JP7300829B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを処理するシート処理装置に関する。
従来、複数枚に亘って記録紙(シート)上にトナー画像を記録する画像記録動作を実行した場合に、ユーザーの指示に応じて仕切り用紙(インターシート、インサーションペーパーとも呼ばれる、以下、仕切りシート)を挿入する画像記録装置が知られている(特許文献1参照)。この画像記録装置は、手差し給紙トレイに積載された仕切りシートを第2給紙手段により搬送し、カセット給紙部に積載されたシートを第1給紙手段により搬送し、第1及び第2給紙手段による搬送経路を合流させて仕切りシートとシートとを昇降排紙皿上に排紙させ、複数枚のシートの間に仕切りシートを挿入していた。
また、この画像記録装置によれば、挿入する仕切りシートと先行するシートとの間隔を、仕切りシートを挿入しない場合における記録紙の標準的な間隔より大きくすることにより、第1及び第2給紙手段による搬送経路が合流した部分でのシートと仕切りシートとの追突を防止できる。従って、シートと仕切りシートとを任意の順に搬送することが可能となり、ユーザーが手作業で仕切りシートを挿入する作業が不要となった。
特開2001-26344号公報
ところが、複数枚に亘る画像記録動作中の仕切りシートの挿入について、次のような問題が発生した。
一般的に、仕切りシートの目的は、ジョブ終了の区分け、またジョブ中のシート員数の区分けが大半である(印字されたトナーやインクが重なり合う記録シートに転写されることを防止することもある。)。その為、仕切りシートは、仕切り部を視覚的に明確に判別できるようカラー色紙、タブ紙、コート紙、厚紙等を採用することが多い。なお仕切りシートによる区分けは、記録シートの積載束状態での一時的な役割である。その為、特許文献1に記載の画像記録装置は、その用途を終えると仕切りシートは不要であるが、その一時的に使用する為に画像形成用のシートとは異なる仕切りシートを用意する必要があった。また、その仕切りシートをシートとは別に専用トレイにセットする必要があり、その行為自体もわずらわしかった。
上記点に鑑み、本発明は、複数枚のシートを集積する際に、シート同士を仕切ることが可能でありながら、ユーザーの手間を省くことができるシート処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、シートが搬送される搬送路と、前記搬送路により搬送されるシートを支持する支持面を有し、前記支持面にシートを集積する集積手段と、前記搬送路に沿って前記集積手段に向かう搬送方向及び前記搬送方向とは逆の逆方向にシートを搬送する搬送手段と、前記集積手段よりも前記搬送方向の上流で前記搬送路から分岐し、前記搬送手段によって前記逆方向に搬送されるシートを前記搬送路から受け入れる分岐路と、前記搬送路から受け入れたシートを前記分岐路に沿って前記搬送方向及び前記逆方向に搬送する分岐搬送手段と、前記搬送手段及び前記分岐搬送手段を制御して、前記分岐路内で複数枚の先行シートを前記搬送方向にずらした状態で待機させ、前記複数枚の先行シートの前記搬送方向において最も下流で待機する先行シートを他の先行シートと後続シートとで挟んだ状態で重ねて前記集積手段に集積する搬送方向ずらし集積処理を実行可能な制御手段と、を備えたシート処理装置であることを特徴とするものである。
また、本発明は、シートが搬送される搬送路と、前記搬送路に沿って搬送方向及び前記搬送方向とは逆の逆方向にシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により前記搬送路に沿って前記搬送方向に搬送されるシートを支持すべく前記搬送方向の上流から下流に向かって高くなるように傾斜して形成される支持面を有し、前記支持面にシートを集積する集積手段と、前記集積手段よりも前記搬送方向の上流で前記搬送路から分岐し、前記搬送手段によって前記逆方向に搬送されるシートを前記搬送路から受け入れる分岐路と、前記搬送路から受け入れたシートを前記分岐路に沿って前記搬送方向及び前記逆方向に搬送する分岐搬送手段と、前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報を取得する摩擦抵抗取得手段と、前記搬送手段及び前記分岐搬送手段を制御して、前記分岐路に受け入れられた先行シートと前記搬送手段により前記搬送路を搬送される後続シートとを前記搬送方向にずらした状態で重ねて前記集積手段に集積すると共に、前記摩擦抵抗取得手段により取得された前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報が所定値未満の場合、前記摩擦抵抗取得手段により取得された前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報が所定値以上の場合よりも前記先行シートと前記後続シートとを大きなずらし量でずらした状態で重ねて前記集積手段に集積する搬送方向ずらし集積処理を実行可能な制御手段と、を備えた、シート処理装置であることを特徴とするものである。
