JP2004510476A - 臭気低減特性を有する透湿性があり、液体不透過性の使い捨てカバーシート - Google Patents
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Abstract
本発明は、透湿性があり、液体不透過性であって、臭気抑制特性を有し、所望の場合には活性作用物質放出特性をも有する、使い捨てカバーシートに関する。使い捨てカバーシートは、少なくとも、透湿性がある層と、液体不透過性ではあるが透湿性がある熱可塑性組成物のフィルム層とを含む。例えばマットレスカバーまたは枕カバーなどの使い捨てカバーシートは、臭気抑制特性、及び所望の場合には活性作用物質放出特性をも提供して、より良い心地よさを使用者にもたらす。本発明の使い捨てカバーシートは、特有の臭気抑制特性及び好ましくは活性作用物質放出特性とも結合した、透湿性があり、液体不透過性が望まれる場合、様々な用途を見出すことができる。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、透湿性があり、液体不透過性であって、臭気低減特性を有する、マットレスや枕などの好ましくは寝具品目用の使い捨てカバーシートに関する。そのカバーシートは、透湿性がある基材の上に好ましく適用された熱可塑性組成物を含む、透湿性があり、液体不透過性に形成された構造を含有する。本発明のカバーシートは、透湿性、液体不透過性、使い捨て性、心地良さ、特有の臭気抑制特性、及び、所望の場合には、活性作用物質放出特性もまた、様々な用途を見出すことができる。好ましくは、本発明のカバーシートは、マットレスカバーまたは枕カバーである。
【0002】
(発明の背景)
カバーシート、特にベッドマットレスカバーなどの寝具物品用カバーシートは当技術分野で既知である。これら物品の主要な用途は、マットレスを、特にベッドマットレス、更にはまた、枕、クッション、刺子羽根ぶとん、布張り品を、汚染物から、例えばダスト、流体、または体液から、例えば、病院、ホテルまたはレンタルハウスなどでの異なる使用者のマットレスの使用が意図される環境において、保護することである。更に、マットレスカバーは、家庭でマットレスに保護カバーを設けるために使用される。
更に最近、温度や栄養に関して好ましい環境条件を見出すことができるマットレスの上や内部のダスト中に通常生存するイエダニを抑制するために、マットレスカバーをアレルゲンバリアとして作用させることが提案されている。
【0003】
チリダニとも呼ばれるイエダニが、アレルギーを引き起こすだけでなく喘息などの他の病状にも不利に関与するハウスダストアレルゲンの根源であることが明らかにされて久しい。アレルゲン抑制対策を使用すると、これらの状態の抑制にも有効であることが明らかにされている。アレルゲン出現を防ぐための、ダニを封じ込めるアレルゲンプルーフの包装が、ベッドマットレス、枕、クッション、刺子羽根ぶとん、布張り品などのマットレスに長い間使用されてきた。
マットレスカバーは人体と直接または間接的に(即ち、更なる中間層、例えばベッドシーツまたはピローケースを介して)接触することになるので、このようなカバーは、液体不透過性であることに加えて、快適さを得るために透湿性があり、外部作用物質に対する所望の防護をマットレスに備えるようにすることが重要である。チリダニに対するバリアとして使用するとき、それらは、アレルゲンバリア機能も有すべきである。
【0004】
液体不透過性であると共に通気性である、すなわち透湿性がある、使い捨てマットレスカバーの種々の例が当技術分野で既知である。
既知の使い捨てマットレスカバーは、透湿性があり、好ましくは空気透過性であることに加えて流体バリアを提供することができる、種々の材料または構造体を含有する。このような構造体または材料は、単一層、または共に積層した多重層を含むことができる。1つの例は、例えば不織布層などの繊維層に積層した、熱可塑性の微小多孔性フィルムを含む構造体である。
使い捨てマットレスカバーに適する特に好ましい材料は、親水性の連続フィルムであって「モノリシックフィルム」とも呼ばれ、材料中の開孔または開口から湿気を流出はさせないが、湿気濃度がより高いフィルムの一方の側で水分を吸収して湿気濃度がより低いフィルムの反対側で水分を放散または蒸発させることにより、フィルムを通してかなりの量の湿気を移動させる。
【0005】
われわれの特許出願EP 0963760及びEP 0964026では、透湿性があり、液体不透過性の好ましい特性を有する、透湿性があり、液体不透過性の親水性連続層を製造するための、熱可塑性組成物が開示されている。これらの開示された好ましい熱可塑性組成物はまた、所望の厚さを有するコーティングを基材上に提供するべく容易に処理可能であるので、従来型の複雑な押し出し装置の必要性がなくなる。これは、そのような粘度を低下させる好適な可塑剤または可塑剤の混合物を組成物中に含有させることにより、熱可塑性ポリマーの粘度を修正することで達成される。これにより、透湿性があり、液体不透過性のフィルムまたは層を形成するために、低粘度のホットメルト組成物を基材上に直接コーティングする、当技術分野において既知のこれらの好ましい組成物の典型的な処理条件を利用することが可能になる。
透湿性があり、液体不透過性の使い捨てマットレスカバーが、透湿性があり、液体不透過性の構造体を含み、これが次に、例えば不織布層などの繊維層の透湿性がある基材の上に好ましく適用された、EP 0963760またはEP 0964026のいずれかによる熱可塑性組成物の層を含んで、複合構造体を形成するようになる。こうしたカバーが特に好ましいのは、液体不透過性と組み合わせされたより良い透湿性を提供すると共に、上述した組成物に関連する製造がより容易になった有利性を利用できるからである。
【0006】
使い捨てマットレスカバーに対する他の改良点は、本出願人らにより1999年12月9日に出願されたヨーロッパ特許出願No.99124535.8に記載されている。この出願特許では、例えばマットレスがベッドマットレスまたは枕であって、例えば睡眠中のユーザの動きによりマットレスカバーが動くまたは外れることがある場合、使用中にカバーが外れる可能性を最小にするために、すなわち一般的にはマットレスカバーでマットレス自体に対してある圧力を加えるとき、使用中の使い捨てマットレスカバーとマットレス表面との間に大きな摩擦が確立される。これが特に重要なのは、矩形のベッドマットレスカバーの隅部に取り付けられた、カバーをマットレスに繋ぐための、例えば弾性バンドまたは紐などの伝統的手段との組み合わせで、マットレスの外表面を部分的に、例えばベッドマットレスの上表面を、マットレスカバーにより覆うことを意図したときである。
【0007】
また一方、マットレスカバーとマットレスとの間に大きい摩擦を提供することは、マットレス全体を包み込むように企図したマットレスカバーの局面においても有用である。実際これら両方の場合において、この増加した摩擦は、使用中におけるマットレスカバーとマットレスとの間の相対的な動きを防ぎ、または少なくとも減少させるので、マットレスカバーをマットレスに適用するときに、例えば使用者により最初に設けられた正しい位置にマットレスカバーを保持するときに、助けとなる。
【0008】
上述の本出願人らの出願特許で開示されたカバーシートが、特に保護の点において良く機能したとしても、これらは、臭気低減特性を提供する、及び又好ましくは活性作用物質放出特性をも提供することによる、使用者のための更なる利益の点で、改良の余地がある。香料などの活性作用物質を放出するシステムは、当技術分野及び寝具物品用カバーシートの分野でもまた既知であって、参照すべき例としてPCT国際公開特許WO99/17643があり、並びに臭気抑制手段は当技術分野で、特に生理用ナプキン、使い捨ておむつ、失禁用製品などの、吸収性物品の分野で既知であるが、透湿性があり、液体不透過性で、及び特有の臭気抑制特性を有する、好ましくは活性作用物質放出特性と組み合わせられる、使い捨てカバーシート、特にマットレスや枕などの寝具品目用のものは未知である。
【0009】
(発明の概要)
透湿性があり、液体不透過性の使い捨てカバーシートは、少なくとも、透湿性がある層と、前記透湿性がある層の上に好ましくは適用された液体不透過性であるが透湿性があるフィルム層とを含み、そのカバーシートは、特有の臭気抑制特性、及び所望の場合、活性作用物質放出特性をも有する。
より具体的には、前記カバーシートは、本明細書で説明する臭気抑制試験に従って測定するとき、以降に示すように少なくとも15%の悪臭低減をもたらすことができる臭気抑制手段を含む。
【0010】
(詳細な説明)
本発明により、透湿性があり、液体不透過性の使い捨てカバーシートが提供され、これは、透湿性がある層と、透湿性を有する加工性が非常に高い熱可塑性組成物を具備する、少なくとも液体不透過性であるが透湿性があるフィルム層を含む。前記カバーシートは、臭気抑制特性を、及び所望の場合には活性作用物質放出特性もまた提供することにより、特に寝具物品用のカバーシートとして使用するときに、更なる利益を使用者にもたらす。
本発明によるカバーシートは、家庭及び産業の両方、または施設での使用の様々な分野で、種々の物品を覆って防護するために使用可能であり、かかる用途として、家庭使用または施設使用の両方で、及び交通産業で使用される、ヘッドレスト及び座席用カバーシート、ダイニングセットのテーブルカバー、医療検査机用カバーシート、家具用カバーシートなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0011】
本発明のカバーシートの好ましい用途は、家庭及び施設使用両方用の寝具物品にある。本発明のカバーシートは、使い捨てベッドマットレスカバー、及びピローケース若しくはカバーにて使用するのに特に有用である。
本明細書で使用する用語「マットレス」は、例えば木綿、毛、羽毛、発泡ゴム、またはコイルスプリングの配列などの弾力性材料を充填した布地のケースを指し、したがって、特にベッドマットレスを包含するが、枕、クッション、掛け布団、羽毛布団、(ヘッドボードなどの)ベッドの布張り部分、またはソファ若しくはアームチェアの布張り部分なども挙げられる。その結果、たとえ、本発明がマットレスカバーの形態の寝具品目用使い捨てカバーシートを特に参照して説明される場合でも、その範囲をマットレスカバーに限定するという意味ではない。
