JPS61135667A - 消臭剤および当該消臭剤を包含してなる消臭材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、各種悪臭を脱臭あるいは消臭するのに有用で
ある消臭材に関する。

（従来の技術） 従来１種々の悪臭源、例えばトイレ、冷蔵庫、自動車の
車内、靴、ヘルメット等で生じる悪臭を消臭あるいは脱
臭するために種々の消臭材あるいは脱臭材が使用され、
その代表例としては活性炭等の多孔性で活性な材料を使
用する吸着型の消臭材や、アルカリ剤や酸剤の如き中和
型の消臭材、更には微生物の分解作用を利用する生物消
臭材等が使用されている。

（発明が解決しようとしている問題点）しかしながら、
上記の如き従来の消臭材は、消臭効果が低く、その長期
有効性に欠けるという問題とともに、誤って食品等に混
入したり、あるいは人体に直接触れたりすると有害作用
を示す等の問題がある。また代表的な消臭材である活性
炭の場合には、上記の如き一般的な問題とともに少量の
使用量では各種悪臭成分によって単時間で飽和されてし
まい、そのため相当量の容量とせねばならず、例えば冷
蔵庫や自動車の車内等で使用する場合には場所を取りす
ぎるという問題もある。

本発明者は、上述の如き従来技術の欠点を解決すべく消
臭材について鋭意研究の結果、ある特定な天然物のエキ
スが従来知られていない程の優れた消臭効果を示すこと
を知見し、この抽出液をそのまま、またはこれを吸収性
基材に包含させるときは、上述の従来技術の種々の欠点
が解決された優れた消臭材が得られることを知見して本
発明を完成した。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は、ウーロン茶の抽出液からなること
を特徴とする消臭材、および吸収性基材および該基材に
包含させたウーロン茶の抽出物からなる消臭材である。

本発明を更に詳細に説明すると、本発明の第１および第
２の発明で使用するウーロン茶の抽出液とは、従来良く
知られているウーロン茶あるいは好ましくはそれらの茶
屑を、水、あるいはアルコール、エチレングリコール、
グリセリン、プロピレングライコール、ポリプロピレン
グリコール等の親木性有機溶剤あるいはこれらの混合物
により、約５ｏ−ｉｏｏ℃あるいはそれ以上の温度で抽
出処理して得られるものであって、本発明においてはこ
れらの抽出液をそのまま使用することができる。またこ
れらの抽出液の固型分濃度はいかなる濃度でもよいが、
あまり薄いと有効性が低く、またあまりにも濃厚すぎる
とその使用が困難となるので、一般的にはブリックス濃
度が約３０〜４０％程度の濃厚液として使用するのが好
適である。

本発明の第１の発明は、上記のウーロン茶の抽出液から
なる消臭材であり、この消臭材は、このような液状で各
種の悪臭源あるいはその近くに塗布することにより後述
の如き効果を奏する。

本発明の第２の発明において使用する吸収性基材は、上
記の第１の発明のウーロン茶の抽出液である濃厚液を吸
収して保持できるものであれば、いかなるものでもよく
、例えば、織布、不織布、フェルト等の如き吸収性の大
なる繊維質シート状材料、ポリウレタンやゴムのスポン
ジ、セルロース繊維からなる各種の厚手の紙、濾紙等の
シート状材料、その他吸収性の大なる木材等からなる板
状材料等が好適であり、それらのシート状材料あるいは
板状材料等の形状は任意でよく、例えば製造時には大面
積のものを使用して、使用時にはその用途に従って適当
なサイズに裁断して使用するのが好ましい、また厚さも
特に制限はないが、一般的には約１〜２０層層程度が好
ましい。

本発明の第２の発明の消臭材は、上記の如き吸収性のシ
ート状または板状基材に、前記のウーロン茶の抽出液を
吸収させることによって得ることができる。吸収させる
方法としては、例えば浸漬方法、スプレー法、コーティ
ング方法等任意の方法でよく、また吸収量も任意の量で
よいが、あまりに少ないと高い消臭効果が達成できず、
また、あまりに高い吸収量では吸収性基材自体がベタリ
いたりするので、好ましい吸収量は、その吸収性基材の
厚さにもよるがＩｇ〜５ｇ／ｒｒｆの割合である。

以上の如くして得られた本発明の第２の発明の消臭材は
、乾燥せずにそのまま使用してもよいし、また吸収され
たウーロン茶の抽出液の液体成分を蒸発させ、乾燥した
状態のいずれでも有効であるが、どちらかと云えば未乾
燥のものが速効性である。

（作用・効果） 以上の如くして得られた本発明の消臭材は、その消臭あ
るいは脱臭の理論は必ずしも明らかではないが、従来の
活性炭を使用した消臭材に比して、著しく少容積で非常
に優れた消臭、脱臭効果を示し、且つその有効持続時間
は従来のものの数倍に改良されているので１例えば冷蔵
庫、自動車、トイレ等の消臭材として好適であり、また
第２の発明の場合は、適当なサイズにすると靴の中敷あ
るいはヘルメット内の消臭材等としても非常に有用であ
る。また臭気の強い食品等の包材としても有用である。

このように非常に優れた消臭、脱臭効果は、本発明者の
推測によれば、ウーロン茶に含まれているビタミンＣそ
の他の有効成分によるものと考えられている。

次に、実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。

実施例１ ウーロン茶の粉末（茶屑）２００ｇに、グリセリンまた
はポリプロピレングライコール４００ｇ、エチルアルコ
ール６００ｇ、水２５０ｇおよび酸化防止剤（ルチン）
０．５ｇを加え、７０℃の温度で１時間抽出処理を行い
、次いでこれを濾過（瀘剤；ゼオライト）シて、ブリッ
クス７０の濃厚抽出液である本発明の消臭材を得た。こ
の消臭材を冷蔵庫の内壁に、約１〜５ｇ／ｍ’の割合で
塗布し、乾燥させたところ、下記の第２の発明の消臭材
と同様な優れた消臭効果を示した。また、この抽出液を
厚さ２層厘の微細多孔質のポリウレタンシートに２〜５
ｇ／ｒｒｆの割合で噴霧して吸収させ、本発明の第２の
発明の消臭材を得た。

この本発明の消臭材を、１０ｃｍＸ３０ｃｓ＋のサイズ
に裁断して冷蔵庫の庫内の両側面に貼りつけておいたと
ころ、庫内の場所をとらず、活性炭による消臭材に比し
て著しく優れた消臭効果を示し、且つこの優れた消臭効
果は約２年間粛続した。

実施例２ 実施例１の濃厚抽出液を、パルプ製の厚手の紙に吸収さ
せて２本発明の消臭材を得た。これを魚類やその他の食
品の包装に使用したところ、優れた消臭効果を示した。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ウーロン茶の抽出液からなることを特徴とする消
   臭材。
2. （２）吸収性基材および該基材に包含させたウーロン茶
   の抽出液からなる消臭材。