また、本発明は、シートが搬送される搬送路と、前記搬送路により搬送されるシートを支持する支持面を有し、前記支持面にシートを集積する集積手段と、前記搬送路に沿って前記集積手段に向かう搬送方向及び前記搬送方向とは逆の逆方向にシートを搬送する搬送手段と、前記集積手段よりも前記搬送方向の上流で前記搬送路から分岐し、前記搬送手段によって前記逆方向に搬送されるシートを前記搬送路から受け入れる分岐路と、前記搬送路から受け入れたシートを前記分岐路に沿って前記搬送方向及び前記逆方向に搬送する分岐搬送手段と、前記集積手段に集積されるシートと前記支持面との前記搬送方向における長さの情報を取得する搬送方向長取得手段と、前記搬送方向と交差する幅方向において、前記搬送手段により搬送されるシートと前記集積手段との位置を移動させる移動手段と、前記搬送手段及び前記分岐搬送手段を制御して、前記分岐路に受け入れられた先行シートと前記搬送手段により前記搬送路を搬送される後続シートとを前記搬送方向にずらした状態で重ねて前記集積手段に集積する、搬送方向ずらし集積処理と、前記移動手段と前記搬送手段を制御して、前記搬送手段によって先行して搬送された先行シートに対して前記後続シートを前記幅方向にずらした状態で搬送して前記集積手段に集積する、幅方向ずらし集積処理と、を実行可能であり、前記搬送方向長取得手段により取得した情報に基づき、前記搬送方向において前記集積手段に集積されるシートが前記支持面よりも短い場合、前記搬送方向ずらし集積処理を実行し、前記搬送方向において前記集積手段に集積されるシートが前記支持面よりも長い場合、前記幅方向ずらし集積処理を実行する制御手段と、を備えた、シート処理装置であることを特徴とするものである。
本発明によると、複数枚のシートを集積する際に、シート同士を仕切ることが可能でありながら、ユーザーの手間を省くことができる。
実施形態に係わるシート処理装置が有効に適用される画像形成装置の構成説明図を示す。 実施形態に係わるシート処理装置の構成説明図を示す。 図2の装置の要部拡大図を示す。 図2の装置に於ける整合位置とステープルユニットとの配置関係の説明図を示す。 図1の装置に於ける制御構成をブロック図で示す。 シート処理装置の仕分け集積モードでの動作フローチャートを示す。 第2排紙パスでのシートの待機を説明する図を示す。 処理トレイでのシートの待機を説明する図を示す。 図7の第2排紙パスにおけるシートの滞留の変形例を説明する図を示す。
以下に添付図面を参照しつつ、その好適な実施の形態について詳細に説明する。先ず、本実施の形態に係るシート処理装置が有効に適用される画像形成装置について説明する。
図1に示すように画像形成装置100は、画像形成装置本体Aと、これに併設して設置されるシート処理装置Bと、から構成される。画像形成装置本体Aは、画像形成ユニットA1とスキャナユニットA2とフィーダユニットA3とで構成されている。そして、装置ハウジング1の内部には、給送部2と画像形成部3と排出部4とデータ処理部5とが内蔵されている。
給送部2は、画像形成する複数サイズのシートをそれぞれ収納するカセット機構2a,2b,2cで構成され、画像形成装置本体Aに設けられた画像形成制御部50Aから指定されたサイズのシートを給送経路6に繰り出す。給送経路6は、各カセット機構2a,2b,2cから供給されるシートを下流側に給送する。また、給送経路6には、大容量カセット2dと手差しトレイ2eとが接続されて、それぞれから供給されるシートも同様に送り出すよう構成されている。
画像形成部3は、例えば、静電印刷機構で構成されており、回転する感光ドラム9を備えて、その周囲に光学ビームを発光する発光器10と、現像器11と、クリーナ(不図示)とを配置した構成である。図示のものはモノクロ印刷機構を示し、感光ドラム9に発光器10で光学的に潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着させる。
そして、感光ドラム9に画像形成するタイミングに合わせて給送経路6からシートを画像形成部3に送り転写チャージャ12でシート上に画像を転写し、排出経路14に配置されている定着ローラ13で定着する。排出経路14には排出ローラ15と、排出口16が配置され、後述するシート処理装置Bにシートを搬送する。
スキャナユニットA2は、画像原稿を載置するプラテン17と、プラテン17に沿って往復動するキャリッジ18と、光電変換手段19と、キャリッジ18によるプラテン17上の原稿からの反射光を光電変換手段19に案内する縮小光学系20とを備える。また、スキャナユニットA2は、走行プラテン21を備えて、フィーダユニットA3から送られてくるシートをキャリッジ18と縮小光学系20とで読み取る。光電変換手段19は、縮小光学系20からの光学出力を光電変換により画像データにして、電気信号で画像形成部3へ出力する。
フィーダユニットA3は、給送トレイ22と、給送トレイ22から送り出したシートを走行プラテン21に案内する給送経路23と、プラテンで画像読取された原稿を収納する排出トレイ24で構成されている。
図2は、画像形成装置本体Aから送られてくる画像形成されたシートを後処理するシート処理装置Bの構成を、図3は、シート処理装置Bの要部の拡大図を示している。
シート処理装置Bは、搬入口26と排出口35とを有してシートを案内するシート搬入路28を備えて、シート搬入路28を搬送されるシートをそれぞれ後処理する第1処理部B1と、第2処理部B2と、第3処理部B3と、各処理部B1,B2,B3からそれぞれ集積手段である排出されたシートを集積する各第1トレイ49、第2トレイ61、第3トレイ71と、を備えている。
シート処理装置Bは、画像形成装置本体Aの排出口16と連なる搬入口26と、この搬入口26からシート処理装置Bの反対側に向けて、略水平方向に延びる直線状の経路であるシート搬入路28と、が形成されている。このシート搬入路28には、搬入口26から搬入されたシートを挟持してシート搬入路28に沿って搬送方向Dに搬送する搬送ローラ対29が配置されている。
また、シート搬入路28には、搬入されたシートにパンチ穴を穿孔するパンチユニット70が配置されている。
シート搬入路28の搬送方向における下流は、搬入口26に対してシート処理装置Bの反対側に向けて略水平に延びてシートを搬送する搬送路としての第1排出パス31に連通しており、第1排出パス31の搬送方向Dにおける下流端には、搬送されたシートを排出する排出口35が形成されている。排出口35には、シートを挟持して正転することにより、シートを第1排出パス31に沿って搬送方向Dへ搬送し、シートを挟持して逆転することにより、シートを第1排出パス31に沿って搬送方向Dとは逆の逆方向へ搬送する、搬送手段としての排出ローラ対36が設けられている。
