JPH06246949A - サーマルヘッドとその駆動icチップと該サーマルヘッドの製造方法および感熱記録装置 - Google Patents

サーマルヘッドとその駆動icチップと該サーマルヘッドの製造方法および感熱記録装置

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JPH06246949A
JPH06246949A JP5124678A JP12467893A JPH06246949A JP H06246949 A JPH06246949 A JP H06246949A JP 5124678 A JP5124678 A JP 5124678A JP 12467893 A JP12467893 A JP 12467893A JP H06246949 A JPH06246949 A JP H06246949A
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switching element
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chip
thermal head
heating resistor
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廣 伊藤
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    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大電流の高速スイッチング素子,ダイオード
アレイを不必要とし、感熱記録装置に適用して画質品位
を向上させ、印字直後の画像をすぐ見ることができるサ
ーマルヘッドを得る。 【構成】 基板3の端部に形成された発熱抵抗体5を所
定数に分割する複数の電極4と、その発熱抵抗体5の所
定数と同数のシフトレジスタ20,記憶素子23,その
記憶素子からの信号を所定数の半数の信号に選択し、そ
の選択された信号により電流流出スイッチング素子26
を駆動する選択回路及び電流流入スイッチング素子29
が設けられたICチップ8を備え、基板3上の電極4に
ICチップ8の電流流出スイッチング素子26と電流流
入スイッチング素子29とを交互配置接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、帯状の発熱抵抗体を
備えたサーマルヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図48は例えば特開昭51−81137
号公報に示された従来のサーマルヘッドを示す回路図で
あり、図において、101は記録ヘッド、102は1走
査線分の記録情報信号(Aで示す)を時間的に量子化し
て記録するラインメモリ、103はラインメモリ102
の駆動クロック信号(B,C)の切換えスイッチ、10
4は1走査線記録情報信号の2分の1を記憶しかつそれ
らの信号を並列同時に出力する直列入力並列出力形のシ
フトレジスタで代表されるメモリで、図示されていない
がスイッチング素子(トランジスタで代表される)を経
て記録ヘッド101の一方のリードに接続されている。
また105はメモリ104の入力信号を選択するスイッ
チ、106はメモリ104の駆動クロック信号(D,
F)の切換えスイッチ、107は1走査線の記録情報信
号の他の2分の1を記録するメモリ、108はメモリ1
07の駆動クロック信号(E,F)の切換えスイッチ、
109は記録ヘッドの他方のリードを配列順に交互に奇
数,偶数の2群に分けて共通端子に結び、この共通端子
を選択するスイッチ、110は半導体ダイオードアレイ
に代表される逆流防止端子である。
【0003】このようなサーマルヘッドは印字方式とし
て簡便なため、広く使用されている。この他、従来帯状
の厚膜サーマルヘッドとしては、特開昭51−5895
8号公報,特開昭51−81138号公報,特開昭51
−115838号公報,特開昭51−115839号公
報等に示されたものがある。
【0004】ところで、図48に示した厚膜交互リード
方式のサーマルヘッドでは、ダイオードアレイによる逆
流防止回路110と駆動情報に基づくスイッチング素子
駆動をラインメモリ102,メモリ104,メモリ10
7にて、発熱抵抗体を駆動しており、少なくとも1ライ
ンの印字を行うにあたり、記録情報信号の2分の1ずつ
の駆動すなわちバッファメモリであるラインメモリ10
2,メモリ107の切り換えが必要となり、記録情報の
印字1ラインに対するデータ転送は2回となってしま
う。これはダイオードアレイ110を2系統に分離し、
スイッチ109に示される様な大電流のスイッチングを
必要とするからである。ここで、このスイッチングはダ
イオード1個当たりの電流は微少なものとしても、複数
個同時駆動となることになり、大電流のスイッチングと
なる。したがって、このスイッチング速度を速くすると
大電流切り換えによるスパイクノイズ発生等によりダイ
オードアレイ110もしくは例えばトランジスタからな
るスイッチ109を破壊してしまうので高速スイッチン
グすることができない。当然ながらダイオード1個に流
す様な電流をある程度の高速スイッチングすることは可
能である。しかしながら、スイッチ109の実現しうる
素子には、高速の大電流スイッチングという制御がつき
まとう。
【0005】また、1ラインの印字データをバッファメ
モリ102,107へと分解,再編して駆動情報を作成
しなければならない。この対策としては、上述した公報
のうち、特開昭59−123364号公報,特開昭59
−123365号公報に示されたサーマルヘッドが知ら
れている。
【0006】図49は、例えば特開昭59−12336
5号公報に示された従来のサーマルヘッドを示す回路図
であり、図において、111は相互に隣接して配設され
たn個の発熱素子111a〜111nからなる発熱素子
群、112は発熱素子駆動用バッファ素子であるn/2
個のトランジスタ112aからなり、各々のトランジス
タ112aが発熱素子群111のうち隣接する2つの発
熱素子からなる1組の発熱素子111a〜111nに接
続されたトランジスタアレイ、113a,113bは異
なる時期に電圧V1 ,V2 が印加される第1,第2の共
通電極であり、上記発熱素子群111のうち第1の発熱
素子111aは第1の共通電極113aに、これに隣接
する第2〜第n−1の発熱素子111b〜111n−1
は2つずつ順次交互に第2又は第1の共通電極113
a,113bにそれぞれ接続され、第nの発熱素子11
1nは単独で第2又は第1の共通電極113a,113
bに接続されている。114は逆流防止用のダイオー
ド、115は発熱素子群111に対する印字データを保
有するnビットのシフトレジスタ、115a,115b
はシフトレジスタ115のクロック入力及びデータ入
力、116はシフトレジスタ115のパラレル出力のう
ちの2出力に対して1出力を選択し、トランジスタ11
2aをスイッチングするマルチプレクサー、116a,
116bはマルチプレクサー116のセレクト入力及び
オールオフ入力で、該オールオフ入力116bは通常信
号“H”が加えられ、オールオフ時は信号“L”が加え
られる。116c,116dはインバータである。
【0007】この図49に示されるように、1ラインの
nビットの印字情報はシフトレジスタ115に入れら
れ、マルチプレクサー116にて容易に発熱素子駆動情
報が得られ、データの分解,再編は不要になるのみであ
る。またダイオードアレイ114は例えばICチップに
て形成され、C1,C2をスイッチにて切り換えること
になる。また、発熱素子駆動用バッファ素子112,シ
フトレジスタ115,マルチプレクサー116は例えば
集積回路化されたICチップにて形成されシフトレジス
タ機能つきスイッチング素子を備えたICチップとな
る。したがって図16に示されたサーマルヘッドを実現
するにあたっては、発熱抵抗体を中央にして片側にダイ
オードアレイ、反対側にシフトレジスタ機能つきスイッ
チング素子を備えたICチップを個々の発熱抵抗体から
引き出された電極に接続することになる。
【0008】この結果、ダイオードアレイ側、もしくは
ICチップ側のいずれかが発熱抵抗体に接する記録紙の
排出となり印字した直後の画像をすぐに見られないもの
となってしまう。図50にこのサーマルヘッドの平面実
現図及び記録紙搬送状態を示す。図において、121は
記録紙、122はこの記録紙121を搬送するプラテン
ローラである。
【0009】一方、これらに知られた厚膜交互リード方
式のサーマルヘッドの印字ドットの形状は、例えば、図
48のスイッチ109の切り換えにより、1ラインの横
線の印字ドットの形状は後記図6(A)に示すごとく2
ドットずつのペアにて形成され、グラフ等の印字では許
容できない画品位レベルとなる。これを防ぐには、スイ
ッチ109及び印字データ転送を1印字ライン中に何回
も行うことにより図6(B)に示すごとく印字ドットの
