JP3184946B2 - 既設プールの改修方法 - Google Patents

既設プールの改修方法

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JP3184946B2 JP25284493A JP25284493A JP3184946B2 JP 3184946 B2 JP3184946 B2 JP 3184946B2 JP 25284493 A JP25284493 A JP 25284493A JP 25284493 A JP25284493 A JP 25284493A JP 3184946 B2 JP3184946 B2 JP 3184946B2
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克行 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート製の既設
プールをプラスチック製の新設プールに改修する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】既設プールとしては側盤と底盤より成る
コンクリート製のプールが知られている。かかるコンク
リート製の既設プールは長年の使用によりひび割れや欠
け等が生じてプールとして使用できなくなるので改修す
ることがある。
【0003】コンクリート製の既設プールを改修する方
法としては既設プールを撤去して新たにプールを設置す
る方法。
【0004】既設プールのひび割れや欠け部分にエポキ
シパテを充填して表面塗装仕上げやプラスチックライニ
ング処理する方法。
【0005】既設プールの側壁にプラスチックや塩化ビ
ニル等のシート材をリベット打ち等で固定する方法。等
が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第1の改修工法である
と既設プールを再利用できないから資源を有効利用でき
ずにコストが大幅アップするし、既設プールを撤去した
廃材の処理が面倒となるし、その既設プールの撤去時に
騒音が大となって環境問題となる。
【0007】第2の改修工法であると改修後の見栄えが
悪くなり新設プールと比較すると見劣りする。
【0008】第3の改修方法であるとシート材にしわが
生じたり、シート材のクセが残ったりして改修後のプー
ルの見栄えが悪く新設プールと比較すると見劣りする
し、改修後のプールの長さと幅がシート材の厚さ分だけ
小さくなってしまう。
【0009】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした既設プールの改修方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、コンクリ
ート製既設プールを構成する側壁1の内面1aの上面1
bから底盤2までを所定深さにはつり作業してパネル取
付け面3とし、このパネル取付け面3にプラスチックパ
ネル10を取付けて新設プールの側壁とし、その後にコ
ンクリート製既設プールを構成する底盤2上に増打ちコ
ンクリート57を打設して新設プールの底盤とすること
を特徴とする既設プールの改修方法。第2の発明は、コ
ンクリート製既設プールを構成する側壁1の内面1a
上面1bから底盤2まで及び上面1bにおける内面1a
寄りをはつり作業してパネル取付け面3と上向段部4を
形成し、その後に前記パネル取付け面3に沿ってプラス
チックパネル10を、前記コンクリート製既設プールの
底盤2を基準として高さ調整して取付け、この後に各プ
ラスチックパネル10の上部と上向段部4とに亘って上
部横板50を取付け、その後に前記プラスチックパネル
10の裏面とパネル取付け面3との間及び上向段部4に
増打ちコンクリート56を打設し、最後に前記底盤2に
増打ちコンクリート57に打設することを特徴とする既
設プールの改修方法。
【0011】
【作 用】第1の発明によれば、コンクリート製の既
設プールの側壁1のみをはつり作業するだけであるか
ら、既設プールの大部分を再利用して新設プールにでき
てコストを安くできるし、廃材ははつり作業で生じたご
く少量となるからその処理が簡単となるし、大きな騒音
を生じることもなく、しかも、はつり作業して形成した
パネル取付け面3にプラスチックパネル10を取付けて
新設プールの側壁とするので、改修後のプールの見栄え
が良いし、長さと幅を既設プールと同一にできる。第2
の発明によれば、第1の発明に加え、側壁1aの上面1
bにおける内面1a寄りをはつり作業して形成した上向
