JPH058429A - サーマルヘツド駆動回路装置および印字装置 - Google Patents

サーマルヘツド駆動回路装置および印字装置

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JPH058429A
JPH058429A JP3162902A JP16290291A JPH058429A JP H058429 A JPH058429 A JP H058429A JP 3162902 A JP3162902 A JP 3162902A JP 16290291 A JP16290291 A JP 16290291A JP H058429 A JPH058429 A JP H058429A
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JP
Japan
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circuit
power supply
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heating resistor
thermal head
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JP3162902A
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Inventor
Shigeo Ota
茂雄 太田
Fumiaki Tagashira
史明 田頭
Shingo Oyama
真吾 大山
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制御回路で印字データを2分する必要のない、
厚膜センタータイプのサーマルヘッドを提供すること。 【構成】サーマルヘッド側に、発熱抵抗体R1 〜RN
同数のビットセルD1、…、DNを持つシフトレジスタ7
と、同数の記憶セルLA1 〜LAN を持つラッチ回路8
を設け、さらに、ラッチ回路8の出力側にゲート回路6
を設ける。また電源ラインにはゲート回路6と同期して
動作する電源切替回路12を設ける。電源切替回路12
が電源ラインC1 に電圧を供給するタイミングで、ゲー
ト回路6は、先ず電源ラインC1 に対するn個のデータ
を出力する。このn個のデータについての印字が終われ
ば、次に、電源ラインC2 に電圧が供給されるタイミン
グで、電源ラインC2 に対するn個のデータを出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はセンタータイプ用のサ
ーマルヘッド駆動回路装置および、このようなサーマル
ヘッド駆動回路装置を利用する印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】センタータイプのサーマルヘッドを有す
る従来の印字装置は、例えば図4のような構成をしてい
る。すなわち、従来の印字装置は、センタータイプのサ
ーマルヘッドを有するサーマルヘッド駆動回路21と、
サーマルヘッド駆動回路21とは別に設置されサーマル
ヘッド回路21の動作を制御する制御回路31とで構成
される。また、サーマルヘッド駆動回路21は、N個の
発熱抵抗体R1 、R2 、…、RN がライン状に配列され
る発熱抵抗体列22と、発熱抵抗体列22の一端から各
発熱抵抗体の端部毎に1つおいて、発熱抵抗体列22の
ライン方向と直交する方向の一方側に導出されるリード
電極23-0、23-1、…、23-nと、これらのリード電
極23-0、23-1、…、23-nと交互に各発熱抵抗体の
端部からライン方向と直交する方向の他方側に導出され
るリード電極24-1、24-2、…、24-nと、それぞれ
ダイオードDを介してリード電極23-0、23-1、…、
23 -nに互いに1つおきに接続される一対の電源ライン
25-1、25-2と、他方のリード電極24-1、24-2
…、24-nに、2値信号を出力するドライバ回路26と
で構成されている。
【0003】ドライバ回路26は、n個のビットセルD
1 、…、Dn で構成され、印字すべきデータを記憶する
シフトレジスタ27と、同じくn個の記憶セルLA1
…、LAn を有し、このシフトレジスタ27の各ビット
セルの出力をラッチするラッチ回路28と、このラッチ
