JPH0574584B2 - - Google Patents

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JPH0574584B2
JPH0574584B2 JP59080362A JP8036284A JPH0574584B2 JP H0574584 B2 JPH0574584 B2 JP H0574584B2 JP 59080362 A JP59080362 A JP 59080362A JP 8036284 A JP8036284 A JP 8036284A JP H0574584 B2 JPH0574584 B2 JP H0574584B2
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carbon atoms
hexamethylene
alcohol
dialkyl
alkylene group
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JP59080362A
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JPS59205352A (ja
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Merugaa Furantsu
Toe Furiidorihi
Herubatsuha Hansu
Isubarun Guntaa
Keeraa Uarudemaru
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BASF SE
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BASF SE
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Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JPS59205352A publication Critical patent/JPS59205352A/ja
Publication of JPH0574584B2 publication Critical patent/JPH0574584B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C263/00Preparation of derivatives of isocyanic acid
    • C07C263/04Preparation of derivatives of isocyanic acid from or via carbamates or carbamoyl halides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ヘキサメチレン−ジイソシアネート−1,6の
工業的製法は、ヘキサメチレンジアミンをヘキサ
メチレン−ジカルバミド酸クロリドにホスゲン化
しかつ該クロリドをヘキサメチレン−ジイソシア
ネート−1,6及び塩化水素に熱分解することに
より成る。ホスゲンを使用すること自体によつて
生じる重大な環境汚染及び安全性の問題を無視し
たとしても、この方法はなお別の決定的欠点と結
び付いている。すなわち、ヘキサメチレン−ジイ
ソシアネート−1,6生成物はまさに低い空時収
率で得られるにすぎない。更に、ヘキサメチレン
−ジイソシアネート−1,6の他に多数の副生成
物が得られ、該副生成物のうちで最も重要である
6−クロルヘキシル−イソシアネートは著しい蒸
留費用をかけてヘキサメチレン−ジイソシアネー
ト−1,6から分離できるにすぎないという欠点
を有する。
この操作法で問題であるのは、塩素のホスゲン
及びカルバミド酸クロリドを介する塩化水素への
高い転化率、ホスゲンの毒性並びに反応混合物の
腐食性及び一般に使用される溶剤の不安定性であ
る。
従つて、イソシアネート、特に芳香族ジ−及
