JPH06282921A - チェンジャ機能を備えたディスク再生装置 - Google Patents

チェンジャ機能を備えたディスク再生装置

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JPH06282921A
JPH06282921A JP5071234A JP7123493A JPH06282921A JP H06282921 A JPH06282921 A JP H06282921A JP 5071234 A JP5071234 A JP 5071234A JP 7123493 A JP7123493 A JP 7123493A JP H06282921 A JPH06282921 A JP H06282921A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数のディスクを収納可能なストッカを備え
たストッカタイプのチェンジャ機能を備えたディスク再
生装置の奥行寸法を短縮化して装置全体のコンパクト化
を図る。 【構成】 ディスク36を載置可能なキャリッジ20
は、トレイ10と一体化された状態で、プレーヤ内外を
移動し、プレーヤ内の位置から更にトレイから離れて単
独でプレーヤの奥方に移動して、ディスク再生可能位置
をとる。キャリッジ20は、ディスク再生可能位置から
更にプレーヤの奥方に移動して、ストッカ内に収納され
る。キャリッジのディスク載置面21の前方には、この
ディスク間の平面的重なりの部分を含む大きさの開口2
5が切欠形成される。トレイには、キャリッジが一体化
時に、キャリッジのディスク載置面と協働してディスク
を安定的に載置可能にするため、キャリッジにおける該
開口に突起片16を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の記録媒体ディス
クを選択的に再生可能な所謂チェンジャ機能を備えたデ
ィスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所謂チェンジャ機能を備えたディスク再
生装置(プレーヤ)は、光学的に読み取り可能なディス
クをプレーヤに対して着脱自在とされたストッカに複数
枚収納し、このストッカをプレーヤに装着することによ
り、複数枚のディスクを選択的に再生可能とするもので
ある。
【0003】このようなチェンジャ型プレーヤは各種提
案され市販されているが、その一例として、本出願人の
提案による特開平3−83262号公報記載のものがあ
る。このチェンジャ型プレーヤの動作原理を図9ないし
図13を参照して説明すると、プレーヤ50には、光学
ヘッドやターンテーブル等を有するディスク再生機構5
1が固定的に設けられ、その奥部には、複数のキャリッ
ジ53a〜53gを各段に収納可能なストッカ52が昇
降可能に設けられる。キャリッジ53a〜53gは各々
1枚のディスクを収納することができる。これら図にお
いて、各キャリッジにはディスクが収納されておらず、
したがってストッカ52は空の状態であるものとして示
されている。
【0004】トレイ54はキャリッジ53a〜53gの
いずれか1つを載置または収納することができる。トレ
イ54は、プレーヤ50内の位置(図9ないし図12)
およびプレーヤ50の前方に突出する位置(図13)の
間を往復移動可能に設けられる。
【0005】キャリッジは、ストッカ52の任意の段に
収納される位置と、プレーヤ50内の位置にあるトレイ
54に収納される位置との間を往復移動可能に設けられ
る。また、上述のように、トレイ54が、プレーヤ50
内の位置とプレーヤ50の前方に突出する位置との間を
往復移動すると、この移動に伴って、トレイ54に収納
されたキャリッジも移動する。
【0006】図9において、トレイ54はプレーヤ50
内の位置にあり、キャリッジ53aを収納している。こ
のとき、キャリッジ53aにディスクが収納されている
場合には、該ディスクは、ディスク再生機構51により
再生可能な状態にある。
【0007】ここで、空の状態にあるストッカ52にデ
ィスクを収納するには、まず、プレーヤ50に設けられ
る所要の操作釦(図示せず)を操作して、キャリッジ5
3aをストッカ52の最上段に収納した(図10)後、
ストッカ52を所要の距離だけ上昇移動させ(図1
1)、ストッカ52の第2段目に収納されているキャリ
ッジ53bを再生可能位置にあるトレイ54内に移載さ
せる(図12)。次いで、キャリッジ53bを収納する
トレイ54を移動してプレーヤ50の外部に突出させる
(図13)。この状態で、キャリッジ53bに所望のデ
ィスクを載置することができ、ディスク載置後、トレイ
54をプレーヤ内位置に移動させ、更にキャリッジ53
bをストッカ52の第2段目に収納する。このような動
作を繰り返し行うことにより、各キャリッジ53b〜5
