JPH0336355Y2 - - Google Patents

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JPH0336355Y2
JPH0336355Y2 JP1985201735U JP20173585U JPH0336355Y2 JP H0336355 Y2 JPH0336355 Y2 JP H0336355Y2 JP 1985201735 U JP1985201735 U JP 1985201735U JP 20173585 U JP20173585 U JP 20173585U JP H0336355 Y2 JPH0336355 Y2 JP H0336355Y2
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deodorizing
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は消臭シートに係り、靴の中敷として
用いたり、あるいはヘルメツトや帽子、スポーツ
バツクなどに用いて消臭吸湿する作用を有する消
臭シートに関するものである。
〈従来の技術〉 グリオキザールが魚、貝、動物あるいはこれら
の排泄物などの醗酵臭、腐敗臭の除去に有効であ
ることは知られており、古くにはこのグリオキザ
ールの水溶液を悪臭を発する対象あるいは容器に
直接噴霧または撤布することが行なわれていた。
また、このグリオキザール水溶液を直接使用す
ることは好ましくない食品や保存容器中における
消臭には水溶性ポリビニルアルコール樹脂、グリ
オキザール、水を混合してゲル化させた組成物を
粒状または粉末状としてセンイの水性分散液に添
加し、抄造して作つた消臭シートが使われてい
た。
また、履物関係にあつては靴の内面に銅イオン
あるいは活性炭を含有したシートを貼付けたり、
または靴の中敷中に銅イオンや活性炭を入れるこ
とによつて消臭効果を出していた。
このほか、最近では二酸化塩素ガスを純水中に
安定化させて得られる安定化二酸化塩素液を消臭
剤として用いた消臭紙や植物より抽出した消臭液
あるいは第一鉄塩とL−アスコルビン酸とを混合
した消臭液をしみこませた消臭紙も知られてい
る。さらにこれらを改良したものとして、本考案
者らが先に出願した消臭シート(実願昭60−
142304号)のように消臭組成物を形成せしめた通
気性布帛と通気性シートとを積層した消臭シート
があげられる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、異臭、悪臭は、例えば汗をかきやす
い場所、部位にあつて発汗とともに発生するもの
である。
しかし、従来使用されていた上記したような消
臭紙なるものでは悪臭を吸着またはマスキング作
用でいんぺいする作用はあるが、消臭効果を長期
に亘つて発揮させるという点からは十分でなかつ
た。
また、これら従来品の改良品として本考案者ら
が先に提案した消臭シート(実願昭60−142304
号)にしても、特に発汗のはげしい夏期などに靴
の中敷、帽子などの汗をかきやすい部位に使用し
た場合には、さらに消臭と吸湿の両性能の向上が
望まれていた。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案は上記の点に鑑みて、悪臭、異臭を発
する部位に用いて消臭効果はもちろんのこと、消
臭とともに芳香を放散して悪臭、異臭を感じさせ
ないようにするという効果を持ちながら、さらに
発汗による湿気を吸収する効果をも付与せしめた
消臭シートを提供せんとするものである。
即ち、この考案は吸湿性をもつたシートまたは
ボードの一面に通気性布帛を貼り合わせ、その上
に消臭組成物および香料組成物を含有した合成樹
脂層を形成せしめた消臭シートである。
〈実施例〉 以下、この考案の消臭シートについて、その積
層断面を示す図面に基づいて説明する。
図において1は吸湿性をもつたシートまたはボ
ード、2は不織布、織布などの通気性布帛であり
接着剤層3をもつて吸湿性をもつたシートまたは
ボード1に貼り合わせる。4はこの通気性布帛2
上に形成させた消臭組成物および香料組成物を含
有した合成樹脂層である。
この樹脂層はスクリーン印刷またはロールコー
テイング法にて通気性布帛上に10〜100μ、好ま
しくは50〜100μの厚さになるように形成される。
接着剤層3は、吸湿性をもつたシートまたはボ
ード1と通気性布帛2との間の通気性を特に必要
とする場合には点接着法で行なうことが望まし
い。
この考案の消臭シートは上記のような構造から
なり、4の合成樹脂層中に消臭組成物および香料
組成物が含まれているので、異臭、悪臭などを消
し去るとともに、マスキング香料でその雰囲気を
心地よいものとすることができ、同時に1の吸湿
性をもつたシートまたはボードが発汗などによる
湿気を吸収して雰囲気の湿度を下げてさわやかな
感触を与えることができるのである。
次に、この考案で使用する各構成成分について
説明する。
まず、吸湿性をもつたシートまたはボードとし
ては、天然皮革又は合成皮革、フエルト、厚紙な
どのシート、皮革のシエービング粉(けずり屑)
をタンニン皮屑、パルプなどのフイラーとともに
