JP2003160272A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003160272A
JP2003160272A JP2001362367A JP2001362367A JP2003160272A JP 2003160272 A JP2003160272 A JP 2003160272A JP 2001362367 A JP2001362367 A JP 2001362367A JP 2001362367 A JP2001362367 A JP 2001362367A JP 2003160272 A JP2003160272 A JP 2003160272A
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JP2001362367A
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English (en)
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Katsuaki Hirai
克明 平井
Takayuki Okada
貴之 岡田
Yuzo Matsumoto
祐三 松本
Koji Shimizu
孝治 清水
Norifumi Miyake
範書 三宅
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊用紙の印刷品位および転写材の搬送耐久
性を損なわずに、複数種類の特殊紙に対応した特殊用紙
フィーダのユーザ操作性を向上させること。 【解決手段】 画像形成部を介して用紙を搬送する第一
のシート搬送部と、前記画像形成部を介さずにシートを
搬送する第二のシート搬送部と、前記各搬送部により搬
送されてきたシートを積載する処理トレイ630と、そ
れらを制御する制御部と、制御条件を設定する操作部1
53と、を有する画像形成装置において、前記第二のシ
ート搬送部により搬送される用紙が、前記処理トレイ6
30へ搬送される第一の搬送モードと、前記処理トレイ
630以外へ搬送される第二の搬送モードと、を備えて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成部を介し
て搬送されるシートと、画像形成部を介さずに搬送され
るシートと、を任意の順番でシート積載部に積載するこ
とが可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機などの画像形成装置におい
ては、表紙モード、合紙モードなどのモードが設けら
れ、このモードでは、用紙の先頭頁、最終頁または途中
頁に、画像形成装置に設けられたカセットから供給され
た特殊用紙を挿入することが可能である。通常、この特
殊用紙が挿入された用紙に対しては、画像形成装置本体
に装着されたフィニッシャにおいて綴じ処理、折り処理
などの後処理が施されて製本化される。
【0003】この特殊用紙をカセットから供給する方法
では、この特殊用紙を挿入するタイミングになると、カ
セットから特殊用紙を画像が形成される用紙と同じ搬送
路に給紙し、この給紙された特殊用紙は上記搬送路を介
して経て排紙される。ここで、上記搬送路途中には、定
着部が配置され、特殊用紙は用紙と同様に定着部を通過
する。
【0004】しかしながら、この特殊用紙としてカラー
画像印刷原稿が用いられている場合には、この特殊用紙
が定着部を通過する際に熱圧を受けて印刷画像の品位が
損なわれることがある。また、近年、上記特殊用紙とし
てカラーコピー紙が用いられる場合が多くなり、このカ
ラーコピー紙をカセットから供給すると、このカラーコ
ピー紙表面に付着したオイルなどで給紙機構の搬送が低
下し、用紙の搬送に対する信頼性を著しく低下させるこ
とがある。
【0005】また、特殊用紙を供給する特殊用紙フィー
ダをフィニッシャに設け、このフィニッシャから特殊用
紙を供給するものが出現している。この種の装置として
は、特開昭60−180894号公報、特開昭60−1
91932号公報、特開昭60−204564号公報な
どに記載のものがある。これらに記載の装置では、具体
的には、まず特殊用紙フィーダから表紙となる特殊用紙
をフィニッシャに供給し、フィニッシャにより表紙を中
間トレイに搬送し、積載する。次いで、画像形成装置本
体から排紙された用紙をフィニッシャ内に導き、中間ト
レイに搬送する。この際に、画像形成装置本体からは、
用紙が先頭頁から順にフェイスダウンの排紙形態で排紙
され、中間トレイ上では、表紙と用紙が反転した状態で
積み重ねられて整合される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の特殊用紙フィーダ付フィニッシャにおいては、
表紙のみ(特殊用紙フィーダ上へは1種類のみ)への対
応であった為、複数種類の特殊紙を複数束分特殊用紙フ
ィーダ上へセットし、画像形成装置からの用紙束の任意
の位置へ挿入させるような場合、特殊用紙フィーダで重
送等が発生すると、重送発生以降の束においては、ペー
ジが変わってしまい所望の出力が得られなくなってしま
い、その後再設定が必要でユーザ操作を著しく低下させ
てしまう。例えば、A,B,Cの3種類の特殊紙で5束
分作成しようとした場合、[「A,B,C」「A,B,
C」「A,B,C」「A,B,C」「A,B,C」]の
順にセットする。ここでC−A間で重送すると、以降の
束は「B,C,A」「B,C,A」の順で挿入されてし
まう。
【0007】本発明の目的は、特殊用紙の印刷品位およ
び転写材の搬送耐久性を損なわずに、複数種類の特殊紙
に対応した特殊用紙フィーダのユーザ操作性を向上させ
ることができる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、シートに対して画像形成を行う画像
形成部を介してシートを搬送する第一のシート搬送部
と、前記画像形成部を介さずにシートを搬送する第二の
シート搬送部と、前記各搬送部により搬送されてきたシ
ートを積載するシート積載部と、それらを制御する制御
部と、制御条件を設定する操作部と、を有する画像形成
装置において、前記第二のシート搬送部により搬送され
るシートが、前記シート積載部へ搬送される第一の搬送