シート処理装置Bは、シート搬入路28と第1排出パス31との接続部において、シート搬入路28及び第1排出パス31から下方に向けて分岐する分岐路としての第2排出パス32と、上方に向けて分岐する第3排出パス30と、が形成されている。なお、シート搬入路28と、排出パス30,32、処理トレイ37が、シートを搬送する搬送路を構成してもよい。
そして、シート搬入路28と第1排出パス31との接続部には、シートが搬送される経路を切換える第1フラッパガイド33と、第2フラッパガイド34と、が配置されている。第1フラッパガイド33は、装置フレーム27に対して揺動可能に軸支されており、揺動することにより、搬送ローラ対29によってシート搬入路28を搬送方向Dへ搬送されるシートを、第1排出パス31及び第3排出パス30のいずれかに振り分ける。第3排出パス30には、第3搬送ローラ対91が設けられている。第3搬送ローラ対91は、第3排出パス30が受け入れたシートを挟持して搬送する。
第2フラッパガイド34は、装置フレーム27に対して揺動可能に軸支されており、揺動することにより、排出ローラ対36によって第1排出パス31を逆方向へ搬送されるシートを、シート搬入路28及び第2排出パス32のいずれかに振り分ける。第2排出パス32には、分岐搬送手段としての第2搬送ローラ対90が設けられている。第2搬送ローラ対90は、第1排出パス31から第2排出パス32が受け入れたシートを挟持して第2排出パス32に沿って搬送する。このように、シート処理装置Bは、これらフラッパガイド33,34の切り換え動作と、搬送ローラ対29及び排出ローラ対36の回転と、により、搬入口26からのシートを何れかの排出パス30,31,32に選択的に振り分ける構成となっている。
シート処理装置Bは、第1排出パス31に沿って排出ローラ対36により排出口35から排出されたシートを部揃え集積して綴じ処理する第1処理部B1と、第2排出パス32に沿って第2搬送ローラ対90により送られたシートをシート束にして、シート束に中折りを施すことで製本する第2処理部B2と、第3排出パス30に沿って第3搬送ローラ対91により送られたシートを、搬送方向Dと交差、具体的には直交する幅方向に所定量移動(オフセット)する第3処理部B3と、を備えている。
第1処理部B1は、排出口35から排出されたシートを支持する支持面37aを有して、支持面に37aに部揃えして集積する処理トレイ37と、集積されたシート束を綴じ処理する第1綴じユニット47と、で構成される。支持面37aは、搬送方向Dにおける上流端が排出口35よりも下方かつ搬送方向Dにおける上流に配置されると共に、搬送方向Dにおける下流に向かって高くなるように傾斜して形成されている。排出口35から排出されたシートは、処理トレイ37上を支持面37aに沿って搬送方向Dにおける上流に向けて搬送されて、集積される。そして、シートは位置決め機構Fによって処理トレイ37上の所定の綴じ位置に位置決めされて第1綴じユニット47によって綴じ処理される。綴じ処理されたシート束は、シート集積機構Eによって集積手段としての第1トレイ49に排出される。第1トレイ49は、第1排出パス31により案内されて排出口35から排出されたシートを支持する支持面49aを有している。支持面49aは、搬送方向Dの上流から下流に向かって高くなるように(上方・鉛直方向に)傾斜すると共に、幅方向の奥から手前に向かって高くなるように(上方・鉛直方向に)傾斜して形成されている。なお、支持面49aは、搬送方向Dの上流から下流に向かって高くなるようにのみ傾斜させても良い。第1トレイ49は、排出口35から排出されたシートを支持面49aに集積する。第1処理部B1については後に詳述する。
第2処理部B2は、シートを束状に集積する集積ガイド66と、この集積ガイド66上の所定位置にシートの先端を規制することで位置決めする規制ストッパ67と、位置決めされたシート束の中央部を綴じ処理する第2綴じユニット63と、綴じ処理後にシート束を中央部で折り合わせる折りローラ対64と、中折りの折り目を形成する折りブレード65と、中折り処理されたシート束をニップして第2トレイ61へ送出する排出ローラ対69と、で構成されている。この構成により、第2処理部B2は、排出ローラ対36が逆方向に回転し、第1排出パス31を逆方向に搬送されて第2排出パス32に順次送られてくるシートを部揃え集積して、中央部を綴じ処理した後、中折り処理して、第1トレイ49の下方に配置された第2トレイ61へ送出する動作を行なう。
第3処理部B3は、第3搬送ローラ対91により第3排出パス30に搬送されたシートを幅方向に移動(オフセット)させて区分けするジョグ仕分けを実行し、第1トレイ49の上方に配置された第3トレイ71に集積する。
シート処理装置Bは、排出口35から排出されたシートを処理トレイ37の支持面37a上に集積するシート集積機構Eと、処理トレイ37に排出されたシートを所定の綴じ位置に位置決めするシート位置決め機構Fと、綴じ処理したシート束を下流の第1トレイ49に移送する不図示のシート束移送機構と、を有している。以下、図3を参照して各構成の詳細について説明する。
「シート集積機構」
シート集積機構Eは、搬送方向Dにおける排出ローラ対36よりも下流に配置された従動ローラ48と、排出ローラ対36の2つのローラのうち上方に配置されているローラが軸支される回転軸36xを中心に上下に揺動する揺動ブラケット43と、揺動ブラケット43の先端部に支持されて、揺動ブラケット43と共に上下動する昇降ローラ41と、回転軸36xと昇降ローラ41との間に配置され、揺動ブラケット43に軸支されたパドル回転体42と、シートガイド部材44と、掻き込み回転体46と、を有する。
