JP2002234662A - 用紙後処理装置 - Google Patents

用紙後処理装置

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JP2002234662A
JP2002234662A JP2001031241A JP2001031241A JP2002234662A JP 2002234662 A JP2002234662 A JP 2002234662A JP 2001031241 A JP2001031241 A JP 2001031241A JP 2001031241 A JP2001031241 A JP 2001031241A JP 2002234662 A JP2002234662 A JP 2002234662A
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Toyoaki Nanba
豊明 難波
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後処理を行った用紙束を乱すことなく排出可
能で搬送することができ、装置全体の小型化及び後処理
の高速化を図ることができるようにした後処理装置を提
供する。 【解決手段】 画像形成処理が施された用紙Pをステー
プルトレイ91上に搬送して積載し整合する。ステープ
ルトレイ91は第1の支持部93と第2の支持部95と
を備え、第1の支持部93上にて用紙束の一部に対して
ステープラ99にてステープル処理を施す一方、第2の
支持部95は、第1の位置にて用紙束を支持し、その第
2の位置への移動にて用紙束の支持状態を自重落下可能
に開放し、第2の支持部95の下方に昇降可能に配置し
た用紙積載トレイ56の受容面56a上に排出する。開
放時に、第1の支持部93上に支持された用紙束をプッ
シャ98にて第2の支持部95側に向けて移動させ、用
紙束の自重落下を補助する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置にお
いて、画像形成処理が終わった用紙に対して、ステープ
ル処理あるいはパンチング処理等の後処理を施し排出す
る用紙後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置から排出される用紙
に対してステープル処理等を施して排出する後処理装置
では、画像形成処理が行われた用紙に対し、例えば、ス
テープル処理が施される前の複数枚の用紙を後処理トレ
イ上に排出して載置し整合した後、この用紙束に対して
ステープル処理等の後処理を施すとともに、後処理後の
用紙束を後処理トレイに横方向に並列状態で配置した用
紙積載トレイ(排出トレイ)上に排出している。ところ
が、後処理トレイと用紙積載トレイとが横方向に並列状
態で配置されているため、後処理装置の幅が大きくなる
という問題があった。また、後処理トレイ上でステープ
ル処理された用紙束を横方向に移動させて用紙積載トレ
イ上へ搬送する搬送手段も必要になり、装置の大型化を
招来していた。
【0003】上記問題を解決するため、例えば、特開平
2−144370号公報(先行例1)には、第1の後処
理トレイと、排出トレイとして使用される昇降トレイと
を隣接して配置し、該昇降トレイの最上位の面(排出さ
れた用紙を積載している場合は最上位の用紙がこれに当
たる)を第1の後処理トレイの用紙載置面の高さとほぼ
同じにして、いわば第2の後処理トレイとして昇降トレ
イを使用する構成が開示されている。すなわち、上記構
成においては、昇降トレイが後処理トレイの一部として
用いられるため、第1の後処理トレイを小さくでき、後
処理装置の用紙搬送方向の小型化が可能となる。
【0004】また、特開平1−214576号公報(先
行例2)には、後処理装置内で後処理トレイを略鉛直方
向に配置し、後処理終了後には該後処理トレイの一部
(底部側)を開放することで、後処理トレイ上でステー
プル等の後処理をされた用紙束を、用紙束の自重により
後処理トレイの下方に固定して設けられた積載トレイ上
に落下させ、後処理トレイから用紙積載トレイへ用紙を
搬送する搬送手段を省略した構成が開示されている。ま
た、この構成では、後処理トレイを略鉛直方向に配置す
ることで、後処理装置の床占有面積を低減させることも
可能となる。
【0005】さらに、特開平8−277059号公報
(先行例3)には、後処理トレイと排出トレイとを上下
に配置するとともに、上記後処理トレイの底板を扇状に
回動することによって開放可能に構成することで、後処
理トレイ上で後処理された用紙を用紙束の自重により後
処理トレイの下方に固定して設けられた積載トレイ上に
落下させ、後処理トレイから用紙積載トレイへ用紙を搬
送する搬送手段を省略した構成が開示されている。この
構成では、上記後処理トレイと排出トレイとを上下に積
層的に配置することで、後処理装置の床占有面積を低減
させることも可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行例
1の構成では、昇降トレイが、排出トレイとなると同時
に、第2の後処理トレイとして兼用される。このとき、
例えば、ステープル処理が施される複数数の用紙による
用紙束の部数が複数であると、最初の状態では、第1及
び第2の後処理トレイで形成される用紙積載面は平坦で
あるが、第2の後処理トレイ上に複数の用紙束が積載さ
れた場合、ステープルされた用紙束の積載部分が、ステ
ープルされていない用紙束の積載部分に比べて徐々に高
くなる。これにより、第2の後処理トレイ上に複数部数
の用紙束が積載されて形成される用紙積載面では、平坦
な面が得られなくなる。この状態で、さらに後処理トレ
イ上に用紙を載置し整合してステープル処理を行おうと
しても、用紙の整合が第2の排出トレイ上の用紙束の状
態により、影響を受けて乱れやすいといった問題があ
る。
【0007】また、先行例2の構成では、後処理トレイ
を略鉛直方向に配置させるうえ、後処理終了後、後処理
トレイの底部側から後処理後の用紙束を用紙積載トレイ
上に落下させて排出しているため、その排出口は、低い
位置となり、用紙束を受け取る排出トレイである用紙積
載トレイにおいて、十分な用紙束の積載高さを確保する
ことができず、必然的に積載容量が小さくなる。また、
後処理終了後、用紙束の端部側から後処理トレイを滑ら
せて用紙積載トレイ上に落下排出させるので、用紙束へ
