JPH0619828B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0619828B2
JPH0619828B2 JP59281411A JP28141184A JPH0619828B2 JP H0619828 B2 JPH0619828 B2 JP H0619828B2 JP 59281411 A JP59281411 A JP 59281411A JP 28141184 A JP28141184 A JP 28141184A JP H0619828 B2 JPH0619828 B2 JP H0619828B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
ロ.従来技術 一般に、磁気テープ等の磁気記録媒体は、磁性粉、バイ
ンダー樹脂等からなる磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥
することによって製造される。
こうした磁気記録媒体の磁性層において、3価アルコー
ルの脂肪酸エステルをバインダー樹脂中にイソシアネー
ト化合物と共に含有せしめることは、特公昭41−18062
号公報等に示されている。グリセリンの如き3価のアル
コールと脂肪酸とのエステルは、磁性粉とバインダー樹
脂とを混練して支持体上に塗布して磁性層を形成するタ
イプの磁気記録媒体においては、潤滑剤として使用され
るものであるが、グリセリンエステルのみでは、潤滑作
用が十分ではない。一方、特にVHSやβ方式のビデオ
テープや8mmビデオテープのように高密度化が要望さ
れるようになってくると、十分に対応できなくなってき
た。特に、走行安定性が不十分であった。
ハ.発明の目的 本発明の目的は、走行安定性、出力に優れた磁気記録媒
体を提供することにある。
ニ.発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、BET値が25〜100m2/grのコバ
ルト含有磁性酸化鉄からなる磁性粉と、グリセリンエス
テルと、平均一次粒径が10〜30mμのカーボンブラ
ックとを磁性層中に含み、前記グリセリンエステルの量
は前記磁性粉100重量部に対して0.005〜2重量
部であることを特徴とする磁気記録媒体に係るものであ
る。
本発明によれば、磁性層の磁性粉としてコバルト含有磁
性酸化鉄を用い、かつその表面積をBET値で25m2/gr
以上にして(好ましくはその粒径をさらに小さくして)
いるので、媒体の再生出力、S/N比を著しく向上させ
ることができると共に、出力を安定に得ることができ
る。この磁性粉の比表面積は必要以上に大きくするとか
えって分散不良を生じるので、上限を100 m2/grとする
のが望ましい。なお、上記において、「BET値」と
は、単位重量あたりの表面積をいい、平均粒子径とは全
く異なった物理量であり、例えば平均粒子径は同一であ
っても、比表面積が大きなものと、比表面積が小さいも
のが存在する。比表面積の測定は、例えばまず、磁性粉
末を250 ℃前後で30〜60分加熱処理しながら脱気して、
該粉末に吸着されているものを除去し、その後、測定装
置に導入して、窒素の初期圧力を0.5 kg/m2に設置し、
窒素により液体窒素温度(−195 ℃)で吸着測定を行な
う(一般にB.E.T 法と称されている比表面積の測定方
法。詳しくはJ.Ame.Chem.Soc,60 309(1938)を参照)。
この比表面積(BET 値)の測定装置には、湯浅電池(株)
ならびに湯浅アイオニクス(株)の共同製造による「粉粒
体測定装置(カンターソープ)」を使用することができ
る。比表面積ならびにその測定方法についての一般的な
説明は「粉体の測定」(J.M.DALLAVALLE,CLYDEORR Jr 共
著、弁田その他訳;産業図書社刊)に詳しく述べられて
おり、また「化学便覧」(応用編、1170〜1171頁、日本
化学会編、丸善(株)昭和41年4月30日発行)にも記載さ
れている(なお前記「化学便覧」では、比表面積を単に
表面積(m2/gr)と記載しているが、本明細書における
比表面積と同一のものである。)。
しかも、本発明によれば、潤滑剤としてのグリセリンエ
ステルと、平均一次粒径30mμ以下のカーボンブラック
とを添加しているので、走行性若しくは走行状態がスム
ーズでかつ安定化し、ヘッドの貼り付きや媒体同士の粘
着がなくなり、テープの場合にはその巻き姿が良好とな
る。従って、静止画像耐久性、走行安定性、出力等を高
めることができる。ここでいう「平均一次粒径」は、電
子顕微鏡で直接選択的にカウントして測定してもよい
し、粒径分布から測定してもよい。また比表面積から球
形として算出することもできる。また他の公知の方法を
