JP2001213569A - 画像形成装置の排紙装置 - Google Patents

画像形成装置の排紙装置

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JP2001213569A
JP2001213569A JP2000023171A JP2000023171A JP2001213569A JP 2001213569 A JP2001213569 A JP 2001213569A JP 2000023171 A JP2000023171 A JP 2000023171A JP 2000023171 A JP2000023171 A JP 2000023171A JP 2001213569 A JP2001213569 A JP 2001213569A
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sheet
discharge
tray
roller
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JP2000023171A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Hiraoka
伸一郎 平岡
Susumu Murakami
進 村上
Takashi Hori
孝志 堀
Kimihide Tsukamoto
公秀 塚本
Hideshi Izumi
英志 泉
Yoshinori Shiraishi
嘉儀 白石
Shinji Oishi
真嗣 大石
Hisakazu Kusuda
久和 楠田
Hiroshi Mukai
寛 向井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の用紙やカセットを必要とせず、安価か
つコンパクトであってスタック性能も満足できる仕分け
機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置を提供する。 【解決手段】 画像情報に基づいて転写紙に画像を印字
するディジタル複写機にて転写済紙を排紙ローラ29・
29にて排紙トレイ32に排出する。排紙トレイ32に
排出された転写済紙を排紙トレイ32に対して相対的に
搬送してシフトさせる搬送ベルト33・33が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
又はファクシミリ、及びこれらの複合機等の画像形成装
置の排紙装置に関するものであり、詳細には、小型の画
像形成装置において、各複写機、プリンタ又はファクシ
ミリ等の各ジョブ(JOB) 毎に対する排紙トレイ上での排
出紙の仕分けを適切に行うものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機、プリンタ又はファク
シミリ、及びこれらの複合機等の画像形成装置における
排出用紙の仕分け方法は様々な手法が考案されている。
その代表的なものとして、 用紙排紙口に連結した位置に複数の排紙トレイを配
置し、仕分けを要するジョブ(JOB) 毎に排出用紙を積載
する排紙トレイを切り換える方式。
【0003】 画像データを記憶し、かつ装置に用紙
の長手方向が搬送方向となる給紙カセットと用紙の短手
方向が搬送方向となる給紙カセットとを装着しジョブ毎
に画像データを90度回転させるとともに給紙カセット
を切り換えて排紙を行う方式。
【0004】 用紙排紙口に可動式の排紙トレイを備
え、仕分けを要するジョブ毎に排紙方向に対して左右に
排紙トレイを移動させ、用紙間で排紙位置を左右方向に
ずらして仕分けする方式。等が公知の技術して存在す
る。
【0005】上記のの方式は、周辺機器を用いてソー
ト機能を行うものであり、例えば、特開平5−8581
号公報に開示されたシート後処理装置がある。上記シー
ト後処理装置では、画像形成装置の本体側面に多段トレ
イとソータ機能とを備えたシート後処理装置を別途設置
し、ソータ機能を用いてジョブ毎に各排紙トレイを分け
て分類している。なお、このシート後処理装置では、各
トレイ上に排紙された用紙束の端面を揃えて整合するシ
ート整合装置も付加されている。
【0006】また、上記の方式には、例えば、特開平
4−58670号公報に開示された複写装置がある。こ
の複写装置では、コピーされた排出用紙の長手方向が一
部ずつ直交するように排紙するので、ソータ等の周辺機
器を使用せずにソート機能を実現した回転ソートに関す
る発明を開示している。
【0007】さらに、上記の方式に類似するものとし
て、例えば、印字ジョブ毎に、印字済用紙の後端を排紙
ローラにて排出時に1枚ずつチャックし、その状態で排
紙ローラ自体を、用紙送り出し方向と直交する方向に動
かして、排紙トレイ上の排紙位置を切り替えて分類する
ものがある。
【0008】また、上記のの方式では、例えば、特開
平10−236717号公報に開示されたシート後処理
装置があり、このシート後処理装置では、例えば、画像
形成装置の本体側面に多段トレイとソータ機能とを備え
たシート後処理装置を別途設置し、ソータ機能を用いて
ジョブ毎に排紙トレイを分けて分類している。また、一
部の記録動作が終了すると排紙トレイを左右にシフトす
るという動作を操作者が指定した部数分だけ繰り返すこ
とにより、部の区切り毎にソートされるようになってい
る。なお、このシート後処理装置では、の方式をも併
せ持つことが開示されている。
【0009】その他の仕分け技術としては、例えば、特
開平5−38889号公報に開示された技術では、機械
式ソータにスタックオーバー等が発生しても他の排紙ト
レイを利用してソートを継続するものとなっている。
【0010】また、例えば、特開平6−1522号公報
に開示された技術では、画像形成装置本体に仕分け用の
色紙とその色紙を収容するカセットを設け、各部数の間
に色紙を挿入することにより、部数毎の仕分け作業を容
易にしている。
【0011】さらに、特開昭61−257860号公報
に開示された複写機プリンター等の排紙スタッカー構造
では、排紙トレイ上にスタックされる用紙の先端を規制
するストッパー部材の位置を用紙のサイズに合わせて切
り換えることが記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置の排紙装置では、以下問題点を有して
いる。
【0013】すなわち、従来技術の方式は、複数の排
紙トレイを必要とすることから、画像形成装置の本体以
外にソータ機能を有する後処理装置を配置する必要があ
るため、必然的に装置が大型化しかつコストが高くなる
という問題がある。また、排紙トレイの数以上の部数を
仕分けすることが不可能なため、少数枚かつ多部数の仕
分けには不向きである。
【0014】次に、従来技術の方式は、多種類の用紙
サイズを使用する場合には、ユーザがその都度用紙を入
れ替えなければならないという煩わしさがあった。ま
た、画像を90度回転させることは、アナログ機では不
可能であり、デジタル機においても多量の画像データを
蓄積するには、大容量のメモリが必要となり、高価にな
るといった問題があった。
【0015】さらに、この従来技術及びこの従来技術
に類似する方式では、用紙の送り方向と直交する方向
(装置の前後方向)に、排紙ローラ又は排紙トレイを移
動させるので、その移動機構が必要であると共に、必然
的に装置前後方向の寸法が大きくなってしまう。具体的
には、最大複写サイズがA3用紙とした場合、用紙長さ
は297mm×420mmとなり、用紙収納カセットも
同サイズとなる。したがって、等倍での最大複写サイズ
の回転ソートを実現するならば、用紙収納カセット及び
用紙搬送部として420mm×420mmの用紙スペー
スを必要とし、画像形成装置自身が大型化する。
【0016】また、従来技術の方式に類似するもので
は、用紙の後端をチャックした後移動するので、排紙ス
ピードが遅く、また、排出後の用紙の整合性が悪くなる
という問題点がある。
【0017】一方、従来技術の方式は従来技術や従
来技術の方式に比べ安価かつ、コンパクト化が可能で
あるが、排紙トレイを左右に移動させる点で機械、機構
の大型化及び騒音といった問題点を伴う。
【0018】また、昨今の低コスト化、コンパクト化の
要求から開発された、ウイングレスマシン、つまり用紙
の排紙トレイを装置内部に収納した、小設置スペースマ
シンにおいては、使用することが相当に困難である。
【0019】さらに、仕分けするために、専用の色紙や
その色紙を収容するカセットを設けるのでは、装置が大
型化するだけではなく、ユーザがその専用の色紙を用意
しなければならないという煩わしさがあった。
【0020】また、排紙トレイ上にスタックされる用紙
の先端を規制するストッパー部材の位置を用紙のサイズ
に合わせて切り換える方式においては、ストッパー部材
の位置を切り換えることによって用紙の先端を揃えるこ
とは可能である。しかし、ストッパー部材の位置は用紙
サイズつまり用紙の搬送方向の長さによって決まるの
で、同じサイズの用紙をジョブ毎に分離することができ
ないという問題点を有している。
【0021】近年、画像形成装置においては、複写機
能、プリンタ機能及びFAX機能を備えた複合機の開発
が進む中で、装置のコンパクト設計が必要となり、装置
の占有面積を小さくする余りに、排紙トレイを従来のソ
ータのように複数段有する装置の開発が減少している背
景では、省排紙トレイ化が進む中で、必要最低限の排紙
トレイをいかに有効利用し、効率良く印字物を分類する
かが顧客のニーズとなっている。
【0022】しかしながら、上記従来の技術におけるい
ずれの仕分け技術においても、顧客のニーズに満足に対
応できるものはない。
【0023】一方、仕分け機構と同時にスタック性能の
要望も高い。仕分けをするがスタック性能が劣るという
のでは、用紙がずれて仕分けの区切りがわからなくなる
という問題点を有する。
【0024】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、専用の用紙やカセットを
必要とせず、安価かつコンパクトであってスタック性能
も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排
紙装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置の
排紙装置は、上記課題を解決するために、画像情報に基
づいて用紙に画像を印字する画像形成装置にて印字され
た用紙を排紙ローラにて排紙トレイに排出する画像形成
装置の排紙装置において、上記排紙トレイに排出された
印字された用紙を排紙トレイに対して相対的に搬送して
シフトさせる搬送シフト手段が設けられていることを特
徴としている。
【0026】上記の発明によれば、排紙装置では、画像
情報に基づいて用紙に画像を印字する画像形成装置にて
印字された用紙を排紙ローラにて排紙トレイに排出す
る。
【0027】そして、印字された用紙が、一旦、排紙ト
レイに排出された後、搬送シフト手段は、印字された用
紙を排紙トレイに対して相対的に搬送してシフトさせ
る。
【0028】したがって、所望のジョブの印字された用
紙を排紙トレイに複数枚排出した後、搬送シフト手段に
よってその複数枚の印字された用紙を動かし、その状態
で、次のジョブの印字された用紙を排紙トレイに排出す
ることによって、最初のジョブと次のジョブとの間にず
れを生じさせることができる。次いで、その次のジョブ
の排紙のときには、搬送シフト手段によって2つのジョ
ブの用紙束を逆に動かした後、排紙する。この動作を繰
り返すことによって、ジョブ毎に仕分けすることができ
る。このため、複数のジョブを排紙したときに、ユーザ
が排出用紙を仕分けする必要がない。
【0029】そして、この機構では、印字された用紙の
仕分けに際して、排紙トレイは動かず、印字された用紙
のみが搬送シフト手段によって動かされる。このため、
排紙トレイ全体を動かしたり、印字された用紙を排紙に
際して直交するように回転させたりする必要がないの
で、小型化を図ることができ、かつ安価である。また、
仕分けのスタック性能も十分確保することができる。
【0030】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置
を提供することができる。
【0031】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、上記記載の画像形成装置の排紙
装置において、搬送シフト手段は、排紙トレイに排出し
て載置された印字された用紙の底面を動かして印字され
た用紙を搬送する底面駆動搬送手段からなることを特徴
としている。
【0032】上記の発明によれば、搬送シフト手段は、
排紙トレイに排出して載置された印字された用紙の底面
を動かして印字された用紙を搬送する底面駆動搬送手段
からなっている。
【0033】したがって、排紙トレイに底面駆動搬送手
段を設けることができるので、外部に見える部分を小さ
くして形成することが可能となる。
【0034】この結果、さらに、コンパクトであってス
タック性能も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形
成装置の排紙装置を提供することができる。
【0035】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、上記記載の画像形成装置の排紙
装置において、底面駆動搬送手段は、排紙トレイに排出
して載置された印字された用紙の底面を平行に動かすた
めのベルト部材又はローラ部材にてなることを特徴とし
ている。
【0036】上記の発明によれば、底面駆動搬送手段
は、排紙トレイに排出して載置された印字された用紙の
底面を平行に動かすためのベルト部材又はローラ部材に
てなる。
【0037】したがって、ベルト部材又はローラ部材に
て底面駆動搬送手段を形成することができるので、安価
かつコンパクトである。
【0038】この結果、確実に、コンパクトであってス
タック性能も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形
成装置の排紙装置を提供することができる。
【0039】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、上記記載の画像形成装置の排紙
装置において、搬送シフト手段は、排紙トレイに排出し
て載置された印字された用紙の上面を動かして印字され
た用紙を搬送する上面駆動搬送手段からなることを特徴
としている。
【0040】上記の発明によれば、搬送シフト手段は、
排紙トレイに排出して載置された印字された用紙の上面
を動かしてこの印字された用紙を搬送する上面駆動搬送
手段からなっている。
【0041】したがって、上面駆動搬送手段にて排紙ト
レイに排出された最上面の印字された用紙を動かして、
シフトすることができる。
【0042】このため、排紙トレイ全体を動かしたり、
印字された用紙を排紙に際して直交するように回転させ
たりする必要がなく、確実に、安価で小型化を図ること
ができ、かつ仕分けのスタック性能も十分確保すること
ができる画像形成装置の排紙装置を提供することができ
る。
【0043】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、上記記載の画像形成装置の排紙
装置において、上面駆動搬送手段は、排紙ローラの上方
にその一端が設けられかつその他端が排紙トレイ方向へ
回動可能な用紙案内部材と、この用紙案内部材の自由端
の先端に配された正・逆回転の切り換え可能なローラと
からなることを特徴としている。
【0044】上記の発明によれば、上面駆動搬送手段
は、排紙ローラの上方にその一端が設けられかつその他
端が排紙トレイ方向へ回動可能な用紙案内部材と、この
用紙案内部材の自由端の先端に配された正・逆回転の切
り換え可能なローラとからなっている。
【0045】したがって、印字された用紙を排出する際
に、用紙案内部材が下降することにより、印字された用
紙を用紙案内部材の下面にて摺動させて排紙トレイに案
内することができる。このため、印字された用紙が勢い
よく排出されてもその勢いを抑制するので、排出用紙の
整合性を向上することができる。
【0046】また、印字された用紙が排紙トレイに載置
された後は、用紙案内部材の自由端の先端に配されたロ
ーラにて正・逆回転の切り換えを行って、排出用紙を排
紙方向の前後に動かして仕分けすることができる。
【0047】この結果、確実に、スタック性能を向上さ
せ、安価かつコンパクトな仕分け機構を実現し得る画像
形成装置の排紙装置を提供することができる。
【0048】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、上記記載の画像形成装置の排紙
装置において、排紙トレイには、印字された用紙の排出
方向先端部を整合させる整合壁が排紙方向の前後に移動
自在に設けられていることを特徴としている。
【0049】上記の発明によれば、排紙トレイには、印
字された用紙の排出方向先端部を整合させる整合壁が排
紙方向の前後に移動自在に設けられている。
【0050】したがって、排出用紙を排紙方向の前側に
送る場合に、整合壁に印字された用紙の排出方向先端部
を当てることによって、この整合壁にて排出用紙の整合
性を確保することができる。
【0051】また、整合壁は排紙方向の前後に移動自在
に設けられているので、用紙サイズが異なる場合におい
てもその用紙サイズに応じた長さ及び仕分け量を確保す
ることができる。このため、用紙サイズの自由度を高め
ることができる。
【0052】この結果、確実に、スタック性能を向上さ
せ、安価かつコンパクトな仕分け機構を実現し、かつ用
紙サイズの自由度の高い画像形成装置の排紙装置を提供
することができる。
【0053】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、画像情報に基づいて用紙に画像
を印字する画像形成装置にて印字された用紙を排紙ロー
ラにて排紙トレイに排出する画像形成装置の排紙装置に
おいて、複数枚印字を複数部数行う際に、上記複数枚印
字の最終ページと次の複数枚印字の最初ページとを排出
方向の前後にずらして重ねた状態にして2枚同時に排紙
トレイに排出する2枚重ね排紙手段が設けられているこ
とを特徴としている。
【0054】上記の発明によれば、複数枚印字を複数部
数行う際に、2枚重ね排紙手段は、複数枚印字の最終ペ
ージと次の複数枚印字の最初ページとを排出方向の前後
にずらして重ねた状態にして2枚同時に排紙トレイに排
出する。
【0055】したがって、排紙トレイに排出したときに
は、各部数の最終ページがずれてスタックされるため、
ジョブ終了後にユーザが行う仕分け作業の目印ができ、
仕分け作業を容易に行うことができる。また、従来に比
べ、仕分け専用の色紙等を用いることがないためユーザ
が色紙を用意する必要がなく、しかも色紙を収容する専
用のカセットを設ける必要がないため装置を小型化する
ことができる。
【0056】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置
を提供することができる。
【0057】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、画像情報に基づいて用紙に画像
を印字する画像形成装置にて印字された用紙を排紙ロー
ラにて排紙トレイに排出する画像形成装置の排紙装置に
おいて、排紙トレイに印字された用紙を排出する際に、
排紙トレイ上に排出される印字された用紙の後端位置を
排出方向にずらして排出する後端位置調整手段が設けら
れていることを特徴としている。
【0058】上記の発明によれば、排紙トレイに印字さ
れた用紙を排出する際に、後端位置調整手段は、排紙ト
レイ上に排出される印字された用紙の後端位置を排出方
向にずらして排出する。
【0059】したがって、排紙トレイに排出されたとき
には、排出用紙の後端位置が排出方向にずれるので、容
易に仕分けすることができる。また、排紙トレイに印字
された用紙を排出する時点で、仕分けする機構であるの
で、排紙ローラ等を改良して形成することができる。
【0060】また、後端位置調整手段は、排紙トレイ上
に排出される印字された用紙の後端位置を排出方向にず
