JP4906951B2 - サーマルヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、感熱式プリンタや熱転写式プリンタ、FAX等で用いられ、発熱体素子を列状に配置したライン型サーマルヘッドに関し、特に、発熱体素子駆動用集積回路の個数を削減できる構成として低コスト化を図るライン型サーマルヘッドに関する。
従来、感熱式プリンタや熱転写式プリンタ、FAX等にて用いられているサーマルヘッドは、発熱体素子を列状に配置したライン型サーマルヘッドである。
そこで、図1に、従来のライン型サーマルヘッドについて、その概略構成を示す。
複数の発熱体素子21乃至22nが、基板の片面上に互いに絶縁された状態で、一列に配置されている。この数は、1ラインのドット数である。図1では、2n個の発熱体素子が示されている。これらの発熱体素子21乃至22nに通電されると、各発熱体素子は、この通電によってジュール熱を発し、対向して密着される感熱紙又は転写フィルム等に熱エネルギを供給するものである。
一列に配置された各発熱体素子に通電するため、共通電極1が、各発熱体素子の配置面と同じ側の絶縁基板面上において、各発熱体素子が形成する列と平行になるように配線されている。この共通電極1の平行部には、各発熱体素子に通電するため、発熱体素子の数に対応して複数の個別電極11乃至12nが備えられており、各個別電極が対応する各発熱体素子の一端に接続されている。各個別電極により、各発熱体素子に共通電極1から電圧を印加することができる。
共通電極1の他端は、基板上で、給電点まで延びている。
発熱体素子21乃至22nのそれぞれには、個別電極が接続されるのとは反対側に、駆動電極31乃至32nがそれぞれ設けられている。
発熱体駆動用集積回路装置(以下、駆動用ICという。)4及び5が、基板上に取り付けられ、駆動用IC4及び5に設けられた駆動用端子と、駆動電極31乃至32nとの間は、それぞれ導体パターンで接続されている。
図1では、駆動用IC4の各駆動用端子が、駆動電極21乃至2nにそれぞれ接続され、駆動用IC5の各駆動端子が、駆動電極2n+1乃至2nにそれぞれ接続されている。従って、2つの駆動用IC4及び5は、2n個の発熱体素子をn個ずつ分担しており、それぞれの駆動用ICが、n個の発熱体素子を選択的に通電し駆動するものである。駆動用ICは、発熱体素子の数に応じて、適宜複数のもので分担するように設けられる。
このように、従来のライン型サーマルヘッドにおいては、個別電極11乃至12nと駆動用ICの駆動端子はl対lに接続されているため、サーマルヘッド内の総発熱体素子数をN、駆動用ICが有する駆動端子数をmとした場合、必要となる駆動用ICの数はN/mとなる(Nがmの整数倍である必要がある)。
ところで、近年、ライン型サーマルヘッドを内蔵した感熱式プリンタ(サーマルプリンタ)は、静粛性や保守性、高速印字等の特徴があり、また使用される感熱紙の保存性の向上も伴って、金融ATM、POSシステム、可撤型端末装置等における印刷での需要が高まっている。
しかしながら、一方では、プリンタの低価格化に対する市場要求も高くなっている。この要求を満足するためには、サーマルプリンタの主要部品の中でコスト比率の高いサーマルヘッド部分のコスト削減が必須となっている。
さらに、サーマルヘッド単体におけるコスト構成を見た場合、発熱体駆動用ICのコストが構成比率的に一番大きく、発熱体駆動用ICの削減が可能となれば、サーマルヘッド、惹いてはサーマルプリンタを安価で提供することができる。しかし、印字精度の向上による発熱体素子数の増加に伴って、駆動用ICも増加しなければならないが、この増加は、サーマルヘッドの生産コストを増加するものである。
本発明では、上記の課題に鑑みてなされており、サーマルヘッドを低価格で提供するため、発熱体駆動用ICの個数を削減することが可能なサーマルヘッドの構成とすることを目的としている。
