JPH0559745B2 - - Google Patents

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JPH0559745B2
JPH0559745B2 JP62258123A JP25812387A JPH0559745B2 JP H0559745 B2 JPH0559745 B2 JP H0559745B2 JP 62258123 A JP62258123 A JP 62258123A JP 25812387 A JP25812387 A JP 25812387A JP H0559745 B2 JPH0559745 B2 JP H0559745B2
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JP
Japan
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deodorant
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extract
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JP62258123A
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Yasuo Mitani
Masayuki Wakebe
Kazuhiro Okamura
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Okuno Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Okuno Chemical Industries Co Ltd
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Publication of JPH0559745B2 publication Critical patent/JPH0559745B2/ja
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、消臭剤に関する。 従来技術とその問題点 従来より、各種悪臭の消臭乃至脱臭には、例え
ば、芳香性物質を利用してマスキングする方法、
酸化剤を利用して酸化分解させる方法、中和剤を
利用して中和させる方法、活性炭等に吸着させる
方法等が採用されてきている。しかしながら之等
各種の方法はいずれも一長一短があり、しかも悪
臭に対する選択性があり、各種悪臭のいずれに対
しても優れた消臭効果を奏し得る消臭剤はいまだ
開発されるに至つていない。 発明が解決しようとする問題点 本出願人は、従来より、特に食品の脱臭乃至消
臭につき、鋭意研究を重ねてきたが、その過程で
肉類の脱臭剤として開発された焙煎植物繊維物質
抽出エキスと、酢酸−酢酸塩系緩衝液とを併用し
た原料液を加熱濃縮してなる濃縮液(配合剤)
が、食品の食感に変化を与えず、優れた脱臭・保
存効果を奏することを見出し、この知見に基づく
発明を先に完成した〔特公昭62−9301号公報参
照〕。 本発明者らは、上記脱臭・保存剤に比しても、
脱臭(消臭)効果に優れており、食品分野に限ら
ず他の各種分野においても有効な新しい消臭剤を
提供することを目的として、引続き鋭意研究を重
ねた。その結果、上記発明において脱臭成分とし
て焙煎植物繊維物質抽出エキス(水性液)中に含
まれる脱臭有効成分物質は、尚解明されてはおら
ず不明な点も多いが、一種類ではなく数種の異な
る化合物であると考えられ、しかも上記エキス中
にはかかる数種の有効成分化合物以外に、之等物
質の脱臭効果を阻害(遮蔽)する蛋白や糖類等の
夾雑物が含まれているという事実、及び上記水抽
出エキスを更に有機溶媒で抽出する時には上記夾
雑物がほぼ完全に除去され、脱臭有効成分物質が
選択的に抽出され、得られる抽出物は非常に卓越
した消臭効果を奏するものとなるという事実を見
出した。 本発明は、上記新しい事実の発見に基づいて完
成されたものである。 問題点を解決するための手段 即ち、本発明は大豆、ぬか及びふすまから選ば