び/又はポリイソシアネートをホスゲン不在で製
造する実験は多数行なわれた。
ヨーロツパ特許出願公開第28338号明細書には、
2工程法に基づく芳香族ジ−及び/又はポリイソ
シアネートの製法が開示され、該方法は第1反応
工程で第1級芳香族ジ−及び/又はポリアミンを
o−アルキル−カルバミド酸エステルと、触媒及
び場合により尿素及びアルコールの不在又は存在
下に反応させてアリール−ジ−及び/又は−ポリ
ウレタンとしかつこの際形成されたアンモニアを
場合により分離しかつ得られたアリール−ジ−及
び/又は−ポリウレタンを第2反応工程で熱分解
することにより芳香族ジ−及び/又はポリイソシ
アネートに転化することにより成る。
この方法では、芳香族ジ−及び/又はポリイソ
シアネートをホスゲンを共用せずに高い収率で製
造することができる。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3108990号明
細書には、ヘキサメチレン−ジエチルウレタン−
1,6を溶剤としてのジベンジルトルエン及びト
ルエンスルホン酸メチルエステルとジフエニル錫
ジクロリドの触媒混合物の存在下に加圧して熱分
解することによりヘキサメチレン−ジイソシアネ
ート−1,6を製造する方法が開示された。しか
し、出発物質の収得、その単離並びに精製及び場
合により溶剤及び触媒の回収に関しては記載され
ていない。従つて、該方法の経済性に関する計算
は不可能である。
ドイツ連邦共和国特許出願明細書第P3227748.2
号、P3248018.0号及びP3142627.1号によれば、ヘ
キサメチレン−ジアルキルウレタンは触媒不在で
又は炭素を含有する流動床内で問題なくヘキサメ
チレン−ジイソシアネート−1,6及びアルコー
ルに分解することができる。しかしながら、これ
らの方法では90%よりも高いヘキサメチレン−ジ
イソシアネート収率を達成することはできない、
それというのも分解生成物は部分的に再結合する
からである。それにより必要となるヘキサメチレ
ン−ジイソシアネート−1,6の精製蒸留におい
て、収率損失は一層高まる。
発明が解決しようとする問題 本発明の課題は、ヘキサメチレン−ジイソシア
ネート−1,6及び/又はアルキレン基中に6個
の炭素原子を有する異性体の脂肪族ジイソシアネ
ート(以下には一緒に略語HDIと略記する)を
コストを高くするかないしは安全性を脅かす出発
物質又は助剤を使用せずに簡単に高い空時収率に
おいて高い選択性で製造することであつた。
問題点を解決するための手段 この課題は、ヘキサメチレン−ジアミン−1,
6及び/又はアルキレン基中に6個の炭素原子を
有する異性体の脂肪族ジアミン(以下には一緒に
HDAと略記する)をヘキサメチレン−ジアルキ
ルウレタン−1,6及び/又はアルキレン基中に
6個の炭素原子を有する異性体の脂肪族ジアルキ
ルウレタン(以下に一緒にHDUと略記する)に
転化しかつ該生成物をHDIとアルコールに熱分
解することにより解決された。
従つて、本発明の対象はHDIの多工程式製法
であり、該方法は a HDAを尿素及びアルコールと、ジ−アルキ
ルカルボネート及び/又はカルバミド酸アルキ
ルエステル並びに場合により触媒の存在下に反
応させてHDUとしかつ生成するアンモニアを
同時に分離し、 b 得られた反応混合物からアルコール、ジアル
キルカルボネート及び/又はカルバミド酸アル
キルエステルを分離しかつ有利には反応工程(a)
に戻し、 c HDUを蒸発器で200〜300℃の温度及び0.1〜
200ミリバールの圧力で蒸発させ、 d 該蒸気を分解反応器で300℃より高い温度及
び0.1〜200ミリバールの圧力でHDIとアルコー
ルに熱分解しかつ e 該分解生成物を分別して凝縮させる ことを特徴とする。
本発明方法の有利な1実施態様では、HDU,
ジアルキルカルボネート及び/又はカルバミド酸
アルキルエステル、アルコール及び場合によりオ
リゴ尿素−ポリウレタンから成る得られた反応混
合物(b)を2工程で分離し、その際 第1工程でアルコールを反応混合物(b)の全重
量に対して1〜30重量%の残留アルコール含有
