JPH0568459A - 揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる薬剤拡散用材 - Google Patents

揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる薬剤拡散用材

Info

Publication number
JPH0568459A
JPH0568459A JP3356723A JP35672391A JPH0568459A JP H0568459 A JPH0568459 A JP H0568459A JP 3356723 A JP3356723 A JP 3356723A JP 35672391 A JP35672391 A JP 35672391A JP H0568459 A JPH0568459 A JP H0568459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
fan
volatile
diffusion
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3356723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3361541B2 (ja
Inventor
Masaharu Kamei
正治 亀井
Mitsuyoshi Suzue
光良 鈴江
Tsutomu Negishi
務 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP35672391A priority Critical patent/JP3361541B2/ja
Publication of JPH0568459A publication Critical patent/JPH0568459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3361541B2 publication Critical patent/JP3361541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば送風機による送風を当てるなど、運動
エネルギーを用いることにより揮散性薬剤を強制的に揮
散させるさいに、その運動エネルギーが揮散性薬剤の揮
散に有効に作用してその揮散量が大きくなるようにす
る。 【構成】 揮散性薬剤を拡散用材に保持させ、駆動手段
により該拡散用材を駆動させることにより、揮散性薬剤
を気中に拡散させる方法。また、それに用いる、その内
部及び/又はその表面に揮散性薬剤を保持させた薬剤拡
散用材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揮散効率が高く、揮散
量を多くしうる揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる
薬剤拡散用材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、揮散性薬剤を所定の場所に拡散さ
せるに当っては、通常、揮散性薬剤又はそれを保持した
担体を所定の場所に設置し、単に拡散による揮散をして
いるにとどまるが、それでは時間がかかるので、早く拡
散させたい場合には、揮散性薬剤を保持する担体を加熱
するか、あるいは送風機により空気を吹き出して、それ
を揮散性薬剤を保持する担体に当てることにより前記薬
剤を強制的に揮散させる方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】担体に保持された薬剤
を前記の送風機により強制的に揮散させる場合には、送
られた風が揮散性薬剤を保持した担体と十分に接触しな
いためか、あるいは風が弱いために接触しても風力が小
さく、前記担体からの薬剤の揮散化を促進する力が小さ
いために、十分満足しうる薬剤の拡散が行われなかっ
た。
【0004】本発明は、このような送風機による送風に
より揮散性薬剤を強制的に揮散させる場合よりも、前記
薬剤の揮散を十分良好に行いうる方法及びそのための薬
剤を担持した薬剤拡散用材を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、揮散性薬剤を
保持した揮散用材を駆動させると、その揮散が著しく増
大することを見出すことによってなされたものであっ
て、下記の手段によって、上記の目的を達成した。 (1)揮散性薬剤を保持した拡散用材を駆動手段により
駆動することにより、揮散性薬剤を気中に拡散させるこ
とを特徴とする揮散性薬剤の拡散方法。
【0006】(2)前記拡散用材及び/又はそれに導入
される空気を加熱することを特徴とする前記(1)項記
載の揮散性薬剤の拡散方法。 (3)その内部及び/又はその表面に揮散性薬剤を保持
させたことを特徴とする、駆動により揮散性薬剤を気中
に拡散させるための薬剤拡散用材。 本発明において用いる揮散性薬剤としては、従来より害
虫駆除剤(殺虫剤、殺ダニ剤)、殺菌剤、忌避剤、芳香
剤(香水、ハーブ等)、医薬品(メントール、ユーカリ
オイル等、気管、カゼ等吸入用薬剤)等の目的で使用さ
れている各種の薬剤を使用できる。代表的な薬剤として
は次のものが挙げられる。
【0007】(I)殺虫剤・殺ダニ剤 (1)ピレスロイド系薬剤 ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名アレスリン:商品名ピナミン) ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社
製、以下「ピナミンフォルテ」という)
【0008】・dl−3−アリル−2−メチル−4−オ
キソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサン
テマート(商品名バイオアレスリン:ユクラフ社製) ・d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シク
ロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(商品
名エキスリン:住友化学工業株式会社製) ・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−
ジオキソ−2−インドリル)メチル dl−シス/トラ
ンス−クリサンテマート(一般名フタルスリン:商品名
ネオピナミン、以下「ネオピナミン」という)
