JPH0629849A - 容量結合網を有するa/d変換器 - Google Patents

容量結合網を有するa/d変換器

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JPH0629849A
JPH0629849A JP4064553A JP6455392A JPH0629849A JP H0629849 A JPH0629849 A JP H0629849A JP 4064553 A JP4064553 A JP 4064553A JP 6455392 A JP6455392 A JP 6455392A JP H0629849 A JPH0629849 A JP H0629849A
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馨一 楠本
Akira Matsuzawa
昭 松沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 A/D変換器中の電圧比較器列のデバイスパ
ラメータのばらつきを緩和して高周波領域のアナログ入
力信号までを含めた高精度な電圧比較を達成し、かつノ
イズ耐性を向上させる。 【構成】 インバータチョッパ電圧比較器列10中のフ
ィードスルーによる注入電荷のばらつきを緩和するよう
に、各電圧比較器8中の結合容量C1とインバータ6と
の接続点どおしの間を連結容量C2で接続する。電圧比
較器列10のうちの両端の各々3つの電圧比較器8は、
A/D変換出力9を得るための論理回路5に接続されな
い冗長電圧比較器列7,11とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量結合網を有する電
圧比較器列及びそれを備えたA/D変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】特に高速度で動作可能な電圧比較器は、
画像処理を目的としたA/D変換器に応用されている。
その一例としてCMOSトランジスタで構成されている
電圧比較器としてインバータチョッパ電圧比較器があ
る。この電圧比較器はCMOSトランジスタの超LSI
プロセス技術で実現されているモノリシックA/D変換
器に頻繁に応用されている。
【0003】図20にCMOSトランジスタで構成され
ているインバータチョッパ電圧比較器を示す。このイン
バータチョッパ電圧比較器の基本構成を述べる。第1〜
第4のスイッチSW1〜SW4の構成は、図21に示さ
れているようなPMOS単体のトランスファーゲート
(同図(b))、NMOS単体のトランスファーゲート
(同図(c))、CMOSのトランスファーゲート(同
図(d))の中から選択される。第1のスイッチSW1
の一方の端子にはアナログ入力信号1が印加され、他方
の端子は第1の結合容量C1に接続されている。第2の
スイッチSW2の一方の端子は基準電圧2,3を分圧す
る基準抵抗列4に接続され、他方の端子は第1の結合容
量C1の2端子のうち第1のスイッチSW1が接続され
ている端子に接続されている。第1及び第2のスイッチ
SW1,SW2の接続されていない方の第1の結合容量
C1の端子は、第1のインバータ6の入力端子に接続さ
れている。
【0004】第1〜第3のインバータ6,12,13の
構成は、図22に示されているようなCMOSインバー
タ(同図(b))、E/Eインバータ(同図(c))、
E/Dインバータ(同図(d))の中から選択される。
第3のスイッチSW3の一方の端子は第1のインバータ
6の入力端子に接続され、他方の端子は該第1のインバ
ータ6の出力端子に接続されている。第2の結合容量C
3の一方の端子は第2のインバータ12の入力端子に接
続され、他方の端子は第1のインバータ6の出力端子に
接続されている。第4のスイッチSW4の一方の端子は
第2のインバータ12の入力端子に接続され、他方の端
子は第2のインバータ12の出力端子に接続されてい
る。第2のインバータ12の出力端子は第3のインバー
タ13の入力端子に接続されている。
【0005】次に動作について説明する。図23は4つ
のスイッチSW1〜SW4の開閉のタイミングチャート
である。このタイミングチャートではハイレベルがスイ
ッチのON状態を、ローレベルがスイッチのOFF状態
を各々示している。
【0006】サンプル期間ではSW1、SW3、SW4
がONする。このとき、アナログ入力信号1が第1の結
合容量C1に接続されて、該結合容量C1の一方の端子
はアナログ電圧値Vinとなる。第1の結合容量C1の他
方の端子の電圧値は、図24中の動作点Aに対応した電
圧値Va となる。第3のスイッチSW3がONしている
ので、第1のインバータ6の入力端子と出力端子の電圧
値はいずれも、該インバータの入力電圧対出力電圧の静
特性曲線と入力電圧と出力電圧が同電位を保つ直線との
交点Aの電圧値Va となるのである。同様に第4のSW
4がONしているので、第2のインバータ12の入力端
子と出力端子の電圧値もVa となる。
【0007】次にホールド期間ではSW1、SW3、S
W4がOFFする。これにより、この時点でのアナログ
電圧値Vinと上記Va の電圧差(Vin−Va )が第1の
結合容量C1に保持される。該第1の結合容量C1に保
持された電荷Q1 は、平行平板型コンデンサの蓄積電荷
と端子電圧差との関係Q=CVを用いると、 Q1 =C1 (Vin−Va ) (1) C1 :第1の結合容量C1の容量値 となる。
【0008】次の比較期間で第2のスイッチSW2がO
Nすると、第1のインバータ6の入力端子の電圧Vb と
参照電圧Vref との電位差(Vref −Vb )が第1の結
合容量C1 の両端子にかかる。第3のスイッチSW3は
OFFであり第1のインバータ6の入力端子はMOSト
ランジスタのゲートであるため入力インピーダンスは非
常に高く電流の流出入が殆ど無視できるとすると、該第
1のインバータ6の入力端子の電荷がホールド期間から
保持されるので、 Q1 =C1 (Vref −Vb ) (2) が成り立つ。Q1 を消去するように式(2)に式(1)
を代入し、Vb について解くと、 Vb =Vref−Vin+Va (3) のようになる。式(3)から判るように、第1のインバ
ータ6の入力端子の電圧Vb はVa から(Vref −Vi
n)だけ変動する(図25参照)。この際、第1のイン
バータ6の電圧利得をGf (Gf >1)とすると、該イ
ンバータ6の出力電圧変化量ΔVofは、 ΔVof=−Gf (Vref −Vin) (4) となる。第2のインバータ12においても同じ動作で入
力電圧が増幅される。第2のインバータ12の電圧利得
をGs (Gs >1)とすると、第2のインバータ12の
Va からの出力電圧変化量ΔVosは、第1のインバータ
6の出力電圧変化量ΔVofの−Gs 倍となる。つまり、
ΔVosは、 ΔVos=Gf ・Gs (Vref −Vin) (5) で表される。
【0009】式(5)から第2のインバータ12の出力
電圧変化量ΔVosは(Vref −Vin)に比例しており、
比例係数はGf ・Gs となっていることから、参照電圧
Vref とサンプリングされたアナログ電圧値Vinとの差
電圧がGf ・Gs 倍されて出力されていることがわか
る。第2のインバータ12の出力電圧は、更に第3のイ
ンバータ13によって論理電圧レベルまで反転増幅され
て、電圧比較結果として出力される。
【0010】次に、以上に説明したインバータチョッパ
電圧比較器を用いたA/D変換器について説明する。図
26に3ビットの並列型A/D変換器の従来構成を示
す。第1の基準電圧2と第2の基準電圧3との間に基準
抵抗列4が接続されている。電圧比較器列15に含まれ
ている7個の電圧比較器14の各々の一方の入力端子は
基準抵抗列4に接続され、他方の入力端子にはアナログ
入力信号1が印加され、出力端子は論理回路5に接続さ
れている。論理回路5からの出力はA/D変換器出力9
となる。基準抵抗列4に接続されている各電圧比較器1
4の入力端子は等しい電圧差となっている。すなわち各
電圧値VRi(i=1、2、3、…、7)は、VRi+1−V
Ri(i=1、2、3、…、6)が一定値となる。
【0011】図27,28を用いて、図26のA/D変
