JP3299631B2 - 電圧制御型発振器およびそれを用いた位相同期ループ回路 - Google Patents

電圧制御型発振器およびそれを用いた位相同期ループ回路

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JP3299631B2 JP12499994A JP12499994A JP3299631B2 JP 3299631 B2 JP3299631 B2 JP 3299631B2 JP 12499994 A JP12499994 A JP 12499994A JP 12499994 A JP12499994 A JP 12499994A JP 3299631 B2 JP3299631 B2 JP 3299631B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電圧制御型発振器およ
それを用いた位相同期ループ回路に関し、特に、制
電圧に応じた周波数で発振する電圧制御型発振器と、そ
の電圧制御型発振器を含み、外部から与えられた参照ク
ロック信号に同期して内部クロック信号を生成する位相
同期ループ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は従来の位相同期ループ(Pha
se Locked Loop、以下PLLと略記す
る。)回路200の構成を示すブロック図であって、た
とえばIEEE Journal of Solid−
State Circuits,VOL.sc−22,
No.2(April 1987),pp.255−2
61のDeog−Kyoon Jeongらによる論文
“Design of PLL−Based Cloc
k Generation Circuits”の中の
Fig.2に記載されているものである。
【0003】図22を参照して、このPLL回路200
は、位相比較器210、チャージポンプ+ループフィル
タ220、VCO回路230、デコーダ+バッファ24
0および複数のインバータ201〜205を含む。
【0004】位相比較器210は、インバータ201,
202によって増幅された参照クロック信号REFと、
インバータ205,203,204によって増幅された
内部クロック信号φ1を受け、この受けた2つのクロッ
ク信号REF,φ1の位相差に応じた制御信号UP,D
OWNを出力する。内部クロック信号φ1の位相が参照
クロック信号REFよりも遅れている場合は、制御信号
UPが「L」レベルになり、制御信号DOWNが「H」
レベルになる。逆に、内部クロック信号φ1の位相が参
照クロック信号REFよりも進んでいる場合は、制御信
号UPが「H」レベルになり、制御信号DOWNが
「L」レベルになる。
【0005】チャージポンプ+ループフィルタ220
は、図23に示すように、チャージポンプ220aおよ
びループフィルタ220bを含み、チャージポンプ22
0aはインバータ221〜223、PチャネルMOSト
ランジスタ224およびNチャネルMOSトランジスタ
225を含み、ループフィルタ220bは抵抗226,
227およびキャパシタ228を含む。PチャネルMO
Sトランジスタ222およびNチャネルMOSトランジ
スタ225は電源端子Vccと接地端子GNDの間に直列
接続され、制御信号UPはインバータ221,222を
介してPチャネルMOSトランジスタ224のゲートに
入力され、制御信号DOWNはインバータ223を介し
てNチャネルMOSトランジスタ225のゲートに入力
される。抵抗226,227およびキャパシタ228
は、PチャネルMOSトランジスタ224およびNチャ
ネルMOSトランジスタ225の間の接続ノードN20
1と接地端子GNDの間に直列接続される。制御電圧V
c は抵抗226,227間の接続ノードN202から出
力される。
【0006】制御信号UPが「L」レベルで制御信号D
OWNが「H」レベルの場合は、PチャネルMOSトラ
ンジスタ224がオンし、NチャネルMOSトランジス
タ225がオフし、電源端子VccからPチャネルMOS
トランジスタ224および抵抗226,227を介して
キャパシタ228に充電電流が流れ、制御電圧Vc が上
昇する。
【0007】逆に、制御信号UPが「H」レベルで制御
信号DOWNが「L」レベルの場合は、NチャネルMO
Sトランジスタ225がオンし、PチャネルMOSトラ
ンジスタ224がオフし、キャパシタ228から抵抗2
27,226およびNチャネルMOSトランジスタ22
5を介して接地端子GNDに放電電流が流れ、制御電圧
c が下降する。
【0008】つまり、内部クロック信号φ1の位相が参
照クロック信号REFよりも遅れている場合は制御電圧
c が上昇し、内部クロック信号φ1の位相が参照クロ
ック信号REFよりも進んでいる場合は、制御電圧Vc
が下降する。
【0009】なお、この文献にあっては、ループフィル
タ220bは、他の回路とは別に個別部品を用いて構成
され、半導体チップ外に外付けで設けられる。
【0010】電圧制御型発振器(Voltage Co
ntrolled Oscillator、以下VCO
回路と略記する。)230は、図24に示すように、リ
ング状に接続された8個の遅延時間可変インバータ23
1〜238と通常のインバータ239を含む。通常のイ
ンバータ239は、遅延時間可変インバータ231〜2
38およびインバータ239の数が奇数になるように設
けられている。
【0011】遅延時間可変インバータ231〜238の
遅延時間(反転時間)は、チャージポンプ+ループフィ
ルタ220の制御電圧Vc に応じて変化する。通常のイ
ンバータ239の反転時間は、遅延時間可変インバータ
231〜238の遅延時間よりも十分に小さく設定され
ている。
【0012】したがって、VCO回路230は制御電圧
c に応じた周波数で発振することとなり、各遅延時間
可変インバータ231〜238の出力ノードから図25
(a)〜(h)に示すようなデューティー比50%のク
ロック信号C231〜C238が出力される。クロック
信号C231〜C238の1周期を360度とすると、
クロック信号C232,C234,C236,C238
は、それぞれクロック信号C231,C233,C23
5,C237に360度/16=22.5度遅れて反転
する。
【0013】デコーダ+バッファ240は、VCO回路
230から8相のクロック信号C231〜C238を受
け、所定の論理演算を行なった後増幅して図25(i)
〜(l)に示すような4相のノンオーバーラップ信号φ
1〜φ4を出力する。信号C231と信号C234の論
理積が信号φ1となり、信号C235と信号C238の
論理積が信号φ2となる。また、信号C231,C23
4の反転信号/C231,/C234の論理積が信号φ
3となり、信号C235,C238の反転信号/C23
5,/C238の論理積が信号φ4となる。これらの信
号φ1〜φ4は、内部クロック信号としてチップ内で使
用される。また、信号φ1は、インバータ205によっ