らすので、用紙サイズが異なった場合においても、確実
に仕分けすることができる。
【0061】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置
を提供することができる。
【0062】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、上記記載の画像形成装置の排紙
装置において、後端位置調整手段は、印字された用紙の
排出速度を、通常の位置に排出する通常モードとこの通
常の位置よりも排出方向前方に排出する高速モードとに
切り換えて排紙トレイ上に排出させる用紙排出速度変更
手段と、上記高速モードによる印字された用紙の排出移
動を衝突により停止させるべく排紙トレイに設けられる
停止部材とからなることを特徴としている。
【0063】上記の発明によれば、後端位置調整手段
は、印字された用紙の排出速度を、通常の位置に排出す
る通常モードとこの通常の位置よりも排出方向前方に排
出する高速モードとに切り換えて排紙トレイ上に排出さ
せる用紙排出速度変更手段と、上記高速モードによる印
字された用紙の排出移動を衝突により停止させるべく排
紙トレイに設けられる停止部材とからなっている。
【0064】したがって、用紙の排出速度を通常の位置
に排出する通常モードのときには、排紙ローラの直下に
排出用紙の後端を落下させる一方、高速モードのときに
は、この通常の位置よりも排出方向前方に排出すること
ができる。また、高速モードによる排出の場合には、停
止部材が印字された用紙の排出移動を衝突により停止さ
せる。このため、高速モードによる排出の場合には、排
出用紙は停止部材の位置にて整合される。したがって、
この方法により、仕分けすることができる。
【0065】また、用紙排出速度変更手段は、実際に
は、排紙ローラの速度を変更することにより、容易に用
紙排出速度を変更することができるので、構成が簡単で
あり、かつ装置を大型化することがない。
【0066】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置
を提供することができる。
【0067】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、上記記載の画像形成装置の排紙
装置において、後端位置調整手段は、印字された用紙を
排紙ローラから排紙トレイに落下させる際に印字された
用紙の後端を案内して落下させる落下案内手段を備え、
かつ上記落下案内手段は、落下位置を用紙排出方向に変
更自在に設けられていることを特徴としている。
【0068】上記の発明によれば、後端位置調整手段
は、印字された用紙を排紙ローラから排紙トレイに落下
させる際に印字された用紙の後端を案内して落下させる
落下案内手段を備え、かつ上記落下案内手段は、落下位
置を用紙排出方向に変更自在に設けられている。
【0069】したがって、落下案内手段は、印字された
用紙を排紙ローラから排紙トレイに落下させる際に印字
された用紙の後端を案内して落下させるので、排出用紙
が整合性の高い状態でスタックされる。
【0070】また、落下案内手段は、落下位置を用紙排
出方向に変更自在に設けられているので、排出用紙の後
端位置を異ならせることができる。
【0071】さらに、落下案内手段は排紙ローラの下方
近傍に構成されるものとなるので、装置が大型化するこ
とがない。
【0072】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、確実に、安価かつコンパクトであってスタック性
能も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の
排紙装置を提供することができる。
【0073】本発明の画像形成装置の排紙装置は、上記
課題を解決するために、上記記載の画像形成装置の排紙
装置において、落下案内手段は、第1下ローラと第2下
ローラとの間に張架されて回転駆動される無端ベルトか
らなり、かつこの無端ベルトは上記第1下ローラを回動
支点として回動自在となっていることを特徴としてい
る。
【0074】上記の発明によれば、落下案内手段は、第
1下ローラと第2下ローラとの間に張架されて回転駆動
される無端ベルトからなり、かつこの無端ベルトは上記
第1下ローラを回動支点として回動自在となっている。
【0075】したがって、排出される印字された用紙
は、無端ベルトの回転駆動によって排紙トレイに案内さ
れるので、確実に、整合性を高くして排紙トレイにスタ
ックすることができる。例えば、落下案内手段を平面板
等にて形成した場合には、排出される印字された用紙の
後端が引っ掛かることもあり、整合性を害するおそれも
ある。しかし、無端ベルトにて案内した場合にはそのよ
うなこともない。
【0076】一方、無端ベルトは上記第1下ローラを回
動支点として回動自在となっている。したがって、この
無端ベルトは、排出される用紙の用紙後端の排紙トレイ
への落下位置を異ならせることができる。このため、仕
分けを行うことができる。
【0077】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、確実に、安価かつコンパクトであってスタック性
能も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の
排紙装置を提供することができる。
【0078】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本実施の形態の画像形成装置
の排紙装置は、排紙装置が画像形成装置に直接設けられ
ている場合について説明するが、必ずしもこれに限ら
ず、排紙装置が後処理装置として画像形成装置と別体に
設けられているものでも適用可能である。
【0079】本実施の形態の画像形成装置としてのディ
ジタル複写機は、図2に示すように、上面に透明なガラ
ス等からなる原稿台1を有している。この原稿台1の下
方には、スキャナ光学系10が配されている。このスキ
ャナ光学系10は原稿台1上に載置される原稿に光を照
射する露光用光源11と原稿からの反射光を、同図にお
いて一点鎖線で示すように、このスキャナ光学系10内
の結像レンズ13を通した後(右側)に配置された光電
変換素子(以下、「CCD(Charge Coupled Device) 」
という)14に導く複数の反射鏡12…と光路中に配さ
れる上記結像レンズ13と、上記CCD14とを備えて
いる。
【0080】スキャナ光学系10の下側には画像形成部
20が設けられており、この画像形成部20にて画像形
成が行われる。
【0081】すなわち、上記画像形成部20では、CC
D14によって読み取られた原稿画像データは、画像処
理が施されレーザスキャニングユニット(以下、「LS
U:Laser Scanning Unit 」と称する)によりレーザ光
を感光体21の表面に照射し静電潜像が形成される。感
光体21は、矢印方向に回転駆動されるドラム形状をな
しており、この感光体21の周囲にはレーザ照射点から
感光体21の回転方向に向かって、レーザによって露光
された感光体21の表面の静電潜像をトナーにより可視
像に現像する現像装置22、感光体22上のトナー像を
用紙に転写する転写チャージャ23、感光体21の表面
の残留トナーを除去する図示しないクリーニング装置、
感光体21を所定の電位に帯電させる主帯電器24、及
び感光体21のレーザ照射点に向かってレーザを照射さ
せる上記LSU等が順に設けられている。
【0082】また、用紙としての転写紙Pは用紙カセッ
ト25に収められる。なお、転写紙Pは、例えば、OH
Pシート等であっても良い。用紙カセット25の先端部
には転写紙Pを給紙するための呼び込みローラ26、ロ
ーラと摩擦シート部材又は逆転ローラ等からなる図示し
ない用紙さばき部が配されており、下流側に向かって
(便宜上、転写紙Pの流れ出しつまりカセット側を上
流、排紙側を下流とする)転写紙Pの通過を検知するた
めのレジスト前検知スイッチ27、レジスト前検知スイ
ッチ27の信号を基に感光体22上のトナー像と転写紙
Pとの位置合わせを行うレジストローラ、感光体22上
のトナー像を転写紙Pに転写する前記転写チャージャ2
3、印字された用紙としての転写済紙Pp上のトナー像
を熱により定着させる定着ローラ28、定着ローラ28
を転写済紙Ppが通過したことを検知する図示しない定
着紙検知スイッチ、排紙ローラ29前で転写済紙Ppが
通過したことを検知する図示しない排紙検知スイッチ、
及び転写済紙Ppを排出するための上記排紙ローラ29
が配置されている。
【0083】転写済紙Ppは、画像形成部20の横の排
紙トレイ32に排紙される。また、その排紙は前記用紙
カセット25の上部かつスキャナ光学系10の下部に排
出される。
【0084】すなわち、本実施の形態のディジタル複写
機は小型機であり、断面コの字状の形態となっている。
したがって、断面コの字状のディジタル複写機では内部
に空間があり、この空間部分に転写済紙Ppが排紙され
ることになる。
【0085】ところで、上述した小型のディジタル複写
機においては、大型機に備えられている多段トレイを有
する後処理装置を設置することが好ましくない。したが
って、転写済紙Ppを如何にしてソートした状態に排紙
するかが問題となる。前記従来の技術の欄にも述べたよ
うに、多段トレイ以外の他のソート手段として用紙カセ
ット25の方向を変える方法もあるが、本実施の形態の
小型のディジタル複写機では、そのような用紙カセット
25の回転機構を設けるスペースはなく、かつコスト低
減のためにそのような回転機構を設ける余地もない。
【0086】そこで、本実施の形態のディジタル複写機
では、印字された用紙である転写済紙Ppを簡易に仕分
けできる構成を採用している。
【0087】そのような構成を備えた本実施の形態のデ
ィジタル複写機の排紙装置30について説明する。
【0088】排紙装置30は、図1(a)(b)に示す
ように、排紙口に排紙ローラ29・29を備えている。
これら排紙ローラ29・29のうち、下側の排紙ローラ
29・29は、上側の排紙ローラ29・29に当接し押
圧する加圧ローラとして機能している。
【0089】排紙ローラ29・29は転写済紙Ppを排
紙トレイ32に排出する。排紙トレイ32は、転写済紙
Ppの排紙方向に対して斜め上がりの斜面を持つように
して配置されている。ただし、必ずしもこれに限らず、
水平であっても良い。
【0090】排紙トレイ32には排紙方向と平行に搬送
シフト手段及び底面駆動搬送手段としてのベルト部材か
らなる搬送ベルト33・33が配置されており、これら
搬送ベルト33・33は、ベルトモータ34により駆動
されるようになっている。
【0091】上記構成の排紙装置30では、転写済紙P
pの排出に際して、1ジョブ(JOB)の転写済紙Ppが全
て排出されたときには、各転写済紙Pp…の後端は、排
紙トレイ32の傾斜によって排紙ローラ29・29の直
下のトレイ後端壁35に当接されるので、転写紙Pの束
はこのトレイ後端壁35によって整合される。
【0092】次いで、上述のように、1ジョブ(JOB) の
転写紙Pが全て排出されたときには、ベルトモータ34
により搬送ベルト33・33が転写済紙Ppの排出方向
に向けて駆動される。これにより、転写済紙Ppの束が
搬送ベルト33・33に接しているので、転写済紙Pp
の束は排紙方向に向けて平行に移動する。この時、排紙
ローラ29・29の直下のトレイ後端壁35による転写
済紙Ppの束の整合状態は、移動後においても保持され
る。
【0093】そして、搬送ベルト33・33による転写
済紙Ppの束の移動が終了すると、次のジョブの転写済
紙Ppが排出される。このとき、これら次のジョブの転
写済紙Ppの束は、前述したように、排紙トレイ32の
傾斜によってトレイ後端壁35に当接して、このトレイ
後端壁35によって整合される。
【0094】次いで、2つ目のジョブの転写紙Pが全て
排出されたときに、ベルトモータ34により搬送ベルト
33・33が転写済紙Ppの排出方向に向けて駆動され
る。
【0095】これにより、1つ目のジョブの転写済紙P
pの束が搬送ベルト33・33に接しているので、これ
ら1つ目のジョブの転写済紙Ppの束と、この1つ目の
ジョブの転写済紙Ppの束上に排出された2つ目のジョ
ブの転写済紙Ppの束とは一体になって、排紙方向に向
けて平行に移動する。
【0096】この動作が終了した後、さらに、3つ目の
ジョブの転写済紙Ppの束についても同様にして排出す
る。
【0097】このようにして3つのジョブの転写済紙P
pの束が排出されると、図3に示すように、各ジョブ毎
に、転写済紙Ppの先端及び後端がずれたように積載さ
れた状態となって排出されたものとなる。この結果、3
つのジョブの転写済紙Ppの束がジョブ毎にソートされ
ることになる。これら、各ジョブについての転写済紙P
pのシフト量は、例えば20mm〜50mmとなってい
る。
【0098】なお、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、上記実施の形態では、搬送ベルト3
3・33は排出方向と平行に駆動されるようになってい
るが、特にこれに限定するものではなく、例えば、図4
(a)(b)に示すように、搬送シフト手段及び底面駆
動搬送手段としてのベルト部材からなる搬送ベルト36
・36が排出方向と直交する方向に駆動されるようにな
っていても良い。
【0099】このときの排出動作は、先ず、1ジョブの
転写済紙Pp…が全て排出されたときには、各転写紙P
…の後端が排紙トレイ32の傾斜及び排紙ローラ29・
29の直下のトレイ後端壁35に当接し、転写済紙Pp
…の束は整合される。
【0100】次いで、このように1ジョブの転写済紙P
pが全て排出されたときに、ベルトモータ34により搬
送ベルト36・36が転写紙Pの排出方向と直角に駆動
される。これにより、転写済紙Ppの束が搬送ベルト3
6・36に接しているので、転写済紙Ppの束は排紙方
向と直交する方向に移動する。
【0101】そして、搬送ベルト36・36による転写
済紙Ppの束の移動が終了すると、次のジョブの転写済
紙Ppが排出される。このとき、これら次のジョブの転
写済紙Ppの束は、排出方向に排出されるので、1つ目
のジョブの転写済紙Ppの束と2つ目のジョブの転写済
紙Ppの束との関係は、排紙方向の左右にずれた状態と
なる。
【0102】次いで、2つ目のジョブの転写済紙Ppが
全て排出されたときに、ベルトモータ34により搬送ベ
ルト36・36を転写済紙Ppの排出方向と直角かつ前
記とは反対側に駆動される。これにより、1つ目のジョ
ブの転写済紙Ppの束が搬送ベルト36・36に接して
いるので、これら1つ目のジョブの転写済紙Ppの束
と、この1つ目のジョブの転写紙Pの束上に排出された
2つ目のジョブの転写紙Pの束とは一体になって、排紙
方向と直角かつ1つ目のジョブ終了後に移動した方向と
逆方向に向けて平行に移動する。
【0103】この移動動作が終了した後、さらに、3つ
目のジョブの転写済紙Ppの束についても同様にして排
出する。
【0104】以下、ベルトモータ34により搬送ベルト
36・36の駆動方向を交互に反転させ、転写済紙Pp
のシフトを行う。このようにして3つのジョブの転写済
紙Ppの束が排出されると、図5に示すように、各ジョ
ブ毎に、転写済紙Ppの束の左右端がずれたように積載
された状態となって排出されたものとなる。この結果、
3つのジョブの転写済紙Ppの束がジョブ毎にソートさ
れることになる。これら、各ジョブについての転写済紙
Ppのシフト量は、例えば20mm〜50mmとなって
いる。
【0105】なお、上記の説明において、転写済紙Pp
を、トレイ後端壁35だけでなくトレイ横端壁37にも
当接させて整合させることが可能である。
【0106】また、上記の例では、搬送シフト手段及び
底面駆動搬送手段としての搬送ベルト33・33や搬送
ベルト36・36はベルト部材からなっていたが、必ず
しもこれに限らず、例えば、ローラ部材にて構成されて
いても良い。これによっても同様の効果を得ることがで
きる。
【0107】このように、本実施の形態のディジタル複
写機の排紙装置30では、画像情報に基づいて転写紙P
に画像を印字するディジタル複写機にて転写済紙Ppを
排紙ローラ29・29にて排紙トレイ32に排出する。
【0108】そして、転写済紙Ppが、一旦、排紙トレ
イ32に排出された後、搬送ベルト33・33や搬送ベ
ルト36・36は、転写済紙Ppを排紙トレイ32に対
して相対的に搬送してシフトさせる。
【0109】したがって、所望のジョブの転写済紙Pp
を排紙トレイ32に複数枚排出した後、搬送ベルト33
・33や搬送ベルト36・36によってその複数枚の印
字された用紙を動かし、その状態で、次のジョブの転写
済紙Ppを排紙トレイ32に排出することによって、最
初のジョブと次のジョブとの間にずれを生じさせること
ができる。次いで、その次のジョブの排紙のときには、
搬送ベルト33・33や搬送ベルト36・36によって
2つのジョブの用紙束を逆に動かした後、排紙する。こ
の動作を繰り返すことによって、ジョブ毎に仕分けする
ことができる。
【0110】このため、複数のジョブを排紙したとき
に、ユーザが排出用紙を仕分けする必要がない。
【0111】そして、この機構では、転写済紙Ppの仕
分けに際して、排紙トレイ32は動かず、転写済紙Pp
のみが搬送ベルト33・33や搬送ベルト36・36に
よって動かされる。このため、排紙トレイ32全体を動
かしたり、転写済紙Ppを排紙に際して直交するように
回転させたりする必要がないので、小型化を図ることが
でき、かつ安価である。また、仕分けのスタック性能も
十分確保することができる。
【0112】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得るディジタル複写機の排紙
装置30を提供することができる。
【0113】また、本実施の形態のディジタル複写機の
排紙装置30では、搬送シフト手段は、排紙トレイ32
に排出して載置された転写済紙Ppの底面を動かして転
写済紙Ppを搬送する底面駆動搬送手段としての搬送ベ
ルト33・33や搬送ベルト36・36からなってい
る。
【0114】したがって、排紙トレイ32に搬送ベルト
33・33や搬送ベルト36・36を設けることができ
るので、外部に見える部分を小さくして形成することが
可能となる。
【0115】この結果、さらに、コンパクトであってス
タック性能も満足できる仕分け機構を実現し得るディジ
タル複写機の排紙装置30を提供することができる。
【0116】また、本実施の形態のディジタル複写機の
排紙装置30では、底面駆動搬送手段は、排紙トレイ3
2に排出して載置された転写済紙Ppの底面を平行に動
かすためのベルト部材の搬送ベルト33・33や搬送ベ
ルト36・36又はローラ部材にてなっている。
【0117】したがって、ベルト部材又はローラ部材に
て底面駆動搬送手段を形成することができるので、安価
かつコンパクトである。
【0118】この結果、確実に、コンパクトであってス
タック性能も満足できる仕分け機構を実現し得るディジ
タル複写機の排紙装置30を提供することができる。
【0119】なお、本実施の形態においては、画像形成
装置としてのディジタル複写機について説明したが、必
ずしもこれに限らず、例えば、画像形成装置として、デ
ィジタル複写機、ファクシミリ(以下、「FAX」とい
う)、プリンタとしての機能を果たす複合機とすること
も可能である。したがって、この場合、ジョブとは各複
写ジョブ、FAXジョブ、プリントジョブを示す。
【0120】また、1ジョブとは、複写ジョブでは原稿
枚数分(要求部数ではない)の複写を1ジョブとし、F
AXジョブでは1受信を1ジョブとし、プリントジョブ
では要求印字枚数(要求部数ではない)を1ジョブとす
るものとなっている。
【0121】一方、画像形成装置として、図6に示すよ
うに、ネットワークで繋がれた複数のコンピュータPC
1・PC2・PC3・PC4に対しても、各コンピュー
タPC1・PC2・PC3・PC4に対する印字要求を
1ジョブと認識してシフトを行い、それぞれの転写済紙
Ppを仕分けして分離することが容易に可能となる。
【0122】また、本実施の形態では、画像情報を読み
取るスキャナ手段であるスキャナ光学系10、印字用紙