換器の動作について述べる。図27の横軸は時間を表
し、縦軸はアナログ入力信号の電圧値を表す。A/D変
換器は各サンプリング時刻Tsj(j=−1、0、1、
2、…、7)のアナログ入力信号の電圧値ANjをサンプ
リングする。サンプリング時刻Tsjは、Tsj+1−Tsj
(j=−1、0、1、2、…、6)が一定である。すな
わち該A/D変換器は、時間の経過と共に電圧値が変化
する信号を等しい時間間隔でサンプリングする。
【0012】サンプリングされたアナログ入力信号の電
圧値ANiは各々の電圧比較器14によって参照電圧VRi
と比較される。例えば、VR5>ANi>VR4の条件をみた
すアナログ入力信号の場合には、VR7、VR6、VR5が印
加された電圧比較器は、参照電圧よりもアナログ入力信
号電圧が小さいと判断して“1”レベル(論理振幅レベ
ルのハイレベル)を出力する。一方、VR4、VR3、VR
2、VR1が印加された電圧比較器は、参照電圧よりもア
ナログ入力信号電圧が大きいと判断して“0”レベル
(論理振幅レベルのローレベル)を出力する。このよう
に参照電圧VR4とVR5との間にANiがある場合(VR5>
ANi>VR4)は、VR4とVR5との間に接続されている電
圧比較器の出力が“0”レベルから“1”レベルに変化
するビット列“1110000”が電圧比較器列15か
ら出力される。電圧比較器列15から出力された該ビッ
ト列は、論理回路5によってコード変換され、A/D変
換器の出力値として“100”が得られる。このように
A/D変換器の出力値は、各参照電圧をしきい値として
変化する。図28は、参照電圧VRiとA/D変換器の出
力値との関係を示している。
【0013】次に、代表的な差動チョッパ電圧比較器の
構成について述べる。図29に従来の差動チョッパ電圧
比較器の構成を示す。SW5、SW6及びSW8は、第
1〜第3のスイッチである。このうち第3のスイッチS
W8は、3端子のスイッチであって、各々選択されるべ
き電圧が印加される2つの入力端子a,bと、選択され
た信号を出力するための1つの出力端子cとを有するも
のである。また、SW7は1対のスイッチである。
【0014】第1のスイッチSW5の一方の端子には、
第3のスイッチSW8の一方の入力端子aとともにアナ
ログ入力信号1が印加されている。また、第1のスイッ
チSW5の他方の端子は入力容量対C5のうちの一方の
入力容量の一方の端子と第1のソースフォロア19の入
力端子とに接続され、第3のスイッチSW8の他方の入
力端子bは基準電圧2,3を分圧する基準抵抗列4に接
続されている。第2のスイッチSW6の一方の端子は第
3のスイッチSW8の出力端子cに接続され、他方の端
子は入力容量対C5のうちの他方の入力容量の一方の端
子と第2のソースフォロア21の入力端子とに接続され
ている。入力容量対C5の各々の他方の端子は定電位点
に接続されている。第1及び第2のソースフォロア1
9,21の出力端子は、各々第1の差動増幅回路20の
正転入力端子及び反転入力端子に接続されている。第1
の差動増幅回路20の反転出力端子及び正転出力端子
は、結合容量対C6を介して、各々第2の差動増幅回路
22の正転入力端子及び反転入力端子に接続されてい
る。第2の差動増幅回路22の反転出力端子及び正転出
力端子は、スイッチ対SW7を介して、各々該第2の差
動増幅回路22の正転入力端子及び反転入力端子に接続
されている。図30に第1及び第2の差動増幅回路2
0,22の構成例を各々示す。
【0015】図31は、第1〜第3のスイッチSW5,
SW6,SW8及びスイッチ対SW7の開閉のタイミン
グチャートである。
【0016】サンプル期間ではSW5、SW6、SW7
がON状態であり、SW8はアナログ入力信号1の電圧
値Vinを選択している。この状態では入力容量対C5の
各々にアナログ電圧値Vinが蓄えられる。結合容量対C
6には第1の差動増幅回路20と第2の差動増幅回路2
2との間の直流的なオフセット電圧が蓄えられる。ホー
ルド期間ではSW5、SW6がOFF状態である。第1
の比較期間ではSW5、SW7はOFF状態となり、S
W6はON状態となり、SW8は基準抵抗列4の参照電
圧Vref を選択するので、入力容量対C5のうちの第2
のソースフォロア21の入力端子に接続された入力容量
には参照電圧Vref が蓄えられる。そして、第2の比較
期間ではSW5、SW6、SW7はOFF状態になるの
で、サンプリングされたアナログ電圧値Vinと参照電圧
Vref との差電圧が第1及び第2の差動増幅回路20,
22によって増幅され、電圧比較結果が出力される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図20に示したインバ
ータチョッパ電圧比較器中の4つのスイッチSW1〜S
W4の構成は、前記のとおりNMOSトランスファーゲ
ート、PMOSトランスファーゲート及びCMOSトラ
ンスファーゲートの中から選択される。これらのトラン
スファーゲートは、MOSトランジスタのゲートに印加
するクロック信号(以下スイッチ制御信号と呼ぶことに
する)によってドレイン・ソース間の導通状態と非導通
状態とが制御されるものであるが、スイッチ制御信号が
ON状態からOFF状態(又はOFF状態からON状
態)へ遷移する際に、MOSトランジスタのゲート・ド
レイン間(又はゲート・ソース間)の容量を通してドレ
イン(又はソース)に電荷が注入(以下フィードスルー
と呼ぶことにする)される。これは、トランスファーゲ
ートの特徴のひとつである。インバータチョッパ電圧比
較器は前記のとおりサンプル状態からホールド状態に遷
移したときのアナログ入力信号の電圧値Vinを保持する
ものであるが、特にSW1、SW3、SW4がOFF状
態に遷移する際に第1の結合容量C1と第1のインバー
タ6との接続点及び第2の結合容量C3と第2のインバ
ータ12との接続点に電荷が注入(又は抽出)される
と、保持電圧に誤差が発生する。フィードスルーに起因
した注入(又は抽出)電荷量は、MOSトランジスタの
ドレイン(又はソース)の電圧値や、ゲート長、ゲート
幅、しきい値電圧(以下、これらをデバイスパラメータ
と呼ぶことにする)に依存することが知られている。
【0018】図26に示した複数個の電圧比較器で構成
されるA/D変換器は、高速A/D変換器のアーキテク
チャのひとつである。各電圧比較器に注入される電荷の
ばらつきのために保持電圧にばらつきが生じると、A/
D変換器の微分非直線性誤差が大きくなったり、その周
波数特性が劣化したりという問題が生じる。特にA/D
変換器が画像処理に適用される場合には、アナログ値か
らデジタル値に変換された信号が画像に再現されたとき
の画像の劣化を表す指標として、微分非直線性誤差が重
要視されている。微分非直線性の良否は電圧比較器間の
整合性の良否を意味する。従来は、MOSトランジスタ
のばらつきがA/D変換器の歩留り、コスト、変換精度
の限界を決定付けていたのである。
【0019】また、各電圧比較器内のインバータ6,1
2のデバイスパラメータのばらつきによる相互コンダク
タンスばらつきは、結合容量C1,C3の充放電の時定
数をばらつかせるため、特に高周波アナログ入力信号の
微分非直線性誤差が大きくなる問題もあった。電源に重
乗しているノイズ、A/D変換器の論理回路中のデジタ
ル回路部から発生するノイズは、電圧比較器の電源に入
り込んで微分非直線性誤差を大きくしたり、S/N比を
劣化させることも問題になっている。
【0020】一方、図29に示した差動チョッパ電圧比
較器では、第1及び第2のスイッチSW5,SW6がO
N状態からOFF状態に遷移する際のフィードスルーに
よる注入電荷はアナログ入力信号1の電圧値Vinと参照
電圧Vref との差電圧が小さい場合はほぼ均等な電荷が
注入されるため、また電圧比較器のしきい値電圧値近く
ではフィードスルーによる注入電荷は打ち消される入力
部の回路構成になっているため、前記インバータチョッ
パ電圧比較器に比べるとフィードスルーによるしきい値
電圧のオフセット誤差は抑圧されている。ところが、両
スイッチSW5,SW6のデバイスパラメータのばらつ
きや入力容量対C5の容量値のばらつきがあると、上述
の影響が現れるために、やはり微分非直線性誤差が大き
くなってしまう。
