JP2009018492A - 製本装置及び画像形成システム - Google Patents

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秀樹 折居
Hideki Mimura
秀樹 三村
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恵一 永沢
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誠 高橋
Naoki Ueda
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【課題】シートを部揃え集積して製本綴じ仕上げする際に、その処理時間が短く、同時に落丁などの恐れがなく、しかも仕上がり品位に富んだ製本装置を提供する。
【解決手段】本発明に係わる製本装置は、画像形成されたシートを折り合わせるシート折り手段と、上記シート折り手段からの折りシートを束状に部揃えする集積トレイ手段と、上記集積手段からのシート束に接着剤を塗布又は接着テープを付着する製本綴じ手段とを備え、上記製本綴じ手段は上記シート折り手段で折り合わされたシートの折目端縁を綴じ合わせて製本仕上げするように構成する。
【選択図】図6

Description

本発明は複写機、プリンタなどから搬出されるシートを束状に部揃えして製本綴じする製本装置及び画像形成システムに係わり、束状に部揃えしたシート束の綴じ機構の改良に関する。
一般にこの種の製本装置は、画像形成装置から搬出されたシートをトレイ手段に束状に集積して部揃えし、このシート束の背部を綴じ合わせて製本する装置として広く知られている。従来このような装置で製本綴じする製本方法としては、画像形成されたシートを所定数積み重ねて中央から折り合わせて中綴じ(例えばステップル綴じ)して小冊子(以下「折丁」という)を作成し、この折丁を複数合わせて表紙シートと綴じ合わせ(平綴じ製本)るか、或いは折り合わせない単シートを部揃え集積してその背部に接着剤を塗布し、このシート束を表紙シートでくるみ綴じする製本(無線綴じ製本)が知られている。
一方、画像形成装置に付設され、画像形成されたシートを折り合わせることなく集積して束状に部揃えし、このシート束の背部端面に接着剤を塗布して表紙シートでくるみ綴じ(上述の無線綴じ製本)する製本装置が特許文献1に開示されている。同文献には製本後のシート束の周縁3方向を断裁揃えする断裁手段(断裁刃など)が備えられている。
また、例えば特許文献2には画像形成装置からのシートを束状に集積し、このシート束の中央をステップル装置で綴じ、その後このシート束を中央で折り合わせて仕上げる後処理装置が開示されている。従って上述の複数の折丁を平綴じ製本する場合にはこの特許文献2に開示されているような後処理装置で折丁を作成し、その後これらの折丁を手作業で製本する方法が採られている。
特開2007−76118号公報(図1) 特開平11−348451号公報(図2、図4)
上述のように、画像形成装置などから搬出されるシートを製本仕上げする際に従来は、前掲特許文献1のように折り合わせない単シートを束状に部揃えして背部端面に接着剤を塗布(或いは接着テープを貼付)して表紙シートに綴じ合わせるか、或いは前掲特許文献2のような後処理装置で折丁を作成し、この折丁を重ね合わせて表紙シートに綴じ合わせることが広く採用されている。
しかし、前者の装置では製本処理後のシート端縁が不揃いとなる問題があり、特許文献1の装置は製本後にシート束の周縁を断裁揃え(トリミングカット)している。この場合画像形成から製本処理までの処理時間が問題となる。例えばJIS規格B5サイズに製本仕上げする場合に前掲特許文献2のようにB4サイズのシートに2画面同時印刷して中央で折り合わせる方法と比較すると印刷時間が単純に2倍必要となる。更に製本綴じ後の断裁揃え(トリミングカット)はシート束をグリップして回転しながら3方向を断裁するため、前掲特許文献2のように断裁揃えしない場合に比べ断裁処理に相当の時間を必要とする。このように前掲特許文献1の装置では製本仕上げまでに要する処理時間が長く、稼働効率に問題がある。これと同時に束状に製本綴じしたシートの一部が確実に接着されず落丁を引き起こす恐れもある。
一方、後者の製本方法では前掲特許文献2に図示(同文献図4参照)されているように数枚(6〜10枚程度)で折り合わされた折丁は小口端が不揃いとなる。この折丁を重ねて製本処理した状態を図11に示す。同図に示されるようにステープラで中綴じ処理された複数のシート束を接着剤で綴じる場合、中綴じされる各々の束を構成するシートの枚数が異なれば(中綴じ束を構成するシート枚数がシート束毎に異なれば)、シート束毎に小口の突出量も異なるため不揃いとなり、この端縁を断裁揃えする必要が生ずる。このため、最も突出量の多いシ−ト束にあわせて小口を断裁するように制御しなければならず、断裁処理が煩雑化してしまい製本処理に要する工数と時間は計り知れないものがある。
そこで本発明者は従来の前掲特許文献1のような装置構成で画像形成されたシートを1枚毎に折り合わせて部揃え集積し、その折り目端縁を綴じ合わせることによって上述の印刷製本処理時間の短縮が可能であり、同時に製本綴じした際に前掲特許文献2のように小口端に不揃いが生ずることがないとの着想に至った。
本発明は、画像形成装置などから搬出されるシートを部揃え集積して製本綴じ仕上げする際に、その処理時間が短く、同時に落丁などの恐れがなく、しかも仕上がり品位に富んだ製本装置の提供をその主な課題としている。