率になるまで留去しかつ反応工程(a)に戻しかつ 第2工程で残留アルコール、ジアルキルカル
ボネート及び/又はカルバミド酸アルキルエス
テルを不活性ガスでストリツピングすることに
よりHDU及び場合によりオリゴ尿素−ポリウ
レタンから分離しかつ反応工程(a)に戻す。
本発明方法によれば、HDIを工業的に問題な
く極めて良好な収率で製造することができる。多
工程式方法における利点は、特に使用したかつ中
間的に形成されたジアルキルカルボネート及び/
又はカルバミド酸アルキルエステル及びアルコー
ルを付加的費用のかかる精製及び回収工程を介さ
ず反応工程(a)に戻しかつ再使用することができる
ことにある。更に、ジアルキルカルボネート及
び/又はカルバミド酸アルキルエステルの存在は
高いHDU選択性をもたらす。
アルキレン基中に6個の炭素原子を有する異性
体の脂肪族ジイソシアネートとしては、特に2−
メチル−ペンタメチレン−1,5−ジイソシアネ
ート及び2−エチル−テトラメチレン−1,4−
ジイソシアネートが挙げられる。従つて、本発明
方法は上記の2種類の異性体及び特にヘキサメチ
レン−ジイソシアネート−1,6並びにこれらジ
イソシアネートの混合物を製造するために有利に
使用される。
従つて、本発明方法は純形式的に見れば概略的
に以下の反応式: 2N−(CH26−NH2−2H2NCONH2→O=C=N−(CH2
6−N=C=O+4NH3 によつて表わすことができる。
反応工程(a)でHDUを製造するには、HDAを尿
素及びアルコールと1:1.8〜2.5:2〜10、有利
には1:2.0〜2.3:3〜6のモル比で触媒の不在
又は存在下に160〜300℃、有利には180〜250℃、
特に185〜240℃の反応温度でかつ使用アルコール
に関係して0.1〜60バール、有利には1〜40バー
ルである圧力下で反応させる。この反応条件のた
めには、0.5〜50時間、有利には3〜15時間の反
応時間が必要である。
アルコールとしては、原則的には全ての脂肪族
アルコールが適当である。しかしながら、沸点が
熱分解によつて得られるHDIの沸点から十分に
掛け離れており、従つて一面では反応生成物の
HDIとアルコールの可能な限りの定量的分離が
可能でありかつ他面では得られたHDU及び場合
によりオリゴ尿素−ポリウレタンをできるだけ分
解せずに蒸発させることができるものを選択する
のが有利である。
従つて、これらの理由から有利に例えばメタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタ
ノール、イソ−ブタノール、n−ペンタノール、
イソ−ペンタノール、n−ヘキサノール等のアル
コール又はこれらのアルコールの混合物及び特に
n−及び/又はイソ−ブタノールが使用される。
既述のように、第1反応工程(a)における反応は
HDAに対して1〜30モル%、有利には5〜25モ
ル%の量のジアルキルカルボネート又は1〜20モ
ル%、有利には5〜15モル%の量のカルバミド酸
アルキルエステルの存在下に実施する。しかしな
がら、ジアルキルカルボネートとカルバミド酸ア
ルキルエステルの混合物を前記量比で使用するの
が有利である。ジアルキルカルボネート及び/又
はカルバミド酸エステルとしては、アルキル基が
使用アルコールのアルキル基に等しいものが有利
に使用される。
反応速度を高めるために、HDUは触媒の存在
下に製造することができる。該触媒はHDAの重
量に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重
量%、特に1〜5重量%で使用するのが有利であ
る。触媒としては、1種以上の陽イオン、好まし
くは“Handbook of Chemistry and Physics”
第14版、ケミカル・ラバー出版社、23スーパリア
ーAve.N.E.,クレベランド,オハイオ州在発行
に規定された周期系の第A,B,A,
B,A.B,A,B,A,B,B,
B及びB族の金属の陽イオンを含有する無機
もしくは有機化合物、例えばハロゲン化物例えば
塩化物及び臭化物、硫酸塩、燐酸塩、硝酸塩、硼