【0009】・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒド
ロ−1,3−ジオキソ−2−インドリル)メチル d−
シス/トランス−クリサンテマート(商品名:ネオピナ
ミンフォルテ:住友化学工業株式会社製) ・(5−ベンジル−3−フリル)メチル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート(一般名レスメトリン、商品
名クリスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製、以下
「クリスロンフォルテ」という)
【0010】・3−フェノキシベンジル−dl−シス/
トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(一般
名ペルメトリン、商品名エクスミン:住友化学工業株式
会社) ・3−フェノキシベンジル−d−シス/トランス−クリ
サンテマート(一般名フェノトリン:商品名スミスリ
ン:住友化学工業株式会社、以下「スミスリン」とい
う) ・α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−(4−ク
ロロフェニル)−3−メチルブチレート(一般名フェン
バレレート)
【0011】・α−シアノ−3−フェノキシベンジル
シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロ
プロプロパンカルボキシラート(一般名フェンプロパト
リン、以下「フェンプロパトリン」という) ・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル dl−
シス/トランス−クリサンテマート(一般名エムペンス
リン、以下「エムペンスリン」という) ・2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−dl
−シス/トランス 3−(2,2−ジクロロビニル)−
2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラー
ト(一般名フェンフルスリン、以下「フェンフルスリ
ン」という)
【0012】・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテ
ニル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロ
ビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカル
ボキシラート(以下「M−108C」という) ・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シス/
トランス−2,2,3,3−テトラメチル−1−シクロ
プロパンカルボキシラート(以下「M−108B」とい
う)
【0013】・(+)−2−メチル−4−オキソ−3−
(2−プロピニル)−2−シクロペンテニル(+)−シ
ス/トランス−クリサンテマート(商品名エトック:住
友化学工業株式会社) ・d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベン
ジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメ
チル−1−シクロプロパンカルボキシラート(一般名ベ
ンフルスリン)
【0014】・2,3,5,6−テトラフルオロ−4−
メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリ
フルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−1−
シクロプロパンカルボキシラート(一般名テフルスリ
ン) ・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (+)
−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ゴキラー
ト:住友化学工業株式会社)
【0015】(2)有機リン系薬剤 ・O,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニル
ホスフェート(以下、「DDVP」という) ・O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフ
ェニル)チオノフォスフェート・O,O−ジエチル O
−2−イソプロピル−4−メチル−ピリミジル−(6)
−チオフォスフェート ・O,O−ジメチル S−(1,2−ジカルボエトキシ
エチル)−ジチオフォスフェート
【0016】(3)カーバメート系薬剤 ・O−イソプロポキシフェニル メチルカーバメート
(以下「バイゴン」という)
【0017】(4)その他の薬剤 ・ベンジルベンゾエート ・イソボニールチオシアノアセテート(以下「IBT
A」という) ・デヒドロ酢酸 ・ピペロニルブトキシド(以下「P.B.」という) ・パラオキシ安息香酸 ・サリチル酸フェニル ・S−421 ・サイネピリン222(登録商標)(N−(2−エチル
ヘキシル)−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプタ−5−エ
ン−2,3−ジカルボキシイミド) ・N,N−ジエチル−m−トルアミド(以下「ディー
ト」という) ・5−メトキシ−3−(0−メトキシフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(一般名
メトキサジアゾン、商品名エレミック:住友化学工業株
式会社製)
【0018】(II)殺菌剤 ・S−n−ブチル−S′−p−ターシャリーブチルベン
ジル N−3−ピリジルイミドジチオカーボネート(商
品名デンマート:住友化学工業株式会社製、以下「デン
マート」という) ・N−(3′,5′−ジクロロフェニル)−1,2−ジ
メチル−シクロプロパン−ジカルボキシイミド(商品名
スミレックス:住友化学工業株式会社製、以下「スミレ
ックス」という) ・ペリルアルデヒド ・アリルイソチアシアネート ・パラクロロメタキシレノール(以下「PCMX」とい
う)
【0019】(III)忌避剤 ・N,N−ジエチル m−トルアミド(以下「ディー
ト」という) ・ジ−n−ブチル サクシネート(以下「DNBS」と
いう) ・ジ−n−プロピル イソシンコメロネート(以下「D
