JPH0624632A

JPH0624632A - シート挿入装置

Info

Publication number: JPH0624632A
Application number: JP5086606A
Authority: JP
Inventors: Charles E Conrad; イー．コンラッドチャールズ; Jr Robert A Coons; エー．クーンズ、ジュニアロバート; Thomas W Cherry; ダブリュ．チェリートーマス
Original assignee: Xerox Corp
Current assignee: Xerox Corp
Priority date: 1992-04-30
Filing date: 1993-04-14
Publication date: 1994-02-01
Anticipated expiration: 2018-04-07
Also published as: EP0568244B1; US5272511A; DE69313344T2; DE69313344D1; CA2089384A1; BR9301696A; MX9302239A; EP0568244A1; CA2089384C; JP3393150B2

Abstract

(57)【要約】【目的】印刷物作成装置、および製本装置などを用い
て製本する場合に、これらの以外の装置で作成された印
刷物、あるいは主たるシートとは別に作成された印刷物
を自動的に、また、綺麗に、従来の印刷物作成装置、あ
るいは製本装置の機能、操作等を変更することなく挿入
できるシート挿入装置を提供する。【構成】インサートシートトレイ３１４に用意された
挿入用のシートをコルゲート状のバキュームベルト３１
８によって引上げ、フィードローラー３４４によってイ
ンサートシートパス３２１を通って途中まで運搬し、挿
入用のシートの受取シュート２２１と第１のシュートの
交差する点より若干上方から、印刷物作成装置１００か
ら連続して供給されるシートの流れの中で対応したシー
トに重ねて挿入し、そのシートと挿入用のシートが冊子
作成装置の入力ステーション２１２に搬入されるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シートを取り扱う装
置、および方法に関するものであり、特に、１、または
それ以上の冊子（ドキュメント）となるようにシートが
組み立てられる前に、シートの流れの中に１、または複
数のシートを挿入する装置、および方法に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
コピー機、プリンターなどの印刷物（ドキュメント）作
成装置の機能、スピード、および品質は向上されてお
り、この印刷物作成装置と、仕上げ装置、例えば製本装
置とを１つに繋ぐことにより、ドキュメントを作成する
工程において人間の手の介入減少されることが多いに望
まれている。最も望ましい姿（シナリオ）は、ブランク
（空白）シートを印刷物作成装置に供給する以外、ユー
ザーは何も必要とせず、印刷物の作成工程を開始させる
と、仕上げ装置の出力トレイから製本された冊子を取り
出せることである。

【０００３】例えば、１つの冊子のようなドキュメント
の複数のコピーを作成する場合は、ゼロックス社のドキ
ュテックプリンター（ＸｅｒｏｘＤｏｃｕｔｅｃｈ
ｐｒｉｎｔｅｒ）のような高速の印刷物作成装置からの
バイパスシートパスを、製本装置のような仕上げ装置の
入力用シュートと連結することができる。そして、印刷
物作成装置が、ドキュメントの複数のコピーを作成し、
シートバイパスから連続したシートの流れとして出力す
るようにプログラムすれば良い。この連続したシートの
流れには、ドキュメントとなる複数のページ順に並んだ
セットが含まれていることになる。そして、これらのシ
ートが製本装置に入ると、それぞれのセットのシート
は、製本（アセンブル）ステーション内に１組の完全な
コピーが入るまで製本ステーションで集められる。冊子
となる完全な１組のコピーが製本ステーションに入る
と、冊子となるシートは、例えば揺すったり、叩いたり
して整えられ、さらに、冊子がステープル止めなどによ
って綴じられ、その後、製本ステーションから放出され
る。

【０００４】また、従来、印刷物製造装置から出力され
るエンド・オブ・セット（セットの終了）信号が、製本
装置において、冊子のそれぞれのコピーの最後のシート
を識別するために用いられており、これによって、ステ
ープル止めし、放出するサイクルが開始されるようにな
っている。

【０００５】印刷物作成装置から出力されるシートの速
度と、製本装置において整頓、綴じ、そして放出などの
機能を果たす速度が適切であれば、印刷物作成装置から
出力される連続したシートの流れの中の、ドキュメント
用に整えられたそれぞれのセットの間に、スキップピッ
チを挿入する必要はない。すなわち、製本装置が、その
製本ステーションに、次の冊子用のコピーの最初のシー
トが入って来る前に、先の冊子を整え、ステープル止め
し、そして放出することができれば、印刷物作成装置は
フルスピードで稼働することが可能である。

【０００６】１つの例として、上述したドキュテック装
置と折丁冊子作成装置（ＳｉｇｎａｔｕｒｅＢｏｏｋ
ｌｅｔＭａｋｅｒ：ＳＢＭ）とが連結されたものがあ
る。周知のように、折丁用のシートは、２ページ印刷
（画像）が、そのシートのそれぞれの側に形成されてい
るものである。なお、折丁用のシートの製造技術につい
ては、米国特許４，７２７，４０２号に詳しく開示さ
れ、参照により本願に組み込まれる。折丁冊子作成装置
は通常３つのモジュールを備えている。その１つのモジ
ュールは、製本ステーションに１つの冊子となる折丁用
のシートを集めて積み重ね、集められたシートを整え、
さらに、積み重ねられたシートを中央の線に沿ってステ
ープル止めし、その後、積み重ねられて綴じられたもの
を第２のモジュールに放出するものである。第２のモジ
ュールは、積み重ねられ綴じられたものを折って冊子と
するものである。そして、第３のモジュールは折られた
冊子のはみ出した端部を裁断するものである。折丁用の
印刷は、通常１１×１７インチの大きさのシートに２つ
のサイドにプリントされる、すなわち、２重（両面）プ
リントされるので、ドキュテック装置から出力されるそ
れぞれのシートの時間間隔は、折丁冊子作成装置の第１
のモジュールであって、通常綴じ機として知られるもの
において、その綴じ機に次の冊子の最初のシートが到着
する前に、先の冊子を整え、ステープル止めし、そして
先の冊子を放出するのに十分である。しかし、折丁用の
印刷を上記より小さなシートに行う場合は、それぞれの
シートが出力される時間間隔は短くなり、あるセットの
最後のシートと、それと直ぐに続くセットの最初のシー
トとの間にスキップピッチを挿入する必要があり、綴じ
機に次のセットの最初のシートが届く前にその機能を果
たす時間を与えてやる必要がある。なお、スキップピッ
チが必要であるか否かは、印刷物作成装置のスピード
と、仕上げ装置のスピードによって決まり、上記の例に
限定されるものではない。

