JP4970182B2 - 製本装置及びこれを備えた画像形成システム - Google Patents

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本発明は、束状に部揃えしたシート束の背部端面を綴じ合わせて冊子状に製本仕上げする製本装置に係わり、例えば画像形成装置などで画像形成されたシートを束状に部揃え集積して冊子状に綴合わせ、その周縁を断裁揃えする製本装置の改善に関する。
一般に、この種の製本装置は画像形成装置などから搬出されるシートを束状に部揃えしてその背部端縁を接着剤綴じ、ステイプル綴じ、接着テープ綴じなどで製本処理する仕上げ装置として広く知られている。また、このように綴じ処理したシート束(冊子束)の周縁を断裁揃えする断裁ユニットを備えた装置、或いは束状に部揃えするシート集積トレイの上流側にシートを1/2、1/3などに折合わせるシート折ユニットを備えた装置も知られている。
例えば特許文献1には画像形成装置で画像形成されたシートを製本装置に搬送し、この製本装置で部揃え集積し、このシート束の背部端面に接着糊を塗布し、このシート束を表紙シートでくるみ綴じした後、背折り成形して製本状態に後処理し、この製本状態のシート束の天部・地部と小口部を断裁揃えして仕上げる製本装置が開示されている。
また、例えば特許文献2には画像形成装置で画像形成されたシートを折ユニットで1/2或いは1/3に折合わせ、このシートを部揃え集積してステイプル綴じする後処理装置が開示されている。そしてこのシート折り装置に於いてはシートを略々1/2で折合わせる1/2折りと、シートを1/3位置で内向き、次いで外向きに折り返すZ折りがそれぞれ提案されている。尚この文献のシート折り装置にはステイプル綴じしたシートの周縁を断裁揃えするトリミングカットの構成は開示も示唆もされていない。
特開2005−335262号公報 特開2006−076779号公報
上述のように例えば画像形成されたシートを束状に部揃えし(部揃え集積)、このシート束の背部端縁を綴じ合わせ(背綴じ処理)、次いで周縁を断裁揃え(トリミングカット)する製本装置は前掲特許文献1などに提案されている。また、このような装置とは異なる製本装置として画像形成装置から搬出されるシートを必要に応じて1/2或いは1/3に折合わせ(折り処理)、このシートを部揃え集積(部揃え集積)し、その背部端縁を綴じ合わせる(背綴じ処理)製本装置も前掲特許文献2などに提案されている。
そこで本発明者は前掲特許文献1のように画像形成装置からのシートを束状に部揃えしてこれを表紙シートでくるみ製本する画像形成システムにおいて、部揃えするシートを1/2或いは1/3に折合わせて製本処理し、その後シート束の周縁(天・地部と小口部)を断裁揃えする装置の提供を試みた。このとき小口部を断裁揃えする際にシート折りしたシートの折目端縁を切断してしまう問題に遭遇した。
この折シートの切断は、製本後のシート端縁の断裁時に折シートを同時に断裁することに原因する。この製本後のシートの断裁揃え(トリミングカット)は、表紙綴じされた状態で中綴じシートと表紙シートのいずれか短いシート端縁を基準に所定量切断することによって製本シートの周縁を断裁揃えしている。そこで、この問題を解決するためには折シートの折目位置を断裁カットされないような位置に設定することが考えられる。
ところが、シート束を表紙シートでくるみ製本する場合には表紙シートの小口端縁はシート束の厚さ(表装厚さ)が設定されないと定まらない。つまり表紙シートの背綴じ端縁から小口端縁までの長さはシート束の厚さによって異なる(小口部長さ={表紙シートサイズ−束厚さ}/2)。ところがシート束厚さは集積トレイに束状に部揃え集積した段階でその厚さを検出している為、シートを折り処理するとき(例えば最初の1枚目)には最終的なシート束厚さは判別し得ないこととなる。従って、製本シート束に折シートを混在させる場合には製本綴じ処理後に断裁仕上げすることは上述の問題を招くこととなる。
本発明は束状に部揃えしたシート束を表紙シートでくるみ製本して断裁揃えする際に、折シートを混在させてもこれを切断することのない製本装置及び画像形成システムの提供をその課題としている。
更に本発明は装置内に予め準備されている給紙部からシートを選択して画像形成し、このシートを折合わせて製本仕上げする際に折シートを切断することのない画像形成システムの提供をその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は以下の構成を採用する。所定の画像データに基づいてシート上に画像形成する画像形成手段と、上記画像形成手段からのシートを折合わせるシート折手段と、上記シート折手段若しくは上記画像形成手段からのシートを部揃え集積する集積手段と、上記集積手段からのシート束を表紙シートでくるみ綴じする表紙綴じ手段と、上記表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁手段と、上記シート折手段によるシートの折目位置を設定する折位置演算手段とを備える。そして上記シート折手段には折り処理したシートを上記集積手段以外に移送するシート搬出経路を設け、上記折位置演算手段は、上記シート折手段で折合わせたシートを、上記集積手段に移送する第1制御モードと、上記シート搬出経路から上記集積手段以外に移送する第2制御モードとを備える。この場合、この折位置演算手段は、上記第1制御モードのときには上記断裁手段による仮想断裁長さから折目位置を設定し、上記第2動作モードのときには上記画像形成手段からのシートサイズ情報に基づいて折目位置を設定するように構成する。そこで上記仮想断裁長さは、予め設定された許容最大製本厚さ、又は上記画像形成手段で画像形成するシート枚数からの束厚さ情報に基づいて算出する。
上記折位置演算手段は、上記束厚さ情報と、上記画像形成手段からのシートサイズ情報と表紙シートサイズ情報とから仮想断裁長さを算出し、この仮想断裁長さに基づいて背部端縁と折目位置との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように折目位置を設定する。
上記シート搬出経路は、折シートを収容するスタック手段、又は折シートにパンチ孔、ステイプル綴じなどの後処理を施す後処理手段に折シートを移送するように構成する。
上記断裁手段は、表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁長さを設定するカット量演算手段を備える。そしてこのカット量演算手段は、上記集積手段に集積されたシート束の厚さ検出手段からの束厚さと、上記画像形成手段で画像形成するシートの長さと、表紙シートの長さと、予め設定された最小断裁量とから断裁長さを設定する。
上記画像形成手段には、シートを供給する給紙手段を備える。また上記画像形成手段は上記給紙手段からのシートに画像形成するに際し、このシートの背部端縁に綴じ代余白を、小口部に断裁代余白をそれぞれ形成するように画像形成する。そして上記断裁代余白は上記仮想断裁長さより大きくなるように設定する。
上記画像形成手段には、複数サイズのシートを収納する給紙手段と、この給紙手段から1つのシートを選択して供給する給紙制御手段を備える。そしてこの給紙制御手段は、上記給紙手段に準備されたシートから画像データに適合するサイズ又はこれより大きい最小サイズのシートを選択するように構成する。そこで上記折位置演算手段は、予め設定された許容最大製本厚さ、又は上記画像形成手段で画像形成するシート枚数からの束厚さ情報と、上記画像データに適合するシートサイズ情報に基づいて上記仮想断裁長さを算出する。
画像形成装置からの中綴じシートを束状に部揃えして表紙シートでくるみ製本する製本装置であって、上記画像形成装置からのシートを折合わせるシート折手段と、上記シート折手段若しくは上記画像形成装置からの中綴じシートを部揃え集積する集積手段と、上記集積手段からの中綴じシート束を表紙シートでくるみ綴じする表紙綴じ手段と、上記表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁手段と、上記シート折手段によるシートの折目位置を設定する折位置演算手段とを備える。そして上記折位置演算手段は、上記画像形成装置からの(1)中綴じシートのサイズ情報と、(2)表紙シートのサイズ情報と、(3)予め設定された許容最大製本厚さ情報又は、画像形成するシート枚数から演算した中綴じシート束の厚さ情報と、から上記断裁手段による仮想断裁長さを算出する。また、上記折位置演算手段は、この仮想断裁長さに基づいて背部端縁と折目位置との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように折目位置を設定する。
