JP4970182B2 - 製本装置及びこれを備えた画像形成システム - Google Patents
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更に本発明は装置内に予め準備されている給紙部からシートを選択して画像形成し、このシートを折合わせて製本仕上げする際に折シートを切断することのない画像形成システムの提供をその課題としている。
図1に示す画像形成システムはシート上に画像を形成する画像形成ユニットAと、画像形成されたシートを所定の形状に折合わせるシート折ユニットBと、これらのユニットから送られたシートを製本処理する製本ユニットCとから構成され、この製本ユニットCには更にその下流側に後処理ユニットDが連設されている。そして画像形成ユニットAからシートがシート折ユニットB、次いで製本ユニットC、後処理ユニットDに順次下流側に搬送されるように配置されている。
このモードは画像形成ユニットAで画像形成されたシートを排紙トレイ上に集積する。このモードは通常の複写機、或いはプリンタ装置と同様に画像データda1で指定されたサイズ、或いは入力手段(後述のコントロールパネル71)から指定されたサイズのシートに画像形成し排紙トレイに積載収納する。図1のシステムは最下流側の後処理ユニットDに配置された排紙トレイ37に収納するようになっている。
このモードは上記画像形成ユニットAで画像形成されたシートを「製本仕上げ」又は「後処理仕上げ」のために折合わせる。このシート折り方法は製本折り仕様、ステイプル折り仕様、レター折り仕様など指定される。尚、図1のシステムは画像形成ユニットAからのシートを指定された折り仕様に従って折合わせ、この折シートを上記製本・後処理仕上げとは別に折シート収納トレイ29(図2参照)に収納する「シート折仕上げ」が出来るように構成されている。従って上述のシステムは画像形成したシートを「製本仕上げ」するか、「後処理仕上げ」するか、「シート折仕上げ」するか設定することが可能となっている。
このモードは、画像形成ユニットAからのシートを集積手段41に集積して部揃えし、このシート束に例えば接着剤(接着テープ)などを塗布する。そしてこのシート束を表紙シートでくるみ綴じし、背綴じ部を除く三方を断裁揃えする。この場合集積手段41に集積されるシートの一部はシート折手段21で折り処理される。このように断裁揃えされた製本シート束は収納スタッカ67に収納される。
このモードは、画像形成ユニットAからのシートを直接又は前記シート折ユニットBで折合わせた後、製本ユニットCを経由して処理経路(後述の後処理経路39a)に搬入する。この経路に準備されているステイプル手段、スタンプ手段、パンチ手段などの後処理手段39で後処理仕上げした後、排紙トレイ37に搬出する。
以下図1に示す画像形成ユニットAの構成について説明する。この画像形成ユニットAは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。この画像形成ユニットAはケーシング1内に給紙部(給紙手段)2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部(給紙手段)2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
次にシート折ユニットBの構成について説明する。このシート折ユニットBは折り処理部B1と、折シート集積部B2とから構成されている。このシート折ユニットBには前記画像形成ユニットAの排紙口14に連なる搬入口24aが備えられ、この搬入口24aから後述する製本ユニットCにシートを移送するシート搬入経路P1が装置を横断するように連接されている。このシート搬入経路P1に折り処理経路P2と後述するインサータユニットEからの給紙経路P3が分岐して連接されている。
上記折り処理部B1で施す折り仕様について説明する。前述の画像形成システムで良く使用される紙折りの形態(折り仕様)は二つ折り、Z折りであり、まずこの各シート折形態について説明する。
画像形成ユニットAから搬出されたシートを搬送方向長さの例えば略々1/2位置を折目に折合わせる。図示しないがシートの中央部を1/2位置或いは背部に綴じ代を残して1/2位置を折目に二つ折りし、この折シートの背部端縁をステイプル綴じ、或いは糊綴じする。これによって袋綴じ書類或いはこれに穴開け処理を施してファイリングする等、種々の書類整理に用いられる。このときの折目位置Nを設定する折位置演算手段73は「製本仕上げ」のときには前述の第1制御モードで、「後処理仕上げ」又は「シート折仕上げ」のときには前述の第2制御モードで折り位置が設定される。
シートを所望の長さ位置で三つに分割(例えば1/3分割)して両端縁を同一方向に折合わせる。これを図4(a)に示すが、シートの背部側1/3位置を折り畳み、この折合わせ片の上にシートの小口端側1/3位置を重ね合わせる。このように三つ折りされたシートはレター折りとして封筒に封入する場合に適している。従ってこの折り仕様のときには「シート折仕上げ」としてシート折ユニットBに備えられた折シート収納トレイ29に収納される。この場合の折位置演算手段73は前述の第2制御モードで折り位置を設定する。