固めて板状にしたボードを一般に用いることがで
きるが、さらに吸湿性を高めるためには、高吸水
性樹脂を上記のシート材料などに混入したものも
使用できる。
通気性布帛としては、織布、不織布のほか和
紙、洋紙、合成紙などの紙類を用いることができ
る。合成樹脂としてはアクリルエマルシヨン、エ
チレン−酢酸ビニルエマルシヨン、溶剤型アクリ
ル樹脂、アルコール可溶性ウレタン樹脂などが適
当である。
消臭組成物としては、例えば高吸水性樹脂およ
び/または合成けい酸カルシウムのような無機質
吸着担体に安定化二酸化塩素液、植物より抽出さ
れた消臭液(たとえば木酢液、椿科の植物より抽
出された消臭液など)あるいは第一鉄塩水溶液に
L−アスコルビン酸を混合した消臭液などを吸着
させたものを合成樹脂液中に10〜30重量%(固形
分比)添加して分散すればよい。
また香料組成物としては合成けい酸カルシウ
ム、活性アルミナあるいはシリカなどに液状香料
を吸着させたものを用いることができるが、好ま
しくは、対象悪臭に応じてその悪臭をマスキング
する作用をもつたマスキング香料を用いた方がよ
い。その量は合成樹脂液に対して10〜30重量%が
適当である。
この考案の消臭シートにおいてシートまたはボ
ードと通気性布帛とを積層するために用いる接着
剤としては、とくに制限はないが、一般的には両
面接着テープを線状に用いるとか、アクリル系、
ウレタン系あるいはゴム系接着剤が用いられる。
この考案の消臭シートにおいては上記したよう
に合成樹脂層に消臭組成物および香料組成物を含
有するものであるが、消臭剤、香料としては何れ
も液状のものを用いることが特徴である。
即ち、消臭組成物は高吸水性樹脂および/また
は合成けい酸カルシウムような無機質吸着担体に
消臭液を吸着させたもの、香料組成物は合成けい
酸カルシウム、活性アルミナあるいはシリカなど
に液状香料を吸着させたものであり、このように
液状消臭剤、液状香料を用いることによつて消臭
液、香料が一度に揮発せずに徐放性とすることが
でき、消臭寿命および芳香雰囲気を長く保つこと
ができるのである。
しかして、この考案になる消臭シートは所定の
型抜きをすることによつて靴の中敷として用いる
ことができるほか、所要の大きさに裁断してこれ
をヘルメツト、帽子、スポーツバツクなどの汗の
最もかきやすいところ乃至は汗くさい収納袋など
に異臭や悪臭を除去する目的でそれらの内面に貼
付ければよい。この貼付けのためにはシートまた
はボード1の片面に離型紙つき両面接着テープを
貼着しておけばよい。
また、靴の中敷やヘルメツト、スポーツバツク
など用途によりこのシートの厚みが左右される場
合はシートまたはボード1の厚みで調節すればよ
い。
このほか、この考案の消臭シートを所要形状に
裁断して使用するに当り、表面の模様づけや縁ど
りあるいは文字等の印刷等は必要に応じ任意に行
なつてよい。
〈考案の効果〉 以上詳述したように、この考案のシートは消臭
組成物と香料組成物とを含有する合成樹脂層と吸
湿性のシートまたはボードとがベースとなつてお
り、しかも吸湿性のシートまたはボードは湿度の
低い場所で乾燥することにより吸着した湿気を放
つ性質をもつことから、異臭、悪臭を消臭して芳
香雰囲気とすることと除湿との相乗効果を長期に
亘つて発揮できるのである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の消臭シートの構造を示す一部
縦断面図である。 1……吸湿性をもつたシートまたはボード,2
……通気性布帛、3……接着層、4……合成樹脂
層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 吸湿性をもつたシートまたはボードの一面に
    通気性布帛を貼り合わせ、その上に消臭組成物
    および香料組成物を含有した合成樹脂層を形成
    せしめてなる消臭シート。 (2) 吸湿性をもつたシートまたはボードが天然皮
    革、合成皮革、フエルト、厚紙よりなるシート
    あるいは皮革のシエービング屑を固めて板状に
    したボードである実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の消臭シート。 (3) 通気性布帛が織布、不織布あるいは紙類であ
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の消臭シ
    ート。 (4) 消臭組成物が高吸水性樹脂および/または無
    機質吸着担体に安定化二酸化塩素液、植物より
    抽出された消臭液あるいは第一鉄塩溶液にL−
    アスコルビン酸を混合した消臭液を吸着させた
    ものである実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の消臭シート。 (5) 香料組成物が合成けい酸カルシウム、活性ア
    ルミナ、シリカまたはゼオライトに液状マスキ
    ング香料を吸着せしめたものである実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の消臭シート。
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