JPH0890815A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH0890815A
JPH0890815A JP23280094A JP23280094A JPH0890815A JP H0890815 A JPH0890815 A JP H0890815A JP 23280094 A JP23280094 A JP 23280094A JP 23280094 A JP23280094 A JP 23280094A JP H0890815 A JPH0890815 A JP H0890815A
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JP
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thermal head
driver
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conductive pattern
heating resistors
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JP23280094A
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English (en)
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Tetsuharu Hyodo
徹治 兵頭
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低コストかつ高品質、並びに高信頼性のサーマ
ルヘッドの提供。 【構成】複数の発熱抵抗体17と、個別電極18と、共
通電極16とを設けたセラミック基板14と、硬質基体
19とを放熱板13上に並設するとともに、この硬質基
体19上にFPC20を設け、このFPC20上にドラ
イバーIC23を複数個フェイスダウンボンディングに
より搭載し、ドライバーIC23の裏面の両長辺に沿っ
てそれぞれに出力パッド配列26a、26bを設け、一
方の出力パッド配列26aをFPC20の一方の導電パ
ターン層と導電させ、他方の出力パッド配列26bをそ
の他方の導電パターン層と導電せしめたサーマルヘッド
12。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばファックス等に
用いられるサーマルヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12〜図16は従来のサーマルヘッド
であって、図12はサーマルヘッド1の外観図、図13
はそのサーマルヘッド1の電気的構成を示す回路図、更
に図14はサーマルヘッド1に搭載するドライバーIC
2の回路図、図15はその動作を示すタイミングチャー
トである。また、図16はこのドライバーIC2の電極
パッドの配列状態を示す。
【0003】図12のサーマルヘッド1によれば、アル
ミナなどの電気絶縁性セラミック基板3の上にガラスか
らなる蓄熱層4を形成し、更にTaN等からなる抵抗体
膜と、Alなどからなる電極層とを順次形成した後、フ
ォトリソグラフィーによって共通電極5と、発熱抵抗体
6と、個別電極7とを形成する。また、セラミック基板
3の上には各発熱抵抗体6を印画制御するためのドライ
バーIC2を搭載し、個別電極7とドライバーIC2の
スイッチング素子とを、それぞれハンダバンプによりフ
ェイスダウンボンディングでもって接続している。しか
も、上記のような電気絶縁性セラミック基板3はアルミ
ニウム等の熱伝導性の高い金属から成る放熱板8の上に
搭載し、更にこの放熱板8の上には各ドライバーIC2
を駆動制御するための配線基板9も搭載している。そし
て、配線基板9上の配線と、電気絶縁性基板3上の配線
とはハンダやAuワイヤーによって電気的に接続し、更
にこの配線基板9上の配線は、コネクター10を介して
外部と接続する。
【0004】次に図13に示すサーマルヘッド1の一例
の電気的構成によれば、多数の発熱抵抗体R1〜R17
28と、複数のドライバーIC2などで構成されてい
る。更に576個の発熱抵抗体および9個のドライバー
IC2を一つのブロックとして計3個のブロックB1〜