PIC」という) なお、上記した薬剤の分類は、その主たる薬効に基づく
ものであって、殺虫剤が殺ダニ剤として使用されるもの
もあるし、また後記する効力増強剤の成分が殺ダニ剤と
して使用されるものもあるから、これらの薬剤は使用目
的により変るため、上の分類は便宜上のものである。
【0020】本発明において用いられる上記殺虫剤等に
は通常用いられている酸化防止剤、効力増強剤、揮散率
向上剤、消臭剤、香料等の各種添加剤を任意に添加する
ことができる。効力増強剤としては、ピペロニルブトキ
サイド、N−プロピルイゾーム、サイネピリン222
(登録商標)、サイネピリン500、リーセン384、
IBTA、S−421等が、揮散率向上剤としてはフェ
ネチルイソチオシアネート、ハイミックス酸ジメチル等
が、消臭剤としてはラウリル酸メタクリレート(LM
A)等が、香料としてはシトラール、シトロネラール、
アネトール等が夫々挙げられる。
【0021】そして、害虫駆除剤を用いて害虫を駆除し
うる場所は何ら制限を受けないが、好ましくは一定の空
間として区切られた場所が好ましい。例えば、家屋、ビ
ニルハウス、浄化槽等があり、そこに生息する害虫が対
象となる。家屋内においてはハエ、カ、ゴキブリ、屋内
塵性ダニ及び迷入して来る不快害虫、タンス内において
はイガ、コイガ、カツオブシムシ等の衣類害虫、ビニル
ハウス内においてはそこで栽培されている作物に影響を
与える害虫、畜鶏舎内においてはヌカカ、ハエ、カ及び
ダニ類、そして浄化槽内ではチョウバエ、カ等が例示さ
れる。
【0022】本発明の揮散性薬剤の拡散方法に使用する
薬剤の拡散用材の形状としては、その駆動のさい揮散性
薬剤を良く拡散するような形状ならばどのようなもので
もよく、少なくとも駆動によって該材の周囲の空気を攪
乱するか、あるいは空気の境界層を攪乱して薬剤の拡散
を助長する作用をするものならばよい。これらの形状の
うち、空気を攪乱する作用が大きいものとしては送風機
のブレードを有するもの、例えばファンのようなものが
あり、これらを用いるのが好ましいが、駆動手段として
回転を用いるときには空気を攪乱する作用を有するとい
う意味で、送風作用がない円板の形状のものでもよい。
また、駆動手段として振動を用いるときには、拡散用材
の形状は振動しさえすればよいから、平板でもまたシー
ト状体であってもよい。これらの形状の中では、送風作
用を有する点でファンが最も好ましい。以下、ファンに
ついて詳しく説明する。
【0023】ファンの形状としては、スクリュー状、あ
るいはプロペラ状に限らず、平板、水車型、ロータリー
ファン型などがある。大きな送風作用を行なわせる場合
にはスクリュー状あるいはプロペラ状などが良く、送風
により揮散量を大きくできる利点があるが、送風作用を
伴う必要がないときには、周囲に空気流を生ずる程度の
回転ができる円板などでもよい。ファンの形状に関して
は、ファンへの薬剤の保持方法に応じても変るが、その
薬剤の保持方法については後述する。例えば、ファン内
部を空洞内に薬剤を入れる方式を取る場合には、その空
洞を形成しうるような形状とする。
【0024】また、ファンに接触する空気量を増大させ
るために、ファンを形成する各ブレードに開口部を設け
ることができる。例えば、ブレードに多数の開口部を設
けることにより薬剤を効率的に蒸散することができる。
その開口部の形状としては、網目状の外に、格子状、ハ
ニカム状等、種々の形を取ることができ、その開口部は
なるべく均一に設けることが好ましい。ファンを構成す
るブレードの形状は、前記したファンの形状によって決
まるが、単なる板状でなく、中空状のものでもよい。ブ
レードの厚さは、それを構成する材料が揮散性薬剤を含
有するものであるときには、十分な揮散量を与えうる程
度の保持量を有する厚さを有すればよいが、あまり厚く
ても薬剤が表面まで拡散してこないので、無駄となるか
ら、適切な厚みを選択する。ファンを構成する各ブレー
ドは、重量、空気抵抗がなるべく同じようにして、回転
中のバランスが取れるようにするのが好ましい。
【0025】ファンがブレードを有する形状のものであ
る場合には、後述する揮散性薬剤の保持方式の関係でブ
レード自体が着脱自在の構造のものであってもよい。本
発明で用いるファンの一形式であるロータリーファン型
の1例を図1〜3に示す。図1は、揮散性薬剤を薄い袋
に収容した薬剤袋7を保持したロータリーファン型の薬
剤拡散用ファン(拡散用材)1の斜視図であり、図2は
前記ファンの平面図であり、図3は図1のファン本体の
組立て前の斜視図である。
【0026】図1のファンの本体は、図3からわかるよ
うにブレード部2と駆動装着部3とからなり、ブレード
部2は多数の垂直なブレード5を有し、各ブレード5の
間は開いていて開口部6を形成している。駆動装着部3
は、図3に示すように中央に台部8を有し、また下部に
はモーター(図示せず)に連結する軸部4を有してお
り、前記台部8はその直径がブレード部2の内径と僅か
に小さいものとされ、それにブレード部2を嵌合して支
持されるように構成されている。しかも、その両者の間
隙は、図1に示すようにブレード部2の内周側に薄い薬
剤袋7を添設して、そのブレード部2を台部8に嵌合し
たときに、薬剤袋7の下端が両者の間隙で挟持されるこ
とにより支持できるようにする。その支持された状態の
薬剤拡散用ファンは、図2の平面図に示すとおりであっ
て、薬剤袋7はブレード2の内周側に沿って設けられて
いる。このため、薬剤袋7の大きさはブレード部2の内
周の長さ及び高さとほぼ等しいものであることが好まし
い。薬剤袋の材質は、内部の揮散性薬剤がその袋を通し
て容易に揮散するようなものとする。
【0027】図1〜3に示す薬剤拡散用ファン1におい
ては、ブレード部2として図示のような、例えば合成樹
脂で一体成型したような形状のものを用いているが、こ
のブレード部2は組立て式のものであってもよく、その
一例として図4に示すように、比較的柔軟性がある材質
でつくられた、長方形のもので、両端に留め具9とフッ
ク10とを設けて構成されたブレード部2を、駆動装着
部3の台部8の周囲に巻きつけ、留め具9にフック10
を掛けて、円形のブレード部2を形成するようにしても
よい。
【0028】図1〜2に示す薬剤拡散用ファン1を、モ
ーターの回転を軸部4に伝えることにより回転させる
と、ブレード部2のブレード5によって風が生じ、薬剤
袋7の表面に出てきた揮散性薬剤をよく拡散させる。ブ
レード部2におけるブレード5の形状及び配置はその拡
散をよくするために種々の形状を取ることができる。こ
こで説明した図1〜4の薬剤拡散用ファンはあくまでも
1例であって、薬剤を収納した袋ではなく、薬剤を含有