【0021】本発明の目的は、A/D変換器中の電圧比
較器列のデバイスパラメータのばらつきを緩和して高周
波領域のアナログ入力信号までを含めた高精度な電圧比
較を達成し、かつノイズ耐性を向上させることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、電圧比較器列中の同段の端子どおし
の間に連結容量を設けることとした。
【0023】具体的には、請求項1の発明は、例えば2
つの電圧比較器を有する回路において第1の端子と記第
2の端子との間の差電圧が一定値(ゼロを含む)になる
ように設計された場合に、回路要素の特性のばらつきに
よって前記差電圧が一定値にならない場合でも該ばらつ
きの影響を分配して前記差電圧を一定値に近づけるため
に、第1の端子と第2の端子との間を接続するように該
両端子間に容量を介在させた構成を採用したものであ
る。
【0024】請求項2の発明は、例えば3つの電圧比較
器を有する回路を想定したものであって、差電圧を等し
く保ちながら動作する端子間を各々容量で接続すること
とした。
【0025】請求項3及び請求項4の発明は、インバー
タチョッパ電圧比較器列を有するA/D変換器において
各電圧比較器のインバータの入力端子どおしの間を容量
で接続したものであり、請求項5の発明は、差動チョッ
パ電圧比較器列を有するA/D変換器において各電圧比
較器の差動増幅回路の入力端子どおしの間を容量で接続
したものである。
【0026】また、請求項6の発明は、電圧比較器列の
うちの少なくとも両端の電圧比較器をA/D変換に利用
されない冗長電圧比較器としたものである。
【0027】
【作用】請求項1及び請求項2の発明によれば、各端子
に電流が流れているか否かにかかわらず、また各端子に
電流が流れている状態と電流が流れていない状態とが切
り換えられる場合でも、端子間の容量のはたらきにより
回路要素の特性のばらつきの影響が緩和される。
【0028】また、請求項3〜5の発明によれば、反転
増幅部あるいは差動増幅部の入力端子間を容量によって
結合することで、デバイスパラメータがばらついてもフ
ィードスルーの影響が緩和される。高周波アナログ入力
信号のサンプリング時定数のばらつきを緩和すること
で、半導体製造プロセス変動の影響を受けにくく、かつ
ノイズ耐性の優れた高精度のA/D変換器を実現でき
る。
【0029】請求項6の発明によれば、冗長電圧比較器
を設けることにより、A/D変換に利用される電圧比較
器列のうちの両端の電圧比較器におけるフィードスルー
の影響緩和を保証することができる。
【0030】
【実施例】(実施例1)以下、具体的な実施例について
述べる。
【0031】図1は第1の実施例に係る3ビットA/D
変換器の構成図である。図1において、基準抵抗列4の
一方の終端には第1の基準電圧2が印加され、他方の終
端には第2の基準電圧3が印加されている。基準抵抗列
4は、13個の端子から各々参照電圧Vrefi(i=−
6、…、−2、−1、0、1、2、…、6)が取り出さ
れるものである。しかも、該13個の端子のうちの隣接
する2端子間の電圧差は各々等しくなっている。13個
のインバータチョッパ電圧比較器8からなる電圧比較器
列10のうち、中央の7個の電圧比較器8の出力端子の
みが論理回路5に接続されている。この論理回路5の出
力は、A/D変換器出力9となる。電圧比較器列10中
の各両端の3個の電圧比較器8は、それぞれ第1及び第
2の冗長電圧比較器列7,11を構成している。
【0032】各電圧比較器8の構成は次のとおりであ
る。第1のスイッチSW1の一方の端子にはアナログ入
力信号1が印加され、他方の端子は結合容量C1に接続
されている。第2のスイッチSW2の一方の端子は基準
抵抗列4に接続され、他方の端子は結合容量C1の2端
子のうち第1のスイッチSW1が接続されている端子に
接続されている。第1及び第2のスイッチSW1,SW
2の接続されていない方の結合容量C1の端子は、イン
バータ6の入力端子に接続されている。第3のスイッチ
SW3の一方の端子はインバータ6の入力端子に接続さ
れ、他方の端子は該インバータ6の出力端子に接続され
ている。しかも、本実施例では、隣接する電圧比較器8
の結合容量C1の端子とインバータ6の入力端子と第3
のスイッチSW3の端子との三者の接続点Ni (i=−
6、…、−2、−1、0、1、2、…、6)どおしの間
に、連結容量C2を介在させている。13個の接続点N
i (以下ノードという)の間を12個の連結容量C2で
構成される容量結合網で接続しているのである。なお、
3つのスイッチSW1〜SW3の開閉タイミングは、S
W4が存在しないことを除けば図23に示した従来の場
合と同じである。
【0033】(実施例2)図2は第2の実施例に係る3
ビットのA/D変換器の構成図である。本実施例の各電
圧比較器8は、図1の構成に第2の結合容量C3、第2
のインバータ12、第4のスイッチSW4を付加するこ
とにより、2段インバータ構成としたものである。すな
わち、本実施例の各電圧比較器8では、第1のインバー
タ6の出力端子は第2の結合容量C3の一方の端子に接
続されており、該第2の結合容量C3の他方の端子は第
2のインバータ12の入力端子に接続されている。第4
のスイッチSW4の一方の端子は第2のインバータ12
の入力端子に接続され、他方の端子は該第2のインバー
タ12の出力端子に接続されている。しかも、本実施例
では、隣接する電圧比較器8の第2の結合容量C3の端
子と第2のインバータ12の入力端子と第4のスイッチ
SW4の端子との三者の接続点どおしの間に、第2の連
結容量C4を介在させている。4つのスイッチSW1〜
SW4の開閉タイミングは、図23に示した従来の場合
と同じである。
【0034】(実施例3)図3は第3の実施例に係る直
並列型4ビットA/D変換器の構成図である。このA/
D変換器は、9個のインバータチョッパ電圧比較器16
を備えており、中央の3個の電圧比較器16の出力端子
のみが論理回路5に接続されている。各両端の3個の電
圧比較器16は、それぞれ第1及び第2の冗長電圧比較
器列を構成している。
【0035】本実施例の各電圧比較器16は、図1の構
成に第4のスイッチSW5を付加したものである。各電
圧比較器16において、第4のスイッチSW5の一方の
端子は第1のスイッチSW1の端子と第2のスイッチS
W2の端子と結合容量C1の端子との三者の接続点に接
続され、他方の端子には下位基準抵抗及びスイッチ列1
7が発生する下位参照電圧が印加されている。第2のス
イッチSW2の一方の端子には、図1における基準抵抗
列4に代えて上位基準抵抗列18が発生する上位参照電
圧が印加されている。しかも、図1の場合と同様に、隣
接する電圧比較器16の結合容量C1の端子とインバー
タ6の入力端子と第3のスイッチSW3の端子との三者
の接続点どおしの間に、連結容量C2を介在させてい
る。
【0036】4つのスイッチSW1〜SW3及びSW5
の開閉タイミングは、図7のとおりである(ただし、S
W4は存在しない)。サンプル期間では第1及び第3の
スイッチSW1,SW3がON状態である。結合容量C
1にアナログ入力信号1の電圧値Vinに相当する電荷が
蓄積される。これらのスイッチがOFFした時点の電荷
が結合容量C1に保持されてホールド期間に入る。その
後に第2のスイッチSW2がON状態となって、結合容
量C1の端子に上位参照電圧が印加され、上位2ビット
のA/D変換が実行される(上位比較期間)。第2のス
イッチSW2がOFFした後に第4のスイッチSW5が
ONすると下位比較期間となり、下位2ビットのA/D
変換が実行される。この際、各第4のスイッチSW5の
一方の端子には、上位2ビットの変換結果に応じて下位
基準抵抗及びスイッチ列17により選択された下位参照
電圧、すなわちアナログ入力信号1の電圧値が含まれる
上位参照電圧間を等分割した下位参照電圧が印加される
のである。
【0037】(実施例4)図4は第4の実施例に係る直
並列型4ビットA/D変換器の構成図である。本実施例
の各電圧比較器16は、図1の構成に第2の結合容量C
3、第2のインバータ12、第4のスイッチSW4を付
加することにより、2段インバータ構成としたものであ
る。すなわち、本実施例の各電圧比較器16では、第1
