JPH07290744A - サーマルプリントヘッドおよびその制御方法 - Google Patents

サーマルプリントヘッドおよびその制御方法

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JPH07290744A
JPH07290744A JP9028794A JP9028794A JPH07290744A JP H07290744 A JPH07290744 A JP H07290744A JP 9028794 A JP9028794 A JP 9028794A JP 9028794 A JP9028794 A JP 9028794A JP H07290744 A JPH07290744 A JP H07290744A
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heating
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字密度を実質的に倍増しうるサーマルプリ
ントヘッドを、コストアップおよび大型化を招くことな
く実現すること。 【構成】 基板上に第1の発熱ドット列RO と第2の発
熱ドット列RE をドットピッチの1/2ピッチずらせて
互いに平行に配置する一方、各ドット列の単位ドットに
導通する個別電極5a,5bを共通接続し、各発熱ドッ
ト列に導通するコモン電極COMO ,COME を互いに
別系統とし、共通した駆動IC7により、第1の発熱ド
ット列RO と第2の発熱ドット列RE の双方を駆動しう
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、サーマルプリントヘ
ッドおよびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる厚膜型サーマルプリントヘッド
の発熱ドットの形成は、通常、基板上に基板幅方向に延
びる櫛歯状のコモン電極と、隣合うコモン電極間にそれ
ぞれ入り込む個別電極とを形成し、これら櫛歯状コモン
電極と個別電極とに重なるようにして、所定幅で帯状に
延びる発熱抵抗体を厚膜印刷法によって形成することに
より行われる。選択された個別電極が基板上に搭載され
る駆動ICによってオンとされると、当該個別電極を挟
んで隣合う一対の櫛歯状コモン電極と上記オン駆動され
る個別電極間に電流が流れ、発熱抵抗体における上記一
対の櫛歯状コモン電極によって規定される領域が発熱
し、これが発熱ドットとして機能する。
【0003】印字密度は、一定長さ当たりに印字しうる
ドット数で表され、たとえば200dpiのように表さ
れる。これは、1インチ長さあたり200ドットの印字
を行えることを表す。この印字密度は、1mm当たり8ド
ットに相当し、この印字密度でたとえばA4サイズの印
字を行うようにするためには、125μmピッチで17
28個の発熱ドットが形成されることになる。
【0004】ところで、上記の印字密度は、高ければ高
いほど、より微細な文字や図形を再現することが可能に
なる。しかしながら、厚膜型のサーマルプリントヘッド
においては、主としてフォトリソ法などの電極パターン
形成法の限界に起因し、1列に配列される発熱ドットの
密度を所定以上に上げることは困難である。
【0005】たとえば、特開昭57−107864号公
報には、発熱ドットを2列に形成することにより、厚膜
型サーマルプリントヘッドにおける印字密度を実質的に
上げることができるようにした技術が開示されている。
すなわち、同公報に示されたサーマルプリントヘッド
は、2列の発熱ドット列を、列方向に1/2ピッチずら
せて配置する一方、第1の発熱ドット列を1ライン分の
印字データのうちの奇数ビット・データにしたがって駆
動するとともに、第2の発熱ドット列を偶数ビット・デ
ータにしたがって駆動するようにしている。ただし、第
2の発熱ドット列の駆動は、第1および第2発熱ドット
列間の距離に相当する副走査方向の紙送りピッチ分、第
1の発熱ドット列の駆動に対して遅延させられる。これ
によれば、各発熱ドット列の配置密度の2倍の密度での
印字が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の図面によれば、第1の発熱ドット列と第2の発熱ド
ット列の間の領域にコモン電極パターンが配置されると
ともに、これらコモン電極パターンから櫛歯状に延びる
コモン電極が各発熱ドット列を外方に向けて横断しお
り、これにともない、各個別電極は、外方から内向きの
延びて各コモン電極間に入り込んでいる。このようにコ
モン電極パターンおよび個別電極の配置構成を採用する