【0012】
特にマットレスに言及すると、一般に、各マットレスは、毎年、約45キロ〜80キロの汗、及び約150グラムの皮膚片を「吸収」することが知られている。これに加えて、一般に無数のダニがマットレスの中に生存している。他の問題として、不意の汚れが実際上避けられないことがある。通常、消費者は、上述した問題を承知しており、事実、使用者の大部分は、普通は木綿製の再使用可能なマットレスカバーを使用する。しかし、これらのカバーは、上述の問題を解決することはなく、特に、マットレス内に既に存在し環境中に放出され得て使用者が嗅ぎ得る臭気と、及びそうではなく上述のようにマットレスが使用中に吸収する、例えば身体性流体、典型的には汗、によりマットレスに伝達され得る臭気、特に体臭、の両方に対して、臭気を低減する有効な作用を提供できない。
本発明の使い捨てカバーシートは、少なくとも第一の透湿性がある層と前記第一の上層に結合された液体不透過性であるが透湿性がある熱可塑性組成物の第二のフィルム層とを含む、異なる層の積層にあり、すなわち好ましくは、この積層は、複合構造体のもとになる少なくとも2つの結合した層から成る。
【0013】
より多くの熱可塑性組成物のフィルム層が、一つ以上の他の透湿性がある層との組み合わせで複合構造体に使用されて、透湿性があり液体不透過性の層状複合構造体を作り出す場合、各フィルム層は、同じ特定の熱可塑性組成物、または異なる特定の熱可塑性組成物で作ることができる。
上述の複合構造体は、少なくとも一つの構成要素、典型的には一つ以上の他の透湿性がある層と組み合わされた、熱可塑性組成物のフィルム層を含むことができる。かかる透湿性材料として、繊維、繊維性打ち延ばし綿、不織布、織布、紙、ミクロ孔質または多孔質膜、ポリマーフィルムなどのフィルム、穿孔または開孔フィルム及び紙、巨視的に拡大されたフィルム、布地などが挙げられるが、これらに限定されない。
前記他の構成要素は、非吸収性であっても、吸収性であっても、流体を含有していてもよい。
【0014】
上述したカバーシートの複合構造体は、少なくとも400g/m2・24時間、より好ましくは少なくとも500g/m2・24時間、最も好ましくは少なくとも600g/m2・24時間の透湿度(WVTR)を有するが、液体不透過性である。
特に好ましい本発明の実施態様によれば、透湿性があり、液体不透過性の使い捨てマットレスカバーは、透湿性がある基材上に適用された熱可塑性組成物のフィルム層を有する複合構造体を含み、前記フィルム層は、使用の際にマットレスに直接接触するように企図されている。透湿性がある基材は、既知の手段により、例えば好ましくはホットメルトコーティングにより熱可塑性組成物が連続した層またはフィルムであり、その上に適用される例えば不織布層などの繊維層を好ましくは含む。
【0015】
使用中にマットレスに直接接触するように企図された、熱可塑性組成物の層を有する透湿性があり液体不透過性の構造体を含む、透湿性があり液体不透過性の使い捨てマットレスカバーは、当技術分野で既知の、及びその所期の使用に好適な、いかなる形状及び構成をも有することができる。
例えば、そのマットレスが標準のベッドマットレスからなる場合、マットレスカバーは、弾性のひもを隅部に備えたり、あるいはFR 2747899に記載されるように伸縮自在の隅部を一体的に備えたりする、実質的に矩形のフラットシートとすることができる。その矩形のシートは通常、ベッドマットレスの少なくとも上表面を完全に覆うために好適な寸法を有しており、好ましくは、上で言及した後者の実施態様でのように、その側表面をも完全に覆うために好適な寸法を有し、そこでは、弾性の紐または伸縮自在の隅部が、当技術分野にて既知の方法で好適に剥離可能なマットレスへの連結を提供する。そのマットレスカバーがマットレスを完全に包み込むための好適な形状及び大きさを有する、代替構成も可能である。この後者の構成は、マットレスカバーが、液体不透過性であり、透湿性があることに加えて、チリダニ、及び関連するアレルゲンに対しても全体的なバリアを提供する場合に、好ましいものであり得る。
【0016】
本明細書の図面に示すように、使い捨てマットレスカバーは、好ましくは本発明によってつくられた矩形のブランケットを含む。特に、透湿性があり、液体不透過性の使い捨てブランケットは、好ましくは透湿性がある繊維層のトップシート1と、前記トップシート1に積層して二層複合構造を形成するようにされた、液体不透過性であるが透湿性はある熱可塑性組成物のフィルム層のバックシート2とにより形成される。バックシート2は、マットレス4の上部に面して直接接触するように企図されており、一方トップシート1は、使用者に面するようになっている。
熱可塑性組成物は、ある程度の残留粘着性をバックシート2に与えることができる。この粘着性が、今度は、使用中にマットレスカバーとマットレス4との間の相対的な動きを防止するか、または少なくとも低減し、したがって、使用者により最初に設定された正しい位置にマットレスカバーを保持することに役立つ。いかなる場合でも、及び所望の場合、熱可塑性組成物を好適に選択することにより、または例えばタルカムパウダーなどの公知の手段でいずれかの残留する粘着性を無効にすることにより、マットレスカバーが残留粘着性を有さないようにできる。この粘着性は、臭気抑制物質及び活性作用物質を本発明に従いマットレスカバーに組み込むことにも有用であり得る。
【0017】
使用者がマットレスカバーをマットレス上の適切な位置に置くことのみならず、安定した方法でマットレスカバーをマットレスに固定するのを補助するために、図に示すように、接着手段3が設けられる。接着手段3は、例えば、市販の生理用ナプキンのパンティ固定接着貼付剤の製造において使用されるような、または両面接着テープの片のような、使用する前に接着材を保護するための剥離ライナによって覆われた、従来型感圧接着剤の一つ以上の縞とすることができる。
図3に示すように、マットレスカバーは、マットレス4の少なくとも上面を完全に覆うのに、及びマットレス4の縦方向側部6を部分的に覆うのに、好適な寸法を有し、一方、接着手段3は、好ましくはマットレス4の縦方向側部6に取り付けられる。
特定のマットレスの型、形状、寸法、並びにマットレスカバーの意図された用途によるが、本発明によるマットレスカバーの他のいかなる好適な形状または配置も可能である。
【0018】
好ましくは、本発明の透湿性があり、液体不透過性の使い捨てカバーシートは、マットレスカバーまたは枕カバーとして使用するとき、15.0m2〜0.3m2、好ましくは8.0m2〜0.5m2の範囲の表面積を有する。最も好ましくは、特にマットレスカバーの場合、前記表面積は、5.0m2〜1.0m2である。
バックシート2に好適な熱可塑性組成物は、発明の背景の節で既述した欧州特許出願EP 963760及びEP 964026にて開示されたものとすることができるが、通気性のモノリシックフィルムを形成する他の組成物も利用可能である。
【0019】
熱可塑性組成物の残留粘着性は、有利には、粘着付与樹脂の選択により付与することができ、実際、上記出願中に記載された熱可塑性組成物は、典型的には、樹脂または粘着付与樹脂の混合物を含有する。熱可塑性組成物の50重量%まで存在してもよい好ましい樹脂は、ロジン類及びロジンエステル類、炭化水素樹脂類、脂肪族樹脂類、テルペン及びテルペン−フェノール樹脂類、芳香族樹脂類、合成C5樹脂類、合成C5〜C9樹脂類の混合物、並びにこれらの混合物から選択することができる。
粘着付与樹脂または粘着付与樹脂の混合物を適切に選択することにより、熱可塑性組成物の室温での残留粘着性と、それに従い前記熱可塑性組成物から形成された層の室温での残留粘着性とを、それが感圧接着剤の典型的な特徴を有する程度にまで調整可能である。
【0020】
好ましい粘着付与樹脂または粘着付与樹脂の混合物は、依然125℃以下の軟化点を有し、ロジン及びロジンエステル類、テルペン−フェノール樹脂類、芳香族樹脂類、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。
より好ましくは、上述した用途による熱可塑性組成物は、上述のように選択された粘着付与樹脂の混合物を含み、さらに、前記粘着付与樹脂の混合物の0重量%〜20重量%、好ましくは2重量%〜15重量%は、25℃未満の軟化点を有する樹脂または樹脂の混合物を含み、前記粘着付与樹脂の混合物の80重量%〜100重量%、好ましくは85重量%〜98重量%は、少なくとも70℃の軟化点を有する樹脂または樹脂の混合物を含む。
【0021】
バックシート2のためのその他の熱可塑性組成物として、本出願人らにより2000年8月10日に出願された「透湿性がある構造用の接着特性を改良した熱可塑性の親水性ポリマー組成物(Thermoplastic hydrophilic polymeric compositions with improved adhesive properties for moisture vapour permeable structures)」という名称の欧州特許出願No.00116284.1(P&GケースCM2406F)に記載されているものがある。
モノリシックフィルムが好ましい材料であるのは、このフィルムが、材料内の開孔または開口から湿気は通さないが、湿度が高いフィルムの片側から水分を吸収してフィルムの湿度が低い反対側に放出または蒸発させることにより、かなりの量の湿気をフィルムを通して輸送するからである。その結果、このフィルムは、湿気の通過は許容するが、流体、ほこりなどには真に不透過性である。
【0022】
臭気抑制手段
本発明によれば、寝具品目用の使い捨てカバーシートは、本質的構成要素として臭気抑制手段を含む。
人間の皮膚と直接または間接的に接触する使用中の物品は、不愉快な臭気を放出する、例えば揮発性脂肪酸類(例えば、イソ吉草酸)、アンモニア、アミン類(例えば、トリエチルアミン)、脂肪酸類、硫黄含有化合物(例えば、メルカプタン類、硫化物類)、アルコール類、ケトン類、及びアルデヒド類(例えば、フルアルデヒド)など、さまざまな化合物を吸収する傾向があることが知られている。
これらの化合物は、身体性流体中に存在することがあり、または発酵により生成されることがある。
【0023】