許容できるレベルが可能と予想される。しかし、スイッ
チ109が大電流の切り換えとなるので、印字スピード
が高速の場合難しく、また、印字データ転送も繁雑とな
るので、実際には印字周期1.25ms程度では図6
(A)の様な印字ドット形状となる。その他の従来例と
しては、特開平5−8428号公報,特開平5−842
9号公報が知られているが、ダイオードアレイを用いる
点、大電流を切り換える点では同様のものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーマルヘッド
は以上のように構成されているので、大電流の高速スイ
ッチング素子駆動が困難で高速印字が難しく画質品位が
劣っており、また印字直後の画像をすぐ見ることができ
ないなどの問題点があった。
【0011】請求項1から請求項13の発明は上記のよ
うな問題点を解消するためになされたもので、大電流の
高速スイッチング素子,ダイオードアレイを必要としな
いサーマルヘッドを得ることを目的とする。
【0012】請求項14,15の発明はパターン接続が
容易で、電圧源および接地電位の損失の少ない駆動IC
チップを得ることを目的とする。
【0013】請求項16の発明は基板端面部に発熱抵抗
体を形成可能なサーマルヘッドの製造方法を得ることを
目的とする。
【0014】請求項17,18の発明は画質品位を向上
できるとともに記録直後の画像をすぐ見ることのできる
感熱記憶装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るサ
ーマルヘッドは、基板端部に形成された発熱抵抗体を所
定数に分割する複数の電極と、その発熱抵抗体の所定数
と同数のシフトレジスタ,記憶素子,その記憶素子から
の信号をその所定数の半数の信号に選択し、その選択さ
れた信号により電流流出スイッチング素子を駆動する選
択回路および電流流入スイッチング素子が設けられたI
Cチップとを備え、上記基板上の電極に上記ICチップ
の電流流出スイッチング素子と電流流入スイッチング素
子とを交互配置接続したものである。
【0016】請求項2の発明に係るサーマルヘッドは、
基板端部に形成された発熱抵抗体を所定数に分割する複
数の電極と、その発熱抵抗体の所定数と同数のシフトレ
ジスタ,記憶素子,その記憶素子からの信号をその所定
数の半数の信号に選択し、その選択された信号により電
流流入スイッチング素子を駆動する選択回路および電流
流出スイッチング素子が設けられたICチップとを備
え、上記基板上の電極に上記ICチップの電流流出スイ
ッチング素子と電流流入スイッチング素子とを交互配置
接続したものである
【0017】請求項3の発明に係るサーマルヘッドは、
隣り合う電流流入スイッチング素子と電流流出スイッチ
ング素子とを同時駆動し、隣り合う2つの発熱抵抗体単
位で駆動させる駆動回路を備えたものである。
【0018】請求項4の発明に係るサーマルヘッドは、
少なくともシリアルの信号からなる発熱抵抗体の駆動デ
ータ入力端子と、その駆動データ入力端子より入力され
た駆動データ信号に同期する同期信号が入力される同期
信号入力端子と、記憶素子へのデータ転送制御信号が入
力されるデータ転送制御端子と、その記憶素子のデータ
数の半分のデータ数の信号が選択回路に入力される選択
タイミング入力端子と、スイッチング素子駆動時間決定
信号端子とを備え、上記選択タイミング入力端子への信
号論理にて、上記発熱抵抗体の駆動データ信号に基づく
発熱抵抗体の選択駆動がなされると共に、スイッチング
素子駆動時間決定信号の論理にて、その発熱抵抗体の駆
動時間を決定するものである。
【0019】請求項5の発明に係るサーマルヘッドは、
ICチップ下部に発熱抵抗体に接続された電極パターン
を配置すると共に、ICチップの長手方向にて発熱抵抗
体側と反対側にて基板上のパターンと接続するものであ
る。
【0020】請求項6の発明に係るサーマルヘッドは、
基板端部に形成された発熱抵抗体と、その発熱抵抗体を
所定数に分割するように上記基板上に配置された複数の
電極と、その分割された発熱抵抗体の所定数と同数桁の
シフトレジスタに接続された記憶素子からの信号をその
所定数の半数の信号に選択した信号により電流流出スイ
ッチング素子(又は電流流入スイッチング素子)を駆動
する選択回路および電流流入スイッチング素子(または
電流流出スイッチング素子)が設けられたICチップと
を備え、上記基板上の電極に上記ICチップの電流流出
スイッチング素子と電流流入スイッチング素子とを交互
配置接続し、かつ前記電流流出スイッチング素子の電圧
源端子および前記電流流入スイッチング素子の接地端子
を外部部材と接続したものである。
【0021】請求項7の発明に係るサーマルヘッドは、
基板端部に形成された発熱抵抗体と、その発熱抵抗体を
所定数に分割するように上記基板上に配置された複数の
電極と、その分割された発熱抵抗体の所定数と同数桁の
シフトレジスタに接続された記憶素子からの信号をその
所定数の半数の信号に選択した信号により電流流出スイ
ッチング素子(又は電流流入スイッチング素子)を駆動
する選択回路が設けられた第1のICチップおよび電流
流入スイッチング素子(または電流流出スイッチング素
子)が設けられた第2のICチップとを備え、上記基板
上の電極に上記ICチップの電流流出スイッチング素子
と電流流入スイッチング素子とを交互配置接続し、かつ
前記電流流出スイッチング素子の電圧源端子および前記
電流流入スイッチング素子の接地端子を外部部材と接続
したものである。
【0022】請求項8の発明に係るサーマルヘッドは、
ICチップと基板上のパターンとのワイヤ接続方向を、
外部部材の接続面側にしないものである。
【0023】請求項9の発明に係るサーマルヘッドは、
電流流出スイッチング素子(または電流流入スイッチン
グ素子)の選択信号を供給する発振回路もしくは該発振
回路チップを備えたものである。
【0024】請求項10の発明に係るサーマルヘッド
は、発熱抵抗体および電極を被う保護膜上に高抵抗膜を
配置し、この高抵抗膜を任意の電位に接続したものであ
る。
【0025】請求項11の発明に係るサーマルヘッド
は、発熱抵抗体を配置する位置の電極間を狭くしたもの
である。
【0026】請求項12の発明に係るサーマルヘッド
は、基板端面もしくは端面近傍まで電極を配置し、この
端面部分の電極間に発熱抵抗体を配置したものである。
【0027】請求項13の発明に係るサーマルヘッド
は、基板上面に隆起部を設け、この隆起部のほぼ中央部
に帯状の発熱抵抗体を配置したものである。
【0028】請求項14の発明に係る駆動ICチップ
は、電流流入スイッチング素子(または電流流出スイッ
チング素子)を駆動する選択回路およびいずれか一方の
スイッチング素子が設けられたICチップの短尺方向中
央部に接地パターン(または電圧源パターン)を配置
し、前記ICチップの短尺方向端部に電圧源パターン
(または接地パターン)を配置し、基板上もしくは外部
部材の接地パターンと前記電圧源パターンとを接続した
ものである。
【0029】請求項15の発明に係る駆動ICチップ
は、隣り合う2つの発熱抵抗体単位で駆動させ、かつ入
力信号に対して遅延動作させるものである。
【0030】請求項16の発明に係るサーマルヘッドの
製造方法は、基板上面に端面もしくは端面近傍まで導体
膜を付着させ、かつ基板上面および端面まで感光性レジ
ストを付着させた後、前記基板上面よりパターンマスク
を介して露光し、写真製版による食刻で複数の電極を前
記基板上面から基板端面まで形成し、この電極間に発熱
抵抗体を形成したものである。
【0031】請求項17の発明に係る感熱記録装置は、
基板端部に発熱抵抗体を設けたサーマルヘッドと、前記
発熱抵抗体上に記録紙を搬送させるプラテンローラとを
備えたものである。
【0032】請求項18の発明に係る感熱記録装置は、
基板端部の隆起部に発熱抵抗体を設けたサーマルヘッド
を用いるものである。
【0033】
【作用】請求項1の発明におけるサーマルヘッドは、選
択回路により、記憶素子からの信号をその所定数の半数
の信号に選択すると共に、その選択された信号により電
流流出スイッチング素子を駆動することにより、大電流
の高速スイッチング素子およびダイオードアレイが不必
要となる。
【0034】請求項2の発明におけるサーマルヘッド
は、選択回路により、記憶素子からの信号をその所定数
の半数の信号に選択すると共に、その選択された信号に
より電流流入スイッチング素子を駆動することにより、
大電流の高速スイッチング素子およびダイオードアレイ
が不必要となる。
【0035】請求項3の発明におけるサーマルヘッド
は、駆動回路により、隣り合う2つの発熱抵抗体単位で
同時に駆動させる。また、隣り合う2つの発熱抵抗体の
中央に位置する電極は、電流の流出供給源または流入供
給源となる。
【0036】請求項4の発明におけるサーマルヘッド
は、選択タイミング入力端子への信号論理にて、発熱抵
抗体の駆動データ信号に基づく発熱抵抗体の選択駆動が
なされると共に、スイッチング素子駆動時間決定信号の