揺動ブラケット43は、図示しない昇降モータが連結されており、昇降ローラ41が従動ローラ48に圧接して排出口35から排出されたシートを挟持可能な作動位置と、昇降ローラ41が従動ローラ48から離間した待機位置と、の間で上下動する。昇降ローラ41は、モータM3(図5参照)からの駆動力により回転可能に揺動ブラケット43に軸支されており、昇降ローラ41に圧接して従動回転する従動ローラ48との間で挟持したシートを、正転することにより搬送方向Dへ搬送し、逆転することにより逆方向へ搬送する。
昇降ローラ41とパドル回転体42とは、駆動モータM3(図5に図示)が連結されており、昇降ローラ41には正逆転の両方向に、パドル回転体42は逆転方向(排出とは反対方向)に回転するように駆動が伝達される。パドル回転体42は、排出口35から排出されたシートに当接して、支持面37aに沿って搬送方向Dにおける上流に向けてシートを搬送する。
昇降ローラ41と後述する掻き込み回転体46との間に配置されるガイド部材44は、図示の2点鎖線で示す位置と実線で示す位置との間で上下動するよう図示しない駆動機構が連結されている。ガイド部材44は、排出口35からシートが排出されるときには、上方の2点鎖線で示す位置に退避しており、シート後端が排出口35を通過した後に下降して、搬送方向Dにおけるシートの後端を処理トレイ37上に案内する。よって、ガイド部材44は、排出口35から処理トレイ37上にシートの後端を案内するタイミングに応じて上下動する。
「シート位置決め機構」
シート位置決め機構Fは、処理トレイ37上に集積された搬送方向Dにおけるシートの後端の位置を規制する規制部材38と、シートの側縁の位置、即ちシートの幅方向の位置を規制する移動手段としての側縁整合機構39(図4参照)と、を有する。
規制部材38は、搬送方向Dにおけるシートの後端が突き当ることで規制するストッパ部材で構成されている。また、側縁整合機構39は、例えば、排出口35排出された先行シートに対し、ユーザーの選択に応じてセンター基準での位置決めや、片側サイド基準での位置決めを行う。
図4に示すように、側縁整合機構39は、処理トレイ37に排出されたシートの左右両側に対応しており、それぞれが処理トレイ37の支持面37aから上方に突出してシートの側縁と係合する規制面を有する側縁整合板39F(幅方向手前側),39R(幅方向奥側)を備えている。このため、処理トレイ37には、側縁整合板39F,39Rが貫通するスリット(不図示)が設けられており、トレイ上面にシート側縁の位置を規制する規制面39xを摺動可能に、スリットに側縁整合板39F,39Rが嵌合している。
各側縁整合板39F,39Rは、それぞれ、複数のガイドコロ80により処理トレイ37の背面(下方側の面)と摺動可能に支持されたラック81と一体となって形成されている。また、側縁整合機構39は、それぞれのラック81を駆動するためのモータM1,M2と、それぞれのラック81とモータM1,M2とを接続するピニオン82と、を備えている。このモータM1,M2は、ステッピングモータで構成されており、図示しないポジションセンサで左右の側縁整合板39F,39Rの位置が検出されると、このときの検出値を基準に各整合板39F,39Rを左右いずれの方向にも、指定された移動量で移動するように駆動が制御される。これにより、側縁整合機構39は、第1トレイ49に対して処理トレイ37に排出されたシートを幅方向に移動可能に構成されている。
シート処理装置Bは、処理トレイ37に異なるサイズのシートを排出可能であり、最大サイズシートから最小サイズシートまでがセンター基準で排出される。このシートを左右一対の側縁整合板39F,39Rがシートの綴じ側縁(図示のものは左側縁)を基準に(異なるサイズのシートが一致するように)整合させる必要がある。このため、左右の側縁整合板39F,39Rの移動量は異なることから、それぞれ異なるモータM1,M2に連結されている。
この場合の側縁整合板39F,39Rが往復動するストロークは、最大サイズシートと最小サイズシートのサイズ差および整合した後のシート束を左右いずれかの方向に位置移動(オフセット搬送)するオフセット量によって決まる。そして、側縁整合板39F,39Rのオフセット移動は、コーナ綴じのときにはセンター基準で処理トレイ37に排出されたシートを、右コーナ綴じのときには右側に、左コーナ綴じのときには左側に所定量移動する。このオフセット移動は、処理トレイ37にシートが排出された都度(排出シート毎に)一枚毎に実行する場合と、シートを束状に整合した後に束で移動する場合の二通りがある。
側縁の整合動作を説明すると、左右の側縁整合板39F,39Rは、画像形成装置本体Aなどから提供されるシートサイズ情報に基づいた所定の位置(シートの幅サイズ+α位置)で待機している。そして「マルチ綴じ」のときには、処理トレイ37上にシートが排出されて、搬送方向Dにおけるシートの上流端が規制部材38に突き当たったタイミングで整合動作を開始する。この整合動作は左右のモータM1,M2を同一量ずつ反対方向(接近方向)に回転する。
すると、処理トレイ37に排出されたシートは、シートのセンターを基準に位置決めされ束状に集積される。このシートの排出動作と整合動作の繰り返しでシートは処理トレイ37上に束状に部揃え集積される。このとき異なるサイズのシートは、センター基準で集積される。
処理トレイ37上にシートが排出されて、搬送方向Dにおけるシートの上流端が規制部材38に突き当たったタイミングで整合動作を開始する。そして、「コーナ綴じ」の場合の整合では、予め設定された設定綴じ位置Cp1にシートのコーナが位置するように、綴じ位置側の側縁整合板39Rと反対側の側縁整合板39Fとの移動量がそれぞれ異なるように移動させる。
「綴じ処理機構」
処理トレイ37には、図4に示すように、設定綴じ位置Cp1に配置された状態で支持面37aに集積したシート束をステイプル針で針綴じする第1綴じユニット47と、針を用いずにエコ綴じする第2綴じユニット58と、が配置されている。