を収納する給紙手段である用紙カセット25、画像情報
を用紙に印字する印字手段である画像形成部20、印字
された用紙を排出する排紙装置30を有する画像形成装
置であるディジタル複写機において、排紙装置30の排
紙トレイ32に搬送ベルト33・33又は搬送ベルト3
6・36を有することによって転写済紙Ppを1ジョブ
毎にシフトして積載する。
【0123】このため、転写済紙Ppが、1ジョブ毎に
シフトされて排紙トレイ32に積載されるため、複数の
ジョブを排紙した時にユーザが用紙を区分する必要がな
い。
【0124】また、排紙トレイ32の全体を移動させて
用紙をシフトする方法よりもコンパクトつまり省スペー
スである。
【0125】また、本実施の形態では、搬送シフト手段
は、排紙トレイ32の用紙排出方向に対し平行に可動す
るベルト部材又はローラ部材にて、積載される用紙を移
動可能とする。
【0126】このため、転写済紙Ppを排紙方向と平行
な方向に移動させることにより、シフトした用紙と次の
ジョブにより排紙された用紙とを区別することができる
ので、コンパクトな構造でシフト機能を実現できる。
【0127】また、用紙のシフトに発生する騒音を小さ
くすることができる。さらに、ユーザが積載された用紙
を取り出す時に、視覚的にシフトされていることが認識
できる。
【0128】また、本実施の形態の搬送シフト手段は、
排紙トレイ32の用紙排出方向に対し、直交するベルト
部材又はローラ部材にて積載される用紙を移動可能とす
る。
【0129】このため、転写済紙Ppを排紙方向と直交
する方向に移動させることにより、シフトした用紙と次
のジョブにより排出された用紙とを区別することができ
るので、トレイ全体を移動させて用紙をシフトする方法
よりもコンパクトである。また、用紙のシフトに発生す
る騒音を小さくすることができる。
【0130】また、本実施の形態では、搬送シフト手段
の移動量は、積載される1ジョブの用紙束が次行程のジ
ョブによって積載される用紙束を分離可能な移動量であ
る。
【0131】このため、転写済紙Ppが1ジョブ毎に分
離可能な状態でシフトされて排紙トレイ32に積載され
るので、ユーザは1ジョブ毎の用紙束を簡単に取り出す
ことができる。
【0132】また、本実施の形態では、搬送シフト手段
は、印字の1ジョブ毎に移動し、排紙トレイ32の用紙
排出方向に対し平行に移動する時は、移動量ずつ排紙ロ
ーラ29・29から遠ざかる方向に印字用紙を移動す
る。
【0133】このため、転写済紙Ppが1ジョブ毎にシ
フトされて排紙トレイ32に積載されるので、ユーザが
1ジョブ毎に用紙を仕分けする必要がない。また、排出
用紙の整合性を崩さずにシフトすることができる。さら
に、一方向のみのシフトであるので比較的簡単な構造で
実現できる。
【0134】また、本実施の形態では、搬送シフト手段
は、印字の1ジョブ毎に移動し、排紙トレイ32の用紙
排出方向に対し直交して移動する時は、移動量ずつ往復
運動して印字用紙を移動する。
【0135】このため、転写済紙Ppが1ジョブ毎にシ
フトされて排紙トレイ32に積載されるので、ユーザが
1ジョブ毎に用紙を仕分けする必要がない。また、排出
用紙の整合性を崩さずにシフトすることができる。さら
に、往復にシフトするため、コンパクトに仕分けするこ
とができる。
【0136】また、本実施の形態では、1ジョブの終了
とは、画像形成装置の機能として有するFAXモードの
時には、1受信の終了信号をもって1ジョブの終了と
し、これによって搬送シフト手段が移動することが可能
である。
【0137】このため、各受信毎に印字用紙がシフトさ
れて排紙トレイ32に積載されるので、受信毎のFAX
用紙を簡単に取り出すことができる。
【0138】また、本実施の形態では、1ジョブの終了
とは、画像形成装置の機能として有するコピーモードの
時には、印字要求時の原稿枚数の印字をもって1ジョブ
の終了とし、これによって搬送シフト手段が移動すると
することができる。
【0139】このため、複数枚原稿を複数部コピーする
時には、各部毎に印字用紙がシフトされ、仕分けするこ
となく必要部数の用紙束を得ることができる。
【0140】また、本実施の形態では、1ジョブの終了
とは、画像形成装置の機能として有するプリンタモード
の時には、ネットワークに繋がれた複数のコンピュータ
ーの印字要求に対し、1台のコンピュータからの印字要
求終了をもって1ジョブの終了とし、これにより搬送シ
フト手段が移動するとすることができる。
【0141】このため、各コンピュータからの印字要求
毎に排出用紙がシフトされて積載されるので、各コンピ
ュータユーザが印字用紙を選別して取り出すことができ
る。
【0142】また、本実施の形態では、1ジョブの終了
とは、画像形成装置の機能として有するプリンタモード
の時には、コンピュータの印字要求部数に対し、各部の
印字終了をもって1ジョブの終了とし、これにより搬送
シフト手段が移動するとすることができる。
【0143】このため、要求部数に対して、各部毎にシ
フトされて積載されるので、コンピュータユーザは仕分
けすることなく要求部数を得ることができる。
【0144】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図7ないし図12に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、
前記実施の形態1の各種の特徴点については、本実施の
形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0145】本実施の形態のディジタル複写機の排紙装
置では、排紙トレイ32に排出して載置された転写済紙
Ppの上面を動かして印字された用紙を仕分けする構成
となっている。
【0146】すなわち、本実施の形態のディジタル複写
機の排紙装置40は、図7において矢印A−B方向に示
すように、回転支点41aを中心としてスキャナ光学系
10方向又は排紙トレイ32方向へ回動可能な搬送シフ
ト手段及び上面駆動搬送手段としての用紙案内部材41
が設けられている。上記の用紙案内部材41の回転支点
41aは、排紙ローラ29・29の上側に設けられてい
る。
【0147】この用紙案内部材41の回転支点41a側
の一端には、回転軸42aを有する連結棒42が取り付
けられ、さらに、この連結棒42の他端には電磁ソレノ
イド43を備えたアクチュエータ43aが連結されてい
る。
【0148】上記の電磁ソレノイド43がONするとア
クチュエータ43aが引っ込むので、連結棒42を介し
て用紙案内部材41は矢印A方向であるスキャナ光学系
10方向、つまり上側へと回動する。一方、電磁ソレノ
イド43がOFFするとアクチュエータ43aはフリー
の状態となり、これによって、用紙案内部材41は自重
によって矢印A方向である排紙トレイ32方向、つまり
下側に回動するようになっている。
【0149】一方、用紙案内部材41の自由端側の先端
には、弾性材からなるローラ44が配されている。この
ローラ44には自由端側プーリー45aが設けられる一
方、用紙案内部材41の回転支点41aには回転支点側
プーリー45bが設けられており、上記ローラ44は、
これら自由端側プーリー45a及び回転支点側プーリー
45bに巻回された動力伝達ベルト46によって回転し
得るものとなっている。すなわち、用紙案内部材41の
回転支点側プーリー45bは、ギヤ47・47・47を
介してステッピングモータ48に連結されている。この
ため、ステッピングモータ48から駆動力が与えられる
と、この駆動力はギヤ47・47・47、回転支点側プ
ーリー45b及び動力伝達ベルト46、自由端側プーリ
ー45aを介してローラ44に伝達され、ローラ44が
回転するものとなっている。
【0150】また、上記ステッピングモータ48は同図
において矢印C方向に正転するときにはそれに伴ってロ
ーラ44も同図において矢印C方向に正転し、後述する
ように、転写済紙Ppをトレイ後端壁35側に移動させ
ることができるようになっている。一方、ステッピング
モータ48は同図において矢印D方向に逆転可能となっ
ており、それに伴ってローラ44も同図において矢印D
方向に逆転し、転写済紙Ppを排紙方向先端側に移動さ
せることができるようになっている。
【0151】なお、本実施の形態のディジタル複写機に
は、排紙ローラ29・29の外側には、転写済紙Ppの
後端が排紙ローラ29・29を通過した否かを検出する
排紙センサ49が設けられている。
【0152】上記構成の排紙装置40に動作について以
下に説明する。
【0153】先ず、ディジタル複写機が待機中となって
いるときには、図7に示すように、は、電磁ソレノイド
43がON状態となっており、用紙案内部材41はスキ
ャナ光学系10方向へ最上昇した位置で待機している。
これによって、排紙トレイ32上に積載された転写済紙
Ppの取り出しを容易に行うことができる。
【0154】一方、ディジタル複写機がコピー動作を開
始すると、図8に示すように、電磁ソレノイド43をデ
ューティダウンつまり電圧低下することによって、アク
チュエータ43aが少し突出する。これにより、用紙案
内部材41は一定距離下降し、排出用紙の先端を排紙ト
レイ32へと案内する位置へ移動する。すなわち、転写
済紙Ppが排紙ローラ29・29から出てきたときに、
転写済紙Ppの先端が用紙案内部材41の下端部41b
を摺接し、この用紙案内部材41に案内されて排紙トレ
イ32に排出される。その結果、転写済紙Ppが勢い良
く飛び出すことを防止できる。
【0155】次に、転写済紙Ppの後端が排紙ローラ2
9・29を通過したことを排紙センサ49が検知する
と、電磁ソレノイド43を完全にOFF状態とする。こ
れによって、アクチュエータ43aは完全にフリーとな
り、用紙案内部材41は、図9に示すように、排紙トレ
イ32方向へと自重にて落下を行う。このとき、転写済
紙Ppを強制的に排紙トレイ32上へ案内することによ
って、素早く排紙処理が終了し、転写済紙Ppの空気中
への滞留や自然落下による位置のバラツキが軽減できる
とともに、薄紙等において発生し易かったトレイ後端壁
35への転写済紙Ppの用紙後端の垂れ下がり現象、い
わゆる乗り上げ現象も防止することができる。
【0156】上記の動作が終了した後、連続コピーによ
り次の転写済紙Ppが搬送されてくる場合は、用紙案内
部材41は、図8に示す用紙案内位置に復帰し、再度、
排紙後に下降する動作をコピー終了後まで繰り返し行
う。これによって、排紙処理を素早くし、良好な整合性
とコピー速度の向上が可能となる。
【0157】また、コピー動作終了後は、用紙案内部材
41は、図7に示す待機位置へと最上昇し、積載された
転写済紙Ppの取り出しに支障のない位置へ移動する。
【0158】なお、用紙案内部材41の排紙トレイ32
方向への落下は、電磁ソレノイド43のOFF状態によ
るアクチュエータ43aのフリーな状態における自重落
下であり、積載された転写済紙Ppの量が多くなった場
合においても積載された転写済紙Ppの最上部位置まで
下降して停止するので転写済紙Ppへのダメージは発生
しない。また、積載された転写済紙Ppの量が増える
と、用紙案内部材41の下降量が減りハタキ落し効果、
つまり勢い良く飛び出す転写済紙Ppを排紙トレイ32
側に押さえる効果が低くなるが、その分、転写済紙Pp
自体の落下量も減るため、整合効果を維持することが可
能である。
【0159】次に、用紙案内部材41による仕分け動作
について説明する。
【0160】図10に示すように、転写済紙Ppの後端
が排紙ローラ29・29を通過したことを排紙センサ4
9が検出すると、電磁ソレノイド43がOFF状態にな
り、用紙案内部材41が下降し転写済紙Ppを排紙トレ
イ32上へと導くとともに、ステッピングモータ48を
同図において矢印C方向に正回転させることにより、ギ
ヤ47・47・47及び動力伝達ベルト46を介してロ
ーラ44が同図において矢印C方向に正回転し、転写済
紙Ppを排紙口方向であるトレイ後端壁35方向へと搬
送することが可能となる。したがって、所定時間つまり
転写済紙Ppの後端がトレイ後端壁35に到達する時
間、ローラ44を回転させることによって、転写済紙P
pをトレイ後端壁35をトレイ後端壁35に当接した状
態に沿わせて整合することが可能となる。
【0161】また、ステッピングモータ48を上記所定
時間、正回転させた後、一定時間逆回転つまり同図にお
いて矢印D方向に回転させると、ギヤ47・47・47
及び動力伝達ベルト46を介してローラ44が矢印D方
向に逆回転し、転写済紙Ppはトレイ後端壁35に沿っ
た状態から一定距離、排紙トレイ32の先端方向へ搬送
される。
【0162】したがって、ステッピングモータ48を所
定時間正回転させるのみの動作モードと正回転後に一定
時間逆回転させるモードとを、プリントジョブ毎(部
数)に切り替えることによって、ジョブ毎にトレイ後端
壁35に沿って積載された転写済紙Ppの用紙束と、ト
レイ後端壁35から一定距離離れて積載された転写済紙
Ppの用紙束とを交互に積載位置を変化させることがで
き、良好な整合性を確保した仕分けが可能となる。
【0163】ところで、用紙案内部材41の先端に配し
たローラ44は、上述したように、弾性材からなってい
るが、具体的には、例えば、高発砲のスポンジローラや
低硬度のシリコンゴムローラのような硬度の低いものを
使用することが好ましい。
【0164】これによって、図11に示すように、自重
程度の圧力であってもローラつぶれ44aが発生し、転
写済紙Ppとの接部に大きなニップを確保することがで
きる。
【0165】このニップによって、排紙トレイ32の表
面形状の凹凸や転写済紙Ppのカールによるローラ44
の圧接力不足が解消できる。また、初期駆動時に発生す
るスリップ現象もニップにより防止でき、安定した搬送
距離が確保できる。さらに、ローラ44の圧力自体は自
重のみであるので小さく、転写済紙Ppがトレイ後端壁
35に到達した後に回転を続けても転写済紙Ppにダメ
ージを与えることがない。
【0166】一方、用紙案内部材41により転写済紙P
pを仕分けるに際して、上述したように、排紙トレイ3
2に落下した転写済紙Ppをローラ44の正回転にてト
レイ後端壁35に到達させてトレイ後端壁35に沿わす
ことにより整合性が容易に確保できる。
【0167】しかしながら、ローラ44の逆回転にて転
写済紙Ppを排紙方向の先端側に送る場合には、整合性
の確保が困難となる。
【0168】そこで、排紙方向の先端側の整合性を容易
に確保するために、本実施の形態では、図12に示すよ
うに、排紙トレイ32における排紙方向の先端側にトレ
イ先端壁38が設けられている。なお、本実施の形態の
ディジタル複写機では、同図において手前側が開口とな
っているので、転写済紙Ppは手前に取り出すことが可
能となっている。
【0169】ここで、本実施の形態では、排紙トレイ3
2の長さつまりトレイ先端壁38とトレイ後端壁35と
の間の距離の設定として、沿面距離において、スペック
最長用紙の長さLpmax+仕分け可能距離Lsとなっ
ている。仮に、最長用紙がA3サイズであり、かつ仕分
け距離Lsが30mmとすると、スペック最長用紙の長
さLpmax420mm+仕分け距離Ls30mm=4
50mmとなり、450mmが排紙トレイ32における
トレイ長の設定となる。
【0170】この構成のディジタル複写機における仕分
け動作について説明する。
【0171】先ず、ディジタル複写機には、図2に示す
ように、用紙カセット25に図示しない用紙サイズ検出
センサが搭載されている。なお、ユーザによる使用用紙
の入力等によりコピー用紙サイズの認識ができるように
もなっている。
【0172】したがって、本実施の形態のディジタル複
写機においては、最長用紙と認識し、かつ複数のジョブ
(部数)と判断したときには、図12に示すように、用
紙案内部材41に配したローラ44が下降した後、正回
転を行い転写済紙Ppをトレイ後端壁35側へ搬送する
動作と、ローラ44が下降後即座に所定時間逆回転を行
い転写済紙Ppを排紙トレイ32のトレイ先端壁38側
へと搬送する動作をジョブ毎ごとに切り替える。
【0173】これによって、排紙トレイ32においては
トレイ後端壁35に沿って整合された用紙束と、トレイ
先端壁38に沿って整合された用紙束とが交互に積載さ
れるので、良好な整合性の仕分けが可能となる。そし
て、この制御では、ローラ44を一旦正回転させた後に
逆回転を行うモードが不用となるので、ジョブ効率を向
上させることができる。
【0174】このように、本実施の形態のディジタル複
写機の排紙装置40では、搬送シフト手段は、排紙トレ
イ32に排出して載置された転写済紙Ppの上面を動か
してこの転写済紙Ppを搬送する上面駆動搬送手段とし
ての用紙案内部材41からなっている。
【0175】したがって、用紙案内部材41にて排紙ト
レイ32に排出された最上面の転写済紙Ppを動かし
て、シフトすることができる。
【0176】このため、排紙トレイ32の全体を動かし
たり、転写済紙Ppを排紙に際して直交するように回転
させたりする必要がなく、確実に、安価で小型化を図る
ことができ、かつ仕分けのスタック性能も十分確保する
ことができるディジタル複写機の排紙装置40を提供す
ることができる。
【0177】また、本実施の形態のディジタル複写機の
排紙装置40では、上面駆動搬送手段は、排紙ローラ2
9・29の上方にその一端が設けられかつその他端が排
紙トレイ32方向へ回動可能な用紙案内部材41と、こ
の用紙案内部材41の自由端の先端に配された正・逆回
転の切り換え可能なローラ44とからなっている。
【0178】したがって、転写済紙Ppを排出する際
に、用紙案内部材41が下降することにより、転写済紙
Ppを用紙案内部材41の下面にて摺動させて排紙トレ
イ32に案内することができる。このため、転写済紙P
pが勢いよく排出されてもその勢いを抑制するので、排
出用紙の整合性を向上することができる。
【0179】また、転写済紙Ppが排紙トレイ32に載
置された後は、用紙案内部材41の自由端の先端に配さ
れたローラ44にて正・逆回転の切り換えを行って、排
出用紙を排紙方向の前後に動かして仕分けすることがで
きる。
【0180】この結果、確実に、スタック性能を向上さ
せ、安価かつコンパクトな仕分け機構を実現し得るディ
ジタル複写機の排紙装置40を提供することができる。
【0181】また、本実施の形態では、ディジタル複写
機本体内部の所定位置に配置され搬送されてきた用紙を
排紙するための排紙口と、排紙された用紙を積載するた
めの排紙トレイ32とを備えた画像形成装置において、
排紙口の上方に、排紙トレイ32方向へ回動可能な用紙
案内部材41と、この用紙案内部材41のトレイ当接側
に正回転又は逆回転の切り替え可能なローラ44が配さ
れている。
【0182】このため、用紙排出時に、用紙案内部材4
1が下降することにより、排出用紙の整合性が向上する
とともに、正回転又は逆回転ローラの回転方向を切り替
えることにより、排出用紙を排紙トレイ32の長さ方向
にて仕分けることが可能となる。
【0183】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1は、ディジタル複写機の待機中は、排紙トレイ32か
ら離れる方向にて待機し、用紙排出動作時は、排出用紙
の少なくとも一部分が当接する位置まで下降して排出用
紙を排紙トレイ32に案内する。
【0184】すなわち、従来では、用紙を排紙するに際
して、排出用紙の丸まりや後端残りを防止するために用
紙に腰をつけて排紙する必要があったが、そのため、長
さの短い用紙等は、先端が排紙トレイ32に達する前に
後端が排紙ローラ29・29を離れてしまい、空中から
の自然落下状態となり、各方向にバラツキが発生し易か
った。また、対応として上壁等を低く設定すると、スタ
ック容積が少なくなったり、用紙が取り除き難いといっ
たりした問題があった。
【0185】しかし、本実施の形態では、用紙排紙時の
み用紙案内部材41が下降するため、前記問題を回避す
ることが可能になった。
【0186】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1は、転写済紙Ppの後端が排紙ローラ29・29を通
過したことを検出した後、排紙トレイ32方向へ最下降
し、転写済紙Ppの後端を素早く排紙トレイ32上へ導
く。
