JPH0533455B2 - - Google Patents

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JPH0533455B2
JPH0533455B2 JP60018374A JP1837485A JPH0533455B2 JP H0533455 B2 JPH0533455 B2 JP H0533455B2 JP 60018374 A JP60018374 A JP 60018374A JP 1837485 A JP1837485 A JP 1837485A JP H0533455 B2 JPH0533455 B2 JP H0533455B2
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JP
Japan
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magnetic
carbon black
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resin
parts
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JP60018374A
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Shigeto Goto
Tetsuro Sunaga
Yasushi Nakano
Yoshitaka Yasufuku
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Konica Minolta Inc
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
イ 産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気デイス
ク等の磁気記録媒体に関するものである。 ロ 従来技術 一般に、磁気テープ等の磁気記憶媒体は、磁性
粉、バインダー樹脂等からなる磁気塗料を支持体
上に塗布、乾燥することによつて製造される。 こうした磁気記録媒体として、特公昭51−
37002号公報にみられるように、少なくとも表面
活性な微粉末カーボンブラツクを30PHR(バイン
ダー樹脂100重量部当り重量部)以上充填した樹
脂より成る増強バインダーを含むバインダー樹脂
中に磁性粉を分散して成る磁性層が、非磁性支持
体上に塗布されいる磁気記録媒体が知られてい
る。 こうした磁性層の存在によつて、磁気ヘツドの
摩耗及び媒体表面の摩擦損傷を減少し、また帯電
防止に効果的となるとされているが、次の如き問
題が残されている。即ち、高密度化の要求が高ま
るにつれて、特に磁性粉としてBET値(比表面
積:後述)が30m2/gr以上、更には31m2/gr
以上のものを使用する場合、磁性層中のカーボン
ブラツクが多いとS/Nや出力が不十分になる。
例えば、ビデオテープの高品位のもので使用され
る31m2/gr以上の磁性粉を使用する場合、カー
ボンブラツクの量をどのようにするかは重要な因
子となることを本発明者は見出した。即ち、本発
明者は、上記の場合において特に好適なカーボン
ブラツク量をはじめて見出し、本発明に到達した
ものである。 ハ 発明の目的 本発明の目的は、カーボンブラツク量の設定に
より、ヘツド摩耗や媒体表面の摩擦損傷を減少さ
せ、帯電防止性を良好にすのみならず、S/Nに
優れ、高出力が得られ、走行性にも優れた磁気記
録媒体を提供することにある。 ニ 発明の構成及びそ作用効果 即ち、本発明は、BET値が30m2/g以上の磁
性粉と、平均一次粒径が10〜30mμのカーボンブ
ラツクとが磁性層中に含まれてなり、前記カーボ
ンブラツクの含有量は前記磁性粉100重量部に対
して0.2〜2重量部であることを特徴とする磁気
記録媒体に係るものである。 本発明によれば、磁性粉のBET値を30m2/g
r以上としているので、記録の高密度化、媒体の
高品位化を実現することができると同時に、こう
した高性能を保持しながらカーボンブラツク量を
0.2〜2部と特定範囲に選択しているので、高
S/N、高出力が得られ、しかも帯電防止能、走
行性、耐久性等に優れた媒体を提供することがで
きる。 特に、カーボンブラツク量は、磁性粉のBET
値が31m2/gr以上、更には35m2/gr以上のと
きに重要であり、40m2/gr以上のときには特性
を著しく左右する非常に大きな因子となる。カー
ボンブラツク量は、磁性粉100部に対し0部であ
ると特に走行性が著しく不安定化するが、第1図
及び第2図に示す如く、本発明のように少なくと
も0.2部は含有せしめないとS/Nが非常に悪く
なること、及び2部より多いとS/Nや出力が不
良となつてしまう。従つてカーボンブラツク量は
磁性粉100部当り0.2〜2部とすることが必須不可
欠であり、更に0.5〜2部が望ましく、1〜1.8部
が更に望ましい。尚、本発明に於いて磁性粉はバ
インダー樹脂(後述)100部に対して25〜2000部
含有させればよい。なお、上記において、磁性層
の磁性粉のBET値を30m2/gr以上にして(好
ましくはその粒径をさらに小さくして)いるの
で、媒体の再生出力、S/N比を著しく向上させ
ることができると共に、出力を安定に得ることが
できる。この磁性粉の比表面積は必要以上に大き
くするとかえつて分散不良を生じるので、上限を
100m2/grとするのが望ましい。なお、上記に
おいて、「BET値」とは、単位重量あたりの表面
積をいい、平均粒子径とは全く異なつた物理量で
あり、例えば平均粒子は同一であつても、比表面
積が大きなものと、比表面積が小さいものが存在
する。比表面積の測定は、例えばまず、磁性粉末
を250℃前後で30〜60分加熱処理しながら脱気し
て、該粉末に吸着されているものを除去し、その
後、測定装置に導入して、窒素の初期圧力を0.5
Kg/m2に設置し、窒素により液体窒素温度(−
195℃)で吸着測定を行なう(一般にB.E.T法と
称されている比表面積の測定方法。詳しくはJ.