用いることもできる。詳しくは「CARBON BLACK年鑑 198
4 」(カーボンブラック協会刊)や「カーボンブラック
便覧」(カーボンブラック協会編)、及び「新実験化学
講座第18巻」(日本化学会編、昭和52年、丸善株式会社
刊)を参照できる。
グリセリンエステルの添加量は、磁性粉100 重量部に対
して0.005 2重量部がよく、0.01〜1重量部が更によ
い。この範囲を外れてエステルが少なくなると走行性改
善の効果が乏しく、また多くなるとエステルがしみ出し
たり、出力低下が生じ易くなる。
グリセリンエステルは次の一般式で表わされるものが好
ましい。
一般式: (但、R、R、Rのうち少なくとも1つは炭素原
子数6〜30の一塩基性脂肪酸残基であり、それ以外は水
素原子であってよく、またR、R、Rは互いに同
一であっても異なっていてもよい。より好ましくは、R
、R、Rの少なくとも1つの一塩基脂肪酸残基の
炭素原子数が10〜22である。) このグリセリンエステルは具体的には次のものであって
よい。
(1) グリセリンとパルミチン酸(炭素原子数16)とのエ
ステル (ただし、エステルはモノエステル、ジエステル、トリ
エステルのいずれであってもよい(以下同様)) (2) グリセリンとステアリン酸(炭素原子数18)とのエ
ステル (3) グリセリンとのオレイン酸(炭素原子数18)で1つ
の不飽和炭素−炭素2重結合を含む)とのエステル (4) グリセリンとリノール酸(炭素原子数18で2つの不
飽和炭素−炭素2重結合を含む)とのエステル (5) オリーブ油(天然物であり、各種グリセリンエステ
ルの混合物) (6) グリセリンとラウリン酸(炭素原子数10)とのエス
テル (7) クリセリンとミリスチン酸(炭素原子数14)とのエ
ステル (8) クリセリンとパルミチン酸(炭素原子数16)とのエ
ステル (9) グリセリンとイソステアリン酸(炭素原子数18)と
のエステル (10)グリセリンとベヘン酸(炭素原子数22)とのエス
テル (11)2−エチルヘキサン酸トリグリセライド (12)ベヘニン酸モノグリセライド (13)オレイン酸ステアリン酸モノジグリセライド (14)ジアセチルカプリン酸グリセライド (15)ジアセチルヤシ脂肪酸グリセライド (16)アセチルステアリン酸グリセライド (17)ジアセチルカプリン酸グリセライド (18)ジアセチルヤシ脂肪酸グリセライド (19)カプリル酸モノジグリセライド (20)アセチルステアリン酸グリセライド (21)カプリル酸トリグレセライド (22)脂肪酸(C,C10)トリグリセライド 以上において、2種以上のグリセリンエステルを併用し
てもよい。
本発明においては、グリセリンエステルに加えて、ソル
ビタン等の他の多価アルコールのエステルも併用しても
よい。
本発明の磁気記録媒体において磁性層のバインダー樹脂
として少なくともポリウレタンを使用できるが、これ
は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応によって
合成できる。使用可能なポリオールとしては、フタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、二量化ルノレイン酸、
マレイン酸などの有機二塩基酸と、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエ
チレングリコールなどのグリコール類もしくはトリメチ
ロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、ト
リメチロールエタン、ペンタエリスリトールなどの多価
アルコール類もしくはこれらのグリコール類および多価
アルコール類の中から選ばれた任意の2種以上のポリオ
ールとの反応によって合成されたポリエステルポリオー
ル;または、s−カプロラクタム、α−メチル−1−カ
プロラクタム、s−メチル−s−カプロラクタム、γ−
ブチロラクタム等のラクタム類から合成されるラクトン
系ポリエステルポリオール;またはエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどか
ら合成されるポリエーテルポリオール等が挙げられる。
これらのポリオールは、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネ
ート、メタキシレンジイソシアネート等のイソシアネー
ト化合物と反応せしめ、これによってウレタン化したポ
リエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン
や、ホスゲンやジフェニルカーボネートでカーボネート
化したポリカーボネートポリウレタンが合成される。
これらのポリウレタンは通常は主として、ポリイソシア