論理にて、その発熱抵抗体の駆動時間を決定する。
【0037】請求項5の発明におけるサーマルヘッド
は、ICチップ下部に発熱抵抗体に接続された電極パタ
ーンを配置すると共に、ICチップと接続することによ
り、より高密度の接続を容易にする。
【0038】請求項6の発明におけるサーマルヘッド
は、選択回路により、記憶素子からの信号をその所定数
の半数の信号に選択すると共に、その選択された信号に
より駆動する電流流出スイッチング素子の電圧源端子お
よび電流流入スイッチング素子の接地端子を外部部材と
接続したことにより、サーマルヘッドの製造を容易にす
る。
【0039】請求項7の発明におけるサーマルヘッド
は、選択回路により、記憶素子からの信号をその所定数
の半数の信号に選択すると共に、その選択された信号に
より駆動する電流流入スイッチング素子の電圧源端子お
よび電流流出スイッチング素子の接地端子を外部部材と
接続したことにより、上記請求項6の発明と同様の効果
が得られる。
【0040】請求項8の発明におけるサーマルヘッド
は、ICチップと基板上のパターンとのワイヤ接続方向
を外部部材の接続面側にしないことにより、外部部材と
の接続が容易となる。
【0041】請求項9の発明におけるサーマルヘッド
は、電流流出スイッチング素子または電流流入スイッチ
ング素子の選択信号を供給する発振回路もしくは発振回
路チップを備えたことにより、ノイズに強くなり、安全
動作の確実性が向上する。
【0042】請求項10の発明におけるサーマルヘッド
は、発熱抵抗体および電極を被う保護膜上に任意の電位
に接続した高抵抗膜を配置したことにより、発熱抵抗体
の静電気による破壊を防止できる。
【0043】請求項11の発明におけるサーマルヘッド
は、発熱抵抗体を配置する位置の電極間を狭くしたこと
により、この電極間を狭くしたところに発熱が集中し、
発熱効率が向上する。
【0044】請求項12の発明におけるサーマルヘッド
は、基板端面部分の電極間に発熱抵抗体を配置したこと
により、感熱記録装置に適用したとき、記録直後の画像
が見やすく、記録紙搬送系が簡略となる。
【0045】請求項13の発明におけるサーマルヘッド
は、基板上面の隆起部に発熱抵抗体を配置したことによ
り、記録紙との接触圧力が大きくなり、良好な記録を行
うことができる。
【0046】請求項14の発明における駆動ICチップ
は、ICチップの短尺方向中央部に接地パターン(また
は電圧源パターン)を配置し、前記ICチップの短尺方
向短部に電圧源パターン(または接地パターン)を配置
したことにより、パターン接続が容易となり、電圧源お
よび接地電位の損失を少なくすることができる。
【0047】請求項15の発明における駆動ICチップ
は、隣り合う2つの発熱抵抗体単位で駆動させ、かつ入
力信号に対して遅延動作させることにより、入力信号の
H→L,L→Hの切り換えによる同時ON状態をなく
し、安定に動作させることができる。
【0048】請求項16の発明におけるサーマルヘッド
の製造方法は、基板上面に端面もしくは端面近傍まで導
体膜を付着させ、感光性レジストを基板上面および端面
まで付着させた後、前記基板上面よりパターンマスクを
介して露光し、写真製版による食刻で複数の電極を前記
基板上面から基板端面まで形成し、この電極間に発熱抵
抗体を形成したことにより、基板端面部に発熱抵抗体を
形成可能である。
【0049】請求項17の発明における感熱記録装置
は、基板端部に発熱抵抗体を設けたサーマルヘッドを適
用したことにより、画質品位を向上できるとともに記録
直後の画像をすぐ見ることができる。
【0050】請求項18の発明における感熱記録装置
は、基板端部の隆起部に発熱抵抗体を設けたサーマルヘ
ッドを適用したことにより、上記請求項17の発明にお
ける効果とともに記録紙との接触圧力が大きくなり、良
好な記録を行うことができる。
【0051】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は本発明の一実施例であるサーマルヘッドを
示す平面図及びKL断面図である。図1において、1は
例えば純度96%程度のアルミナセラミック基板、2は
アルミナセラミック基板1上を被うグレーズ層で、平滑
性と発熱抵抗体の熱特性を任意にさせる目的で数十ミク
ロンの厚みに形成される。3は基板であり、アルミナセ
ラミック基板1とグレーズ層2を備えたものを示す。4
は電極、5は電極4間に形成された発熱抵抗体であり、
厚膜サーマルヘッドにおいては、電極4上に帯状の抵抗
体6を塗布形成することで形成される。7は電極4、発
熱抵抗体5等を被う例えばガラスからなる保護膜であ
り、層間絶縁膜をかねることもある。8はICチップ、
9は基板3上の電極4及びパターンとICチップ8を接
続する金ワイヤ、10は電流流出電極、11a,11b
は電流流入電極、12は接地端子、13は共通電極端
子、14は各種信号端子、15は接地端子12を共通接
続するための導体、16は該導体15を被う絶縁層、1
7はICチップ8の固定のための接着剤である。また、
図1においてICチップ8、金ワイヤ9のない状態を図
2に示す。図2において18は接地端子12と導体15
との接続点である。
【0052】また、図1におけるサーマルヘッドの回路
図を図3に示す。図3において、19は駆動データ入力
端子(以下DATAと称す。)、20はNビットのシフ
トレジスタ、21は駆動データ出力端子、22はシフト
レジスタ20の同期信号入力端子(以下CLOCKと称
す。)、23はNビットのシフトレジスタと接続された
Nビットの記憶回路となるラッチ回路(記憶素子)であ
り、24は該ラッチ回路23へのシフトレジスタデータ
のデータ転送制御端子(以下*LATCH(但し*は論
理否定を示す)と称す。)、25はラッチ回路のNビッ
トのデータを半分づつ選択する選択タイミング入力端子
(以下FCONと称す。)、26は電流流出スイッチン
グ素子であり、選択回路27の出力により選択駆動され
る。28はスイッチング素子駆動時間決定信号端子(以
下*STROBEと称す。)、29は電流流入スイッチ
ング素子であり、TA,TBの2群に分かれ、電流流入
電極11a,11bに交互に接続される。また電流流入
スイッチング素子29は*STROBE28とFCON
25の信号論理状態にてTA,TBは同時駆動されない
様になっている。なお、駆動回路自体の電源及び接地端
子は省略している。また、図4は図3の回路図の信号投
入タイミング図で、図5は動作論理を示すものである。
【0053】次に動作について説明する。図3に示す回
路は図5に示す動作論理図に示すごとく動作する。した
がって、N個の発熱抵抗体R1〜RNは、*STROB
Eが“L”であればFCONの論理が“H”の時、R
1,R4,R5,R8,R9……RNが駆動され、FC
ONの論理が“L”の時、R2,R3,R6,R7……
R(N−2)RNが駆動されることになる。
【0054】これらの選択駆動はDO出力による電流流
出スイッチング素子駆動とTA,TBの電流流入スイッ
チング素子駆動にて行なわれるものであり、従来の2系
統のダイオードアレイをTA,TBの2系統にしたもの
であるが、TA,TBは個々は流入電流値が小さいので
小電流のトランジスタで構成できしかも高速にスイッチ
ング可能となるのである。したがって、図4に示すタイ
ミングAは従来例(特開昭59−123365号公報)
と同様なものとなり、印字画品位は図6(A)のごとく
なってしまうが、タイミングBの様に投入することが可
能であり、印字結果としては図6(B)のごとく、印字
ドットの2ドットのペアによるズレが目立ちにくい画品
位が得られることになる。
【0055】発明者の試みた実験では、1つの発熱抵抗
体に15mA程度流してTA,TBの切り換えは100
kHz程度(駆動時間5μs)までは問題なく可能であ
った。なお、図3の回路において、FCONと*STR
OBE信号との論理積にてTA,TBの動作信号として
いるが、FCONが常時パルス印加されていても*ST
ROBE信号の論理状態で、TA,TBの動作をしない
様にするものであり、回路を安全動作させるものであ
る。
【0056】なお、本実施例では発熱抵抗体数と同数の
シフトレジスタ記憶素子の場合について説明したが、発
熱抵抗体数より多くのシフトレジスタ,記憶素子による
より高速の印字データ転送を行なう様な回路構成または
熱履歴制御をデータ転送にて容易に行なう様な回路構成
であっても良く同様の効果を奏する。本実施例では帯状
の連続発熱抵抗体を制御する回路をサーマルヘッドとし
て説明しているが、電極間のみに例えば薄膜プロセスに
よって発熱抵抗体を形成してもよい。また、他の同様な
配置をするたとえば液晶素子,プラズマ発光素子等の制
御に用いることも可能であり、回路としては同様の効果
を奏する。
【0057】実施例2.また、上記実施例では、1ライ
ンのデータを半分に選択するとともに、該選択データに
基づき、電極より電流流出ならしめ、隣接された電極を
電流流入したが、図7に示す様に流入と流出方向を逆に
しても良く上記実施例と同様の効果を奏する。