モードと、前記シート積載部以外へ搬送される第二の搬
送モードと、を備えていることを特徴とする。
【0009】上記構成により、前記第二のシート搬送部
からのシートを、前記シート積載部以外の搬送すること
が可能になる為、前記第二のシート搬送部からのシート
の重送等の不具合が発生した際の回避制御が容易にな
る。
【0010】更に、上記構成の画像形成装置において、
前記第一のシート搬送部により前記画像形成部を介して
搬送されるシートと、前記第二のシート搬送部により前
記第一の搬送モードにて搬送されるシートと、を前記シ
ート積載部に任意の順番で積載する動作時に、前記操作
部における第一のキー入力によって、前記第一のシート
搬送部あるいは前記第二のシート搬送部のシート搬送動
作を停止し、第二のキー入力によって、前記第二のシー
ト搬送部により前記第二の搬送モードにて1枚毎のシー
トの搬送動作を実行し、第三のキー入力によって、第一
のキー入力以前の動作を再開することを特徴とする。
【0011】上記構成により、前記シートの重送等の不
具合が発生した際のユーザ操作を的確に導き、半自動的
に回避させることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0013】(全体構成)図1は本発明の画像形成装置
の実施の一形態の主要部構成を示す縦断面図である。
【0014】画像形成装置は、図1に示すように、画像
形成装置本体10と、折り装置400と、フィニッシャ
500とから構成され、画像形成装置本体10は原稿画
像を読み取るイメージリーダ200およびプリンタ30
0を備える。
【0015】イメージリーダ200には、原稿給送装置
100が搭載されている。原稿給送装置100は、原稿
トレイ上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に
1枚ずつ左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテ
ンガラス102上を左から流し読取位置を経て右へ搬送
し、その後外部の排紙トレイ112に向けて排出する。
この原稿がプラテンガラス102上の流し読取位置を左
から右へ向けて通過するときに、この原稿画像は流し読
取位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット1
04により読み取られる。この読取方法は、一般的に、
原稿流し読みと呼ばれる方法である。具体的には、原稿
が流し読取位置を通過する際に、原稿の読取面がスキャ
ナユニット104のランプ103の光で照射され、その
原稿からの反射光がミラー105,106,107を介
してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過
した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
【0016】このように流し読取位置を左から右へ通過
するように原稿を搬送することによって、原稿の搬送方
向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を
副走査方向とする原稿読取走査が行われる。すなわち、
原稿が流し読取位置を通過する際に主走査方向に原稿画
像を1ライン毎にイメージセンサ109で読み取りなが
ら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿画像
全体の読み取りが行われ、光学的に読み取られた画像は
イメージセンサ109によって画像データに変換されて
出力される。イメージセンサ109から出力された画像
データは、後述する画像信号制御部202(図2参照)
において所定の処理が施された後にプリンタ300の露
光制御部110にビデオ信号として入力される。
【0017】プリンタ300の露光制御部110は、入
力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力
し、該レーザ光はポリゴンミラー110aにより走査さ
れながら感光体ドラム111上に照射される。感光体ド
ラム111には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が
形成される。ここで、露光制御部110は、後述するよ
うに、原稿固定読み時には、正しい画像(鏡像でない画
像)が形成されるようにレーザ光を出力する。
【0018】この感光体ドラム111上の静電潜像は、
現像器113から供給される現像剤によって現像剤像と
して可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期
したタイミングで、各カセット114,115、手差給
紙部125または両面搬送パス124から用紙が給紙さ
れ、この用紙は感光体ドラム111と転写部116との
間に搬送される。感光体ドラム111に形成された現像
剤像は転写部116により給紙された用紙上に転写され
る。
【0019】尚、前記感光体ドラム111やこれに作用
するプロセス手段としての現像器113等により、用紙
に画像を形成する画像形成部を構成している。
【0020】現像剤像が転写された用紙は定着部117
に搬送され、定着部117は用紙を熱圧することによっ
て現像剤像を用紙上に定着させる。定着部117を通過
した用紙はフラッパ121および排出ローラ118を経
てプリンタ300から外部(折り装置400)に向けて
排出される。
【0021】尚、プリンタ300において画像形成部を
介して用紙を搬送するローラ等の搬送系が第一のシート
搬送部を構成している。
【0022】プリンタ300から排出された用紙は折り
装置400に送られる。この折り装置400は、用紙を
Z形に折りたたむ処理を行う。例えば、A3サイズやB
4サイズのシートでかつ折り処理が指定されているとき
には、折り装置400で折り処理を行い、それ以外の場
合、プリンタ300から排出された用紙は折り装置40
0を通過してフィニッシャ500に送られる。このフィ
ニッシャ500には、画像が形成された用紙に挿入する
ための表紙、合紙などの特殊用紙を給送するインサータ
900が設けられている。フィニッシャ500では、製
本処理、綴じ処理や孔あけなどの各処理を行う。
【0023】(システムブロック図)次に、本画像形成