のダメージが大きいとともに、用紙積載トレイ上での用
紙束の積載性が低下する。このため、この後処理装置で
は、用紙束に対して行う後処理として、ステープル処理
や糊付け処理等の綴じ処理を行った綴じ束を排出するに
あたって、用紙束の枚数が多くて用紙束の重量が大きな
場合には、ステープルの針や糊等の綴じ部材に、落下に
より大きな力が作用するので、特に、綴じ箇所の少ない
ときには、綴じ状態が解けたりすることがあった。ま
た、用紙束の枚数が多くて用紙束の重量が大きい場合に
は、長い距離の自重落下による落下で、用紙束の用紙が
めくれて、落下したときに折れたりすることもあった。
また、用紙束の枚数が少なく用紙束の重量が小さい場合
には、落下時に、空気の抵抗を受けて、昇降トレイ上で
の積載位置がずれるといった問題もあった。このよう
に、綴じ束へのダメージや綴じ束の整合性を維持するこ
とが困難であった。また、この後処理装置では、用紙束
に対して行う後処理として、ステープル処理や糊付け処
理等の比較的用紙束を強固に綴じる処理以外に用いるこ
とは、ほとんど不可能である。すなわち、例えば、パン
チング処理等のような後処理を用紙束に行う場合、綴じ
られていない用紙束に対して、落下後の整合性を維持す
ることが困難である。
【0008】また、先行例3の構成では、後処理終了
後、後処理トレイ上の用紙束を用紙積載トレイ上に略水
平状態で落下させているため、上記先行例2と比較し
て、用紙束の載置性(整合性)は向上する。但し、パン
チング処理等のような綴じられていない用紙束に対して
は、落下後の用紙の載置性は低下する。しかしながら、
後処理終了後の用紙束を落下させる際、後処理トレイの
底板を回動して用紙束を落下させるので、用紙積載トレ
イと後処理トレイとの間隔を広くする必要があり、この
ために、落下後の用紙の積載性や落下後の用紙へのダメ
ージという点で、上述の先行例2よりは改善されるもの
の、以前は問題であった。更に、装置が高さ方向に大型
化するか、又は用紙積載トレイの積載容量が小さくなる
といった問題もあった。また、上記後処理トレイの底板
全体を開放するので、その駆動源に大きいパワーが必要
となる。更に、後処理トレイの開放時に、後処理手段の
逃げ等を行う必要があるので、その分、構成が複雑にな
る。
【0009】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
もので、後処理を行った用紙束を乱すことなく排出可能
で搬送することができ、装置全体の小型化及び後処理の
高速化を図ることができる用紙後処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の用紙後処理装置
は、画像形成処理が施された用紙を後処理トレイ上に載
置し整合した後に、該用紙の束に対し、後処理手段によ
って後処理を施し排出トレイに排出する装置である。前
記後処理トレイは、用紙が前記後処理手段により後処理
を施されている間、該用紙を載置支持する第1の支持部
と、第1の位置にあって、搬入された用紙が、前記後処
理手段により後処理を施されている間は用紙を載置支持
し、後処理が完了すると、第2の位置に移動して支持し
ていた用紙束を前記排出トレイに導くことが可能な排出
路あるいは排出口を形成する第2の支持部とを備え、前
記排出トレイは、前記後処理トレイの第2の支持部の下
方に昇降自在に配置され、前記第2の支持部から排出さ
れた用紙束を収容し、さらに、前記後処理トレイ上の用
紙束を、前記第1の支持部から第2の支持部へ向けて移
動させる用紙移動手段を備えていることを特徴とする。
なお、用紙移動手段は、第2の支持部が第2の位置に達
したときに移動してもよいし、第2の支持部が第2の位
置に移動するとともに移動してもよい。
【0011】本発明においては、先行例1のように排出
トレイが後処理トレイと兼用されてはおらず、後処理ト
レイ上で後処理が終了後、第2の支持部を第2の位置に
移動して用紙を下方の排出トレイへ案内するので、排出
トレイの用紙束の載置状態に後処理が影響されることが
ない。また、先行例2のように、後処理トレイから排出
トレイへの排出口が低い位置にある構造ではなく、昇降
自在の排出トレイを後処理トレイの下方に配置している
ので、排出トレイ上での用紙束の積載性が低下すること
がない。また、先行例3のように、後処理トレイの底板
全体を回動させるのではなく、後処理トレイの第2の支
持部のみを移動して、排出トレイへの排出路あるいは排
出口を形成するので、後処理トレイの駆動源には小さい
パワーしか必要としない。さらに、後処理トレイの第2
の支持部を開閉動作可能とし、用紙束の排出を許容する
程度に、排紙トレイへの排出口(あるいは排出路)を形
成して下方の排出トレイに用紙束を排出する構造なの
で、装置を小型化できる。
【0012】本発明の用紙後処理装置は、前記排出トレ
イが、前記第2の支持部が第2の位置に移動した場合
に、前記第2の支持部が支持していた用紙部分のみが前
記排出トレイ上に載置される位置に移動し、前記用紙移
動手段により用紙束を前記第1の支持部から前記第2の
支持部へ移動することにより、前記第1の支持部に支持
されていた残りの用紙部分を前記排出トレイに排出する
ことを特徴とする。
【0013】本発明においては、用紙全体を一度に排出
せず、徐々に排出するので、排出トレイに排出される用
紙束へのダメージが少なくて済み、パンチング処理等の
比較的弱く綴じる処理に対しても、落下後の整合性を維
持することができる。
【0014】また、本発明の用紙後処理装置は、前記第
1の支持部と第1の位置にある前記第2の支持部との間
に、前記排出トレイに用紙束を案内する用紙排出通路を
設け、前記第2の支持部が、第2の位置に移動して用紙
支持部分を前記排出トレイに載置させ、直ちに第1の位
置に移動して、前記用紙排出通路を介して用紙束が前記
排出トレイと前記第1の支持部に跨って載置される状態
にし、前記用紙移動手段の移動とともに用紙束を前記用
紙排出通路から前記排出トレイに案内することを特徴と
する。
【0015】本発明においては、第2の支持部が第2の
位置に移動して用紙束の一部を排出後直ちに閉鎖動作を
行い、用紙束が完全に排出される前に第1の位置に戻っ
ている。このため、次の用紙の搬入が直ちにできるの
で、後処理装置の高速化を図ることができる。
【0016】また、本発明の用紙後処理装置は、所定の
サイズ以下の用紙の場合、前記第1の支持部の用紙搬送
方向の長さは、該所定のサイズの用紙の用紙搬送方向の
