JPH06271295A - フォークリフトの昇降装置 - Google Patents

フォークリフトの昇降装置

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JPH06271295A
JPH06271295A JP5090844A JP9084493A JPH06271295A JP H06271295 A JPH06271295 A JP H06271295A JP 5090844 A JP5090844 A JP 5090844A JP 9084493 A JP9084493 A JP 9084493A JP H06271295 A JPH06271295 A JP H06271295A
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lift
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rollers
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Takahito Iwamoto
崇人 岩元
Masanobu Shibuya
昌信 渋谷
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • B66F9/06Devices for lifting or lowering bulky or heavy goods for loading or unloading purposes movable, with their loads, on wheels or the like, e.g. fork-lift trucks
    • B66F9/075Constructional features or details
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付け作業用が良く部品点数の少ないがた止
めローラを有する,騒音が少ないフォークリフトの昇降
装置の提供。 【構成】 上下一対のリフトローラ141,142と,
がた止めローラ20とを有するリフトブラケット12
1,122が昇降する。がた止めローラ20は,マスト
レール40に沿って転動する圧接ローラ22と,圧接ロ
ーラ22を軸支する軸支部26及び軸支部に対して偏心
した軸心を有する雄ねじ部30を有する偏心ピン24
と,リフトブラケット121,122に取付けるための
固定ナットとを有する。雄ねじ部30のねじの方向は,
偏心ピン24が偏心していることによって受ける回転モ
ーメントによってねじの緩みが生じない方向に形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,フォークリフトの昇降
装置に関するものであり,特にマストレールとリフトロ
ーラとの間のがたによって発生する,騒音を低減するた
めのがた止めローラの構造に関する。
【0002】
【従来技術】荷役用のフォークを昇降させるフォークリ
フトの昇降装置1は,図5,図6に示すように,昇降案
内のための(インナ)マストレール401,402に沿
ってフォークキャリッジ10を昇降させるものである。
フォークキャリッジ10は,フォーク49と,フォーク
49を取付ける車幅方向に横設された上下のフィンガバ
ー431,432と,該フィンガバー431,432と
連結した左右一対のリフトブラケット121,122と
を有している。
【0003】リフトブラケット121,122には,回
転自在のリフトローラ141,142が装着されてお
り,該リフトローラ141,142をマストレール40
1,402の前後のフランジ面421,422に沿って
転動させてフォークキャリッジ10は昇降する。
【0004】また,リフトブラケット121,122の
後部には,フォークキャリッジ10を昇降駆動するチェ
ーン(図示せず)を装着するためのチェーンアンカ45
が取付けられている。なお,図5において符号46はア
ウタマスト,符号461はマストローラであり,符号4
7はリフトシリンダ,符号471はシリンダロッドであ
る。
【0005】なお,リフトローラ141,142がマス
トレール40に沿って滑らかに転動するように,リフト
ローラ141,142の径Dは,上記フランジ面42