そこで、上記課題を解決するために、本発明では、サーマルヘッドにおいて、絶縁基板上に列状に配置された複数の発熱体素子と、前記絶縁基板上に配置され、前記発熱体素子の各々の一端が接続されており、前記発熱体素子を同数の2つの群に分けて該群毎に給電する2つの共通電極と、前記発熱体素子を駆動する入力データに応じて、前記群毎に、前記発熱体素子の各々の他端に通電信号を供給する複数の出力端子を有する制御回路と、前記出力端子と前記他端とを接続する導電体とを備えている。
そして、前記発熱体素子を2×nの群に分け、該群毎に、前記共通電極を設け、隣接する2つの群における前記発熱体素子を通電制御するn個の前記制御回路を有し、前記制御回路へのデータ入力は、全ての前記制御回路をカスケード接続した単一の信号線によるか、制御回路毎に一つの信号線が割り当てられているか、又は前記制御回路の複数をカスケード接続し、カスケード接続された前記制御回路毎の複数の信号線により行われる。
また、前記共通電極と、前記発熱体素子と、前記他端に接続される導体パターンとが、前記絶縁基板の同一面上に形成されるようにした。
さらに、前記制御回路は、パッケージに収納され、前記出力端子が、前記パッケージの表面に設けられており、前記パッケージは、該パッケージの長手方向の中心線が前記発熱体素子の列線に対して角度を有し、前記出力端子の各々は、各発熱体素子に接続された前記導電体とボンディングワイヤで接続されるか、又は異なる前記群に含まれる各一つの発熱体素子に接続された2つの導電体とボンディングワイヤで接続される。
また、前記制御回路は、前記群に対応する発熱体素子駆動データを入力とするシフトレジスタ回路を含んでおり、該シフトレジスタ回路へのデータ入力方向を切り換えることにより、前記群毎に、前記通電信号パターンを変更することができ、あるいは前記群に対応する発熱体素子駆動データを一時的にラッチするラッチレジスタ回路を含んでおり、該ラッチレジスタ回路への前記データの読み込みとき、又は該ラッチレジスタ回路からラッチした前記データを読み出すとき、前記群毎に、前記通電信号パターンを変更することができるようにした。
以上のように、本発明によれば、サーマルヘッドの印字機能を劣化させることなく、発熱体駆動用ICの数を従来のサーマルヘッドにおける数の半分で実現することが可能となり、安価なサーマルヘッドを提供することができる。
従来のサーマルヘッドの概略構成を示す図である。 本発明による実施形態おけるサーマルヘッドの概略構成を示す図である。 図2に示した本実施形態のサーマルヘッドにおける発熱体駆動の等価回路を示す図である。 図3に示した回路構成における動作タイミングチャートを説明する図である。 本発明の他の実施形態によるサーマルヘッドの概略構成を示す図である。 図5による発熱体駆動用ICへのデータ入力についての第1の具体例である。 図5による発熱体駆動用ICへのデータ入力についての第2の具体例である。 図5による発熱体駆動用ICへのデータ入力についての第1の具体例である。 本実施形態による発熱体駆動用ICのサーマルヘッドにおける配置例である。 本実施形態における発熱体駆動用ICへのワイヤボンディングの具体例を示す図である。 本実施形態によるシフトレジスタ回路を用いて鏡像変換を行う具体例を示す図である。
本発明による実施形態について、図2乃至図11を参照しながら説明する。
図2に、本実施形態によるサーマルヘッドの概略構成を示している。2n個の発熱体素子21乃至22nが、絶縁基板上で一列に配置され、各発熱体素子は、個別電極11乃至12nと駆動電極31乃至32nとに接続されて通電されるライン型サーマルヘッドであるところは、図1に示されたライン型サーマルヘッドと同様である。図2において、同様の構成には、同じ符号を付した。
本実施形態のサーマルヘッドの構成が、図1の従来のサーマルヘッドと大きく異なる点は、次のとおりである。
(a)従来のサーマルヘッドでは、共通電極が、発熱体素子列に平行して一体的に形成されていたのに対し、本実施形態のサーマルヘッドの共通電極は、複数に分割され、発熱体素子列の中央部で、又は複数に分割された部分で分けて、各発熱体素子に接続されている。