て増幅処理され外部クロック信号OSCとして出力さ
れ、さらにインバータ203,204によって増幅処理
され位相比較器210に入力される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記文献で
は外付けで設けられているループフィルタ220bを集
積回路として半導体チップ上に設けることができれば、
ループフィルタ220bを構成するための外部部品が不
要になり、PLL回路200の小型化、低価格化、信頼
性の向上などを図ることができる。
【0015】しかるに、PLL回路200の安定条件
は、上記文献の3章に示されているように、次式(1)
を満たすことである。
【0016】
【数1】
【0017】この式を解析すると、ループフィルタ22
0bを半導体チップ上に設けた場合、PLL回路200
の安定条件が脅かされることがわかる。
【0018】この文献の場合は、抵抗226の抵抗値R
1 が50(kΩ)、抵抗227の抵抗値R2 が100
(Ω)、キャパシタ228のキャパシタンスCが0.1
(μF)(これは半導体チップ上に形成することが不可
能なサイズである。)、参照クロック信号REFの周波
数fi が1〜18(MHz)[定格値は6.7(MH
z)である。]、VCO回路230のゲインK0 が12
(MHz/V)、チャージポンプ220の電流Ip が約
(5−1.5)/50k=70(μA)[ただし、電源
電圧を5(V)と仮定した。]である。したがって、τ
2 =R2 C=100×0.1×10-6=10(μse
c)であるから上式(1)中のtd /τ2 は略0である
と見なすことができる。すなわち、遅延時間td は現在
の集積回路では大きくても数十(nsec)のオーダで
あるので、td /τ2 は約10-3となり、上式(1)の
分母を見ると(1−td /τ2 )の項でしかtd が出て
来ないので、td /τ2 を無視しても差し支えない。
【0019】しかし、ループフィルタ220bのキャパ
シタ228を集積回路に内蔵しようとすると、リーズナ
ブルなコストで実現できるキャパシタ228のキャパシ
タンスはせいぜい100(pF)程度であるので、たと
えばtd が10(nsec)であるとすると、td /τ
2 =10×10-9/100×100×10-12 =1とな
り、td /τ2 を無視できなくなってしまうことがわか
る。
【0020】抵抗227の抵抗値R2 を大きくすること
も数式上は考えられるが、チャージポンプ220bがオ
ンした場合とオフした場合の制御電圧Vc の差が大きく
なり、このリップルがジッタとしてPLL回路200の
性能を悪化させるので、好ましくない。したがって、遅
延時間td を小さく抑える必要があることがわかる。t
d /τ2 の値は0.1以下程度であることが好ましい。
【0021】さて、遅延時間td が生ずる原因を考える
と、デコーダ+バッファ240のバッファ242が最も
寄与率が大きいと考えられる。バッファ242は、図2
6に示すように、直列接続されたN個(Nは素数であ
る。)のインバータ242.1〜242.Nを含む。イ
ンバータ242.1〜242.Nは、図27に示すよう
に、電源端子Vccと接地端子GNDの間に直列接続され
たPチャネルMOSトランジスタ243およびNチャネ
ルMOSトランジスタ244を含む。
【0022】バッファ242を構成するインバータ24
2.1〜242.Nの個数Nは、負荷容量の大きさによ
り決まる。たとえば負荷容量が50(pF)である場
合、最終段のインバータ242.NのMOSトランジス
タのチャネル幅Wは約1000(μm)必要である。ま
た、チャネル幅Wを大きくしていく倍率は、1段当り3
〜4倍程度にするのが最も効率がよいとされている。し
たがって、通常の内部ゲートに用いられるMOSトラン
ジスタのチャネル幅Wは3(μm)程度であるとする
と、インバータは6個必要である。バッファ242内の
インバータ242.1〜242.Nは、それぞれ大きな
次段のインバータを駆動するため1(nsec)前後の
遅延時間を有しており、デコーダ241で2〜3(ns
ec)程度の遅延時間が生じていれば、10(nse
c)程度の遅延時間td は容易に現実のものとなってし
まう。したがって、PLL回路200の安定性が危うく
なる。
【0023】また、PLL回路200の安定性は次式
(2)で示す位相マージン(PM)で表されることが多
い。
【0024】
【数2】
【0025】この文献の場合、Kτ2 およびtd /τ2
は次の値になる。
【0026】
【数3】
【0027】このKτ2 ,td /τ2 を上式(2)に挿
入すると、
【0028】
【数4】
【0029】となり、PLL回路200は安定に動作す
ることがわかる。
【0030】しかし、上述のようにキャパシタ228を
チップ内に内蔵し、負荷駆動能力が大きなバッファ24
2を設けた結果td /τ2 が1になった場合、PM<φ
となり、PLL回路200の動作が不安定になってしま
うことがわかる。
【0031】この他、従来のPLL回路200にあって
は、デューティー比が25%程度の複数相のノンオーバ
ーラップ信号を得るためには、デコーダ241が不可欠
であり、これも回路の小型化、低価格化などを妨げてい
た。
【0032】それゆえに、この発明の第1の目的は、デ
ューティー比が25%程度の複数相のノンオーバーラッ
プ信号を生成できる電圧制御型発振器を提供することで
ある。
【0033】また、この発明の第2の目的は、バッファ
を別途必要としない負荷駆動能力が大きな電圧制御型発
振器を提供することである。
【0034】また、この発明の第3の目的は、広い周波
数域で安定に動作する負荷駆動能力が大きな位相同期ル
ープ回路を提供することである。
【0035】また、この発明の第4の目的は、さらに小
型で低価格でかつ信頼性が高い位相同期ループ回路を提
供することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電圧制
御型発振器は、制御電圧に応じた周波数で発振する電圧
制御型発振器において、直列接続され、それぞれの遅延
時間が前記制御電圧に応じて変化する複数の遅延時間可
素子と、前記複数の遅延時間可変素子のうちの終端の
遅延時間可変素子およびそれ以外のいずれかの遅延時間
可変素子の出力を受け、前記終端の遅延時間可変素子の
出力に同期して前記終端の遅延時間可変素子以外のいず
れかの遅延時間可変素子の出力を前記複数の遅延時間可
素子のうちの始端の遅延時間可変素子に入力させる発
振制御回路とを備えることを特徴としている。
【0037】また、請求項2の発明の電圧制御型発振器
は、制御電圧に応じた周波数で発振する電圧制御型発振
器において、リング状に接続され、それぞれの遅延時間
が前記制御電圧に応じて変化し、かつそれぞれの負荷駆
動能力が出力側に向かって順次増大している複数の遅延
時間可変素子を備えることを特徴としている。
【0038】また、請求項3の発明の電圧制御型発振器
は、制御電圧に応じた周波数で発振する電圧制御型発振