上記集積手段には上記シート折手段からの折シートと、上記シート搬入経路からの折り処理されないシートとが混載集積され、上記折位置演算手段は上記仮想断裁長さを算出するに際し、シート折りしない中綴じシートのサイズを基準に算出する。
上記表紙綴じ手段は、上記集積手段で部揃えされたシート束の背部端面を綴じ合わせるステイプル手段、接着剤塗布手段、接着テープ綴じ手段のいずれか1つの手段を備える。
上記集積手段と上記表紙綴じ手段との間には部揃いされたシート束の厚さを検出する束厚さ検出手段が設けられ、上記断裁手段は、上記表紙綴じ手段で表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えするカット量演算手段を備える。そしてこのカット量演算手段は中綴じシートのサイズ情報と、表紙シートのサイズ情報と、上記束厚さ検出手段で検出したシート束厚さとからトリミングカット量を算出するように構成する。
更に、本発明に係わる画像形成システムは、所定の画像データに基づいてシート上に画像形成する画像形成手段と、上記画像形成手段からのシートを折合わせるシート折手段と、上記シート折手段若しくは上記画像形成手段からのシートを部揃え集積する集積手段と、上記集積手段からのシート束を表紙シートでくるみ綴じする表紙綴じ手段と、上記表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁手段と、上記断裁手段による小口端縁の断裁量を設定する断裁量設定手段と、上記シート折手段によるシートの折目位置を設定する折位置演算手段とを備える。そして上記シート折手段には折り処理したシートを上記集積手段以外に移送するシート搬出経路が設けられ、上記折位置演算手段は、上記シート折手段で折合わせたシートを、上記集積手段に移送する第1制御モードと、上記シート搬出経路から上記集積手段以外に移送する第2制御モードとを備える。そこでこの折位置演算手段は、上記第1制御モードのときには上記断裁量設定手段で設定された断裁長さから折目位置を設定し、上記第2動作モードのときには上記画像形成手段からのシートサイズ情報に基づいて折目位置を設定するように構成する。この場合上記第1制御モードにおける折目位置は、背部端縁と折目位置との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように設定する。
本発明は画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートでくるみ製本処理し、このシート束の周縁を断裁揃えする装置構成において、集積手段の上流側に配置したシート折手段でシートを折合わせて集積する際に、このシートの折目位置を設定する折位置演算手段を、許容最大製本厚さか又は画像データから算出されるシート枚数から仮想断裁長さを算出し、この仮想断裁長さに基づいて折目位置を設定するようにしたものであるから次の効果を奏する。
上記シート折手段による折目位置を、上記仮想断裁長さに基づいて折目位置と背部端縁との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように設定することが可能となる。つまり全てのシートに画像形成したシート束の厚さに応じてその小口端を断裁揃えする場合であっても折シートの折目位置は断裁代の内側に設定されているため切り離されることがない。
これと同時に折シートとして種々の長さサイズの紙葉が選択されても、例えば折目位置を所定の1/2位置、或いは1/3位置などに設定することが出来る。また、1/3折り仕様のとき折り返し片が端縁から突出することがなく仕上げ品位に富んだ製本処理が可能である。特に折り処理したシートを含めて全てのシートの小口端縁を断裁揃えするから製本時の仕上がり品位は美観に優れたものとなる。
更に本発明は、シート折手段による折位置を設定する折位置演算手段を、第1制御モードと第2制御モードで構成し、第1制御モードのときには上記断裁手段による仮想断裁長さから折目位置を設定し、第2動作モードのときには画像形成手段からのシートサイズ情報に基づいて折目位置を設定するように構成する。これによって画像形成装置からのシートを製本断裁仕上げする場合には折目位置を切断することがなく、断裁処理しない後処理(例えばステイプル綴じ処理など)の場合にはシートサイズに応じて所定の折位置で折合わせることが可能であるなど顕著な効果を奏する。
以下図示の好適な実施の態様に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる画像形成システムの全体構成図であり、図2はシート折ユニットの構成を、図3は製本ユニットの構成を示す説明図である。
[画像形成システムの構成]
図1に示す画像形成システムはシート上に画像を形成する画像形成ユニットAと、画像形成されたシートを所定の形状に折合わせるシート折ユニットBと、これらのユニットから送られたシートを製本処理する製本ユニットCとから構成され、この製本ユニットCには更にその下流側に後処理ユニットDが連設されている。そして画像形成ユニットAからシートがシート折ユニットB、次いで製本ユニットC、後処理ユニットDに順次下流側に搬送されるように配置されている。
各ユニットの詳細構成は後述するが、本発明は画像形成ユニットA、シート折ユニットB、次いで製本ユニットCの順に下流側に配置することを特徴としている。そして図1に示すように画像形成ユニットAには所定の画像データda1に基づいて順次シート上に画像を形成する画像形成手段20と、これにシートを供給する給紙手段2を備える。また、シート折ユニットBには画像形成されたシートを折合わせるシート折手段21を備える。製本ユニットCには上記画像形成手段20からのシートを直接或いは上記のシート折手段21を介して部揃え集積する集積手段41と、この部揃えされたシート束を表紙シートにくるみ綴じする表紙綴じ手段60と、この表紙綴じされたシート束の周縁三方を断裁揃えする断裁手段65を備える。このように構成される画像形成システムには、更に上記表紙綴じ手段60の上流側にインサータユニット(給紙装置)Eが配置され、また製本ユニットCの下流側には後処理ユニットDが配置される場合がある。インサータユニットEは表紙綴じ手段60に表紙シートを給送し、後処理ユニットDは上記画像形成手段20又はシート折手段21からのシートを製本処理することなく束状に部揃えしてステイプル綴じするステイプル手段、パンチ手段、スタンプ手段などの後処理手段39と排紙トレイ37が備えられる。
このようなシステム構成で、画像処理ユニットAに設けられたデータ貯蔵部に記憶され或いはこの画像形成ユニットAに転送される画像データda1で順次シート上に画像形成し、このシートを折合わせて部揃え集積する。その後、この部揃えされたシート束を表紙シートでくるみ製本し、製本後のシート束の背部端縁を除く三方を断裁仕上げする製本処理が可能となる(以下「製本仕上げ」という)。これと同時に画像形成されたシートは製本処理されることなく製本ユニットCを通過して後処理ユニットDに送られ、この後処理ユニットでステイプル綴じ処理、スタンプ処理、パンチ処理などの後処理仕上げする(以下「後処理仕上げ」という)ことが可能となる。このため、上記シート折ユニットBからの折シートは上記集積手段41に移送される他、上記後処理手段39に移送されるようにシート搬出経路38が備えられている。従って画像形成されたシートは直接或いはシート折ユニットBを介して製本仕上げのために集積手段41に移送されるか、又は後処理仕上げのために後処理ユニットDに移送されるか選択可能に構成されている。
本発明はこのようなシステム構成において、「プリントアウトモード」、「折り処理モード」、「製本処理モード」、「後処理モード」で画像形成からその仕上げ処理までを自動的に実行処理することを特徴としている。これらのモード設定は例えば後述するモード設定手段72で設定するがここでは各モードの処理内容について説明する。
「プリントアウトモード」
このモードは画像形成ユニットAで画像形成されたシートを排紙トレイ上に集積する。このモードは通常の複写機、或いはプリンタ装置と同様に画像データda1で指定されたサイズ、或いは入力手段(後述のコントロールパネル71)から指定されたサイズのシートに画像形成し排紙トレイに積載収納する。図1のシステムは最下流側の後処理ユニットDに配置された排紙トレイ37に収納するようになっている。
