JPH06286872A - 粉粒体を気力輸送する方法及び輸送を一時停止する方法並びにそれらの装置 - Google Patents

粉粒体を気力輸送する方法及び輸送を一時停止する方法並びにそれらの装置

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JPH06286872A
JPH06286872A JP10189493A JP10189493A JPH06286872A JP H06286872 A JPH06286872 A JP H06286872A JP 10189493 A JP10189493 A JP 10189493A JP 10189493 A JP10189493 A JP 10189493A JP H06286872 A JPH06286872 A JP H06286872A
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JP
Japan
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powder
ejector pump
pressure gas
granular material
ejecting
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JP10189493A
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English (en)
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Takashi Watanabe
隆 渡辺
Kenichi Masuda
健一 増田
Shigeki Kasahara
茂樹 笠原
Masashi Sakurazawa
正史 櫻澤
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Nordson KK
Original Assignee
Nordson KK
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Publication date
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  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 凝集性、付着性、すべり性、流れ性といった
点で気力輸送するのに適さない性質を持つ粉粒体であっ
ても、安定した気力輸送を永続的に可能とする。 【構成】 気体室4に導入した圧力気体を多孔質板2か
ら通過させてポッパ1内の粉粒体40を流動層状態に維
持して攪拌翼6で攪拌しつつ、さらにエゼクタポンプ9
の吸入口部へ向けて設けられたノズル孔から、エゼクト
用圧力気体の圧力よりも低い圧力の気体流を断続的(パ
ルス状)に噴射しつつ、エゼクタポンプ9にエゼクト用
圧力気体を供給しエゼクト用圧力気体の噴射流によって
ポッパ1内に流動層状態に維持されている粉粒体40を
エゼクタポンプ9内へ吸引し、さらにエゼクタポンプ9
の吐出口部において粉粒体40の流れの下流方向に向け
て搬送用の圧力気体を吹き込み、エゼクト用の圧力気体
流と搬送用の圧力気体流との合流された気体流によって
粉粒体40を気力輸送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凝集性、付着性、すべ
り性、流れ性といった点で、気力輸送するのに極めて取
り扱いにくい性質を持っている粉粒体を気力輸送する方
法及び粉粒体の気力輸送を一時停止する方法並びにそれ
らの装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記した凝集性、付着性、すべり性、流
れ性といった点で、気力輸送するのに極めて取り扱いに
くい性質を持っている粉粒体の一例として粉体フラック
スが知られている。例えば、特開平1−192467に
はアルミニウム接合部の表面に、静電粉体塗装法によっ
てフラックスを付着した後、非酸化性雰囲気中で所定温
度に加熱し、接合用ろう材を溶融して接合部材をろう付
する技術が開示されているが、これに用いる静電粉体塗
装装置としては主に図5及び図6に示すような装置が用
いられていた。
【0003】すなわち、図において符号70は圧力気体
吹き込み型の流動床式のホッパで、該ホッパ70は管路