回路28の各記憶セルとイネーブル信号を入力に受ける
AND回路29-1、…、29-nと、このAND回路29
-1、…、29-nからのデータに応じてリード電極2
-1、24-2、…、24-nを個別に駆動するNOT回路
(ドライブ素子)30-1、30-2、…、30-nから構成
されている。
【0004】ここで、N個の発熱抵抗体R1 、…、RN
は、それぞれN個の印字ドットを形成しており、電源ラ
イン25-1、25-2からの電流が各発熱抵抗体に流れる
と、該当するドットが印字される。そして、発熱抵抗体
に電流が流れるか否かは、ドライバ回路26(NOT回
路)の出力値で決まり、ドライバ回路26の出力がLレ
ベルの場合は電源ラインからの電流が流れる。なお、こ
の図はN個の発熱抵抗体によって1列に印字ラインを形
成し、1個のイネーブル信号でドライブする場合を示し
ているが、一般には、N個の発熱抵抗体で1列の印字ラ
インを形成し、複数個のイネーブル信号でドライブして
いる。
【0005】次に、制御回路31がどのように動作し
て、各発熱抵抗体R1、…、RN に電流を流すかを図5
に従って説明する。尚、図5に示すDI、CP、LAT
CH、C1、C2、ENABLEの各波形は、制御回路
31からサーマルヘッド駆動回路21に出力される信号
の動作タイミングを示したものである。つまり、DIは
シフトレジスタ27へ出力されるHまたはLレベルのデ
ータであり、CPはシフトレジスタ27に供給されるク
ロックパルスであり、LATCHはシフトレジスタ27
の各ビットデータをラッチ回路28に出力するラッチ信
号であり、またイネーブル信号はラッチ回路28のデー
タをNOT回路30-1、…、30-nに加えるためのイネ
ーブル信号である。
【0006】以下、N個の発熱抵抗体の処理について、
制御回路31とサーマルヘッド駆動回路21の動作を説
明する。制御回路31は、最初に、Nビットからなる印
字データを、電源ライン25-1に対するn(n=N/
2)ビットのデータと電源ライン25-2に対するnビッ
トのデータとに分離する。つまり、電源ライン25-1
らの電流で動作するn個の発熱抵抗体(R4i、R4i+1
1 )に対するデータ(以下C1 データ群という)と、
電源ラインC2 からの電流で動作するn個の発熱抵抗体
(R4i-1、R4i-2とRN )に対するデータ(以下C2
ータ群)に分離する(尚、ここでiは、i=1〜(N−
2)/4である)。そして、制御回路31は、クロック
パルスCPに同期して、C1 データ群(nビットのデー
タ)を、T 1 〜T2 のタイミングでシフトレジスタ27
に1ビットごとに出力する。この処理により、シフトレ
ジスタ27の各ビットセルにはnビットのC1 データ群
が記憶されることになる。その後、T3 で、制御回路3
1は、LATCH(ラッチ)パルスを出力するので、こ
のT3 のタイミングでシフトレジスタ27の各データが
ラッチ回路28の各記憶セルに入力される。次にT
4 で、制御回路31は、イネーブル信号ENABLEを
Hレベルにすると共に、電源ライン25-1に対して電源
電圧を供給する。すると、ラッチ回路28の出力信号は
ANDゲート29-1、…、29-nとNOT回路30-1
…、30-nを介して、リード電極24-1、…、24-n
加わるので、リード電極24-1、…、24-nの電圧がL
レベルであれば電源ライン25-1からの電流がリード電
極23-0、23-2、…、23n-1 、各ダイオードDを介
して流れ、電流の流れる発熱抵抗体の位置のドットが印
字される。
【0007】以上の処理でC1 データ群についての印字
が終わるが、C1 データ群についての印字がされている
間、制御回路31は、T3 以降、C2 データ群のnビッ
トのデータを順次シフトレジスタ27に出力している。
従って、C1 データ群についての印字が終わった後、制
御回路31は、T6 でラッチ信号LATCHを出力した
後、T7 〜T8 の間、電源ライン25-2とイネーブル信
号ENABLEをHレベルにしてC2 データ群のデータ
を印字する。
【0008】以下の処理で1列の印字ラインの印字が終
わるが、1列の印字ラインの印字を複数のイネーブル信
号で順次時分割で印字する場合は、イネーブル信号毎に
上記と同様の処理をする。例えば1印字ラインが4個の
イネーブル信号で行われる場合は、1イネーブル信号に
対して上記したC1 データ群の印字とC2 データ群の印
字があり、この処理がイネーブル信号の切り換えによ