のインバータ6の出力端子は第2の結合容量C3の一方
の端子に接続されており、該第2の結合容量C3の他方
の端子は第2のインバータ12の入力端子に接続されて
いる。第4のスイッチSW4の一方の端子は第2のイン
バータ12の入力端子に接続され、他方の端子は該第2
のインバータ12の出力端子に接続されている。しか
も、本実施例では、隣接する電圧比較器16の第2の結
合容量C3の端子と第2のインバータ12の入力端子と
第4のスイッチSW4の端子との三者の接続点どおしの
間に、第2の連結容量C4を介在させている。5つのス
イッチSW1〜SW5の開閉タイミングは、図7のとお
りである。
【0038】(実施例5)図5は第5の実施例に係る3
ビットA/D変換器の構成図であって、上記第1〜第4
の実施例のインバータチョッパ電圧比較器に代えて差動
チョッパ電圧比較器を用いた例を示している。図5にお
いて、基準抵抗列4は、13個の端子のうちの隣接する
2端子間の電圧差が各々等しくなるように、第1及び第
2の基準電圧2,3を分圧するものである。13個の差
動チョッパ電圧比較器24からなる電圧比較器列のう
ち、中央の7個の電圧比較器24の出力端子のみが論理
回路5に接続されている。この論理回路5の出力は、A
/D変換器出力9となる。電圧比較器列中の各両端の3
個の電圧比較器24は、それぞれ第1及び第2の冗長電
圧比較器列23,25を構成している。
【0039】各電圧比較器24の構成は図29に示した
ものと同じであり、スイッチSW5〜SW8の開閉タイ
ミングは図31のとおりである。ただし本実施例では、
第1〜第4の連結容量C7〜C10で構成される4つの
容量結合網を設けている。すなわち、隣接する電圧比較
器24の第1のソースフォロア19の入力端子どおしの
間、第2のソースフォロア21の入力端子どおしの間、
第2の差動増幅回路22の正転入力端子どおしの間、及
び、該第2の差動増幅回路22の反転入力端子どおしの
間に、各々第1〜第4の連結容量C7〜C10を介在さ
せている。
【0040】(実施例6)図6は第6の実施例に係る直
並列型5ビットA/D変換器の構成図である。アナログ
入力信号1は、上位電圧比較器列31、第1の下位電圧
比較器列26及び第2の下位電圧比較器列32に各々印
加されている。また、これら3つの電圧比較器列31,
26,32には、各々第1及び第2の基準電圧2,3と
基準抵抗及びスイッチ列35とが発生する参照電圧が印
加される。ただし、上位電圧比較器列31に印加されて
いる参照電圧間を等分割した参照電圧のうち上位A/D
変換器出力29に応じて選択された参照電圧が、第1及
び第2の下位電圧比較器列26,32に各々印加される
のである。上位電圧比較器列31の出力は上位論理回路
30を通して前記上位A/D変換器出力29となり、第
1の下位電圧比較器列26の出力は第1の下位論理回路
27を通して第1の下位A/D変換器出力28となり、
第2の下位電圧比較器列32の出力は第2の下位論理回
路33を通して第2の下位A/D変換器出力34とな
る。そして、上位A/D変換器出力29と第1の下位A
/D変換器出力28とが加算されて、あるいは上位A/
D変換器出力29と第2の下位A/D変換器出力34と
が加算されて本A/D変換器の出力となる。マルチプレ
クス動作で変換速度の向上を図っているのである。しか
も、上位電圧比較器列31、並びに、第1及び第2の下
位電圧比較器列26,32の各々に、第1〜第5の実施
例の場合と同様の連結容量(図示せず)による結合容量
網が設けられている。
【0041】(各実施例の作用・効果)第1の実施例
(図1)の構成を例にとって、連結容量C2による結合
容量網の作用・効果を詳細に説明する。まず、各電圧比
較器8間のデバイスパラメータの整合性がとれている場
合は従来のA/D変換器と同等であることを説明する。
【0042】サンプル期間とホールド期間では、13個
のノードNk (k=−6、…、−2、−1、0、1、
2、…、6)の電圧はいずれもVa となる。連結容量C
2の両端に印加される電圧はゼロであるから、該連結容
量C2に電荷は蓄積されない。隣接ノードNk+1 ,Nk
間に連結容量C2が接続されていない状態と等価であ
る。つまり、サンプリング状態では、アナログ入力信号
1側からみた入力容量値は連結容量C2を接続したこと
によって増加しない。
【0043】比較期間では、各ノードNk (k=−6、
…、−2、−1、0、1、2、…、6)の電圧VNkは、
式(3)から VNk=Vrefk−Vin+Va (6) Vrefk:ノードNk を持つ電圧比較器8の第2のスイッ
チSW2の端子に印加されている参照電圧 で表される。
【0044】式(6)から VNk+1−VNk=Vrefk+1−Vrefk=VR (一定) (7) となり、したがって各々の連結容量C2の両端に印加さ
れる電圧は同じである。このことから、あるノードNk
に接続されている2つの連結容量C2のそれぞれのノー
ドに蓄えられている電荷は絶対値が同じで異符号である
から、結合容量C1に充電されていた電荷量は変動せ
ず、Vinは変化しない。したがって、VNkには従来例の
式(3)のVb と比較して変化はなく、連結容量C2の
接続によってVNkの値を変化させない。つまり、電圧比
較動作は従来の電圧比較器と同等であり、各電圧比較器
8間を連結容量C2で接続してもデバイスパラメータの
ばらつきがない場合には各電圧比較器に悪影響をおよぼ
さない。
【0045】次に、各々の電圧比較器8間に不整合が生
じた場合について述べる。まず、第1及び第3のスイッ
チSW1,SW3のデバイスパラメータのばらつきがフ
ィールドスルーで注入される電荷量にばらつきを生じさ
せた場合でもその影響が緩和されて微分非直線性誤差が
低減されることについて説明する。
【0046】各々の電圧比較器8間に連結容量C2が接
続されていない場合は、次のオフセット電圧が生じる。
サンプリング期間において結合容量C1に蓄積された電
荷量は式(1)で表され、サンプル期間からホールド期
間に遷移した時にチャージスルーによる電荷Qc が注入
されるので、 C1 (Vin−Va )=C1 (Vref −Vb') +Qc (8) Vb'=Vref −Vin+Va +Qc /C1 (9) が成立する。すなわち注入電荷Qc の影響によって、式
(3)のVb は、式(9)に示すVb'となる。式(3)
と式(9)を比較すると、見かけの上で参照電圧Vref
にオフセット電圧Qc /Q1 が加えられたこととなり、
電圧比較器8のしきい値電圧が変動している。つまり、
デバイスパラメータのばらつきによって電圧比較器のし
きい値がばらつき、微分非直線性誤差が大きくなる。
【0047】次に、各々の電圧比較器8間に連結容量C
2が接続されている場合について、図8を用いて説明す
る。
【0048】サンプル期間では、上述したように各々の
電圧比較器8に接続された連結容量C2は、低周波アナ
ログ入力信号に対しては作用しない。それぞれの電圧比
較器に共通に注入された電荷量は、しきい値電圧を共通
に移動させるため微分非直線性誤差は大きくならない。
したがって、以下の説明ではホールド状態に遷移する際
に中央のノードN0 に他のノードとは不整合な電荷−q
c が注入されたとして、電荷量のばらつき−qc による
微分非直線性誤差について述べる。
【0049】比較状態では各ノードNk の電圧VNkは、 VNk=Vrefk−(Vin−Va +Vck) (10) Vck:フィールドスルーによるオフセット電圧 のように表される。
【0050】式(10)のVckを求めることで微分非直
線性誤差を算出できるので、まずオフセット電圧Vckを
求める。
【0051】中央のノードN0 での電荷保存式は、 q21=C2 VR +qc2 (11) q20=C2 VR −qc3 (12) q10=qa +qc1 (13) ただし、qa =C1 (Vin−Va ) qc =qc1+qc2+qc3 (14) のように表される。比較状態に入ってからそれぞれのノ
ードの電圧が安定した後は電荷の移動がないので、N0
でノードを分割して計算する。中央のノードN0に接続
されている結合容量C1 の電荷に関して式(13)よ
り、 C1 (Vin−Va +Vc0)=qa +qc1 (15) が与えられる。したがって、 Vc0=qc1/C1 (16) となる。