B3に区分されて印画動作を行う。
【0005】図14は、図12に示すドライバーIC2
の一例を示す回路図であり、シリアルデータから成る印
画データDIを外部らのクロック信号CLKに同期して
転送することによって、所定ビット数毎にパラレルデー
タに変換して出力するシフトレジスタSR1〜SRn
と、外部からのラッチ信号LATによって、シフトレジ
スタSR1〜SRnの出力を記憶する複数のラッチ回路
L1〜Lnと、外部からのストローブ信号STBI及び
印画制御信号BEOによって、各ラッチ回路L1〜Ln
の出力を開閉する複数のゲート素子G1〜Gnと、各ゲ
ート素子G1〜Gnの出力によって発熱抵抗体R1〜R
1728に流れる電流を制御する複数のスイッチング素
子T1〜Tnなどから構成されている。
【0006】多数の発熱抵抗体R1〜Rn(図12の発
熱抵抗体6)の一端は、各スイッチング素子T1〜Tn
のドレイン素子に接続されるとともに、各発熱抵抗体R
1〜Rnの他端は共通に外部電源11の出力側VHに接
続されており、各スイッチング素子T1〜Tnのソース
側が共通して接続された端子GND2に、外部電源11
の接地側が接続されている。
【0007】図15のタイミングチャートにより、上記
回路の動作を説明する。一走査線として形成される17
28画素分の印画データDATAは、クロック信号CL
Kに同期して各ドライバーIC2のシフトレジスタSR
1〜SRnに入力、転送され、各ドライバーIC2にお
いて64画素分の印画信号DATAがそれぞれパラレル
データに変換される。
【0008】次に、ラッチ信号LATが反転して、ドラ
イバーIC2のシフトレジスタSR1〜SRnの出力
が、各ラッチ回路L1〜Lnに記憶される。更に次に、
印画制御信号BEOがハイレベルに反転して、ストロー
ブ信号STB1にローレベルに反転すると、発熱抵抗体
R1〜R576から成るブロックB1に対応する9個の
ドライバーIC2の各ゲート素子G1〜Gnが開いて、
各ラッチ回路L1〜Lnに記憶された印画信号DATA
に基づいて各スイッチング素子T1〜Tnが選択的に導
通状態となる。これにより、発熱抵抗体R1〜R576
に選択的に電流が流れて発熱し、感熱紙や熱転写フィル
ムを加熱して、ブロックB1に対応する一走査線の1/
3の部分の印画動作を行う。
【0009】以下、同様にストローブ信号STB2がロ
ーレベルに反転すると、R577からR1152に選択
的に電流が流れて発熱し、ブロックB2に対応する一走
査線の1/3の部分の印画動作を行い、更にストローブ
信号STB3がローレベルに反転すると、R1153〜
R1728に選択的に電流が流れて発熱し、ブロックB
3に対応する一走査線の1/3の部分の印画動作を行
う。このようにして、一走査線分の印画が行われて感熱
紙や熱転写フィルムをステップ搬送しながら上述の動作
を繰り返すことによって一連の画像が記録される。
【0010】また、図16に示すドライバーIC2の電
極パッドの配列状態によれば、個別電極7と接続される
出力パッドは64ビット分が長辺に沿って千鳥状に配列
され、それに隣接してグランド用のパッドが配列され、
次いでロジック回路が設けられ、他方の長辺に沿って信
号入力パッドが配列されている。
【0011】かくして、上記構成のサーマルヘッド1に
よれば、多数のドライバーIC2(例えばA4の長尺寸
法で27個)をハンダバンプによりフェイスダウンボン
ディングでもってセラミック基板3の上に接続するに際
して、著しく温度が高くなるが、そのセラミック基板3
が剛体であるために熱応力が影響を受けなくなり、その
搭載基板が熱膨張して歪曲しなくなった。
【0012】
【従来技術の課題】しかしながら、上記構成のサーマル
ヘッド1では、各発熱抵抗体R1〜R1728の個数と
同数のシフトレジスタSR1〜SRn、ラッチ回路L1
〜Ln、スイッチング素子T1〜Tnなどを備える必要
があるためにドライバーIC2の構成が複雑になり、多
数のドライバーIC2をサーマルヘッド1に搭載しなけ
ればならず、これによって製造コストが上昇するととも
に、サーマルヘッド1自体の小型化を困難にしていると
いう問題点があった。
【0013】また、上記構成のドライバーIC2によれ
ば、その表面上のロジック回路部に相当する領域が大き
くなっているので、ドライバーIC2の寸法が大きくな
り、これによって、サーマルヘッドの小型化が難しくな