器において、直列接続され、それぞれの遅延時間が前記
制御電圧に応じて変化し、かつそれぞれの負荷駆動能力
が出力側に向かって順次増大している複数の遅延時間可
変素子と、前記複数の遅延時間可変素子のうちの終端の
遅延時間可変素子およびそれ以外のいずれかの遅延時間
可変素子の出力を受け、前記終端の遅延時間可変素子の
出力に同期して前記終端の遅延時間可変素子以外のいず
れかの遅延時間可変素子の出力を前記複数の遅延時間可
変素子のうちの始端の遅延時間可変素子に入力させる発
振制御回路とを備えることを特徴としている。
【0039】また、請求項4の発明の位相同期ループ回
路は、外部から与えられた参照クロック信号に同期して
内部クロック信号を生成する位相同期ループ回路におい
て、前記参照クロック信号と前記内部クロック信号を受
け、該2つのクロック信号の位相差に応じた制御電圧を
発生する制御電圧発生回路と、リング状に接続され、
れらのうちのいずれか1つが前記内部クロック信号を出
力し、それぞれの遅延時間が前記制御電圧に応じて変化
し、かつそれぞれの負荷駆動能力が出力側に向かって順
次増大している複数の遅延時間可変素子とを備えること
を特徴としている。
【0040】また、請求項5の発明の位相同期ループ回
路は、外部から与えられた参照クロック信号に同期して
内部クロック信号を生成する位相同期ループ回路におい
て、前記参照クロック信号と前記内部クロック信号を受
け、該2つのクロック信号の位相差に応じた制御電圧を
発生する制御電圧発生回路と、直列接続され、それらの
うちのいずれか1つが前記内部クロック信号を出力し、
それぞれの遅延時間が前記制御電圧に応じて変化し、か
つそれぞれの負荷駆動能力が出力側に向かって順次増大
している複数の遅延時間可変素子と、前記複数の遅延時
間可変素子のうちの終端の遅延時間可変素子およびそれ
以外のいずれかの遅延時間可変素子の出力を受け、前記
終端の遅延時間可変素子の出力に同期して前記終端の遅
延時間可変素子以外のいずれかの遅延時間可変素子の出
力を前記複数の遅延時間可変素子のうちの始端の遅延時
間可変素子に入力させる発振制御回路とを備えることを
特徴としている。
【0041】また、さらに前記内部クロック信号を分周
して前記制御電圧発生回路に出力する分周回路を備えて
もよい。
【0042】また、前記制御電圧発生回路は、前記参照
クロック信号と前記内部クロック信号を受け、該2つの
クロック信号の位相差に応じた制御信号を出力する位相
比較器と、前記2つのクロック信号の位相差に応じた制
御電圧を出力するためのキャパシタと、前記制御信号を
受け、該制御信号に基づいて前記キャパシタを充電また
は放電させるチャージポンプとを備えることとしてもよ
い。
【0043】また、前記キャパシタが前記複数の遅延時
間可変素子とともに半導体基板上に形成されていること
としてもよい。
【0044】
【作用】請求項1の発明の電圧制御型発振器にあって
は、直列接続された複数の遅延時間可変素子の終端の素
子の出力に同期して中間の素子の出力を始端の素子に入
力させるので、終端の素子の出力に同期して始端から中
間までの複数の素子をリング状に接続して発振させた
り、接続を遮断して発振停止させることができる。した
がって、中間の素子や出力を取出す素子を適当に選択す
れば、デューティー比が25%程度の複数相のノンオー
バーラップ信号を得ることができる。
【0045】また、請求項2の発明の電圧制御型発振器
にあっては、遅延時間可変素子の負荷駆動能力を出力側
に向かって順次増大させたので、別途バッファを設ける
ことなく大きな負荷を駆動できる。
【0046】また、請求項3の発明の電圧制御型発振器
にあっては、請求項1の発明の電圧制御型発振器におい
て請求項2の発明の電圧制御発振器と同様に遅延時間可
変素子の負荷駆動能力を出力側に向かって順次増大させ
た。したがって、デューティー比が25%程度の複数相
のノンオーバーラップ信号を得ることができ、また、別
途バッファを設けることなく大きな負荷を駆動できる。
【0047】また、請求項4の発明の位相同期ループ回
路にあっては、請求項2の発明の電圧制御型発振器を備
えたので、別途バッファを設けることなく大きな負荷を
駆動できる。したがって、バッファによる遅延時間によ
り回路の動作が不安定になることがない。
【0048】また、請求項5の発明の位相同期ループ回
路にあっては、請求項3の電圧制御型発振器を備えたの
で、別途デコーダを設けることなくデューティー比が2
5%程度の複数相のノンオーバーラップ信号を得ること
ができ、また、別途バッファを設けることなく大きな負
荷を駆動できる。また、デコーダやバッファを設ける必
要がないので、デコーダやバッファによる遅延時間によ
り回路の動作が不安定になることがない。
【0049】また、内部クロック信号を分周して制御電
圧発生回路に出力する分周回路を設ければ、分周比の逆
数倍だけ参照クロック信号より周波数が高い内部クロッ
ク信号を生成できる。
【0050】また、電圧制御発生回路を位相比較器とキ
ャパシタとチャージポンプとで構成すれば、制御電圧を
容易に生成できる。
【0051】また、キャパシタを遅延時間可変素子とと
もに半導体基板上に設ければ、回路の小型化、低価格化
および信頼性の向上を図ることができる。
【0052】
【実施例】
[実施例1]図1はこの発明の第1実施例によるPLL
回路1の構成を示すブロック図である。図1を参照し
て、このPLL回路1は、位相比較器2、チャージポン
プ+ループフィルタ3およびVCO回路4を備える。
【0053】位相比較器2は、従来例の位相比較器21
0と同様、参照クロック信号REFと、このPLL回路
1の出力である内部クロック信号φとを受け、この受け
た2つのクロック信号REF,φの位相差に応じた制御
信号UP,DOWNを出力する。
【0054】チャージポンプ+ループフィルタ3は、従
来例のチャージポンプ+ループフィルタ220と同様、
位相比較器2からの制御信号UP,DOWNによって駆
動され、制御電圧Vc を出力する。内部クロック信号φ
の位相が参照クロック信号REFよりも遅れている場合
は制御電圧Vc が上昇し、内部クロック信号φの位相が
参照クロック信号REFよりも進んでいる場合は制御電
圧Vc が下降する。
【0055】VCO回路4は、制御電圧Vc に応じた周
波数fで発振し、信号φを出力する。出力信号φは負荷
容量CLに直接供給される一方、位相比較器2に帰還さ
れる。
【0056】図2はVCO回路4の構成を示す回路ブロ
ック図である。図2を参照して、このVCO回路4は、
バイアス発生回路20およびリングオシレータ5を含
む。バイアス発生回路20は制御電圧Vc に応じたバイ
アス電圧Vbp,Vbnを出力し、リングオシレータ5はバ
イアス電圧Vbp,Vbnに応じた周波数fで発振する。
【0057】リングオシレータ5は、リング状に接続さ
れたM段(Mは素数である。)の遅延時間可変インバー
タ5.1〜5.Mを含む。遅延時間可変インバータ5.