【0058】実施例3.また、上記実施例では流出,流
入スイッチング素子をトランジスタで構成したものを示
したが、図8に示すごとくCMOS等で構成されたPチ
ャンネルトランジスタ30、Nチャンネルトランジスタ
31で構成し、レベルアップ回路32により駆動する構
成によりトランジスタサイズを小さくできICチップ8
を小さくでき、より高解像度のサーマルヘッドの組立て
を容易にできる。
【0059】実施例4.なお、上記実施例では、接地端
子12を導体15に共通に接続し、ICチップ8直下に
配置したが、図9に示す様に配置しても良い。この場合
は導体15の接地抵抗をより下げる目的が容易にかなえ
られる。また、導体15を設けず、信号端子14側に接
地端子を配置して外部部材と接続しても良い。また、製
造プロセスも薄膜形成プロセスによる抵抗体,導体であ
っても良く上記実施例と同様の効果を奏する。
【0060】実施例5.なお、上記実施例ではICチッ
プ8の金ワイヤ9の接続方向を発熱抵抗体5と向かい合
う様な構成としたが、図10に示すごとくICチップ8
を90°曲げた方向にすることにより、金ワイヤ9の接
続ピッチが広くとれ、より高解像度化できるサーマルヘ
ッドが得られる。
【0061】実施例6.なお、上記実施例ではICチッ
プ8と電極パターンとの金ワイヤ9の接続は一列等ピッ
チという構成であるが、図11に示すごとく、TAステ
ッチパターン部33、TBステッチパターン部34、D
Oステッチパターン部36に示すごとく千鳥配置するこ
とにより、金ワイヤ9の接続と電極接続が容易となる。
WP1,WP2というピッチ寸法が大きければ接続はよ
り容易であり、ICチップ8下部に電極パターンを配置
し、ICチップ8側へ接続パットと接続する構成により
WP2は大きくとれ、しかもステッチ幅を広くとること
ができるので、ワイヤボンドの歩留り向上につながる。
なお、ICチップ8と基板3上のパターンとは金ワイヤ
による接続以外に半田バンプ等用いても良く同様な接続
歩留りの向上につながる。
【0062】実施例7.なお、上記実施例では隣り合う
電流流入スイッチング素子と、電流流出スイッチング素
子とを同時駆動し、隣り合う2つの発熱抵抗体単位で駆
動させるものについて説明したが、FCONの入力信号
論理に対して、遅延させる構成としTA,TBのトラン
ジスタが同時駆動のON状態をなくす構成とすることが
望ましい。これはTA,TBの“H”→“L”“L”→
“H”切り換え時のスパイク等による同時ON状態によ
るICチップの破壊を防止でき、しかもサーマルヘッド
及び駆動ICチップをより安定動作させることになる。
具体的には図12に示すタイミングのごとくTAのオン
する前に遅延させてオフする時間TOFF1、TBのオ
ンする前に遅延させてオフする時間TOFF2を設ける
ことにより確実な回路安全動作となる。この場合、TO
FF1,TOFF2時間は同一で3μs程度であれば良
く、例えばICチップ内に微少なコンデンサ,抵抗を形
成して遅延回路を形成すればよい。また、TA,TBの
駆動時間をFCONのパルスデューティー比で変えても
良く、パルスデューティー比を50%と特に限定しなく
ても良い。たとえば先行印字の発熱抵抗体の方の印加パ
ルスを長く、次印字の発熱抵抗体の印加パルスを短かく
する様に、印字の蓄熱影響をなくす様な制御もパルスデ
ューティー比を変更することで可能となる。
【0063】実施例8.図13は本発明の実施例8を示
すサーマルヘッド基板の平面図、図14は図13のK−
L線に沿う横断面図であり、前記図1,図3と同一部分
には同一符号を付して重複説明を省略する。図13,図
14において、61は電圧源端子、62はデータ入力端
子、63はデータ接続端子、64は外部部材(図示せ
ず)との接続端子である。
【0064】図15は前記図3と同一部分に同一符号を
付して重複説明を付して示した前記図13におけるサー
マルヘッド基板の回路図であり、65はIC駆動電源端
子である。この図15の回路は、図16に示すように、
前記図7と同様に電極からの電流の流出,流入方向を逆
にしたり、図17に示すように、前記図8と同様に流
出,流入スイッチング素子を、Pチャンネルトランジス
タ30、Nチャンネルトランジスタ31で構成すること
ができる。
【0065】実施例9.上記実施例では、発熱抵抗体5
上を保護膜7にて被い、記録紙58の搬送することとし
たが、絶縁体もしくはかなりの高抵抗の保護膜7と記録
紙58の連続搬送にて例えば乾燥低温条件下では数十k
Vの静電気が発生する。このため、耐圧が数kVの発熱
抵抗体5、又は耐圧が数百VのICチップ等を破壊する
ことになる。そこで、図18のサーマルヘッド基板の平
面図及びそのK−L線に沿う横断面図である図19に示
すように、発熱抵抗体5及び電極4を被う保護膜7上に
高抵抗膜300を施し、これに高抵抗膜接続パターン3
01を接続し、その高抵抗膜接続端子302を例えば電
圧源又は接地電位に接続したもので、保護膜7は帯電す
ることがなく、発熱抵抗体5及びICチップ8の破損は
生じなくなった。
【0066】発明者はこの高抵抗膜300として、イン
ジウム、スズからなる厚膜抵抗ペーストを保護膜7上に
印刷、乾燥、焼成し、その膜厚を、数μmとし、体積抵
抗率を106 〜1010Ω・cmになる様にした。なお、結
果的に体積抵抗率が106 〜1010Ω・cm程度になれば
良く、高抵抗膜の材料は例えば、チタン、タングステン
等であっても良く、特に限定するものではない。また、
高抵抗膜300を電圧源電位と接続することにより、保
護膜7にピンホールがあった場合の高湿下における印字
待期中(非印字時)の電極の電界腐食は、接地電位と接
続するよりも良くなるのであり、この場合は静電気対策
と電界腐食対策になるものである。
【0067】実施例10.図20は前記図1に示したサ
ーマルヘッド基板に用いられたICチップ8の信号端子
配置をモデル的に示すもので、前記図3の回路に示した
8個の発熱抵抗体を制御する様なICチップである。図
20において、190は駆動データ入力端子としてのパ
ッドであり、基板上のパターンのデータ入力端子15、
及びデータ接続端子16にワイヤ9にて接続される。ま
た、210は駆動データ出力端子としてのパッドであ
り、データ接続端子16にワイヤ9にて接続され、IC
チップのデータは前段のICチップと駆動データ出力が
次段のICチップの駆動データ入力と接続されることに
なる。
【0068】220は同期入力信号端子としてのパッ
ド、240はデータ転送制御端子としてのパッド、25
0は選択タイミング入力端子としてのパッド、280は
スイッチング素子駆動時間決定信号端子としてのパッ
ド、180は例えば5V等の電圧入力となるIC駆動電
源端子としてのパッドであり、それぞれ基板上の各種信
号端子14にワイヤ9にて接続される。260は電流流
出スイッチング素子としてのパッドであり、D01,D
02,D03,D04出力となる。130はこの電流流
出の電圧源入力端子COMとしてのパッドであり、基板
上の電圧源端子13とワイヤ9にて接続される。290
は電流流入スイッチング素子としてのパッドであり、T
A,TBの2系統の電流流入トランジスタの入力パッド
となる。120はこの電流流入の接地端子としてのパッ
ドであり、基板上の接地端子12とワイヤ9にて接続さ
れる。
【0069】以上の様なICチップ8のパッド配置にす
ることにより、基板上の導体パターン構成を一層のみで
外部部材との接続端子40にICチップの信号を引き回
すことが可能となり、サーマルヘッド基板の製造が容易
となる。ここで、サーマルヘッドの電流流出の電圧源電
圧としては例えば24Vとし、発熱抵抗体5の抵抗値を
数kΩとした場合であっても同時駆動の発熱抵抗体数が
多いと、大電流の流出・流入となり、配線パターン抵抗
等にて電圧源及び接地電位の損失があると、発熱抵抗体
の個々の実駆動電圧がばらつく可能性がある。その結
果、発熱抵抗体の発熱が異なり、印字品位が劣化するこ
とにもなる。
【0070】そこで、電圧源端子13同志及び接地端子
12同志を共通に接続し、電圧源接続及び接地接続によ
る抵抗の損失電位を小さくすることが必要である。これ
らの損失電位の値としては印字品位に影響を及ぼさない
程度例えば0.2V以下であれば良く、例えばプリント
基板からなる外部部材の配線となる電圧源パターン接地
パターンの幅、厚みを決めれば良いことになる。したが
って外部部材接続にて印字品位劣化を防止することがで
きるのである。
【0071】実施例11.上記実施例1では、DTIC
チップ8内の接地端子12はICチップ内の長手方向2
箇所とし、電圧源端子13は1箇所としたが、図21に
示すごとく、ICチップ内の短尺方向中央部に接地パタ
ーン(又は電圧源パターン)121を配置し、ICチッ
プの短尺方向端部に電圧源パターン(又は接地パター
ン)131を配置することにより、接地端子パッド12
0、電圧源端子130を取り出しやすくなり、電流流出
スイッチング素子、電流流入スイッチング素子数が多く
なったICチップであってもよりICチップ内の接地抵
抗、電圧源抵抗を小さくできるとともに、DTICチッ