シートを所望の長さ位置で三つに分割して先端側と後端側を反対方向に折り畳む。シートの先端側を内向きに、後端側を外向きにZ状に折合わせる。この場合、図4(b)に示すようにシートの1/3位置を折目にするとレター折りとして封筒に封入するのに適し、同図(c)に示すようにシートの1/2位置を内向きに折り、1/4位置を外向きに折るとファイルリングに適する。なおこのようなZ折りの際に内向折目位置(図示N1)、外向折目位置(図示N2)を適宜調整することによって種々の用途に適したシート折りが可能となる。例えば背部端縁に綴じ代を残して内向折目位置N1をシート長さLの1/3にすれば製本綴じが可能であり、小口側の折り返し位置(外向折目位置)N2を調整すれば折り返し片を折シートの外側に見出し部として突出させることが出来る。
次に上述の折り処理部B1の構造を図2に基づいて説明する。前述のシート搬入経路P1から経路切換フラッパ24を介して折り処理経路P2が連設され、この折り処理経路P2に折ロール機構(シート折手段;以下同様)21が配置されている。折り処理経路(以下「処理経路」という)P2には経路中央部にT字状に分岐した折シートパス23が設けられ、また処理経路P2の先端下流側にはスイッチバックパス22が設けられている。この経路分岐点に折ロール機構21が配置されている。図示の折ロール機構21は第1ロール21aと第2ロール21bと第3ロール21cで構成され、第1、第2ロール21a,21bが互いにシートをニップするように接し、第2、第3ロール21b,21cが同様に接している。従ってこの第1、第2ロール21a,21bのニップ点Np1(第1折部)で第1折り処理が、第2、第3ロール21b,21cのニップ点Np2(第2折部)で第2折り処理が施される。
一方上記折り処理部B1には前述のように画像形成ユニットAから印刷されたシートが搬入されるが、これと選択的にインサータユニットEからのシートを折り処理するようになっている。このインサータユニットEは図1に示すように表紙、中綴じ紙などのシートをセットする給紙トレイ28aと、このトレイ上のシートを1枚ずつ分離給送する分離手段28bと、このシートをシート搬入経路P1に案内する給紙経路P3とから構成されている。分離手段28bは通常の摩擦ローラ(給紙ローラ)と分離ローラとで構成され、その下流側にはレジストローラ28cが配置されている。従って画像形成ユニットAからシートを供給しないで別途印刷処理されたシート、或いは画像形成ユニットAからのシートの前後若しくは葉間に表紙(中表紙)を織り込む場合には給紙トレイ28a上にセットされたシートを適時シート搬入経路P1に導入することが出来ることとなる。
上述のように構成されたシート折ユニットBの作用について説明する。本発明は上述のシート折ユニットBでZ折りしたシートを後述する製本ユニットCで製本綴じする際に、この製本処理で綴じシートの周縁を断裁揃えする場合に上述のシートをZ折りしたとき折目位置Nを断裁して切り離す恐れがある。本発明はこの断裁量域に応じてシートの折目位置Nを設定することを特徴としている。そこでシート折ユニットBでシートをZ折りする場合の折り動作について説明する。
次に、画像形成ユニットAに付設された製本ユニットCについて説明する。この製本ユニットCはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。
各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成ユニットAの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙搬送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本経路33が連接され、表紙搬送経路34には後処理経路39aが連設されている。製本経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙搬送経路34は略々水平方向に装置を横断する方向に配置されている。
前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ41は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。図3に示すように集積トレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bで集積トレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートを集積トレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(図1右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。また集積トレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートは集積トレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
