JP2705585B2 - 直並列型アナログ/ディジタル変換器 - Google Patents

直並列型アナログ/ディジタル変換器

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JP2705585B2
JP2705585B2 JP6214830A JP21483094A JP2705585B2 JP 2705585 B2 JP2705585 B2 JP 2705585B2 JP 6214830 A JP6214830 A JP 6214830A JP 21483094 A JP21483094 A JP 21483094A JP 2705585 B2 JP2705585 B2 JP 2705585B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ入力信号をディ
ジタル出力信号に変換する直並列型A/D変換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よく知られているA/D変換器とし
て、図9に示したような直並列型A/D変換器がある。
このA/D変換器は、入力信号をサンプル・ホールドす
るサンプル・ホールド回路1(SH1)と、サンプル・
ホールド回路1の出力をA/D変換して上位ビットを求
める並列型A/D変換器2と、この並列型A/D変換器
2の変換結果を再びアナログ信号に変換するD/A変換
器3(DAC)と、入力信号とD/A変換器3の出力と
の差をとるアナログ減算回路4と、アナログ減算回路4
の出力をサンプル・ホールドするサンプル・ホールド回
路5(SH2)と、サンプル・ホールド回路5の出力を
A/D変換して下位ビットを求める並列型A/D変換器
7(AD2)と、A/D変換器2の出力とA/D変換器
7の出力とからアナログ入力信号に対応するディジタル
出力を決定する加算器6とから構成される。また、アナ
ログ減算回路4の出力あるいはサンプル・ホールド回路
5の出力は、入力信号とD/A変換器の出力との差信号
を一定倍に増幅して出力されることが多い。この従来の
直並列型A/D変換器は、並列型A/D変換器2および
並列型A/D変換器7の両方とも、入力電圧信号をA/
D変換する電圧モードA/D変換器であった。このよう
な直並列型A/D変換器は高速性に優れており、完全並
列型A/D変換器と比べると、素子数、チップ面積、消
費電流などを著しく減少させることができる。現在、分
解能10ビットクラスで変換速度20Msample/
sec(Msps)程度のビデオ信号処理用A/D変換
器では、ほとんどが直並列型A/D変換方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、バッテリー駆動
の携帯機器に対する需要が大きくなっており、カメラ一
体型ビデオなど、ビデオ携帯機器もその例外ではない。
また、カメラからの出力をA/D変換して、ビデオ信号
処理をディジタル処理する試みも盛んである。これらの
応用に対しては、前述した直並列型A/D変換器が適し
ている。
【0004】バッテリー駆動のためには、電源電圧の低
下による必要直列電池数の低減、消費電力の低減による
長時間動作などが求められ、A/D変換器にもいっそう
の低電圧・低電力動作が求められている。
【0005】しかしながら、上述の直並列型A/D変換
器は、電圧モードで動作するため、電源電圧を低電圧化
しようとすると、変換速度が低下する、精度が劣化する
などの問題が生じる。
【0006】従来の直並列型A/D変換器を構成する各
ブロック毎にこれらの問題を検討する。ただし、ここで
は電源電圧を低下させてもビデオ信号処理のスピードで
あれば問題にならないディジタル加算器、およびシステ
ムによって必ずしも必要がない入力のサンプル・ホール
ド回路については検討しない。
【0007】まず、初段の並列型A/D変換器である
が、電源電圧を低下させても初段の並列型A/D変換器
にはあまり問題が生じない。なぜなら、電源電圧を低下
させると動作速度が低下するが、直並列型A/D変換器
の速度ネックとなるのは、内部D/A変換器・減算回路
あるいは下位A/D変換器であり、初段の並列型A/D
変換器の最高動作速度は、一般的には直並列型A/D変
換器の動作速度よりも十分速い。特に直並列型A/D変
換器の場合には内部並列型A/D変換器の分解能は直並
列型A/D変換器としての分解能より当然ながら小さ
く、分解能と動作速度はトレードオフの関係にあるの
で、内部並列型A/D変換器の動作速度は十分速い、し
たがって、電源電圧の低下にともなって並列型A/D変
換器の最高動作速度が低下しても、ある程度までは正常