れる植物繊維物質の焙煎物(以下単に「焙煎植物
繊維物質」という)の熱水抽出エキスの有機溶媒
抽出物を有効成分として含有することを特徴とす
る消臭剤に係わる。 本発明の消臭剤は、上記特定の有効成分を利用
することに基づいて、巾広く各種の悪臭乃至嫌味
臭に対して非常に優れた消臭効果を奏し得る特徴
を有している。その消臭効果は、上記有効成分物
質に特有のものであり、従来のマスキングを利用
するものとは本質的に異なつており、各種の物理
化学的反応、例えば酸化分解反応、中和反応、イ
オン付加反応、物理的吸着反応等を複合したもの
と考えられる。このことは本発明消臭剤により消
臭される悪臭成分が、アンモニア、トリメチルア
ミン、メチルメルカプタン、二硫化水素、硫化メ
チル、アセトアルデヒド、酢酸、ピペリジン、酪
酸等の多岐に亘ることからも明らかである。従つ
て、本発明消臭剤は、各種形態で、広範な食品の
嫌味臭等の除去に有効であることは勿論のこと、
家庭内トイレ、ロツカー、冷蔵庫、生ゴミ等、車
内、家畜舎、各種工場等に適用して上記悪臭成分
をみごと消臭除去することができる。 本発明消臭剤においては、焙煎植物繊維物質熱
水抽出エキスの有機溶媒抽出物を有効成分とする
ことを必須とする。該有効成分の原料とする焙煎
植物繊維物質抽出エキスは、大豆、ぬか、及びふ
すまから選ばれる植物繊維の焙煎物を水で抽出
後、必要に応じ濃縮して得られるものであり、そ
れ自体公知である〔岡村他、栄養のしおり、106
〜117(1978)、大阪市立環境科学研究所付設栄養
専門学校編、同上129〜136(1978)、ニユーフレー
バーVol.15.No.4、25〜35(1981)、特公昭58−
32579号公報、特公昭62−9301号公報等参照〕。特
に好ましい上記焙煎植物繊維物質抽出エキスとし
ては、例えば脱脂大豆、脱脂ぬか等を約170〜230
℃で約5分〜1時間焙煎(浅炒り)し、次いで約
10〜20倍量の水を加えて約5〜80分間沸騰させた
後、過分離して得られるエキスを、濃縮比0.1
〜0.3に減圧濃縮したもの、及び上記濃縮エキス
を水分含量が約4%程度になるまでスプレードラ
イして得られるものを例示できる。 本発明消臭剤の有効成分は、上記焙煎植物繊維
物質熱水抽出エキスは、有機溶媒で抽出すること
により調製される。ここで用いられる有機溶媒と
しては、例えばメタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール等の低級アルコール類、ベンゼ
ン、クロロホルム、n−ヘキサン、四塩化炭素等
を例示でき、之等の内ではメタノール、エタノー
ル等の低級アルコール類が好ましい。特に好まし
い上記有機溶媒抽出操作は、例えば上記水抽出エ
キス(スプレードライ品)を、これに対して約5
〜10倍量の95%エタノールにて抽出し、残渣を
過後、エタノールを減圧下に除去し、次いで濃縮
物にエタノールを添加する方法を例示できる。そ
の詳細は、実施例に示す通りである。 上記のごとくして得られる焙煎植物繊維物質熱
水抽出エキスの有機溶媒抽出物を有効成分とする
本発明消臭剤は、必要に応じて各種添加剤等を添
加配合され、その用途に応じた各種形態に調製さ
れ、通常の方法、例えば噴霧、スプレー、散布等
により、消臭を要求される場所に適用される。上
記形態としては、液剤形態及び粉末形態のいずれ
でもよく、特に工業用消臭剤に適した形態として
は例べば、噴霧用スプレータイプ、噴霧用エアゾ
ールタイプ、噴霧用ムースタイプ、ゲルタイプ、
樹脂等への含浸タイプ等を例示できる。之等各種
形態への調製は、常法に従うことができ、その際
用いられる各種添加剤も通常慣用されるものでよ
い。例えば噴霧用スプレータイプの本発明消臭剤
は、液状又は粉末状の有効成分を、液体担体(増
量剤)としての水、エチルアルコール、グリセリ
ン、プロピレングリコール等を混合して調製され
る。噴霧用エアゾールタイプの本発明消臭剤は、
液状又は粉末状の有効成分を、液体担体(増量
剤)としての水、エチルアルコール、グリセリ
ン、プロピレングリコール等と混合後、液化石油
ガス(LPG)、液化炭酸ガス、フロンガス、ジメ
チルエーテル(DME)、窒素ガス等の噴射剤を配
合して調製される。噴霧用ムースタイプの本発明
