JPH0563662B2 - - Google Patents

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JPH0563662B2
JPH0563662B2 JP58031298A JP3129883A JPH0563662B2 JP H0563662 B2 JPH0563662 B2 JP H0563662B2 JP 58031298 A JP58031298 A JP 58031298A JP 3129883 A JP3129883 A JP 3129883A JP H0563662 B2 JPH0563662 B2 JP H0563662B2
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JP
Japan
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hydraulic
valve
gear ratio
hydraulic oil
spool valve
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JP58031298A
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JPS59159456A (ja
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Hiroshi Ito
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to DE8484301063T priority patent/DE3475555D1/de
Priority to US06/581,051 priority patent/US4565110A/en
Priority to EP84301063A priority patent/EP0117696B1/en
Publication of JPS59159456A publication Critical patent/JPS59159456A/ja
Publication of JPH0563662B2 publication Critical patent/JPH0563662B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66254Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling
    • F16H61/66259Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling using electrical or electronical sensing or control means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はベルト式無段変速機の油圧装置に関す
るものである。
従来の技術 油圧シリンダの作動方向や作動速度を変化させ
ることにより無段変速機の変速比(入力軸回転速
度/出力軸回転速度)を制御する形式の油圧装置
が知られている。たとえば、油圧シリンダによつ
て有効径が変更される一対の可変プーリと、それ
等可変プーリ間に巻き掛けられた伝動ベルトとを
備えたベルト式無段変速機において、出力側油圧
シリンダに常時作動油を供給する一方、入力側油
圧シリンダへ作動油を供給し或いは排出するとと
もにそれら供給或いは排出される作動油流量を調
節することにより変速比を制御する形式の油圧装
置などがそれである。このような装置を自動車に
用いれば、運転状態に対応して変速比を連続的に
変化されることによりエンジンを最小燃費率曲線
に沿つて作動させ得るため、好適な燃費が得られ
る特徴がある。
発明が解決すべき課題 ところで、従来の油圧装置においては、特開昭
57−137757号に記載されているように、油圧シリ
ンダに作動油を供給する状態と、その油圧シリン
ダ内の作動油を排出する状態と、それらの供給お
よび排出を阻止する状態との3状態に作動させら
れる変速比制御弁が用いられるのが一般的であ
り、変速比が一定の変化速度で変化させられてい
た。このため、運転者の要求する運転状態を最適
燃費率で実現するなどのために決定させる目標値
に対して制御対象である変速比或いは無段変速機
の入力軸回転速度を追従させることができず、特
に過渡状態においてハンチングまたは遅れが生じ
て充分な制御応答性能が得られなかつた。これに