【0187】このため、用紙案内部材41が転写済紙P
pの後端を排紙トレイ32に導くことにより、転写済紙
Ppが空中に滞留して自然落下する際に発生する落下位
置のずれを抑えることができ、整合性を向上させること
が可能となる。
【0188】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1の回動動作は、排出される用紙の1枚毎に下降と上昇
とを繰り返す。
【0189】このため、排出される用紙を、用紙案内部
材41にて強制的に排紙トレイ32に導くことにより、
自然落下に比べて排紙トレイ32上に早く到達する。し
たがって、用紙間隔を狭め、排紙速度つまりコピースピ
ードを上げることが可能となる。また、薄紙等の腰の弱
い用紙においても、排紙口に用紙後端が残るといった問
題を防止できる。
【0190】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1に配されたローラ44は、第1の動作として排紙トレ
イ32へ下降した後、排出用紙を排紙口方向へと搬送す
べく所定時間回転、具体的には正回転を行う。
【0191】このため、用紙案内部材41に配したロー
ラ44が回転することによって、排出用紙が排紙トレイ
32のトレイ後端壁35まで搬送され、排紙方向に対し
て、トレイ後端壁35に沿った良好な整合性を得ること
が可能となる。
【0192】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1に配されたローラ44が下降して所定時間正回転を行
った第1動作の後、再度、第2動作として、用紙を排紙
口から離れる方向へ搬送すべくローラ44を所定時間回
転(逆回転)を行う。
【0193】このため、用紙案内部材41に配したロー
ラ44が所定時間、つまりトレイ後端壁35に沿う時間
まで正回転を行った後、所定時間逆回転を行うことによ
り、排出用紙は、トレイ後端壁35から所定距離離れた
位置にて良好な整合状態を得ることができる。
【0194】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1におけるローラ44の上記第1動作又は第2動作の切
り替えをプリントジョブ毎に行う。
【0195】このため、ローラ44の動作切り替えをプ
リントジョブ毎に行うことにより、トレイ後端壁35に
沿った用紙束と、トレイ後端壁35から所定距離離れた
用紙束とが交互に積載され、プリントジョブ毎の仕分け
整合が可能になる。
【0196】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1に配したローラ44は、低硬度(ASCER C 4
0°Hs以下)の弾性材を使用してニップ幅を確保し搬
送性能を得るようになっている。
【0197】すなわち、ローラ44の硬度が高いとスリ
ップが発生し易く、コピー汚れや搬送量のバラツキつま
り整合不良が発生し易い。しかし、ローラ44の硬度を
低くすることにより、ニップ量を増やし、スリップを抑
えることが可能となる。
【0198】また、本実施の形態では、排紙トレイ32
の排紙方向長さの設定を最長の排紙可能用紙長さ+ジョ
ブの仕分けが可能な距離としている。
【0199】このため、排紙トレイ32の長さを最長サ
イズ+仕分け可能距離分とすることにより、最長用紙の
仕分けも可能となる。
【0200】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1に配されたローラ44は、第3の動作として、排紙ト
レイ32へ下降した後、排出用紙を排紙方向へと搬送す
べく所定時間回転(逆回転)を行う。
【0201】このため、用紙案内部材41に配したロー
ラ44がが所定時間逆回転することによって排出用紙が
排紙トレイ32のトレイ先端壁38まで搬送され、排紙
方向に対してトレイ先端壁38に沿った良好な整合性を
得ることが可能となる。
【0202】また、本実施の形態では、ディジタル複写
機内に排紙用紙のサイズ検出手段を備え、最長用紙と判
断した場合、ジョブ毎に用紙案内部材41におけるロー
ラ44の動作を第1動作、第3動作と交互に切り替え
る。
【0203】このため、最長サイズ用紙の場合、ジョブ
の仕分けをトレイ後端壁35とトレイ先端壁38とに沿
わすことができ、良好な整合性の仕分けが可能となる。
また、トレイ先端壁38に沿わせることから、一旦、第
2動作であるトレイ後端壁35に案内する必要がなく、
通常、コピースピードが遅くなる長尺紙においてもジョ
ブスピードを上げることが可能になる。
【0204】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について図13ないし図20に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実
施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一
の機能を有する部材については、同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。また、前記実施の形態1及び実施の
形態2の各種の特徴点については、本実施の形態につい
ても組み合わせて適用し得るものとする。
【0205】前記実施の形態2にて説明したトレイ先端
壁38は固定のものであったが、必ずしもこれに限ら
ず、トレイ先端壁を可動とすることも可能である。本実
施の形態では、この可動のトレイ先端壁について説明す
る。
【0206】本実施の形態のディジタル複写機では、図
13に示すように、転写紙Pの通過を検知するためのレ
ジスト前検知スイッチ27、前記転写済紙Ppが定着ロ
ーラ28を通過したことを検知する定着紙検知スイッチ
28a、及び排紙ローラ29・29の前で転写済紙Pp
が通過したことを検知する排紙検知スイッチ59のON
及びOFFのタイミングによって転写紙Pのサイズを判
断している。
【0207】ここで、本実施の形態のディジタル複写機
の排紙装置50は、同図に示すように、排紙トレイ32
における排紙方向先端側に、排紙方向に移動可能な整合
壁としての可動型トレイ先端壁51を有している。
【0208】この可動型トレイ先端壁51は、排紙トレ
イ32の下側に位置する部分にラックギヤ52を有して
おり、このラックギヤ52には可動壁用モータ53のギ
ヤ54が歯合されている。
【0209】したがって、可動壁用モータ53が駆動す
ることにより、その駆動力がギヤ54、ラックギヤ52
を介して可動型トレイ先端壁51に伝達されるので、可
動型トレイ先端壁51が排紙方向に移動可能となってい
る。
【0210】この可動型トレイ先端壁51は、用紙サイ
ズの情報に基づいてその位置が設定される。すなわち、
可動型トレイ先端壁51の位置は、可動型トレイ先端壁
51とトレイ後端壁35との間の距離が、図14に示す
ように、転写紙Pの用紙サイズLp+仕分け距離Lsと
なっている。したがって、用紙サイズLpに応じて可動
型トレイ先端壁51を移動できるとともに、仕分け距離
Lsを増減したい場合にも容易に対応できるようになっ
ている。
【0211】本実施の形態のディジタル複写機の排紙装
置50の仕分け動作について以下に説明する。
【0212】先ず、図13に示すように、レジスト前検
知スイッチ27、定着紙検知スイッチ28a、排紙検知
スイッチ59のON及びOFFのタイミングにより、転
写紙Pのサイズが認識できるので、ディジタル複写機
は、その用紙サイズの情報に基づいて、可動壁用モータ
53によりギヤ54及びラックギヤ52を介して可動型
トレイ先端壁51の位置を変更する。
【0213】次いで、その移動動作中に、既に転写済紙
Ppは、排紙口付近まで達しており画像形成部20の横
に排紙される。すなわち、その排紙は用紙カセット25
の上部であってかつスキャナ光学系10の下部に排出さ
れる。
【0214】転写済紙Ppが排紙されている途中又は排
紙された後、排紙検知スイッチ59が動作するタイミン
グにて排紙トレイ32の上面に収納されていた用紙案内
部材41が下降する。
【0215】ここで、本実施の形態の用紙案内部材41
の先端には、積み重ねられた転写済紙Ppの高さを検出
するアクチュエータからなる高さセンサ55が組み込ま
れおり、ローラ44と転写済紙Ppとの表面圧接力を適
正値にして用紙案内部材41は停止する。
【0216】なお、本実施の形態の排紙装置50では、
上記の用紙案内部材41の回動動作を、ステッピングモ
ータからなる用紙案内部材用モータ56によりギヤ57
・57・57を介して行っている。一方、用紙案内部材
41の先端に設けられたローラ44への回転駆動力は、
自由端側プーリー45a、動力伝達ベルト46、回転支
点側プーリー45b、動力伝達ベルト58、駆動側プー
リー60及びモータギヤ61を介してステッピングモー
タからなるローラ制御用モータ62により伝達してい
る。
【0217】この結果、用紙案内部材41の回動動作を
ステッピングモータからなる用紙案内部材用モータ56
にて行うので、ローラ44と転写済紙Ppとの表面圧接
力を適正値に調整するための精度の高い制御を行うこと
が可能となっている。
【0218】次いで、用紙案内部材41が下降してロー
ラ44が転写済紙Ppに当接した後、図14に示すよう
に、ローラ44は、転写済紙Ppがトレイ後端壁35に
移動するよう回転される。
【0219】ここで、本実施の形態のトレイ後端壁35
には、用紙検出センサ63が組み込まれており、転写済
紙Ppがトレイ後端壁35に達すると、ローラ44の回
転が停止されるようになっている。
【0220】このとき、転写済紙Ppの移動量、すなわ
ちローラ制御用モータ62のモータステップ数を記憶す
る。次いで、用紙案内部材41は再び上昇し、排紙トレ
イ32の上方に収納され、次枚目の転写済紙Ppの排出
口を確保する。
【0221】次枚目の転写済紙Ppが排出口を通過する
ときには、再び、用紙案内部材41が下降し、上記の動
作を繰り返す。そして、第1ジョブの間、動作を繰り返
して終了する。すなわち、これによって、第1ジョブの
転写済紙Ppの用紙束は、図15に示すように、トレイ
後端壁35に沿った状態に整合される。
【0222】次に、第2ジョブ目においては、ローラ4
4が転写済紙Ppに接触するまでは第1ジョブと同様の
動作をする。
【0223】すなわち、転写済紙Ppが排出中又は排出
後においては、排紙検知スイッチ59が排紙を検知した
タイミングにて排紙トレイ32の上方に収納されていた
用紙案内部材41が下降する。用紙案内部材41の先端
には、転写済紙Ppの用紙束の高さを検出する高さセン
サ55が組み込まれているので、ローラ44と転写済紙
Ppとの表面圧接力を適正値にして用紙案内部材41は
停止する。
【0224】その後、用紙案内部材41の先端のローラ
44は、転写済紙Ppをトレイ後端壁35に向かって移
動するよう回転する。トレイ後端壁35には、用紙検出
センサ63が組み込まれているので、転写済紙Ppがト
レイ後端壁35に到達すると、ローラ44は停止する。
【0225】次に、ローラ44は逆回転し、転写済紙P
pを可動型トレイ先端壁51側に移動させる。そして、
転写済紙Ppが可動型トレイ先端壁51に当接した後、
用紙案内部材41は再び上昇して排紙トレイ32の上方
に収納され、次枚目の転写済紙Ppの排出口を確保す
る。
【0226】次枚目の転写済紙Ppが排出口を通過する
ときには、再び、用紙案内部材41が下降して上記の動
作を繰り返す。そして、第1ジョブの間、この動作を繰
り返して終了する。これにより、図16に示すように、
第2ジョブ目の転写済紙Ppの用紙束が可動型トレイ先
端壁51に当接した状態にて整合されたものとなる。
【0227】同様にして、第3ジョブ目は第1ジョブと
同じ動作を行い、第4ジョブは第2ジョブと同じ動作を
する。これによって、同図に示すように、転写済紙Pp
の整合と仕分けが同時に行われて、用紙束が整然と積み
重ねられる。
【0228】次に、例えば、転写済紙Ppの用紙サイズ
がスペック最長用紙であるA3サイズであった場合に
は、本実施の形態の排紙装置50では、図17に示すよ
うに、可動型トレイ先端壁51とトレイ後端壁35との
間の距離がスペック最長用紙の長さLpmax+最大の
仕分け距離Lsmaxになるように、可動壁用モータ5
3、ギヤ54、ラックギヤ52を介して可動型トレイ先
端壁51が移動される。
【0229】このとき、可動型トレイ先端壁51の移動
は、排紙トレイ32の長さを超えて行われるようになっ
ている。
【0230】これによって、最大転写紙サイズにて仕分
けを行っても、転写済紙Ppがディジタル複写機から脱
落することがないようになっている。
【0231】なお、図18に示すように、本実施の形態
の排紙装置50においても、転写済紙Ppが排出口から
飛び出す途中で、用紙案内部材41が下降し始めるの
で、転写済紙Ppの先端が用紙案内部材41の底面に接
触して、転写済紙Ppの先端の角度を変化させることが
できる。これによって、転写済紙Ppをいち早く排紙ト
レイ32上にはたき落とすことができる。
【0232】仮に、上記の動作が無い場合には、転写済
紙Ppが排紙ローラ29・29から離れれば慣性で飛び
出されるため、排紙トレイ32上にはトレイ後端壁35
と可動型トレイ先端壁51との中央位置に落下する。こ
のため、トレイ後端壁35又は可動型トレイ先端壁51
へのローラ44による移動時間がかかることになる。
【0233】すなわち、少しでも基準となるトレイ後端
壁35に近い場所に転写済紙Ppをを落下すれば、各動
作の時間が短縮できる。その後は、用紙案内部材41の
先端の高さセンサ55が排紙トレイ32又は既に排出さ
れている用紙束の高さを検出して、用紙案内部材41の
下降動作が終了する。
【0234】このように、本実施の形態のディジタル複
写機の排紙装置50では、排紙トレイ32には、転写済
紙Ppの排出方向先端部を整合させる可動型トレイ先端
壁51が排紙方向の前後に移動自在に設けられている。
【0235】したがって、排出用紙を排紙方向の前側に
送る場合に、可動型トレイ先端壁51に転写済紙Ppの
排出方向先端部を当てることによって、この可動型トレ
イ先端壁51にて排出用紙の整合性を確保することがで
きる。
【0236】また、可動型トレイ先端壁51は排紙方向
の前後に移動自在に設けられているので、用紙サイズが
異なる場合においてもその用紙サイズに応じた長さ及び
仕分け量を確保することができる。このため、用紙サイ
ズの自由度を高めることができる。
【0237】この結果、確実に、スタック性能を向上さ
せ、安価かつコンパクトな仕分け機構を実現し、かつ用
紙サイズの自由度の高いディジタル複写機の排紙装置5
0を提供することができる。
【0238】また、本実施の形態では、画像情報に基づ
いて用紙に画像を形成する画像形成部20と、画像形成
部20へ用紙を搬送するための搬送路と、画像形成が完
了した用紙を排紙するための排紙口と、排紙された用紙
を載置する排紙部とを備えている画像形成装置の排紙装
置において、排出される用紙を仕分けするために、排紙
トレイ32における可動型トレイ先端壁51を可動式と
し、排紙トレイ32の上部には、可動式で正逆回転可能
なローラ44を配置し、排出用紙を排出方向に対し、前
後に仕分けする。
【0239】このため、従来に比べ、排出用紙の先端飛
び出し等の整合性能を満たすことだけではなく、正逆回
転可能なローラ44を配置することにより、部数毎に仕
分けすることが可能となり、整合性能と仕分け性能を同
時に満たすことができる。
【0240】そして、同時に整合機能と仕分け機能の制
御することにより、一貫作業となり二つの機能の時間が
短縮できる。また、整合機能用の構成部品と仕分け性能
用の構成部品が統合されているため、コスト低減でき、
容積も小さくなるため、コンパクト化できる。
【0241】また、本実施の形態では、排紙トレイ32
におけるトレイ後端壁35と、可動型トレイ先端壁51
との距離は、印字工程を用紙が通過する時に用紙長さを
検知することによって調整される。
【0242】このため、用紙サイズを検知することによ
り、排紙ローラ29・29から離れた可動型トレイ先端
壁51を用紙サイズに合わせた移動ができるようにな
る。したがって、同じ用紙サイズでは、正確に仕分けの
移動量を定めることができる一方、異なる用紙サイズが
排出された場合でも、仕分けの移動量を一定にすること
ができる。また、各種用紙サイズや同じ用紙サイズで
も、仕分けの移動量を生産者及びユーザ等が可変するこ
とができる。
【0243】また、本実施の形態では、可動型トレイ先
端壁51の長さ調整は用紙長さに加えて、用紙を移動し
た時に、前ジョブと当ジョブとの分離か可能な距離を加
えた長さである。
【0244】このため、可動型トレイ先端壁51とトレ
イ後端壁35との長さを、排出用紙サイズの最大長さと
用紙移動量の長さとの合計した長さにすることにより、
最大排出用紙サイズでも仕分け機構を備えることができ
る。
【0245】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1のローラ44は、排出される用紙の先端がローラ44
を通過するまで排紙トレイ32の上部に待避し、用紙先
端の通過後に下降して排出用紙を排紙トレイ32に対し
て挟む。
【0246】このため、上に待避することで、排出中の
用紙の搬送をじゃますることがない。また、整合や仕分
け機能が要らない場合(一部排出)や、ユーザ等が排出
用紙を取り出す場合には、待避することで空間が確保で
きる。そして、転写済紙Ppを排紙トレイ32に対して
挟むことにより整合や仕分けすることができる。
【0247】また、本実施の形態では、排紙トレイ32
に排出された用紙は、1ジョブ毎に、トレイ後端壁35
と可動型トレイ先端壁51とに1枚ずつ移動される。
【0248】このため、1枚すつ移動することにより、
排出用紙に適切な移動搬送力が加わり、排出用紙のミス
搬送を低減できる。
【0249】また、本実施の形態では、排紙トレイ32
上の用紙移動は、まず第1段階で、排出された状態の用
紙をトレイ後端壁35に移動する。
【0250】このため、用紙サイズや用紙厚さ(用紙の
比重)によって、排紙トレイ32ヘの落下位置が異なる
ため、基準となるトレイ後端壁35に移動し、トレイ後
端壁35と排出用紙の距離、可動型トレイ先端壁51と
排出用紙の距離、及びローラ44の回転時間を割り出
し、正確な整合や仕分けが可能となる。
【0251】また、本実施の形態では、排紙トレイ32
上の用紙移動は、まず第1段階で、排出された状態の用
紙をトレイ後端壁35に移動し、第2段階で、印字ジョ
ブにおいて仕分けが必要なジョブにおいては、トレイ後
端壁35から、可動型トレイ先端壁51に用紙を移動
し、仕分けする。
【0252】このため、用紙サイズや用紙厚さ(用紙の
比重)によって、排紙トレイ32ヘの落下位置が異なる
ため、基準となるトレイ後端壁35及び可動型トレイ先
端壁51に移動し、トレイ後端壁35と排出用紙の距
離、可動型トレイ先端壁51と排出用紙の距離、及びロ
ーラ44の回転時間を割り出し、正確な整合や仕分けが
可能となる。
【0253】また、本実施の形態では、排紙トレイ32
上の移動すべき用紙の有無は、用紙案内部材41に配置
される高さセンサ55を用いて検出する。
【0254】このため、高さセンサ55を使用すること
により、排出用紙の上面と用紙案内部材41との位置を
検知し、整合や仕分け時の排出用紙とローラ44の搬送
荷重を適切にすることが可能となり、ミス搬送を軽減す
ることができる。また、排紙トレイ32上の用紙の有無
を検出し、可動アームの誤動作を防止することができ
る。
【0255】また、本実施の形態では、排紙トレイ32
上の移動すべき用紙の有無は、用紙案内部材41に配置
されるアクチュエータを用いて検出する。
【0256】このため、用紙案内部材41に配置される
アクチュエータを用いた高さセンサ55を使用すること
により、排出用紙の上面と用紙案内部材41の位置を検
知し、整合や仕分け時の排出用紙とローラ44の搬送荷
重を適切にすることが可能となり、ミス搬送を軽減する
ことができる。また、排出中の用紙先端の位置や時間を
検知することが可能となり、用紙案内部材41を排紙ト
レイ32に降ろすタイミングを割り出すことかできる。
【0257】また、本実施の形態では、用紙案内部材4
1に配置される高さセンサ55とディジタル複写機内部
