JPH06191641A - 粉体輸送装置 - Google Patents

粉体輸送装置

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JPH06191641A
JPH06191641A JP4349117A JP34911792A JPH06191641A JP H06191641 A JPH06191641 A JP H06191641A JP 4349117 A JP4349117 A JP 4349117A JP 34911792 A JP34911792 A JP 34911792A JP H06191641 A JPH06191641 A JP H06191641A
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満 平子
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 粉体Ａを輸送する可撓性のダクト３と、この
ダクト３内にエアー噴射口６ａが臨みダクト３内に間欠
的に圧縮空気を噴射するパルスエアー噴射装置６とを備
えた粉体輸送装置である。 【効果】 ダクト３が可撓性であるので、ダクト３内に
エアーパルスを送ると、ダクト３が振動するので、ダク
ト３の内壁への粉体の付着を防止できると共に、ダクト
３の内壁に付着した粉体も確実に除去できる。しかも、
単にエアーパルスを送るだけであるから、装置自体も簡
単であり、かつ操作も容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の粉体を輸送する
ための粉体輸送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、粉体貯留槽から粉体を粉砕機や乾燥機に送った
り、あるいはこれとは逆に粉砕機や乾燥機から貯留槽に
粉体を送ったり、さらには乾燥機からバッグフィルター
に粉体を送ったりなどするために、それらの間をダクト
で連結し、空気流などの気流体で粉体を輸送することが
行われている。
【０００３】このようなダクトとしては、通常、硬質プ
ラスチック、金属などからなる比較的剛直なパイプが使
用されている。ところが、酸化チタンなどの微細な粉体
を輸送する場合、特にダクトの曲がり部分などで、粉体
がダクトの壁面に付着しやすいという問題がある。この
ような付着は粉体輸送の支障になるだけでなく、輸送す
る粉体の種類を切り換える場合にこれを放置しておくこ
とは粉体の品質にも悪影響を及ぼすおそれがある。
【０００４】そこで、従来より、ダクト内に付着した粉
体を除去するために、ダクトを外から叩くハンマリング
やダクトに振動を加えるなどして、付着を防止してい
た。しかしながら、このようなハンマリングやバイブレ
ーションだけでは、付着した粉体を除去するには不充分
であった。本発明の目的は、上述の技術的課題を解決
し、ダクトの内壁への粉体の付着を防止すると共に、た
とえダクトの内壁に粉体が付着しても、該粉体を確実に
除去できる粉体輸送装置を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、粉体を気流体輸送
するためのダクトを可撓性とし、かつパルスガス噴射装
置によってダクト内に間欠的に圧縮ガス（例えば圧縮空
気など）を噴射するときは、ダクトの内壁への粉体の付
着を防止でき、かつダクトの内壁に付着した粉体をも確
実に除去できるという新たな事実を見出し、本発明を完
成するに到った。
【０００６】すなわち、本発明の粉体輸送装置は、粉体
を輸送する可撓性のダクトと、ガス噴射口がダクト内に
臨みダクト内に間欠的に圧縮ガスを噴射するパルスガス
噴射装置とを備えたことを特徴とする。前記ガス噴射口
は、ダクトの入口部分やダクト内の任意の位置、さらに
ダクト内に適宜な間隔で配置してもよいが、ダクト内の
とくに粉体が付着しやすい折曲部分に臨むように設置す
るのが好ましい。
【０００７】本発明における可撓性のダクトとしては、
例えば布製のダクトや軟質プラスチック樹脂製のダクト
があげられる。布製ダクトを使用する場合は、樹脂コー
ティングを施した織布製または不織布製のダクトを使用
するのが望ましい。軟質プラスチック樹脂としては、例
えば軟質塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、天然ゴム、合成ゴム等からなる筒状
フィルムがあげられる。
【０００８】なお、気流体輸送には、空気流を用いた空
気輸送がよく知られ、最も一般的であるが、不活性ガス
や可燃性ガスを用いる気流体輸送にも本発明は適用可能
である。
【０００９】
【作用】本発明によれば、ダクトが可撓性であり、かつ
ダクト内に間欠的に圧縮ガスを送るので、ダクトが振動
する。そのため、粉体の付着を防止できるとともに、ダ
クトの内壁に付着した粉体もダクトから確実に離脱し輸
送流体によって吹き飛ばされる。
【００１０】
【実施例】つぎに本発明の粉体輸送装置を図面に基づい
て説明する。図１は本発明の粉体輸送装置の一実施例を
示す説明図である。同図において、１は粉体貯留槽であ
り、２は粉砕機、４はバッグフィルターである。粉砕機
２とバッグフィルター４との間はダクト３で連結されて
いる。
【００１１】粉体Ａは粉体貯留槽１から粉砕機２内に落
