JP4107405B2 - アウトリガのローラ支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレーン車等のアウトリガにおいて、インナーボックスがアウターボックスに対して傾かないようにし、かつ、ローラ軸を上下無段階可動にしたアウトリガのローラ支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両にクレーンを搭載したクレーン車等に装備されるアウトリガは、ベースとなる中空のアウターボックス内に、左右一対のインナーボックスをそれぞれ抜差自在に嵌挿し、各インナーボックスの先端部に縦アウトリガボックスを設けている。そして、作業時にはインナーボックスを左右外方へ張出し、縦アウトリガボックスを伸長して接地させる。車両を走行させる時には、縦アウトリガボックスを縮小し、インナーボックスをアウターボックス内に格納する。
【0003】
インナーボックスの張出しや格納が円滑に行えるようにするため、アウターボックスとインナーボックスとの間にはある程度の隙間が設けられており、また、アウターボックスには、インナーボックスの下面を支持するローラが設けられている。
従来、このローラをアウターボックスに取付けて支持するローラ支持装置は、図4に示すように、アウターボックス1の下面にローラブラケット11を固設し、このローラブラケット11内にローラ17を左右に設置したローラ軸を、ローラブラケット11の立板12に形成されたローラ軸案内孔13に挿通し、ローラブラケット11の底板14に上向きに螺着された一対の調整ボルト15によってローラ軸18を下方から支持するように構成されていた。
【0004】
このローラ支持装置では、ローラブラケット11のローラ軸案内孔13は上下に長い長孔となっており、ローラ軸18は調整ボルト15の先端で支持されているので、調整ボルト15を回せば、ローラ軸18が上下に移動してローラ17の高さが変化する。従って、調整ボルト15で、アウターボックス1とインナーボックス2との間の上下の隙間を調整することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のローラ支持装置では、ローラ軸18が調整ボルト15の先端に乗っているだけなので、インナーボックス2がアウターボックス1内で図5のように前後方向(図上左右方向)に傾斜すると、ローラ軸18もインナーボックス2と共に前後方向に傾斜する。インナーボックス2の安定性は一対の調整ボルト15の間隔に依存するが、調整ボルト15の間隔が狭いので、インナーボックス2は傾き易く、一旦傾斜すると復元しにくい。
【0006】
従って、インナーボックス2が傾斜してアウターボックス1とインナーボックス2とが接触したままの状態で張出し、あるいは格納が行われることが多く、摩擦により張出し、あるいは格納に要する操作力が増大し、磨耗を生じる。
また、このインナーボックス2の傾斜による摩擦を少なくするために、調整ボルト15によってアウターボックス1のとば口16とインナーボックス2の上面との隙間を拡げると、アウターボックス1からインナーボックス2を最大に張出した状態で縦アウトリガボックスのジャッキ装置を伸長して接地させたとき、アウターボックス1に対してインナーボックス2の先端側が上向きになり、ジャッキ装置の伸長ストロークが実質的に短く(クレーンの持上代が小さく)なるという問題があった。
【0007】
本発明は、クレーン車等のアウトリガにおけるかかる問題を解決するものであって、インナーボックスがアウターボックスに対して傾かないようにするアウトリガのローラ支持装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のアウトリガのローラ支持装置は、アウターボックス内にインナーボックスを抜差自在に嵌挿し、インナーボックスの先端部に縦アウトリガボックスを設けたアウトリガにおいて、アウターボックスの下面に設けたローラブラケット内に、インナーボックスの下面を支持する一対のローラを有するローラ軸をこのローラブラケットの立板に形成した上下に長いローラ軸案内孔に挿通し、ローラ軸に調整ねじ部を有する調整部材を設け、前記ローラブラケットの底板に上向きに取付けられる調整ボルトの先端ねじ部と前記調整部材の調整ねじ部とを螺合連結して前記ローラ軸を上下方向に調整できるように構成することにより、上記課題を解決している。
【0009】
このローラ支持装置では、ローラブラケットのローラ軸案内孔は上下に長い長孔となっており、ローラ軸に設けられている調整部材の調整ねじ部とローラブラケットの底板に上向きに取付けられる調整ボルトの先端ねじ部とが螺合されているので、調整ボルトを回せば、ローラ軸が上下に移動してローラの高さが変化する。従って、調整ボルトで、アウターボックスとインナーボックスとの間の上下の隙間を無段階に調整することができる。
【0010】
