JP3382289B2 - 有機ポリイソシアネートを連続的に製造するための多工程法 - Google Patents
有機ポリイソシアネートを連続的に製造するための多工程法Info
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Description
ボネート誘導体およびアルコールと反応させ、低分子量
の単量体ポリウレタンを生じさせ、このポリウレタンを
熱分解することによって有機の蒸留可能なポリイソシア
ネート、有利に脂肪族または脂環式ジイソシアネートを
連続的に製造するための多工程法に関し、この場合生じ
るポリイソシアネートおよび価値のない残分は、一定の
反応工程で分離され、かつ再使用可能な副生成物および
中間体は、先の工程に再循環させる。
族、脂肪族または脂環式ポリイソシアネートを製造する
ための工業的方法は、相応する有機ポリアミンをホスゲ
ン化し、ポリカルバミン酸塩化物を生じさせ、このポリ
カルバミン酸塩化物を熱分解し、ポリイソシアネートお
よび塩化水素を生じさせることに基づく。この方法は、
ホスゲンの使用を伴なう深刻な環境問題、廃棄問題およ
び安全問題とは別に、さらに決定的な欠点を有する。即
ち、出発ポリアミンの塩基度が相対的に高いことは、事
実上中位の空時収率でのみ脂肪族または脂環式ポリイソ
シアネートの製造が存在することを意味する。もう1つ
の欠点は、望ましくない副生成物の形成にあり、この副
生成物は、痕跡であっても、ポリイソシアネートの重大
な変色をまねく。ヘキサメチレン1,6−ジイソシアネ
ート(HDI)の製造の場合には、例えば多数の副生成
物が形成され、この副生成物の中、最も重要な6−クロ
ロヘキシルイソシアネートは、付加的にHDIからの分
離のためにかなりの努力をして蒸留する必要があるとい
う欠点を有する。
および塩化カルバモイルを経ての塩化水素への塩素の高
い変換率、ホスゲンの毒性および反応混合物の腐蝕性、
一般に使用される溶剤の不安定性、ならびにハロゲン含
有残基の形成にある。
有機イソシアネート、有利に芳香族および(環式)脂肪
族のジイソシアネートおよび/または高官能価ポリイソ
シアネートを製造する試みは不足することがなかった。
書(米国特許第4497963号明細書)の記載によれ
ば、脂肪族ジウレタンおよび/または脂環式ジウレタン
および/または脂肪族ポリウレタンおよび/または脂環
式ポリウレタンは、脂肪族第1級ジアミンおよび/また
は脂環式第1級ジアミンおよび/または脂肪族第1級ポ
リアミンおよび/または脂環式第1級ポリアミンをO−
アルキルカルバメートと、アルコールの存在下にアミン
NH2基:カルバメート:アルコールの比1:0.8〜
10:0.25〜50で160〜300℃で触媒の存在
下または不在下で反応させ、かつ必要に応じて生じるア
ンモニアを除去することによって得られる。生じるジウ
レタンおよび/またはポリウレタンは、必要に応じて、
相応するジイソシアネートおよび/または高官能価ポリ
イソシアネートに変換することができる。熱分解につい
ての詳細な反応条件は、この欧州特許出願公開明細書に
は開示されていない。
(米国特許第4290970号明細書)の記載によれ
ば、芳香族ジイソアネートおよび/またはポリイソシア
ネートは、2工程法によって、第1工程で芳香族第1ジ
アミンおよび/または芳香族第1ポリアミンをO−アル
キルカルバメートと、触媒の存在下または不在下ならび
に尿素およびアルコールの存在下または不在下で反応さ
せ、アリールジウレタンおよび/またはアリールポリウ
レタンを生じさせ、生じるアンモニアを必要に応じて除
去し、第2工程で生じるアリールジウレタンおよび/ま
たはアリールポリウレタンを熱分解によって芳香族ジイ
ソシアネートおよび/またはポリイソシアネートに変換
することにより得られる。
物、例えばN−置換カルバメートおよび/またはジアル
キルカルボネート、またはモノ置換尿素もしくはジ置換
尿素またはモノ置換ポリ尿素もしくはジ置換ポリ尿素に
よる尿素および/またはジアミンの部分的置換に関する
(欧州特許出願公開第27952号明細書(米国特許第
4388238号明細書)、欧州特許第27953号明
細書(米国特許第4430505号明細書)、欧州特許
第28331号明細書(米国特許第4480110号明
細書)、欧州特許出願公開第126299号明細書(米
国特許第4596678号明細書)、欧州特許出願公開
第126300号明細書(米国特許第4596679号
明細書))。
書には、(環式)脂肪族ポリアミンを尿素および芳香族
ヒドロキシル化合物と反応させることによって脂肪族O
−アリールウレタンを製造するための1つの方法が記載
されている。
を生じるための(環式)脂肪族および殊に芳香族のモノ
ウレタンおよびジウレタンの熱分解は、幾つかが知られ
ており、かつガス相中で高められた温度で実施すること
ができるかまたは液相中で比較的に低い温度で実施する
ことができるけれども、殊に、望ましくない副反応なら
びに特に反応器および集成装置中で沈積物、樹脂および
閉塞物を形成する反応混合物の傾向により、長い期間に
亘って処理の経済的効率が損なわれる。
の熱分解の収量を改善するために、例えば化学的方法、
例えば特殊な触媒の使用(ドイツ連邦共和国特許第10
22222号明細書(米国特許第2692275号明細
書)またはドイツ連邦共和国特許出願公告第19447
19号明細書(米国特許第3734941号明細書))
または不活性溶剤との組合せ物の触媒(米国特許第39