長さに略等しくし、後処理時には、前記第2の支持部が
第2の位置に移動されていることを特徴とする。
【0017】本発明においては、小サイズの用紙の後処
理の場合、第1の支持部のみを後処理トレイとして使用
し、第2の支持部は開放状態とする。このことにより、
第2の支持部が第1の位置と第2の位置と移動を行う必
要がないので、その分後処理を高速化できる。
【0018】また、本発明の用紙後処理装置は、後処理
ジョブの実行状態を記憶する記憶手段と、該記憶手段に
記憶されたジョブの実行状態の情報に基づいて前記第2
の支持部の移動動作を制御する制御手段とを有し、該制
御手段は、電源断後の起動時に、前記記憶手段に記憶さ
れたジョブの実行状態の情報が、電源断時にジョブの実
行中であると判定したときに、前記第2の支持部のイニ
シャル動作を禁止することを特徴とする。
【0019】本発明においては、電源断により後処理ジ
ョブが中断された後に、電源を入れて後処理装置を起動
しても、イニシャル動作により後処理トレイの第2の支
持部の移動がないので、後処理トレイ上の用紙が乱れな
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は画像形成装置であるデジタル複写機
を示す構成図である。図1に示すように、このデジタル
複写機(以下、装置本体という)1は、大きく分けて、
スキャナ部6と、レーザプリンタ部11と、後処理装置
50とから構成されている。
【0022】スキャナ部6は透明ガラスからなる原稿載
置台5、原稿載置台5上へ自動的に原稿を供給搬送する
ための両面対応自動原稿送り装置(RADF)2、及び
原稿載置台5上に載置された原稿の画像を走査して読み
取るための原稿画像読み取りユニット、すなわちスキャ
ナユニット3から構成されている。このスキャナ部6に
て読み取られた原稿画像は、画像データとして後述する
画像データ入力部へと送られ、画像データに対して所定
の画像処理が施される。
【0023】上記RADF2には、備えられた図示しな
い原稿トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしてお
き、セットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニ
ット3上にある原稿載置台5へ給送する装置である。ま
たRADF2は、オペレーターの選択に応じて原稿の片
面または両面をスキャナユニット3に読み取らせるよう
に、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送
経路、搬送経路切換え手段、各部を通過する原稿の状態
を把握し管理するセンサー群、および制御部などから構
成されている。
【0024】原稿載置台5上の原稿の画像を読み取るた
めのスキャナ部6を構成するスキャナユニット3は、原
稿面上を露光するランプリフレクターアセンブリ7a
と、原稿からの反射光像を光電変換素子(CCD)に導
くための原稿からの反射光を反射する第1の反射ミラー
7bを搭載してなる第1の走査ユニット7、また第1の
走査ユニット7からの反射光像を光電変換素子(CC
D)に導くための第2、第3反射ミラー8a,8bを搭
載してなる第2の走査ユニット8、原稿からの反射光像
を上述した各反射ミラーを介して電気的画像信号に変換
する素子(CCD)上に結像させるための光学レンズ
9、および原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換
する上述したCCD素子10から構成される。
【0025】スキャナ部6は、上記RADF2とスキャ
ナユニット3の関連した動作により、原稿載置台5上に
読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿載置台5
の下面に沿ってスキャナユニット3を移動させて原稿画
像を読み取るように構成されている。特に第1走査ユニ
ット7は、原稿載置台5に沿って左から右へと一定速度
Vで走行され、また第2走査ユニット8は、その速度V
に対してV/2の速度で同一方向に平行に走査制御され
る。これにより、原稿載置台5上に載置された原稿の画
像を1ライン毎に順次CCD素子10と結像させて画像
を読み取ることとなる。
【0026】原稿画像をスキャナユニット3にて読み取
ることにより得られた画像データは、後述する画像処理
部へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部のメモ
リに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像を
読み出してレーザプリンタ部11に転送して記録記録用
紙上に画像を形成させる。
【0027】このレーザプリンタ部11は、画像を形成
させるための記録材である記録用紙の搬送系、レーザ書
き込みユニット12、および画像を形成するための電子
写真プロセス部13を備えている。レーザ書き込みユニ
ット12は、上述したスキャナユニット3にて読み取っ
た後のメモリから読み出した画像データ、または外部の
装置から転送されてきた画像データに応じてレーザ光を
出射する半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向す
るポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザ光が電
子写真プロセス部13を構成する感光体ドラム上で等速
度で走査されるように補正するf−θレンズなどを有し
ている。上記電子写真プロセス部13は、周知である感
光体ドラムの周囲に帯電器、現像器、転写器、剥離器、
クリーニング器、除電器を備えている。
【0028】一方、記録用紙の搬送系は、上述した画像
形成を行う電子写真プロセス部13の特に転写器が配置
された転写位置へと記録用紙Pを搬送する搬送部20、
該搬送部20へと記録用紙Pを送り込むためのカセット
給紙装置21,22,23または必要なサイズの記録用
紙を適宜給紙するための手差し給紙装置24、転写後の
記録用紙Pに形成された画像、特にトナー像を定着する
ための定着器25、定着後の記録用紙Pの裏面に再度画
像を形成するために記録用紙Pを再供給するための自動
両面ユニット26とを備えている。また、定着器25の
下流側には、画像が記録された記録用紙Pを受け取り、
この記録用紙Pに対して所定の処理を施す後処理装置5
0が配置されている。