前記製本経路33には上記集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Fに移送するグリップ搬送手段47が配置されている。このグリップ搬送手段47は図3に示すように集積トレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Fに搬送セットする。このため、集積トレイ41は集積位置(図3実線)から引き渡し位置(図3破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。
前記製本経路33の接着剤塗布位置Fには接着剤塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は図6(a)に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。糊容器56は液状接着剤収容室に接着剤が収容され、この接着剤を塗布ロール57に含浸させてシート束の背部端縁に塗布するようになっている。図示56Sは温度センサであり、糊容器内の接着剤を所定の液化温度に保持している。このため糊容器56には電熱ヒータなどの加熱手段50が埋設してある。この糊容器56はシート束の下端縁に沿って移動するように装置フレームのガイドレール52に支持されている。そしてこの糊容器56は装置フレームに取り付けられた駆動モータMSが連結してある。従って糊容器56はホームポジションHPと、シート束に沿って復動作を開始するリターン位置RPとの間で駆動モータMSによって往復動することとなる。
上記製本経路33の表紙綴じ位置Gには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ手段60は図7に示すように背当プレート61と背折プレート62と折ロール63で構成される。この表紙綴じ位置Gには前述の表紙搬送経路34が配置され、画像形成ユニットA又はインサータユニットEから表紙シートを給送する。そこで背当プレート61は表紙シートをバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。この背当プレート61に支持された表紙シートに中紙シート束が逆T字状に接合される。そこで上記背折プレート62は左右一対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙シートの背部を背折り成型するため、図示しない駆動手段で互いに接近及び離反するように構成されている。また上記折ロール63は背折り成型されたシート束を挟圧して表装仕上げする一対のローラで構成されている。
上記折ロール63の下流側に位置する断裁位置Hにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段64と、シート束の周縁を断裁する断裁手段65が配置してある。上記束姿勢偏向手段64は表紙綴じ位置Fから表装されたシート束を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段65又は収納スタッカ67に給送する。また断裁手段65はシート束の周縁を切り揃える。このため束姿勢偏向手段64は前記折ロール63から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル64a、64bを備える。図7に示すようにこの回転テーブル64a、64bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム64xに設けられている。このユニットフレーム64xに製本経路33を挟んで一対の回転テーブル64a、64bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル64bはシート束厚さ方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。そして各回転テーブル64a、64bには製本経路33内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータMt1、Mt2が設けられている。また可動側の回転テーブル64bには図7左右方向に移動するグリップモータMgが装備されている。
上記束姿勢偏向手段64の下流側には断裁手段65が配置されている。この断裁手段65は図7に示すようにシート束の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレス部材65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。上記断裁縁プレスユニット65bは製本経路33に配置した刃受け部材65aと対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。上記断裁刃ユニット65cは平刃状の切断刃と、これを駆動するカッタモータMCとから構成されている。このような構成の断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束(以下「製本シート」という)の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。
上述の製本ユニットCには後処理ユニットDが配置され、この後処理装置Dは前記表紙搬送経路34に連なる後処理経路39aが設けられ、この後処理経路39aにステイプルユニット、パンチユニット、スタンプユニットなどの後処理機器が配置され、画像形成ユニットAからの印刷シートを、表紙搬送経路34を介して受け取り、この印刷シートにステイプル処理、パンチ処理、捺印処理を施し排紙トレイ37に搬出する。また、このような後処理を施すことのない画像形成ユニットAからのシートを排紙トレイ37に収納するようになっている。