対し、上記変速比制御弁の代わりに弁開度を連続
的に変化させる流量制御弁を用いることが考えら
れるが、その流量制御弁の製作精度や作動油内に
混在する異物に起因して、制御流量にばらつきが
生じて必ずしも充分な制御精度が得られないので
ある。
本発明は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その目的とするところは、変速比の制御
応答性能および制御精度が充分に得られるベルト
式無段変速機の油圧装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するための本発明の要旨とす
るところは、回転軸に設けられた相対向する回転
体が油圧シリンダによつて接近離隔させられるこ
とにより、変速比が増減させられるベルト式無段
変速機の油圧装置であつて、(a)前記油圧シリンダ
の作動油室に作動油を流入させる第1切換状態
と、その作動油を流出させる第2切換状態との2
作動状態に選択的に切り換えられることにより、
前記変速比の変化方向を制御するシフト切換弁装
置と、(b)そのシフト切換弁装置と直列に配置され
るとともに、前記油圧シリンダの作動油室に流入
し或いは作動油室から流出する作動油の流通を許
容する流通許容位置と、その作動油の流通を抑制
する流通抑制位置との2作動位置において機械的
に当接させられることにより位置決めされるスプ
ール弁子を備え、そのスプール弁子が上記2作動
位置に位置させられる割合が変化させられること
により、前記変速比の変化速度を制御するシフト
速度制御弁装置とを、含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、シフト切換弁装置およびシ
フト速度制御弁装置により、前記油圧シリンダの
作動油室に作動油を流入させる第1切換状態およ
びその作動油を流出させる第2切換状態のいずれ
か一方と、油圧シリンダの作動油室に流入し或い
は作動油室から流出する作動油の流通を許容する
流通許容状態およびその作動油の流通を抑制する
流通抑制状態のいずれか一方とが組み合わせられ
ることにより、変速比の増速側(シフトアツプ
側)変化方向および減速側(シフトダウン側)変
化方向において少なくとも2段階の変速比変化速
度に制御される。したがつて、制御目標と制御対
象とを一致させるために変速比を変化させるに際
して、オーバシユート、ハンチング、遅れなどの
ない好適な制御応答性が得られる。しかも、シフ
ト切換弁装置およびシフト速度制御弁装置はそれ
ぞれ2作動状態に駆動されるように構成されてい
るので、作動油に混在する異物や制御弁の加工精
度に起因する制御流量のばらつきが解消され、高
い制御精度が得られるのである。
また、本発明の油圧装置によれば、往復駆動さ
れるスプール弁子が機械的に当接させられること
により流通許可位置と流通抑制位置との2作動位
置に位置決めされるので、そのスプール弁子が作
動油の粘性の変化や作動油中の塵などに影響され
難く、変速比変化速度が正確に制御されて変速比
の高い制御精度が得られるのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図において、10は図示しない自動車のエ
ンジンに連結されることにより、その回転を所定
の変速比にて変速してエンジンの出力を車輪等に
伝達するベルト式無段変速機であり、変速比を変
化し(シフト)させるための油圧装置12を備え
ている。一方、変速比コントローラ14には、ス
ロツトルセンサ16、一次側可変プーリ回転セン
サ18、二次側可変プーリ回転センサ20、トラ
ンスアクスル油温センサ22等からエンジンのス
ロツトル操作量を表すスロツトル信号ST、ベル
ト式無段変速機10の一次側可変プーリ24の回
転速度を表す回転信号RI、二次側可変プーリ2
6の回転速度を表す回転信号RO、トランスアク
スルの油温を表す温度信号TH等がそれぞれ供給
されている。変速比コントローラ14は、それ等
の信号に基づいて運転状態を把握するとともに、
所望の運転状態を主として最小燃費率で得るため
の最適な目標変速比または目標エンジン回転速度
を決定し、実際の変速比またはエンジンの回転速
度が目標変速比または目標エンジン回転速度に一
致するように油圧装置12内の電磁弁28および
30に駆動信号SD1およびSD2をそれぞれ供給
する。
上記ベルト式無段変速機10および油圧装置1
2は第2図に示すように構成される。すなわち、
ベルト式無段変速機10には、その一次側回転軸
32および二次側回転軸34に設けられた一対の
一次側可変プーリ24および二次側可変プーリ2
6と、それら可変プーリ24,26間に巻き掛け