に動作する。
【0008】次に下位ビットを求める下位並列型A/D
変換器について考える。下位並列型A/D変換器の入力
は、入力信号から上位ビットの変換結果相当の信号を差
し引いた信号(残差信号)である。ここで、直並列型A
/D変換器の分解能をNビット、初段の上位並列型A/
D変換器の分解能をN1ビット、下位並列型A/D変換
器の分解能をN2ビットとし、下位並列型A/D変換器
の1ビットをディジタル誤差補正に用いることにする
と、 N2=N−N1+1 (1) である。したがって、下位並列型A/D変換器では、N
2−1ビット分が上位並列型A/D変換器の1LSBに
相当する。残差信号を増幅しないで下位並列型A/D変
換器に入力した場合下位並列型A/D変換器の分解能が
小さいとしても、入力フルスケールも小さくなっている
ので、実質的に判定すべき精度は高くなり、直並列型A
/D変換器と同等になってしまう。すなわち、直並列型
A/D変換器の入力フルスケール(あるいは基準電圧)
をVref とすると、直並列型A/D変換器に要求される
精度ΔVADは、Nビットの1/2LSBなので、 ΔVAD=1/2・Vref /2N =Vref /2(N+1) (2) である。下位並列型A/D変換器の1LSBは、残差信
号が増幅されずにそのまま下位並列型A/D変換器に入
力されるなら、N2−1ビット分が上位並列型A/D変
換器の1LSB(=Vref /2N1)に相当しているの
で、 (下位の1LSB)=(Vref /2N1)/2N2-1 =Vref /2(N1+N2-1) (3) となり、下位並列型A/D変換器に要求される精度ΔV
AD2 は、 ΔVAD2 =Vref /2(N1+N2) =Vref /2(N+1) (4) である。この値は(2)式で表される直並列型A/D変
換器の要求精度と同じである。この場合、要求される精
度が高いので、最高動作速度は遅くなり、下位並列型A
/D変換器の動作速度が直並列型A/D変換器全体の動
作速度を決めることになる。したがって、電源電圧が低
下すると、下位並列型A/D変換器だけでなく、直並列
型A/D変換器全体の動作速度が遅くなってしまう。
【0009】下位並列型A/D変換器に要求される精度
を緩和するために、従来では、残差信号を増幅して入力
することが考えられている。増幅度は一般的には、下位
並列型A/D変換器の入力フルスケール(基準電圧)が
初段の並列型A/D変換器の入力フルスケール(基準電
圧)と同じになるように設定される。そうすれば、上位
と下位の並列型A/D変換器の基準電圧を共通にできる
からである。その場合、下位並列型A/D変換器に要求
される精度ΔVAD2 ′は、 ΔVAD2 ′=1/2・Vref /2N2 =Vref /2(N2+1) (5) となり、残差信号が増幅されないで入力される場合に比
べ、大幅に緩和される。したがって、最高動作速度は、
直並列型A/D変換器の動作速度よりも十分速くなり、
低電圧化によって最高動作速度が低下しても、ある程度
までは対処可能である。
【0010】ここで、精度を定量的に把握するために、
具体的な構成例で考えてみる。例えば、10ビット分解
能の直並列型A/D変換器を、ディジタル誤差補正のた
めに1ビット用いるとして、上位5ビット、下位6ビッ
ト並列型A/D変換器で構成することを考える。直並列
型A/D変換器に必要な精度ΔVADは、入力フルスケー
ルを1Vとすると、10ビットの1/2LSBの精度が
要求されるので、 ΔVAD=1/2・1V/210=0.488mV (6) である。このとき、上位の並列型A/D変換器に必要な
精度をΔVAD1 とすると、5ビットの1/2LSB、す
なわち ΔVAD1 =1/2・1V/25 =15.625mV (7) である。すなわち、上位5ビット並列型A/D変換器は
15.625mVの精度で入力信号の違いを判定してA
/D変換すればよく、直並列型A/D変換器全体の精度
に比べれば32倍も緩やかである。これにともなって、
動作速度も十分速いので、電源電圧が低下しても問題が
ない。
【0011】下位6ビット並列型A/D変換器について
は、残差信号が増幅されない場合、(4)式から、 ΔVAD2 =1V/211=0.488mV (8) となり、要求精度が高い分、最高動作速度は低下する。
残差信号が、下位並列型A/D変換器の基準電圧と上位
並列型A/D変換器の基準電圧とが等しくなるように1
6倍に増幅されれば、(5)式から、 ΔVAD2 ′=1V/27 =7.813mV (9) となり、要求精度は大幅に緩和される。したがって、上
位並列型A/D変換器に比べれば精度は厳しいものの、
電源電圧が低下して最高動作速度が低下したとしても、
