JP4812930B2 - 超微粒子輸送用バキュームコンベア - Google Patents

超微粒子輸送用バキュームコンベア Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空吸引により粉体を空気輸送するためのバキュームコンベヤに関する。本発明は、特に、超微粒子(粒径1μm以下の粒子)を空気輸送するに適したバキュームコンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
粉体を或る場所から他の場所へ輸送するにあたり、真空吸引により粉体を空気輸送するようになったバキュームコンベヤが広く使用されている。
一般に、バキュームコンベヤは、吸引室を画成する円筒形の本体と、本体の下に接続された漏斗状の排出部(多くの場合その出口は排出ダンパーで開閉されるようになっている)と、吸引室内の空気を真空吸引するためのバキューム発生装置と、吸引室から吸引される空気を濾過するフィルターを備えている(例えば、特開2000-109181号公報参照)。
本体には吸引室に対して接線方向に開口するように入口管が取付けてあり、吸引室内に吸引された空気流に旋回流を発生させて遠心分離作用により粉体の沈降を促進するようになっている。
【0003】
バキューム発生装置を作動させると、粉体と空気との混合物は真空の作用により吸引室内に吸引される。吸引室内に発生する旋回流の遠心分離作用により粉体は沈降して漏斗状排出部に溜まり、浮遊粉塵を含んだ空気はフィルターで濾過された上で外部に放出される。漏斗状排出部に溜まった粉体は排出ダンパーを随時開けることによりバキュームコンベア外に排出される。
【0004】
粉体の汚染防止や洗浄容易性や耐久耐食性などの見地から、円筒形本体や漏斗状排出部のようなバキュームコンベアの主要な構成部品は一般にステンレス鋼板で形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
今日では製造技術の進歩により粒径が1μm以下の超微粒子が製造可能となり、種々の用途に使用されている。例えば、繊維強化樹脂などの充填材に用いるシリカ粉末は超微粒子の形で提供されている。そこで、産業界には、粒径1μm以下の超微粒子をバキュームコンベアで空気輸送したいという要請がある。
ところが、超微粒子を空気輸送するにあたり当面する問題点は、通常の粒径の粉体と異なり、超微粒子では粒子間付着力の影響が非常に大きいということである。その理由は、粒径が非常に小さいので、ファンデルワールス力により粒子間に働く付着力が重力の作用に対して相対的に非常に大きくなるからである。
また、超微粒子には、ステンレス鋼のような金属に対して強い付着力或いは親和性を呈するという性質がある。
【0006】
このように、超微粒子は、非常に大きな粒子間付着力を呈すると共に、金属に対して大きな付着力を呈するので、バキュームコンベアで空気輸送する場合には、超微粒子はバキュームコンベアの本体の内壁に厚く付着堆積し、ブリッジを形成する。その結果、吸引室への真空吸引および吸引室からの排出が不可能或いは著しく困難になる。
【0007】
本発明の目的は、バキュームコンベアを改良し、超微粒子のような微細な粉体を円滑に空気輸送することの可能なバキュームコンベアを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸引室を画成する円筒形の本体と、漏斗状の排出部とを備えたバキュームコンベアにおいて、円筒形本体および漏斗状排出部から内側に離間して配置されそれらとの間に空気充満室を形成する微多孔性の隔膜と、空気充満室に圧力空気を供給する手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
バキュームコンベアの作動時には、微多孔性隔膜を通ってその内側に向かって圧力空気を噴射させる。本体の入口管から空気流と共に吸引室内に吸引された粉体が吸引室内で速度を失うに伴い、微多孔性隔膜から噴射された圧力空気の作用により粉体は反撥せられ、微多孔性隔膜へ付着するのが阻止される。
【0010】
好ましい実施態様においては、本体に設けた入口管はそれを通って吸引室内に吸引された空気流に旋回流が発生しないように吸引室のほぼ中央に指向させてある。また、吸引室の上部には吸引室に向かって間欠的にエアブラストを噴射するエアブラスト装置が設けてあり、作動に伴い微多孔性隔膜に付着した粉体を払い落とすようになっている。
【0011】