消臭剤は、液状又は粉末状の有効成分を、液体担
体(増量剤)としての水、エチルアルコール、グ
リセリン、プロピレングリコール等及びカチオン
性又はノニオン性界面活性剤としてのラウリル硫
酸トリエタノールアミン塩、ヤシ脂肪酸トリエタ
ノールアミン石鹸等の混合後、LPG、液化炭酸
ガス等の上記の同様の噴射剤を配合して調製され
る。ゲルタイプの本発明消臭剤は、有効成分の水
溶液を、通常のゲル化剤、例えばアクリル系樹
脂、ビニル系樹脂、カラギーナン、ローカストビ
ーンガム等の混合して調製される。また樹脂等へ
の含浸タイプの本発明消臭剤は液状又は粉末状の
有効成分を常法に従いポリエチレン、ポリプロピ
レン等の樹脂に練りこんだり、上記有効成分の水
溶液等を紙等に含浸させて調製される。上記各種
形態の本発明消臭剤には、また通常慣用されてい
る着色料、香料、保存安定剤等を適宜添加するこ
ともできる。 上記各種形態の工業用本発明消臭剤における有
効成分の配合割合は、特に限定されるものではな
く、該消臭剤の形態やその適用個所、適用方法等
に応じて適宜決定できるが、通常全組成物(製
剤)中に約0.1〜10重量%、好ましくは約1重量
%前後の範囲の量が配合されるものとするのが適
当である。 上記噴霧用スプレータイプ及び噴霧用エアゾー
ルタイプの本発明消臭剤は、主として限定空間
内、例えばトイレ、ロツカー等や生ゴミ等の悪臭
発生源に直接噴霧により適用される。噴霧用ムー
スタイプの本発明消臭剤は、主として生ゴミ等の
悪臭発生源に直接噴霧により適用される。ゲルタ
イプと本発明消臭剤は、主として車内や冷蔵庫内
に載置適用され、所望の消臭効果を奏し得る。ま
た樹脂等への含浸タイプの本発明消臭剤は、包装
用シートや段ボール箱等の形態で適用され、之等
に包装、収容される生鮮食料品等の臭気の発生を
防止できる。 また、本発明消臭剤は、例えばにんにく臭等の
食品臭やタバコ臭等の口腔内の消臭に適した食品
形態とすることもできる。この食品形態として
は、例えば飴、キヤンデー、固形発泡飲料、デザ
ートゼリー、粉末消臭ドリンク等を例示できる。
之等の形態への調製及びその際用いられる各種添
加剤等も通常の之等食品におけるそれらと同様の
ものとすることができる。その具体例は、後記実
施例に詳述する通りである。之等食品形態中への
本発明消臭剤有効成分の配合量は、適宜決定で
き、特に限定されるものではないが、通常0.1〜
5重量%の範囲、より好ましくは約1重量%前後
とされるのが好ましい。 上記食品形態の本発明消臭剤は、これらを飲食
することにより、所望の口腔内消臭効果を奏し得
る。 発明の効果 本発明消臭剤は、例えば、噴霧用スプレータイ
プ、噴霧用エアゾールタイプ、噴霧用ムースタイ
プ、ゲルタイプ、樹脂等への含浸タイプ等の各種
液剤形態及び粉末形態や食品形態等で、家庭内ト
イレ、ロツカー、冷蔵庫、生ゴミ等、車内、家畜
舎、各種工場等や生鮮食料品、口腔内等の広範な
個所に適用され、アンモニア、トリメチルアミ
ン、メチルメルカプタン、二硫化水素、硫化メチ
ル、アセトアルデヒド、酢酸、ピペリジン、酪酸
等の各種悪臭成分を見事に消去することができ、
異臭、悪臭、嫌味臭等の除去に極めて有効であ
る。 実施例 以下、本発明消臭剤有効成分の製造例、得られ
る有効成分の消臭効果を明らかにする試験例、本
発明消臭剤の各種形態の調製剤を挙げて、本発明
を更に詳しく説明する。 <有効成分の製造例> 製造例 1 脱脂ぬか100重量部をロータリー回転させなが
ら、約170℃で40分間焙煎(浅炒り)し、次いで
得られる焙煎物を、該焙煎物の10倍量の水中に入
れ、混合物を加熱沸騰させ、沸騰40分後(全加熱
時間60〜90分間)に過分離して、熱水抽出エキ
スを得、これを濃縮比0.2に減圧濃縮した。 かくして得られた濃縮エキスを水分含量が約4
%程度になるまでスプレードライし、これを10倍
量の95%エタノールで抽出し、残渣を過後、エ
タノールを減圧下に除去して濃縮し、得られる濃
縮物にエタノールを添加して、本発明消臭剤有効
成分をえ得た。 このものは固形分含量75〜78%、窒素含量1.1
%であつた。 なお、上記工程の途中で得られる焙煎脱脂ぬか
熱水抽出物の濃縮エキスは、固形物含量35%、窒
素含量2.0%であつた。 製造例 2 上記例1において、脱脂ぬかに代えて脱脂大豆
