JP5213093B2 - 製本装置及びこれを備えた画像形成システム - Google Patents

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本発明はプリンタ、印刷機、複写機などの画像形成装置からのシートを束状に部材揃えし、このシート束を表紙シートでくるみ製本する製本装置に関する。
一般に、この種の装置はプリンタ、印刷機などの画像形成装置の端末装置として、画像形成されたシートをページに積重ね、冊子状に整合した後、その端面を糊付けして表紙シートに綴じ合せる整本システムとして広く使用されている。特に最近電子出版などのオンデマンド印刷として、例えば特許文献1で示す様な、所定の情報の印刷と同時に、これを自動的に綴じ合わせて表装し、この表装シート束の周縁をトリミングカットして製本仕上げする製本システムが知られている。
このような製本装置は例えば特許文献1に開示されているように画像形成装置からのシート(中綴じシート)を束状に部材揃えし、その背部端面に接着剤を塗布する製本処理経路と、この製本経路と交差する方向に表紙給送経路を設け、この両経路の交差部で表紙シートと中綴じシート(束)を逆T字状に接合して表紙シートを背折り成型して綴じ合わせてくるみ製本する装置が提案されている。
このような装置では表紙シートは所定の綴じ位置に正確に給送セットされる必要がある。例えばこの表紙シートが左右方向にスキューしていると製本後の表表紙と裏表紙は中綴じシートに傾いた状態で綴じ合わされる。また表紙シートの中心が中綴じシートの基準と前後方向に位置ズレすると製本後の表表紙と裏表紙が不揃いとなることが知られている。
そこで特許文献2には表紙シートを給送セットする際に表紙シートの形態をCCDカメラで撮像し、表紙シートの端縁又はこれに形成した目印を認識して表紙シートを位置決めすることが提案されている。
特開2005−335262号公報 特開2001−96944号公報
上述のように表紙シートを綴じ位置に位置決めセットする際に、シート端縁(先端又は後端)を検出して搬送機構を制御する位置決め方法にあっては表紙シートを綴じ位置に正確にセットすることは困難である。特にこの表紙シートを中綴じシートの束厚さに応じて用紙センターを正確な位置にセットすることは搬送斑などの関係から不可能に近いとされている。
また、前掲特許文献2のように表紙シートをCCDカメラなどで撮像して位置制御する場合には、表紙にタイトルなどの画像が施される場合の位置検出は画像判別を必要とするため装置は大型で高価となる。これと同時にご認識の問題が多発する恐れがある。例えば特別なマーク(識別標識)を表紙シートに施す場合に表紙タイトルと同一個所にこれを付すると識別できなくなる。更に仕上がり後の例えば背表紙部にマークが残って美観を損なう問題もある。
そこで本発明者は表紙シートを位置決めセットするためのマークを背表紙内面若しくは断裁除去部など表紙タイトルを印刷しない部位に設けることによって誤認識の問題と表装後に美観を損ねる問題を解決し得るとの知見に至った。
本発明者は、シート束を表紙シートでくるみ綴じ製本する際に表紙シート又は表装後のシート束を処理位置に正確に搬送セットすることを可能とし、表損品位に富んだ製本装置の提供をその課題としている。
更に本発明は画像形成装置で画像形成する際にマークを施し、その後の製本措置で表紙シートを正確な位置に位置づけることによって表装品位に富んだ製本処理が可能な画像形成システムの提供をその課題としている。
本発明は上記課題を解決するために以下の構成を採用したものである。尚本発明にあって「表紙シートの背折り内面」とは表紙シートでくるみ綴じ製本した際に背表紙の裏面に位置する面を云う。
綴じシートを所定の表紙綴じ位置に移送する製本経路と、上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じシートを上記表紙シートにくるみ綴じ製本する表紙綴じ手段と、上記製本経路上記表紙給送経路それぞれに配置されたシート搬送手段を制御する搬送制御手段とを備える。
上記表紙給送経路には、上記表紙シートに施された位置判別可能なマークを検出する検出手段を設け、上記搬送制御手段は、上記検出手段からの検知信号に基づいて上記シート搬送手段を制御して上記表紙シートの停止位置を制御するように構成し、上記検出手段は、上記表紙シートの背折り部内面に施されたマークを検出可能な位置に配置する
前記製本経路には前記表紙綴じ位置の下流側にシート束を断裁する断裁手段が配置され、この製本経路には、前記表紙シートの断裁除去部に施された位置判別可能な第2のマークを検出する第2マーク検出手段を設け、前記搬送制御手段は、上記第2マーク検出手段からの検知信号に基づいて製本経路に配置されたシート搬送手段を制御してシート束を断裁位置に搬送セットするように構成する
束状に部揃えされた中綴じシートを所定の表紙綴じ位置に移送後、さらに前記表紙綴じ位置で表紙綴じされたシート束を下流側に移送する製本経路と、上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートを上記表紙シートにくるみ綴じ製本する表紙綴じ手段と、上記製本経路の前記表紙綴じ位置の下流側に設けられ、上記表紙綴じされたシート束を断裁する断裁手段と、上記製本経路及び上記表紙給送経路に配置されたシート搬送手段を制御する搬送制御手段とを備える。
上記表紙給送経路には、上記表紙シートの背折り部内面及び又は断裁除去部に標記されたマークを検出する第1検出手段を設け、上記製本経路の上記表紙綴じ位置の下流側には、上記表紙シートの断裁除去部に標記されたマークを検出する第2検出手段を設ける。
上記搬送制御手段は、上記第1検出手段からの検知信号に基づいて上記表紙シートを上記表紙綴じ位置に搬送セットし、上記第2検出手段からの検知信号に基づいて上記表紙綴じされたシート束を断裁位置に搬送セットするように上記シート搬送手段を制御する。