るとともに、コストが高くなるという問題点もあった。
【0014】かかる問題点を解決するために、本発明者
は既に新規な駆動回路を提案した(特願平5−2454
66号参照)。この駆動回路によれば、あらかじめ所定
数毎のグループに区分された発熱抵抗体に対応するゲー
ト素子毎に、駆動ゲート素子を介して1つのシフトレジ
スタに共通されているので、シフトレジスタの数を大幅
に削減することができ、発熱抵抗体の駆動回路の規模を
大幅に縮小することができた。
【0015】しかしながら、この新規な駆動回路を図1
2に示す従来の外観図に示すような構成のサーマルヘッ
ド1に形成したところ、配線上ショートしたり、あるい
は断線したりするという問題点があることが判明した。
すなわち、上記提案の駆動回路により、セラミック基板
3上に配線形成するに当たって、従来であれば、例えば
1mm当たり8本配線を形成していたのであるが、更に
1mm当たり12本以上の配線数にまで増加することに
なり、このような高密度配線をセラミック基板3に形成
すると、ドライバーIC2と個別電極との接続部、もし
くはその付近において、その個別電極の配線が過度に密
となり、その配線形成の際のエッチングによる微細加工
において、そのセラミック体の表面の荒れに起因して、
その配線がショートしたり、あるいは断線したりすると
いう問題点があることが判明した。
【0016】かかる問題点を解決するために、このセラ
ミック基板3に代えて、他の平滑性基板を用いることも
考えられるが、その場合には、ドライバーIC2の電極
パッドと、その基板上の配線との間に強固な接続ができ
ないという問題点がある。
【0017】すなわち、セラミック基板3の上にフェイ
スダウンにより半田バンプを介してドライバーIC2を
搭載する場合、その半田バンプの下に無電解ニッケルメ
ッキし(相互に電気的に導通できないため)、そのメッ
キ層とセラミック基板3上のアルミニウム配線とを接続
するが、その無電解ニッケルメッキの接続強度が小さい
ので、それを補完すべく表面が荒れたセラミック基板3
を用いて、その接続面を大きくている。しかしながら、
そのような荒れた表面のない場合には、この接続面が小
さくなり、強い接続強度が得られないという問題点があ
る。
【0018】したがって、本発明は上記事情に鑑みて完
成されたものであり、その目的は、駆動回路の簡略化及
び製造コストの低減化を図るとともに、配線のショート
や断線のない高性能且つ高信頼性のサーマルヘッドを提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、複数の発熱抵抗体と、複数の発熱抵抗体のそれぞれ
一方端に接続された個別電極群と、複数の発熱抵抗体の
他方端を共通に接続して成る共通電極とを設けたセラミ
ック基板と、硬質基体とを放熱板上に並設するととも
に、その硬質基体上に複数の導電パターンを2列に形成
した配線基板を設け、この配線基板上に複数の発熱抵抗
体の発熱を制御すべく駆動回路素子を複数個フェイスダ
ウンボンディングにより搭載したサーマルヘッドであっ
て、上記駆動回路素子の裏面の両長辺に沿ってそれぞれ
に出力パッドを配列し、一方の出力パッド配列を上記配
線基板の一方の列の導電パターン層に導電させ、他方の
列の出力パッド配列を他方の列の導電パターン層と導電
せしめたことを特徴とする。
【0020】
【作用】上記構成のサーマルヘッドにおいては、硬質基
体の上にFPCなどの配線基板を搭載し、その配線基板
上に駆動回路素子を設けているので、ハンダ溶着のフェ
イスダウンボンディングにより駆動回路素子を搭載して
も、その熱応力の影響が顕著に小さくなり、実用上その
基板の熱膨張による歪曲が問題ないことを確認した。
【0021】また、本発明のサーマルヘッドにおいて
は、前述した通りの特願平5−245466号の駆動回
路素子を搭載した場合のように、駆動回路素子の搭載数
を少なくして、更にロジック回路部の縮小化とともに、
その素子の面積をほとんど大きくしなくとも従来の2倍
程度に出力パッドを多くすることができ、これにより、
駆動回路の簡略化に伴う製造コストの低減化が達成でき
る。その上、配線基板上に駆動回路素子をハンダ溶着の
フェイスダウンボンディングにより搭載しているので、
高密度配線ができ、しかも、この配線基板においては、
その配線を電解メッキにより形成することができるの
で、無電解メッキに比べて著しく密着強度を高めること