Ame.Chem.Soc.60 309(1938)を参照)。この比
表面積(BET値)の測定装置には湯浅電池(株)な
らびに湯浅アイオニクス(株)の共同製造による「粉
粒体測定装置(カンターソープ)」を使用するこ
とができる。比表面積ならびにその測定方法につ
いての一般的な説明は「粉体の測定」(J.M.
DALLAVALLE,CLYDEORR Jr共著、弁田そ
の他訳;産業図書社刊)に詳しく述べられてお
り、また「化学便覧」(応用編、1170〜1171頁、
日本化学会編、丸善(株)昭和41年4月30日発行)に
も記載されている(なお前記「化学便覧」では、
比表面積を単に表面積(m2/gr)と記載してい
るが、本明細書における比表面積と同一のもので
ある。)。 本発明の磁気記録媒体において磁性層のバイン
ダー樹脂として少なくともポリウレタンを使用で
きるが、これは、ポリオールとポリイソシアネー
トとの反応によつて合成できる。使用可能なポリ
オールとしてはフタル酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、二量化ルノレイン酸、マレイン酸などの有
機二塩基酸と、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール、ジエチレング
リコールなどのグリコール類もしくはトリメチロ
ールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトー
ルなどの多価アルコール類もしくはこれらのグリ
コール類および多価アルコール類の中から選ばれ
た任意の2種以上のポリオールとの反応によつて
合成されたポリエステルポリオール;または、s
−カプロラクタム、α−メチル−1−カプロラク
タム、s−メチル−s−カプロラクタム、γ−プ
チロラクタム等のラクタム類から合成されるラク
トン系ポリエスルポリオール;またはエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、プチレンオキ
サイドなどから合成されるポリエーテルポリオー
ル等が挙げられる。 これらのポリオールは、トリレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレ
ンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシア
ネート等のイソシアネート化合物と反応せしめ、
これによつてウレタン化したポリエステルポリウ
レタン、ポリエーテルポリウレタンや、ホスゲン
やジフエニルカーボネートでカーボネート化した
ポリカーボネートポリウレタンが合成される。 これらのポリウレタンは通常は主として、ポリ
イソシアネートとポリオールとの反応で製造さ
れ、そして遊離イソシアネート基及び/又はヒド
ロキシル基を含有するウレタン樹脂またはウレタ
ンプレポリマーの形でも、あるいはこれらの反応
性末端基を含有しないもの(例えばウレタンエラ
ストマーの形)であつてもよい。 ポリウレタン、ウレタンプレポリマー、ウレタ
ンエラストマーの製造方法は、硬化架橋方法等に
ついては公知であるので、その詳細な説明は省略
する。 なお、本発明では、バインダー樹脂として上記
のポリウレタンと共に、フエノキシ樹脂及び/又
は塩化ビニル系共重合体も含有せしめれば、磁性
層に適用する場合に磁性粉の分散性が向上し、そ
の機械的強度が増大する。但、フエノキシ樹脂及
び/又は塩化ビニル系共重合体のみでは層が硬く
なりすぎるがこれはポリウレタンの含有によつて
防止でき、支持体又は下地層との接着性が良好と
なる。 使用可能なフエノキシ樹脂には、ビスフエノー
ルAとエピクロルヒドリンの重合より得られる重
合体であり、下記一般式で表わされる。 例えば、ユニオンカーバイト社製のPKHC、
PKHH、PKHT等がある。 また、使用可能な上記の塩化ビニル系共重合体
としては、 一般式: で表わされるものである。この場合、 及び
【式】 におけるl及びmから導き出されるモル比は、前
者のユニツトについては95〜50モル%であり、後
者のユニツトについては5〜50モル%である。ま
た、Xは塩化ビニルと共重合し得る単量体残基を
表わし、酢酸ビニル、ビニルアルコール、無水マ
レイン酸等からなる群より選ばれた少なくとも1