「折り処理モード」
このモードは上記画像形成ユニットAで画像形成されたシートを「製本仕上げ」又は「後処理仕上げ」のために折合わせる。このシート折り方法は製本折り仕様、ステイプル折り仕様、レター折り仕様など指定される。尚、図1のシステムは画像形成ユニットAからのシートを指定された折り仕様に従って折合わせ、この折シートを上記製本・後処理仕上げとは別に折シート収納トレイ29(図2参照)に収納する「シート折仕上げ」が出来るように構成されている。従って上述のシステムは画像形成したシートを「製本仕上げ」するか、「後処理仕上げ」するか、「シート折仕上げ」するか設定することが可能となっている。
そこで本発明は、上記「折り処理モード」に設定されたとき上記「製本・後処理・シート折」の各最終仕上げの態様に応じてシート折りする折目位置Nを割り出すことを特徴としている。つまり前述のシート折ユニットBに配置されたシート折手段21でシートを折合わせる際の折目位置Nを設定する折位置演算手段73を次のように第1制御モードと第2制御モードで折目位置Nを割り出すように構成する。
第1制御モードは、折シートを上述の「製本仕上げ」する場合の折目位置Nを設定する。この制御は後続する製本仕上げで表紙綴じしたシート束を断裁揃えする際に折シートの折目端が切断されないように折目位置Nを設定する。このため、折位置演算手段73は、製本仕上げの際の断裁長さを「仮想断裁長さ」として算出し、この仮想断裁長さに基づいてシートの折目位置Nを設定するように構成する。
この「仮想断裁長さ」は、画像形成のための初期設定条件(設定値)から例えば次のように算出する。まず初期設定では上記各仕上げモードの選定と、シートサイズ選定と、画像形成エリア(ページレイアウト)設定がなされる。このとき製本仕上げのための表紙シートをインサータユニットEから供給する場合は、オペレータがコントロールパネル71から表紙シートのサイズを指定する。そこで「仮想断裁長さ」は、まずシートの縦横方向をページレイアウト設定から判別する。そして表紙シートと中綴じシートの縦長さLと横長さRをそれぞれ比較し、いずれか短いシートを基準に断裁位置を設定する。これは、表紙シートと中綴じシート(束)の全てを断裁揃えするためには小さいサイズのシートを基準に断裁するためである。これを図5に基づいて説明すると、同図(a)は中綴じシート束Snに比べて表紙シートShが短い場合であり、このときには表紙シートShを基準に最小断裁長さΔxを設定する。同図(b)は逆に表紙シートShに比べて中綴じシート束Snが短い場合であり、このときには中綴じシート束Snを基準に最小断裁長さΔxを設定する。
尚、このとき背綴じ端縁と小口部端縁との間の長さ(以下「小口部長さ」という)の比較は、表紙シートについて[(シート長さ−束厚さt)/2]で算出する。つまり、中綴じシート束Snを表紙シートShでくるみ製本するため、表紙シートShは中央部に背表紙を形成するように折り曲げる。このときの背表紙幅は中綴じシートの束厚さと略々一致する。
ところが上記背表紙幅(中綴じシートの束厚さt)は部揃えされる全ての中綴じシートに画像が形成され、集積手段に部揃えされた段階で決定される。一方、シートの折り処理は例えば最初のシートから折り処理される場合がある。そこで本発明は「仮想断裁長さ」を算出する際の「束厚さ(以下「推定束厚さ」という)t」を(1)許容最大製本厚さから求めるか、又は(2)画像形成するシート枚数から求めることを特徴としている。前者は製本ユニットCの装置構成(例えば後述のグリップ搬送手段47の最大グリップ量など)から予め設定される。また後者は初期のページレイアウトの設定で判明する印刷すべきシート枚数に平均的なシート厚さ(紙厚)を乗算することによって決定される。
従って図5(a)(b)に示すように「仮想断裁長さ」は、天地方向縦長さLについて、中綴じシート長さと表紙シート長さのいずれか短い長さから最小断裁長さΔXを減算することによって算出する。また小口方向横長さRについては[(表紙シート長さ−推定束厚さ)/2]を表紙シートの横長さ(Shr)として中綴じシートの横長さ(Snr)と比較していずれか短い長さから最小断裁長さΔxを減算する。尚この場合の最小断裁長さΔxは、画像形成ユニットAで画像形成したシートを製本ユニットCで部揃え集積して表紙綴じする過程でシートに生ずる位置ズレ量を基準に予め設定されている。つまり後述する表紙綴じ手段60で綴じ合わされた表紙シートShと中綴じシート束Snとに生ずる天・地・小口部の不揃い量から最小断裁長さΔxが設定されている。
次に第2制御モードは、折シートを前述の「後処理仕上げ・シート折仕上げ」する場合の折目位置Nを設定する。この制御は後述する予め設定された1/2折り、1/3内三つ折り、1/3Z折りなどの折り仕様に応じて折り位置を算出する。この場合には折位置演算手段73は折り仕様とシートサイズ(初期設定値)から折目位置Nを算出するように構成する。各折り仕様については後述する。
「製本処理モード」
このモードは、画像形成ユニットAからのシートを集積手段41に集積して部揃えし、このシート束に例えば接着剤(接着テープ)などを塗布する。そしてこのシート束を表紙シートでくるみ綴じし、背綴じ部を除く三方を断裁揃えする。この場合集積手段41に集積されるシートの一部はシート折手段21で折り処理される。このように断裁揃えされた製本シート束は収納スタッカ67に収納される。
「後処理モード」
このモードは、画像形成ユニットAからのシートを直接又は前記シート折ユニットBで折合わせた後、製本ユニットCを経由して処理経路(後述の後処理経路39a)に搬入する。この経路に準備されているステイプル手段、スタンプ手段、パンチ手段などの後処理手段39で後処理仕上げした後、排紙トレイ37に搬出する。
[画像形成装置の構成]
以下図1に示す画像形成ユニットAの構成について説明する。この画像形成ユニットAは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。この画像形成ユニットAはケーシング1内に給紙部(給紙手段)2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部(給紙手段)2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、この静電ドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスイッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示20はスキャナユニット(画像形成手段)であり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン18と、このプラテン18に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ20aと、このキャリッジ20aからの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)20bとから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置19がプラテン18上に装備してある。
[シート折ユニットの構成]
次にシート折ユニットBの構成について説明する。このシート折ユニットBは折り処理部B1と、折シート集積部B2とから構成されている。このシート折ユニットBには前記画像形成ユニットAの排紙口14に連なる搬入口24aが備えられ、この搬入口24aから後述する製本ユニットCにシートを移送するシート搬入経路P1が装置を横断するように連接されている。このシート搬入経路P1に折り処理経路P2と後述するインサータユニットEからの給紙経路P3が分岐して連接されている。
[シート折仕様の説明]
上記折り処理部B1で施す折り仕様について説明する。前述の画像形成システムで良く使用される紙折りの形態(折り仕様)は二つ折り、Z折りであり、まずこの各シート折形態について説明する。
(二つ折り)