【0029】レーザ書き込みユニット12及び電子写真
プロセス部13において、画像メモリから読み出された
画像データは、レーザ書き込みユニット12によってレ
ーザ光線を走査させることにより、感光体ドラムの表面
上に静電潜像として形成され、トナーにより可視像化さ
れたトナー像は多段給紙ユニットのいずれかの給紙部か
ら搬送された用紙の面上に静電転写され定着される。こ
のようにして画像が形成された用紙は定着器25から排
紙ローラ27を経由して後処理装置50内へと搬送され
る。
【0030】次に、後処理装置50について、その構造
と動作の概略について説明する。図1に概略的に示すよ
うに、後処理装置50は、デジタル複写機(装置本体)
1から排紙ローラ27を介して排出される記録用紙Pの
排出口側に隣接されて設置され、その入口側には、搬入
ローラ51が排紙ローラ27と対応する位置に設けられ
ている。搬入ローラ51にて取り込まれた記録用紙P
は、切換えゲート52を介して排紙路53から排出固定
トレイ54上に排紙されるか、または、後処理モードで
あるステープル処理モードの選択によって、ステープル
処理側の用紙搬送路55に搬入される。
【0031】そして、この用紙搬送路55に搬入された
記録用紙Pは、後述するように、用紙搬送手段70にて
ステープルトレイ(後処理トレイ)91上に搬入され
る。ステープルトレイ91は、用紙を載置・支持する第
1の支持部93と第2の支持部95から構成され、搬入
された用紙を載置・整合する。詳しくは後述するが、整
合は、パドラ100やステープルトレイの整合手段によ
り行われる。その用紙束にステープル手段(後処理手
段)99によりステープル処理を施す。その後、用紙束
は、用紙移動手段であるプッシャにより移動されて、ス
テープルトレイ91の下方に昇降自在に配置された用紙
積載トレイ(排出昇降トレイ)56の受容面56a上に
落下されて積載される。この場合、用紙積載トレイ56
上には、ステープル処理を施さない大量の用紙Pも用紙
搬送手段70による切換え制御にて直接排出されて積載
できる。
【0032】次に、各構成部品について詳述する。ま
ず、用紙積載トレイ56は、トレイ昇降手段60を構成
する駆動プーリ61と従動プーリ62との間に張架され
たワイヤ63に固定され、駆動プーリ61を減速ギヤ6
4を介して駆動モータ65にて駆動させることにより、
昇降制御が可能になっている。
【0033】用紙搬送手段70は、図2に示すように、
ステープルトレイ91の上方に配置された上下一対の搬
送部材71,81にて構成されている。上側の搬送部材
71は、図3に示すように、用紙ガイド72の用紙搬送
方向Xの両端に出紙側ローラ73a及び入紙側ローラ7
3bを軸支するとともに、両ローラ73a,73b間に
タイミングプーリ74a,74bを介してタイミングベ
ルト75を掛け渡すことにより、両ローラ73a,73
bが同期回転可能に連結されている。また、入紙側の駆
動ローラ73bは、回動軸76にて支持され、この回動
軸76を支点に用紙ガイド72が上下方向に回動自在に
なっている。そして、用紙ガイド72の回動方向は、バ
ネ77の付勢力により常に上方に付勢され、その入紙側
端部に突出させた回動レバー78をソレノイド79の駆
動手段にて引き上げることにより、用紙ガイド72をバ
ネ77の付勢力に抗して押下げ、出紙側ローラ73Aを
上方位置から下方位置に切換え可能にする。
【0034】一方、下側の搬送部材81は、図4に示す
ように、用紙ガイド82の用紙搬送方向Xの両端に出紙
側ローラ83a及び入紙側ローラ83bを軸支するとと
もに、両ローラ83a,83b間にタイミングプーリ8
4a,84bを介してタイミングベルト85を掛け渡す
ことにより、両ローラ83a,83bが同期回転可能に
連結されている。また、入紙側のローラ83bは、回動
軸86にて支持され、この回動軸86を支点に用紙ガイ
ド82が上下方向に回動自在になっている。そして、用
紙ガイド82の入紙側端部には、回動レバー87が設け
られ、この回動レバー87は、バネ88により用紙ガイ
ド82の回動方向を常に上方に付勢され、上側の搬送部
材71に対して摺接可能にしている。さらに、回動レバ
ー87は、ソレノイド89の駆動手段により用紙ガイド
82をバネ88の付勢力に抗して上側の搬送部材71か
ら離間する方向に引き下げる方向に回動し、出紙側ロー
ラ83Aを上方位置から下方位置に切換え可能にする。
【0035】こうして、上側搬送部材71と下側搬送部
材81とは、互いの入紙側ローラ73b,83bを圧接
させてニップ部を形成する。入紙側ローラ73bの駆動
により、用紙搬送路55から搬送された記録用紙Pをス
テープルトレイ91上に搬送する。
【0036】図5は、用紙搬送手段の他の例を示す平面
図である。この用紙搬送手段701は、搬送部材711
(811)の両ローラ73a,73b(83a,83
b)間に搬送ベルト751(851)を掛け渡した構成
を有する。そして、この構成によれば、両ローラ73
a,73b(83a,83b)間の駆動力の伝達が搬送
ベルト751(851)で行えるため、上記タイミング
プーリ74a,74b(84a,84b)及びタイミン
グベルト75(85)を省略できる。
【0037】用紙搬送手段70により搬送された記録用
紙Pは、プッシャ98と、パドラ100とにより用紙搬
送方向Xに整合される。すなわち、図1に示すように、
パドラ100は、用紙搬送手段70によりステープルト
レイ91上に記録用紙Pが1枚搬送される毎に、用紙搬
送方向Xに対する逆方向に半回転し、記録用紙Pの後端
部をステープルトレイの後端部に配置されたプッシャ9
8に押し当てることにより、記録用紙Pの後端部が整合
される。
【0038】図6(a),(b)に示すように、ステー
プルトレイ91には、用紙搬送部材70を介して搬入さ
れる複数枚の記録用紙Pが積載される。ここで、図6は
後処理トレイにおける第2の支持部の閉鎖状態を示し、
(a)は正面図、(b)は(a)のI−I線における横
断平面図である。図2に示すように、ステープルトレイ
91は、天板92の下面に配置される第1の支持部93
と、この第1の支持部93に用紙積載トレイ56の受容
面56aに直接臨む用紙排出通路94を介して用紙搬送
方向Xの前方に隣接配置される第2の支持部95とを有
する。この第2の支持部95は、一対の用紙支持板96
と一対の整合板97とからなる。用紙支持板96は、用
紙を搭載支持する底板96aと、その端辺に天板92側