3gに各1枚のディスクを収納することができる。
【0008】なお、この例においては、ストッカ52の
最上段に収納されるキャリッジ53aはストッカ52内
においては常にディスクを収納しない空の状態にあり、
トレイ54と共にプレーヤ50内外を往復することによ
り、シングルモードのプレーヤと同様に操作される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように多くのディ
スクを収納可能なチェンジャ型プレーヤは、ストッカに
収納された複数枚のディスクのうちから任意のものを交
換の手間なく選択して再生することができ、また長時間
の連続演奏が可能となる等、多くの利点を有するが、プ
レーヤ内部において、ディスクを載置可能なキャリッジ
を、再生可能位置とストッカ内収納位置との間を略同一
平面上において移動させなければならないため、プレー
ヤに大きな奥行寸法が要求されるという問題がある。
【0010】本発明は、チェンジャ型プレーヤ、特に本
出願人の提案したタイプのチェンジャ型プレーヤにおい
て、奥行寸法を最小化することを目的とし、更にそれに
伴って派生する問題を解決することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を解決すべく、
本発明によるチェンジャ機能を備えたディスク再生装置
は、ディスク再生装置外に突出する第1の位置とディス
ク再生装置内に収容される第2の位置との間で移動可能
なトレイと、ディスクを載置可能なディスク載置面を有
し、前記トレイと共に前記第1の位置と前記第2の位置
との間を移動可能であると共に、前記第2の位置にある
前記トレイから離れて単独で更にディスク再生装置の奥
方に移動可能であるキャリッジと、前記キャリッジがデ
ィスク再生装置内の前記第2の位置またはより奥方の位
置の再生可能位置にあるときに前記キャリッジに載置さ
れたディスクの記録情報を再生可能なディスク再生手段
と、前記キャリッジがディスク再生装置内の前記再生可
能位置よりも更に奥方の第3の位置に移動されたときに
前記第3の位置において前記キャリッジを収納可能であ
り、前記キャリッジに載置されたディスクの記録面と垂
直方向に移動可能とされることにより複数の前記キャリ
ッジを収納可能であるストッカと、を有してなる。
【0012】前記ディスク再生手段は、再生されるディ
スクが、前記ストッカに収納された前記キャリッジに載
置されているディスクと平面的に重なり合うよう配置さ
れている。
【0013】前記キャリッジの前記ディスク載置面の前
方には、少なくとも前記再生されるディスクと平面的に
重なり合う部分が切り欠かれた開口が形成される。
【0014】前記トレイには、前記キャリッジが前記第
1の位置と前記再生位置との間にある状態において、前
記キャリッジの前記ディスク載置面における前記開口に
向けて突出し、前記キャリッジの前記ディスク載置面と
協働する補助的なディスク載置面を提供する突起片が形
成される。
【0015】好ましくは、前記突起片の上面は、前記キ
ャリッジの前記ディスク載置面と略面一に形成される。
【0016】前記キャリッジの前記ディスク載置面は、
大径のディスクを載置可能な第1のディスク載置面と、
前記第1のディスク載置面よりも低いレベルに形成され
て小径のディスクを載置可能な第2のディスク載置面と
からなり、前記突起片は、前記キャリッジの前記第1の
ディスク載置面と面一に形成されるものとすることがで
きる。この場合、前記キャリッジが前記第1の位置にあ
る状態において、前記突起片の内側縁は、前記キャリッ
ジの前記第2のディスク載置面の外周縁と一致するよう
に形成されることが好ましい。
【0017】また、前記キャリッジの前記ディスク載置
面は、大径のディスクを載置可能な第1のディスク載置
面と、前記第1のディスク載置面よりも低いレベルに形
成されて小径のディスクを載置可能な第2のディスク載
置面とからなり、前記突起片は、前記キャリッジの前記
第1のディスク載置面と面一に形成される第1の面と、
前記キャリッジの前記第2のディスク載置面と面一に形
成される第2の面とを有するものとすることができる。
【0018】前記突起片は、前記キャリッジが前記第1
の位置にある状態において、前記キャリッジの前記ディ
スク載置面における前記開口の縁と係合する外縁を有す
ることができる。
【0019】
【作用】キャリッジに載置されたディスクは、トレイと
共にディスク再生装置内に収納される第2の位置または
より奥方の位置において、ディスク再生手段によって再
生可能である。
【0020】キャリッジにおけるディスク載置面の前方
部分は開口によって切除され、再生可能位置にあるディ
スクとストッカ内に収納されるディスクとが平面的に重
なり合う位置関係が許容される。すなわち、再生可能位
