JPH06216721A - リングオシレータ及びパルス位相差符号化回路 - Google Patents

リングオシレータ及びパルス位相差符号化回路

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JPH06216721A
JPH06216721A JP5005209A JP520993A JPH06216721A JP H06216721 A JPH06216721 A JP H06216721A JP 5005209 A JP5005209 A JP 5005209A JP 520993 A JP520993 A JP 520993A JP H06216721 A JPH06216721 A JP H06216721A
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重徳 山内
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Yoshinori Otsuka
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    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
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    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/131Digitally controlled
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S331/00Oscillators
    • Y10S331/03Logic gate active element oscillator

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 偶数個の反転回路をリング状に連結し、安定
してパルスエッジを周回させ、このリングオシレータで
パルス位相差の検出分解能を低下させず、検出速度を向
上する。 【構成】 偶数段リングオシレータは、2つのナンドゲ
ートと30個のインバータとをリング状に連結して構成
されており、ナンドゲートNAND1の他方の入力端子
には外部からのスタートパルスPAが入力され、ナンド
ゲートNAND32の他方の入力端子にはインバータI
NV18の出力信号が直接入力されている。そして、P
AをLow からHighに変化させると、奇数段目の反転回路
(ナンドゲート,インバータ)において立ち下がりエッ
ジとして現れるメインエッジと、このメインエッジがイ
ンバータINV18から直接ナンドゲートNAND32
に入力されて発生し奇数段目の反転回路における立ち上
がりエッジとして現れるリセットエッジとの2つパルス
エッジが同一周回上に周回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング状に連結した複
数個の反転回路上にパルスエッジを周回させるリングオ
シレータ、及び該リングオシレータを用いて2つのパル
ス信号の位相差を2進デジタル信号に符号化するパルス
位相差符号化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2つのパルス間の位相差を検
出し、その検出した位相差を2進デジタル信号に符号化
するパルス位相差符号化回路としては、例えば、特開平
3−220814号公報に開示されているように、入力
信号を反転して出力する反転回路を奇数個リング状に連
結し、そのリング上でパルスエッジを周回させる奇数段
リングオシレータを利用したものが知られている。
【0003】そして、このパルス位相差符号化回路は、
一方のパルス信号PAが入力されたときに上述のリング
オシレータ上にパルスエッジを周回させ、他方のパルス
信号PBが入力されたときに、パルス信号PAにより起
動されたパルスエッジがリングオシレータ上を何周周回
したか、及びリングオシレータ上の何れの反転回路にま
で到達したかを検出することにより、2つのパルス信号
PA,PB間の位相差を検出するようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
奇数段リングオシレータを利用するパルス位相差符号化
回路においては、リングオシレータに反転回路の数が奇
数個のものを使用していたため、パルス信号PAが入力
されてからパルス信号PBが入力されるまでの間の、リ
ングオシレータ上でのパルスエッジの周回回数と、パル
スエッジが到達した反転回路のリングオシレータ上での
位置とを単に2進符号化しただけでは、パルス信号P
A,PB間の位相差を2進デジタル信号に符号化すると
コード欠けが生じることから、正確な上位ビットを得る
ためには、検出したパルスエッジの周回回数を減算器等
を用いて演算しなければならなかった。これは、2n
個、即ち偶数個の反転回路でリングオシレータを構成す
ると、各反転回路の入・出力信号が互いに異なるレベル
となって回路全体が安定してしまい、パルスエッジを周
回させることができず、結局、奇数個の反転回路でリン
グオシレータを構成するしかなかったためである。
【0005】従って、上記従来のパルス位相差符号化回
路においては、上述のような減算器等の追加により回路
規模が大きくなってしまったり、また、検出したパルス
位相差を出力するまでに時間がかかることから連続して
パルス位相差を検出して符号化する場合には、符号化す
る処理速度に限界が生ずるという問題があった。
【0006】また、上記従来のパルス位相差符号化回路
において、上述のように減算器等を使用するのではな
く、リングオシレータを構成する反転回路中の1個の反
転回路の出力を用いず、その他の偶数個の反転回路の出
力からパルス位相差を検出することにより、パルスエッ
ジのリングオシレータ上での周回回数とパルスエッジが
到達した反転回路の位置とを、夫々上位ビットと下位ビ
ットとに直接対応させてパルス位相差を符号化するとい
う構成も提案されているが、この場合では、リングオシ
レータ上の何れか1箇所だけに反転回路2個分のパルス
エッジの遅延時間が生じることからパルス位相差の検出
精度が低下してしまい、結局、他の反転回路の遅延時間
を故意に2倍に設定する等してリングオシレータ全体の
バランスをとらなければならず、パルス位相差検出の分
解能を低下させてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、偶数個の反転回路をリング状に連結した構成にも
関わらず、安定してパルスエッジを周回させることがで
きるリングオシレータを提供すると共に、この偶数段オ
シレータを用いることにより、回路構成を簡素化し、か
つ、パルス位相差の検出分解能を低下させることなく、
その検出速度を向上させることができるパルス位相差符
号化回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる問題を解決するた
めになされた請求項1に記載の本発明は、入力信号を反
転して出力する反転回路を偶数個リング状に連結してな
り、同一周回上に二種類のパルスエッジを周回させるリ
ングオシレータであって、前記反転回路の一つを、外部
からの第1の制御信号により入力信号の反転動作を開始
する第1の起動用反転回路として構成し、更に、該第1
の起動用反転回路及び該第1の起動用反転回路の次段に
接続される反転回路以外の前記反転回路の一つを、第2
の制御信号により入力信号の反転動作を開始する第2の
起動用反転回路として構成すると共に、外部から前記第
1の起動用反転回路に前記第1の制御信号が入力され、
該第1の起動用反転回路が反転動作を開始してから、該
第1の起動用反転回路の反転動作開始により最初に発生