また、ローラ軸は調整部材、調整ボルトを介してローラブラケットと連結されているので、インナーボックスがアウターボックス内で前後方向に傾斜しようとしても、ローラ軸が傾斜することはない。従って、インナーボックスの安定性は一対のローラの間隔に依存することになるが、ローラの間隔は広くできるので、インナーボックスは傾き難く、仮に傾斜しても復元力が大きいのでインナーボックスが傾斜したままになることはない。
【0011】
従って、インナーボックスが傾斜してアウターボックスとインナーボックスとが接触したままの状態で張出し、あるいは格納が行われることはなく、張出し、あるいは格納に要する操作力は小さくなるので、円滑な操作が可能である。また、磨耗を生じるおそれもない。
しかも、調整ボルトによってアウターボックスのとば口とインナーボックスの上面との隙間を極めて狭くするよう調整可能で、アウターボックスからインナーボックスを最大に張出した状態で縦アウトリガボックスのジャッキ装置を伸長して接地させたとき、アウターボックスに対してインナーボックスの先端側が上向きになることがなく、ジャッキ装置の伸長ストロークを有効に利用できクレーンの持上代を十分に確保することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施の一形態であるアウトリガのローラ支持装置の正面図、図2は図1のA−A線拡大断面図、図3は図1のB−B線拡大断面図である。
ここで、アウトリガは、アウターボックス1内にインナーボックス2を抜差自在に嵌挿し、インナーボックス2の先端部(図1上右端部)に縦アウトリガボックス3を設けている。アウターボックス1の下面先端部にはローラブラケット11が固設されている。ローラブラケット11には、インナーボックス2をアウターボックス1内に格納したとき、縦アウトリガボックス3と当接してインナーボックス2の位置決めを行うための位置決めストッパ4が設けられている。
【0013】
ローラブラケット11内には、インナーボックス2の下面を支持するための一対のローラ17を有するローラ軸18がローラブラケット11の立板12に形成された上下に長いローラ軸案内孔13に挿通されている。一対のローラ17はローラブラケット11内で最大のスパンを持つようローラ軸18に回動自在に取付けられている。またローラ軸18には調整ねじ部21を有する調整部材20が配置されている。このローラ17は、ここでは市販のベアリングをそのまま使用している。
【0014】
ローラブラケット11の底板14にはU字状の切欠22が設けられており、この切欠22に六角穴付の調整ボルト23が上向きに取付けられている。調整ボルト23は先端ねじ部24と、基端ねじ部25と、中央大径部26とを備えており、先端ねじ部24が調整部材20の調整ねじ部21に螺合連結され、中央大径部26が底板14上に載置され、基端ねじ部25には底板14の下側から平ワッシャ27を介してロックナット28が螺着されている。
【0015】
従って、このローラ支持装置では、ローラ17の高さ調整をするには、まずロックナット28を緩めて調整ボルト23の下端の六角穴に下方から六角レンチを差し込んで回せば、ローラ軸18がローラブラケット11のローラ軸案内孔13を上下に移動してローラ17の高さが変化する。従って、調整ボルト23で、アウターボックス1とインナーボックス2との間の上下の隙間を調整することができる。調整にはねじを用いているので、無段階での調整が可能である。適当な隙間に調整したら、基端ねじ部26のロックナット28を締込んで、調整ボルト23を底板14に固定する。
【0016】
ローラ軸18は調整部材20、調整ボルト23を介してローラブラケット11と連結されているので、インナーボックス2がアウターボックス1内で前後方向に傾斜しようとしても、ローラ軸18が傾斜することはない。従って、インナーボックス2の安定性は一対のローラ17の間隔に依存することになるが、ローラ17は、ローラブラケット11内で立板12の近くに配置されており間隔が広いので、インナーボックス2は傾き難く、仮に傾斜しても復元力が大きいのでインナーボックス2が傾斜したままになることはない。
【0017】
従って、インナーボックス2が傾斜してアウターボックス1とインナーボックス2とが接触したままの状態で張出し、あるいは格納が行われることはなく、張出し、あるいは格納に要する操作力は小さくなるので、円滑な操作が可能である。また、アウターボックス1とインナーボックス2とに磨耗を生じるおそれもない。
【0018】
しかも、調整ボルト23によってアウターボックス1のとば口16とインナーボックス2の上面との隙間を極めて狭くするよう調整可能であり、アウターボックス1からインナーボックス2を最大に張出した状態で縦アウトリガボックス3のジャッキ装置(図示略)を伸長して接地させたとき、アウターボックス1に対してインナーボックス2の先端側が上向きになることがなく、ジャッキ装置の伸長ストロークを有効に利用できクレーンの持上代を十分に確保することができる。
【0019】