第1綴じユニット47は、待機位置Wp1(第1待機位置)と設定綴じ位置Cp1との間を往復移動し、第2綴じユニット58は待機位置Wp2(第2待機位置)と設定綴じ位置Cp1との間を往復移動する。この場合、第1綴じユニット47が設定綴じ位置Cp1のときには第2綴じユニット58は待機位置Wp2に、第2綴じユニット58が設定綴じ位置Cp1のときには第1綴じユニット47は待機位置Wp1に位置するように、両ユニットは、相反的に位置移動するよう制御される。
よって、一方の綴じユニットによりシートを綴じる際、他方の綴じユニットの位置は処理トレイ37に排出されたシートの幅方向における側縁より外方、即ちシート搬入エリアの外方にあるため、この綴じユニットがシート束に干渉して、シート束の姿勢を崩すことが防止される。
「シート束移送機構」
シート束移送機構は、規制部材38を処理トレイ37の支持面37aに沿って移動させることにより、処理トレイ37に集積されたシート束を綴じ処理が行われる上流の綴じ処理位置から下流の第1トレイ49に向けて移送する。シート束移送機構は、例えば、モータ駆動によるコンベアベルトで構成される。このとき、移送されるシート束は、昇降ローラ41と従動ローラ48とでニップされて搬送され、第1トレイ49に排出される。
上記構成の画像形成装置100の制御装置50の構成を図5に従って説明する。制御装置50は、画像形成装置本体Aに設けられた画像形成制御部50Aと、シート処理装置Bに設けられた後処理制御部50Bと、で構成されている。
CPUにて構成される画像形成制御部50Aには、画像形成モードと仕上げモードとを設定するモード設定手段60が備えられている。仕上げモードには、画像形成されたシートを部揃え集積して綴じ処理を実行する綴じ処理モードと、綴じ処理を実行することなくシートを排出するプリントアウトモードと、そのプリントアウトモードの際、所定枚数のシートが排出されて集積される毎にシートを搬送方向Dや幅方向にずらす仕切り処理を実行する仕切り集積モードと、画像形成されたシートを仕分け収納するジョグ収納モードと、第2後処理部で製本仕上げする中折り・綴じモードがあり、モード設定手段60により、このうちの何れかのモードに設定される。
画像形成装置本体Aにはコントロールパネルを有する入力部62が配置され、装置のユーザーによってこの入力部62からシートのサイズ設定、モード設定、シートの種類設定及び各モードにおけるシートの枚数設定が行われる。また、画像形成制御部50Aは、後処理制御部50Bに、設定された仕上げモード指示信号Si1や、シート種類信号Si2等を伝送する。
CPUにて構成される制御手段としての後処理制御部50Bは、ユーザーによって行われたサイズ設定、モード設定、種類設定及び枚数設定に応じて画像形成制御部50Aから伝送された信号に基づいて、搬入口26から搬入されるシートの摩擦抵抗の情報を取得する摩擦抵抗取得手段、搬入口26から搬入されるシートの搬送方向Dにおける長さの情報を取得する搬送方向長取得手段、及び仕切り処理を実行する間隔となる枚数の情報を取得する枚数取得手段の各機能を実現する。また、後処理制御部50Bは、ROM55が記憶している制御プログラムを実行することで、搬送制御部51、集積動作制御部52、綴じ処理制御部53及び製本処理制御部54の各機能を実現する。RAM56には制御プログラムの実行に必要なデータを記憶する。
搬送制御部51は、搬送経路25に配置された搬送ローラ対29、排出ローラ対36、第2搬送ローラ対90、第1フラッパガイド33及び第2フラッパガイド34の各駆動部を含む搬送駆動系59を制御する。
集積動作制御部52は、指示手段として綴じ処理モードの実行時に排出口35から搬送されたシートを処理トレイ37に部揃え集積し、綴じ処理後には、処理トレイ37上のシート束を下流側の第1トレイ49に搬送するために、昇降ローラ41及びパドル回転体42を駆動するモータM3と、側縁整合板39F,39Rを駆動するモータM1,M2と、の回転制御を行なう。
綴じ処理制御部53は、シートの綴じ位置に応じた第1綴じユニット47や第2綴じユニット58の移動とその綴じ動作を制御する。
製本処理制御部54は、中綴じユニット63を制御して、第2排出パス32から送られて集積ガイド66上に部揃え集積されたシートの綴じ処理を制御する。
本実施態様においては、後処理制御部50Bは、搬送制御部51によって搬送駆動系59を制御することにより、仕切り集積モードでの仕切りを目的として、シート同士をずらして第1トレイ49に集積する仕切り処理を実行可能である。具体的には、後処理制御部50Bは、第2排出パス32に受け入れられた先行シートと排出ローラ対36により第1排出パス31を搬送される後続シートとを搬送方向Dにずらした状態で重ねて第1トレイ49に集積する、搬送方向ずらし集積処理と、排出ローラ対36によって先行して搬送されて処理トレイ37に排出された先行シートに対して後続シートを幅方向にずらした状態で搬送して第1トレイ49に集積する、幅方向ずらし集積処理と、を含む仕切り処理を実行可能である。後処理制御部50Bは、仕切り処理を実行することにより、第2排出パス32と処理トレイ37とをシートを一時的に待機させる待機部としてそれぞれ利用して、第2排出パス32と処理トレイ37とを効果的に使い分けている。仕切り処理における具体的な動作例を図6のフローチャートに基づき順次説明していく。
画像形成装置100は、画像形成装置本体Aでシートに画像形成を行った後、画像形成が行われたシートをシート処理装置Bに向けて排出する。続いて、画像形成装置本体Aからシート処理装置Bへシートが受け渡されると、後処理制御部50Bは、画像形成制御部50Aから送られてくる仕上げモード指示信号Si1に基づいて、ユーザーに設定されたモードを判別する。このときの仕上げモードが仕切り集積モードであると、次の動作モードの処理へと進む。