し前記反転回路により順次反転されて伝達するパルスの
エッジが前記第2の起動用反転回路に入力されるまでの
間に、前記第2の起動用反転回路に前記第2の制御信号
を入力する制御信号入力手段を設けたこと、を特徴とす
るリングオシレータを要旨としている。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のリングオシレータにおいて、前記制御信号入力
手段が、前記第2の起動用反転回路の前記第1の起動用
反転回路側からみて全反転回路数の半分以下の偶数個だ
け前に接続された所定の反転回路の出力信号を前記第2
の制御信号として前記第2の起動用反転回路に入力し、
前記第2の起動用反転回路が、前記第2の制御信号と当
該第2の起動用反転回路の前段に接続された反転回路か
らの入力信号との2つの信号レベルが同じときには、当
該信号レベルを反転して出力し、かつ前記2つの信号レ
ベルが異なるときには、前記第1の起動用反転回路が反
転動作を開始していないときに前記所定の反転回路から
入力される前記第2の制御信号の信号レベルと同じ信号
レベルの方を優先的に反転して出力するように構成した
こと、を特徴とするリングオシレータを要旨としてい
る。
【0010】また更に、請求項3に記載の発明は、請求
項2に記載のリングオシレータにおいて、前記反転回路
の入力信号が反転してから出力が反転するまでの応答時
間を、前記第1の起動用反転回路の反転動作開始により
最初に発生し当該リングオシレータ上を順次反転して周
回するパルスのエッジに対する応答時間よりも、該エッ
ジと反対レベルに反転するパルスのエッジに対する応答
時間の方が、小さくなるように設定してなること、を特
徴とするリングオシレータを要旨としている。
【0011】そして、請求項4に記載の発明は、2n
の反転回路からなる請求項1ないし請求項3に記載のリ
ングオシレータにおける前記第1の起動用反転回路に、
外部からの第1の入力信号を前記第1の制御信号として
入力することにより該第1の起動用反転回路の反転動作
を開始させ、当該第1の入力信号と該第1の入力信号に
対して任意のタイミングで入力される外部からの第2の
入力信号との位相差を2進符号化するパルス位相差符号
化回路であって、前記リングオシレータ内の各反転回路
の出力信号を外部に取り出すための出力端子と、該出力
端子のうち所定の出力端子からの出力信号を取り込み、
前記第1の入力信号により前記リングオシレータの第1
の起動用反転回路が反転動作を開始してから前記第2の
入力信号が入力されるまでの間に、前記第1の起動用反
転回路の反転動作開始により最初に発生したパルスのエ
ッジが前記リングオシレータ内を周回した回数をカウン
トすると共に、該カウント数を表わす2進デジタル信号
を出力するカウント手段と、前記各出力端子からの出力
信号を取り込み、前記第2の入力信号が入力されたとき
に、前記第1の起動用反転回路の反転動作開始により最
初に発生したパルスのエッジが前記リングオシレータ内
の何れの反転回路に到達しているかを検出するパルスエ
ッジ検出手段と、前記第1の起動用反転回路から前記パ
ルスエッジ検出手段により前記パルスのエッジが到達し
ていると検出された反転回路までの反転回路の数を2進
デジタル信号として出力するエンコーダと、を備え、前
記カウント手段からの2進デジタル信号を上位ビットと
し、かつ前記エンコーダからの2進デジタル信号を下位
ビットとして、前記第1の入力信号と前記第2の入力信
号との位相差を表わす2進デジタル信号を出力するよう
に構成してなること、を特徴とするパルス位相差符号化
回路を要旨としている。
【0012】
【作用及び発明の効果】以上のように構成された請求項
1に記載のリングオシレータにおいては、まず、第1及
び第2の制御信号によって、夫々第1及び第2の起動用
反転回路の反転動作が強制的に停止させられているとき
には、第1及び第2の起動用反転回路が前段の反転回路
出力と同じレベルの信号を出力する。従って、この初期
状態においては、第1及び第2の起動用反転回路以外の
反転回路は偶数個であるために、各反転回路の入・出力
が互いに異なるレベルとなって、当該リングオシレータ
全体が安定状態となる。
【0013】次に、外部から第1の起動用反転回路に第
1の制御信号が入力され、第1の起動用反転回路が入力
信号の反転動作を開始すると、例えば、その時の入力信
号がHighレベルであれば出力がLow レベルに変化して、
次段の反転回路の出力がLowレベルからHighレベルとな
り、更にその次の反転回路出力がHighレベルからLowレ
ベルとなるというように、反転回路出力が順次反転して
いくため、当該リングオシレータ上をこのようなパルス
のエッジが順次伝達していくこととなる。
【0014】そして、このように第1の制御信号が入力
されて第1の起動用反転回路が反転動作を開始してか
ら、この第1の起動用反転回路の反転動作開始により最
初に発生し各反転回路により順次反転されて伝達するパ
ルスのエッジ(以下、このパルスのエッジをメインエッ
ジという)が第2の起動用反転回路に入力されるまでの
間に、制御信号入力手段が、第2の起動用反転回路に第
2の制御信号を入力してこの第2の起動用反転回路の反
転動作を開始させる。
【0015】ここで、第2の起動用反転回路が反転動作
を開始したときには、未だ前述のメインエッジがこの第
2の起動用反転回路に到達していないため、第2の起動
用反転回路の入力レベルは未だ反転しておらず初期状態
のままであり、第2の起動用反転回路はこの初期状態の
入力信号のレベルを反転した出力を行う。
【0016】そして、このように第2の起動用反転回路
が反転動作を開始すると、当該リングオシレータ上を、
上述のメインエッジと、この第2の起動用反転回路の反
転動作開始により最初に発生したパルスのエッジ(以
下、このパルスのエッジをリセットエッジという)とが
同時に周回することとなる。
【0017】つまり、通常、偶数個の反転回路をリング
状に連結すると、各反転回路の入・出力が異なるレベル
となって回路全体が安定してしまうのであるが、本発明
のリングオシレータでは、同一周回上に発生タイミング
の異なる2つのパルスエッジを周回させるため、第1の
起動用反転回路は、自己が発生させたメインエッジが戻
ってくる前にリセットエッジによって出力が反転し、第
2の起動用反転回路は、自己が発生させたリセットエッ
ジが戻ってくる前にメインエッジによって出力が反転す
るというように、回路全体が安定状態になることなく、
永遠に2つのパルスエッジが周回することとなる。
【0018】従って、本発明のリングオシレータによれ
ば、偶数段の反転回路をリング状に連結することによっ
て構成されているにも関わらず、安定状態になることな
く、パルスのエッジを周回させることができるため、例
えば、特定の反転回路の出力信号を取り出せば、反転回
路の動作遅延時間の偶数倍の周期を持ったクロック信号
を得ることができるようになる。
【0019】次に、請求項2に記載のリングオシレータ
においては、 (1).まず、第1の制御信号によって第1の起動用反
転回路の反転動作が強制的に停止させられているときに
は、第1の起動用反転回路が前段の反転回路出力と同じ
レベルの信号を出力する。
【0020】またこの初期状態のとき、第2の起動用反
転回路については、その前段に接続された反転回路から
の入力信号と、所定の反転回路からの第2の制御信号と
しての入力信号とは互いに異なるレベルとなっている。
これは、この所定の反転回路が、第2の起動用反転回路
の第1の起動用反転回路側からみて全反転回路数の半分
以下の偶数個だけ前に接続されているため、この所定の
反転回路と第2の起動用反転回路との間には奇数個の反
転回路が接続されているからである。
【0021】そして、第2の起動用反転回路は、この初
期状態において上述の所定の反転回路側から入力される
第2の制御信号の信号レベル(以下、この信号レベル