1,422の間隔Gよりは若干小さめである。即ち,図
6,図7に示すように,リフトローラ141,142と
フランジ面421,422との間には,ギャップδ1
ある。
【0006】そのため,図6に示すがた止めローラ90
を設けない場合には,フォークリフトの走行中に発生す
る振動等によって,図7の矢印が示すようにリフトロー
ラ141,142が前後のフランジ面421,422間
を浮動し,打音を生ずるという問題がある。即ち,フォ
ークキャリッジ10の重心Wはチェーンアンカ45の前
方にあるため,通常時においては,図6に示すように上
方のリフトローラ141が前方フランジ面421に当接
し,下方のリフトローラ142が後方フランジ面422
に当接している。
【0007】ところが車体に振動等が生ずると,図7に
示すように,リフトローラ141,142が上記フラン
ジ面421,422を離れ,再び復元する時に激しい打
音を発生させる。このような,リフトローラ141,1
42の浮動音を抑制するために,図6に示すように,リ
フトローラ141,142の浮動を抑えるためのがた止
めローラ90を設ける方法が提案されている(特開昭5
9−124696号公報参照)。
【0008】上記がた止めローラ90は,リフトブラケ
ット121,122に装着され,リフトローラ141,
142の浮動を抑制するものである。がた止めローラ
は,リフトローラ141,142の上方(図6)又は下
方の外側に設ける場合と,図8に示すようにリフトロー
ラ141,142の中間に設ける場合がある。
【0009】このがた止めローラ90におけるリフトロ
ーラ141,142の浮動抑制作用について,図8に示
すように,がた止めローラ90を上下のリフトローラ1
41,142の中間に設けた場合を例に説明する。がた
止めローラ90を設けない場合は,リフトブラケット1
21,122はチェーンアンカ45の支点Tを中心に揺
動し,リフトローラ141,142は,図6に示すよう
なフランジ面421,422との当接状態から図7に示
すようなフランジ面422,421との当接状態に変化
する。
【0010】図7に示すように,リフトローラ141,
142の軸間距離をL1 ,リフトブラケット121,1
22の揺動による回転角をθ1 ,この回転によるフォー
クキャリッジ10の重心Wの浮き上がり高さh1 とし,
フォークキャリッジ10の質量をMとすれば,リフトブ
ラケット121,122の回転によるがた音のエネルギ
ーはMgh1 である(gは重力加速度)。そして,h1
はθ1 にほぼ比例し,θ1 は次式に示す通りである。 θ1 ≒sin-1(2δ1 /L1
【0011】一方,がた止めローラ90を設けた場合
は,図8に示すように,リフトブラケット121,12
2の回転角はθ2 に変化して浮き上がり高さはh2 に変
化し,がた音のエネルギーはMgh2 に変化する。そし
てh2 はθ2 にほぼ比例し,θ2 は次式に示す通りであ
る。 θ2 ≒sin-1(δ1 /L2 ) ここで,L2 は,がた止めローラ90との軸間距離が大
きいリフトローラ141と,がた止めローラ90との間
の軸間距離である。そして,L2 >L1 /2であるか
ら,θ2 <θ1 であり,Mgh2 <Mgh1となり,が
た止めローラ90を設けることにより,がた音は低下す
る。なお,図7,図8において,X1 はフォークキャリ
ッジの支点Tと重心Wとの間の距離である。
【0012】なお,がた止めローラ90は,図9,図1
0に示すように,フランジ面421,422に当接する
回転自在の圧接ローラ22と,偏心ピン24と,固定ナ
ット91(図10)とを有している上記偏心ピン24
は,圧接ローラ22を軸止する軸止部26と,がた止め
ローラ90を固定ナット91によりリフトブラケット1
21,122に取付けるための雄ねじ部92とを有して
いる。
【0013】そして,図9に示すように,上記雄ねじ部
92の軸心921と軸止部26の軸心261とは,がた
止めローラ90の位置を調整するために,軸ずれ値ΔC
だけ偏心している。従って,雄ねじ部92をリフトブラ
ケット121,122に取付けて,雄ねじ部92をその
軸心921を中心に回転させれば軸心部26の軸心26
1は,半径ΔCの円弧を描いて回転する。
【0014】それ故,がた止めローラ90をリフトブラ
ケット121,122に取付けたとき,圧接ローラ22
の外周面221(図9)は±ΔCだけ前後方向に変動す