ができる。
【0022】更に本発明のサーマルヘッドにおいては、
駆動回路素子の裏面の両長辺に沿ってそれぞれに出力パ
ッドを配列し、一方の出力パッド配列を上記配線基板の
一方の列の導電パターン層と導電させ、他方の出力パッ
ド配列をその他方の列の導電パターン層と導電させ、多
くの出力パッドを各導電パターン層に分けて導電させて
いるので、配線上ショートしたり、あるいは断線したり
することがなく、高密度配線ができる。
【0023】
【実施例】図1は本発明のサーマルヘッド12の平面概
略図(一部等価回路図にて示す)であり、図2は図1中
の切断面線X−Xによる横断面図である。アルミニウム
等から成る放熱板13の上にアルミナなどの電気絶縁性
セラミック基板14を設け、このセラミック基板14の
上にガラスからなる蓄熱層15を形成し、更にTaN等
からなる抵抗体膜と、Alなどからなる電極層とを順次
形成した後、フォトリソグラフィーによって共通電極1
6と、発熱抵抗体17と、個別電極18とを形成する。
【0024】この放熱板13の上には硬質基体19を搭
載し、硬質基体19の上に配線基板であるFPC20を
固定している。この硬質基体19はFPC20を支持で
きるものであれば、種々の材質が採用でき、例えばガラ
エポ、ガラス、アルミニウム等の金属がある。
【0025】放熱板13上にセラミック基板14を設け
る場合や、硬質基体19上にFPC20を設ける場合の
固定手段として30〜100μmの厚みのアクリル樹脂
等による両面テープを用いる方法や、あるいはエポキシ
樹脂を塗布し、固定した後に120〜150℃で30分
〜1時間加熱して接着する方法がある。
【0026】上記FPC20は複数の導電パターン層2
1と樹脂層22とから構成され、このFPC20の上に
はドライバーIC23を搭載し、それをフェイスダウン
により半田バンプ24を介して固定するとともに、導電
パターン層21とも電気的に導通させている。また、セ
ラミック基板14の端部に異方性導電膜25を介してF
PC20を接着し、このFPC20(導電パターン層2
1)は異方性導電膜25を介して共通電極16や個別電
極18とも電気的に接続される。
【0027】上記構成のサーマルヘッド12において
は、FPC20の導電パターン層21の厚みを20〜1
00μ程度にまで厚くできるので、線幅を10〜30μ
mのきわめて細い幅で形成しても高い精度となり、しか
も、その配線抵抗も小さくなり、高密度配線を集約的に
設けることができた。そして、FPC20上にドライバ
ーIC23をハンダ溶着のフェイスダウンボンディング
により搭載して、高密度配線(12本/mm以上)がで
き、しかも、このFPC20においては、その導電パタ
ーン層21を電解メッキにより形成することができるの
で、無電解メッキに比べて著しく密着強度を高めること
ができた。
【0028】また、上記ドライバーIC23は例えば下
記A〜Fの要件を具備した構成であって、以下、その電
気的構成およびその駆動方法を図4〜図11により説明
する。
【0029】 A:各発熱抵抗体に流れる電流を制御すべく個別電極と
個々に接続されている複数のスイッチング素子 B:各スイッチング素子を開閉する複数のゲート素子 C:シリアルデータから成る印画データをパラレルデー
タに変換するシフトレジスタ D:発熱抵抗体を予め所定数n(但しnは自然数)毎の
グループに区分し、各グループの発熱抵抗体に対応する
n個のゲート素子を共通接続し、外部からのストローブ
信号によりシフトレジスタからの出力を開閉する駆動ゲ
ート素子 E:複数のゲート素子を共通接続するn個の選択ゲート
素子 F:奇数番目の各グループの最端部から数えて1番目の
発熱抵抗体に対応するゲート素子が1番目の選択ゲート
素子に共通接続され、2番目の発熱抵抗体に対応するゲ
ート素子が2番目の選択ゲート素子に共通接続され、順
次n番目の発熱抵抗体に対応するゲート素子がn番目の
選択ゲート素子に共通接続され、かつ偶数番目の各グル
ープの最端部から数えてn番目の発熱抵抗体に対応する
ゲート素子が1番目の選択ゲート素子に共通接続され、
(n−1)番目の発熱抵抗体に対応するゲート素子が2
番目の選択ゲート素子に共通接続され、順次1番目の発
熱抵抗体に対応するゲート素子がn番目の選択ゲート素
子に共通接続され、駆動ゲート素子からシフトレジスタ
からのデータが出力されているとき、外部からの選択信
