JPH06302764A - 薄膜キャパシタの製造方法 - Google Patents

薄膜キャパシタの製造方法

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JPH06302764A
JPH06302764A JP5083684A JP8368493A JPH06302764A JP H06302764 A JPH06302764 A JP H06302764A JP 5083684 A JP5083684 A JP 5083684A JP 8368493 A JP8368493 A JP 8368493A JP H06302764 A JPH06302764 A JP H06302764A
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forming
opening
capacitor
lower electrode
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新太郎 山道
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啓仁 渡辺
Toshimi Hashimoto
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Toshiyuki Sakuma
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Abstract

(57)【要約】 【目的】容量の下部電極の微細加工プロセスを省略し、
リーク電流の増加を抑える。 【構成】基板上の所望の領域に下部電極、高誘電率の誘
電体、上部電極を順次積層する薄膜キャパシタの製造方
法であって、容量形成領域以外に層間絶縁膜を形成し下
部電極の材料を成膜した後、第2の層間絶縁膜で平坦化
を行いエッチバックにより不要な下部電極の材料、層間
絶縁膜を除去して下部電極の表面を露出させ、高誘電率
の誘電体、上部電極を積層して容量を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路用の薄膜キャパ
シタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路用の薄膜キャパシ
タは、ポリシリコンを電極とする積層構造からなり、ダ
イナミックランダムアクセスメモリにおいて、トランジ
スタおよびビット線を形成後に容量部を形成する技術と
しては、例えば1988年インターナショナル・エレク
トロンデバイセス・ミーティング・ダイジェスト・オブ
・テクニカル・ペイパーズ(Internationa
l ElectronDevices Meeting
Digest of TechnicalPaper
s, 1988)の592〜595頁に記載されてい
る。上述の従来の薄膜キャパシタでは、近年の集積回路
のより一層の高集積化に対応した容量部の面積の縮小に
限界がある。従って、立体構造化とともに薄膜キャパシ
タの誘電体部の薄膜化と高誘電率化によって容量部の面
積を実効的に縮小しなけらばならない。従来の容量を形
成する誘電体はシリコン酸化膜やシリコン窒化膜であり
これらの誘電率は高々7程度であるため、要求される容
量を達成するためにはシリコン酸化膜換算で10nm以
下という極めて薄い膜厚が求められる。一方、このよう
な薄い膜厚では許容されるリーク電流以下の電流−電圧
特性を有する誘電体薄膜を実現するのは非常に困難であ
り、立体構造を用いて実効的に電極面積を増加させる方
法を用いても、下部電極端で誘電体膜が薄くなることや
電界が集中することによってリーク電流の増大が生じ
る。
【0003】このために例えば室温で300近い誘電率
を有するSrTiO3 さらに大きな誘電率を有する(B
a,Sr)TiO3 やPb(Zr,Ti)O3 やPb
(Mg,Nb)O3 やPb(Mg,W)O3 に代表され
る高誘電率の誘電体を用いることにより膜厚の極薄化に
ともなうリーク電流の発生を防止することができる。一
方、上記高誘電率の誘電体を直接下部電極としてのシリ
コン上に成膜するとシリコンが拡散しかつ高誘電率の堆
積中の酸化雰囲気で低誘電率層であるSiO2 が生成さ
れてしまう。したがってこのような不都合を回避するた
めに下記電極にPt/TaやPt/TiやRuOx を用
いることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合も所
望の形状に加工された下部電極端での高誘電率膜の膜厚
の減少や電界集中によるリーク電流の増加は避けられな
い。これは高誘電率の誘電体膜や下部電極のPt/Ta
などをレジストをマスクとしてパターニングする際、と
くに微細加工のためにドライエッチングを用いるときマ
スクの側壁に加工残査が生じレジスト除去後も加工パタ
ーン周辺で凸形状となることに起因する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
基板上のキャパシタ形成領域に下部電極、高誘電率の誘
電体膜および上部電極を順次積層する薄膜キャパシタの
製造方法において、前記基板上に第1の部材を形成する
工程と、前記第1の部材に前記キャパシタ形成領域を区
画する開口部を形成する工程と、前記開口部内および前
記第1の部材上の全面に前記下部電極を構成する材料膜
を成膜して前記開口部内に前記下部電極を形成する工程
と、前記開口部の内部を含む前記材料膜の全面上に第2
の部材を形成しその上面を平坦化する工程と、平坦化さ
れた前記第2の部材の上面より該第2の部材をエッチバ
ックして前記第1の部材上の前記材料膜を露出させる工
程と、前記第1の部材上の露出した前記材料膜を除去す
る工程と、前記第1および第2の部材をエッチバックし
て前記開口部内の前記下部電極を露出させる工程と、露
出した前記開口部内の前記下部電極の表面上に披着して
ここでキャパシタを構成する前記誘電体膜および前記上
部電極を順次積層する工程とを有する薄膜キャパシタの
製造方法にある。
【0006】本発明の第2の特徴は、基板上のキャパシ
タ形成領域に所定の膜厚を有する下部電極、高誘電率の
誘電体膜および上部電極を順次積層する薄膜キャパシタ
の製造方法において、 前記基板上に前記所定の膜厚と
同じ膜厚を有する層間絶縁膜を形成する工程と、前記層
間絶縁膜上に該層間絶縁膜と異なるエッチングレートと
することが出来かつ該層間絶縁膜と異なる材質の第1の
部材を形成する工程と、前記第1の部材および前記層間
絶縁膜に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を形
成する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上の
全面に前記下部電極を構成する材料膜を成膜して前記開
口部内に前記下部電極を形成する工程と、前記開口部の
内部を含む前記材料膜の全面上に前記第1の部材と同じ
材質の第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程
と、平坦化された前記第2の部材の上面より該第2の部
材をエッチバックして前記第1の部材上の前記材料膜を
露出させる工程と、前記第1の部材上の露出した前記材
料膜を除去する工程と、前記第1および第2の部材のみ
をエッチング除去し前記層間絶縁膜を残存させた状態で
前記開口部内の前記下部電極を露出させる工程と、露出
した前記開口部内の前記下部電極の表面上に披着してこ
こでキャパシタを構成する前記誘電体膜および前記上部
電極を順次積層する工程とを有する薄膜キャパシタの製
造方法にある。
【0007】本発明の第3の特徴は、基板上のキャパシ
タ形成領域に下部電極、高誘電率の誘電体膜および上部
電極を順次積層する薄膜キャパシタの製造方法におい
て、前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第