84を介して制御装置80で調整された圧力気体を前記
流動床式のホッパ70の底部の気体室90に導入し、多
孔質板92を通してホッパ70内へ吹き込み、多孔質板
92の上側にある粉粒体82が流動状態に貯溜される。
72は前記ホッパ70の上蓋上に設置されたエゼクタポ
ンプであり、該エゼクタポンプ72は制御装置80によ
って調整された圧力気体を管路78から受けて、エゼク
タポンプ72内のベンチュリー作用によりホッパ70内
に挿入された吸引管74から流動状態の粉粒体82を吸
引し、さらにホース86を介して吐出ガン76へ輸送
し、吐出ガン76から被塗物へ向けて吐出するように構
成されている。また吐出ガン76は、電気ケーブル88
を介して制御装置80と接続されており、これによって
吐出ガン76の先端部と被塗物との間に形成される電場
によって、吐出ガン76から噴出される粉粒体が静電気
的に荷電され、被塗物面上に塗布される。
【0004】また図6は前記したホッパ70の他の従来
例を示すもので、エゼクタポンプ72を、粉粒体82が
流動状態に維持されたときの高さHよりも低い位置に設
置して、吸引管74の長さをできるだけ短くするか又は
省略して、該吸引管74で発生する圧力損失を改善する
ことを目的としたものである。この場合には制御装置8
0からエゼクタポンプ72へ供給される気体を停止し、
すなわち粉粒体を吐出ガン76から噴出するのを停止し
ても、流動状態の粉粒体82がエゼクタポンプ72及び
ホース86内へ流入して、吐出ガン76やホース86を
閉塞してしまい、再起動時の妨げとなる。
【0005】そこで、粉粒体の噴出休止時に、粉粒体8
2がエゼクタポンプ72側へ流入しないように、弁94
が設けられる。この弁94の構造でよく用いられるの
が、図示されている圧力気体を導入して、ゴム袋96を
伸縮させ管路を開閉させるピンチバルブと称される弁9
4である。92は多孔質板で、該多孔質板92の下側の
気体室90に導入された圧力気体が多孔質板92を通過
して、ホッパ70内へ吹き込まれ、多孔質板の上側にあ
る粉粒体82が流動状態に維持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記した従来技
術には次のような諸問題があった。すなわち、ホッパ内
に貯溜された粉粒体をエゼクタポンプを用いて圧送する
場合、取り扱う粉粒体の持つ特性、例えば凝集し易い性
質、粘性による付着し易い性質、すべり性があまりよく
ない性質、流れ性があまりよくない性質等の特性を持っ
た粉粒体を取り扱う場合、例えば前記した特開平1−1
92467に記載されているような粉体フラックスは、
凝集性、付着性、すべり性、流れ性といった点で、極め
て取り扱いにくい性質を持っているが、これらの粉粒体
を取り扱う場合には以下のような問題があった。
【0007】まずその一つがチャンネリング現象と言わ
れるもので、図5及び図6に示すように多孔質板92か
ら吹き上げられる気体が局部的な通り道、すなわちチャ
ンネリング98を起こし易く、一旦このチャンネリング
現象が起きると、多孔質板92から吹き上げられる圧力
気体の均一な吹き上げ状態が失われ、圧力気体はチャン
ネリング98部分を通って上昇してしまい、粉粒体82
の流動層状態が急速に失われて、粉粒体の安定した輸送
ができなくなり、ひいては吐出ガン76からの粉粒体の
噴出ができなくなる。
【0008】またエゼクタポンプ72をホッパ70の上
蓋上に設置したものでは、吸引管74の長さが構造上ど
うしても長くなり、そのぶん吸引側の圧力損失も大き
く、ひいては粉粒体が吸引管の内壁に付着し易くなり、
一旦吸引管の内壁に粉粒体が付着すると、これが時間の
経過と共に急速に成長して、安定した粉粒体の輸送が困
難になる。
【0009】またエゼクタポンプ72の吸入側に弁94
を用いた構造においても、弁部分にどうしても粉粒体が
付着成長し易く、安定した粉粒体の輸送が困難になる。
さらに弁構造としてゴム袋96を用いたピンチバルブ方
式では、弁の閉止時に粉粒体をかみ込み易く、かみ込ま
れた粉粒体の一部が休止時にエゼクタポンプ側へ流入
し、これが吐出ガン76のノズルの目詰まりの原因とも
なり、スムースな再スタートを阻害することもあった。
【0010】また流動床式のホッパからエゼクタポンプ
あるいは輸送経路部へと、開口面積が急激に小さくなる
ために粉粒体の分布密度が変化するためか、あるいは粉
粒体の浮動中や吸い込み流中の摩擦による、静電気の帯
電等が影響するためかと思われるが、単位時間当りの粉