号によって所定の選択ゲート素子を駆動し、その選択ゲ
ート素子に共通接続されたゲート素子を駆動する選択制
御手段。
【0030】先ず、図4は本例サーマルヘッドの電気的
構成を示す回路図によれば、このサーマルヘッドは線状
に配列される多数の発熱抵抗体R1〜R2048と、複
数のドライバーIC23で構成され、256個の発熱抵
抗体の個別電極19が一つのドライバーIC23に接続
されるとともに、すべての発熱抵抗体R1〜R2048
は共通電極VHに接続されている。また、これら発熱抵
抗体R1〜R2048はブロックB1とブロックB2に
分割され、それに対応するストローブ信号STB1とS
TB2とによって選択駆動される。即ち、ブロックB1
のドライバーIC21にはストローブ信号STB1が入
力され、ブロックB2のドライバーIC21にはストロ
ーブ信号STB2が入力される。また、各ドライバーI
C23には印画データDATA、選択信号SEL1、S
EL2、クロック信号CLKなどの各制御信号などが入
力される。
【0031】図5はドライバーIC23の一例の電気的
構成を示す回路図であり、このドライバーIC23はシ
リアルデータから成る印画信号DIを外部からのクロッ
ク信号CLKに同期して転送することにより所定ビット
数毎にパラレルデータに変換して出力するシフトレジス
タSR1〜SR64と、ストローブ信号STB(ストロ
ーブ信号STB1及びストローブ信号STB2の総称)
が入力されているとき、シフトレジスタSR1〜SR6
4からのデータを出力する駆動ゲートG1〜G64とを
有している。
【0032】各駆動ゲートG1〜G64には、各発熱抵
抗体を駆動するためのゲート素子S1〜S256が4個
ずつ並列に接続され、例えば駆動ゲートG1にはゲート
素子S1〜S4が接続されている。各駆動ゲートG1〜
G64に接続された4個の各ゲート素子S(ゲート素子
S1〜S256の総称)は、選択ゲート素子SL1〜S
L4にそれぞれ共通接続され、この選択ゲート素子SL
1〜SL4と前述の駆動ゲートG1〜G64とによって
選択され、その出力は開閉される。また、この選択ゲー
ト素子SL1〜SL4は、選択信号SL1、SL2の出
力レベル(ハイレベル又はローレベル)の組合せによっ
て選択され、駆動される。
【0033】ゲート素子S1〜S256は、スイッチン
グ素子T1〜T256に接続され、スイッチング素子T
1〜T256を制御することによって、出力パッドD1
〜D256を介して各発熱抵抗体R1〜R256に流れ
る電流を制御する。各発熱抵抗体の順番とゲート素子の
番号は対応しており、例えば最端部から数えてk番目
(kは自然数)の発熱抵抗体は図4に示されるゲート素
子SLKに接続されている。
【0034】また、4個の発熱抵抗体を一つのグループ
として区分し、隣接する奇数番目と偶数番目の各グルー
プにおいて、奇数番目のグループに発熱抵抗体に対応す
る選択ゲート素子Sの配列において、ゲート素子の番号
が昇順となっており、偶数番目のグループの発熱抵抗体
に対応する選択ゲート素子Sの配列において、ゲート素
子の番号が降順となっている。
【0035】ここで、各グループのゲート素子Sは、配
列順に選択ゲート素子SL1〜SL4に共通接続され、
例えばゲート素子S1とゲート素子S8が一番目の選択
ゲート素子SL1に、ゲート素子S2とゲート素子S7
が2番目の選択ゲート素子SL2に、ゲート素子S3と
ゲート素子S6が3番目の選択ゲート素子SL3に、ゲ
ート素子S4とゲート素子S5が4番目の選択ゲート素
子SL4に共通接続されている。
【0036】更に、このドライバーIC23では、ラッ
チ回路を設けない代わりに、クロックゲートCGを設
け、ストローブ信号STBが活性状態(ローレベル)の
とき、クロック信号CLKの入力が阻止されるので、ス
トローブ信号STBによって一方のブロックの印画が行
われているとき、他方のブロックに印画データを入力す
ることができる。
【0037】以上の通り、このドライバーIC23は、
ラッチ回路を設ける必要がなく、複数の発熱抵抗体が一
つのシフトレジスタに共通接続されているので、シフト
レジスタの数を大幅に削減することができ、これによ
り、このドライバーIC23の回路規模を大幅に縮小す
ることができる。
【0038】次に、図5のドライバーIC23が搭載さ
れたサーマルヘッドの動作について、図6のタイムチャ
ートを参照して説明する。ブロックB1およびブロック