次に後処理制御部50Bは、画像形成装置本体Aから搬入されたシートが、ユーザーが設定したシートの仕切り枚数目であるか否かを判別する(ステップS1)。このとき、シートの仕切り枚数目では無いと判断された場合(ステップS1のNo)、後処理制御部50Bは、シートをそのまま第1トレイ49に排出する(ステップS2)。シートの仕切り枚数目であると判断された場合(ステップS1のYes)、後処理制御部50Bは、シートの搬送方向Dに沿ったシート長さL1と、第1トレイ49の搬送方向Dに沿った第1トレイ長さL2との長さ関係に応じて、シートを滞留させる箇所を第2排出パス32と処理トレイ37の何れかに決定する(ステップS3)。この処理において、後処理制御部50Bは、搬送方向長取得手段により取得された情報に基づいて、シート長さL1と第1トレイ長さL2との何れが長いかを判定している。なお、第1トレイ長さL2は、ユーザーの操作によらず決まった値として予めROM55に記憶されている。
ステップS3にてシート長さL1と第1トレイ長さL2とが同じ長さか或いは第1トレイ長さL2よりシート長さL1が短い場合、即ち『L1≦L2』である場合(ステップS3のYes)、図7に示すように、後処理制御部50Bは、搬送方向Dに向けてシート搬入路28からいったん第1排出パス31にシートを導入し、第2フラッパガイド34を作動させて第1排出パス31と第2排出パス32とを連通させると共に排出ローラ対36を逆転させて、先行シートとしての仕切りシート40を逆方向へ、第2排出パス32内に配置された第2搬送ローラ対90がニップする位置までスイッチバック搬送して第2搬送ローラ対90にシートを保持させることにより、仕切りシート40を第2排出パスに待機させる(ステップS4)。後処理制御部50Bは、搬送方向長取得手段により取得した情報に基づき、搬送方向Dにおいて第1トレイ49に集積されるシートが支持面49aよりも短い場合、枚数取得手段により取得された情報に基づき、所定枚数のシートが第1トレイ49に集積される毎に、ステップS4以降の処理である搬送方向ずらし集積処理を実行する。
ステップS3にて『L1>L2』である場合(ステップS3のNo)、図8に示すように、後処理制御部50Bは、シート搬入路28から第1排出パス31を介して正転する排出ローラ対36により先行シートとしての仕切りシート40を処理トレイ37に排出し、昇降ローラ41乃至パドル回転体42等が駆動してシート集積機構Eにより搬送方向Dにおけるシートの後端が規制部材38に当接する位置までスイッチバック搬送して、仕切りシート40を処理トレイ37に待機させる(ステップS5)。後処理制御部50Bは、搬送方向長取得手段により取得した情報に基づき、搬送方向Dにおいて第1トレイ49に集積されるシートが支持面49aよりも長い場合、枚数取得手段により取得された情報に基づき、所定枚数のシートが第1トレイ49に集積される毎に、ステップS5以降の処理である幅方向ずらし集積処理を実行する。
ここでステップS3の目的を説明すると、第1トレイ長さL2に対してシート長さL1が長い場合において第1トレイ49に集積していくと、そのシート束の自重で搬送方向Dにおけるシートの下流端が垂れるように積載されてしまう。この場合に仕切りの為に搬送方向Dにずらしたシート束を第1トレイ49上に排出すると、排出した勢いでシートが第1トレイ49から落下する懸念がある。よって、この『L1>L2』となる条件の場合は、シート同士のずらし方向をシートの幅方向とすることで、この懸念は払拭される。
ステップS4の処理を実行すると、後処理制御部50Bは、シートの表面の質(表面摩擦係数μ)を判別する(ステップS6)。この処理において後処理制御部50Bは、ユーザーが設定したシート情報である画像形成制御部50Aから送られてくるシート種類信号Si2に応じて摩擦抵抗取得手段よって取得された摩擦抵抗の情報に基づいて、シートの表面摩擦係数μを判別する。後処理制御部50Bは、送られてくるシートが表面摩擦係数が所定のμ以上でない、即ち摩擦抵抗が所定値未満のシート、例えば表面コーティングされた光沢紙であるか否かなどに応じて、搬送方向ずらし集積処理におけるシート同士の搬送方向Dのずらし量を決定する。
ステップS6において、表面摩擦係数が所定のμ以上のシートである、即ち摩擦抵抗が所定値以上であると判別された場合(ステップS6のYes)、後処理制御部50Bは、第2排出パス32に待機させた仕切りシート40を、シート搬入路28から第1排出パス31へ搬送される後続シートと重ね合わせるように搬送を開始する。その際、仕切りシートが後続シートよりも搬送方向Dにおいて20mm先行した状態になるように、すなわち仕切りシート40と後続シートとの搬送方向Dにおけるずらし量が20mmとなるように搬送して2枚のシート束(2枚束)を形成し(ステップS8)、そのずらし量を保持したまま第1トレイ49に排出する(ステップS12)。
またステップS6において、表面摩擦係数が所定のμ以上のシートでない、即ち摩擦抵抗が所定値未満であると判別された場合(ステップS6のNo)、後処理制御部50Bは、ステップS8と同様の処理を行い、その際の仕切りシート40と後続シートとの搬送方向Dにおけるずらし量が40mmになるように2枚のシート束を形成し(ステップS9)、そのまま第1トレイ49に排出する(ステップS13)。このように、後処理制御部50Bは、シートの摩擦抵抗が所定値未満の場合、摩擦抵抗取得手段により取得された情報に基づき、搬送方向ずらし集積処理において、所定値以上の場合よりも先行シートである仕切りシート40と後続シートとを大きなずらし量でずらした状態で重ねて第1トレイ49に集積している。