ある程度までなら直並列型A/D変換器の動作速度で動
作することが可能である。したがって、下位並列型A/
D変換器の動作速度を考慮すると、残差信号を増幅した
方が有利である。
【0012】ところが、残差信号を増幅することを考え
ると、低電圧化するときに大きな問題が生じる。従来例
として、残差信号を求めるためのD/A変換器、アナロ
グ減算回路には、図10に示したような回路が知られて
いる。この回路の詳細は文献「10ビット・50Msp
sパイプライン型CMOS A/D変換器」(電子情報
通信学会技術研究報告ICD92−20)に記載されて
いるのでここでは省略する。D/A変換、減算、残差信
号の増幅等のアナログ演算はこの回路で一体化されて実
行される。D/A変換、減算、増幅等の演算には直並列
型A/D変換器全体の精度が必要なことが知られてい
る。これらの演算精度はキャパシタの相対精度、演算増
幅器の利得によって支配される。受動素子の相対精度は
直並列型A/D変換器の精度以上必要である。演算増幅
器の利得は、演算精度と密接な関係を持ち、利得をAと
すると、一般的には、誤差が1/Aの程度になることが
知られている。したがって、Nビット精度が要求される
場合、誤差を1/2LSB以下にする必要があるので、
利得Aは次式を満たす必要がある。
【0013】 1/A≦1/2・1/2N ∴ A≧2(N+1) (10) 利得と演算増幅器の動作速度は一般的にはトレードオフ
の関係にあり、利得が高くなると動作速度は遅くなり、
利得が低くなると動作速度は速くなる。したがって、高
精度なA/D変換器ほど動作速度が遅い。現在の技術レ
ベルにおいては、10ビット精度の直並列型A/D変換
器の最高動作速度は、バイポーラ技術で最高100MH
z(電源電圧5V)、CMOS技術で最高50MHz
(電源電圧3.3V)である。低電力化のために電源電
圧を低下させようとしたとき、演算増幅器の動作速度が
遅くなる。また、それ以上に問題なのは、演算増幅器の
回路構成として縦積みトランジスタ数を減少せざるを得
ないため、出力抵抗が低下し、演算増幅器の利得が低下
することである。それによって、アナログ演算の精度が
劣化し、必要な精度が保てなくなる。したがって、残差
信号を増幅しようとすると、精度が劣化するという問題
が生じる。
【0014】以上述べたように、従来の直並列型A/D
変換器を低電圧化しようとすると、動作速度が低下す
る、あるいは精度が劣化するという問題が生じる。
【0015】本発明は、かかる問題を解決し、高速・高
精度を保ったまま低電圧化して低消費電力なA/D変換
器を実現しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のA/D変換器
は、アナログ入力信号を分解能の粗いディジタル信号に
アナログ/ディジタル変換(A/D変換)する上位側ア
ナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)と、前記上
位側A/D変換器の変換結果をディジタル/アナログ変
換(D/A変換)するディジタル/アナログ変換器(D
/A変換器)と、前記アナログ入力信号と前記D/A変
換器の出力アナログ信号との減算を行うアナログ減算回
路と、前記アナログ減算回路の出力をA/D変換する下
位側A/D変換器と、前記上位側A/D変換器のディジ
タル出力と前記下位側A/D変換器のディジタル出力と
からアナログ入力信号に対応するディジタルコードを決
定する加算器部とを備えている直並列型A/D変換器に
おいて、前記上位側A/D変換器は、入力電圧信号をA
/D変換する電圧モードA/D変換器で構成され、前記
下位側A/D変換器は、入力電流信号をA/D変換する
電流モードA/D変換器で構成されていることを特徴と
する。
【0017】また、本発明のA/D変換器は、前記アナ
ログ減算回路の出力信号が電圧である場合には、電圧出
力信号を電流信号に電圧−電流変換する電圧−電流変換
回路を備えていることを特徴とすることもできる。
【0018】さらに、前記アナログ減算回路の出力信
号、あるいは前記電圧−電流変換回路の出力信号、ある
いは前記アナログ減算回路の出力信号と前記電圧−電流
変換回路の出力信号のそれぞれを、サンプル・ホールド
するサンプル・ホールド回路を備えていることを特徴と
することもできる。
【0019】さらに、前記下位側A/D変換器は、一ま
たは多出力カレントミラー回路を多段に縦続接続し、そ
れぞれの電流経路で電流を減算あるいは加算する電流加
減算回路を有し、最終段のカレントミラー回路の出力電
流と比較電流とを比較してディジタル出力を出力する比
較器とを有する電流モードA/D変換器であることを特