と、次の問題がある。
【0007】第1に、電圧ドロップによる印字品質の低
下の弊害を防止するために所定の電流容量を要するコモ
ン電極パターンを各発熱ドット列の間に配置する必要が
あるため、各発熱ドット列間の距離が長くならざるをえ
ず、感熱記録紙をこのように大きく離間させられた各発
熱ドット列に同時に所定圧で接触させるためには、感熱
記録紙をバックアップするプラテン径が相当に大きくな
る。このことは、印字装置の大型化を招くし、また、所
定ラインの印字データにしたがう第2の発熱ドット列の
駆動を遅延させるために、相当大きなメモリが必要とな
り、制御も複雑化する。
【0008】第2に、各個別電極が接続される駆動IC
を上記第1および第2の発熱ドット列の配置領域を挟ん
でその両側に搭載する必要があり、それだけ多くの駆動
ICが必要となるとともに、サーマルプリントヘッドの
大型化が避けられない。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、上記従来の問題を解決し、より
小型化および低価格化が可能であって、しかも印字密度
を実質的に上げることができ、しかも印字装置の大型化
を招くこともないようにしたサーマルプリントヘッドお
よびその制御方法を提供することをその課題としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の各技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本願の請求項1の発明は、基板
上に第1の発熱ドット列と第2の発熱ドット列が所定間
隔を開けて平行に配置されてなるサーマルプリントヘッ
ドであって、各発熱ドット列は、所定幅を有する帯状の
発熱抵抗体の下層にこの発熱抵抗体を横断するようにし
て櫛歯状のコモン電極と、各コモン電極間に延入する個
別電極を設けることによって形成されており、各発熱ド
ット列は、発熱ドットピッチの1/2ピッチ分列方向に
互いにずらされており、かつ、第1の発熱ドット列にお
ける各個別電極は、これらに対して1/2ピッチずれて
位置する第2の発熱ドット列における個別電極にそれぞ
れ接続されており、上記各個別電極はさらに第1の発熱
ドット列の外側に延伸されて駆動ICに接続されてお
り、上記第1の発熱ドット列における各コモン電極は第
1のコモンラインに接続されているとともに、上記第2
の発熱ドット列における各コモン電極は第2のコモンラ
インに接続されており、上記駆動ICにより、第1の発
熱ドット列と第2の発熱ドット列の双方を駆動できるよ
うに構成したことを特徴としている。
【0012】本願の請求項2の発明は、上記請求項1の
サーマルプリントヘッドにおいて、上記第1のコモンラ
インは上記駆動ICの下を潜るようにして配置されてい
るとともに、上記第2のコモンラインは基板の一側縁に
沿って配置されていることを特徴としている。
【0013】本願の請求項3の発明は、上記請求項1ま
たは2のサーマルプリントヘッドにおいて、上記第1の
発熱ドット列と上記第2の発熱ドット列の中心間距離
は、紙送りピッチの整数倍に設定されている。
【0014】本願の請求項4の発明は、上記請求項1な
いし3のいずれかのサーマルプリントヘッドにおいて、
各コモン電極における上記発熱抵抗体の下層に位置する
部分の幅を、第1の発熱ドット列の発熱ドットと第2の
発熱ドット列の発熱ドットとの重なりが少なくなるよう
に広げられていることを特徴とする。
【0015】本願の請求項5の発明は、請求項1ないし
4のいずれかのサーマルプリントヘッドの制御方法であ
って、所定ビット数の印字データを奇数ビット・データ
と偶数ビット・データに分離するとともに上記偶数ビッ
ト・データを遅延手段に入力する一方、紙送りが停止し
ている同一の印字周期内において、上記駆動ICに上記
奇数ビット・データを入力して行う第1発熱ドット列の
駆動と、これに引き続いて上記駆動ICに上記遅延手段
からの偶数ビット・データを入力して行う第2発熱ドッ
ト列の駆動とを順次実行することを特徴としている。
【0016】本願の請求項6の発明は、請求項5の制御
方法において、上記遅延手段は、上記サーマルプリント
ヘッドにおける第1の発熱ドット列と第2の発熱ドット
列の中心間距離に対応して、所定回数の印字周期の間、
上記偶数ビット・データを保持するように構成されてい
ることを特徴とする。
【0017】そして、本願の請求項7の発明は、請求項
6の制御方法において、上記遅延手段は、複数段のシフ
トレジスタによって構成されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の作用および効果】本願発明のサーマルプリント
