JP2008094570A - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008094570A
JP2008094570A JP2006279303A JP2006279303A JP2008094570A JP 2008094570 A JP2008094570 A JP 2008094570A JP 2006279303 A JP2006279303 A JP 2006279303A JP 2006279303 A JP2006279303 A JP 2006279303A JP 2008094570 A JP2008094570 A JP 2008094570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
image forming
insertion sheet
image
priority mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006279303A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Yamada
英紀 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Inc filed Critical Canon Finetech Inc
Priority to JP2006279303A priority Critical patent/JP2008094570A/ja
Publication of JP2008094570A publication Critical patent/JP2008094570A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】生産性優先モードと品質優先モードとを選択して、生産性を向上させる。
【解決手段】画像形成システムは、画像形成装置と、インサータ900、フィニッシャ500、インサータからフィニッシャに供給された挿入シートの搬送異常状態を検知する重送検知センサ950と、生産性優先モードと品質優先モードとに切換える操作部と、を備えている。そして、前記重送検知センサ950の検知結果を待たずに次のシートの給送動作を開始する生産性優先モードと、前記重送検知センサ950の検知結果を待ってから次のシートの給送動作を開始する品質優先モードとを選択する操作部も備えている。生産性を上げる場合には、生産性優先モードを選択して、シート処理枚数を多くすることができる(生産性を向上させることができる)。
【選択図】図3

Description

本発明は、挿入シート供給装置とシート後処理装置とを備え、画像形成装置から排出されたシートと挿入シート供給装置から給送したシートを束状に整合して後処理を行う画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置と挿入シート供給装置とシート後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて画像形成装置で画像形成された記録シートと挿入シート供給装置から供給された挿入シートと混載して束状に整合する画像形成システムがある(特許文献1)。
この画像形成システムは、挿入シート供給装置から搬送する挿入シートが、正常にシート後処理装置に搬送されたことを検知した後、次の記録シートの画像形成動作を開始する。そして、画像形成システムは、挿入シート供給装置から挿入するシートが重送、ジャム等の搬送異常によって正常にシート後処理装置に搬送されなかった場合、次に搬送する記録シートの画像形成を開始しないようにして、記録シートの無駄を無くしている。
特開2004−045464号公報
しかし、挿入シート供給装置とシート後処理装置と画像形成装置を備えた従来の画像形成システムは、挿入シートが正常にシート後処理装置に搬送されたことを検知してから、画像形成装置で画像形成を開始するようになっている。このため、従来の画像形成システムは、挿入シートと次のシートとの間隔が、画像形成装置から連続して排出されるシートの間隔より広がり、単位時間あたりのシート処理枚数(以降、「生産性」と表現する。)が低下していた。
本発明は、挿入シート供給装置から給送された挿入シートの異常を検知する検知動作の完了を待たずに次のシートの給送動作を開始する生産性優先モードと、その異常を検知する検知動作の完了を待ってから次のシートの給送動作を開始する品質優先モードとを選択して、生産性を向上させた画像形成システムを提供することにある。
本発明の画像形成システムは、
記録シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置の下流側で挿入シートを供給する挿入シート供給装置と、
前記記録シートと前記挿入シートとを受け入れて処理をするシート後処理装置と、
前記挿入シート供給装置から前記シート後処理装置へ供給する時に前記挿入シートの搬送異常を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知動作完了を待たずに、前記画像形成装置による次のシートの給送動作を開始する生産性優先モードと、
前記検知手段の検知動作完了を待ってから、前記画像形成装置による次のシートの給送動作を開始する品質優先モードと、
前記生産性優先モードと前記品質優先モードを切換えるモード切換手段と、を備えている
ことを特徴としている。
本発明の画像形成システムは、生産性優先モードと品質優先モードとに切換えられるようになっているので、挿入シートが重送やジャム等の少ないシートの場合には、生産性優先モードを選択して、シート処理枚数を多くすることができる(生産性を向上させることができる)。また、本発明の画像形成システムは、挿入シートが重送やジャム等の多いシートの場合には、品質優先モードを選択して、装置の稼動具合や信頼性を適宜判断して、挿入シート供給装置を用いたシート束の作成を行うことができるため、操作者にとって、使い勝手を良くすることができる。
以下、本発明の実施形態の画像形成システムを図に基づいて説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態における画像形成システムのシート搬送方向に沿った断面図である。
画像形成システム1は、画像形成装置10と、折り装置400と、シート後処理装置である例えばフィニッシャ500と、挿入シート供給装置である例えばインサータ900とで構成されている。なお、折り装置400は、必ずしも必要でない。画像形成装置10は、原稿Dの画像を読み取るイメージリーダ200と、プリンタ300とを備えている。
イメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、原稿トレイ100A上に上向きにセットされた原稿Dを先頭頁から順に1枚ずつ給送して、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左から流し読取り位置を経て右へ搬送し、外部の排紙トレイ112に向けて排出するようになっている。
この原稿Dの画像は、原稿がプラテンガラス102上の流し読取り位置を左から右へ向けて通過するとき、流し読取り位置に対応する位置に停止したスキャナユニット104により読み取られる。この読取り方は、一般に、原稿流し読みと言われている。
具体的には、原稿が流し読取り位置を通過するときに、原稿がスキャナユニット104のランプ103の光に照射され、その原稿からの反射光がミラー105,106,107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像されて、画像データに変換される。