このように、吸引室内に旋回流が発生しないように入口管を吸引室のほぼ中央に向かって真直ぐに指向させたので、入口管から空気流と共に吸引室内に吸引された粉体は、入口管に直径方向に相対峙する領域で微多孔性隔膜に付着してそこに堆積し、粉体の塊りを形成するであろう。図面を参照しながら後述するように、この粉体の塊りの一部は、エアブラスト装置からエアブラストを随時噴射することにより崩落せられるので、粉体の塊りが大きく成長することがなく、微多孔性隔膜には限られた量の粉体しか付着しない。
【0012】
好ましい実施態様においては、バキュームコンベアはバキューム発生装置が吸引室から吸引する空気を濾過するフィルターを備え、エアブラスト装置はフィルターの下流側に配置されている。この実施態様では、エアブラスト装置はフィルターの逆流洗浄機構も兼ねている。
【0013】
他の実施態様においては、バキュームコンベアの本体に間欠的に機械的衝撃又は振動を与える手段を設け、作動に伴い微多孔性隔膜に付着した粉体を払い落とす。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1を参照するに、図示した実施例では、バキュームコンベア10は吸引モジュール12と排出モジュール14とトップカバー16とで構成されている。吸引モジュール12と排出モジュール14とは複数のバックル18のような締結装置によって分離自在に連結され、排出モジュール14とトップカバー16も複数のバックル20などによって分離自在に連結されている。
【0015】
吸引モジュール12はステンレス鋼板などで形成された円筒形の本体22を備え、この本体22の内部には吸引室24が画成されている。
本体22には輸送用空気と粉体との混合物を吸引室24内に吸引するための入口管26が溶接などにより取付けてある。図5から良く分かるように、入口管26は吸引室24の中央に向かって指向させてある。入口管26はステンレス鋼板などで形成するのが好ましい。
【0016】
図1、図4および図5を参照するに、本体22の内側には、微多孔性高密度ポリエチレンシートなどからなる円筒形に成形された微多孔性隔膜28が配置してある。微多孔性隔膜28は本体22から内側に離間してあり、本体22と微多孔性隔膜28との間には環状の空気充満室30が形成されている。
図4から良く分かるように、空気充満室30の下端は、溝付きリング32とこのリング32の溝に装着された環状のリップシール部材34からなるシール装置36によってシールされている。
図面を簡素化するため図1には模式的にしか示さなかったが、空気充満室30の上端もこの下部シール装置36と同様のシール装置38によってシールされている。
シール装置36および38の溝付きリング32は微多孔性隔膜28の外周面に接着などにより固定することができ、リップシール部材34のリップは本体22の内周面に摺動可能に密着している(図4)。このようにリップシール型のシール装置36および38を用いて本体22と微多孔性隔膜28との間をシールするようにしたので、微多孔性隔膜28を摺動させながら本体22の内側に差し込むだけで容易に微多孔性隔膜28を本体22に装着することができる。
【0017】
本体22には空気充満室30に開口した圧縮空気供給用のニップル40(図1)が取付けてある。この圧縮空気供給用ニップル40は適当なホース(図示せず)を介してエアコンプレッサのような圧縮空気源に接続され、空気充満室30に圧縮空気を供給する。空気充満室30に圧縮空気を吹き込むと、空気は微多孔性隔膜28を通過して吸引室24へと噴出する。
入口管26の内側には樹脂材料からなる内管42が挿入してあり、入口管26を通って吸引室24に吸引される空気と粉体(超微粒子)との混合物が直接にステンレス鋼板製の入口管26に接触しないようになっている。
【0018】
トップカバー16には圧縮空気により作動するエジェクター44などからなるバキューム発生装置が設けてあり、吸引室24内の空気を吸引して排気口46から放出するようになっている。
【0019】
エジェクター44が吸引室24から吸引する空気はフィルターによって濾過されるようになっている。このため、本体22の上部縁には下方に凹んだフィルター支持板48が搭載してある。このフィルター支持板48の底板には複数の穴が開けてあり、夫々の穴には上部フランジ付きのフィルター50が通してある。フィルター50の上部フランジをフィルター支持板48の底板に支持することによりフィルター50はフィルター支持板48から懸垂されている。図示した実施例では、フィルター50には菊花型エレメントが使用してあり、円周方向に離間して例えば6個配置してある。
【0020】
フィルター支持板48の凹みはエアブラスト装置収納室52を構成するもので、この収納室52にはエアブラスト装置54が配置されている。エアブラスト装置54は各フィルター50毎に設けてある。エアブラスト装置54は、フィルター50の内側に向かって間欠的にエアブラストを噴射することにより、フィルター50に付着した粉体を払い落としてフィルター50を逆洗するためのものである。エアブラスト装置54は、また、後述するように吸引室24に向かって間欠的にエアブラストを噴射することにより、微多孔性隔膜28に付着した粉体を払い落とす役割も有する。
【0021】
図7に示したように、夫々のエアブラスト装置54は、圧縮空気を貯蔵するアキュームレータタンク56と、アキュームレータ56内の圧縮空気を急速開放する急速排気弁58で構成されており、急速排気弁58はフィルター50の上部開口に指向させてある。急速排気弁58はホース60を介してエアコンプレッサのような圧縮空気源(図示せず)に接続することができ、圧縮空気はアキュームレータ56に貯蔵される。
【0022】
吸引室24内の空気流から沈降した粉体および逆洗によりフィルター50から払い落とされた粉体は排出モジュール14内に溜まる。
図1から図4を参照するに、図示した実施例では、排出モジュール14は、ステンレス鋼板などで形成された円筒形の外筒62と排出漏斗(排出コーン)64を有する。図4から良く分かるように、排出漏斗64の上部フランジは環状のパッキン66を介して外筒62に支持されている。
【0023】
ステンレス鋼板の排出漏斗64の内側にも、微多孔性高密度ポリエチレンシートなどからなる微多孔性隔膜68が排出漏斗64から離間して配置してある。排出モジュール14の微多孔性隔膜68は排出漏斗64の形状に合わせて漏斗状に成形してあり、排出漏斗64と微多孔性隔膜68との間には環状かつ漏斗状の空気充満室70が形成されている。
空気充満室70の下端は吸引モジュール12の前記シール装置36、38と同様のリップ型シール装置74(図3。図面を簡素化するため模式的にしか示してない)によってシールされている。空気充満室70の上端はパッキン66によってシールされている(図4)。
排出モジュール14の空気充満室70には、排出漏斗64に取付けた圧縮空気供給用ニップル72(図3)とホース(図示省略)を介して圧縮空気源から圧縮空気が供給される。圧縮空気の供給に伴い漏斗状隔膜68を通過してその内側に圧縮空気が噴出せられる。
【0024】
排出モジュール14内に溜まった粉体は、排出漏斗64の下部開口を開閉する排出ダンパー76を周期的に開けることで排出モジュール14から随時排出される。図2および図3に示したように、排出ダンパー76は、例えば、揺動アーム78に装着したローラ80により開閉され、揺動アーム78のシャフト82は排出モジュール14の外筒62に取り付けた圧縮空気駆動のアクチュエータ84により駆動される。シャフト82の両端は一対の軸受け装置88を介して外筒62に軸支されている。排出ダンパー76は排出漏斗64の下端に装着したリップシール86(図3)に対して密着するように若干の空動きをもって軸支されている。
【0025】
真空発生用エジェクター44に供給する圧縮空気と、吸引モジュール12および排出モジュール14の空気充満室30および70に供給する圧縮空気と、排出ダンパー76開閉用のアクチュエータ84と、急速排気弁58は、例えばトップカバー16内に配置された制御装置(図示せず)によって所定のタイミングおよびシーケンスで制御される。
【0026】
次に、このバキュームコンベア10の使用と作動の態様を説明するに、予め吸引モジュール12の入口管26に空気輸送管(図示せず)の一端を接続し、空気輸送管の他端に例えば吸引ノズルに接続して、この吸引ノズルを超微粒子のような粉体を収容した容器などに差し込む。
予め、吸引モジュール12および排出モジュール14の空気充満室30および70に圧縮空気を供給し、微多孔性隔膜28および68を通ってその内側に圧縮空気を噴出させる。
【0027】
エジェクタ44を作動させると、発生した真空の作用により粉体と空気との混合物は空気輸送管と入口管26を介して吸引室24内に吸引され、粉体はバキュームコンベア10へと空気輸送される。吸引室24からエジェクタ44に吸引される空気はフィルター50で濾過され、排気口46から放出される。
一般に、空気輸送管内を流れる空気の流速は極めて高いので、超微粒子が空気輸送管の内壁に付着することはない。同様に入口管26内の流速も高く、しかも、入口管26の内周は樹脂材料の内管42で内張りされているので、超微粒子が管42の内壁に付着することはない。
【0028】
図5に示したように、吸引モジュール12の入口管26は吸引室24の中央に向かって指向させてあるので、粉体と空気との混合気を入口管26から吸引室24へと吸引させると、混合気は入口管26に直径方向に相対峙する微多孔性隔膜28の内壁に衝突し、混合気中の粉体の一部はそこに付着する。微多孔性隔膜28の内壁に付着した粉体は図1および図5に示したように吸引の続行に伴い次第に大きな塊り90に成長するであろう。
【0029】
混合気中の粉体の一部は排出モジュール14へと沈降落下し、一部は空気に同伴してフィルター50の方へ上昇する。
所定のタイミングでエジェクタ44を停止させ、エアブラスト装置54の急速排気弁58を開き、アキュームレータ56内の圧縮空気を一気に開放する。これにより発生したエアブラストはフィルター50を逆流し、フィルター50を清掃する(いわゆる逆洗)。
さらに、フィルター50を通過したエアブラストは図1に矢印で示したように吸引室24内に下向きの衝撃波を生じさせる。この衝撃により、それまで成長していた粉体の塊り90の一部は図1に示したように破壊され、或いは払い落とされ、崩壊落下する。
【0030】
エアブラストは一回又は複数回行うことができる。これにより吸引室24内は大気圧になる。次いでアクチュエータ84を作動させて排出ダンパー76を開放すると、排出モジュール14の漏斗状隔膜68の上に溜まった粉体は排出モジュールから排出される。
【0031】
以上の真空吸引による粉体の空気輸送と、エアブラストおよびフィルター50の逆洗と、粉体の排出は、適当な時間間隔で周期的に行うことができる。
粉体の塊り90はエアブラストにより周期的に破壊されるので、粉体の塊り90が微多孔性隔膜28の内壁に付着したとしても、塊り90は限られた厚さおよびサイズ以上に成長することがない。
【0032】
吸引モジュール12の微多孔性隔膜28からは絶えず内側に向かって空気が噴出せられるので、入口管26からの空気流が直かに衝突する入口管26の直径方向向かいの領域を除いては、微多孔性隔膜28の内壁に粉体が付着するのが防止される。
同様に、排出モジュール14の漏斗状微多孔性隔膜68からも内側に空気が噴射されるが、この空気は粉体が隔膜68に付着するのを防止すると共に、排出モジュール14内の粉体を流動化させる。従って、排出モジュール14の漏斗状隔膜68の上に溜まった粉体は排出ダンパー76の開放に伴い円滑に排出される。
【0033】
図示しない他の実施態様においては、前述したエアブラスト装置54に換えて、バキュームコンベアの本体22にはバイブレータのような加振装置やノッカーのような衝撃発生装置を取付け、上下方向の振動又は衝撃を周期的に本体22に与えるようにする。この構成でも、作動に伴い吸引室の内壁に付着した粉体の塊りを随時払い落とし或いは崩壊落下させることにより、塊りの成長を防止することができる。
【0034】
図1に示した本発明のバキュームコンベア10を試作し、空気輸送の試験をした。粉体としてはアドマテックス社のシリカ超微粒子“アドマファイン”を用いた。
比較のため、微多孔性隔膜28および68がなく、吸引モジュールの本体の入口管26が図6に示したように本体に対して接線方向に配置された従来型のバキュームコンベアも試験した。
真空吸引とエアブラストと粉体の排出を周期的に行いながら超微粒子の空気輸送を行ったところ、本発明のバキュームコンベア10では、図5に示したように、超微粒子90は微多孔性隔膜28の内周のうち入口管26に直径方向に相対峙する領域にしか付着しなかった。
【0035】
これに対し、従来型のバキュームコンベアでは、図6に示したように、本体および排出漏斗の内周に沿って超微粒子が厚く付着し、ブリッジを形成した。これは、入口管が接線方向に指向させてあるので吸引室内に吸引された旋回流92の作用により本体の内壁に沿って円周方向に一様に超微粒子が持ち運ばれると共に、超微粒子に固有の大きな粒子間付着力および金属に対する強い付着力或いは親和性に因るものと考えられる。また、本体の内壁に沿って一様に付着した超微粒子の塊りはエアブラストによる衝撃を受けにくい半径方向外側位置に位置すると共に、アーチを組むので、崩落させるのが困難であると考えられる。
【0036】
これに対し、本発明のバキュームコンベア10では、微多孔性隔膜から噴射された圧力空気の作用により超微粒子は反撥せられ、微多孔性隔膜へ付着するのが阻止されると共に、付着した塊りが成長しようとする過程でエアブラストにより払い落とされ崩落せられるので、超微粒子の排出を阻害するような形のブリッジを形成することがない。
【0037】
以上には本発明の特定の実施例を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の修正や変更を施すことができる。例えば、以上には、バキュームコンベア10は吸引モジュール12と排出モジュール14とトップカバー16とで構成されるものとして説明したが、このようにバキュームコンベアを複数の構成要素で構成したのは専ら製造や分解洗浄を容易にするためであって、言うまでもなく2つ若しくはそれ以上の構成要素を互いに一体に形成してもよい。
【0038】
また、排出ダンパー76に代えてスクリューフィーダやロータリフィーダのような粉体排出機構を採用することもできる。
更に、フィルター50としては、図示した菊花型エレメントの外に、バッグフィルターその他のフィルターも使用可能であり、その数も限定されない。
また、排出ダンパー76はアクチュエータ84により揺動されるローラ80付き揺動アーム78によって間接的に開閉されるものとして説明したが、排出ダンパー76の回転軸をアクチュエータによって直動させる構成も取り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバキュームコンベアの一部切欠き立面図である。
【図2】図1に示したバキュームコンベアの排出モジュールの一部切欠き斜視図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】図1の円A内部分の拡大断面図である。
【図5】図1のV−V線に沿った模式的断面図である。
【図6】図5と同様の断面図で、従来のバキュームコンベアの断面を示す。
【図7】図1に示したエアブラスト装置の斜視図である。
【符号の説明】
10: バキュームコンベア
12: 吸引モジュール
14: 排出モジュール
16: エジェクター付きトップカバー
22: 吸引モジュールの本体
24: 吸引室
26: 入口管
28、68: 微多孔性隔膜
30、70: 空気充満室
40、72: 圧力空気供給手段
42: 樹脂製内張り
44: 真空発生装置(エジェクタ)
50: フィルター
54: エアブラスト装置
64: 漏斗状排出部(排出漏斗)
76: 排出ダンパー
90: 超微粒子の塊り

Claims (6)

  1. 吸引室を画成する円筒形の本体と、前記本体の下に接続された漏斗状の排出部とを備え、前記本体は吸引室に開口する入口管を有する吸引式バキュームコンベアにおいて、超微粒子を円滑に空気輸送することを可能にするため
    前記円筒形本体および漏斗状排出部から内側に離間して配置され、前記円筒形本体および漏斗状排出部との間にシールされた空気充満室を形成する微多孔性隔膜と、
    前記空気充満室に圧力空気を供給する手段、
    とを設け
    前記微多孔性隔膜からその内側に向かって噴射される圧力空気の作用により輸送すべき超微粒子を微多孔性隔膜から反撥させ、微多孔性隔膜への付着を可及的に阻止するようにしたことを特徴とするバキュームコンベア。
  2. 前記入口管はそれを通って吸引室内に吸引された空気流に旋回流が発生しないように吸引室のほぼ中央に指向させてあることを特徴とする請求項1に基づくバキュームコンベア。
  3. 前記吸引室の上部には吸引室に向かって間欠的にエアブラストを噴射するエアブラスト装置を設け、作動に伴い微多孔性隔膜に付着した粉体を払い落とすようにしたことを特徴とする請求項1又は2に基づくバキュームコンベア。
  4. 前記バキュームコンベアは吸引室から吸引される空気を濾過するフィルターを備え、前記エアブラスト装置はフィルターの下流側に配置されていてフィルターの逆流洗浄をも行うことを特徴とする請求項3に基づくバキュームコンベア。
  5. 前記入口管の内周には樹脂材料の内張りが設けてあることを特徴とする請求項1から4のいづれかに基づくバキュームコンベア。
  6. 前記本体に間欠的に機械的衝撃又は振動を与える手段を設け、作動に伴い微多孔性隔膜に付着した粉体を払い落とすようにしたことを特徴とする請求項1又は2に基づくバキュームコンベア。
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