り、合計4回続くことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例の装置
の場合、制御回路31は、1印字ラインの印字をするた
めに電源ライン数(上記の例では2本)とイネーブル信
号の数を掛けた回数だけデータの転送処理をしなければ
ならず、しかも、送出するデータの組合わせがとびとび
のビット順であり、その組み分けを制御回路でやるとな
ると、その処理が煩雑である。そのため、サーマルヘッ
ドを使用して、プリンタ等を製作するメーカ側に負担を
かけることになり、センタータイプの採用が敬遠される
おそれがあり、発熱抵抗体数が同じ場合、エッジタイプ
よりもセンタータイプの方が印字品質が良いという、特
長を生かせ得ないという問題があった。
【0010】また、高速の印字周期で印字装置を使用す
る場合、各発熱抵抗体に対して熱履歴制御が必要となる
が、上記のようにデータが2分されるので、熱履歴の為
の処理が複雑化する。ここで熱履歴制御とは、各発熱抵
抗体が過去数ラインの印字処理において、実際に発熱し
たか否か等を判定し、その結果に応じて各発熱抵抗体に
対する電源エネルギーの印加時間などを調整する制御を
いうが、従来のセンタータイプのサーマルヘッドでは、
電源ラインが切り替わるごとに、印字ラインから見て飛
び飛びのnビットのデータが入れ替わるので、サーマル
ヘッド21の側で熱履歴制御をすることが極めて困難で
ある。
【0011】この発明は、上記問題点に鑑みなされたも
のであり、厚膜センタータイプのサーマルヘッドにおい
て、制御回路から1印字ライン分のデータを分割して送
出する必要がない、エッジタイプと同様に、1印字ライ
ン分を一挙に転送でき、センタータイプの印字品質の良
さが生かせるサーマルヘッド駆動回路装置及び印字装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
のサーマルヘッド駆動回路装置は、複数個の発熱抵抗体
がライン状に配列されてなる発熱抵抗体列と、この発熱
抵抗体列の各発熱抵抗体のライン方向の両端よりライン
方向と直交する方向に1つおきに両側に導出されるリー
ド電極と、前記一方側のリード電極に、それぞれ1つお
きに共通的に接続される一対の電源ラインと、複数のビ
ットセルからなり、印字すべきデータを記憶するデータ
記憶回路と、前記他方のリード電極に対応して設けら
れ、前記データ記憶回路の各ビットセル出力を受けて前
記発熱抵抗体を駆動するドライブ素子とを備えるサーマ
ルヘッド駆動回路装置において、前記データ記憶回路の
ビットセル数を前記発熱抵抗体数と同数に設定するとと
もに、前記データ記憶回路のデータを、前記一対の電源
ラインのいずれに対する印字データかによって選択して
出力するゲート回路と、外部より単一の電源電圧を受け
前記ゲート回路の動作と同期して上記一対の電源ライン
への電圧供給を切り換える電源切替回路とを特徴的に備
えている。
【0013】また、請求項2記載の印字装置は、複数個
の発熱抵抗体がライン状に配列されてなる発熱抵抗体
列、この発熱抵抗体列の各発熱抵抗体のライン方向の両
端よりライン方向と直交する方向に1つおきに両側に導
出されるリード電極、前記一方側のリード電極に、それ
ぞれ1つおきに共通的に接続される一対の電源ライン、
複数のビットセルからなり、印字すべきデータを記憶す
るデータ記憶回路、及び前記他方のリード電極に対応し
て設けられ、前記データ記憶回路の各ビットセル出力を
受けて前記発熱抵抗体を駆動するドライブ素子を備える
サーマルヘッド駆動回路装置と、このサーマルヘッド駆
動回路装置に印字データ及び制御信号を供給する制御回
路とからなる印字装置において、前記データ記憶回路の
ビットセル数を前記発熱抵抗体数と同数に設定するとと
もに、前記データ記憶回路のデータを、前記制御回路か
らの制御信号により前記一対の電源ラインのいずれに対
する印字データかによって選択して出力するゲート回路
と、制御回路から単一の電源電圧を受け前記ゲート回路
の動作に同期して上記一対の電源ラインへの電圧給電を
切り換える電源切替回路とを備え、前記制御回路は、前
記データ記憶回路に発熱抵抗体列で印字する印字データ
を連続的に一挙に入力し、前記ゲート回路と電源切替回
路を同じ信号で制御するようにしたことを特徴としてい
る。
【0014】
【作用】請求項1のサーマルヘッド駆動回路装置は、デ
ータ記憶回路の各ビットセルに一行分の印字データが記