更に本発明はシート上への画像形成とこれを部揃え集積して製本綴じする製本処理を連続して短時間に処理することが可能な画像形成システムの提供をその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は以下の構成を採用する。本発明に係わる製本装置は、画像形成されたシートを折り合わせるシート折り手段と、上記シート折り手段からの折りシートを束状に部揃えする集積トレイ手段と、上記集積手段からのシート束に接着剤を塗布又は接着テープを付着する製本綴じ手段とを備え、上記製本綴じ手段は上記シート折り手段で折り合わされたシートの折目端縁を綴じ合わせて製本仕上げするように構成される。
前記表紙綴じ手段には表紙シートを給送する表紙給送経路を備え、前記集積トレイ手段からのシート束を表紙シートでくるみ綴じするように構成される。
前記シート折り手段は、折りシートを下流側の前記集積トレイ手段に搬出するに際し、シートの折り目が搬送方向先端側に位置する姿勢で搬出する。
前記シート折り手段は、搬入口に供給されるシートを前記集積トレイに向けて搬送するシート搬入経路に配置し、このシート折り手段は、互いに圧接した少なくとも一対の折りローラで構成される。
本発明に係わる製本装置は、製本綴じユニットと、インサータユニットと、シート折りユニットとを備え、上記製本綴じユニットは、シートの搬入口を有するシート搬入経路と、上記シート搬入経路からのシートを束状に部揃えする集積トレイ手段と、上記集積トレイ手段からのシート束に綴じ処理を施す製本綴じ手段とを備える。上記インサータユニットは、シートを積載収納する給紙トレイと、上記給紙トレイ上のシートを1枚ずつ分離して上記シート搬入経路に移送する給紙手段とを備える。上記シート折りユニットは、上記シート搬送経路からのシートを折り合わせる折りロール手段と、上記折りロール手段からのシートを上記シート搬送経路に移送する折りシート搬送手段とを有し、上記製本綴じユニットに設けたシート搬入経路の上方に上記インサータユニットを、下方に上記シート折りユニットをそれぞれ配置する。上記集積トレイ手段と上記製本綴じ手段とは、上記シート折りユニットで折り合わされたシートを部揃えして折目端縁を接着剤で綴じ合わせるように構成される。
本発明に係わる画像形成システムは、シート上に所定の画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置と、上記画像形成装置の排紙口に連接され、上記画像形成手段からのシートを束状に部揃えして製本綴じする製本装置とから構成し、上記製本装置は上述の構成を備える。
前記画像形成手段は、1つのシート上に異なる2つ以上の画像を並列に形成する並列印刷モードを備える。
本発明は、画像形成装置からのシートをシート折り手段で1枚ずつ折り合わせて集積トレイ手段で束状に部揃えし、このシート束の折り目端縁に接着剤を塗布又は接着テープで綴じ合わせるようにしたものであるから以下の効果を奏する。
印刷その他シート上に画像形成する際に中央で折り合わせる2画面(両面印刷の場合4画面)を同時印刷することができ、印刷時間を著しく短縮することが出来る。これと同時に各シートの中央折り目位置を接着剤或いは接着テープで綴じ合わせるため、接着剤の浸透不良による落丁を半減させることが可能となる。
更に、製本綴じ後のシート束の小口端縁は1枚ごとに折り合わされているため、不揃いとなることが少なく、この小口端縁の断裁揃えを省くことが可能となる。この場合には製本処理を更に短時間に行うことが出来、装置の稼働効率を著しく向上させることが可能である。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は、本発明に係わる製本装置と、これを用いた画像形成システムの全体構成の説明図である。図2はシート折りユニットの構成説明図、図3は製本ユニットの構成説明図である。図6乃至図8は本発明に係わるシート処理フローの説明図である。
本発明に係わる画像形成システムは図1に示すように、順次シート上に画像形成する画像形成装置Aと、画像形成装置Aの排紙口14に連接され画像形成されたシートを折り合わせる折り処理装置B1と、この折り処理装置B1の排紙口29に連接され画像形成されたシートを束状に部揃えして製本綴じする製本装置Cとから構成される。図1の装置は更に製本装置Cの下流側に後処理装置Dを備えている。各装置の詳細構成は後述する。
そこで本発明に係わる製本方法について説明すると、図6乃至図8は画像形成装置Aから搬出されたシートの処理フローを示す。本発明は画像形成装置Aで同一シート上に2つの画面を並列印刷することを特徴としている。画像形成装置Aでは連続する一連の画像データを例えば図6(a)に示すように画像形成する。このように印刷されたシートは中央から1枚ずつ折り合わせれば連続したページ順位となる。
次に本発明は画像形成装置Aからのシートを製本装置Cで部揃え集積する際に、その上流側に配置されている折り処理装置B1でシートを2つ折りに折り合わせて製本処理することを特徴としている。後述するように折り処理装置B1に設けられたシート搬入経路P1には経路切換フラッパ24が配置され、シートを折り処理経路P2に移送する。このシートは折ロール機構21で2つに折り合わされる(図6(a)の状態)。そしてこの折シートS1はシート搬送経路P1に返送される。
このとき本発明は折シートS1を、折り目端を先頭(搬送方向先端)に搬送することを特徴としている。このため折ロール機構21はシートを折り目から下流側に搬出するように互いに圧接した第1、第2の折ロール21a、21bで構成されている。
次に上述のように2つ折りされた折シートS1を製本装置Cで集積トレイ41に積載収納して束状に部揃えする。このとき本発明は折シートの折合わせ先端側(小口部側)を規制部材43で位置決め整合することを特徴としている。つまり図6(b)に示すように集積トレイ41が略々水平姿勢でシートを積載するように構成され、その搬送方向後端側には規制部材43が配置されている。そして図示しない整合ローラ(後述の正逆転ローラ42a)でシート後端を規制手段43に突き当て整合するようになっている。