するシートでもよく、薬剤を容器内に納めたものでもよ
いし、またもっと簡単に薬剤を含有する合成樹脂でブレ
ードを形成したものでもよいが、取扱上の危険性を減ら
すために取付け時に、薬剤を含有する部分に直接手を触
れないですむ形状あるいは構造のものであることが望ま
しい。
【0029】実際の使用についてみると、通常の家屋の
居室程度の空間に対してはかなり小型の送風機を使用す
れば十分足りるものであって、ファンの回転数としては
300rpm以上好ましくは、500〜10,000r
pm程度で用いるのがよい。前記ファンの駆動手段とし
てはモーター、ゼンマイなどを用いることができる。上
記の居室程度の空間に対しては乾電池などで動く小型モ
ーターにより駆動する程度のファンを使用しても十分効
果を奏する。
【0030】揮散性薬剤をファンに保持させる手段とし
ては、種々の手段があり、大別して(1)ファンに直接
保持させる方式、(2)ファンに間接的に保持させる方
式がある。 (1)の方式では、(a)ファン自体を揮散性薬剤を混
和した吸油性材料(例えば樹脂)によって構成する、
(b)ファン全体又はその表面に近い内部層を多孔性の
吸油性材料で構成し、その多孔性吸油性材料部分に揮散
性薬剤を含浸させたものとするなどの、ファン内部に保
持させる手段などを取ることができ、また(c)ファン
表面に揮散性薬剤を含有する液体を塗布する、などのフ
ァン表面に保持させる手段を取ることができる。
【0031】(2)の方式では、(a)ファン自体に揮
散性薬剤を封入したものを挟持させたり、収納させる、
(b)ファンの表面に揮散性薬剤を含有する、又は含浸
させた吸油性材料片を支持させる、(c)ファンの表面
に揮散性薬剤を封入したものを固定するなどの手段を取
ることができる。上記のようにしてファンに保持させた
揮散性薬剤が消費し終ったならば、継続的に使用するた
めには揮散性薬剤を補給する必要があるが、(1)の方
式のうち、(a)ではファンそのものを交換し、(b)
及び(c)の含浸型では揮散性薬剤を溶液による含浸に
よって補給してやればよい。(2)の方式では、
(a),(c)とも揮散性薬剤を封入したものを取換え
ればよく、(b)では前記吸油性材料片を取り換えれば
よい。
【0032】また、これらの方式の改変としては、ファ
ンのブレードのみを揮散性薬剤を混和した吸油性材料で
構成し、取り換えるようにしてもよい。(2)の方式で
は、揮散性薬剤を封入したものとしては、揮散性薬剤又
はその溶液を少なくともガス透過性フィルムからなる膜
部を有する容器、又は通気しうる微小孔を有する容器に
封入したものを用いるのが好ましい。これら容器として
は形状がファン表面に保持されるのが容易であるものが
好ましく、例えば扁平なものなどが挙げられるが、他の
形状のものでもよい。揮散性薬剤を含有する、又は含浸
させた吸油性材料片としては板状、シート状その他の形
状するのがよい。
【0033】この揮散性薬剤を封入するためのガス透過
性フィルムとしては、エチレン酢酸ビニル重合体〔商品
名D2021(酢酸ビニル 10wt%のもの)、H2
020(酢酸ビニル 15wt%のもの)、K2013
(酢酸ビニル 25wt%のもの)、D2011(酢酸
ビニル 5wt%のもの)(いずれも住友化学工業社
製)〕、ポリジメチルシロキサン、天然ゴム、ポリブタ
ジエン、エチルセルロース、ポリクロロプレンなどが挙
げられ、これらの多層フィルムも用いられる。このフィ
ルムの厚さは、その中に封入した揮散性薬剤がそのフィ
ルムを通って有効な量を通すが、過剰な量は通さないよ
うな徐放性の作用を有する程度のものとする。ただし、
揮散性薬剤が洩れないような充分な強度を有するもので
なければならない。その厚さは、具体的にはエチレン−
酢酸ビニル重合体フィルムの場合例えば100μmであ
るが、それよりも薄くても、また厚くてもよい。
【0034】上記吸油性材料としては、例えばパルプ、
布、天然繊維(例えば脱脂綿)、スポンジ、無機質粉、
磁器、陶器、活性炭、ガラスウール、石綿、アクリル系
親油性重合体(協和ガス化学(株)製)、アクリル系高
吸油性樹脂KX−OA 100〜600(日本触媒
(株)製)、ポリプロピレン繊維(登録商標テイジンオ
ルソープ、ユニセル(株)製)、ポリプロピレン繊維不
織布(登録商標タフネスオイルブロッター、三井石油化
学工業(株)製)、特殊線状ポリマー(登録商標ウオセ
ップ、東レ(株)製)等を1種若しくは2種以上組合せ
たものを挙げることができる。上記の材料のうち上記の
方式に適したものを選択して使用すればよい。
【0035】上記(1)方式の(a)ではファンを構成
する吸油性材料(例えば樹脂)中、揮散性薬剤を100
〜500mg/gの範囲で含有させるのが好ましい。
(b)及び(c)ではファンの表面積当りで好適な使用
量を設定する。上記(2)方式の(a),(c)では、
封入する方式なので、揮散性薬剤をそのまま用いる場合
には、その使用量は特に制限を受けないが、揮散性薬剤
を吸油性材料に含有させ、あるいは含浸させたものを支
持させる場合、つまり(b)の場合には、その含有量な
どは前記の(1)方式の場合と同様とする。
【0036】また、ファンに保持させる揮散性薬剤が常
温で揮散し難いものであって、その揮散量を多くしたい
ときには、送風機の空気導入路に加熱器を置いてファン
と接触する空気を予熱するとか、ファンのそばに加熱器
を置いてファンの面を加熱するなどの手段を採用するこ
とができる。その加熱温度は常温より20〜100℃、
あるいはそれ以上上昇させる程度で十分な効果がある。
エムペンスリン、ベンフルスリンのように揮散性の強い
薬剤の場合には20〜30℃程度の上昇でも効果がある
が、常温揮散性の低い薬剤の場合にはこの程度の上昇で
は効果がないため、もう少し上昇させることが必要であ
る。
【0037】更に、この場合ファンの一部に熱伝導性物
質、例えばアルミニウム粉、鉄粉等を添加することによ
り、ファンの温度が短時間で上昇し、初期の揮散量を多
くすることができる。また、本発明は、拡散用材を駆動
するのに、回転ではなく、振動やその他の方式を通用す
ることができ、その振動としては、例えばバイブレータ
ーとか電歪素子を用いた振動器、ピエゾファンを用いる
ことができる。
【0038】
【作用】送風機により風を揮散性薬剤を保持した担体に
当てて揮散させる従来技術では、風速などが物質移動速
度を決めるもので、その風速もさほど大きくなく、風量
も全部が担体に有効に作用するものではなかったが、本
発明では前記薬剤が直接又は間接的に拡散用材、例えば
ファン等に保持されており、このファンは回転速度を大