1の部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を
形成する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上
の全面に前記下部電極を構成する第1の材料膜および前
記誘電体を構成する第2の材料膜を順次積層成膜して前
記開口部内に前記下部電極および前記誘電体膜を形成す
る工程と、前記開口部の内部を含む前記第2の材料膜の
全面上に第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程
と、平坦化された前記第2の部材の上面より該第2の部
材をエッチバックして前記第1の部材上の前記第2の材
料膜を露出させる工程と、前記第1の部材上の露出した
前記第2の材料膜およびその下の前記第1の材料膜を除
去する工程と、前記第1および第2の部材をエッチバッ
クして前記開口部内の前記誘電体膜を露出させる工程
と、露出した前記開口部内の前記誘電体膜の表面上に披
着してここでキャパシタを構成する前記上部電極を形成
する工程とを有する薄膜キャパシタの製造方法にある。
【0008】本発明の第4の特徴は、基板上のキャパシ
タ形成領域に第1の膜厚を有する下部電極、第2の膜厚
を有する高誘電率の誘電体膜および上部電極を順次積層
する薄膜キャパシタの製造方法において、前記基板上に
前記第1の膜厚と前記第2の膜厚とを合計した膜厚を有
する層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に
該層絶縁膜と異なるエッチングレートとすることが出来
かつ該層間絶縁膜と異なる材質の第1の部材を形成する
工程と、前記層間絶縁膜および前記第1の部材に前記キ
ャパシタ形成領域を区画する開口部を形成する工程と、
前記開口部内および前記第1の部材上の全面に前記下部
電極を構成する第1の材料膜および前記誘電体膜を構成
する第2の材料膜を順次積層成膜して前記開口部内に前
記下部電極および前記誘電体膜を形成する工程と、前記
開口部の内部を含む前記第2の材料膜の全面上に前記第
1の部材と同じ材質の第2の部材を形成しその上面を平
坦化する工程と、平坦化された前記第2の部材の上面よ
り該第2の部材をエッチバックして前記第1の部材上の
前記第2の材料膜を露出させる工程と、前記第1の部材
上の露出した前記第2の材料膜およびその下の前記第1
の材料膜を除去する工程と、前記第1および第2の部材
のみをエッチング除去し前記層間絶縁膜を残存させた状
態で前記開口部内の前記誘電体膜を露出させる工程と、
露出した前記開口部内の前記誘電体膜の表面上に披着し
てここでキャパシタを構成する前記上部電極を形成する
工程とを有する薄膜キャパシタの製造方法にある。
【0009】本発明の第5の特徴は、基板上のキャパシ
タ形成領域に下部電極、高誘電率の誘電体膜および上部
電極を順次積層す薄膜キャパシタの製造方法において、
前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第1の
部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を形成
する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上の全
面に前記下部電極を構成する第1の材料膜、前記誘電体
を構成する第2の材料膜および前記上部電極を構成する
第3の材料膜を順次積層成膜して前記開口部内に前記下
部電極、前記誘電体膜および前記上部電極を形成する工
程と、前記開口部の内部を含む前記第3の材料膜の全面
上に第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程と、
平坦化された前記第2の部材の上面より該第2の部材を
エッチバックして前記第1の部材上の前記第3の材料膜
を露出させる工程と、前記第1の部材上の露出した前記
第3の材料膜ならびにその下の前記第2および第1の材
料膜を除去する工程と、前記第1および第2の部材をエ
ッチバックして前記開口部内の前記上部電極を露出させ
る工程と、露出した前記開口部内の前記上部電極の表面
に接続し前記開口部の外側上に延在する電極配線層を形
成する工程とを有する薄膜キャパシタの製造方法にあ
る。
【0010】本発明の第6の特徴は、基板上のキャパシ
タ形成領域に第1の膜厚を有する下部電極、第2の膜厚
を有する高誘電率の誘電体膜および第3の膜厚を有する
上部電極を順次積層する薄膜キャパシタの製造方法にお
いて、前記基板上に前記第1の膜厚と前記第2の膜厚と
前記第3の膜厚とを合計した膜厚を有する層間絶縁膜を
形成する工程と、前記層間絶縁膜上に該層間絶縁膜と異
なるエッチングレートとすることが出来かつ該層間絶縁
膜と異なる材質の第1の部材を形成する工程と、前記層
間絶縁膜および前記第1の部材に前記キャパシタ形成領
域を区画する開口部を形成する工程と、前記開口部内お
よび前記第1の部材上の全面に前記下部電極を構成する
第1の材料膜、前記誘電体を構成する第2の材料膜およ
び前記第2の上部電極を構成する第3の材料膜を順次積
層成膜して前記開口部内に前記下部電極、前記誘電体膜
および前記上部電極を形成する工程と、前記開口部の内
部を含む前記第3の材料膜の全面上に前記第1の部材と
同じ材質の第2の部材を形成しその上面を平坦化する工
程と、平坦化された前記第2の部材の上面より該第2の
部材をエッチバックして前記第1の部材上の前記第3の
材料膜を露出させる工程と、前記第1の部材上の露出し
た前記第3の材料膜ならびにその下の前記第2および第
1の材料膜を除去する工程と、前記第1および第2の部
材のみをエッチング除去し前記層間絶縁膜を残存させた
状態で前記開口部内の前記上部電極を露出させる工程
と、露出した前記開口部内の前記上部電極の表面に接続
し前記開口部の外側上に延在する電極配線層を形成する
工程とを有する薄膜キャパシタの製造方法にある。
【0011】本発明の第7の特徴は、基板上のキャパシ
タ形成領域に下部電極、高誘電率の誘電体膜および上部
電極を順次積層する薄膜キャパシタの製造方法におい
て、前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第
1の部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を
形成する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上
の全面に前記下部電極を構成する第1の材料膜、前記誘
電体を構成する第2の材料膜および前記上部電極を構成
する第3の材料膜を順次積層成膜して前記開口部内に前
記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極を形成す
る工程と、前記開口部の内部を含む前記第3の材料膜の
全面上に第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程
と、平坦化された前記第2の部材の上面より該第2の部
材をエッチバックし前記第1の部材上の前記第3の材料
膜を露出させる工程と、前記第1の部材上の露出した前
記第3の材料膜ならびにその下の前記第2および第1の
材料膜を除去する工程と、前記開口部内の前記上部電極
上に前記第2の部材が残存する程度に前記第1および第
2の部材をエッチバックする工程と、前記開口部上の前
記第2の部材に前記上部電極に達するコンタクト孔を形
成する工程と、前記コンタクト孔を通して前記上部の表
面に接続し前記開口部の外側上に延在する電極配線層を
形成する工程とを有する薄膜キャパシタの製造方法にあ
る。
【0012】本発明の第8の特徴は、基板上のキャパシ
タ形成領域に下部電極、高誘電率の誘電体膜および上部
電極を順次積層する薄膜キャパシタの製造方法におい
て、前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第
1の部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を