られた伝導ベルト36とが備えられており、エン
ジンから一次側回転軸32に伝えられた回転力
が、伝導ベルト36を介して二次側回転軸34に
伝えられ、更に、遊星ギヤ装置等のギヤ列を含ん
で回転方向を変換し得る歯車装置38を介して、
図示しない差動装置を経て車輪等に連結される出
力軸40に伝達されるようになつている。一次側
可変プーリ24は、一次側回転軸32に固定され
た固定回転体42と、一次側回転軸32に軸方向
移動可能且つ回転不能に嵌合されて一次側油圧シ
リンダ44によつて軸方向に移動させられる可動
回転体46とから成り、その一次側油圧シリンダ
44の油圧に応じて固定回転体42と可動回転体
46との間に形成されるV溝の溝幅、すなわち、
一次側可変プーリ24の有効径(伝導ベルト36
の掛り径)が変更されるようになつている。二次
側可変プーリ26も同様に、二次側回転軸34に
固定の固定回転体48と、その二次側回転軸34
に軸方向移動可能且つ回転不能に嵌合されて二次
側油圧シリンダ50によつて軸方向に移動させら
れる可動回転体52とから成り、二次側油圧シリ
ンダ50の油圧に応じてそれ等固定回転体48と
可動回転体52との間に形成されるV溝の溝幅が
変化させられることにより有効径が変更されるよ
うになつている。なお、上記一次側油圧シリンダ
44は2重ピストン構造とされており、同じライ
ン油圧が供給されても二次側油圧シリンダ50よ
りも大きな出力が得られるようになつている。
油圧装置12には、センシングバルブ54から
供給される変速比を表す油圧信号やスロツトル開
度に対応した所定圧力の作動油(ライン油圧)を
発生する油圧発生装置56と、一次側油圧シリン
ダ44にライン油圧を供給してその推力を高める
か或いは一次側油圧シリンダ44からの作動油の
排出を許容しその推力を低下させることにより、
シフト方向(変速比変化方向)を切換えるシフト
切換弁装置58と、一次側油圧シリンダ44に供
給されるライン油流量または一次側油圧シリンダ
44から排出される流量を制御してシフト速度
(変速比変化速度)を変更するシフト速度制御弁
装置60とが備えられており、二次側油圧シリン
ダ50およびセンシングバルブ54には常時ライ
ン油圧が供給されるようになつている。
前記油圧装置12を第3図に基づいて更に説明
すると、油圧発生装置56はポンプ装置62、レ
ギユレータ弁64、スロツトル弁66、クーラ6
8、クーラ圧力弁70から成り、スロツトル開度
および変速比に対応して変化するライン油圧を油
路72を介してシフト切換弁装置58、シフト速
度制御弁装置60、センシングバルブ54等に供
給するようになつている。
上記センシングバルブ54には、スプール弁子
74と、一次側可変プーリ24の可動回転体46
とともに移動してベルト式無段変速機10の変速
比に対応した付勢力をスプリングを介してスプー
ル弁子74に付与するセンシングピストン76と
が備えられ、入力ポート78と出力ポート80と
の間の流通面積が変速比に応答するスプール弁子
74によつて流通面積が変化させられることによ
り、第4図に示される、変速比に対応した変速比
圧力信号がレギユレータ弁64の入力ポート82
に供給される。
スロツトル弁66には、スプール弁子84と、
スロツトル操作とともに回転するカム86に係合
してスロツトル開度とともに移動させられること
により、スプール弁子84にスロツトル開度に対
応した付勢力をスプリング88を介して付与する
ピストン90とが備えられて、油路72と連通す
る入力ポート92の流通面積を調整し、第5図に
示される、スロツトル開度を表すスロツトル圧信
号が出力ポート94からレギユレータ弁64の入
力ポート96に供給される。
レギユレータ弁64には、スプール弁子98
と、変速比圧力信号とスロツトル圧信号とを受圧
してスプール弁子98を制御するバルブプランジ
ヤ100とが備えられ、ポンプ装置62と接続さ
れるラインポート102が戻り油路104に連通
する流通面積が調整されることによつて、ライン
ポート102に連通する油路72のライン油圧を
第6図に示されるように調整する。すなわち、ポ
ンプ装置62から出力される油圧は、エンジンで
駆動されるポンプ106において発生させられる
ものであるため、動力損失が増大しないように、
ベルト式無段変速機10の伝導ベルト36に滑り
が生じない必要最小限の圧力とされて車両の燃費
が低くなるようにされているのである。なお、ポ
ンプ装置62は図示しないドレイン管路によつて
クーラ68、センシングバルブ54、スロツトル
弁66、シフト切換弁装置58、シフト速度制御
弁装置60等からタンク108へ戻された作動油
をポンプ106にて汲み上げ、リリーフ弁110