次に製本装置Cでは集積トレイ41に部揃えされたシート束S2を姿勢偏向(後述のグリップ搬送手段47)して下流側の接着剤塗布位置Eに移送する。このとき本発明はシート束S2の折り目端側に接着剤を塗布するように位置付けることを特徴としている。このためシート束S2を保持するグリップ搬送手段47は集積トレイ上に載置された略々水平姿勢からのシート束S2を略々鉛直姿勢に偏向するように構成されている(図6(c)の状態)。
接着剤塗布位置Eには塗布ロール57が準備され、この塗布ロール57でシート束S2の下端縁(折り目端側)に接着剤を塗布する(図7(d)の状態)。次いでこの接着剤を塗布したシート束S2を表紙綴じ位置Fに準備(給送セット)されている表紙シートShと付き合わせる(図7(e)の状態)。そこで表紙綴じ位置Fに準備されている背当プレート61と背折プレート62でプレス成型する(図8(f)の状態)。するとシート束S2は表紙シートShにくるみ綴じされる。このような製本処理によって製本仕上げされたシート束S2は表紙シートShに覆われる。この製本後のシート束S3は、図8(g)に示すように、各シートの背部端縁は折り合わされた状態で接着剤によって固定される。このため接着剤量が少ない、或いは接着剤温度が低い場合であっても折り返し表裏面のいずれかに接着剤が流入すれば固定される。従って落丁の恐れが少なくなる。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置Aは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが図1には静電印刷機構を図示する。この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、この静電ドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスイッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示18はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン18aと、このプラテン18aに沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ18bと、このキャリッジ18bからの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)18cとから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置19がプラテン18a上に装備してある。
[折りユニットの構成]
折りユニットBは折り処理装置B1と、インサータ装置B2とから構成されている。この折りユニットBには前記画像形成ユニットAの排紙口14に連なる搬入口20が備えられ、この搬入口20から後述する製本装置Cにシートを移送するシート搬入経路P1が装置を横断するように連接されている。このシート搬入経路P1に折り処理経路P2とインサータ装置B2からの給紙経路P3が分岐して連接されている。
[シート折り仕様の説明]
上記折り処理装置B1で施す折仕様について説明する。前述の画像形成システムで良く使用される紙折りの形態(折り仕様)は二つ折り、Z折りであり、まずこの各シート折り形態について説明する。
(二つ折り)
画像形成装置Aから搬出されたシートを搬送方向長さの例えば略々1/2位置を折り目に折り合わせる。図示しないがシートの中央部を1/2位置或いは背部に綴じ代を残して1/2位置を折り目に2つ折りし、この折シートS1の背部端縁をステップル綴じ、或いは糊綴じする。これによって袋綴じ書類或いはこれに穴開け処理を施してファイリングする等、種々の書類整理に用いられる。
(内三つ折り)
シートを所望の長さ位置で3つに分割(例えば1/3分割)して両端縁を同一方向に折り合わせる。
(Z折り)
シートを所望の長さ位置で3つに分割して先端側と後端側を反対方向に折り畳む。シートの先端側を内向きに、後端側を外向きにZ状に折り合わせる。
[折り処理装置の構成]
次に上述の折り処理装置B1の構造を図2に基づいて説明する。前述のシート搬入経路P1から経路切換フラッパ24を介して折り処理経路P2が連設され、この折り処理経路P2に折りロール機構21が配置されている。折り処理経路(以下「処理経路」という)P2には経路中央部にT字状に分岐した折シートパス23が設けられ、また処理経路P2の先端下流側にはスイッチバックパス22が設けられている。この経路分岐点に折ロール機構21が配置されている。図示の折ロール機構21は第1の折ロール21aと第2の折ロール21bと第3の折ロール21cで構成され、第1、第2の折ロール21a,21bが互いにシートをニップするように接し、第2、第3の折ロール21b,21cが同様に接している。従ってこの第1、第2の折ロール21a,21bのニップ点(第1折部)Np1で第1折り処理が、第2、第3の折ロール21b,21cのニップ点(第2折部)Np2で第2折り処理が施される。
上記処理経路P2にはシートを搬送する搬送ローラ25が配置してあり、搬送ローラ25の下流側に上記折ロール機構21が位置している。そして処理経路P2の下流側のスイッチバックパス22には正逆転可能なスイッチバックローラ22fとシートセンサss1が配置されている。このスイッチバックローラ22fで図2下流側に繰り出したシートの先端をシートセンサss1が検出し、この先端検知からシートを所定量送った状態でスイッチバックローラ22fを停止する。すると後端側を搬送ローラ25で送られたシートは中央部が湾曲して折ロール機構21の第1折部Np1にニップされる。次いでスイッチバックローラ22fを逆転させてシート先端をバックさせ、搬送ローラ25で繰り出すシート後端と同期してシートをそれぞれ給送するとシートは第1、第2の折ロール21a、21b間にニップされ下流側の折シートパス23に進入する。