形成する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上
の全面に前記下部電極を構成する第1の材料膜、前記誘
電体を構成する第2の材料膜および前記上部電極を構成
する第3の材料膜を順次積層成膜して前記開口部内に前
記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極を形成す
る工程と、前記開口部の内部を含む前記第3の材料膜の
全面上に第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程
と、前記第1の部材上の前記第3の材料膜の上に前記第
2の部材が残存する程度に該第2の部材をエッチバック
する工程と、前記開口部内の前記第2の部材に前記上部
電極に達するコンタクト孔を形成する工程と、前記コン
タクト孔を通して前記上部電極の表面に接続し前記開口
部の外側上に延在する電極配線層を形成する工程とを有
する薄膜キャパシタの製造方法にある。
【0013】このような本発明では、キャパシタ形成領
域以外に層間絶縁膜等の部材を形成し、この部材に対し
て下部電極や高誘電率の誘電体膜や上部電極を自己整合
的に形成することで加工エッチングパターニングプロセ
スを省略することが出来る。その結果、従来問題となっ
ていた下部電極や高誘電率の誘電体膜の加工端部での凹
凸が減少しリーク電流の増加を抑えることが出来る。
【0014】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の薄膜キャパシ
タの製造方法を工程順に示した断面図である。まず、抵
抗率が0.01Ωcmのシリコン基板101を熱酸化し
てその表面に膜厚300nmのSiO2 102を形成し
所望のの位置にコンタクトを開口し、その内にポリシリ
コン103を成膜してコンタクトを埋め込み、エッチバ
ックによりコンタクト以外のポリシコンを除去する。そ
して第1の部材としてSOG(スピンオングラス)10
4を膜厚1μmに塗布しその上にフォトレジスト105
のパターンを形成する(図1(A))。次にフォトレジ
スト105をマスクとしてSOG104を加工して所望
のキャパシタ形成領域に開口部111を形成する(図1
(B))。次にDCマグネトロンスパッタ法により下部
電極材料としてPt106(膜厚50nm)/Ta10
7(膜厚50nm)の2層膜を全面に堆積する(図1
(C))。この時、この下部電極材料はスパッタ法など
の段差被服性の乏しい成膜手法により成膜するためSO
Gの開口部側壁への堆積よりも開口部底部のコンタクト
103に接した所望のキャパシタ形成領域とSOGの上
面に優先的に堆積できる。
【0015】ここでArガスとHBrガスを用いて等方
性エッチングを5分間行いSOG側壁に堆積したわずか
なPt/Taを除去する。次に第2の部材としてSOG
108を塗布して平坦化を行う(図1(D)。次にSO
G104上面のPt/Ta膜をが露出するまでエッチバ
ックによりSOG108を除去し(図1(E))、露出
したPt/Ta膜を王水によりエッチング除去する(図
1(F))。この時点でウエハ全面がSOG108,1
04で覆われている状態となり(図1(F))、所望の
キャパシタ形成領域のPt膜106の表面が露出するま
でエッチバックによりSOG104とSOG108を除
去する(図1(G))。
【0016】つづいてイオンビームスパッタ法により基
板温度600℃、ビーム電圧1000V、ビーム電流4
0mAで高誘電率の誘電体膜である膜厚100nmの
(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 (BST)膜109の
成膜を行い、Al(膜厚1μm)/TiN(膜厚50n
m)をDCマグネトロンスパッタ法により成膜し、所望
の形状に加工して、開口部111上すなわち下部電極1
06,107上では上部電極として作用しその外側上で
は電極配線となる上部電極配線110を形成する(図1
(H))。以上の工程で薄膜キャパシタを作成する。
【0017】従来の技術ではSOG104を塗布せずに
下部電極Pt/Taを直接成膜し所望の形状にフォトレ
ジストをマスクとしてエッチングでパターニング加工し
ていた。この場合、下部電極の加工端部でエッチング時
のレジスト側壁堆積物の影響による凸状の突起が形成さ
れ、(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 膜の一部が薄くな
り電界集中によるリーク電流の原因となっていた。
【0018】これに対して本実施例ではSOGをマスク
として所望のキャパシタ領域のみに下部電極Pt/Ta
を自己整合的に形成するため微細加工が不要であり加工
端部の凸状突起物は形成されない。したがって、図9に
示すように、本実施例の電流電圧特性(b)は従来の技
術を用いた特性(a)より大幅に改善された。
【0019】図2は本発明の第2の実施例の薄膜キャパ
シタの製造方法を工程順に示した断面図である。まず、
抵抗率が0.01Ωcmのシリコン基板201の表面を
熱酸化して膜厚300nmのSiO2 202を形成し所
望の位置にコンタクトを開口する。ポリシリコン203
を成膜してコンタクトを埋め込み、エッチバックにより
コンタクト以外のポリシリコンを除去する。そして、層
間絶縁膜としてSi34 204をLPCVD法により
下部電極の厚さと等しくなるように100nmの膜厚に
成膜し、その後、層間絶縁膜のSi3 4 とは異なるエ
ッチングレートとなる第1の部材であるSOG205を
膜厚1μmに塗布しその上にフォトレジストパターン2
06を形成する(図2(A))。次にフォトレジスト2
06をマスクとしてSOG/Si3 4 の2層膜を加工
してキャパシタ形成領域に開口部212を形成する(図
2(B))。次にDCマグネトロンスパッタ法により下
部電極材料としてPt207(膜厚50nm)/Ta2
08(膜厚50nm)の2層膜を全面に堆積する(図2
(C))。この時、この下部電極材料はスパッタ法など
の段差被覆性の乏しい成膜手法により成膜したためSO
GやSi3 4 の開口部212の側壁への堆積よりも開
口部212の底部のコンタクト203に接した所望の容
量形成領域とSOGの上面に優先的に堆積できる。ここ
でArガスとHBガスを用いて等方性エッチングを5分
間行いSOGやSi3 4 側壁に堆積したわずかなPt
/Taを除去する。次にSOG209を塗布して平坦化
を行う(図2(D))。次にSOG205上面のPt/
Ta膜が露出するまでエッチバックによりSOG209
を除去し(図2(E))、露出したPt/Ta膜を王水
によりエッチング除去する(図2(F))。この時点で
ウエハ全面がSOG209,205で覆われている状態
となり、次に所望のキャパシタ形成領域のPt膜207
の表面が露出するまで気相弗酸処理によりSOG205
とSOG209を選択的にエッチング除去する。この
際、Si3 4 のエッチングレートはSOGよりはるか
に小であるからSi3 4 膜204は残存する(図2
(G))。
【0020】つづいてイオンビームスパッタ法により基
板温度600℃、ビーム電圧1000V、ビーム電流4
0mAで容量誘電体となる膜厚100nmの(B
0.5 ,Sr0.5 )TiO3 (BST)膜210の成膜
を行い、その上にAl(膜厚1μm)/TiN(膜厚5
0nm)をDCマグネトロンスパッタ法により成膜し、
所望の形状に加工して容量の上部電極および電極配線2
11を形成する(図2(H))。以上の工程で薄膜キャ
パシタを作成する。
【0021】従来の技術で生じた下部電極の加工端部の
凸状の突起物は本実施例では見られなかった。また、S
3 4 を下部電極と等しい厚さだけ堆積しているた
め、SOGを気相弗酸処理で完全に取り除くことがで
き、再現性などの点が図1の実施例の製造方法より有利
であった。電流電圧特性も図9と同様の傾向を示し従来
の技術を用いた場合より大幅に改善された。
【0022】図3は本発明の第3の実施例の薄膜キャパ