前記表紙給送経路には前記表紙綴じ位置の上流側に表紙シートにマークを施すマーク形成手段が設けられる。
本発明に係わる画像形成システムはシート上に順次画像形成する画像形成手段と、上記画像形成手段を制御する画像形成制御手段とを有する画像形成装置と、上記画像形成手段からのシートを束状に部揃えして表紙シートと綴じ合わせる製本装置とから構成される。
尚、上記製本装置は前記のいずれかの構成を備える。
前記画像形成システムに於ける前記画像形成制御手段は表紙シートにマークを背折り内面又は断裁除去部に形成して前記製本装置に給送する。
本発明は束状に部揃えした中綴じシートを表紙シートでくるみ製本する際に、表紙シートの背表紙の内面(綴じ代部)又は断裁除去部にマークを施し、このマークを検出して表紙シート又は表装後のシート束を処理位置に搬送セットするようにしたものであるから次の顕著な効果を奏する。
表紙シートを表紙綴じ位置に給送セットする際には表紙シートに施されたマークをこの綴じ位置又はその直前で検出して停止すれば良く、従来のシート端縁を検出してこれを基準に所定量搬送して位置決めする場合に比べ搬送ムラの影響を受けることなく正確な位置にセットすることが出来る。従って表装後に表表紙と裏表紙が不揃いとなることがなく品位に富んだ表装が可能となる。また、この為のマークは表紙シートの背表紙の内面又は断裁除去部に施されるため表紙タイトルなどの画像と混在することがなく、誤認識による装丁不良が発生することがない。
表装後のシート束を下流側の断裁位置に搬送セットする際には表紙シートにマークを断裁除去部に施すことによって搬送ムラの影響を受けることなく正確な断裁位置に搬送セットすることが出来る。この為例えば表装後のシート束の周縁を断裁揃えする場合にも所定寸法に正確に断裁仕上げすることが可能となる。またこの為のマークは断裁後には切断屑と共に除去されるため仕上げ後の表装品位は美観に富んだものとなる。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は、本発明に係わる製本装置と、これを用いた画像形成システムの全体構成の説明図であり、図2は製本装置の詳細説明図である。
図1に示す画像形成システムは、シートに順次印刷を施す画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの下流側に付設された製本装置B、この製本装置Bの下流に配置された後処理装置Cとから構成されている。そして画像形成装置Aで画像形成したシートを製本装置Bで製本処理する。また製本処理しないシートについてはこの製本装置Bを通過して後処理装置Cでシートに後処理を施すように構成されている。
[画像形成装置の構成]
まず画像形成装置Aは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、この静電ドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。
[製本装置の構成]
次に、画像形成装置Aに付設された製本装置Bについて説明する。この製本装置Bはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。
[搬送経路の構成]
各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成装置Aの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙給送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本経路33が連接され、表紙給送経路34には後処理経路38が連設されている。製本経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙給送経路34は略々水平方向に装置を横断する方向に配置されている。
上記製本経路33と表紙給送経路34とは互いに交差(直交)し、その交差部に後述する表紙綴じ手段60が配置されるようになっている。以上のように構成された搬入経路31は前記画像形成装置Aの排紙口14に連なり、画像形成装置Aから印刷シートを受入れる。この場合画像形成装置Aからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)と表紙カバーとして使用するタイトルなどを印刷された印刷シート(以下表紙シートと云う)とが搬出される。このように搬入経路31は中紙搬送経路32と表紙給送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの経路に振り分け搬送することとなる。
上記搬入経路31には搬送ローラ31bが上記表紙給送経路34には搬送ローラ34aが、上記製本経路33には後述するグリップ搬送手段47がそれぞれ配置され、各搬送経路には図2に示す位置にシートセンサSe1乃至Se6が配置しされている。そして上記各搬送ローラは制御CPU75(後述する)で構成する搬送制御手段に接続され、上記各シートセンサSe1乃至Se6はこの搬送制御手段に検知信号を転送するように接続されている。
[インサータ装置]
一方、上記搬入経路31にはインサータ装置26が連結してあり、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙シートを給紙トレイ26aから1枚ずつ分離して搬入経路31に供給するように構成してある。このインサータ装置26は1つ若しくは複数段の給紙トレイ26aを備え、このトレイ先端には積載されたシートを1枚ずつ分離して給送する給紙手段と、この給紙手段の下流側に給紙経路27が設けられ、前記搬入経路31に連結している。