画像形成ユニットAから搬出されたシートを搬送方向長さの例えば略々1/2位置を折目に折合わせる。図示しないがシートの中央部を1/2位置或いは背部に綴じ代を残して1/2位置を折目に二つ折りし、この折シートの背部端縁をステイプル綴じ、或いは糊綴じする。これによって袋綴じ書類或いはこれに穴開け処理を施してファイリングする等、種々の書類整理に用いられる。このときの折目位置Nを設定する折位置演算手段73は「製本仕上げ」のときには前述の第1制御モードで、「後処理仕上げ」又は「シート折仕上げ」のときには前述の第2制御モードで折り位置が設定される。
(内三つ折り)
シートを所望の長さ位置で三つに分割(例えば1/3分割)して両端縁を同一方向に折合わせる。これを図4(a)に示すが、シートの背部側1/3位置を折り畳み、この折合わせ片の上にシートの小口端側1/3位置を重ね合わせる。このように三つ折りされたシートはレター折りとして封筒に封入する場合に適している。従ってこの折り仕様のときには「シート折仕上げ」としてシート折ユニットBに備えられた折シート収納トレイ29に収納される。この場合の折位置演算手段73は前述の第2制御モードで折り位置を設定する。
(Z折り)
シートを所望の長さ位置で三つに分割して先端側と後端側を反対方向に折り畳む。シートの先端側を内向きに、後端側を外向きにZ状に折合わせる。この場合、図4(b)に示すようにシートの1/3位置を折目にするとレター折りとして封筒に封入するのに適し、同図(c)に示すようにシートの1/2位置を内向きに折り、1/4位置を外向きに折るとファイルリングに適する。なおこのようなZ折りの際に内向折目位置(図示N1)、外向折目位置(図示N2)を適宜調整することによって種々の用途に適したシート折りが可能となる。例えば背部端縁に綴じ代を残して内向折目位置N1をシート長さLの1/3にすれば製本綴じが可能であり、小口側の折り返し位置(外向折目位置)N2を調整すれば折り返し片を折シートの外側に見出し部として突出させることが出来る。
つまり図4(b)、図4(c)でL2<L3となるように外向折目位置N2を調整することで折り返し片を折シートの外側に見出し部として突出させることが出来、またL2>L3となるように外向折目位置N2を調整することで折り返し片を折シートの内側に引き込ませることが出来る。このときの折目位置を設定する折位置演算手段73は「製本仕上げ」のときには前述の第1制御モードで、「後処理仕上げ」又は「シート折仕上げ」のときには前述の第2制御モードで折り位置を設定する。
[折り処理部の構成]
次に上述の折り処理部B1の構造を図2に基づいて説明する。前述のシート搬入経路P1から経路切換フラッパ24を介して折り処理経路P2が連設され、この折り処理経路P2に折ロール機構(シート折手段;以下同様)21が配置されている。折り処理経路(以下「処理経路」という)P2には経路中央部にT字状に分岐した折シートパス23が設けられ、また処理経路P2の先端下流側にはスイッチバックパス22が設けられている。この経路分岐点に折ロール機構21が配置されている。図示の折ロール機構21は第1ロール21aと第2ロール21bと第3ロール21cで構成され、第1、第2ロール21a,21bが互いにシートをニップするように接し、第2、第3ロール21b,21cが同様に接している。従ってこの第1、第2ロール21a,21bのニップ点Np1(第1折部)で第1折り処理が、第2、第3ロール21b,21cのニップ点Np2(第2折部)で第2折り処理が施される。
上記処理経路P2にはシートを搬送する搬送ローラ25が配置してあり、搬送ローラ25の下流側に上記折ロール機構21が位置している。そして処理経路P2の下流側のスイッチバックパス22には正逆転可能なスイッチバックローラ22fとシートセンサSS1が配置されている。このスイッチバックローラ22fで図2下流側に繰り出したシートの先端をシートセンサSS1が検出し、この先端検知からシートを所定量送った状態でスイッチバックローラ22fを停止する。すると後端側を搬送ローラ25で送られたシートは中央部が湾曲して折ロール機構21の第1折部Np1にニップされる。次いでスイッチバックローラ22fを逆転させてシート先端をバックさせ搬送ローラ25で繰り出すシート後端と同期してシートをそれぞれ給送するとシートは第1、第2ロール21a、21b間にニップされ下流側の折シートパス23に進入する。
一方シート後端側を基準に折目位置を割り出す為、前述の搬送ローラ25の下流側には後端規制ストッパ25Sが設けてあり、前記スイッチバックローラ22fでシート後端がこのストッパ部材25Sを通過した後、スイッチバックローラ22fを逆転するとシート後端はこのストッパ部材25Sに突き当たってこの位置を基準にシートが湾曲し第1、第2ロール21a、21bのニップ点(第1折部)Np1に進入する。これによってシート後端を基準に第1折り処理が施される。尚上記シートストッパ機構は処理経路P2中にシートが下流側に進入する際は経路から退避し、上流側に逆送するときには経路に進入してシート後端を係止するフラッパ状のストッパ部材25Sで構成してある。この他この後端規制ストッパは搬送ローラ25を正逆転可能なスイッチバックローラで構成し前記先端側のスイッチバックローラ22fによる位置規制と同様に構成しても良い。
上述のようにシート先端若しくはシート後端を基準に折目位置を割り出して第1折部Np1に供給したシートは第1、第2ロール21a、21bで折り畳まれて折シートパス23に至ることとなる。そこで折シートパス23にはシート検知センサSS2と可動ストッパ23Sが配置されている。可動ストッパ23Sはシートサイズと折り仕様に応じてシート先端を位置規制するように折シートパス23内を移動可能に構成されている。そこで上記第1、第2ロール21a、21bで送られた折シートはその先端を可動ストッパ23Sに突き当て規制され後端側が湾曲する。この湾曲でシートは第2ロール21bと第3ロール21cとの間に進入しシートの後端側が折り畳まれる。第2、第3ロール21b、21cのニップ点(第2折部)Np2の下流側には第1排紙経路P4が配置してあり上記第1折部Np1、第2折部Np2で折り処理されたシートはこの第1排紙経路P4に搬出される。尚、シートを二度折りする必要のない例えば1/2二つ折りの場合には上記可動ストッパ23Sを非作動位置に退避させ第2、第3ロール21b、21cのニップ点では折り処理することなく第1排紙経路P4に搬出する。
第1排紙経路P4には搬出ローラ27bが設けられ、このローラ対で折シートをニップして下流側に搬送する。この第1排紙経路P4の下流側には経路切換片29fを介して折シート収納トレイ29と第2排紙経路P5が配置されている。この第2排紙経路P5は前記シート搬入経路P1に折シートを移送するように搬送ローラ27cが適宜間隔で配置されている。
[インサータ装置の構成]
一方上記折り処理部B1には前述のように画像形成ユニットAから印刷されたシートが搬入されるが、これと選択的にインサータユニットEからのシートを折り処理するようになっている。このインサータユニットEは図1に示すように表紙、中綴じ紙などのシートをセットする給紙トレイ28aと、このトレイ上のシートを1枚ずつ分離給送する分離手段28bと、このシートをシート搬入経路P1に案内する給紙経路P3とから構成されている。分離手段28bは通常の摩擦ローラ(給紙ローラ)と分離ローラとで構成され、その下流側にはレジストローラ28cが配置されている。従って画像形成ユニットAからシートを供給しないで別途印刷処理されたシート、或いは画像形成ユニットAからのシートの前後若しくは葉間に表紙(中表紙)を織り込む場合には給紙トレイ28a上にセットされたシートを適時シート搬入経路P1に導入することが出来ることとなる。
[シート折動作]
上述のように構成されたシート折ユニットBの作用について説明する。本発明は上述のシート折ユニットBでZ折りしたシートを後述する製本ユニットCで製本綴じする際に、この製本処理で綴じシートの周縁を断裁揃えする場合に上述のシートをZ折りしたとき折目位置Nを断裁して切り離す恐れがある。本発明はこの断裁量域に応じてシートの折目位置Nを設定することを特徴としている。そこでシート折ユニットBでシートをZ折りする場合の折り動作について説明する。