19279号明細書またはドイツ連邦共和国特許出願公
開第2635490号明細書(米国特許第408147
2号明細書))が記載されている。
を製造するための溶剤としてのジベンジルトルエンの存
在下ならびにメチルトルエンスルホネートおよびジフェ
ニル錫ジクロリドからなる触媒混合物の存在下で圧力下
でのヘキサメチレン−1,6−ジエチルウレタンの熱分
解は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3108
990号明細書(米国特許第4388246号明細書)
に記載されている。しかし、出発成分の製造および単離
ならびに溶剤および触媒混合物の精製および任意の回収
については何も詳細に記載されておらず、したがってこ
の方法の経済的効率を判断することは不可能である。
特許第4482499号明細書)の記載によれば、ウレ
タンは、触媒を使用することなしに炭素含有流動床中で
イソシアネートおよびアルコールに容易に分解すること
ができる。ドイツ連邦共和国特許出願公開第32277
48号明細書(米国特許第4613466号明細書)の
記載によれば、ヘキサメチレンジアルキルウレタンは、
分解することができ、例えば炭素、鋼、黄銅、銅、亜
鉛、アルミニウム、チタン、クロム、コバルトまたは石
英からなるガス透過性包装材料の存在下または不在下で
300℃を上廻る温度でガス相中でヘキサメチレンジイ
ソシアネートを生じる。ドイツ連邦共和国特許出願公開
第3248018号明細書(米国特許第4613466
号明細書)の記載によれば、この方法は、水素ハロゲン
化物および/または水素ハロゲン化物供与体の存在下に
実施される。
チレンジイソシアネートの収率を達成することができな
い。それというのも、分解生成物は部分的に再結合する
からである。更に、蒸留によるヘキサメチレン1,6−
ジイソシアネートの必要とされる精製により、収率の損
失が増大する。
細書(米国特許第4386033号明細書)には、モノ
カルバメートを良好な収率で比較的に低い温度で、有利
に減圧下に触媒および/または安定剤の存在下または不
在下で溶剤の使用なしに分解することができることが開
示されている。分解生成物(モノイソシアネートおよび
アルコール)は、蒸留によって沸騰する反応混合物から
除去され、かつ分別縮合によって別々に捕集される。熱
分解で形成された副生成物を除去するために、反応混合
物を部分的にパージする方法は、一般的な形で記載され
ている。この残分のための任意の工業的使用については
何も記載されていない。
書(米国特許第4388246号明細書)の記載によれ
ば、脂肪族、脂環式または芳香族ポリカルバメートの熱
分解は、150〜350℃および0.001〜20バー
ルで不活性溶剤の存在下、触媒および助剤としての塩化
水素、有機酸塩化物、アルキル化剤または有機錫(I
V)塩化物の存在下または不在下で実施される。形成さ
れた副生成物は、例えば反応溶液と一緒に反応器から連
続的に除去することができ、相応する量の新しいかまた
は回収された溶剤は、同時に配量される。この方法の欠
点は、例えば還流する溶剤の使用により、ポリイソシア
ネートの空時収量の減少が生じ、その上、例えば溶剤の
回収を含めて大量のエネルギーが必要とされることにあ
る。更に、反応条件下で揮発性である使用される助剤
は、分解生成物の汚染を生じうる。また、形成されたポ
リイソシアネートに対して多い残分の量は著量であり、
低い処理圧のように、経済的効率および工業的方法の信
頼性については疑いの余地がある。
器の内面に沿って供給されるカルバメート、例えば脂環
式ジウレタン5−(エトキシカルボニルアミノ)−1−
(エトキシカルボニルアミノメチル)−1,3,3−ト
リメチルシクロヘキサンを連続的に熱分解する1つの方
法は、欧州特許第92738号明細書(米国特許第46
92550号明細書)に記載されている。この方法は、
(環式)脂肪族ジイソシアネートの製造の際に収率が低
く、選択性が低いという欠点を有する。また、再結合さ
れたかまたは部分的に分解されたカルバメートの回収を
伴なう連続的方法については、何も記載されておらず、
副生成物および触媒を含有する溶剤の後処理についても
述べられていない。
書の記載は、相応するジアミンをジウレタンに変換しか
つこのウレタンを熱分解することによって、(環式)脂
肪族ジイソシアネートを製造するための循環方法に関す
る。この方法は、アルコールとの反応後にウレタン分解
工程からの生成物をウレタン化工程に再循環させること
によって収率の減少を最小にする。再循環不可能な副生
成物は、ウレタン化生成物の混合物の蒸留による分離に
よって除去され、この場合価値のない残分は、底部生成
物として生じ、かつジウレタンを含めて比較的に底沸点
の全成分は、カラムの塔頂部から除去される。
のエネルギーを使用するという欠点を有する。それとい
うのも、全てのジウレタンは、触媒の存在下で蒸発され
なければならず、その上、このジウレタンは、ウレタン
分解温度の範囲内にある温度水準で蒸発されなければな
らないからである。有用な生成物中に形成されるイソシ
アネート基は、残分のウレタン基と反応し、収率を減少
させる比較的に高分子量の副生成物を形成する。
選択性および高い空時収量で安価で簡単な方法により高
価な出発物質または助剤および/または危険な出発物質
または助剤の使用なしに蒸留可能な有機ポリイソシアネ
ート、有利に脂肪族ジイソシアネートおよび脂環式ジイ
ソシアネートを製造することである。
は、ポリウレタンの分解前に価値のない副生成物を部分