なお、このローラ支持装置では、インナーボックス2の安定性をよくするため少なくとも一対のローラ17を間隔が広くなるように配置しなければならないが、中間にローラ17を増設してもよい。調整部材20の個数も適宜増減することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のアウトリガのローラ支持装置によれば、インナーボックスが傾き難く、仮に傾斜しても復元力が大きいのでインナーボックスが傾斜したままになることはないので、インナーボックスが傾斜してアウターボックスとインナーボックスとが接触したままの状態で張出し、あるいは格納が行われることはなく、張出し、あるいは格納に要する操作力は小さくなるので、円滑な操作が可能であり、磨耗を生じるおそれもない。
【0021】
また、調整ボルトによってアウターボックスのとば口とインナーボックスの上面との隙間を極めて狭くするよう無段階に調整可能で、アウターボックスからインナーボックスを最大に張出した状態で縦アウトリガボックスのジャッキ装置を伸長して接地させたとき、アウターボックスに対してインナーボックスの先端側が上向きになることがなく、ジャッキ装置の伸長ストロークを有効に利用できクレーンの持上代を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるアウトリガのローラ支持装置の正面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線拡大断面図である。
【図4】従来のアウトリガのローラ支持装置の構成の説明図である。
【図5】従来のアウトリガのローラ支持装置におけるインナーボックスとローラ軸の傾斜状態の説明図図である。
【符号の説明】
1 アウターボックス
2 インナーボックス
3 縦アウトリガボックス
4 ストッパ
11 ローラブラケット
12 立板
13 ローラ軸取付孔
14 底板
17 ローラ
18 ローラ軸
20 調整部材
21 調整ねじ部
22 切欠
23 調整ボルト
24 先端ねじ部
25 中央大径部
26 基端ねじ部
28 ロックナット
Claims (1)
- アウターボックス内にインナーボックスを抜差自在に嵌挿し、インナーボックスの先端部に縦アウトリガボックスを設けたアウトリガにおいて、アウターボックスの下面に設けたローラブラケット内に、インナーボックスの下面を支持する一対のローラを有するローラ軸をこのローラブラケットの立板に形成した上下に長いローラ軸案内孔に挿通し、ローラ軸に調整ねじ部を有する調整部材を設け、前記ローラブラケットの底板に上向きに取付けられる調整ボルトの先端ねじ部と前記調整部材の調整ねじ部とを螺合連結して前記ローラ軸を上下方向に調整できるように構成したことを特徴とするアウトリガのローラ支持装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32293899A JP4107405B2 (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | アウトリガのローラ支持装置 |
IDW00200101266A ID29091A (id) | 1999-09-16 | 2000-09-14 | KATALIS-KATALIS LOGAM TRANSISI DAN PRODUKSI α-OLEFIN DAN POLIMER-POLIMER DARI SENYAWA-SENYAWA VINIL |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32293899A JP4107405B2 (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | アウトリガのローラ支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001138877A JP2001138877A (ja) | 2001-05-22 |
JP4107405B2 true JP4107405B2 (ja) | 2008-06-25 |
Family
ID=18149318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32293899A Expired - Lifetime JP4107405B2 (ja) | 1999-09-16 | 1999-11-12 | アウトリガのローラ支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4107405B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
KR101894063B1 (ko) * | 2016-12-23 | 2018-10-04 | 주식회사 에버다임 | 중장비용 신축 구조물의 지지롤러 장치 |
-
1999
- 1999-11-12 JP JP32293899A patent/JP4107405B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001138877A (ja) | 2001-05-22 |
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