シート折ユニットBの制御部59は制御CPUで構成され、前記画像形成ユニットAの制御部70、又は製本ユニットCの制御部75に一体に組み込まれるか若しくはシート折ユニットBに独立して備えられる。この制御部(制御CPU)59には折り処理実行プログラムを記憶するROM74及び制御データを記憶するRAM77が備えられている。折り処理実行プログラムは前記処理経路P2の搬送ローラ25、搬出ローラ27b、折ロール機構21及び可動ストッパ23Sを制御して前述の折り仕様で折り処理を実行するように構成されている。上記折り処理実行プログラムはこのような折り処理の実行と同時に前記第1排紙経路P4に送られた折り処理後のシートを第1排紙口27aから折シート収納トレイ29に移送するか、前記第2排紙経路P5から製本ユニットCに移送するか「折り仕様」に応じて選択するように構成されている。図示のものは例えばシートサイズがA4サイズ、レターサイズであって折り仕様が内三つ折りの場合には第1排紙経路P4から折シート収納トレイ29に収容し、その他の折り仕様の場合には第2排紙経路P5から製本ユニットCに搬出するような装置構成にしてある。
そこで制御部(制御CPU)59はZ折りのときには画像形成ユニットAの排紙口14から下向き姿勢(ダウンフェイス)でシートを排出し、処理経路P2に図2矢視aの姿勢でシートを受け入れ搬送する。次いでこのシートが折ロール機構21を通過して下流側のスイッチバックパス22に進入し、シート先端が所定量下流側に送られたとき搬送ローラ25を停止した状態で前記スイッチバックローラ22fを逆転させる。するとシート後端は搬送ローラ25に拘束されシート中央部は第1、第2ロール21a、21bのニップ点Np1に向かって湾曲し、この両ロール間にニップされ第1折り処理がなされる。このスイッチバックローラ22fの送り量とニップ点Np1との間の距離を調整することによって図4(b)(c)における外向折目位置N2が設定される。つまり制御CPU59はシート先端をシートセンサSS1で検出し、この信号からシートの折目位置N2がニップ点Np1に到達する見込み時間の後スイッチバックローラ22fを逆転させる。するとシート先端側が外向折目位置N2で第1、第2ロール21a、22b間で折り畳まれることとなる。
上述のように外向折りされたシートは第1、第2ロール21a、21bで折シートパス23に送られる。このとき制御CPU59は可動ストッパ23Sを図示しない駆動モータで位置移動してシートの折目位置とニップ点Np2との距離がシートサイズに応じて設定された内向折目位置N1(図4参照)と一致させてある。従って第1折部Np1で折り畳まれたシートは先端(折目位置)が可動ストッパ23Sに突き当たり、シート中央部が第2、第3ロール21b、21c間にニップされる。この第2、第3ロール21b、21c間でシートは印字面を内側に折り重ねられ、このニップ点Np2と可動ストッパ23Sとの間の距離がシート長さの図4に示すL2に設定されている。従ってシートはその先端を外向きに、その後端側を内向きにZ状に折り重ねられる。このように折り畳まれたシートは第2排紙経路P5から後述する製本ユニットCに送られ、製本処理が施される。
[製本ユニットの構成]
次に、画像形成ユニットAに付設された製本ユニットCについて説明する。この製本ユニットCはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。
[搬送経路の構成]
各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成ユニットAの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙搬送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本経路33が連接され、表紙搬送経路34には後処理経路39aが連設されている。製本経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙搬送経路34は略々水平方向に装置を横断する方向に配置されている。
上記製本経路33と表紙搬送経路34とは互いに交差(直交)し、その交差部に後述する表紙綴じ手段60が配置されるようになっている。以上のように構成された搬入経路31は前記画像形成ユニットAの排紙口14に連なり、画像形成ユニットAから印刷シートを受入れる。この場合画像形成ユニットAからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)と表紙カバーとして使用するタイトルなどを印刷された印刷シート(以下表紙シートと云う)とが搬出される。このように搬入経路31は中紙搬送経路32と表紙搬送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの経路に振り分け搬送することとなる。
[集積部の構成]
前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ41は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。図3に示すように集積トレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bで集積トレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートを集積トレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(図1右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。また集積トレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートは集積トレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
[シート束搬送手段の構成]
前記製本経路33には上記集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Fに移送するグリップ搬送手段47が配置されている。このグリップ搬送手段47は図3に示すように集積トレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Fに搬送セットする。このため、集積トレイ41は集積位置(図3実線)から引き渡し位置(図3破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。
[接着剤塗布部の構成]
前記製本経路33の接着剤塗布位置Fには接着剤塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は図6(a)に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。糊容器56は液状接着剤収容室に接着剤が収容され、この接着剤を塗布ロール57に含浸させてシート束の背部端縁に塗布するようになっている。図示56Sは温度センサであり、糊容器内の接着剤を所定の液化温度に保持している。このため糊容器56には電熱ヒータなどの加熱手段50が埋設してある。この糊容器56はシート束の下端縁に沿って移動するように装置フレームのガイドレール52に支持されている。そしてこの糊容器56は装置フレームに取り付けられた駆動モータMSが連結してある。従って糊容器56はホームポジションHPと、シート束に沿って復動作を開始するリターン位置RPとの間で駆動モータMSによって往復動することとなる。
[表紙綴じ手段の構成]
上記製本経路33の表紙綴じ位置Gには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ手段60は図7に示すように背当プレート61と背折プレート62と折ロール63で構成される。この表紙綴じ位置Gには前述の表紙搬送経路34が配置され、画像形成ユニットA又はインサータユニットEから表紙シートを給送する。そこで背当プレート61は表紙シートをバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。この背当プレート61に支持された表紙シートに中紙シート束が逆T字状に接合される。そこで上記背折プレート62は左右一対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙シートの背部を背折り成型するため、図示しない駆動手段で互いに接近及び離反するように構成されている。また上記折ロール63は背折り成型されたシート束を挟圧して表装仕上げする一対のローラで構成されている。
[束姿勢偏向手段の構成]