前述での不愉快な臭気の幾つかを抑制する、多数の化合物、混合物、組成物、及び類似物が当技術分野で知られているが、その多くは、活性炭、粘土、及びゼオライト類のように吸着に基づく。臭気抑制システムは、特に、生理用ナプキン、パンティライナー、使い捨ておむつ、失禁用パッド、タンポン、脇窩パッド、及び類似物などの、身体性流体を吸収するための物品に関連する技術の分野で既知である。
本発明のカバーシートで使用する臭気抑制手段は、後述する臭気抑制物質からなる群から選択することができる。これらの物質は、一般的には、その物質により抑制しようとする臭気の型に従って分類することができる。臭気は、酸性、塩基性または中性に、化学的に分類することができる。
酸性臭気の抑制物質は、7より大きいpHを有し、典型として、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、特に硫酸亜鉛及び硫酸銅などが挙げられる。
【0024】
塩基性臭気の抑制剤は、7より小さいpHを有し、クエン酸などのカルボン酸類、乳酸、ホウ酸、アジピン酸、及びマレイン酸などの化合物が挙げられる。
中性臭気の抑制物質は、約7のpHを有する。これらの型の化合物の例として、活性炭類、粘土類、ゼオライト類、シリカ類、吸収性ゲル材料類、及びデンプン類が挙げられる。中性臭気の抑制物質及びシステムは、例えば、EP 0348978,EP 0510619、PCT国際公開特許WO91/12029、WO91/11977、WO91/12030、WO81/01643、及びWO96/06589にて開示されている。又、米国特許第5429628号に記載されるように,シクロデキストリン及び誘導体も使用可能である。ゼオライト及びシクロデキストリンは、本発明のカバーシートでの臭気抑制手段として特に好ましい。
【0025】
あるいは、臭気抑制システムは悪臭の感知力を減少または防げる機構により分類することもできる。上の臭気抑制剤は、一般的には、吸着機構により臭気感知を抑制する。
したがって、悪臭化合物と化学的に反応する、または、悪臭分解生成物を生成する化合物と化学的に反応して、これにより臭気のない若しくは消費者に受け入れられる匂いを有する化合物を生み出す臭気抑制システムも、本発明において利用可能である。有用な反応剤として、例えば米国特許第4356190号に記載されているようなエチレンジアミンテトラアセテートなどのアミノカルボキシレート、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)などのアミノホスフォネート、米国特許第3812044号に記載されているような多官能価置換芳香族キレート化剤、及びこれらの混合物から選択されるキレート化剤が挙げられる。これらの化合物の利点は、ある部分では、身体性流体中に存在する鉄、銅、カルシウム、マグネシウム、及びマンガンのイオン、並びにキレート形成による分解産物を除去する、例外的な能力にあると考えられている。
【0026】
本発明で使用するのに有用な別の臭気抑制システムとして、クエン酸及び重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム及びソルビン酸緩衝系などの、緩衝系が挙げられる。例えばPCT国際公開特許WO94/25077に記載されるような7〜10のpHを有する緩衝系も、本発明で使用可能である。
代替的な臭気抑制システムは、米国特許第4289513号及び米国特許第3340875号に記載されるもののような、イオン交換樹脂を利用する。
例えばアルミニウムクロリドレート、及び硫酸アルミニウムなどのアルミニウム塩のようないわゆる制汗剤、並びに例えばトリクロサン、安息香酸、プロピオン酸、及びソルビン酸などの坑菌剤も又、臭気抑制剤として使用可能である。このような作用剤は、ミューラー(W.H.Mueller)及びクアタラール(R.P.Quatrale)による「化粧品の化学及び製造法(The Chemistry and Manufacture of Cosmetics)」、並びに「皮膚科学研究月報(The Journal of Investigative Dermatology)」1987年第88巻No.3,3月増刊の、ライドン(J.J.Leydon)及びマッギンレイ(K.D.McGinley)らによる「皮膚微生物相(Skin Microflora)」という題で記載されている。
【0027】
その他の有用な臭気抑制剤として、1980年の化粧品及び洗面化粧品(Cosm.And Toil.)、95、48、オスベルガウス(R.Osberghaus)による「非微生物学的脱臭剤(Non microbiological deudourising agents)に記載されているようなトリエチルシトレートなどの酵素抑止剤、及びプロセルピオ(G.Proserpio)により1988年の機能的美容術(Cosmesi Funzionale)、465〜498ページ、ED.Singerga、に記載されているようなリシノール酸亜鉛などの臭気吸着剤がある。
更なる有用な技術は、次の特許公告で見ることができる:
【0028】
【表1】
【0029】
更に、その他の物質が、抗菌剤、酸化剤、乳酸生成バシラス、キチン、キトサンからなる群から選択される臭気抑制剤として使用可能である。
本発明の臭気抑制剤は、好ましくは上の作用剤またはその組み合わせから選択され、ここでゼオライト及びシクロデキストリンが好ましいが、他の既知の臭気抑制剤またはシステムも使用可能であることに留意すべきである。
臭気抑制システムは、当技術分野において開示されているいずれかの方法により、本発明の物品に組み入れ可能である。
【0030】
活性作用物質放出システム
本発明によれば、使い捨てカバーシートは又、臭気抑制手段に加えて、活性作用物質放出システムを任意選択的に含むことができる。
その使用中に芳香剤を放出する香料などの活性作用物質が、利用可能である。
本明細書で使用する用語、香料はいずれかの芳しい物質を意味する。一般的には、かかる物質は、室温において大気圧よりも低い蒸気圧により特徴付けられる。本発明で使用する香料は、室温で流体のものが大部分であるが、当技術分野で既知の様々な樟脳系香料のように、固体のこともある。多種多様な化学物質が香料の用途に知られており、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、及びそのような物質が挙げられる。より一般的には、様々な化学構成成分の複雑な混合物を含有する天然に発生する植物及び動物の油及び滲出物が、香料として用いられていることが知られており、このような物質が本発明で使用可能である。本明細書の香料は、組成が比較的簡単なものとすることができ、または任意の所望の匂いを提供するために全て選定された、非常に高度な、天然及び合成の化学構成成分の複雑な混合物を含有することもできる。
【0031】
本明細書の典型的な香料は、例えば、ビャクダン油、シベット、及びパチョリ油などの風変わりな物質を含有する、木性/地球性塩基を含むことができる。
本明細書の香料は、例えばバラ抽出物、及びスミレ抽出物などの、軽い花の香りとすることができる。本明細書の香料は、例えばライム、レモン、及びオレンジなどの、望ましいフルーティな匂いを提供するように調合することができる。
香料物質は、ニュージャージー州モントクレア、アーサーの(Aurthor,Montclair,N.J.)第1巻及び第2巻、アークタンダー(S.Arctander)の芳香剤の特色及び化学(Perfume Flavors and Chemicals.)、及びニュージャージー州ローウェイ(Rahway,N.J.)メルク社(Merck & Co.,Inc.)メルクインデックス(Merck Index)第8版に、更に詳細に記載されている。
【0032】
要約すると、心地良く一方では所望の匂いを発散する科学的に適合性のあるいかなる物質も、本発明での香料化した粒子中で使用することが出来、本発明に従い、物品に適用したときに所望の匂いを提供することができる。
標準的には固体である香料も、本発明で使用可能である。これらは、溶媒などの液化剤と混合してから本発明の物品にスプレーにより組み入れることができ、または、香料が加熱により昇華または分解しない限り、単に溶かしてフィルム層へ一体化することができる。
なお、例えばGB 1464616に記載されているようなスターチでカプセル化した香料が、好適に利用可能である。カプセル化することにより、香料の放出が長く続くことになる。
【0033】
有用で好ましい活性作用物質として、PCT国際公開特許WO00/02987、欧州特許出願EP 0971021、EP 0971024,及びEP 0971025にて開示されているものがあり、これらでは、とりわけ第一級アミンと香料構成成分との間の反応生成物について記載されている。上述の特許出願の反応生成物の利用により、活性作用物質(例えば、香料構成成分)の放出が、活性作用物質だけの使用よりも長期間継続する。
活性作用物質は香料に限定するものではなく、殺虫剤類、防臭剤類、揮発性療法物質類、芳香油類、及びこれらの混合物から選択される他の既知の活性作用物質も、使用者に利益を提供するために、利用できることに留意すべきである。
【0034】
揮発性療法物質は、感冒またはアレルギー症者の鼻孔のつまりを解消してすっきりと保つための補助をする、例えばメンソール、樟脳、ユーカリ油、及び類似の油などの物質、並びに、長時間の露出の結果として鼻孔または肺を通して吸収することにより患者に利益を与えることができる他の物質を包含する。揮発性療法物質として、使用者のリラックスまたは睡眠を助ける、ハーブ抽出物などを挙げることができる。「アロマセラピー油」と呼ばれるものなどの芳香油も、基材中で使用することができる。
活性作用物質が存在する場合には、上述の作用物質またはそれらの組み合わせのいずれかから選択されることが好ましい。
一つまたは複数の活性作用物質は、当技術分野において開示されているいずれかの方法により、本発明の物品に組み込み可能である。
【0035】
他の特性
透湿性があり、液体不透過性がある層は、好適な熱可塑性組成物から、前記熱可塑性組成物を基材上にコーティングすることにより、形成できる。