装置全体の制御を司るコントローラの構成について図2
を参照しながら説明する。図2は図1の画像形成装置全
体の制御を司るコントローラの構成を示すブロック図で
ある。
【0024】コントローラは、図2に示すように、CP
U回路部150を有し、CPU回路部150は、CPU
(図示せず)、ROM151、RAM152を内蔵し、
ROM151に格納されている制御プログラムにより各
ブロック101,153,201,202,209,3
01,401,501を総括的に制御する。RAM15
2は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演
算処理の作業領域として用いられる。
【0025】原稿給送装置制御部101は、原稿給送装
置100をCPU回路部150からの指示に基づき駆動
制御する。イメージリーダ制御部201は、上述のスキ
ャナユニット104、イメージセンサ109などに対す
る駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力され
たアナログ画像信号を画像信号制御部202に転送す
る。
【0026】画像信号制御部202は、イメージセンサ
109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換し
た後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に
変換してプリンタ制御部301に出力する。また、コン
ピュータ210から外部I/F209を介して入力され
たデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画
像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に
出力する。この画像信号制御部202による処理動作
は、CPU回路部150により制御される。プリンタ制
御部301は、入力されたビデオ信号に基づき上述の露
光制御部110を駆動する。
【0027】操作部153は、画像形成に関する各種機
能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示す
るための表示部などを有し、各キーの操作に対応するキ
ー信号をCPU回路部150に出力するとともに、CP
U回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示
部に表示する。
【0028】折り装置制御部401は折り装置400に
搭載され、CPU回路部150と情報のやり取りを行う
ことによって折り装置全体の駆動制御を行う。
【0029】フィニッシャ制御部501はフィニッシャ
500に搭載され、CPU回路部150と情報のやり取
りを行うことによってフィニッシャ全体の駆動制御を行
う。この制御内容については後述する。
【0030】(フィニッシャ)次に、フィニッシャ50
0の構成について図3を参照しながら説明する。図3は
図1のフィニッシャ500の構成を示す図である。
【0031】(フィニッシャメイン部)
【0032】フィニッシャ500は、折り装置400を
介して排出された用紙を順に取り込み、取り込んだ複数
の用紙を整合して1つの束に束ねる処理、束ねた用紙束
の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、取り込ん
だ用紙の後端付近に孔あけをするパンチ処理、ソート処
理、ノンソート処理、製本処理などの各シート後処理を
行う。
【0033】フィニッシャ500は、図3に示すよう
に、プリンタ300から折り装置400を介して排出さ
れた用紙を内部に導くための入口ローラ対502を有す
る。この入口ローラ対502の下流には、用紙をフィニ
ッシャパス552、または第1製本パス553に導くた
めの切換フラッパ551が設けられている。
【0034】フィニッシャパス552に導かれた用紙
は、搬送ローラ対503を介してバッファローラ505
に向けて送られる。搬送ローラ対503とバッファロー
ラ505は、正逆転可能に構成されている。
【0035】入口ローラ対502と搬送ローラ対503
間には、入口センサ531が設けられている。また、入
口センサ531の用紙搬送方向上流近傍においては、第
2製本パス554がフィニッシャパス552から分岐し
ている。以下、この分岐点を分岐Aと呼ぶ。この分岐A
は、入口ローラ対502から搬送ローラ対503に用紙
を搬送するための搬送路への分岐を成すが、搬送ローラ
対503が逆転して用紙を搬送ローラ対503側から入
口センサ531側に搬送する際には、第2製本パス55
4側のみに搬送されるワンウェイ機構を有する分岐を成
す。
【0036】搬送ローラ対503とバッファローラ50
5間には、パンチユニット550が設けられており、パ
ンチユニット550は必要に応じて動作し、搬送されて
きた用紙の後端付近に穿孔する。
【0037】バッファローラ505は、その外周に送ら
れた用紙を所定枚数積層して巻き付け可能なローラであ
って、必要に応じてこのローラの外周には各押下コロ5
12,513,514により巻き付けられる。バッファ
ローラ505に巻き付けられた用紙はバッファローラ5
05の回転方向に搬送される。
【0038】押下コロ513,514間には切換フラッ
パ510が配置されており、押下コロ514の下流には
切換フラッパ511が配置されている。切換フラッパ5
10はバッファローラ505に巻き付けられた用紙をバ
ッファローラ505から剥離してノンソートパス52
1、またはソートパス522に導くためのフラッパであ
り、切換フラッパ511はバッファローラ505に巻き
付けられた用紙をバッファローラ505から剥離してソ
ートパス522に、またはバッファローラ505に巻き
付けられた用紙を巻き付けられた状態でバッファパス5
23に導くためのフラッパである。
【0039】切換フラッパ510によりノンソートパス
521に導かれた用紙は、排出ローラ対509を介して
サンプルトレイ701上に排紙される。ノンソートパス
521の途中には、ジャム検出などのための排紙センサ
533が設けられている。
【0040】切換フラッパ510によりソートパス52
2に導かれた用紙は、搬送ローラ対506,507を介
してシート積載部としての中間トレイ(以下、処理トレ