ネートとポリオールとの反応で製造され、そして遊離イ
ソシアネート基及び/又はヒドロキシル基を含有するウ
レタン樹脂またはウレタンプレポリマーの形でも、ある
いはこれらの反応性末端基を含有しないもの(例えばウ
レタンエラストマーの形)であってもよい。
ポリウレタン、ウレタンプレポリマー、ウレタンエラス
トマーの製造方法、硬化架橋方法等については公知であ
るので、その詳細な説明は省略する。
なお、本発明では、バインダー樹脂として上記のポリウ
レタンと共に、フェノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系
共重合体も含有せしめれば、磁性層に適用する場合に磁
性粉の分散性が向上し、その機械的強度が増大する。
但、フェノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体の
みでは層が硬くなりすぎるがこれはポリウレタンの含有
によって防止でき、支持体又は下地層との接着性が良好
となる。
使用可能なフェノキシ樹脂には、ビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンの重合より得られる重合体であり、下
記一般式で表わされる。
例えば、ユニオンカーバイド社製のPKHC、PKH
H、PKHT等がある。
また、使用可能な上記の塩化ビニル系共重合体として
は、 一般式: で表わされるものがある。この場合、 におけるl及びmから導き出されるモル比は、前者のユ
ニットについては95〜50モル%であり、後者のユニット
については5〜50モル%である。また、Xは塩化ビニル
と共重合し得る単量体残基を表わし、酢酸ビニル、ビニ
ルアルコール、無水マレイン酸等からなる群より選ばれ
た少なくとも1種を表わす。(l+m)として表わされ
る重合度は好ましくは 100〜 600であり、重合度が 100
未満になると磁性層等が粘着性を帯び易く、 600を越え
ると分散性が悪くなる。上記の塩化ビニル系共重合体
は、部分的に加水分解されていてもよい。塩化ビニル系
共重合体として、好ましくは塩化ビニル−酢酸ビニルを
含んだ共重合体(以下、「塩化ビニル−酢酸ビニル系共
重合体」という。)が挙げられる。塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系共重合体の例としては、塩化ビニル−酢酸ビニル
−ビニルアルコール、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マ
レイン酸の共重合体が挙げられ、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体の中でも、部分加水分解された共重合体が
好ましい。上記の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の
具体例としては、ユニオンカーバイト社製の「VAG
H」、「VYHH」、「VMCH」、積水化学(株)製の
「エスレックA」「エスレックA−5」、「エスレック
C」、「エスレックM」、電気化学工業(株)製の「デン
カビニル1000G」、「デンカビニル1000W」等が使用で
きる。
また、上記以外にも、バインダー樹脂として繊維素系樹
脂が使用可能であるがこれには、セルロースエーテル、
セルロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル
等が使用できる。セルロースエーテルとしては、メチル
セルロース、エチルセルロース等が使用できる。セルロ
ース無機酸エステルとしては、ニトロセルロース、硫酸
セルロース、燐酸セルロース等が使用できる。また、セ
ルロース有機酸エステルとしては、アセチルセルロー
ス、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース等が
使用できる。これら繊維素系樹脂の中でニトロセルロー
スが好ましい。
また、バインダー組成全体については、上述のウレタン
樹脂と、その他の樹脂(フェノキシ樹脂と塩化ビニル系
共重合体等との合計量)との割合は、重量比で90/10〜
40/60であるのが望ましく、85/15〜45/55が更に望ま
しいことが確認されている。この範囲を外れて、ウレタ
ン樹脂が多いと分散が悪くなり易く、またその他の樹脂
が多くなると表面性不良となり易く、特に60重量%を越
えると塗膜物性が総合的にみてあまり好ましくなくな
る。塩化ビニル−酢酸ビニルの場合、ウレタン樹脂とか
なりの自由度で混合でき、好ましくはウレタン樹脂は15
〜75重量%である。
本発明の磁気記録媒体を構成する層のバインダー樹脂と
しては、前記したものの他、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂が使用されても