粒体の輸送量が大きく脈動し、粉体フラックスを均一な
厚さでしかも長時間安定して塗布することができなかっ
た。
【0011】本発明は、上記した諸問題点に鑑みてなさ
れたもので、凝集性、付着性、すべり性、流れ性といっ
た点で、気力輸送するのに適さない性質を持つ粉粒体で
あっても、ホッパ内でチャンネリングを起こしたり、エ
ゼクタポンプの吸引管部や弁部に粉粒体が付着堆積した
り、休止時に弁機構からの粉粒体のわずかな漏れによる
吐出ガンのノズルの目詰まりを起こしたり、単位時間当
りの粉粒体の輸送量が脈動することなく、安定した気力
輸送を永続的に可能とするための、粉粒体を気力輸送す
る方法及び粉粒体の気力輸送を一時停止する方法並びに
それらの装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために本発明では次のような粉粒体の気力輸送方法及び
粉粒体の気力輸送を一時停止する方法並びにそれらの装
置とした。なお、かっこを付して示す符号は、理解を助
けるため本発明の実施例を示す図の符号を記載したもの
であり、これに限定されるものではない。
【0013】すなわち、粉粒体の気力輸送方法として、
粉粒体を貯溜するためのホッパ(1)の下部に設けた、
多孔質板(2)の下側の気体室(4)に導入した、圧力
気体を、多孔質板(2)を通過させて、ホッパ内(1)
の粉粒体(40)を流動層状態に維持し、該流動層状態
に維持された粉粒体(40)を攪拌翼(6)で攪拌しつ
つ、さらにホッパ(1)に設けたエゼクタポンプ(9)
の、エゼクト用の圧力気体の噴射ノズル(10)とは別
の位置で、しかもエゼクタポンプ(9)の吸入口部(1
1)へ向けて設けられた、ノズル孔(12)から、エゼ
クト用圧力気体の圧力よりも低い圧力の圧力気体流を、
断続的(パルス状)に噴射しつつ、前記エゼクタポンプ
(9)にエゼクト用の圧力気体を供給し、該エゼクト用
の圧力気体の噴射流によって、前記ホッパ(1)内に流
動層状態に維持されている粉粒体を、エゼクタポンプ
(9)内へ吸引し、さらにエゼクタポンプ(9)の吐出
口部(14)において、粉粒体の流れの下流方向に向け
て搬送用の圧力気体を吹き込み、前記エゼクト用の圧力
気体流と搬送用の圧力気体流との合流された気体流によ
って、粉粒体を気力輸送する方法とした。
【0014】また、粉粒体の輸送を一時停止する方法と
して、エゼクタポンプ(9)のエゼクト用の圧力気体の
供給を停止し、該エゼクト用の圧力気体の供給停止に同
期して、エゼクタポンプ(9)のエゼクト用圧力気体の
噴射ノズル(10)とは別の位置から、エゼクタポンプ
(9)の吸入口部(11)へ向け、かつ粉粒体の流れの
下流側から上流側に向けて、前記粉粒体がエゼクタポン
プ(9)内へ流入するのを停止するのに十分な圧力と流
量をもつ圧力気体を吹き込むことにより、粉粒体の輸送
を一時停止する方法とした。
【0015】また、粉粒体を気力輸送する装置ちにおい
て、多孔質板(2)によって該多孔質板(2)の上側を
粉粒体(40)の貯溜室(3)、下側を圧力気体用の気
体室(4)に区画したホッパ(1)と、該ホツパ(1)
の粉粒体(40)の貯溜室(3)内に、回転手段(8)
によって回転可能に設けられた攪拌翼(6)と、前記ホ
ッパ(1)と連通して設けられるエゼクタポンプ(9)
と、から成り、該エゼクタポンプ(9)は、エゼクト用
の圧力気体の噴射ノズル(10)とは別の位置に、粉粒
体(40)の流れ方向に対し下流側から上流側へ逆向き
に、かつエゼクタポンプ(9)の吸入口部(11)へ向
けて圧力気体を噴出するノズル孔(12)が設けられ、
更にエゼクタポンプ(12)の出口部(14)において
粉粒体の流れの下流方向へ向けて、粉粒体の搬送用圧力
気体を吹き込む吹込口(15)とを有する構造である、
粉粒体を気力輸送する装置とした。
【0016】
【作用】本発明の方法及び装置の作用について説明す
る。本発明では、前記したような構成の粉粒体を気力輸
送する方法及び粉粒体の気力輸送を一時停止する方法、
並びにそれらの装置構成としたので、ホッパ(1)の貯
溜室(3)に貯溜した粉粒体(40)は、気体室(4)
から多孔質板(2)を通して吹き上げられる圧力気体に
よって流動層状態に維持され、しかも流動層状態に維持
され粉粒体(40)は、回転駆動手段(8)によって回
転運動をする攪拌翼(6)によって常時攪拌される。
【0017】そして、調整された断続的に流れる圧力気
体流を、エゼクタポンプ(9)の吸入口部(11)へ向