シタの製造方法を工程順に示した断面図である。まず、
抵抗率が0.01Ωcmのシリコン基板301の表面を
熱酸化して膜厚300nmのSiO2 302を形成し所
望の位置にコンタクトを開口し、ポリシリコン303を
成膜してコンタクトを埋め込み、エッチバックによりコ
ンタクト以外のポリシリコンを除去する。そして膜厚1
μmのSOG304を塗布しその上にフォトレジストパ
ターン305を形成する(図3(A))。次にフォトレ
ジスト305をマスクとしてSOG304を加工してキ
ャパシタ形成領域に開口部311を形成する(図3
(B))。次にDCマグネトロンスパッタ法により下部
電極の材料としてPt306(膜厚50nm)/Ta3
07(膜厚50nm)の2層膜を堆積する。この時、こ
の下部電極材料はスパッタ法などの段差被服性の乏しい
成膜手法により成膜するためSOGの開口部311の側
壁への堆積よりも開口部311の底部のコンタクトに接
した所望のキャパシタ形成領域とSOGの上面に優先的
に堆積できる。ここでArガスとHBrガスを用いてP
tの等方性エッチングを5分間行いSOG側壁に堆積し
たわずかなPt/Taを除去し、つづいてイオンビーム
スパッタ法により基板温度600℃、ビーム電圧100
0V、ビーム電流40mAで容量誘電体膜として膜厚1
00nmの(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 (BST)
膜309の成膜を行う(図3(C))。次にSOG30
8を第2の部材として塗布して平坦化を行い(図3
(D))、SOG304上面の(Ba0.5 ,Sr0.5
TiO3 /Pt/Taが露出するまでエッチバックによ
りSOG308を除去し(図3(E))、露出した(B
0.5 ,Sr0.5 )TiO3 は弗硝酸により、Pt/T
aは王水によりエッチング除去する(図3(F))。こ
の時点でウエハ全面がSOG308,304で覆われて
いる状態となり、所望のキャパシタ形成領域の(Ba
0.5 ,Sr0.5 )TiO3 の表面が露出するまでエッチ
バックによりSOG304とSOG308を除去する
(図3(G))。次にAl(膜厚1μm)/TiN(膜
厚50nm)をDCマグネトロンスパッタ方により成膜
し、所望の形状に加工してキャパシタの上部電極配線3
10を形成する(図3(H))。以上の工程で薄膜キャ
パシタを作製する。従来の技術ではSOG304を塗布
せずに下部電極Pt/Taを直接成膜し所望の形状にフ
ォトレジストをマスクとしてエッチング加工していた。
この場合、下部電極の加工端部でエッチング時のレジス
ト側壁堆積物の影響による凸状の突起が形成され、(B
0.5 ,Sr0.5 )TiO3 膜の一部が薄くなり電界集
中によるリーク電流の原因となっていた。
【0023】また(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 のエ
ッチング時にも同様のレジスト側壁堆積物の影響による
凸状の突起が形成され、容量が設計値よりも小さくなる
問題点があった。
【0024】これに対して本実施例ではSOGをマスク
として所望のキャパシタ領域のみに下部電極Pt/Ta
と高誘電率の誘電体(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3
自己整合的に形成するため微細加工が不要であり加工端
部の凸状突起物は形成されない。したがって、図9に示
すように電流電圧特性が従来の技術を用いた場合より大
幅に改善され、容量も設計通りの値が得られた。
【0025】図4は本発明の第4の実施例の薄膜キャパ
シタの製造方法を工程順に示した断面図である。抵抗率
が0.01Ωcmのシリコン基板401の表面を熱酸化
して膜厚300nmのSiO2 402を形成し所望の位
置にコンタクトを開口し、ポリシリコン403を成膜し
てコンタクトを埋め込み、エッチバックによりコンタク
ト以外のポリシリコンを除去する。その後、層間絶縁膜
としてSi3 4 404をLPCVD法により下部電極
と誘電体膜の厚さの合計と等しくなるように膜厚200
nmに成膜し、その後、膜厚1μmの第1の部材として
のSOG405を塗布しその上にフォトレジスト406
のパターンを形成する(図4(A))。次に、フォトレ
ジスト406をマスクとしてSOG/Si3 4 の2層
膜をエッチング加工して容量形成領域に開口部412を
形成する(図4(B))。次に、下部電極の材料として
Pt407(膜厚50nm)/Ta408(膜厚50n
m)の2層膜をDCマグネトロンスパッタ法で堆積す
る。この時、この下部電極の材料はスパッタ法などの段
差被服性の乏しい成膜手法により成膜するためSOGや
Si3 4 の開口部412の側壁への堆積よりも開口部
412の底部のコンタクト403に接した所望のキャパ
シタ形成領域とSOG405の上面に優先的に堆積でき
る。また、ここでArガスとHBrガスを用いて等方性
エッチングを5分間行いSOGやSi3 4 側壁に堆積
したわずかなPt/Taを除去し、つづいてイオンビー
ムスパッタ法により基板温度600℃、ビーム電圧10
00V、ビーム電流40mAで容量誘電体膜の(Ba
0.5 ,Sr0.5 )TiO3 (BST)膜410を膜厚1
00nmに成膜する(図4(C))。次にSOG409
を第2の部材として塗布して平坦化を行い(図4
(D))、SOG405上面の(Ba0.5 ,Sr0.5
TiO3 /Pt/Taが露出するまでエッチバックによ
りSOG409を除去し(図4(E))、露出した(B
0.5 ,Sr0.5 )TiO3は弗硝酸により、Pt/T
aは王水によりエッチング除去する(図4(F))。こ
の時点でウエハ全面がSOGで覆われている状態とな
り、所望のキャパシタ形成領域の(Ba0.5 ,S
0.5 )TiO3 膜の表面が露出するまで気相弗酸処理
によりSOG405とSOG409のみをエッチング除
去するこのときSi3 4 のエッチングレートはSOG
よりはるかに小であるからSi3 4 膜404は残存す
る(図4(G))。次に上部電極の材料としてAl(膜
厚1μm)/TiN(膜厚50nm)をDCマグネトロ
ンスパッタ法により成膜し、所望の形状に加工して容量
の上部電極配線411を形成する(図4(H))。以上
の工程で薄膜キャパシタを作成した。
【0026】この実施例でも先の実施例と同様に従来の
技術で生じた下部電極の加工端部の凸状の突起物は見ら
れなかった。また、Si3 4 を下部電極と高誘電率膜
の厚さの合計と等しくなるように堆積しているため、S
OGを気相弗酸処理で完全に取り除くことができ、再現
性などの点が図3の実施例の製造方法より有利であっ
た。また、電流電圧特性も図9と同様の傾向を示し従来
の技術を用いた場合より大幅に改善された。
【0027】図5は本発明の第5の実施例の薄膜キャパ
シタの製造方法を工程順に示した断面図である。まず、
抵抗率が0.01Ωcmのシリコン基板501の表面を
熱酸化して膜厚300nmのSiO2 502を形成し所
望の位置にコンタクトを開口し、ポリシリコン503を
成膜してコンタクトを埋め込み、エッチバックによりコ
ンタクト以外のポリシリコンを除去する。そして第1の
部材のSOG504を膜厚1μmに塗布しその上にフォ
トレジストパターン505を形成する(図5(A))。
次に、フォトレジスト505をマスクしてキャパシタ形
成領域のSOG504に開口部512を形成する(図5
(B))。次に、下部電極の材料としてPt506(膜
厚50nm)/Ta507(膜厚50nm)の2層膜を
DCマグネトロンスパッタ法で堆積する。この時、この
下部電極の材料はスパッタ法などの段差被服性の乏しい
成膜手法により成膜しているためSOGの開口部512
の側壁への堆積よりも開口部512の底部のコンタクト
503に接した所望のキャパシタ形成領域とSOG50
4の上面に優先的に堆積する。またここでArガスとH
Bガスを用いて等方性エッチングを5分間行いSOG側
壁に堆積したわずかなPt/Taを除去し、つづいてイ
オンビームスパッタ法により基板温度600℃、ビーム