的にパージすることによって達成されることが見い出さ
れた。
リアミン、有利に脂肪族または脂環式ジアミンをカルボ
ネート誘導体およびアルコールと反応させ、ポリウレタ
ン、有利にジウレタンを生じさせ、このポリウレタンを
熱分解することによって有機ポリイソシアネート、有利
に脂肪族または脂環式ジイソシアネートを連続的に製造
するための多工程法が得られ、この方法は、 a)有機ポリアミン、有利に脂肪族または脂環式ジアミ
ンを尿素およびアルコールと、ジアルキルカルボネー
ト、アルキルカルバメートまたはジアルキルカルボネー
トとアルキルカルバメートとの混合物の不在下または有
利に存在下および触媒の不在下または有利に存在下で反
応させ、ポリウレタン、有利にジウレタンを生じさせ、
同時に生じるアンモニアを除去し、 b)アルコール、ジアルキルカルボネートおよび/また
はアルキルカルバメートを、生じる反応混合物から除去
し、有利にこれらのアルコール、ジアルキルカルボネー
トおよび/またはアルキルカルバメートを反応工程a)
に再循環させ、 c)ポリウレタン含有反応混合物、有利に脂肪族または
脂環式ジウレタン含有反応混合物を分割して一部を蒸留
によって、ポリウレタン、有利にジウレタンおよび比較
的に低沸点の副生成物を含有する有用な生成物に分離
し、次いで反応混合物の他の部分と合わせ、価値のない
残分を製造過程から除去し、 d)少量の合わせたポリウレタン含有反応混合物、有利
に脂肪族または脂環式ジウレタン含有反応混合物を液相
中で溶剤の不在下、触媒の存在下に200〜300℃お
よび0.1〜200ミリバールで連続的に熱分解し、反
応混合物の熱分解されていない成分を、生じる副生成物
と一緒に除去し、この熱分解されていない成分を副生成
物と一緒に反応工程a)に再循環させ、 e)熱分解生成物を精溜によって粗製ポリイソシアネー
ト、有利に粗製脂肪族または脂環式ジイソシアネートお
よびアルコールに分離し、 f)粗製ポリイソシアネート、有利に粗製脂肪族または
脂環式ジイソシアネートを蒸留によって精製することに
よって特徴付けられる。
イソシアネート(f)の蒸留による精製で生じた塔頂部
留分は、反応工程(a)に再循環され、本質的に純粋な
ポリイソシアネートからなる側面部留分は、貯蔵容器に
供給され、かつ底部留分は反応工程(a)もしくは
(d)または(a)および(d)に再循環される。
イソシアネート、有利に脂肪族または脂環式ジイソシア
ネートを簡単に極めて良好な収率で製造することができ
る。本発明による多工程法は、中間生成物として形成さ
れたジアルキルカルボネートおよび/またはアルキルカ
ルバメートならびにアルコールを簡単に分離しかつ除去
し、価値のない高沸点の副生成物を高沸点成分の部分的
パージによって除去するという利点を有する。
的な表現で、次の等式により概略的に釣り合わせること
ができる: R−(NH2 )n +n H2 CONH2 +n ROH→
R(NCO)n +2n NH3 +n ROH a)単量体ポリウレタン、有利に(環式)脂肪族ジウレ
タンを反応工程(a)で製造するために、ポリアミン、
有利にジアミンは、尿素およびアルコールと、使用され
るアルコールに依存して、有利にNH2基:尿素:アル
コール比1:0.9〜1.3:1〜5、有利に1:1.
0〜1.2:1.5〜3でジアルキルカルボネートまた
は有利にカルバメートまたはジアルキルカルボネートと
カルバメートとの混合物の不在下または有利に存在下お
よび触媒の不在下または有利に存在下で160〜300
℃、有利に180〜250℃、殊に185〜240℃で
0.1〜60バール、有利に1〜40バールで反応され
る。この反応条件は、0.5〜50時間、3〜15時間
の反応時間を生じる。
できる単量体ポリウレタンの製造に適当なアミンは、R
が多価、有利に2価の有機基、例えば置換されたかまた
は置換されてない、例えばアルキル置換された芳香族基
または有利に線状または分子鎖状の脂肪族基または置換
されたかまたは置換されてない脂環式基であるような
式:R(NH2 )n で示されるものである。芳香族ポリ
アミンの詳細な例は、2,4−トリレンジアミンおよび
2,6−トリレンジアミン、4,4´−アミノジフェニ
ルメタン、2,4´−ジアミノジフェニルメタンおよび
2,2´−ジアミノジフェニルメタンならびに相応する
異性体混合物である。適当な脂肪族または脂環式ポリア
ミンの例は、次のものである:1,4−ブタンジアミ
ン、2−エチル−1,4−ブタンジアミン、1,8−オ
クタンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,12
−ドデカンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミ
ン、2−メチル−1,3−シクロヘキサンジアミンおよ
び4−メチル−1,3−シクロヘキサンジアミン、1,
3−ジアミノメチルシクロヘキサンおよび1,4−ジア
ミノメチルシクロヘキサン。好ましくは、2−メチル−
1,5−ペンタンジアミン、2,2,4−トリメチル−
1,6−ヘキサンジアミンおよび殊に1,6−ヘキサン
ジアミンならびに3−アミノメチル−3,5,5−トリ
メチルシクロヘキシルアミンが記載される。
コールであるが、しかし好ましくは、沸点が熱分解によ
って得られたポリイソシアネート、有利にジイソシアネ
ートの沸点から十分に離れているようなものが記載さ
れ、したがって熱分解生成物、ポリイソシアネート、有
利にジイソシアネートおよびアルコールの高度に定量的