る。従って,図9におけるがた止めローラ90の雄ねじ
部92の軸心921と,前方フランジ面421との間隔
は±ΔCだけ変動しても,がた止めローラ90は前方フ
ランジ面421と当接可能である。即ち,がた止めロー
ラ90は,リフトローラ141,142とフランジ面4
21,422とのギャップδ1 (図4)が若干変動して
も,フランジ面421,422に当接可能である。
【0015】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来の昇降装
置におけるがた止めローラには次のような問題がある。
即ち,図9に示すように,がた止めローラ90は,前方
フランジ面421に圧接されているため,例えば軸止部
26の軸心261が雄ねじ部92の軸心921の下方に
あるときは,同図に示すような反力Fによる回転モーメ
ントMを受ける。そして,左右のリフトブラケット12
1,122に取付けられるがた止めローラ90はその軸
方向が互いに反対方向を向いており(図5参照),一方
上記回転モーメントMは同一方向である。
【0016】従って,左右のがた止めローラ90に働く
回転モーメントMは,一方のがた止めローラ90のねじ
を緩め他方を締めつけるように作用する。従って,固定
ナット91をシングルナットとした場合,どちらか一方
のがた止めローラ90の取付けが緩んでくるという問題
がある。
【0017】そのため,上記回転モーメントMによっ
て,固定ナット91が緩まないように,図10に示すよ
うに,固定ナット91は,例えばダブルナット911,
912により構成されておりナットの数が多く,コスト
高となる。なお,図10において,符号913はワッシ
ャーである。
【0018】また,がた止めローラ90は,前記のよう
に,軸方向が互いに反対方向を向いているから(図
5),がた止めローラ90のねじを締付けたり緩めたり
する場合の作業性が悪いという問題がある。がた止めロ
ーラ90のねじ締め作業は,作業者の体をフォークリフ
トの前方又は後方に向けて行われる。それ故,例えば,
ねじを締付ける場合には,一方のがた止めローラ90に
対して,工具を上方から下方に向かって操作するとすれ
ば,他方のがた止めローラ90に対しては,工具を下方
から上方に向かって操作しなければならない。
【0019】このように,工具を反対の方向に操作し
て,がた止めローラ90をリフトブラケット121,1
22に組付けるのは,判断工程が入ると共に動作方向が
反転するので作業性が悪い。本発明は,かかる従来の問
題点に鑑みて,組付け作業性が良く部品点数の少ないが
た止めローラを有し,騒音の少ないフォークリフトの昇
降装置を提供しようとするものである。
【0020】
【課題の解決手段】本発明は,少なくとも上下一対のリ
フトローラを装着した左右一対のリフトブラケットと,
該リフトブラケットの昇降をガイドし,上記リフトロー
ラが転動する前後のフランジ面を有するマストレールと
を有するフォークリフトの昇降装置であって,上記リフ
トブラケットは,上記フランジ面に沿って転動すると共
に,リフトローラが前後のフランジ面間を浮動するのを
抑制する,がた止めローラを有しており,上記がた止め
ローラは,フランジ面に沿って転動する圧接ローラと,
該圧接ローラを軸支する軸支部及び該軸支部に対して偏
心した軸心を有する雄ねじ部を有する偏心ピンと,上記
雄ねじ部に螺着してがた止めローラをリフトブラケット
に取り付ける固定ナットとを有しており,一方のリフト
ブラケットにおけるがた止めローラの雄ねじ部と他方の
リフトブラケットにおけるがた止めローラの雄ねじ部の
ねじ方向は互いに左右反対となっており,その左右のね
じ方向は,上記偏心ピンがその軸心のずれによって受け
る回転モーメントによって,雄ねじ部が固定ナットを締
結する方向に形成されていることを特徴とするフォーク
リフトの昇降装置にある。
【0021】本発明において最も注目すべき点は,一方
のリフトブラケットにおける雄ねじ部と他方のリフトブ
ラケットにおける雄ねじ部のねじ方向が互いに左右反対
となっていることである。即ち,一方のねじが左ねじな
らば他方は右ねじとなっている。
【0022】そして,上記ねじ方向は,がた止めローラ
をフランジ面に圧接したとき,偏心ピンの軸支部の軸心
と雄ねじ部の軸心とが偏心していることによって生じる
回転モーメントによって,雄ねじ部が固定ナットを締結