ここで図9は搬送方向のずらし束排出の変形例として、3枚のシート束で束排出する場合を示している。第2排出パス32は2枚のシートを重ねて待機させることが可能である。仕切り枚数目のシートに対して1つ前の先行する先行シート40a及び仕切り枚数目の仕切りシート40bを、下方に位置する先行シート40aに対して上方に位置する仕切りシート40bを排出方向下流側に所定量Xずらした状態で第2排出パス32に待機させる。その後、シート搬入路28から第1排出パス31へ搬送される後続シート40cと待機させた2枚のシート束を合流させ、重ね合わせるように束搬送を行う。この際、シート束の上部側に重ねられた仕切りシート40bに対して、後続シート40cを排出方向(搬送方向D)の上流側に所定量Xずらして3枚束を形成し、そのまま束排出を行う(ずらし量Xは20mm程度とする。)。このように、後処理制御部50Bは、搬送方向ずらし集積処理において、第2排出パス32内で複数枚の先行シートを搬送方向Dにずらした状態で待機させ、複数枚の先行シートの搬送方向Dにおいて最も下流で待機する先行シートである仕切りシート40bを他の先行シートである先行シート40aと後続シート40cとで挟んだ状態で重ねて第1トレイ49に集積している。
これによって、3枚束の中紙である仕切りシート40bは、上下にシートで挟まれている状態で束排出する為、第1トレイ49に排出される衝撃によりずらし量が解消されにくく、仕切り積載の確実性は向上する。なお、シート処理装置は、2枚束及び3枚束のいずれか一方のシート束を形成可能に構成されていてもよいし、2枚束及び3枚束のいずれのシート束も形成可能で、ユーザーの設定によりいずれか一方が選択されるように構成されていてもよいし、シートの種類等に応じて後処理制御部がいずれか一方を自動的に選択するように構成されていてもよい。また、シート処理装置が3枚束を形成可能に構成されている場合、後処理制御部は、シート束を第2排出パスに待機させる前に摩擦抵抗の情報に基づいてずらし量を決定するように構成されていてもよい。
ステップS5の処理を実行すると、後処理制御部50Bは、ステップS7の処理を実行する。なお、ステップS7の処理の内容は、ステップS6と同様であるため、省略する。ステップS7において、表面摩擦係数が所定のμ以上のシートである、即ち摩擦抵抗が所定値以上であると判別された場合(ステップS7のYes)、後処理制御部50Bは、処理トレイ37に待機させた仕切りシート40を、側縁整合機構39により装置の手前側に15mm移動させる。その後、シート搬入路28から第1排出パス31へ搬送される後続シートとシート同士の先端が一致するように重ね合わせ搬送を開始する(ステップS10)。その際、後処理制御部50Bは、仕切りシート40と後続シートと幅方向のずらし量を保持したまま2枚のシート束を第1トレイ49に排出する(ステップS14)。
またステップS7において、表面摩擦係数が所定のμ以上のシートでない、即ち摩擦抵抗が所定値未満であると判別された場合(ステップS7のNo)、後処理制御部50Bは、ステップS10での同様の処理を行い、その際のずらし量を25mmになるように重ね合わせ搬送して(ステップS11)、その仕切りシート40と後続シートとの幅方向のずらし量を保持したまま第1トレイ49に排出する(ステップS15)。このように、後処理制御部50Bは、シートの摩擦抵抗が所定値未満の場合、幅方向ずらし集積処理において、摩擦抵抗取得手段により取得された情報に基づき、所定値以上の場合よりも後続シートを第1トレイ49に対して大きな距離で幅方向に移動した状態でシートを第1トレイ49に集積している。なお、後処理制御部50Bは、シートの摩擦抵抗が所定値未満の場合、幅方向ずらし集積処理において、摩擦抵抗取得手段により取得された情報に基づき、所定値以上の場合よりも後続シートを第1トレイ49に対して大きな距離で幅方向に移動した状態でシートを第1トレイ49に集積している。なお、幅方向ずらし集積処理において、後処理制御部50Bは、第1トレイ49と後続シートとの一方を他方に対して相対的に幅方向に移動した状態でシートを第1トレイ49に集積すればよく、例えば、第1トレイ49が幅方向に移動可能であってもよい。
ここで、仕切り処理において表面摩擦係数μが低いシートであると判断された場合に、表面摩擦係数μが高い場合よりも大きなずらし量でシート束を第1トレイ49に集積させる目的を説明する。光沢紙のような表面摩擦係数μが低いシート同士を束排出する際、そのずらし量が小さいと第1トレイ49に排出される衝撃でずらし量が減少し、集積されたシート束の仕切り部の視認性が低下しまう懸念がある。その為、集積されるシートが表面摩擦係数μの低いシートである場合はずらし量を大きく設定し、仕切り部の視認性を向上させている。
以上のように、本実施の形態に係るシート処理装置Bは、複数枚のシートを第1トレイ49に集積する際に、シート同士を仕切ることが可能でありながら、専用の仕切り用紙を画像形成するシートとは別にセットしたり、仕切りの用途を終えたときに仕切り用紙を回収したりする必要がなく、ユーザーの手間を省くことができる。
なおステップS8乃至ステップS11のずらし量については、これに限るものではなく、代表値として記述し、第1トレイ49に集積された際、シートの積載束から容易に仕切り部を視認可能であり、且つ積載束の持ち運び性や、外観上不快にならないずらし量としての設定値である。
また、第2排出パス32が本実施の形態における分岐路を、第2搬送ローラ対90が本実施の形態における分岐搬送手段を構成するものとしたが、これに限らず、処理トレイ37が分岐路を、シート集積機構Eが分岐搬送手段を構成してもよい。
上記したように、本実施の形態に係わるシート処理装置Bは、個別の仕切りシートを用いずとも記録されたシート同士をずらした状態で重ね合わせ束排出することによって、仕切り箇所を容易に目視により識別することが可能となり、またシートのサイズ及びシートの種類の情報に基づき、シートを滞留部として第2排出パス32、処理トレイ37を選択できるようにし、且つ仕切りシートのずらし量を可変することで、あらゆるシートに対応した仕切り積載を実現することが可能である。
31 搬送路(第1排出パス)