プの片側方向より例えば金ワイヤ9にてパターン接続が
容易となり、サーマルヘッドの製造を容易にし、電圧源
及び接地電位の損失を少なくすることができる。なお、
接地端子パッド120、電圧源端子パッド130位置
は、IC内のパターン抵抗及び基板パターンとの配置関
係から任意の箇所に決められるのであり、特に限定され
ない。
【0072】実施例12.上記実施例では、電流流出,
流入スイッチング素子を同一チップ内に設けてICチッ
プ8を構成しているが、図22のサーマルヘッド基板に
示すように、電流流出トランジスタアレイチップ(以
下、TICチップと称す)38と電流流入トランジスタ
アレイチップ(以下、DICチップと称す)39とに分
離して構成してもよい。図23は図22のK−L線に沿
う横断面図、図24は図22のサーマルヘッド基板の回
路図、図25は図22のサーマルヘッド基板に用いるT
ICチップ38、DICチップ39の信号端子配置をモ
デル的に示すものである。
【0073】図23乃至図25において、1900,2
000,2100,2200,2300,2400,2
500,2600,2800,2900はそれぞれ実施
例1におけるDTICチップ8のDATA19、シフト
レジスタ20、駆動データ出力端子21、CLOCK2
2、ラッチ回路23、LATCH24、FCON25、
電流流出スイッチング素子26、STROBE28、電
流流入スイッチング素子29に対応し、また1200は
接地端子、1800は駆動回路電源(VRD)、端子13
00は電圧源端子である。TICチップ38には、接地
端子1200、電圧源端子1300、駆動回路電源18
00、FCON2500が配置され、DICチップ39
及び外部接続となる接地端子12、電圧源端子13、各
種信号端子14に接続される。
【0074】このTICチップ38、DICチップ39
となる様にDTICチップ8を分離して構成することに
より、1つのICチップ内に電流流出、電流流入という
2つの高耐圧形成のプロセス、例えば高耐圧のNチャン
ネルトランジスタ、Pチャンネルトランジスタを作るこ
となく、片側のみのチャンネル形成プロセスでICチッ
プを形成することができるので、ICチップの歩留りが
あがり、ひいてはサーマルヘッドの製造を容易とする。
【0075】実施例13.上記実施例では、図23に示
す様にICチップの基板上のパターンとのワイヤ接続方
向を外部部材の接続面側としたが、図26,図27に示
すごとく、接続面側としない構成により、外部接続部品
との接続方法を容易にすることができる。図27と図2
3にIC封止樹脂51を施した図28の違いは、例えば
パターン面60とフィルム面61からなるフレキシフル
プリント基板のごとき外部部材52と圧接ゴム62を介
して例えば金属板63にて、接続端子とを加圧接続する
場合において、IC封止樹脂51と外部部材52とが当
たり、金ワイヤ9に力が加わり断線に至るという不都合
を、図27の構成によって防止できるということであ
る。また、図28の構成によっては、外部部材52と、
樹脂51部分とが当たらない様に組み込むことが必要で
あるが、図27の構成では外部部材52との接続寸法が
同様であったとしても金ワイヤ部分がない分、IC封止
樹脂51部分が外部部材52から遠くなり、両者は当た
りにくくなる。なお、図26乃至図28は、ICチップ
を2個の場合について示したが、ICチップが1個の場
合でも良いことは言うまでもない。またICチップの位
置は、TICチップ38、DICチップ39が図示と違
う配置であっても良い。
【0076】実施例14.上記実施例では、電極がくし
状であり、該くし状の電極上に発熱抵抗体を配置した図
29に示す様な構成としたが、厚膜サーマルヘッドでは
発熱抵抗体の抵抗値調整として米国特許明細書第478
2202号に示されるパルストリミングなる方法にて、
個々の発熱抵抗体の抵抗値を整えることが可能となる。
図29において、400〜404は電極パッドを示し、
個々の抵抗体の抵抗値は電極パッド400と401間、
401と402間、402と403間、403と404
間となる。この電極パッドに高電圧をかけ、初期の発熱
抵抗体の抵抗値から所望の抵抗値に低下させ、すべての
抵抗体を抵抗値調整するのである。
【0077】ところで発熱抵抗体5の幅RLは、例えば
16dot/mmのファクシミリ用厚膜サーマルヘッドでは1
20μmであり、電極間は30μm程度であるが、図3
0矢印に示すごとく、パルストリミングによる最低抵抗
値部分は、ばらつくのである。この結果、発熱ポイント
が個々の抵抗体で異なりその結果印字画質も悪いことに
なるのである。これは電極間に比べ発熱抵抗体幅RLが
広いことからであるが、現状では、発熱抵抗体をスクリ
ーン印刷方法にて形成しており、スクリーンの電界値に
近い寸法であり、これ以下の抵抗膜に形成するのが難し
いのである。
【0078】また、主走査が16dot/mmであれば、副走
査方向の発色ドットサイズは62.5μmで良いはずで
あるが、現状では、発熱抵抗体の形成サイズは副走査方
向の発色ドットサイズよりも大きくしている。これは発
熱抵抗体の形成サイズが小さいと所望する発色サイズを
得る為の印加エネルギー値が発熱抵抗体の耐エネルギー
値を超えてしまうという問題もあるからである。発明者
は、これらの問題を解決すべく、図31に示す様な電極
部分の中央をふくらませて、発熱抵抗体の最低抵抗値部
分を揃えることを考え種々の実験を行なった。
【0079】図32は実験した発熱抵抗体部分の寸法を
示すものであり、寸法LG,G,RCに本実施例の特徴
がある。図33,図34は各種実験寸法を表わした実験
例であり、実験No.1は図30に示す電極形状の場合
である。図において、RCは出っ張り部分の電極センタ
ーと発熱抵抗体の抵抗体幅のセンターとのずれ値を示し
ている。
【0080】図33の実験No.2,3,4は電極間G
の効果を、図34の実験No.5,6,7,8はセンタ
ーずれ値RCの与える影響について調べたものである。
【0081】図35は、図33の実験寸法による平均印
字濃度特性図であり、測定点10点の平均値を示してい
る。図36は図35の印加エネルギー0.5Eにおける
濃度測定10点中の最低、最大値及び平均値をプロット
したものであり、印字濃度ばらつき特性図である。図3
7は、耐エネルギー性として1×106 パルスの印加後
の抵抗値変化をエネルギー値を増加して行なった実験結
果である。印加エネルギー条件としては、印字周期2.
5ms、印加エネルギーEo=0.08mJ/dotとした。
また記録紙として、三菱製紙製感熱紙F230AAを用
いた。これらの実験結果から、実験No.2,3,4の
ごとく発熱抵抗体の中央部分の電極間隔を狭くすること
により、印字濃度特性が線形の特性になるとともに、印
字濃度ばらつきも小さくなることがわかった。しかしな
がら電極間を小さくすることにより耐エネルギー値は低
下することがわかった。実験結果より、実験No.2は
耐エネルギー値をあまり低下させることなく、印字濃度
特性を線形にし階調性能をより得やすくなるとともに印
字濃度ばらつきも小さくすることができることがわかっ
た。また、図34の実験寸法にもとづいた図38に示す
平均印字濃度特性図より、電極と発熱抵抗体のセンター
とのずれは、実験No.7,8の30μm以上では濃度
特性が低下することとなったが、ある程度のずれ許容値
のあることもわかった。結論としては発熱抵抗体幅RL
を広くし、RPを小さくすれば良いのである。
【0082】これらの値は印字濃度特性,エッチング精
度,抵抗体の位置精度,記録紙の感度等にて変わるもの
であり、特に限定するものではなく、図39,図40に
示す様な電極形状であっても良い。また、上記実施例で
は、電極上に発熱抵抗体を配置する構成としたが、逆と
した構成であっても、また、発熱抵抗体の厚みの中間に
電極が埋め込まれた様な構成であっても良く、とにかく
電極間隔に抵抗体が形成されれば良いのである。
【0083】実施例15.上記実施例では、発熱抵抗体
5が平面上に位置するものについて示したが、図41に
示すごとく、発熱抵抗体5が基板端面部に位置させても
良い、この場合は、本実施例15のサーマルヘッドを感
熱記録に用いると、印字直後の画像がすぐ見えるととも
に、サーマルヘッド使用装置の記録紙搬送系に対して、
基板端面部分を垂直方向に押しつける構造となるので、
記録紙搬送系が簡略になる。また、熱転写に用いる場合
は、熱転写のインクリボンと記録紙(被転写紙側)とを
同時搬送して、熱転写インクリボンを引きはがすことに
なるが、引きはがしが基板端面部の発熱抵抗体部分に近
くなり、印字品位が良好となる。
【0084】実施例16.次に、この発明に係わるサー
マルヘッドの製造方法を図42,図43について説明す
る。用いられる基板3としては例えば端部が曲率をもっ
た2mm厚程度のアルミナセラミック基板1をガラスペ
ーストにて全面被覆形成したガラスグレーズ基板2であ
る。この基板3を例えば有機金ペーストの溶液中に浸漬
した後、引き上げ乾燥,焼成することにより例えば0.