徴とすることもできる。
【0020】さらに、前記D/A変換器は、直列接続さ
れた複数個の抵抗で基準電圧を分圧し、各抵抗の接続点
からタップを取り出し、各タップの電圧からディジタル
入力に応じた電圧を選択して出力する抵抗列方式D/A
変換器であり、前記アナログ減算回路は前記入力信号電
圧をキャパシタに充電し、次に前記D/A変換器の出力
電圧を前記キャパシタの一方の電極に印加することで、
前記入力信号電圧と前記D/A変換器の出力電圧との差
分を当該アナログ減算回路の出力電圧の変化分とするこ
とを特徴とすることもできる。
【0021】さらに、前記D/A変換器は、電流出力型
D/A変換器であり、前記入力信号電圧を電流に電圧−
電流変換する手段を有し、前記入力信号電圧を変換した
電流から前記D/A変換器の出力電流を減算する手段を
有していることを特徴とすることもできる。
【0022】さらに、アナログ入力信号をサンプル・ホ
ールドし、前記アナログ減算回路に供給するサンプル・
ホールド回路を備えていることを特徴とすることもでき
る。
【0023】さらに、アナログ入力信号をサンプル・ホ
ールドし、前記上位側A/D変換器および前記アナログ
減算回路のそれぞれにアナログ信号を供給するサンプル
・ホールド回路を有することを特徴とすることもでき
る。
【0024】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例の直並列型A/
D変換器について、図面を参照して説明する。
【0025】この実施例のA/D変換器は、アナログ入
力信号を分解能の粗いN1ビットのディジタル信号にA
/D変換する上位側A/D変換器1と、この上位側A/
D変換器1の変換結果をD/A変換するD/A変換器2
と、アナログ入力信号とD/A変換器2の出力アナログ
信号との減算を行うアナログ減算回路3と、アナログ減
算回路3の出力をサンプル・ホールドするサンプル・ホ
ールド回路4と、サンプル・ホールド回路4の出力を電
圧−電流変換する電圧−電流変換回路5と、この電圧−
電流変換回路5の出力をA/D変換するN2ビット分解
能の下位側A/D変換器6と、上位側A/D変換器1の
ディジタル出力と下位側A/D変換器6のディジタル出
力とからアナログ入力信号に対応するディジタルコード
を決定する加算器部7とを備えている。
【0026】上位側A/D変換器1は、入力電圧信号を
A/D変換する電圧モードA/D変換器で構成され、下
位側A/D変換器6は、入力電流信号をA/D変換する
電流モードA/D変換器で構成されている。
【0027】N1ビット分解能の上位側A/D変換器1
は、図2に示したように、基準電圧Vrtと基準電圧Vrb
とを分圧する抵抗列と、基準電圧Vrtと基準電圧Vrbと
を分圧する節点電位とアナログ入力信号電圧VINとを比
較する2N1個のコンパレータの出力Qをエンコードして
N1ビットのディジタルコードを得るエンコーダから構
成される。図2に示した例はN1=3の3ビットA/D
変換器の例である。
【0028】また、図3はN2ビット分解能の下位側A
/D変換器6の回路構成例である。このA/D変換器6
は、多出力カレントミラー回路を多段に縦続接続し、そ
れぞれの電流経路で電流を減算あるいは加算する電流加
減算回路を有し、最終段のカレントミラー回路の出力電
流と比較電流とを比較してディジタル出力を出力する比
較器とを有する電流モードA/D変換器である。
【0029】図3は4ビットA/D変換器の構成例であ
る。下位側A/D変換器の構成は、1入力多出力のカレ
ントミラー回路をツリー構造(木構造)の1単位とし、
カレントミラー回路の多出力それぞれにさらに同様のカ
レントミラー回路を接続することを繰り返してできたツ
リー構造となっている。図3の場合は、1ビット相当
(21 =2)の2出力カレントミラー回路をツリー状に
4段縦続に接続した構成で、便宜上、この構成を1ビッ
ト4段構成の電流ツリー型A/D変換器と呼ぶことにす
る。図3の場合でA/D変換器の変換原理を以下に説明
する。入力電流フルスケールを16とし、1LSB相当
の電流を1とする。カレントミラーの電流比は1対1と
する。各段が1ビット構成であるので、各段では入力電
流から0あるいはFs(i)/2(Fs(i)はi段目のフルス
ケール)の基準電流を減算して次段に信号電流を伝搬す
る。各段のフルスケールは、入力電流から基準電流を減
算しているので、段を経る毎に1/2に減少する。すな
わち、1段目では、0あるいは8を減算し、2段目では
0あるいは4、3段目では0あるいは2、最後の4段目
では0あるいは1を減算する。入力端からツリー末端ま
で信号が伝搬する経路は16通りあり、それぞれの信号