1〜5.Mの負荷駆動能力は、出力ノードOUTに向か
って順次増大している。
【0058】遅延時間可変インバータ5.1〜5.M
は、それぞれインバータ部5.1a〜5.Maと、正側
電流源5.1b〜5.Mbと、負側電流源5.1c〜
5.Mcとを含む。
【0059】インバータ部5.1a〜5.Maにおいて
は、そのシンボルの大きさがその負荷駆動能力の大きさ
を表している。正側電流源5.1b〜5.Mbおよび負
側電流源5.1c〜5.Mcにおいては、電流源のシン
ボルの数がその電流供給能力の大きさを表している。イ
ンバータ部5.2a〜5.Maの負荷駆動能力が前段の
インバータ部5.1a〜5.(M−1)aのそれのたと
えば3倍になる場合は、電流源5.2b〜5.Mb,
5.2c〜5.Mcの電流供給能力も前段の電流源5.
1b〜5.(M−1)b,5.1c〜5.(M−1)c
のそれの3倍にして、各遅延時間可変インバータ5.1
〜5.Mの遅延時間が互いに等しくなるようにしてい
る。
【0060】インバータ部5.1a〜5.Maは、図3
に示すように、それぞれ直列接続されたPチャネルMO
Sトランジスタ6およびNチャネルMOSトランジスタ
7を含む。インバータ部5.1a〜5.MaのPチャネ
ルMOSトランジスタ6およびNチャネルMOSトラン
ジスタ7のチャネル幅Wを順次大きくすることにより、
インバータ部5.1b〜5.Mbの負荷駆動能力を順次
大きくしている。
【0061】トランジスタ6,7の共通接続されたゲー
トがインバータ部5.1a〜5.Maの入力ノードとな
り、トランジスタ6,7のソースがインバータ部5.1
a〜5.Maの出力ノードとなる。PチャネルMOSト
ランジスタ6のドレインは対応する正側電流源5.1b
〜5.Mbに接続され、NチャネルMOSトランジスタ
7のドレインは対応する負側電流源5.1c〜5.Mc
に接続される。
【0062】なお、各遅延時間可変インバータ5.2〜
5.Mの負荷駆動能力を、その前段の遅延時間可変イン
バータ5.1〜5.M−1の負荷駆動能力の3倍に設定
するのが好適であるが、その倍率は3倍でなくてもよい
し、倍率を一定にしなくてもよい。
【0063】正側電流源5.1b〜5.Mbは、図4に
示すように、そのドレインが電源ノードVccに接続さ
れ、そのゲートにバイアス電圧Vbpが印加されるPチャ
ネルMOSトランジスタ8や、そのエミッタが抵抗9を
介して電源ノードVccに接続され、そのベースにバイア
ス電圧Vbpが印加されるPNPトランジスタ10で構成
される。
【0064】負側電流源5.1c〜5.Mcは、図5に
示すように、そのドレインが接地ノードGNDに接続さ
れ、そのゲートにバイアス電圧Vbnが印加されるNチャ
ネルMOSトランジスタ11や、そのドレインが抵抗1
3を介して接地ノードGNDに接続され、そのベースに
バイアス電圧Vbnが印加されるNPNトランジスタ12
で構成される。
【0065】図6はバイアス発生回路20の構成を例示
する回路図である。図6を参照して、このバイアス発生
回路20は、オペアンプ14、PチャネルMOSトラン
ジスタ15,18、NチャネルMOSトランジスタ1
6,19および抵抗17を含む。
【0066】PチャネルMOSトランジスタ15、ノー
ドN2、NチャネルMOSトランジスタ16、ノードN
1および抵抗17と、PチャネルMOSトランジスタ1
8、ノードN3およびNチャネルMOSトランジスタ1
9は、それぞれ電源ノードV ccと接地ノードGNDの間
に直列接続される。オペアンプ14の出力ノードはNチ
ャネルMOSトランジスタ16のゲートに接続され、そ
の反転入力ノードはノードN1に接続され、その非反転
入力ノードに制御電圧Vc が入力される。PチャネルM
OSトランジスタ15,18のゲートは共通接続される
とともにノードN2に接続され、PチャネルMOSトラ
ンジスタ15,18はカレントミラー回路を構成する。
NチャネルMOSトランジスタ19のゲートはノードN
3に接続される。
【0067】ノードN1の電圧をオペアンプ14に負帰
還しているので、ノードN1の電圧はオペアンプ14に
よって制御電圧Vc に等しくなるように制御される。し
たがって、トランジスタ15,16および抵抗17のパ
スに流れる電流Ip は、Ip=Vc /R(ただし、Rは
抵抗17の抵抗値である。)となる。
【0068】また、PチャネルMOSトランジスタ1
5,18がカレントミラー回路を構成しているので、P
チャネルMOSトランジスタ15,18のサイズが同じ
であるとすると、PチャネルMOSトランジスタ18お
よびNチャネルMOSトランジスタ19に流れる電流も
p となる。
【0069】したがって、図2で示した正側電流源5.