段部4に上部横板50を取付けることで、既設プールの
上面1bにおける内面1a寄り部分を見栄え良く改修で
きる。
【0012】
【実 施 例】既設プールAは図1と図2に示すよう
に、一対の長辺と一対の短辺により所定の長さと幅を有
する4周連続した方形状のコンクリート製の側壁1、底
盤2より成るコンクリート製となり、この既設プールA
を改修するには図3と図4に示すように長辺、短辺の各
側壁1の内面1aを所定の深さにはつり作業してパネル
取付け内面3とすると共に、各側壁1の上面1bにおけ
る内面1a寄りをはつり作業して上向段部4とし、長辺
と短辺の隅角度、つまりコーナー部には図5に示すよう
に縦凹部5をはつり作業して形成する。
【0013】前述のようにはつり作業した後に図6に示
すように各パネル取付け内面3に沿ってFRPなどのプ
ラスチックパネル10を順次突合せて取付ける。
【0014】前記プラスチックパネル10は図7と図8
に示すように、中空形状で内部に断熱材11が充填され
た肉厚の厚い下部パネル12と、薄板状の上部パネル1
3と、その上部パネル13の長手方向両側縦縁に一体的
に設けた上部フランジ14と、上部パネル13の上端縁
に一体的に形成したクランク形状の上部横片15より成
り、上部パネル13の外面下部寄りに補強ロッド16が
長手方向に沿って固着され、その下部パネル12がパネ
ル取付け内面3に接し、上部パネル13が上向段部4と
対向して上部フランジ14が上向段部4に突出してい
る。
【0015】前記プラスチックパネル10の内面下部縁
に沿って図7と図9に示すように横片20と縦片21で
L字状となった下部金具22の縦片21が固着具23で
取付けられ、この下部金具22の横片20には基板24
に固着したボルト25が挿通し、そのボルト25にナッ
ト26を螺合されてプラスチックパネル10の高さを調
整するレベルアジャスター27を構成している。つま
り、基板24を底盤2上に接してナット26を締付け、
弛めることでプラスチックパネル10の取付け高さを調
整するようにしてある。
【0016】前記隣接するプラスチックパネル10は図
10と図11に示すように直線状に連結されている。つ
まり、板状の直線状連結金物30を隣接する下部パネル
12巻に跨って防錆ボルト31で固着すると共に、隣接
する上部フランジ14をボルト32で連結して間隔を置
いて連結してあり、その隣接するプラスチックパネル1
0,10間にバックアップ材33を介して防水コーキン
グ材34を充填して水密してあり、前記防錆ボルト31
は下部パネル12の凹部35に埋め込んだ樹脂キャップ
36より直線状連結金物30に螺合され、その樹脂キャ
ップ36に防水コーキング材37を充填してアクリル製
のカバー37で閉鎖してある。
【0017】このように上部フランジ14を連結するこ
とで隣接するプラスチックパネル10の上部の位置合せ
ができるし、一方のプラスチックパネル10に取付けた
直線状連結金物30を基準として他方のプラスチックパ
ネル取付けることで下部の位置合せもできる。
【0018】図6でEで示す部分、つまり長辺のプラス
チックパネル10と短辺のプラスチックパネル10を連
結するコーナー連結部は図12に示すようにコーナー連
結金物40で連結してある。このコーナー連結金物40
は直線状の一側板41とコ字状の他側板42より凹陥部
43を有する断面形状となり、その一側板41に短辺に
取付けたプラスチックパネル10の長手方向端部寄りが
前述と同様に防錆ボルト31で連結され、凹陥部43に
長辺に取付けたプラスチックパネル10の長手方向端部
が臨み、このプラスチックパネル10の長手方向端面と
凹陥部43の底部との間に隙間があり、そのプラスチッ
クパネル10の内面と前記プラスチックパネル10の長
手方向一端面との間にも隙間があり、その隙間にバック
アップ材44を介して防水コーキング材45が充填され
ている。
【0019】このように、コーナー連結金物40の凹陥
部43と長辺に取付けたプラスチックパネル10の長手
方向一端面との間に隙間があるので、何枚ものプラスチ
ックパネル10を順次取付けた時に生じた製造誤差の累
積による正確な寸法の誤差を前述の隙間により吸収でき
る。
【0020】以上のようにして各パネル取付け面3にプ
ラスチックパネル10を取付けた後に図13に示すよう
に、各プラスチックパネル10の上部横片15と上向段
部4に亘って上部横板50、例えばオーバーフロー凹部
51を有する横板を取付ける。つまり、前記上部横板5
0の一端縁50aが上部横片15にボルト52で固着さ
れ、他端縁50bには基板53に固着したボルト54が