の排紙検知スイッチとを使用し、排出中の用紙角度やス
ピードを低減する。
【0258】このため、排出中の用紙角度を変えること
により、用紙をはたき落として正確な整合、仕分け性能
を満たすことができる。または、トレイ後端壁35に近
い位置で用紙を落とすことができ、整合、仕分け時のロ
ーラ44の回転数が低減し、スピードアップが可能とな
る。
【0259】なお、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、上記実施の形態では、排紙トレイ3
2の上方に収納されていた用紙案内部材41が下降した
ときにローラ44が転写済紙Ppに圧接するときの用紙
束の高さの検出を高さセンサ55にて行っていたが、必
ずしも高さセンサ55に限ることはない。
【0260】すなわち、図19に示すように、用紙案内
部材41の先端にレーザ光を発するレーザセンサ56を
設ける一方、レーザセンサ56の発するレーザ光57を
受光するレーザセンサ受光器58を排紙トレイ32の内
部に設けておくことが可能である。
【0261】そして、排紙トレイ32の内部のレーザセ
ンサ受光器58にレーザ光57が受光すれば、排紙トレ
イ32に用紙が無いと判断し、用紙案内部材41は排紙
トレイ32の上方に収納された状態を維持して誤動作す
るのを防止している。
【0262】また、このレーザセンサ56は、用紙案内
部材41のローラ44における軸を中心として回転する
ことができ、センサ面は常に下面を向いている。そし
て、仕分け動作時には発光から受光されるまでの時間を
算出し、図20に示すように、転写済紙Ppとローラ4
4との距離を一定にすることによって、転写済紙Ppの
少ない時や多い時の用紙の搬送力を一定することがで
き、紙送りのミスを防止することができるものとなって
いる。
【0263】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について図21ないし図27に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実
施の形態1ないし実施の形態3の図面に示した部材と同
一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、
その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実
施の形態3の各種の特徴点については、本実施の形態に
ついても組み合わせて適用し得るものとする。
【0264】本実施の形態のディジタル複写機の排紙装
置は、複数枚印字を複数部数行う際に、上記複数枚印字
の最終ページと次の複数枚印字の最初ページとを排出方
向の前後にずらして重ねた状態にして2枚同時に排紙ト
レイに排出するようになっており、これによって、仕分
けを行うものとなっている。
【0265】すなわち、本実施の形態のディジタル複写
機の排紙装置60は、図21に示すように、転写済紙P
pを排紙トレイ32に排出するために、2枚重ね排紙手
段としての第1のローラである排紙ローラ29・29
と、その上流側に転写済紙Ppを排紙ローラ29・29
まで搬送する第2のローラであるスイッチバックローラ
61・61とが設けられている。なお、このスイッチバ
ックローラ61・61は、本来的には、ディジタル複写
機にて転写紙Pを反転して印字する両面印字を行うため
に転写済紙Ppをスイッチバックするためのローラから
なっており、第2のローラはこのローラを転用するもの
となっている。
【0266】本実施の形態の排紙装置60では、複数枚
印字の複数部数印字が選択されると、1部目の印字が開
始された後、印字された転写済紙Ppはスイッチバック
ローラ61・61及び排紙ローラ29・29を通って排
紙トレイ32に排出される。
【0267】このとき、本実施の形態では、1部目の最
終ページの後端がスイッチバックローラ61・61を通
過すると排紙ローラ29・29は1部目の最終ページを
挟持したまま回転を一時停止する。次に、引き続き印字
された2部目の最初のページがスイッチバックローラ6
1・61を通過すると、2部目の最初のページの転写済
紙Ppは、排紙ローラ29・29に挟持された1部目の
最終ページの転写済紙Ppの上を通って排紙ローラ29
・29まで搬送される。
【0268】この2部目の最初のページが排紙ローラ2
9・29に進入を開始すると、排紙ローラ29・29が
再び回転を始め、先の1部目の最終ページの転写済紙P
pとともに2枚同時に排紙トレイ32に排紙される。こ
の時、1部目の最終ページの先端は2部目の最初のペー
ジの先端よりも突出している。
【0269】上述した画像印字工程を所定部数繰り返し
行うことにより、排紙トレイ32上には常に各部数の最
終ページが突出した形でスタックされる。したがって、
ユーザはその突出したページを目印に転写済紙Ppの用
紙束の仕分けを行うことができ、用紙仕分け作業が容易
に行える。
【0270】ここで、本実施の形態では、同図に示すよ
うに、スイッチバックローラ61・61の下流側に転写
済紙Ppの先端を検出する先端検出センサ62が設けら
れている。
【0271】したがって、2部目以降の最初のページの
先端が先端検出センサ62により検出されると、L1を
排紙ローラ29・29と先端検出センサ62との距離、
vを用紙搬送速度としたときに、L1/v(秒)よりも
若干短い時間の後に排紙ローラ29・29の回転を再開
するようになっている。
【0272】これによって、最初のページが排紙ローラ
29・29へ突入する時には、排紙ローラ29・29は
既に回転を再開しており、最初のページはスムーズに排
紙ローラ29・29へ進入できる。
【0273】なお、本実施の形態の排紙装置60を用い
て両面印字するときには、図22に示すように、スイッ
チバックローラ61・61にて転写済紙Ppの反転を行
うが、そのときには、用紙排出部での用紙ジャムを防止
するために上記の制御を禁止するようになっている。
【0274】このように、本実施の形態のディジタル複
写機の排紙装置60では、複数枚印字を複数部数行う際
に、排紙ローラ29・29は、複数枚印字の最終ページ
と次の複数枚印字の最初ページとを排出方向の前後にず
らして重ねた状態にして2枚同時に排紙トレイ32に排
出する。
【0275】したがって、排紙トレイ32に排出したと
きには、各部数の最終ページがずれてスタックされるた
め、ジョブ終了後にユーザが行う仕分け作業の目印がで
き、仕分け作業を容易に行うことができる。また、従来
に比べ、仕分け専用の色紙等を用いることがないためユ
ーザが色紙を用意する必要がなく、しかも色紙を収容す
る専用のカセットを設ける必要がないため装置を小型化
することができる。
【0276】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得るディジタル複写機の排紙
装置60を提供することができる。
【0277】なお、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、上記実施の形態では、排紙ローラ2
9・29に至るまでの転写済紙Ppの搬送をスイッチバ
ックローラ61・61にて行っていたが、必ずしもこの
スイッチバックローラ61・61に限ることはない。
【0278】すなわち、図23に示すように、排紙ロー
ラ29・29とスイッチバックローラ61・61との間
に、用紙搬送を兼ねた用紙搬送ベルト63とこの用紙搬
送ベルト63を巻回する巻回ローラ64が設けられてい
る。なお、用紙搬送ベルト63の他方の巻回先は下側の
排紙ローラ29となっている。
【0279】上記の用紙搬送ベルト63を備えた排紙装
置60では、複数枚印字の複数部数印字が選択されると
1部目の印字が開始された後、転写済紙Ppは用紙搬送
ベルト63によって排紙トレイ32に排出される。
【0280】この時、1部目の最終ページの後端が巻回
ローラ64を通過して用紙搬送ベルト63上に搬送され
ると、用紙搬送ベルト63は例えば50mm分だけ駆動
した後に、最終ページを乗せたまま駆動を一時停止す
る。次いで、引き続き印字された2部目の最初のページ
が同様に用紙搬送ベルト63上へ搬送されると、用紙搬
送ベルト63上に搬送された2部目の最初のページは用
紙先端が50mmだけずれた状態となる。その後に、2
枚同時に用紙搬送ベルト63によって排紙トレイ32に
排出されると、排紙トレイ32上では1部目の最終ペー
ジの先端のみが他の転写済紙Ppよりも突出した状態と
なっている。
【0281】上述した画像印字工程を所定部数繰り返し
行うことにより、排紙トレイ32上には各種用紙サイズ
に関わらず、常に各部数の最終ページが50mm突出し
た形でスタックされるため、良好なスタック性能を確保
することができる。したがって、ユーザはその突出した
ページを目印に転写済紙Ppの用紙束の仕分けを行うこ
とができ用紙仕分け作業を容易に行うことができる。
【0282】なお、本実施の形態においては、排紙ロー
ラ29・29と巻回ローラ64との間隔L2と使用され
る転写紙Pのうちのスペック最長用紙の長さLpmax
との関係を、L2>Lpmaxとすることにより、使用
される全ての転写紙Pに対して上述のオフセットスタッ
クつまりずらしたスタックを実現することができるよう
になっている。
【0283】一方、上述した排紙装置60では、さらに
精度良くずらし量を制御するために、図24に示すよう
に、用紙搬送ベルト63上で1部目の最終ページと2部
目の最初のページとが用紙先端が50mmだけずれた状
態のときに、その2部目の最初のページの後端を検出す
る用紙後端検出センサ65が設けられている。
【0284】この用紙後端検出センサ65を設けた排紙
装置60では、複数枚印字の複数部数印字が選択される
と1部目の印字が開始された後、転写済紙Ppは用紙搬
送ベルト63によって排紙トレイ32に排出される。
【0285】この時、1部目の最終ページの後端が巻回
ローラ64を通過して用紙搬送ベルト63上に搬送され
ると、用紙搬送ベルト63は1部目の最終ページを乗せ
たまま駆動を一時停止する。次いで、引き続き印字され
た2部目の最初のページの後端が用紙後端検出センサ6
5にて検出されると、用紙搬送ベルト63は再び駆動を
開始する。
【0286】このため、最初のページが用紙搬送ベルト
63上へ搬送されると、用紙搬送ベルト63上に搬送さ
れた2枚の用紙は用紙先端が50mmだけオフセットさ
れた状態となる。その後に、2枚同時に用紙搬送ベルト
63によって排紙トレイ32に排出されると、排紙トレ
イ32上で1部目の最終ページの先端のみが他の用紙よ
りも突出した状態となっている。
【0287】上述した画像印字工程を所定部数繰り返し
行うことにより、排紙トレイ32上には各種用紙サイズ
に関わらず、常に各部数の最終ページが50mm突出し
た形でスタックされるため、良好なスタック性能を確保
することができる。したがって、ユーザはその突出した
ページを目印に用紙束の仕分けを行うことができ用紙仕
分け作業が容易に行える。
【0288】ところで、複数枚印字の最終ページと次の
複数枚印字の最初ページとを排出方向の前後にずらして
重ねた状態にして2枚同時に排紙トレイ32に排出する
際に、重ねた状態が維持されないおそれがある。
【0289】そこで、重ねた状態を維持できるように、
例えば、図25に示すように、上側の排紙ローラ29に
は、電圧印加装置66が設けられている。なお、下側の
排紙ローラ29は、接地されている。
【0290】上記の電圧印加装置66を備えた排紙装置
60にて、複数枚印字の複数部数印字が選択されると、
1部目の印字が開始された後、転写済紙Ppは、スイッ
チバックローラ61・61及び排紙ローラ29・29を
通って排紙トレイ32に排出される。
【0291】この時、1部目の最終ページの後端がスイ
ッチバックローラ61・61を通過すると、排紙ローラ
29・29は1部目の最終ページを挟持したまま回転を
一時停止する。次に、引き続き印字された2部目の最初
のページがスイッチバックローラ61・61を通過する
と、2部目の最初のページは排紙ローラ29・29に挟
持された1部目の最終ページの上を通って排紙ローラ2
9・29まで搬送される。
【0292】この2部目の最初のページが排紙ローラ2
9・29に進入を開始すると、排紙ローラ29・29が
再び回転を始め、先の用紙ととにも2枚同時に排紙トレ
イ32に排紙される。
【0293】この時、2枚の用紙が重なっている部分に
対して、電圧印加装置66により電圧が印加される。こ
のため、2枚の用紙は静電的に吸着し、2枚の用紙は端
部がオフセットされたまま排紙トレイ32に排出される
際、2枚の用紙がばらけることなく、良好なスタック性
能を実現することができる。
【0294】また、2枚の用紙は静電的に吸着している
ため簡単に引き離すことができるので、ユーザは容易に
用紙の仕分けを行うことができる。なお、上述の電圧印
加装置66はキャビつまりディジタル複写機本体の内側
に設けられており、ユーザが触れないようすることによ
って、ユーザの安全が確保できるようになっている。
【0295】一方、重ねた状態を維持して2枚同時に排
出する方法として、例えば、図26に示すように、排紙
ローラ29・29とスイッチバックローラ61・61と
の間に接着剤塗布装置70を設けることが可能である。
【0296】この接着剤塗布装置70は、接着剤71を
収容するタンク72と、背面パッド73と、この背面パ
ッド73と離接可能に設けられた接着剤塗布ローラ74
とからなっている。また、接着剤塗布ローラ74は、ア
ーム75による回動によって、背面パッド73と離接可
能になっている。
【0297】上記の接着剤塗布装置70を備えた排紙装
置60では、複数枚印字の複数部数印字が選択されると
1部目の印字が開始された後、転写済紙Ppはスイッチ
バックローラ61・61及び排紙ローラ29・29を通
って排紙トレイ32に排出される。
【0298】この時、1部目の最終ページが排紙ローラ
29・29へ搬送される際に、接着剤塗布ローラ74は
1部目の最終ページと接触するよう回動され、最終ペー
ジに対して接着剤71を塗布する。1部目の最終ページ
の後端がスイッチバックローラ61・61を通過する
と、排紙ローラ29・29は最終ページを挟持したまま
回転を一時停止し、接着剤塗布ローラ74は1部目の最
終ページと離れるよう回動される。
【0299】次いで、引き続き印字された2部目の最初
のページがスイッチバックローラ61・61を通過する
と、2部目の最初のページは排紙ローラ29・29に挟
持された1部目の最終ページの上を通って排紙ローラ2
9・29まで搬送される。
【0300】排紙ローラ29・29が2枚の用紙を同時
に排出する際、2枚の用紙は排紙ローラ29・29の押
圧により接着状態となる。このため、2枚の用紙は排紙
トレイ32に排出される際、ばらけることがない。
【0301】なお、接着剤71の成分としては、例え
ば、天然ゴムと有機溶剤(シクロヘキサン、ヘキサン)
をそれぞれ20%、80%含有するものを使用すること
が好ましい。これによって、剥離が容易であり、ユーザ
の仕分け作業を妨げることがない。
【0302】なお、本実施の形態の排紙装置60では、
前記実施の形態1〜実施の形態3に示すディジタル複写
機の排紙トレイ32について説明してきたが、排紙トレ
イ32と排紙ローラ29・29との距離がある場合に
は、図27に示すように、排紙ローラ29・29に近接
する排紙トレイ39を設けることが可能である。
【0303】これによって、ずらした2枚を同時に重ね
て排出した転写済紙Ppをそのままの状態で排紙トレイ
39に積み重ねることが可能となる。
【0304】また、本実施の形態では、ディジタル複写
機の排紙装置60において、複数枚印字を複数部数行う
際に、前記複数枚印字の最終ページと次の複数枚印字の
最初のページを先端をオフセットした状態のまま2枚同
時に排出する。
【0305】このため、複数枚印字を複数部数行うと
き、各部数の最終ページがオフセットしてスタックされ
るため、ジョブ終了後にユーザが行う仕分け作業の目印
ができ、仕分け作業が容易に行える。また、従来に比
べ、仕分け専用の色紙等を用いることがないためユーザ
が色紙を用意する必要がなく、しかも色紙を収容する専
用のカセットを設ける必要がないため装置を小型化する
ことができる。
【0306】また、本実施の形態の排紙装置60では、
印字された用紙を排紙トレイ32等へ排出する第1のロ
ーラと第1のローラの上流側に設けられて用紙を第1の
ローラまで搬送する第2のローラとを有し、複数枚印字
を複数部数行う際に、前記複数枚印字の最終ページが第
2のローラを通過した後に第1のローラの回転を一時停
止するとともに、引き続き印字された次の複数枚印字の
最初のページが第1のローラに進入を開始すると第1の
ローラが再び回転を開始する。
【0307】このため、最終ページのオフセットを第1
のローラの駆動のON/OFFのみで行えるため、簡単
な構成でオフセットスタックを実現できる。
【0308】また、本実施の形態では、少なくとも1つ
の用紙搬送ベルト63を有し、複数枚印字を複数部数行
う際に、複数枚印字の最終ページの後端が用紙搬送ベル
ト63に用紙を搬送する手段を通過した後、所定の量だ
け回転して一時停止するとともに、引き続き印字された
次の複数枚印字の最初のページが用紙搬送ベルト63上
に搬送されると前述の用紙搬送ベルト63を含む用紙排
出手段が再び駆動を開始する。
【0309】このため、用紙サイズに関わらず用紙の先
端を所定量だけ、しかも精度良くオフセットすることが
できる。したがって、良好なオフセットスタックを実現
するとともに、ユーザの仕分け作業を容易にすることが
できる。
【0310】また、本実施の形態では、少なくとも1つ
の用紙搬送ベルト63を有し、複数枚印字を複数部数行
う際に、複数枚印字の最終ページの後端が用紙搬送ベル
ト63に用紙を搬送する手段を通過した後、一時停止す
るとともに、引き続き印字された次の複数枚印字の最初
のページを用紙搬送ベルト63上に搬送し終えるまでに
前記最終ページと前記最初のページの先端がオフセット
されるよう用紙搬送ベルト63を含む用紙排出手段が再
び駆動を開始する。
【0311】このため、用紙サイズに関わらず用紙の先
端を所定量だけオフセットすることができるため良好な
オフセットスタックを実現する。また、ユーザの仕分け
作業を容易にすることができる。さらに、最初のページ
が用紙搬送ベルト63上に搬送し終えるまでに前記最終
ページと前記最初のページの先端がオフセットされるよ
う用紙搬送ベルト63を含む用紙排出手段の駆動が再開
されるため、ジョブ効率を向上させることができる。
【0312】また、本実施の形態では、少なくとも2組
目以降の複数枚印字の最初のページの排出手段への進入
の検知を画像形成装置本体に設けられた用紙通過を検出
する手段からのタイマによって管理されることが可能で
ある。
【0313】このため、画像形成装置本体に設けられた
用紙通過を検出する手段からのタイマによって、前述の
最初のページが排紙装置60への進入を開始するタイミ
ングを管理することにより、簡単な構成で用紙のオフセ
ットスタックを実現することができる。
【0314】また、本実施の形態では、印字された用紙
を2枚同時に排出させるとき、2枚の用紙が重なってい
る部分の内の一部又は全部に対して2枚の用紙が静電的
に吸着できる電圧を印加する手段を有する。
【0315】このため、2枚の用紙を静電的に吸着させ
ることにより、オフセット量がばらつくことを防止する
ことができ、オフセットスタックのスタック性能を向上
させることができる。
【0316】また、本実施の形態では、電圧印加手段で
ある電圧印加装置66が用紙を排紙トレイ32等へ排出
する最終の排出手段に設けられている。
【0317】このため、電圧印加手段が最終の排出手段
に設けることにより構造を簡素化でき装置を小型化でき
る。
【0318】また、本実施の形態では、電圧印加装置6
6が装置本体の内部に設けられている。
【0319】このため、電圧印加装置66が装置本体の
内部に設けることにより、ユーザの安全性を確保でき
る。
【0320】また、本実施の形態では、2枚同時に排出
されるべき用紙のうち少なくとも一方の用紙に対して、
2枚の用紙が重なるべき部分のうちの少なくとも一部に
剥離が容易な接着剤を塗布する手段を有し、2枚同時に
排出される用紙が接着状態となる。