へ垂直に立設した側板96cからなる断面L形状をな
し、紙搬送方向Xに平行に側板96cを配置して、底板
96aの側端面96bを隣接対向させて配置してある。
そして、一対の用紙支持板96は、紙搬送方向Xに直交
する用紙幅方向Yに移動可能である。また、各用紙支持
板96間にあって、紙搬送方向Xに平行に互いに対向さ
せて配置される左右一対の整合板97を有する。整合板
97も紙搬送方向Xに直交する用紙幅方向Yに移動可能
である。
【0039】各用紙支持板96は、後述する第1の開閉
手段110にて開閉移動可能に制御される。そして、各
用紙支持板96の側板96cにおける用紙側の面は、整
合された用紙の端部から所定の間隔βを確保した位置に
配置される。整合された用紙の端部とは、整合された場
合の用紙の端部ということで、予め用紙サイズに応じて
設定されているものである。上記間隔βを確保すること
により、側端部96bの間隔(開口幅)は、用紙幅Wよ
りもはるかに小さくなり、用紙支持板96に搬入された
用紙は、底板96aに載置され、下方には落下しない。
【0040】記録用紙がステープルトレイ91に積載さ
れる場合、端部を揃えて積載されないのでこれを揃える
必要がある。以下に用紙端部を揃える整合動作について
説明する。図6(b)に、所定サイズの記録用紙P(用
紙幅がW)の端部を揃えてステープルトレイ91に搭載
した場合の位置を点線で示す。
【0041】記録用紙Pの用紙幅方向Xに平行な端部の
整合については、各整合板97が整合を行う。各整合板
97は、用紙側の側面が、整合された用紙の端部から所
定の間隔α(α<β)を確保した位置に配置される。整
合された用紙の端部とは、整合された場合の用紙の端部
ということで、予め用紙サイズに応じて設定されている
ものであり、記録用紙Pが積載される場合のズレが、こ
の値以下になるように設定されている。各整合板97
は、ステープルトレイ91上に記録用紙Pが所定量積載
された時点で、間隔αだけ往復移動して、記録用紙Pの
用紙幅方向Xに平行な端部を整合する。すなわち、上記
αは、整合版97の振幅となる。
【0042】次に、図7を用いて、第2の支持部95に
よる用紙積載トレイへの用紙案内動作を説明する。図7
は、後処理トレイにおける第2の支持部の開状態を示
し、(a)は正面図、(b)は(a)のII−II線に
おける横断平面図である。第1の支持部93は、後述す
る後処理手段であるステープラ99にてステープル処理
が施される記録用紙Pの後端部側を支持し、一方、第2
の支持部95は、記録用紙Pの前端部側を各用紙支持板
96間で支持する。第2の支持部95の各用紙支持板9
6は、ステープル処理後、図6に示す閉状態である第1
の位置から、図7に示す開状態である第2の位置まで移
動し、各用紙支持板96の間を記録用紙Pの幅Wだけ開
放させる。すなわち、各用紙支持板96が広がるように
用紙幅方向Yにγだけ移動し、両側端面9bが幅Wに移
動する。これにより、第2の支持部95上に支持された
用紙束の前端部は、各用紙支持板96の側端部96b及
び各整合板97を排出ガイドとして、用紙積載トレイ5
6の受容面56a上に自重落下する。
【0043】また、ステープルトレイ91の用紙搬送方
向Xの上流側には、プッシャ98とステープラ99とが
各それぞれ配置されている。プッシャ98は、用紙後端
支持板を兼用し、図7に示すステープル処理後の第2の
支持部95の開放状態において、ステープルトレイ91
に積載支持される記録用紙Pの用紙束の後端部を支持し
ながら、用紙束を図示しない駆動手段にて前方(図7に
示す矢印C方向)に押し出す用紙移動手段を構成する。
これにより、第1の支持部93上に載置されたステープ
ル処理後の用紙束の用紙積載トレイ56の受容面56a
上への落下を補助する。
【0044】一方、ステープラ99は、各整合板97に
よる記録用紙Pの用紙束の整合後、第1の支持部93上
に載置された用紙束の後端部側にステープル(図示せ
ず)を打設することにより、用紙束のステープル処理を
行う。
【0045】また、第2の支持部95を構成する各用紙
支持板96の用紙載置部(底板9a)の用紙幅方向Yの
長さは、一定であり、その側端部96bの位置は、記録
用紙Pの用紙サイズに応じて変化する。このとき、各用
紙支持板96の側端部96b間において、開口が生じる
ように、各用紙支持部96を移動する。そして、記録用
紙Pの用紙サイズが最小サイズよりも大きい場合も、最
小サイズである場合も、各用紙支持板96の側端部96
b間が開口状態を維持するようにする。こうして、各用
紙支持板96を用紙幅方向Yに移動させて、各用紙支持
板96の側端部96b間を開放することにより、記録用
紙Pの用紙束の前端部側を自重落下させる際の開放口ス
トロークが短くできるため、ステープル処理時間の短縮
化が図れる。
【0046】図8は、ステープルトレイ91を構成する
第2の支持部95の他の例を示す。この他の例では、各
用紙支持板96の側端部96bに沿ってを下方にガイド
部材101を設け、用紙束の自重落下時に、各整合板9
7と共に排出ガイドを形成する構成を有する。
【0047】次に、用紙指示板96及び整合版97の駆
動手段について述べる。図9は、各用紙支持板96を駆
動させる第1の開閉手段110及び各整合板97を駆動
させる第2の開閉手段120を示す。これら開閉手段1
10,120は、天板92の上側に配置され、駆動され
る用紙指示板96及び整合版97は天板92の下側に配
置される。第1の開閉手段110は、ステープルトレイ
91を構成する天板92の上面に形成した一対のラック
ガイド111と、これらラックガイド111間に保持さ
れるラック112と、このラック112の下面に設けた
凸状の移動ガイド113とを有する。移動ガイド113
には、一方の用紙支持板96がビス等にて取り付けられ
る。他方の用紙支持板96もまた同様な構成を有し、こ
れらの開閉機構を左右対称的に設けている。この移動ガ
イド113は、天板92に設けたガイド溝114に係合
し、このガイド溝114に沿って移動ガイド113を摺
動させることにより、ラック112が用紙幅方向Yにス
ライド自在になっている。両ラック112間に跨って噛
合させたピニオンギヤ116の回転駆動により、各用紙
支持板96に駆動力が伝達されて、その開閉動作が行わ
れる。
【0048】第2の開閉手段120もまた同様に、天板
92の上面に形成した一対のラックガイド121と、こ
れらラックガイド121間に保持されるラック122