きくすることができるので、空気との接触速度が従来技
術より著しく大きく、また広いファンの表面が利用する
ことができるから、物質移動速度、ひいては物質移動量
を著しく大きくすることができる。このため、本発明で
は前記薬剤の拡散量を大きくすることができ、きわめて
効率よく拡散させることができる。
【0039】また、そのさい前述したように加熱条件下
で行えば拡散量を十分大きくすることができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。 実施例1 単2アルカリ乾電池で駆動するモーター(回転数210
0rpm)の回転軸に直径2.5cm4枚羽のファンを
取付けた送風機を構成した。
【0041】このファンとして、表1及び表2に記載さ
れた薬剤を有し、かつそのファン自体若しくはファンに
保持させるための基材の種類を有するものを作成した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】注)1.表1〜2中、保持方法の「練込」
「貼着」については、以下のことを意味するものであ
る。「練込」とは、ファンを構成している素材自体に有
効成分を常法により練込み成型することをいう。「貼
着」とは、有効成分が保持された基材をファンに貼着す
ることをいう。 2.薬剤有効成分の添加量を表わす「重量部:w/w
%」は、ファン又は基材中に含まれる有効成分の重量%
を示す。 実施例2 本発明のファンとして、ポリ塩化ビニル樹脂1.4g中
にエムペンスリンを10wt%練り込んだものから成型
した4枚羽(直径2.5cm)のものを用いて、昆虫に
対する活性試験を行った。昆虫に対する殺虫活性試験 容積が0.012m3 のガラス製円筒型水槽(内径23
cm、高さ28.6cm)で、底に水約50mlを含浸
させた綿を置き、ホシチョウバエ成虫約50頭を供試
し、その空間の側面(上から5cm)に本発明のファン
を有する送風機を装着し、これをそれに連結するモータ
ーにより2100rpmで回転できるようにし、これを
回転させて、薬剤を拡散させた。ただし、上記水槽の開
口部をポリ塩化ビニリデンシートで覆って密閉空間とす
る。
【0045】この試験における薬剤の揮散・拡散性の違
いは、空間内に供試したホシチョウバエ成虫のノックダ
ウン時間の差によって評価した。また、対照として、薬
剤を保持したファン(重量同じ)を空間中央に吊り下げ
ただけのものを使用した。比較としては、ポリ塩化ビニ
ル樹脂1.4g中にエムペンスリンを10wt%練り込
んだものから成形した板状体を前記空間の側面の近くに
吊り下げ、本発明のファンと同一形状のポリ塩化ビニル
樹脂製のファンを本発明のファンと同一位置に置き、2
100rpmで回転させ、その送風を前記板状体に当て
るようにした。
【0046】その試験結果を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】上記表3から明らかなように、本発明によ
れば揮散性薬剤をファンに直接保持させたことによっ
て、ホシチョウバエのノックダウン時間がかなり短縮さ
れており、薬剤の空間内への揮散、拡散性が促進されて
いることがわかる。 実施例3 エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂(以下
「EMMA樹脂」という)は可塑材フタル酸ジメチル及
びエムペンスリンを練合してシート状に成型し、このシ
ートを切断してエムペンスリン含有EMMA樹脂プレー
トを製造する。この樹脂プレートのエムペンスリン当初
含有率は9.6175w/w%であった。上記プレート
4枚をファンの中心となる部材にブレード(羽根、厚み
1mm)として取り付けて拡散用材であるファン(直径
4.6cm)を作成した。このブレード部分の重量は合
計で1.7973gであった。
【0049】このファンを回転数8,500rpmの高
回転型モーターにより30日間回転させた後、アセトン
にて1日抽出し、ガスクロマトカラムにてエムペンスリ
ンを定量したところ総揮散量は21.9mgであった。
また、このファンを回転数2,130rpmの低回転型
モーターで回転させたときには、エムペンスリンの総揮
散量は約15.9mgであった。
【0050】このファンを乾電池で動かす400〜80
0rpmのような微速モーターにより駆動させれば、エ
ムペンスリンの揮散量はもっと少ないので、この場合長
時間の使用に適する。 実施例4 本発明のファンとしてEMMA樹脂10g中にエムペン
スリンを10wt%練り込んだものから成型した4枚羽
根(厚さ2mm)、直径8.0cmのものを用いた。アカイエカに対する殺虫活性試験 容積22.5m3 (3×3×2.5m)の網にて区切ら
れた空間で犬小屋(60×72×90cm)を置き、該
犬小屋内に中型の雑種犬を入れ、アカイエカが浸入でき
る金網を入口に取り付けた。そして、犬小屋天面に実施
例4で得た本発明のファンを有する送風機を下向きに装
着し、該ファンを約2,000pmで回転させ、連続的
に薬剤を拡散させた。該空間内い供試虫雌を17時より
翌日の9時まで放置した後、全供試虫を回収して吸血固
体数を求め、それを0,5,11,15日経過後に行っ
た。その結果を表4に示す。また、対照としては、薬剤
処理していないポリ塩化ビニル樹脂製の同型のファンを
約2000rpmで回転させた。
【0051】
【表4】
【0052】実施例5 容積約0.15m3 (50×55×55cm)のタンス
内の底面中央部に綿布10×10cmを重ねて置き、そ
の内にイガ3令幼虫10頭を放ち、その上部天面にN
o.2ろ紙(アドバンテック東洋社製)に総量で約1
6.5mgのエムペンスリンを溶解したアセトン溶液を
含浸し、8枚の羽根に貼着したファン(直径9cm)を
有する送風機を下向きに装着し、それに連結するモータ
ーにより約2000rpmで回転できるようにし、これ
を回転させて薬剤を拡散し、室温で44時間後の仰天数
及び致死数を測定した。また、対照として総量で約49
0mgのエンペンスリンを含浸したNo.2ろ紙を送風
機と同じ位置に設置して同様に測定した。その結果を表
5に示す。
【0053】
【表5】
【0054】実施例6 表6及び表7に示す種類の供試フィルム(4×10c
m)を2つ折りしたものの間に約1.0〜2.0gの揮
散性薬剤及び必要に応じ0.08〜0.4gの吸油材
(いずれも表6及び表7に示す)を入れ、周囲をヒート
シールした揮散性薬剤封入体を作製し、これらの封入体
をモーターに付設された図1記載の形状で内径3.3c
m、外径4.7cm、高さ2.2cm、そして重量5.