を、優先レベルという)の方を優先的に反転して出力す
るように構成されているため、第2の起動用反転回路
は、この初期状態では、前段の反転回路からの入力信号
の信号レベル(以下、この信号レベルを、非優先レベル
という)と同じレベルの信号を出力することとなり、上
述の請求項1に記載のリングオシレータの場合と同様
に、当該リングオシレータ全体が安定状態となる。
【0022】(2).次に、外部からの第1の制御信号
により、第1の起動用反転回路が反転動作を開始する
と、上述の請求項1に記載のリングオシレータの場合と
同様に、メインエッジが当該リングオシレータ上を順次
伝達していく。 (3).そして、このメインエッジが上述の所定の反転
回路へ到達すると、第2の制御信号のレベルが反転し
て、第2の起動用反転回路の前段の反転回路出力と同一
の非優先レベルになるため、第2の起動用反転回路がそ
の信号レベルを反転して出力して反転動作を開始し、上
述の請求項1に記載のリングオシレータの場合と同様の
リセットエッジを発生させる。そして、このリセットエ
ッジが、第1の起動用反転回路により発生したメインエ
ッジと共に、当該リングオシレータ上を周回する。
【0023】(4).また、その後のメインエッジは、
所定の反転回路から第2の起動用反転回路までの奇数個
の反転回路により順次反転されて伝達する正規ルートを
経由して第2の起動用反転回路にまで到達するが、この
とき、第2の制御信号は非優先レベルとなっているた
め、メインエッジはそのまま第2及び第1の起動用反転
回路を含む各反転回路によって順次反転されて当該リン
グオシレータ上を伝達していく。
【0024】尚、このようにメインエッジが上述の正規
ルートで第2の起動用反転回路に到達したときに、第2
の制御信号が未だ非優先レベルであるのは、上述の所定
の反転回路から第2の起動用反転回路までの奇数個の反
転回路の数が、当該リングオシレータを構成する全反転
回路の数の半分以下であるためであり、これにより、第
2の起動用反転回路により発生したリセットエッジが、
この第2の起動用反転回路から所定の反転回路まで伝達
するよりも早く、メインエッジが所定の反転回路から上
述の正規のルートで第2の起動用反転回路に入力される
からである。
【0025】また、このとき、メインエッジによって、
第2の起動用反転回路の前段の反転回路からの入力信号
は、非優先レベルから優先レベルに反転する。 (5).一方、第2の起動用反転回路によって発生した
リセットエッジは、所定の反転回路から第2の起動用反
転回路までの奇数個の反転回路以外の、第1の起動用反
転回路を含む各反転回路を経由して、再び所定の反転回
路に到達し、第2の制御信号を非優先レベルから優先レ
ベルへ反転させるが、このときは、第2の起動用反転回
路の前段の反転回路からの入力信号が、既にメインエッ
ジによって優先レベルとなっているため、第2の起動用
反転回路の出力は変化せず、リセットエッジは、この所
定の反転回路から上述の正規ルートで順次第2起動用反
転回路へ伝達される。
【0026】(6).そして、リセットエッジが、正規
ルートで第2の起動用反転回路の前段の反転回路に到達
すると、第2の起動用反転回路の前段からの入力信号
が、優先レベルから非優先レベルへと反転するが、これ
と全く同時に、メインエッジが上述の所定の反転回路に
到達して、第2の制御信号も優先レベルから非優先レベ
ルに反転する。
【0027】これは、メインエッジが、第1の起動用反
転回路から始まり、当該リングオシレータを正規ルート
で一周してから、再び第1の起動用反転回路から所定の
反転回路へ到達するのに対し、リセットエッジは、メイ
ンエッジが第1の起動用反転回路から所定の反転回路へ
到達してから、第2の起動用反転回路により発生され、
その後、当該リングオシレータを正規ルートで一周する
というように、両エッジが第2の起動用反転回路へ到達
するまでに経由する反転回路の延べ総数が、全く同一で
あるからである。
【0028】そして、このように、第2の起動用反転回
路の前段からの入力信号及び第2の制御信号が共に非優
先レベルとなると、第2の起動用反転回路は出力を反転
するが、これは、第2の起動用反転回路が、メインエッ
ジによって反転された第2の制御信号により、その出力
を反転するという点で、上述の(3)と全く同じ動作と
なる。
【0029】即ち、リセットエッジは、メインエッジに
よって再発生されて、第2の起動用反転回路から第1の
起動用反転回路へ向けて伝達していき、メインエッジ
は、所定の反転回路から正規ルートで第2の起動用反転
回路へ向けて伝達していくというように、再び、メイン
エッジとリセットエッジとが当該リングオシレータ上を
周回する。
【0030】(7).そして以後は、(4)〜(6)の
動作が繰り返され、リセットエッジがメインエッジ一周
毎に再発生されることとなる。このように、請求項2に
記載のリングオシレータによれば、制御信号入力手段と
して、特別の回路を設けなくても、外部から第1の制御
信号を第1の起動用反転回路に入力するだけで、第1の
起動用反転回路が反転動作を開始してから、メインエッ
ジが第2の起動用反転回路に入力されるまでの間に、第
2の制御信号が第2の起動用反転回路に入力されて、当
該リングオシレータの発振動作を確実に開始させること
ができるようになる。
【0031】ここで、この請求項2に記載のリングオシ
レータにおいては、(6)で説明したように、メインエ
ッジが第2の制御信号として所定の反転回路から第2の
起動用反転回路に入力されるタイミングと、リセットエ
ッジが第2の起動用反転回路の前段の反転回路から第2
の起動用反転回路に入力されるタイミングとが同時とな
るが、これは、理想的な反転回路を使用した場合であっ
て、現実の反転回路の、入力信号が反転してから出力が
反転するまでの応答時間は、例えば、出力がHighレベル
からLow レベルへ反転するときよりも、出力がLow レベ
ルからHighレベルへ反転するときの方が速かったり、ま
た、その逆であったりする。
【0032】従って、請求項2に記載のリングオシレー
タにおいて、上述の(6)の場合で、リセットエッジよ
りもメインエッジの方が、若干速く第2の起動用反転回
路に到達すると、第2の起動用反転回路は、最後に非優
先レベルとなるリセットエッジの入力タイミングで、そ
の出力が反転することになるため、当該リングオシレー
タ上をメインエッジとリセットエッジとが何周か周回す
るうちに、メインエッジがリセットエッジに追いついて
しまい、最終的に回路全体が安定状態となって発振が停
止してしまう虞がある。
【0033】そこで次に、請求項3に記載のリングオシ
レータにおいては、当該リングオシレータを構成する一
つ又は複数の反転回路の、入力信号が反転してから出力
が反転するまでの応答時間を、メインエッジに対する応
答時間よりも、このメインエッジと反対レベルに反転す
るパルス、即ちリセットエッジに対する応答時間の方
が、小さくなるように故意に設定することによって、メ
インエッジが第2の制御信号として所定の反転回路から
第2の起動用反転回路に入力され、リセットエッジが第
2の起動用反転回路の前段の反転回路から第2の起動用
反転回路に入力される場合に、常に、メインエッジより
もリセットエッジの方が速く第2の起動用反転回路に入
力されるようにして、一旦完全にリセットエッジを消滅
させてから、メインエッジによってリセットエッジを再
発生させるようにしている。
【0034】従って、請求項3に記載のリングオシレー
タによれば、当該リングオシレータを構成する反転回路
の応答時間のばらつきの影響を受けることなく、常に安
定して、メインエッジをリセットエッジと共に周回させ
ることができるようになる。次に、請求項4に記載のパ
ルス位相差符号化回路では、2n 個の反転回路によって
構成された請求項1ないし請求項3に記載のリングオシ
レータを使用して、まず、このリングオシレータの第1