イメージセンサ109から出力された画像データは、後述する画像信号制御部202において所定の処理が施されて、プリンタ300の露光制御部110にビデオ信号として入力される。
なお、原稿Dは、操作者によってプラテンガラス102上に載置されて、スキャナユニット104が左から右へ走査することによっても読み取られるようになっている。この読取り方は、一般に、固定読みと言われている。
プリンタ300の露光制御部110は、入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して、レーザ光として出力し、そのレーザ光を回転しているポリゴンミラー110aに反射させて感光体ドラム111を走査照射するようになっている。感光体ドラム111には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、後述するように、原稿固定読み時には、正しい画像(鏡像でない画像)が形成されるようにレーザ光を出力する。
この感光体ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤であるトナーによってトナー画像となる。一方、上カセット114、或いは、下カセット115からピックアップローラ127、128により送り出された記録シートPは、給紙ローラ対129,130によりレジストローラ対126まで搬送される。記録シートは、先端がレジストローラ対126に達して所定時間経過した後に、感光体ドラム111のトナー画像の位置に合わせて、レジストローラ対126が駆動して、感光体ドラム111と転写部116との間に搬送される。感光体ドラム111に形成されたトナー画像は、転写部116により記録シート上に転写される。
トナー画像が転写された記録シートは、定着部117で加熱加圧されてトナー画像を定着される。定着部117を通過した記録シートは、フラッパ121と排紙ローラ118を経てプリンタ300から折り装置400に排出される。
ここで、プリンタ300は、記録シートをその画像形成面が下向きにして(フェイスダウン)排出するときには、記録シートをフラッパ121の切換動作によりスイッチバック搬送させて折り装置400に送り込む。この排出形態を反転排出と呼ぶ。この反転排出は、イメージリーダ200で読み取った画像を複写するとき、またはコンピュータから出力された画像を形成するときなどのように先頭頁から順に画像形成するときに行われて、プリンタ300が記録シートを頁順に折り装置に送り込むことができる。
また、手差給紙部125からOHP記録シートなどの硬い記録シートが供給されることがある。この場合、プリンタ300は、記録シートを反転パス122に導くことなく、画像形成面を上向きにしたままで(フェイスアップ)折り装置に送り込む。
さらに、記録シートの両面に画像を形成する場合、プリンタ300は、フラッパ121の切換動作により記録シートを排紙ローラ対118と反転パス122に導いて表裏反転ささせる。その後、プリンタ300は、記録シートを両面搬送パス124へ搬送して、再度、感光体ドラム111と転写部116との間に送り込んで、記録シートの他方に面にも画像を形成する。
プリンタ300から排出された記録シートは、折り装置400によって、Z形に折り畳まれる。折り装置400は、例えば、A3サイズやB4サイズの記録シートで、かつ折り処理が指定されているときに、折り処理を行い、それ以外の場合には、画像形成装置10からの記録シートを、折り搬送水平パス402を素通りさせて、フィニッシャ500に送り込む。
このフィニッシャ500には、インサータ900が設けられている。インサータ900は、画像が形成された記録シートのシート束に、シート束の表紙、合紙などになる挿入シートをフィニッシャ500に送り込むようになっている。
(制御ブロック図)
図2は、画像形成システムの制御ブロック図である。
CPU回路部150は、CPU(図示せず)、ROM151、RAM152を内蔵し、ROM151に格納されている制御プログラムにより各ブロック101,153,201,202,209,301,401,501を総括的に制御するようになっている。RAM152は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として使用される。
原稿給送装置制御部101は、CPU回路部150からの指示に基づき原稿給送装置100を駆動制御するようになっている。イメージリーダ制御部201は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などの駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部202に転送するようになっている。
画像信号制御部202は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に、そのデジタル信号に各処理を施して、このデジタル信号をビデオ信号に変換し、プリンタ制御部301に出力するようになっている。また、画像信号制御部202は、コンピュータ210から外部I/F209を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力するようになっている。この画像信号制御部202による処理動作は、CPU回路部150により制御される。プリンタ制御部301は、入力されたビデオ信号に基づき上述の露光制御部110を駆動するようになっている。
操作部153は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有し、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力するとともに、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示するようになっている。
折り装置制御部401は、折り装置400に搭載され、CPU回路部150と情報の授受を行うことによって、折り装置全体の駆動制御を行うようになっている。
フィニッシャ制御部501は、フィニッシャ500に搭載され、CPU回路部150と情報の授受を行うことによってフィニッシャ全体の駆動制御を行うようになっている。この制御内容については後述する。
(フィニッシャのメイン部)
フィニッシャ500は、折り装置400からの記録シートとインサータ900からの挿入シートとに次の処理を行うようになっている。シートの後端付近にパンチユニット550で孔あけをするパンチ処理。記録シートと挿入シートとを整合して1つの束にして後端をステープラ601で綴じるステイプル処理。記録シートと挿入シートとを束状にして、その中間部をステープラ818で綴じた後、その綴じた部分を折り装置833で折り曲げて、シート束を製本にする製本処理。
フィニッシャ500は、図3に示すように、画像形成装置10から折り装置400を介して送り込まれた記録シートや、インサータ900からの挿入シートを内部に導くための入口ローラ対502を有している。この入口ローラ対502の下流には、記録シートや挿入シートをフィニッシャパス552、または第1製本パス553に導くための切換フラッパ551が設けられている。以下、記録シートと挿入シートとの両方を言うとき、単に「シート」と言う。
フィニッシャパス552に導かれたシートは、搬送ローラ対503を介してバッファローラ505に向けて送られる。搬送ローラ対503とバッファローラ505は、正逆転できるようになっている。