3gであるファン内部に沿って円柱状に装着し、表6及
び表7に示す本発明の薬剤拡散用材を得た。なお、表中
のフィルム「D2021」などは前述したエチレン酢酸
ビニル重合体である。
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
【0057】試験例1 上記実施例6の試料No.1〜10を使用し、表6及び
表7に併記したモーターで上記試料のものを駆動させ
て、経時的に揮散性薬剤封入体の重量測定を行ない、そ
の重量減少量をエムペンスリン揮散量とした。得られた
測定結果を図5ないし図7に示す。なお、前記のモータ
ーは単一乾電池により駆動するものを用いており、各図
においてFとあるのは単一乾電池の電圧低下に伴うモー
ターの出力低下であり、Sとあるのは前記乾電池の消耗
に伴うモーターの停止時を示し、Cとあるのは前記乾電
池の交換時を示す。
【0058】図5〜7において縦軸は封入体重量、横軸
は駆動日数を示す。図5において、「●」は試料No.
1、「○」は試料No.2の封入体重量の変化を示し、
図6において、「●」は試料No.3、「○」は試料N
o.10の封入体重量の変化を示し、そして図7におい
て、「□」は試料No.5、「●」は試料No.6、
「○」は試料No.7、「■」は試料No.8、及び
「△」は試料No.9の封入体重量の変化を示す。 試験例2屋外犬小屋での蚊(アカイエカ、ヒトスジシスカ)に対
する効力試験 通風状態にしたガラス温室(縦3.5m、横2.5m、
高さ3m)内に中型の雑種犬を入れた木製のゲージを置
き、ガラス温室内に供試虫(アカイエカ、ヒトスジシス
カ)を放し、エムペンスリンを含有する供試ファンを供
試虫を放す約2〜3時間前から犬小屋内の天井部に設置
した。ただし、雑種犬は犬小屋は閉じ込めた状態とし、
犬小屋入口は蚊が自由に通り抜けられるように金網を張
った。
【0059】アカイエカの場合は夕方5〜6時頃放飼
し、翌朝9時頃全固体を回収し吸血率を調べた。また、
ヒトスジシスカの場合は日中試験を行い、放飼して4時
間後に全固体を回収し、吸血率を調べた。測定結果は表
8に示す。この表8によれば、本発明方法はきわめて高
い防除効果を有することが明らかである。
【0060】
【表8】
【0061】
【発明の効果】本発明は、揮散性薬剤を拡散用材に直接
及び/又は間接的に保持させて駆動させることにより、
揮散性薬剤の拡散量を著しく大きくすることができる。
このため、より広い気中に効率よく使用することができ
る。また、拡散効率がよいので揮散性薬剤を担持した担
体に送風機の風を当てるという従来の方法に比して、よ
り小型の送風機を用いて行うことができ、例えば通常の
居室に対しては乾電池を電源とするモーターで駆動する
送風機を用いても足りるものである。
【0062】さらに、その揮散性薬剤の拡散量をより大
きくしたいときには、加熱手段によって駆動手段へ導入
される空気を予熱し、及び/又は拡散用材そのものを加
熱することによって行うことができる。そのさいの揮散
量は、従来の担体を単に加熱している場合よりもかなり
大きい。また、そこで駆動させる拡散用材、例えばファ
ンの表面に揮散性薬剤を含有する基材、又は揮散性薬剤
封入体を支持させるときには、これら基材等を交換、あ
るいはそれを薬剤に補給すれば引き続き使用ができる
し、ファンそのものをあるいはその羽根など揮散性薬剤
を含有する材料、例えば合成樹脂で構成するときには、
ファンそのもの又はその一部などを交換すれば引き続き
使用することができるので、実用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤拡散用材の1実施例であるロータ
リーファン型の薬剤拡散用ファンの斜視図を示す。
【図2】図1の薬剤拡散用ファンの平面図を示す。
【図3】図1の薬剤拡散用ファンの組立て前の各要素の
斜視図を示す。
【図4】図1の薬剤拡散用ファンに用いられる組立式ブ
レード部の斜視図を示す。
【図5】本発明の実施例6の薬剤拡散用材を試験したさ
いの経時的な封入体重量変化を表わすグラフを示す。
【図6】本発明の実施例6の薬剤拡散用材の別のものを
試験したさいの経時的な封入体重量変化を表わすグラフ
を示す。
【図7】本発明の実施例6の薬剤拡散用材の他のものを
試験したさいの経時的な封入体重量変化を表わすグラフ
を示す。
【符号の説明】
1 薬剤拡散用ファン 2 ブレード部 3 駆動装着部 4 軸部 5 ブレード 6 開口部 7 薬剤袋 8 台部 9 留め具 10 フック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散性薬剤を保持した拡散用材を駆動手
    段により駆動させることにより、揮散性薬剤を気中に拡
    散させることを特徴とする揮散性薬剤の拡散方法。
  2. 【請求項2】 前記拡散用材及び/又はそれに導入され
    る空気を加熱することを特徴とする請求項1記載の揮散
    性薬剤の拡散方法。
  3. 【請求項3】 その内部及び/又はその表面に揮散性薬
    剤を保持させたことを特徴とする、駆動により揮散性薬
    剤を気中に拡散させるための薬剤拡散用材。
JP35672391A 1991-07-12 1991-12-26 揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる薬剤拡散用材 Expired - Fee Related JP3361541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35672391A JP3361541B2 (ja) 1991-07-12 1991-12-26 揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる薬剤拡散用材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26556291 1991-07-12
JP3-265562 1991-07-12
JP35672391A JP3361541B2 (ja) 1991-07-12 1991-12-26 揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる薬剤拡散用材

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002242140A Division JP2003144033A (ja) 1991-07-12 2002-08-22 害虫駆除剤の拡散に用いるロータリーファン型薬剤拡散ファン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0568459A true JPH0568459A (ja) 1993-03-23
JP3361541B2 JP3361541B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=26547040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35672391A Expired - Fee Related JP3361541B2 (ja) 1991-07-12 1991-12-26 揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる薬剤拡散用材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3361541B2 (ja)

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0769820A (ja) * 1993-07-05 1995-03-14 Sumitomo Chem Co Ltd 加熱蒸散体および加熱蒸散方法
JPH08147A (ja) * 1994-06-24 1996-01-09 Earth Chem Corp Ltd 揮散性薬剤の拡散装置
JPH09512443A (ja) * 1994-03-16 1997-12-16 プロディファ (エッス アー) 香料類似物質用のダイナミックデフューザ