【０００７】上記の印刷物製造装置および仕上げ装置を
用いて冊子を製本する場合であっても、この印刷物製造
装置以外の装置で作成された印刷物、あるいは冊子を構
成する主たるシートとは別に作成された印刷物を挿入し
なければいけないことがある。例えば、特別なカラー印
刷されたシート、章の区切り、写真等の特別なシートを
挿入することは、そう特別なことではない。また、この
ような特別なシートを同じ印刷物作成装置で作成するこ
とは不可能であるか、あるいは、好ましくないことが多
い。

【０００８】例えば、殆どが白い通常の紙に文章が印刷
されたものからなる印刷物の中に、特別な挿入用のシー
トとして、予め４色オフセット印刷された印刷物を用い
ることは通常行われることである。折丁用のシートから
製本される冊子においても、このような特別なシート
は、カバーシートあるいは、クーポンなどを含んだセン
ターシートとして良く用いられる。そして、このような
特別のシート上のインクは、印刷物作成装置のペーパー
ハンドリングローラーなどによって汚れやすいので、こ
れらのシートを印刷物作成装置を通して送り込むことは
望ましくない。

【０００９】従って、これらの特別なシートは印刷物作
成装置から作成されたシートの流れの中に挿入される必
要がある。そして、この連続したシートの流れを遮るこ
となく、これらの特別なシートを挿入することが望まし
い。さらに、これらのシートを印刷物作成装置および仕
上げ装置をそのままの状態で、挿入できることが望まし
く、これによって、これらの装置の動作が変更されない
ようにすることが望ましい。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、連続したシー
トの流れが所定の場所に送られるドキュメント作成シス
テムのシート挿入装置であって、挿入用シートのトレイ
と、この挿入用シートのトレイから挿入用シートを、前
記連続したシートの流れに送り込む手段と、各挿入され
た挿入用シートが、前記連続したシートの流れの内の１
枚のシートに重なると共に、前記連続したシートの流れ
の内の前記１枚のシートと同時に前記所定の場所に送ら
れるように前記送り込む手段を制御する手段と、を有す
る。

【００１１】

【作用】シート挿入装置は、連続したシートの流れの中
の対応したシートと重なるように、挿入用の特別なシー
トを挿入する。連続したシートの流れの中の対応するシ
ートと重ねられた挿入用のシートは、その対応したシー
トと共に最終目的地まで運ばれ、そこで集められ、積み
重ねられる。

【００１２】実施例において、シート挿入装置は、仕上
げ装置に着脱可能に取り付けられたモジュールに収納さ
れており、特別な挿入用のシートを印刷物作成装置から
出力されたシートの流れの中に挿入できるようになって
いる。印刷物作成装置が、冊子となる複数のコピーを集
めて綴じる製本装置等の仕上げ装置と関連して動作する
場合は、シート挿入装置は１または２以上の特別な挿入
用のシートを、製本装置の製本ステーションにシートが
入る時にそれぞれの冊子の適正な箇所に挿入する。例え
ば、特別な挿入用のシートが表紙で、印刷物作成装置が
逆（Ｎ−１）の順序（ドキュメントの１ページ目が印刷
物作成装置から出力される各セットの最後のシートであ
る）でドキュメントの複数の順番に並んだセットを含む
連続したシートの流れを出力する場合は、印刷物作成装
置から通常出力され、製本装置において冊子を綴じるサ
イクルを開始させるのに使われるエンド・オブ・セット
信号が、そのまま、シート挿入装置において表紙（カバ
ーシート）を、印刷物作成装置から出力される連続した
シートの流れの、ドキュメントの１ページ目に重ねられ
るように挿入するために用いられる。

【００１３】センターシートのような、仕上げ装置の製
本ステーションの中に各セットの最初のシートに先立っ
て挿入すべきシートも、本発明に係るシート挿入装置を
用いて挿入できる。センターシートの挿入は、エンド・
オブ・セット信号の出力から予め設定された時間を待っ
て開始され、綴じられた冊子が仕上げ装置から放出され
てから、仕上げ装置の製本ステーションにセンターシー
トが挿入されるようになっている。綴じられた冊子が製
本ステーションから放出されると、挿入用のシート、す
なわちセンターシートが、連続したシートの流れの次の
セットの最初のシートより前に製本ステーションに送り
込まれる。

【００１４】カバーシートも、センターシートも、シー
ト挿入装置のインサートトレイ内に複数のカバーシート
並びにセンターシートを順番に用意することによって、
それぞれの冊子に挿入することができる。