入口ローラ対502と搬送ローラ対503間には、入口センサ531が設けられている。また、入口センサ531のシート搬送方向の上流側近傍においては、フィニッシャパス552から第2製本パス554が分岐している。以下、この分岐点を分岐Aと呼ぶ。この分岐Aは、入口ローラ対502から搬送ローラ対503にシートを搬送するための搬送路への分岐を成すが、搬送ローラ対503が逆転して挿入シートを搬送ローラ対503側から入口センサ531側に搬送する際には、第2製本パス554側のみに搬送されるワンウェイ機構を有する分岐を成している。
搬送ローラ対503とバッファローラ505との間には、パンチユニット550が設けられている。パンチユニット550は必要に応じて作動し、搬送されてきたシートの後端付近に孔をあけるようになっている。
バッファローラ505は、その外周に送られたシートを所定枚数積層して巻き付け可能なローラであって、必要に応じてこのローラの外周には各押下コロ512,513,514により巻き付けられる。バッファローラ505に巻き付けられたシートはバッファローラ505の回転方向に搬送される。
押下コロ513,514間には切換フラッパ510が配置されており、押下コロ514の下流には切換フラッパ511が配置されている。切換フラッパ510はバッファローラ505に巻き付けられたシートをバッファローラ505から剥離してノンソートパス521、またはソートパス522に導くためのフラッパである。また、切換フラッパ511はバッファローラ505に巻き付けられたシートをバッファローラ505から剥離してソートパス522に、またはバッファローラ505に巻き付けられたシートを巻き付けられた状態でバッファパス523に導くためのフラッパである。
切換フラッパ510によりノンソートパス521に導かれたシートは、排紙ローラ対509を介してサンプルトレイ701上に排出される。ノンソートパス521の途中には、ジャム検出などのための排紙センサ533が設けられている。
切換フラッパ510によりソートパス522に導かれたシートは、搬送ローラ対506,507を介して処理トレイ630上に積載されて、弾性を備えたパドル690の左回転によって、ステープラ601の方に送られて端部を整合される。中間トレイ630上に束状に積載されたシートは、必要に応じて整合処理、ステイプル処理などをされた後に、排紙ローラ対680a,680bによりスタックトレイ700上に排出される。処理トレイ630上に束状に積載されたシートを綴じるステイプル処理には、ステープラ601が用いられる。スタックトレイ700は、上下方向に自走可能に構成されている。
(製本部)
第1製本パス553、第2製本パス554からのシートは、搬送ローラ対813によって収納ガイド820に収納され、さらにシートの先端が昇降するシート位置決め部材823に接するまで搬送される。搬送ローラ対813の上流側には、製本入口センサ817が配置されている。また、収納ガイド820の途中位置には、シートの幅方向に2つのステープラ818が配設されている。このステープラ818はそれに対向するアンビル819と協働してシート束の中央を綴じるようになっている。
ステープラ818の下流位置には、折りローラ対826が設けられている。折りローラ対826の対向位置には、突出し部材825が設けられている。
ステープラ818で綴じられたシート束は、ステイプル位置が折りローラ対826のニップに対向するように、位置決め部材823の下降動作によって下降する。そして、突出し部材825が突き出ることによって、収納ガイド820に収納されているシート束が回転している折りローラ対826間に押し込まれる。すると、折りローラ対826が回転を継続してシート束を搬送しながら、2つに折り畳んで、シート束を冊子状にする。折り畳まれたシート束は、排出ローラ対827を介してサドルトレイ832に排出される。排出ローラ対827の下流側には、排出センサ830が配置されている。突き出し部材825と、折りローラ対826は、折り装置833を構成し、これにステープラ818とアンビル819を加えると製本装置834になる。
(インサータ部)
インサータ900は、フィニッシャ500の上部に設けられている。インサータ900は、トレイ901上に積載された、表紙、合紙に使用される挿入シート束を順次分離して、フィニッシャパス552、または製本パス553に搬送するようになっている。ここで、インサータ900のトレイ901上には、挿入シートが操作者から見て正視状態で積載される。すなわち、挿入シートはその表面が上に向けられた状態でトレイ901上に積載される。
このトレイ901上の挿入シートは、給紙ローラ902によって、搬送ローラ903および分離ベルト904からなる分離部911に搬送され、最上位の挿入シートから1枚ずつ順次分離されて搬送される。給紙ローラ902の下流側には、トレイ901にシートがセットされたことを検知するシートセットセンサ910が設けられている。
この分離部の下流側には引き抜きローラ対905が配置されている。この引き抜きローラ対905により分離された挿入シートは、安定して搬送パス908に導かれる。引き抜きローラ対905の下流側には給紙センサ907が設けられている。また、給紙センサ907と入口ローラ対502との間には、搬送パス908上の挿入シートを入口ローラ対502に導くための搬送ローラ906が設けられている。
搬送パス908の搬送路中には、トレイ901から分離搬送されてきた挿入シートが2枚以上重なり合った重送状態か否かを判別する検知手段である例えば重送検知センサ950が設けられている。なお、重送検知センサ950は、挿入シートがジャム状態になっているか否かも検知できるようになっている。
なお、重送検知センサ950は、適宜設置場所を変更できるようになっている。
(フィニッシャブロック図)
次に、フィニッシャ500を駆動制御するフィニッシャ制御部501を図4に基づいて説明する。
フィニッシャ制御部501は、図4に示すように、CPU561、ROM562、RAM563などで構成されている。フィニッシャ制御部501は、通信IC565を介して画像形成装置のCPU回路部150とデータ通信を行い、CPU回路部150からの指示に基づきROM562に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500の駆動制御を行うようになっている。
この駆動制御を行う際には、フィニッシャ制御部501に各種センサからの検出信号が取り込まれる。この各種センサとしては、入口センサ531、製本入口センサ817、製本排紙センサ830、給紙センサ907、シートセットセンサ910、重送検知センサ950がある。このシートセットセンサ910は、インサータ900のトレイ901上に挿入シートがセットされているか否かを検出するためのセンサである。
重送検知センサ950は前述したように、トレイ901から分離搬送されてきた挿入シートが重送状態である否かを検出するためのセンサである。重送検知センサは、対向した固定電極と可動電極とで構成され、挿入シートがセンサ位置を搬送されている間に、対向する電極で挟みこみ、静電容量から挿入シートの厚みを検知するものである。言うまでもなく、搬送されている挿入シートの重送を検知できる他の構成であってもよい。フィニッシャ制御部501には、ドライバ520が接続されている。ドライバ520はフィニッシャ制御部501からの信号に基づきモータを駆動するようになっている。また、フィニッシャ制御部501はソレノイド、クラッチも駆動するようになっている。
ここで、モータとしては、入口ローラ対502、搬送ローラ対503、搬送ローラ対906の駆動源である入口モータM1、バッファローラ505の駆動源であるバッファモータM2、搬送ローラ対506、排紙ローラ対507、さらに、排紙ローラ対509の駆動源である排紙モータM3、各排紙ローラ680a,680bを駆動する束排紙モータM4、搬送ローラ対813の駆動源である搬送モータM10、シート位置決め部材823の駆動源である位置決めモータM11がある。また、突出し部材825、折りローラ対826、折り紙排紙ローラ対827の駆動源である折りモータM12、インサータ900の給紙ローラ902、搬送ローラ903、分離ベルト904、引き抜きローラ対905の駆動源である給紙モータM20がある。