【0052】次に、中央のノードN0 よりも高電位側の
他のノードN1 、N2 、N3 、…について考える。中央
のノードN0 に接続されている連結容量C2の電荷に関
して式(11)より、 C2 (VR −Vc1+Vc0)=C2 ・VR +qc2 (17) C2 :連結容量C2の容量値 が与えられる。したがって、 −Vc1+Vc0=qc2/C2 (18) となる。高電位側のノードN1 、N2 、N3 、…ではq
c =0なので、各ノードNk (k=1、2、3、…、
6)における電荷保存式は、 −q1k−q2k+1+q2k=−qa (19) のように表される。ノードNk に接続されている容量の
端子電圧から式(19)は、 −C1 (Vin−Va +Vck+1)−C2 (VR −Vck+2+Vck+1) +C2 (VR −Vck+1+Vck)=−qa (20) となる。式(20)を整理すると、 Vck+2−aVck+1+Vck=0 (21) ただし、a=2+r、r=C1 /C2を得る。この漸化
式は、 Vck+2−αVck+1=β(Vck+1−αVck) (22) Vck+2−βVck+1=α(Vck+1−βVck) (23) のように変形できる。式(22),(23)は等比級数
であるから、 Vck+1−αVck=βk (Vc1−αVc0) (24) Vck+1−βVck=αk (Vc1−βVc0) (25) のように表せる。式(24),(25)を連立させてV
ckについて解くと、 Vck=1/(β−α){βk (Vc1−αVc0)−αk (Vc1−βVc0)} (26) ただし、k=1、2、3、… α={2+r+(r2 +4r)1/2 }/2 >1 β={2+r−(r2 +4r)1/2 }/2 <1 のようになる。
【0053】次に、中央のノードN0 よりも低電位側の
他のノードN-1、N-2、N-3、…について考える。中央
のノードN0 に接続されている連結容量C2の電荷に関
して式(12)より、 C2 (VR −Vc0+Vc-1 )=C2 ・VR −qc3 (27) が与えられ、 −Vc-1 +Vc0=qc3/C2 (28) となる。低電位側のノードN-1、N-2、N-3、…ではq
c =0なので、各ノードN-k(k=1、2、3、…、
6)における電荷保存式は、 −q1-k −q2-(k+1) +q2-k =−qa (29) のように表される。ノードN-kに接続されている容量の
端子電圧から式(29)は、 −C1 (Vin−Va +Vc-(k+1) )−C2 (VR −Vc-(k+2) +Vc-(k+1) )+C2 (VR −Vc-(k+1) +Vc-k )=−qa (30) となる。式(30)を整理すると、 Vc-(k+2) −aVc-(k+1) +Vc-k =0 (31) が得られる。この漸化式は、 Vc-k =1/(β−α){βk (Vc-1 −αVc0) −αk (Vc-1 −βVc0)} (32) ただし、k=1、2、3、…のように、式(21)の場
合と同様に等比級数で表すことができる。結合容量C1
と連結容量C2とが無限に存在するものとすると、−q
c によるオフセット電圧は中央のノードN0 から非常に
遠い点ではゼロになるから、 Vck=0(k→∞)、Vc-k =0(k→∞) (33) が成り立つ。式(26),(32)が式(33)を満た
す条件は、 Vc1−βVc0=0 (34) Vc-1 −βVc0=0 (35) となる。式(14),(16),(18),(26),
(28),(32),(34)及び(35)を連立させ
ると、 Vck=βk ・qc /{C1 +2・C2 (1−β)} (36) ただし、k =0、1、2、3、… Vc-k =βk ・qc /{C1 +2・C2 (1−β)} (37) ただし、k=1、2、3、…を得る。
【0054】以上の計算により、式(10)のオフセッ
ト電圧Vck(k=−6、…、−2、−1、0、1、2、
…、6)を式(36),(37)に得ることができた。
【0055】さて、アナログ電圧値Vinが隣接する2つ
の参照電圧Vrefk,Vref(k-1)の間にある場合(k=
1、2、3、…)のA/D変換器出力をCode〈k〉
とし、Vref(-k+1) ,Vref(-k) の間にある場合(k=
1、2、3、…)のそれをCode〈−k〉とする。連
結容量C2が接続されていない場合にCode〈1〉が
ミッシングコードであるとき、 −Vc0=−qc /C1 =VR (38) qc =−C1 VR (39) が成り立つ。
【0056】各電圧比較器8に連結容量C2が接続され
ている場合は、 (VR −Vck+Vck-1)/VR =1+(−Vck+Vck-1)/VR (40) が成立する。式(40)の右辺第2項が微分非直線性誤
差DNLを表している。この式を式(36),(3
7),(39)を使って整理すると、 DNL(Code〈k〉)=(−Vck+Vck-1)/VR =−C1 βk-1 (1−β)/{C1 +2C2 (1−β)} (41) ただし、k=0、1、2、3、… DNL(Code〈−k〉)=(−Vck+Vck-1)/VR =C1 βk-1 (1−β)/{C1 +2C2 (1−β)} (42) ただし、k=1、2、3、…となる。微分非直線性誤差
の改善度を表す指標として、 ECF=100(1−DNLc /DNLuc) (43) DNLc :補正された微分非直線性誤差(最大値)DN
Luc:未補正の微分非直線性誤差(最大値)によりEC
F(Error Correction Factor )を定義する。すなわ
ち、DNLucが1LSBのときは、DNLc は式(4
1)でk=1の場合になるので、式(43)は ECF=100[1−r(1−β)/{r+2(1−β)}] (44) ただし、r=C1 /C2のように表される。
【0057】図9は各々の電圧比較器間にC2が接続さ
れていない場合に電荷の不整合が生じて1箇所のミッシ
ングコードを発生するA/D変換器が、各電圧比較器間
にC2を接続することによって微分非直線性誤差が改善
されることを示している。同図より、−1LSBが−
0.28LSBに緩和されており、72%改善されてい
る。図10にはC1 /C2 とECFの関係を示してい
る。C1 /C2 =1のときは72%、C1 /C2 =2の
ときは58%となる。以上の計算結果はC1 とC2が無
限に接続されている場合で計算したが、オフセット電圧
VckはVc5とVc-5でほとんどゼロに等しくなるため、
−qc が注入された電圧比較器の両側に5個以上の電圧
比較器が接続されている場合の計算には十分に適用でき
る。また11個の電圧比較器について中央の参照電圧が
印加された電圧比較器のデバイスに不整合をもたせてS
PICEによってシュミレーションを行なった結果にお
いて上述の計算結果に一致する結果を得た。
【0058】また線形回路網であるから重ね合せの原理
が成り立ち、しきい値電圧のばらつきがひとつの電圧比
較器に集中している場合だけでなく、しきい値電圧のば
らつきが複数の電圧比較器に発生している場合は、しき
い値電圧のばらつきが発生している各々の電圧比較器の
うちひとつの電圧比較器のみ誤差が発生しているとして
計算してそれぞれの電圧比較器について計算した結果を
加算することで計算可能である。図11に、2つの電圧
比較器に誤差となる電荷が注入されたときの連結容量C
2による微分非直線性誤差の改善の様子を示した。複数
の電圧比較器のしきい値電圧がばらついた場合でもその
ばらつきは抑圧され、微分非直線性誤差が改善されるこ
とがわかる。
【0059】また、これらの計算結果はスイッチから注
入される電荷量にばらつきがある場合の結果であるが、
電荷量Qと容量Cと容量の端子電圧Vの間にはQ=CV
の関係があり線形回路網であるから電荷量のばらつきは
C1、C2のばらつきに置き換えることが可能であり、
これらの容量値がばらついた場合においても同様の理由
で微分非直線性誤差は改善される。また同じ理由で、基
準抵抗がばらついて参照電圧がばらついた場合において
も微分非直線性誤差は改善される。
【0060】C1 /C2 =1の場合に結合容量及び連結
容量C1 ,C2 の各容量値のばらつきが微分非直線性誤
差の劣化に与える影響を、SPICEシミュレーション
で調べた。C1の容量値が10%増加した場合の微分非