経路では、合計で、0、1、2、・・・、14、15
の、量子化レベルに対応した電流が入力電流から減算さ
れる。それによって、ツリー末端では、入力電流に対応
した量子化レベル(入力レベル)以下に相当する出力が
“+”、入力レベルより大きいレベル相当の出力が
“−”となり、温度計コードを形成する。この温度計コ
ードからエンコーダで4ビットのディジタル出力が得ら
れる。ここで、出力が“−”というのは、あるバイアス
電流を基準として“−”になる場合と、実際には電流が
流れていない場合の2通りがある。電流ツリー型A/D
変換器の各段のビット数と段数の構成は図3に示した以
外にもさまざまな構成がとれる。例えば、2ビット4段
構成の8ビット電流ツリー型A/D変換器であれば、図
4に示した構成になる。この場合、入力フルスケールを
256とした場合の各i段目のフルスケールは、Fs(1)
=256、Fs(2)=64、Fs(3)=16、Fs(4)=4と
なり、各段では0、Fs(i)/4、2Fs(i)/4、3Fs
(i)/4の基準電流が入力電流から減算される。この電
流ツリー型A/D変換器の特徴は、信号を電流で扱って
いるので電圧振幅が小さく低電圧化・高速化に適してい
ること、カレントミラー回路で構成されるので縦積みト
ランジスタ数が少なく低電圧化に適していること、分散
・並列処理を行っているので低電圧化しても高速である
こと、などである。また、各量子化レベルに対応した数
だけの信号経路が存在し、各基準電流の減算結果によっ
て判定を行うので、減算する各基準電流を調整すること
でカレントミラー回路での誤差を打ち消し、A/D変換
器全体の変換精度を簡単に補正できることも大きな特徴
である。したがって、電流ツリー型A/D変換器を用い
ると、低電圧でも高速・高精度なA/D変換器を実現で
きる。ただし、電流ツリー型A/D変換器は並列型A/
D変換器の一種であるので、分解能が高くなると、回路
規模、消費電力などが飛躍的に増大する。しかしなが
ら、本発明のA/D変換器のように、直並列型A/D変
換器の下位側A/D変換器として用いると、低電圧化し
ても速度・精度の劣化を招かないので、A/D変換器全
体の低電圧化・高精度化および低消費電力化に非常に効
果が大きい。
【0030】また図5に、D/A変換器2の回路構成例
を示す。このD/A変換器2は、直列接続された複数個
の抵抗で基準電圧を分圧し、各抵抗の接続点からタップ
を取り出し、各タップの電圧からディジタル入力に応じ
た電圧をスイッチを介して選択して出力する抵抗列方式
D/A変換器である。図5に示した例は3ビットD/A
変換器の例である。また、スイッチ群の構成は図5では
8個のスイッチが並列に接続された構成になっている
が、スイッチをツリー状に配置することも可能である。
【0031】さらにまた、アナログ減算回路3は、図1
を参照すると、入力信号電圧をスイッチ3−1を介して
キャパシタ3−3に充電し、次にD/A変換器2の出力
電圧をスイッチ3−2を介して前記キャパシタ3−3に
印加することで、入力信号電圧とD/A変換器2の出力
電圧との差分を当該アナログ減算回路3の出力電圧の変
化分としている。また、図1の構成では、減算回路3の
出力はバッファ回路3−4を介して出力されている。
【0032】次に本発明のA/D変換器の動作について
説明する。図6に第1の実施例のA/D変換器の動作を
示すタイミングチャートの一例を示す。
【0033】ここに示したタイミングチャートは一例で
あり、信号経路にサンプル・ホールド回路が挿入された
り、あるいは、上位側A/D変換器1の動作タイミング
が変わるなど個々の回路ブロックの動作タイミングが変
わったりすると異なってくる。
【0034】期間T10では、上位側A/D変換器1が
アナログ入力信号VIN(t1)をサンプリングする。また、
同時にアナログ減算回路3のキャパシタもアナログ入力
信号VIN(t1)をサンプリングする。
【0035】期間T11では、上位側A/D変換器1
は、サンプリングしたアナログ入力信号をA/D変換し
て上位N1ビットを求める。また、同時にD/A変換器
2へA/D変換結果を入力し、ディジタル値に相当する
アナログ信号をD/A変換器から出力する。さらに、D
/A変換器2の出力はアナログ減算回路3のキャパシタ
3−3に印加され、期間T10でサンプリングされたア
ナログ入力信号とD/A変換器出力信号との減算が実行
される。減算回路3の出力はバッファ回路3−2を介し
て出力される。サンプル・ホールド回路4は減算回路3
の出力、すなわち残差信号をサンプリングする。
【0036】期間T20では、上位側A/D変換器1お
よびアナログ減算回路3は、次のアナログ入力信号VIN