入口モータM1、バッファモータM2、排紙モータM3は、ステッピングモータからなり、励磁パルスレートを制御することによって各モータにより駆動するローラ対を等速で回転させたり、独自の速度で回転させたりすることができる。また、入口モータM1、バッファモータM2はドライバ520により正逆のそれぞれの回転方向に駆動可能である。
搬送モータM10、位置決めモータM11はステッピングモータからなり、折りモータM12はDCモータからなる。なお、搬送モータM10は、入口モータM1と速度同期してシート搬送が可能なように構成されている。
給紙モータM20は、ステッピングモータからなり、入口モータM1と速度同期してシート搬送が可能なように構成されている。
ソレノイドとしては、切換フラッパ510の切換を行うソレノイドSL1、切換フラッパ511の切換を行うソレノイドSL2、切換フラッパ551の切換を行うソレノイドSL10がある。さらに、インサータ900の給紙シャッタ(図3には図示せず)を駆動するソレノイドSL20、インサータ900の給紙ローラ902を昇降駆動するソレノイドSL21がある。
クラッチとしては、折りモータM12の駆動を突出し部材825に伝達するためのクラッチCL1、給紙モータM20の駆動を給紙ローラ902に伝達するためのクラッチCL10がある。
(操作部)
次に、図5に示す操作部153に基づいて処理モードの選択操作例を説明する。画像形成システム1は、処理モードとしてノンソート、ソート、ステイプルソート(綴じモード)、製本モードなどの各処理モードを備えている。また、画像形成システム1は、挿入シートを合紙モードとして、表紙や最終紙あるいは途中に挿入シートに挿入することが可能なように設定されている。このような処理モードの設定は操作部153からの入力操作により行われる。
例えば、処理モードを設定する際には、図5(a)に示すメニュー選択画面が操作部153に表示され、このメニュー選択画面を用いて処理モードの設定が行われる。また、例えば合紙モードの設定の際には、図5(b)に示す画面が挿入設定操作部153に表示され、この画面を用いて挿入シートの挿入をインサータ900(図3)から行うか、手差し給紙部125(図1)から行うかを設定する。そして、図5(c)に示す画面で何枚目に挿入シートを挿入するかを設定する。挿入シートを表紙のみに給送する場合は「1」のみ選択し、挿入する枚数が複数枚あるときは所望枚数目を選択し設定することが可能である。
(フィニッシャの概略動作説明)
次に、ソートモードかつ品質優先モード時のインサータ900および画像形成装置10からフィニッシャ500内の処理トレイ630へのシート搬送について図6乃至図11を参照しながら説明する。図6乃至図11は図1の画像形成システム1におけるソートモード時のインサータおよび画像形成装置からフィニッシャ内の処理トレイ630へのシートの流れを説明するための図である。
表紙として挿入シートCを画像形成後の記録シートに挿入する場合には、図6(b)に示すように、挿入シートがインサータ900のトレイ901にセットされる。このとき、挿入シートCは、図6(a)に示すように、画像面が上向きで綴じ位置が操作者から見て左になるようにセットされ、図中の矢印Bの方向へ給紙される。この挿入シートCのセット状態は、原稿給送装置100における原稿のセット状態で同じであり、挿入シートCのセットを行う際の操作性を向上させることができる。
挿入シートCがトレイ901にセットされると、図7に示すように、その最上位の挿入シートC1の給紙が開始され、切換フラッパ551はフィニッシャパス552側に切り換わる。挿入シートC1は搬送パス908から入口ローラ対502を経てフィニッシャパス552内に導かれ、この挿入シートの先端が入口センサ531により検出されると、画像形成装置からの画像形成後の記録シート(図8に示す記録シートP1)の給送が開始される。
次いで、図8に示すように、画像形成装置10から給紙された記録シートP1がフィニッシャ500内に導かれるとともに、挿入シートC1はバッファローラ505を介してソートパス522に導かれる。このとき、切換フラッパ510,511はいずれもソートパス522側に切り換えられている。
このソートパス522に導かれた挿入シートC1は、図9に示すように、処理トレイ630上に積載される。このとき、画像形成装置10からの記録シートP1は、フィニッシャパス522内に導かれている。この記録シートP1は、図10に示すように、挿入シートC1と同様に、バッファローラ505を介してソートパス522に導かれ、処理トレイ630に向けて搬送される。また、この記録シートP1に続く記録シートP2がフィニッシャパス552内に導かれている。そして、図11に示すように、記録シートP1は既に処理トレイ630に収納されている挿入シートC1に積み重ねられて収納され、それに続く記録シートP2が記録シートP1に積み重ねられて収納される。
ここで、画像形成装置10からの各記録シートP1,P2には鏡像処理された画像が形成されている。その各記録シートP1,P2は反転排出により排出されているから、各記録シートP1,P2は挿入シートC1と同様に、その画像面を下向きにして、かつその綴じ位置をステープラ601側に向けて処理トレイ630に収納される。また、図11には示していないが、次の束に対する挿入シートがあるときには、現在の束を構成する記録シートP1,P2の給送中にこの挿入シートを搬送パス908に給送して待機させるように構成されている。この構成によりソートモードかつ品質優先モード処理時における生産性を向上させることができる。
(製本動作の概略説明)
次に、製本モード時の画像形成について図12を参照しながら説明する。図12は図1の画像形成装置における製本モード時の画像形成を説明するための図である。
製本モードが指定されると、フィニッシャ制御部501(図4)は、原稿給送装置100にセットされた原稿Dを、その先頭頁から順に読み取って、読み取った原稿Dの画像を順に不図示のハードディスクに格納し、同時に読み取った原稿枚数をカウントする。
原稿の読取が終了すると、読み取った原稿画像を次の手順により分類し、画像形成順に画像形成位置を決定する。
a:総ページ数が4の倍数のとき(用紙枚数をN枚として)記録物の
表紙側の用紙の
外側面に第1ページと第{4(N−1)+4}ページ
内側面に第2ページと第{4(N−1)+3}ページ
表紙側から2枚目の用紙の
外側面に第3ページと第{4(N−1)+2}ページ
内側面に第4ページと第{4(N−1)+1}ページ
以下同様
b:総ページ数が3の倍数のときは、
表紙側の用紙の
外側面に第1ページのみ
内側面に第2ページと第{4(N−1)+3}ページ
表紙側から2枚目の用紙の
外側面に第3ページと第{4(N−1)+2}ページ
内側面に第4ページと第{4(N−1)+1}ページ
以下同様
c:総ページ数が4で割り切れない2の倍数のときは、
表紙側の用紙の
外側面に第1ページのみ
内側面に第2ページのみ
表紙側から2枚目の用紙の
外側面に第3ページと第{4(N−1)+2}ページ
内側面に第4ページと第{4(N−1)+1}ページ
以下同様
d:総ページ数が2、3、4で割り切れない数のときは、
表紙側の用紙の
外側面に第1ページのみ
内側面に第2ページのみ
表紙側から2枚目の用紙の
外側面に第3ページのみ
内側面に第4ページと第{4(N−1)+1}ページ
以下同様
なお、画像形成順、画像形成位置制御に関しては、公知の面付け技術を利用することができるため、詳細な説明は省略する。