【００１５】印刷物作成装置が、その印刷物作成装置か
ら出力（排出）される連続したシートの流れの中の対応
するシートの上に、ある挿入用のシートを挿入すること
を示す信号を出力できるのであれば、各セットの最初あ
るいは最後のシート以外のシートであっても、すなわ
ち、カバーあるいはセンターシート以外のシートであっ
ても、挿入することができる。この挿入用の信号は、例
えば、連続したシートの流れの中のそれぞれのシートの
上に機械によって読み取り可能な指標で、挿入用のシー
トが重ねられるべきであることを示す指標を設けること
で作成することができる。そして、印刷物作成装置に、
機械が読み取り可能な指標を検出するための光学的な読
み取り装置を設置し、シート挿入装置が挿入サイクルを
開始するのに用いることができる信号を供給できるよう
にすることが可能である。以下の実施例において、シー
ト挿入装置は、異なったタイプの印刷物作成（画像生
成）装置および仕上げ装置とともにも用いることができ
るように、取外し可能なモジュールとして提供されてお
り、また、シート挿入装置の挿入用のシートトレイ（イ
ンサートシートトレイ）は、印刷物作成装置の出力部か
らかなりの距離をおいて配置されることもある。従っ
て、シート挿入装置は、連続したシートの流れの中に挿
入される次の挿入用のシートが、インサートシートトレ
イから引き出された後に送られるプレフィードステーシ
ョンを用意することも可能となっている。このプレフィ
ードステーションは、印刷物作成装置から出力された連
続したシートの流れがあるシートパスの極近傍に配置さ
れる。そして、引き出された挿入用のシートは、連続し
たシートの流れに挿入用のシートを挿入することを示す
信号が供給されるまで、このプレフィードステーション
で止められ、保持される。この方法によって、挿入用の
シートは素早く連続したシートの流れに挿入され、この
連続したシートの流れの中の適切な対応したシートに重
ねられるようになっている。挿入用のシートがプレフィ
ードステーションから運ばれると、次の挿入用のシート
がインサートシートトレイから引き抜かれ、プレフィー
ドステーションまで送られて、次の挿入用の信号が供給
されるまでそこで保持される。

【００１６】

【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の望ましい
実施例について説明する。本実施例においては、シート
挿入装置は、シートを印刷する装置、及びドキュメント
の最終仕上げを行う装置とは分離することが可能な１つ
のモジュールとして提供されている。しかし、本発明
は、例えば、挿入用のシート収容トレイを別個に持った
コピー機などの、印刷物作成装置などに付属、あるいは
内蔵することも勿論可能である。これらのコピー機を本
発明に沿って改造することにより、挿入用のシートトレ
イから挿入用のシートを、コピー機によって作成された
連続したシートの流れの内の、あるシートに重ねて挿入
することが可能となる。従って、本発明の内容は以下に
述べる実施例に限定されるわけではない。

【００１７】図１は、折丁製本される冊子を完成して提
供することが可能な印刷物製造システムを示している。
このシステムは、例えば、ゼロックス社のドクキュテッ
ク（Ｄｏｃｕｔｅｃｈ）印刷システムのような印刷物製
造装置１００と、折丁製本される冊子の作成装置（ＳＢ
Ｍ）２００、および本発明に基づいて構成され、稼働す
るシート挿入装置３００を含んでいる。これらの内、ド
キュテック印刷システム１００および折丁製本される冊
子の作成装置（折丁冊子作成装置）２００は公知のもの
であり、詳細な説明は省略し、簡単に説明することとと
する。

【００１８】ゼロックス社のドキュテック印刷システム
１００は、一般に、レーザー印刷システムからなるイメ
ージング装置１１０、および複数のシートをその側端に
沿って相互に綴じることにより冊子とすることが可能な
フィニッシャー１２０を備えている。なお、フィニッシ
ャー１２０は、この折丁冊子作成装置２００においては
複数のシートをそれぞれのシートの中心に沿って相互に
綴じることから折丁冊子作成装置２００とは機能が異な
っている。このように、折丁製本される冊子を作るに
は、以下に詳述するように、先ず、イメージング装置１
１０で作られた連続したシートの流れが、図２に示すフ
ィニッシャーシートバイパス１２４を介してフィニッシ
ャー１２０に送られる。そして、折丁される冊子の場合
には、フィニッシャー１２０は印刷装置であるイメージ
ング装置１１０で印刷された普通シートを単に保持すれ
ば良く、イメージング装置１１０から折丁冊子作成装置
（ＳＢＭ）２００へ印刷されたシートを供給するための
経路となれば良い。ゼロックスドキュテックシステムの
詳細については、例えば、米国特許第５，０９５，３４
２に開示されている。なお、フィニッシャーシートバイ
パスについては、この米国特許第５，０９５，３４２に
開示されていないが、ドキュテックシステムに用いるこ
とができることは公知の技術である。

【００１９】折丁冊子作成装置（ＳＢＭ）２００は、印
刷システムの中で用いられる仕上げ装置の１つの形態で
ある。折丁用のシート（シグナチュアー）は、両側に２
つのページ用の画像が施された画面印刷されたシートで
ある。そして、この折丁用のシートを２つに折ることに
よって冊子ができ、また、複数の折丁用のシートを揃え
てから綴じて２つに折れることによって、複数のシート
からなる冊子とすることができる。このような折丁用の
印刷については、米国特許第４，７２７，０４２に開示
されている。なお、折丁用のシートは、その折られるラ
インに沿ってステープルで止められることが多い。

【００２０】折丁冊子作成装置（ＳＢＭ）２００は、サ
ドル部綴じ機２１０、折り機２３０および裁断機（トリ
マー）２５０の３つのモジュールを備えている。印刷物
作成装置１００から、印刷されたシートの到着時間と、
１組のセットが終了したことを示す信号とが折丁冊子作
成装置２００に与えられれば、折丁冊子作成装置２００
は、印刷物作成装置１００とオンライン上で動作するこ
とができる。最初のモジュールであるサドル部綴じ機２
１０は、１つの冊子を形成する一連の印刷されたシート
を受取り、１つのセットとして整頓することにより、１
つの冊子を形成する１つのセットのシートを相互に整列
する。このモジュール２１０は、それぞれのシートを、
ゲートあるいはシートストッパーなどを用いて、そのシ
ートの前方への動きを止めることにより整列し、さら
に、異なるシートストッパーに対してタッピングを行う
ことによって横方向を整える。この一連のシートが全て
受け取られ、そして整えられると、この第１のモジュー
ル２１０はセットのシートをその中央部で、すなわち、
それぞれのシートの印刷箇所の間で相互に綴じ、あるい
は結び付ける。この綴じる動作は、例えばステープルで
止めることによって行われる。従って、この第１のモジ
ュール２１０は、”サドル部綴じ機”として呼ばれる。
このサドル部綴じ機でラインと分離して用いられるもの
の例としては、米国特許第４，５９５，１８７に開示さ
れている。