置とストッカに収納される第3の位置との間のキャリッ
ジの移動ストロークを短縮しながらも、再生可能位置に
おけるディスク再生が、ストッカ内に収納される他の隣
接するキャリッジ上のディスクによって妨げられること
がない。
【0021】トレイには、キャリッジのディスク載置面
の前方を切除している開口に向けて突出する突起片が設
けられ、キャリッジのディスク載置面と協働して、ディ
スクを安定的に載置する。
【0022】
【実施例】以下本発明の好適な一実施例について添付図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】この実施例によるチェンジャ機能を備えた
ディスクプレーヤにおいて、ディスクを載置可能なキャ
リッジは、略水平面において4つの位置をとり得る。
【0024】第1の位置は、キャリッジがトレイと一体
化された状態としてプレーヤ外に突出されるイジェクト
位置であり、この位置が図1および図2に示されてい
る。イジェクト位置において、空のキャリッジ上に再生
を希望する任意のディスクを載置し、またはキャリッジ
上に載置されているディスクを取り出し或いは交換する
作業が行われる。なお,図1および図2においてイジェ
クト位置にあるキャリッジは、ディスクを載置しない空
の状態にあるものとして示されている。また、これら図
において右方に示されるキャリッジは、後述されるスト
ッカ40内の第2段(ないし最下段)に収納されるキャ
リッジ20’であり、ディスク36’を載置するものと
して示されている。本例では、ストッカ40内のディス
ク収納段数に応じた計6個のキャリッジが用いられ、こ
れらキャリッジはいずれも同一の構成を有する。
【0025】トレイ10は、プレーヤの前面1に形成さ
れる開口2と略同一寸法を有し、トレイ10が後述され
る第2の位置すなわちローディング位置に挿入されたと
きに該開口を閉塞するよう構成される前面11を有す
る。
【0026】トレイ10の後方(図において右方)には
大きな開口12が形成され、この開口12は、前面11
の両端部分から平行に水平方向に延長する一対の側面1
3、13と、後述されるキャリッジ20が挿入一体化さ
れたときに該キャリッジにおける大径の載置面21の外
周縁22と一致する箇所に形成される一対の側方弧状縁
部分14、14および前方弧状縁部分15と、これら弧
状縁部分14、14と15の間において内方に突出形成
される一対の突起片16、16とによって定義される。
【0027】突起片16の上面は、トレイ10にキャリ
ッジ20が挿入一体化されたときに該キャリッジにおけ
る大径の載置面21と略面一に設けられる。突起片16
の内側弧状縁部分17は、トレイ10にキャリッジ20
が挿入一体化されたときに該キャリッジにおける小径の
載置面23の外周縁24と一致する。
【0028】側方弧状縁部分14、14およびその後方
に連続する部分は、トレイ10の厚さ方向に切欠形成さ
れる溝19、19を有し、キャリッジ20の前方部分2
7、27を受容する。
【0029】キャリッジ20は、現在市販されている2
種のディスク、すなわち12cm径のディスクと8cm
径のディスクとに共用可能とするため、前者を載置可能
な大径の載置面21と後者を載置可能な小径の載置面2
3とを同心状に有する。小径の載置面23は大径の載置
面21よりも若干低いレベルに形成され、したがって、
これら載置面の境界には段差が設けられ、小径の載置面
23の外周縁24をなしている。図1および図2のそれ
ぞれ左側に示されるイジェクト位置においては、図示の
ように、常にトレイ10には一つのキャリッジ20が組
み込まれて一体化されており、この状態において、大径
の載置面21の外周縁22はトレイ10の弧状縁部分1
4、14、15と同一の円弧をなし、小径の載置面23
の外周縁24はトレイ10の突起片16の内側弧状縁部
分17と同一の円弧をなす。
【0030】キャリッジ20は略方形の平板な部材であ
るが、その中心から前方(図において左方)にかけて略
V字形に切り欠かれている。このような開口25を形成
することにより、キャリッジの後述される第3の位置す
なわち再生可能位置と第4の位置すなわちストッカ内収
納位置とが平面的に見て部分的に重なり合うことがで
き、両位置の間の水平方向移動ストロークを短縮するこ
とが可能となり、プレーヤの奥行寸法を極小化すること
に寄与する。
【0031】キャリッジ20は、その前方部分27、2
7がトレイ10の嵌合溝19、19に受容され、その開
口25の切欠縁26、26がトレイ10における突起片
16の一方の直線縁部分18、18に係合されることに
より、トレイ10と一体化される。
【0032】キャリッジ20における大径載置面21は
開口25によって大きく切除されているが、トレイ10
と一体化された状態においては、トレイ10の突起片1
6と面一となってほぼ全周にわたるディスク載置面を与