と、このラック122の下面に設けた凸状の移動ガイド
123とを有する。移動ガイド123に一方の整合板9
7がビス等にて取り付けられる。他方の整合板97もま
た同様な構成を有し、これらの開閉機構を左右対称的に
設けている。この移動ガイド123は、天板92に設け
たガイド溝124に係合し、このガイド溝124に沿っ
て移動ガイド123を摺動させることにより、ラック1
22が用紙幅方向Yにスライド自在になっている。両ラ
ック122間に跨って噛合させたピニオンギヤ126の
回転駆動により、各整合板97に駆動力が伝達されて、
その開閉動作が行われる。
【0049】ピニオンギヤ126は、第1の開閉手段1
10のピニオンギヤ116を駆動させる駆動モータとは
別モータで駆動され、これにより、第1の開閉手段11
0と第2の開閉手段120とは、それぞれ独立して駆動
制御される。
【0050】図10は、第1の開閉手段110及び第2
の開閉手段120の他の例を示す。この他の例(図9に
示す天板92を省略する)では、開閉手段110,12
0、用紙指示板96及び整合版97は天板92の下側に
配置される。各用紙支持板96間に配置される各整合板
97を開閉動作させる際、各用紙支持板96の底板96
aに用紙幅方向Yに沿う2本のガイド溝117を並列さ
せて設ける。一方、各整合板97の下部にガイド突起1
27を各用紙支持板96のガイド溝117に対応させて
設け、これらのガイド溝117とガイド突起127とを
係合させる構成を有する。これにより、各用紙支持板9
6の底板96aと各整合板97の下面との間には、ある
程度の隙間を形成することが可能になり、ステープルト
レイ91上に積載される記録用紙Pの整合時、各整合板
97の用紙幅方向Yにおける可動性を高める。しかも、
記録用紙Pの積載枚数が少量であっても、各整合板97
による記録用紙Pの用紙束の整合が確実に行える。
【0051】次に、用紙搬送手段70によるステープル
トレイ91上または用紙積載トレイ56上への記録用紙
Pの排出状態を説明する。まず、ステープルトレイ91
上に記録用紙Pを排出する場合、図11に示すように、
上側搬送部材71と下側搬送部材81は、バネ77,8
7の付勢力により、共に上方の位置にある。この状態
で、用紙搬送路55から搬送される記録用紙Pが、両搬
送部材71,81の入紙側ローラ73b,83b間に搬
入されると、記録用紙Pは、用紙ガイド72,82にて
ガイドされてステープルトレイ91上に排出される。ス
テープルトレイ91上に記録用紙Pが排出されると、図
12に示すように、下側搬送部材81がソレノイド89
の駆動にて下方に回動し、その出紙側ローラ83aがス
テープルトレイ91上の記録用紙Pに接する位置(下方
位置)まで移動する。これにより、ステープルトレイ9
1上の記録用紙Pは、出紙側ローラ83aの回転よる搬
送力にて、用紙搬送方向Xとは逆方向に移動し、その用
紙後端部がプッシャ98に押し当てられ、用紙後端部の
整合が行われる。このような整合は、ステープルトレイ
91上に記録用紙Pが1枚排出される毎に行われる。
【0052】なお、ステープルトレイ91上に排出され
る記録用紙Pの用紙搬送方向Xにおける整合は、バドラ
100を用いることによっても行われるとしたが、バド
ラ100による整合は、あくまで一実施形態である。し
たがって、出紙側ローラ83aを用いて整合行う場合に
は、バドラ100を併用もしくは省略することも可能で
ある。
【0053】このようにして、ステープルトレイ91上
にステープル処理が施される全ての記録用紙Pが整合さ
れて積載されると、その用紙束は、図13(a)に示す
ような状態を維持し、ステープラ99にて第1の支持部
93上に載置された用紙束の後端部にステープル処理が
施される。
【0054】ステープル処理後、第2の支持部95の各
用紙支持板96が第1の位置から第2の位置に移動し
て、図13(b)に示すように、第2の支持部95の底
板9aが開放されると同時に、第2の支持部95上に載
置された用紙束の前端部側が用紙積載トレイ56の受容
面56aに向けて自重落下する。このとき、用紙積載ト
レイ56は、第2の支持部95の下方の最上昇位置に位
置する。
【0055】このように、用紙束の前端部側が用紙積載
トレイ56の受容面56a上に完全に落下すると、図1
3(c)に示すように、プッシャ98が用紙押出し方向
Cに沿って移動し、開放状態にある第2の支持部95側
に向けて用紙束の後端部を押し出し、用紙束の自重落下
を補助する。そして、用紙束が用紙積載トレイ56の受
容面56a上に完全に落下した時点で、図13(d)に
示すように、第2の支持部95の各用紙支持板96は、
第2の位置から元の第1の位置に移動し、第2の支持部
95の底部を閉鎖させ、用紙搬送手段70から排出され
る次の記録用紙Pのステープルトレイ91上への積載を
可能にする。
【0056】このとき、用紙搬送手段70を構成する下
側搬送部材81は、図14に示すように、上側搬送部材
71と共に元の上方位置に復帰している。これにより、
両搬送部材71,81がプッシャ98の押出し動作に干
渉することがないようにしている。
【0057】上記したように、第2の支持部95の閉鎖
タイミングは、用紙積載トレイ56の受容面56a上へ
の用紙完全排出後に行われるようにしたが、他の閉鎖タ
イミングとしては、図15に示すように、第1の支持部
93と第2の支持部95との間に設けた用紙排出通路9
4を利用する。すなわち、この用紙排出通路94は、第
2の支持部95が第1の位置にあるとき、記録用紙Pの
用紙束が通紙可能な開口幅を有して、用紙積載トレイ5
6の受容面56aに臨ませている。そこで、図15
(a)に示すステープルトレイ91上に載置されたステ
ープル処理後の用紙束を用紙積載トレイ56上に排出す
る際に、図15(b)に示すように、第2の支持部95
の底部を開放し、用紙束の前端部側を用紙積載トレイ5
6の受容面56aに自重落下させる。このとき、用紙束
は用紙排出通路94を介して用紙積載トレイ56とステ
ープルトレイ91に跨って載置される状態になっている
ため、用紙指示板96を第1の位置、すなわち閉状態に
しても問題はない。そこで、図15(c)に示すよう
に、第2の支持部95の各用紙支持板96の閉鎖動作
と、プッシャ98による用紙束の後端部の押出し動作と
を同時に実行させる。これにより、用紙積載トレイ56
への用紙束の排出後、直ちに、次の記録用紙Pをステー
プルトレイ91上に排出することが可能になるため、後
処理の高速化が図れる。