よい。
熱可塑性樹脂としては、軟化温度が 150℃以下、平均分
子量が10,00〜200,000 、重合度が約200 〜2,000 程度
のもので、例えばアクリル酸エステル−アクリロニトリ
ル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重
合体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体等が使用
される。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布液の状態
では200,000 以下の分子量であり、塗布乾燥後には縮
合、付加等の反応により分子量は無限大のものとなる。
また、これらの樹脂のなかで樹脂が熱分解するまでの間
に軟化または溶融しないものが好ましい。具体的には、
例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、アルキッド樹脂等である。
電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、
例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイ
プ、ポリエステルアクリルタイプ等が挙げられる。
本発明の磁気記録媒体において、磁性層中には、更に平
均一次粒径30mμ以下のカーボンブラックを添加する。
このカーボンブラックの粒径は分散性の点で10mμ以上
がよい。また、このカーボンブラックは、媒体の走行を
安定化させる点で導電性のあるものが望ましいが、遮光
性のあるものも添加してよい。こうした導電性カーボン
ブラックとしては、例えばコロンビアカーボン社製のコ
ンダクテックス(Conductex)975 (比表面積 250m2
g、粒径24mμ)、コンダクテックス 900(比表面積 1
25m2/g、粒径27mμ)、コンダクテックス40−220(粒
径20mμ)、コンダクテックスSC(粒径20mμ)、カ
ボット社製のバルカン(Cabot Vulcan)XC−72(比表
面積 254m2/g、粒径30mμ)、バルカンP(粒径20m
μ)、ラーベン1040、420 、ブラックパールズ2000(粒
径15mμ)、三菱化成(株)製の#44等がある。遮光性カ
ーボンブラックとしては、例えばコロンビアカーボン社
製のラーベン2000(比表面積 190m2/g、粒径18m
μ)、2100、1170、1000、三菱化成(株)製の#100 、#
75、#40、#35、#30等が使用可能である。カーボンブ
ラックは、その吸油量が90ml(DBP)/100 g以上
であるとストラクチャー構造をとり易く、より高い導電
性を示す点で望ましい。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第1図に示すように、
支持体1上に磁性層2を有している。また磁性層2とは
反対側の面にBC層3が設けられている。このBC層は
設けられてよいが、設けなくてもよい。磁性層2に使用
される強磁性粉末としては、Co含有γ−Fe2
Co含有Fe3等の酸化鉄磁性粉が挙げられる。こ
の場合、鉄粒子中にコバルトがドープされていたり、表
面に被着されていてもよい。Co含有酸化鉄粉のBET
値は25m2/g以上とすべきであるが、更には30m2/g以
上の場合は効果が著しい。磁性層2にはまた、グリセリ
ンエステルに加えて他の潤滑剤(例えばシリコーンオイ
ル、グラファイト、二硫化モリブデン、二硫化タングス
テン等)、研磨材(例えば溶融アルミナ)、帯電防止剤
(例えばグラファイト)等を添加してよい。
BC層3に含有せしめられる非磁性粉としては、カーボ
ンブラック、酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、酸化亜
鉛、αFe2、タルク、カオリン、硫酸カルシウ
ム、窒化ホウ素、フッ化亜鉛、二酸化モリブデン、炭酸
カルシウム等からなるもの、好ましくはカーボンブラッ
ク(特に導電性カーボンブラック)及び/又は酸化チタ
ンからなるものが挙げられる。
また、前記の非磁性粉として、有機粉末、例えばベンゾ
グアナミン系樹脂、メラミン系樹脂、フタロシアニン系
顔料等を添加してもよい。
また、第1図の磁気記録媒体は、磁性層2と支持体1と
の間に下引き層(図示せず)を設けたものであってよ
く、或いは下引き層を設けなくてもよい(以下同様)。
また支持体にコロナ放電処理をほどこしてもよい。ま
た、BC層3にも、本発明に係る化合物を含有させても
よい。
また、支持体1の素材としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン等のプラスチック、Al、Zn