ヘッドは、第1および第2の発熱ドット列が、ドットピ
ッチの1/2ピッチ分列方向の互いにずらせて配置され
ており、したがって、第1の発熱ドット列によって印字
された部分に重ねて第2の発熱ドット列による印字を行
うようにすることにより、実質的に、各発熱ドット列の
ドット密度の2倍の印字密度による印字が可能となる。
【0019】しかも、各発熱ドット列の発熱ドットに
は、共通の個別電極が接続されており、したがって、第
1の発熱ドット列と、第2の発熱ドット列は、同一の駆
動ICによって駆動することができる。したがって、先
に紹介した実開昭57−107864号公報に示された
サーマルプリントヘッドに比較し、駆動ICの個数を理
論上半分にすることができ、しかもこの駆動ICを、発
熱ドット列の配置領域の片側に配置すればよいことにな
る。その結果、このサーマルプリントヘッドは、構成が
著しく簡略化されるともに、その大きさも著しく小型化
される。
【0020】加えて第1および第2の発熱ドット列の間
にコモンラインを配置する必要はなく、これらのコモン
ラインを、発熱ドット列の配置領域の両側に配置するこ
とができる。したがって、第1および第2の発熱ドット
列間の距離を、必要最小限とすることができる。その結
果、感熱記録紙をこれら第1および第2の発熱ドット列
に同時に所定圧で接触させるために必要なプラテン径
も、それだけ小径のものでよくなり、印字装置の大型化
が回避される。
【0021】請求項2の発明のように、第1のコモンラ
インを駆動ICの下を潜るように配置するとともに、第
2のコモンラインを基板の一側縁に沿って配置するよう
にすると、コモンラインの配置領域を別に設ける必要が
なくなり、基板寸法、とりわけその幅方向の寸法をさら
に低減させて、サーマルプリントヘッドのより小型化を
図ることができる。
【0022】さらに、請求項3の発明のように、第1の
発熱ドット列と第2の発熱ドット列の中心間距離を、印
字装置における紙送りピッチの整数倍に設定しておく
と、第1の発熱ドット列による印字ドット列に正確に重
ねるようにして、第2の発熱ドット列による印字を行う
ことができ、印字品質を向上させることができる。
【0023】さらに、請求項4の発明のように、発熱ド
ットのドット列方向の寸法を規定する各櫛歯状コモン電
極の幅を拡張することにより、発熱ドットのドット列方
向の幅を短縮して、第1の発熱ドット列の発熱ドット
と、第2の発熱ドット列の発熱ドットの重なりが少なく
なるようにすることができる。これにより、印字密度が
倍増された印字を、より品質よく行うことができるよう
になる。
【0024】請求項5の発明は、上記各発明のサーマル
プリントヘッドの制御方法にかかるものであり、同一の
駆動ICに、奇数ビット・データによる第1の発熱ドッ
ト列の駆動と、偶数ビット・データによる第2の発熱ド
ット列の駆動とを順次行わせるようにしたことに特徴づ
けられる。
【0025】これにより、基板上に搭載される駆動IC
の個数がそれだけ減じられることになり、請求項1の発
明について上記したのと同様の効果を期待することがで
きる。
【0026】このように、本願発明によれば、一つの発
熱ドット列について実現可能な印字密度の2倍の印字密
度による印字を、小型化されかつ安価なサーマルプリン
トヘッドによって達成することができるようになり、し
かも、その制御も簡単に行えるようになる。
【0027】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0028】図1は、本願発明のサーマルプリントヘッ
ド1の一実施例を示す部分拡大平面図である。アルミナ
セラミック等でできた基板2上には、その一側縁2aと
の近傍に、これと平行をなすようにして、第1の発熱ド
ット列RO と、第2の発熱ドット列RE とが互いに平行
をなすようにして形成される。このような各発熱ドット
列RO ,RE の形成方法は、従前の厚膜型サーマルプリ
ントヘッドにおける場合と同様である。すなわち、所定
幅をもって厚膜印刷法により形成される帯状発熱抵抗体
3,3の下層に、この発熱抵抗体の幅方向に延びる櫛歯
状コモン電極4a,4bと、各櫛歯状コモン電極4a,
4b間に延入する個別電極5a,5bが形成される。
【0029】各発熱ドット列RO ,RE は、その列方向
にドットピッチPの1/2ピッチ分互いにずらされてい
る。
【0030】そして、本願発明において特徴的な点は、
第1の発熱ドット列RO についての各個別電極5aと、
第2の発熱ドット列RE についての各個別電極5bとが
それぞれ互いに導通させられているということである。