の起動用反転回路に、外部からの第1の入力信号を、上
述の第1の制御信号として入力することにより、この第
1の起動用反転回路の反転動作を開始させて、上述した
ように、メインエッジとリセットエッジとを、リングオ
シレータ内で周回させる。
【0035】そして、リングオシレータ内の各反転回路
の出力信号を外部に取り出すための出力端子のうち、所
定の出力端子からの出力信号を取り込んだカウント手段
が、上述の第1の入力信号によりリングオシレータの第
1の起動用反転回路が反転動作を開始してから、この第
1の入力信号に対して任意のタイミングで入力される外
部からの第2の入力信号が入力されるまでの間に、メイ
ンエッジが、リングオシレータ内を周回した回数をカウ
ントすると共に、そのカウント数を表わす2進デジタル
信号を出力する。
【0036】一方、リングオシレータ内の各反転回路の
出力信号を外部に取り出すための各出力端子からの出力
信号を取り込んだパルスエッジ検出手段が、第2の入力
信号が入力されたときに、メインエッジが、リングオシ
レータ内の何れの反転回路に到達しているかを検出し、
エンコーダが、第1の起動用反転回路からパルスエッジ
検出手段により、メインエッジが到達していると検出さ
れた反転回路までの反転回路の数を2進デジタル信号と
して出力する。
【0037】そして、請求項4に記載のパルス位相差符
号化回路においては、2n 個の反転回路によって構成さ
れたリングオシレータを使用しているため、カウント手
段からの2進デジタル信号を上位ビットとし、かつ、エ
ンコーダからの2進デジタル信号を下位ビットとして、
直接的に第1の入力信号と第2の入力信号との位相差を
表わす2進デジタル信号を出力する。
【0038】例えば、リングオシレータが、25 (n=
5)個の反転回路によって構成されている場合に、第1
の入力信号が入力されてから第2の入力信号が入力され
るまでの間に、メインエッジがリングオシレータを3周
し、かつ、第2の入力信号が入力されたときに、メイン
エッジが第1の起動用反転回路を1段目として数えて2
6段目の反転回路に到達していたとすると、カウント手
段からは2進デジタル信号(11)が出力され、エンコ
ーダからは2進デジタル信号(11001)が出力され
る。そして、第1の入力信号と第2の入力信号との位相
差は、前者を上位ビットとし、後者を下位ビットとし
て、直接的に得られる2進デジタル信号(11,110
01)で表される。
【0039】従って、請求項4に記載のパルス位相差符
号化回路によれば、前述の従来の奇数段リングオシレー
タを使用したパルス位相差符号化回路のように、カウン
ト手段からの2進デジタル信号に対して演算を加えるた
めの減算器等を設ける必要がないため、回路構成を簡素
化して回路全体を小型化でき、また、検出したパルス位
相差を出力するまでに時間がかからず、その検出速度を
向上させることができる。
【0040】そして、このような効果は、前述の従来の
奇数段リングオシレータを使用したパルス位相差符号化
回路のように、故意に奇数段リングオシレータを構成す
る反転回路中の1個の反転回路の出力を用いず、その他
の偶数個の反転回路の出力から、2つの信号間の位相差
を検出するといった細工をしなくても得ることができる
ため、2つの信号間の位相差の検出分解能を低下させる
こともない。
【0041】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面と共に
説明する。図1は、請求項2及び請求項3に記載の本発
明が適用された偶数段リングオシレータ2の構成を表わ
す構成図である。
【0042】図1に示す如く、本実施例の偶数段リング
オシレータ2は、起動用反転回路としての2入力ナンド
ゲート(以下、単にナンドゲートという)NAND1
と、30個のインバータINV2〜31と、制御用反転
回路としてのナンドゲートNAND32と、からなる合
計32個の反転回路を順次リング状に連結することによ
り構成されている。
【0043】そして、ナンドゲートNAND1のナンド
ゲートNAND32に接続されない方の入力端子(以
下、この入力端子を起動用端子という)には、外部から
の第1の制御信号としてのスタートパルスPAが入力さ
れ、更に、ナンドゲートNAND32のインバータIN
V31に接続されない方の入力端子(以下、この入力端
子を制御用端子という)には第2の制御信号としてイン
バータINV18の出力信号が入力されている。
【0044】また、図1において斜線で示すインバータ
INV19〜31において、その偶数段目のインバータ
の反転応答時間は、立ち上がり出力よりも立ち下がり出
力の方が速く、逆に、奇数段目のインバータの反転応答
時間は、立ち下がり出力よりも立ち上がり出力の方が速
くなるように調整されている。
【0045】以下、このように構成された偶数段リング
オシレータ2の動作について、図2を用いて説明する。 (a).まず最初に初期状態、即ちスタートパルスPA
がLow レベルであるときは、ナンドゲートNAND1の
出力P01はHighレベルとなるため、ナンドゲートNA
ND1から数えて偶数段目のインバータの出力はLow レ
ベルとなり、奇数段目のインバータの出力はHighレベル
となって安定する。
【0046】また、この初期状態において、ナンドゲー
トNAND32の制御用端子に入力された、インバータ
INV18の出力信号はLow レベルであるため、ナンド
ゲートNAND32だけは、偶数段目に接続されている
にも関わらずHighレベルを出力する。
【0047】つまり、このように構成することにより、
ナンドゲートNAND1の入・出力信号が、共にHighレ
ベルとなるようにして、次にスタートパルスPAがLow
からHighに変化したときに、ナンドゲートNAND1が
反転動作を開始して、その出力P01がHighレベルから
Low レベルに反転するようにしている。
【0048】(b).次に、スタートパルスPAがLow
からHighに変化すると、ナンドゲートNAND1の出力
P01は、HighレベルからLow レベルに反転するため、
後続のインバータの出力が順次反転して、奇数段目のイ
ンバータの出力はHighレベルからLow レベルに変化し、
偶数段目のインバータの出力はLow レベルからHighレベ
ルに変化していく。尚、以下、このようにスタートパル
スPAの変化によって発生し、偶数段リングオシレータ
2上を、奇数段目のナンドゲート及びインバータの立ち
下がり出力として、及び偶数段目のナンドゲート及びイ
ンバータの立ち上がり出力として順次周回するパルスの
エッジをメインエッジと言い、図2においては点印で表
わす。
【0049】(c).そして、このメインエッジがイン
バータINV18に到達して、インバータINV18の
出力P18がLow レベルからHighレベルに反転すると、
インバータINV31の出力レベルは未だHighレベルで
あるために、ナンドゲートNAND32の2つの入力信
号は、共にHighレベルとなって、ナンドゲートNAND
32が反転動作を開始し、その出力がHighレベルからLo
w レベルに反転する。尚、以下、このようにメインエッ
ジが制御用端子からナンドゲートNAND32に入力さ
れ、このナンドゲートNAND32によって反転され
て、偶数段リングオシレータ2上を、奇数段目のナンド
ゲート及びインバータの立ち上がり出力として、及び偶
数段目のナンドゲート及びインバータの立ち下がり出力
として順次周回するパルスのエッジをリセットエッジと
言い、図2においては×印で表わす。
【0050】そして、このリセットエッジが、ナンドゲ
ートNAND1により発生したメインエッジと共に、偶
数段リングオシレータ2上を周回する。 (d).また、その後のメインエッジは、インバータI
NV18からの後続の各インバータにより順次反転され
て伝達し、インバータINV31の出力がHighレベルか
らLow レベルに反転することにより、ナンドゲートNA