種を表わす。(l+m)として表わされる重合度
は好ましくは100〜600であり、重合度が100未満
になると磁性層等が粘着性を帯び易く、600を越
えると分散性が悪くなる。上記の塩化ビニル系共
重合体は、部分的に加水分解されていてもよい。
塩化ビニル系共重合体として、好ましくは塩化ビ
ニル−酢酸ビニルを含んだ共重合体(以下、「塩
化ビニル−酢酸ビニル系共重合体」という。)が
挙げられる。塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体
の例としては、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレ
イン酸の各共重合体が挙げられ、塩化ビニル−酢
酸ビニル系共重合体の中でも、部分加水分解され
た共重合体が好ましい。上記の塩化ビニル−酢酸
ビニル系共重合体の具体例としては、ユニオンカ
ーバイト社製の「VAGH」、「VYHH」、
「VMCH」、積水化学(株)製の「エスレツクA」、
「エスレツクA−5」、「エスレツクC」、「エスレ
ツクM」、電気化学工業(株)製の「デンカビニル
1000G」、「デンカビニル1000W」等が使用でき
る。 また、上記以外にも、バインダー樹脂として繊
維素系樹脂が使用可能であるがこれには、セルロ
ースエーテル、セルロース無機酸エステル、セル
ロース有機酸エステル等が使用できる。セルロー
スエーテルとしては、メチルセルロース、エチル
セルロース等が使用できる。セルロース無機酸エ
ステルとしては、ニトロセルロース、硫酸セルロ
ース、燐酸セルロース等が使用できる。また、セ
ルロース有機酸エステルとしては、アセチルセル
ロース、プロピオニルセルロース、プリチルセル
ロース等が使用できる。これら繊維素系樹脂の中
でニトロセルロースが好ましい。 また、バインダー組成全体については、上述の
ウレタン樹脂と、その他の樹脂(フエノキシ樹脂
と塩化ビニル系共重合体等との合計量)との割合
は、重量比で90/10〜40/60であるのが望まし
く、85/15〜45/55が更に望ましいことが確認さ
れている。この範囲を外れて、ウレタン樹脂が多
いと分散が悪くなり易く、またその他の樹脂が多
くなると表面性不良となり易く、特に60重量%を
越えると塗膜物性が総合的にみてあまり好ましく
なくなる。塩化ビニル−酢酸ビニルの場合、ウレ
タン樹脂とかなりの自由度で混合でき、好ましく
はウレタン樹脂は15〜75重量%である。 本発明の磁気記録媒体を構成する層のバインダ
ー樹脂としては、前記したものの他、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化
型樹脂が使用されてもよい。 熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、
平均分子量が10000〜200000、重合度が約200〜
2000程度のもので、例えばアクリル酸エステル−
アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル
−スチレン共重合体等が使用される。 熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布
液の状態では200000以下の分子量であり、塗布乾
燥後には縮合、付加等の反応により分子量は無限
大のものとなる。また、これらの樹脂のなかで樹
脂が熱分解するまでの間に軟化または溶融しない
ものが好ましい。具体的には、例えばフエノール
樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、
アルキツド樹脂等である。 電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポ
リマー、例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタン
アクリルタイプ、ポリエステルアクリルタイプ等
が挙げられる。 本発明の磁気記録媒体において、磁性層中に
は、磁性粉100部当り0.2〜2部のカーボンブラツ
ク、望ましくは平均一次粒径10〜30mμのカーボ
ンブラツクを添加する。このカーボンブラツクの
粒径は分散性の点で10mμ以上がよい。また、こ
のカーボンブラツクは、媒体の走行を安定化させ