この製本モード時における画像形成を読取原稿枚数が8枚の場合を例にして説明する。図12(a)に示すように、ハードディスクには8頁分の原稿画像データ(R1からR8)が読み取った順番に格納される。
各画像データ(R1からR8)に対してその画像形成順、画像形成位置が決定される。これにより、図12(b)に示すように、上述した鏡像処理が施された後に、1頁目の記録シートP1の第1面(表面)には、その左半分にR4画像、右半分にR5画像が形成され、この記録シートP1は両面搬送パス124(図1)に導かれる。そして記録シートP1は、再度、転写部116に給送され、その第2面(裏面)の左半分にR6画像、右半分にR3画像が形成される。そして、このようにして両面に画像が形成された記録シートP1は、反転排出により反転されて排出された後に、フィニッシャ500の第1製本パス553に送られる。この反転排出により記録シートP1に関しては、図12(c)に示すように、R6画像およびR3画像が形成されている第2面を上向きに、かつR6画像を先頭にして図中の矢印の方向に搬送される。
次いで、2頁目の記録シートP2の第1面(表面)に対して、その左半分にR2画像、右半分にR7画像が形成され、この記録シートP2は両面搬送パス124に導かれる。この記録シートP2は再度転写部116に給送され、その第2面(裏面)の左半分にR8画像、右半分にR1画像が形成される。そして、この記録シートP2は、反転されて排出された後にフィニッシャ500の第1製本パス553に送られる。この反転排出により記録シートP2に関しては、図12(c)に示すように、R8画像およびR1画像が形成されている第2面を上向きにかつR8画像を先頭にして図中の矢印の方向に搬送される。
各記録シートP1,P2は、フィニッシャ500の第1製本パス553を介して収納ガイド820内に導かれて収納される。この収納ガイド820内においては、図12(d)に示すように、記録シートP1が突出し部材825側に、記録シートP2が折りローラ対826側にそれぞれ収納されるように構成されている。また、各記録シートP1,P2の第1面は突出し部材825側に向けられて収納される。
各記録シートP1,P2の収納ガイド820内の位置決めは位置決め部材823(図3)により行われる。
(インサータと製本装置の概略動作説明)
製本モードにおける品質優先モード設定時のインサータ900及び画像形成装置10からフィニッシャ内の収納ガイド820へのシート搬送を、図13乃至図20を参照しながら説明する。図13乃至図19は図1の画像形成システム1における製本モード時のインサータ900および画像形成装置10からフィニッシャ内の収納ガイド820へのシートの流れを説明するための図である。図20は図3のフィニッシャ内のシート束を折り処理及び綴じ処理により製本化する動作説明用の図である。
挿入シートC1を表紙として画像形成後の記録シートに挿入して製本化する場合には、図13(b)に示すように、挿入シートC1がインサータ900のトレイ901にセットされる。このとき、挿入シートC1は、図13(a)に示すように、画像F(表紙)及び画像R(裏表紙)が形成されている画像面を上向きにしてトレイ901にセットされ、画像Fを先頭にして給送される。すなわち、挿入シートC1は操作者から見て正視状態でセットされ、この挿入シートC1のセット状態は、原稿給送装置100における原稿のセット状態で同じである。よって、挿入シートC1のセットを行う際の操作性を向上させることができる。
次いで、図15に示すように、画像形成装置10から給紙された記録シートPがフィニッシャ500内に導かれるとともに、挿入シートC1はバッファローラ505を介してノンソートパス521側に導かれる。このとき、切換フラッパ510はノンソートパス521側に切り換えられている。
さらに、挿入シートC1がノンソートパス521側に導かれてその後端が入口センサ531を通過するまで搬送されると、図15に示すように、挿入シートC1は一旦停止される。このとき、画像形成装置10からの記録シートPは、フィニッシャ500内に導かれる。そして、挿入シートC1が停止された状態で記録シートPは、図16に示すように、切換フラッパ551により第1製本パス553に導かれて収納ガイド820内に収納され。後続の記録シートPも同様に第1製本パス553に導かれる。このとき、挿入シートC1に続く後続の挿入シートC2は、搬送ローラ対906の手前まで搬送されて、所定枚数の記録シートが収納ガイド820に収納されるまで待機している。
所定枚数の記録シートPが収納ガイド820に収納されると、図17に示すように、挿入シートC1が反転給送され、分岐Aおよび第2製本パス554を経由して収納ガイド820内に導かれる。このとき、挿入シートC1は、図18に示すように、画像R側を先頭にして搬送され、そして既に収納ガイド820に収納されている記録シートPの束に重ね合わされて収納される。
なお、挿入シートC1は、所定枚数の記録シートPが収納ガイド820に収納された後、図15、図16に示すようにバッファローラ505の外周に待機した後、図17、図18に示すように、収納ガイド820に最後に収納されるようになっている。挿入シートC1が収納ガイド820に最後に収納されて、シート束の左側に重なるのは、図17において、折り装置833によって左方向に突き出されて、冊子状に折り曲げられたとき、挿入シートC1が冊子の表紙になるためである。そこで、挿入シートC1は、バッファローラ505の外周に待機することなく、収納ガイド820に記録シートが所定枚数積載されてから、インサータ900によって最後に給送されてもよい。しかし、この場合には、挿入シートCが重送シートであるか否かを、収納ガイド820に記録シートが所定枚数積載されてから、重送検知センサ950で判断することになり、挿入シートCが重送シートである場合、記録シートが無駄になるおそれがある。このため、本実施形態のように、挿入シートCを先に重送検知センサ950で重送シートであるか否かを判断して、バッファローラ505の外周に待機させ、最後に収納ガイド820に収納させた方が好ましい。
挿入シートC1が収納ガイド820に収納されると、挿入シートC1に続く後続の挿入シートC2の給送が開始される。ここで、例えば、後続の挿入シートC2が所定のサイズと異なる不適切な挿入シートであるときには、図19に示すように、図16に示す状態で一旦停止させることなく、サンプルトレイ701に排出される。挿入シートCのサイズは、入口センサ531が挿入シートの先端と後端を検知し、その情報に基づいてフィニッシャ制御部501によって適切なサイズが否かを判断される。
収納ガイド820において挿入シートC1が記録シートPの束に重ね合わされて収納された後、挿入シートC1と記録シートPとのシート束は、突出し部材825の突き出し動作により、折りローラ対826に押し込まれる。そして、シート束は、突出し部材825と折りローラ対826とにより中央部(画像面の画像境界部分)を折り畳まれて、サドルトレイ832に排出される。このようにして折り畳まれたシート束は、図20(b)に示すように、挿入シートC1の画像Fが表紙頁に、また、画像Rが最終頁に配置され、各記録シートPの画像が頁順に配置されることになる。そして、挿入シートC1、記録シートPの各画像の向きが一致している。
したがって、本画像形成システム1は、インサータ900からの挿入シートの印刷品位および画像形成装置10のシート搬送耐久性を損なわずに、記録シートと挿入シートとを合わせて製本することができる。