5μm厚み程度の有機金膜71を形成する。
【0085】次に感光性のレジスト溶液中に浸漬した後
引き上げ乾燥することにより、感光性レジスト層72を
層厚数μm厚み程度に形成する。この感光性レジスト層
72の形成した基板上に電極パターンを形成したマスク
70をかぶせ、この上面より露光して感光性レジスト層
72に電極パターン像を形成する。そして、その電極パ
ターン像に基づいて有機金膜71を食刻し、有機金パタ
ーンを完成する。上記マスク70のパターンは例えばク
ロム73等で形成される。ここで、電極パターンは等間
隔で等幅であるので、上面からマスク露光しても基板厚
みが2mm程度であれば、端面部まで感光性レジスト層
72へのパターン化が可能である。
【0086】次に、この電極パターンを形成した基板3
を垂直方向に立て、図43の様に上面から例えば、酸化
ルテニウム,ガラスフリット等からなる抵抗ペーストを
ノズル74から塗布して発熱抵抗体を形成し、乾燥,焼
成することで所望の発熱抵抗体5を形成する。発熱抵抗
体上の保護膜7は同様のガラスペースト塗布もしくは印
刷等にて行ない、乾燥,焼成することで形成する。
【0087】なお、上記実施例では導体膜,抵抗体,保
護膜が厚膜形成プロセスのものについて説明したが、薄
膜プロセスによる例えばAlのスパッタ導体膜,蒸着導
体膜及びTaSiO2 の抵抗膜、SiO2 等のスパッタ
保護膜、Si3 4 のCVDプロセスによる保護膜であ
っても良く、また厚膜,薄膜プロセスの混合であっても
良い。とにかく、等間隔電極パターンを基板端面まで形
成すれば良いものである。また、基板3としては、端面
になる程斜面となった基板を用いて斜面上に、抵抗体を
形成しても良い。この場合は端面型のものより、サーマ
ルヘッドの製造が容易となる。
【0088】実施例17.上記実施例では、発熱抵抗体
形成部分の下層のグレーズ層が平面のものについて説明
したが、図44に示すごとく、発熱抵抗体下部のグレー
ズ層に隆起部41を設け、この隆起部41上のほぼ中央
部に帯状の発熱抵抗体を配置し、かつ発熱抵抗体下部中
央の電極間を狭くしても良い。この場合は、発熱抵抗体
の発熱ポイントが狭くしたところに集中し、かつ記録紙
との接触圧力も大きいので、例えばゼロックス紙の様な
平滑度の悪い普通紙への熱転写印字にはより良好な画質
が得られる。
【0089】発明者はこのグレーズの隆起部41を形成
すべく、セラミック基板上全面に約50μm厚のグレー
ズを形成した基板3上をドライフィルムにて被い、発熱
抵抗体5部形成付近約1mm幅及びICチップ実装部分
を残して写真製版してドライフィルムを取り除き、次い
で、上面より#200程度の粒径のSiCの粒子による
ドライフィルムをマスクとしてサンドブラスト加工を行
ない、上面よりグレーズ層を約30μm削り取った。こ
の削り取った後、削り粒子等を取り除くべく超音波洗浄
し、この洗浄した基板を950℃程度の焼成炉に投入し
て冷却し、図45に示す様な隆起したグレーズ層を備え
た基板を形成した。
【0090】なお、上記実施例ではグレーズ層の加工に
つき説明したが、セラミック基板の加工後、グレーズ層
を形成する工程として隆起部を形成しても良い。また、
沸硝酸によるウェットエッチングによる工程を用いても
良い。
【0091】実施例18.図45は前記図1のサーマル
ヘッド基板を用いて構成したサーマルヘッドを、感熱記
録装置に適用したもので、図45において、50はサー
マルヘッド基板、51はサーマルヘッド基板50上のI
Cチップ8、ワイヤ9を被う例えばシリコン樹脂からな
る保護樹脂、52は例えば両面にパターンを形成したプ
リント基板からなる外部部材でコネクタ53、チップ部
品54等を半田55にて固定接続している。また、サー
マルヘッド基板50と外部部材52とは、例えば金ワイ
ヤ9にて電気的に接続されている。
【0092】56はサーマルヘッド基板50、外部部材
52等を保持する支持台であり、サーマルヘッド基板5
0、外部部材52は例えば両面テープにより支持台56
上に固定される。57はカバーであり、保護樹脂9上を
被うものであり、記録紙58の搬送用ガイドともなる。
59はプラテンローラであり発熱抵抗体5上の保護膜7
上に記録紙58を搬送するものであり、支持台56裏面
よりの押圧力とプラテンローラ59の回転にて記録紙5
8上に発熱抵抗体5の熱による印字を連続的に行うので
ある。
【0093】実施例19.上記実施例では、スイッチン
グ素子の選択駆動信号FCONを外部より投入する構成
の場合、例えば100kHzという高周波信号では、信
号ケーブルによるEMIの問題及びこの信号へのノイズ
混入が生ずるおそれがある。そこで、これを防ぐ目的
で、例えば図45に示す様に、FCON発生用の発振回
路として、発振回路チップ54を、プリント基板52上
に半田付けとしても良い。また、発振回路を形成したI
Cチップをワイヤボンド等で接続しても良い。
【0094】実施例20.基板の端部に発熱抵抗体を設
けたこの発明のサーマルヘッドを適用した図46に示す
様な熱転写記録装置においては、インクリボン37と受
像紙38とをサーマルヘッド39とプラテンローラ40
にはさんで印字搬送する構成ではインクリボン37と受
像紙38との引きはがし位置が発熱抵抗体5に近い程印
字品位が良好であり、図47(A),(B),(C)に
示す様な部分グレーズ41を設け発熱抵抗体を形成すれ
ばより良い印字品位が得られる。
【0095】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、基板端部に形成された発熱抵抗体を所定数に分割す
る複数の電極と、その発熱抵抗体の所定数と同数のシフ
トレジスタ,記憶素子,その記憶素子からの信号をその
所定数の半数の信号に選択し、その選択された信号によ
り電流流出スイッチング素子を駆動する選択回路および
電流流入スイッチング素子が設けられたICチップとを
備え、上記基板上の電極に上記ICチップの電流流出ス
イッチング素子と電流流入スイッチング素子とを交互配
置接続するように構成したので、選択回路により、記憶
素子からの信号をその所定数の半数の信号に選択すると
共に、その選択された信号により電流流出スイッチング
素子を駆動させることができ、大電流の高速スイッチン
グ素子およびダイオードアレイが不必要となり、画質品
位を向上させることができる効果がある。また、発熱抵
抗体は基板端部に形成されているので、印字直後の画像
が他の素子に邪魔されることはなく、印字直後の画像を
すぐ見ることができる効果がある。
【0096】請求項2の発明によれば、基板端部に形成
された発熱抵抗体を所定数に分割する複数の電極と、そ
の発熱抵抗体の所定数と同数のシフトレジスタ,記憶素
子,その記憶素子からの信号をその所定数の半数の信号
に選択し、その選択された信号により電流流入スイッチ
ング素子を駆動する選択回路および電流流出スイッチン
グ素子が設けられたICチップとを備え、上記基板上の
電極に上記ICチップの電流流出スイッチング素子と電
流流入スイッチング素子とを交互配置接続するように構
成したので、選択回路により、記憶素子からの信号をそ
の所定数の半数の信号に選択すると共に、その選択され
た信号により電流流出スイッチング素子を駆動させるこ
とができ、大電流の高速スイッチング素子およびダイオ
ードアレイが不必要となり、画質品位を向上させること
ができる効果がある。また、発熱抵抗体は基板端部に形
成されているので、印字直後の画像が他の素子に邪魔さ
れることはなく、印字直後の画像をすぐ見ることができ
る効果がある。
【0097】請求項3の発明によれば、隣り合う電流流
入スイッチング素子と電流流出スイッチング素子とを同
時駆動し、隣り合う2つの発熱抵抗体単位で駆動させる
駆動回路を備えた構成にしたので、請求項1または請求
項2の発明の効果に加えて、基板に形成された複数の電
極を平面構成で作りやすい効果がある。
【0098】請求項4の発明によれば、選択タイミング
入力端子への信号論理にて、発熱抵抗体の駆動データ信
号に基づく発熱抵抗体の選択駆動がなされると共に、ス
イッチング素子駆動時間決定信号の論理にて、その発熱
抵抗体の駆動時間を決定する構成にしたので、請求項1
から請求項3の発明の効果に加えて、さらに、画質を向
上させることができる効果がある。
【0099】請求項5の発明によれば、ICチップ下部
に発熱抵抗体に接続された電極パターンを配置すると共
に、ICチップの長手方向にて発熱抵抗体側と反対側に
て基板上のパターンと接続する構成にしたので、請求項
1から請求項4の発明の効果に加えて、より高密度の接
続を容易にすることができる効果がある。
【0100】請求項6の発明によれば、基板端部に形成
された発熱抵抗体を所定数に分割する複数の電極と、そ
の発熱抵抗体の所定数と同数のシフトレジスタ,記憶素
子,その記憶素子からの信号をその所定数の半数の信号
に選択し、その選択された信号により電流流出スイッチ
ング素子または電流流入スイッチング素子のいずれか一
方を駆動する選択回路および他方のスイッチング素子が
設けられたICチップとを備え、上記基板上の電極に上
記ICチップの一方のスイッチング素子と他方のスイッ
チング素子とを交互配置接続するとともに上記電流流出
スイッチング素子の電圧源端子、及び電流流入スイッチ
ング素子の接地端子を外部部材と接続したので、ICチ
ップの歩留りが上がり、サーマルヘッドの製造を容易に
する。
【0101】請求項7の発明によれば、基板端部に形成
された発熱抵抗体を所定数に分割する複数の電極と、そ
の発熱抵抗体の所定数と同数のシフトレジスタ,記憶素
子,その記憶素子からの信号をその所定数の半数の信号
に選択し、その選択された信号により電流流出スイッチ
ング素子または電流流入スイッチング素子のいずれか一
方を駆動する選択回路が設けられたDICチップと、他
方のスイッチング素子が設けられたTICチップとを備
え、上記基板上の電極に上記DICチップのスイッチン
グ素子と上記TICチップのスイッチング素子とを交互
配置接続するとともに上記電流流出スイッチング素子の
電圧源端子及び電流流入スイッチング素子の接地端子を
外部部材と接続したので、ICチップの歩留りが上がり