する方向に形成されている。例えば,後述する図1のよ
うな位置にがた止めローラを配設した場合には,右方の
リフトブラケットに取付けたがた止めローラは左ねじと
し,左方のリフトブラケットに取付けたがた止めローラ
は右ねじとする。その結果,フランジ面に圧接されたが
た止めローラに作用する回転モーメントM(図9)は,
固定ナットを締付けるように作用する。
【0023】また,上記がた止めローラは,上下一対の
リフトローラの中間位置に設ける(図1)ことが好まし
い。この場合には,リフトローラの間隔を従来と同一に
したまま,リフトブラケットの上下方向の長さを大きく
することなく,がた止めローラを設けることができる。
【0024】一方,がた止めローラを,上方のリフトロ
ーラの上部(図4)又は下方のリフトローラの下部に設
けることもできる。この場合には,がた止めローラとリ
フトローラとは,図4に示すように,前後のフランジ面
421,422と交互に3点A,B,Cで接しており,
リフトローラとフランジ面とのギャップδ1 によるリフ
トブラケットの前後方向の揺動は,ほとんど生じない。
【0025】即ち,まず,がた止めローラは後方のフラ
ンジ面422と点Aで当接し,上方のリフトローラは,
前方のフランジ面421と点Bで当接する。そして,下
方のリフトローラは,再び後方のフランジ面422と点
Cで当接している。そのため,前後のフランジ面42
1,422の間をリフトブラケットが揺動することがな
い。
【0026】
【作用及び効果】本発明の,フォークリフトの昇降装置
には,がた止めローラを設けており,リフトブラケット
がマストレールの前後のフランジ面の間を揺動すること
が抑えられる。それ故,フォークキャリッジの浮動によ
る騒音が抑制される。
【0027】一方,がた止めローラの偏心ピンに働く回
転モーメントMはがた止めローラの固定ナットを締め付
けるように作用する。従って,固定ナットは従来装置の
ようにダブルナットとする必要がなく,シングルナット
でよい。それ故,がた止めローラの部品点数が少なくな
り,コストを低減することができる。
【0028】また,左右のリフトブラケットに設けた偏
心ピンのねじの方向は互いに反対になっており,一方,
偏心ピンの軸方向も互いに反対方向を向いている。従っ
て,がた止めローラをリフトブラケットにねじ止めする
場合,ねじを締めつけたり,緩めたりする場合の工具の
上下の操作方向は同一方向である。
【0029】従って,作業者が体を車の前後方向に向け
て行うがた止めローラの組付け作業においては,工具の
操作方向が同一となり,作業性がよい。上記のように,
本発明によれば,組付け作業性が良く部品点数の少ない
がた止めローラを有し,騒音の少ないフォークリフトの
昇降装置を提供することができる。
【0030】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかるフォークリフトの昇降装置につ
いて,図1〜図3を用いて説明する。本例は,図1に示
すように,少なくとも上下一対のリフトローラ141,
142を装着した左右一対のリフトブラケット121,
122と,該リフトブラケット121,122の昇降を
ガイドし,上記リフトローラ141,142が転動する
前後のフランジ面421,422を有するマストレール
40とを有するフォークリフトの昇降装置1である。
【0031】上記リフトブラケット121,122は,
フランジ面421,422に沿って転動すると共に,リ
フトローラ141,142が前後のフランジ面421,
422間を浮動するのを抑制するがた止めローラ20を
有している。
【0032】そして,がた止めローラ20は,図2に示
すように,フランジ面421,422に沿って転動する
圧接ローラ22と,該圧接ローラ22を軸支する軸支部
26及び該軸支部26と偏心した軸心を有する雄ねじ部
30を有する偏心ピン24(図3)と,上記雄ねじ部3
0に螺着してがた止めローラ20をリフトブラケット1
21,122に取付ける固定ナット32とを有してい
る。
【0033】そして,一方のリフトブラケット121,
122におけるがた止めローラ20の雄ねじ部30と,
他方のリフトブラケット122,121におけるがた止
めローラ20の雄ねじ部30のねじ方向は,互いに左右
反対となっている。
【0034】また,その左右のねじ方向は,偏心ピン2