電圧1000V、ビーム電流40mAで容量誘電体膜と
して膜厚100nmの(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3
(BST)508の成膜を行う。そしてさらに反応性D
Cマグネトロンスパッタ方により上部電極の材料として
膜厚50nmのTiN509の成膜を行う(図5
(C))。次に第2の部材としてSOG510を塗布し
て平坦化を行い(図5(D))、SOG504上面のT
iN/(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 /Pt/Taが
露出するまでエッチバックによりSOG510を除去し
(図5(E))、露出したTiN膜はアンモニアの過酸
化水素水溶液により、(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3
は弗硝酸により、Pt/Taは王水によりエッチング除
去する(図5(F))。この時点でウエハ全面がSOG
510,504で覆われている状態となり、所望のキャ
パシタ形成領域の上部電極としてのTiNの表面が露出
するまでエッチバックによりSOG504とSOG51
0を除去する(図5(G))。次にAl(膜厚1μm)
/TiN(膜厚50nm)をDCマグネトロンスパッタ
法により成膜し、所望の形状に加工して電極配線層51
1を形成する(図5(H))。以上の工程で薄膜キャパ
シタを作成する。
【0028】従来の技術ではSOG504を塗布せずに
下部電極Pt/Taを直接成膜し所望の形状にフォトレ
ジストをマスクとしてエッチング加工していた。この場
合、下部電極の加工端部でエッチング時のレジスト側壁
堆積物の影響による凸状の突起が形成され、(B
0.5 ,Sr0.5 )TiO3 膜の一部が薄くなり電界集
中によるリーク電流の原因となっていた。また(Ba
0.5 ,Sr0.5 )TiO3 のエッチング時にも同様のレ
ジスト側壁堆積物の影響による凸状の突起が形成され、
容量が設計値よりも小さくなる問題点があった。
【0029】これに対して本実施例はSOGをマスクと
して所望のキャパシタ形成領域のみに下部電極Pt/T
aと高誘電率の誘電体(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3
膜と上部電極のTiNを自己整合的に形成するため微細
加工が不要であり加工端部の凸状突起物は形成されな
い。したがって、図9に示すように電流電圧特性が従来
の技術を用いた場合より大幅に改善され、容量も設計通
りの値が得られた。
【0030】図6は本発明の第6の実施例の薄膜キャパ
シタの製造方法を工程順に示した断面図である。まず、
抵抗率が0.01Ωcmのシリコン基板601の表面を
熱酸化して膜厚300nmのSiO2 602を形成し所
望の位置にコンタクトを開口し、ポリシリコン603を
成膜してコンタクトを埋め込み、エッチバックによりコ
ンタクト以外のポリシリコンを除去する。そしてSiO
3 4 604をLPCVD法により下部電極と高誘電率
膜と上部電極の厚さの合計と等しくなるように膜厚25
0nmに成膜し、その後、第1の部材としてSOG60
5を膜厚1μmに塗布し、その上にフォトレジストパタ
ーン606を形成する(図6(A))。次にフォトレジ
スト606をマスクとしてSOG/Si3 4 の2層膜
を加工して容量形成領域に開口部613を形成する(図
6(B))。次にスパッタ法により下部電極の材料Pt
607(膜厚50nm)/Ta608(50nm)の2
層膜を堆積する。この時、この下部電極の材料はスパッ
タ法などの段差被服性の乏しい成膜手法により成膜する
ためSOGやSi3 4 の開口部613の側壁への堆積
よりも開口部613の底部のコンタクト603に接した
所望のキャパシタ形成領域とSOG605の上面に優先
的に堆積する。またここでArガスとHBrガスを用い
て等方性エッチングを5分間行いSOGやSi3 4
開口部の側壁に堆積したわずかなPt/Taを除去し、
つづいてイオンビームスパッタ法により基板温度600
℃、ビーム電圧1000V、ビーム電流40mAで容量
誘電体としての(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 (BS
T)膜609の成膜を膜厚100nmに行う。そしてさ
らに反応性DCマグネトロンスパッタ法により容量の上
部電極の材料として膜厚50nmのTiN610の成膜
を行う(図6(C))。次に第2の部材としてSOG6
11を塗布して平坦化を行い(図6(D))、第1の部
材のSOG605上面のTiN/(Ba0.5 ,S
0.5 )TiO3 /Pt/Taが露出するまでエッチバ
ックによりSOG611を除去し(図6(E))、露出
したTiNはアンモニアの過酸化水素水溶液により、B
0.5 ,Sr0.5)TiO3 は弗硝酸により、Pt/T
aは王水によりエッチング除去する(図6(F))。こ
の時点でウエハ全面がSOG611,605で覆われて
いる状態となり、所望の容量形成領域の第1の上部電極
であるTiN610の表面が露出するまで気相弗酸処理
によりSOG405とSOG409のみをエッチング除
去する。ここでSi3 4 はSOGよりエッチングレー
トがはるかに小であるから層間絶縁膜としてのSi3
4 膜604は残存する。(図6(G))。次に上部電極
のAl(膜厚1μm)/TiN(膜厚50nm)をDC
マグネトロンスパッタ法により成膜し、所望の形状に加
工して電極配線612を形成する(図6(H))。以上
の工程で薄膜キャパシタを作成する。
【0031】この実施例も図5の実施例と同様に従来技
術で生じた下部電極の加工端部の凸状の突起物は見られ
なかった。また、Si3 4 を下部電極と高誘電率膜と
第1の上部電極の厚さの合計と等しくなるように堆積し
ているため、SOGを気相弗酸処理で完全に取り除くこ
とができ、再現性などの点が図5の製造方法より有利で
あった。また電流電圧特性も図9と同様の傾向を示し従
来の技術を用いた場合より大幅に改善された。
【0032】図7は本発明の第7の実施例の薄膜キャパ
シタの製造方法を工程順に示した断面図である。抵抗率
0.01Ωcmのシリコン基板701の表面を熱酸化し
て膜厚300nmのSiO2 702を形成し所望の位置
にコンタクトを開口し、ポリシリコン703を成膜して
コンタクトを埋め込み、エッチバックによりコンタクト
以外のポリシリコンを除去する。そして第1の部材のS
OG704を1μmの膜厚に塗布し、その上にフォトレ
ジストパターン705を形成する(図7(A))。次に
フォトレジスト705をマスクとしてSOG704をエ
ッチング加工してキャパシタ形成領域に開口部712を
形成する。その後、DCマグネトランスパッタ法により
下部電極の材料としてPt706(膜厚50nm)/T
a707(膜厚50nm)の2層膜を堆積する(図70
(B))。この時、下部電極の材料はスパッタ法などの
段差被服性の乏しい成膜手法により成膜したためSOG
の開口部712の側壁への堆積よりも開口部712の底
部のコンタクト703に接した所望の容量形成領域とS
OG704の上面に優先的に堆積できる。またArガス
とHBrガスを用いて等方性エッチングを5分間行いS
OG開口部の側壁に堆積したわずかなPt/Taを除去
し、つづいてイオンビームスパッタ法により基板温度6
00℃、ビーム電圧1000V、ビーム電流40mAで
容量誘電体として膜厚100nmの(Ba0.5 ,Sr
0.5 )TiO3 (BST)膜708の成膜を行う。さら
に反応性DCマグネトロンスパッタ法によりキャパシタ
の上部電極の材料として膜厚50nmのTiN709の
成膜を行う(図7(B))。次に、第2の部材としてS
OG710を塗布して平坦化を行い、SOG704上面
のTiN/(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 /Pt/T
aが露出するまでエッチバックによりSOG710を除
去し、露出したTiNはアンモニアの過酸化水素水溶液