よりサーマルヘッドの製造を容易とする効果がある。
【0102】請求項8の発明によれば、ICチップと基
板上のパターンとのワイヤ接続を外部部材の接続面側で
はしないように構成したので、外部部材との接続が容易
となる。
【0103】請求項9の発明によれば、電流流出スイッ
チング素子または電流流入スイッチング素子の選択信号
を供給する発振回路もしくは発振回路チップを備えたの
で、ノイズに強くなり、安全動作の確実性が向上する。
【0104】請求項10の発明によれば、発熱抵抗体お
よび電極を被う保護膜上に任意の電位に接続した高抵抗
膜を配置したので、発熱抵抗体の静電気による破壊を防
止できる。
【0105】請求項11の発明によれば、発熱抵抗体を
配置する位置の電極間を狭くしたので、この電極間を狭
くしたところに発熱が集中し、感熱効率が向上する。
【0106】請求項12の発明によれば、基板端面部分
の電極間に発熱抵抗体を配置した構成なので、感熱記録
装置に適用したとき、記録直後の画像が見やすく、記録
紙搬送系が簡略となる。
【0107】請求項13の発明によれば、基板上面の隆
起部に発熱抵抗体を配置した構成なので、記録紙との接
触圧が大きくなり、良好な記録を行うことができる。
【0108】請求項14の発明によれば、ICチップの
短尺方向中央部に接地パターン(または電圧源パター
ン)を配置し、前記ICチップの短尺方向短部に電圧源
パターン(または接地パターン)を配置した構成なの
で、パターン接続が容易となり、電圧源および接地電位
の損失を少なくすることができる駆動ICチップが得ら
れる。
【0109】請求項15の発明によれば、隣り合う2つ
の発熱抵抗体単位で駆動させ、かつ入力信号に対して遅
延動作させる構成なので、入力信号のH→L,L→Hの
切り換えによる同時ON状態をなくし、安定に動作させ
ることができる駆動ICチップが得られる。
【0110】請求項16の発明によれば、基板上面に端
面もしくは端面近傍まで導体膜を付着させ、感光性レジ
ストを基板上面および端面まで付着させた後、前記基板
上面よりパターンマスクを介して露光し、写真製版によ
る食刻で複数の電極を前記基板上面から基板端面まで形
成し、この電極間に発熱抵抗体を形成したので、基板端
面部に発熱抵抗体を形成可能である。
【0111】請求項17の発明によれば、基板端部に発
熱抵抗体を設けたサーマルヘッドを適用したので、画質
品位を向上できるとともに記録直後の画像をすぐ見るこ
とのできる感熱記録装置が得られる。
【0112】請求項18の発明によれば、基板端部の隆
起部に発熱抵抗体を設けたサーマルヘッドを適用したの
で、上記請求項17の発明における効果とともに記録紙
との接触圧力が大きくなり、良好な記録を行うことので
きる感熱記録装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるサーマルヘッド基板
を示す平面図及び断面図である。
【図2】図1のICチップ,金ワイヤのない状態を示す
サーマルヘッド基板の平面図及び断面図である。
【図3】この発明の一実施例によるサーマルヘッドを示
す回路図である。
【図4】この発明の一実施例によるサーマルヘッドの信
号タイミング図である。
【図5】この発明の一実施例によるサーマルヘッドの動
作論理図である。
【図6】印字ドット形状を示す説明図である。
【図7】この発明の他の実施例によるサーマルヘッドの
回路図である。
【図8】この発明の他の実施例によるサーマルヘッドの
回路図である。
【図9】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド基
板を示す平面図及び断面図である。
【図10】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
基板を示す平面図及び断面図である。
【図11】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
のパターンを示す平面図である。
【図12】この発明の他の実施例を示すタイミング図で
ある。
【図13】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
基板の平面図である。
【図14】この発明の図13に示すサーマルヘッド基板
の断面図である。
【図15】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
の回路図である。
【図16】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
の回路図である。
【図17】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
の回路図である。
【図18】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
基板の平面図である。
【図19】この発明の図18に示すサーマルヘッド基板
の断面図である。
【図20】ICチップの信号端子配置図である。
【図21】ICチップの他の信号端子配置図である。
【図22】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
の回路図である。
【図23】この発明の図22に示すサーマルヘッド基板
の断面図である。
【図24】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
の回路図である。
【図25】この発明の図21に示すサーマルヘッド基板
に適用するICチップの信号端子配置図である。
【図26】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
基板の断面図である。
【図27】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
基板の断面図である。
【図28】図27のサーマルヘッド基板と比較する他の
サーマルヘッド基板の断面図である。
【図29】電極部を示す平面図である。
【図30】図29に示す電極部の一部の平面図である。
【図31】電極部の他の形状を示す平面図である。
【図32】図31に示す電極部の拡大平面図である。
【図33】この発明の実施例によるサーマルヘッドの実
験寸法を示すデータ図である。
【図34】この発明の実施例によるサーマルヘッドの実
験寸法を示すデータ図である。
【図35】この発明の実施例によるサーマルヘッドの平
均印字濃度特性図である。
【図36】この発明の実施例によるサーマルヘッドの印
字濃度ばらつきを示す図である。
【図37】この発明の実施例によるサーマルヘッドの耐
エネルギー性を示す図である。
【図38】この発明の実施例によるサーマルヘッドの平
均印字濃度特性図である。
【図39】電極部の他の形状を示す平面図である。
【図40】電極部の他の形状を示す平面図である。
【図41】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
基板の斜視図である。
【図42】図41のサーマルヘッド基板の製造過程を示
す斜視図である。
【図43】図42の製造過程後のサーマルヘッド基板に
発熱抵抗体を形成している過程を示す斜視図である。
【図44】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
基板の断面図である。
【図45】この発明のサーマルヘッドを適用した感熱記
録装置の正面図である。
【図46】この発明のサーマルヘッドを適用した熱転写
記録装置の要部の正面図である。
【図47】この発明の他の実施例によるサーマルヘッド
基板の説明図である。
【図48】従来のサーマルヘッドを示す回路図である。
【図49】従来の他のサーマルヘッドを示す回路図であ
る。
【図50】従来のサーマルヘッド基板の一部の平面図お
よび記録紙搬送状態図である。
【符号の説明】
3 基板 4 電極 5 発熱抵抗体 8 ICチップ 10 電流流出電極(電極) 11a ,11b 電流流入電極(電極) 19 駆動データ入力端子 20 シフトレジスタ 21 駆動データ出力端子 22 同期信号入力端子 23 ラッチ回路(記憶素子) 24 データ転送制御端子 25 選択タイミング入力端子 26 電流流出スイッチング素子 27 選択回路 28 スイッチング素子駆動時間決定信号端子 29 電流流入スイッチング素子 38 TICチップ(第1のICチップ) 39 DICチップ(第2のICチップ) 41 隆起部 54 発振回路 58 記録紙 64 接続端子 70 パターンマスク 72 感光性レジスト層 121 接地パターン 131 電圧源パターン 300 高抵抗膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】実施例7.なお、上記実施例では隣り合う
電流流入スイッチング素子と、電流流出スイッチング素
子とを同時駆動し、隣り合う2つの発熱抵抗体単位で駆
動させるものについて説明したが、FCONの入力信号
論理に対して、遅延させる構成としTA,TBのトラン
ジスタが同時駆動のON状態をなくす構成とすることが
望ましい。これはTA,TBの“H”→“L”“L”→
“H”切り換え時のスパイク等による同時ON状態によ
るICチップの破壊を防止でき、しかもサーマルヘッド
及び駆動ICチップをより安定動作させることになる。
具体的には図12に示すタイミングのごとくTAのオン
する前に遅延させてオフする時間TOFF1、TBのオ
ンする前に遅延させてオフする時間TOFF2を設ける
ことにより確実な回路安全動作となる。この場合、TO
FF1,TOFF2時間は同一で3μs程度であれば良
く、例えばICチップ内に微少なコンデンサ,抵抗を形
成して遅延回路を形成すればよい。また、TA,TBの
駆動時間をFCONのパルスデューティー比で変えても
良く、パルスデューティー比を50%と特に限定しなく
ても良い。たとえば先行印字の発熱抵抗体の方の印加パ
ルスを長く、次印字の発熱抵抗体の印加パルスを短かく
する様に、印字の蓄熱影響をなくす様な制御もパルスデ
ューティー比を変更することで可能となる。また、FC