1b〜5.MbをPチャネルMOSトランジスタで構成
し、そのPチャネルMOSトランジスタのゲートとノー
ドN2を接続しそのPチャネルMOSトランジスタのゲ
ートにバイアス電圧Vbpを入力すれば、そのPチャネル
MOSトランジスタにはそのPチャネルMOSトランジ
スタとPチャネルMOSトランジスタ15のサイズ比r
p を電流Ip に乗じた電流rp p が流れる。
【0070】同様に、図2で示した負側電流源5.1c
〜5.McをNチャネルMOSトランジスタで構成し、
そのNチャネルMOSトランジスタのゲートとノードN
3を接続しそのNチャネルMOSトランジスタのゲート
にバイアス電圧Vbnを入力すれば、そのNチャネルMO
SトランジスタにはそのNチャネルMOSトランジスタ
とNチャネルMOSトランジスタ19のサイズ比rn
p に乗じた電流rnp が流れる。
【0071】この実施例においては、VCO回路4の遅
延時間可変インバータ5.1〜5.Mの負荷駆動能力が
出力ノードOUTに向かって順次大きくなるようにし、
最終段の遅延時間可変インバータ5.Mで直接負荷容量
CLを駆動するので、従来のように負荷駆動用のバッフ
ァ242を別途設ける必要がない。したがって、バッフ
ァ242による余計な遅延時間td がなくなるので、こ
の遅延時間td によりPLL回路1の動作が不安定にな
ることがない。
【0072】また、バッファ242による余計な遅延時
間td がなくなる分だけPLL回路1が安定に動作する
領域が広がるので、その分だけループフィルタ3bのキ
ャパシタ23の容量を小さくできる。したがって、ルー
プフィルタ3bを半導体チップ上に形成することが可能
になる。
【0073】ループフィルタ3bは、図7(a)に示す
ように、抵抗21,22およびキャパシタ23を含み、
その回路構成は図23で示した従来のPLL回路200
のループフィルタ220bと同じである。
【0074】図7(b)はMOSトランジスタのゲート
容量をキャパシタ23の容量に使用した例を示す一部破
断した平面図、図7(c)はその要部断面図である。
【0075】図7を参照して、P型シリコン基板24の
表面がLOCOS膜25によって分離され、LOCOS
膜25から露出したP型シリコン基板24の表面中央部
にゲート酸化膜26を介してゲート電極27が形成され
る。この対向するP型シリコン基板24とゲート電極2
7によりキャパシタ23が構成される。
【0076】また、LOCOS膜25の上方にポリシリ
コン配線パターン28が形成され、さらにその上方にア
ルミ配線パターン29が形成され、表面全体がパッシベ
ーション膜30で被覆される。
【0077】LOCOS膜25から露出したP型シリコ
ン基板24の両端部は複数のコンタクトホールCHを介
してアルミ配線29aに接続され、アルミ配線29aは
接地される。
【0078】ゲート電極27の表面は複数のスルーホー
ルTHを介してアルミ配線29bに接続され、アルミ配
線29bはスルーホールTHを介してポリシリコン配線
28aの一端に接続される。このポリシリコン配線28
aが図7(a)で示した抵抗22を構成する。
【0079】ポリシリコン配線28aの他端はアルミ配
線29cによりポリシリコン配線28bの一端に接続さ
れるとともに、ノードN5を介してバイアス発生回路2
0に接続される。また、ポリシリコン配線28b〜28
eは、複数のスルーホールTHおよびアルミ配線29d
〜29fによって直列接続される。直列接続されたポリ
シリコン配線28b〜28eは、図7(a)で示した抵
抗21を構成する。ポリシリコン配線28eの他端はス
ルーホールTHおよびアルミ配線29gによりノードN
4を介してチャージポンプの出力ノードに接続される。
【0080】このように半導体チップ上にループフィル
タ3bを形成すれば、ループフィルタ220bを外付け
で設けていた従来に比べ、PLL回路1の小型化、低価
格化および信頼性の向上を図ることができる。
【0081】[実施例2]図8はこの発明の第2実施例
によるPLL回路31の構成を示すブロック図である。
図8を参照して、PLL回路31は、位相比較器2、チ
ャージポンプ+ループフィルタ3およびVCO回路4に
加え、1/n分周器32を含む。1/n分周器32は、
VCO回路4の出力φを1/n分周して位相比較器2に
帰還させる。したがって、このPLL回路31によれ
ば、参照クロック信号REFよりも分周比1/nの逆数
倍(n倍)だけ高い周波数の内部クロック信号φを生成
できる。なお、分周器32の動作速度が有限であるた
め、分周器32で遅延時間td が生じ、上述のごとくP
LL回路31が安定に動作する領域が第1実施例のPL
L回路1よりも狭くなる。しかし、分周器32により生
じる遅延時間td は、従来例のバッファで生じる10n
sec程度の遅延時間td よりも小さいので、PLL回
路31が安定に動作する領域は従来のPLL回路200
よりも広い。
【0082】[実施例3]図9はこの発明の第3実施例
によるVCO回路40の構成を示すブロック図である。
図9では、簡単のため、電流制御関係の回路(図2で示
したバイアス発生回路20や電流源5.1b〜5.M
b,5.1c〜5.Mc)は省略されている。
【0083】このVCO回路40は、デューティー比が
50%でないクロック信号φを生成できる回路であっ
て、NANDゲート41と、所定の遅延時間td1を持つ
第1のディレイ・ライン43と、所定の遅延時間t
d2(ただしtd2≒td1である。)を持つ第2のディレイ
・ライン44とを含む。第1および第2のディレイ・ラ
イン43,44は、それぞれ直列接続された偶数個の遅
延時間可変インバータ42を含む。
【0084】第1のディレイ・ライン43は、NAND
ゲート41の出力ノードと中間ノードN43の間に接続
され、中間ノードN43はNANDゲート41の一方の
入力ノード41bに接続される。また、第2のディレイ
・ライン44は、中間ノードN43とNANDゲート4
1の他方の入力ノード41aの間に接続される。出力ノ
ードOUTは、第2のディレイ・ライン44の奇数番目
(図では最終段の1個前)の遅延時間可変インバータ4
2の出力ノードに接続される。遅延時間可変インバータ
42の負荷駆動能力は出力ノードOUTに向かって順次
増大している。
【0085】次に、図9に示したVCO回路40の動作
について説明する。もし、NANDゲート41の他方入
力ノード41aが常に「H」レベルであるならば、VC
O回路40は、NANDゲート41および第1のディレ
イ・ライン43からなるリングオシレータとして動作す
る。この場合、第1のディレイ・ライン43の出力信号
C43′は、図10(a)に示すように、その遅延時間
d1の2倍の時間2t d1(正確にはNANDゲート41
の遅延時間と第1のディレイ・ライン43の遅延時間t
d1を加算した時間の2倍の時間)を1周期とするデュー
ティー比50%の矩形波信号となる。また、NANDゲ
ート41の他方入力ノード41aが「L」レベルになる
と、そのときから約td1だけ遅れてノードN43が
「H」レベルになる。
【0086】ここで、信号C43′を第2のディレイ・
ライン44によってその遅延時間t d2だけ遅延させた信
号C44′をNANDゲート41の他方入力ノード41
aに入力することを考える。信号C44′は、図10
(b)に示すように、信号C43′と相補な信号とな
る。信号C44′が「L」レベルになると、そのときか
ら約td1だけ遅れてノードN43が「H」レベルになる
ので、ノードN43へ現れる信号C43は、図10
(c)に示すように、信号C43′の「L」レベルの部