により、(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 は弗硝酸によ
り、Pt/Taは王水によりエッチング除去する(図7
(C))。この時点でウエハ全面がSOG710,70
4で覆われている状態となり、容量の上部電極TiNに
接続するためのコンタクト713を開口する(図7
(D))。次に容量の配線材料としてAl(膜厚1μ
m)/TiN(膜厚50nm)をDCマグネトロンスパ
ッタ法により成膜し、所望の形状に加工して電極配線層
711を形成する(図7(E))。以上の工程で薄膜キ
ャパシタを作成する。
【0033】従来の技術ではSOG704を塗布せずに
下部電極Pt/Taを直接成膜し所望の形状にフォトレ
ジストをマスクとしてエッチング加工していた。この場
合、下部電極の加工端部でエッチング時のレジスト側壁
堆積物の影響による凸状の突起が形成され、(B
0.5 ,Si0.5 )TiO3 膜の一部が薄くなり電界集
中によるリーク電流の原因となっていた。また(Ba
0.5 ,Sr0.5 )TiO3 のエッチング時にも同様のレ
ジスト側壁堆積物の影響による凸状の突起が形成され、
容量が設計値よりも小さくなる問題点があった。
【0034】これに対して本実施例ではSOGをマスク
として所望のキャパシタ領域のみに下部電極Pt/Ta
と高誘電率の誘電体(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3
上部電極のTiNを自己整合的に形成するため微細加工
が不要であり加工端部の凸状突起物は形成されない。
【0035】また、図6に示した実施例の製造方法と異
なり、本実施例の製造方法ではSOGを残したままコン
タクトを開口しているため、エッチバック時のウエハ面
内でのSOG除去の不均一製の問題がなく歩留まりの点
でより優れている。
【0036】以上のことから、図9に示すように電流電
圧特性が従来の技術を用いた場合より大幅に改善され、
容量も設計通りの値が得られた。
【0037】図8は本発明の第8の実施例の薄膜キャパ
シタの製造方法を工程順に示した断面図である。まず、
抵抗率が0.01Ωcmのシリコン基板801の表面を
熱酸化して膜厚300nmのSiO2 802を形成し所
望の位置にコンタクトを開口し、ポリシリコン803を
成膜してコンタクトを埋め込み、エッチバックによりコ
ンタクト以外のポリシリコンを除去する。そして第1の
部材としてSOG804を膜厚1μmに塗布し、その上
にフォトレジストパターン805を形成する(図8
(A))。次にフォトレジスト805をマスクとして8
04を選択的にエッチングしてキャパシタ形成領域に開
口部812を形成し、DCマグネトロンスパッタ法によ
り下部電極の材料のPt806(膜厚50nm)/Ta
807(膜厚50nm)の2層膜を堆積する。この時、
この下部電極の材料はスパッタ法などの段差被服性の乏
しい成膜手法により成膜しているためSOGの開口部の
側壁への堆積よりも開口部の底部のコンタクトに接した
所望のキャパシタ形成領域とSOGの上面に優先的に堆
積する。ここでArガスとHBrガスを用いて等方性エ
ッチングを5分間行いSOG側壁に堆積したわずかなP
t/Taを除去し、つづいてイオンビームスパッタ法に
より基板温度600℃、ビーム電圧1000V、ビーム
電流40mAで容量の誘電体として(Ba0.5 ,Sr
0.5 )TiO3 (BST)808の成膜を膜厚100n
mに行う。そしてさらに反応性DCマグネトロンスパッ
タ法により上部電極となる膜厚50nmのTiN809
の成膜を行う(図8(B))。次に第2の部材としてS
OG810を塗布して平坦化を行い(図8(C))、上
部電極TiNに接続するためのコンタクト813を開口
する(図8(D))。次にAl(膜厚1μm)/TiN
(膜厚50nm)をDCマグネトロンスパタ法により成
膜し、所望の形状に加工して電極配線811を形成する
(図8(E))。以上の工程で薄膜キャパシタを作成す
る。
【0038】従来の技術ではSOG804を塗布せずに
下部電極Pt/Taを直接成膜し所望の形状にパターニ
ング加工していた。この場合、下部電極の加工端部でエ
ッチング時のレジスト側壁堆積物の影響による凸状の突
起が形成され、(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 膜の一
部が薄くなり電界集中によるリーク電流の原因となって
いた。また(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 のエッチン
グ時にも同様のレジスト側壁堆積物の影響による凸状の
突起が形成され、容量が設計値よりも小さくなる問題点
があった。
【0039】これに対して本実施例ではSOGをマスク
として所望のキャパシタ領域のみに下部電極Pt/Ta
と高誘電率の誘電体(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3
上部電極のTiNを自己整合的に形成するため微細加工
が不要であり加工端部の凸状突起物は形成されない。
【0040】また、第6の実施例の製造方法ではSOG
804とSOG810をエッチバックによって除去して
いるが、本実施例の製造方法ではSOGを残したままコ
ンタクトを開口しているため、エッチバック時のウエハ
面内でのSOG除去の不均一性の問題がなく歩留まりの
点でより優れている。
【0041】また、第7の実施例の製造方法と比べSO
G804上に堆積した不要なTiN/(Ba0.5 ,Sr
0.5 )TiO3 /Pt/Taを除去しないためプロセス
が簡潔になり量産性の点で優れている。
【0042】以上のことから、図9に示すように電流電
圧特性が従来の技術を用いた場合より大幅に改善され、
容量も設計通りの値が得られた。
【0043】なお、上記諸実施例では容量の誘電体の高
誘電率膜として(Ba0.5 ,Sr0. 5 )TiO3 の例を
述べたが、本発明は、高誘電率膜として化学式がABO
3 で表され、それぞれAとしてBa,Sr,Pb,L
a,Li,Kのうち少なくとも1種以上、BとしてZ
r,Ti,Ta,Nb,Mg,Mn,Fe,Zn,Wの
うち少なくとも1種以上からなるもの、例えば、SrT
iO3 、PbTiO3 、Pb(Zr,Ti)O3 、(P
b,La)(Zr,Ti)O3 、Pb(Mg,Nb)O
3 、Pb(Mg,W)O3 、Pb(Zn,Nb)O3
LiTaO3 、LiNbO3 、KTaO3 、KNbO3
など、あるいはそれ以外の化学式の、Ta25 、Bi
4 Ti3 12、BaMgF4 、などを用いても有効であ
る。
【0044】また上記諸実施例におけるキャパシタがD
RAMの容量素子である場合は、ポリシリコン103,
203,303,403,503,603,703,8
03はそれぞれのシリコン基板に形成されてあるスイッ
チングトランジスタのソースドレインの一方のn型領域
に接続されて形成されることになる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、第1の実施例(図
1)および第2の実施例(図2)に示す発明では下部電
極Pt/Taの加工時に生じる凹凸を低減でき、第3の
実施例(図3)および第4の実施例(図4)に示す発明
では下部電極および高誘電率膜の加工時に生じる凹凸を
低減でき、第5の実施例(図5)および第6の実施例
(図6)に示す発明では下部電極、高誘電率膜、上部電
極の加工時に生じる凹凸を低減できるため、高誘電率膜
を用いた薄膜キャパシタのリーク電流を低減できる効果
がある。また第7の実施例(図7)および第8の実施例
(図8)に示す発明ではさらにプロセス上の量産性、再