を用いて同様にして、焙煎脱脂大豆熱水抽出物の
濃縮エキスを経て、本発明消臭剤有効成分を得
た。 このものは固形分含量75〜78%、窒素含量1.52
%であつた。 なお、上記工程の途中で得られる焙煎脱脂大豆
熱水抽出物の濃縮エキスは、固形物含量38%、窒
素含量2.4%であつた。 製造例 3 上記例1において、脱脂ぬかに代えて脱脂フス
マを用いて同様にして、焙煎脱脂大豆熱水抽出物
の濃縮エキスを経て、本発明消臭剤有効成分を得
た。 製造例 4 上記例1と同様にして得られた焙煎脱脂ぬか熱
水抽出物の濃縮エキスを、水分含量が約4%程度
になるまでスプレードライした後、10倍量のエタ
ノールで抽出し、残渣を去して、本発明消臭剤
有効成分を得た。 <消臭効果試験例> 上記各製造例の前半で得られた焙煎植物繊維物
質熱水抽出物の濃縮エキス及び各製造例で得られ
た本発明消臭剤有効成分並びに市販の脱臭剤乃至
その有効成分を夫々消臭剤試料(以下の名称を付
した)として用い、下記各消臭効果試験を行なつ
た。 試料A……製造例1で得た本発明消臭剤有効成分 試料B……製造例2で得た本発明消臭剤有効成分 試料a……製造例1で得た焙煎植物繊維物質熱水
抽出物の濃縮エキス 試料b……製造例2で得た焙煎植物繊維物質熱水
抽出物の濃縮エキス 試料c……生ゴミ用脱臭剤市販品 試料d……マルトール(消臭剤有効成分化合物)
試験例 1 各種悪臭物質の溶液10mlに対して、上記試料を
所定量添加し、官能検査法により消臭効果を下記
判定基準により評価した。 0……無臭 1……やつと感知できる臭い(検知闘値濃度) 2……何の臭いが判る弱い臭い(認識闘値濃度) 3……らくに感知できる臭い 4……強い臭い 5……強烈な臭い (1‐1) 2800ppmアンモニア水溶液10mlを悪臭物質
とした結果を下記第1表に示す。
【表】 (1‐2) 2800ppmトリメチルアミン水溶液10mlを悪
臭物質とした結果を下記第2表に示す。
【表】 (1‐3) 50ppmメチルメルカプタン水溶液10mlを悪
臭物質とした結果を下記第3表に示す。
【表】 (1‐4) 100ppm硫化水素10mlを悪臭物質とした結
果を下記表4表に示す。
【表】 試験例 2 内容積7のガラス製密閉容器を恒温恒湿槽で
温度30℃、湿度50%の一定値とした後、該密閉容
器内に、直径90mm及び高さ18mmの内容器に所定量
の消臭剤試料を入れ、その後所定量の悪臭物質を
注入して、悪臭(悪臭物質の気化状態)の経時変
化をガス検知管を用いて測定した。 (2‐1) 各消臭剤試料1gを収容後、28%
NH4OH5μを注入した場合の結果(悪臭測定
値(ppm)を下記第5表に示す。なお第5表に
は、ブランクの値を基準とした各消臭剤試料利
用時の消臭率(%)を( )内に併記する。
【表】 (2‐2) 各消臭剤試料1gを収容後、15%
CH3SH5μを注入した場合の結果、(悪臭測定
値(ppm)を下記第6表に示す。なお第6表に
おける( )内数値は第5表と同様である。
【表】 (2‐3) 各消臭剤試料1gを収容後、30%トリメチ
ルアミン水溶液5μを注入した場合の結果
(悪臭測定値(ppm)を下記第7表に示す。な
お第7表における( )内数値は第5表と同様
である。
【表】 試験例 3 悪臭物質各20mlに水80mlを加えて100mlとし、
これに所定量の消臭剤試料を添加し、60℃に保温
しながら官能評価を行ない、殆んど嫌味臭を感じ
ない脱臭点(検知闘値)となる消臭剤試料の添加
量を求めると共に、該添加量における各試料中の
マルトール量をガスクロマトグラフイーにより測
定した。 なお、試料dとして用いたマルトールは、濃度
10000ppmマルトールである。 (3‐1) 1400ppmNH4OHを悪臭物質とした時の上
記結果を第8表に示す。
【表】 (3‐2) 1500ppmトリメチルアミン水溶液を悪臭物
質とした時の上記結果を第9表に示す。
【表】 (3‐3) 50ppmCH3SH溶液を悪臭物質とした時の
上記結果を第10表に示す。
【表】 試験例 4 試験例2と同様にして、下記各消臭剤試料を用
いて、各悪臭の経時変化をガス検知管により測定
した。 試料A……製造例1で得た本発明消臭剤有効成分