32 分岐路(第2排出パス)
36 搬送手段(排出ローラ対)
39 移動手段(側縁整合機構)
49 集積手段(第1トレイ)
49a 支持面
50B 後処理制御部(制御手段、摩擦抵抗取得手段、枚数取得手段、搬送方向長取得手段)
90 分岐搬送手段(第2搬送ローラ対)

Claims (4)

  1. シートが搬送される搬送路と、
    前記搬送路により搬送されるシートを支持する支持面を有し、前記支持面にシートを集積する集積手段と、
    前記搬送路に沿って前記集積手段に向かう搬送方向及び前記搬送方向とは逆の逆方向にシートを搬送する搬送手段と、
    前記集積手段よりも前記搬送方向の上流で前記搬送路から分岐し、前記搬送手段によって前記逆方向に搬送されるシートを前記搬送路から受け入れる分岐路と、
    前記搬送路から受け入れたシートを前記分岐路に沿って前記搬送方向及び前記逆方向に搬送する分岐搬送手段と、
    前記搬送手段及び前記分岐搬送手段を制御して、前記分岐路内で複数枚の先行シートを前記搬送方向にずらした状態で待機させ、前記複数枚の先行シートの前記搬送方向において最も下流で待機する先行シートを他の先行シートと後続シートとで挟んだ状態で重ねて前記集積手段に集積する搬送方向ずらし集積処理を実行可能な制御手段と、を備えた、
    シート処理装置。
  2. シートが搬送される搬送路と、
    前記搬送路に沿って搬送方向及び前記搬送方向とは逆の逆方向にシートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により前記搬送路に沿って前記搬送方向に搬送されるシートを支持すべく前記搬送方向の上流から下流に向かって高くなるように傾斜して形成される支持面を有し、前記支持面にシートを集積する集積手段と、
    前記集積手段よりも前記搬送方向の上流で前記搬送路から分岐し、前記搬送手段によって前記逆方向に搬送されるシートを前記搬送路から受け入れる分岐路と、
    前記搬送路から受け入れたシートを前記分岐路に沿って前記搬送方向及び前記逆方向に搬送する分岐搬送手段と、
    前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報を取得する摩擦抵抗取得手段と、
    前記搬送手段及び前記分岐搬送手段を制御して、前記分岐路に受け入れられた先行シートと前記搬送手段により前記搬送路を搬送される後続シートとを前記搬送方向にずらした状態で重ねて前記集積手段に集積すると共に、前記摩擦抵抗取得手段により取得された前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報が所定値未満の場合、前記摩擦抵抗取得手段により取得された前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報が所定値以上の場合よりも前記先行シートと前記後続シートとを大きなずらし量でずらした状態で重ねて前記集積手段に集積する搬送方向ずらし集積処理を実行可能な制御手段と、を備えた、シート処理装置。
  3. シートが搬送される搬送路と、
    前記搬送路により搬送されるシートを支持する支持面を有し、前記支持面にシートを集積する集積手段と、
    前記搬送路に沿って前記集積手段に向かう搬送方向及び前記搬送方向とは逆の逆方向にシートを搬送する搬送手段と、
    前記集積手段よりも前記搬送方向の上流で前記搬送路から分岐し、前記搬送手段によって前記逆方向に搬送されるシートを前記搬送路から受け入れる分岐路と、
    前記搬送路から受け入れたシートを前記分岐路に沿って前記搬送方向及び前記逆方向に搬送する分岐搬送手段と、
    前記集積手段に集積されるシートと前記支持面との前記搬送方向における長さの情報を取得する搬送方向長取得手段と、
    前記搬送方向と交差する幅方向において、前記搬送手段により搬送されるシートと前記集積手段との位置を移動させる移動手段と
    前記搬送手段及び前記分岐搬送手段を制御して、前記分岐路に受け入れられた先行シートと前記搬送手段により前記搬送路を搬送される後続シートとを前記搬送方向にずらした状態で重ねて前記集積手段に集積する、搬送方向ずらし集積処理と、前記移動手段と前記搬送手段を制御して、前記搬送手段によって先行して搬送された先行シートに対して前記後続シートを前記幅方向にずらした状態で搬送して前記集積手段に集積する、幅方向ずらし集積処理と、を実行可能であり、前記搬送方向長取得手段により取得した情報に基づき、前記搬送方向において前記集積手段に集積されるシートが前記支持面よりも短い場合、前記搬送方向ずらし集積処理を実行し、前記搬送方向において前記集積手段に集積されるシートが前記支持面よりも長い場合、前記幅方向ずらし集積処理を実行する制御手段とを備えた、シート処理装置。
  4. 前記支持面は前記幅方向の一方から他方に向かって高くなるように傾斜して形成されると共に
    前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報を取得する摩擦抵抗取得手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記摩擦抵抗取得手段により取得された前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報が所定値未満の場合、前記摩擦抵抗取得手段により取得された前記集積手段に集積されるシートの摩擦抵抗の情報が所定値以上の場合よりも前記搬送手段によって先行して搬送された先行シートに対して前記後続シートを前記幅方向に大きくずらした状態でシートを前記集積手段に集積する、
    請求項に記載のシート処理装置。
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