現性に効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【図4】本発明の第4の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【図5】本発明の第5の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【図6】本発明の第6の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【図7】本発明の第7の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【図8】本発明の第8の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【図9】従来技術と本発明による技術で作成した薄膜キ
ャパシタの電流−電圧特性の違いを示した図である
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601,7
01,801 シリコン基板 102,202,302,402,502,602,7
02,802 SiO2 103,203,303,403,503,603,7
03,803 ポリシリコン 104,108,205,209,304,308,4
05,409,504,510,605,611,70
4,710,804,810, SOG 105,206,305,406,505,606,7
05,805 フォトレジスト 106,207,306,407,506,607,7
06,806 Pt 107,208,307,408,507,608,7
07,807 Ta 109,210,309,410,508,609,7
08,808 BST 110,211,310,411,511,612,7
11,811 Al/TiN 111,212,311,412,512,613,7
12,812,813開口部 204,404,604 Si3 4 509,610,709,809 TiN
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 敏幸 東京都港区芝五丁目7番1号日本電気株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上のキャパシタ形成領域に下部電
    極、高誘電率の誘電体膜および上部電極を順次積層する
    薄膜キャパシタの製造方法において、 前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第1の
    部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を形成
    する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上の全
    面に前記下部電極を構成する材料膜を成膜して前記開口
    部内に前記下部電極を形成する工程と、前記開口部の内
    部を含む前記材料膜の全面上に第2の部材を形成しその
    上面を平坦化する工程と、平坦化された前記第2の部材
    の上面より該第2の部材をエッチバックして前記第1の
    部材上の前記材料膜を露出させる工程と、前記第1の部
    材上の露出した前記材料膜を除去する工程と、前記第1
    および第2の部材をエッチバックして前記開口部内の前
    記下部電極を露出させる工程と、露出した前記開口部内
    の前記下部電極の表面上に披着してここでキャパシタを
    構成する前記誘電体膜および前記上部電極を順次積層す
    る工程とを有することを特徴とする薄膜キャパシタの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 基板上のキャパシタ形成領域に所定の膜
    厚を有する下部電極、高誘電率の誘電体膜および上部電
    極を順次積層する薄膜キャパシタの製造方法において、 前記基板上に前記所定の膜厚と同じ膜厚を有する層間絶
    縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に該層間絶縁
    膜と異なるエッチングレートとすることが出来かつ該層
    間絶縁膜と異なる材質の第1の部材を形成する工程と、
    前記第1の部材および前記層間絶縁膜に前記キャパシタ
    形成領域を区画する開口部を形成する工程と、前記開口
    部内および前記第1の部材上の全面に前記下部電極を構
    成する材料膜を成膜して前記開口部内に前記下部電極を
    形成する工程と、前記開口部の内部を含む前記材料膜の
    全面上に前記第1の部材と同じ材質の第2の部材を形成
    しその上面を平坦化する工程と、平坦化された前記第2
    の部材の上面より該第2の部材をエッチバックして前記
    第1の部材上の前記材料膜を露出させる工程と、前記第
    1の部材上の露出した前記材料膜を除去する工程と、前
    記第1および第2の部材のみをエッチング除去し前記層
    間絶縁膜を残存させた状態で前記開口部内の前記下部電
    極を露出させる工程と、露出した前記開口部内の前記下
    部電極の表面上に披着してここでキャパシタを構成する
    前記誘電体膜および前記上部電極を順次積層する工程と
    を有することを特徴とする薄膜キャパシタの製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上のキャパシタ形成領域に下部電
    極、高誘電率の誘電体膜および上部電極を順次積層する
    薄膜キャパシタの製造方法において、 前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第1の
    部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を形成
    する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上の全
    面に前記下部電極を構成する第1の材料膜および前記誘
    電体を構成する第2の材料膜を順次積層成膜して前記開
    口部内に前記下部電極および前記誘電体膜を形成する工
    程と、前記開口部の内部を含む前記第2の材料膜の全面
    上に第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程と、
    平坦化された前記第2の部材の上面より該第2の部材を
    エッチバックして前記第1の部材上の前記第2の材料膜
    を露出させる工程と、前記第1の部材上の露出した前記
    第2の材料膜およびその下の前記第1の材料膜を除去す
    る工程と、前記第1および第2の部材をエッチバックし
    て前記開口部内の前記誘電体膜を露出させる工程と、露
    出した前記開口部内の前記誘電体膜の表面上に披着して
    ここでキャパシタを構成する前記上部電極を形成する工
    程とを有することを特徴とする薄膜キャパシタの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 基板上のキャパシタ形成領域に第1の膜
    厚を有する下部電極、第2の膜厚を有する高誘電率の誘
    電体膜および上部電極を順次積層する薄膜キャパシタの
    製造方法において、 前記基板上に前記第1の膜厚と前記第2の膜厚とを合計
    した膜厚を有する層間絶縁膜を形成する工程と、前記層
    間絶縁膜上に該層絶縁膜と異なるエッチングレートとす
    ることが出来かつ該層間絶縁膜と異なる材質の第1の部
    材を形成する工程と、前記層間絶縁膜および前記第1の
    部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を形成
    する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上の全
    面に前記下部電極を構成する第1の材料膜および前記誘
    電体膜を構成する第2の材料膜を順次積層成膜して前記
    開口部内に前記下部電極および前記誘電体膜を形成する