けてノズル孔(12)から噴出させ、これと共に供給さ
れるエゼクト用の圧力気体を噴射ノズル(10)から噴
出すると、ホッパ(1)内に流動層状態に貯溜されてい
る粉粒体は、微震動状態に振動を与えられながら、噴射
ノズル(10)から噴射される高速のエゼクト用の圧力
気体流のベンチュリー作用によって、吸入口部(11)
からエゼクタポンプ(9)内へ吸引され、エゼクト用の
圧力気体流に巻き込まれて吐出口部(14)へ搬送さ
れ、さらに吹込口(15)から吹き込まれる、搬送用の
圧力気体流により、管路を介して所望のところへ輸送さ
れる。
【0018】そして、この粉粒体の輸送は、エゼクタポ
ンプ(9)のエゼクト用の圧力気体の噴出を停止すると
同時に、エゼクタポンプ(9)の吸入口部(11)へ向
けて、粉粒体がエゼクタポンプ(9)内へ流入するのを
停止するのに十分な圧力と流量をもつた圧力気体をノズ
ル孔(12)から吹きむことにより、粉粒体の気力輸送
を一時停止することができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の粉粒体を気力輸送する方法及び
粉粒体の輸送を一時停止する方法並びにそれらの装置
を、その粉粒体を気力輸送する装置の実施例を示す図と
共に具体的に説明する。図1は本発明の粉粒体を気力輸
送する装置の全体構成を示す図であり、図2は本発明の
ホッパ及びエゼクトポンプ部の拡大構成図、図3はエゼ
クトポンプの構造図を示すものである。
【0020】図において1はホッパを示し、該ホッパ1
の下部には多孔質板2が設けられ、該多孔質板2によっ
て仕切られた上側は粉粒体40の貯溜室3、下側は空気
室4を構成する。6は攪拌翼で、該攪拌翼6は電動機等
で構成される回転手段8によって回転される。9はホッ
パ1の内部に連通して設けられたエゼクタポンプであ
り、該エゼクタポンプ9の構造は図2及び図3に詳細に
示すようにエゼクト用の圧力気体を導入して噴射するた
めの噴射ノズル10と、該噴射ノズル10とは別の位置
からエゼクトポンプ9の吸入口部11へ向けて圧力気体
を噴出するノズル孔12、及びエゼクタポンプ9の吐出
口部14においてエゼクタポンプ9の下流側へ向けて粉
粒体の搬送用の圧気体を吹き込む吹込口15とが設けら
れている。またホッパ1の上部にはフィルター38を持
つ排気口39が設けられている。
【0021】16は吐出ガンを示し、該吐出ガン16は
エゼクタポンプ9の出口部と管路17を介して接続さ
れ、また先端部には被塗物60との間で電場を形成する
ためのコロナピン18が設けられ、該コロナピンはケー
ブル32を介して制御装置20に接続される。19は定
量供給装置であり、該定量供給装置19はホッパ1内に
粉粒体を供給すると共にまた貯溜された粉粒体40が消
費されると、その消費された粉粒体をを補うためのもの
である。
【0022】20及び21はそれぞれ制御装置であり、
制御装置20は主に電気及び信号系のもので、また制御
装置21は主に圧力気体を制御する系のものである。各
制御装置20及び21はマイクロプロセッサー等を用い
てプログラム制御も可能に構成されている。また制御装
置21は図外の圧力気体供給源から受けた圧力気体を、
それぞれの必要箇所に適合するように圧力と流量とを調
整して、出力するように構成される。すなわち管路22
及び電磁弁27はホッパ1の気体室4と接続され、また
管路24と管路25はそれぞれ電磁弁29と電磁弁30
の出力側で一つの管路にまとめられて、エゼクタポンプ
9のノズル孔12と接続され、また管路26は電磁弁3
1を介してエゼクタポンプ9の吹込口15と接続され
る。
【0023】つぎに本実施例の作用を説明する。まず電
磁弁28、30及び31を閉とし、電磁弁27及び29
を開とする。これにより電磁弁29からは、制御装置2
1で粉粒体がエゼクタポンプ内へ流入するのを停止する
のに十分な圧力と流量に調整された圧力気体が、エゼク
タポンプ9のノズル孔12からエゼクタポンプの入口部
11へ向けて噴出され、また電磁弁27からはホッパ1
の気体室4へ、粉粒体を流動化させるための圧力気体が
供給される。これと共に攪拌翼6を回転手段8によって
回転させる。そして定量供給装置19から所定量の粉粒
体40をホッパ1内に供給すると、ホッパ1内に導入さ
れた粉粒体40は、流動層状態に維持される。
【0024】次に電磁弁28及び31を開とし、更に電
磁弁30を制御装置20からの信号に基づき、断続的
(パルス状)に開閉させると同時に、電磁弁29を閉と
する。なお、その際電磁弁30の断続的(パルス状)開