えており、12cmディスクを安定的に載置することが
可能となる。8cmディスクについては、一般に、開口
25によって部分的に切除された小径載置面22であっ
ても十分に安定載置が可能であると認められるが、必要
に応じて、突起片16を図1において破線で示されるよ
うに延長し、この延長部分16’をキャリッジ20の小
径載置面23と面一となるように形成することができ
る。
【0033】トレイ10とキャリッジ20とが一体化し
た状態において、キャリッジ20の開口25は部分的に
トレイ10の突起片16によって狭められているが、な
おディスクのローディング/イジェクト方向に延長する
所要幅の開口28が形成され、後述される第3の位置す
なわち再生可能位置においてディスクに記録された情報
を光学ヘッド30により読み取ることを可能にしてい
る。符号31はディスク36の中心開口37に挿入され
てディスクをキャリッジ20から持ち上げた状態に保持
し、クランパ(図示せず)と協働して公知の要領にてデ
ィスクを回転させるためのターンテーブルである。これ
ら光学ヘッド30およびターンテーブル31等よりなる
ディスク再生機構は、所要の再生を行うために、再生機
構駆動制御機構32によって駆動制御される。
【0034】トレイ10は、キャリッジ20を一体化し
た状態にて、図1および図2に示されるイジェクト位置
と、図3および図4に示される第2の位置すなわちロー
ディング位置との間を往復移動可能とされ、このために
トレイ駆動制御機構33が設けられる。符号34は、キ
ャリッジ20をトレイ10とは切り離して、ローディン
グ位置、再生可能位置およびストッカ内収納位置の間を
往復移動させるためのキャリッジ駆動制御機構である。
イジェクト位置とローディング位置との間においては、
キャリッジ20はトレイ10と一体化された状態でトレ
イ10の移動に従属するだけであり、この間のキャリッ
ジ20の移動にはキャリッジ駆動制御機構34は関与し
ない。符号35は、後述されるストッカ内の所望の収納
段にディスクを収納しあるいは所望の収納段に収納され
ているディスクを取り出して再生あるいはイジェクトさ
せるためにストッカ40を昇降させるストッカ駆動制御
機構である。
【0035】図1および図2に示されるイジェクト位置
にあるトレイ10およびキャリッジ20に再生を希望す
るディスク36を載せ、プレーヤ前面1に配される所定
の操作釦(図示せず)を操作すると、トレイ駆動制御機
構33により、トレイ10(およびキャリッジ20)が
右方に移動し、図3および図4に示される第2の位置す
なわちローディング位置が得られる。ローディング位置
において、トレイ10の前面11はプレーヤ前面1と略
面一となって、その開口2を実質的に閉塞する。
【0036】このトレイ駆動制御機構33によるトレイ
10(およびキャリッジ20)のローディング方向移動
に引き続き、更に、キャリッジ駆動制御機構34によ
り、キャリッジ20がトレイ10から離れて単独でロー
ディング方向に若干移動され、再生可能位置で停止す
る。トレイ10はローディング位置に止まる。
【0037】再生可能位置において、キャリッジ20上
のディスク36の中心開口37は、垂直方向においてタ
ーンテーブル31と整列した位置にあり、プレーヤ前面
1に配される所定の操作釦の操作により、所要のディス
ク再生が行われる(図5および図6)。
【0038】この再生可能位置においては、再生される
ディスクの一部は、平面的に見て、ストッカ40内に収
納されたディスクと重なり合うようにされている。
【0039】図5および図6に示される再生可能位置に
あるキャリッジ20は、ローディング位置に止まるトレ
イ10から若干離間されるので、キャリッジ20の切欠
縁26、26とトレイ10の直線縁部分18、18との
係合は解除されるが、この位置においてもなお、キャリ
ッジ20の前方部分27、27はトレイ10の嵌合溝1
9、19内に嵌合されているので、トレイ10とキャリ
ッジ20との一体性は確保され、ディスク36に対する
安定載置が損なわれることはない。
【0040】図3および図4のローディング位置のまま
で再生を行うことなく、更にキャリッジ20のみを奥方
に移動させた位置で再生を行うように構成したのは、次
の理由による。
【0041】前述のように、光学ヘッド30は、ディス
ク36の記録部を径方向に直線移動し、開口28を介し
て記録情報を読み取る。すなわち、ディスク再生の間、
光学ヘッド30は、図5および図6において実線で示さ
れる最も中心寄りの位置と、一点鎖線で示される最も外
周寄りの位置との間を移動する。
【0042】ここで仮に図3および図4のローディング
位置のままで再生を行うこととすると、最も外周寄りに
位置したときの光学ヘッド30がプレーヤ前面1および
トレイ10の前面11と接触してしまうため、トレイ1