【0321】このため、2枚の用紙を剥離が容易な接着
剤により接着状態にさせることによりオフセット量がば
らつくことを防止することができ、オフセットスタック
のスタック性能を向上させることができる。
【0322】また、本実施の形態では、用紙搬送ベルト
63を含む用紙排出手段と前記用紙排出手段に用紙を搬
送する手段との間隔を使用される用紙のうち最長の用紙
よりも長くしている。
【0323】このため、用紙搬送ベルト63を含む用紙
排出手段と前記用紙排出手段に用紙を搬送する手段との
間隔を使用される用紙のうち最長の用紙よりも長くする
ことにより、使用される全ての用紙に対してオフセット
スタックを実現することができる。
【0324】また、本実施の形態では、反転を行う画像
形成装置において、両面印字時には前述の制御を禁止す
る。
【0325】このため、両面印字時に前述の制御を禁止
することにより、両面印字時の用紙排出手段での用紙ジ
ャムを防止することができる。
【0326】〔実施の形態5〕本発明のさらに他の実施
の形態について図28ないし図34に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実
施の形態1ないし実施の形態4の図面に示した部材と同
一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、
その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実
施の形態4の各種の特徴点については、本実施の形態に
ついても組み合わせて適用し得るものとする。
【0327】本実施の形態のディジタル複写機の排紙装
置は、排紙トレイ上に排出される印字された用紙の後端
位置を排出方向にずらすようになっており、これによっ
て、仕分けを行うものとなっている。また、特に、本実
施の形態では、印字された用紙の排出速度を、通常の位
置に排出する通常モードとこの通常の位置よりも排出方
向前方に排出する高速モードとに切り換えて排紙トレイ
上に排出させるようになっている。
【0328】また、本実施の形態では、図28に示すよ
うに、コの字型のディジタル複写機におけるスキャナ光
学系の下面側に取り付けられたシート後処理部140の
排紙部に上記の排紙機構を備えた排紙装置80を例示す
る。なお、本実施の形態の排紙装置80は、排紙トレイ
81が昇降する構造となっており、一見複雑化するもの
であるが、本発明においては、特にこの排紙トレイ81
が昇降する構成としなくても適用できるものであり、本
発明を害する要因とはならない。
【0329】本実施の形態のディジタル複写機は、同図
に示すように、上面に透明なガラス等からなる原稿台1
01を有している。この原稿台101の下方には、スキ
ャナ光学系111が配されている。
【0330】このスキャナ光学系111は、原稿台10
1上に載置される原稿に光を照射する露光用光源112
と原稿からの反射光を、例えば図中の一点鎖線で示すよ
うに、このスキャナ光学系111内の結像レンズ113
を通した向こう側(右側)に配置された光電変換素子
(以下、「CCD」という)114に導く複数の反射鏡
110…と、光路中に配される前記結像レンズ113
と、上記CCD114とを備えている。CCD114に
よって読み取られた原稿画像データは、画像処理が施さ
れ、画像形成部120に備えられたレーザスキャニング
ユニット(以下、「LSU」と称する)に送られる。そ
して、LSUにより、画像データに応じて変調されたレ
ーザ光が感光体121の表面に照射され、静電潜像が形
成される。
【0331】画像形成部120は、矢印方向に回転駆動
されるドラム形状をなす感光体121を中心に構成され
ている。感光体121の周囲にはレーザ照射点から感光
体121の回転方向に向かって、レーザによって露光さ
れた感光体表面の静電潜像をトナーにより可視像に現像
する現像装置122、感光体121上のトナー像を転写
紙Pに転写する転写チャージャ123、感光体121表
面の残留トナーを除去する図示しないクリーニング装
置、感光体121を所定の電位に帯電させる主帯電器1
24、及び感光体121のレーザ照射点に向かってレー
ザを照射させる図示しないLSU等が順に設けられてい
る。
【0332】転写紙Pは用紙カセット125に収められ
ている。用紙カセット125の先端部には、転写紙Pを
給紙するための呼び込みローラ126、及びローラと摩
擦シート部材或いは逆転ローラ等からなる用紙さばき部
が配されている。
【0333】また、手差しトレイト130も備えられて
いる。手差しトレイ130の先端部にも転写紙Pを給紙
するための呼び込みローラ131、及びローラと摩擦シ
ート部材或いは逆転ローラ等からなる用紙さばき部が配
されている。
【0334】用紙カセット125及び手差しトレイ13
0からの転写紙Pが搬送される各パス、及び両面コピー
用の反転パスは、レジストローラ127の上流側で合流
しており、合流箇所近傍に、転写紙Pの通過を検知する
ための図示しないレジスト前検知スイッチが設けられて
いる。なお、上述したように、便宜上転写紙Pの流れ出
しつまりカセット側を上流とし、排紙側を下流とする。
【0335】上記の反転パスとの合流点よりも下流側に
は、上記レジスト前検知スイッチの信号を基に感光体1
21上のトナー像と転写紙Pとの位置あわせを行うレジ
ストローラ127、感光体121上のトナー像を転写紙
Pに転写する転写チャージャ123、転写紙P上のトナ
ー像を熱により定着させる定着ローラ128、及び転写
紙Pが定着ローラ128を通過したことを検知する図示
しない定着紙検知スイッチが配置されている。
【0336】このように、転写紙Pを縦方向に搬送する
間に印字を行うことによって、コンパクト化が図られて
いる。
【0337】定着ローラ128の下流側においては、画
像形成部120から延びるパスは、前述の両面コピー用
の反転パス、排紙ローラ129へと延びるパス、スキャ
ナ光学系111の下部に配設されたシート後処理部14
0へと延びるパスとに分かれる。
【0338】パスの分岐点には切換ゲートG1・G2が
設けられている。切換ゲートG1・G2を上側に切り換
えておくことによって、定着ローラ128側から搬送さ
れてくる前記転写済紙Ppは、排紙ローラ129に延び
るパスヘと案内される。
【0339】反転パスに案内した場合は、切換ゲートG
1・G2を上側にし、一旦、転写済紙Ppを排紙ローラ
129側のパスに案内し、転写済紙Ppの後端が切換ゲ
ートG2を通過した時点でこの切換ゲートG2を下側に
切り換え、排紙ローラ129を逆回転させる。切換ゲー
トG2近傍には、切換ゲートG2を転写済紙Ppが通過
したことを検知する図示しない検知スイッチが設けられ
ている。シート後処理部140に案内した場合は、切換
ゲートG1を下側に、かつ切換ゲートG2を上側に切り
換えておく。
【0340】上記排紙ローラ129から排出された転写
済紙Ppは、画像形成部120の横であって、用紙カセ
ット125の上部かつスキャナ光学系111の下部の空
間に形成された排紙トレイ133上に排出される。
【0341】シート後処理部140は、転写済紙Ppを
受け取ってステープル等の後処理を施すものである。シ
ート後処理部140を経た転写済紙Ppは、シート後処
理部140の排紙部である排紙装置80に設けられた排
紙トレイ81又はエスケープトレイ82上のいずれかに
排出される。
【0342】これら排紙トレイ81及びエスケープトレ
イ82は、ディジタル複写機本体における画像形成部1
20と反対側の側方に配置されている。
【0343】上記のシート後処理部140は、画像形成
部120から排出された転写済紙Ppを装置本体の側面
に設置された排紙装置80へと搬送する搬送路内におい
て後処理を実施する構成となっている。
【0344】シート後処理部140には、第1パス14
1と第2パス142とがあり、ステープル処理を行う場
合は下側に位置する第1パス141に搬送され、ステー
プル処理を行わない場合は上側に位置する第2パス14
2へと搬送される。搬送パスの選択は、切換ゲートG3
にて行われる。第2パス142は、ステープル処理を行
わない用紙排出のためのルートであるが、特殊紙や小サ
イズ紙等のステープル処理を禁止している用紙の搬送に
も用いられる。
【0345】第1パス141を通過した用紙は、排紙ロ
ーラ143により、排紙トレイ81上に排紙される。排
紙トレイ81は、上下方向に移動可能な構成となってお
り、積載量に応じて下方へと移動する。
【0346】一方、第2パス142を通過した転写済紙
Ppは、切換ゲートG4の選択により、排紙ローラ14
3を通して排紙トレイ81に排出されるか又は排紙ロー
ラ144を通してエスケープトレイ82に排出される。
【0347】上記の排紙装置80においては、図29に
も示すように、後端位置調整手段及び用紙排出速度変更
手段としての排紙ローラ143・143が上ローラと下
ローラとの対をなして設けられている。そして、本実施
の形態では、この排紙ローラ143・143の回転速度
は、転写済紙Ppを排紙トレイ81において排紙ローラ
143・143の真下に落とす通常モードと、転写済紙
Ppを排紙方向前方に飛ばし得る高速で回転する高速モ
ードとの切り換えが可能となっている。すなわち、高速
モードでは、通常モードよりも遠くへ転写済紙Ppを排
出できるようになっている。
【0348】また、排紙トレイ81の排紙方向前方に
は、高速モードによる排出にて飛ばされた転写済紙Pp
の先端を受け止めて規制する停止部材としての前方規制
板83が設けられており、この前方規制板83は、用紙
排出方向にスライド移動可能に構成されている。
【0349】すなわち、排紙トレイ81の上面には、図
30に示すように、縦長直方体状の溝84が形成されて
おり、この溝84の内部には、上記前方規制板83を取
り付け固定したラックギヤ85が移動自在に設けられて
いる。また、このラックギヤ85には、正逆回転可能な
ステッピングモータ86の軸に取り付けられたモータギ
ヤ86が歯合されている。
【0350】したがって、ディジタル複写機が用紙サイ
ズを判断すると、ステッピングモータ86が移動方向及
び移動距離に合致した方向に所定時間回転することによ
ってラックギヤ85は排紙トレイ81の溝84に沿って
移動を行い、その結果、前方規制板83を所定位置に移
動することが可能となる。なお、ラックギヤ85のホー
ムポジションヘの復帰は、トレイの端に到達する時間、
ステッピングモータ86を回転させた後、逆方向へ所定
時間回転させても可能であるが、ラックギヤ85の可動
範囲にホームポジションセンサ88を配置し、ラックギ
ヤ85の位置を検出することが可能である。これによっ
て、前方規制板83の移動時間を短縮することが可能と
なるだけでなく、ステッピングモータ86の脱調による
振動、騒音、ステッピングモータ86の破壊、及び制御
信号へのノイズ発生等を防止することが可能となる。
【0351】上記構成の排紙装置80における仕分け動
作について説明する。
【0352】先ず、図31に示すように、排紙ローラ1
43・143を低速で回転させる通常モードの排紙にお
いては、転写済紙Ppは排紙ローラ143・143の真
下に落下し、その位置に積載される。その結果、転写済
紙Ppの用紙後端が排紙トレイ81の根元の方つまりト
レイ後端壁89に揃うようになる。
【0353】一方、高速で回転する高速モードでの排紙
においては、図32(a)(b)(c)に示すように、
転写済紙Ppは排紙ローラ143・143のニップ部を
通過した後、転写済紙Ppは排紙方向前方に飛び出し、
前方規制板83に先端が衝突して落下し、その位置に積
載される。その結果、転写済紙Ppの先端が前方規制板
83の配置位置に揃うようになる。つまり、転写済紙P
pの用紙後端は、通常モードの後端位置より前方とな
る。
【0354】したがって、本実施の形態のディジタル複
写機では、シート後処理部140を経て搬送されてくる
転写済紙Ppを、排紙トレイ81上に仕分けして排出し
たいときは、排紙ローラ143・143の回転速度を通
常モードと高速モードとに切り換えることによって、図
33に示すように、転写済紙Ppを分類して排出でき
る。同図においては、トレイ後端壁89に当接している
転写済紙Ppの用紙束が通常モードによって排紙された
ものであり、前方規制板83に当接している転写済紙P
pの用紙束が高速モードによって排紙されたものであ
る。
【0355】ここで、上記前方規制板83は、排紙ロー
ラ143・143にて飛ばされてくる転写済紙Ppの先
端を受け止めるものである。したがって、前方規制板8
3に衝突して落下して積載される転写済紙Ppのスタッ
ク性を向上させるには、排紙トレイ81の上面に立設さ
れた前方規制板83のぎりぎりのところに転写済紙Pp
の用紙先端が来るように落下させることが望ましい。
【0356】そこで、本願出願人が、鋭意検討した結
果、前方規制板83における用紙衝突面83aと排紙ト
レイ81とのなす角度θを、図34に示すように、排紙
トレイ81に対して直角とするよりも、排紙トレイ81
に対して鋭角とする方がスタック性が向上することを確
認した。また、前方規制板83における用紙衝突面83
aには、転写済紙Ppの排紙スピードを吸収して和らげ
るような弾性部材83bを設けることが望ましい。この
場合、弾性部材83bは、転写済紙Ppが逆方向に跳ね
返されると、転写済紙Ppの用紙先端が揃わず整合性が
劣化するので、非反発材質とすることが望ましい。本願
出願人が鋭意検討した結果、表面に一定方向に傾きを持
たせてブラシ状に植毛が施された布等、例えばエチケッ
トブラシに使用されている材質のものを、毛の向きが排
紙トレイ81側に向くように貼り付けることによって、
良好なスタック性が得られることを確認している。
【0357】このように、本実施の形態のディジタル複
写機の排紙装置80では、排紙ローラ143・143
は、転写済紙Ppの排出速度を、通常の位置に排出する
通常モードとこの通常の位置よりも排出方向前方に排出
する高速モードとに切り換えて排紙トレイ81上に排出
させる用紙排出速度変更機能を有し、かつ高速モードに
よる転写済紙Ppの排出移動を衝突により停止させるべ
く排紙トレイ81に設けられる前方規制板83とからな
っている。
【0358】したがって、用紙の排出速度を通常の位置
に排出する通常モードのときには、排紙ローラ143・
143の直下に排出用紙の後端を落下させる一方、高速
モードのときには、この通常の位置よりも排出方向前方
に排出することができる。また、高速モードによる排出
の場合には、前方規制板83が転写済紙Ppの排出移動
を衝突により停止させる。このため、高速モードによる
排出の場合には、排出用紙は前方規制板83の位置にて
整合される。したがって、この方法により、仕分けする
ことができる。
【0359】また、用紙排出速度変更手段は、排紙ロー
ラ143・143の速度を変更することにより、容易に
用紙排出速度を変更することができるので、構成が簡単
であり、かつ装置を大型化することがない。
【0360】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得るディジタル複写機の排紙
装置80を提供することができる。
【0361】また、本実施の形態では、排紙トレイ20
1上に排出される用紙の後端位置を用紙排出方向にずら
せることで用紙を分類する。
【0362】このため、排紙口より排出される用紙を用
紙排出方向にずらせて分類するので、用紙排出方向と直
交する方向にずらせていた構成のように、用紙排出方向
と直交する方向の装置寸法を大きくすることなく、ジョ
ブ毎に用紙を分類して排出用紙を分類して排出できる。
【0363】また、本実施の形態では、排紙ローラ14
3・143対の間に用紙を挟持して搬送し、排紙口より
排紙トレイ81上に印字済用紙を排出する画像形成装置
の排紙装置80において、排紙ローラ143・143対
の回転速度が、用紙を排出方向前方に飛ばし得る高速モ
ードと通常モードとで切換可能であるとともに、排紙ト
レイ81の用紙先端方向に、排紙用紙の先端が衝突する
前方規制板83が設けられており、飛行した用紙の先端
を前方規制板83に衝突させて落下させ、排紙トレイ8
1上にスタックする。
【0364】このため、排紙ローラ143・143対を
高速モードとすることにより、用紙は排出方向前方に飛
び出させ、飛び出させた用紙の先端を前方規制板83で
受け止めて落下させ、スタックさせることができる。し
たがって、このような高速モードによる飛行分を見込ん
だ落下位置と、通常モードによる通常の落下位置を使い
分けることで、印字JOB毎に用紙を分類して排出でき
る。
【0365】そして、このような分類は、排紙口より排
出される用紙を用紙排出方向にずらせて分類するので、
用紙排出方向と直交する方向の装置寸法を大きくするこ
とはない。
【0366】また、本実施の形態では、前方規制板83
における用紙の先端が衝突する面は、排出方向後方に傾
斜している。
【0367】このため、用紙の衝突面を排出方向後方に
傾斜させることで、用紙の先端が衝突面と接触した状態
でスタックされるようなことがなく、これにより、先折
れの原因となることがなく、用紙のスタック性が向上す
る。
【0368】また、本実施の形態では、前方規制板83
における用紙の先端が衝突する面には、用紙の排出スピ
ードを吸収可能な柔軟性を有する非反発材質からなる弾
性材が配されている。
【0369】このため、衝突時の用紙の排出スピードが
吸収されるので、用紙のスタック性を向上できる。
【0370】また、本実施の形態では、弾性材が、一定
方向に傾斜した状態でブラシ状に植毛が施された布材で
あり、毛先が排紙トレイ81に向かうように配されてい
る。
【0371】このため、衝突時の用紙の排出スピードが
さらに吸収されるので、用紙のスタック性を確実に向上
できる。
【0372】また、本実施の形態では、前方規制板83
は用紙排出方向にスライド可能である。
【0373】このため、通常モードでの排出時の用紙先
端位置は、用紙の排出方向の長さで決定されるが、高速
モードでの落下位置は、前方規制板83の位置にて決定
される。そして、この位置は、排出用紙の枚数や材質に
よって、用紙の飛ぶ距離が異なるので、用紙サイズはも
ちろんのこと、その飛行距離によっても変える必要があ
る。これによれば、前方規制板83の位置をスライドさ
せて調整できるので、排出用紙の状態に合わせて確実に
分類できる。
【0374】〔実施の形態6〕本発明のさらに他の実施
の形態について図35ないし図44に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実
施の形態1ないし実施の形態5の図面に示した部材と同
一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、
その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実
施の形態5の各種の特徴点については、本実施の形態に
ついても組み合わせて適用し得るものとする。
【0375】本実施の形態のディジタル複写機の排紙装
置は、前記実施の形態5と同様に、排紙トレイ上に排出
される印字された用紙の後端位置を排出方向にずらすよ
うになっており、これによって、仕分けを行うものとな
っている。また、特に、本実施の形態では、印字された
用紙を排紙ローラから排紙トレイに落下させる際に、印
字された用紙の後端を案内して落下させる落下案内手段
を備え、かつその落下案内手段が、落下位置を用紙排出
方向に変更自在に設けられている排紙装置について例示
する。
【0376】また、本実施の形態では、前記実施の形態
5の図28に示したコの字型のディジタル複写機におけ
るスキャナ光学系の下面側に取り付けられたシート後処
理部140に類似のシート後処理部の排紙部に上記の排
紙機構を備えた排紙装置を例示する。
【0377】先ず、本実施の形態のディジタル複写機の
排紙装置を説明する前に、従来の排紙トレイに左右に移
動可能な左右移動可動トレイを備えた排紙機構について
説明し、その問題点を挙げる。
【0378】すなわち、従来の排紙装置300では、図
45に示すように、転写済紙Ppは、排紙トレイ301
と、その上方に設けられたエスケープトレイ302との
いずれかに排出される。
【0379】排紙トレイ301への転写済紙Ppの排出
は排紙ローラ303・303にて行われる一方、エスケ
