision Ocular membrane and method for preparation thereof
JPS6048752B2 (ja) * 1976-10-27 1985-10-29 株式会社リコー ロ−ル保護層形成方法
JPS5952910B2 (ja) * 1980-12-26 1984-12-21 東芝シリコ−ン株式会社 常温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JPS58163652A (ja) * 1982-03-25 1983-09-28 トーレ・シリコーン株式会社 連続的な異相構造を有するシリコ−ン1体成形物,およびその製造方法
JPS58215453A (ja) * 1982-06-09 1983-12-14 Toray Silicone Co Ltd 室温硬化後塗装可能なオルガノポリシロキサン組成物
US4471007A (en) * 1983-04-01 1984-09-11 Sws Silicones Corporation Method for improving the adhesion of amine-containing organopolysiloxane compositions
JPS621750A (ja) * 1985-06-27 1987-01-07 Toray Silicone Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
US4683251A (en) * 1986-06-20 1987-07-28 Toray Silicone Co., Ltd. Room temperature-curable organopolysiloxane composition containing a photosensitizer
US4759992A (en) * 1986-09-10 1988-07-26 Uniroyal Chemical Company, Inc. Process for coating moisture-curable low molecular weight polymers and composites thereof
JP2550123B2 (ja) * 1987-12-26 1996-11-06 鐘淵化学工業株式会社 アルキッド系塗料の塗装方法
CA1338943C (en) * 1987-12-28 1997-02-25 Sadao Yukimoto Curable composition of oxyalkylene polymer
JP2557444B2 (ja) * 1988-02-03 1996-11-27 鐘淵化学工業株式会社 アルキッド系塗料の乾燥性が改善された硬化性組成物
JP2610305B2 (ja) * 1988-06-10 1997-05-14 鐘淵化学工業株式会社 硬化性組成物
DE3836916A1 (de) * 1988-10-29 1990-05-10 Bayer Ag Unter ausschluss von feuchtigkeit lagerfaehige rtv-1k-massen, die ueberstreichbare elastomere bilden
US5238708A (en) * 1991-06-13 1993-08-24 Dow Corning Corporation Primer for silicone substrates

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000191915A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Dow Corning Corp 織布コ―ティング用組成物
JP2005306921A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Auto Kagaku Kogyo Kk 上塗り塗料付着性を向上させる方法および上塗り塗装仕様向けに適したウレタン系シーリング材組成物
JP2008532216A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 シーエスエル シリコーンズ インコーポレーテッド シリコーン組成物で電気絶縁体を自動的にコーティングする方法及び装置
JP2007039485A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Ge Toshiba Silicones Co Ltd 建築用硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP4744972B2 (ja) * 2005-08-01 2011-08-10 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 建築用硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP2010043141A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Sumitomo Forestry Co Ltd 木材用塗料
JP2013194063A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Aica Kogyo Co Ltd 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0618257A1 (en) 1994-10-05
DE69408551D1 (de) 1998-03-26
US5338574A (en) 1994-08-16
CA2116147A1 (en) 1994-10-01
EP0618257B1 (en) 1998-02-18
DE69408551T2 (de) 1998-09-24
JP3817277B2 (ja) 2006-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3817277B2 (ja) 塗装したシリコーンエラストマーの形成方法
RU2434906C2 (ru) Отверждаемая силиконовая композиция (варианты)
JP4833959B2 (ja) 有機ケイ素化合物並びにそれを架橋可能な材料中で用いる使用
EP0799860B1 (en) Method for enhancing longevity of a surface drying oil on a silicone composition modified by incorporation of zinc oxide
JP3597199B2 (ja) 縮合で架橋するポリシロキサン集合体、それの製造方法および表面改質充填材
JP3961063B2 (ja) 酸化亜鉛の添加により変性されたuv分解性防カビ剤含有シリコーン組成物
JP4116150B2 (ja) Rtv−シリコンゴム混合物
US5561184A (en) Room temperature curable silicone composition
JPH06157910A (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP4149030B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP2837658B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JPH0211659A (ja) シーリング用組成物
JPH02206654A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP4183940B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JPH02189365A (ja) ポリオルガノジシロキサン組成物
JP2010144124A (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JPH0776680A (ja) プライマー組成物
JPH0352955A (ja) 室温硬化性シリコーンゴム組成物
JPH0565413A (ja) シリコーン系プライマー組成物
JP3178999B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JPH0333748B2 (ja)
JPH07216230A (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP5642849B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の調製方法
WO2022030470A1 (ja) 室温硬化性樹脂組成物、コーティング剤、接着剤及びシーリング剤、並びに物品
JP3274037B2 (ja) 加熱硬化性シリコーン樹脂組成物及びそれを用いた硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040413

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040628

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040628

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term