ND32に入力されるが、このときナンドゲートNAN
D32の制御用端子の入力信号、即ちインバータINV
18の出力信号は、Highレベルとなっているため、メイ
ンエッジはそのままナンドゲートNAND32及びナン
ドゲートNAND1以後の各インバータによって順次反
転されて、偶数段リングオシレータ2上を伝達してい
く。
【0051】尚、このようにメインエッジが、インバー
タINV19〜31を経由して、ナンドゲートNAND
32に到達したときに、インバータINV18の出力信
号が未だHighレベルであるのは、インバータINV19
からインバータINV31までのインバータの数が13
個であるのに対して、ナンドゲートNAND32からイ
ンバータINV18までのナンドゲートを含むインバー
タの数が19個であるためであり、これにより、リセッ
トエッジが、ナンドゲートNAND32からインバータ
INV18まで伝達するよりも早く、メインエッジがナ
ンドゲートNAND32に入力されるからである。
【0052】(e).一方、ナンドゲートNAND32
によって発生したリセットエッジは、ナンドゲートNA
ND1を含む各インバータを経由して、再びインバータ
INV18に到達し、ナンドゲートNAND32の制御
用端子の信号レベルをHighレベルからLow レベルに反転
させるが、このときは、ナンドゲートNAND32のイ
ンバータINV31からの入力信号が、既にメインエッ
ジによってLow レベルとなっているため、ナンドゲート
NAND32の出力は変化せず、リセットエッジは、イ
ンバータINV18からインバータINV19〜31の
正規ルートで順次ナンドゲートNAND32へ伝達され
る。
【0053】(f).そして、リセットエッジが、イン
バータINV31に到達すると、ナンドゲートNAND
32のインバータINV31からの入力信号が、Low レ
ベルからHighレベルへと反転する。また、これとほぼ同
時に、メインエッジがインバータINV18に到達し
て、ナンドゲートNAND32の制御用端子の入力信号
もLow レベルからHighレベルへと反転する。
【0054】これは、メインエッジが、ナンドゲートN
AND1から始まり、偶数段リングオシレータ2を正規
ルートで一周してから、再びナンドゲートNAND1を
通過してインバータINV18へ到達するのに対し、リ
セットエッジは、メインエッジがナンドゲートNAND
1からインバータINV18へ到達してから、ナンドゲ
ートNAND32の反転動作開始により発生され、その
後、偶数段リングオシレータ2を正規ルートで一周する
というように、両エッジがナンドゲートNAND32へ
到達するまでに経由するナンドゲートを含むインバータ
の延べ総数が、50個と全く同一であるからである。
【0055】しかし、ここで、本実施例の偶数段リング
オシレータ2では、インバータINV19〜31におい
て、その偶数段目のインバータの反転応答時間は、立ち
上がり出力よりも立ち下がり出力の方が速く、逆に、奇
数段目のインバータの反転応答時間は、立ち下がり出力
よりも立ち上がり出力の方が速くなるように調整されて
いため、リセットエッジの方が、メインエッジよりも若
干速くナンドゲートNAND32に到達する。
【0056】即ち、リセットエッジによって、インバー
タINV31の出力がLow レベルからHighレベルに反転
しても、ナンドゲートNAND32の制御用端子の入力
信号は、未だLow レベルのままであるため、ナンドゲー
トNAND32の出力は反転せず、やや遅れてメインエ
ッジがインバータINV18に到達し、ナンドゲートN
AND32の制御用端子の入力信号のレベルがLow レベ
ルからHighレベルに反転したときに、ナンドゲートNA
ND32の出力HighレベルからLow レベルに反転する、
というように、リセットエッジは、ここで一旦消滅し、
メインエッジによって再発生される。
【0057】そして、このように、ナンドゲートNAN
D32の出力が、その制御用端子から入力されるメイン
エッジによって反転するという点は、上述の(c)と全
く同じ動作である。つまり、本実施例の偶数段リングオ
シレータ2では、リセットエッジは、メインエッジによ
って再発生されて、ナンドゲートNAND32からナン
ドゲートNAND1へ伝達し、メインエッジは、インバ
ータINV18から正規ルートでナンドゲートNAND
32へ向けて伝達していくというように、再び、メイン
エッジとリセットエッジとが偶数段リングオシレータ2
上を周回する。
【0058】(g).そして以後は、(d)〜(f)の
動作が繰り返され、リセットエッジがメインエッジ一周
毎に再発生されて、メインエッジと共に、偶数段リング
オシレータ2上を周回することとなる。また、このよう
な一連の動作を停止させたいときには、スタートパルス
PAをHighレベルからLow レベルにすれば、上述の
(a)の初期状態へ戻ることとなる。
【0059】以上のように、通常、偶数個の反転回路を
リング状に連結すると、各反転回路の入・出力が異なる
レベルとなって回路全体が安定してしまうのであるが、
本実施例の偶数段リングオシレータ2においては、同一
周回上に発生タイミングの異なる2つのパルスエッジを
周回させるため、ナンドゲートNAND1は、自己が発
生させたメインエッジが戻ってくる前にリセットエッジ
によって出力が反転され、ナンドゲートNAND32
は、自己が発生させたリセットエッジが戻ってくる前に
メインエッジによって出力が反転するというように、回
路全体が安定状態になることなく、永遠に2つのパルス
エッジが周回することとなる。しかも、本実施例の偶数
段リングオシレータ2では、インバータINV19〜イ
ンバータINV31において、その偶数段目のインバー
タの反転応答時間は、立ち上がり出力よりも立ち下がり
出力の方が速く、逆に、奇数段目のインバータの反転応
答時間は、立ち下がり出力よりも立ち上がり出力の方が
速くなるように調整しているため、メインエッジがイン
バータINV18からナンドゲートNAND32に入力
され、リセットエッジがインバータINV31からナン
ドゲートNAND32に入力される場合に、常に、メイ
ンエッジよりもリセットエッジの方が速くナンドゲート
NAND32に入力されるようにして、一旦完全にリセ
ットエッジを消滅させてから、メインエッジによってリ
セットエッジを再発生させるようにしている。
【0060】これは、上述の(f)の場合で、リセット
エッジよりもメインエッジの方が、若干速くナンドゲー
トNAND32に到達すると、ナンドゲートNAND3
2は、最後にHighレベルとなるリセットエッジの入力タ
イミングで、その出力が反転することになるため、偶数
段リングオシレータ2上をメインエッジとリセットエッ
ジとが何周か周回するうちに、メインエッジがリセット
エッジに追いついてしまい、最終的に回路全体が安定状
態となって発振が停止してしまう虞があるからである。
【0061】従って、本実施例の偶数段リングオシレー
タ2によれば、2つのナンドゲートと30個のインバー
タからなる合計32個の反転回路をリング状に連結する
ことによって構成されているにも関わらず、安定状態に
なることなく、パルスのエッジを周回させることがで
き、しかも、リングオシレータを構成する反転回路の応
答時間のばらつきに影響を受けることなく、常に安定し
て、メインエッジをリセットエッジと共に周回させるこ
とができるようになるため、例えば、ナンドゲートNA
ND1の出力信号を取り出せば、各反転回路の動作遅延
時間の32倍の周期を持った正確なクロック信号を得る
ことができるようになる。
【0062】尚、本実施例の偶数段リングオシレータ2
においては、第1の起動用反転回路としてのナンドゲー
トNAND1から数えて最終の32段目に、第2の起動
用反転回路としてのナンドゲートNAND32を設ける
と共に、インバータINV18の出力信号を第2の制御