一方シート後端側を基準に折位置を割り出す為、前述の搬送ローラ25の下流側には後端規制ストッパ25Sが設けてあり、前記スイッチバックローラ22fでシート後端がこのストッパ部材25Sを通過した後、スイッチバックローラ22fを逆転するとシート後端はこのストッパ部材25Sに突き当たってこの位置を基準にシートが湾曲し第1、第2の折ロール21a、21bのニップ点(第1折部)Np1に進入する。これによってシート後端を基準に第1折り処理が施される。尚上記シートストッパ機構は処理経路P2中にシートが下流側に進入する際は経路から退避し、上流側に逆送するときには経路に進入してシート後端を係止するフラッパ状のストッパ部材25Sで構成してある。この他この後端規制ストッパ25Sは搬送ローラ25を正逆転可能なスイッチバックローラで構成し前記先端側のスイッチバックローラ22fによる位置規制と同様に構成しても良い。
上述のようにシート先端若しくはシート後端を基準に折位置を割り出して第1折部Np1に供給したシートは第1、第2の折ロール21a、21bで折り畳まれて折シートパス23に至ることとなる。そこで折シートパス23にはシート検知センサss2と可動ストッパ23Sが配置されている。可動ストッパ23Sはシートサイズと折り仕様に応じてシート先端を位置規制するように折シートパス23内を移動可能に構成されている。そこで上記第1、第2の折ロール21a、21bで送られた折シートはその先端を可動ストッパ23Sに突き当て規制され後端側が湾曲する。この湾曲でシートは第2の折ロール21bと第3の折ロール21cとの間に進入しシートの後端側が折り畳まれる。第2、第3の折ロール21b、21cのニップ点(第2折部)Np2の下流側には第1排紙経路P4が配置してあり上記第1折部Np1、第2折部Np2で折り処理されたシートはこの第1排紙経路P4に搬出される。尚、シートを2度折りする必要のない例えば1/2二つ折りの場合には上記可動ストッパ23Sを非作動位置に退避させ第2、第3の折ロール21b、21cのニップ点では折り処理することなく第1排紙経路P4に搬出する。
第1排紙経路P4には搬出ローラ27bが設けられ、このローラ対で折シートをニップして下流側に搬送する。この第1排紙経路P4の下流側には第2排紙経路P5が配置されている。この第2排紙経路P5は前記シート搬入経路P1に折シートを移送するように搬送ローラ27cが適宜間隔で配置されている。
[インサータ装置の構成]
一方上記折り処理装置B1には前述のように画像形成ユニットAから印刷されたシートが搬入されるが、これと選択的にインサータ装置B2からのシートを折り処理するようになっている。このインサータ装置B2は図1に示すように表紙、中綴じ紙などのシートをセットする給紙トレイ28aと、このトレイ上のシートを1枚ずつ分離給送する分離手段28bと、このシートをシート搬入経路P1に案内する給紙経路P3とから構成されている。分離手段28bは通常の摩擦ローラ(給紙ローラ)と分離ローラとで構成され、その下流側にはレジストローラ28cが配置されている。従って画像形成ユニットAからシートを供給しないで別途印刷処理されたシート、或いは画像形成ユニットAからのシートの前後若しくは葉間に表紙(中表紙)を織り込む場合には給紙トレイ28a上にセットされたシートを適時シート搬入経路P1に導入することが出来ることとなる。
[シート折り動作]
上述のように構成された折りユニットBの作用について説明する。本発明は上述の折りユニットBで2つ折りしたシートを後述する製本装置Cで製本綴じする製本方法に関する。そこで折りユニットBでシートを2折りする場合の折り動作について説明する。折りユニットBの制御は後述するシート折り処理制御部78で行われる。この制御部78は製本装置Cの制御CPU75で構成され、製本処理実行プログラム(ROM)76によって実行される。
そこでシート折り処理制御部78は2つ折りのときには画像形成装置Aの排紙口14から下向き姿勢(ダウンフェイス)でシートを排出し、処理経路P2に図2矢視aの姿勢でシートを受け入れ搬送する。次いでこのシートが折ロール機構21を通過して下流側のスイッチバックパス22に進入し、シート先端が所定量下流側に送られたとき搬送ローラ25を停止した状態で前記スイッチバックローラ22fを逆転させる。するとシート後端は搬送ローラ25に拘束されシート中央部は第1、第2の折ロール21a、21bのニップ点(第1折部)Np1に向かって湾曲し、この両ロール間にニップされ1/2折り処理がなされる。その後この折シートS1は上述の折シートパス23に送られることなく第2、第3の折ロール21b、21c間にニップされ第1排紙経路P4に搬出される。そしてこの折シートS1は第2排紙経路P5から後述する製本装置に送られ、製本処理が施される。
[製本装置の構成]
次に、製本装置Cについて説明する。この製本装置Cは図3に示すようにケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。
[搬送経路の構成]
各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成装置Aの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙搬送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本経路33が連接され、表紙搬送経路34には後処理経路38が連設されている。製本経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙搬送経路34は略々水平方向に装置を横断する方向に配置されている。