分を1つおきに「H」レベルにしたものとなる。これに
応じて、NANDゲートの他方入力ノード41aに現れ
るクロック信号C44は、図10(d)に示すように、
信号C43からtd2だけ遅延したものとなる。また、出
力信号φは、信号C44を反転した信号であるから、図
10(e)に示すように、デューティー比が約25%の
矩形波信号となる。
【0087】図11は図9で示したVCO回路40の具
体例であるVCO回路50の構成を示す回路ブロック
図、図12はその動作を示すタイムチャートである。図
11を参照して、このVCO回路50は、NANDゲー
ト51と第1および第2のディレイ・ライン58,59
を含む。第1のディレイ・ライン58は直列接続された
2つの遅延時間可変インバータ52,53を含み、第1
のディレイ・ライン59は直列接続された4つの遅延時
間可変インバータ54〜57を含む。
【0088】第1のディレイ・ライン58は、NAND
ゲート51の出力ノードと中間ノードN53の間に接続
され、中間ノードN53はNANDゲート51の一方入
力ノード51bに接続される。また、第2のディレイ・
ライン59は、中間ノードN53とNANDゲート51
の他方入力ノード51aの間に接続される。出力ノード
OUTは遅延時間可変インバータ56の出力ノードに接
続される。遅延時間可変インバータ54,55,56の
負荷駆動能力は出力ノードOUTに向かって順次増大し
ている。
【0089】NANDゲート51の出力信号C51およ
び遅延時間可変インバータ52〜57の出力信号C52
〜C57は、図12に示すように、各素子が持つ遅延時
間だけ遅れて順次反転する。信号C53が「H」レベル
であるときは、NANDゲート51はインバータとして
動作し、信号C51は遅延時間可変インバータ57の出
力信号C57の立上りに応じて立下る。また、信号C5
7が「H」レベルであるときは、NANDゲート51は
インバータとして動作し、信号C51は遅延時間可変イ
ンバータ53の出力信号C53の立下りに応じて立上
る。この場合、1周期が1.1(nsec)、パルス幅
0.3(nsec)(デューティ比約27%)の出力信
号φ(信号C56)が得られた。
【0090】図13は図9で示したVCO回路40の他
の具体例であるVCO回路60の構成を示す回路ブロッ
ク図、図14はその動作を示すタイムチャートである。
図13を参照して、このVCO回路60は、NANDゲ
ート61と、第1および第2のディレイ・ライン80,
81を含む。第1のディレイ・ライン80は直列接続さ
れた8個の遅延時間可変インバータ62〜69を含み、
第2のディレイ・ライン81は直列接続された10個の
遅延時間可変インバータ70〜79を含む。
【0091】第1のディレイ・ライン80は、NAND
ゲート61の出力ノードと中間ノードN69の間に接続
され、中間ノードN69はNANDゲート61の一方入
力ノード61bに接続される。また、第2のディレイ・
ライン81は、中間ノードN69とNANDゲート61
の他方入力ノード61aの間に接続される。出力ノード
OUTは遅延時間可変インバータ78の出力ノードに接
続される。遅延時間可変インバータ70〜78の負荷駆
動能力は出力ノードOUTに向かって順次増大してい
る。
【0092】NANDゲート61の出力信号C61およ
び遅延時間可変インバータ62,69,70,71,7
8,79の出力信号C62,C69,C70,C71,
C78,C79は、図14に示すように、所定の遅延時
間だけ遅れて順次反転する。この場合、1周期が約6.
5(nsec)、パルス幅約2(nsec)(デューテ
ィー比約31%)の出力信号φ(信号C78)が得られ
た。
【0093】この実施例のVCO回路40,50,60
においては、遅延時間可変インバータの負荷駆動能力を
出力ノードに向かって順次増大させたので、従来のよう
に負荷駆動用のバッファ242を別途設ける必要がな
い。また、従来のようにデコーダ241を設けることな
くデューティー比が25%程度のノンオーバーラップ信
号を得ることができる。したがって、このVCO回路4
0,50,60を用いてPLL回路を構成すれば、回路
の小型化、低価格化、信頼性の向上などを図ることがで
きる。
【0094】[実施例4]図15はこの発明の第4実施
例によるPLL回路90の構成を示すブロック図であ
る。図15を参照して、このPLL回路90は、位相比
較器2、チャージポンプ+ループフィルタ3およびVC
O回路91を備える。
【0095】位相比較器2およびチャージポンプ+ルー
プフィルタ3は図1で説明したものと同じであるので説
明は省略される。VCO回路91は、制御電圧Vc に応
じた周波数fで発振し、デューティー比が25%の2相
のノンオーバーラップ信号φ1,φ2を出力する。信号
φ1,φ2は負荷容量CLに直接供給される。信号φ1
は負荷容量CLに出力される一方、位相比較器2に帰還
される。
【0096】図16はVCO回路91の構成を示す回路
ブロック図である。図16では、簡単のため、電流制御
関係の回路(図2で示したバイアス発生回路20や電流
源5.1b〜5.Mb,5.1c〜5.Mc)は省略さ
れている。このVCO回路91は、NANDゲート92
と、第1および第2のディレイ・ライン101,102
を含む。第1および第2のディレイ・ライン101,1
02は、それぞれ直列接続された4つの遅延時間可変イ
ンバータ93〜96;97〜100を含む。第1のディ
レイ・ライン101は、NANDゲート92の出力ノー
ドと中間ノードN96の間に接続され、中間ノードN9
6はNANDゲート92の一方入力ノード92bに接続
される。また、第2のディレイ・ライン102は、中間
ノードN96とNANDゲート92の他方入力ノード9
2aの間に接続される。第1の出力ノードOUT1は遅
延時間可変インバータ93の出力ノードに接続され、第
2の出力ノードOUT2は遅延時間可変インバータ99
の出力ノードに接続される。
【0097】遅延時間可変インバータ94〜96の負荷
駆動能力は小さく、遅延時間可変インバータ97〜99
の負荷駆動能力は第2の出力ノードOUT2に向かって
順次増大している。遅延時間可変インバータ100、N
ANDゲート92および遅延時間可変インバータ93の
負荷駆動能力は、第1の出力ノードOUT1に向かって
順次増大している。
【0098】このVCO回路91の動作については、図
9で示したVCO回路40と同様であるので説明は省略
される。図17は第1および第2の出力ノードOUT
1,OUT2からそれぞれ出力される信号φ1,φ2を
示す波形図である。信号φ1,φ2は、CMOS集積回
路でよく用いられる2相のノンオーバーラップ信号とな
る。信号φ1,φ2は、たとえば図14の信号C62と
信号C78に相当する。
【0099】この実施例のPLL回路90においては、
従来例のようにデコーダやバッファを用いることなく、
2相のノンオーバーラップ信号を生成できる。したがっ
て、回路の小型化、低価格化、信頼性の向上などを図る
ことができる。
【0100】[実施例5]図18はこの発明の第5実施
例によるVCO回路110の構成を示す回路ブロック図
である。このVCO回路110は、図9で示したVCO
回路40のNANDゲート41をNORゲート111で
置換したものであり、デューティー比が25%程度のク
ロック信号φを生成できる回路である。
【0101】図18を参照して、このVCO回路110
は、NORゲート111と、所定の遅延時間td1を持つ
第1のディレイ・ライン113と、所定の遅延時間td2
(ただし、td2≒td1である)を持つ第2のディレイ・