    工程と、前記開口部の内部を含む前記第2の材料膜の全
    面上に前記第1の部材と同じ材質の第2の部材を形成し
    その上面を平坦化する工程と、平坦化された前記第2の
    部材の上面より該第2の部材をエッチバックして前記第
    1の部材上の前記第2の材料膜を露出させる工程と、前
    記第1の部材上の露出した前記第2の材料膜およびその
    下の前記第1の材料膜を除去する工程と、前記第1およ
    び第2の部材のみをエッチング除去し前記層間絶縁膜を
    残存させた状態で前記開口部内の前記誘電体膜を露出さ
    せる工程と、露出した前記開口部内の前記誘電体膜の表
    面上に披着してここでキャパシタを構成する前記上部電
    極を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜キャ
    パシタの製造方法。
  5. 【請求項5】 基板上のキャパシタ形成領域に下部電
    極、高誘電率の誘電体膜および上部電極を順次積層す薄
    膜キャパシタの製造方法において、 前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第1の
    部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を形成
    する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上の全
    面に前記下部電極を構成する第1の材料膜、前記誘電体
    を構成する第2の材料膜および前記上部電極を構成する
    第3の材料膜を順次積層成膜して前記開口部内に前記下
    部電極、前記誘電体膜および前記上部電極を形成する工
    程と、前記開口部の内部を含む前記第3の材料膜の全面
    上に第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程と、
    平坦化された前記第2の部材の上面より該第2の部材を
    エッチバックして前記第1の部材上の前記第3の材料膜
    を露出させる工程と、前記第1の部材上の露出した前記
    第3の材料膜ならびにその下の前記第2および第1の材
    料膜を除去する工程と、前記第1および第2の部材をエ
    ッチバックして前記開口部内の前記上部電極を露出させ
    る工程と、露出した前記開口部内の前記上部電極の表面
    に接続し前記開口部の外側上に延在する電極配線層を形
    成する工程とを有することを特徴とする薄膜キャパシタ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板上のキャパシタ形成領域に第1の膜
    厚を有する下部電極、第2の膜厚を有する高誘電率の誘
    電体膜および第3の膜厚を有する上部電極を順次積層す
    る薄膜キャパシタの製造方法において、 前記基板上に前記第1の膜厚と前記第2の膜厚と前記第
    3の膜厚とを合計した膜厚を有する層間絶縁膜を形成す
    る工程と、前記層間絶縁膜上に該層間絶縁膜と異なるエ
    ッチングレートとすることが出来かつ該層間絶縁膜と異
    なる材質の第1の部材を形成する工程と前記層間絶縁膜
    および前記第1の部材に前記キャパシタ形成領域を区画
    する開口部を形成する工程と、前記開口部内および前記
    第1の部材上の全面に前記下部電極を構成する第1の材
    料膜、前記誘電体を構成する第2の材料膜および前記第
    2の上部電極を構成する第3の材料膜を順次積層成膜し
    て前記開口部内に前記下部電極、前記誘電体膜および前
    記上部電極を形成する工程と、前記開口部の内部を含む
    前記第3の材料膜の全面上に前記第1の部材と同じ材質
    の第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程と、平
    坦化された前記第2の部材の上面より該第2の部材をエ
    ッチバックして前記第1の部材上の前記第3の材料膜を
    露出させる工程と、前記第1の部材上の露出した前記第
    3の材料膜ならびにその下の前記第2および第1の材料
    膜を除去する工程と、前記第1および第2の部材のみを
    エッチング除去し前記層間絶縁膜を残存させた状態で前
    記開口部内の前記上部電極を露出させる工程と、露出し
    た前記開口部内の前記上部電極の表面に接続し前記開口
    部の外側上に延在する電極配線層を形成する工程とを有
    することを特徴とする薄膜キャパシタの製造方法。
  7. 【請求項7】 基板上のキャパシタ形成領域に下部電
    極、高誘電率の誘電体膜および上部電極を順次積層する
    薄膜キャパシタの製造方法において、 前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第1の
    部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を形成
    する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上の全
    面に前記下部電極を構成する第1の材料膜、前記誘電体
    を構成する第2の材料膜および前記上部電極を構成する
    第3の材料膜を順次積層成膜して前記開口部内に前記下
    部電極、前記誘電体膜および前記上部電極を形成する工
    程と前記開口部の内部を含む前記第3の材料膜の全面上
    に第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程と、平
    坦化された前記第2の部材の上面より該第2の部材をエ
    ッチバックし前記第1の部材上の前記第3の材料膜を露
    出させる工程と、前記第1の部材上の露出した前記第3
    の材料膜ならびにその下の前記第2および第1の材料膜
    を除去する工程と前記開口部内の前記上部電極上に前記
    第2の部材が残存する程度に前記第1および第2の部材
    をエッチバックする工程と、前記開口部上の前記第2の
    部材に前記上部電極に達するコンタクト孔を形成する工
    程と、前記コンタクト孔を通して前記上部電極の表面に
    接続し前記開口部の外側上に延在する電極配線層を形成
    する工程とを有することを特徴とする薄膜キャパシタの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 基板上のキャパシタ形成領域に下部電
    極、高誘電率の誘電体膜および上部電極を順次積層する
    薄膜キャパシタの製造方法において、 前記基板上に第1の部材を形成する工程と、前記第1の
    部材に前記キャパシタ形成領域を区画する開口部を形成
    する工程と、前記開口部内および前記第1の部材上の全
    面に前記下部電極を構成する第1の材料膜、前記誘電体
    を構成する第2の材料膜および前記上部電極を構成する
    第3の材料膜を順次積層成膜して前記開口部内に前記下
    部電極、前記誘電体膜および前記上部電極を形成する工
    程と、前記開口部の内部を含む前記第3の材料膜の全面
    上に第2の部材を形成しその上面を平坦化する工程と、
    前記第1の部材上の前記第3の材料膜の上に前記第2の
    部材が残存する程度に該第2の部材をエッチバックする
    工程と、前記開口部内の前記第2の部材に前記上部電極
    に達するコンタクト孔を形成する工程と、前記コンタク
    ト孔を通して前記上部電極の表面に接続し前記開口部の
    外側上に延在する電極配線層を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする薄膜キャパシタの製造方法。
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