(固形分60%に調整) 試料a′……製造例1に記載の脱脂ぬかを焙煎する
ことなく用い、同様にして熱水抽出、スプレー
ドライ、エタノール抽出後濃縮して得た抽出エ
キス(固形分60%に調整) 試料c……市販ウーロン茶((株)あさみや製)粉末
を焙煎することなく用い、製造例1と同様にし
て得た抽出物(固形分60%に調整) 試料d……市販コーヒー(上島珈琲(株)製、キリマ
ンジヤロ)粉末を用い、製造例1と同様にして
得た抽出物(固形分60%に調整) (4‐1) 各消臭剤試料1gを収容後、28%アンモニ
ア水5μを注入した場合の結果を、第5表と
同様にして下記第11表に示す。
【表】 (4‐2) 各消臭剤試料1gを収容後、15%メチル
メルカプタンナトリウム5μを注入した場合
の結果を、第6表と同様にして下記第12表に示
す。
【表】 (4‐3) 各消臭剤試料1gを収容後、30%トリメチ
ルアミン水溶液5μを注入した場合の結果を、
第7表と同様にして下記第13表に示す。
【表】 上記第11表乃至第13表より明らかな通り、本発
明消臭剤試料(試料A)は、特定の植物繊維物質
を選択し且つこれを焙煎し、該焙煎物の熱水抽出
物を更に有機溶媒抽出することによつて、アンモ
ニア水、メチルメルカプタン及びトリメチルアミ
ンのいずれの悪臭に対しても、卓越した消臭効果
を奏し得ることが判る。これに対して、ウーロン
茶抽出物(試料c)及びコーヒー抽出物(試料
d)は、本発明試料と同様に熱水抽出及び有機溶
媒抽出したことにより、ブランクに比べ消臭効果
は見られるものの、その効果は本発明特定植物繊
維物質(焙煎しないもの)抽出物(試料a′)と
略々同程度にとどまり、到底本発明試料Aには匹
敵し得ないことが判る。 また、上記製造例1で得た本発明消臭剤有効成
分(試料A)に代えて、製造例2及び3のそれぞ
れで得た各本発明消臭剤有効成分を用いて同一試
験を行なつた結果、之等の場合も上記試料Aの場
合と略同等の結果が得られた。 試験例 5 この試験は、各種食品に本発明消臭剤試料その
他の試料を適用して、各食品の嫌味臭の消臭効果
を官能試験により求めたものである。消臭効果の
判定は下記基準によつた。 <判定基準> 0……全く嫌味臭を感じない 1……殆んど嫌味臭を感じない 2……噛みしめると僅かに嫌味臭を感じる 3……無処理対象に比しかなり嫌味臭が弱い 4……無処理対象に比し嫌味臭がやや弱い 5……無処理対象と同じであり全く消臭されてい
ない (5‐1) 食品としていわしのつみれを利用し、これ
に所定濃度(いわしに対して)の消臭剤試料を
添加した結果を第14表に示す。
【表】 (5‐2) 食品としてあなご、ハモを利用し、これを
所定濃度の各消臭剤試料水溶液中に10分間浸漬
後の結果を第15表に示す。
【表】 (5‐3) 食品としてマトンの焼き肉を利用し、これ
を所定濃度の消臭剤試料水溶液中に12時間浸漬
後の結果を第16表に示す。
【表】 (5‐4) 食品としてレバーを使用し、これを所定濃
度の各消臭剤試料水溶液中に12時間浸漬後の結
果を第17表に示す。
【表】 (5‐5) 食品としてハンバーグ(大豆蛋白入り)を
利用し、これに所定濃度の消臭剤試料を練りこ
んだ結果を第18表に示す。
【表】 (5‐6) 煮干し30g及び水500mlを30分間抽出し、
抽出液20mlに水80mlを加えて100mlとした後、
この溶液中に各消臭剤試料の所定量を添加し、
5分間沸騰させ、60℃に保温しながら官能検査
を実施した。結果を第19表に示す。なお、第19
表には、各消臭剤中のマルトール含量を併記す
る。
【表】 なお、上記試験において、消臭効果判定値を
1.0とする試料dの配合量を求めた所、約
44000γであつたが、この配合量では、マルト
ール臭いが著しく、実用上消臭剤として使用困
難であると認められた。 (5‐6) マトン臭の強い油味の多い羊肉50gを1cm
角煮切り、だし汁(食塩1%、消臭剤試料の所
定量及び水からなる)100mlで5分間煮た後、
試食してその官能評価を行なつた。結果を下記
第20表に示す。
【表】 なお、上記試験において、試料dの配合量を
増加させて同一試験を繰返した所、消臭効果判
定値を1.5とする配合量は30000γであり、この
配合量では、マルトース臭いが著しく実用上、