(t2)をサンプリングする。以下、このデータはVIN(t1)
の処理と並行してパイプライン処理される。
【0037】期間T20では、サンプル・ホールド回路
4はサンプリングした残差信号をホールドする。ホール
ドされた残差信号は電圧−電流変換回路5で電流信号に
変換され、下位側A/D変換器6に入力される。下位側
A/D変換器6で下位N2ビットが求められる。
【0038】期間T21では、加算器部7で上位側A/
D変換器1のN1ビットディジタル出力と下位側A/D
変換器6のN2ビットディジタル出力とを加算してNビ
ットのディジタル出力が得られ、本発明のA/D変換器
の一変換動作が終了する。
【0039】ここで、本発明のA/D変換器の動作電圧
を低電圧化することを考える。
【0040】このとき、上位側A/D変換器1に関して
は、[従来の技術]、[発明が解決しようとする課題]
の項で説明したように、低電圧化しても問題は生じな
い。
【0041】D/A変換器2は、図5に示したように、
基準電圧を抵抗列によって分圧し所定のアナログ電圧を
選択するという回路形式であり、非常に高速な動作が可
能であることはよく知られている。低電圧化したときの
動作速度はスイッチのオン抵抗RONと容量Cで決まる時
定数τ=C・RONで制限される。低電圧化でスイッチの
オン抵抗が増大し、RON=500Ω(通常は100Ω以
下)となったとしても、C=1pFとするとτ=0.5
nsとなり、10ビット精度のセットリングに必要な8
τでは4nsであるので、ビデオ信号処理などに要求さ
れる動作速度20MHz(1/2サイクルで25ns)
には十分な速度である。したがって、低電圧化してもD
/A変換器2は問題にならない。
【0042】次に、下位側A/D変換器6の入力となる
残差信号を求めるアナログ減算回路3では、下位側A/
D変換器の精度および動作速度に対する要求性能を緩和
するために従来必要であった残差信号の増幅を行わな
い。これは、従来は下位側A/D変換器として電圧モー
ドA/D変換器を用いていたために増幅が必要であった
が、本発明では、残差信号電圧を電圧−電流変換して電
流信号とし、その残差電流信号を電流モードA/D変換
器である下位側A/D変換器3でA/D変換するので、
残差信号電圧の増幅が必要でなくなる。このため、増幅
に必要な高速・高精度演算増幅回路が不要になる。した
がって低電圧化しても、演算増幅回路の利得が低下して
減算の精度が劣化するという問題は生じない。
【0043】また、残差信号を増幅しないので信号振幅
は小さくて済む。そのため、上位側A/D変換器と下位
側A/D変換器をパイプライン動作させるために必要な
サンプル・ホールド回路4の信号振幅も小さくてよい。
したがって、サンプル・ホールド回路4として、図7に
示したサンプル・ホールド回路を簡単な差動対で構成さ
れた演算増幅回路を用いて構成できる。このサンプル・
ホールド回路は、文献「ゲインエラー補償機能付きサン
プル・ホールド回路」(1994年電子情報通信学会春
季大会講演論文集p.5−236)に示したように、演
算増幅回路の利得が小さくても高精度なサンプル・ホー
ルドが実現できるので、低電圧化して演算増幅回路の利
得が低下しても演算精度の劣化を生じない。また、演算
増幅回路の利得が小さいので演算増幅回路の動作速度は
高速であり、サンプル・ホールド回路も高速である。し
たがって、サンプル・ホールド回路4は低電圧化に際し
て問題にはならない。
【0044】残差信号を増幅しない場合、従来では、下
位側A/D変換器の要求精度が厳しくなり、低電圧化し
た場合に、変換速度が低下するという問題が生じてい
た。ところが、本発明においては、下位側A/D変換器
6として図3に示したような電流モードA/D変換器を
用いることで、低電圧化しても動作速度は低下せず、ビ
デオ信号処理に十分用いることができる。また、このA
/D変換器は精度が簡単に補正できるという特徴を有し
ているので、その入力信号を生成するアナログ減算回
路、サンプル・ホールド回路等の要求精度を緩和でき
る。
【0045】ただし、下位側A/D変換器に図3に示し
たA/D変換器を用いるためにはサンプル・ホールド回
路4の出力を電圧−電流変換する電圧−電流変換回路5
が必要になる。電圧−電流変換回路5としては、図8に
示したような簡単な回路で実現できる。この回路は縦積
みトランジスタの数も少なく回路構成も簡単なだけに低
電圧化しても高速性・低電力性は維持される。
【0046】以上述べたように、本発明のA/D変換器
は、低電圧化しても各回路ブロックは著しい速度の低下
がなく、直並列型A/D変換器全体の高速動作を実現で
き、低電圧で高速なA/D変換器を実現できる。