熱可塑性組成物からフィルム層を製造する方法は、典型的には、前記組成物を準備する段階、前記組成物を加熱して流動可能にする段階、前記組成物を溶融状態で基材上に所望の厚さを有する層にコーティングする段階、を含む。臭気抑制物質及び活性作用物質は、熱可塑性組成物に含有可能であることに留意すべきである。あるいは、これらは、上述のように層またはフィルムが形成された直後または間がない内に、例えば組成物の粘着性を利用することにより直接粘着して、熱可塑性組成物で作られたフィルムまたは層の表面上に適用することができる。
本発明によれば、透湿性があり、水不透過性の複合体は、熱可塑性組成物と、その上にコーティングされる、これも又透湿性がある基材とを含んで形成される。
【0036】
このような実施態様により、透湿性があり、液体不透過性の複合構造体が提供され、ここで、熱可塑性組成物で形成されたフィルム層は、一方基材にしっかりと結合されるが、流体バリアに対する必要な性能をもたらすので、可能な限り薄くして有益な形で供給することもできる。この方法にて、かかる実施態様により、透湿性があり、液体不透過性の複合構造体が提供され、ここで、熱可塑性組成物で形成されたフィルム層の複合材料の性能への寄与は、主として流体バリアの形成にある。残りの性能の物理的な規準は、したがって好ましくは、支持層としても作用する供与された基材によってもたらされる。しかしながら、本出願人らの前述した特許出願によれば、熱可塑性組成物は厚いフィルム層の場合でも高い通気性(高いWVTR)を提供するので、フィルム層は、いずれの用途においても可能な限り薄くする必要はないことに留意すべきである。好適な基材に適用され本発明の複合構造体を形成する熱可塑性組成物のフィルム層の典型的な厚さは、2μm〜200μmの範囲である。
【0037】
基材または支持層は、透湿性でもあるいずれかの有用な層とすることができ、好ましくは少なくとも400g/m2・24h、より好ましくは少なくとも500g/m2・24h、最も好ましくは少なくとも600g/m2・24hの透湿性を有する。
本発明で使用するのに好ましい支持層は、織布及び不織布層、最も好ましくは疎水性の不織布のような疎水性の繊維層を包含する。非制限的な例として、BBA不織布グループ(ドイツ)コロビン(Colovin)によりそれぞれコードG17AI0、MD3000にて市販されている17g/m2または25g/m2のSMS(スパンボンド−メルトブロウン−スパンボンド)の疎水性の100%ポリプロピレン不織布、またはテクノフィブラ(Technofibria)(イタリア)によりコードTJET C500にて市販されている50g/m2のスパンレースの不織布が、良く機能する。
【0038】
本発明で使用するのに好適な基材は、本発明による構造体中の更なる層として、二次元の平面状ミクロ及びマクロ多孔フィルム、巨視的に拡大されたフィルム、形成された開孔フィルム、及び不織布及び織布層を含むこともできる。本発明で使用するのに好適な巨視的に拡大されたフィルムは、例えば、米国特許第4,637,819号及び米国特許第4,591,523号に記載されているようなフィルムを包含する。
本発明による好ましい実施態様の構造体は、熱可塑性組成物が所望の厚さを有するフィルム層として支持基材の上に適用可能な複合体を提供することができるので、特に有利である。低粘度ホットメルトを直接コーティングするための当技術分野で既知の典型的なコーティング条件や装置は、熱可塑性組成物を所望の厚さで提供するために、容易に使用することができる。
支持層として作用する基材上に熱可塑性組成物をコートして複合積層対を形成するための可能な方法は、PCT国際公開特許WO96/25902中に記載されている。
【0039】
層の形態の熱可塑性組成物は、少なくともコーティング温度で、好ましくは支持基材上で接着剤特性を示して、好ましい複合体を形成するようになっており、その結果、熱可塑性組成物と基材間との間の永久的な結合を達成するために追加の接着剤を必要としない。
熱可塑性で親水性の組成物を好適な基材上にコートして形成される、透湿性があり、液体不透過性の複合構造体は、本発明による透湿性があり、液体不透過性の使い捨てマットレスカバーを構成する構造体として、特に有用性が見出されている。
【0040】
(実施例)
実施例1
アトフィナ(Atofina)(フランス)から入手可能な商標名ペバックス(Pebax)2533SNで商品化されているポリエーテルアミドブロックコポリマーを、アルドリッチ(Aldrich Co.)社から入手可能なトリブチルシトレート(Tri Butyl Citrate)(可塑剤)と、ハーキュレス社(Hercules Inc.)社から入手可能なResA−2691(粘着付与樹脂)及びResA−2690(粘着付与樹脂)(両樹脂とも既に説明した出願人らの欧州出願No.00116284.1に記載されている)と、チバガイギー(CibaGeigy)から入手可能なイルガノックス(Irganox)1010(坑臭剤)と配合する。
最終処方は重量パーセントで次の組成を有する。
【0041】
【表2】
【0042】
この混合物を溶融押出しして、坪量20g/m2のフィルムを得る。このフィルムを、BBA不織布グループ(ドイツ)コロバン(Corovin)から入手可能な登録商標名MD3000として市販されているSMS(スパンボンド−メルトブロウン−スパンボンド構造)の疎水性の100%ポリプロピレン不織布25g/m2(支持層)により構成した基材上に、直接積層する。その複合剤は、846g/m2・24時間のWVTR(透湿度)を有する。
この複合物構造体を使用して、マットレスカバー、例えば本明細書の図に示すようなベッドマットレスカバーを製作する。それは、ベッドマットレスの少なくとも上面を完全にカバーする好適な寸法の平坦な矩形の形状を有し、熱可塑性組成物のフィルム層2は、使用中マットレス4に面して直接接触するようになっている。特に、その寸法は、1.75m(幅)及び2.10m(長さ)であり、図3に示すように、ベッドマットレス4の上面を完全に覆い、及びその縦方向側部6を部分的に覆う。マットレスカバーの隅部は、接着テープの接着剤表面を保護する剥離ライナ5を使用前に取り外した後、接着テープ3によりベッドマットレスの隅部に固定する。接着テープ3は、両面接着テープの片であり、それぞれが幅50mm及び長さ300mmを有し、アベリデニソン社(Avery Dennison Co.)からコードFT310で入手可能である。
【0043】
ベッドマットレス4の縦方向側部6にマットレスカバーをより良く固定するために、マットレスカバーの縦方向縁に沿って他の接着テープを設けることも可能なことに留意すべきである。
マットレスカバー用の上記材料の10cm×10cmのサンプルに、シクロデキストリン2重量%の水溶液の異なる量をスプレーし、サンプル中にそれぞれ8mg/サンプル(0.8g/m2)及び16mg/サンプル(1.6g/m2)の2つの異なるシクロデキストリン量を得た。シクロデキストリンは、シグマアルドリッヒ社(Sigma−Aldrich Co.)のフルカ部門(Fluka Div.)からコード28707で入手可能なベータシクロデキストリンであった。
【0044】
臭気抑制試験
0.5ml量の悪臭剤溶液を、50mm直径の開口部を有するカップに入れ、処理サンプル(すなわち、臭気抑制材料を含有するサンプル)及び同じ構造であるが臭気抑制材料を有さないサンプルによって、覆って適切に密閉した。
悪臭剤溶液または混合物の重量組成は次のようであった。
【0045】
【表3】
【0046】
サンプルを付けたカップを、30℃で相対湿度75%の炉の中へ置いた。2時間後、訓練された臭気格付者解答団が、サンプル上の悪臭強度を0から10のスケールで評価した。特に強度スケールは次のようにした。
【0047】
【表4】
【0048】
各熟練格付者が、処理及び未処理サンプルの匂いを嗅いだ後、臭気強度数値を出し、平均値を求めた。
結果を、説明したサンプルと同じであるがシクロデキストリン溶液で処理していない参照物質に対しての悪臭(臭気強度)のパーセンテージとして、次の表で報告する。実施した試験の結果の平均は、参照の臭気強度を100%に相当するとしたときの、これに対するパーセントとして臭気強度を表して報告する。
【0049】
【表5】
【0050】
上のデータから明らかなように、1.6g/m2のシクロデキストリンを添加すると、臭気強度を25%低下できており、これは悪臭低減という点で使用者に著しい利益を与えるものであり、一方0.8g/m2のシクロデキストリン添加では、臭気強度の低下は5%であり、同じ利益を与えることはできない。実際のところ、臭気抑制システムが有効であって、その結果、悪臭低減という点で消費者に利益を与えることができ、少なくとも15%の臭気強度を低下(悪臭低減)させるとは、驚くべき発見であった。
【0051】
実施例2
この回は、シルケム社(Silkem d.o.o.)(スロベニア)から入手可能なゼオライトZP−4Aを、臭気抑制物質として、組成物の1重量%の比で熱可塑性混合組成物へ添加した以外は、実施例1に同じ。
実施例1と同じ方法で悪臭低減を評価すると、ゼオライトを1%含有する組成物を含むマットレスカバーのサンプルにより、同じ組成物であるがゼオライトを含有しないマットレスカバーのサンプルに比べて、29%の悪臭低減が得られた。
ゼオライトの量を更に増加しても、有意性のある更なる利益は得られなかった。実際、ゼオライト2%レベルで、悪臭低減は30%であった。
0.5%のゼオライトレベルの減少は、何の利益もなかった。実際、ゼオライトレベル0.5%では、悪臭低減は、5%だけであった。
【0052】
実施例3
アトフィナ(Atofina)(フランス)から入手可能な登録商標名ペバックス(Pebax)2533SN01で商品化されているポリエーテルアミドブロックコポリマーを、レイリーケミカル社(Reilly Chemical Co.)から入手可能なシトロフレックス(Citroflex)2(可塑剤)、アクゾノーベル社(Akzo Nobel Co.)社から入手可能なケジェンフレックス(Ketjenflex)8(可塑剤)、チバガイギー(CibaGeigy)から入手可能なイルガノックス(Irganox)1010及びイルガノックスPS800(共に坑臭剤)、並びにシルケム社(Silkem d.o.o.)(スロバニア)から入手可能なZP−4A(ゼオライト、臭気抑制物質として)、と配合する。
最終処方は重量パーセントで次の組成物を有する:
【0053】
【表6】
【0054】