【００２１】このように綴じられた一連のコピーは、第
２のモジュール２３０へ送られ、ここで綴じられた一連
のコピーは、綴じられた軸の近傍で、２つに折られる。
従って、この第２のモジュール２３０は、”折り機（フ
ォルダ）”と称されている。

【００２２】折られたコピーのセットは、さらに、第３
のモジュール２５０に送られ、ここで、折られた端部と
は反対側の端部が裁断される。そこで、この第３のモジ
ュール２５０は”裁断機（トリマー）”と称されてい
る。この裁断という工程は、折られた端部とは反対側の
端部が、折る動作によって揃わなくなるので、枚数の多
いセット、あるいは冊子を製本する際には重要なもので
ある。

【００２３】従来、折丁冊子作成装置２００は、特にサ
ドル部綴じ機２１０においては、通常、印刷物作成装置
１００から、そのセットの最後のページと共に送られて
くる一連のシートが終了した信号（エンド・オブ・ペー
ジ信号）に基づいて、そのセットのコピーを整え、綴
じ、そして放出していた。これに対し、先に説明したよ
うに、サドル部綴じ機２１０の、整え、綴じ、そして放
出する動作を次のセットの最初のページが、サドル部綴
じ機２１０の製本ステーションに到着する前に行うよう
に設計することも可能である。しかし、本発明以前にお
いては、例えば、４色オフセット印刷により予め印刷さ
れたカバーシートのような特別のカバーシートをそれぞ
れの冊子に含ませる場合は、印刷機であるイメージング
装置１１０の印刷、および印刷されたシートの流れを一
時的に停止し、ユーザが手作業でそのようなカバーシー
トを綴じ機２１０内の製本ステーションに挿入する必要
があった。あるいは、シートフィーダーがある場合に
は、印刷装置１１０において作成された一連のシートの
流れの中に、スキップピッチを設ける、すなわち、通常
は印刷されたシートが流れるタイミングを空送りするこ
とによって、そのスキップされたピッチにカバーシート
を挿入し、サドル部綴じ機２１０の製本ステーションに
供給するようにしていた。

【００２４】本発明においては、挿入シートフィーダー
（挿入シート送り装置）３００が、カバーシートあるい
は、以下に述べるような他の特別に挿入するシートを、
イメージング装置１１０の動作、およびこれによって作
成された連続したシートの流れを遮ることなく、連続し
たシートの流れに挿入できるように、設置され、また、
制御されている。すなわち、本発明に係る挿入シートフ
ィーダー３００を用いることにより、上述したスキップ
ピッチは不要であり、また、イメージング装置１１０か
らのシートの出力を停止させることも不要となる。

【００２５】図２に、印刷物作成装置１００のフィニッ
シャー１２０の下流端部と、折丁冊子作成装置２００の
サドル部綴じ機２１０の入力ステーション２１２と共に
シート挿入装置３００を示してある。従来は、イメージ
ング装置１１０からの連続したシートの流れがフィニッ
シャーシートバイパス１２４を通って供給され、折丁冊
子作成装置２００の入力ステーション２１２の第１入力
シュート２１４を通って受け入れられていた。従来は、
さらに、第２入力シュート２１６が折丁冊子作成装置の
入力ステーション２１２に設置されており、ドキュテッ
ク以外の装置で作成された印刷物に対して用いられてい
た。折丁冊子作成装置の入力ステーション２１２の出口
２１８から放出された連続したシートの流れは、サドル
部綴じ機２１０の製本ステーション（図示されていな
い）に集められる。また、図２には、コピー紙の連続流
の中に含まれる折丁用のシートの中央部をステープルで
止めるためのワイヤースプール２１９も示されている。
シートの流れを検出する検出器（センサー）ＳＥ２がフ
ィニッシャーシートバイパス１２４の出口の近傍に設置
されており、印刷物製造装置１００からのシートの出力
（排出）を確認するために用いられている。従って、こ
のシートの流れを検出する検出器（シートストリームセ
ンサー）ＳＥ２はジャム検出器としても機能も備えてい
る。さらに、イメージング装置１１０からエンド・オブ
・セット信号が出力された場合は、シートストリームセ
ンサーＳＥ２によって、バイパス１２４からのセットの
最後のシートの位置および出力が確認される。印刷物作
成装置１００からのエンド・オブ・セット信号が受領さ
れた後、折丁冊子作成装置２００においては、後端セン
サーＳＥ３によって、そのコピーのセットの最終シート
の後端が検出される。センサーＳＥ３によって、そのコ
ピーのセットの最終シートの後端が検出されると、サド
ル部綴じ機２１０において、連続したシートの流れの速
度とセンサーＳＥ３とサドル部綴じ機２１０内の製本ス
テーションとの間の距離に基づいて予め設定された時間
を待って、整え、ステープル止めし、放出するサイクル
が行われる。

【００２６】本発明においては、挿入シートを受け取る
シュート２２１が折丁冊子作成装置の入力ステーション
２１２に追加されている。このシュート２２１はシート
挿入装置３００からの挿入シートを受け取るものであ
る。

【００２７】挿入シートフィーダー装置３００は、イン
サートフィーダー３１０およびフィーダーと折丁冊子作
成装置間のインタフェーストランスポート３４０を備え
ている。インサートフィーダー３１０は、ゼロックス社
の１０６５ＶＣＦオーバーヘッド・バキューム・コルゲ
ートフィーダーと対応させることができる。インサート
フィーダー３１０は、複数の挿入用のシートＩＳを保持
できるインサートシートトレー３１４、およびコルゲー
ト（波）状のバキュームベルト３１８、さらに関連した
ハードウェアを備えている。コルゲート状のバキューム
ベルトの例は、米国特許第４，５８９，６４７に開示さ
れており、本願へ参照により組み込まれる。