上記製本経路33と表紙搬送経路34とは互いに交差(直交)し、その交差部に後述する表紙綴じ手段60が配置されるようになっている。以上のように構成された搬入経路31は前記画像形成装置Aの排紙口14に連なり、画像形成装置Aから印刷シートを受入れる。この場合画像形成装置Aからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)と表紙カバーとして使用するタイトルなどを印刷された印刷シート(以下表紙シートと云う)とが搬出される。このように搬入経路31は中紙搬送経路32と表紙搬送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの経路に振り分け搬送することとなる。
[集積部の構成]
前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ41は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。図3に示すように集積トレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bで集積トレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートを集積トレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(図1右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。また集積トレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートは集積トレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
このとき前述の折り処理装置B1からの折シートS1は集積トレイ41上に集積される際に図6(a)に基づいて説明したように折り目端を図3左側に、折り合わせ先端を右側に向けて集積される。この集積トレイ41の右端には規制部材43が設けられ、この規制部材43に折り合わせ先端(小口端縁)を突き当て整合するようになっている。
[シート束搬送手段の構成]
前記製本経路33には上記集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するグリップ搬送手段47が配置されている。このグリップ搬送手段47は図3に示すように集積トレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束S2を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。このため、集積トレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束S2を引き渡すようになっている。
[グリップ搬送手段の構成]
前記製本経路33には上記集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するグリップ搬送手段47が配置されている。このグリップ搬送手段47は図3に示すように集積トレイ41に集積したシート束S2を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束S2を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。このため、集積トレイ41は集積位置(図3実線)から引き渡し位置(図3破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束S2を引き渡すようになっている。
そこで、図3鎖線位置に移動した集積トレイ41からグリップ搬送手段47でシート束S2を引き継ぎ搬送する。このグリップ搬送手段47は、図4に示すようにシート束S2を把持する一対のグリップ部材47a,47bと、これらにグリップ動作を行わせるグリップモータMGとを搭載したグリッパユニットで構成されている。そしてこのグリッパユニット(グリップ移送手段)47は装置フレームに回転軸47rで回動可能に支持され、装置フレーム側に配置したユニット回転モータMUで旋回動される。このグリッパユニット(グリップ搬送手段)47に固定側のグリップ部材47aと可動側のグリップ部材47bが装備され、可動側のグリップ部材47bはグリップモータMGで固定側のグリップ部材47a側に接近及び離間するようになっている。
これと同時に上記可動側及び固定側のグリップ部材47a,47bはグリップモータMGと共にグリッパフレーム47fに支持され、このグリッパフレーム47fはユニットフレーム(不図示)にガイドレール47gで図4上下方向に移動自在に支持されている。そしてシフトモータMSでピニオン47pとラック47Lによって上下駆動される。このような構成でグリッパユニット47は、グリップモータMGで集積トレイ41上のシート束S2をグリップ部材47a,47bで把持し、ユニット回転モータMUでシート束S2を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向する。そしてこの垂直姿勢のシート束S2をグリップ部材47a,47bで把持した状態でシフトモータMSによって製本経路33に沿って下流側に移送するように構成されている。
[接着剤塗布部の構成]
前記製本経路33の接着剤塗布位置Eには接着剤塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は図5(a)に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。糊容器56は液状接着剤収容室に接着剤が収容され、この接着剤を塗布ロール57に含浸させてシート束の背部端縁に塗布するようになっている。図示56S(図3参照)は温度センサであり、糊容器内の接着剤を所定の液化温度に保持している。このため糊容器56には電熱ヒータなどの加熱手段50が埋設してある。この糊容器56はシート束の下端縁Suに沿って移動するように装置フレームのガイドレール52に支持されている。そしてこの糊容器56は装置フレームに取り付けられた駆動モータMOが連結してある。従って糊容器56はホームポジションHPと、シート束S2に沿って復動作を開始するリターン位置RPとの間で駆動モータMOによって往復動することとなる。