(b) 発熱体駆動用ICに設けられた駆動端子の一つの端子で駆動できる発熱体素子を2個としている。
(c) 共通電極、個別電極及び導体パターンを基板上の単一層で形成している。
図2に示したサーマルヘッドの構成は、発熱体素子列の中央部に対応して、共通電極1を2分割して、共通電極1−1及び1−2とした場合である。
共通電極1−1に設けられた個別電極21乃至2nが、発熱体素子11乃至1nにそれぞれ接続され、共通電極1−2に設けられた個別電極1n+1乃至12nが、発熱体素子21乃至22nにそれぞれ接続されており、発熱体素子のn個ずつを分けて、2つの共通電極でそれぞれのグループに電圧を供給できる。
そして、発熱体素子21乃至2nに設けられた駆動電極31乃至3nと、駆動用ICパッケージ6に備えられた駆動端子63との間には、導体パターン61がそれぞれを接続するように形成されている。この導体パターンは、例えば、基板上にプリント配線により形成される。
また、発熱体素子2n+1乃至22nに設けられた駆動電極3n+1乃至32nと、駆動用ICパッケージ6に備えられた駆動端子63との間には、導体パターン62がそれぞれを接続するように形成されている。
なお、駆動端子63と、導体パターン61及び62との接続の仕方については後述する。
このような導体パターンの接続構成とすることにより、2n個の発熱体素子からなる素子列を、n個毎の2つの素子列に分けて発熱駆動することができる。そのため、発熱体素子列を駆動する駆動用ICパッケージ6が一つで済む。そして、共通電極1−1及び1−2と、発熱体素子21乃至22nと、導体パターン61及び62とを、基板の片側同一面上において、多層とすることなく単一層で形成することができる。
これらのことにより、サーマルヘッドの製造コストを低減できるばかりでなく、サーマルヘッド自体の小型化を図ることができる。
ここで、発熱体素子21乃至22nで形成する一列によって、1ラインを印字するものと考える。そうすると、発熱体素子21乃至22nを2グループに分け、一つの駆動用ICで各発熱体素子を駆動しようとするには、1ラインを印字できるように、発熱体素子列の駆動タイミングを考慮した回路構成とする必要がある。
図3に、本実施形態によるサーマルヘッドに搭載する駆動用ICの等価回路を示す。
図3において、図2と同様の部分には、同じ符号を付した。ただ、共通電極1−1及び1−2に対して、電圧供給端子COM1及びCOM2とした。同図で見て、駆動端子63より下の部分が、駆動用ICの主要回路を形成している。
駆動用ICの主要回路は、ナンド回路7、ラッチレジスタ回路8、そしてシフトレジスタ回路9で構成される。ここで、ナンド回路7におけるナンド回路A1乃至Anは、発熱体素子の1グループを形成する発熱体素子の数だけ、つまり、図2に対応してn個が用意され、発熱体素子の発熱駆動のための駆動スイッチ手段として機能している。
ナンド回路A1乃至Anの入力には、ラッチレジスタ回路8の出力と、通電制御信号STBとが接続される。
シフトレジスタ回路9は、データ入力同期クロック信号CLKに応じて、発熱体素子の1グループ分のデータを1ビットずつシフトしながら入力できる。データ入力信号Diは、レジスタSn側から入力され、順次レジスタS1までシフトして1グループ分のデータをレジストする。
このように、データ入力信号DiをレジスタSn側から入力する理由を説明する。発熱体素子を発熱駆動する信号が、発熱体素子21から2nへの順番で送信されてくるため、仮に、送信されたデータをレジスタS1から入力した場合、1グループ分のデータがシフトレジスタ回路9へ入力がされた後、ラッチ回路8にレジストされたデータをそのまま出力すると、ラッチレジスタ回路8に出力されるデータ配列が、発熱体素子21から2nの順と逆になってしまう。
そのため、そのデータ配列が発熱体素子の配列順にラッチレジスタ回路8から駆動出力が送出されるように、シフトレジスタ回路9からラッチレジスタ回路8にデータ送出するとき、あるいは、ラッチレジスタ回路8から駆動出力をナンド回路7に送出するとき、各発熱体素子への駆動出力が入力データ配列順になるように、特別に、論理回路を組み込まなくてはならない。