イという)630上に積載される。処理トレイ630上
に束状に積載された用紙は、必要に応じて整合処理、ス
ティプル処理などが施された後に、排出ローラ680
a,680bによりスタックトレイ700上に排出され
る。処理トレイ630上に束状に積載された用紙を綴じ
るステイプル処理には、ステイプラ601が用いられ
る。このステイプラ601の動作については後述する。
スタックトレイ700は、上下方向に自走可能に構成さ
れている。
【0041】(製本部)第1製本パス553、第2製本
パス554からの用紙は、搬送ローラ対813によって
収納ガイド820に収納され、さらに用紙先端が可動式
のシート位置決め部材823に接するまで搬送される。
搬送ローラ対813の上流側には、製本入口センサ81
7が配置されている。また、収納ガイド820の途中位
置には、2対のステイプラ818が設けられており、こ
のステイプラ818はそれに対向するアンビル819と
協働して用紙束の中央を綴じるように構成されている。
【0042】ステイプラ818の下流位置には、折りロ
ーラ対826が設けられている。折りローラ対816の
対向位置には、突出し部材825が設けられている。こ
の突出し部材825を収納ガイド820に収納された用
紙束に向けて突き出すことにより、この用紙束は折りロ
ーラ対826間に押し出され、この折りローラ対826
によって折りたたまれた後に、折り紙排紙ローラ対82
7を介してサドル排出トレイ832に排出される。折り
紙排紙ローラ対827の下流側には、製本排紙センサ8
30が配置されている。
【0043】また、ステイプラ818で綴じられた用紙
束を折る場合には、ステイプル処理終了後に用紙束のス
テイプル位置が折りローラ対826の中央位置になるよ
うに、位置決め部材823を所定距離分下降させる。
【0044】(インサータ部)インサータ900は、フ
ィニッシャ500の上部に設けられ、トレイ901上に
積載された表紙、合紙を成す用紙束を順次分離し、フィ
ニッシャパス552、または製本パス553に搬送す
る。ここで、インサータ900のトレイ901上には、
特殊用紙が操作者から見て正視状態で積載される。すな
わち、特殊用紙はその表面が上に向けられた状態でトレ
イ901上に積載される。
【0045】このトレイ901上の特殊用紙は、給紙ロ
ーラ902によって、搬送ローラ903および分離ベル
ト904からなる分離部に搬送され、最上位紙から1枚
ずつ順次分離されて搬送される。
【0046】この分離部下流側には引き抜きローラ対9
05が配置され、この引き抜きローラ対905により分
離された特殊用紙は、安定して搬送パス908に導かれ
る。引き抜きローラ対905の下流側には給紙センサ9
07が設けられ、また給紙センサ907と入口ローラ対
502との間には、搬送パス908上の特殊用紙を入口
ローラ対502に導くための搬送ローラ対906が設け
られている。
【0047】(フィニッシャブロック図)次に、フィニ
ッシャ500を駆動制御するフィニッシャ制御部501
の構成について図4を参照しながら説明する。図4は図
2のフィニッシャ制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【0048】フィニッシャ制御部501は、図4に示す
ように、CPU561、ROM562、RAM563な
どで構成されるCPU回路部560を有する。CPU回
路部560は、通信IC564を介して画像形成装置本
体側に設けられたCPU回路部150と通信してデータ
交換を行い、CPU回路部150からの指示に基づきR
OM562に格納されている各種プログラムを実行して
フィニッシャ500の駆動制御を行う。
【0049】この駆動制御を行う際には、CPU回路部
150に各種センサからの検出信号が取り込まれる。こ
の各種センサとしては、入口センサ531、製本入口セ
ンサ817、製本排紙センサ830、給紙センサ90
7、用紙セットセンサ910がある。この用紙セットセ
ンサ910は、インサータ900のトレイ901上に特
殊用紙がセットされているか否かを検出するためのセン
サである。CPU回路部560にはドライバ570が接
続され、ドライバ570はCPU回路部560からの信
号に基づきモータおよびソレノイドを駆動する。また、
CPU回路部150はクラッチを駆動する。
【0050】ここで、モータとしては、入口ローラ対5
02、搬送ローラ対503、搬送ローラ対906の駆動
源である入口モータM1、バッファローラ505の駆動
源であるバッファモータM2、搬送ローラ対506,5
07、排出ローラ対509の駆動源である排紙モータM
3、各排出ローラ680a,680bを駆動する束排出
モータM4、搬送ローラ対813の駆動源である搬送モ
ータM10、シート位置決め部材823の駆動源である
位置決めモータM11、突出し部材825、折りローラ
対826、折り紙排紙ローラ対827の駆動源である折
りモータM12、インサータ900の給紙ローラ90
2、搬送ローラ903、分離ベルト904、引き抜きロ
ーラ対905の駆動源である給紙モータM20がある。
【0051】入口モータM1、バッファモータM2、排
紙モータM3はステッピングモータからなり、励磁パル
スレートを制御することによって各モータにより駆動す
るローラ対を等速で回転させたり、独自の速度で回転さ
せたりすることができる。また、入口モータM1、バッ
ファモータM2はドライバ570により正逆のそれぞれ
の回転方向に駆動可能である。
【0052】搬送モータM10、位置決めモータM11
はステッピングモータからなり、折りモータM12はD
Cモータからなる。なお、搬送モータM10は、入口モ
ータM1と速度同期して用紙搬送が可能なように構成さ
れている。
【0053】給紙モータM20は、ステッピングモータ
からなり、入口モータM1と速度同期して用紙搬送が可
能なように構成されている。
【0054】ソレノイドとしては、切換フラッパ510
の切換を行うソレノイドSL1、切換フラッパ511の
切換を行うソレノイドSL2、切換フラッパ551の切
換を行うソレノイドSL10、インサータ900の給紙
シャッタ(図3には図示せず)を駆動するソレノイドS
L20、インサータ900の給紙ローラ902を昇降駆
動するソレノイドSL21がある。
【0055】クラッチとしては、折りモータM12の駆