この混合物を溶融し押し出しして、坪量20g/m2のフィルムを得る。このフィルムを、BBA不織布グループコロバン(Corovin)(ドイツ)から入手可能な登録商品名G17AI0で商品化されているSMS(スパンボンド−メルトブロウン−スパンボンド構造)の疎水性の100%ポリプロピレン不織布17g/m2(支持層)により構成した基材上に、直接積層する。その複合体は、1907g/m2・24時間のWVTRを有する。次に、従来品スターチでカプセル化(活性作用物質50%及びスターチ50%)した新鮮な雰囲気を有する香料を、タルカムパウダーと混合し、その混合物を3.80g/m2のレベル(0.3g/m2のレベルでのスターチでカプセル化した香料)でフィルム上に適用し、フィルム自体の接着性(すなわち残留粘着性)でフィルム上に固定した。
【0055】
この複合物構造体を使用して、マットレスカバー、例えば実施例1で既に説明したようなベッドマットレスカバー、を製作する。
前述の透湿性があり、液体不透過性の使い捨てマットレスカバーは、内密の実用試験で悪臭を低減する一方、同時に多くの日数にわたって、香料を放出して新鮮に匂うことができることを実証した。
【0056】
試験
透湿性は、修正したASTM E−96の「直立カップ」法に従って、23℃、50%の相対湿度における透湿度(WVTR)として測定する。標準ASTM E−96の「直立カップ」法に対する唯一の修正は、カップ内の試料と水表面との間の空隙の高さの変更であり、その高さは標準試験方法で指定される19mm±2.5mmの代わりに3mm±0.5mmである。
臭気抑制試験は、実施例1の文章中で説明する。
【図面の簡単な説明】
本出願の図面は、本発明の好ましい実施形態を企図しているが、いかなる場合においてもその範囲を制限するものではない。
【図1】本発明による使い捨てマットレスカバーの平面略図である。
【図2】図1の使い捨てマットレスカバーのラインA−Aに沿う断面図である。
【図3】マットレスに取り付けられたマットレスカバーを示す図である。
(発明の分野)
本発明は、透湿性があり、液体不透過性であって、臭気低減特性を有する、マットレスや枕などの好ましくは寝具品目用の使い捨てカバーシートに関する。そのカバーシートは、透湿性がある基材の上に好ましく適用された熱可塑性組成物を含む、透湿性があり、液体不透過性に形成された構造を含有する。本発明のカバーシートは、透湿性、液体不透過性、使い捨て性、心地良さ、特有の臭気抑制特性、及び、所望の場合には、活性作用物質放出特性もまた、様々な用途を見出すことができる。好ましくは、本発明のカバーシートは、マットレスカバーまたは枕カバーである。
【0002】
(発明の背景)
カバーシート、特にベッドマットレスカバーなどの寝具物品用カバーシートは当技術分野で既知である。これら物品の主要な用途は、マットレスを、特にベッドマットレス、更にはまた、枕、クッション、刺子羽根ぶとん、布張り品を、汚染物から、例えばダスト、流体、または体液から、例えば、病院、ホテルまたはレンタルハウスなどでの異なる使用者のマットレスの使用が意図される環境において、保護することである。更に、マットレスカバーは、家庭でマットレスに保護カバーを設けるために使用される。
更に最近、温度や栄養に関して好ましい環境条件を見出すことができるマットレスの上や内部のダスト中に通常生存するイエダニを抑制するために、マットレスカバーをアレルゲンバリアとして作用させることが提案されている。
【0003】
チリダニとも呼ばれるイエダニが、アレルギーを引き起こすだけでなく喘息などの他の病状にも不利に関与するハウスダストアレルゲンの根源であることが明らかにされて久しい。アレルゲン抑制対策を使用すると、これらの状態の抑制にも有効であることが明らかにされている。アレルゲン出現を防ぐための、ダニを封じ込めるアレルゲンプルーフの包装が、ベッドマットレス、枕、クッション、刺子羽根ぶとん、布張り品などのマットレスに長い間使用されてきた。
マットレスカバーは人体と直接または間接的に(即ち、更なる中間層、例えばベッドシーツまたはピローケースを介して)接触することになるので、このようなカバーは、液体不透過性であることに加えて、快適さを得るために透湿性があり、外部作用物質に対する所望の防護をマットレスに備えるようにすることが重要である。チリダニに対するバリアとして使用するとき、それらは、アレルゲンバリア機能も有すべきである。
【0004】
液体不透過性であると共に通気性である、すなわち透湿性がある、使い捨てマットレスカバーの種々の例が当技術分野で既知である。
既知の使い捨てマットレスカバーは、透湿性があり、好ましくは空気透過性であることに加えて流体バリアを提供することができる、種々の材料または構造体を含有する。このような構造体または材料は、単一層、または共に積層した多重層を含むことができる。1つの例は、例えば不織布層などの繊維層に積層した、熱可塑性の微小多孔性フィルムを含む構造体である。
使い捨てマットレスカバーに適する特に好ましい材料は、親水性の連続フィルムであって「モノリシックフィルム」とも呼ばれ、材料中の開孔または開口から湿気を流出はさせないが、湿気濃度がより高いフィルムの一方の側で水分を吸収して湿気濃度がより低いフィルムの反対側で水分を放散または蒸発させることにより、フィルムを通してかなりの量の湿気を移動させる。
【0005】
われわれの特許出願EP 0963760及びEP 0964026では、透湿性があり、液体不透過性の好ましい特性を有する、透湿性があり、液体不透過性の親水性連続層を製造するための、熱可塑性組成物が開示されている。これらの開示された好ましい熱可塑性組成物はまた、所望の厚さを有するコーティングを基材上に提供するべく容易に処理可能であるので、従来型の複雑な押し出し装置の必要性がなくなる。これは、そのような粘度を低下させる好適な可塑剤または可塑剤の混合物を組成物中に含有させることにより、熱可塑性ポリマーの粘度を修正することで達成される。これにより、透湿性があり、液体不透過性のフィルムまたは層を形成するために、低粘度のホットメルト組成物を基材上に直接コーティングする、当技術分野において既知のこれらの好ましい組成物の典型的な処理条件を利用することが可能になる。
透湿性があり、液体不透過性の使い捨てマットレスカバーが、透湿性があり、液体不透過性の構造体を含み、これが次に、例えば不織布層などの繊維層の透湿性がある基材の上に好ましく適用された、EP 0963760またはEP 0964026のいずれかによる熱可塑性組成物の層を含んで、複合構造体を形成するようになる。こうしたカバーが特に好ましいのは、液体不透過性と組み合わせされたより良い透湿性を提供すると共に、上述した組成物に関連する製造がより容易になった有利性を利用できるからである。
【0006】
使い捨てマットレスカバーに対する他の改良点は、本出願人らにより1999年12月9日に出願されたヨーロッパ特許出願No.99124535.8に記載されている。この出願特許では、例えばマットレスがベッドマットレスまたは枕であって、例えば睡眠中のユーザの動きによりマットレスカバーが動くまたは外れることがある場合、使用中にカバーが外れる可能性を最小にするために、すなわち一般的にはマットレスカバーでマットレス自体に対してある圧力を加えるとき、使用中の使い捨てマットレスカバーとマットレス表面との間に大きな摩擦が確立される。これが特に重要なのは、矩形のベッドマットレスカバーの隅部に取り付けられた、カバーをマットレスに繋ぐための、例えば弾性バンドまたは紐などの伝統的手段との組み合わせで、マットレスの外表面を部分的に、例えばベッドマットレスの上表面を、マットレスカバーにより覆うことを意図したときである。
【0007】
また一方、マットレスカバーとマットレスとの間に大きい摩擦を提供することは、マットレス全体を包み込むように企図したマットレスカバーの局面においても有用である。実際これら両方の場合において、この増加した摩擦は、使用中におけるマットレスカバーとマットレスとの間の相対的な動きを防ぎ、または少なくとも減少させるので、マットレスカバーをマットレスに適用するときに、例えば使用者により最初に設けられた正しい位置にマットレスカバーを保持するときに、助けとなる。
【0008】
上述の本出願人らの出願特許で開示されたカバーシートが、特に保護の点において良く機能したとしても、これらは、臭気低減特性を提供する、及び又好ましくは活性作用物質放出特性をも提供することによる、使用者のための更なる利益の点で、改良の余地がある。香料などの活性作用物質を放出するシステムは、当技術分野及び寝具物品用カバーシートの分野でもまた既知であって、参照すべき例としてPCT国際公開特許WO99/17643があり、並びに臭気抑制手段は当技術分野で、特に生理用ナプキン、使い捨ておむつ、失禁用製品などの、吸収性物品の分野で既知であるが、透湿性があり、液体不透過性で、及び特有の臭気抑制特性を有する、好ましくは活性作用物質放出特性と組み合わせられる、使い捨てカバーシート、特にマットレスや枕などの寝具品目用のものは未知である。
【0009】
(発明の概要)
透湿性があり、液体不透過性の使い捨てカバーシートは、少なくとも、透湿性がある層と、前記透湿性がある層の上に好ましくは適用された液体不透過性であるが透湿性があるフィルム層とを含み、そのカバーシートは、特有の臭気抑制特性、及び所望の場合、活性作用物質放出特性をも有する。
より具体的には、前記カバーシートは、本明細書で説明する臭気抑制試験に従って測定するとき、以降に示すように少なくとも15%の悪臭低減をもたらすことができる臭気抑制手段を含む。
【0010】
(詳細な説明)
本発明により、透湿性があり、液体不透過性の使い捨てカバーシートが提供され、これは、透湿性がある層と、透湿性を有する加工性が非常に高い熱可塑性組成物を具備する、少なくとも液体不透過性であるが透湿性があるフィルム層を含む。前記カバーシートは、臭気抑制特性を、及び所望の場合には活性作用物質放出特性もまた提供することにより、特に寝具物品用のカバーシートとして使用するときに、更なる利益を使用者にもたらす。
本発明によるカバーシートは、家庭及び産業の両方、または施設での使用の様々な分野で、種々の物品を覆って防護するために使用可能であり、かかる用途として、家庭使用または施設使用の両方で、及び交通産業で使用される、ヘッドレスト及び座席用カバーシート、ダイニングセットのテーブルカバー、医療検査机用カバーシート、家具用カバーシートなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0011】