ON発生用の発振回路をサーマルヘッドに内蔵してもよ
い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】発明者はこのグレーズの隆起部41を形成
すべく、セラミック基板上全面に約50μm厚のグレー
ズを形成した基板3上をドライフィルムにて被い、発熱
抵抗体5部形成付近約1mm幅及びICチップ実装部分
を残して写真製版してドライフィルムを取り除き、次い
で、上面より#200程度の粒径のSiCの粒子による
ドライフィルムをマスクとしてサンドブラスト加工を行
ない、上面よりグレーズ層を約30μm削り取った。こ
の削り取った後、削り粒子等を取り除くべく超音波洗浄
し、この洗浄した基板を950℃程度の焼成炉に投入し
て冷却し、図44に示す様な隆起したグレーズ層を備え
た基板を形成した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】請求項11の発明によれば、発熱抵抗体を
配置する位置の電極間を狭くしたので、この電極間を狭
くしたところに発熱が集中し、熱効率が向上する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図45
【補正方法】変更
【補正内容】
【図45】

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板端部に形成された発熱抵抗体と、そ
    の発熱抵抗体を所定数に分割するように上記基板上に配
    置された複数の電極と、その分割された発熱抵抗体の所
    定数と同数桁のシフトレジスタに接続された記憶素子か
    らの信号をその所定数の半数の信号に選択し、その選択
    された信号により電流流出スイッチング素子を駆動する
    選択回路および電流流入スイッチング素子が設けられた
    ICチップとを備え、上記基板上の電極に上記ICチッ
    プの電流流出スイッチング素子と電流流入スイッチング
    素子とを交互配置接続したことを特徴とするサーマルヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 基板端部に形成された発熱抵抗体と、そ
    の発熱抵抗体を所定数に分割するように上記基板上に配
    置された複数の電極と、その分割された発熱抵抗体の所
    定数と同数桁のシフトレジスタに接続された記憶素子か
    らの信号をその所定数の半数の信号に選択し、その選択
    された信号により電流流入スイッチング素子を駆動する
    選択回路および電流流出スイッチング素子が設けられた
    ICチップとを備え、上記基板上の電極に上記ICチッ
    プの電流流出スイッチング素子と電流流入スイッチング
    素子とを交互配置接続したことを特徴とするサーマルヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 隣り合う電流流入スイッチング素子と電
    流流出スイッチング素子とを同時駆動し、隣り合う2つ
    の発熱抵抗体単位で駆動させる駆動回路を備えたことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーマルヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 少なくともシリアルの信号からなる発熱
    抵抗体の駆動データ入力端子と、その駆動データ入力端
    子より入力された駆動データ信号に同期する同期信号が
    入力される同期信号入力端子と、記憶素子へのデータ転
    送制御信号が入力されるデータ転送制御端子と、その記
    憶素子のデータ数の半分のデータ数の信号が選択回路に
    入力される選択タイミング入力端子と、スイッチング素
    子駆動時間決定信号端子とを備え、上記選択タイミング
    入力端子への信号論理にて、上記発熱抵抗体の駆動デー
    タ信号に基づく発熱抵抗体の選択駆動がなされると共
    に、スイッチング素子駆動時間決定信号の論理にて、そ
    の発熱抵抗体の駆動時間が決定されることを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のサーマル
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 ICチップ下部に発熱抵抗体に接続され
    た電極パターンを配置すると共に、ICチップの長手方
    向にて発熱抵抗体側と反対側にて基板上のパターンと接
    続することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれ
    か1項に記載のサーマルヘッド。
  6. 【請求項6】 基板端部に形成された発熱抵抗体と、そ
    の発熱抵抗体を所定数に分割するように上記基板上に配
    置された複数の電極と、その分割された発熱抵抗体の所
    定数と同数桁のシフトレジスタに接続された記憶素子か
    らの信号をその所定数の半数の信号に選択し、その選択
    された信号により電流流出スイッチング素子(又は電流
    流入スイッチング素子)を駆動する選択回路および電流
    流入スイッチング素子(又は電流流出スイッチング素
    子)が設けられたICチップとを備え、上記基板上の電
    極に上記ICチップの電流流出スイッチング素子と電流
    流入スイッチング素子とを交互配置接続し、かつ前記電
    流流出スイッチング素子の電圧源端子および前記電流流
    入スイッチング素子の接地端子を外部部材と接続したこ
    とを特徴とするサーマルヘッド。
  7. 【請求項7】 基板端部に形成された発熱抵抗体と、そ
    の発熱抵抗体を所定数に分割するように上記基板上に配
    置された複数の電極と、その分割された発熱抵抗体の所
    定数と同数桁のシフトレジスタに接続された記憶素子か
    らの信号をその所定数の半数の信号に選択し、その選択
    された信号により電流流出スイッチング素子(又は電流
    流入スイッチング素子)を駆動する選択回路が設けられ
    た第1のICチップおよび電流流入スイッチング素子
    (または電流流出スイッチング素子)が設けられた第2
    のICチップとを備え、上記基板上の電極に上記ICチ
    ップの電流流出スイッチング素子と電流流入スイッチン
    グ素子とを交互配置接続し、かつ前記電流流出スイッチ
    ング素子の電圧源端子および前記電流流入スイッチング
    素子の接地端子を外部部材と接続したことを特徴とする
    サーマルヘッド。
  8. 【請求項8】 ICチップと基板上のパターンとのワイ
    ヤ接続方向を、外部部材の接続面側にしないことを特徴
    とする請求項6または請求項7に記載のサーマルヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】 電流流出スイッチング素子(または電流
    流入スイッチング素子)の選択信号を供給する発振回路
    もしくは該発振回路チップを備えたことを特徴とする請
    求項6から請求項8のいずれか1項に記載のサーマルヘ
    ッド。
  10. 【請求項10】 発熱抵抗体および電極を被う保護膜上
    に高抵抗膜を配置し、この高抵抗膜を任意の電位に接続
    したことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか
    1項に記載のサーマルヘッド。
  11. 【請求項11】 発熱抵抗体に配置する位置の電極間を
    狭くしたことを特徴とする請求項6から請求項10のい
    ずれか1項に記載のサーマルヘッド。
  12. 【請求項12】 基板端面もしくは端面近傍まで電極を
    配置し、この端面部分の電極間に発熱抵抗体を配置した
    ことを特徴とする請求項6から請求項11のいずれか1
    項に記載のサーマルヘッド。
  13. 【請求項13】 基板上面に隆起部を設け、この隆起部
    のほぼ中央部に帯状の発熱抵抗体を配置したことを特徴
    とする請求項6から請求項12のいずれか1項に記載の
    サーマルヘッド。
  14. 【請求項14】 電流流入スイッチング素子(または電
    流流出スイッチング素子)を駆動する選択回路および電
    流流出スイッチング素子(または電流流入スイッチング
    素子)が設けられたICチップの短尺方向中央部に接地
    パターン(または電圧源パターン)を配置し、前記IC
    チップの短尺方向端部に電圧源パターン(または接地パ
    ターン)を配置し、基板上もしくは外部部材の接地パタ
    ーンと前記電圧源パターンとを接続したことを特徴とす
    る駆動ICチップ。
  15. 【請求項15】 隣り合う電流流入スイッチング素子と
    電流流出スイッチング素子とを同時に駆動して隣り合う
    2つの発熱抵抗体単位で駆動させ、かつ入力信号に対し
    て遅延動作させることを特徴とする請求項14に記載の
    駆動ICチップ。
  16. 【請求項16】 基板上面に端面もしくは端面近傍まで
    導体膜を付着させ、感光性レジストを基板上面および端
    面まで付着させた後、前記基板上面よりパターンマスク
    を介して露光し、写真製版による食刻で複数の電極を前
    記基板上面から基板端面まで形成し、この電極間に発熱
    抵抗体を形成したことを特徴とするサーマルヘッドの製
    造方法。
  17. 【請求項17】 基板端部に発熱抵抗体を設けたサーマ
    ルヘッドと、前記発熱抵抗体上に記録紙を搬送させるプ
    ラテンローラとを備えた感熱記録装置。
  18. 【請求項18】 基板端部に隆起部を形成し、この隆起
    部に発熱抵抗体を設けたサーマルヘッドを用いることを
    特徴とする請求項17に記載の感熱記録装置。
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