閉により、エゼクタポンプ9のノズル12から断続的
(パルス状)に噴出される圧力気体は、制御装置21に
おいて、噴射ノズル10から噴出される圧力気体の圧力
よりも低い圧力に調圧されている。これによりホッパ1
内の流動層状態に維持されている粉粒体40は、エゼク
タポンプ9の噴射ノズル10から、勢いよく吹き出され
る圧力気体のベンチュリー作用により、エゼクタポンプ
9内に吸引されて吐出口部14へと圧送される。更に粉
粒体は、吐出口部14において、吹込口15から吹き込
まれる搬送用の圧力気体とともに、エゼクタポンプ9か
ら管路17を介して吐出ガン16に運ばれ、吐出ガン1
6から噴出して被塗物60に塗布される。その際吐出ガ
ン16から噴出した粉粒体は、吐出ガン16の先端部に
設けたコロナピン18と被塗物60との間に形成された
電場によって、静電気的に荷電されて被塗物に塗布され
る。
【0025】また吐出ガンからの粉粒体の噴出を一時停
止する場合、すなわち粉粒体の輸送を一時停止する場合
には、電磁弁28、30及び31を閉とすると同時に、
電磁弁29を開とする。これによりエゼクタポンプ9の
噴射ノズル10及び吹込口15から吹き出していた圧力
気体の噴出は停止され、またエゼクタポンプ9のノズル
孔12から、電磁弁30の作動により断続的(パルス
状)に噴出していた圧力気体は、電磁弁29の開によっ
て連続的に吹き出される圧力気体の吹き出しに切り換え
られる。これによってホッパ1内の流動層状態の粉粒体
40はエゼクタポンプ9内への吸引が停止され、吐出ガ
ン16からの粉粒体の噴出も停止する。すなわち電磁弁
28、30及び31と電磁弁29とを同期してオン・オ
フすることにより、粉粒体の輸送もオン・オフし、従っ
て吐出ガン16からの粉粒体の噴出もオン・オフされ
る。
【0026】なお粉粒体の吐出を一時停止させる場合
に、電磁弁31の閉作動は電磁弁29の開作動より若干
のタイミングの遅れを置くのが望ましい。それにより管
路17及び吐出ガン16内への粉粒体の残留が防止出来
る。それらの電磁弁28、29、30及び31の開閉に
よって噴出する圧力気体の噴出のタイミングチャートを
図4に示す。
【0027】また、静電塗装分野で最も一般的に用いら
れている吐出ガンの構造は、コロナピンが、粉粒体の通
路の中心部に設けられているが、コロナピンが粉粒体の
通路の中心部に設けられていると、この部分に粉粒体が
付着堆積するので、コロナピンを吐出ガンのノズルの外
部に設けるのが望ましい。
【0028】本実施例は上記の構成と作用により、次の
ような効果が得られる。すなわちホッパ内では、攪拌翼
の攪拌作用により、チャンネリング現象の発生が防止さ
れ、長期に安定した粉粒体の流動層状態が得られる。ま
た粉粒体の輸送中にエゼクタポンプ9のノズル孔12か
ら断続的に噴出される圧力気体によって、粉粒体がエゼ
クタポンプの入口部で微振動されるので、入口部に付着
することもない。更にこの微振動作用は微小時間の単位
でみると、粉粒体の輸送は微震動状態に変化するが、あ
る作業時間の単位でみると、粉粒体の輸送量は平準化さ
れ、安定して均一な粉粒体の噴出ができる。
【0029】また粉粒体の輸送を一時停止する場合に
も、メカニカルな弁構造を用いることなく、圧力気体の
噴出によって粉粒体の輸送を一時停止するので、粉粒体
の付着を助長するような箇所がまったくないので、粉粒
体の輸送を一時停止することによる障害は全くおこらな
い。
【0030】(実験例) 1.粉粒体の種類 フッ化物系粉体フラックス 2.攪拌翼の回転数 60rpm 3.流動化用圧力気体 圧力2kg/cm2 のエア 4.エゼクト用圧力気体 圧力42kg/cm2 のエ
ア 5.パルス気体流 圧力2kg/cm2 噴出時間が20〜100ms(ミリセック) 休止時間が40〜200msにパルス化されたエア 6.ストップ用圧力気体 圧力3kg/cm2 のエア 以上の条件でコンベア上を所定の間隔をおいて流れる被
塗物に対し、被塗物の流れに合わせてオン・オフしなが
ら、粉体フラックスを塗布したところ、極めて安定した
塗布状態が永続的に得られ、しかも塗布された粉粒体の
厚さも均一であり、従来のものに比べてはるかに高品質
の塗膜が得られた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、粉粒体
を気力輸送する方法及び輸送を一時停止する方法並びに
それらの装置の構成としたので、凝集性、付着性、すべ
り性、流れ性といった点で、気力輸送するのに適さない