これらの個別電極5aは、基板上をさらに第1の発熱ド
ット列RO の外側に延伸させられ、各個別電極5aの端
部には、ワイヤボンディング用パッド6がそれぞれ形成
されており、これらのワイヤボンディングパッド6は、
駆動IC7上の各出力パッド8に対してワイヤボンディ
ングによって結線される。
【0031】第1の発熱ドット列RO についての各櫛歯
状コモン電極4aは、上記駆動IC7の下を潜るように
基板長手方向に形成された第1コモンラインCOMO
共通接続されている。また、第2の発熱ドット列RE
ついての各櫛歯状コモン電極4bは、第2の発熱ドット
列RE と基板一側縁2aとの間の領域に基板長手方向に
延びるように配置された第2コモンラインCOME に共
通接続されている。
【0032】図1から明らかなように、この実施例にお
いては、第1の発熱ドット列RO と第2の発熱ドット列
E との間には、実質的に各ドット列の各個別電極5
a,5bをつなぐ連絡部5cが配置されるだけである。
したがって、これら第1の発熱ドット列RO と第2の発
熱ドット列RE の各中心間距離Lを必要最小限とするこ
とができる。この実施例において上記中心間距離Lは、
副走査方向の紙送りピッチの2ピッチ分としてある。
【0033】たとえば、図1に符号5a’で示す個別電
極がオンとされると、第1のコモンラインCOMO が選
択されていることを条件に、図1に符号Aで示される斜
線領域の発熱ドットが発熱駆動される。また同一の個別
電極5a’がオンとされているとき、第2のコモンライ
ンCOME が選択されていることを条件に、図1に符号
Bで示される斜線領域の発熱ドットが発熱駆動される。
【0034】図2は、図1のII−II線に沿う断面図であ
る。基板2には、ガラスグレーズ層9が形成され、その
上に、上記個別電極5a,5bあるいはコモン電極4
a,4bが形成され、さらにそれらの上に重ねるように
して、発熱抵抗体3,3が厚膜印刷法によって形成され
る。図2において符号10は、発熱抵抗体3ないしその
他の基板表面を覆うガラス等でできた保護層で示してい
る。また、符号11は、第2コモンラインCOME 上に
重ね印刷形成されたコモン補強層を示しており、コモン
ラインの電流容量を高める場合に、このようなコモン補
強層を形成する場合がある。なお、上記個別電極5a,
5bあるいは櫛歯状コモン電極4a,4bは、基板のガ
ラスグレーズ層9の上に導体層を印刷等によって形成し
たのち、フォトリソ法によって不要部分をエッチングに
より除去することによって形成される。
【0035】各発熱ドット列RO ,RE のドットピッチ
Pは、櫛歯状コモン電極のピッチあるいは個別電極のピ
ッチによって規定される。たとえば、この発熱ドット列
のドットピッチは、125μmに設定することができ
る。しかしながら、各発熱ドット列は、1/2ピッチ分
列方向にずらされているため、後述するように、本願発
明のサーマルプリントヘッドによれば、各発熱ドット列
によって規定されるドットピッチの実質的に2倍の密度
での印字が可能となり、各発熱ドット列RO ,R E のド
ットピッチを125μmとするとき、200dpiの倍
の400dpiの印字密度が達成される。
【0036】駆動IC7の内部には、シフトレジスタ1
4が形成されており、このシフトレジスタ14には、ク
ロックパルスパッドCPICからのクロックパルス信号に
したがい、データインパッドDINから入力される印字デ
ータがシルアル入力される。そして、ストローブパッド
STRICから入力されるストローブ信号により上記シフ
トレジスタ内ないしラッチレジスタ内に保持されている
印字データにしたがい、選択された出力パッド8ないし
これに導通する個別電極5がオンとされる。
【0037】図3は、本願発明のサーマルプリントヘッ
ドの制御回路例を、図5は制御タイミングチャート例を
示している。クロックパルスCPは、クロックパルス振
り分け回路12によって奇数パルスCPO および偶数パ
ルスCPE に振り分けられる。データ選択回路13は、
データ選択信号DSEL により、駆動IC内のシフトレジ
スタに、奇数ビット・データDO を入力しうる状態と、
偶数ビット・データD E を入力しるう状態とを選択しう
る。図3に示す状態は、奇数ビット・データD O を駆動
IC7に入力しうる状態を示しており、所定ビット数の
印字データDATAは、奇数クロックパルスCPO に応
じて、奇数ビット・データDO のみが駆動IC7内のシ
フトレジスタ14にシリアル入力される。
【0038】図3において、符号15は、シフトレジス
タからなるメモリM1 〜M5 を5段連結してなる遅延回
路を示している。この遅延回路15の第1段メモリM1