【００２８】挿入用のシートがインサートフィーダー３
１０から引き出されると、挿入用のシートは、フィーダ
ー／折丁冊子作成間のインターフェーストランスポート
３４０のインサートシートフィードパス３２１を通って
運ばれる。インサートシートフィードパス３２１には、
挿入用のシートが中を通って運搬されるフィードローラ
ー３４４が設置されている。さらに、インサートシート
センサーＳＥ１がコルゲート状のバキュームベルト３１
８と、フィードローラー３４４との間に設置されてい
る。また、図２においては、インサートフィーダー３１
０とインターフェーストランスポート３４０は２つの別
々なものとして設置されているが、もちろん、一体とし
て設置することも可能である。

【００２９】インサートシートトレイ３１４と折丁冊子
作成装置の入力ステーション２２１の第１のシュート２
１４との間には可なりの距離があるので、本実施例にお
いては、インサートシートトレイ３１４内の最上部のシ
ートがコルゲート状のバキュームベルト３１８によって
引き出され、フィードローラー３４４によってインサー
トシートパス３２１を通って途中まで運搬され、挿入用
のシートの受取シュート２２１と第１のシュートの交差
する点より若干上流に、挿入用のシートの先端が位置す
るように置かれる。従って、連続して供給されるシート
の流れの中で対応したシートの先端がシートストリーム
センサーＳＥ２によって検出されたすぐ後に、すなわ
ち、印刷物作成装置１００から、そのシートの先端が排
出された直ぐ後に、フィードローラー３４４が再び稼働
状態となり、予め送られた挿入用のシートがインサート
シートパス３２１から外へ完全に出され、挿入用シート
の受取シュート２２１を通り、シートバイパス１２４を
介して出力される連続したシートの流れの中の対応した
シートに重ねられる。

【００３０】ここで、「重ねる」とは、シートの１つ
に、挿入用のシートを少なくとも部分的に重ねることを
いう。すなわち、挿入されるシートを連続したシートの
流れの中の対応したシートと完全に揃える（見当合せす
る）必要はなく、対応したシートと重なるだけでよく、
従って、対応したシートと挿入するシートとの間にオフ
セットが生じても良い。このオフセットの量は６〜７イ
ンチまでが良く、３〜４インチを越えないことが望まし
い。イメージング装置１１０によりあるコピーのセット
が逆の順序（Ｎー１の順序）で生成される場合は、１ペ
ージめのドキュメントがそのセットの最終シートとな
り、従って、このシートと同時にエンド・オブ・ページ
（セット終了）信号も発せられ、カバーシートがシート
挿入装置３００から挿入され、重なりあったこれらのシ
ートが、すなわち、ページ１のドキュメントとカバーシ
ートが、最後の２枚のシートとしてサドル部綴じ機２１
０の製本ステーションに挿入される。整え、綴じ、そし
て放出するサイクルは、センサーＳＥ３で最後のシート
の後端が検出されるまで実行に移されないので、サドル
部綴じ機２１０で実行される連続した動作は、この重複
したシートが受けいれられることによって悪い影響は受
けない。最終シートの先端の検出が、サドル部綴じ機２
１０の整え、綴じ、そして放出のサイクルの作動開始に
用いられた場合は、重ね合わされたシートをもっと正確
に揃える必要がある。これらのシートを正確に揃えるこ
と（見当合せ）は、適当なソフトウェアの制御を用いて
行うことができる。しかし、本発明においては、そのよ
うな余分な制御は必要としない。さらに、全体のシステ
ムの制御をシンプルにするために、印刷物製造装置１０
０が連続したシートの流れを送る速度と同じ速度で、挿
入シートフィーダー３００が挿入用のシートを送れるよ
うにしている。なお、挿入シートフィーダー３００が高
速でシートを送ることができる場合は、シートを予め搬
送しておく必要はなくなるであろう。

【００３１】図３は、挿入シートフィーダー（シート挿
入装置）３００のハードウェアの構成と、印刷物作成装
置１００および折丁冊子作成装置２００との繋がりを示
したブロックダイヤグラムである。コルゲート状のバキ
ュームベルト３１８は、モーター３５０によって選択的
に駆動され、このモーター３５０はクラッチ３５３を介
してベルト３１８とリンクされている。また、モーター
３５０は、直接フィードローラー３４４と接続されてい
る。もちろん、ベルト３１８とフィードローラー３４４
とにべつべつのモーターを設置しても良い。また、電磁
ブレーキ３５９がモーター３５０の停止を補助するため
に設置されており、インサートシートトレイ３１４から
引き出されたインサート用のシートを、インサートシー
トパス３２１の予めフィードするステーション（プレフ
ィードステーション）内でより正確に位置に設定できる
ようにしている。挿入装置のコントローラー３７０は、
例えばマイクロコンピュータであり、真空源３６１、バ
ルブ３６３、モーター３５０、クラッチ３５３、電磁ブ
レーキ３５９を制御し、さらに、インサートシートセン
サーＳＥ１からの信号を受信する。

【００３２】この挿入装置のコントローラー３７０は、
印刷物作成装置のコントローラー３７０からの、および
折丁冊子作成装置のコントローラー２７０からの信号を
受信する。コントローラー３７０は、シート挿の装置３
００を、イメージング装置１１０から出力された連続し
たシートの流れの中のシートに、挿入シートが重ねられ
るように制御でき、また、シート挿入装置３００は、印
刷物作成装置１００および折丁作成装置２００がそのま
まの動作で良いように動かされる。

【００３３】図４は、シート挿入装置３００の斜視図で
あり、インサートフィーダー３１０およびインタフェー
ストランスポート３４０の外装部を示してある。さら
に、ユーザーインタフェース（ＵＩ）３８０も示してあ
る。シート挿入装置３００は、矢印Ｐで示すように折丁
作成装置２００の入力ステーション２１２に旋回可能に
取り付けられている。コピー機のリサーキュレーション
ドキュメントハンドラを旋回可能に保持するためのヒン
ジと同様なヒンジが使用できる。