次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図8に基づいて説明する。本発明は上述の構成において「画像形成ユニットからのシートを製本綴じするモードで、このシートをZ折りする際に、その折目位置を断裁量に応じて算出する」ように構成することを特徴としている。そこで制御手段の構成について説明すると、図8は制御ブロック図であり、図1に示すような画像形成ユニットAとシート折ユニットBと製本ユニットCとを連結したシステムでは、例えば画像形成ユニットAに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本ユニットCの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。
上記「トリミングカット量演算手段78」は、制御CPU75内に構成され、製本綴じ処理した後のシート束の周縁を断裁する断裁量を算出する。この為、トリミングカット量演算手段78は画像形成ユニットAでモード設定された折り仕様情報とシートサイズ情報を画像形成ユニットAの制御部70から受信する。
一方このトリミングカット量演算手段78には「製本仕上げサイズ」情報が画像形成ユニットAから転送され。この仕上げサイズは例えばJIS規格A5などオペレータが選定するサイズ情報であるか、或いは予め設定されたトリミングカット量「αmm(例えば5mmなどオペレータが指定する構成であっても良い)」であるか、いずれかの断裁条件から指定される。
次に上記「折位置演算手段73」は、制御CPU75内に構成され、前述のシート折ユニットBで折り処理するシートの折目位置を算出する。図8に基づいてこれを説明すると、シートをZ折りする場合にこの折位置演算手段73は前述のしたように、内向折目位置N1と外向折目位置N2を算出する。図4(c)に示す背部端縁と内向折目位置との長さL1と、小口端縁と外向折目位置との長さL3を算出する。この算出は例えば折り仕様が1/3Z折りに設定された場合には、L1=L3=[[(シートサイズ)−(背綴じ代)]÷3]で算出する。また折り仕様が1/4Z折りに設定されている場合には、L1=[(シートサイズ)÷2]、L3=[(シートサイズ)÷4]で算出する。そこで本発明は、実際の折目位置を上記算出値L1,L3と断裁量(前述のLc又はLd)とから設定することを特徴としている。
次に図9のフローチャートに従って上述の制御CPU75による製本処理動作を説明する。前記画像形成ユニットAのコントロールパネル71で画像形成条件と後処理モードを設定する(St001)。この後処理モードは例えば「プリントアウトモード」「製本処理モード」「ステイプルモード」「スタンプモード」「パンチモード」「ジョグモード」などに設定する。これと同時にシートサイズに応じて折り処理するか否かと折り仕様が設定される。
更に本発明は以下のように構成することによって前述の課題を達成することが可能である。前述の装置における第1制御モードでは折目位置を「仮想断裁長さ」から設定する場合を示した。この第1制御モードにおける折目位置を以下のように構成することも可能である。
B シート折ユニット
C 製本ユニット
D 後処理ユニット
E インサータユニット(給紙装置)
N 折目位置
N1 内向折目位置
N2 外向折目位置
2 給紙手段(給紙部)
14 排紙口
15 排紙ローラ
20 画像形成手段
20a キャリッジ
20b 光学読取手段
21 シート折手段(折ロール機構)
21a 第1ロール
21b 第2ロール
21c 第3ロール
22 スイッチバックパス
22f スイッチバックローラ
23 折シートパス
23S 可動ストッパ
24 経路切換フラッパ
24a 搬入口
25 搬送ローラ
25S 後端規制ストッパ
27a 第1排紙口
27b 搬出ローラ
27c 搬送ローラ
28a 給紙トレイ
28b 分離手段
28c レジストローラ
29 折シート収納トレイ
29f 経路切換片
33 製本経路
34 表紙搬送経路
37 排紙トレイ
39 後処理手段
39a 後処理経路
41 集積手段(集積トレイ)
47 グリップ搬送手段
59 制御部(制御CPU)
60 表紙綴じ手段
65 断裁手段
70 制御CPU
71 コントロールパネル
72 モード設定手段
73 折位置演算手段
74 ROM
75 制御CPU
77 RAM
78 トリミングカット量演算手段
Claims (10)
- 所定の画像データに基づいてシート上に画像形成する画像形成手段と、
上記画像形成手段からのシートを折り合わせるシート折手段と、
上記シート折手段若しくは上記画像形成手段からのシートを部揃え集積する集積手段と、
上記集積手段からのシート束を表紙シートでくるみ綴じする表紙綴じ手段と、
カット量演算手段に基づいて上記表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁手段と、
上記シート折手段に連設され折り処理されたシートを上記集積手段以外に搬出するシート搬出経路と、