信号としてナンドゲートNAND32に入力するように
構成したが、本発明の構成はこれに限られるものではな
く、例えば、第2の起動用反転回路としてのナンドゲー
トを20段目に設け、インバータINV16の出力信号
を第2の制御信号として、その20段目のナンドゲート
に入力する等の構成としてもよい。
【0063】また、本実施例の偶数段リングオシレータ
2においては、第1及び第2の起動用反転回路として、
共にナンドゲートを使用したが、例えば、共にノアゲー
トを使用してもよい。但しこの場合は、スタートパルス
PAが、Highレベルのときに初期状態となり、Low レベ
ルに反転させたときに回路の動作が開始される点と、メ
インエッジ及びリセットエッジのエッジ方向が逆になる
点のみ異なる。
【0064】また更に、第1及び第2の起動用反転回路
としては、両方共にナンドゲート又はノアゲートを使用
する必要もなく、例えば、第1の起動用反転回路をナン
ドゲートで構成し、このナンドゲートから数えて31段
目の反転回路を第2の起動用反転回路としてのノアゲー
トとして、このノアゲートにインバータINV17の出
力信号を第2の制御信号として入力する等、種々の構成
が考えられる。
【0065】つまり、第2の起動用反転回路と、この第
2の起動用反転回路へ第2の制御信号を出力する所定の
反転回路との間に接続される反転回路の数が、全反転回
路数の半分以下の奇数個であり、また、第1の起動用反
転回路は、第2の起動用反転回路から第2の制御信号を
出力する所定の反転回路までの間に位置すればよいので
ある。
【0066】そして更に、本実施例の偶数段リングオシ
レータ2においては、メインエッジよりもリセットエッ
ジの方が速く伝達させるために、インバータINV19
〜31の応答時間を故意に調節したが、このように応答
時間を調節する反転回路の配置は、これに限らず適宜選
択すればよい。
【0067】一方、上述の偶数段リングオシレータ2に
おいて、ナンドゲートNAND32の制御用端子にイン
バータINV18の出力信号を入力せずに、例えば、イ
ンバータを18個連結してなる制御信号入力手段として
の遅延回路を追加して設け、この遅延回路によりスター
トパルスPAを遅延させた、第2の制御信号としての遅
延信号をナンドゲートNAND32の制御用端子に入力
するように構成すれば、請求項1に記載の発明が適用さ
れた偶数段リングオシレータを得ることができる。
【0068】そして、このように構成された偶数段リン
グオシレータにおいても、ナンドゲートNAND1によ
って最初に発生したメインエッジと、ナンドゲートNA
ND32によって発生したリセットエッジとを、同一周
回上に周回させることができる。
【0069】また、このように構成された偶数段リング
オシレータにおいて、各ナンドゲート及びインバータの
反転応答時間のばらつきがある場合には、両パルスエッ
ジが周回を重ねるうちに消滅する可能性がある。これ
は、メインエッジがリセットエッジに、又はリセットエ
ッジがメインエッジに追いついてしまうからである。
【0070】そこで、スタートパルスPAを入力して当
該回路の動作を開始させてから、メインエッジが消滅す
るまでの時間を測定すれば、この偶数段リングオシレー
タを構成する各ナンドゲート及びインバータの反転応答
時間のばらつきの評価が可能となる。よって、例えば、
この偶数段リングオシレータを、LSIのチップ内に形
成すると共に、このLSIのパッケージに、スタートパ
ルスPAを入力するための入力端子と、特定のインバー
タからの出力信号を検出するための出力端子とを、テス
ト用端子として設け、スタートパルスPAを入力したか
らメインエッジが消滅するまでの時間を測定すれば、L
SIテスタ等の高価な装置を用いることなく、このLS
Iチップ内のトランジスタの特性ばらつきを評価するこ
とができるようになる。
【0071】次に、上述の偶数段リングオシレータ2を
使用して構成した、パルス位相差符号化回路4について
説明する。まず、図3は、本実施例のパルス位相差符号
化回路4の構成を表わす構成図である。
【0072】図3に示すように、本実施例のパルス位相
差符号化回路4は、第1の制御信号かつ第1の入力信号
としてのスタートパルスPAにより動作を開始して、メ
インエッジとリセットエッジとの2つのパルスエッジを
周回させる上述の偶数段リングオシレータ2と、偶数段
リングオシレータ2のナンドゲート及びインバータから
なる各反転回路の出力信号(P01〜P32)が入力さ
れ、外部からの第2の入力信号としてのラッチパルスP
Bが入力されたときに、偶数段リングオシレータ2上に
おいてメインエッジが、何れの反転回路に到達している
かを検出する、パルス位置検出手段としてのパルスセレ
クタ6と、パルスセレクタ6からの出力信号(E00〜
E31)が入力され、偶数段リングオシレータ2のナン
ドゲートNAND1から数えて、パルスセレクタ6によ
り検出された反転回路が何段目に位置しているかを示す
5ビットの2進デジタル信号(D0〜D4)として出力
するエンコーダ8と、偶数段リングオシレータ2のナン
ドゲートNAND32の出力信号P32が入力され、メ
インエッジがナンドゲートNAND32を何回通過した
かをカウントする第1のカウンタ10と、ラッチパルス
PBの入力タイミングで第1のカウンタ10からの5ビ
ット出力(C10〜C14)をラッチする第1のラッチ
回路12と、偶数段リングオシレータ2のインバータI
NV16の出力信号P16が入力され、メインエッジが
インバータINV16を何回通過したかをカウントする
第2のカウンタ14と、ラッチパルスPBの入力タイミ
ングで第2のカウンタ14からの5ビット出力(C20
〜C24)をラッチする第2のラッチ回路16と、第1
のラッチ回路12からの5ビット出力(L10〜L1
4)及び第2のラッチ回路16からの5ビット出力(L
20〜L24)が夫々入力され、エンコーダ8から出力
される5ビットの2進デジタル信号(D0〜D4)のM
SB(D4:最上位ビット)の値に基づき、第1のラッ
チ回路12又は第2のラッチ回路16の出力のうち、何
れか一方の出力を選択して5ビットの2進デジタル信号
(D5〜D9)を出力するマルチプレクサ18とから構
成されている。
【0073】また、パルスセレクタ6は、図4に示すよ
うに、偶数段リングオシレータ2の各反転回路の出力信
号(P01〜P32)がデータとして夫々入力されると
共にラッチパルスPBがクロックとして入力された32
個のDフリップフロップD−FFと、48個のインバー
タINVと、32個のナンドゲートNANDとからな
り、偶数段リングオシレータ2の奇数段目の反転回路の
出力信号Pn(nは奇数とする)をデータ入力とするD
フリップフロップD−FFからの出力信号を反転した信
号と、その次段の偶数段目の反転回路の出力信号Pn+1
をデータ入力とするDフリップフロップD−FFからの
出力信号を反転した信号との否定論理積をとると共に、
偶数段リングオシレータ2の偶数段目の反転回路出力P
n+1をデータ入力とするDフリップフロップD−FFの
出力信号と、その次段の奇数段目の反転回路出力Pn+2
をデータ入力とするDフリップフロップD−FFの出力
信号との否定論理積を夫々とって、エンコーダ8へ出力
するように構成されている。
【0074】そして、エンコーダ8は、Low レベルをア
クティブとして認識するようになっている。以下、この
ように構成された本実施例のパルス位相差符号化回路4
の動作について図5を併用して説明する。
【0075】まず、既に説明したように、スタートパル
スPAがLow レベルのときには、偶数段リングオシレー
タ2は安定状態となってその動作を停止し、スタートパ
ルスPAをLow レベルからHighレベルに変化させると、
偶数段リングオシレータ2上をメインエッジが周回す
る。
【0076】そして、図5に示すように、メインエッジ
が偶数段リングオシレータ2の第16段目のインバータ