本発明のカバーシートの好ましい用途は、家庭及び施設使用両方用の寝具物品にある。本発明のカバーシートは、使い捨てベッドマットレスカバー、及びピローケース若しくはカバーにて使用するのに特に有用である。
本明細書で使用する用語「マットレス」は、例えば木綿、毛、羽毛、発泡ゴム、またはコイルスプリングの配列などの弾力性材料を充填した布地のケースを指し、したがって、特にベッドマットレスを包含するが、枕、クッション、掛け布団、羽毛布団、(ヘッドボードなどの)ベッドの布張り部分、またはソファ若しくはアームチェアの布張り部分なども挙げられる。その結果、たとえ、本発明がマットレスカバーの形態の寝具品目用使い捨てカバーシートを特に参照して説明される場合でも、その範囲をマットレスカバーに限定するという意味ではない。
【0012】
特にマットレスに言及すると、一般に、各マットレスは、毎年、約45キロ〜80キロの汗、及び約150グラムの皮膚片を「吸収」することが知られている。これに加えて、一般に無数のダニがマットレスの中に生存している。他の問題として、不意の汚れが実際上避けられないことがある。通常、消費者は、上述した問題を承知しており、事実、使用者の大部分は、普通は木綿製の再使用可能なマットレスカバーを使用する。しかし、これらのカバーは、上述の問題を解決することはなく、特に、マットレス内に既に存在し環境中に放出され得て使用者が嗅ぎ得る臭気と、及びそうではなく上述のようにマットレスが使用中に吸収する、例えば身体性流体、典型的には汗、によりマットレスに伝達され得る臭気、特に体臭、の両方に対して、臭気を低減する有効な作用を提供できない。
本発明の使い捨てカバーシートは、少なくとも第一の透湿性がある層と前記第一の上層に結合された液体不透過性であるが透湿性がある熱可塑性組成物の第二のフィルム層とを含む、異なる層の積層にあり、すなわち好ましくは、この積層は、複合構造体のもとになる少なくとも2つの結合した層から成る。
【0013】
より多くの熱可塑性組成物のフィルム層が、一つ以上の他の透湿性がある層との組み合わせで複合構造体に使用されて、透湿性があり液体不透過性の層状複合構造体を作り出す場合、各フィルム層は、同じ特定の熱可塑性組成物、または異なる特定の熱可塑性組成物で作ることができる。
上述の複合構造体は、少なくとも一つの構成要素、典型的には一つ以上の他の透湿性がある層と組み合わされた、熱可塑性組成物のフィルム層を含むことができる。かかる透湿性材料として、繊維、繊維性打ち延ばし綿、不織布、織布、紙、ミクロ孔質または多孔質膜、ポリマーフィルムなどのフィルム、穿孔または開孔フィルム及び紙、巨視的に拡大されたフィルム、布地などが挙げられるが、これらに限定されない。
前記他の構成要素は、非吸収性であっても、吸収性であっても、流体を含有していてもよい。
【0014】
上述したカバーシートの複合構造体は、少なくとも400g/m2・24時間、より好ましくは少なくとも500g/m2・24時間、最も好ましくは少なくとも600g/m2・24時間の透湿度(WVTR)を有するが、液体不透過性である。
特に好ましい本発明の実施態様によれば、透湿性があり、液体不透過性の使い捨てマットレスカバーは、透湿性がある基材上に適用された熱可塑性組成物のフィルム層を有する複合構造体を含み、前記フィルム層は、使用の際にマットレスに直接接触するように企図されている。透湿性がある基材は、既知の手段により、例えば好ましくはホットメルトコーティングにより熱可塑性組成物が連続した層またはフィルムであり、その上に適用される例えば不織布層などの繊維層を好ましくは含む。
【0015】
使用中にマットレスに直接接触するように企図された、熱可塑性組成物の層を有する透湿性があり液体不透過性の構造体を含む、透湿性があり液体不透過性の使い捨てマットレスカバーは、当技術分野で既知の、及びその所期の使用に好適な、いかなる形状及び構成をも有することができる。
例えば、そのマットレスが標準のベッドマットレスからなる場合、マットレスカバーは、弾性のひもを隅部に備えたり、あるいはFR 2747899に記載されるように伸縮自在の隅部を一体的に備えたりする、実質的に矩形のフラットシートとすることができる。その矩形のシートは通常、ベッドマットレスの少なくとも上表面を完全に覆うために好適な寸法を有しており、好ましくは、上で言及した後者の実施態様でのように、その側表面をも完全に覆うために好適な寸法を有し、そこでは、弾性の紐または伸縮自在の隅部が、当技術分野にて既知の方法で好適に剥離可能なマットレスへの連結を提供する。そのマットレスカバーがマットレスを完全に包み込むための好適な形状及び大きさを有する、代替構成も可能である。この後者の構成は、マットレスカバーが、液体不透過性であり、透湿性があることに加えて、チリダニ、及び関連するアレルゲンに対しても全体的なバリアを提供する場合に、好ましいものであり得る。
【0016】
本明細書の図面に示すように、使い捨てマットレスカバーは、好ましくは本発明によってつくられた矩形のブランケットを含む。特に、透湿性があり、液体不透過性の使い捨てブランケットは、好ましくは透湿性がある繊維層のトップシート1と、前記トップシート1に積層して二層複合構造を形成するようにされた、液体不透過性であるが透湿性はある熱可塑性組成物のフィルム層のバックシート2とにより形成される。バックシート2は、マットレス4の上部に面して直接接触するように企図されており、一方トップシート1は、使用者に面するようになっている。
熱可塑性組成物は、ある程度の残留粘着性をバックシート2に与えることができる。この粘着性が、今度は、使用中にマットレスカバーとマットレス4との間の相対的な動きを防止するか、または少なくとも低減し、したがって、使用者により最初に設定された正しい位置にマットレスカバーを保持することに役立つ。いかなる場合でも、及び所望の場合、熱可塑性組成物を好適に選択することにより、または例えばタルカムパウダーなどの公知の手段でいずれかの残留する粘着性を無効にすることにより、マットレスカバーが残留粘着性を有さないようにできる。この粘着性は、臭気抑制物質及び活性作用物質を本発明に従いマットレスカバーに組み込むことにも有用であり得る。
【0017】
使用者がマットレスカバーをマットレス上の適切な位置に置くことのみならず、安定した方法でマットレスカバーをマットレスに固定するのを補助するために、図に示すように、接着手段3が設けられる。接着手段3は、例えば、市販の生理用ナプキンのパンティ固定接着貼付剤の製造において使用されるような、または両面接着テープの片のような、使用する前に接着材を保護するための剥離ライナによって覆われた、従来型感圧接着剤の一つ以上の縞とすることができる。
図3に示すように、マットレスカバーは、マットレス4の少なくとも上面を完全に覆うのに、及びマットレス4の縦方向側部6を部分的に覆うのに、好適な寸法を有し、一方、接着手段3は、好ましくはマットレス4の縦方向側部6に取り付けられる。
特定のマットレスの型、形状、寸法、並びにマットレスカバーの意図された用途によるが、本発明によるマットレスカバーの他のいかなる好適な形状または配置も可能である。
【0018】
好ましくは、本発明の透湿性があり、液体不透過性の使い捨てカバーシートは、マットレスカバーまたは枕カバーとして使用するとき、15.0m2〜0.3m2、好ましくは8.0m2〜0.5m2の範囲の表面積を有する。最も好ましくは、特にマットレスカバーの場合、前記表面積は、5.0m2〜1.0m2である。
バックシート2に好適な熱可塑性組成物は、発明の背景の節で既述した欧州特許出願EP 963760及びEP 964026にて開示されたものとすることができるが、通気性のモノリシックフィルムを形成する他の組成物も利用可能である。
【0019】
熱可塑性組成物の残留粘着性は、有利には、粘着付与樹脂の選択により付与することができ、実際、上記出願中に記載された熱可塑性組成物は、典型的には、樹脂または粘着付与樹脂の混合物を含有する。熱可塑性組成物の50重量%まで存在してもよい好ましい樹脂は、ロジン類及びロジンエステル類、炭化水素樹脂類、脂肪族樹脂類、テルペン及びテルペン−フェノール樹脂類、芳香族樹脂類、合成C5樹脂類、合成C5〜C9樹脂類の混合物、並びにこれらの混合物から選択することができる。
粘着付与樹脂または粘着付与樹脂の混合物を適切に選択することにより、熱可塑性組成物の室温での残留粘着性と、それに従い前記熱可塑性組成物から形成された層の室温での残留粘着性とを、それが感圧接着剤の典型的な特徴を有する程度にまで調整可能である。
【0020】
好ましい粘着付与樹脂または粘着付与樹脂の混合物は、依然125℃以下の軟化点を有し、ロジン及びロジンエステル類、テルペン−フェノール樹脂類、芳香族樹脂類、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。
より好ましくは、上述した用途による熱可塑性組成物は、上述のように選択された粘着付与樹脂の混合物を含み、さらに、前記粘着付与樹脂の混合物の0重量%〜20重量%、好ましくは2重量%〜15重量%は、25℃未満の軟化点を有する樹脂または樹脂の混合物を含み、前記粘着付与樹脂の混合物の80重量%〜100重量%、好ましくは85重量%〜98重量%は、少なくとも70℃の軟化点を有する樹脂または樹脂の混合物を含む。
【0021】
バックシート2のためのその他の熱可塑性組成物として、本出願人らにより2000年8月10日に出願された「透湿性がある構造用の接着特性を改良した熱可塑性の親水性ポリマー組成物(Thermoplastic hydrophilic polymeric compositions with improved adhesive properties for moisture vapour permeable structures)」という名称の欧州特許出願No.00116284.1(P&GケースCM2406F)に記載されているものがある。
モノリシックフィルムが好ましい材料であるのは、このフィルムが、材料内の開孔または開口から湿気は通さないが、湿度が高いフィルムの片側から水分を吸収してフィルムの湿度が低い反対側に放出または蒸発させることにより、かなりの量の湿気をフィルムを通して輸送するからである。その結果、このフィルムは、湿気の通過は許容するが、流体、ほこりなどには真に不透過性である。