る点で導電性のあるものが望ましいが、遮光性の
あるものも添加してよい。こうした導電性カーボ
ンブラツクとしては、例えばコロンビアカーボン
社製のコンダクテツクス(Conductex)975(比表
面積25m2/g、粒径24mμ)、コンダクテツクス
900(比表面積125m2/g、粒径27mμ)、コンダク
テツクス40−220(粒径20mμ)、コンダクテツク
スSC(粒径20mμ)、カボツト社製のバルカン
(Cabot Vulcan)XC−72(比表面積254m2/g、
粒径30mμ)、バルカンP(粒径20mμ)、ラーベ
ン1040、420、ブラツクパールズ2000(粒径15m
μ)、三菱化成(株)製の#44等がある。遮光用カー
ボンブラツクとしては、例えばコロンビアカーボ
ン社製のラーベン2000(比表面積190m2/g、粒径
18mμ)、2100、1170、1000、三菱化成(株)製の
#100、#75、#40、#35、#30等が使用可能で
ある。カーボンブラツクは、その吸油量が90ml
(DBP)/100g以上であるとストラクチヤー構
造をとり易く、より高い導電性を示す点で望まし
い。ここでいう「平均一次粒径」は、電子顕微鏡
で直接選別的にカウントして測定しもよいし、粒
径分布から測定してもよい。また比表面積から球
形として算出することもできる。また他の公知の
方法を用いることもできる。詳しくは
「CARBON BLACK年鑑1984」(カーボンブラツ
ク協会刊)や「カーボンブラツク便覧」(カーボ
ンブラツク協会編)、及び「新実験化学講座第18
巻」(日本化学会編、昭和52年、丸善株式会社刊)
を参照できる。 本発明の磁気記録媒体は、例えば第3図に示す
ように、支持体1上に磁性層2を有している。ま
た磁性層2とは反対側の面にBS層3が設けられ
ている。このBS層は設けられていてよいが、設
けなくてもよい。磁性層2に使用される強磁性粉
末としては、γ−Fe2O3、Co含有γ−Fe2O3
Fe2O3、Co含有Fe3O4等の酸化鉄磁性粉;Fe、
Ni、Co、Fe−Ni−Co、Fe−Mn−Zn、Fe−Ni
−Zn、Fe−Co−Ni−Cr、Fe−Co−Ni−P、Co
−Ni等のFe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁
性粉が挙げられる。この場合、鉄粒子中にコバル
トがドープされていたり、表面に被着されていて
もよい。磁性層2にはまた、グリセリンエステル
等の潤滑剤(例えばシリコーンオイル、グラフア
イト、二硫化モリブデン、二硫化タングステン
等)、研磨材(例えば溶融アルミナ)、帯電防止剤
(例えばグラフアイト)等を添加してもよい。 BC層3に含有せしめられる非磁性粉としては、
カーボンブラツク、酸化珪素、酸化チタン、酸化
アルミニウム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カル
シウム、酸化亜鉛、α−Fe2O3、タルク、カオリ
ン、硫酸カルシウム、窒化ホウ素、フツ化亜鉛、
二酸化モリブデン、炭酸カルシウム等からなるも
の、好ましくはカーボンブラツク(特に導電性カ
ーボンブラツク)及び/又は酸化チタンからなる
ものが挙げられる。本発明により、磁性層に0.2
〜2部のカーボンブラツクを含有せしめるので、
BC層に使用する非磁性粉末はカーボンブラツク
がよい。 また、前記の非磁性粉として、有機粉末、例え
ばベンゾグアナミン系樹脂、メラミン系樹脂、フ
タロシアニン系顔料等を添加してもよい。 また、第3図の磁気記録媒体は、磁性層2と支
持体1との間に下引き層(図示せず)を設けたも
のであつてよく、或いは下引き層を設けなくても
よい(以下同様)。また支持体にコロナ放電処理
をほどこしてもよい。 また、支持体1の素材としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレン等のプラスチツ
ク、Al、Zn等の金属、ガラス、BN、Siカーバイ
ド、磁器、陶器等のセラミツクなどが使用され
る。 なお、上記の磁性層等の塗布形成時には、塗料
中に架橋剤としての多官能イソシアネートを所定
量添加しておくのが磁性層に強固にできる点で望
ましい。こうした架橋剤としては、既述した多官
能ポリイソシアネートの他、トリフエニルメタン
トリイソシアネート、トリスー(p−イソシアネ