また、本画像形成システム1は、ソートモード時に、挿入シートを一旦フニッシャパス522の分岐点Aより下流側に待機させ、収納ガイド820に記録シートが所定枚数収納された後、待機していた挿入シートを収納ガイド820内に収納するようになっている。このため、本画像形成システム1は、製本モード時において、品質優先モードでインサータからのシート給送を伴う製本モードであっても、従来よりも生産性を向上させることができている。また、本画像形成システム1は、挿入シートCを先に重送検知センサ950で重送シートであるか否かを判断することができるので、後から収納されるシートに対して無駄な画像形成動作を行わなくてすみ、記録シートの無駄を減らし、製本モードでの動作効率を高めることができる。なお、フニッシャパス552は、分岐点Aの上流側と下流側のパスである。
次に、合紙モードでの記録シートと挿入シートとをシート束にする動作を図21、図22に基づいて説明する。
合紙モードが選択されておらず、かつインサータ900から挿入シートが供給されない場合、画像形成装置10は、図21(a)に示すように、記録シートPを、カセット114,115からレジストローラ対126まで搬送する。そして、レジストローラ対126は、記録シートを所定のタイミングT1の間隔で感光体ドラム111と転写部116との間に送り込む。例えば、レジストローラ対126が、60枚/分の速度で記録シートを搬送する場合、上記タイミングT1は1秒である。画像形成された記録シートの間隔T1は、フィニッシャ500の入口センサ531まで搬送された時点においても同様である。
次に、生産性優先モードでの記録シートと挿入シートの給紙タイミングを説明する。
生産性優先モードでは、合紙モードが選択されて、インサータ900から2ページ目の挿入シートC1を、画像形成装置10から1,3,4ページ目の記録シートP1,P2,P3を給紙する場合、挿入シートC1は予め搬送パス908で待機している。そして、図21(b)に示すように、記録シートP1,P2,P3と挿入シートC1は、記録シートのみの搬送時と同じシート間隔T1で搬送される。
次に、品質優先モードでの記録シートと挿入シートの給紙タイミングを説明する。
品質優先モードでは、合紙モードが選択されて、インサータ900から2ページ目の挿入シートC1を、画像形成装置10から1、3、4ページ目の記録シートP1,P2,P3を給紙する場合、挿入シートC1は予め搬送パス908で待機している。そして、図21(c)に示すように、1ページ目の記録シートP1、挿入シートC1に続いて、3ページ目の記録シートP2は、挿入シートC1の重送検知制御が終了してから、給送が開始される。挿入シートC1と3ページ目の記録シートP2との間隔は、通常のシート間隔(T1)に重送検知時間(T2)を加えた時間(T3=T1+T2)である。そして、3ページ目の記録シートP2以降の記録シートP2,P4は、通常のシート間隔(T1)で給送される。
本実施形態の画像形成システム1は、既定の動作仕様として、生産性優先モードとしている。しかし、インサータ900と挿入シートとの相性が悪く、重送やジャムが多発すると予想される場合、操作者は品質優先モードに切り換えて、画像形成処理を行う。モードの切換は、操作者が、図5に示すモード切換手段である例えば操作部153の生産性優先モード154と品質優先モード155を選択することによって行われる。生産性優先モードの表示154と品質優先モード155の表示のいずれかが選択されると、図2、図4に示す、画像形成装置のCPU回路部150と、フィニッシャの制御部501とによって、記録シートと挿入シートとの搬送制御が行われる。
次に、図1乃至図21の構成図、及び動作説明図と、図22のフローチャートとに基づいて、給紙制御のアルゴリズムを説明する。
画像形成装置10の操作部153(図5)は、判別手段としての機能を備えている。すなわち、操作部153で合紙モードの表示156、ソートの表示157、インサータの表示158が選択される。そして、生産性優先モードの表示154と、品質優先モード155の表示とのいずれかが選択され、何枚目に挿入シートが挿入されるかが選択される。その後、コピースタートキーをONすると、画像形成装置10が動作を開始する。
CPU回路部150は、画像形成装置10からフィニッシャ500に記録シートを供給できるか否かを判断する(S151)。次に、CPU回路部150は、供給できると判断した場合、品質優先モードか否かを判断する(S152)。
品質優先モードであれば、CPU回路部150は、前回の給紙がインサータ900からの給紙だったか否かを判断する(S153)。CPU回路部150は、インサータ900からの給紙であれば、重送検知が終了するまでウエイトする(S154)。ウエイト終了後、画像形成装置10から記録シートを排紙する。。
また、品質優先モードでない場合、CPU回路部150は、次のシートが画像形成装置からの通常の連続給紙タイミングと判断して、所定のタイマ値(T1)を設定する(S161)。CPU回路部150は、所定の時間(T1)が経過し、タイムアウトしたら、給紙タイミング到達と判断し(S162)、画像形成装置10からの記録シートが送られてくるようにする。CPU回路部150は、画像形成装置10からの記録シートの供給が開始されるとき、次のシートをインサータ900から給紙する場合(S151のNO)、所定の時間(通常は、記録シートの連続給紙と同じ間隔になるようなタイミングとする)を給紙開始までのウエイト時間として設定する(S171)。CPU回路部150は、所定時間経過すると(S172)、インサータ900からの挿入シートの供給を行う(S173)。その後、CPU回路部150は、記録シート、挿入シートにかかわらず、最終シートか否かを判断し(S156)、最終シートであれば、給紙制御を終了する。CPU回路部150は、最終紙でなければ、再度、処理S151に戻って、給紙制御を繰り返す。
このように、本画像形成システムは、上述した制御の結果、品質優先モードで給紙制御を行うとき、挿入シートに重送が発生した場合、重送が発生した挿入シート以降の記録シートに画像形成を行わないため、記録シートを無駄にすることがなくなる。また、無駄な動作をしなくてもすむ。さらに、挿入シートを重ねたまま製本処理することがなくなり、品質の良い製本処理を行うことができるようになる。また、本画像形成システムは、生産性優先モードで給紙制御を行うときは、通常の画像形成装置から給紙するシートと同じタイミングでインサータからのシート給紙を開始し、重送検知完了を待たないようになっている。このため、シートの処理時間を短縮することができ、操作者の待ち時間を少なくし、使い勝手を向上させることができる。
以上の説明は、挿入シートが重送される場合について説明したが、挿入シートにジャムが発生したときも、画像形成システムは、同様な動作を行い、同様な効果を奏する。
なお、品質優先モードのとき、時間T2の間、画像形成装置10は、上,下カセット114,115から記録シートを送り出すのを停止して、記録シートに画像を形成するのを中断し、フィニッシャ500に記録シートを供給するタイミングを遅らせている。生産性優先モードの場合、画像形成装置10は、時間T2に相当する時間帯において、上,下カセット114,115から記録シートを送り出して、記録シートに画像を形成する動作を継続している。
なお、インサータ900は、複数のトレイを備えて、トレイ毎に生産性優先モードと品質優先モードとが対応するように設定してもよい。インサータをこのように設定した場合、操作者が操作部153でトレイを選択すると、生産性優先モードと品質優先モードとが自動的に選択されることとなり、操作者がモードの切換えを行う必要がなく、使い勝手が向上する。この場合、操作部153がモード切換手段になる。
また、操作者が、材質入力手段である例えば操作部153(図5)の挿入シートの材質の表示159を選択して挿入シートの材質を指定した場合、CPU回路部150は、その指定した挿入シートが重送やジャムが生じやすいシートと判断した場合、品質優先モードで動作する。この場合、CPU回路部150がモード切換手段になる。そして、指定した挿入シートが重送やジャムが殆んど生じない挿入シートであると判断した場合には、生産性優先モードで動作する。