上記シート折手段によるシートの折目位置を設定する折位置演算手段と、
を備え、
上記折位置演算手段は、折り処理されたシートを上記シート折手段から、上記集積手段に移送する第1制御モードと、上記集積手段以外に移送する第2制御モードと、
を有し、
この折位置演算手段は、
上記第1制御モードのときには上記断裁手段による仮想断裁長さから折目位置を設定し、
上記第2制御モードのときには上記画像形成手段からのシートサイズ情報に基づいて折目位置を設定するように構成され、
上記仮想断裁長さは、予め設定された許容最大製本厚さ、又は上記画像形成手段で画像形成するシート枚数からの束厚さ情報に基づいて算出されることを特徴とする画像形成システム。 - 前記折位置演算手段は、
前記束厚さ情報と、前記画像形成手段からのシートサイズ情報と表紙シートサイズ情報とから仮想断裁長さを算出し、
この仮想断裁長さに基づいて背部端縁と折目位置との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように折目位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記シート搬出経路は、折シートを収容するスタック手段、又は折シートにパンチ孔、ステイプル綴じなどの後処理を施す後処理手段に折シートを移送するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
- 前記カット量演算手段は、前記集積手段に集積されたシート束の厚さ検出手段からの束厚さと、前記画像形成手段で画像形成するシートの長さと、表紙シートの長さと、予め設定された最小断裁量とから断裁長さを設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
- 前記画像形成手段には、シートを供給する給紙手段が備えられ、
上記画像形成手段は上記給紙手段からのシートに画像形成するに際し、このシートの背部端縁に綴じ代余白を、小口部に断裁代余白をそれぞれ形成するように画像形成し、
上記断裁代余白は前記仮想断裁長さより大きくなるように設定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成手段には、
複数サイズのシートを収納する給紙手段と、
この給紙手段から1つのシートを選択して供給する給紙制御手段が備えられ、
上記給紙制御手段は、上記給紙手段に準備されたシートから画像データに適合するサイズ又はこれより大きい最小サイズのシートを選択するように構成され、
前記折位置演算手段は、予め設定された許容最大製本厚さ、又は上記画像形成手段で画像形成するシート枚数からの束厚さ情報と、
上記画像データに適合するシートサイズ情報と、
に基づいて前記仮想断裁長さを算出することを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の画像形成システム。 - 画像形成装置からの中綴じシートを束状に部揃えして表紙シートでくるみ製本する製本装置であって、
上記画像形成装置からのシートを折合わせるシート折手段と、
上記シート折手段若しくは上記画像形成装置からの中綴じシートを部揃え集積する集積手段と、
上記集積手段からの中綴じシート束を表紙シートでくるみ綴じする表紙綴じ手段と、
上記表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えする断裁手段と、
上記シート折手段によるシートの折目位置を設定する折位置演算手段と、
を備え、
上記折位置演算手段は、上記画像形成装置からの
(1)中綴じシートのサイズ情報と、
(2)表紙シートのサイズ情報と、
(3)予め設定された許容最大製本厚さ情報又は、画像形成するシート枚数から演算した中綴じシート束の厚さ情報と、
から上記断裁手段による仮想断裁長さを算出し、
上記折位置演算手段は、この仮想断裁長さに基づいて背部端縁と折目位置との長さ間隔が断裁仕上げ後の背部端縁と小口部端縁の長さ間隔より短くなるように折目位置を設定することを特徴とする製本装置。 - 前記集積手段には前記シート折手段からの折シートと、前記シート搬入経路からの折り処理されないシートとが混載集積され、
前記折位置演算手段は前記仮想断裁長さを算出するに際し、シート折りしない中綴じシートのサイズを基準に算出することを特徴とする請求項7に記載の製本装置。 - 前記表紙綴じ手段は、前記集積手段で部揃えされたシート束の背部端面を綴じ合わせるステイプル手段、接着剤塗布手段、接着テープ綴じ手段のいずれか1つの手段を備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載の製本装置。
- 前記集積手段と前記表紙綴じ手段との間には部揃いされたシート束の厚さを検出する束厚さ検出手段が設けられ、
前記断裁手段は、前記表紙綴じ手段で表紙綴じされたシート束の小口端縁を断裁揃えするカット量演算手段を備え、
このカット量演算手段は中綴じシートのサイズ情報と、表紙シートのサイズ情報と、上記束厚さ検出手段で検出したシート束厚さとからトリミングカット量を算出するように構成されていることを特徴とする請求項7乃至9の何れかの項に記載の製本装置。
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