上記折ロール63の下流側に位置する断裁位置Hにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段64と、シート束の周縁を断裁する断裁手段65が配置してある。上記束姿勢偏向手段64は表紙綴じ位置Fから表装されたシート束を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段65又は収納スタッカ67に給送する。また断裁手段65はシート束の周縁を切り揃える。このため束姿勢偏向手段64は前記折ロール63から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル64a、64bを備える。図7に示すようにこの回転テーブル64a、64bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム64xに設けられている。このユニットフレーム64xに製本経路33を挟んで一対の回転テーブル64a、64bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル64bはシート束厚さ方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。そして各回転テーブル64a、64bには製本経路33内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータMt1、Mt2が設けられている。また可動側の回転テーブル64bには図7左右方向に移動するグリップモータMgが装備されている。
従って製本経路33内に導かれたシート束は、左右一対の回転テーブル64a、64bでグリップ把持され旋回モータMt1、Mt2によってシート束の姿勢方向を偏向する。例えば背部を下側に搬入されたシート束を180度旋回して小口部を下側に下流側の排紙ローラ66に送る。またシート束を順次90度ずつ回転して下流側の断裁位置Gに天部・地部・小口部をそれぞれ下側に偏向させシート束の周縁三方向を断裁するトリミングカットが可能となる。なお、上記可動側の回転テーブル64bにはグリップセンサ(図示せず)が設けられ、左右の回転テーブル64a、64b間にシート束が確実にグリップされたのを検知し、この検知後回転テーブル64a、64bを旋回駆動するように構成されている。そして上記ユニットフレーム64xは昇降モータMAによってシート束を製本経路33に沿って上下昇降させることが出来るようになっている。これは後述するように排紙ローラ66に移送するシート束を所定量オフセットするジョグ機構を構成し、同時にシート束周縁を断裁する際には、断裁位置Hにシート束を搬送セットし、その送り量で断裁位置Hにおける断裁幅を設定するためである。
[断裁手段の構成]
上記束姿勢偏向手段64の下流側には断裁手段65が配置されている。この断裁手段65は図7に示すようにシート束の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレス部材65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。上記断裁縁プレスユニット65bは製本経路33に配置した刃受け部材65aと対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。上記断裁刃ユニット65cは平刃状の切断刃と、これを駆動するカッタモータMCとから構成されている。このような構成の断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束(以下「製本シート」という)の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。
この製本シートの断裁揃えは図5(c)に示すように製本シートの天部を断裁量Lc1で断裁し、次いで回転テーブル64a、64bを180度回転して地部を断裁量Lc2断裁する。この断裁量Lc1、Lc2は、例えばLc1=Lc2=[[(中紙シートサイズ)−(仕上げサイズ)]÷2]で算出する。次に回転テーブル64a、64bを90度回転して小口部を断裁量Lc3で断裁する。この断裁量Lc3は、例えばLc3=(中紙シートサイズ)−(仕上げサイズ)で算出する。
一方、表紙シートの断裁量を上述と同様に算出する。このとき表紙シートの小口部の断裁量Ld3は、例えばLd3=[[(表紙シートサイズ)−(束厚さ)]÷2−(仕上げサイズ)]で算出する。そして表紙シートの断裁量Ldと、中紙シートの断裁量Lcをそれぞれ算出し、いずれか大きい長さを断裁量に設定して断裁処理を実行する。このように後述するトリミングカット量演算手段78が構成されている。
[後処理装置の構成]
上述の製本ユニットCには後処理ユニットDが配置され、この後処理装置Dは前記表紙搬送経路34に連なる後処理経路39aが設けられ、この後処理経路39aにステイプルユニット、パンチユニット、スタンプユニットなどの後処理機器が配置され、画像形成ユニットAからの印刷シートを、表紙搬送経路34を介して受け取り、この印刷シートにステイプル処理、パンチ処理、捺印処理を施し排紙トレイ37に搬出する。また、このような後処理を施すことのない画像形成ユニットAからのシートを排紙トレイ37に収納するようになっている。
[制御手段の構成]
次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図8に基づいて説明する。本発明は上述の構成において「画像形成ユニットからのシートを製本綴じするモードで、このシートをZ折りする際に、その折目位置を断裁量に応じて算出する」ように構成することを特徴としている。そこで制御手段の構成について説明すると、図8は制御ブロック図であり、図1に示すような画像形成ユニットAとシート折ユニットBと製本ユニットCとを連結したシステムでは、例えば画像形成ユニットAに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本ユニットCの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。
またこの制御CPU75には画像形成ユニットAの制御CPU70から後処理モード指示信号、ジョブ終了信号、シートサイズ情報その他製本に要する情報及びコマンド信号を受信する。一方前記搬入経路31、製本経路33、表紙搬送経路34には搬送するシート(シート束)を検出するシートセンサSe1乃至Se6が図3にそれぞれ図示する位置に配置されている。そこで制御CPU75には各シートセンサSe1乃至Se6の検出信号が伝達され、制御CPU75は「折り動作制御部75a」「集積動作制御部75b」「接着剤塗布動作制御部75c」「表紙綴じ動作制御部75d」「断裁動作制御部75e」「スタック動作制御部75f」と「折位置演算手段73」と「トリミングカット量演算手段78」をそれぞれ備えている。そして図9に示すフローチャートに従って製本処理を実行する。
[トリミングカット量演算手段の構成]
上記「トリミングカット量演算手段78」は、制御CPU75内に構成され、製本綴じ処理した後のシート束の周縁を断裁する断裁量を算出する。この為、トリミングカット量演算手段78は画像形成ユニットAでモード設定された折り仕様情報とシートサイズ情報を画像形成ユニットAの制御部70から受信する。
これを図8に基づいて説明すると、トリミングカット量演算手段78は折り処理しない中紙シート(以下単に「中紙シート」という)のサイズ情報と表紙シートのサイズ情報を画像形成ユニットAの制御部70から受信する。
一方このトリミングカット量演算手段78には「製本仕上げサイズ」情報が画像形成ユニットAから転送され。この仕上げサイズは例えばJIS規格A5などオペレータが選定するサイズ情報であるか、或いは予め設定されたトリミングカット量「αmm(例えば5mmなどオペレータが指定する構成であっても良い)」であるか、いずれかの断裁条件から指定される。
そこでトリミングカット量演算手段78はこれらの情報から上記断裁条件に従って(1)中紙シートの断裁量(長さ;以下同様)Lc1、Lc2、Lc3を算出する。この算出方法は「仕上げサイズ」が指定された場合については前述した通りである。(2)次にトリミングカット量演算手段78は表紙シートの断裁量Ld1(天部)、Ld2(地部)、Ld3(小口部)を算出する。この場合には中紙シートの束厚さを加味する。