には、入力印字データDATAのうちの偶数ビット・デ
ータDE が偶数クロックパルスCPE に応じて入力保持
されている。いったんこの第1段メモリM1 に入力され
た偶数ビット・データDE は、たとえばデータ選択信号
SEL の切り換わりタイミングに応じて、順次後続段の
メモリM2 〜M5 に転送されてゆく。
【0039】ところで、本実施例においては、記録紙の
送り方向は図に矢印で示す方向であり、したがって、第
1の発熱ドット列RO が奇数ビット・データDO にした
がって駆動され、第2の発熱ドット列RE が、偶数ビッ
ト・データDE によって駆動されることになる。
【0040】今、簡単のため、図4に示すパターンを印
字するものとして、図5のタイミングチャートを参照し
て、図3の制御回路による本願発明のサーマルプリント
ヘッドの制御方法を説明する。
【0041】図3に示すように、各印字周期において各
行の印字データDATAがクロックパルスCPによって
それぞれ2回ずつ入力される。
【0042】第1印字周期において1行目の1回目の印
字データ(1−1)が制御回路に入力されてくると、デ
ータ選択信号DSEL は、奇数ビット・データ入力状態が
選択されているから、奇数クロックパルス信号CPE
よって、上記1行目の印字データのうち、奇数ビット・
データDO1が、駆動IC7内のシフトレジスタ14に入
力される。一方、上記1行目のデータのうち、偶数ビッ
ト・データDE1は、偶数クロックパルスCPE にしたが
って、前述したように、第1段メモリM1 に保持され
る。
【0043】ラッチ信号LAICのタイミングにより上記
シフトレジスタのデータがラッチレジスタ16に転送さ
れると、第1コモンラインCOMO が選択された状態に
おいて、このラッチレジスタ内の1行目の奇数ビット・
データDO1に基づき、ストローブ信号STRICにより、
第1の発熱ドット列RO が駆動される。
【0044】データ選択信号DSEL が偶数ビット・デー
タ入力状態に切り換わった後、遅延回路内のメモリの偶
数ビット・データDE1は、1行目の印字データの2回目
の入力(1−2)における偶数クロックパルスCPE
よってそれぞれ後続段に転送されるが、この時点では、
第1段のメモリM1 のデータが第2段のメモリM2 に転
送されるだけである。したがって、第1印字周期の2回
目のラッチ信号およびストローブ信号が入力されても、
駆動ICのシフトレジスタに入力されるべき偶数ビット
・データは、いまだ存在しない。したがって、この時点
では、第2の発熱ドット列RE の駆動はいまだ行われな
い。
【0045】次に、データ選択信号DSEL が再び奇数ビ
ット・データ入力状態に切り換わると、第2印字周期に
移り、記録紙が1ピッチ送られるとともに制御回路に2
行目印字データの1回目の入力(2−1)が行われる。
前述と同様にして、そのうちの奇数ビット・データDO2
が駆動IC内のシフトレジスタ14に入力されるととも
に、偶数ビット・データDE2が遅延回路内の第1段メモ
リM1 に入力される。このとき、第2段メモリM2 に保
持されていた1行目の偶数ビット・データDE1は、第3
段メモリM3 に転送される。
【0046】そして、ラッチ信号LAICおよびストロー
ブ信号STRICの入力により、シフトレジスタ14から
ラッチレジスタ16に転送された2行目の奇数ビット・
データDO2に基づき、第1コモンラインCOMO が選択
された状態において第1の発熱ドット列RO が駆動され
る。
【0047】次いで、データ選択信号DSEL が偶数ビッ
ト・データ入力状態に切り換わり、遅延回路15内の各
データが2行目の印字データの2回目の入力(2−2)
における偶数クロックパルスCPE によって、それぞれ
後続段のメモリに転送されるが、いまだ第5段のメモリ
5 にはデータが存在しないため、この時点でのラッチ
信号およびストローブ信号によっても、第2の発熱ドッ
ト列RE は駆動されない。
【0048】次に、データ選択信号DSEL 再度奇数デー
タ入力状態に切り換わると、第3印字周期に移り、記録
紙が1ピッチ送られるとともに3行目の印字データの1
回目の入力(3−1)が行われる。そのうちの奇数ビッ
ト・データDO3が駆動IC内のシフトレジスタ14に入
力されるともに、偶数ビット・データDE3が遅延回路1
5内の第1段のメモリM1 に転送される。この時点で、
遅延回路15内の第1段メモリM1 には、3行目の偶数
ビット・データDE3が、第3段メモリM3 には2行目の
偶数ビット・データDE2が、第5段メモリM5 には1行
目の偶数ビット・データDE1がそれぞれ保持されている
ことになる。