動を突出し部材825に伝達するためのクラッチCL
1、給紙モータM20の駆動を給紙ローラ902に伝達
するためのクラッチCL10がある。
【0056】(操作部)次に、操作部153を用いて後
処理モードの選択操作例について図5ないし図7(a)
を参照しながら説明する。図5ないし図7(a)は図1
の画像形成装置における操作部の後処理モード選択に関
する画面例を示す図である。
【0057】本画像形成装置では、後処理モードとして
ノンソート、ソート、ステイプルソート(綴じモー
ド)、製本モードなどの各処理モードを有するととも
に、また特殊用紙を表紙などとして用紙に挿入すること
が可能なように設定されている。このような処理モード
の設定などは操作部153からの入力操作により行われ
る。例えば、後処理モードを設定する際には、図5
(a)に示すメニュー選択画面が操作部153に表示さ
れ、このメニュー選択画面の「ソータ」キーより各種処
理モードの設定が行われる。また、例えば表紙挿入の設
定の際には、図5(a)に示す選択画面の「応用モー
ド」キーにより、図5(b)に示す各種応用モードの
「表紙/合紙」キーより設定する。尚、この設定につい
ては後で詳述する。
【0058】(フィニッシャ+インサータの動作概要)
次に、ステープルソートモード時のインサータ900お
よびプリンタ300からフィニッシャ500内の処理ト
レイ630への用紙搬送について図7(b)ないし図1
3を参照しながら説明する。図7(b)はインサータの
トレイにセットされる用紙の順序及び設定部数を例示し
た図、図8ないし図13は図1の画像形成装置における
ソートモード時のインサータおよびプリンタからフィニ
ッシャ内の処理トレイへの用紙の流れを説明するための
図である。
【0059】図7(b)及び図8に示すように、用紙C
1を表紙として、用紙C2を画像形成後の用紙の5頁と
6頁の合紙として、用紙C3を裏表紙として、画像形成
後の用紙10頁に対して挿入する場合には、(C1+C
2+C3)の順で設定部数(N)分の用紙Cがインサー
タ900のトレイ901にセットされる。
【0060】用紙C(本実施形態では[(C1〜C3)
×N])がトレイ901にセットされると、図9に示す
ように、その最上段の用紙C1の給紙が開始され、切換
フラッパ551はフィニッシャパス552側に切り換え
られる。用紙C1は搬送パス908から入口ローラ対5
02を経てフィニッシャパス552内に導かれ、この用
紙C1の先端が入口センサ531により検出されると、
プリンタ300からの画像形成後の用紙(図10に示す
用紙P1)の給送が開始される。
【0061】次いで、図10に示すように、プリンタ3
00から給紙された用紙P1がフィニッシャ500内に
導かれるとともに、用紙C1はバッファローラ505を
介してソートパス522に導かれる。このとき、切換フ
ラッパ510,511はいずれもソートパス522側に
切り換えられている。
【0062】このソートパス522に導かれた用紙C1
は、図11に示すように、処理トレイ630上に収納さ
れる。このとき、プリンタ300からの用紙P1は、フ
ィニッシャパス522内に導かれている。この用紙P1
は、図12に示すように、用紙C1と同様に、バッファ
ローラ505を介してソートパス522に導かれ、処理
トレイ630に向けて搬送される。また、この用紙P1
に続く用紙P2がフィニッシャパス552内に導かれて
いる。そして、図13に示すように、用紙P1は既に処
理トレイ630に収納されている用紙C1に積み重ねら
れて収納され、それに続く用紙P2が用紙P1に積み重
ねられて収納される。引き続きプリンタからの用紙を収
納した後、用紙P5(図示せず)がフィニッシャ500
に導かれると同時に、インサータ900より用紙C2の
給紙が開始され、前述の用紙C1と同様に処理トレイ上
の用紙P5上に積載される。プリンタ300からの最終
ページとなる用紙P10(図示せず)がフィニッシャ5
00に導かれると同時に用紙C2と同様にインサータ9
00から用紙C3の給紙が開始され、処理トレイ630
上の用紙P10上に積載され、1束分の処理トレイ63
0への積載が完了する。
【0063】1束目に対してステイプル動作(詳細説明
省略)が完了すると、束排出ローラ対680a,680
bによりスタックトレイ700上へ束状態にて排出され
る。一方、インサータ900では、2束目の処理動作が
スタートし、1束目と同様に用紙C1の給紙が開始され
る。ここでインサータ部における給紙動作において不具
合が発生し重送(例えば用紙C2と用紙C3)等が起き
た場合、後述するユーザ操作によって、インサータ90
0からの用紙搬送先を変更できる。具体的には、バッフ
ァローラ部の切換フラッパ510を、ノンソートパス5
21側へ用紙を導く位置に切り換えることにより、不要
になったインサータ用紙が処理トレイ630側へ排出さ
れることを回避する。
【0064】(フィニッシャ+インサータ時の操作部設
定)次に、上記モードにおける操作部153での操作手
順に関して図5ないし図7(a)を用いて説明する。図
5ないし図7(a)は図1の画像形成装置における操作
部の後処理モード選択に関する画面例を示す図である。
図5(a)に示すメニュー選択画面が、通常のスタンバ
イ状態では操作部153に表示される。この図5(a)
に示すメニュー選択画面の「ソータ」キーを押下するこ
とにより、図5(c)に示す「ソータ」メニューが表示
される。本実施形態では、図5(c)に示す「ソータ」
メニューで「ステープルソート」キーを選択し、「O
K」キーにてメニュー選択画面へ戻る。
【0065】次にインサータからの表紙等の設定手順を
説明する。まず表紙挿入の設定は、図5(a)に示すメ
ニュー選択画面の「応用モード」キーを選択し、図5
(b)に示す「応用モード」メニューが表示される。次
に図5(b)に示す「応用モード」メニューの「表紙/
合紙」キーを選択し、図6(a)に示す「表紙/合紙」
メニューが表示される。次に図6(a)に示す「表紙/
合紙」メニューより「表紙」キーを選択し、更に「用紙
選択」キーを押下すると、図6(b)に示す「用紙選
択」メニューが表示される。ここで「インサータ」キー
を選択し、給紙個所をインサータから実行することを確
定する。引き続き図6(a)に示す「表紙/合紙」メニ
ューより前述の「表紙」設定と同様に「裏表紙」と「合