JPH1128040A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Earth Chem Corp Ltd 害虫防除装置
JPH1156195A (ja) * 1997-08-20 1999-03-02 Fumakilla Ltd 有害生物防除方法
EP0775441A4 (en) * 1994-08-08 2000-07-19 Earth Chemical Co METHOD FOR COMBATING PAD INSECTS
JP2000247807A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Fumakilla Ltd 害虫の飛来及び/又は吸血行動抑制剤
JP2001114606A (ja) * 1999-08-10 2001-04-24 Sumitomo Chem Co Ltd 害虫防除方法
WO2001065931A1 (fr) * 2000-03-06 2001-09-13 Fumakilla Limited Dispositif diffuseur de produits chimiques de type ventilateur
JP2001299889A (ja) * 2000-04-27 2001-10-30 Fumakilla Ltd ファン式薬剤拡散装置
JP2002003313A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Fumakilla Ltd 飛翔害虫防除方法
US6484438B2 (en) 2000-10-04 2002-11-26 Sumitomo Chemical Company, Limited Pest control device and volatile substance holder for use in same
JP2003144033A (ja) * 1991-07-12 2003-05-20 Earth Chem Corp Ltd 害虫駆除剤の拡散に用いるロータリーファン型薬剤拡散ファン
EP1352562A1 (en) * 2002-04-12 2003-10-15 Dainihon Jochugiku Co., Ltd. Insecticide transpiration apparatus
WO2004089076A1 (ja) * 2003-04-07 2004-10-21 Dainihon Jochugiku Co., Ltd. 薬剤揮散装置
JP2004305692A (ja) * 2002-07-11 2004-11-04 Dainippon Jochugiku Co Ltd 太陽電池を用いた薬剤揮散装置
JP2005102700A (ja) * 1991-07-12 2005-04-21 Earth Chem Corp Ltd 害虫駆除剤の拡散に用いるロータリーファン型薬剤拡散ファン
US6926902B2 (en) 2002-02-22 2005-08-09 Dainhon Jochugiku Co., Ltd. Insecticide transpiration apparatus
JP2006257105A (ja) * 1994-08-08 2006-09-28 Earth Chem Corp Ltd 害虫防除方法
KR100813783B1 (ko) * 2001-07-04 2008-03-13 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 약제 휘산 장치
JP2008537697A (ja) * 2005-04-14 2008-09-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 揮発性材料を送出するための、エネルギーを要するシステム及び装置
US7459168B2 (en) 2002-02-22 2008-12-02 Dainihon Jochugiku Co., Ltd. Insecticide transpiration apparatus
JP2009011760A (ja) * 2007-07-12 2009-01-22 Soft99 Corporation 芳香消臭器
JP2009082134A (ja) * 1998-05-28 2009-04-23 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除方法及び害虫防除装置
JP2012080848A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Dainippon Jochugiku Co Ltd ゴキブリ侵入防止用薬剤揮散装置
JP2014161671A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Daio Paper Corp 薬剤揮散装置
JP2016026495A (ja) * 2015-09-16 2016-02-18 大日本除蟲菊株式会社 ゴキブリ侵入防止用薬剤揮散装置
JP2018093738A (ja) * 2016-12-07 2018-06-21 和志 黒田 香気拡散装置及びその香気拡散装置を用いた害獣忌避方法
US10542740B2 (en) 2014-12-15 2020-01-28 Dainihon Jochugiku Co., Ltd. Device and method for vaporizing/discharging chemical agent
JP2020105110A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社 樹脂成形体及び樹脂製品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008152606A1 (en) * 2007-06-14 2008-12-18 Firmenich Sa A device for dispensing a volatile substance

Cited By (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005102700A (ja) * 1991-07-12 2005-04-21 Earth Chem Corp Ltd 害虫駆除剤の拡散に用いるロータリーファン型薬剤拡散ファン
JP2003144033A (ja) * 1991-07-12 2003-05-20 Earth Chem Corp Ltd 害虫駆除剤の拡散に用いるロータリーファン型薬剤拡散ファン
JPH0769820A (ja) * 1993-07-05 1995-03-14 Sumitomo Chem Co Ltd 加熱蒸散体および加熱蒸散方法
JPH09512443A (ja) * 1994-03-16 1997-12-16 プロディファ (エッス アー) 香料類似物質用のダイナミックデフューザ
JPH08147A (ja) * 1994-06-24 1996-01-09 Earth Chem Corp Ltd 揮散性薬剤の拡散装置
JP2006257105A (ja) * 1994-08-08 2006-09-28 Earth Chem Corp Ltd 害虫防除方法
EP0775441A4 (en) * 1994-08-08 2000-07-19 Earth Chemical Co METHOD FOR COMBATING PAD INSECTS
JPH1128040A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Earth Chem Corp Ltd 害虫防除装置
JPH1156195A (ja) * 1997-08-20 1999-03-02 Fumakilla Ltd 有害生物防除方法
JP2009082134A (ja) * 1998-05-28 2009-04-23 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除方法及び害虫防除装置