酸塩、アルコラート、フエノラート、スルホン酸
塩、酸化物、酸化水和物、水酸化物、カルボキシ
レート、キレート、カルボネート及びチオ−又は
ジチオカルバメートが適当である。例えば以下の
金属の陽イオンを挙げることができる:リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カル
シウム、アルミニウム、ガリウム、錫、鉛、ビス
マス、アンチモン、銅、銀、金、亜鉛、水銀、セ
リウム、チタン、バナジウム、クロム、モリブデ
ン、マンガン、鉄、コバルト及びニツケル。有利
にはリチウム、カルシウム、アルミニウム、錫、
ビスマス、アンチモン、銅、亜鉛、チタン、バナ
ジウム、クロム、モリブデン、マンガン、鉄及び
コバルトを使用することができる。触媒は認識さ
れうる明らかな欠点を伴うことなくその水和物又
はアンモニウム塩の形で使用することができる。
典型的な触媒としては、例えば以下の化合物が
挙げられる:リチウムメタノラート、リチウムエ
タノラート、リチウムプロパノラート、リチウム
ブタノラート、ナトリウムメタノラート、カリウ
ム−t−ブタノラート、マグネシウムメタノラー
ト、カルシウムメタノラート、塩化錫()、塩
化錫()、酢酸鉛、燐酸鉛、塩化アンチモン
()、塩化アンチモン()、アルミニウム−イ
ソブチラート、三塩化アルミニウム、塩化ビスマ
ス()、酢酸銅()、硫酸銅()、硝酸銅
()、ビス−(トリフエニルホスフインオキシド)
−銅()−クロリド、モリブデン酸銅、酢酸銀、
酢酸金、酸化亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、アセト
ニル酢酸亜鉛、オクタン酸亜鉛、シユウ酸亜鉛、
ヘキサル酸亜鉛、安息香酸亜鉛、ウンデシレン酸
亜鉛、酸化セリウム()、酢酸ウラニル、チタ
ンテトラブタノラート、四塩化チタン、チタンテ
トラフエノラート、ナフテン酸チタン、塩化バナ
ジウム()、アセトニル酢酸バネジウム、塩化
クロム()、酸化モリブデン()、アセチルア
セトン酸モリブデン、酸化タングステン()、
塩化マンガン()、酢酸マンガン()、酢酸マ
ンガン()、酢酸鉄()、酢酸鉄()、燐酸
鉄、シユウ酸鉄、塩化鉄()、臭化鉄()、酢
酸コバルト、塩化コバルト、硫酸コバルト、ナフ
テン酸コバルト、塩化ニツケル、酢酸ニツケル及
びナフテン酸ニツケル並びにこれらの混合物。
生成するアンモニアは直ちに反応混合物から例
えば蒸留により分離するのが有利であることが立
証された。このために使用される装置例えば蒸留
塔は60〜150℃、有利には65〜120℃の温度で作業
することにより、尿素の分解によりアンモニア及
び二酸化炭素から最少量で形成されるカルバミン
酸アンモニウムによる皮膜形成を阻止することが
できる。
反応終了後、得られた反応混合物(b)からアルコ
ール、ジアルキルカルボネート及び/又はカルバ
ミド酸アルキルエステルを分離しかつ後続のバツ
チで再使用するために用意する、但し連続的操作
法では有利には直接反応工程(a)に戻す。
既述のように、前記化合物の分離は有利には2
工程で実施する。第1工程で、アルコールを反応
混合物(b)の重量に対して1〜30重量%、有利には
2〜20%重量%の残留アルコール含有率まで留去
しかつ反応工程(a)に戻す。
大部分がHDU及び場合によりオリゴ尿素−ポ
リウレタンから成りかつなお残留アルコール、ジ
アルキルカルボネート及び/又はカルバミド酸ア
ルキルエステルを含有する濃縮した反応混合物(b)
は、第2工程でストリツピング塔で濃縮した反応
混合物(b)1及び1時間当り不活性ガス50〜5000
、有利には100〜1000を用いて50〜200℃、有
利には120〜180℃のストリツピング温度で処理
し、残留アルコール、ジアルキルカルボネート及
び/又はカルバミド酸アルキルエステルを実際に
完全に分離する。このための適当な不活性ガスは
例えば窒素、一酸化炭素、希ガス及び天然ガスで
ある。ストリツピングによつて除去した低沸点の
化合物は凝縮させ、場合により中間貯蔵しかつ別
のバツチで再使用するために用意する。連続的操