が取付けられた油路112を経てレギユレータ弁
64に供給している。
シフト切換弁装置58およびシフト速度制御弁
装置60には、それぞれ電磁弁28および30と
スプール弁118および120とがそれぞれ備え
られている。ライン油圧は、油路72を介してそ
れらの電磁弁28,30にそれぞれ供給されると
ともに二次側油圧シリンダ50にも供給されてい
る。電磁弁28には、その油路72と連通する通
路にオリフイス122が備えられており、その電
磁弁28の閉成作動(非励磁時)によつてオリフ
イス122を経たライン油圧がスプール弁118
のスプール弁子124の端面125に作用させら
れて、そのスプール弁子124がスプリング12
6の付勢力に抗して移動させられるが、その電磁
弁28の開放作動(励磁時)によつて絞り122
から下流側を排油することによりスプール弁子1
24に対するライン油圧の作用が解かれ、スプー
ル弁子124がスプリング126の付勢力に従つ
て移動させられる。すなわち、スプール弁子12
4は電磁弁28の作動に応答して2位置に位置さ
せられるのであり、一方の位置(スプリング12
6側)においては、油路72と供給管路128と
が接続される一方排出管路130が遮断されて前
記一次側油圧シリンダ44に対するライン油圧の
供給が許容され、一次側油圧シリンダ44内の圧
力が高められるが、他方の位置においては、油路
72と供給管路128とが遮断される一方、排出
管路130がドレイン管路へ開放されて、一次側
油圧シリンダ44に対するライン供給油圧の供給
が阻止され、一次側油圧シリンダ44内の圧力が
低下させられる。
一方、電磁弁30にもオリフイス132が備え
られており、電磁弁28と同様にその閉成時に
は、スプール弁120のスプール弁子134の端
面135にオリフイス132を経たライン油圧が
作用させられてスプール弁子134がスプリング
136の付勢力に抗して移動させられるが、その
開放時にはスプール弁子134に対するライン油
圧の作用が解除されてスプール弁子134がスプ
リング136の付勢力に従つて移動させられる。
スプール弁120には、一次側油圧シリンダ44
に連通する第1出力ポート138および第2出力
ポート140が備えられるとともに、前記供給管
路128および排出管路130にそれぞれ接続さ
れた供給ポート142および排出ポート144
と、オリフイス146を介して排出管路130に
接続された減速ポート148とが備えられてお
り、電磁弁30の閉成作動(非励磁時)によつて
スプール弁子134がスプリング136側に位置
させられたとき、第1出力ポート138と供給ポ
ート142との間、および第2出力ポート140
と減速ポート148との間が遮断されるととも
に、第2出力ポート140と排出ポート144と
の間が連通させられる。また、電磁弁30の開放
作動(励磁時)に従つてスプール弁子134がス
プリング136に従つて移動させられたとき、第
1出力ポート138と供給ポート142との間、
および第2出力ポート140と減速ポート148
との間が連通させられるとともに、第2出力ポー
ト140と排出ポート144との間が遮断される
ようになつている。
以下、本実施例の作動を説明する。
駆動信号SD1が電磁弁28に供給されずそれ
が非作動(閉成)状態とされる状態において駆動
信号SD2が電磁弁30に供給されると、スプー
ル弁118のスプール弁子124がスプリング1
26の付勢力に抗してそのスプリング126側へ
移動させられるとともに、スプール弁120のス
プール弁子134がスプリング136の付勢力に
従つてそのスプリング136の反対側へ移動させ
られる。このため、油路72のライン油はスプー
ル弁118、供給管路128、スプール弁120
を介して一次側油圧シリンダ44に急速に供給さ
れる。この結果、一次側可変プーリ24の可動回
転体46が固定回転体42に向かつて移動させら
れて、一次側可変プーリ24の有効径が急速に大
きくされ、高いシフト(変速比変化)速度にてベ
ルト式無段変速機10の変速比が増速側(シフト
アツプ側)へ小さくされる。
以上の状態において、電磁弁30に対する駆動
信号SD2の供給が遮断されると、オリフイス1
32を介してスプール弁子134の端面135に
ライン油圧が作用させられるので、スプール弁子
134はスプリング136に抗して移動させられ
る。第3図はこの状態を示す。この結果、スプー
ル弁120によつて一次側油圧シリンダ44に対
する作動油の供給が阻止され、変速比変化が停止
させられる。ここで、電磁弁30は所定の周波数
でON−OFFする駆動信号SD2で駆動されても
良い。この場合には、そのON−OFF駆動のデユ