性質を持つ粉粒体であっても、ホッパー内でチャンネリ
ングを起こしたり、エゼクタポンプの吸引部等に粉粒体
が付着堆積したり、休止時に弁機構からの粉粒体のわず
かな漏れによる吐出ガンのノズルの目詰まりを起こした
り、単位時間当りの粉粒体の輸送量が脈動することな
く、安定した気力輸送を永続的に可能とした。また粉粒
体の気力輸送を一時停止する方法においてもスムースな
再起動を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉粒体を気力輸送する装置の全体構成
を示す図。
【図2】本発明のホッパ及びエゼクトポンプ部の拡大構
成図。
【図3】本発明のエゼクトポンプの構造図を示す図。
【図4】本発明の圧力気体の噴出のタイミングチャート
図。
【図5】従来の静電粉体塗装装置を示す図。
【図6】従来の静電粉体塗装装置のホッパー部を示す
図。
【符号の説明】 1 ホッパ 2 多孔質板 6 攪拌翼 9 エゼクタ
ポンプ 16 吐出ガン 19 定量供
給装置 20 制御装置 21 制御装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻澤 正史 東京都品川区北品川3−11−13 ノードソ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体を貯溜するためのホッパ(1)の
    下部に設けた、多孔質板(2)の下側の気体室(4)に
    導入した圧力気体を多孔質板(2)を通過させてホッパ
    内(1)の粉粒体(40)を流動層状態に維持し、該流
    動層状態に維持された粉粒体(40)を攪拌翼(6)で
    攪拌しつつ、さらにホッパ(1)に設けたエゼクタポン
    プ(9)のエゼクト用圧力気体の噴射ノズル(10)と
    は別の位置でしかもエゼクタポンプ(9)の吸入口部
    (11)へ向けて設けられたノズル孔(12)から、エ
    ゼクト用圧力気体の圧力よりも低い圧力の気体流を、断
    続的(パルス状)に噴射しつつ、前記エゼクタポンプ
    (9)にエゼクト用の圧力気体を供給し、該エゼクト用
    圧力気体の噴射流によって前記ホッパー(1)内に流動
    層状態に維持されている粉粒体(40)をエゼクタポン
    プ(9)内へ吸引し、さらにエゼクタポンプ(9)の吐
    出口部(14)において粉粒体の流れの下流方向に向け
    て搬送用の圧力気体を吹き込み、前記エゼクト用の圧力
    気体流と搬送用の圧力気体流との合流された気体流によ
    って粉粒体を気力輸送する方法。
  2. 【請求項2】 エゼクタポンプ(9)を用い気力輸送す
    る粉粒体の輸送を一時停止する方法において、エゼクタ
    ポンプ(9)のエゼクト用の圧力気体の供給を停止し、
    該エゼクト用の圧力気体の供給停止に同期してエゼクタ
    ポンプ(9)のエゼクト用圧力気体の噴射ノズル(1
    0)とは別の位置からエゼクタポンプ(9)の吸入口部
    (11)へ向けて、かつ粉粒体の流れに対し下流側から
    上流側に向けて、前記粉粒体がエゼクタポンプ(9)内
    へ流入するのを停止するのに十分な圧力と流量をもつた
    圧力気体を吹き込むことにより、粉粒体の輸送を一時停
    止する方法。
  3. 【請求項3】 粉粒体を気力輸送する装置ちにおいて、 多孔質板(2)によって該多孔質板(2)の上側を粉粒
    体(40)の貯溜室(3)、下側を圧力気体用の気体室
    (4)に区画したホッパ(1)と、 該ホツパ(1)の粉粒体(40)の貯溜室(3)内に、
    回転手段(8)によって回転可能に設けられた攪拌翼
    (6)と、 前記ホッパ(1)と連通して設けられるエゼクタポンプ
    (9)と、から成り、該エゼクタポンプ(9)は、エゼ
    クト用の圧力気体の噴射ノズル(10)とは別の位置
    に、粉粒体の流れ方向に対し下流側から上流側へ向け、
    かつエゼクタポンプ(9)の吸入口部(11)へ向けて
    圧力気体を噴出するノズル孔(12)が設けられ、更に
    エゼクタポンプ(9)の吐出口部(14)において粉粒
    体の流れの下流方向へ向けて、粉粒体の搬送用圧力気体
    を吹き込む吹込口(15)とを有する構造であること、
    を特徴とする粉粒体を気力輸送する装置。
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