紙」給紙個所を「インサータ」に設定し、全てのインサ
ータからの給紙設定を完了する。その後のプリンタから
の出力設定等は従来機種と同様の為省略する。
【0066】次にインサータを使用した状態からの「イ
ンサータ出力確認」手順に関して説明する。インサータ
からの給紙設定がされている場合の、プリンタ動作時に
おけるメニュー選択画面を図6(c)に示す。通常画面
である図5(a)に対して「応用モード」キーの下段に
「インサート確認」キーが表示されており、これを選択
すると図7(a)の「インサート確認」メニューが表示
される。ここで「一次中断」キーを選択すると、プリン
タシステムは速やかに停止処理に移行し、フィニッシャ
500の処理トレイ630上に積載されている未完成の
用紙の束をスタックトレイ700へ束排出したのち、一
次中断状態に移行する。次に「ページ送り」キーを1回
押下する毎にインサータ900からの1枚単位の給紙が
行われて、トレイ901上の用紙をサンプルトレイ70
1側へ一枚排出する。インサータトレイ901上の用紙
の最上紙が「表紙」に相当するまで「ページ送り」動作
を実行した後、「再スタート」キーにより再びプリンタ
システムを再実行する。
【0067】尚、画像形成部を備えたプリンタを介さず
に前記インサータから用紙を搬送するローラ等の搬送系
が第二のシート搬送部を構成している。
【0068】上述したように、本実施形態に係る画像形
成装置では、インサータ900からの用紙が、前記処理
トレイ630へ搬送される第一の搬送モードと、前記処
理トレイ630以外(本実施形態ではサンプルトレイ7
01)へ搬送される第二の搬送モードと、を備えている
ので、インサータ900からの給紙設定がされている場
合の動作モードにて、用紙束が積載される処理トレイ以
外(本実施形態ではサンプルトレイ)への用紙の搬送が
可能になる為、インサータ用紙の重送などの不具合が発
生した際の回避制御が容易になる。
【0069】さらに、プリンタ300から搬送されてき
た用紙と、インサータ900から処理トレイ630に用
紙を搬送する第一の搬送モードにて搬送されてきたシー
トと、を処理トレイ630に任意の順番で積載する動作
時に、前記操作部153における「一時中断」キー入力
によって、プリンタ及びインサータからのシート搬送動
作を停止し、「ページ送り」キー入力によって、前記処
理トレイ以外にインサータ用紙を搬送する第二の搬送モ
ードにて前記インサータより1枚毎のシート搬送動作を
実行し、「再スタート」キー入力によって「一時中断」
キー入力以前の動作を再開することにより、前述の不具
合が発生した際のユーザ操作を的確に導き、半自動的に
回避させることが可能になる。
【0070】従って、インサータ用紙の重送等の不具合
時においても、ユーザ操作性を向上させ、使い勝手のよ
い製品を供給できる。
【0071】(製本の動作概要)次に、製本モード時の
画像形成について図14を参照しながら説明する。図1
4は図1の画像形成装置における製本モード時の画像形
成を説明するための図である。
【0072】製本モードが指定されると、原稿給送装置
100にセットされた原稿を、その先頭頁から順に読み
取り、読み取った原稿の画像を順にハードディスク(図
示せず)に格納し、同時に読み取った原稿枚数をカウン
トする。
【0073】原稿の読取が終了すると、読み取った原稿
画像を次の(1)式により分類し、画像形成順、画像形
成位置を決定する。
【0074】M=n×4−k …(1) M:原稿枚数 n:1以上の整数で用紙枚数 k:0,1,2,3のいずれかの値 なお、画像形成順、画像形成位置制御に関しては詳細な
説明を省略する。
【0075】この製本モード時における画像形成を読取
原稿枚数が8枚の場合を例にして説明すると、図14
(a)に示すように、ハードディスクには8頁分の原稿
画像データ(R1からR8)が読み取った順番に格納さ
れる。
【0076】各画像データ(R1からR8)に対してそ
の画像形成順、画像形成位置が決定される。これによ
り、図14(b)に示すように、上述した鏡像処理が施
された後に、1頁目の用紙P1の第1面(表面)には、
その左半分にR4画像、右半分にR5画像が形成され、
この用紙P1は両面搬送パス124に導かれる。そして
用紙P1は再度転写部116に給送され、その第2面
(裏面)の左半分にR6画像、右半分にR3画像が形成
される。そして、このようにして両面に画像が形成され
た用紙P1は、反転排紙により反転されて排紙された後
にフィニッシャ500の製本パス553に送られる。こ
の反転排紙により用紙P1に関しては、図14(c)に
示すように、R6画像およびR3画像が形成されている
第2面を上向きにかつR6画像を先頭にして図中の矢印
の方向に搬送される。
【0077】次いで、2頁目の用紙P2の第1面(表
面)に対して、その左半分にR2画像、右半分にR7画
像が形成され、この用紙P2は両面搬送パス124に導
かれる。この用紙P2は再度転写部116に給送され、
その第2面(裏面)の左半分にR8画像、右半分にR1
画像が形成される。そして、この用紙P2は、反転され
て排紙された後にフィニッシャ500の第1製本パス5
53に送られる。この反転排紙により用紙P2に関して
は、図14(c)に示すように、R8画像およびR1画
像が形成されている第2面を上向きにかつR8画像を先
頭にして図中の矢印の方向に搬送される。
【0078】各用紙P1,P2は、フィニッシャ500
の製本パス553を介して収納ガイド820内に導かれ
て収納される。この収納ガイド820内においては、図
14(d)に示すように、用紙P1が突出し部材825
側に、用紙P2が折りローラ対826側にそれぞれ収納
されるように構成されている。また、各用紙P1,P2
の第1面は突出し部材825側に向けられて収納され
る。
【0079】各用紙P1,P2の収納ガイド820内の
位置決めは位置決め部材823により行われる。
【0080】(製本+インサータの動作概要)この製本
モード時のインサータ900およびプリンタ300から
フィニッシャ内の収納ガイド820への用紙搬送につい
て図15ないし図22を参照しながら説明する。図15
ないし図21は図1の画像形成装置における製本モード
時のインサータおよびプリンタからフィニッシャ内の収
納ガイドへの用紙の流れを説明するための図、図22は