【0047】図11に、アナログ入力信号をサンプル・
ホールドしアナログ減算回路3に供給するサンプル・ホ
ールド回路8を備えている、本発明の第2の実施例を示
す。このA/D変換器のタイミングチャートは図12の
ようになり、第1の実施例が期間T11に上位側A/D
変換器1の比較(変換)動作、D/A変換器2の変換動
作、アナログ減算回路3の減算動作、およびサンプル・
ホールド回路4のサンプリング動作を行わなくてはなら
ないのに比べて、第2の実施例では、期間T11で上位
側A/D変換器1の比較(変換)動作を行い、期間T2
0でD/A変換器2の変換動作、アナログ減算回路3の
減算動作、サンプル・ホールド回路4のサンプリング動
作を行う。それによって、各ブロックの動作速度を軽減
できる。
【0048】図13に、上位側A/D変換器1、D/A
変換器2、アナログ減算回路3、およびサンプル・ホー
ルド回路4を差動化した構成の第3の実施例を示す。差
動化することによって、信号成分は正側信号成分と負側
信号成分との差動で与えられるから、雑音が各信号経路
に混入してもそれらが電源雑音のように同相であれば、
信号成分には影響を与えないので雑音に強くなり、高精
度なA/D変換器が実現できる。
【0049】図14に、D/A変換器として電流出力型
D/A変換器を用いた本発明の第4の実施例を示す。こ
の実施例のA/D変換器は、入力信号電圧を電流に変換
したものからD/A変換器の出力電流を減算する。電流
出力型D/A変換器としては、図15に示した、ディジ
タル入力に応じた個数の単位電流セル出力を加算して出
力するD/A変換器が挙げられる。また、入力信号電圧
を電流に変換する手段10および変換した電流からD/
A変換器の出力電流を減算する手段11としては、図1
6に示したような回路構成で実現できる。この実施例で
は、D/A変換器を単位電流加算型としているので、高
精度なD/A変換ができる。また、スイッチで電流経路
を切り替えるだけなので、容量の充放電がなく、高速動
作が可能である。ただし、入力信号電流、D/A変換器
出力電流の分だけ消費電流が増加する。したがって、消
費電流と速度とのトレードオフで構成が決まる。
【0050】図17にアナログ入力信号をサンプル・ホ
ールドし、上位側A/D変換器1およびアナログ減算回
路3のそれぞれにアナログ信号を供給するサンプル・ホ
ールド回路9を備えている。本発明の第5の実施例を示
す。S/H回路の出力信号(サンプル・ホールドされた
入力信号)は、ホールド期間中は振動しながら一定値に
落ちつく。このため、ホールド出力信号をサンプリング
する上位側A/D変換器1とアナログ減算回路3のサン
プリングタイミングをそろえる必要がなくなる。また、
上位側A/D変換器に必要な精度はN1ビット(N1<
N、Nは全体の分解能)であるので、アナログ減算回路
に必要な精度に比べ大幅に緩和されている。したがっ
て、S/H回路の出力がNビット精度に落ちつく以前に
上位側A/D変換器1の変換動作を開始できる。このこ
とは、図6に示した第1の実施例のタイミングチャート
中のAD1の比較動作が期間T10の途中から開始でき
ることを意味する。したがって、上位側A/D変換器の
比較動作後に行うD/A変換動作、減算動作、等の動作
時間を長くとることができ、それらのブロックに対する
動作速度を緩和することができる。ただし、第1の実施
例に比較すると、入力S/H回路が増加した分、消費電
力が増加することになる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたような本発明では、従来の直
並列型A/D変換器に比べて低電圧で高速・高精度なA
/D変換器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す図である。
【図2】本発明の上位側A/D変換器1の構成例を示す
図である。
【図3】本発明の下位側A/D変換器6の構成例を示す
図である。
【図4】本発明で用いる2ビット4段構成電流ツリー型
A/D変換器の図である。
【図5】本発明のD/A変換器2の構成例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施例のA/D変換器のタイミ
ングチャートの例を示す図である。
【図7】本発明のサンプル・ホールド回路4の構成例を
示す図である。
【図8】本発明の電圧−電流変換回路5の構成例を示す
図である。
【図9】従来の直並列型A/D変換器のブロック図であ
る。
【図10】従来のD/A減算回路の構成例を示す図であ
る。
【図11】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施例のA/D変換器のタイ