【００３４】シート挿入装置３００のユーザーインタフ
ェース３８０は、パワースイッチ３８１、フォールトラ
イト３８３、スタートボタン３８５、ストップボタン３
８６、モード選択スイッチ３８７、モード表示ライト３
８８、さらに、ロードペーパースイッチ３８９が設置さ
れている。これらのスイッチの用い方については、以下
においてシート挿入装置３００の操作と合わせて説明す
る。

【００３５】シート挿入装置３００は、インサートトレ
イ３１４からのシートを、印刷物作成装置１００からの
シートの流れに、そのトレイ３１４から供給されたイン
サートシートが連続したシートの流れの中の適切なシー
トと重なるように挿入する動作を行う。この挿入する動
作は、インサートトレイ３１４からの挿入用のシートを
一連のシートの流れに挿入することを示す信号によって
開始される。コントローラー３７０は、シート挿入装置
３００の外部から供給される多くの信号に対して応答
し、シートを挿入する工程を開始させるように、適当な
プログラムが施されている。例えば、サドル部綴じ機２
１０に集められる一群のシートの最後のシートが挿入さ
れるべきシートである場合は、印刷物作成装置１００か
ら通常提供されるエンド・オブ・セット信号が、シート
挿入装置３００においてインサートトレイ３１４からの
挿入用のシートを挿入するのに適当な時期であることを
示すために用いられる。サドル部綴じ機２１０に集めら
れる一群のシートの最初のシートが挿入されるべきシー
トである場合にも、印刷物作成装置１００から提供され
るエンド・オブ・セット信号が、インサートトレイ３１
４からの挿入用のシートが挿入されるのに適当な時期で
あること示すために用いられる。しかし、この場合は、
プレフィードステーションのシートが連続したシートの
流れに挿入される前に、予め設定された時間が経過する
ようになっている。この予め設定された時間は、折丁冊
子作成装置の製本ステーション内にある先の冊子が、次
の冊子のためのセットの挿入された最初のシートがこの
製本ステーションに到着する前に、綴じられ、製本シテ
ーションから放出されるのに十分な時間である。一群の
シートの最初のシートを挿入する場合は、この挿入され
るシートは連続して供給されるシートの流れのいずれの
シートにも重ねられることはない。しかし、本発明のこ
の態様は、スキップピッチを設定せずに挿入用のシート
を挿入できる点で有用なものである。

【００３６】さらに、サドル部綴じ機２１０における動
作を実行する上で、連続したシートの流れにスキップピ
ッチが要求される場合においても、シート挿入装置３０
０を独立してそのまま操作することができ、すなわち、
通常発せられるエンド・オブ・セット信号によって操作
することにより、印刷物作成装置１００あるいは折丁冊
子作成装置２００の操作を何ら変更することなく、一群
のシートの最初のページを挿入することができる。

【００３７】３番目のケースとして、印刷物作成装置１
００からの連続したシートの流れの所定のシートに、エ
ンド・オブ・セット信号以外の信号に基づきシートを挿
入し、重ねることができる。例えば、印刷物作成装置１
００は、連続したシートの流れの内、挿入用のシートを
重ねたい所定のシートに対応した、シートの挿入信号を
出力するようプログラムされることができる。また、イ
メージング装置１１０から供給されるシートの内、挿入
用のシートを重ねたいシートの上に、機械が読み取り可
能な指標、例えば、バーコードなどをつけ、このバーコ
ードを読み取るために例えば、フィニッシャー１２０の
バイパス１２４に光学読み取り装置を設置し、マークが
施されたシートの上に挿入用のシートを挿入すべきであ
ることを示す信号をコントローラー３７０へ出力させる
ことも可能である。

【００３８】さらに、ドキュメントのコピーの各セット
に対してシート挿入装置３００から最初及び最後のシー
トを挿入するためには、インサートトレイ３１４に、こ
れら２つのタイプに対応した異なった挿入用のシートを
含んで並べられた挿入用のセットを設定しておけば良
い。これによってそれぞれの挿入用のシートを、印刷物
作成装置１００から出力される連続したシートの流れの
中のそれぞれのドキュメントのセットの前と後に、対応
したそれぞれのタイプの挿入用のシートを挿入すること
ができる。この場合、エンド・オブ・セット信号はシー
ト挿入装置３００において、それぞれのシートの挿入作
業を開始するものとして用いられ、１つのセットのカバ
ーシート（最後のシート）の挿入と、次のセットの真ん
中のシート（最初のシート）の挿入との間には時間的な
ずれが設けられている。

【００３９】図５を参照して、シート挿入装置３００に
よって実行されるより上位のレベルの処理を説明する。
パワースイッチ３８１が入ると、シート挿入装置３００
は従来通りの初期設定手順を実施する。この時、オペレ
ータは、ロードペーパースイッチ３８９を押すことによ
ってインサートシートトレイ３１４を下げることができ
る。トレイ３１４が下げられると、挿入用のシートＩ
Ｓ、本実施例においてはカバーシートであって印刷物作
成装置１００から順のオーダー（Ｎ−１回）で出力され
る連続したシートの流れに挿入されるシート、がトレイ
３１４に配置される。ロードペーパースイッチ３８９が
入ると、インサートシートトレイ３１４は、トレイ３１
４内に積み重ねられたシートの頂上がコルゲート状のバ
キュームフィードベルト３１８の近傍の適正の位置とな
るまで上昇される。次に、オペレータはモードセレクト
スイッチ３８７を「カバー（ＣＯＶＥＲＳ）」のライト
が点灯するまで押す。