憶される。そして、ゲート回路は、まず一方の電源ライ
ンに対する印字データをデータ記憶回路からドライブ素
子に出力する。この動作は制御回路からの制御信号に従
って行われるが、同じ制御信号が電源切替回路にも加わ
っており、電源切替回路は、ゲート回路の上記の動作に
対応して上記一方側の電源ラインに電圧を供給する。
【0015】ドライブ素子に加わるnビットのデータ
は、印字データに応じてHレベルまたはLレベルである
が、Lレベルの電圧を出力しているリード電極に対して
は上記一方側の電源ラインからの電流が流れ、電流の流
れる発熱抵抗体に該当するドット位置が発熱により印字
される。以上の処理によって、N=2n個のドットの半
分の領域の印字が終了する。
【0016】次に、ゲート回路は、もう一方の電源ライ
ン対するnビットのデータをデータ記憶回路回路からド
ライブ素子に出力する。そして、この動作に対応して電
源切替回路が動作して、先程とは逆の電源ラインに電圧
を供給する。すると、電圧レベルがLレベルである発熱
抵抗体のリード電極に対して、この電源ラインからの電
流が流れ、電流の流れる発熱抵抗体に該当するドット位
置が発熱により印字される。
【0017】請求項2の印字装置の場合も同様である。
すなわち、制御回路は、発熱抵抗体数N=2n個に対す
る印字データをサーマルヘッド駆動回路装置内のデータ
記憶回路に転送する。次に、制御回路はゲート回路に制
御信号を出力するが、この信号は電源切替回路にも加わ
っているので、一方側の電源ラインにのみ電圧が供給さ
れる。このとき、ゲート回路は、電圧の供給された電源
ラインに対するnビットのデータをドライバー素子に対
して出力しているので、該当する発熱抵抗体に電流が流
れドットの印字がされる。
【0018】次に、制御回路は、ゲート回路に先程とは
別の制御信号を出力するが、この制御信号によって電源
切替回路が動作して、先程とは逆の電源ラインに電圧が
供給される。このとき、ゲート回路は、電圧の供給され
た電源ラインに対するnビットのデータをドライバー素
子に対して出力しているので、該当する発熱抵抗体に電
流が流れドットの印字がされる。
【0019】
【実施例】図1、は、この発明の一実施例を示すサーマ
ルヘッド駆動回路装置のブロック図である。このサーマ
ルヘッド駆動回路1は、N個の発熱抵抗体R1 、R2
…、RN がライン状に配列される発熱抵抗体列2と、発
熱抵抗体列2の一端から各発熱抵抗体の端部毎に1つお
いて、発熱抵抗体列2のライン方向と直交する方向の一
方側に導出されるリード電極3-0、3-1、…、3-nと、
これらのリード電極3-0、3 -1、…、3-nと交互に各発
熱抵抗体の端部からライン方向と直交する方向の他方側
に導出されるリード電極4-1、4-2、…、4-nと、それ
ぞれダイオードDを介してリード電極3-0、3-1、…、
-nに互いに1つおきに接続される一対の電源ライン5
-1,5-2(C1 、C2 )と、電源ラインC1 、C2 をO
N/OFF制御する電源切替回路12と、他方のリード
電極4-1、4-2、…、4-nに2値信号を出力するドライ
バ回路6とで構成されている。
【0020】ドライバ回路6は、N個のビットセル
1 、…、DN で構成され、印字すべきデータを記憶す
るシフトレジスタ7と、同じくN個の記憶セルLA1
…、LA N を有し、このシフトレジスタ7の各ビットセ
ルの出力をラッチするラッチ回路8と、ゲート回路9
と、このゲート回路9の出力とイネーブル信号を入力に
受けるAND回路10-1、…、10-nと、このAND回
路10-1、…、10-nからのデータに応じてリード電極
-1、4-2、…、4-nを個別に駆動するNOT回路(ド
ライブ素子)11-1、11-2、…、11-nから構成され
ている。
【0021】このサーマル回路の特徴は、同じ制御信号
CTL1 ,CTL2 で制御される電源切替回路12とゲ
ート回路9にある。電源切替回路12は、電源電圧VCC
をON/OFF制御するトランジスタQ1 ,Q2 と、制
御信号CTL1 ,CTL2によってトランジスタQ1
2 のベース電流を制御するベースドライブ回路とで構
成される。またゲート回路9は、n個のORゲートO1
〜On とN個のANDゲードA1 〜AN とで構成されて
いる。そして、各ANDゲートA1 〜AN の一方の入力
端子にはラッチ回路8のLA1 〜LAnの出力が加わっ
ており、また他方の入力端子には、制御信号CTL1