この論理回路を組み込まなくてもよいようにしたものであり、シフトレジスタ回路9への入力データをレジスタSn側から入力すると、例えば、発熱体素子21へのデータが、レジスタS1にレジストされるので、レジスタS1のデータをそのままラッチレジスタ回路8のレジスタF1にラッチすれば、発熱体素子21に対応するデータが出力され、発熱駆動することができる。
ただ、本実施形態では、導体パターン61及び62が交差しないように、導体パターン61及び62を基板上で引き回したことから、基本的に、発熱体素子グループ21乃至2nと発熱体素子グループ2n+1乃至22nとは、配線上では互いにシンメトリの関係となる。そのため、例えば、サーマルヘッドの駆動制御側で、一行分の文字データを、lドットライン単位で印字データを展開しながら印字を行なう場合には、発熱体素子グループ2n+1乃至22nへ通電するときの入力データは、発熱体素子グループ21乃至2nに転送するデータイメージに対し、左右反転した(鏡像変換)形態によって、データを入力する必要がある。
従って、図3の等価回路の入力端子Diには、発熱体素子グループ2n+1乃至22nへ通電する入力データDiは、シフトレジスタ回路9に入力される以前に、左右反転されたデータ配列に変換されているものとする。
このように構成された回路の動作について、図4のタイムチャートを参照して説明する。
データ入力端子に、データ入力信号Diとして、1ライン分のデータD1、D2が順次入力されるものとする。
先ず、データD1に対して、シフトレジスタ回路9では、同期クロック信号CLK毎に、データD1内の1発熱体素子駆動データ毎に、レジスタSnからS1へ入力された順にシフトしながらレジストする。
シフトレジスタ回路9に、データD1内の全てのデータがレジストされると、ラッチ信号LATがラッチ回路8に入力される。このとき、ラッチ回路8は、シフトレジスタ回路9から、対応するデータを取り込み、ラッチする。例えば、レジスタS1のデータは、レジスタF1に、レジスタS2のデータは、レジスタF2にというように、それぞれラッチされる。
データD1内の全てのデータがラッチされたところで、通信制御信号STBをハイ(H)レベルにしてナンド回路7に供給する。このとき、共通電極1−1の電圧供給端子COM1に通電電圧を供給する。そこで、例えば、レジスタF1に駆動データが存在するときには、ナンド回路A1の2入力が共にハイ(H)レベルであるので、ナンド回路A1の出力は、ロー(L)レベルとなる。ところが、電圧供給端子COM1には、通電電圧のハイ(H)レベルが供給されるので、発熱体素子21は、このレベル差によって発熱駆動される。このように、他のレジスタF2乃至Fnに駆動データが存在すれば、それに対応する各発熱体素子を発熱駆動できる。
一方、データD2については、データD1内のデータ全てがラッチレジスタ回路8にラッチされた後、直ちに、データD1と同様の手順でシフトレジスタ回路9に入力を行うことにする。そのようにすると、時間的な遅れを生じさせることがない。
データD1に対応するラッチレジスタ回路8のラッチデータが、発熱体素子21乃至2nを駆動し終わった時点では、データD2内の全てのデータは、シフトレジスタ回路9に入力されているので、ラッチ信号LATをラッチレジスタ回路8に供給し、シフトレジスタ回路9のデータをラッチレジスタ回路8に取り込みラッチする。
そして、通電制御信号STBをハイ(H)レベルにし、さらに、共通電極1−2の電圧供給端子COM2をハイ(H)レベルにする。ここでは、共通電極1−1の電圧供給端子COM1には、ロー(L)レベルが供給されているので、発熱体素子21乃至2nには、通電されることがない。ラッチレジスタ回路8に、発熱体素子2n+1乃至22nに対応する駆動データがラッチされていれば、ナンド回路A1乃至Anが動作することにより、発熱体素子2n+1乃至22nを発熱駆動できる。