【0022】
臭気抑制手段
本発明によれば、寝具品目用の使い捨てカバーシートは、本質的構成要素として臭気抑制手段を含む。
人間の皮膚と直接または間接的に接触する使用中の物品は、不愉快な臭気を放出する、例えば揮発性脂肪酸類(例えば、イソ吉草酸)、アンモニア、アミン類(例えば、トリエチルアミン)、脂肪酸類、硫黄含有化合物(例えば、メルカプタン類、硫化物類)、アルコール類、ケトン類、及びアルデヒド類(例えば、フルアルデヒド)など、さまざまな化合物を吸収する傾向があることが知られている。
これらの化合物は、身体性流体中に存在することがあり、または発酵により生成されることがある。
【0023】
前述での不愉快な臭気の幾つかを抑制する、多数の化合物、混合物、組成物、及び類似物が当技術分野で知られているが、その多くは、活性炭、粘土、及びゼオライト類のように吸着に基づく。臭気抑制システムは、特に、生理用ナプキン、パンティライナー、使い捨ておむつ、失禁用パッド、タンポン、脇窩パッド、及び類似物などの、身体性流体を吸収するための物品に関連する技術の分野で既知である。
本発明のカバーシートで使用する臭気抑制手段は、後述する臭気抑制物質からなる群から選択することができる。これらの物質は、一般的には、その物質により抑制しようとする臭気の型に従って分類することができる。臭気は、酸性、塩基性または中性に、化学的に分類することができる。
酸性臭気の抑制物質は、7より大きいpHを有し、典型として、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、特に硫酸亜鉛及び硫酸銅などが挙げられる。
【0024】
塩基性臭気の抑制剤は、7より小さいpHを有し、クエン酸などのカルボン酸類、乳酸、ホウ酸、アジピン酸、及びマレイン酸などの化合物が挙げられる。
中性臭気の抑制物質は、約7のpHを有する。これらの型の化合物の例として、活性炭類、粘土類、ゼオライト類、シリカ類、吸収性ゲル材料類、及びデンプン類が挙げられる。中性臭気の抑制物質及びシステムは、例えば、EP 0348978,EP 0510619、PCT国際公開特許WO91/12029、WO91/11977、WO91/12030、WO81/01643、及びWO96/06589にて開示されている。又、米国特許第5429628号に記載されるように,シクロデキストリン及び誘導体も使用可能である。ゼオライト及びシクロデキストリンは、本発明のカバーシートでの臭気抑制手段として特に好ましい。
【0025】
あるいは、臭気抑制システムは悪臭の感知力を減少または防げる機構により分類することもできる。上の臭気抑制剤は、一般的には、吸着機構により臭気感知を抑制する。
したがって、悪臭化合物と化学的に反応する、または、悪臭分解生成物を生成する化合物と化学的に反応して、これにより臭気のない若しくは消費者に受け入れられる匂いを有する化合物を生み出す臭気抑制システムも、本発明において利用可能である。有用な反応剤として、例えば米国特許第4356190号に記載されているようなエチレンジアミンテトラアセテートなどのアミノカルボキシレート、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)などのアミノホスフォネート、米国特許第3812044号に記載されているような多官能価置換芳香族キレート化剤、及びこれらの混合物から選択されるキレート化剤が挙げられる。これらの化合物の利点は、ある部分では、身体性流体中に存在する鉄、銅、カルシウム、マグネシウム、及びマンガンのイオン、並びにキレート形成による分解産物を除去する、例外的な能力にあると考えられている。
【0026】
本発明で使用するのに有用な別の臭気抑制システムとして、クエン酸及び重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム及びソルビン酸緩衝系などの、緩衝系が挙げられる。例えばPCT国際公開特許WO94/25077に記載されるような7〜10のpHを有する緩衝系も、本発明で使用可能である。
代替的な臭気抑制システムは、米国特許第4289513号及び米国特許第3340875号に記載されるもののような、イオン交換樹脂を利用する。
例えばアルミニウムクロリドレート、及び硫酸アルミニウムなどのアルミニウム塩のようないわゆる制汗剤、並びに例えばトリクロサン、安息香酸、プロピオン酸、及びソルビン酸などの坑菌剤も又、臭気抑制剤として使用可能である。このような作用剤は、ミューラー(W.H.Mueller)及びクアタラール(R.P.Quatrale)による「化粧品の化学及び製造法(The Chemistry and Manufacture of Cosmetics)」、並びに「皮膚科学研究月報(The Journal of Investigative Dermatology)」1987年第88巻No.3,3月増刊の、ライドン(J.J.Leydon)及びマッギンレイ(K.D.McGinley)らによる「皮膚微生物相(Skin Microflora)」という題で記載されている。
【0027】
その他の有用な臭気抑制剤として、1980年の化粧品及び洗面化粧品(Cosm.And Toil.)、95、48、オスベルガウス(R.Osberghaus)による「非微生物学的脱臭剤(Non microbiological deudourising agents)に記載されているようなトリエチルシトレートなどの酵素抑止剤、及びプロセルピオ(G.Proserpio)により1988年の機能的美容術(Cosmesi Funzionale)、465〜498ページ、ED.Singerga、に記載されているようなリシノール酸亜鉛などの臭気吸着剤がある。
更なる有用な技術は、次の特許公告で見ることができる:
【0028】
【表1】
【0029】
更に、その他の物質が、抗菌剤、酸化剤、乳酸生成バシラス、キチン、キトサンからなる群から選択される臭気抑制剤として使用可能である。
本発明の臭気抑制剤は、好ましくは上の作用剤またはその組み合わせから選択され、ここでゼオライト及びシクロデキストリンが好ましいが、他の既知の臭気抑制剤またはシステムも使用可能であることに留意すべきである。
臭気抑制システムは、当技術分野において開示されているいずれかの方法により、本発明の物品に組み入れ可能である。
【0030】
活性作用物質放出システム
本発明によれば、使い捨てカバーシートは又、臭気抑制手段に加えて、活性作用物質放出システムを任意選択的に含むことができる。
その使用中に芳香剤を放出する香料などの活性作用物質が、利用可能である。
本明細書で使用する用語、香料はいずれかの芳しい物質を意味する。一般的には、かかる物質は、室温において大気圧よりも低い蒸気圧により特徴付けられる。本発明で使用する香料は、室温で流体のものが大部分であるが、当技術分野で既知の様々な樟脳系香料のように、固体のこともある。多種多様な化学物質が香料の用途に知られており、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、及びそのような物質が挙げられる。より一般的には、様々な化学構成成分の複雑な混合物を含有する天然に発生する植物及び動物の油及び滲出物が、香料として用いられていることが知られており、このような物質が本発明で使用可能である。本明細書の香料は、組成が比較的簡単なものとすることができ、または任意の所望の匂いを提供するために全て選定された、非常に高度な、天然及び合成の化学構成成分の複雑な混合物を含有することもできる。
【0031】
本明細書の典型的な香料は、例えば、ビャクダン油、シベット、及びパチョリ油などの風変わりな物質を含有する、木性/地球性塩基を含むことができる。
本明細書の香料は、例えばバラ抽出物、及びスミレ抽出物などの、軽い花の香りとすることができる。本明細書の香料は、例えばライム、レモン、及びオレンジなどの、望ましいフルーティな匂いを提供するように調合することができる。
香料物質は、ニュージャージー州モントクレア、アーサーの(Aurthor,Montclair,N.J.)第1巻及び第2巻、アークタンダー(S.Arctander)の芳香剤の特色及び化学(Perfume Flavors and Chemicals.)、及びニュージャージー州ローウェイ(Rahway,N.J.)メルク社(Merck & Co.,Inc.)メルクインデックス(Merck Index)第8版に、更に詳細に記載されている。
【0032】
要約すると、心地良く一方では所望の匂いを発散する科学的に適合性のあるいかなる物質も、本発明での香料化した粒子中で使用することが出来、本発明に従い、物品に適用したときに所望の匂いを提供することができる。
標準的には固体である香料も、本発明で使用可能である。これらは、溶媒などの液化剤と混合してから本発明の物品にスプレーにより組み入れることができ、または、香料が加熱により昇華または分解しない限り、単に溶かしてフィルム層へ一体化することができる。
なお、例えばGB 1464616に記載されているようなスターチでカプセル化した香料が、好適に利用可能である。カプセル化することにより、香料の放出が長く続くことになる。
【0033】
有用で好ましい活性作用物質として、PCT国際公開特許WO00/02987、欧州特許出願EP 0971021、EP 0971024,及びEP 0971025にて開示されているものがあり、これらでは、とりわけ第一級アミンと香料構成成分との間の反応生成物について記載されている。上述の特許出願の反応生成物の利用により、活性作用物質(例えば、香料構成成分)の放出が、活性作用物質だけの使用よりも長期間継続する。
活性作用物質は香料に限定するものではなく、殺虫剤類、防臭剤類、揮発性療法物質類、芳香油類、及びこれらの混合物から選択される他の既知の活性作用物質も、使用者に利益を提供するために、利用できることに留意すべきである。
【0034】
揮発性療法物質は、感冒またはアレルギー症者の鼻孔のつまりを解消してすっきりと保つための補助をする、例えばメンソール、樟脳、ユーカリ油、及び類似の油などの物質、並びに、長時間の露出の結果として鼻孔または肺を通して吸収することにより患者に利益を与えることができる他の物質を包含する。揮発性療法物質として、使用者のリラックスまたは睡眠を助ける、ハーブ抽出物などを挙げることができる。「アロマセラピー油」と呼ばれるものなどの芳香油も、基材中で使用することができる。