【００４０】本実施例においては、以下で説明するよう
なカバーシートを挿入する「カバー（ＣＯＶＥＲ
Ｓ）」、センターシートを挿入する「センター挿入（Ｃ
−ＳＥＲＴＳ）」、およびオフライン操作である「マニ
ュアル（ＭＡＮＵＡＬ）」の３のモードを選択すること
ができる。適切なモードが選択されると、次に、ユーザ
ーはスタートボタン３８５を押す。スタートボタン３８
５が押されると、制御フローはステップＳ１０１に進
み、挿入用のシートがシート挿入装置３００の予めプレ
フィードステーションに有るか否かが判断される。本実
施例においては、挿入用のシートがプレフィードステー
ションにあると、引き出された挿入用のシートはインサ
ートシートパス３２１に部分的に引き込まれ、その後端
はインサートシートトレイ３１４に残っている。このよ
うに、インサートシートセンサーＳＥ１は、あるシート
がプレフィードステーションにあるか否かを判断するた
めに用いられる。シートがプレフィードステーションで
検出されない場合は、ステップＳ１０２に進み、シート
がインサートシートパス３２１にプリフィードされる。
そして、シートがプレフィードステーションにあると、
ステップＳ１０３に進む。ステップＳ１０３において
は、シートフィード信号が受信されたか否かの判断が行
われる。シートフィード信号が受信されると、ステップ
Ｓ１０４に進み、挿入用のシートがインサートシートパ
ス３２１から、連続したシートの流れの中に挿入され
る。そして、制御フローはステップＳ１０１に戻る。

【００４１】本例においてカバーシートが挿入される場
合は、挿入されたシートはプレフィードステーションか
ら、印刷物作成装置１００から出力されたドキュメント
の最後のシートと、少なくとも１部分が重なるように挿
入される。プレフィードされたシートの送りが開始され
てから４５０ミリ秒後に、インサートシートセンサーＳ
Ｅ１によって、プレフィードされたシートがプレフィー
ド位置から移動されたことを確認するためチェックされ
る。移動されていると、インサートシートトレイ３１４
の最上部のシートがトレイ３１４から引き出され、イン
サートシートパス３２１を通って途中まで運ばれる。こ
の工程が、ドキュメントをコピーして作る必要な回数だ
け繰り返される。ストップボタン３８６が押され、シー
ト挿入装置３００がスイッチオフされると、インサート
シートパス３２１の内にあるプレフィードされたシート
は、サドル部綴じ機２１０の製本ステーションに送られ
る。このカバーシートは、サドル部綴じ機２１０の製本
ステーションからユーザーによって取り除かれ、その後
に使用するために、インサートシートトレイ３１４に戻
される。

【００４２】図６は、図２および図３に示された本実施
例の、インサートシートトレイ３１４からシートを予め
送る、すなわち、プレフィードするための特定のステッ
プを示してある。

【００４３】コントローラによって最初のプレフィード
されていたシートが綴じ機に送られると、コントローラ
３７０はシートがセンサーＳＥ１に既にないことを判断
する。そして、ステップＳ１１０において、トレイ３１
４の最上部のシートがコルゲート状のバキュームフィー
ダーを用いて掴まれる。このステップにおいては、真空
源３６１（例えば、ブロワーによって実現できる）が稼
働状態となり、さらに、真空源３６１で作られた真空状
態がベルト３１８の開口部に供給されるようにソレノイ
ドバルブ３６３を作動状態に維持する。これによって、
トレイ３１４の最上部のシートの数枚がベルト３１８に
掴まれる。しかし、ベルト３１８はコルゲート状である
ので、最上部のシートを除き、他のシートはトレイ３１
４に落ち、戻される。次に、ステップＳ１１１におい
て、モーター３５０が稼働され、ベルトクラッチ３５３
がモーター３５０とベルト３１８が周囲に巻かれたロー
ラーとが結合するように制御される。これによって、積
み上げられた最上部のシートがトレイ３１４から引き出
される。引き出されたシートが、ステップＳ１１２にお
いてインサートシートセンサーＳＥ１によって検出され
ると、ステップＳ１１３においてコントローラー３７０
は、引き出されたシートがフィードローラー３４４の間
に挿入される位置まで運ばれるのに適当な、予め設定さ
れた所定の時間待つ。

【００４４】引き出されたシートがフィードローラ３４
４の間に位置すると、ステップＳ１１４において、コン
トローラー３７０はコルゲート状のバキュームベルト３
１８を停止させる。輸送用のモーター３５０は、引き出
されたシートの一部がインサートシートパス３２１に運
ばれるまで引続き動きつづる。特に、コルゲート状の真
空フィードベルト３１８を止めるために、ステップＳ１
１４Ａにおいて、モーター３５０とベルト３１８の間の
フィードベルトクラッチ３５３が解除され、ステップＳ
１１４Ｂにおいて、ベルト３１８への真空の供給は停止
される。トレイ３１４の中の次のシートが供給されるこ
とを防止するために、フィードベルトクラッチ３５３は
従来と同様の方法で解除される。通常、最上部のシート
を送るためのコルゲート状のバキュームベルトシステム
においては、真空源３６１は常に稼働状態である。しか
し、カバーシートは、オフセット印刷により付着したイ
ンクがしばしば付着しており、挿入用のシートがトレイ
３１４からフィードローラー３４４によって引き出され
ると容易に汚れてしまうので、これに対しては本発明に
おいて、ベルト３１８への真空の適用を停止することが
有効であることが判った。真空は、真空源３６１とベル
ト３１８との間にソレノイドバルブ３６３を設けること
によって急激に遮断することができる。ソレノイドバル
ブ３６３が非稼働状態となると、真空源３１６からベル
ト３１８への真空の通り道が遮断されるからである。こ
れによって、インクが付着したカバーシートの表面がベ
ルト３１８に沿って引きずられることを防止でき、挿入
用のシート上のイメージを汚すことを阻止することがで
きる。従来の最上部から供給するためのコルゲート状の
バキュームフィーダは、印刷される前の普通紙を扱って
おり、このような汚れの不具合は問題とされていなかっ
た。