作法では、有利には直接反応工程(a)に戻す。
ストリツピング後に得られた、主としてHDU
及び場合によりオリゴ尿素−ポリウレタンから成
る残渣(c)は、液状もしくは固体形あるいはまた反
応条件下で不活性性の溶剤中の懸濁液又は溶液と
して蒸発器で蒸発させかつ後続の分解反応器内で
熱分解することができる。
本発明方法の有利な1実施態様によれば、残渣
(c)は溶剤不含で、80〜180℃、有利には100〜150
℃に加熱した溶融物の形で調量ポンプで蒸発器に
導入する。
200〜300℃、有利には220〜300℃、特に240〜
280℃の温度及び0.1〜200ミリバール、有利には
5〜100ミリバールの圧力で作業する蒸発器とし
ては、特に薄層蒸発器又は流動床蒸発器が有利で
あることが立証された。しかしながら、その他の
任意の蒸発器例えばスクリユー蒸発器、A.P.反
応器〔製造元:クラウス−マツフアイ(Krauss
−Maffei)〕、金属蛇管又は攪拌床蒸発器を使用
することもできる。
薄層蒸発器を使用する際には、実際に十分な熱
供給により、供給した全HDUを蒸発させること
も可能である。
しかしながら、好ましくは供給したHDUの一
部を場合により存在するオリゴ尿素−ポリウレタ
ンと一緒に蒸発させずに溶融物として蒸発器から
取出すべきである、それというのもそれにより蒸
発器壁の重要な清浄効果が得られるからである。
蒸発したHDUと蒸発しなかつたHDUの重量比は
広い限界内で例えば20:80〜95:5の範囲で変動
することができる。蒸発器から取出した溶融物は
有利には直接反応工程(a)、すなわちジウレタン化
工程に戻す。
HDU蒸気(d)は分解反応器に導入しかつ300℃よ
り高い温度、有利には310〜480℃、特に360〜440
℃の温度でかつ減圧下に、例えば0.1〜200ミリバ
ール、有利には0.1〜100ミリバール、特に1〜50
ミリバールの圧力で不連続的に又は有利には連続
的にHDIとアルコールに熱分解する。
一般に塔形である分解反応器は任意の形の横断
面を有することができる。細長い円筒状の分解反
応器が有利に使用される。分解反応器の内径対長
さの比は一般に1:2〜1:1000、有利には1:
10〜1:500である。分解反応器は直立又は水平
配置されていてよくかつまた中間位置を取ること
もできる。分解反応器としては、管内径が約10〜
100mm及び管長がほぼ0.5〜5mである管型炉を使
用するのが有利である。
分解は有利には熱安定性の反応器充填体の存在
下に実施すべきである。充填体としては、全ての
温度安定性のかつガス透過性の材料、例えば炭、
鋼、黄銅、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、ク
ロム、コバルト、ニツケル及び/又は石英から成
るパール状物、パツド、リング及び/又はチツプ
が適当である。これらの材料の若干のもの例えば
鋼、黄銅、アルミニウム及び亜鉛が特に有利であ
ることが立証された、従つてこれらを使用するの
が有利である、それというのもこれらは良好な分
解結果をもたらすからである。この場合には、触
媒的又は物理的効果例えば良好な熱伝達によるか
又は両効果の相乗効果によるかは未だ明らかでな
い。
分解反応器から、蒸気相で存在し、ほとんど専
らHDI及びアルコールから成る解離生成物を2
工程式蒸気凝縮装置に導入する(e)。0.1〜100ミリ
バールの使用圧力に依存して60〜120℃の温度で
作業する第1凝縮工程で、HDIはほぼ完全に凝
縮する。
有利に使用されるヘキサメチレン−ジブチルウ
レタン−1,6を使用する際には、20〜40ミリバ
ールの使用圧力で70〜100℃の凝縮温度を維持す
るのが望ましい。第2凝縮工程で、主としてアル
コールを凝縮させ、該アルコールを反応工程(a)に
戻す。第2凝縮工程の温度は凝縮すべきアルコー
ルの沸点に基づき決定される。ヘキサメチレン−
ジブチルウレタン−1,6を分解する際には、上
記使用圧力で有利には5〜30℃の凝縮温度を維持
すべきである。第1凝縮工程で得られたHDIは
一般に精製蒸留され、その後98重量%以上、特に