な分離が可能である。
アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロ
パノール、n−ブタノール、イソブタノール、n−ペン
タノール、イソペンタノール、n−ヘキサノール、イソ
ヘキサノール、シクロヘキサノール、2−エチルヘキサ
ノール、デカノールまたはこれらのアルコールの混合物
が記載されるが、しかし殊にn−ブタノールおよび/ま
たはイソブタノールが記載される。
利にポリアミン、特にジアミンに対して、有利に0.1
〜30モル%、特に1〜10モル%の量のジアルキルカ
ルボネートの存在下で実施されるかまたは1〜20モル
%、特に5〜15モル%の量のアルキルカルバメートの
存在下で実施される。しかし、特に好ましくは、前記混
合比のジアルキルカルボネートとアルキルカルバメート
との混合物が記載される。好ましいジアルキルカルボネ
ートおよび/またはカルバメートは、アルキル基が使用
されるアルコールのアルキル基に相当するようなもので
ある。
ウレタン、有利にジウレタンは、触媒の存在下に得るこ
とができる。これらの単量体ポリウレタンは、ポリアミ
ン、有利にジアミンの重量に対して0.01〜20重量
%、有利に0.05〜10重量%、殊に0.1〜5重量
%の量で有利に使用される。適当な触媒は、Handbookof
Chemistry and Physics, 第14版、Chemical Rubber
Publishing Co.(23Superior Ave. N.E., Cleveland,
Ohio在)社刊、に定義されたような周期律表第IA族、
第IB族、第IIA族、第IIB族、第IIIA族、第
IIIB族、第IVA族、第IVB族、第VA族、第V
B族、第VIB族、第VIIB族および第VIIIB族
からの金属の1つまたはそれ以上の陽イオン、有利に1
つの陽イオンを含有する無機または有機化合物、例えば
ハロゲン化物、例えば塩化物および臭化物、硫酸塩、燐
酸塩、硝酸塩、硼酸塩、アルコキシド、フェノキシド、
スルホン酸塩、酸化物、酸化物水和物、水酸化物、カル
ボキシレート、キレート、カルボネート、チオカルバメ
ートおよびジチオカルバメートである。挙げることがで
きる詳細な例は、次の金属:リチウム、ナトリウム、カ
リウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、ガ
リウム、錫、鉛、蒼鉛、アンチモン、銅、銀、金、亜
鉛、水銀、セリウム、チタン、バナジウム、クロム、モ
リブデン、マンガン、鉄およびコバルトの陽イオンであ
る。また、触媒も認め得る欠点なしに水和物またはアン
モニア錯塩の形で使用することができる。
る:リチウムメトキシド、リチウムエトキシド、リチウ
ムプロポキシド、リチウムブトキシド、ナトリウムメト
キシド、カリウム第三ブトキシド、マグネシウムメトキ
シド、カルシウムメトキシド、塩化錫(II)、塩化錫
(IV)、酢酸鉛、燐酸鉛、塩化アンチモン(II
I)、塩化アンチモン(V)、アルミニウムアセチルア
セトネート、アルミニウムイソブチレート、三塩化アル
ミニウム、塩化蒼鉛(III)、酢酸銅(II)、硫酸
銅(II)、硝酸銅(II)、ビス(トリフェニルホス
フィンオキシド)塩化銅(II)、モリブデン酸銅、酢
酸銀、酢酸金、酸化亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛アセチル
アセトン酸亜鉛、オクタン酸亜鉛、蓚酸亜鉛、ヘキシル
酸亜鉛、安息香酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、酸化セリ
ウム(IV)、酢酸ウラニル、チタンテトラブトキシ
ド、四塩化チタン、チタンテトラフェノキシド、ナフテ
ン酸チタン、塩化バナジウム(III)、アセチルアセ
トン酸バナジウム、塩化クロム(III)、酸化モリブ
デン(VI)、アセチルアセトン酸モリブデン、酸化タ
ングステン(VI)、塩化マンガン(II)、酢酸マン
ガン(II)、酢酸マンガン(III)、酢酸鉄(I
I)、酢酸鉄(III)、燐酸鉄、蓚酸鉄、塩化鉄(I
II)、臭化鉄(III)、酢酸コバルト、塩化コバル
ト、硫酸コバルト、ナフテン酸コバルト、塩化ニッケ
ル、酢酸ニッケルおよびナフテン酸ニッケルならびにこ
れらの混合物。
直ちに反応混合物から除去するのが有利であることが証
明された。この目的のために使用される装置、例えば蒸
留塔は、60〜150℃、有利に65〜120℃で操作
され、したがって尿素の分解によりアンモニアおよび二
酸化炭素から少量で形成されるカルバミド酸アンモニウ
ムの被膜は回避することができる。 b)アルコール、形成されたかまたは反応混合物中に存
在する場合のジアルキルカルボネートまたはカルバミン
酸アルキル、またはこれら成分の少なくとも2つからな
る混合物は、有利に連続反応によって得られた反応混合
物(a)から除去され、かつ有利に反応工程(a)に再
循環される。成分を除去するために、反応混合物は、有
利に工程(a)の圧力水準から1〜500ミリバール、
好ましくは10〜100ミリバールの範囲内の圧力に減
圧される。このことにより、大部分がアルコールであり
かつジアルキルカルボネート0〜30重量%、有利に1
〜10重量%および/またはアルキルカルバメート1〜
50重量%、有利に1〜20重量%を含有するガス状蒸
気が生じ、本質的に単量体ポリウレタン、有利にジウレ
タンからなる液状生成物は、場合によってはオリゴ尿素