直線性誤差の劣化度と、C2の容量値が10%増加した
場合の微分非直線性誤差の劣化度とを表1に示す。C2
が増加した場合の影響はC1が増加した場合に比べて非
常に小さくシミュレーションの誤差範囲内であるので、
表1に「0.1LSB以下」と表現している。すなわち
C1のばらつきの影響に比べてC2のばらつきの影響が
非常に小さいことがわかる。このことは、連結容量C2
の接続によってC2の容量値そのものがばらついて微分
非直線性誤差を劣化させるとしても、その劣化度は無視
できるほど小さいことを示している。
【0061】
【表1】
【0062】また容量素子は電圧比較器を構成する素子
の間に入れることが可能であり、チップ面積をほとんど
増加させない。また容量に電荷量を分配することによっ
て上述の効果が得られるため、電源電圧に依存しない。
したがって低電圧電源においても同様の効果を得ること
ができる。
【0063】さて、Vrefk(k=−3、−2、−1、
0、1、2、3)に接続されている7個の電圧比較器
は、従来の3ビットA/D変換器を構成する上でも必要
な電圧比較器であるが、第1の実施例では更に第1及び
第2の冗長電圧比較器列7,11が付加されている。
【0064】これらの冗長電圧比較器列7,11が接続
されない場合は、Vref3とVref-3に接続されている電
圧比較器に接続されているC2はひとつになり、比較状
態における電荷の移動が他の電圧比較器とは異なる。す
なわちN3 、N-3に接続されているC2の端子に蓄えら
れている電荷はもう一方のC2が接続されていないた
め、C1に充電されていた電荷が移動してVinが変化す
る。そのため、2つの冗長電圧比較器7,11を接続し
て両端でのVinの変化を少なくしている。第1及び第2
の冗長電圧比較列7,11の終端の電圧比較器は上述の
理由でVinが変化するが、この影響が3ビットA/D変
換器を構成している7個の電圧比較器のしきい値電圧の
誤差を大きくしないためには各冗長電圧比較器列7,1
1に複数個の電圧比較器が必要になる。各電圧比較器に
C2を接続しても電荷のばらつきを容量素子によって分
散させるため、従来のA/D変換器に接続しても消費電
力は増加しない。ただし、冗長電圧比較器列分の消費電
力は増加する。
【0065】また、本実施例によれば、交流信号に対す
るA/D変換器の周波数特性が改善される。このことを
図12〜15で説明する。図1中の電圧比較器8は、図
12に示す8個のMOSトランジスタMP1〜MP4,
MN1〜MN4を有している。第1のスイッチSW1を
構成する1組のMOSトランジスタMP1,MN1のド
レインにはアナログ入力信号1が印加されており、第2
のスイッチSW2を構成する1組のMOSトランジスタ
MP2,MN2は基準抵抗に接続されている。アナログ
入力信号1のサンプリング期間では、第1のスイッチS
W1を構成する1組のMOSトランジスタMP1,MN
1と第3のスイッチSW3を構成する1組のMOSトラ
ンジスタMP3,MN3とはいずれもON状態であり、
第2のスイッチSW2を構成する1組のMOSトランジ
スタMP2,MN2はOFF状態である。交流信号等価
回路における定数は、 rd1=rp1+rn1 (45) rp1:MP1のON状態のドレイン・ソース間抵抗 rn1:MN1のON状態のドレイン・ソース間抵抗 rd2=rp2+rn2 (46) rp2:MP2のON状態のドレイン・ソース間抵抗 rn2:MN2のON状態のドレイン・ソース間抵抗 Cs =Cgdp2+Cgdn2 (47) Cgdp2:MP2のゲート・ドレイン間容量 Cgdn2:MN2のゲート・ドレイン間容量 gm =gmp4 +gmn4 (48) gmp4 :MP4の相互コンダクタンス gmn4 :MN4の相互コンダクタンス R0 =rdp4 ・rdn4 /(rdp4 +rdn4 ) (49) rdp4 :MP4の出力抵抗 rdn4 :MN4の出力抵抗 で表される。
【0066】図13に示す電圧比較器の交流信号等価回
路を図1の容量結合網を有する電圧比較器列10に適用
すると、図14のとおりとなる。デバイスパラメータの
ばらつきによってあるノードN1 に接続された電圧比較
器の式(49)で示されるMP4とMN4との相互コン
ダクタンスの和gm が他のノードに接続された電圧比較
器の場合に比べて小さい値gmcとなった場合について、
詳細に説明する。伝達関数の極のうち主となる極以外は
主となる極に比べて十分大きいものとして、主となる極
以外は無視できるものとする。主となる極の近似計算法
として容量逐次省略法をもちいる。
【0067】はじめに、第1のノードN1 に接続された
電圧比較器の各々の容量の容量逐次省略時定数を求め
る。
【0068】まず、結合容量C1からみた抵抗R1c0 を
求めるために図15(a)のように電流源を接続する。
v1 、v2 は v1 =−rd1・i (50) v2 =Vg1−rd2・i (51) i:電流源の電流値 で表される。また、 R1c0 =(Vg1−v1)/i (52) が成り立つ。更にキルヒホッフの電流法則から、 i−gmc・Vg1−v2 /R0 =0 (53) となる。式(50)〜(53)を連立させてR1c0 を求
めると、 R1c0 =(1+rd2/R0 )/(1/R0 +gmc)+rd1 (54) となる。R0 >rd2>1なので、式(54)は、 R1c0 =1/gmc+rd1 (55) のように近似することができる。したがって結合容量C
1の容量省略時定数は、 C1 R1c0 =C1 (1/gmc+rd1) (56) となる。
【0069】連結容量C2からみた抵抗R2c0 を求める
ために図15(b)のように電流源を接続する。v3 、
v4 は v3 =i・rd2+Vg1 (57) v4 =−i・rd2+Vg2 (58) で表される。またキルヒホッフの電流法則から、 −i+gmc・Vg1−v1 /R0 =0 (59) i−gm ・Vg2−v2 /R0 =0 (60) R2c0 =(Vg2−Vg1)/i (61) を得る。式(57)〜(61)を連立させてR2c0 を求
めると、 R2c0 =(1+rd2/R0 )/(gm +1/R0 ) −(1+rd2/R0 )/(gmc+1/R0 ) (62) となる。R0 >rd2>1なので、式(62)は、 R2c0 =(gmc−gm )/gmc・gm (63) のように近似することができる。したがって連結容量C
2の容量省略時定数は、 C2 R2c0 =C2 (gmc−gm )/gmc・gm (64) となる。
【0070】第2のスイッチSW2のゲート・ドレイン
間容量Cs からみた抵抗Rsc0 を求めるために、図15
(c)のように電流源を接続する。v5 は、 v5 =Vg1−rd2・i (65) で表される。また、 Rsc0 =Vg1/i (66) が成り立つ。更にキルヒホッフの電流法則から、 i−gmc・Vg1−v5 /R0 =0 (67) となる。式(65)〜(67)を連立させてR1c0 を求
めると、 Rsc0 =(1+rd2/R0 )/(gmc+1)/R0 ) (68) となる。R0 >1なので、式(68)は、 Rsc0 =1/gmc (69) のように近似することができる。したがって第2のスイ
ッチSW2のゲート・ドレイン間容量Cs の容量省略時
定数は、 Cs Rsc0 =Cs /gmc (70) となる。
【0071】次に、第1のノードN1 に隣接する第2の
ノードN2 に接続された電圧比較器の各容量の容量逐次
省略時定数を求める。
【0072】連結容量C2からみた抵抗R20を求めるた
めに図15(d)のように電流源を接続する。v6 、v
7 は、 v6 =Vg2−i・rd2 (71) v7 =Vg3+i・rd2 (72) で表される。また、 R20=(Vg2−Vg3)/i (73) が成り立つ。更にキルヒホッフの電流法則から i−gm ・Vg2−v6 /R0 =0 (74) −i+gm ・Vg3−v7 /R0 =0 (75) となる。式(71)〜(75)を連立させてR20を求め
ると、 R20=0 (76) となる。したがって、C2の容量省略時定数は、 C2 R20=0 (77) となる。C1、Cs からみた抵抗R10、Rs0を求めるた
めの回路が同じであるため、容量省略時定数は第1のノ