99重量%以上の純度を有する。この場合生成する
塔底生成物は同様に反応工程(a)に戻す。
凝縮温度の選択に基づきかつ使用圧に依存し
て、第1凝縮工程でアルコールをかつ第2凝縮工
程でHDIを異なつた量で同時に凝縮させること
ができる。有利な1実施態様によれば、第2凝縮
工程で同時に凝縮したHDIを過剰のアルコール
と反応させてHDUとしかつアルコールの分離後
新たに蒸発及び分解工程に戻す。しかしながら、
同様に有利な1実施態様によれば、アルコールの
分離後HDUをジアルキルカルボネート及び/又
はカルバミド酸アルキルエステルと一緒に反応工
程(a)に戻すことも可能である。
類似した形式で、もう1つの有利な実施態様に
基づき第1凝縮工程で同時凝縮したアルコールを
過剰のHDIと反応させかつ該反応混合物をHDI
の蒸留分離後場合により蒸発及び分離工程に供給
するか又は有利には第2凝縮工程で得られたアル
コールと混合して反応工程(a)に戻すことができ
る。
本発明方法に基づいて製造されたHDIは、ポ
リウレタン−又はポリウレタン−ポリ尿素−プラ
スチツク、特に耐光性のポリウレタンラツカー及
び塗膜を製造するために極めて好適である。
実施例 1 主としてヘキサメチレンジブチルウレタン−
1,6及びn−ブタノール、その他にヘキサメチ
レン−オリゴ尿素−ポリブチルウレタン、ジブチ
ルカルボネート及びカルバミド酸ブチルエステル
から成る混合を装入した、加熱塔及び圧力保持弁
を備えた3段階式攪拌容器カスケードの第1容器
に、尿素1.044Kg、ヘキサメチレンジアミン−1,
6 1.015Kg及びn−ブタノール0.029Kgを1時間
かけて加えかつ215〜220℃に加熱した、この際圧
力は6〜8バールに維持した。生成したアンモニ
アを載設した80〜85℃で作業する塔を介してn−
ブタノールのほぼ完全な還流下に反応溶液から分
離した。攪拌容器カスケードの第3容器から、反
応生成物を常圧で作業する充填体塔に放圧し、該
塔の頂部出口からn−ブタノール並びに残留アン
モニア約3.2Kg/hが得られた。この塔頂生成物
は直接攪拌容器カスケードの第1容器に戻した。
蒸留塔底生成物を165℃で作業するストリツピン
グ塔に搬送し、該塔に1時間及び反応混合物1
当りストリツピングガスとして窒素約250を吹
込んだ。ストリツピング塔の頂部から、残留ブタ
ノール、ジブチルカルボネート及びカルバミド酸
ブチルエステルから成る混合物0.98Kg/hが得ら
れた。ストリツピング塔の塔底生成物を冷却せず
に、33ミリバールに真空化しかつ260〜270℃に加
熱した薄層蒸発器に、蒸発するヘキサメチレンジ
ブチルウレタン−1,6と流出する溶融物との比
が約9:1になるように搬送した。流出した溶融
物をストリツピング塔の頂部生成物と混合しかつ
攪拌容器カスケードの第2容器に戻した。ウレタ
ン蒸気は、直径約3mmのV2A金網リングを充填
した空容積約3を有する分解反応器に導入し
た。分解反応器内の温度は平均410℃であつた。
流出した分解ガスは後続の2工程式凝縮装置で分
別凝縮させた。第1の85℃で作業する凝縮器で
は、ヘキサメチレンジイソシアネート−1,6
94.6重量%及びヘキサメチレン−モノブチルウレ
タン−モノイソシアネート5.4重量%から成る混
合物が生成し、該混合物から後続の蒸留により純
度>99%を有するヘキサメチレンジイソシアネー
ト−1,6 1.395Kg/hが得られた(供給した
ヘキサメチレンジアミン−1,6に対する選択
率:95.7%)。精製蒸留の塔底生成物は第2の10
〜12℃で作業する凝縮器で得られた生成物と混合
し、該混合物を100〜110℃に加熱しかつ攪拌容器
カスケードの第3容器に戻した。
実施例 2 実施例1に記載と同様に操作したが、但しこの
場合には攪拌容器カスケードにヘキサメチレンジ
ブチルウレタン−1,6の代りに2−メチル−ペ
ンタメチレンジブチルウレタン−1,5を装入し
た。これに対して2−メチルペンタメチレンジア
ミン−1,5 660g、尿素680g及びn−ブタノ
ール76gを1時間かけて加えた。この場合には、
第1蒸留塔の頂部からn−ブタノール約2.40Kg/