−ポリウレタンおよび高沸点オリゴマーを含有する。
る精製工程で、好ましくは精溜によって分離され、この
処理で単離された有用な生成物(アルコールおよびアル
キルカルバメート)は、単量体のポリウレタンの形成の
ために、有利に個別的にかまたは混合物として反応工程
(a)に再循環される。 c)単量体ポリウレタン、有利にジウレタンおよび場合
によってはオリゴ尿素−ポリウレタンならびに蒸気の除
去後に反応工程(b)で得られた高沸点オリゴマーを含
有する液状反応混合物(c)は、5〜50:90〜50
重量部、有利に10〜30:90〜70重量部の重量比
で2つの部分流に分割される。等量の2つの部分の中の
1つまたは有利に少量の方の部分は、常用の蒸留ユニッ
ト、有利に薄膜蒸発器中で170〜240℃、有利に1
80〜230℃および0.01〜5ミリバール、有利に
0.1〜2ミリバールで蒸留することによって、ポリウ
レタン、有利にジウレタンを含有する有用な生成物と、
比較的に低沸点の副生成物と、製造処理により除去され
かつ通常、価値のない残分として廃棄される蒸留不可能
な副生成物とに分離される。有用な生成物は、等量かま
たは有利にそれ以上の量の他の部分と合わされ、ポリウ
レタン、有利にジウレタンを含有する合わされた反応混
合物は、熱分解のために供給される。
応で形成されかつ有用な出発物質の再循環による反応作
業周期で3〜30重量%、有利に5〜20重量%の含量
にまで絶えず蓄積される、反応混合物中の蒸留不可能な
副生成物の割合を制限し、したがって反応が高い選択性
で中断なしに進行することを保証する。 d)反応工程(c)で得られたポリウレタン、有利にジ
ウレタンを含有する反応混合物は、適当な装置中で溶剤
の不在下に液相中で触媒の存在下に200〜300℃、
有利に220〜280℃で0.1〜200ミリバール、
有利に5〜80ミリバールの減圧下で部分的に連続的に
熱分解される。熱分解装置中でのポリイソシアネートへ
のポリウレタンの変換、有利にジイソシアネートへのジ
ウレタンの変換は、使用されるポリウレタンに依存して
実質的に自由に選択することができ、かつ有利にポリウ
レタン供給量10〜95重量%、有利に40〜85重量
%の範囲内にある。反応されてないポリウレタン、オリ
ゴ尿素−ポリウレタン、高沸点オリゴマーおよび他の再
使用可能な価値のない副生成物を含有する反応混合物の
熱分解されてない成分は、分離され、熱分解装置から連
続的にパージされ、かつ直接にかまたは必要に応じてア
ルコールとの反応後に反応工程(a)に再循環される。
の例は、ウレタンの形成を促進する上記の無機化合物お
よび有機化合物である。
に有利である化合物は、ジブチル錫ジラウレート、アセ
チルアセトン酸鉄(III)、アセチルアセトン酸コバ
ルト(II)、アセチルアセトン酸亜鉛およびジオクタ
ン酸錫(II)である。
例えば環状炉または有利に蒸発器、例えば薄膜蒸発器ま
たは大量型蒸発器(bulk evaporators)、例えばロバー
ト(Robert)蒸発器、ハーバート(Herbert )蒸発器、
キャドル(caddle)型蒸発器および有利に加熱カートリ
ッジ型蒸発器である。 e)次に、原理的にアルコール、ポリイソシアネート、
有利にジイソシアネートおよび部分的に分解されたポリ
ウレタンから構成された、熱分解で形成された生成物
は、有利に1つまたはそれ以上の蒸留塔を用いて、有利
に精溜によって100〜220℃、有利に120〜17
0℃および1〜200ミリバール、有利に5〜50ミリ
バールでアルコールと、85〜99重量%、有利に95
〜99重量%のポリイソシアネート含量を有する粗製ポ
リイソシアネート混合物とに分離される。蒸留による分
離で得られた比較的に高沸点の副生成物ならびに殊に分
解されてないポリウレタンおよび部分的に分解されたポ
リウレタンは、有利に熱分解装置中に再循環される。
イソシアネート混合物は、100〜180℃および1〜
50ミリバールで蒸留することによって精製され、この
場合個々の留分は、純粋な生成物として再循環されるか
または単離される。有利である精製蒸留の場合には、有
利にポリイソシアネート、殊にジイソシアネートからな
る塔頂部留分は、前記のように、ポリウレタン形成の反
応工程(a)に再循環され、必要に応じて、遊離イソシ
アネート基とアルコールとの反応後に、純粋なポリイソ
シアネート、殊にジイソシアネートからなる側面部留分
は、有利に少なくとも98重量%、殊に99重量%を上
廻る純度で取り出され、貯蔵され、本質的な成分が部分
的に分解されたポリウレタンおよびポリイソシアネート
であるような底部留分は、有利に熱分解装置中に再循環
される。しかし、他の変法の場合には、底部留分は、粗
製ポリイソシアネートおよびアルコールの除去のために
蒸留塔(e)中に再循環させることができるかまたはポ
リウレタン形成の反応工程(a)に再循環させることが
できる。また、底部留分は2または3つの生成物の流れ
に分割することができ、この流れは、有利にポリウレタ
ン形成(a)および熱分解装置(d)ならびに必要に応
じて蒸留塔(e)に再循環させることができる。
機ポリイソシアネートを連続的に製造するための本発明
による多工程法は、蒸留可能なポリイソシアネート、有
利にジイソシアネートを高い選択性で著しく良好な収率
で製造することができる。本発明による方法は、脂肪族
ジイソシアネート、例えば2−メチルペンタン、1,5
−ジイソシアネート、アルキレン基中に6個の炭素原子
を有する異性体脂肪族ジイソシアネートおよびこれらの