INV16を通過すると、まず第2のカウンタ14がカ
ウントアップし、更に、メインエッジが偶数段リングオ
シレータ2の第32段目のナンドゲートNAND32を
通過すると、第1のカウンタ10がカウントアップす
る。
【0077】つまり、図5に示すように、第1のカウン
タ10の出力(C10〜C14)と第2のカウンタ14
の出力(C20〜C24)とは、メインエッジが偶数段
リングオシレータ2を半周する時間だけずれたタイミン
グで変化する。そして、このようにメインエッジが、偶
数段リングオシレータ2上を周回しているときに、外部
からラッチパルスPBが入力されると、第1のラッチ回
路12が、そのときの第1のカウンタ10の出力(C1
0〜C14)をラッチすると共に、第2のラッチ回路1
6が、そのときの第2のカウンタ14の出力(C20〜
C24)をラッチする。また、このラッチのタイミング
に僅かに遅れて、第1及び第2のカウンタ10,14
は、ラッチパルスPBによって0にリセットされる。
【0078】一方、このようにラッチパルスPBが入力
されると、パルスセレクタ6では、各Dフリップフロッ
プD−FFにクロックが供給され、各Dフリップフロッ
プD−FFは、そのときの偶数段リングオシレータ2の
各反転回路の出力信号のレベルをラッチして出力する。
【0079】そして、例えば、ラッチパルスPBが、図
5に示すt1のタイミング、即ちメインエッジが第31
段目のインバータINV31の位置にあるときに入力さ
れたときは、インバータINV31の出力信号はメイン
エッジによって既にLow レベルに変化しているが、ナン
ドゲートNAND32の出力信号は未だLow レベルのま
まであるため、図4に示すナンドゲートNANDの出力
E00〜E31のうち、一番右のナンドゲートNAND
の出力E30だけがLow レベルとなって、エンコーダ8
に出力される。
【0080】つまり、メインエッジは、偶数段リングオ
シレータ2の奇数段目の反転回路では、Highレベルから
Low レベルへの立ち下がりエッジとして伝達し、逆に、
偶数段目の反転回路では、Low レベルからHighレベルへ
の立ち上がりエッジとして伝達すること、また、メイン
エッジが奇数段目の反転回路からその次段の偶数段目の
反転回路に伝達するときには、両方の反転回路出力がLo
w レベルとなり、逆に、メインエッジが偶数段目の反転
回路からその次段の奇数段目の反転回路に伝達するとき
には、両方の反転回路出力がHighレベルとなることか
ら、本実施例のパルスセレクタ6では、偶数段リングオ
シレータ2の奇数段目の反転回路の出力信号をラッチす
るDフリップフロップD−FFの出力と、その次段の偶
数段目の反転回路の出力信号をラッチするDフリップフ
ロップD−FFの出力信号とは、共に反転させてからナ
ンドゲートNANDに入力し、逆に、偶数段目の反転回
路の出力信号をラッチするDフリップフロップD−FF
の出力と、その次段の奇数段目の反転回路の出力信号を
ラッチするDフリップフロップD−FFの出力信号と
は、反転せずにそのままの信号レベルでナンドゲートN
ANDに入力することによって、パルスセレクタ6が、
偶数段リングオシレータ2上を周回するメインエッジの
位置だけを検出するようにしているのである。
【0081】そして、このように、メインエッジが到達
している反転回路の位置が特定されると、エンコーダ8
が、その反転回路の位置を示す2進デジタル信号(D0
〜D4)を出力する。例えば、上述の例においては、パ
ルスセレクタ6の出力信号(E30〜E31)のうち、
E30がLow レベルであるため、エンコーダ8からは、
30を2進コード化した(11110)が出力されるこ
ととなる。
【0082】次に、本実施例のパルス位相差符号化回路
4においては、このようにエンコーダ8から出力される
2進デジタル信号(D0〜D4)のMSB、即ちD4が
マルチプレクサ18に入力されており、このマルチプレ
クサ18は、D4の値が1のときには、第1のラッチ回
路12の5ビット出力(C10〜C14)を、そのまま
5ビットの2進デジタル信号(D5〜D9)として出力
し、逆にD4の値が0のときには、第2のラッチ回路1
6の5ビット出力(C20〜C24)を、そのまま5ビ
ットの2進デジタル信号(D5〜D9)として出力す
る。
【0083】例えば、図5に示すt1のタイミングでラ
ッチパルスPBが入力されたときは、メインエッジは、
偶数段リングオシレータ2の第31段目のインバータI
NV31に到達しているので、エンコーダ8から出力さ
れるD4の値は1となり、この場合は、第1のラッチ回
路12の5ビット出力(C10〜C14)が選択され
て、マルチプレクサ18からは(00001)が出力さ
れる。また、図5に示すt2のタイミングでラッチパル
スPBが入力されたときは、メインエッジは、偶数段リ
ングオシレータ2の第32段目のナンドゲートNAND
32を既に通過して第16段目のインバータINV16
に到達する前であるため、エンコーダ8から出力される
D4の値は0となり、この場合は、第2のラッチ回路1
6の5ビット出力(C20〜C24)が選択されて、マ
ルチプレクサ18からは(00010)が出力される。
【0084】尚、本実施例のパルス位相差符号化回路4
において、このように2つのカウンタ10,14と2つ
のラッチ回路12,16とを夫々設けると共に、マルチ
プレクサ18によって、メインエッジが偶数段リングオ
シレータ2の第1段目のナンドゲートNAND1から第
16段目のインバータINV16までの間にあるときに
は、第2のラッチ回路16の出力を選択し、メインエッ
ジが第17段目のインバータINV17から第32段目
のナンドゲートNAND32までの間にあるときには、
第1のラッチ回路12の出力を選択して出力するように
しているのは、クロック入力がなされて各カウンタ1
0,14の出力が安定するまでには、ある程度の遅れが
あるためであり、ラッチパルスPBが入力されたときの
メインエッジの位置から、少なくとも偶数段リングオシ
レータ2の半周分だけ前の反転回路の出力信号をクロッ
ク入力とするカウンタの方を選択するすることによっ
て、常に、安定状態となっている正確なカウント値が常
にマルチプレクサ18から出力されるようにしているの
である。
【0085】そして、このようにマルチプレクサ18か
ら出力された2進デジタル信号(D5〜D9)を上位5
ビットとし、かつエンコーダ8から出力された2進デジ
タル信号(D0〜D4)を下位5ビットとして、10ビ
ットの2進デジタル信号を形成し、この値に偶数段リン
グオシレータ2を構成する反転回路の1個当りの動作遅
延時間を積算すれば、スタートパルスPAとラッチパル
スPBとの入力タイミングの時間差、即ち位相差が検出
されることとなる。
【0086】以上説明したように、本実施例のパルス位
相差符号化回路4によれば、マルチプレクサ18から出
力される、2進デジタル信号(D5〜D9)を直接、ス
タートパルスPAとラッチパルスPBとの位相差を表わ
す2進デジタル信号の上位ビットとして使用することが
できるため、従来の奇数段リングオシレータを使用した
パルス位相差符号化回路のように、この上位ビットに演
算を加えるための減算器等を設ける必要が全くない。よ
って、回路構成を簡素化して回路全体を小型化でき、ま
た、検出した位相差を出力するまでに時間がかからず、
その検出速度を向上させることができる。そして、この
ような効果は、従来の奇数段リングオシレータを使用し
たパルス位相差符号化回路のように、故意に奇数段リン
グオシレータを構成する反転回路中の1個の反転回路の
出力を用いず、その他の偶数個の反転回路の出力から、
2つの信号間の位相差を検出するといった細工をしなく
ても得ることができるため、2つの信号間の位相差の検
出分解能を低下させることもない。
【0087】ここで、上述のパルス位相差符号化回路4
においては、メインエッジの周回回数をカウントするた
めのカウント手段として、2つのカウンタ10,14を