ードN1 に接続された電圧比較器のC1、Cs の場合と
等しくなる。すなわち C1 R10=C1 R1c0 (78) Cs R20=Cs R2c0 (79) である。
【0073】N個の電圧比較器についての容量省略時定
数b1 は、 b1 =C1 R1c0 +2C2 R2c0 +(N−1)C1 R10+NCs R2c0 (80) で表される。一方、連結容量C2が接続されていない場
合の容量省略時定数b2は、 b2 =C1 R1c0 +(N−1)C1 R10+NCs R2c0 (81) で表される。gmc<gm からC2 R2c0 <0となるの
で、b1 <b2 となる。
【0074】また、連結容量C2が接続されている場合
の−3dB周波数f1-3dB と、連結容量C2が接続され
ていない場合の−3dB周波数f2-3dB とは、各々 f1-3dB =1/(2π・b1) (82) f2-3dB =1/(2π・b2) (83) で表される。式(82),(83)より、f1-3dB >f
2-3dB であり連結容量C2が接続されている場合の方が
周波数特性が改善されることがわかる。以上のように、
デバイスパラメータのばらつきによる周波数特性の劣化
が連結容量C2の接続によって改善されることがわか
る。しかも、上述の効果は受動素子である容量によって
得ることができるため電源電圧に依存しない。そのため
低電源電圧においても同様の効果が得られる。
【0075】連結容量C2の接続によってA/D変換器
の周波数特性が改善されることを、更に図16〜図18
を用いて説明する。
【0076】図16では、電圧比較器列のサンプリング
状態において入力信号としてステップ信号を印加してい
る。図17に示すように、複数のインバータ6のうちの
中央のノードN0 に接続されたインバータの駆動能力が
他のインバータの駆動能力よりも小さい場合には、中央
のノードN0 のステップ応答が他のノードN1 ,N-1に
比べてVa(インバータの入出力端子間のショート時電
圧)に落ち着くまで長い時間を必要とする。駆動能力の
小さいインバータによって電圧比較器列全体の周波数特
性が規制されるわけである。ところが、図18に示すよ
うに、図17中の時刻TA における中央のノードN0 の
電圧は、連結容量C2を接続することにより他のノード
N1 ,N-1の電圧に近づく。つまり、ステップ信号を入
力した時の中央のノードN0 のVaに落ち着くまでの時
間が短くなっており、A/D変換器の周波数特性が改善
される。
【0077】また、A/D変換器の外部から内部に入る
ノイズや特に内部のデジタル回路から発生するノイズは
変換精度を劣化させるが、この影響を連結容量C2によ
り緩和することができる。このことを次に説明する。電
圧比較器のインバータはノイズによる電源電圧変動によ
ってMOSトランジスタのドレイン電圧が変動するた
め、インバータのバイアス電圧Va と電圧利得Gが変動
する。ノイズによって電圧比較器のインバータのバイア
ス電圧Va や電圧利得Gが変動する場合は、各々の電圧
比較器のインバータのVa やGの変動量が互いに異な
る。各々のインバータのデバイスパラメータがばらつい
ているだけでなくチップ上の配置や電源線の入り方が異
なるために、ノイズから受ける影響は各々のインバータ
で異なる。このために各々の電圧比較器のしきい値電圧
は異なった変動をする。上述の直流解析と交流解析の結
果からしきい値電圧の変動や相互コンダクタンスのばら
つきや変動の影響が緩和されることがわかっているの
で、ノイズによる影響も他の電圧比較に分散されること
で緩和されることがわかる。
【0078】以上のとおり、第1の実施例によれば、連
結容量C2で構成される容量結合網のはたらきにより、
A/D変換器の微分非直線性誤差が小さくなり、かつそ
の周波数特性が改善される。また、低電源電圧において
も同様の効果が得られる。更にノイズ耐性が向上する。
これらの効果は、第2〜第6の実施例でも同様に得られ
る。なお、第2及び第4の実施例(図2,図4)では、
第1及び第2の連結容量C2,C4のいずれか一方を省
略してもよい。第5の実施例では、第1〜第4の連結容
量C7〜C10のうちの少なくともひとつを採用すれば
よい。
【0079】なお、第5の実施例に係る差動チョッパ電
圧比較器を用いたA/D変換器の構成によれば、アナロ
グ入力信号1の保持電圧及び参照電圧の保持電圧に発生
する誤差電圧が減少することで、電圧比較器24の誤差
電圧が減少する。このことを表したのが図19である。
V1、V2がアナログ入力信号と参照電圧との各々の誤
差電圧を表している。連結容量の作用によって誤差電圧
はB(<1)倍されるため電圧比較器の誤差電圧はB
(V2−V1)となり減少することがわかる。
【0080】
【発明の効果】本発明の容量結合網を有するA/D変換
器によれば、電圧比較器を構成する素子のデバイスパラ
メータが変動してもフィードスルーのばらつきによる各
々の電圧比較器のしきい値電圧のばらつきを緩和するこ
とができ、サンプリング時定数のばらつきを緩和するこ
とができ、微分非直線性及び入力信号の周波数特性を向
上することができ、半導体製造プロセスの変動の影響を
緩和することができる。これらの効果は低電源電圧にお
いても得ることができる。また電源に重乗しているノイ
ズに対する耐性、A/D変換器の論理回路のデジタル回
路部から発生するノイズに対する耐性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るA/D変換器の構
成図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係るA/D変換器の構
成図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係るA/D変換器の構
成図である。
【図4】本発明の第4の実施例に係るA/D変換器の構
成図である。
【図5】本発明の第5の実施例に係るA/D変換器の構
成図である。
【図6】本発明の第6の実施例に係るA/D変換器の構
成図である。
【図7】図3及び図4のA/D変換器中の各スイッチの
開閉タイミングを示すタイムチャート図である。
【図8】図1中の容量結合網を持つ電圧比較器列の各々
の電圧比較器の動作状態における電荷配分を示す図であ
る。
【図9】図1のA/D変換器において1個所のミッシン
グコードが発生した場合の容量結合網による微分非直線
性誤差の改善効果を示すグラフである。
【図10】図1のA/D変換器における結合容量C1と
連結容量C2との比に対するECFのグラフである。
【図11】図1のA/D変換器において2個所のミッシ
ングコードが発生した場合の容量結合網による微分非直
線性誤差の改善効果を示すグラフである。
【図12】図1中の1つのインバータチョッパ電圧比較
器の詳細回路図である。
【図13】図12のインバータチョッパ電圧比較器の交
流信号等価回路図である。
【図14】図1中の容量結合網を持つインバータチョッ
パ電圧比較器列の交流信号等価回路図である。
【図15】(a)は、図14中の結合容量C1からみた
抵抗を計算するための回路図、(b)は、相互コンダク
タンスの異なる隣接電圧比較器間に接続された図14中
の連結容量C2からみた抵抗を計算するための回路図、
(c)は、図14中の容量Cs からみた抵抗を計算する
ための回路図、(d)は、相互コンダクタンスの等しい
隣接電圧比較器間に接続された図14中の連結容量C2
からみた抵抗を計算するための回路図である。
【図16】図1のA/D変換器中の電圧比較器列のサン
プリング状態におけるステップ応答を求めるための回路
図である。
【図17】図16中のインバータに駆動能力のばらつき
がある場合の各ノードの電圧のステップ応答を示すグラ
フである。
【図18】図16中の中央のノードN0 の電圧が連結容
量C2の作用によって短時間でVaに落ち着くことを示
すグラフである。
【図19】図5中の差動チョッパ電圧比較器における容
量結合網による微分非直線性誤差の改善効果を示すグラ
フである。
【図20】従来のインバータチョッパ電圧比較器の構成
図である。
【図21】図20中のスイッチのMOSトランジスタに
よる複数の構成例を示す回路図である。
【図22】図20中のインバータのMOSトランジスタ