ーテイ比を変化させることによつて、第7図に示
されるように、一次側油圧シリンダ44に供給さ
れる流量は連続的に変化させられる。したがつ
て、電磁弁30のデユーテイ比を選択することに
よつて変速比を増速側(シフトアツプ側)へ小さ
く変化させる方向のシフト速度を多段階または連
続的に変化させ得るのである。なお、デユーテイ
比100%とは電磁弁30の開放作動状態に対応す
る。
一方、電磁弁28に駆動信号SD1が供給され
ると、スプール弁子124の端面125に作用さ
せられていたライン油圧が解消されるので、スプ
ール弁子124はスプリング126の付勢力に従
つてスプリング126と反対側に移動させられ
て、排出管路130がドレイン管路へ開放される
とともに油路72と供給管路128との間が遮断
される。この状態において、電磁弁30に対する
駆動信号SD2の供給が遮断されると、スプール
弁子134の端面135にオリフイス132を介
してライン油圧が作用させられ、スプール弁子1
34はスプリング136の付勢力に抗して移動さ
せられる。このため、一次側油圧シリンダ44内
の作動油がスプール弁120、排出管路130、
スプール弁118を介して急速に排出されるの
で、可動回転体46が固定回転体42から離隔さ
せられて一次側可変プーリ24の有効径が急速に
小さくされる。この結果、変速比が速いシフト速
度にて減速側(シフトダウン側)へ大きくされる
のである。
次に、電磁弁30に駆動信号SD2が供給され
ると、スプール弁子134はスプリング136の
付勢力に従つてスプリング136と反対側へ移動
させられ、一次側油圧シリンダ44内の作動油は
オリフイス146を介して徐々に排出される。こ
のため、作動油の排出速度が抑制され変速比のシ
フト速度が緩やかにされる。ここで、電磁弁30
が所定の周波数で駆動されそのデユーテイ比が変
化させられる場合には、第8図に示されるよう
に、一次側油圧シリンダ44内の作動油排出流量
が連続的に変化させられる。すなわち、電磁弁3
0のデユーテイ比を選択することによつて、変速
比を減速側(シフトダウン側)へ大きくする方向
のシフト速度が多段階または連続的に制御され得
るのである。
この様に、本実施例によれば、シフト切換弁装
置58およびシフト速度制御弁装置60のそれぞ
れの2状態の組合せによつて、変速比の各シフト
方向におけるシフト速度が高速と低速または零と
の少なくとも2段階に制御され得、しかも、電磁
弁30を所定の周波数にてON−OFF駆動し且つ
そのデユーテイ比を変化させることによつて、上
記2段階の間における多段階または連続的な制御
が可能とされる。したがつて、好適な制御応答性
能が得られるのである。
また、本実施例において電磁弁28,30が共
に開放作動(励磁状態)または閉成作動(非励磁
状態)であるときに、供給管路128または排出
管路130のうちの、スプール弁118によつて
流通が許容された側が、スプール弁120によつ
て作動油の流通が抑制されるように構成されてい
るので、例えば変速比コントローラ14、電源等
の故障によつて、電磁弁28,30がともに開放
作動または閉成作動状態となつたとき、急激なシ
フトが防止されるので、車両の安全が確保できる
利点がある。
また、電磁弁28,30およびこれに応答して
駆動されるスプール弁118,120は、それぞ
れ2位置に強制的に駆動されるように構成されて
いるので、作動油に混在する異物や加工精度のば
らつきに起因して変速比制御が影響されることが
防止され、確実な変速比制御が得られる利点があ
る。
また、本実施例の油圧装置によれば、シフト速
度制御弁装置60において往復駆動されるスプー
ル弁子134が機械的に当接させられることによ
り流通許容位置と流通抑制位置との2作動位置に
位置決めされるので、そのスプール弁子134が
作動油の粘性の変化や作動油中の塵などに影響さ
れ難く、変速比変化速度が正確に制御されて変速
比の高い制御精度が得られる利点がある。
以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて
説明したが、本発明は次のような態様にも適用さ
れる。なお、以下の説明において前述の実施例と
共通する部分には同一の符号を付して説明を省略
する。
たとえば、前述の実施例においてスプール弁子
134には、第3図の破線に示されるような絞り
150が形成されても良い。この絞り150は、
スプール弁子134がスプリング136の付勢力
に抗して移動させられたとき、第1出力ポート1
38と供給ポート142との間に作動油の僅かな
流通を許容するので、第7図の破線に示されるよ
うに、電磁弁28が閉成作動状態とされ電磁弁3