[表紙綴じ手段の構成]
上記製本経路33の表紙綴じ位置Fには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ手段60は図3に示すように背当プレート61と背折プレート62と折ロール63で構成される。この表紙綴じ位置Fには前述の表紙搬送経路34が配置され、画像形成装置A又はインサータ装置B2から表紙シートShを給送する。そこで背当プレート61は表紙シートShをバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。この背当プレート61に支持された表紙シートShに(中紙)シート束S2が逆T字状に接合される。そこで上記背折プレート62は左右一対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙シートの背部を背折り成型するため、図示しない駆動手段で互いに接近及び離反するように構成されている。また上記折ロール63は背折り成型された製本シート束S3を挟圧して表装仕上げする一対のローラで構成されている。
[束姿勢偏向手段の構成]
上記折ロール63の下流側に位置する断裁位置Gにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段64と、シート束の周縁を断裁する断裁手段65が配置してある。上記束姿勢偏向手段64は表紙綴じ位置Eから表装された製本シート束S3を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段65又は収納スタッカ67に給送する。また断裁手段65はシート束の周縁を切り揃える。このため束姿勢偏向手段64は前記折ロール63から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル64a、64bを備える。図3に示すようにこの回転テーブル64a、64bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム64xに設けられている。このユニットフレーム64xに製本経路33を挟んで一対の回転テーブル64a、64bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル64bはシート束厚さ方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。そして各回転テーブル64a、64bには製本経路33内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータ(不図示)が設けられている。また可動側の回転テーブル64bには図3左右方向に移動する図示しないグリップモータが装備されている。
従って製本経路33内に導かれた製本シート束S3は、左右一対の回転テーブル64a、64bでグリップ把持され旋回モータによってシート束の姿勢方向を偏向する。例えば背部を下側に搬入されたシート束を180度旋回して小口部を下側に下流側の排紙ローラ66に送る。またシート束を順次90度ずつ回転して下流側の断裁位置Gに天部・地部・小口部をそれぞれ下側に偏向させシート束の周縁3方向を断裁するトリミングカットが可能となる。なお、上記可動側の回転テーブル64bにはグリップセンサ(図示せず)が設けられ、左右の回転テーブル64a、64b間にシート束が確実にグリップされたのを検知し、この検知後回転テーブル64a、64bを旋回駆動するように構成されている。そして上記ユニットフレーム64xは昇降モータMAによってシート束を製本経路33に沿って上下昇降させることが出来るようになっている。これは排紙ローラ66に移送するシート束を所定量オフセットするジョグ機構を構成し、同時にシート束周縁を断裁する際には、断裁位置Gにシート束を搬送セットし、その送り量で断裁位置Gにおける断裁幅を設定するためである。
[断裁手段の構成]
上記束姿勢偏向手段64の下流側には断裁手段65が配置されている。この断裁手段65は図3に示すようにシート束の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレス部材65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。上記断裁縁プレス部材65bは製本経路33に配置した刃受け部材65aと対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。上記断裁刃ユニット65cは平刃状の切断刃65xと、これを駆動するカッタモータMCとから構成されている。このような構成の断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。
[後処理装置の構成]
上述の製本装置Cには後処理装置Dが配置され、この後処理装置Dは前記表紙搬送経路34に連なる後処理経路38が設けられ、この後処理経路38にステップルユニット、パンチユニット、スタンプユニットなどの後処理機器が配置され、画像形成装置Aからの印刷シートを、表紙搬送経路34を介して受け取り、この印刷シートにステップル処理、パンチ処理、捺印処理を施し排紙トレイ37に搬出する。また、このような後処理を施すことのない画像形成装置Aからのシートを排紙トレイ37に収納するようになっている。
[制御手段の構成]
次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図9に基づいて説明する。図1に示すような画像形成装置Aと折りユニットBと製本装置Cとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本装置Cの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。