【0058】また、図16は、記録用紙Pの用紙サイズ
に対する後処理、特に、記録用紙Pが小サイズの後処理
状態を示す。この場合、第1の支持部93の用紙搬送方
向Xの長さは、後処理を許容する用紙サイズのうち、所
定サイズの記録用紙Pの長さに略等しくする。そして、
所定サイズ以下の記録用紙Pの後処理時には、図16
(a)に示すように、予め、第2の支持部95の各用紙
支持板96を第1の位置から第2の位置に移動させて、
第2の支持部95の底部を開放し、記録用紙Pの積載・
整合を第1の支持部93上においてのみ行う。第1の支
持部93上にてステープル処理が施された用紙束は、図
16(b)に示すように、プッシャ98を直ちに押出し
方向Cに作動させることにより、用紙積載トレイ56の
受容面56a上に排出される。これにより、第2の支持
部95の底部が常に開放状態を維持し、用紙束の後処理
毎に、第2の支持部95を各用紙支持板96を開閉動作
させる必要がないため、後処理の高速化が図れる。
【0059】上記した用紙搬送手段70による用紙積載
トレイ56上に記録用紙Pを直接排出するには、図17
に示すように、上下両搬送部材71,81を共に下方位
置に回動させて、各々の出紙側ローラ73a,83aを
ステープトレイ91の第1の支持部93と第2の支持部
95との間に設けた用紙排出通路94に臨ませる。この
場合、用紙排出通路94に対応するステープトレイ91
の下方には、補助ローラ101が設けられ、この補助ロ
ーラ101には、上側搬送部材71の下方位置におい
て、出紙側ローラ73aが圧接してニップ部を形成す
る。これにより、用紙搬送手段70の上下両搬送部材7
1,81間に通紙される記録用紙Pを、ステープトレイ
91を介することなく、直接、用紙積載トレイ56上に
排出することが可能になる。
【0060】なお、上記した補助ローラ101は、駆動
ローラもしくは従動ローラのいずれであってもよいが、
駆動ローラの場合には、図14に示すように、プッシャ
98による用紙束の押出し時に回転駆動させることによ
り、用紙束の押出し動作を補助することが可能である。
【0061】ところで、このような後処理装置にあって
は、通常、電源投入時において、駆動系等をホームポジ
ションに戻すようなイニシャル動作が実行されるように
なっている。ところが、後処理ジョブの実行中に、停電
等により電源が遮断された場合には、その後の電源復帰
による電源断後の起動時に、ステープルトレイ91の第
2の支持部95における各用紙支持板96のイニシャル
動作を実行すると、第2の支持部95上に載置された後
処理前の用紙束が、各用紙支持板96のイニシャル動作
により乱れ、積載・整合不良が生じる虞れがある。そこ
で、本発明に係る後処理装置では、電源断時に、後処理
ジョブの実行状態を記憶する記憶手段と、この記憶手段
に記憶された後処理ジョブの実行状態の情報に基づい
て、第2の支持部95における各用紙支持板96の開閉
動作を制御する制御手段とを設ける。そして、電源断後
の装置の起動時に、記憶手段に記憶されたジョブの実行
状態の情報が、源断時にジョブの実行中であると判定し
たときに、各用紙支持板96のイニシャル動作を禁止す
る。これにより、電源断後の起動時における後処理前の
用紙束の積載・整合不良を防止することが可能になる。
【0062】なお、このとき、ジョブ中に電源が遮断さ
れた後の電源復帰後において、所定時間経過しても、ジ
ョブの続きが実行されない場合には、その後処理前の未
綴じ状態の用紙束を用紙積載トレイ56上に排出するよ
うに構成することも可能である。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、後処理トレイの第1及び第2の支持部により
用紙を載置支持し、後処理が完了すると、第2の支持部
が第1の位置から第2の位置に移動して支持していた用
紙の部分を下方へ落下させて、排出トレイに用紙を収容
するので、排出トレイ上に積層されていく用紙束の状態
に後処理が影響を受けることがなく、小さなパワーしか
必要とせず、さらに装置全体の小型化を図ることができ
る。
【0064】本発明によれば、第2の支持部が第2の位
置に移動した場合に、前記第2の支持部が支持していた
用紙部分のみが前記排出トレイ上に載置される位置に移
動し、前記用紙移動手段により第1の支持部に支持され
ていた残りの用紙部分を排出トレイに排出して、一度に
用紙束を排出トレイに落下させるのではないので、後処
理トレイから排出トレイ上に排出される用紙束へのダメ
ージを小さくすることができ、排出トレイに積層される
用紙束が乱れにくい。
【0065】本発明によれば、第2の支持部が、第2の
位置に移動して用紙支持部分を前記排出トレイに載置さ
せ、直ちに第1の位置に移動して、前記用紙排出通路を
介して用紙束が前記排出トレイと前記第1の支持部に跨
って載置される状態にし、前記用紙移動手段の移動とと
もに用紙束を前記用紙排出通路から前記排出トレイに案
内するので、用紙束の排出が完了した後、直ちに、次の
用紙搬入ができ、後処理の高速化を図ることができる。
【0066】本発明によれば、第1の支持部の用紙搬送
方向の長さは、所定のサイズの用紙の用紙搬送方向の長
さに略等しくし、後処理時には、前記第2の支持部が第
2の位置に移動されているので、所定サイズ以下の用紙
の後処理時、第1の支持部のみを後処理トレイとして用
いることができ、しかも、このとき、第2の支持部が常
に開放状態を維持させることができるため、第2の支持
部を後処理毎に開閉動作させる必要がなく、後処理時間
の短縮化による後処理の高速化を図ることができる。
【0067】本発明によれば、制御手段は、電源断後の
起動時に、記憶手段に記憶されたジョブの実行状態の情
報が、電源断時にジョブの実行中であると判定したとき
に、第2の支持部のイニシャル動作を禁止するように制
御するので、停電等による電源断で、後処理ジョブが中
断された後に、電源投入にて装置を起動しても、第2の
支持部のイニシャル動作が禁止されるため、後処理前の
後処理トレイ上の用紙束の乱れを確実に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る後処理装置を備えた画像形成装置
の概略構成図である。
【図2】ステープルトレイと用紙搬送手段の要部斜視図
である。
【図3】用紙搬送手段の上側搬送部材を示す斜視図であ
る。
【図4】用紙搬送手段の下側搬送部材を示す斜視図であ
る。
【図5】用紙搬送手段の他の例を示す平面図である。