ライン114とを含む。第1および第2のディレイ・ラ
イン113,114は、それぞれ直列接続された偶数個
の遅延時間可変インバータ112を含む。
【0102】第1のディレイ・ライン113は、NOR
ゲート111の出力ノードと中間ノードN113の間に
接続され、中間ノードN113はNORゲート111の
一方入力ノード111bに接続される。また、第2のデ
ィレイ・ライン114は、中間ノードN43とNORゲ
ート111の他方入力ノード111aの間に接続され
る。出力ノードOUTは第2のディレイ・ライン114
の出力ノード(NORゲート111の他方入力ノード1
11a)に接続される。遅延時間可変インバータ112
の負荷駆動能力は出力ノードOUTに向かって順次増大
している。
【0103】次に、図18に示したVCO回路110の
動作について説明するが、もし、NORゲート111の
他方入力ノード111aが常に「L」レベルであるなら
ば、VCO回路110は、NORゲート111および第
1のディレイ・ライン113からなるリングオシレータ
として動作する。この場合、第1のディレイ・ライン1
13の出力信号C113′は、図19(a)に示すよう
に、その遅延時間td1の2倍の時間にtd1(正確にはN
ORゲート111の遅延時間と第1のディレイ・ライン
113の遅延時間td1を加算した時間の2倍の時間)を
1周期とするデューティー比50%の矩形波信号とな
る。また、NORゲート111の他方入力ノード111
aが「H」レベルになると、そのときから約td1だけ遅
れてノードN113が「L」レベルになる。
【0104】ここで信号C113′を第2のディレイ・
ライン114によってtd2だけ遅延させた信号φ′をN
ORゲート111の他方入力ノード111aに入力させ
ることを考える。信号φ′は、図19(b)に示すよう
に、信号C113′と相補な信号となる。信号φ′が
「H」レベルになると、そのときから約td1だけ遅れて
ノードN113が「L」レベルになるから、ノードN1
13に現れる信号C113は、図10(c)に示すよう
に、信号C113′の「H」レベルの部分を1つおきに
「L」レベルにしたものとなる。したがって、信号C1
13はデューティー比25%の矩形波信号となり、応じ
て、出力信号φも、図10(d)に示すようにデューテ
ィー比25%の矩形波信号となる。
【0105】図20は図18で示したVCO回路110
の具体例であるVCO回路120の構成を示す回路ブロ
ック図、図21はその動作を示すタイムチャートであ
る。図20を参照して、このVCO回路120は、NO
Rゲート121と、第1および第2のディレイ・ライン
132,133を含む。第1のディレイ・ライン132
は直列接続された4つの遅延時間可変インバータ122
〜125含み、第2のディレイ・ライン133は直列接
続された6つの遅延時間可変インバータ126〜131
を含む。
【0106】第1のディレイ・ライン132は、NOR
ゲート121の出力ノードと中間ノードN125の間に
接続され、中間ノードN125はNORゲート121の
一方入力ノード121bに接続される。また、第2のデ
ィレイ・ライン133は、中間ノードN125とNOR
ゲート121の他方入力ノードN121aの間に接続さ
れる。NORゲート121の出力信号C121および遅
延時間可変インバータ123,125,127,12
9,131の出力信号C123,C125,C127,
C129,C131は、図21に示すように、所定の遅
延時間ずつ位相がずれたものとなるがこれらのうち、た
とえば信号C123と信号C131は2相のノンオーバ
ーラップ信号となっている。
【0107】この実施例のVCO回路110,120を
用いても、バッファ242やデコーダ241のないPL
L回路を構成できる。
【0108】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の電圧制
御型発振器にあっては、直列接続された複数の遅延時間
可変素子の終端の素子の出力に同期して中間の素子の出
力を始端の素子に入力させるので、終端の素子の出力に
同期して始端から中間までの複数の素子をリング状に接
続して発振させたり、接続を遮断して発振停止させるこ
とができる。したがって、中間の素子や出力を取出す素
子を適当に選択すれば、デューティー比が25%程度の
複数相のノンオーバーラップ信号を得ることができる。
【0109】また、請求項2の発明の電圧制御型発振器
にあっては、遅延時間可変素子の負荷駆動能力を出力側
に向かって順次増大させたので、別途バッファを設ける
ことなく大きな負荷を駆動できる。
【0110】また、請求項3の発明の電圧制御型発振器
にあっては、請求項1の発明の電圧制御型発振器におい
て請求項2の発明の電圧制御発振器と同様に遅延時間可
変素子の負荷駆動能力を出力側に向かって順次増大させ
た。したがって、デューティー比が25%程度の複数相
のノンオーバーラップ信号を得ることができ、また、別
途バッファを設けることなく大きな負荷を駆動できる。
【0111】また、請求項4の発明の位相同期ループ回
路にあっては、請求項2の発明の電圧制御型発振器を備
えたので、別途バッファを設けることなく大きな負荷を
駆動できる。したがって、バッファによる遅延時間によ
り回路の動作が不安定になることがない。
【0112】また、請求項5の発明の位相同期ループ回
路にあっては、請求項3の発明の電圧制御型発振器を備
えたので、別途デコーダを設けることなくデューティー
比が25%程度の複数相のノンオーバーラップ信号を得
ることができ、また、別途バッファを設けることなく大
きな負荷を駆動できる。また、デコーダやバッファを設
ける必要がないので、デコーダやバッファによる遅延時
間により回路の動作が不安定になることがない。
【0113】また、内部クロック信号を分周して制御電
圧発生回路に出力する分周回路を設ければ、分周比の逆
数倍だけ参照クロック信号より周波数が高い内部クロッ
ク信号を生成できる。
【0114】また、電圧制御発生回路を位相比較器とキ
ャパシタとチャージポンプで構成すれば、制御電圧を容
易に生成できる。
【0115】また、キャパシタを遅延時間可変素子とと
もに半導体基板上に設ければ、回路の小型化、低価格化
および信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例によるPLL回路の構
成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したPLL回路のVCO回路の構成
を示す回路ブロック図である。
【図3】 図2に示したVCO回路の遅延時間可変イン
バータのインバータ部の構成を示す回路図である。
【図4】 図2に示したVCO回路の遅延時間可変イン
バータの正側電流源の構成を示す回路図である。
【図5】 図2に示したVCO回路の遅延時間可変イン
バータの負側電流源の構成を示す回路図である。
【図6】 図2に示したVCO回路のバイアス発生回路
の構成を例示する回路図である。
【図7】 (a)は図1に示したPLL回路のループフ
ィルタの構成を示す回路図、(b)はそのレイアウトを
示す一部破断した平面図、(c)は(b)の要部断面図
である。
【図8】 この発明の第2実施例によるPLL回路の構
成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の第3実施例によるVCO回路の構
成を示す一部省略した回路ブロック図である。