CTL2 が加わっている。つまり、制御信号CTL1
4i、A4i+1(i=1〜(N−2)/4)とA1 のn個
のANDゲートの入力端子に加わり、また、制御信号C
TL2 は残りのn個のANDゲートに加わっている。ま
た一対のANDゲートA2j、A2j-1(j=1〜N/2)
のそれぞれの出力は、ORゲートO1 〜On の2つの入
力端子に接続され、ORゲートの出力は、AND回路1
-1〜10-nの一方の入力端子に供給される。
【0022】なお、サーマルヘッド駆動回路1と、本体
部(制御回路)13は、図2に示すように接続され、制
御回路13から電源電圧VCC、イネーブル信号ENAB
LE、ラッチ信号LATCH、クロック信号CP、デー
タDI、制御信号CTL1 ,CTL2 が供給されるよう
になっている。次に、上記実施例回路の動作を図3のタ
イミングチャートに従って説明する。制御回路13は、
クロックパルスCPに同期して、N(=2n)ビットの
印字データDIを1ビットごとにシフトレジスタ7に出
力する(図3のT1 〜T2 の期間及び図1参照)。これ
により、このN個の印字データはシフトレジスタ7に記
憶される。その後、T3 のタイミングでラッチ信号LA
TCHが出力され、シフトレジスタ7のデータがラッチ
回路8の各記憶セルLA1 〜LAN に記憶される。そし
て、制御回路13は、T4 で制御信号CTL1 をHレベ
ルにする。すると、ベースドライブ回路が動作し、トラ
ンジスタQ1 のベース端子にHレベルの電圧を出力する
ので、電源ラインC1 には電源電圧VCCが供給される。
制御信号CTL1 はゲート回路9にも加わるので、
4i、A4i+1(i=1〜(N−2)/4)とA1 のn個
のANDゲートの入力端子はHレベルになる。するとH
レベル電圧の入力されているANDゲートはONして、
そのANDゲートの他方の入力端子に加わっている印字
データが、ORゲートO1 〜On を介してAND回路1
-1〜10-nに出力される。また、T4 のタイミングで
はイネーブル信号ENABLEもHレベルになるので、
このAND回路10-1〜10-nもONして発熱抵抗体R
4i、R4i+1(i=1〜(N−2)/4)とR1 が動作す
る。そして、T5 のタイミングになると、制御信号CT
1 はLレベルとなり、ベースドライブ回路の動作によ
りトランジスタQ1 がOFFすると共に、ゲート回路9
の全てのANDゲートがOFFとなる。
【0023】その後、T6 のタイミングになると、制御
回路13は、制御信号CTL2 にHレベルの信号を出力
する。この信号はベースドライブ回路に加わり、トラン
ジスタQ2 のベース端子にHレベルの電圧を出力するの
で、電源ラインC2 には電源電圧VCCが供給される。こ
の制御信号CTL2 はゲート回路9にも加わるので、今
度はA4i-1、A4i-2(i=1〜(N−2)/4)とAN
のみがONして、該当する印字データがAND回路10
-1〜10-nに出力される。この状態で、イネーブル信号
ENABLEはHレベルのままであるから、AND回路
10-1〜10-nもONして発熱抵抗体R4i-1、R
4i-2(i=1〜(N−2)/4)とRN が動作する。そ
して、T7 のタイミングになると制御信号CTL2 がL
レベルになるのでトランジスタQ2 がOFFすると共
に、ゲート回路6の全てのANDゲートがOFFとなっ
てN個の発熱抵抗体に対する印字処理が終わる。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、サーマルヘッド側に
発熱抵抗体数と同一ビット数を持つデータ記憶回路に印
字データを記憶し、ゲート回路でこのデータを2分する
ので、制御回路からはエッヂタイプと同様のデータ供給
方法でよく、またセンタータイプであってもサーマルヘ
ッド側に供給される電源電圧は単一でよいので、制御回
路側の処理が簡単になる。また、従来きわめて困難であ
った熱履歴制御も可能であり、必要があれば隣接ビット
を絡めた熱履歴制御をすることもできる。そのため、セ
ンタータイプの印字品質の良い点を生かし、このタイプ
のサーマルヘッドの採用を増加させるのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すサーマルヘッド駆動回
路のブロック図である。
【図2】図1に示すサーマルヘッド駆動回路装置を採用