次にトリミングカット量演算手段78は中紙シートの断裁量Lcと表紙シートの断裁量Ldを天部・地部・小口部の各辺について比較し、中紙シートと表紙シートのいずれか長い方を実際の断裁量に設定する。なお、このような断裁量の算出はシステムの構成に応じて異なる。例えば画像形成ユニットAで指定されたサイズのシートが準備されていないときに指定サイズより大きいシートに印刷して製本処理後に余剰空白部を断裁する場合には「仕上げサイズ」をオペレータが指定する必要がある。
[折位置演算手段の構成]
次に上記「折位置演算手段73」は、制御CPU75内に構成され、前述のシート折ユニットBで折り処理するシートの折目位置を算出する。図8に基づいてこれを説明すると、シートをZ折りする場合にこの折位置演算手段73は前述のしたように、内向折目位置N1と外向折目位置N2を算出する。図4(c)に示す背部端縁と内向折目位置との長さL1と、小口端縁と外向折目位置との長さL3を算出する。この算出は例えば折り仕様が1/3Z折りに設定された場合には、L1=L3=[[(シートサイズ)−(背綴じ代)]÷3]で算出する。また折り仕様が1/4Z折りに設定されている場合には、L1=[(シートサイズ)÷2]、L3=[(シートサイズ)÷4]で算出する。そこで本発明は、実際の折目位置を上記算出値L1,L3と断裁量(前述のLc又はLd)とから設定することを特徴としている。
つまりL1(背部端縁と内向折目位置との長さ)が製本仕上げサイズの長さより小さいときには算出した折り長さを内向折目位置N1に設定する。またこのL1がL1≧製本仕上げサイズのときにはL1=(製本仕上げサイズ−β)に設定する。尚このβは予め設定した任意の値で断裁位置のズレを考慮して設定する。このように設定することによって内折目位置N1(図4参照)は製本仕上げサイズより小さく設定され、後続する断裁処理の際に折目位置が切り落とされることがない。
[製本動作の説明]
次に図9のフローチャートに従って上述の制御CPU75による製本処理動作を説明する。前記画像形成ユニットAのコントロールパネル71で画像形成条件と後処理モードを設定する(St001)。この後処理モードは例えば「プリントアウトモード」「製本処理モード」「ステイプルモード」「スタンプモード」「パンチモード」「ジョグモード」などに設定する。これと同時にシートサイズに応じて折り処理するか否かと折り仕様が設定される。
プリントアウトモードは画像形成したシートを製本及び後処理することなく排紙トレイ37(図示のものは後処理ユニットDに備えられている)に搬出収納する。製本モードは画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴合わせて収納スタッカ67に収納する。また、ステイプルモードは画像形成されたシートを後処理ユニットDに備えられたステイプルユニットによってステイプル綴じし、スタンプモードは捺印処理し、同様にパンチモードはパンチ処理を、ジョグモードは仕分け処理をそれぞれ後処理ユニットDで実行し、その後排紙トレイ37に収納する。
そこで後処理モードとして「製本モード」が選択された場合、画像形成ユニットAは画像形成動作を実行し、画像形成したシートを排紙口14に搬出する(St002)。製本ユニットCではこのシートを搬入経路31に受入れる。このとき制御CPU75は経路切換フラッパ36を図3の状態に位置させてシートを中紙搬送経路32に案内する。このシートは搬送ローラ32aで排紙口32bに送られ、集積トレイ41上に順次積載収納する。
上記シートの画像形成動作と平行して制御CPU75は図8に基づいて説明した断裁量Lc、Ldと折目位置N1、N2を算出する(St003)。そして画像形成ユニットAからのシートに「折り処理モード」が設定されているときには、シートをシート折ユニットBに案内し、設定された折り仕様でシートを折り処理する(St004)。この折シートは集積トレイ41に移送され集積される(St005)。
そこで画像形成ユニットAからジョブ終了信号(St006)を受けると、制御CPU75は前記グリップ搬送手段47で集積トレイ41上のシート束を搬出し、その姿勢を90度偏向する。これによって集積トレイ41上に部揃えされたシート束は水平姿勢から鉛直姿勢に偏向され製本経路33を下流側の接着剤塗布位置Fに移送される(St007)。
このシート束の接着剤塗布位置Fへの給送セットと前後して制御CPU75は表紙シートを表紙搬送経路34から給送する。この表紙シートは画像形成ユニットAから画像形成されて供給される場合と前記インサータユニットEから供給される場合がある。
給紙経路P3に送られたシートは搬入経路31に搬送される。このとき制御CPU75は経路切換片36を図1の状態に位置させ、表紙搬送経路34に案内する。この表紙搬送経路34にはシートの姿勢を矯正するレジ機構(不図示)が備えられ、このレジ機構で整合されたシートはこの位置から所定量搬送されることによって表紙綴じ位置Gに到達し静止セットされる(St008)。この表紙シートの給送セットに次いで制御CPU75は接着剤塗布手段55を駆動して接着剤塗布位置Fにセットされているシート束に接着剤を塗布する(St009)。塗布ロール57を備えた糊容器56はシート束の下端縁に沿って移動し、ロール表面に含浸した接着剤をシート束に塗布する。
この接着剤塗布動作の終了後、制御CPU75はシート束を前記グリップ搬送手段47で下流側の表紙綴じ位置Gに移送する。するとこの位置には表紙シートがセットされているため表紙シートは背当プレート61にバックアップされこれとシート束が逆T字状に接合される。次いでシート束はこの状態で前記背折プレート62が表紙シートの背部をプレス成形して表装する(St010)。
以上の表装処理の後、制御CPU75は断裁モードが選択されているが否か判断する(St011)。断裁モードの場合にはグリップ搬送手段47をシート束から解除して初期位置に復帰させる。このとき断裁刃65xは断裁位置Hに位置付けられ、落下するシート束を受け止める(St012)。この状態で可動回転テーブル64bを待機位置からシート把持位置に移動して、そして回転テーブル64aとの間でシート束をニップ保持する(St013)。次いで制御CPU75は断裁刃65xを待機位置に移動した後、回転テーブル64a、64bを90度旋回してシート束の天部が下端となるように偏向する(St014)。そこで断裁縁プレス部材65bでシート束を押圧保持し、断裁刃65xで所定量断裁する(St016)。
次いで制御CPU75は断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、シート束を180度旋回し、地部が下端となるように姿勢偏向し、その下端部を断裁する。次いで制御CPU75は同様に断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、シート束を90度旋回して小口部が下端となるように姿勢偏向しその下端部を断裁する。このようにシート束の周縁を断裁揃えした後、制御CPU75はシート束の三方向の断裁を終了すると排紙動作に移行する(St017)。一方上記ステップSt011で断裁モードが選択されないとき制御手段75は排紙動作に移行する。
[画像形成システムの異なる実施形態]
更に本発明は以下のように構成することによって前述の課題を達成することが可能である。前述の装置における第1制御モードでは折目位置を「仮想断裁長さ」から設定する場合を示した。この第1制御モードにおける折目位置を以下のように構成することも可能である。
前述の表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁手段と、この断裁手段による小口端縁の断裁量を設定する断裁量設定手段を設ける。そして折位置演算手段を、第1制御モードのときには上記断裁量設定手段で設定された断裁長さから折目位置を設定し、第2動作モードのときには上記画像形成手段からのシートサイズ情報に基づいて折目位置を設定するように構成する。この場合第1制御モードにおける折目位置は、背部端縁と折目位置との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように設定する。
このように構成することによって第1制御モードに設定されたときに、折り処理されたシートの折目位置を断裁仕上げする際に切断することがなく、前述の形態と同様に課題を達成することが出来る。