ートフエニル)チオホスフアイト、ポリメチレン
ポリフエニルイソシアネート等があげられる、メ
チレンジイソシアネート系、トリレンジイソシア
ネート系がよい。なお、磁性層を電子線照射等で
硬化させるときは、イソシアネート化合物の添加
は省略してもよいが添加してあつてもよい。 第4図は、他の磁気記録媒体を示すものである
が、第3図の媒体の磁性層2上にOC層4が設け
られている。このOC層4は、磁性層2を損傷等
から保護するために設けられるが、そのために滑
性が充分である必要がある。そこで、OC層4の
バインダー樹脂として、上述の磁性層2に使用し
たウレタン樹脂を(望ましくはフエノキシ樹脂及
び/又は塩化ビニル系共重合体を併用して)使用
する。OC層4の表面粗さは特にカラーS/Nと
の関連でRa≦0.01μm、Rmax≦0.13μmとするの
がよい。この場合、支持体1の表面粗さをRa≦
0.01μm、Rmax≦0.13μmとし、平滑な支持体1
を用いるのが望ましい。 第5図は、磁気デイスクとして構成された磁気
記録媒体を示し、支持体1の両面に上述と同様の
磁性層2、OC層4が夫々設けられており、OC層
4には上述のウレタン樹脂を主成分とするバイン
ダー樹脂が含有せしめられてよい。 ホ 実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明す
る。以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発
明の精神から逸脱しない範囲において種々変更し
うる。表−1に示す成分を分散させた後、この磁
性塗料を1μmフイルターで濾過後、多官能イソ
シアネート5部を添加し、支持体上に5μm厚み
に塗布してスーパーカレンダーをかけ、1/2イ
ンチ幅にスリツトしてビデオテープ(各実施例、
比較番号に対応する)とした。ただし、表−1の
第2欄以後の数字は重量部を表わし、また第2欄
以後の「実」は実施例を、「比」は比較例を表わ
す。
【表】
【表】 但し、実−5の欄の数値はBC層の組成分を示
し、かつこの実−5の媒体は実−3と同一組成の
磁性層に加えて上記BC層も有したものである。 各テープについて次の測定を行なつた。 クロマS/N: カラービデオノイズメーター
「Shibasoku925D/1」により測定した。 ルミS/N:同上 RF出力: RF出力測定用VTRデツキを用いて4MHzでの
RF出力を測定し、100回再生後の、当初の出力に
対して低下している値を示した(単位:dB)。 ジツター値: メグロ・エレクトロニクス社製のVTRジツタ
ーメーター「MK−612A」を使用し、30℃、80
%RHの高温多湿下で走行回数0回、100回後の
各ジツターを測定した。 夫々の例のビデオテープの性能を表−2に示し
た(但、比−1を0としたときの相対値を示す。)
【表】
【表】 上記結果から、本発明に基づいて磁性層を構成
することによつて、テープ性能が著しく向上する
ことが判る。特に、BET値が30m2/g以上の磁
性粉と併用するカーボンブラツクとして、平均一
次粒径が10〜30mμのカーボンブラツクを使用す
ることにより、テープ性能の顕著な向上が判る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであつて、第
1図、第2図はカーボンブラツク量による特性変
化を示す各ブラフ、第3図、第4図、第5図は各
例による磁気記録媒体の一部分の各拡大断面図で
ある。 なお、図面に用いられている符号において、2
……磁性層、3……バツクコート層(BS層)、4
……オーバーコート層(OC層)である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 BET値が30m2/g以上の磁性粉と、平均一
    次粒径が10〜30mμのカーボンブラツクとが磁性
    層中に含まれてなり、前記カーボンブラツクの含
    有量は前記磁性粉100重量部に対して0.2〜2重量
    部であることを特徴とする磁気記録媒体。
JP60018374A 1985-01-31 1985-01-31 磁気記録媒体 Granted JPS61177631A (ja)

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