4がその軸心のずれによって受ける回転モーメントM
(図9)によって,雄ねじ部30が固定ナット32を締
結する方向に形成されている。そして,がた止めローラ
20は,図1に示すように,上下一対のリフトローラ1
41,142の中間位置に配設してある。
【0035】以下それぞれについて詳説する。本例の昇
降装置1は,図1に示すように,マストレール40に沿
って,フォークキャリッジ10が昇降する。フォークキ
ャリッジ10は,フォーク49と,フォーク49を取付
ける上下のフィンガバー431,432と,フィンガバ
ーと連結された左右一対のリフトブラケット121,1
22とを有する。
【0036】リフトブラケット121,122には,上
下にリフトローラ141,142が装着され,リフトロ
ーラ141,142の中間位置にはがた止めローラ20
が配設されている。がた止めローラ20は,図2,図3
に示すように,マストレール40のフランジ面421,
422に沿って転動する回転自在の圧接ローラ22と,
固定ナット32(図2)と,偏心ピン24(図3)とを
有している。
【0037】偏心ピン24は,図3に示すように,上記
圧接ローラ22を軸支する軸支部26と,リフトブラケ
ット121,122の取付孔123に挿通する雄ねじ部
30と,フランジ34とを有している。雄ねじ部30
と,フランジ34とは,同一の取付軸心301を有して
いる。
【0038】一方,圧接ローラ22を軸支する軸支部2
6のローラ軸心261は,上記取付軸心301に対して
偏心している。そして,左方のリフトブラケット121
の雄ねじ部30のねじ方向は右ねじであり,右方のリフ
トブラケット122の雄ねじ部30のねじ方向は左ねじ
となっている。
【0039】また,雄ねじ部30の中心部には方形の角
みぞ302が形成してある。この角みぞ302は,以下
に述べる方法によって,偏心ピン24をリフトブラケッ
ト121,122に装着するためのものである。
【0040】最初に偏心ピン24を,図2に示すように
リフトブラケット121,122の取付孔123に挿通
する。次に上記角みぞ302に,角柱軸を有する偏心ピ
ン回転治具(図示せず)を嵌着して,雄ねじ部30を回
転する。そしてローラ軸心261を取付軸心301を中
心に回転させ,圧接ローラ22を前方フランジ面421
に圧接する。その状態で固定ナット32を螺着し,偏心
ピン24をリフトブラケット121,122に固定す
る。
【0041】次に,本例の昇降装置1の作用効果につい
て述べる。本例の昇降装置1は,図1に示すように,上
下のリフトローラ141,142の中間にがた止めロー
ラ20を有している。従って,リフトローラ141,1
42が前後のフランジ面421,422間を浮動し,リ
フトブラケット121,121が揺動したときのエネル
ギーは,前記のようにMgh1 からMgh2 に低下する
(図6,図7参照)。
【0042】そして,がた止めローラ20は,リフトロ
ーラ141,142の中間に配設するから,リフトロー
ラ141,142の間隔を従来と同一にし,リフトブラ
ケット121,122の上下方向の長さを大きくするこ
となく,リフトブラケット121,122に装着するこ
とができる。
【0043】また,がた止めローラ20の偏心ピン24
の雄ねじ部30のねじ方向は,左方のリフトブラケット
121のものを右ねじとし,右方のリフトブラケット1
22のものを左ねじとしている。従って,がた止めロー
ラ20がフランジ面421,422に圧接されて,図8
に示すような回転モーメントMが偏心ピン24に働いた
場合,偏心ピン24の雄ねじ部30は固定ナット32を
締め付けるように作用し,固定ナット32に緩みを生じ
ない。
【0044】それ故,偏心ピン24に螺着する固定ナッ
ト32は,従来装置のようにダブルナット(図9)とす
る必要がなく,固定ナット32の部品点数が減少する。
また,左右のリフトブラケット121,122における
雄ねじ部30のねじ方向が左右反対となっているため,
固定ナット32で締め付けたり,緩めたりする場合,工
具を上下に操作する方向が常に左右同一となる。
【0045】それ故,工具の操作に誤りがなく,かつ作
業効率が向上する。上記のように,本例によれば,組付
け作業性が良く部品点数の少ないがた止めローラ20を
有し,騒音の少ないフォークリフトの昇降装置1を提供
することができる。
【0046】実施例2 本例は,図4に示すように,実施例1においてがた止め