0の前方(図の左方)部分にマージンを取り、ディスク
が載置される部分を相対的に奥方(図の右方)にずらし
て設けなければならないが、このようにするとプレーヤ
の奥行寸法を余分に必要とすることとなってしまう。
【0043】この問題を解決するため、光学ヘッド30
がプレーヤ前面1およびトレイ10の前面11のわずか
に内側となる位置において、ディスクの記録部の最も外
周よりの部分を読み取ることができるよう、ローディン
グ位置から更にキャリッジ20のみを奥方に移動させ、
この位置(図5および図6)で再生を行うように構成し
たものである。これにより、プレーヤの奥行寸法を最小
化することが可能とされる。
【0044】図1および図2におけるのと同様、図3お
よび図4には、ローディング位置にあるトレイ10およ
びキャリッジ20の他、また図5および図6には、ロー
ディング位置に止まるトレイ10および再生可能位置に
移動したキャリッジ20の他、これら図中右側に、スト
ッカ内収納位置にあるキャリッジ20’が示され、該キ
ャリッジ20’はディスク36’を載置している。
【0045】ディスク再生が終了すると、再生駆動制御
機構32により、ターンテーブル31が下降して、ディ
スク36がキャリッジ20上に載置される。この後、再
生を終えたディスクをストッカ40に収納すべく、プレ
ーヤ前面1に配される所定の操作釦を操作すると、キャ
リッジ駆動制御機構34により、キャリッジ20は更に
奥方に移動され、ストッカ40内の所定位置(図示の例
では最上段)に収納される(図7、図8)。
【0046】以上においては、新たなディスクを再生し
た後、あるいは再生可能位置を経た後、該ディスクをス
トッカ40の最上段に収納する場合の動作について説明
したが、ストッカ40は、ストッカ駆動制御機構35に
より昇降可能であり、ストッカ40内の任意の収納段に
ディスクを収納し、または任意の収納段からディスクを
再生しあるいはイジェクトすることができる。
【0047】たとえば、図7および図8の状態から、ス
トッカ40の第2段に収納されたディスク36’を再生
するには、該ディスクを選択的に再生するための所要の
操作を行うと、ストッカ駆動制御機構35により、スト
ッカ40が1段分だけ上昇され、更に、キャリッジ駆動
制御機構34により、該第2段のキャリッジ20’が再
生可能位置(図5および図6)に移動して、該キャリッ
ジ20’上の所望のディスク36’の再生を可能にす
る。
【0048】ディスク36’が再生されるとき、図6に
示されるように、該ディスク36’はターンテーブル3
1の上昇によりキャリッジ20’から持ち上げられる
が、ストッカ40内の上方に位置している最上段のキャ
リッジ20の前方にはV字形の開口25が形成されてい
るため、該ディスク36’の回転に支障を与えない。同
様にして、ストッカ40内の任意の段に収納されたディ
スクを、他の段におけるディスク収納の如何を問わず、
自由に再生することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、キャリッジのディスク
載置面の前方部分に開口を設けることにより、再生可能
位置とストッカ内収納位置にあるディスクが平面的に見
て重なり合うことが許容され、これら位置間の移動スト
ロークを短縮したので、装置の奥行寸法を最小化するこ
とができる。
【0050】キャリッジのディスク載置面が開口によっ
て切除されることから、ディスクを載置するに十分な強
度および安定性が損なわれることがあるが、トレイに、
該開口に向けて突出する突起片が設けられ、キャリッジ
のディスク載置面と面一な補助載置面として働くので、
ディスクを安定的に載置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるチェンジャ型プレーヤ
において1つのキャリッジがトレイと一体化されてイジ
ェクト位置にある状態を示す概略的平面図である。
【図2】図1の状態を示す概略的断面図である。
【図3】図1および図2の状態からディスクを載置する
キャリッジがトレイと共にプレーヤの奥方に移動されて
ローディング位置を占めた状態を示す概略的平面図であ
る。
【図4】図3の状態を示す概略的断面図である。
【図5】図3および図4の状態からディスクを載置する
キャリッジのみがトレイから離れて更に奥方に移動され
て再生可能位置を占めた状態を示す概略的平面図であ
る。
【図6】図5の状態を示す概略的断面図である。
【図7】図5および図6の状態からディスクを載置する
キャリッジのみが更に奥方に移動されてストッカ内に収
納された状態を示す概略的平面図である。
【図8】図7の状態を示す概略的断面図である。
【図9】本発明が適用されるタイプの従来技術によるチ
ェンジャ型プレーヤの動作原理を示す説明図である。
【図10】異なる動作段階を示す図9と同様の説明図で
ある。