図5のフィニッシャ内の折り処理および綴じ処理により
製本化する例を示す図である。
【0081】用紙C1を表紙として画像形成後の用紙に
挿入して製本化する場合には、図15(b)に示すよう
に、用紙C1がインサータ900のトレイ901にセッ
トされる。このとき、用紙C1は、図15(a)に示す
ように、画像Rおよび画像Fが形成されている画像面を
上向きにしてトレイ901にセットされ、画像Fを先頭
にして給送される。すなわち、用紙C1は操作者から見
て正視状態でセットされ、この用紙C1のセット状態
は、原稿給送装置100における原稿のセット状態で同
じである。よって、用紙C1のセットを行う際の操作性
を向上させることができる。
【0082】用紙C1がトレイ901にセットされる
と、図16に示すように、その最上段の用紙C1の給紙
が開始され、切換フラッパ551はフィニッシャパス5
52側に切り換えられる。用紙C1は搬送パス908か
ら入口ローラ対502を経てフィニッシャパス552内
に導かれ、この用紙C1の先端が入口センサ531によ
り検出されると、プリンタ300からの画像形成後の用
紙(図17に示す用紙P)の給送が開始される。
【0083】次いで、図17に示すように、プリンタ3
00から給紙された用紙Pがフィニッシャ500内に導
かれるとともに、用紙C1はバッファローラ505を介
してノンソートパス521側に導かれる。このとき、切
換フラッパ510はノンソートパス521側に切り換え
られている。
【0084】さらに用紙C1がノンソートパス521側
に導かれてその後端が入口センサ531を通過するまで
搬送されると、図17に示すように、用紙C1は一旦停
止される。このとき、プリンタ300からの用紙Pは、
フィニッシャ500内に導かれる。そして、用紙C1が
停止された状態で用紙Pは、図18に示すように、切換
フラッパ551により第1製本パス553に導かれて収
納ガイド820内に収納され、この用紙に続く用紙Pが
同様に第1製本パス553に導かれる。このとき、用紙
C1に続く用紙C2は分離されて搬送ローラ対906の
手前まで搬送されて、所定枚数の用紙が収納ガイド82
0に収納されるまで待機される。
【0085】所定枚数の用紙Pが収納ガイド820に収
納されると、図19に示すように、用紙C1が反転給送
され、分岐Aおよび第2製本パス554を経由して収納
ガイド820内に導かれる。このとき、用紙C1は、図
20に示すように、画像R側を先頭にして搬送され、そ
して既に収納ガイド820に収納されている用紙Pの束
に重ね合わされて収納される。この用紙C1が収納ガイ
ド820に収納されると、用紙C1に続く用紙C2の給
送が開始される。ここで、例えば用紙C2が所定のサイ
ズと異なるサイズであるような不適切な用紙であるとき
には、図21に示すように、図18に示す状態で一旦停
止させることなく、サンプルトレイ701に排出され
る。
【0086】収納ガイド820において用紙C1が用紙
Pの束に重ね合わされて収納された後は、用紙C1と用
紙Pの束に対して突出し部材825が突出され、この束
が折りローラ対826に向けて押し出される。この束が
折りローラ対826によりこの束の中央部(画像面の画
像境界部分)で折りたたまれてサドル排出トレイ832
に排出される。このようにして折りたたまれた状態で
は、図22(b)に示すように、用紙C1の画像Fが表
紙頁にまた画像Rが最終頁に配置され、各用紙Pの画像
が頁順に配置されることになり、また用紙C1、用紙P
の各画像の向きが一致される。
【0087】このように、インサータ900からの用紙
C1の給紙制御、プリンタ300からの用紙Pの搬送制
御により、製本化状態において、用紙C1の画像Rが表
紙頁にまた画像Rが最終頁に配置され、各用紙Pの画像
が頁順に配置されるとともに、その画像の向きが一致さ
れるから、インサータ900からの特殊用紙の印刷品位
およびプリンタ300の用紙搬送耐久性を損なわずに、
用紙と特殊用紙とを合せて製本化することができるとと
もに、このソートモード時には、フィニッシャ500に
より、特殊用紙の挿入を一旦フィニッシャパス552内
に待機させた後に、用紙を収納ガイド820内に導いて
収納し、この用紙の収納後フィニッシャパス552内に
待機している特殊用紙を収納ガイド820内に導いて収
納するから、用紙と特殊用紙とを合せて製本化する際の
生産性を向上させることができる。
【0088】また、必要に応じて、収納ガイド820に
おいて用紙C1が用紙Pの束に重ね合わされて収納され
た状態において、ステイプラ818によりその束を中央
部で綴じることもできる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成部を介さずにシートを搬送する第二のシート搬
送部により搬送されるシートが、シート積載部へ搬送さ
れる第一の搬送モードと、シート積載部以外へ搬送され
る第二の搬送モードと、を備えているので、前記第二の
シート搬送部からのシートを、前記シート積載部以外へ
搬送することが可能になり、前記第二のシート搬送部か
らのシートの重送等の不具合が発生した際の回避制御が
容易になる。
【0090】更に、第一のシート搬送部により画像形成
部を介して搬送されるシートと、第二のシート搬送部に
より前記第一の搬送モードにて搬送されるシートと、を
前記シート積載部に任意の順番で積載する動作時に、操
作部における第一のキー入力によって、前記第一のシー
ト搬送部あるいは前記第二のシート搬送部のシート搬送
動作を停止し、第二のキー入力によって、前記第二のシ
ート搬送部により前記第二の搬送モードにて1枚毎のシ
ートの搬送動作を実行し、第三のキー入力によって、第
一のキー入力以前の動作を再開することにより、前記シ
ートの重送等の不具合が発生した際のユーザ操作を的確
に導き、半自動的に回避させることが可能になる。
【0091】従って、前記第二のシート搬送部からのシ
ートの重送等の不具合時においても、ユーザ操作性を向
上させ、使い勝手のよい製品を供給できる。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の全体構成図
【図2】画像形成装置全体のブロック図
【図3】フィニッシャの断面図
【図4】フィニッシャのブロック図
【図5】操作部の後処理モード選択に関する画面例を示
す図