0が閉成状態とされたとき、変速比が増速側(シ
フトアツプ側)へ小さくなる方向に緩やかにシフ
トさせることができる。
また、シフト切換弁装置58およびシフト速度
制御弁装置60の構造および相互接続は種々の形
態によつて構成され得る。たとえば、第9図に示
されるように、シフト速度制御弁装置60と同じ
機能を有する電磁弁152をシフト切換弁装置5
8の代わりに挿入し、シフト切換弁装置58と同
じ機能を有する電磁弁154をシフト速度制御弁
装置60の代わりに挿入して良いのである。
また、第10図に示されるように、シフト切換
弁装置58の代わりに供給管路128と排出管路
130とにおける流通を択一的に切換える切換用
電磁弁156を挿入するとともに、供給管路12
8と排出管路130とを共通にした管路に、相互
に並列接続された絞り158と電磁開閉弁160
とを挿入しても本発明の一応の効果が得られるの
である。
また、スプール弁118,120のスプール弁
子124,134はソレノイドのみならずシリン
ダ等の他のアクチユエータによつて直接または間
接に駆動されても良い。要するに、2位置に駆動
されるように構成されれば良いのである。
さらに、第3図における各弁64,66,5
4,118,120等の一部または全部が共通の
ハウジング内に設けられても良いことを言うまで
もない。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施
例であり、本発明はその精神を逸脱しない範囲に
おいて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を備えたベルト式無
段変速機の概要を示す図である。第2図は第1図
の要部の構成を示す図である。第3図は、第1図
および第2図の油圧装置の構成を更に詳しく説明
するための要部断面図である。第4図は、第3図
のセンシングバルブから出力される速度比圧力信
号と可動回転体の移動量との関係を示す図であ
る。第5図は、第3図のスロツトル弁から出力さ
れるスロツトル圧信号とスロツトル開度との関係
を示す図である。第6図は、第3図のレギユレー
タ弁によつて調整されるライン油圧とスロツトル
開度の関係を示す図である。第7図および第8図
は、第3図のシフト速度制御弁装置において、そ
の電磁弁を駆動する信号のデユーテイ比に対する
供給流量または排出流量の変化特性をそれぞれ示
す図である。第9図および第10図は、それぞれ
本発明の他の実施例を示したもので、第3図のシ
フト切換弁装置およびシフト速度制御弁装置の他
の態様を示す図である。 10……ベルト式無段変速機、12……油圧装
置、{24……一次側可変プーリ、26……二次
側可変プーリ}(可変プーリ)、{32……一次側
回転軸、34……二次側回転軸}(回転軸)、36
……伝導ベルト、42,48……固定回転体、4
4……一次側油圧シリンダ、50……二次側油圧
シリンダ、46,52……可動回転体、56……
油圧発生装置、58……シフト切換弁装置、60
……シフト速度制御弁装置、118,120……
スプール弁、124,134……スプール弁子、
128……供給管路、130……排出管路、15
2,156……電磁弁(シフト切換弁装置)、{1
54……電磁弁、160……電磁開閉弁}(シフ
ト速度制御弁装置)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転軸に設けられた相対向する回転体が油圧
    シリンダによつて接近離隔させられることによ
    り、変速比が増減させられるベルト式無段変速機
    の油圧装置であつて、 前記油圧シリンダの作動油室に作動油を流入さ
    せる第1切換状態と、該作動油を流出させる第2
    切換状態との2作動状態に選択的に切り換えられ
    ることにより、前記変速比の変化方向を制御する
    シフト切換弁装置と、 該シフト切換弁装置と直列に配置されるととも
    に、前記油圧シリンダの作動油室に流入し或いは
    該作動油室から流出する作動油の流通を許容する
    流通許容位置と、該作動油の流通を抑制する流通
    抑制位置との2作動位置において機械的に当接さ
    せられることにより位置決めされるスプール弁子
    を備え、該スプール弁子が該2作動位置に位置さ
    せられる割合が変化させられることにより、前記
    変速比の変化速度を制御するシフト速度制御弁装
    置と を含むことを特徴とするベルト式無段変速機の油
    圧装置。
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