【図10】 図9に示したVCO回路の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図11】 図9に示したVCO回路の具体例を示す回
路ブロック図である。
【図12】 図11に示したVCO回路の動作を示すタ
イムチャートである。
【図13】 図9に示したVCO回路の他の具体例を示
す回路ブロック図である。
【図14】 図13に示したVCO回路の動作を示すタ
イムチャートである。
【図15】 この発明の第4実施例によるPLL回路の
構成を示すブロック図である。
【図16】 図15に示したPLL回路のVCO回路の
構成を示す回路ブロック図である。
【図17】 図16に示したVCO回路の出力信号φ
1,φ2を示す波形図である。
【図18】 この発明の第5実施例によるVCO回路の
構成を示す一部省略した回路ブロック図である。
【図19】 図18に示したVCO回路の動作を示すタ
イムチャートである。
【図20】 図18に示したVCO回路の具体例を示す
回路ブロック図である。
【図21】 図20に示したVCO回路の動作を示すタ
イムチャートである。
【図22】 従来のPLL回路の構成を示す回路ブロッ
ク図である。
【図23】 図22に示したPLL回路のチャージポン
プ+ループフィルタの構成を示す回路図である。
【図24】 図22に示したPLL回路のVCO回路お
よびデコーダ+バッファの構成を示す回路ブロック図で
ある。
【図25】 図24に示したVCO回路およびデコーダ
+バッファの動作を示すタイムチャートである。
【図26】 図22に示したPLL回路のデコーダ+バ
ッファの構成を示す一部省略した回路ブロック図であ
る。
【図27】 図26に示したデコーダ+バッファのイン
バータの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1,31,90 PLL回路、2 位相比較器、3 チ
ャージポンプ+ループフィルタ、4,40,50,6
0,91,110,120 VCO回路、5 リングオ
シレータ、5.1〜5M,42,51〜57,62〜7
8,93〜100,112,122〜131 遅延時間
可変インバータ、20 バイアス発生回路、23 キャ
パシタ、32 1/n分周器、41,51,61,92
NANDゲート、43,58,80,101,11
3,132 第1のディレイ・ライン、44,59,8
1,102,114,133 第2のディレイ・ライ
ン、111,121 NORゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−6652(JP,A) 特開 平5−122019(JP,A) 特開 平6−6135(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 - 7/14 H03K 3/354

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧に応じた周波数で発振する電圧
    制御型発振器において、 直列接続され、それぞれの遅延時間が前記制御電圧に応
    じて変化する複数の遅延時間可変素子と、 前記複数の遅延時間可変素子のうちの終端の遅延時間可
    素子およびそれ以外のいずれかの遅延時間可変素子の
    出力を受け、前記終端の遅延時間可変素子の出力に同期
    して前記終端の遅延時間可変素子以外のいずれかの遅延
    時間可変素子の出力を前記複数の遅延時間可変素子のう
    ちの始端の遅延時間可変素子に入力させる発振制御回路
    とを備えることを特徴とする、電圧制御型発振器。
  2. 【請求項2】 制御電圧に応じた周波数で発振する電圧
    制御型発振器において、 リング状に接続され、それぞれの遅延時間が前記制御電
    圧に応じて変化し、かつそれぞれの負荷駆動能力が出力
    側に向かって順次増大している複数の遅延時間可変素子
    を備えることを特徴とする、電圧制御型発振器。
  3. 【請求項3】 制御電圧に応じた周波数で発振する電圧
    制御型発振器において、 直列接続され、それぞれの遅延時間が前記制御電圧に応
    じて変化し、かつそれぞれの負荷駆動能力が出力側に向
    かって順次増大している複数の遅延時間可変素子と、 前記複数の遅延時間可変素子のうちの終端の遅延時間可
    変素子およびそれ以外のいずれかの遅延時間可変素子の
    出力を受け、前記終端の遅延時間可変素子の出力に同期
    して前記終端の遅延時間可変素子以外のいずれかの遅延
    時間可変素子の出力を前記複数の遅延時間可変素子のう
    ちの始端の遅延時間可変素子に入力させる発振制御回路
    とを備えることを特徴とする、電圧制御型発振器。
  4. 【請求項4】 外部から与えられた参照クロック信号に
    同期して内部クロック信号を生成する位相同期ループ回
    路において、 前記参照クロック信号と前記内部クロック信号を受け、
    該2つのクロック信号の位相差に応じた制御電圧を発生
    する制御電圧発生回路と、 リング状に接続され、それらのうちのいずれか1つが前
    記内部クロック信号を出力し、それぞれの遅延時間が前
    記制御電圧に応じて変化し、かつそれぞれの負荷駆動能
    力が出力側に向かって順次増大している複数の遅延時間
    可変素子を備えることを特徴とする、位相同期ループ回
    路。
  5. 【請求項5】 外部から与えられた参照クロック信号に
    同期して内部クロック信号を生成する位相同期ループ回
    路において、 前記参照クロック信号と前記内部クロック信号を受け、
    該2つのクロック信号の位相差に応じた制御電圧を発生
    する制御電圧発生回路と、 直列接続され、それらのうちのいずれか1つが前記内部
    クロック信号を出力し、それぞれの遅延時間が前記制御
    電圧に応じて変化し、かつそれぞれの負荷駆動能力が出
    力側に向かって順次増大している複数の遅延時間可変素
    子と、 前記複数の遅延時間可変素子のうちの終端の遅延時間可
    変素子およびそれ以外のいずれかの遅延時間可変素子の
    出力を受け、前記終端の遅延時間可変素子の出力に同期
    して前記終端の遅延時間可変素子以外のいずれかの遅延
    時間可変素子の出力を前記複数の遅延時間可変素子のう
    ちの始端の遅延時間可変素子に入力させる発振制御回路
    とを備えることを特徴とする、位相同期ループ回路。
  6. 【請求項6】 さらに前記内部クロック信号を分周して
    前記制御電圧発生回路に出力する分周回路を備えること
    を特徴とする、請求項4または5に記載の位相同期ルー
    プ回路。
  7. 【請求項7】 前記制御電圧発生回路は、 前記参照クロック信号と前記内部クロック信号を受け、
    該2つのクロック信号の位相差に応じた制御信号を出力
    する位相比較器と、 前記2つのクロック信号の位相差に応じた制御電圧を出
    力するためのキャパシタと、 前記制御信号を受け、該制御信号に基づいて前記キャパ
    シタを充電または放電させるチャージポンプとを備える
    ことを特徴とする、請求項4ないし6のいずれかに記載
    の位相同期ループ回路。
  8. 【請求項8】 前記キャパシタが前記複数の遅延時間可
    変素子とともに半導体基板上に形成されていることを特
    徴とする、請求項7に記載の位相同期ループ回路。
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