本発明の製本ユニットを備えた画像形成システムの全体構成の説明図。 図1のシステムに於けるシート折ユニットの構成説明図。 図2の装置に於ける製本ユニットの構成を示す説明図。 図2の装置に於けるシート折形態の説明図であり、(a)は内三つ折り、(b)は1/3Z折り、(c)は1/4Z折りを示す。 図3の装置におけるシート束の断裁状態の説明図であり、(a)は中綴じシート束に比べて表紙シートが短い場合の断裁幅を示し、(b)は表紙シートに比べて中綴じシート束が短い場合の断裁幅を示し、(c)は全体斜視図。 図3の装置に於ける接着剤塗布手段の説明図であり、(a)は糊容器の構成図、(b)は塗布動作説明図。 図3の装置に於ける表紙綴じ手段及び束姿勢偏向手段、断裁手段の構成図。 図1の装置に於ける制御部の構成を示すブロック図。 図1の装置に於ける製本動作のフローチャート。 図1の装置に於ける製本動作のフローチャート。
符号の説明
A 画像形成ユニット
B シート折ユニット
C 製本ユニット
D 後処理ユニット
E インサータユニット(給紙装置)
N 折目位置
N1 内向折目位置
N2 外向折目位置
2 給紙手段(給紙部)
14 排紙口
15 排紙ローラ
20 画像形成手段
20a キャリッジ
20b 光学読取手段
21 シート折手段(折ロール機構)
21a 第1ロール
21b 第2ロール
21c 第3ロール
22 スイッチバックパス
22f スイッチバックローラ
23 折シートパス
23S 可動ストッパ
24 経路切換フラッパ
24a 搬入口
25 搬送ローラ
25S 後端規制ストッパ
27a 第1排紙口
27b 搬出ローラ
27c 搬送ローラ
28a 給紙トレイ
28b 分離手段
28c レジストローラ
29 折シート収納トレイ
29f 経路切換片
33 製本経路
34 表紙搬送経路
37 排紙トレイ
39 後処理手段
39a 後処理経路
41 集積手段(集積トレイ)
47 グリップ搬送手段
59 制御部(制御CPU)
60 表紙綴じ手段
65 断裁手段
70 制御CPU
71 コントロールパネル
72 モード設定手段
73 折位置演算手段
74 ROM
75 制御CPU
77 RAM
78 トリミングカット量演算手段

Claims (10)

  1. 所定の画像データに基づいてシート上に画像形成する画像形成手段と、
    上記画像形成手段からのシートを折合わせるシート折手段と、
    上記シート折手段若しくは上記画像形成手段からのシートを部揃え集積する集積手段と、
    上記集積手段からのシート束を表紙シートでくるみ綴じする表紙綴じ手段と、
    カット量演算手段に基づいて上記表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁手段と、
    上記シート折手段に連設され折り処理されたシートを上記集積手段以外に搬出するシート搬出経路と、
    上記シート折手段によるシートの折目位置を設定する折位置演算手段と、
    を備え、
    上記折位置演算手段は、折り処理されたシートを上記シート折手段から、上記集積手段に移送する第1制御モードと、上記集積手段以外に移送する第2制御モードと
    を有し、
    この折位置演算手段は、
    上記第1制御モードのときには上記断裁手段による仮想断裁長さから折目位置を設定し、
    上記第2制御モードのときには上記画像形成手段からのシートサイズ情報に基づいて折目位置を設定するように構成され、
    上記仮想断裁長さは、予め設定された許容最大製本厚さ、又は上記画像形成手段で画像形成するシート枚数からの束厚さ情報に基づいて算出されることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記折位置演算手段は、
    前記束厚さ情報と、前記画像形成手段からのシートサイズ情報と表紙シートサイズ情報とから仮想断裁長さを算出し、
    この仮想断裁長さに基づいて背部端縁と折目位置との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように折目位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記シート搬出経路は、折シートを収容するスタック手段、又は折シートにパンチ孔、ステイプル綴じなどの後処理を施す後処理手段に折シートを移送するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記カット量演算手段は、前記集積手段に集積されたシート束の厚さ検出手段からの束厚さと、前記画像形成手段で画像形成するシートの長さと、表紙シートの長さと、予め設定された最小断裁量とから断裁長さを設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  5. 前記画像形成手段には、シートを供給する給紙手段が備えられ、
    上記画像形成手段は上記給紙手段からのシートに画像形成するに際し、このシートの背部端縁に綴じ代余白を、小口部に断裁代余白をそれぞれ形成するように画像形成し、
    上記断裁代余白は前記仮想断裁長さより大きくなるように設定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の画像形成システム。
  6. 前記画像形成手段には、
    複数サイズのシートを収納する給紙手段と、
    この給紙手段から1つのシートを選択して供給する給紙制御手段が備えられ、
    上記給紙制御手段は、上記給紙手段に準備されたシートから画像データに適合するサイズ又はこれより大きい最小サイズのシートを選択するように構成され、
    前記折位置演算手段は、予め設定された許容最大製本厚さ、又は上記画像形成手段で画像形成するシート枚数からの束厚さ情報と、
    上記画像データに適合するシートサイズ情報と、
    に基づいて前記仮想断裁長さを算出することを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の画像形成システム。
  7. 画像形成装置からの中綴じシートを束状に部揃えして表紙シートでくるみ製本する製本装置であって、
    上記画像形成装置からのシートを折合わせるシート折手段と、
    上記シート折手段若しくは上記画像形成装置からの中綴じシートを部揃え集積する集積手段と、
    上記集積手段からの中綴じシート束を表紙シートでくるみ綴じする表紙綴じ手段と、
    上記表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁手段と、
    上記シート折手段によるシートの折目位置を設定する折位置演算手段と、
    を備え、
    上記折位置演算手段は、上記画像形成装置からの
    (1)中綴じシートのサイズ情報と、
    (2)表紙シートのサイズ情報と、
    (3)予め設定された許容最大製本厚さ情報又は、画像形成するシート枚数から演算した中綴じシート束の厚さ情報と、
    から上記断裁手段による仮想断裁長さを算出し、
    上記折位置演算手段は、この仮想断裁長さに基づいて背部端縁と折目位置との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように折目位置を設定することを特徴とする製本装置。
  8. 前記集積手段には前記シート折手段からの折シートと、前記シート搬入経路からの折り処理されないシートとが混載集積され、
    前記折位置演算手段は前記仮想断裁長さを算出するに際し、シート折りしない中綴じシートのサイズを基準に算出することを特徴とする請求項7に記載の製本装置。
  9. 前記表紙綴じ手段は、前記集積手段で部揃えされたシート束の背部端面を綴じ合わせるステイプル手段、接着剤塗布手段、接着テープ綴じ手段のいずれか1つの手段を備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載の製本装置。
  10. 前記集積手段と前記表紙綴じ手段との間には部揃いされたシート束の厚さを検出する束厚さ検出手段が設けられ、
    前記断裁手段は、前記表紙綴じ手段で表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えするカット量演算手段を備え、
    このカット量演算手段は中綴じシートのサイズ情報と、表紙シートのサイズ情報と、上記束厚さ検出手段で検出したシート束厚さとからトリミングカット量を算出するように構成されていることを特徴とする請求項7乃至9の何れかの項に記載の製本装置。
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