ミングチャートの例を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図15】本発明で用いる電流出力型D/A変換器の構
成例を示す図である。
【図16】本発明で用いる入力信号電圧−電流変換およ
び減算手段の構成例を示す図である。
【図17】本発明の第5の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 上位側電圧モードA/D変換器 2 D/A変換器 3 アナログ減算回路 4 サンプル・ホールド回路 5 電圧−電流変換回路 6 下位側電流モードA/D変換器 7 加算器

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ入力信号を分解能の粗いディジタ
    ル信号にアナログ/ディジタル変換(A/D変換)する
    上位側アナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)
    と、前記上位側A/D変換器の変換結果をディジタル/
    アナログ変換(D/A変換)するディジタル/アナログ
    変換器(D/A変換器)と、 前記アナログ入力信号と前記D/A変換器の出力アナロ
    グ信号との減算を行うアナログ減算回路と、 前記アナログ減算回路の出力をA/D変換する下位側A
    /D変換器と、 前記上位側A/D変換器のディジタル出力と前記下位側
    A/D変換器のディジタル出力とからアナログ入力信号
    に対応するディジタルコードを決定する加算器部とを備
    えている直並列型A/D変換器において、 前記上位側A/D変換器は、入力電圧信号をA/D変換
    する電圧モードA/D変換器で構成され、 前記下位側A/D変換器は、入力電流信号をA/D変換
    する電流モードA/D変換器で構成され 前記アナログ減算回路の出力信号が電圧である場合に
    は、前記アナログ減算回路は、電圧出力信号を電流信号
    に変換する電圧−電流変換回路を介して前記下位側A/
    D変換器に接続されている ことを特徴とする直並列型A
    /D変換器。
  2. 【請求項2】前記アナログ減算回路の出力と前記電圧−
    電流変換回路の出力の少なくとも一方に、サンプル・ホ
    ールド回路が接続されている請求項1記載の直並列型A
    /D変換器。
  3. 【請求項3】前記下位側A/D変換器は、一または多出
    力カレントミラー回路を多段に縦続接続し、それぞれの
    電流経路で電流を減算あるいは加算する電流加減算回路
    を有し、最終段のカレントミラー回路の出力電流と比較
    電流とを比較してディジタル出力を出力する比較器とを
    有する電流モードA/D変換器である請求項1または2
    記載の直並列型A/D変換器。
  4. 【請求項4】前記D/A変換器は、直列接続された複数
    個の抵抗で基準電圧を分圧し、各抵抗の接続点からタッ
    プを取り出し、各タップの電圧からディジタル入力に応
    じた電圧を選択して出力する抵抗列方式D/A変換器で
    あり、前記アナロ グ減算回路は前記入力信号電圧をキャ
    パシタに充電し、次に前記D/A変換器の出力電圧を前
    記キャパシタの一方の電極に印加することで、前記入力
    信号電圧と前記D/A変換器の出力電圧との差分を当該
    アナログ減算回路の出力電圧の変化分とする請求項1,
    2または3記載の直並列型A/D変換器。
  5. 【請求項5】前記D/A変換器は、電流出力型D/A変
    換器であり、前記入力信号電圧を電流に電圧−電流変換
    する手段を有し、前記入力信号電圧を変換した電流から
    前記D/A変換器の出力電流を減算する手段を有してい
    ることを特徴とする請求項2または3記載の直並列型A
    /D変換器。
  6. 【請求項6】アナログ入力信号をサンプル・ホールド
    し、前記アナログ減算回路に供給するサンプル・ホール
    ド回路を備えている請求項1,2,3,4,または5
    載の直並列型A/D変換器。
  7. 【請求項7】アナログ入力信号をサンプル・ホールド
    し、前記上位側A/D変換器および前記アナログ減算回
    路のそれぞれにアナログ信号を供給するサンプル・ホー
    ルド回路を有する請求項1,2,3,4または5記載の
    直並列型A/D変換器。
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