【0049】この第3印字周期における1回目のラッチ
信号およびストローブ信号の入力により、駆動IC7内
のシフトレジスタ14からラッチレジスタ16に転送さ
れた3行目の奇数ビット・データDO3に基づき、第1コ
モンラインCOMO が選択された状態において、第1の
発熱ドット列RO が駆動される。
【0050】次に、データ選択信号DSEL が偶数データ
入力状態に切り換わると、3行目の印字データの2回目
の入力(3−2)における偶数クロックパルスCPE
よって、遅延回路内の各メモリに保持されていたデータ
が、それぞれ後続段のメモリに転送される。このとき、
第5段メモリM5 に保持されていた1行目の偶数ビット
・データDE1が、駆動IC7のシフトレジスタ14に転
送される。そして、この第3印字周期における2回目の
ラッチ信号およびストローブ信号の入力により、このシ
フトレジスタ14からラッチレジスタ16に転送された
1行目の偶数ビット・データDE1にしがたい、第2のコ
モンラインCOME が選択された状態において、第2の
発熱ドット列RE が駆動される。このとき初めて、1行
目の印字データによる印字が、第2の発熱ドット列の位
置において完結することになる。
【0051】以下同様にして各行の印字は、その奇数ド
ットについては第1の発熱ドット列RO によって印字さ
れ、偶数ドットについては、2ピッチの紙送りの後、第
2の発熱ドット列RE によって印字されることにより完
結するのである。
【0052】図6は、本願発明のサーマルプリントヘッ
ドの第二の実施例を示している。図1に示した第一の実
施例との相違点は、各櫛歯状コモン電極4a,4bの発
熱抵抗体長手方向の幅を拡張し、一対の櫛歯状コモン電
極間で規定される発熱ドットの長さを短縮し、第1の発
熱ドット列RO の発熱ドットと、第2の発熱ドット列R
E の発熱ドットの重なりを少なくしている点である。こ
のように構成することにより、より精細度の高い印字を
達成することができるようになる。
【0053】以上説明してきたように、本願発明のサー
マルプリントヘッドによれば、とりわけ厚膜型のサーマ
ルプリントヘッドにおいて、一つの発熱ドット列によっ
て達成しうる印字密度の倍の密度での印字を簡便に達成
することができる。しかも、各発熱ドット列のドット
を、共通の個別電極を介して一つの駆動ICによって駆
動するようにしていることから、基板上に搭載される駆
動ICの個数を従前の半分とすることが可能となる。そ
の結果、製造コストが低減されるのみならず、サーマル
プリントヘッドそれ自体の小型化を促進することができ
る。
【0054】また、第1の発熱ドット列RO と第2の発
熱ドット列RE との間にコモンラインを配設する必要が
なくなるため、第1および第2の発熱ドット列を可能な
限り近接して配置することができるようになり、その結
果、両発熱ドット列に感熱記録紙を同時に接触させるた
めのプラテン径を小さくすることができ、このサーマル
プリントヘッドを用いた印字装置の大型化を回避するこ
とができる。
【0055】もちろん、本願発明の範囲は上述した実施
例に限定されるものではない。各発熱ドット列の長さ
は、A4サイズ印字用あるいはB5サイズ印字用等とし
て、適宜選択することが可能である。これにともない、
基板上に搭載される駆動ICの個数も、内蔵されるシフ
トレジスタのビット数に応じて、適宜変更される。こう
して複数個搭載される駆動IC間の電気的な接続は、従
前の一般的なサーマルプリントヘッドにおけるものと同
様とすればよい。すなわち、データインパッドと、デー
タアウトパッド間を基板上に設けたパターンを介する等
してカスケード接続する一方、クロックパルス信号、ス
トローブ信号、ラッチ信号等が、各駆動ICに対して共
通的に入力されるようにする。また、ロジック電源ある
いはグランド配線等についても、同様である。
【0056】さらに、上述においては、本願発明のサー
マルプリントヘッドの制御方法の一例を示したが、かか
る制御方法は、上述した例に限定されない。
【0057】要は、紙送りが停止している一つの印字周
期内において、第1の発熱ドット列による奇数ドットの
印字と、第2の発熱ドット列による偶数ドットの印字を
所定のように行うようにすればよい。
【0058】また、図3に示される制御回路中、遅延手
段等は、サーマルプリントヘッド上に設ける他、別体の
制御基板に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のサーマルプリントヘッドの一実施例
の部分拡大平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】本願発明のサーマルプリントヘッドの制御回路