またこの制御CPU75には画像形成装置Aの制御CPU70から後処理モード指示信号、ジョブ終了信号、シートサイズ情報その他製本に要する情報及びコマンド信号を受信する。一方前記搬入経路31、製本経路33、表紙搬送経路34には搬送するシート(シート束)を検出するシートセンサSe1乃至Se6が図3にそれぞれ図示する位置に配置されている。そこで制御CPU75には各シートセンサSe1乃至Se6の検出信号が伝達され、制御CPU75は「シート折り処理制御部78」「集積動作制御部79」「接着剤塗布動作制御部80」「表紙綴じ動作制御部81」「断裁動作制御部82」「スタック動作制御部83」と「接着剤温度制御部84」と「折位置演算手段73」と「断裁量演算手段77」をそれぞれ備えている。そして図10に示すフローチャートに従って製本処理を実行する。
[製本動作の説明]
次に図10のフローチャートに従って上述の制御CPU75による製本処理動作を説明する。前記画像形成装置Aのコントロールパネル71で画像形成条件と後処理モードを設定する(St001)。この後処理モードは例えば「プリントアウトモード」「製本処理モード」「ステップルモード」「スタンプモード」「パンチモード」「ジョグモード」などに設定する。これと同時にシートサイズに応じて折り処理するか否かと折仕様が設定される。
プリントアウトモードは画像形成したシートを製本及び後処理することなく排紙トレイ37(図示のものは後処理装置Dに備えられている)に搬出収納する。製本モードは画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴合わせて収納スタッカ67に収納する。また、ステップルモードは画像形成されたシートを後処理装置Dに備えられたステップルユニットによってステップル綴じし、スタンプモードは捺印処理し、同様にパンチモードはパンチ処理を、ジョグモードは仕分け処理をそれぞれ後処理装置Dで実行し、その後排紙トレイ37に収納する。
そこで後処理モードとして「製本モード」が選択された場合、画像形成装置Aは画像形成動作を実行し、画像形成したシートを排紙口14に搬出する(St002)。製本装置Cではこのシートを搬入経路31に受入れる。このとき制御CPU75は経路切換フラッパ36を図2の状態に位置させてシートを中紙搬送経路32に案内する。このシートは搬送ローラで排紙口32bに送られ、集積トレイ41上に順次積載収納する(St004)。
画像形成装置Aからのシートに折りモードが設定されているときには、シートを折りユニットBに案内し、設定された折仕様でシートを折り処理する(St003)。この折りシートは集積トレイ41に移送され集積される(St004)。
そこで画像形成装置Aからジョブ終了信号(St005)を受けると、制御CPU75は前記グリップ搬送手段47で集積トレイ41上のシート束を搬出し、その姿勢を90度偏向する。これによって集積トレイ41上に部揃えされたシート束は水平姿勢から鉛直姿勢に偏向され製本経路33を下流側の接着剤塗布位置Eに移送される(St006)。
このシート束の接着剤塗布位置Eへの給送セットと前後して制御CPU75は表紙シートを表紙搬送経路34から給送する。この表紙シートは画像形成装置Aから画像形成されて供給される場合と前記インサータ装置B2から供給される場合がある。
給紙経路P3に送られたシートは搬入経路31に搬送される。この表紙搬送経路34にはシートの姿勢を矯正するレジ機構(不図示)が備えられ、このレジ機構で整合された表紙シートはこの位置から所定量搬送されることによって表紙綴じ位置Fに到達し静止セットされる(St007)。この表紙シートの給送セットに次いで制御CPU75は接着剤塗布手段55を駆動して接着剤塗布位置Eにセットされているシート束に接着剤を塗布する(St008)。塗布ロール57を備えた糊容器56はシート束の下端縁に沿って移動し、ロール表面に含浸した接着剤をシート束に塗布する。
この接着剤塗布動作の終了後、制御CPU75はシート束を前記グリップ搬送手段47で下流側の表紙綴じ位置Fに移送する。するとこの位置には表紙シートがセットされているため表紙シートは背当プレート61にバックアップされこれとシート束が逆T字状に接合される。次いでシート束はこの状態で前記背折プレート62が表紙シートの背部をプレス成形して表装する(St009)。
以上の表装処理の後、制御CPU75は断裁モードが選択されているが否か判断する(St010)。断裁モードの場合にはグリップ搬送手段47をシート束から解除して初期位置に復帰させる。このとき切断刃65xは断裁位置Gに位置付けられ、落下するシート束を受け止める(St011)。この状態で可動回転テーブル64bを待機位置からシート把持位置に移動して、そして回転テーブル64aとの間でシート束をニップ保持する(St012)。次いで制御CPU75は切断刃65xを待機位置に移動した後、回転テーブル64a、64bを90度旋回してシート束の天部が下端となるように偏向する(St013)。そこで断裁縁プレス部材65bでシート束を押圧保持し、断裁刃65xで所定量断裁する(St014)。
次いで制御CPU75は断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、シート束を180度旋回し、地部が下端となるように姿勢偏向し、その下端部を断裁する。次いで制御CPU75は同様に断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、シート束を90度旋回して小口部が下端となるように姿勢偏向しその下端部を断裁する。このようにシート束の周縁を断裁揃えした後、制御CPU75はシート束の3方向の断裁を終了すると排紙動作に移行する。一方上記ステップSt011で断裁モードが選択されないとき制御手段75は排紙動作に移行する(St015)。