混合物、ならびに有利にヘキサメチレン1,6−ジイソ
シアネートおよび脂環式ジイソシアネート、殊に3−イ
ソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘ
キシルイソシアネートを経済的な方法で製造するのに特
に好適である。
シアネートポリ付加方法によってウレタン基、イソシア
ヌレート基、アミド基および/または尿素基を含有する
プラスチックの製造に著しく好適である。更に、このポ
リイソシアネートは、ウレタン基、ビウレット基および
/またはイソシアヌレート基により変性されたポリイソ
シアネート混合物の製造に使用される。脂肪族または脂
環式ジイソシアネートのこのようなポリイソシアネート
混合物は、光安定性のポリウレタンペイントおよびコー
ティングの製造に殊に使用される。
ン0.805kgおよびn−ブタノール0.089k
g、ならびに分解ブタノール、原理的にイソシアヌレー
ト基、アロファネート基、尿素基およびポリウレタン基
を有する比較的高分子量の化合物からなる生じる副生成
物およびヘキサメチレンジイソシアネートの蒸留精製に
よる塔頂部留分を含有するウレタンの分解による反応混
合物の一部を含有する生成物混合物3.333kgを毎
時間220〜230℃および12バールで、ヘキサメチ
レン−オリゴ尿素−ポリブチルウレタン、ジブチルカル
ボネートおよびブチルカルバメート以外にヘキサメチレ
ン−1,6−ジブチルウレタンとn−ブタノールとの混
合物を有する、加熱カラムおよび加熱凝縮器ならびに圧
力保持装置を備えた3工程撹拌型反応器カスケードの第
1の反応器中に装入した。還流反応混合物から逃出する
アンモニアをカラムを介して除去し、かつ分別凝縮によ
って下流の凝縮器中でブタノールから実質的に定量的に
遊離した。
を50ミリバールで操作される容器中で連続的に減圧さ
せた。ガス状蒸気を同様に50ミリバールで操作される
精溜カラム中に直接に通過させ、このガス状蒸気からn
−ブタノール2.8kg/hを塔頂部で得、ジブチルカ
ルボネートを多量に含有する共沸混合物0.06kg/
hを側面部で得、かつブチルカルバメート0.234k
g/hをストリッピング部で得た。n−ブタノールおよ
びブチルカルバメートを反応器カスケード中に再循環さ
せた。
量比3:1で分割し、少量部分を、220℃および1ミ
リバールで操作される薄膜蒸発器に供給し、蒸留不可能
な残分0.071kg/hを底部で生じた(高沸点成分
のパージング)。塔頂部で凝縮されたヘキサメチレン−
1,6−ジブチルウレタンを減圧容器からの液状生成物
の大部分と合わせ、残分と一緒に不可避的に除去された
ジブチル錫ジラウレート触媒を置き換え、生成物を溶融
液の状態で計量装置を介して、均質に促進される熱分解
のために2.5リットルの反応能力を有する水蒸気加熱
型蒸発器に供給した。使用されたヘキサメチレン−1,
6−ジブチルウレタン3.81kg/hに対して約55
%の変換率での熱分解を、反応混合物を強力に沸騰させ
ながら30ミリバールで実施した。ガス状蒸気を分離の
ために精溜カラム中に通過させ、この精溜カラムの塔頂
部から液状分解ブタノール1.1kg/hを除去した。
粗製ジイソシアネート約95重量%を側面部で得た。分
解されてないジウレタンおよび6−イソシアネートヘキ
シルブチルウレタンを蒸発反応器中に再循環させた。
6−ジイソシアネートに蒸留精製処理を行ない、純度>
99%を有するヘキサメチレン1,6−ジイソシアネー
ト1.115kg/hを30ミリバールで操作されるカ
ラムの側面部で得た。主として6−イソシアネートヘキ
シルブチルウレタンおよびその比較的に高分子量のオリ
ゴマーからなる蒸留精製による底部生成物を蒸発反応器
中に直接に再循環させるかまたはその後の精溜カラム中
に再循環させた。
るウレタン分解蒸発反応器からの生成物と合わされた蒸
留精製による塔頂部生成物を、3工程撹拌型反応器カス
ケードの反応工程a)に直接に戻した。ヘキサメチレン
1,6−ジイソシアネート中に供給されたヘキサメチレ
ン−1,6−ジアミンの変換に関する全選択率は、97
%であった。
拌型反応器カスケード中のヘキサメチレンジアミン誘導
体を相応する2−メチルペンタメチレン−1,5−ジア
ミン誘導体、ジブチルカルボネートおよびブチルカルバ
メートによって置き換えた。尿素0.886kg、2−
メチルペンタメチレン−1,5−ジアミン0.810k
gおよびn−ブタノール0.097kg、ならびに分解
ブタノール、ウレタンの分解による反応混合物の一部お
よびジイソシアネートの蒸留精製による塔頂部留分から
なる生成物混合物3.543kgを、毎時間220〜2
30℃および12バールで前記混合物に添加した。
を50ミリバールに減圧させ、蒸気をガスの形で精溜カ
ラム中に供給し;n−ブタノール約2.8kg/hを塔
頂部で得、ジブチルカルボネートを多量に含有する共沸
混合物0.06kg/hを側面部で得、かつブチルカル
バメート0.245kg/hをストリッピング部で得
た。n−ブタノールおよびブチルカルバメートを反応器
カスケード中に再循環させた。
沸点成分の部分的除去のために、薄膜蒸発器の底部で得
た。
1,5−ジウレタン3.80kg/hに対して約55%
の変換率でのウレタンの分解を30ミリバールで実施し
た。液状分解ブタノール1.1kg/hを下流の精溜カ
ラムの塔頂部で得、かつ粗製ジイソシアネート約95重
量%を側面部で得た。蒸留精製により、2−メチルペン
タメチレン1,5−ジイソシアネート1.110kg/
hを生じた。この結果、2−メチルペンタメチレン1,