B2では、それぞれ4分割で1ライン分の印画を行い、
各ブロック合わせて、即ち8分割で1ライン分の印画を
行う。ここで、ブロックB1の発熱抵抗体とブロックB
2の発熱抵抗体は、ストローブ信号STBに同期して交
互に印画を行い、印画データD1、D3、D5、D7は
ブロックB1の印画データであり、印画データD2、D
4、D6、D8はブロックB2の印画データである。ま
た、印画データD1、D2は、選択ゲートSL1によっ
て選択される発熱抵抗体の印画データであり、印画デー
タD3、D4は、選択ゲートSL2によって選択される
発熱抵抗体の印画データであり、印画データD5、D6
は、選択ゲートSL3によって選択される発熱抵抗体の
印画データであり、印画データD7、D8は、選択ゲー
トSL4によって選択される発熱抵抗体の印画データで
ある。クロック信号CLKは、全ての発熱抵抗体に対応
するデータDATA数毎出力され、そのクロック信号に
同期して印画データD1〜D8が出力される。
【0039】図7は図6で示される各印画データD1〜
D8のタイミングチャートを示し、1ライン分のデータ
が全て印画データの場合のタイミングチャートである。
印画データD1は、ブロックB1における8n+1番目
(nは自然数)、8(n+1)番目の発熱抵抗体に対応
する印画データであり、印画データD3は、8n+2番
目、8n+7番目の発熱抵抗体に対応する印画データで
あり、印画データD5は、8n+3番目、8n+6番目
の発熱抵抗体に対応する印画データであり、印画データ
D7は、8n+4番目、8n+5番目の発熱抵抗体に対
応する印画データである。
【0040】また、印画データD2は、ブロックB2に
おける8m+1番目(mは自然数)、8(m+1)番目
の発熱抵抗体に対応する印画データであり、印画データ
D4は、8m+2番目、8m+7番目の発熱抵抗体に対
応する印画データであり、印画データD6は、8m+3
番目、8m+6番目の発熱抵抗体に対応する印画データ
であり、印画データD8は、8m+4番目、8m+5番
目の発熱抵抗体に対応する印画データである。
【0041】図8は図1で示されるサーマルヘッドにお
いて図7で示されるタイミングチャートに基づいて印画
を行った場合のブロックB1及びブロックB2の印画画
像である。ブロックB1では、印画データD1による印
画に続いて、印画データD3、印画データD5、印画デ
ータD7による印画が紙送り方向に順次行われる。ブロ
ックB2では、印画データD2による印画に続いて、印
画データD4、印画データD6、印画データD8による
印画が、前述のブロックB1の印画と交互に記録媒体の
搬送方向に順次行われる。
【0042】したがって、図8に示されるように蛇行し
た形状のラインの印画画像が得られる。この印画画像
は、各ラインの印画において、印画ドットが平均して離
間しているので、部分的にスジ、かすれなどが発生する
ことはない。また、実際には記録媒体の搬送方向の発熱
抵抗体の長さは図7に示した長さより充分に長いので、
隣合う印画ドットの隙間はほとんどなく、連続したライ
ンとして印画することができる。
【0043】図9は図4に示されるサーマルヘッドを他
の駆動方法で駆動した場合のタイミングチャートであ
る。図8で示される駆動方法が図6において説明した駆
動方法と異なる点は、選択ゲート素子SL1〜SL4に
よって選択される発熱抵抗体に対応する印画データを入
力する手段として、印画すべき印画データを予め加工す
る代わりに、発熱抵抗体の順番に対応するすべての印画
データをそのままシリアルデータとして入力している。
【0044】次にその印画データのうち、選択ゲート素
子SL1〜SL4によって選択される発熱抵抗体に対応
する印画データに同期するクロック信号CLKのみを入
力し、即ち連続する印画データからの必要とする印画す
べき印画データを選択してシフトレジスタに格納する。
したがって、図9で示される印画データDは、全て発熱
抵抗体の順番に対応して出力されるデータであり、クロ
ック信号CK1〜CK8は、印画すべき印画データの同
期して出力される。なお、ストローブ信号STB1、S
TB2、選択信号SEL1、SEL2及び選択ゲート素
子SL1〜SL4の出力タイミングは、図6で示される
出力タイミングと同一なので、説明は省略する。
【0045】クロック信号CK1、CK3、CK5、C