【図11】異なる動作段階を示す同様の説明図である。
【図12】異なる動作段階を示す同様の説明図である。
【図13】異なる動作段階を示す同様の説明図である。
【符号の説明】
1 プレーヤの前面 10 トレイ 16 突起片 19 嵌合溝 20 キャリッジ 21 大径の載置面 23 小径の載置面 25 開口 28 開口 30 光学ヘッド 31 ターンテーブル 36 ディスク 40 ストッカ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク再生装置外に突出する第1の
    位置とディスク再生装置内に収容される第2の位置との
    間で移動可能なトレイと、 ディスクを載置可能なディスク載置面を有し、前記トレ
    イと共に前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動
    可能であると共に、前記第2の位置にある前記トレイか
    ら離れて単独で更にディスク再生装置の奥方に移動可能
    であるキャリッジと、 前記キャリッジがディスク再生装置内の前記第2の位置
    またはより奥方の位置の再生可能位置にあるときに前記
    キャリッジに載置されたディスクの記録情報を再生可能
    なディスク再生手段と、 前記キャリッジがディスク再生装置内の前記再生可能位
    置よりも更に奥方の第3の位置に移動されたときに前記
    第3の位置において前記キャリッジを収納可能であり、
    前記キャリッジに載置されたディスクの記録面と垂直方
    向に移動可能とされることにより複数の前記キャリッジ
    を収納可能であるストッカと、を有してなり、 前記ディスク再生手段は、再生されるディスクが、前記
    ストッカに収納された前記キャリッジに載置されている
    ディスクと平面的に重なり合うよう配置されており、 前記キャリッジの前記ディスク載置面の前方には、少な
    くとも前記再生されるディスクと平面的に重なり合う部
    分が切り欠かれた開口が形成され、 前記トレイには、前記キャリッジが前記第1の位置と前
    記再生位置との間にある状態において、前記キャリッジ
    の前記ディスク載置面における前記開口に向けて突出
    し、前記キャリッジの前記ディスク載置面と協働する補
    助的なディスク載置面を提供する突起片が形成されてな
    る、ことを特徴とするチェンジャ機能を備えたディスク
    再生装置。
  2. 【請求項2】 前記突起片の上面が、前記キャリッジ
    の前記ディスク載置面と略面一に形成されることを特徴
    とする、請求項1のチェンジャ機能を備えたディスク再
    生装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジの前記ディスク載置面
    が、大径のディスクを載置可能な第1のディスク載置面
    と、前記第1のディスク載置面よりも低いレベルに形成
    されて小径のディスクを載置可能な第2のディスク載置
    面とからなり、前記突起片が、前記キャリッジの前記第
    1のディスク載置面と面一に形成されることを特徴とす
    る、請求項1のチェンジャ機能を備えたディスク再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジが前記第1の位置にあ
    る状態において、前記突起片の内側縁が、前記キャリッ
    ジの前記第2のディスク載置面の外周縁と一致すること
    を特徴とする、請求項3のチェンジャ機能を備えたディ
    スク再生装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジの前記ディスク載置面
    が、大径のディスクを載置可能な第1のディスク載置面
    と、前記第1のディスク載置面よりも低いレベルに形成
    されて小径のディスクを載置可能な第2のディスク載置
    面とからなり、前記突起片が、前記キャリッジの前記第
    1のディスク載置面と面一に形成される第1の面と、前
    記キャリッジの前記第2のディスク載置面と面一に形成
    される第2の面とを有することを特徴とする、請求項1
    のチェンジャ機能を備えたディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 前記突起片が、前記キャリッジが前記
    第1の位置にある状態において、前記キャリッジの前記
    ディスク載置面における前記開口の縁と係合する外縁を
    有することを特徴とする、請求項1のチェンジャ機能を
    備えたディスク再生装置。
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