ローラ20を,上方のリフトローラ141の上部に装着
した例である。即ち,がた止めローラ20は,上方のリ
フトローラ141の上方に配設すると共に,通常時は後
方のフランジ面422に当接している。
【0047】その結果,リフトブラケット121,12
2は,マストレール40のフランジ面421,422と
図4に示す3点A〜Cで緩やかに接触する。即ち,上方
から下方に向かって,まずがた止めローラ20が後方の
フランジ面422と点Aで当接し,次いで上方のリフト
ローラ141が前方のフランジ面421と点Bで当接
し,そして下方のリフトローラ142が後方のフランジ
面422と点Cで接している。
【0048】このように,前後のフランジ面421,4
22と交互に3点A,B,Cで接することにより,リフ
トブラケット121,122は前後のフランジ面42
1,422の間をほとんど揺動することがない。従っ
て,実施例1に比べて,がた止めの効果は大きい。しか
しながら,がた止めローラ20を上方のリフトローラ1
41の上部に取付けるため,リフトローラ141,14
2の間隔は,実施例1に比べると若干狭くなっている。
その他については,実施例1と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のフォークリフトの昇降装置の説明
図。
【図2】図1のA−A矢視線断面図の左方部分拡大図。
【図3】実施例1のがた止めローラの背面図(a)と平
面図(b)。
【図4】実施例2の昇降装置の説明図。
【図5】従来の昇降装置の平面図。
【図6】従来の昇降装置の説明図。
【図7】従来の昇降装置におけるリフトブラケットの揺
動説明図。
【図8】図6においてがた止めローラを設けたときの揺
動説明図。
【図9】従来の昇降装置のがた止めローラの偏心ピンに
働く回転モーメントの説明図。
【図10】従来の昇降装置におけるがた止めローラの分
解斜視図。
【符号の説明】
1...昇降装置, 121,122...リフトブラケット, 141,142...リフトローラ, 20...がた止めローラ, 22...圧接ローラ, 24...偏心ピン, 26...軸支部, 30...雄ねじ部, 32...固定ナット, 40...マストレール, 421,422...フランジ面,

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上下一対のリフトローラを装
    着した左右一対のリフトブラケットと,該リフトブラケ
    ットの昇降をガイドし,上記リフトローラが転動する前
    後のフランジ面を有するマストレールとを有するフォー
    クリフトの昇降装置であって,上記リフトブラケット
    は,上記フランジ面に沿って転動すると共に,リフトロ
    ーラが前後のフランジ面間を浮動するのを抑制する,が
    た止めローラを有しており,上記がた止めローラは,フ
    ランジ面に沿って転動する圧接ローラと,該圧接ローラ
    を軸支する軸支部及び該軸支部に対して偏心した軸心を
    有する雄ねじ部を有する偏心ピンと,上記雄ねじ部に螺
    着してがた止めローラをリフトブラケットに取り付ける
    固定ナットとを有しており,一方のリフトブラケットに
    おけるがた止めローラの雄ねじ部と他方のリフトブラケ
    ットにおけるがた止めローラの雄ねじ部のねじ方向は互
    いに左右反対となっており,その左右のねじ方向は,上
    記偏心ピンがその軸心のずれによって受ける回転モーメ
    ントによって,雄ねじ部が固定ナットを締結する方向に
    形成されていることを特徴とするフォークリフトの昇降
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,がた止めローラは,
    上下一対のリフトローラの中間位置に配設してあること
    を特徴とするフォークリフトの昇降装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において,がた止めローラは,
    上方のリフトローラの上部又は下方のリフトローラの下
    部に配設してあることを特徴とするフォークリフトの昇
    降装置。
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