例である。
【図4】簡略化して示す印字パターン例を示す図であ
る。
【図5】図3に示される制御回路例を用いて図4の印字
パターンを印字するための制御方法を示すタイミングチ
ャートである。
【図6】本願発明のサーマルプリントヘッドの第二の実
施例の部分拡大平面図である。
【符号の説明】
1 サーマルプリントヘッド 2 基板 RO 第1の発熱ドット列 RE 第2の発熱ドット列 4a,4b 櫛歯状コモン配線 5a,5b 個別電極 7 駆動IC

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1の発熱ドット列と第2の発
    熱ドット列が所定間隔を開けて平行に配置されてなるサ
    ーマルプリントヘッドであって、 各発熱ドット列は、所定幅を有する帯状の発熱抵抗体の
    下層にこの発熱抵抗体を横断するようにして櫛歯状のコ
    モン電極と、各コモン電極間に延入する個別電極を設け
    ることによって形成されており、 各発熱ドット列は、発熱ドットピッチの1/2ピッチ分
    列方向に互いにずらされており、かつ、 第1の発熱ドット列における各個別電極は、これらに対
    して1/2ピッチずれて位置する第2の発熱ドット列に
    おける個別電極にそれぞれ接続されており、上記各個別
    電極はさらに第1の発熱ドット列の外側に延伸されて駆
    動ICに接続されており、 上記第1の発熱ドット列における各コモン電極は第1の
    コモンラインに接続されているとともに、上記第2の発
    熱ドット列における各コモン電極は第2のコモンライン
    に接続されており、 上記駆動ICにより、第1の発熱ドット列と第2の発熱
    ドット列の双方を駆動できるように構成したことを特徴
    とする、サーマルプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 上記第1のコモンラインは上記駆動IC
    の下を潜るようにして配置されているとともに、上記第
    2のコモンラインは基板の一側縁に沿って配置されてい
    ることを特徴とする、請求項1のサーマルプリントヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 上記第1の発熱ドット列と上記第2の発
    熱ドット列の中心間距離は、紙送りピッチの整数倍に設
    定されている、請求項1または2のサーマルプリントヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 各コモン電極における上記発熱抵抗体の
    下層に位置する部分の幅を、第1の発熱ドット列の発熱
    ドットと第2の発熱ドット列の発熱ドットとの重なりが
    少なくなるように拡張されている、請求項1ないし3の
    いずれかのサーマルプリントヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかのサーマル
    プリントヘッドの制御方法であって、 所定ビット数の印字データを奇数ビット・データと偶数
    ビット・データに分離するとともに上記偶数ビット・デ
    ータを遅延手段に入力する一方、 紙送りが停止している同一の印字周期内において、上記
    駆動ICに上記奇数ビット・データを入力して行う第1
    発熱ドット列の駆動と、これに引き続いて上記駆動IC
    に上記遅延手段からの偶数ビット・データを入力して行
    う第2発熱ドット列の駆動とを順次実行することを特徴
    とする、サーマルプリントヘッドの制御方法。
  6. 【請求項6】 上記遅延手段は、上記サーマルプリント
    ヘッドにおける第1の発熱ドット列と第2の発熱ドット
    列の中心間距離に対応して、所定回数の印字周期の間、
    上記偶数ビット・データを保持するように構成されてい
    る、請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 上記遅延手段は、複数段のシフトレジス
    タによって構成されている、請求項6の方法。
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JP2008296403A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Tohoku Ricoh Co Ltd 感熱孔版印刷装置

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