【００４５】シートがインサートシートセンサーＳＥ１
によって検出されると、コントローラー３７０は、ステ
ップＳ１１５において予め設定された時間を待つ。そし
て、ステップＳ１１６において、引き出された挿入用の
シートを止め、その先端が第１の入力シュート２１４と
挿入用のシートの受入れシュート２２１との間の組み合
せ部の一寸上流に位置するようにする。ステップＳ１１
５において用いられる設定された時間は、シートがフィ
ードローラー３３４によって送られる速度に依存し、さ
らに、インサートシートパス３２１とシュート２２１の
長さ、また、モーター３５０が停止できる速度にも依存
する。なお、モーター３５０に動的にブレーキをかけて
挿入用のシートを停止させることもできる。これは、モ
ーター３５０に供給される信号の極性を逆転させてモー
ター３５０を停止させることを含む。そして、モーター
３５０は、逆方向に回転する前に停止させる。さらに、
シートが停止する際の位置を正確に制御するには、モー
ター３５０を停止させるために電磁ブレーキ３５９を設
置することが望ましい。

【００４６】コントローラー３７０によって適切なシー
トインサート信号が受信されると、モーター３５０は再
稼働状態となり、フィードローラー３４４が回転され、
引き出された挿入用のシートがプレフィードステーショ
ンからサドル部綴じ機２１０の製本ステーションに挿入
される。この点で、プレフィード工程は繰り返される。

【００４７】先に述べたように、「センター挿入（Ｃ−
ＳＥＲＴ）」モードをモード選択スイッチ３８７によっ
て選択すると、シート挿入装置３００はエンド・オブ・
セット信号の後に予め設定された時間の間、遅らせて、
予め送られたシートをサドル部綴じ機２１０の製本ステ
ーションに挿入する。この予め設定された時間は、綴じ
機２１０の製本ステーション内に、積み重ねられたシー
トが整頓され、綴じられ、そして、プレフィードされた
挿入用のシートがこの製本ステーションに到着する前に
放出されるのに十分な時間である。

【００４８】本例の装置においては、オフライン「手動
（ＭＡＮＵＡＬ）」モードにおいて、冊子作成装置に予
め整えられた複数のシートのセットを送ることができ
る。この孤立した（スタンドアロン）モードは、シート
挿入装置３００がオフラインの時に、モード選択スイッ
チ３８７によって選択することができる。この際、シー
ト挿入装置３００は「学習（ＬＥＡＲＮ）」モードにな
る。オペレータは、トレイ３１４に入れる複数の冊子の
束の内、１つの冊子を装填し、ロードペーパースイッチ
３８９を押してトレイ３１４を上げる。トレイ３１４が
送り出すのに適当な高さになると、スタートボタンを押
し、これによってモーター３５０が稼働し、トレイ３１
４が空になるまで装填すべきシートが送り込まれ、この
間、コントローラー３７０はセンサーＳＥ１によって送
られたシートの数をカウントする。シート挿入装置３０
０は、次に、「実行（ＥＸＥＣＵＴＥ）」モードに移さ
れる。そして、オペレータはトレイ３１４を下げて、逆
順に揃えた冊子を一杯まで積み重ねて、トレイを上げ
る。トレイが適当な高さになり、スタートボタンが押さ
れると、フィード機構がスタートし、シートが送られ
る。そして、シートのカウントが学習モードにおいて得
られた数字と一致すると、シート挿入装置３００はエン
ド・オブ・セット信号を折丁冊子作成装置２００に送
り、整頓、綴じ、放出のサイクルが始まる。

【００４９】このサイクルは、インサートシートトレイ
３１４が空になるまで繰り返される。トレイ３１４が空
になると、オペレータは、トレイを再充填し作業を続け
るか、あるいはモードボタン３８７を押して孤立した処
理をキャンセルするかの選択ができる。

【００５０】先に説明したように、印刷物作成装置１０
０から出力される連続したシートの流れに、所定のシー
トを挿入することを指示するためにはどの様な信号も用
いることが可能である。例えば、シート挿入装置３００
を稼働させるためにバーコードを用いることもできる。
なお、シートフィーダートレイを稼働状態とするのにバ
ーコードを使用する技術は、１９９１年１１月２２日に
出願された米国特許出願番号０７／７９６，５２７に詳
しい。バーコードと合わせてシートに印刷を行う印刷シ
ステムの例としては、米国特許第４，７５７，３４８な
どがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るシート挿入装置、仕上げ
装置、および印刷物作成装置を含んだ印刷物作成システ
ムの側面図である。

【図２】本発明に係るシート挿入装置を示す斜視図であ
り、印刷物作成装置および印刷物仕上げ装置の入力ステ
ーションに装着された状態での基本的な構成部分を示す
図面である。

【図３】図２に示すシート挿入装置のハードウェアの構
成を示すブロックダイヤグラムである。

【図４】シート挿入装置の外装を示す斜視図であり、そ
の上にあるユーザーインタフェースを示す図面である。

【図５】本発明に係るシート挿入装置において実行され
るシートを送る工程の高いレベルのフローチャートであ
る。

【図６】本発明に係るシート挿入装置において実行され
るシートを挿入する操作を示す中間のレベルのフローチ
ャートである。

【符号の説明】

１２４・・印刷物作成装置のフィニッシャーシートバイ
パス２１２・・折丁冊子作成装置の入力ステーション２１４・・入力シュート２２１・・挿入用のシート受取シュート３００・・シート挿入装置３１０・・インサートフィーダー３１４・・インサートシートトレイ３１８・・コルゲート状のバキュームベルト３２１・・インサートシートパス３４４・・フィードローラー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ロバートエー．クーンズ、ジュニアアメリカ合衆国ニューヨーク州 14469 ブルームフィールドベネットロード 2215 (72)発明者トーマスダブリュ．チェリーアメリカ合衆国ニューヨーク州 14502 マセドンペンフィールドロード 227

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】連続したシートの流れが所定の場所に送
られるドキュメント作成システムのシート挿入装置であ
って、挿入用シートのトレイと、この挿入用シートのトレイから挿入用シートを、前記連
続したシートの流れに送り込む手段と、各挿入された挿入用シートが前記連続したシートの流れ
の内の１枚のシートに重なると共に、前記連続したシー
トの流れの内の前記１枚のシートと同時に前記所定の場
所に送られるように前記送り込む手段を制御する手段
と、を有するシート挿入装置。