【図6】後処理トレイにおける第2の支持部の閉鎖状態
を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の切
断線I−I線における横断平面図である。
【図7】後処理トレイにおける第2の支持部の開状態を
示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の切断
線II−II線における横断平面図である。
【図8】後処理トレイにおける第2の支持部の他の例を
示す正面図である。
【図9】後処理トレイの第2の支持部における用紙支持
板及び整合板の駆動系を示す斜視図である。
【図10】後処理トレイの第2の支持部における用紙支
持板及び整合板の駆動系の他の例を示す斜視図である。
【図11】後処理トレイへの用紙搬送時における用紙搬
送手段の動作状態を示す説明図である。
【図12】後処理トレイ上に搬送される用紙の整合時に
おける用紙搬送手段の動作状態を示す説明図である。
【図13】後処理後における用紙束の排出状態を示す図
であり、(a)は後処理トレイ上における用紙束の載置
状態を示す説明図、(b)は後処理トレイの開放時にお
ける用紙束の自重落下による挙動を示す説明図、(c)
は用紙移動手段の動作状態を示す説明図、(d)は用紙
積載トレイ上への用紙束の排出状態を示す説明図であ
る。
【図14】用紙移動手段の動作時における用紙搬送手段
の動作を示す説明図である。
【図15】後処理後における用紙束の排出状態の他の例
を示す図であり、(a)は後処理トレイ上における用紙
束の載置状態を示す説明図、(b)は後処理トレイの開
放時における用紙束の自重落下による挙動を示す説明
図、(c)は用紙移動手段の動作状態を示す説明図であ
る。
【図16】用紙サイズに対する用紙後処理状態を示す図
であり、(a)は後処理トレイ上への用紙の載置状態を
示す説明図、(b)は用紙移動手段による用紙束の排紙
状態を示す説明図である。
【図17】用紙積載トレイ上への用紙の直接排出時にお
ける用紙搬送手段の動作状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機 50 後処理装置 54 排出固定トレイ 56 用紙積載トレイ 56a 受容面 91 ステープルトレイ 92 天板 93 第1の支持部 94 用紙排出通路 95 第2の支持部 96 用紙支持板 97 整合板 99 ステープラ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F054 AA01 AC02 BA02 BB02 BB03 BB24 BD02 BE03 BF03 BF09 BF23 BG13 BG15 BH02 BH13 BH14 BJ10 BJ11 CA07 CA10 CA11 DA01 DA05 DA07 DA16 3F108 GA02 GB01 GB07 HA02 HA39 HA44 HA55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成処理が施された用紙を後処理ト
    レイ上に載置し整合した後に、該用紙の束に対し、後処
    理手段によって後処理を施し排出トレイに排出する用紙
    後処理装置において、 前記後処理トレイは、 用紙が前記後処理手段により後処理を施されている間、
    該用紙を載置支持する第1の支持部と、 第1の位置にあって、搬入された用紙が、前記後処理手
    段により後処理を施されている間は用紙を載置支持し、
    後処理が完了すると、第2の位置に移動して支持してい
    た用紙束を前記排出トレイに導くことが可能な排出路あ
    るいは排出口を形成する第2の支持部とを備え、 前記排出トレイは、前記後処理トレイの第2の支持部の
    下方に昇降自在に配置され、前記第2の支持部から排出
    された用紙束を収容し、 さらに、前記後処理トレイ上の用紙束を、前記第1の支
    持部から第2の支持部へ向けて移動させる用紙移動手段
    を備えていることを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記排出トレイは、前記第2の支持部が
    第2の位置に移動した場合に、前記第2の支持部が支持
    していた用紙部分のみが前記排出トレイ上に載置される
    位置に移動し、 前記用紙移動手段により用紙束を前記第1の支持部から
    前記第2の支持部へ移動することにより、前記第1の支
    持部に支持されていた残りの用紙部分を前記排出トレイ
    に排出することを特徴とする請求項1に記載の用紙後処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の支持部と第1の位置にある前
    記第2の支持部との間に、前記排出トレイに用紙束を案
    内する用紙排出通路を設け、 前記第2の支持部が、第2の位置に移動して用紙支持部
    分を前記排出トレイに載置させ、直ちに第1の位置に移
    動して、前記用紙排出通路を介して用紙束が前記排出ト
    レイと前記第1の支持部に跨って載置される状態にし、
    前記用紙移動手段の移動とともに用紙束を前記用紙排出
    通路から前記排出トレイに案内することを特徴とする請
    求項2に記載の用紙後処理装置。
  4. 【請求項4】 所定のサイズ以下の用紙の場合、前記第
    1の支持部の用紙搬送方向の長さは、該所定のサイズの
    用紙の用紙搬送方向の長さに略等しくし、後処理時に
    は、前記第2の支持部が第2の位置に移動されているこ
    とを特徴とする請求項1,2または3に記載された用紙
    後処理装置。
  5. 【請求項5】 後処理ジョブの実行状態を記憶する記憶
    手段と、 該記憶手段に記憶されたジョブの実行状態の情報に基づ
    いて前記第2の支持部の移動動作を制御する制御手段と
    を有し、 該制御手段は、電源断後の起動時に、前記記憶手段に記
    憶されたジョブの実行状態の情報が、電源断時にジョブ
    の実行中であると判定したときに、前記第2の支持部の
    イニシャル動作を禁止することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の用紙後処理装置。
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