5−ジイソシアネート中に供給された2−メチルペンタ
メチレン−1,5−ジアミンの変換に関する全選択率9
7%を生じた。
拌型反応器カスケード中のヘキサメチレンジアミン誘導
体を相応する3−アミノメチル−3,5,5−トリメチ
ルシクロヘキシルアミン誘導体、ジブチルカルボネート
およびブチルカルバメートによって置き換えた。尿素
0.625kg、3−アミノメチル−3,5,5−トリ
メチルシクロヘキシルアミン0.830kgおよびn−
ブタノール0.061kg、ならびに分解ブタノール、
ウレタンの分解による反応混合物の一部およびジイソシ
アネートの蒸留精製による塔頂部留分からなる生成物混
合物2.297kgを、毎時間220〜230℃および
12バールで前記混合物に添加した。
を50ミリバールに減圧させ、蒸気をガスの形で精溜カ
ラム中に供給し;n−ブタノール約2.1kg/hを塔
頂部で得、ジブチルカルボネートを多量に含有する共沸
混合物0.05kg/hを側面部で得、かつブチルカル
バメート0.175kg/hをストリッピング部で得
た。n−ブタノールおよびブチルカルバメートを反応器
カスケード中に再循環させた。
沸点成分の部分的除去のために、薄膜蒸発器の底部で得
た。
5−トリメチルシクロヘキシルウレタン2.94kg/
hに対して約60%の変換率でのウレタンの分解を20
ミリバールで実施した。液状分解ブタノール0.81k
g/hを下流の精溜カラムの塔頂部で得、かつ粗製ジイ
ソシアネート約95重量%を側面部で得た。蒸留精製に
より、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメ
チルシクロヘキシルイソシアネート1.060kg/h
を生じた。この結果、3−イソシアネートメチル−3,
5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート中に
供給された3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル
シクロヘキシルアミンの変換に関する全選択率98%を
生じた。
拌型反応器カスケード中のヘキサメチレンジアミン誘導
体を相応する2,2,4(2,4,4)−トリメチルヘ
キサメチレン−1,6−ジアミン誘導体、ジブチルカル
ボネートおよびブチルカルバメートによって置き換え
た。尿素0.746kg、2,2,4(2,4,4)−
トリメチルヘキサメチレン−1,6−ジアミン0.92
3kgおよびn−ブタノール0.088kg、ならびに
分解ブタノール、ウレタンの分解による反応混合物の一
部およびジイソシアネートの蒸留精製による塔頂部留分
からなる生成物混合物3.379kgを、毎時間220
〜230℃および12バールで前記混合物に添加した。
を50ミリバールに減圧させ、蒸気をガスの形で精溜カ
ラム中に供給し;n−ブタノール約2.9kg/hを塔
頂部で得、ジブチルカルボネートを多量に含有する共沸
混合物0.06kg/hを側面部で得、かつブチルカル
バメート0.239kg/hをストリッピング部で得
た。n−ブタノールおよびブチルカルバメートを反応器
カスケード中に再循環させた。
沸点成分の部分的除去のために、薄膜蒸発器の底部で得
た。
リメチルヘキサメチレン−1,6−ジアミン3.99k
g/hに対して約50%の変換率でのウレタンの分解を
30ミリバールで実施した。液状分解ブタノール0.9
5kg/hを下流の精溜カラムの塔頂部で得、かつ粗製
ジイソシアネート約95重量%を側面部で得た。蒸留精
製により、2,2,4(2,4,4)−トリメチルヘキ
サメチレン−1,6−ジイソシアネート1.170kg
/hを生じた。この結果、2,2,4(2,4,4)−
トリメチルヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート
中に供給された2,2,4(2,4,4)−トリメチル
ヘキサメチレン−1,6−ジアミンの変換に関する全選
択率97%を生じた。
レタン化反応を加熱型カラムおよび加熱型凝縮器ならび
に10個の棚を有する下流の反応カラムを備えた反応器
からなる反応系を使用して実施した。n−ブタノール約
2.8kg/hを反応カラムの底部内に供給し、かつガ
スの形で液状生成物流との向流で通過させた。反応カラ
ムの塔頂部からのn−ブタノール蒸気を反応器の蒸気空
間内に直接通過させた。
流を反応器中に供給した。
リバールで操作される容器中で連続的に減圧させた。
レタン合成により得られた反応混合物を500ミリバー
ルで操作されるカラム中に供給した。n−ブタノール約
1.7kg/hをこのn−ブタノールカラムの塔頂部か
ら除去した。n−ブタノールは、凝縮されなかったが、
しかし過熱後に100ミリバールで操作される下流のス
トリッピングカラムの底部内に供給された。n−ブタノ
ールカラムからの底部生成物をストリッピングカラムの
塔頂部に供給し、かつ残留n−ブタノールを除去した
が、しかし殊に向流で上昇するn−ブタノール蒸気によ
ってジブチルカルボネートおよびブチルカルバメートを
除去した。
約3:1の重量比で分割し、双方を高沸点成分の部分的
除去のため、およびウレタンの分解のために薄膜蒸発器
に供給した。
を、実施例1に記載された排出流のn−ブタノール、ジ
ブチルカルボネートおよびブチルカルバメートへの分離
のために、50ミリバールで操作される精溜カラム内に
通過させた。
レタンの分解によるガス状蒸気を第1の精溜カラム内に
通過させ、この精溜カラムの塔頂部でガス状n−ブタノ