する印字装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】実施例装置の回路動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図4】従来のサーマルヘッド回路を示す回路図であ
る。
【図5】図4の回路動作を説明するタイミングチャート
である。
【符号の説明】
2 発熱抵抗体列 3-0〜3-n リード電極 4-1〜4-n リード電極 5-1、5-2 電源ライン 7 シフトレジスタ 8 ラッチ回路 9 ゲート回路 11-1〜11-n ドライブ素子を構成するNOT回路 12 電源切替回路 R1 〜RN 発熱抵抗体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の発熱抵抗体がライン状に配列され
    てなる発熱抵抗体列と、 この発熱抵抗体列の各発熱抵抗体のライン方向の両端よ
    りライン方向と直交する方向に1つおきに両側に導出さ
    れるリード電極と、 前記一方側のリード電極に、それぞれ1つおきに共通的
    に接続される一対の電源ラインと、 複数のビットセルからなり、印字すべきデータを記憶す
    るデータ記憶回路と、 前記他方のリード電極に対応して設けられ、前記データ
    記憶回路の各ビットセル出力を受けて前記発熱抵抗体を
    駆動するドライブ素子と、 を備えるサーマルヘッド駆動回路装置において、 前記データ記憶回路のビットセル数を前記発熱抵抗体数
    と同数に設定するとともに、 前記データ記憶回路のデータを、前記一対の電源ライン
    のいずれに対する印字データかによって選択して出力す
    るゲート回路と、外部より単一の電源電圧を受け前記ゲ
    ート回路の動作と同期して上記一対の電源ラインへの電
    圧供給を切り換える電源切替回路とを備えたことを特徴
    とするサーマルヘッド駆動回路装置。
  2. 【請求項2】複数個の発熱抵抗体がライン状に配列され
    てなる発熱抵抗体列、この発熱抵抗体列の各発熱抵抗体
    のライン方向の両端よりライン方向と直交する方向に1
    つおきに両側に導出されるリード電極、前記一方側のリ
    ード電極に、それぞれ1つおきに共通的に接続される一
    対の電源ライン、複数のビットセルからなり、印字すべ
    きデータを記憶するデータ記憶回路、及び前記他方のリ
    ード電極に対応して設けられ、前記データ記憶回路の各
    ビットセル出力を受けて前記発熱抵抗体を駆動するドラ
    イブ素子を備えるサーマルヘッド駆動回路装置と、 このサーマルヘッド駆動回路装置に印字データ及び制御
    信号を供給する制御回路とからなる印字装置において、 前記データ記憶回路のビットセル数を前記発熱抵抗体数
    と同数に設定するとともに、 前記データ記憶回路のデータを、前記制御回路からの制
    御信号により前記一対の電源ラインのいずれに対する印
    字データかによって選択して出力するゲート回路と、制
    御回路から単一の電源電圧を受け前記ゲート回路の動作
    に同期して上記一対の電源ラインへの電圧給電を切り換
    える電源切替回路とを備え、 前記制御回路が、前記データ記憶回路に、発熱抵抗体列
    で印字する印字データを連続的に一挙に入力し、前記電
    源切替回路とゲート回路を同じ制御信号で制御するよう
    にしたことを特徴とする印字装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5610650A (en) * 1992-12-28 1997-03-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electronic parts, thermal head, manufacturing method of the thermal head, and heat sensitive recording apparatus
JP2002166587A (ja) * 2000-12-01 2002-06-11 Nagano Fujitsu Component Kk サーマルヘッド
JP2011011557A (ja) * 2010-09-15 2011-01-20 Fujitsu Component Ltd サーマルヘッド

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