このようにして、データD3以降の入力データDiに対しても、以上の手順と同様に処理され、発熱体素子列を発熱駆動する。
これまでは、サーマルヘッドを構成する発熱体素子列を2グループとし、共通電極を2分割した具体例で説明してきたが、必ずしもこれに限定されるものでなく、発熱体素子数に応じて多数分割としてもよい。
例えば、図5に示すように、4分割にしてもよい。発熱体素子列を、発熱体素子21乃至2m、2m+1乃至22m、22m+1乃至23m、そして23m+1乃至24mのような4グループに分割し、各グループに対応させて共通電極11乃至14を配置する。
従来のサーマルヘッドでは、駆動用ICが4つ必要であったが、この4分割の例では、駆動用IC10及び11の2つで済み、個数を削減できる。そして、共通電極の数が増えても、図5に示されるように、基板面上で、並列配置することができ、発熱体素子列や導体パターンを、一層で同一平面上に形成することができる。
さらに、発熱体素子列を分割して、8つのグループにした場合、駆動用IC15乃至18内の各シフトレジスタ回路へのデータDiの供給の仕方を、図6乃至図8に例示した。
駆動用IC15乃至18の同期を取るため、同期クロック信号CLKが全てのICのクロック入力端子CKに入力される。そして、入力データDiは、各ICのデータ入力端子Diに入力される。
図6の例では、駆動用IC16乃至18は、それぞれの入力端子Diに、前段の駆動用ICのデータ出力端子Doから供給され、順次各々のシフトレジスタ回路に入力される。
また、図7の例では、駆動用IC15乃至18の入力端子Diには、それぞれ独立してデータDi0、Di1、Di2、Di3が供給され、各々のシフトレジスタ回路に並列的に入力される。
さらに、図8の例では、駆動用IC15の入力端子Diに入力されたデータDi0が供給され、駆動用IC16の入力端子Diには、入力データDi0が前段の駆動用IC15の出力端子Doから、データDi0が入力される。そして、同様にして、駆動用IC18の入力端子Diには、駆動用IC17に入力されたデータDi1が供給される。
次に、駆動用ICの配置の仕方によって、サーマルヘッドの小型化を図ることについて説明する。
本実施形態によれば、配線等が多層となることがなく、一層で形成できるので、サーマルヘッドの小型化を図ることができる。しかし、さらにサーマルヘッドの小型化を図るには、基板上での駆動用ICの配置を工夫することにより、用意する基板の面積をより小さくすることが考えられる。その具体例を、図9に示した。
図9の(a)では、図2に示したサーマルヘッドにおける駆動用ICパッケージ6と導体パターン61及び62との関係を示している。
一般的に用いられる発熱体駆動用ICパッケージ6は、長方体であることが多い。図2に示されるように、パッケージ6の長辺を発熱体素子列に平行に配置すると、駆動端子63に接続される導体パターン61を短くすることができる。しかし、同じく駆動端子63に接続される導体パターン62は、導体パターン61との重なりを考慮すると、図示のように迂回する配線となる。
ここで、ICパッケージ6の短辺をa、その長辺をb、そして、導体パターン62の迂回部分の幅をcとする。ICパッケージ6の位置を図9(a)に示した状態で、導体パターンの配線面積を小さくしようとした場合、小さくできる要素は幅cである。しかし、この幅cは、導体パターン62の導体パターン幅や配線密度の関係で、限界がある。そのため、d1=a+cの関係にある幅d1を小さくする必要がある。
このことから、さらに、導体パターン61及び62の引き回しを考慮して、ICパッケージ6の配置を、パッケージ6の長手方向の中心線と発熱体素子群の列線がθの傾斜角を持つように配置する。
このようにICパッケージ6を発熱体素子列に対し傾けて配置すると、幅d1に相当する幅d2は、cosθ×(a2+b21/2 となる。
ここで、a=2mm、b=8mm、c=3mm、θ=45°とした場合、d1=llmmとなり、またd2=4.l2mmとなる。従って、d1−d2=6.88mmだけ、高さ方向の省スペース化が図れる。