設け、出力が安定している方のカウンタを選択すること
により、常に正確なカウント値が得られるように構成し
たが、例えば、パルス位相差符号化回路を図6に示すよ
うに構成してもよい。
【0088】図6に示すように、このパルス位相差符号
化回路20は、上述のパルス位相差符号化回路4に比べ
て、第2のカウンタ14を削除すると共に、第1のカウ
ンタ10出力(C10〜C14)を第2のラッチ回路1
6へ入力し、インバータを16個を連結して形成した遅
延回路DLにより、ラッチパルスPBがインバータ16
個分、即ち偶数段リングオシレータ2の半周分だけ遅延
して第2のラッチ回路16に入力されるように構成した
点のみ異なっている。
【0089】そして、このように構成されたパルス位相
差符号化回路20においては、ラッチパルスPBが入力
されたときに、メインエッジが第17段目のインバータ
INV17から第32段目のナンドゲートNAND32
までの間にあるときには、第1のラッチ回路12の出力
が選択されて、パルス位相差符号化回路4の場合と全く
同様に、ラッチパルスPBが入力されたときのメインエ
ッジの位置から、少なくとも偶数段リングオシレータ2
の半周分だけ前の反転回路の出力信号をクロック入力と
するカウンタのカウント値が使用されることとなり、逆
に、ラッチパルスPBが入力されたときに、メインエッ
ジが偶数段リングオシレータ2の第1段目のナンドゲー
トNAND1から第16段目のインバータINV16ま
での間にあるときには、第2のラッチ回路16の出力が
選択されて、ラッチパルスPBが入力されてから偶数段
リングオシレータ2の半周分だけ待った後のカウンタの
カウント値を使用することができるため、上述のパルス
位相差符号化回路4と全く同様に、常に安定状態となっ
たカウント値を用いて、正確に位相差が検出できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の偶数段リングオシレータ2の構成を
表わす構成図である。
【図2】 偶数段リングオシレータ2の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図3】 実施例のパルス位相差符号化回路4の構成を
表わす構成図である。
【図4】 パルス位相差符号化回路4内のパルスセレク
タ6の構成を表わす構成図である。
【図5】 パルス位相差符号化回路4の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図6】 実施例のパルス位相差符号化回路20の構成
を表わす構成図である。
【符号の説明】
2…偶数段リングオシレータ 4,20…パルス
位相差符号化回路 6…パルスセレクタ 8…エンコーダ 10…第1のカウンタ 12…第1のラッチ回路 14…第2のカウンタ 16…第2のラッチ回路 18
…マルチプレクサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を反転して出力する反転回路を
    偶数個リング状に連結してなり、同一周回上に二種類の
    パルスエッジを周回させるリングオシレータであって、 前記反転回路の一つを、外部からの第1の制御信号によ
    り入力信号の反転動作を開始する第1の起動用反転回路
    として構成し、 更に、該第1の起動用反転回路及び該第1の起動用反転
    回路の次段に接続される反転回路以外の前記反転回路の
    一つを、第2の制御信号により入力信号の反転動作を開
    始する第2の起動用反転回路として構成すると共に、 外部から前記第1の起動用反転回路に前記第1の制御信
    号が入力され、該第1の起動用反転回路が反転動作を開
    始してから、該第1の起動用反転回路の反転動作開始に
    より最初に発生し前記反転回路により順次反転されて伝
    達するパルスのエッジが前記第2の起動用反転回路に入
    力されるまでの間に、前記第2の起動用反転回路に前記
    第2の制御信号を入力する制御信号入力手段を設けたこ
    と、 を特徴とするリングオシレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリングオシレータにお
    いて、 前記制御信号入力手段が、 前記第2の起動用反転回路の前記第1の起動用反転回路
    側からみて全反転回路数の半分以下の偶数個だけ前に接
    続された所定の反転回路の出力信号を前記第2の制御信
    号として前記第2の起動用反転回路に入力し、 前記第2の起動用反転回路が、 前記第2の制御信号と当該第2の起動用反転回路の前段
    に接続された反転回路からの入力信号との2つの信号レ
    ベルが同じときには、当該信号レベルを反転して出力
    し、かつ前記2つの信号レベルが異なるときには、前記
    第1の起動用反転回路が反転動作を開始していないとき
    に前記所定の反転回路から入力される前記第2の制御信
    号の信号レベルと同じ信号レベルの方を優先的に反転し
    て出力するように構成したこと、 を特徴とするリングオシレータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のリングオシレータにお
    いて、 前記反転回路の入力信号が反転してから出力が反転する
    までの応答時間を、 前記第1の起動用反転回路の反転動作開始により最初に
    発生し当該リングオシレータ上を順次反転して周回する
    パルスのエッジに対する応答時間よりも、該エッジと反
    対レベルに反転するパルスのエッジに対する応答時間の
    方が、小さくなるように設定してなること、 を特徴とするリングオシレータ。
  4. 【請求項4】 2n 個の反転回路からなる請求項1ない
    し請求項3に記載のリングオシレータにおける前記第1
    の起動用反転回路に、外部からの第1の入力信号を前記
    第1の制御信号として入力することにより該第1の起動
    用反転回路の反転動作を開始させ、当該第1の入力信号
    と該第1の入力信号に対して任意のタイミングで入力さ
    れる外部からの第2の入力信号との位相差を2進符号化
    するパルス位相差符号化回路であって、 前記リングオシレータ内の各反転回路の出力信号を外部
    に取り出すための出力端子と、 該出力端子のうち所定の出力端子からの出力信号を取り
    込み、前記第1の入力信号により前記リングオシレータ
    の第1の起動用反転回路が反転動作を開始してから前記
    第2の入力信号が入力されるまでの間に、前記第1の起
    動用反転回路の反転動作開始により最初に発生したパル
    スのエッジが前記リングオシレータ内を周回した回数を
    カウントすると共に、該カウント数を表わす2進デジタ
    ル信号を出力するカウント手段と、 前記各出力端子からの出力信号を取り込み、前記第2の
    入力信号が入力されたときに、前記第1の起動用反転回
    路の反転動作開始により最初に発生したパルスのエッジ
    が前記リングオシレータ内の何れの反転回路に到達して
    いるかを検出するパルスエッジ検出手段と、 前記第1の起動用反転回路から前記パルスエッジ検出手
    段により前記パルスのエッジが到達していると検出され
    た反転回路までの反転回路の数を2進デジタル信号とし
    て出力するエンコーダと、 を備え、前記カウント手段からの2進デジタル信号を上
    位ビットとし、かつ前記エンコーダからの2進デジタル
    信号を下位ビットとして、前記第1の入力信号と前記第
    2の入力信号との位相差を表わす2進デジタル信号を出
    力するように構成してなること、 を特徴とするパルス位相差符号化回路。
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