ープトレイ302への排紙は排紙ローラ304にて行わ
れる。
【0380】排紙トレイ301は、上下動可能であり、
その上には、左右方向つまり用紙排出方向と直交する方
向に移動可能なオフセットトレイ可動板305が設けら
れている。このオフセットトレイ可動板305が左右方
向に移動することによって、排紙ローラ303から排出
される転写済紙Ppの位置を、左右方向でずらせるよう
になっている。
【0381】図示しない画像形成部からは、第1パス3
06及び第2パス307にて転写済紙Ppが搬送されて
くるが、そのうち、第1パス306にて搬送される転写
済紙Ppは、そのまま、排紙トレイ301上に排出され
る。一方、第2パス307にて搬送される転写済紙Pp
は、用紙切換ゲート308により分岐点309にて分岐
され、エスケープトレイ302へと繋がる第2パス30
7のルートと、排紙トレイ301へと繋がる第1パス3
06に合流点307aにて合流する分岐パス307とに
分岐して排出される。
【0382】このような従来の排紙機構では、排紙トレ
イ301にてオフセット排出させるために、オフセット
トレイ可動板305が必要であり、かつ図中の第1パス
306、第2パス307が必要となるので、その結果、
装置の大型化を招来する問題があった。
【0383】これに対し、本実施の形態の排紙装置は、
このような問題が一切ない。このようなディジタル複写
機の排紙装置について、以下に説明する。
【0384】先ず、本実施の形態のディジタル複写機
は、図35に示すように、シート後処理部150には一
つの搬送パス151のみが設けられ、かつこのシート後
処理部150の排紙装置200には排紙口が1つのみ設
けられている。そして、この排紙口には、昇降自在の排
紙トレイ201と、その上側に設けられたエスケープト
レイ202とに排出し得る後端位置調整手段としての排
紙ローラ部210が設けられている。なお、本実施の形
態の排紙装置200についても、実施の形態5と同様
に、排紙トレイ201が昇降する構造となっており、一
見複雑化するものである。しかしながら、本発明におい
ては、特にこの排紙トレイ201が昇降する構成としな
くても適用できるものであり、本発明を害する要因とは
ならない。
【0385】上記の排紙ローラ部210は、図36に示
すように、排紙ローラとしての上ローラ211と、この
上ローラ211との間に転写済紙Ppを挟持して搬送す
る落下案内手段及び無端ベルトとしてのベルトローラ2
12とから構成されている。
【0386】上記のベルトローラ212は、排紙ローラ
としての第1下ローラ213と第2下ローラ214と、
これら第1下ローラ213と第2下ローラ214との間
に張架されたゴム製のベルト体212aとからなってい
る。
【0387】上記の第1下ローラ213のシャフト21
5に設けられた回転ギヤ216には、図37に示すよう
に、モータMの回転軸が連結されだ駆動ギヤ217が歯
合されていて、駆動力が伝達されるようになっている。
【0388】そして、シャフト215の回転により第1
下ローラ213が回転するので、ベルト体212a及び
従動ローラ状態の第2下ローラ214が回転する。この
とき、同時に、シャフト215の回転ギヤ216には、
上ローラ211のシャフト218に設けられた回転用ギ
ア219が歯合されているので、回転ギヤ216の回転
により回転用ギア219が回転することによって、上ロ
ーラ211も回転する。
【0389】次に、図38に示すように、ベルトローラ
212を構成する第2下ローラ214のシャフト214
aには、一端がカムギヤ220に固定されたカムアーム
221の他端が取り付けられている。これによって、第
2下ローラ214は、カム駆動用ギヤ222の回転に伴
うカムギヤ220の回転に応じて、同図に示すホームポ
ジションから、用紙排出方向に第1下ローラ213のシ
ャフト215を中心に回動して、図39及び図40に示
す各位置に停止可能となる。
【0390】すなわち、図39に示す位置は、カムギヤ
220が所定量E方向に回転した場合であって、カムア
ーム221の変位に伴い、ベルトローラ212の第2下
ローラ214が、第1下ローラ213のシャフト215
を中心に回動して、用紙排出方向に押し出された第1ポ
ジションで停止している状態である。
【0391】ここで、ベルトローラ212がホームポジ
ションに存在するときの第1の用紙排紙状況と、ベルト
ローラ212が第1ポジションに存在するときの第2の
用紙排紙状況を、図41(a)(b)に示す。
【0392】すなわち、図41(a)に示すように、ベ
ルトローラ212がホームポジションに存在するときに
は、上ローラ211とベルトローラ212との間に挟持
されて搬送される転写済紙Ppの用紙後端は、挟持部を
経た後ベルトローラ212に案内されるので、転写済紙
Ppの用紙後端の落下位置は、排紙トレイ201の取り
付け部ぎりぎりの正規の位置となる。
【0393】一方、図41(b)に示すように、ベルト
ローラ212が第1ポジションに存在するときには、転
写済紙Ppの用紙後端の落下位置は、それよりも用紙排
出方向前方の位置となる。
【0394】次に、前記図40に示すように、カムギヤ
220が所定量F方向に回転した場合には、カムアーム
221の変位に伴い、ベルトローラ212の第2下ロー
ラ214が、第1下ローラ213のシャフト215を中
心に回動して、用紙排出方向に押し出され、第1下ロー
ラ213よりも高い位置である第2ポジションに停止し
た状態となる。この第2ポジションでは、排出された転
写済紙Ppは、エスケープトレイ202のための排紙ロ
ーラ203を通って、エスケープトレイ202へと排紙
されることとなる。
【0395】したがって、本実施の形態のディジタル複
写機では、シート後処理部150を経て搬送されてくる
転写済紙Ppを、排紙トレイ201上に仕分けして排出
したいときは、従来例の図45に示すオフセット移動板
305は必要なく、カムギヤ220を回転させてベルト
ローラ212の姿勢を切り換える。これによって、転写
済紙Ppは、スタック位置を切り換えて排出されるもの
となる。
【0396】ここで、ベルトローラ212をホームポジ
ションとした場合には、スタック状態の転写済紙Ppの
用紙束は、図42に示すようになる。本実施の形態で
は、排紙トレイ201は、用紙束の量に応じて下降す
る。
【0397】この状態から、異なるジョブの転写済紙P
pを排紙する。このときには、図43に示すように、ベ
ルトローラ212の姿勢を第1ポジションとなるように
切り換える。この第1ポジションにて転写済紙Ppを排
出することによって、スタック状態の転写済紙Ppの用
紙束の上に、後端が排紙方向前方にずれた状態で転写済
紙Ppがスタックされる。
【0398】一方、前記従来例の図45に示す構成で
は、第2パス307を搬送されてくる転写済紙Ppを排
紙トレイ301へと導くことを可能とするために、切換
ゲート308が設けられており、排出口も各トレイ毎に
2つ必要であったが、上記構成では、排紙ローラ部21
0のベルトローラ212の姿勢を切り換えることによ
り、図40に示すように、エスケープトレイ202にも
転写済紙Ppを案内することができるので、切換ゲート
308は不要である。そして、排紙口が1つで済み、か
つ、従来例の図45に示す構成ではステープル処理した
転写済紙Ppをエスケープトレイ302へと排出するこ
とはできなかったが、本実施の形態の構成では可能とな
る。これにより、例えば、ファックス機能、コピー機
能、プリンタ機能が搭載された複合機においては、各モ
ードの用紙をステープル処理した後、仕分けして排出で
きるといった利点がある。
【0399】さらに、本実施の形態の構成では、第1下
ローラ213が駆動側であり、駆動部を備えた構成であ
って、かつ回動される第2下ローラ214が従動側であ
るので、第2下ローラ214の回動が簡単になり、これ
による装置の大型化もない。
【0400】なお、本実施の形態のベルトローラ212
では、図38に示すように、第2下ローラ214のシャ
フト214aにカムアーム221が取付られることによ
って、ベルトローラ212の姿勢を切り換えるようにな
っていたが、必ずしもこれに限らず、例えば、図44
(a)(b)に示すように、第2下ローラ214のシャ
フト214aの端部にリング部材251を取り付け、こ
れをソレノイド252にて用紙搬送方向に引き寄せて姿
勢を切り換える構成とすることも可能である。
【0401】このように、本実施の形態のディジタル複
写機の排紙装置200では、排紙ローラ部210は、転
写済紙Ppを上ローラ211及び第1下ローラ213か
ら排紙トレイ201に落下させる際に転写済紙Ppの後
端を案内して落下させるベルトローラ212を備え、か
つベルトローラ212は、落下位置を用紙排出方向に変
更自在に設けられている。
【0402】したがって、ベルトローラ212は、転写
済紙Ppを上ローラ211及び第1下ローラ213から
排紙トレイ201に落下させる際に、転写済紙Ppの後
端を案内して落下させるので、排出用紙が整合性の高い
状態でスタックされる。
【0403】また、ベルトローラ212は、落下位置を
用紙排出方向に変更自在に設けられているので、排出用
紙の後端位置を異ならせることができる。
【0404】さらに、ベルトローラ212は、上ローラ
211及び第1下ローラ213の下方近傍に構成される
ものとなるので、装置が大型化することがない。
【0405】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、確実に、安価かつコンパクトであってスタック性
能も満足できる仕分け機構を実現し得るディジタル複写
機の排紙装置200を提供することができる。
【0406】また、本実施の形態のディジタル複写機の
排紙装置200では、ベルトローラ212は、第1下ロ
ーラ213と第2下ローラ214との間に張架されて回
転駆動される無端ベルトのベルトローラ212からな
り、かつこのベルトローラ212は第1下ローラ213
を回動支点として回動自在となっている。
【0407】したがって、排出される転写済紙Ppは、
ベルトローラ212の回転駆動によって排紙トレイ20
1に案内されるので、確実に、整合性を高くして排紙ト
レイ201にスタックすることができる。例えば、落下
案内手段を平面板等にて形成した場合には、排出される
転写済紙Ppの後端が引っ掛かることもあり、整合性を
害するおそれもある。しかし、ベルトローラ212にて
案内した場合にはそのようなこともない。
【0408】一方、ベルトローラ212は第1下ローラ
213を回動支点として回動自在となっている。したが
って、このベルトローラ212は、排出される用紙の用
紙後端の排紙トレイ201への落下位置を異ならせるこ
とができる。このため、仕分けを行うことができる。
【0409】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、確実に、安価かつコンパクトであってスタック性
能も満足できる仕分け機構を実現し得るディジタル複写
機の排紙装置200を提供することができる。
【0410】また、本実施の形態では、上ローラ211
及び第1下ローラ213の間に用紙を挟持して搬送し、
排紙口より排紙トレイ201上に印字済用紙を排出する
画像形成装置の排紙装置200において、第1下ローラ
213は、別に設けられた第2下ローラ214との間に
張架されたベルト体212aを回転駆動するベルトロー
ラ212であり、第1下ローラ213を回動支点として
第2下ローラ214を所定量回動させることにより、排
紙トレイ201上の用紙後端の落下位置を用紙排出方向
で異ならせる。
【0411】このため、排紙口より排出される用紙は、
上ローラ211及び第1下ローラ213の挟持部を経
て、第1下ローラ213及び第2下ローラ214に張架
されたベルト体212aの回転力で排紙トレイ201ヘ
と案内される。この場合、排出用紙の後端位置は、ベル
ト体212aから離れる位置によって決まる。したがっ
て、第2下ローラ214を第1下ローラ213の真下と
した位置では、用紙は後端が排紙トレイ201の根元付
近にある状態で落下する一方、第2下ローラ214を回
動させて用紙排出方向前方へせり出した位置とすると、
用紙は後端が排紙トレイ201の根元よりも排出方向前
方側に落下する。
【0412】つまり、第2下ローラ214の回動角をコ
ントロールすることで、用紙排出方向と直交する方向の
装置寸法を大きくすることなく、ジョブ毎に用紙を分類
して排出できる。
【0413】しかも、用紙の後端をチャックした状態で
移動する構成のように、排出時に余分な時間が必要ない
ので、排出速度の低下の問題もない。
【0414】また、本実施の形態では、第1下ローラ2
13が駆動側、第2下ローラ214が従動側である。
【0415】すなわち、第2下ローラ214は、第1下
ローラ213に対して回動させる必要があるので、第2
下ローラ214に駆動部が接続されていると、この駆動
部まで移動させる必要があるが、第1下ローラ213側
に駆動部をもたせることで、第2下ローラ214の回動
が簡単になり、これによる装置の大型化もない。
【0416】これに対し、従来の用紙の後端をチャック
した状態で排紙ローラ(上ローラと下ローラ)を軸方向
に移動させる構成や、排紙トレイを移動させる構成で
は、駆動部を含めて移動させる必要があったので、装置
の大型化を伴う。
【0417】また、本実施の形態では、排紙トレイ20
1上に、さらに別の第2排紙トレイであるエスケープト
レイ202が備えられており、第1下ローラ213を回
動支点として第2下ローラ214を回動させることで、
用紙をこのエスケープトレイ202上へ排紙させる。
【0418】このため、第2下ローラ214を回動させ
るだけの小型の構成で、別のトレイ上にも用紙を排出で
きるので、さらに分類性能が高まる。
【0419】
【発明の効果】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以
上のように、排紙トレイに排出された印字された用紙を
排紙トレイに対して相対的に搬送してシフトさせる搬送
シフト手段が設けられているものである。
【0420】それゆえ、複数のジョブを排紙したとき
に、ユーザが排出用紙を仕分けする必要がない。
【0421】そして、この機構では、印字された用紙の
仕分けに際して、排紙トレイは動かず、印字された用紙
のみが搬送シフト手段によって動かされる。このため、
排紙トレイ全体を動かしたり、印字された用紙を排紙に
際して直交するように回転させたりする必要がないの
で、小型化を図ることができ、かつ安価である。また、
仕分けのスタック性能も十分確保することができる。
【0422】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置
を提供することができるという効果を奏する。
【0423】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、上記記載の画像形成装置の排紙装置におい
て、搬送シフト手段は、排紙トレイに排出して載置され
た印字された用紙の底面を動かして印字された用紙を搬
送する底面駆動搬送手段からなるものである。
【0424】それゆえ、排紙トレイに底面駆動搬送手段
を設けることができるので、外部に見える部分を小さく
して形成することが可能となる。
【0425】この結果、さらに、コンパクトであってス
タック性能も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形
成装置の排紙装置を提供することができるという効果を
奏する。
【0426】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、上記記載の画像形成装置の排紙装置におい
て、底面駆動搬送手段は、排紙トレイに排出して載置さ
れた印字された用紙の底面を平行に動かすためのベルト
部材又はローラ部材にてなるものである。
【0427】それゆえ、ベルト部材又はローラ部材にて
底面駆動搬送手段を形成することができるので、安価か
つコンパクトである。
【0428】この結果、確実に、コンパクトであってス
タック性能も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形
成装置の排紙装置を提供することができるという効果を
奏する。
【0429】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、上記記載の画像形成装置の排紙装置におい
て、搬送シフト手段は、排紙トレイに排出して載置され
た印字された用紙の上面を動かして印字された用紙を搬
送する上面駆動搬送手段からなるものである。
【0430】それゆえ、上面駆動搬送手段にて排紙トレ
イに排出された最上面の印字された用紙を動かして、シ
フトすることができる。
【0431】このため、排紙トレイ全体を動かしたり、
印字された用紙を排紙に際して直交するように回転させ
たりする必要がなく、確実に、安価で小型化を図ること
ができ、かつ仕分けのスタック性能も十分確保すること
ができる画像形成装置の排紙装置を提供することができ
るという効果を奏する。
【0432】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、上記記載の画像形成装置の排紙装置におい
て、上面駆動搬送手段は、排紙ローラの上方にその一端
が設けられかつその他端が排紙トレイ方向へ回動可能な
用紙案内部材と、この用紙案内部材の自由端の先端に配
された正・逆回転の切り換え可能なローラとからなるも
のである。
【0433】それゆえ、印字された用紙を排出する際
に、用紙案内部材が下降することにより、印字された用
紙を用紙案内部材の下面にて摺動させて排紙トレイに案
内することができる。このため、印字された用紙が勢い
よく排出されてもその勢いを抑制するので、排出用紙の
整合性を向上することができる。
【0434】また、印字された用紙が排紙トレイに載置
された後は、用紙案内部材の自由端の先端に配されたロ
ーラにて正・逆回転の切り換えを行って、排出用紙を排
紙方向の前後に動かして仕分けすることができる。
【0435】この結果、確実に、スタック性能を向上さ
せ、安価かつコンパクトな仕分け機構を実現し得る画像
形成装置の排紙装置を提供することができるという効果
を奏する。
【0436】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、上記記載の画像形成装置の排紙装置におい
て、排紙トレイには、印字された用紙の排出方向先端部
を整合させる整合壁が排紙方向の前後に移動自在に設け
られているものである。
【0437】それゆえ、排出用紙を排紙方向の前側に送
る場合に、整合壁に印字された用紙の排出方向先端部を
当てることによって、この整合壁にて排出用紙の整合性
を確保することができる。
【0438】また、整合壁は排紙方向の前後に移動自在
に設けられているので、用紙サイズが異なる場合におい
てもその用紙サイズに応じた長さ及び仕分け量を確保す
ることができる。このため、用紙サイズの自由度を高め
ることができる。
【0439】この結果、確実に、スタック性能を向上さ
せ、安価かつコンパクトな仕分け機構を実現し、かつ用
紙サイズの自由度の高い画像形成装置の排紙装置を提供
することができるという効果を奏する。
【0440】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、複数枚印字を複数部数行う際に、上記複数枚
印字の最終ページと次の複数枚印字の最初ページとを排
出方向の前後にずらして重ねた状態にして2枚同時に排
紙トレイに排出する2枚重ね排紙手段が設けられている
ものである。
【0441】それゆえ、排紙トレイに排出したときに
は、各部数の最終ページがずれてスタックされるため、
ジョブ終了後にユーザが行う仕分け作業の目印ができ、
仕分け作業を容易に行うことができる。また、従来に比
べ、仕分け専用の色紙等を用いることがないためユーザ
が色紙を用意する必要がなく、しかも色紙を収容する専
用のカセットを設ける必要がないため装置を小型化する
ことができる。
【0442】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置