K7は図9で示されるように、ブロックB1のデータD
B1のなかの印画すべき印画データに同期して出力さ
れ、クロック信号CK2、CK4、CK6、CK8は、
ブロックB2のデータDB2のなかの印画すべき印画デ
ータに同期して出力される。
【0046】図11はクロック信号CK1〜CK8の出
力タイミングを示すタイミングチャートである。クロッ
ク信号CK1、CK2は各ブロックの最初の印画データ
から8n+1(nは自然数)番目、8(n+1)番目の
印画データに同期して出力され、クロック信号CK3、
CK4は各ブロックの最初の印画データから8n+2番
目、8n+7番目の印画データに同期して出力され、ク
ロック信号CK5、CK6は各ブロックの最初の印画デ
ータから8n+3番目、8n+6番目の印画データに同
期して出力され、クロック信号CK7、CK8は各ブロ
ックの最初の印画データから8n+4番目、8n+5番
目の印画データに同期して出力される。図4で示される
サーマルヘッドにおいて、図8で示されるタイミングチ
ャートに基づいて印画を行った場合も、図7で示される
印画画像が得られる。
【0047】次に上記A〜Fの要件を具備した電気的構
成のドライバーIC23のパッド配列状態およびFPC
20との接続関係を図3の概略図により説明する。26
は出力パッド領域であり、この出力パッド領域26は、
ドライバーIC23の各長辺に沿ってそれぞれに128
ビットの出力パッドが千鳥状に配列されている。一方の
出力パッド配列26aはFPC20の一方の導電パター
ン層と導電させ、他方の出力パッド配列26bはその他
方の導電パターン層と導電せしめている。
【0048】すなわち、図示していないが、これら一方
の導電パターン層と他方の導電パターン層とはFPC2
0の内部に相互に非導電状態でもって積層するように設
けられているが、一方の出力パッド配列26aは樹脂2
2の内部にあるスルーホールを介して一方の導電パター
ン層と接続し、他方の出力パッド配列26bも同様にス
ルーホールを介して他方の導電パターン層と接続してい
る。
【0049】したがって、この構成のように両出力パッ
ド配列26a、26bを別々の部位でもって個別に導電
パターン層と接続しているので、出力パッドが高密度に
設けられていても、配線上ショートすることがない。
【0050】そして、各導電パターン層は、上記スルー
ホールから放射状に配線されているので、各配線の間隔
はドライバーIC23から遠ざかる程、大きくなり、こ
れによって各配線間に電気的なショートが生じなくなっ
た。更にそのショートが生じなくなる領域でもってスル
ーホールを介して各導電パターン層を一層化することが
でき、そのように一層化した導電パターン層を個別電極
18と接続することができた。図中、各導電パターン層
を一層化する箇所を、27でもって示す。
【0051】また、ゲート素子とラッチレジスタとシフ
トレジスタと選択制御手段とから成るロジック回路部を
このドライバーIC23の長軸の中央にそって設け、そ
の両側にほぼ線対称となるように両出力パッド配列26
a、26bを配置することができるので、そのドライバ
ーIC23の寸法を更に縮小化できた。28はドライバ
ーIC23内のスイッチングトランジスタを経由して電
流出力を排出するためのGNDパッドであり、29は信
号入力パッドである。
【0052】かくして上記構成のサーマルヘッド12に
よれば、ドライバーIC12を従来の27個に比べて7
個(あるいは図示のように8個)にまで少なくすること
ができ、これにより、製造コストが低減できた。しか
も、ドライバーIC12をハンダ溶着のフェイスダウン
ボンディングによりFPC20上に設けるに当たって、
このFPC20を硬質基体19の上に設けているので、
その熱応力の影響が顕著に小さくなり、実用上FPC2
0の熱膨張による歪曲が問題にならなくなった。したが
って、高密度配線(12本/mm以上)ができ、しか
も、このFPC20においては、その導電パターン層2
1を電解メッキにより形成することができるので、無電
解メッキに比べて著しく密着強度を高めることができ
た。
【0053】その上、出力パッド領域26は、ドライバ
ーIC23の各長辺に沿ってそれぞれに配列され、一方
の出力パッド配列26aがFPC20の一方の導電パタ
ーン層と導電させ、他方の出力パッド配列26bがその
他方の導電パターン層と導電させているので、出力パッ