【図6】操作部の後処理モード選択に関する画面例を示
す図
【図7】操作部の後処理モード選択に関する画面例を示
す図、及び、インサータのトレイにセットされる用紙の
順序及び設定部数を例示した図
【図8】フィニッシャの動作説明図
【図9】フィニッシャの動作説明図
【図10】フィニッシャの動作説明図
【図11】フィニッシャの動作説明図
【図12】フィニッシャの動作説明図
【図13】フィニッシャの動作説明図
【図14】製本モードの動作説明図
【図15】インサータを使用した製本モードの動作説明
【図16】インサータを使用した製本モードの動作説明
【図17】インサータを使用した製本モードの動作説明
【図18】インサータを使用した製本モードの動作説明
【図19】インサータを使用した製本モードの動作説明
【図20】インサータを使用した製本モードの動作説明
【図21】インサータを使用した製本モードの動作説明
【図22】インサータを使用した製本モードの動作説明
【符号の説明】
A …分岐 C1,C2,C3,P,P1,P2 …用紙 CL1,CL10 …クラッチ M1 …入口モータ M10 …搬送モータ M11 …位置決めモータ M12 …折りモータ M2 …バッファモータ M20 …給紙モータ M3 …排紙モータ M4 …束排出モータ SL1,SL2,SL10,SL20,SL21 …ソ
レノイド 10 …画像形成装置本体 100 …原稿給送装置 101 …原稿給送装置制御部 102 …プラテンガラス 103 …ランプ 104 …スキャナユニット 105,106,107 …ミラー 108 …レンズ 109 …イメージセンサ 110 …露光制御部 110a …ポリゴンミラー 111 …感光体ドラム 112 …排紙トレイ 113 …現像器 114,115 …カセット 116 …転写部 117 …定着部 118 …排出ローラ 121 …フラッパ 124 …両面搬送パス 125 …手差給紙部 150 …回路部 151 …ROM 152 …RAM 153 …操作部 200 …イメージリーダ 201 …イメージリーダ制御部 202 …画像信号制御部 209 …外部I/F 210 …コンピュータ 300 …プリンタ 301 …プリンタ制御部 400 …折り装置 401 …折り装置制御部 500 …フィニッシャ 501 …フィニッシャ制御部 502 …入口ローラ対 503 …搬送ローラ対 505 …バッファローラ 506,507 …搬送ローラ対 509 …排出ローラ対 510 …切換フラッパ 511 …切換フラッパ 512,513,514 …押下コロ 521 …ノンソートパス 522 …ソートパス 523 …バッファパス 531 …入口センサ 533 …排紙センサ 550 …パンチユニット 551 …切換フラッパ 552 …フィニッシャパス 553 …第1製本パス 554 …第2製本パス 560 …CPU回路部 561 …CPU 562 …ROM 563 …RAM 564 …通信IC 570 …ドライバ 601 …ステイプラ 630 …処理トレイ 680a,680b …排出ローラ 700 …スタックトレイ 701 …サンプルトレイ 813 …搬送ローラ対 817 …製本入口センサ 818 …ステイプラ 819 …アンビル 820 …収納ガイド 823 …位置決め部材 825 …突出し部材 826 …折りローラ対 827 …折り紙排紙ローラ対 830 …製本排紙センサ 832 …サドル排出トレイ 900 …インサータ 901 …トレイ 902 …給紙ローラ 903 …搬送ローラ 904 …分離ベルト 905 …引き抜きローラ対 906 …搬送ローラ対 907 …給紙センサ 908 …搬送パス
フロントページの続き (72)発明者 松本 祐三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 清水 孝治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 三宅 範書 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA32 DC11 DE01 DE07 EC06 ED29 EE01 EF09 EK04 EK09 FA13 FA24 FA27 FA35 FA37 GA15 GA23 GA47 GA54 GA56 ZA07 2H072 AB03 AB11 GA07 3F054 AA01 AC01 BA02 BB21 BF03 BF08 BF22 CA03 DA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに対して画像形成を行う画像形成
    部を介してシートを搬送する第一のシート搬送部と、前
    記画像形成部を介さずにシートを搬送する第二のシート
    搬送部と、前記各搬送部により搬送されてきたシートを
    積載するシート積載部と、それらを制御する制御部と、
    制御条件を設定する操作部と、を有し、 前記第二のシート搬送部により搬送されるシートが、前
    記シート積載部へ搬送される第一の搬送モードと、前記
    シート積載部以外へ搬送される第二の搬送モードと、を
    備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、前記第一のシート搬送部により前記画像形成部を介
    して搬送されるシートと、前記第二のシート搬送部によ
    り前記第一の搬送モードにて搬送されるシートと、を前
    記シート積載部に任意の順番で積載する動作時に、 前記操作部における第一のキー入力によって、前記第一
    のシート搬送部あるいは前記第二のシート搬送部のシー
    ト搬送動作を停止し、 第二のキー入力によって、前記第二のシート搬送部によ
    り前記第二の搬送モードにて1枚毎のシートの搬送動作
    を実行し、 第三のキー入力によって、第一のキー入力以前の動作を
    再開することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006056712A (ja) * 2004-07-21 2006-03-02 Canon Inc シート後処理装置および画像形成装置
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