hが得られ、カスケードに戻した。ストリツピン
グ塔の頂部からは、ジブチルカルボネート、カル
バミド酸ブチルエステル及び残留ブタノールから
成る混合物1.43Kgが得られ、該混合物を蒸発器流
出物と一緒にして攪拌容器カスケードの第2容器
に戻した。蒸発器には、蒸発する2−メチル−ペ
ンタメチレンジブチルウレタン−1,5と流出す
る溶融物との比が約46:54になるように装入し
た。第1凝縮器では2−メチル−ペンタメチレン
ジイソシアネート−1,5 74重量%及びメチル
−ペンタメチレン−モノウレタン−モノイソシア
ネート26重量%から成る混合物を凝縮させ、これ
から後続の蒸留において純度≧98%を有する2−
メチルペンタメチレンジイソシアネート−1,5
887g/hが得られた(供給した2−メチル−
ペンタメチレンジアミン−1,5に対する選択
率:93.6%)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヘキサメチレン−ジイソシアネート−1,6
    及び/又はアルキレン基中に6個の炭素原子を有
    する異性体の脂肪族ジイソシアネートを多工程式
    で製造する方法において、 a ヘキサメチレン−ジアミン−1,6及び/又
    はアルキレン基中に6個の炭素原子を有する異
    性体の脂肪族ジアミンを尿素及びアルコール
    と、ジアルキルカルボネート及び/又はカルバ
    ミド酸アルキルエステル並びに場合により触媒
    の存在下に反応させてヘキサメチレン−ジアル
    キルウレタン−1,6及び/又はアルキレン基
    中に6個の炭素原子を有する異性体の脂肪族ジ
    アルキルウレタンとしかつ生成するアンモニア
    を同時に分離し、 b 得られた反応混合物からアルコール、ジアル
    キルカルボネート及び/又はカルバミド酸アル
    キルエステルを分離しかつ有利には反応工程(a)
    に戻し、 c ヘキサメチレン−ジアルキルウレタン−1,
    6及び/又はアルキレン基中に6個の炭素原子
    を有する異性体の脂肪族ジアルキルウレタンを
    蒸発器で200〜300℃の温度及び0.1〜200ミリバ
    ールの圧力で蒸発させ、 d 該蒸気を分解反応器で300℃より高い温度及
    び0.1〜200ミリバールの圧力でヘキサメチレン
    −ジイソシアネート−1,6及び/又はアルキ
    レン基中に6個の炭素原子を有する異性体の脂
    肪族ジイソシアネートとアルコールとに熱分解
    しかつ e 該分解生成物を分別して凝縮させる ことを特徴とする、ヘキサメチレン−ジイソシア
    ネート−1,6及び/又はアルキレン基中に6個
    の炭素原子を有する異性体の脂肪族ジイソシアネ
    ートの多工程式製法。 2 ヘキサメチレン−ジアルキルウレタン−1,
    6及び/又はアルキレン基中に6個の炭素原子を
    有する異性体の脂肪族ジアルキルウレタン、ジア
    ルキルカルボネート及び/又はカルバミド酸アル
    キルエステル、アルコール及び場合によりオリゴ
    尿素−ポリウレタンから成る得られた反応混合物
    (b)を2工程で分離し、その際 第1工程でアルコールを反応混合物(b)の全重
    量に対して1〜30重量%の残留アルコール含有
    率になるまで留去しかつ反応工程(a)に戻しかつ 第2工程で残留アルコール、ジアルキルカル
    ボネート及び/又はカルバミド酸アルキルエス
    テルを不活性ガスでストリツピングすることに
    よりヘキサメチレン−ジアルキルウレタン−
    1,6及び/又はアルキレン基中に6個の炭素
    原子を有する異性体の脂肪族ジアルキルウレタ
    ン及び場合によりオリゴ尿素−ポリウレタンか
    ら分離しかつ反応工程(a)に戻す、 特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 アルコール、ジアルキルカルボネート及び/
    又はカルバミド酸アルキルエステル(b)を2工程で