これにより、導体パターンの設計余裕度が大きくなるとともに、サーマルヘッドの小型化が実現可能となる。
なお、ICパッケージ6を発熱体素子列に対して傾けるだけでなく、ICパッケージ6自体の配置位置を調整することによっても、発熱体素子列から導体パターンの下端までの幅をより小さくできる。また、ICパッケージ6の傾き方向は、図9(b)に示した傾き方向に限らず、ICパッケージ6の配置位置をずらして、図9(b)に示したICパッケージ6の傾き方向と逆であってもよい。
次に、図2に示した発熱体駆動用ICパッケージ6に設けられた駆動端子63に、導体パターン61及び62を接続する場合について、図10を参照して説明する。
図10では、(a)と(b)において、二通りの接続形態を示している。同図中で、図2と同様の部分には、同じ符号を付し、一部を拡大して示した。
(a)においては、基板上に、導体パターン61及び62とともに、各導体パターンに繋がる接続パッド64を形成しておく。そして、導体パターン62上を跨ぐ形で、駆動用ICパッケージ6を基板上に設置する。そこで、駆動用ICパッケージ6に設けられた駆動端子63と接続パッド64とをボンディングワイヤ65で接続する。
なお、この接続形態では、駆動用ICパッケージ6に設けられた複数の駆動端子63を、該パッケージの長辺の片方に沿って設けておくとよい。また、ボンディングワイヤによる接続形態の代わりに、駆動用ICをボールグリップパッケージとすることもできる。駆動用ICパッケージ6の裏面に、駆動端子としてのボールグリップを設けておき、接続パッド64に接続してもよい。
(b)においては、基板上に、導体パターン61に繋がる接続パッド64と、導体パターン62に繋がる接続パッド66とを離して形成しておく。そして、接続パッド64と66との間に、駆動用ICパッケージ6を設置する。そこで、駆動端子63と接続パッド64とをボンディングワイヤ65によって、また、駆動端子63と接続パッド66とをボンディングワイヤ67によって、それぞれを接続する。
なお、(b)の接続形態においても、駆動端子の設け方は、(a)の接続形態と同様である。
図2でも示されているように、本実施形態においては、導体パターン61及び62が交差しないように、導体パターン61及び62を基板上で引き回したことから、基本的に、発熱体素子グループ21乃至2nと発熱体素子グループ2n+1乃至22nとは、配線上では互いにシンメトリの関係となっている。そのため、発熱体素子グループ2n+1乃至22nへ通電するときの入力データは、発熱体素子グループ21乃至2nに転送するデータイメージに対し、左右反転した(鏡像変換)形態によって、データを入力する必要がある。
図3の等価回路では、lドットライン単位での印字データが、入力データDiとしてシフトレジスタ回路9に入力される前に、各発熱体素子グループのシンメトリ関係に対応して、グループ毎に配列順が反転した入力データに変換されている。そこで、シリアルに送信された入力データDiに対し、発熱体駆動用IC内において、発熱体素子グループ毎に配列順が反転された(鏡像関係)形態に変換した駆動データを作成して通電する場合について説明する。
駆動用IC内のシフトレジスタ回路9の構成を変更して、入力データDiを、発熱体素子グループ毎に配列順が反転された(鏡像関係)形態に変換して転送できるようにした。図11に、そのシフトレジスタ回路19の回路構成を示した。同図では、図3における一グループの発熱体素子数が、n=144の場合を示しており、一ラインのドット数が288である。
シフトレジスタ回路19には、レジスタS1乃至S144が配列されており、同期クロックCLKに同期して、入力データDiが1ビットずつシフトされ、入力される。そこで、選択端子SELに入力される選択信号レベルに応じて、入力データDiが、レジスタS1側から入力される場合と、レジスタS144側から入力される場合とで選択される。