ールおよびジイソシアネートを得た。このガス流を主要
カラムからなる蒸留精製カラム内に通過させ、この蒸留
精製カラムの塔頂部で液状分解ブタノール1.1kg/
hを得、補助カラムにより、側面部でヘキサメチレン
1,6−ジイソシアネート1.115kg/hを生じ
た。
成物および補助カラムからの塔頂部生成物を、高沸点副
生成物を含有する、ウレタン分解蒸発反応器からの生成
物と合わせ、3工程反応器カスケードの反応工程a)に
直接に戻した。
タン分解の精溜カラムの下流のための還流として役立っ
た。
Claims (8)
- 【請求項1】 相応する有機ポリアミンをカルボネート
誘導体およびアルコールと反応させ、ポリウレタンを生
じさせ、このポリウレタンを熱分解することによって有
機ポリイソシアネートを連続的に製造するための多工程
法において、 a)有機ポリアミンを尿素およびアルコールと、ジアル
キルカルボネートおよび/またはアルキルカルバメート
の存在下または不在下および触媒の存在下または不在下
で反応させ、ポリウレタンを生じさせ、同時に生じるア
ンモニアを除去し、 b)アルコール、ジアルキルカルボネートおよび/また
はアルキルカルバメートを、生じる反応混合物から除去
し、有利にこれらのアルコール、ジアルキルカルボネー
トおよび/またはアルキルカルバメートを反応工程a)
に再循環させ、 c)ポリウレタン含有反応混合物を分割して一部を蒸留
によって、ポリウレタンおよび比較的に低沸点の副生成
物を含有する有用な生成物に分離し、次いで反応混合物
の他の部分と合わせ、価値のない残分を製造過程から除
去し、 d)少量の合わせたポリウレタン含有反応混合物を液相
中で溶剤の不在下、触媒の存在下に200〜300℃お
よび0.1〜200ミリバールで連続的に熱分解し、反
応混合物の熱分解されていない成分を、生じる副生成物
と一緒に除去し、この熱分解されていない成分を副生成
物と一緒に反応工程a)に再循環させ、 e)熱分解生成物を精溜によって粗製ポリイソシアネー
ト混合物およびアルコールに分離し、 f)粗製ポリイソシアネートを蒸留によって精製するこ
とを特徴とする、有機ポリイソシアネートを連続的に製
造するための多工程法。 - 【請求項2】 粗製ポリイソシアネート(f)を蒸留に
よって精製し、この場合塔頂部留分は反応工程(a)に
再循環され、側面部留分は本質的に純粋なポリイソシア
ネートからなり、かつ底部留分は反応工程(a)もしく
は(d)または(a)および(d)に再循環される、請
求項1記載の多工程法。 - 【請求項3】 相応するジアミンをカルボネート誘導体
およびアルコールと反応させ、ジウレタンを生じさせ、
このジウレタンを熱分解することによって脂肪族または
脂環式ジイソシアネートを連続的に製造するための多工
程法において、 a)脂肪族または脂環式ジアミンを尿素およびアルコー
ルと、ジアルキルカルボネートおよび/またはアルキル
カルバメートの存在下または不在下および触媒の存在下
または不在下で反応させ、ジウレタンを生じさせ、同時
に生じるアンモニアを除去し、 b)アルコール、ジアルキルカルボネートおよび/また
はアルキルカルバメートを、生じる反応混合物から除去
し、有利にこれらのアルコール、ジアルキルカルボネー
トおよび/またはアルキルカルバメートを反応工程a)
に再循環させ、 c)ジウレタン含有反応混合物を分割して一部を蒸留に
よって、ジウレタンおよび相対的に低沸点の副生成物を
含有する有用な生成物に分離し、次いで反応混合物の他
の部分と合わせ、価値のない残分を製造過程から除去
し、 d)少量の合わせたジウレタン含有反応混合物を液相中
で溶剤の不在下、触媒の存在下に200〜300℃およ
び0.1〜200ミリバールで連続的に熱分解し、反応
混合物の熱分解されていない成分を生じる副生成物と一
緒に除去し、この熱分解されていない成分を副生成物と
一緒に反応工程a)に再循環させ、 e)熱分解生成物を精溜によって粗製ジイソシアネート
混合物およびアルコールに分離し、 f)粗製ジイソシアネートを蒸留によって精製すること
を特徴とする、脂肪族または脂環式ジイソシアネートを
連続的に製造するための多工程法。 - 【請求項4】 粗製ジイソシアネート(e)を蒸留によ
って精製し、この場合塔頂部留分は反応工程(a)に再
循環され、側面部留分は本質的に純粋なジイソシアネー
トからなり、かつ底部留分は反応工程(a)もしくは
(d)または(a)および(d)に再循環される、請求
項3記載の多工程法。 - 【請求項5】 ジウレタン含有反応混合物(c)を5〜
50:95〜50の重量比で分割し、かつ反応混合物の
第1に述べた比較的少量の部分を蒸留によって分離す
る、請求項3記載の多工程法。 - 【請求項6】 生じる反応混合物(b)を、アルコー
ル、ジアルキルカルボネートおよび/またはアルキルカ
ルバメートの除去のために1〜40バールから1〜50
0ミリバールに減圧する、請求項3記載の多工程法。 - 【請求項7】 使用される脂肪族ジアミンは、ヘキサメ
チレン−1,6−ジアミンおよび/またはアルキレン基
中に6個の炭素原子を有する異性体脂肪族ジアミンであ
る、請求項3記載の多工程法。 - 【請求項8】 使用される脂環式ジアミンは、3−アミ
ノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミ
ンである、請求項3記載の多工程法。
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