ドが高密度に設けられていても、配線上ショートするこ
とがなく、しかも、各導電パターン層が放射状に配線さ
れているので、各導電パターン層を容易に一層化するこ
とができ、これにより、電気的なショートや断線のない
高密度配線が容易に達成できた。
【0054】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更や改善等は何ら差し支えない。
【0055】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、硬質基体
の上にFPCなどの配線基板を搭載し、その配線基板上
に駆動回路素子を設けているので、ハンダ溶着のフェイ
スダウンボンディングにより駆動回路素子を搭載して
も、その熱応力の影響が顕著に小さくなり、その上、駆
動回路素子の搭載数を少なくして、更にその素子の面積
をほとんど大きくしなくとも従来の2倍程度に出力パッ
ドを多くすることができ、これにより、駆動回路の簡略
化に伴う製造コストの低減化が達成でき、しかも、高密
度配線ができ、その上、その駆動回路素子の密着強度を
高めることができ、その結果、低コストかつ高品質のサ
ーマルヘッドが提供できた。
【0056】更に本発明によれば、駆動回路素子のパッ
ド部において高密度配線を行っても配線上ショートした
り、あるいは断線したりすることがなく、高信頼性のサ
ーマルヘッドが提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のサーマルヘッドの平面概略図である。
【図2】実施例のサーマルヘッドの横断面図である。
【図3】実施例のサーマルヘッドにおけるドライバーI
Cのパッド配列状態および配線基板との接続関係を示す
概略図である。
【図4】実施例のサーマルヘッドの電気的構成を示す図
である。
【図5】ドライバーIC20の電気的構成を示す回路図
である。
【図6】サーマルヘッドの駆動方法を説明するためのタ
イムチャートである。
【図7】図6で示す印画データD1〜D8の内容を示す
タイムチャートである。
【図8】図1で示されるサーマルヘッドによって得られ
る印画画像である。
【図9】図1で示されるサーマルヘッドの他の駆動方法
を説明するためのタイムチャートである。
【図10】図9で示されるクロック信号CK1〜CK8
の内容を示すタイムチャートである。
【図11】図9で示されるクロック信号CK1〜CK8
の内容を示すタイムチャートである。
【図12】従来のサーマルヘッドの外観図である。
【図13】従来のサーマルヘッドの電気的構成を示す図
である。
【図14】従来のサーマルヘッドに搭載するドライバー
ICの回路図である。
【図15】従来のサーマルヘッドに搭載するドライバー
ICの動作を示すタイミグチャートである。
【図16】従来のサーマルヘッドにおけるドライバーI
Cのパッド配列状態および配線基板との接続関係を示す
概略図である。
【符号の説明】
12 サーマルヘッド 13 放熱板 14 セラミック基板 15 蓄熱層 16 共通電極 17 発熱抵抗体 18 個別電極 19 硬質基体 20 FPC 23 ドライバーIC 26 出力パッド領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱抵抗体と、複数の発熱抵抗体
    のそれぞれ一方端に接続された個別電極群と、複数の発
    熱抵抗体の他方端を共通に接続して成る共通電極とを設
    けたセラミック基板と、硬質基体とを放熱板上に並設す
    るとともに、該硬質基体上に複数の導電パターンを2列
    に形成した配線基板を設け、この配線基板上に複数の発
    熱抵抗体の発熱を制御すべく駆動回路素子を複数個フェ
    イスダウンボンディングにより搭載したサーマルヘッド
    であって、上記駆動回路素子の裏面の両長辺に沿ってそ
    れぞれに出力パッドを配列し、一方の出力パッド配列を
    上記配線基板の一方の列の導電パターン層に導電させ、
    他方の列の出力パッド配列を他方の列の導電パターン層
    と導電せしめたことを特徴とするサーマルヘッド。
JP23280094A 1994-09-28 1994-09-28 サーマルヘッド Pending JPH0890815A (ja)

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