を提供することができるという効果を奏する。
【0443】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、排紙トレイに印字された用紙を排出する際
に、排紙トレイ上に排出される印字された用紙の後端位
置を排出方向にずらして排出する後端位置調整手段が設
けられているものである。
【0444】それゆえ、排紙トレイに排出されたときに
は、排出用紙の後端位置が排出方向にずれるので、容易
に仕分けすることができる。また、排紙トレイに印字さ
れた用紙を排出する時点で、仕分けする機構であるの
で、排紙ローラ等を改良して形成することができる。
【0445】また、後端位置調整手段は、排紙トレイ上
に排出される印字された用紙の後端位置を排出方向にず
らすので、用紙サイズが異なった場合においても、確実
に仕分けすることができる。
【0446】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置
を提供することができるという効果を奏する。
【0447】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、上記記載の画像形成装置の排紙装置におい
て、後端位置調整手段は、印字された用紙の排出速度
を、通常の位置に排出する通常モードとこの通常の位置
よりも排出方向前方に排出する高速モードとに切り換え
て排紙トレイ上に排出させる用紙排出速度変更手段と、
上記高速モードによる印字された用紙の排出移動を衝突
により停止させるべく排紙トレイに設けられる停止部材
とからなるものである。
【0448】それゆえ、用紙の排出速度を通常の位置に
排出する通常モードのときには、排紙ローラの直下に排
出用紙の後端を落下させる一方、高速モードのときに
は、この通常の位置よりも排出方向前方に排出すること
ができる。また、高速モードによる排出の場合には、停
止部材が印字された用紙の排出移動を衝突により停止さ
せる。このため、高速モードによる排出の場合には、排
出用紙は停止部材の位置にて整合される。したがって、
この方法により、仕分けすることができる。
【0449】また、用紙排出速度変更手段は、実際に
は、排紙ローラの速度を変更することにより、容易に用
紙排出速度を変更することができるので、構成が簡単で
あり、かつ装置を大型化することがない。
【0450】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、安価かつコンパクトであってスタック性能も満足
できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の排紙装置
を提供することができるという効果を奏する。
【0451】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、上記記載の画像形成装置の排紙装置におい
て、後端位置調整手段は、印字された用紙を排紙ローラ
から排紙トレイに落下させる際に印字された用紙の後端
を案内して落下させる落下案内手段を備え、かつ上記落
下案内手段は、落下位置を用紙排出方向に変更自在に設
けられているものである。
【0452】それゆえ、落下案内手段は、印字された用
紙を排紙ローラから排紙トレイに落下させる際に印字さ
れた用紙の後端を案内して落下させるので、排出用紙が
整合性の高い状態でスタックされる。
【0453】また、落下案内手段は、落下位置を用紙排
出方向に変更自在に設けられているので、排出用紙の後
端位置を異ならせることができる。
【0454】さらに、落下案内手段は排紙ローラの下方
近傍に構成されるものとなるので、装置が大型化するこ
とがない。
【0455】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、確実に、安価かつコンパクトであってスタック性
能も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の
排紙装置を提供することができるという効果を奏する。
【0456】本発明の画像形成装置の排紙装置は、以上
のように、上記記載の画像形成装置の排紙装置におい
て、落下案内手段は、第1下ローラと第2下ローラとの
間に張架されて回転駆動される無端ベルトからなり、か
つこの無端ベルトは上記第1下ローラを回動支点として
回動自在となっているものである。
【0457】それゆえ、排出される印字された用紙は、
無端ベルトの回転駆動によって排紙トレイに案内される
ので、確実に、整合性を高くして排紙トレイにスタック
することができる。
【0458】一方、無端ベルトは上記第1下ローラを回
動支点として回動自在となっているので、この無端ベル
トは、排出される用紙の用紙後端の排紙トレイへの落下
位置を異ならせることができる。このため、仕分けを行
うことができる。
【0459】この結果、専用の用紙やカセットを必要と
せず、確実に、安価かつコンパクトであってスタック性
能も満足できる仕分け機構を実現し得る画像形成装置の
排紙装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像形成装置の排紙装置の実施
の一形態を示すものであり、(a)は排紙トレイに搬送
ベルトを配した状態を示す斜視図であり、(b)は同正
面図である。
【図2】上記画像形成装置としてのディジタル複写機の
全体構成を示す概略図である。
【図3】上記ディジタル複写機の排紙装置にて転写済紙
を排紙方向の前後に仕分け排出した状態を示す正面図で
ある。
【図4】上記ディジタル複写機の排紙装置における搬送
ベルトを排紙方向に直交するように配した状態を示すも
のであり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図5】上記ディジタル複写機の排紙装置にて転写済紙
を排紙方向の左右に仕分け排出した状態を示す斜視図で
ある。
【図6】上記画像形成装置が、ネットワークで繋がれた
複数の各コンピュータに対する印字要求を1ジョブと認
識して仕分けして分離し得る画像形成装置であることを
示す説明図である。
【図7】本発明における画像形成装置の排紙装置の他の
実施の形態を示す要部構成図である。
【図8】上記画像形成装置であるディジタル複写機の排
紙装置において、用紙案内部材の底面にて排出される転
写済紙を下側の排紙トレイに案内している状態を示す構
成図である。
【図9】上記ディジタル複写機の排紙装置において、用
紙案内部材が自重に転写済紙上に落下した状態を示す構
成図である。
【図10】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
用紙案内部材のローラを正・逆回転して転写済紙を排紙
方向の前後に仕分けた状態を示す構成図である。
【図11】上記排紙装置における用紙案内部材のローラ
を詳細に示す構成図である。
【図12】上記排紙装置の排紙トレイにおけるトレイ先
端壁とトレイ後端壁との間の距離の関係を示す説明図で
ある。
【図13】本発明における画像形成装置の排紙装置のさ
らに他の実施の形態を示す構成図である。
【図14】上記画像形成装置であるディジタル複写機の
排紙装置において、排紙トレイにおける可動型トレイ先
端壁とトレイ後端壁との間の距離の関係を示す説明図で
ある。
【図15】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
第1ジョブの転写済紙の用紙束がトレイ後端壁に沿って
整合された状態を示す構成図である。
【図16】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
第2ジョブの転写済紙の用紙束が可動型トレイ先端壁に
沿って整合され、同様にして、トレイ後端壁と可動型ト
レイ先端壁との整合を繰り返して仕分けした状態を示す
構成図である。
【図17】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
可動型トレイ先端壁を最大にした状態を示す構成図であ
る。
【図18】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
用紙案内部材の底面にて排出される転写済紙を下側の排
紙トレイに案内している状態を示す構成図である。
【図19】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
排紙トレイにおける用紙束の高さの検出をレーザセンサ
及びレーザセンサ受光器にて行う状態を示す構成図であ
る。
【図20】上記レーザセンサ及びレーザセンサ受光器に
て、排紙トレイにおける用紙束の高さの検出を行った
後、用紙案内部材を下ろした状態を示す構成図である。
【図21】本発明における画像形成装置の排紙装置のさ
らに他の実施の形態を示すものであり、転写済紙を排出
方向の前後にずらして重ねた状態にして2枚同時に排紙
トレイに排出する状態を示す構成図である。
【図22】上記画像形成装置であるディジタル複写機の
排紙装置において、両面印字するときの状態を示す概略
構成図である。
【図23】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
排紙ローラとスイッチバックローラとの間に用紙搬送ベ
ルトを設けた状態を示す概略構成図である。
【図24】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
n+1部目の最初のページの後端を検出する用紙後端検
出センサを設けた状態を示す概略構成図である。
【図25】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
電圧印加装置を設け、2枚の用紙が重なっている部分に
対して静電的に吸着する状態を示す概略構成図である。
【図26】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
接着剤塗布装置を設け、2枚の用紙が重なっている部分
に対して一時的に接着する状態を示す概略構成図であ
る。
【図27】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
排紙ローラの近くに排紙トレイを配した状態を示す構成
図である。
【図28】本発明における画像形成装置の排紙装置のさ
らに他の実施の形態を示すものであり、スキャナ光学系
の下面側に取り付けられるシート後処理部を備えたディ
ジタル複写機を示す構成図である。
【図29】上記画像形成装置であるディジタル複写機の
排紙装置において、高速モードによる排出にて飛ばされ
る転写済紙の先端を受け止めて規制する前方規制板を備
えた状態を示す構成図である。
【図30】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
スライド移動可能に設けられた前方規制板の駆動機構を
示す平面図である。
【図31】上記ディジタル複写機の排紙装置における通
常モードの排紙状態を示す正面図である。
【図32】上記ディジタル複写機の排紙装置における高
速モードの排紙状態を示す正面図であり、(a)は転写
済紙の後端が排紙ローラに係合している状態、(b)は
転写済紙が飛行して前方規制板に衝突した状態、(c)
は前方規制板に衝突した転写済紙が排紙トレイに落下す
る状態を示すものである。
【図33】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
高速モードによる排出と通常速度による排出とにより転
写済紙を仕分けした状態を示す正面図である。
【図34】上記ディジタル複写機の排紙装置における前
方規制板の立設状態の良否を示す説明図である。
【図35】本発明における画像形成装置の排紙装置のさ
らに他の実施の形態を示すものであり、スキャナ光学系
の下面側に取り付けられるシート後処理部に一つの搬送
路を備えたディジタル複写機を示す構成図である。
【図36】上記画像形成装置であるディジタル複写機の
排紙装置を示す斜視図である。
【図37】上記ディジタル複写機の排紙装置におけるベ
ルトローラの駆動系を示す構成図である。
【図38】上記ディジタル複写機の排紙装置におけるベ
ルトローラのホームポジションを示す構成図である。
【図39】上記ディジタル複写機の排紙装置におけるベ
ルトローラの第1ポジションを示す構成図である。
【図40】上記ディジタル複写機の排紙装置におけるベ
ルトローラの第2ポジションを示す構成図である。
【図41】上記ディジタル複写機の排紙装置におけるベ
ルトローラの角度を変更することにより転写済紙の排紙
トレイへの落下位置を異ならせる状態を示す説明図であ
り、(a)はベルトローラのホームポジションでの排紙
状態を示すもの、(b)はベルトローラの第1ポジショ
ンでの排紙状態を示すものである。
【図42】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
ベルトローラをホームポジションにして転写済紙を排紙
して用紙束にした状態を示す構成図である。
【図43】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
ベルトローラを第1ポジションにして転写済紙を排紙し
て用紙束にした状態を示す構成図である。
【図44】上記ディジタル複写機の排紙装置において、
ベルトローラを駆動する方法としてソレノイドを使用し
た状態を示す構成図であり、(a)はベルトローラを引
き寄せて第1ポジションにした状態、(b)はベルトロ
ーラを開放してホームポジションにした状態を示すもの
である。
【図45】従来の画像形成装置の排紙装置を示すもので
あり、排紙方向に対して左右に排紙トレイを移動させて
仕分けする方式の排紙装置を示す要部斜視図である。
【符号の説明】 29 排紙ローラ(2枚重ね排紙手段) 30 排紙装置 32 排紙トレイ 33 搬送ベルト(搬送シフト手段、底面駆動搬送手
段) 36 搬送ベルト(搬送シフト手段、底面駆動搬送手
段) 40 排紙装置 41 用紙案内部材(搬送シフト手段、上面駆動搬送
手段) 44 ローラ(正・逆回転の切り換え可能なローラ) 50 排紙装置 51 可動型トレイ先端壁(整合壁) 55 高さセンサ 81 排紙トレイ 83 前方規制板(停止部材) 143 排紙ローラ(後端位置調整手段、用紙排出速
度変更手段) 201 排紙トレイ 210 排紙ローラ部(後端位置調整手段) 211 上ローラ(排紙ローラ) 212 ベルトローラ(落下案内手段、無端ベルト) 213 第1下ローラ(排紙ローラ) P 転写紙(用紙) Pp 転写済紙(印字された用紙)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 孝志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 塚本 公秀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 泉 英志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 白石 嘉儀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大石 真嗣 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 楠田 久和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 向井 寛 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3F107 AA01 AB01 AC02 AC03 AC04 BA02 CB02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報に基づいて用紙に画像を印字する
    画像形成装置にて印字された用紙を排紙ローラにて排紙
    トレイに排出する画像形成装置の排紙装置において、 上記排紙トレイに排出された印字された用紙を排紙トレ
    イに対して相対的に搬送してシフトさせる搬送シフト手
    段が設けられていることを特徴とする画像形成装置の排
    紙装置。
  2. 【請求項2】搬送シフト手段は、排紙トレイに排出して
    載置された印字された用紙の底面を動かして印字された
    用紙を搬送する底面駆動搬送手段からなることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置の排紙装置。
  3. 【請求項3】底面駆動搬送手段は、排紙トレイに排出し
    て載置された印字された用紙の底面を平行に動かすため
    のベルト部材又はローラ部材にてなることを特徴とする
    請求項2記載の画像形成装置の排紙装置。
  4. 【請求項4】搬送シフト手段は、排紙トレイに排出して
    載置された印字された用紙の上面を動かして印字された
    用紙を搬送する上面駆動搬送手段からなることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置の排紙装置。
  5. 【請求項5】上面駆動搬送手段は、排紙ローラの上方に
    その一端が設けられかつその他端が排紙トレイ方向へ回
    動可能な用紙案内部材と、この用紙案内部材の自由端の
    先端に配された正・逆回転の切り換え可能なローラとか
    らなることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置の
    排紙装置。
  6. 【請求項6】排紙トレイには、印字された用紙の排出方
    向先端部を整合させる整合壁が排紙方向の前後に移動自
    在に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の画像形成装置の排紙装置。
  7. 【請求項7】画像情報に基づいて用紙に画像を印字する
    画像形成装置にて印字された用紙を排紙ローラにて排紙
    トレイに排出する画像形成装置の排紙装置において、 複数枚印字を複数部数行う際に、上記複数枚印字の最終
    ページと次の複数枚印字の最初ページとを排出方向の前
    後にずらして重ねた状態にして2枚同時に排紙トレイに
    排出する2枚重ね排紙手段が設けられていることを特徴
    とする画像形成装置の排紙装置。
  8. 【請求項8】画像情報に基づいて用紙に画像を印字する
    画像形成装置にて印字された用紙を排紙ローラにて排紙
    トレイに排出する画像形成装置の排紙装置において、 排紙トレイに印字された用紙を排出する際に、排紙トレ
    イ上に排出される印字された用紙の後端位置を排出方向
    にずらして排出する後端位置調整手段が設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置の排紙装置。
  9. 【請求項9】後端位置調整手段は、印字された用紙の排
    出速度を、通常の位置に排出する通常モードとこの通常
    の位置よりも排出方向前方に排出する高速モードとに切
    り換えて排紙トレイ上に排出させる用紙排出速度変更手
    段と、 上記高速モードによる印字された用紙の排出移動を衝突
    により停止させるべく排紙トレイに設けられる停止部材
    とからなることを特徴とする請求項8記載の画像形成装
    置の排紙装置。
  10. 【請求項10】後端位置調整手段は、印字された用紙を
    排紙ローラから排紙トレイに落下させる際に印字された
    用紙の後端を案内して落下させる落下案内手段を備え、
    かつ上記落下案内手段は、落下位置を用紙排出方向に変
    更自在に設けられていることを特徴とする請求項8記載
    の画像形成装置の排紙装置。
  11. 【請求項11】落下案内手段は、第1下ローラと第2下
    ローラとの間に張架されて回転駆動される無端ベルトか
    らなり、かつこの無端ベルトは上記第1下ローラを回動
    支点として回動自在となっていることを特徴とする請求
    項10記載の画像形成装置の排紙装置。
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