挿通してボルト55が螺合され、その基板53が上向段
部4に接し、ボルト55を締付け、弛めることで上部横
板50の取付け高さを調整できるようにしてある。
【0021】このようにして上部横板50を取付けた後
に図13に示すように増打ちコンクリート56をプラス
チックパネル10の裏面とパネル取付け面3との間に注
入充填すると共に、上向段部4に打設して補強ロッド1
6を埋め込みし、最後に底盤2上に増打ちコンクリート
57を図14に示すように打設して下部金具22を埋め
て新しい底盤とし、プラスチックパネル10と増打ちコ
ンクリート57との間コーキグ材58を充填する。
【0022】このように、安定したままの既設プールの
底盤2上に増打ちコンクリート57を打設して新設プー
ルの底盤とするので、底盤の耐力を心配する必要がな
い。すなわち、増打ちコンクリート57の厚みは水の量
等の負荷によって亀裂等の心配のなくなる程度の厚みと
処置、例えば鉄筋あるいは鉄鋼メッシュ敷設等を行なえ
ば良い。ただし、下部金物22を十分に埋め込めること
が必要条件となる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、コンクリ
ート製の既設プールの側壁1のみをはつり作業するだけ
であるから、既設プールの大部分を再利用して新設プー
ルにできてコストを安くできるし、廃材ははつり作業で
生じたごく少量となるから処理が簡単となるし、大きな
騒音を生じることもない。しかも、はつり作業して形成
したパネル取付け面3にプラスチックパネル10を取付
けて新設プールの側壁とするので、改修後のプールの見
栄えが良いし、長さと幅を既設プールと同一にできる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明の効
果に加え、既設プールの上面1bにおける内面1a寄り
部分を見栄え良く改修できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】既設プールの平面図である。
【図2】図1のA−A拡大断面図である。
【図3】はつり作業した既設プールの平面図である。
【図4】図3のB−B拡大断面図である。
【図5】図3のC部拡大平面図である。
【図6】改修後のプールの平面図である。
【図7】図6のD−D拡大断面図である。
【図8】プラスチックパネルの斜視図である。
【図9】プラスチックパネル下部の斜視図である。
【図10】プラスチックパネル連結部の裏面側斜視図で
ある。
【図11】図10の横断面図である。
【図12】図6のE部拡大横断面図である。
【図13】増打ちコンクリートを打設した状態の断面図
である。
【図14】増打ちコンクリートを打設して底盤とした状
態の断面図である。
【符号の説明】
1…側壁、1a…内面、1b…上面、2…底盤、3…パ
ネル取付け面、4…上向段部、10…プラスチックパネ
ル、50…上部横板、56…増打ちコンクリート、57
…増打ちコンクリート。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製既設プールを構成する側
    壁1の内面1aの上面1bから底盤2までを所定深さに
    はつり作業してパネル取付け面3とし、このパネル取付
    け面3にプラスチックパネル10を取付けて新設プール
    の側壁とし、その後にコンクリート製既設プールを構成
    する底盤2上に増打ちコンクリート57を打設して新設
    プールの底盤とすることを特徴とする既設プールの改修
    方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート製既設プールを構成する側
    壁1の内面1aの上面1bから底盤2まで及び上面1b
    における内面1a寄りをはつり作業してパネル取付け面
    3と上向段部4を形成し、その後に前記パネル取付け面
    3に沿ってプラスチックパネル10を、前記コンクリー
    ト製既設プールの底盤2を基準として高さ調整して取付
    け、 この後に各プラスチックパネル10の上部と上向段部4
    とに亘って上部横板50を取付け、その後に前記プラス
    チックパネル10の裏面とパネル取付け面3との間及び
    上向段部4に増打ちコンクリート56を打設し、 最後に前記底盤2に増打ちコンクリート57に打設する
    ことを特徴とする既設プールの改修方法。
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