下して粉砕されながら他端の排出口からダクト３を経て
バッグフィルター４へと送られる。粉体貯留槽１から粉
砕機２との間にはエアーフィルター８付きのエアー導入
口７が設置されている。また、バッグフィルター４では
上部より吸引ブロワーにてエアーを吸引し（矢印で示
す）、粉体Ａを捕集している。
【００１２】前記ダクト３は可撓性材料（ナイロンコー
トテトロン布）から構成されており、途中でＬ字形に折
れ曲がっている。従って、粉砕機２からバッグフィルタ
ー４へ粉体を単に空気流で輸送するだけの従来の装置で
は、ダクト３の折曲部分で粉体付着部分５が形成されや
すい。一方、ダクト３内には、パルスエアー噴射装置６
のエアー噴射口６ａがダクト３のＬ形折曲部分に臨むよ
うに設置されており、この噴射口６ａからパルスエアー
（圧縮空気) を折曲部分に向かって噴射する。
【００１３】パルスエアー噴射装置６は、エアー噴射口
６ａに圧縮空気を送る送気管６ｂと、この送気管６ｂに
取付けられたパルスエアー弁６ｃと、このパルスエアー
弁６ｃの開閉を行わせる電磁弁６ｄと、この電磁弁６ｄ
に接続され電磁弁の開閉を行うタイマー６ｅとから構成
される。タイマー６ｅは電磁弁６ｄの開閉周期時間と弁
開放時間とを制御するものである。電磁弁６ｄは、送気
管６ｂからの分岐管６ｆに接続されており、この分岐管
６ｆは先端がパルスエアー弁６ｃに接続されている。パ
ルスエアー弁６ｃは大流量のエアーを瞬間的に放出させ
る弁であり、電磁弁６ｄを介して分岐管６ｆから瞬間的
に送られる圧縮空気によって開放され、すぐに閉状態と
なるように構成されている。
【００１４】この実施例におけるパルスエアー弁６ｃの
開放時間は０．１秒程度の瞬間的なものであるが、パル
スエアー弁６ｃの開放時間は通常０．０１〜１．０秒の
範囲で任意に採用可能である。また、噴射されるパルス
エアーの圧力は高いほど好ましいが、通常は１段圧縮の
エアーコンプレッサー圧である７kg/cm2程度で用いられ
る。
【００１５】また、パルスエアー弁６ｃの口径は目的に
より適当な大きさのものを選択すればよく、例えば内径
６００mmのダクト３の場合は口径が２５mm程度であれば
よい。前記エアー噴射口６ａからのパルスエアーは通常
約６０秒間隔で噴射されるが、これに限定されるもので
はない。このように構成されるパルスエアー噴射装置６
によるパルスエアーの噴射は、粉体Ａの輸送の間、継続
的に行ってもよく、あるいは一定間隔でパルスエアー噴
射装置６を作動させるようにしてもよく、さらに粉体Ａ
の輸送後にダクト３内の清掃を目的としてパルスエアー
噴射装置６を作動させてもよい。
【００１６】このように、この実施例の粉体輸送装置
は、前記パルスエアー噴射装置６によるパルスエアーの
ダクト３内への噴射により、ダクト３を振動させ、これ
により粉体がダクト３の内壁に付着するのを防止し、ま
たダクト３の内壁に付着した粉体Ａを内壁から離脱さ
せ、ダクト３の出口へと吹き飛ばすことができる。前記
エアー噴射口６ａは特に粉体が付着しやすい位置の直前
に設けることが望ましいが、ダクト３が長い直線状の場
合であっても、要所ごとに設置することにより、粉体の
ダクト３への付着を著しく少なくすることが可能であ
る。
【００１７】なお、以上の実施例では粉砕機２とバッグ
フィルター４との間にダクト３を設置する場合について
説明したが、本発明の粉体輸送装置はこのような場合の
みに限定されるものではなく、例えば乾燥機と粉砕機と
の間、粉体貯留槽と粉体処理装置（乾燥機、粉砕機な
ど）との間などにも適用可能であることはいうまでもな
い。
【００１８】また、適用される粉体は、粉末状から粒状
のものまで含み、さらに乾燥状態のものだけでなく、湿
潤状態のものであってもよい。さらに、本発明におい
て、パルスガスとして使用されるガスはエアーのみに限
定されるものではなく、あらゆる種類のガスが使用可能
である。
【００１９】
【発明の効果】以上のように、本発明の粉体輸送装置に
よれば、ダクトが可撓性であり、かつガス噴射口がダク
ト内に臨むようにパルスガス噴射装置が設けられている
ので、ダクト内に圧縮ガスを間欠的に噴射して、ダクト
を振動させることができる。その結果、ダクトの内壁へ
の粉体の付着を防止することができ、またダクトの内壁
に付着した粉体もダクトから確実に離脱し、ガスによっ
て吹き飛ばすことができる。従って、粉体輸送を円滑に
行うことができるだけでなく、輸送する粉体の種類を切
り換える場合にも、ダクト内の清掃作業が殆ど不要にな
るという効果がある。また、単にダクト内にパルスガス
を送るだけであるから、装置自体も簡単であり、かつ操
作も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
Ａ 粉体 ３ ダクト ５ 粉体付着部分 ６ パルスエアー噴射装置 ６ａ エアー噴射口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】粉体を輸送する可撓性のダクトと、ガス噴
    射口がダクト内に臨みダクト内に間欠的に圧縮ガスを噴
    射するパルスガス噴射装置とを備えた粉体輸送装置。
  2. 【請求項２】前記ガス噴射口がダクト内の折曲部分に臨
    んでいる請求項１記載の粉体輸送装置。
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