本発明の製本装置を備えた画像形成システムの全体構成の説明図。 図1のシステムに於けるシート折りユニットの構成説明図。 図1の装置に於ける製本処理ユニットの構成を示す説明図。 図3の装置に於けるグリップ搬送手段の構成を示す斜視図。 図3の装置に於ける接着剤塗布手段の構成を示し、(a)は糊容器の構成図であり、(b)は接着剤塗布の態様を示す説明図。 図2の装置に於けるシート処理フローの説明図であり、(a)は印刷シートの折り手順を示し、(b)はシート束が集積トレイに位置決めされた状態図、(c)はグリップ搬送手段に保持された状態図。 図2の装置に於けるシート処理フローの説明図であり、(d)はシート束への接着剤塗布状態を示し、(e)はシート束と表紙シートとの接合状態図。 図2の装置に於けるシート処理フローの説明図であり、(f)は表紙綴じ手段によるプレス状態図、(g)は製本シート束の部分断面図。 図1の装置に於ける制御部の構成を示すブロック図。 図1の装置に於ける製本動作のフローチャート。 従来技術の説明図。
符号の説明
A 画像形成装置
B 折りユニット
B1 折り処理装置
B2 インサータ装置
C 製本装置
P1 シート搬入経路
P2 折り処理経路(処理経路)
20 搬入口
21 折ロール機構
21a 第1の折ロール
21b 第2の折ロール
21c 第3の折ロール
22 スイッチバックパス
22f スイッチバックローラ
23 折シートパス
24 経路切換フラッパ
25 搬送ローラ
27b 搬出ローラ
27c 搬送ローラ
28a 給紙トレイ
28b 分離手段
28c レジストローラ
29 排紙口
31a 搬入口
31 搬入経路
32 中紙搬送経路
32b 排紙口
33 製本経路
34 表紙搬送経路
36 経路切換フラッパ
37 排紙トレイ
38 後処理経路
41 集積トレイ
43 規制部材
47 グリップ搬送手段(グリッパユニット)
47a グリップ部材(固定側)
47b グリップ部材(可動側)
55 接着剤塗布手段
56 糊容器
57 塗布ロール
60 表紙綴じ手段
61 背当プレート
62 背折プレート
63 折ロール
64 束姿勢偏向手段
65 断裁手段
65x 切断刃
66 排紙ローラ
67 収納スタッカ
70 制御CPU(画像形成装置)
75 制御CPU(製本装置)

Claims (7)

  1. 画像形成されたシートを折り合わせるシート折り手段と、
    上記シート折り手段からの折りシートを束状に部揃えする集積トレイ手段と、
    上記集積手段からのシート束に接着剤を塗布又は接着テープを付着する製本綴じ手段と、
    を備え、
    上記製本綴じ手段は上記シート折り手段で折り合わされたシートの折目端縁を綴じ合わせて製本仕上げするように構成されていることを特徴とする製本装置。
  2. 前記表紙綴じ手段には表紙シートを給送する表紙給送経路が備えられ、
    前記集積トレイ手段からのシート束を表紙シートでくるみ綴じするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記シート折り手段は、折りシートを下流側の前記集積トレイ手段に搬出するに際し、
    シートの折り目が搬送方向先端側に位置する姿勢で搬出することを特徴とする請求項1又は2に記載の製本装置。
  4. 前記シート折り手段は、搬入口に供給されるシートを前記集積トレイに向けて搬送するシート搬入経路に配置され、
    このシート折り手段は、互いに圧接した少なくとも一対の折りローラで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかの項に記載の製本装置。
  5. 製本綴じユニットと、インサータユニットと、シート折りユニットとを備えた製本装置であって、
    上記製本綴じユニットは、
    シートの搬入口を有するシート搬入経路と、
    上記シート搬入経路からのシートを束状に部揃えする集積トレイ手段と、
    上記集積トレイ手段からのシート束に綴じ処理を施す製本綴じ手段と、
    を備え、
    上記インサータユニットは、
    シートを積載収納する給紙トレイと、
    上記給紙トレイ上のシートを1枚ずつ分離して上記シート搬入経路に移送する給紙手段と、
    を備え、
    上記シート折りユニットは、
    上記シート搬送経路からのシートを折り合わせる折りロール手段と、
    上記折りロール手段からのシートを上記シート搬送経路に移送する折りシート搬送手段と、
    を有し、
    上記製本綴じユニットに設けられたシート搬入経路の上方に上記インサータユニットが、
    下方に上記シート折りユニットがそれぞれ配置され、
    上記集積トレイ手段と上記製本綴じ手段とは、
    上記シート折りユニットで折り合わされたシートを部揃えして折目端縁を接着剤で綴じ合わせるように構成されていることを特徴とする製本装置。
  6. シート上に所定の画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置と、
    上記画像形成装置の排紙口に連接され、上記画像形成手段からのシートを束状に部揃えして製本綴じする製本装置と、
    から構成され、
    上記製本装置は請求項1乃至5の何れかの項に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  7. 前記画像形成手段は1つのシート上に異なる2つ以上の画像を並列に形成する並列印刷モードを備えていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
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