例えば、選択端子SELにハイ(H)レベルの信号が入力されると、増幅器AMP1がアクティブとなり、入力データDiは、レジスタS1側から1ビットずつ入力される。このとき、増幅器AMP2には、インバータINVによりロー(L)レベルが供給されるので、増幅器AMP2は動作せず、レジスタS144側からの入力が阻止される。また、選択端子SELにロー(L)レベルの信号が入力された場合、シフトレジスタ回路19は、逆の動作をする。
このシフトレジスタ回路19を、図3のシフトレジスタ回路9の代わりに組み込むことにより、シリアルで入力された入力データDiに対して、選択端子SELの信号に基づくタイミングで、シフトレジスタ回路19のラッチレジスタ回路8への転送データの配列順を反転することができる。そのため、発熱体素子列における2グループが互いに反転関係で接続されていても、入力データDiのデータ配列に従って、288個の発熱体素子を一ラインで発熱駆動することができるものである。
また、シフトレジスタ回路の入力方向の切り換えにより、入力データDiのデータ配列に従って、発熱体素子の一ラインを発熱駆動する場合を説明したが、ラッチレジスタ回路8のデータラッチ手順、あるいはラッチデータのナンド回路7への転送手順を、発熱体素子グループ毎の発熱駆動タイミングに応じて切り換えることにより、入力データDiのデータ配列に従って、288個の発熱体素子を一ラインで発熱駆動することもできる。
例えば、シフトレジスタ回路9にレジストされたデータを、ラッチレジスタ回路8に転送するとき、レジスタS1乃至SnとレジスタF1乃至Fnとの対応関係について論理を取り、駆動すべき発熱体素子グループ毎に、データ配列を反転させることができる。ナンド回路7へのデータ転送するときに反転させる場合も同様である。
このように、本実施形態では、サーマルヘッドの共通電極を、対応する発熱体素子列の中央部、又は複数に分割して、各発熱体素子に接続したこと、発熱体駆動用ICに設けられた駆動端子の一つの端子で駆動できる発熱体素子を2個としたことにより、共通電極、個別電極及び導体パターンを基板上の単一層で形成することができ、そして発熱体駆動用ICの個数を削減できるので、サーマルヘッドの生産コストを低減でき、小型化を図ることができる。
また、各発熱体素子に電圧供給する共通電極が、複数に分割されても、各共通電極が基板上で互いに交差することがなく、電圧給電点の設計が容易である。
1、1−1、1−2、11〜14 共通電極
2 発熱体素子
3 発熱体個別電極
4〜6、10〜18 発熱体駆動用ICパッケージ
61、62 導体パターン
63 駆動端子
64、66 接続パッド
65、67 ボンディングワイヤ
7 発熱体駆動回路
8 ラッチ回路
9、19 シフトレジスタ回路

Claims (1)

  1. 絶縁基板上に列状に配置された複数の発熱体素子と、前記絶縁基板上に配置され、前記発熱体素子の各々の一端が接続されており、前記発熱体素子を同数の2つの群に分けて該群毎に給電する2つの共通電極と、前記発熱体素子を駆動する入力データに応じて、前記群毎に、前記発熱体素子の各々の他端に通電信号を供給する複数の出力端子を有する制御回路と、前記出力端子と前記他端とを接続する導電体とを有し、
    前記制御回路は、パッケージに収納され、前記出力端子が、前記パッケージの表面に設けられ、さらに、前記パッケージは、該パッケージの長手方向の中心線が前記発熱体素子の列線に対して角度を有し、
    前記制御回路は、前記群に対応する発熱体素子駆動データを入力とするシフトレジスタ回路を含んでおり、該シフトレジスタ回路へのデータ入力方向を切り換えることにより、
    前記群毎に、前記通電信号パターンを変更すること、または、
    前記制御回路は、前記群に対応する発熱体素子駆動データを一時的にラッチするラッチレジスタ回路を含んでおり、該ラッチレジスタ回路への前記データの読み込むとき、又は該ラッチレジスタ回路からラッチした前記データを読み出すとき、前記群毎に、前記通電信号パターンを変更すること
    を特徴とするサーマルヘッド。
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