消臭剤として使用困難であることが判つた。 試験例 6 試験例(5−1)に従ういわしつみれに対する
消臭試験において、消臭効果判定が1(殆ど嫌味
臭を感じない)となる時の各消臭剤試料の添加量
(いわしに対する濃度)及びその添加により得ら
れたつみれ製品の色、味等を官能試験した。結果
を下記第21表に示す。
【表】 上記表より次の事が判る。即ち、本発明試料A
では魚臭を消す配合量での利用において、消臭剤
試料自体の臭及び味は感じられず、良品のいわし
つみれ製品が得られたが、比較試料aでは魚臭を
消す配合量での利用において、消臭剤試料自体の
嫌味臭が感じられ、従つていわしつみれ製品は決
して良品とはいえないものであつた。 <本発明消臭剤の調製例> 調製例 1 噴霧用スプレーの調製 消臭剤試料A 0.6重量% 消臭剤試料B 0.4重量% グリセリン 1.5重量% エチルアルコール 30重量% 精製水 67.5重量% 香 料 適量 上記各成分を配合して、噴霧用スプレータイプ
の本発明消臭剤を調製した。 尚、上記本発明噴霧用スプレー製品において、
消臭剤試料A及び消臭剤試料Bに代えて、消臭剤
試料a及び消臭剤試料bをそれぞれ利用し、之等
各試料の配合量を種々変化させて、上記製品とほ
ぼ同等の消臭効果を奏し得る製品を調製しようと
したら、消臭剤試料a及び消臭剤試料bはそれぞ
れ消臭剤試料A及び消臭剤試料Bの約3倍重量
(それぞれ1.8重量%及び1.2倍重量%)必要であ
つた。またかくして得られた比較噴霧用スプレー
製品は、消臭効果の点では本発明製品とほぼ同等
ではあつたが、それ自体配合された試料のエキス
臭があり、また製品の色も褐色をおびていた。こ
のように消臭剤試料a及びbの利用では微香性や
無臭の消臭剤製品を調製することは不可能であ
り、しかも製品自体その適用によつて周囲の物品
等を着色させてしまう虞があり、噴霧用スプレー
としての用途にかなりの制約を受けるものであつ
た。 調製例 2 噴霧用エアゾールの調製 消臭剤試料A 0.91重量% 消臭剤試料B 0.6重量% グリセリン 1.5重量% エチルアルコール 30重量% 精製水 66.99重量% 香 料 適量 N2ガス缶内圧6.5±0.5Kg/cm2とする量上記各成
分を配合して、噴霧用エアゾールタイプの本発明
消臭剤を調製した。 調製例 3 ムースの調製 消臭剤試料A 1.0重量% 消臭剤試料B 0.65重量% ラウリル硫酸トリエタノールアミン塩 23重量% ヤシ脂肪酸トリエタノールアミン石鹸 4.6重量% エチルアルコール 9重量% グリセリン 9重量% 水 45.6重量% 着香料 適量 LPG 8重量% 上記各成分を配合して、ムース(泡状)タイプ
の本発明消臭剤を調製した。 調製例 4 ゲルの調製 消臭剤試料A 1重量% 消臭剤試料B 0.6重量% カラギーナン 1.1重量% ローカストビーンガム 0.1重量% 塩化カリウム 0.1重量% エタノール 8重量% デハイドロ酢酸ナトリウム 0.1重量% 水 88重量% 上記各成分を配合して、ゲルタイプの本発明消
臭剤を調製した。 調製例 7 デザートゼリーの調製 砂 糖 26重量% 果汁エキス 3.32重量% 水 66.3重量% 消臭剤試料A 0.6重量% 消臭剤試料B 0.4重量% ゲル化剤※ 0.86重量% ※ カラギーナン 30 精製ローカストビーンガム 15 塩化カリウム 5 第一リン酸カリウム 5 ブドウ糖 45 上記各成分を利用して、デザートゼリー形態の
本発明消臭剤を調製した。 調製例 8 粉末ドリンクの調製 消臭剤試料A 0.4重量% 消臭剤試料B 0.6重量% デキストリン 9重量% クエン酸 3重量% アスコルビン酸 5重量% ブドウ糖 82重量% レバウデイオサイト 0.02重量% 天然香料 適量 天然着色料 適量 上記各成分を配合して、粉末消臭ドリンク形態
の本発明消臭剤を調製した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 大豆、ぬか及びふすまから選ばれる植物繊維
    物質の焙煎物の熱水抽出エキスの有機溶媒抽出物
    を有効成分として含有することを特徴とする消臭
    剤。
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