これらの場合は、毎回操作者がモードを選択する手間を省くことができるため、画像形成システム1で、より効率的な画像形成作業を行うことができるようになる。
また、本画像形成システム1は、生産性優先モードのとき、挿入シート供給装置900から送り出される挿入シートの間隔時間Tcが、画像形成装置10から送り出される記録シートの間隔時間Tpを越える(Tc>Tp)ようなことがあると、生産性が低下する。このため、本画像形成システム1は、生産性優先モードを品質優先モードに切換えて、シート束の品質を優先するようになっている。Tc>Tpを判断するには、次の3つの具体的な構成があり、いずれを用いてもよい。
すなわち、挿入シート供給装置900から送り出される挿入シートを重送検知センサ950(図1)で検知し、フィニッシャ500のフィニッシャ制御部501(図4)が、挿入シートの間隔時間Tcを測定する。一方、画像形成装置10から送り出される記録シートを排出検知センサ131(図1)で検知し、画像形成装置のCPU回路部150(図4)が、記録シートの間隔時間Tpを測定する。画像形成装置のCPU回路部150が、挿入シートの間隔時間Tcと記録シートの間隔時間Tpとを比較する。Tc>Tpになるようなことがあると、画像形成装置のCPU回路部150は、生産性優先モードから品質優先モードに切換えて、シート束の品質を優先する。
また、記録シートの間隔時間Tpをフィニッシャ500におけるフィニッシャ制御部501のRAM563に予め記憶しておく。そして、挿入シート供給装置900から送り出される挿入シートを重送検知センサ950(図1)で検知し、フィニッシャ500のフィニッシャ制御部501(図4)が、挿入シートの間隔時間Tcを測定する。Tc>Tpになるようなことがあると、フィニッシャ500のフィニッシャ制御部501は、生産性優先モードから品質優先モードに切換えて、シート束の品質を優先する。
さらに、挿入シートの間隔時間Tcをフィニッシャ500におけるフィニッシャ制御部501のRAM563に予め記憶しておく。そして、画像形成装置10から送り出される記録シートを排出検知センサ131(図1)で検知し、画像形成装置のCPU回路部150(図4)が、記録シートの間隔時間Tpを測定する。Tc>Tpになるようなことがあると、フィニッシャ500のフィニッシャ制御部501は、生産性優先モードから品質優先モードに切換えて、シート束の品質を優先する。
本発明の実施形態における画像形成システムのシート搬送方向に沿った断面図である。 図1に示される画像形成システムの制御ブロック図である。 図1の画像形成システムに含まれるフィニッシャを示す概略構成図である。 図3のフィニッシャを制御する制御ブロック図である。 (a)(b)及び(c)は、それぞれ、操作部の表示部に表示される設定画面を例示する模式図である。 画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに挿入シートと記録シートとを搬送する動作説明用の図であり、トレイに挿入シートが積載されている図である。 図6に続いた動作説明用の図であり、挿入シートがフニッシャパスに案内された図である。 図7に続いた動作説明用の図であり、挿入シートがバッファローラに案内され、かつ記録シートがフィニッシャに送り込まれている図である。 図8に続いた動作説明用の図であり、挿入シートが処理トレイに案内され、記録シートがバッファローラに案内された図である。 図9に続いた動作説明用の図であり、挿入シートが処理トレイに積載され、記録シートが処理トレイに積載される直前であり、後続の記録シートがフィニッシャに送り込まれている図である。 図10に続いた動作説明用の図であり、挿入シートと2枚の記録シートが処理トレイに積載された図である。 (a),(b),(c)および(d)は、図1の記録装置における製本モード時の画像形成手順の一例を示す図である。 画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートと記録シートとを搬送する動作説明用の図であり、トレイに挿入シートが積載されている図である。 図13に続く動作説明用の図であり、挿入シートがフニッシャパスに案内された図である。 図14に続く動作説明用の図であり、挿入シートがバッファローラに案内され、かつ記録シートがフィニッシャに送り込まれてくる直前の図である。 図15に続く動作説明用の図であり、挿入シートがバッファローラに案内され、かつ記録シートが収納ガイドに送り込まれ、後続の記録シートがフィニッシャに送り込まれている図である。 図16に続く動作説明用の図であり、所定枚数の記録シートが収納ガイドに収納され、挿入シートが収納ガイドに搬送されている図である。 図17に続く動作説明用の図であり、挿入シートと所定枚数の記録シートが収納ガイドに積載され、後続の挿入シートがフィニッシャに送り込まれた図である。 図18に続く動作説明用の図であり、図18の後続の挿入シートがサイズ違いで、サンプルトレイに排出されている図である。 フィニッシャ内の折り処理および綴じ処理により製本化する例を示す図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ、合紙モードでの記録シート及び挿入シートの給紙タイミングを説明するための図である。 本発明の画像形成システムの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
P 記録シート
C 挿入シート
1 画像形成システム
10 画像形成装置
100 原稿給送装置
150 CPU回路部(モード切換手段)
153 操作部(モード切換手段、材質入力手段)
154 生産性優先モードの表示
155 品質優先モードの表示
156 合紙モードの表示
159 挿入シートの材質の表示
200 イメージリーダ
500 フィニッシャ(シート後処理装置)
501 フィニッシャ制御部
833 折り装置
834 製本装置
900 インサータ(挿入シート供給装置)
901 トレイ(シート積載手段)
950 重送検知センサ(検知手段)

Claims (4)

  1. 記録シートに画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置の下流側で挿入シートを供給する挿入シート供給装置と、
    前記記録シートと前記挿入シートとを受け入れて処理をするシート後処理装置と、
    前記挿入シート供給装置から前記シート後処理装置へ供給する時に前記挿入シートの搬送異常を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知動作完了を待たずに、前記画像形成装置による次のシートの給送動作を開始する生産性優先モードと、
    前記検知手段の検知動作完了を待ってから、前記画像形成装置による次のシートの給送動作を開始する品質優先モードと、
    前記生産性優先モードと前記品質優先モードを切換えるモード切換手段と、を備えている
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記挿入シート供給装置が、前記挿入シートが積載される挿入シート積載手段を複数備え、
    前記モード切換手段が、前記複数の挿入シート積載手段の内、使用する挿入シート積載手段によって、生産性優先モードと品質優先モードとに自動的にモードを切換えることが可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記挿入シート供給装置に載置するシートの材質を入力するシート材質入力手段を備え、
    前記モード切換手段が、前記シート材質入力手段によって入力されたシートの材質に応じて、生産性優先モードと品質優先モードを自動的に切換えてなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記モード切換手段は、前記挿入シート供給装置の挿入シート給送間隔時間が前記画像形成装置のシート給送間隔時間を越えた場合、前記生産性優先モードを前記品質優先モードに切換える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
JP2006279303A 2006-10-12 2006-10-12 画像形成システム Withdrawn JP2008094570A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006279303A JP2008094570A (ja) 2006-10-12 2006-10-12 画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006279303A JP2008094570A (ja) 2006-10-12 2006-10-12 画像形成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008094570A true JP2008094570A (ja) 2008-04-24

Family

ID=39377825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006279303A Withdrawn JP2008094570A (ja) 2006-10-12 2006-10-12 画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008094570A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012058576A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及び画像形成方法
EP2562601B1 (en) * 2011-08-26 2015-03-04 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus and print control method
JP2015082090A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 富士ゼロックス株式会社 画像形成システムおよび後処理システム
JP2019031056A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 キヤノン株式会社 画像形成システムおよびその制御方法、並びにプログラム
JP2020152464A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 富士ゼロックス株式会社 シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012058576A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及び画像形成方法
EP2562601B1 (en) * 2011-08-26 2015-03-04 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus and print control method
JP2015082090A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 富士ゼロックス株式会社 画像形成システムおよび後処理システム
JP2019031056A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 キヤノン株式会社 画像形成システムおよびその制御方法、並びにプログラム
JP6991009B2 (ja) 2017-08-09 2022-01-12 キヤノン株式会社 画像形成システム
JP2020152464A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 富士ゼロックス株式会社 シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP7395833B2 (ja) 2019-03-18 2023-12-12 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
US11874622B2 (en) 2019-03-18 2024-01-16 Fujifilm Business Innovation Corp. Sheet transport device, image reading device, and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3937947B2 (ja) 挿入シートの供給装置、供給方法および画像形成装置、画像形成方法
US7140611B2 (en) Sheet conveying apparatus
JP2005263457A (ja) 後処理装置、その制御方法、プログラムおよび記憶媒体
JP2006251719A (ja) 画像形成装置、後処理装置、画像形成制御方法、及びプログラム
JP2008013274A (ja) シート処理装置、シート処理方法および画像形成システム
JP4878232B2 (ja) シート処理装置および画像形成システム
JP3728244B2 (ja) 画像形成装置
JP2008174382A (ja) シート処理装置、及び画像形成装置
JP2008094570A (ja) 画像形成システム
US20140023417A1 (en) Image forming apparatus that discharges sheets to post-processing apparatus, and image forming system
JP2007050526A (ja) 画像形成システム、画像形成装置、画像形成システムの制御方法ならびに画像形成方法
JP2006346903A (ja) 画像形成システム及びその制御方法
JP2007045580A (ja) シート給送装置及びシートインサート装置
JP2005250271A (ja) 画像形成システムおよびその制御方法
JP4217557B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2007076850A (ja) シート挿入装置を備えた画像形成システム
JP3839981B2 (ja) 画像形成装置および製本化方法
JP3977296B2 (ja) 画像形成装置、シート処理装置およびシート処理方法
JP3880382B2 (ja) 画像形成システム
JP4072386B2 (ja) シート搬送装置および画像形成システム
JP3768708B2 (ja) 画像形成装置、後処理方法およびシート後処理装置
JP2004035228A (ja) シート搬送装置および画像形成システム
JP2003160272A (ja) 画像形成装置
JP2004045464A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2003095519A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100105