による複数の構成例を示す回路図である。
【図23】図20中の各スイッチの開閉タイミングを示
すタイムチャート図である。
【図24】図20中のインバータの入力電圧対出力電圧
の静特性図である。
【図25】図20中のインバータの電圧利得を示す図2
4と同様の図である。
【図26】従来の並列型A/D変換器の構成図である。
【図27】図26のA/D変換器の動作を説明するため
の各サンプリング時刻に対するアナログ入力信号の電圧
値を示すグラフである。
【図28】図26のA/D変換器の動作を説明するため
のアナログ入力信号の電圧値に対するA/D変換器の出
力値を示すグラフである。
【図29】従来の差動チョッパ電圧比較器の構成図であ
る。
【図30】図29中の第1及び第2の差動増幅回路の構
成例を示す回路図である。
【図31】図29中の各スイッチの開閉タイミングを示
すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 アナログ入力信号 2 第1の基準電圧 3 第2の基準電圧 4 基準抵抗列 5 論理回路 6 第1のインバータ 7 第1の冗長電圧比較器列 8 電圧比較器 9 A/D変換器出力 10 電圧比較器列 11 第2の冗長電圧比較器列 12 第1のインバータ 13 第2のインバータ 14 電圧比較器 15 電圧比較器列 16 電圧比較器 17 下位基準抵抗及びスイッチ列 18 上位基準抵抗列 19 第1のソースフォロア 20 第1の差動増幅回路 21 第2のソースフォロア 22 第2の差動増幅回路 23 第1の冗長電圧比較器列 24 電圧比較器 25 第2の冗長電圧比較器列 26 第1の下位電圧比較器列 27 第1の下位論理回路 28 第1の下位A/D変換器出力 29 上位A/D変換器出力 30 上位論理回路 31 上位電圧比較器列 32 第2の下位電圧比較器列 33 第2の下位論理回路 34 第2の下位A/D変換器出力 35 基準抵抗及びスイッチ列 C1〜C10 容量 SW1〜SW8 スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の端子と第2の端子とを備え、かつ
    前記第1の端子と前記第2の端子との間の差電圧が一定
    値になるように設計された複数の回路要素を備えた回路
    であって、 前記複数の回路要素の特性のばらつきによって前記差電
    圧が前記一定値にならない場合でも前記ばらつきの影響
    を分配して前記差電圧を前記一定値に近づけるために、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間を接続するよう
    に該両端子間に介在した容量を更に備えたことを特徴と
    する回路。
  2. 【請求項2】 第1の端子を有する第1の回路と、第2
    の端子を有する第2の回路と、第3の端子を有する第3
    の回路とを備え、かつ前記第1の端子と前記第2の端子
    との間の第1の差電圧と前記第2の端子と前記第3の端
    子との間の第2の差電圧とが等しくなるように前記第1
    〜第3の回路の各々の回路要素が設計された回路であっ
    て、 前記第1〜第3の回路の各々の回路要素の特性のばらつ
    きによって前記第1の差電圧と前記第2の差電圧とが等
    しくならない場合でも前記ばらつきの影響を分散させて
    前記第1の差電圧と前記第2の差電圧とを互いに近づけ
    るように、前記第1の端子と前記第2の端子との間と、
    前記第2の端子と前記第3の端子との間とを各々連結す
    るための複数の容量を更に備えたことを特徴とする回
    路。
  3. 【請求項3】 複数の参照電圧を発生させる参照電圧発
    生手段と複数の電圧比較器とを備えたA/D変換器であ
    って、 前記複数の電圧比較器の各々は、入力スイッチと、イン
    バータと該インバータの入出力端子間に介在した帰還路
    スイッチとを有する反転増幅部と、前記入力スイッチと
    前記反転増幅部との間に介在した結合容量とを有し、か
    つ前記入力スイッチは、アナログ入力信号と前記参照電
    圧発生手段からの複数の参照電圧のうちのひとつとを順
    次切り換えて前記結合容量の一方の端子に与える機能を
    有するA/D変換器において、 前記複数の電圧比較器の各々の前記反転増幅部と前記結
    合容量との接続点どおしの間を各々連結するための複数
    の容量を更に備えたことを特徴とするA/D変換器。
  4. 【請求項4】 複数の参照電圧を発生させる参照電圧発
    生手段と複数の電圧比較器とを備えたA/D変換器であ
    って、 前記複数の電圧比較器の各々は、入力スイッチと、第1
    のインバータと該第1のインバータの入出力端子間に介
    在した第1の帰還路スイッチとを有する第1の反転増幅
    部と、第2のインバータと該第2のインバータの入出力
    端子間に介在した第2の帰還路スイッチとを有する第2
    の反転増幅部と、前記入力スイッチと前記第1の反転増
    幅部との間に介在した第1の結合容量と、前記第1の反
    転増幅部と前記第2の反転増幅部との間に介在した第2
    の結合容量とを有し、かつ前記入力スイッチは、アナロ
    グ入力信号と前記参照電圧発生手段からの複数の参照電
    圧のうちのひとつとを順次切り換えて前記第1の結合容
    量の一方の端子に与える機能を有するA/D変換器にお
    いて、 前記複数の電圧比較器の各々の前記第1の反転増幅部と
    前記第1の結合容量との接続点どおしの間と、前記第2
    の反転増幅部と前記第2の結合容量との接続点どおしの
    間とのうちの少なくとも一方を各々連結するための複数
    の容量を更に備えたことを特徴とするA/D変換器。
  5. 【請求項5】 複数の参照電圧を発生させる参照電圧発
    生手段と複数の電圧比較器とを備えたA/D変換器であ
    って、 前記複数の電圧比較器の各々は、2つの入力端子と2つ
    の出力端子とを有する入力スイッチと、第1の差動増幅
    回路と各々該第1の差動増幅回路の正転入力端子と反転
    出力端子との間及び該第1の差動増幅回路の反転入力端
    子と正転出力端子との間に介在した第1の帰還路スイッ
    チ対とを有する第1の差動増幅部と、第2の差動増幅回
    路と各々該第2の差動増幅回路の正転入力端子と反転出
    力端子との間及び該第2の差動増幅回路の反転入力端子
    と正転出力端子との間に介在した第2の帰還路スイッチ
    対とを有する第2の差動増幅部と、各々前記入力スイッ
    チの2つの出力端子と前記第1の差動増幅回路の正転入
    力端子及び反転入力端子との間に介在した入力容量対
    と、各々前記第1の差動増幅回路の反転出力端子と前記
    第2の差動増幅回路の正転入力端子との間及び前記第1
    の差動増幅回路の正転出力端子と前記第2の差動増幅回
    路の反転入力端子との間に介在した結合容量対とを有
    し、かつ前記入力スイッチは、アナログ入力信号と前記
    参照電圧発生手段からの複数の参照電圧のうちのひとつ
    とを順次切り換えて前記入力容量対の各々の一方の端子
    に与える機能を有するA/D変換器において、 前記複数の電圧比較器の各々の前記第1の差動増幅回路
    の正転入力端子どおしの間、該第1の差動増幅回路の反
    転入力端子どおしの間、前記第2の差動増幅回路の正転
    入力端子どおしの間、及び、該第2の差動増幅回路の反
    転入力端子どおしの間のうちの少なくともひとつを各々
    連結するための複数の容量を更に備えたことを特徴とす
    るA/D変換器。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のうちのいずれか1項に記
    載のA/D変換器において、 前記複数の電圧比較器で構成される電圧比較器列のうち
    の少なくとも両端の電圧比較器は、各々の出力がA/D
    変換に利用されないことを特徴とするA/D変換器。
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