JP2000247807A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Fumakilla Ltd 害虫の飛来及び/又は吸血行動抑制剤
JP2001114606A (ja) * 1999-08-10 2001-04-24 Sumitomo Chem Co Ltd 害虫防除方法
WO2001065931A1 (fr) * 2000-03-06 2001-09-13 Fumakilla Limited Dispositif diffuseur de produits chimiques de type ventilateur
HRP20020611B1 (en) * 2000-03-06 2010-02-28 Fumakilla Limited Fan type chemicals diffusing device
EP2143331A2 (en) 2000-03-06 2010-01-13 Fumakilla Limited Fan type chemicals diffusing apparatus
KR100766837B1 (ko) * 2000-03-06 2007-10-17 후마킬라 가부시키가이샤 팬 타입 약제 확산 장치
US7175815B2 (en) 2000-03-06 2007-02-13 Fumakilla Ltd. Fan type chemicals diffusing device
AU781543B2 (en) * 2000-03-06 2005-05-26 Fumakilla Limited Fan type chemical diffusing apparatus
JP2001299889A (ja) * 2000-04-27 2001-10-30 Fumakilla Ltd ファン式薬剤拡散装置
JP4614401B2 (ja) * 2000-04-27 2011-01-19 フマキラー株式会社 ファン式薬剤拡散装置
JP2002003313A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Fumakilla Ltd 飛翔害虫防除方法
US6484438B2 (en) 2000-10-04 2002-11-26 Sumitomo Chemical Company, Limited Pest control device and volatile substance holder for use in same
KR100813783B1 (ko) * 2001-07-04 2008-03-13 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 약제 휘산 장치
KR100848417B1 (ko) * 2001-07-04 2008-07-28 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 약제 휘산용 카트리지 및 약제 휘산 장치
US6926902B2 (en) 2002-02-22 2005-08-09 Dainhon Jochugiku Co., Ltd. Insecticide transpiration apparatus
US7459168B2 (en) 2002-02-22 2008-12-02 Dainihon Jochugiku Co., Ltd. Insecticide transpiration apparatus
EP1352562A1 (en) * 2002-04-12 2003-10-15 Dainihon Jochugiku Co., Ltd. Insecticide transpiration apparatus
JP2004305692A (ja) * 2002-07-11 2004-11-04 Dainippon Jochugiku Co Ltd 太陽電池を用いた薬剤揮散装置
WO2004089076A1 (ja) * 2003-04-07 2004-10-21 Dainihon Jochugiku Co., Ltd. 薬剤揮散装置
JP2008537697A (ja) * 2005-04-14 2008-09-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 揮発性材料を送出するための、エネルギーを要するシステム及び装置
JP2009011760A (ja) * 2007-07-12 2009-01-22 Soft99 Corporation 芳香消臭器
JP2012080848A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Dainippon Jochugiku Co Ltd ゴキブリ侵入防止用薬剤揮散装置
JP2014161671A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Daio Paper Corp 薬剤揮散装置
US10542740B2 (en) 2014-12-15 2020-01-28 Dainihon Jochugiku Co., Ltd. Device and method for vaporizing/discharging chemical agent
JP2016026495A (ja) * 2015-09-16 2016-02-18 大日本除蟲菊株式会社 ゴキブリ侵入防止用薬剤揮散装置
JP2018093738A (ja) * 2016-12-07 2018-06-21 和志 黒田 香気拡散装置及びその香気拡散装置を用いた害獣忌避方法
JP2020105110A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社 樹脂成形体及び樹脂製品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3361541B2 (ja) 2003-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0568459A (ja) 揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる薬剤拡散用材
US7175815B2 (en) Fan type chemicals diffusing device
JP4191243B2 (ja) 害虫防除方法
EP0925717A1 (en) Pesticide applicator
JP4340996B2 (ja) 薬剤揮散方法
JP2000189032A (ja) 薬剤蒸散剤
KR100848417B1 (ko) 약제 휘산용 카트리지 및 약제 휘산 장치
JPH0675179U (ja) 揮散性薬剤の拡散装置
JPH1128040A (ja) 害虫防除装置
JP3901708B2 (ja) ロータリーファン型害虫駆除剤拡散装置
JPH0372833A (ja) 吸液芯並びに薬剤蒸散方法
JP2003144033A (ja) 害虫駆除剤の拡散に用いるロータリーファン型薬剤拡散ファン
WO2004089076A1 (ja) 薬剤揮散装置
JP3907813B2 (ja) 常温蒸散式製剤の薬剤保持体及び薬剤蒸散方法
JP2005298362A (ja) 防殺虫蒸散体
JPH04365439A (ja) 揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる拡散用ファン
JP2005145823A (ja) 薬剤揮散方法
JP4406571B2 (ja) 薬剤揮散用器具
JP3859650B2 (ja) 薬剤揮散用カートリッジ及び薬剤揮散装置
JP3741034B2 (ja) 薬剤揮散器具
JP2003158977A (ja) 薬剤揮散器具
JP4614401B2 (ja) ファン式薬剤拡散装置
JP2002017230A (ja) 薬剤揮散装置
JP2729497B2 (ja) 加熱蒸散体
JP2001292681A (ja) ファン式害虫防除装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091018

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees