JP3741034B2 - 薬剤揮散器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芳香剤、消臭剤、芳香消臭剤、除菌剤、殺虫剤、害虫忌避剤などの揮散性の薬剤を揮散させる器具であって、室内の適所に配置して自然に揮散させたり、または必要に応じて送風し強制揮散させることを兼ね備えた薬剤揮散器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、芳香剤などの揮散性の薬剤を揮散させる薬剤揮散器具には、器具内に収容した液状芳香剤など薬剤を吸上げ芯を介して吸上げ揮散させる、或いは器具内に収容したゲル状芳香剤など薬剤を開放部分から揮散させる、などの自然に揮散させる自然揮散方式の薬剤揮散器具がある。
また、ファンを備えた器具内に芳香剤など薬剤を含む通気性の薬剤保持体などを配置し、ファンによる発生気流で薬剤を拡散させる、などの強制的に揮散させる強制揮散方式の薬剤揮散器具がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者の自然揮散方式の薬剤揮散器具は、持続性に優れているが拡散性がないという欠点がある。
後者の強制揮散方式の薬剤揮散器具は、拡散性には優れているが高濃度の薬剤が室内に分布するという欠点がある。
前述のように、揮散方式の異なる2つの薬剤揮散器具は、相反する長短を示し、またそれぞれ相補的な長所を有しているため、自然揮散と強制揮散の両方の揮散方式を備え、持続性及び速効的拡散性を得ることができる薬剤揮散器具とすれば、二方式の薬剤揮散器具を別個に準備することなく、1つの薬剤揮散器具で各長所を使い分け使用することができ非常に便利である。
しかし、従来そのような薬剤揮散器具は提案されていない。
【0004】
例えば、実公昭55−51471号公報に開示された自然揮散方式の薬剤揮散器具において、その内箱内にファンを設置して強制揮散させても多量の薬剤を揮散できないし、そのファンによる空気の流れが薬剤の外部への放出方向と反対となるから、多量の薬剤を効率良く大気に放出ができない。
また、自然揮散した場合にはファンが薬剤の放出の妨げとなる。
【0005】
また、特開2000−189507号公報に開示された強制揮散方式の薬剤揮散器具において、ファンを停止すれば自然揮散方式とすることが可能であるが、揮散した薬剤の大気への放出流路が狭く、自然揮散した薬剤が大気に放出され難い。
【0006】
このように、従来の自然揮散方式の薬剤揮散器具にファンを取付けただけでは多量の薬剤を効率良く大気に放出できないし、従来の強制揮散方式の薬剤揮散器具のファンを停止しただけでは自然揮散した薬剤を効率良く大気に放出できない。
【0007】
また、自然揮散と強制揮散を兼用できるようにすると、部品点数が多くなって構造複雑となってしまう。
【0008】
本発明は、前述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、部品点数が少なく簡単な構造でありながら、自然揮散時に薬剤を効率良く大気に放出できると共に、強制揮散時に多量の薬剤を効率良く大気に放出でき、常時は、自然に芳香剤等の揮散性の薬剤を揮散させ長期にわたって薬剤効果を持続させると共に、室内全体或いは短時間に高い薬剤効果を得たい場合には、強制揮散に切り替えファンにより芳香剤等の揮散性の薬剤の拡散を行うことができる薬剤揮散器具を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上面1aに第1通気部1b、側面に第2通気部1dをそれぞれ有する送風容器体1と、
この送風容器体1内に設けた送風機2と、
前記送風容器体1の上部に設けられ、下面に揮散用開口部3aを有する薬剤容器体3と、
この薬剤容器体3に収容した揮散性の薬剤を含有した製剤4を備え、
前記送風容器体1の上面1aと薬剤容器体3の下面3bが離隔し、両者の間に空間部5及びその空間部5を大気に連通する開放部6を形成し、
前記第1通気部1bと前記揮散用開口部3aは空間部5にそれぞれ連通し、
前記製剤4の下面4aは揮散用開口部3aから前記空間部5に連通し、
前記送風機2を駆動することで開放部6から空気を吸い込み、空間部5、第1通気部1bを通り第2通気部1dから大気に放出されるように構成したことを特徴とする薬剤揮散器具である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、送風容器体1の上面1aは外周寄りが低く、中央寄りが高くなるように斜めである薬剤揮散器具である。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、送風容器体1の上面に薬剤容器体支持部1cと嵌合凹部19を設け、
薬剤容器体3に嵌合片20を設け、
この嵌合片20を薬剤容器体支持部1cに載置することで空間部5が開放部6で大気に開放し、前記嵌合片20を嵌合凹部19に嵌合することで前記開放部6が閉じる構成とした薬剤揮散器具である。
【0012】
【作用】
第1の発明によれば、送風機2を停止した状態で製剤4の下面4aから揮散した薬剤は、送風容器体1の上面1aと薬剤容器体3の下面3bとの間に形成した空間部5及び開放部6から大気に放出され、送風機2などが邪魔にならない。
よって、自然揮散時に薬剤を効率良く大気に放出できる。
また、送風機2を駆動することで開放部6から外気が空間部5に吸込みされ、その吸込みされた外気は製剤4の下面4aに当り、多量の薬剤が揮散する。
この揮散した多量の薬剤は空気とともに第1通気部1bを通って第2通気部1dから大気に放出される。
よって、強制揮散時に多量の薬剤を効率良く大気に放出できる。
【0014】
また、送風容器体1と送風機2と製剤4を収容した薬剤容器体3で構成されるので、部品点数が少なく、簡単な形状である。
【0015】
第2の発明によれば、送風機2を駆動して第1通気部1bから空気を吸込みした時に開放部6から吸込みされる外気は、送風容器体1の上面1aに沿って製剤4の下面4aに向けて流れる。
よって、吸込みされた外気のほとんどが製剤4の下面4aに当り、より多量の薬剤が揮散するので、強制揮散時により多量の薬剤を効率良く大気に放出できる。
【0016】
第3の発明によれば、薬剤容器体3の嵌合片20を薬剤容器体支持部1cに載置することで空間5が開放部6で大気に開放するので、薬剤を大気に放出できる。
薬剤容器体3の嵌合片20を嵌合凹部19に嵌合することで開放部6が閉じられると共に、送風容器体1と薬剤容器体3がしっかりと連結される。よって、自然揮散した薬剤が開放部6から大気に放出されないので、薬剤揮散の途中で薬剤揮散を中止した状態において薬剤が無駄に消費されることがない。
しかも、使用開始前に運搬、保管する際に送風容器体1と薬剤容器体3が外れることがなく、取り扱いがし易い。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、送風容器体1と、この送風容器体1内に設けた送風機2と、前記送風容器体1の上部に設けた薬剤容器体3と、この薬剤容器体3に収容した製剤4で薬剤揮散器具を形成している。
前記送風容器体1は、上面1aのほぼ中央部に第1通気部1bを有し、上面1aの外周縁に薬剤容器体支持部1cを有し、側面に第2通気部1dを有する。
前記送風機2はファン2aと、そのファン2aを駆動する電動モータ2bを有する。
前記薬剤容器体3は下面のほぼ全面が開口し、揮散用開口部3aを有する。
製剤4は揮散性の薬剤を含有し、その下面4aのほぼ全域が薬剤容器体3の揮散用開口部3aから送風容器体1の上面1aに相対向する。
【0018】
薬剤揮散時には、薬剤容器体3の下面3b(つまり、揮散用開口部3aの開口周縁部分)を、図1に示すように薬剤容器体支持部1cに載置した薬剤揮散状態とすることで送風容器体1の上面1aと薬剤容器体3の下面3b(製剤4の下面4a)とが離隔し、その両者の間に空間部5及びその空間部5を大気に連通する開放部6を形成する。
この空間部5は第1通気部1bの全域と連通すると共に、製剤4の下面4aの全域と連通する。
【0019】
このようであるから、送風機2を停止した自然揮散時には、製剤4の下面4aの全面から薬剤が揮散し、その揮散した薬剤は空間部5から開放部6を通って大気に放出される。
よって、送風機2が邪魔にならずに薬剤を効率良く大気に放出できる。
【0020】
前述の状態で送風機2を駆動して強制揮散とし、第1通気部1bから空気を吸込みすると、開放部6から空間部5に外気が吸込みされ、その吸込みされた外気は製剤4の下面4aの全面(揮散用開口部3aに露出している部分の全面)に当り、下面4aの全面から薬剤が多量に揮散する。この動作の場合には製剤4が非通気性、例えばゲル状の製剤4が好ましい。
この揮散した薬剤は空気とともに第1通気部1bに吸込みされ、第2通気部1dから大気に放出される。
よって、多量の薬剤が揮散し、多量の薬剤を効率良く大気に放出できる。
【0021】
前記送風容器体1の上面1aは外周縁が低く、内周寄りが高くなるように斜め、例えばテーパ形状であるから、開放部6から吸込まれた外気は製剤4の下面4aに向う流れとなる。
よって、製剤4の下面4aの全面に外気がほぼ均一に当たるので、その下面4aの全面から薬剤が均一で多量に揮散する。
【0026】
薬剤揮散時の途中で薬剤揮散を中止する時(薬剤揮散中止時)には、図2に示すように薬剤容器体3の下面3bを送風容器体1の上面1aに接し、前述の開放部6を閉じることで、空間部5が大気に開放しないようにする。
このようにすることで、薬剤揮散中止時に揮散した薬剤は空間部5に溜まり、大気に直接放出されないので、薬剤が無駄に揮散されることが低減する。
なお、空間部5内の薬剤は第1通気部1b、第2通気部1dから大気に放出されるが、送風機2があるために流通抵抗が大で、その大気に放出される薬剤の量は極くわずかである。
【0027】
次に各部材の具体形状の一例を図1〜図4に基づいて説明する。
前記送風容器体1は、上面板10と周面板11と下面板12と隔板13で上部室14aと下部室14bを有する断面円形の筒形状である。
前記上面板10の中央部に円形の孔15が形成され、前記第1通気部1bとしてある。
前記周面板11にスリット状の開口部16が複数形成され、この開口部16は上部室14aに開口し、前記第2通気部1dとしてある。
前記上部室14aに送風機2が設けてある。
前記下部室14bに電池17が収納してあり、その電池17で電動モータ2bを駆動する。この電池17は送風容器体1の側部に収納しても良い。電動モータ2bは商用電源で駆動しても良い。
【0028】
前記上面板10の外周縁に沿って2つの立上り片18が周方向に離隔して一体的に設けられ、薬剤容器支持部1cとしてある。この2つの立上り片18の縦端面18a間で嵌合凹部19を形成すると共に、前記開放部6を形成する。
前記立上り片18は円弧形状で、その上端面に凹部18bが形成してある。
前記薬剤容器体3は下面が開口した半球形状で、その下部周縁部に一対の嵌合片20を有する容器21と、その容器21の開口寄りに設けた製剤支持部材22と、開口縁端面(下面3b)に熱溶着した空気不透過性フィルム23を有する。
【0029】
前記一対の嵌合片20は、前記嵌合凹部19及び凹部18bに嵌合する形状・大きさである。
前記製剤支持部材22は複数のリング22aを十文字片22bで連結した形状で、容器21を下向きとした時に内部の製剤4が脱落しないように支持する。
使用する以前の運搬・保管時には容器21を空気不透過性フィルム23で密封し、薬剤容器体3を図2に示す薬剤揮散中止状態と同一として送風容器体1に連結する。薬剤揮散する際には図1に示すように空気不透過性フィルム23を剥離する。
【0030】
このようであるから、嵌合片20を凹部18bに嵌合することで薬剤容器体3を図1に示す薬剤揮散状態に安定して保持できる。
また、嵌合片20を嵌合凹部19に嵌合することで薬剤容器体3を薬剤揮散しない状態に安定して保持できる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態を図5〜図8に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態と同一部材は符号を同一として説明を省略し、異なる構成を詳細に説明する。
送風容器体1の上面板10における外周寄りに複数の設置台30を放射状に設けて薬剤容器体支持部1cとしてある。隣接する設置台30間が開放部6である。
この設置台30は低い内周寄り部30aと高い外周寄り部30bで段部30cを有するL字形状である。
薬剤容器体3の容器21の全周にリング状の嵌合片20が一体的に設けてあり、この嵌合片20が前記複数の設置台30の低い内周寄り部30aに接すると共に、段部30cに嵌合することで安定して取付けられる。
容器21の上部に小孔31が形成してあると共に、その小孔31に栓32が嵌め込んである。
製剤支持部材22は図8に示すように網である。
【0032】
薬剤揮散時には、図5に示すように空気不透過性フィルム23を剥離すると共に、栓32を外して小孔31を開放する。小孔31が開放することで製剤4が容器21の内面から離脱して製剤支持部材22に接し、製剤4は製剤支持部材22を介して設置台30に載置すると共に、薬剤容器体3の下面3bが設置台30に接し、その下面3bと送風容器体1の上面1aとの間に形成した空間5は開放部6で大気に開放する。
なお、使用開始前には図6に示すように空気不透過性フィルム23で容器21を密封すると共に、小孔31を栓32で閉じる。
【0033】
前述のように、薬剤揮散時に小孔31が開放することで容器21の内面と製剤4の上面との間に空隙が形成される。
よって、非通気性の製剤4で自然揮散する場合には、製剤4の下面4aだけではなく全面から薬剤が揮散し、開放部6から大気に放出される。
また、製剤4が薬剤の揮散につれて小さくなるタイプの場合に、その製剤4は製剤支持部材22に接した状態で同一形状を保ちながら縮小する。
したがって、自然揮散時でも強制揮散時でも製剤4が無くなるまで薬剤を一定に揮散することができる。
また、使用中止時には小孔31が栓32で閉じられるので、薬剤が無駄に揮散して消費されることがない。
前記小孔31は空気が通過する大きさであれば良く、極小の孔で充分であり、この場合は、シールを貼り塞ぐこともできる。また、薬剤の流出は殆どなくあえて小孔31を塞ぐ必要もない。
【0034】
次に、本発明の第3の実施の形態を図9〜図12に基づき説明する。なお、第1・第2の実施の形態と同一部材は符号を同一として説明を省略し、異なる構成を詳細に説明する。
送風容器体1の上面板10の外周縁と連続して立上り壁33を一体的に設け、その上面板10の外周寄りに挿入凹部34を周方向に間隔を置いて複数形成してある。この挿入凹部34は円弧形状であるが、直線形状などでも良い。
前記立上り壁33と挿入凹部34で薬剤容器体支持部1cを形成する。
【0035】
薬剤容器体3の容器21の下部に複数の舌片35を周方向に間隔を置いて一体的に設けてあり、隣接する舌片35間に下向き凹部36を形成し、その下向き凹部36が前記開放部6を形成する。
この舌片35は円弧形状で、前記挿入凹部34に嵌合する。この舌片35は挿入凹部34が直線形状であれば直線形状とする。つまり、舌片35は挿入凹部34に嵌合する形状・大きさであれば良い。
【0036】
製剤4は多数の粒状物4bから成る粒剤で、製剤支持部材22は複数のリング22aを十文字片22bで連結し、1つの粒状物4bよりも小さな幅のスリット状開口部を複数有する形状である。
【0037】
前記舌片35の長さは立上り壁33の長さよりも長く、図9に示すように舌片35を挿入凹部34に嵌合して容器21を送風容器体1に取付けると、下向き凹部36が立上り壁33よりも上方となって前記空間部5を大気に開放する開放部6を形成する。
また、使用開始前には容器21の内周面下部に図10に示すように、空気不透過性フィルム23を熱溶着して容器21を密封する。
【0038】
前記製剤支持部材22をねじ形状とし、容器21の内面上部に下向きに設けても良い。この場合にはゲル状の製剤4を製剤支持部材22にねじ込むように嵌合することで容器21に取付ける。
このようにすることで、製剤4の下面4aの全面が開放し、外気が下面4aの全面に当たるので、より多量の薬剤を揮散できる。
【0039】
前記各実施の形態において、送風容器体1、薬剤容器体3の形状は、特に限定されることなく、円形・四角形・多角形・菱形など自由に設計できる。ただし、送風容器体1は設置状態が安定した形状とする必要がある。
また、送風容器体1、薬剤容器体3の材料としては、合成樹脂、陶磁器、金属、紙、木材など公知のものが使用できる。
【0040】
本発明に用いる揮散性の薬剤としては、従来から害虫駆除剤(殺虫剤、害虫忌避剤、害虫成長阻害剤など)、芳香・消臭剤(香料、ハーブ、消臭剤など)、防菌・防黴剤(殺菌剤、除菌剤、防カビ材など)等の目的で使用されている自然下で揮散する各種の薬剤を、目的に応じて単独で、または2種以上組合わせて使用できる。
例えば、殺虫を目的として使用する場合、ピレスロイド系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤、有機リン系殺虫剤等が挙げられ、一般に安全性が高いことからピレスロイド系殺虫剤が好適に用いられ、エンペントリン;1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル d1−シス/トランス−3−(2,2−ジメチルビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート、テラレスリン;d1−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル−d1−シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチル−シクロプロパンカルボキシラート、トランスフルスリン;d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート、フラメトリン;5−プロパギル−2−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルシス/トランス−2,2,3,3−テトラメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート等が例示できる。また、害虫忌避剤として、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ジメチルフタレート、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、p−メンテン−3、8−ジオール、カンファー等、害虫成長阻害剤として、メトプレン等が例示できる。
芳香・消臭剤としては、香料として、天然及び人工の各種香料を使用でき、例えば、動物性、植物性の天然香料、あるいは炭化水素、アルコール、フェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステル類などの人工香料等、消臭剤として、酢酸ベンジル、アミルシンナミックアルデヒド、シトラール、安息香酸メチル、安息香酸エチル、ボルニルアセテート、フェニル酢酸エチル等、又はハーブ、楠など乾燥植物等が例示できる。
防菌・防黴材としては、o−フェニルフェノール、イソプロピルメチルフェノール、2−クロロ−4−フェニルフェノール、チモール、α−プロモ−シンナミックアルデヒド等が例示できる。
さらに、防虫又は除菌や消臭等の効能を示すユーカリ油、レモングラス油、レモン油、ヒノキチオール、シトロネラ油、ハッカ油、オレンジフラワー油、ゲラニウム油、スペアミント油、キンモクセイ油、シナモンリーフ油等の植物精油、又はそれらの抽出有効成分も例示できる。
【0041】
本発明に用いる製剤は、形状として、多量の揮散性の薬剤を含有し、取扱いが簡便であればよく、例えば非通気性の製剤としてはゲル状、ジェル状、マット状などが例示され、通気性の製剤としては粒状、粉状、綿状、繊維状などが例示される。
製剤の材料としては、自然下で含有された揮散性薬剤を放出するものであればよく、例えば多孔質無機物質および有機物質、パルプ材、ゲル化材、合成樹脂などが例示される。
送風機のファンとしては、シロッコファンが好ましいが、軸流ファン、プロペラファンを用いることもできる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、送風機2を停止した状態で製剤4の下面4aから揮散した薬剤は、送風容器体1の上面1aと薬剤容器体3の下面3bとの間に形成した空間部5及び開放部6から大気に放出され、送風機2などが邪魔にならない。
よって、自然揮散時に薬剤を効率良く大気に放出できる。
また、送風機2を駆動することで開放部6から外気が空間部5に吸込みされ、その吸込みされた外気は製剤4の下面4aに当り、多量の薬剤が揮散する。
この揮散した多量の薬剤は空気とともに第1通気部1bを通って第2通気部1dから大気に放出される。
よって、強制揮散時に多量の薬剤を効率良く大気に放出できる。
【0044】
また、送風容器体1と送風機2と製剤4を収容した薬剤容器体3で構成されるので、部品点数が少なく、簡単な形状である。
【0045】
請求項2に係る発明によれば、送風機2を駆動して第1通気部1bから空気を吸込みした時に開放部6から吸込みされる外気は、送風容器体1の上面1aに沿って製剤4の下面4aに向けて流れる。
よって、吸込みされた外気のほとんどが製剤4の下面4aに当り、より多量の薬剤が揮散するので、強制揮散時により多量の薬剤を効率良く大気に放出できる。
【0046】
請求項3に係る発明によれば、薬剤容器体3の嵌合片20を薬剤容器体支持部1cに載置することで空間5が開放部6で大気に開放するので、薬剤を大気に放出できる。
薬剤容器体3の嵌合片20を嵌合凹部19に嵌合することで開放部6が閉じられると共に、送風容器体1と薬剤容器体3がしっかりと連結される。よって、自然揮散した薬剤が開放部6から大気に放出されないので、薬剤揮散の途中で薬剤揮散を中止した状態において薬剤が無駄に消費されることがない。
しかも、使用開始前に運搬、保管する際に送風容器体1と薬剤容器体3が外れることがなく、取り扱いがし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す薬剤揮散状態の断面図である。
【図2】薬剤揮散しない状態の断面図である。
【図3】分解斜視図である。
【図4】薬剤容器体の底面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す薬剤揮散状態の断面図である。
【図6】使用する前の状態の断面図である。
【図7】分解斜視図である。
【図8】薬剤容器体の底面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す薬剤揮散状態の断面図である。
【図10】使用する前の状態の断面図である。
【図11】分解斜視図である。
【図12】薬剤容器体の底面図である。
【符号の説明】
1…送風容器体、1a…上面、1b…第1通気部、1c…薬剤容器体支持部、1d…第2通気部、2…送風機、3…薬剤容器体、4…製剤、4a…下面、5…空間部、6…開放部、18…立上り片、19…嵌合凹部、20…嵌合片、21…容器、22…製剤支持部材、30…設置台、31…小孔、32…栓、33…立上り壁、34…挿入凹部、35…舌片、36…下向き凹部。

Claims (3)

  1. 上面1aに第1通気部1b、側面に第2通気部1dをそれぞれ有する送風容器体1と、
    この送風容器体1内に設けた送風機2と、
    前記送風容器体1の上部に設けられ、下面に揮散用開口部3aを有する薬剤容器体3と、
    この薬剤容器体3に収容した揮散性の薬剤を含有した製剤4を備え、
    前記送風容器体1の上面1aと薬剤容器体3の下面3bが離隔し、両者の間に空間部5及びその空間部5を大気に連通する開放部6を形成し、
    前記第1通気部1bと前記揮散用開口部3aは空間部5にそれぞれ連通し、
    前記製剤4の下面4aは揮散用開口部3aから前記空間部5に連通し、
    前記送風機2を駆動することで開放部6から空気を吸い込み、空間部5、第1通気部1bを通り第2通気部1dから大気に放出されるように構成したことを特徴とする薬剤揮散器具。
  2. 送風容器体1の上面1aは外周寄りが低く、中央寄りが高くなるように斜めである請求項1記載の薬剤揮散器具。
  3. 送風容器体1の上面に薬剤容器体支持部1cと嵌合凹部19を設け、
    薬剤容器体3に嵌合片20を設け、
    この嵌合片20を薬剤容器体支持部1cに載置することで空間部5が開放部6で大気に開放し、前記嵌合片20を嵌合凹部19に嵌合することで前記開放部6が閉じる構成とした請求項1又は2記載の薬剤揮散器具。
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