また上記搬入経路31には搬送ローラ31bが、中紙搬送経路32には搬送ローラ32aが、製本経路33にはグリップ搬送手段(シート束搬送手段;以下同様)47と後述する束姿勢偏向手段64と排紙ローラ(排紙手段)66が配置されている。また表紙給送経路34には搬送ローラ34aが、後処理経路38には搬送ローラ38aがそれぞれ配置され、それぞれ駆動モータに連結されている。
[集積部の構成]
前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ41(以下「トレイ」という)は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。図2に示すようにトレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bでトレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートをトレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(図1右端)に配置された後端規制部材43にシート後端を突き当て規制する。またトレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートはトレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
[束厚さ検出手段]
また、上記トレイ41には集積されたシート束の厚さを検知する束厚さ検知手段thSが配置されている。この束厚さ検知手段thSは図示しないが例えばトレイ41に最上シートと当接するニップ片をトレイ上下方向に移動自在に配置し、このニップ片がトレイ上の最上シートと当接する位置をスライダックセンサなどで検出する。そしてこのニップ片の当接位置とホームポジションなどの基準位置との間の距離(間隔)を検出することによってトレイ上に集積されたシート束の束厚さを算出する。尚この束厚さの検出はトレイ41上に全てのシートが集積された段階で例えば画像形成装置Aからのジョブ終了信号で実行する。そしてこの束厚さ情報は後続する製本処理、例えば表紙シートの表紙綴じ位置Fへのセット位置の割り出しなどに用いる。
[シート束搬送手段の構成]
前記製本経路33には上記トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するシート束搬送手段47が配置されている。このシート束搬送手段47は図2に示すようにトレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。このため、トレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたシート束搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。
そこで、図2鎖線位置に移動したトレイ41からシート束搬送手段47でシート束を引き継ぎ搬送する。このシート束搬送手段47は、図4に示すようにシート束を把持する一対のグリップ部材47a,47bと、これらにグリップ動作を行わせるグリップモータMGとを搭載したグリッパユニットで構成されている。そしてこのグリッパユニット(シート束移送手段)47は装置フレームに回転軸47rで回動可能に支持され、装置フレーム側に配置したユニット回転モータMUで旋回動される。このグリッパユニット(シート束搬送手段)47に固定側のグリップ部材47aと可動側のグリップ部材47bが装備され、可動側のグリップ部材47bはグリップモータMGで固定側のグリップ部材47a側に接近及び離間するようになっている。
これと同時に上記可動側及び固定側のグリップ部材47a,47bはグリップモータMGと共にグリッパフレーム47fに支持され、このグリッパフレーム47fはユニットフレーム(不図示)にガイドレール47gで図4上下方向に移動自在に支持されている。そしてシフトモータMSでピニオン47pとラック47Lによって上下駆動される。このような構成でグリッパユニット47は、グリップモータMGでトレイ41上のシート束をグリップ部材47a,47bで把持し、ユニット回転モータMUでシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向する。そしてこの垂直姿勢のシート束をグリップ部材47a,47bで把持した状態でシフトモータMSによって製本経路33に沿って下流側に移送するように構成されている。
[接着剤塗布部の構成]
前記製本経路33の接着剤塗布位置Eには接着剤塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は図3(a)に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。糊容器56は液状接着剤収容室(以下液剤収容室という)56aと固形接着剤収容室(以下固形剤収容室という)56bに区割され、液剤収容室56aには塗布ロール57が回転自在に組み込まれている。また液剤収容室56aには接着剤の残量を検出する糊センサ56Sが配置されている。図示の糊センサ56Sは接着剤の温度センサを兼用し、液剤収容室56a内の液化した接着剤の温度を検出するのと同時に接着剤に浸された部位の温度差によって接着剤の残量を検出する。また、糊容器56には電熱ヒータなどの加熱素子(加熱手段)50が埋設してある。そしてこの糊センサ56Sと加熱手段50は後述する制御CPU75に結線され、液剤収容室56a内の接着剤を所定の溶融温度に温度調整する。また上記塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、糊を含侵してロール周囲に糊の層が盛り上がるように構成されている。
上述のように構成された糊容器56はシート束に沿って往復駆動する。図3(b)にその概念図を示すが、シート束の下端縁(製本時の背表紙部)S1に対し糊容器56は短い長さ(寸法)に形成してあり、これに内蔵した塗布ロール57と伴にシート束の下端縁S1に沿って移動するように装置フレームのガイドレール52に支持されている。そしてこの糊容器56は装置フレームに取り付けられたタイミングベルト53に連結され、このタイミングベルト53には駆動モータMTが連結してある。
そこで糊容器56はホームポジションHPと、シート束に沿って復動作を開始するリターン位置RPとの間で前記駆動モータMTによって往復動する。そして各位置は図3(b)に示す位置関係に設定され、リターン位置RPはシート幅のサイズ情報によって設定される。また、装置電源投入時(イニシャル時)にはホームポジションHPに設定され、先行する例えば前記グリップ搬送手段47に設けたグリップエンドセンサSgのシートグリップ信号から所定時間後(シート束が接着剤塗布位置Eに到達する見込み時間)にホームポジションHPからリターン位置RPに向けて移動する。この移動と同時に塗布ロール57はロール回転モータMRで回転を開始する。尚図示SPは上記糊容器56のホームポジションセンサである。
このように構成された接着剤塗布手段55は駆動モータMTの回転で、糊容器56はガイドレール52に沿って図3(b)左側から右側に移動を開始する。この往路では塗布ロール57はシート束に圧接してシート端部をバラけさせ、リターン位置RPからホームポジションHPに戻る復路ではシート端と所定のギャップを形成して接着剤を塗布するように、前述のグリップ搬送手段47の送り量を図示しない昇降モータで調整するようになっている。
[表紙給送経路の構成]
前記表紙給送経路34は経路切換フラッパ36から表紙シートを表紙綴じ位置Fに案内する。その詳細を図5に示すが表紙給送経路34には製本経路33との交差点に表紙綴じ位置Fが設定され、この表紙綴じ位置Fには後述する表紙綴じ手段60が配置されている。そこでこの表紙給送経路34には表紙綴じ位置Fに表紙シートを位置決めする表紙シート位置決め機構(アライニング機構;以下同様)44が配置されている。
上記アライニング機構44は給紙方向シフト手段45と幅方向シフト手段46で構成されている。給紙方向シフト手段45は、表紙シートに施された「マークM」を検出するマーク検出手段45Sと、表紙シートを給紙方向に位置決めする給紙方向移送手段45fで構成され、また幅方向シフト手段46は表紙シートの側端縁又は「マークN」を検出するサイド検知手段46Sと、表紙シートを給紙直交方向に位置決めする幅方向移送手段46fで構成される。そして表紙シートに施されたマークを検出して表紙シートを表紙綴じ位置F又は断裁位置Gに位置決めセットすることを特徴としている。以下「表紙シートを表紙綴じ位置Fに位置決めするための態様」及び「表装シート束を断裁位置Gに位置決めするための態様」について説明する。
「表紙シートを表紙綴じ位置Fに位置決めするための態様」
この実施態様は表紙給送経路34に給送された表紙シートを表紙綴じ位置Fに給送するため次の構成を備える。まず表紙シートにはマークMが施される。このマークMは図6(a)及び図6(b)に示すように表紙シートの(1)背折り内面(同図(a)斜線部)に施されるか、又は(2)断裁除去部(同図(b)斜線部)に施される。そして上記(1)の背表紙裏面に施す場合にはマークMはその位置が識別可能な線、記号(○△□など)その他の図形標識で構成する。また上記(2)の断裁面に施す場合にはマークMは図形標識、或いはパンチ穴などの穿孔標識で構成する。
上記マーク検出手段45Sは表紙給送経路34の表紙綴じ位置F又はその上流側に配置され、上記マークMを検出可能なセンサで構成する。図5にその構成を例示するが前記表紙給送経路34を構成する搬送ガイド34gにはホトセンサが配置してありこのセンサは表紙シートの予め定められたマークMを検出する位置に配置されている。一方表紙給送経路34には表紙シートを表紙綴じ位置Fに給送する搬送ローラ34aが配置され、この搬送ローラ34aが給紙方向移送手段45fを兼用している。そして後述する搬送制御手段は表紙給送経路34に給送された表紙シートのマークMを上記マーク検出手段45Sで検出し、このマークMを基準に表紙シートを綴じ位置Fに給送セットする。例えばマークMを表紙シートのセンターライン上に形成した場合にはこのマークMをセンサで検知して所定時間後に表紙シートを停止することによって位置決めセットする。この制御は搬送ローラ34aに連結された第1シフトモータMO1の移動量を制御することによって行う。
上記幅方向シフト手段46はサイド検知手段46Sと幅方向移送手段46fで構成されている。サイド検知手段46Sは図7(b)に示すように表紙給送経路34の搬送ガイド34gに配置された複数のホトセンサで構成されている。そしてこのホトセンサは表紙シートの側縁を検出するように予め設定されたシートサイズの側縁と一致する位置に配置されている。
一方、幅方向移送手段46fは図7(a)に示すようにシート側縁と係合する整合板46aとこの整合板46aを作動する第2シフトモータMO2で構成されている。そして上記整合板46aは搬送ガイド34gに表紙シートの給送方向と直交する方向(図7(a)左右方向)に移動自在に構成され、上記第2シフトモータMO2の正逆転で表紙給送経路34に給送された表紙シートをそのシートサイズに応じて適正な位置に幅寄せ整合する。この幅寄せはサイド検知手段46Sの検知信号を基準に第2シフトモータMO2の回転量を制御することによって行う。尚図示HPSはホームポジションセンサであり、このホーム位置を基準に表紙シートを幅寄せ移動する。また幅方向シフト手段46で表紙シートを幅寄せする際には先に説明した搬送ローラ(給紙方向移送手段)34aは表紙給送経路34から退避した位置(図7(a)の状態)に待機している。
「表装シート束を断裁位置Gに位置決めするための態様」
この実施態様は表紙給送経路34に給送された表紙シートを断裁位置Gに給送するため次の構成を備える。表紙綴じ位置Fの下流側には後述する断裁手段65が配置され、表紙綴じされたシート束(以下「表装シート束」という)の周縁(天部・地部・小口部)を所定量断裁してトリミング仕上げするように構成されている。そこで表紙シートにはマークNが施される。このマークNは図8に示すように表紙シートの断裁除去部(同図(b)斜線部)に施され、その位置が識別可能な線、記号(○△□など)その他の図形標識で構成するか或いはパンチ穴などの穿孔標識で構成する。
そこで上記マークNは表紙シートの断裁位置(切断ライン)を割り出すように施される。例えば表紙シート及び中綴じシートのシートサイズ情報と仕上げサイズ情報から表装シート束の天部・地部の断裁量Lxを算出し、この切断ラインにマークを施す。この断裁量Lxの算出はLx=[(シートサイズ)−(仕上げサイズ)]×1/2で算出する。そしてこの断裁ラインを割り出すための標記を表紙シートに施す。
そして前述の製本経路33には給紙方向シフト手段45がマーク検出手段45Sと給紙方向移送手段45fで次のように構成されている。マーク検出手段45Sは図8(b)に示すように断裁位置Gの直前に上記マークNを検出するセンサで構成されている。また給紙方向移送手段45fは後述する回転テーブル64の昇降モータMAで構成されている。その詳細は後述するが製本経路33を図2下方に搬送される表装シート束は、その表紙シートに施されたマークNをマーク検出手段45Sで検出し、このマークを基準に断裁位置Gに表装シート束を搬送セットするようになっている。
[表紙綴じ手段の構成]
上記製本経路33の表紙綴じ位置Fには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ手段60は図5に示すように背当プレート61と背折プレート62と折りロール63で構成される。この表紙綴じ位置Fには前述の表紙給送経路34が配置され、画像形成装置A又はインサータ装置26から表紙シートを給送する。そこで背当プレート61は表紙シートをバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。この背当プレート61に支持された表紙シートに(中紙)シート束が逆T字状に接合される。そこで上記背折プレート62は左右一対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙シートの背部を背折り成型するため、図示しない駆動手段で互いに接近及び離反するように構成されている。また上記折りロール63は背折り成型されたシート束を挟圧して表装仕上げする一対のローラで構成されている。
[束姿勢偏向手段と断裁手段の構成]
上記折りロール63の下流側に位置する断裁位置Gにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段64と、シート束の周縁を断裁する断裁手段65が配置してある。上記束姿勢偏向手段64は表紙綴じ位置Fから表装されたシート束を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段65又は収納スタッカ67に給送する。また断裁手段65はシート束の周縁を切り揃える。このため束姿勢偏向手段64は前記折りロール63から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル64a、64bを備える。図2に示すようにこの回転テーブル64a、64bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム(不図示)に設けられている。このユニットフレームに製本経路33を挟んで一対の回転テーブル64a、64bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル64bはシート束厚さ方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。そして各回転テーブル64a、64bには製本経路33内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータ(不図示)が設けられている。
従って製本経路33内に導かれたシート束は、左右一対の回転テーブル64a、64bでグリップ把持され旋回モータによってシート束の姿勢方向を偏向する。例えば背部を下側に搬入されたシート束を180度旋回して小口部を下側に下流側の排紙ローラ66に送る。またシート束を順次90度ずつ回転して下流側の断裁位置Gに天部・地部・小口部をそれぞれ下側に偏向させシート束の周縁3方向を断裁するトリミングカットが可能となる。なお、上記可動側の回転テーブル64bにはグリップセンサ(図示せず)が設けられ、左右の回転テーブル64a、64b間にシート束が確実にグリップされたのを検知し、この検知後回転テーブル64a、64bを旋回駆動するように構成されている。そして上記ユニットフレームは昇降モータMAによってシート束を製本経路33に沿って上下昇降させるように構成されている。
そして上記回転テーブル64a、64bは図8(b)に示すようにこれらを搭載したユニットフレーム64fが製本経路33に沿って上下動自在に構成され、このユニットフレーム64fは昇降モータMAに移送ベルト64Vで連結されている。そこでこの回転テーブル64a、64bで給紙方向移送手段45fが構成され、昇降モータMAはこの製本経路33に配置されたマーク検出手段45Sで表装シート束に施されたマークNを検知し、その検知信号に基づいてシート束を下流側の断裁位置Gに位置付ける。
[断裁手段の構成]
上記束姿勢偏向手段64の下流側には断裁手段65が配置されている。この断裁手段65は図2に示すようにシート束の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレス部材65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。上記断裁縁プレスユニット65bは製本経路33に配置した刃受け部材65aと対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。上記断裁刃ユニット65cは平刃状の断裁刃65xと、これを駆動するカッタモータMcとから構成されている。このような構成の断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。
上記断裁位置Gの下流側には排紙ローラ(排紙手段)66と収納スタッカ67が配置されている。この収納スタッカ67は図2に示すようにシート束を立位姿勢で収納するようになっている。そしてこの収納スタッカ67は図1に示すようにケーシング30に引出状に配置され、装置フロント側(図1紙面手前側)に引出可能に構成されている。装置フロント側に引き出した状態で使用者が視認できるようになっている。尚図示67Sfは満杯検出センサであり、収納スタッカ67に収納されるシート束の満杯状態を検出して、オペレータにその除去を警告する。
一方、前記製本経路33は表紙綴じ位置Fから上記収納スタッカ67にシート束を導く排紙経路33aを構成し、この排紙経路33aに上記排紙ローラ66が配置されている。この排紙ローラ66は一対のローラ対で構成されシート束をニップして収納スタッカ67に案内する排紙手段を構成している。本発明はこのような構成においてシート束を立位姿勢で収納スタッカ67に収納する際、その背部を使用者が視認できる状態で収納したことを特徴としている。その制御構成については後述する。
[屑収納ボックスの構成]
前記断裁位置Gの下方には収納スタッカ67と並列に屑収納ボックス68が設けられ、断裁刃65xで切断した紙片を収納する。このため、断裁位置Gの直下にはスイーパ手段69が設けられ、このスイーパ手段69は図示しない駆動モータによって図2左右方向に揺動し、シート束を断裁する際は断裁位置Gの直下に位置して切断片を屑収納ボックス68に案内し、断裁後は断裁位置Gから退避してシート束を収納スタッカ67に収容可能に退避するようになっている。また、上記屑収納ボックス68には内部に収納された切断紙片の収納量を検出するフル検出センサ(満杯検出センサ)68Sfとニアフル検出センサ68Snが配置してある。このニアフル検出センサ68Snはシート束の断裁中に満杯とならないように例えばシート束の周縁を断裁する1回分に相当する紙片を収容可能な状態でこれを検出するように配置されている。
[後処理装置の構成]
上述の製本装置Bには後処理装置Cが配置され、この後処理装置Cは前記表紙給送経路34に連なる後処理経路38が設けられ、この後処理経路38にステップルユニット、パンチユニット、スタンプユニットなどの後処理機器が配置され、画像形成装置Aからの印刷シートを、表紙給送経路34を介して受け取り、この印刷シートにステップル処理、パンチ処理、捺印処理を施し排紙トレイ37に搬出する。また、このような後処理を施すことのない画像形成装置Aからのシートを排紙トレイ37に収納するようになっている。
[制御手段の構成]
次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図9に基づいて説明する。制御手段の構成について説明すると、図1に示すような画像形成装置Aと製本装置Bとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本装置Bの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。
またこの制御CPU75には画像形成装置Aの制御CPU70から後処理モード指示信号、ジョブ終了信号、シートサイズ情報その他製本に要する情報及びコマンド信号を受信する。一方前記搬入経路31、製本経路33、表紙給送経路34には搬送するシート(シート束)を検出するシートセンサSe1乃至Se6が図2にそれぞれ図示する位置に配置されている。そこで制御CPU75には各シートセンサSe1乃至Se6の検出信号が伝達され、制御CPU75は「集積部制御部75a」「接着剤塗布手段制御部75b」「表紙綴じ手段制御部75c」「断裁手段制御部75d」「スタック制御部75e」と「表紙シート給送制御部80」をそれぞれ備えている。そして図10に示すフローチャートに従って製本処理を実行する。
[排紙動作の説明]
次に図10のフローチャートに従って上述の制御CPU75による製本処理動作を説明する。前記画像形成装置Aのコントロールパネル71で画像形成条件と後処理モードを設定する(St001)。この後処理モードは例えば「プリントアウトモード」「製本処理モード」「ステップルモード」「スタンプモード」「パンチモード」「ジョグモード」などに設定する。プリントアウトモードは画像形成したシートを製本及び後処理することなく排紙トレイ37(図示のものは後処理装置Cに備えられている)に搬出収納する。
製本モードは画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴合わせて収納スタッカ67に収納する。また、ステップルモードは画像形成されたシートを後処理装置Cに備えられたステップルユニットによってステップル綴じし、スタンプモードは捺印処理し、同様にパンチモードはパンチ処理を、ジョグモードは仕分け処理をそれぞれ後処理装置Cで実行し、その後排紙トレイ37に収納する。
そこで後処理モードとして「製本モード」が選択された場合、画像形成装置Aは画像形成動作を実行し、画像形成したシートを排紙口14に搬出する(St002)。製本装置Bではこのシートを搬入経路31に受入れる。このとき制御CPU75は経路切換フラッパ36を図2の状態に位置させてシートを中紙搬送経路32に案内する。このシートは搬送ローラ32aで排紙口32bに送られ、集積トレイ41上に順次積載収納する(St003)。
そこで画像形成装置Aからジョブ終了信号(St004)を受けると、制御CPU75は前記グリップ搬送手段47で集積トレイ41上のシート束を搬出し、その束姿勢を90度偏向する。これによって集積トレイ41上に部揃えされたシート束は水平姿勢から鉛直姿勢に偏向され製本経路33を下流側の接着剤塗布位置Eに移送される(St005)。
このシート束の接着剤塗布位置Eへの給送セットと前後して制御CPU75は表紙シートを表紙給送経路34から給送する。この表紙シートは画像形成装置Aから画像形成されて供給される場合と前記インサータ装置26から供給される場合がある。インサータ装置26から供給する場合には制御CPU75は給紙手段(図示せず)を作動して給紙トレイ26aからシートを1枚ずつ分離して給紙経路27に給送する。
給紙経路27に送られたシートは搬送ローラ27aで搬入経路31に搬送される。このとき制御CPU75は経路切換片28を図1の状態に位置させ、表紙給送経路34に案内する。この表紙給送経路34で表紙シートは前述のアライニング機構44で表紙綴じ位置Fに位置決めセットされる。この表紙シートのセットについては前述したように表紙給送経路34から搬送ローラ34aで送られる表紙シートのマークMをマーク検出手段45Sで位置検出する。このマーク検出手段45Sの検知信号に基づいて制御CPU75は予め設定された所定時間(表紙シートのセンターが表紙綴じ位置Fに到達する見込み時間)の経過後に給紙方向移送手段45f(搬送ローラ34a)を停止する。すると表紙シートはその搬送方向位置のマーカMが綴じ位置Fに一致した状態で停止セットされる。
次いで制御CPU75は幅方向移送手段46fを駆動する。このとき先の搬送ローラ34a(給紙方向移送手段45f)は表紙シートから離れた位置に退避している。そこで幅方向シフト手段46fの整合板46aは表紙シートを幅方向に幅寄せ移動し、サイド検出手段46Sの所定のセンサがシート側縁を検知した信号で幅方向シフト手段46fを停止する(St006)。
以上のように表紙シートが綴じ位置にセットされた後、制御CPU75は接着剤塗布手段55を駆動して接着剤塗布位置Eにセットされているシート束に接着剤を塗布する(St007)。塗布ロール57を備えた糊容器56は図3(b)右方向にシート束の下端縁S1に沿って移動し、ロール表面に含浸した接着剤をシート束に塗布する。
この接着剤塗布動作の終了後、制御CPU75はシート束を前記グリップ搬送手段47で下流側の表紙綴じ位置Fに移送する。するとこの位置には表紙シートがセットされているため表紙シートは背当プレート61にバックアップされ、表紙シートとシート束が逆T字状に接合される。次いでシート束はこの状態で前記背折プレート62が表紙シートの背部をプレス成形して表装する(St008)。
以上の表装処理の後、制御CPU75は断裁モードが選択されているが否か判断する(St009)。断裁モードの場合にはグリップ搬送手段47をシート束から解除して初期位置に復帰させる。このとき断裁刃65xは断裁位置Gに位置付けられ、落下するシート束を受け止める(St010)。この状態で可動回転テーブル64bを待機位置からシート把持位置に移動して、そして回転テーブル64aとの間でシート束をニップ保持する(St011)。次いで制御CPU75は断裁刃65xを待機位置に移動した後、回転テーブル64a、64bを90度旋回してシート束の天部が下端となるように偏向する(St012)。
以上のように表装シート束が所定姿勢に旋回された後、制御CPU75は束姿勢偏向手段64の昇降モータMAを駆動して表装シート束を断裁位置Gに給送セットする(St013)する。この給送セットは昇降モータMA(給紙方向移送手段45f;以下同様)を作動して回転テーブル64a、64bで把持した表装シート束を製本経路33の下流側に移送する。するとこの製本経路33に配置されたマーク検出手段45Sが表紙シートのマークNを検知する。このマークNの検知信号から所定時間後(マークNが断裁位置Gに到達する見込み時間)に昇降モータMAを停止する。すると表装シート束は断裁位置GにマークNが一致する状態で停止セットされる。
そこで断裁縁プレス部材65bでシート束を押圧保持し、断裁刃65xで所定量断裁する(St014)。次いで制御CPU75は断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、表装シート束を180度旋回し、地部が下端となるように姿勢偏向し、その下端部を断裁する。次いで制御CPU75は同様に断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、シート束を90度旋回して小口部が下端となるように姿勢偏向しその下端部を断裁する。このように表装シート束の周縁を断裁揃えした後、制御CPU75は表装シート束の3方向の断裁を終了すると排紙動作に移行する(St015)。
一方上記ステップSt009で断裁モードが選択されないとき制御CPU75は次の排紙動作に移行する。排紙動作では制御CPU75は排紙ローラ66を動作させシート束を収納スタッカ67に収納する(St016)。
尚、上述の実施形態でマークM及びマークNは表紙綴じ位置Fの上流側に配置された印字手段、スタンプ手段、パンチ手段などで形成する。例えば前述の画像形成装置Aの印字部3で表紙タイトルなどと同時に形成する。この他前述のインサータ装置26の給紙経路27にパンチ手段、スタンプ手段(不図示)を配置し、これらの手段でマークを付するように構成しても良い。
本発明の表紙シート位置決め機構を備えた製本装置及び画像形成システムの全体構成の説明図。 図1のシステムに於ける製本装置の要部説明図。 図2の装置に於ける接着剤塗布手段の構成を示す説明図であり、(a)はその構造説明図、(b)は動作状態の説明図。 図2の装置に於けるグリップ搬送手段の構成説明図。 図2の装置に於ける表紙シートの給紙方向シフト手段の構成説明図。 図2の装置に於ける表紙シートに施すマークの位置説明図であり、(a)は背表紙の内面に施す場合を、(b)はマークを断裁除去位置に施す場合を示す。 図(2)の装置に於ける表紙シートを綴じ位置に給送セットする搬送機構の説明図であり、(a)は表紙シートを幅方向に移送する幅方向シフト手段の構成を、(b)は表紙シートのサイド検出機構の説明図。 図2の装置に於ける表装シート束を断裁位置にセットする搬送機構の説明図。 図2の装置における制御手段の構成を示すブロック図。 図2の装置に於ける製本動作のフローチャート。
符号の説明
A 画像形成装置
B 製本装置
C 後処理装置
31 搬入経路
32 中紙搬送経路
33 製本経路
34 表紙給送経路
34a 搬送ローラ
37 排紙トレイ
41 集積トレイ
44 表紙シート位置決め機構(アライニング機構)
45 給紙方向シフト手段
45f 給紙方向移送手段
45S マーク検出手段
46 幅方向シフト手段
46a 整合板
46S サイド検知手段
46f 幅方向移送手段
47 グリップ搬送手段
55 接着剤塗布手段
60 表紙綴じ手段
61 背当プレート
62 背折プレート
63 折りロール
64 束姿勢偏向手段
64a、64b 回転テーブル
65 断裁手段
65x 裁断刃
66 排紙ローラ
67 収納スタッカ
75 制御CPU
MO1 第1シフトモータ
MO2 第2シフトモータ
M マーク(給紙方向指標)
N マーク(断裁領域指標)

Claims (6)

  1. 中綴じシートを所定の表紙綴じ位置に移送した後、この表紙綴じ位置で表紙綴じされたシート束を下流側に移送する製本経路と、
    上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、
    上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じシートを上記表紙シートにくるみ綴じ製本する表紙綴じ手段と、
    上記製本経路と上記表紙給送経路それぞれに配置されたシート搬送手段を制御する搬送制御手段と、
    を備え、
    上記表紙給送経路には、上記表紙シートの背折り部内面に施された位置判別可能なマークを検出する検出手段が設けられ、
    上記搬送制御手段は、上記検出手段からの検知信号に基づいて上記シート搬送手段を制御して上記表紙シートの上記表紙綴じ位置における停止位置を制御するように構成されていること特徴とする製本装置。
  2. 前記製本経路には前記表紙綴じ位置の下流側に、表紙綴じされたシート束を断裁する断裁手段が配置され、
    この製本経路の前記表紙綴じ位置の下流側には、前記表紙シートの断裁除去部に施された位置判別可能な第2のマークを検出する第2マーク検出手段が設けられ、
    前記搬送制御手段は、上記第2マーク検出手段からの検知信号に基づいて製本経路に配置されたシート搬送手段を制御して上記表紙綴じされたシート束を断裁位置に搬送セットすることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 中綴じシートを所定の表紙綴じ位置に移送した後、この表紙綴じ位置で表紙綴じされたシート束を下流側に移送する製本経路と、
    上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、
    上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じシートを上記表紙シートにくるみ綴じ製本する表紙綴じ手段と、
    上記製本経路の前記表紙綴じ位置の下流側に設けられ、上記表紙綴じされたシート束を断裁する断裁手段と、
    上記製本経路と上記表紙給送経路それぞれに配置されたシート搬送手段を制御する搬送制御手段と、
    を備え、
    上記表紙給送経路には、上記表紙シートの背折り部内面及び又は断裁除去部に施されたマークを検出する第1検出手段が設けられ、
    上記製本経路の上記表紙綴じ位置の下流側には、上記表紙シートの断裁除去部に施されたマークを検出する第2検出手段が設けられ、
    上記搬送制御手段は、上記第1検出手段からの検知信号に基づいて上記表紙シートを上記表紙綴じ位置に搬送セットし、上記第2検出手段からの検知信号に基づいて上記表紙綴じされたシート束を断裁位置に搬送セットするように上記シート搬送手段を制御することを特徴とする製本装置。
  4. 前記表紙給送経路には前記表紙綴じ位置の上流側に表紙シートに前記マークを施すマーク形成手段が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか項に記載の製本装置。
  5. 中綴じシート上に画像形成する画像形成手段有する画像形成装置と、
    上記画像形成装置から送られた上記中綴じシートを部揃えして表紙シートと綴じ合わせる請求項1から4のいずれか項に記載の製本装置と
    を備え画像形成システム。
  6. 中綴じシート上に画像形成する画像形成手段を有する画像形成装置と、
    上記画像形成装置から送られた上記中綴じシートを部揃えして表紙シートと綴じ合わせる請求項1から3のいずれか1項に記載の製本装置と、を備え、
    前記表紙シートは前記画像形成装置から前記製本装置に給送され、
    この表紙シートには前記画像形成手段でマークが施されていることを特徴とする画像形成システム。
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