等の金属、ガラス、BN、Siカーバイド、磁器、陶器
等のセラミックなどが使用される。
なお、上記の磁性層等の塗布形成時には、塗料中に架橋
剤としての多官能イソシアネートを所定量添加しておく
のが磁性層を強固にできる点で望ましい。こうした架橋
剤としては、既述した多官能ポリイソシアネートの他、
トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス−(p
−イソシアネートフェニル)チオホスファイト、ポリメ
チレンポリフェニルイソシアネート等があげられる、メ
チレンジイソシアネート係、トリレンジイソシアネート
系がよい。なお、磁性層を電子線照射等で硬化させると
きは、イソシアネート化合物の添加は省略してもよいが
添加してあってもよい。
第2図は、他の磁器記録媒体を示すものであるが、第1
図の媒体の磁性層2上にOC層4が設けられている。こ
のOC層4は、磁性層2を損傷等から保護するために設
けられるが、そのために滑性が充分である必要がある。
そこで、OC層4のバインダー樹脂として、上述の磁性
層2に使用したウレタン樹脂を(望ましくはフェノキシ
樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体を併用して)使用
する。OC層4の表面粗さは特にカラーS/Nとの関連
でRa≦0.01μm、Rmax ≦0.13μmとするのがよい。
この場合、支持体1の表面粗さをRa≦0.01μm、Rma
x ≦0.13μmとし、平滑な支持体1を用いるのが望まし
い。
第3図は、磁器ディスクとして構成された磁気記録媒体
を示し、支持体1の両面に上述と同様の磁性層2、OC
層4が夫々設けられており、OC層4には上述のウレタ
ン樹脂を主成分とするバインダー樹脂が含有せしめられ
てよい。
ホ.実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。以下に
示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神から逸脱
しない範囲において種々変更しうる。
表−1に示す成分を分散させた後、この磁性塗料を1μ
mフィルターで濾過後、多官能イソシアネート5部を添
加し、支持体上に5μm厚みに塗布してスーパーカレン
ダーをかけ、1/2インチ幅にスリットしてビデオテー
プ(各実施例、比較番号に対応する)とした。ただし、
表−1の第2欄以後の数字は重量部を表わし、また第2
欄以後の「実」は実施例を、「比」は比較例を表わす。
各テープについて次の測定を行なった。
クロマS/N: カラービデオノイズメーター「Shibasoku 925 D/
1」により測定した。
RF出力: RF出力測定用VTRデッキを用いて4MHzでのRF出
力を測定し、100 回再生後の、当初の出力に対して低下
している値を示した。
(単位:dB) 夫々の例のビデオテープの性能を表−2に示した。
上記結果から、本発明に基づいて磁性層を構成すること
によって、テープ性能が著しく向上することが分る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、 第1図、第2図、第3図は各例による磁気記録媒体の一
部分の各拡大断面図 である。 なお、図面に用いられている符号において、 2……磁性層 3……バックコート層(BC層) 4……オーバーコート層(OC層) である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 正明 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内 (72)発明者 中村 一生 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−186125(JP,A) 特開 昭56−119933(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】BET値が25〜100m2/grのコバルト
    含有磁性酸化鉄からなる磁性粉と、グリセリンエステル
    と、平均一次粒径が10〜30mμのカーボンブラック
    とを磁性層中に含み、前記グリセリンエステルの量は前
    記磁性粉100重量部に対して0.005〜2重量部で
    あることを特徴とする磁気記録媒体。
JP59281411A 1984-12-27 1984-12-27 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0619828B2 (ja)

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