JPH0619132B2 - 水路内面のライニング工法 - Google Patents

水路内面のライニング工法

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JPH0619132B2
JPH0619132B2 JP4650190A JP4650190A JPH0619132B2 JP H0619132 B2 JPH0619132 B2 JP H0619132B2 JP 4650190 A JP4650190 A JP 4650190A JP 4650190 A JP4650190 A JP 4650190A JP H0619132 B2 JPH0619132 B2 JP H0619132B2
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waterway
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力 井垣
勇 中岡
年光 吉田
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Kinki Concrete Industry Co Ltd
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Kinki Concrete Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は既設水路の内面を簡単に補修する事の出来る水
路内面のライニング工法に関するものである。
(従来の技術とその問題点) 従来、既設水路等の修繕の方法としては、既設コンクリ
ートの不良部分を除去し、新たにコンクリートを打ち直
すといういわゆるコンクリート打ち替え工法が一般的で
あった。この工法では、既設コンクリートの不良部分の
はつり、搬出、新コンクリートの打ち込みといった作業
が必要であり、工事期間が長いという欠点がある。その
結果、例えば、水力発電所の水路の場合、断水期間が長
くなり、その間のエネルギの損失はばく大なものとな
る。
(発明の目的) 本発明は、かかる従来例の欠点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、補修工事期間を著しく短
縮する事が出来る水路内面のライニング工法を提供する
にある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本発明方法は、 既設水路(A)の内面に固定部材(2)を配設し、前記固
定部材(2)上にFRP板(1)を張設し、 然る後、既設水路(A)の内面とFRP板(1)との間にセ
メントミルク(3)を打設する。
という技術的手段を採用している。
(作 用) 既設水路(A)の内面に固定部材(2)を配設し、前記固定部
材(2)上にFRP板(1)を張設し、然る後、既設水路(A)
の内面とFRP板(1)との間にセメントミルク(3)を打設
するものであるから、従来のコンクリート打ち替え工法
に比べて大幅な工期短縮が図れ、又、固定部材(2)やF
RP板(1)など品質管理に優れた工場製品を大量に使用
する事が出来て信頼性の高い構造物とする事が出来、更
に既設コンクリート面とFRP板(1)との間にセメント
ミルク(3)を打設する事によって、既設コンクリートの
不良部分(クラック発生箇所等)を補修する事が出来、
更に、既設コンクリート面をFRP板(1)とセメント層
で保護する事になるから既設コンクリートの中性化の進
行を押さえる事が出来るものである。
(実施例) 以下、本発明を図示実施例を従って詳述する。補修の対
象となるのは、例えば水力発電所の水路や暗きょ(B)な
ど各種既設のコンクリート製水路である。既設水路(A)
の内面に張設されるFRP板(1)は、熱硬化性樹脂を繊
維で強化した複合板材で、この場合は主として表面に凹
凸のないものが使用される。(凹凸のあるものは原則と
して一面のみとし、平滑面側を流水と接する面に使用す
る。) FRP板(1)の種類は問われないが、本実施例では樹脂
モルタル層の両側にFRP層を積層した複合FRP板が
使用される。樹脂モルタル層はケイ砂と樹脂の混合一体
物で、圧縮強度が1,200〜1,300kg/cm2と極めて大きく、
水路補修材としては好ましい性質を有している。
固定部材(2)は、第1図のようにアンカボルト(2a)と、
FRP板固定金物(例えば、リップ型鋼(2b)、FRP板
(1)の接合部分にあっては軽量溝型鋼(2d)の開口部に板
材を溶接したものや暗きょ(B)の場合に使用される第6
図のようなコーナー用リップ型鋼(2c)など)とで構成さ
れている。
しかして、まず、既設水路(A)の内面にドリルで盲穴(4)
を穿設し、盲穴(4)を清掃した後、接着剤(5)(例えばケ
ミカルアンカ(登録商標)のような接着剤)を挿入し、
アンカボルト(2a)を盲穴(4)に打ち込んで接着剤(5)にて
アンカボルト(2a)を盲穴(4)に強固に固着植設する。次
に、リップ型鋼(2b)を水路に沿わせ前記アンカボルト(2
a)にナット(6)にて螺着する。FRP板固定金物(図の
実施例ではリップ型鋼(2b)等前記のものでこれらにはね
じ孔が螺設されており、このねじ孔を利用して第1図の
ように水路内面にFRP板(1)を張設して行く。コーナ
ー部分は第5図のようにFRP板(1)の出隅に断面L型
の長尺材(7)をブラインドリベット(8)と皿ボルト(9)に
て螺着する。尚、第2図のように既設水路(A)の内面と
リップ型鋼(2b)との間に必要に応じて調整プレート(10)
を配設する。
このようにして既設水路(A)の内面全面にFRP板(1)を
張設し終わると、適宜位置に穿設したFRP板(1)のセ
メントミルク注入孔(12)から既設水路(A)の内面とFR
P板(1)との間にセメントミルク(3)を打設し、前記間隙
を充填する。セメントミルク(3)の打設が完了するとセ
メントミルク注入孔(12)をボルト(13)にて閉塞し、補修
工事は完了する。
暗きょ(B)の場合は、第6図のように暗きょ(B)のコーナ
ー用リップ型鋼(2c)を利用し、天井部分のFRP板(1a)
が張設される。コーナー用リップ型鋼(2c)は、第7図の
ように天井の角度に合わせた舌片(11)がリップ型鋼(2b)
に溶接されたものであり、この舌片(11)に天井用FRP
板(1a)が螺着される。
このようにして補修された水路の断面は縮小するが、流
水と接するFRP板の粗度係数がコンクリートに比べて
非常に小さいので、水理的機能は全く損なわれず、流水
はスムーズに流下する。尚、皿ねじ(9)の使用は出来る
限り流水に対する抵抗を少なくして流れ易くするためで
ある。
(本発明の効果) 本発明は叙上のように、既設水路の内面に固定部材を配
設し、前記固定部材上にFR板を張設し、然る後、既設
水路の内面とFRP板との間にセメントミルクを打設す
るものであるから、大幅な工期短縮、構造物の高信頼
性、既設コンクリートの不良部分(クラック発生箇所
等)の補修効果、既設コンクリートの中性化の進行抑制
など諸効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図…本発明の一実施例の施工状態を示す斜視図 第2図…第1図の実施例におけるFRP板の取付状態の
一例を示す拡大断面図 第3図…第2図のX−X断面図 第4図…第1図の実施例におけるFRP板の取付状態の
他の例を示す拡大断面図 第5図…本発明におけるコーナー部分のFRP板の接続
状態を示す拡大断面図 第6図…本発明の暗きょでの施工状態を示す斜視図 第7図…第6図の実施例における天井用FRP板と壁面
用FRP板の接続部分の取付状態の一例を示す拡大断面
図 第8図…本発明におけるコーナー用リップ型鋼の部分斜
視図。 (A)……既設水路、(B)……既設暗きょ (1)……FRP板、(1a)……天井用FRP板 (2)……固定部材、(2a)……アンカボルト (2b)……リップ型鋼 (2c)……コーナー用リップ型鋼 (2d)……軽量溝型鋼 (3)……セメントミルク、(4)……盲穴 (5)……接着剤、(6)……ナット (7)……長尺材、(8)……ブラインドリベット (9)……皿ボルト、(10)……調整プレート、 (11)……舌片、(12)……注入孔 (13)……ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設水路の内面に固定部材を配設し、前記
    固定部材上にFRP板を張設し、然る後、既設水路の内
    面とFRP板との間にセメントミルクを打設してなる事
    を特徴とする水路内面のライニング工法。
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