    分離し、その際第2工程でストリツピング塔で50
    〜200℃の温度で反応混合物1及び1時間当り
    不活性ガス50〜5000を用いてストリツピングす
    る、特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 分解生成物を後続の2工程式凝縮装置で分別
    凝縮させ、その際凝縮装置の第1部分で主として
    ヘキサメチレン−ジイソシアネート−1,6及
    び/又はアルキレン基中に6個の炭素原子を有す
    る異性体の脂肪族ジイソシアネートを凝縮させ、
    該凝縮物を後続の精製蒸留にかけ、かつ凝縮装置
    の第2部分で主としてアルコールを凝縮させ、該
    アルコールを脂肪族ジイソシアネートの精製蒸留
    において得られた塔底生成物と一緒に反応工程(a)
    に戻す、特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 反応工程(a)でヘキサメチレン−ジアミン−
    1,6及び/又はアルキレン基中に6個の炭素原
    子を有する異性体の脂肪族ジアミンを尿素及びア
    ルコールとし1:1.8〜2.5:2〜10のモル比で反
    応させる、特許請求の範囲第1項記載の方法。 6 反応工程(a)でアルコールとしてn−及び/又
    はイソ−ブタノールを使用する、特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 7 反応工程(a)でアルコールに相応するカルバミ
    ド酸アルキルエステルをヘキサメチレン−ジアミ
    ン−1,6及び/又はアルキレン基中に6個の炭
    素原子を有する異性体の脂肪族ジアミンに対して
    1〜20モル%の量で使用する、特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 8 反応工程(a)でアルコールに相応するジアルキ
    ルカルボネートをヘキサメチレン−ジアミン−
    1,6及び/又はアルキレン基中に6個の炭素原
    子を有する異性体の脂肪族ジアミンに対して1〜
    30モル%の量で使用する、特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 9 反応工程(a)で生成されたアンモニアを蒸留装
    置を用いて60〜150℃の温度で反応混合物から分
    離する、特許請求の範囲第1項記載の方法。 10 蒸発器として薄層蒸発器を使用しかつヘキ
    サメチレン−ジアルキルウレタン−1,6及び/
    又はアルキレン基中に6個の炭素原子を有する異
    性体の脂肪族ジアルキルウレタン及び場合により
    オリゴ尿素−ウレタンを供給し、その際ヘキサメ
    チレン−ジアルキルウレタン−1,6及び/又は
    アルキレン基中に6個の炭素原子を有する異性体
    の脂肪族ジアルキルウレタン−1,6 20〜95重
    量%を蒸発させかつ5〜80重量%を場合により存
    在するオリゴ尿素−ポリウレタンと一緒に取出し
    かつ反応工程(a)に戻す、特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 11 熱分解(d)を分解反応器で鋼、黄銅、銅、亜
    鉛、アルミニウム、チタン、クロム、コバルト、
    ニツケル、炭及び/又は石英から成る温度安定性
    のガス透過性充填体の存在下に実施する、特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
JP59080362A 1983-04-23 1984-04-23 ヘキサメチレン−ジイソシアネ−ト−1,6及び/又はアルキレン基中に6個の炭素原子を有する異性体の脂肪族ジイソシアネ−トの多工程式製法 Granted JPS59205352A (ja)

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