活性作用物質が存在する場合には、上述の作用物質またはそれらの組み合わせのいずれかから選択されることが好ましい。
一つまたは複数の活性作用物質は、当技術分野において開示されているいずれかの方法により、本発明の物品に組み込み可能である。
【0035】
他の特性
透湿性があり、液体不透過性がある層は、好適な熱可塑性組成物から、前記熱可塑性組成物を基材上にコーティングすることにより、形成できる。
熱可塑性組成物からフィルム層を製造する方法は、典型的には、前記組成物を準備する段階、前記組成物を加熱して流動可能にする段階、前記組成物を溶融状態で基材上に所望の厚さを有する層にコーティングする段階、を含む。臭気抑制物質及び活性作用物質は、熱可塑性組成物に含有可能であることに留意すべきである。あるいは、これらは、上述のように層またはフィルムが形成された直後または間がない内に、例えば組成物の粘着性を利用することにより直接粘着して、熱可塑性組成物で作られたフィルムまたは層の表面上に適用することができる。
本発明によれば、透湿性があり、水不透過性の複合体は、熱可塑性組成物と、その上にコーティングされる、これも又透湿性がある基材とを含んで形成される。
【0036】
このような実施態様により、透湿性があり、液体不透過性の複合構造体が提供され、ここで、熱可塑性組成物で形成されたフィルム層は、一方基材にしっかりと結合されるが、流体バリアに対する必要な性能をもたらすので、可能な限り薄くして有益な形で供給することもできる。この方法にて、かかる実施態様により、透湿性があり、液体不透過性の複合構造体が提供され、ここで、熱可塑性組成物で形成されたフィルム層の複合材料の性能への寄与は、主として流体バリアの形成にある。残りの性能の物理的な規準は、したがって好ましくは、支持層としても作用する供与された基材によってもたらされる。しかしながら、本出願人らの前述した特許出願によれば、熱可塑性組成物は厚いフィルム層の場合でも高い通気性(高いWVTR)を提供するので、フィルム層は、いずれの用途においても可能な限り薄くする必要はないことに留意すべきである。好適な基材に適用され本発明の複合構造体を形成する熱可塑性組成物のフィルム層の典型的な厚さは、2μm〜200μmの範囲である。
【0037】
基材または支持層は、透湿性でもあるいずれかの有用な層とすることができ、好ましくは少なくとも400g/m2・24h、より好ましくは少なくとも500g/m2・24h、最も好ましくは少なくとも600g/m2・24hの透湿性を有する。
本発明で使用するのに好ましい支持層は、織布及び不織布層、最も好ましくは疎水性の不織布のような疎水性の繊維層を包含する。非制限的な例として、BBA不織布グループ(ドイツ)コロビン(Colovin)によりそれぞれコードG17AI0、MD3000にて市販されている17g/m2または25g/m2のSMS(スパンボンド−メルトブロウン−スパンボンド)の疎水性の100%ポリプロピレン不織布、またはテクノフィブラ(Technofibria)(イタリア)によりコードTJET C500にて市販されている50g/m2のスパンレースの不織布が、良く機能する。
【0038】
本発明で使用するのに好適な基材は、本発明による構造体中の更なる層として、二次元の平面状ミクロ及びマクロ多孔フィルム、巨視的に拡大されたフィルム、形成された開孔フィルム、及び不織布及び織布層を含むこともできる。本発明で使用するのに好適な巨視的に拡大されたフィルムは、例えば、米国特許第4,637,819号及び米国特許第4,591,523号に記載されているようなフィルムを包含する。
本発明による好ましい実施態様の構造体は、熱可塑性組成物が所望の厚さを有するフィルム層として支持基材の上に適用可能な複合体を提供することができるので、特に有利である。低粘度ホットメルトを直接コーティングするための当技術分野で既知の典型的なコーティング条件や装置は、熱可塑性組成物を所望の厚さで提供するために、容易に使用することができる。
支持層として作用する基材上に熱可塑性組成物をコートして複合積層対を形成するための可能な方法は、PCT国際公開特許WO96/25902中に記載されている。
【0039】
層の形態の熱可塑性組成物は、少なくともコーティング温度で、好ましくは支持基材上で接着剤特性を示して、好ましい複合体を形成するようになっており、その結果、熱可塑性組成物と基材間との間の永久的な結合を達成するために追加の接着剤を必要としない。
熱可塑性で親水性の組成物を好適な基材上にコートして形成される、透湿性があり、液体不透過性の複合構造体は、本発明による透湿性があり、液体不透過性の使い捨てマットレスカバーを構成する構造体として、特に有用性が見出されている。
【0040】
(実施例)
実施例1
アトフィナ(Atofina)(フランス)から入手可能な商標名ペバックス(Pebax)2533SNで商品化されているポリエーテルアミドブロックコポリマーを、アルドリッチ(Aldrich Co.)社から入手可能なトリブチルシトレート(Tri Butyl Citrate)(可塑剤)と、ハーキュレス社(Hercules Inc.)社から入手可能なResA−2691(粘着付与樹脂)及びResA−2690(粘着付与樹脂)(両樹脂とも既に説明した出願人らの欧州出願No.00116284.1に記載されている)と、チバガイギー(CibaGeigy)から入手可能なイルガノックス(Irganox)1010(坑臭剤)と配合する。
最終処方は重量パーセントで次の組成を有する。
【0041】
【表2】
【0042】
この混合物を溶融押出しして、坪量20g/m2のフィルムを得る。このフィルムを、BBA不織布グループ(ドイツ)コロバン(Corovin)から入手可能な登録商標名MD3000として市販されているSMS(スパンボンド−メルトブロウン−スパンボンド構造)の疎水性の100%ポリプロピレン不織布25g/m2(支持層)により構成した基材上に、直接積層する。その複合剤は、846g/m2・24時間のWVTR(透湿度)を有する。
この複合物構造体を使用して、マットレスカバー、例えば本明細書の図に示すようなベッドマットレスカバーを製作する。それは、ベッドマットレスの少なくとも上面を完全にカバーする好適な寸法の平坦な矩形の形状を有し、熱可塑性組成物のフィルム層2は、使用中マットレス4に面して直接接触するようになっている。特に、その寸法は、1.75m(幅)及び2.10m(長さ)であり、図3に示すように、ベッドマットレス4の上面を完全に覆い、及びその縦方向側部6を部分的に覆う。マットレスカバーの隅部は、接着テープの接着剤表面を保護する剥離ライナ5を使用前に取り外した後、接着テープ3によりベッドマットレスの隅部に固定する。接着テープ3は、両面接着テープの片であり、それぞれが幅50mm及び長さ300mmを有し、アベリデニソン社(Avery Dennison Co.)からコードFT310で入手可能である。
【0043】
ベッドマットレス4の縦方向側部6にマットレスカバーをより良く固定するために、マットレスカバーの縦方向縁に沿って他の接着テープを設けることも可能なことに留意すべきである。
マットレスカバー用の上記材料の10cm×10cmのサンプルに、シクロデキストリン2重量%の水溶液の異なる量をスプレーし、サンプル中にそれぞれ8mg/サンプル(0.8g/m2)及び16mg/サンプル(1.6g/m2)の2つの異なるシクロデキストリン量を得た。シクロデキストリンは、シグマアルドリッヒ社(Sigma−Aldrich Co.)のフルカ部門(Fluka Div.)からコード28707で入手可能なベータシクロデキストリンであった。
【0044】
臭気抑制試験
0.5ml量の悪臭剤溶液を、50mm直径の開口部を有するカップに入れ、処理サンプル(すなわち、臭気抑制材料を含有するサンプル)及び同じ構造であるが臭気抑制材料を有さないサンプルによって、覆って適切に密閉した。
悪臭剤溶液または混合物の重量組成は次のようであった。
【0045】
【表3】
【0046】
サンプルを付けたカップを、30℃で相対湿度75%の炉の中へ置いた。2時間後、訓練された臭気格付者解答団が、サンプル上の悪臭強度を0から10のスケールで評価した。特に強度スケールは次のようにした。
【0047】
【表4】
【0048】
各熟練格付者が、処理及び未処理サンプルの匂いを嗅いだ後、臭気強度数値を出し、平均値を求めた。
結果を、説明したサンプルと同じであるがシクロデキストリン溶液で処理していない参照物質に対しての悪臭(臭気強度)のパーセンテージとして、次の表で報告する。実施した試験の結果の平均は、参照の臭気強度を100%に相当するとしたときの、これに対するパーセントとして臭気強度を表して報告する。
【0049】
【表5】
【0050】
上のデータから明らかなように、1.6g/m2のシクロデキストリンを添加すると、臭気強度を25%低下できており、これは悪臭低減という点で使用者に著しい利益を与えるものであり、一方0.8g/m2のシクロデキストリン添加では、臭気強度の低下は5%であり、同じ利益を与えることはできない。実際のところ、臭気抑制システムが有効であって、その結果、悪臭低減という点で消費者に利益を与えることができ、少なくとも15%の臭気強度を低下(悪臭低減)させるとは、驚くべき発見であった。
【0051】
実施例2
この回は、シルケム社(Silkem d.o.o.)(スロベニア)から入手可能なゼオライトZP−4Aを、臭気抑制物質として、組成物の1重量%の比で熱可塑性混合組成物へ添加した以外は、実施例1に同じ。
実施例1と同じ方法で悪臭低減を評価すると、ゼオライトを1%含有する組成物を含むマットレスカバーのサンプルにより、同じ組成物であるがゼオライトを含有しないマットレスカバーのサンプルに比べて、29%の悪臭低減が得られた。
ゼオライトの量を更に増加しても、有意性のある更なる利益は得られなかった。実際、ゼオライト2%レベルで、悪臭低減は30%であった。
0.5%のゼオライトレベルの減少は、何の利益もなかった。実際、ゼオライトレベル0.5%では、悪臭低減は、5%だけであった。
【0052】
実施例3
アトフィナ(Atofina)(フランス)から入手可能な登録商標名ペバックス(Pebax)2533SN01で商品化されているポリエーテルアミドブロックコポリマーを、レイリーケミカル社(Reilly Chemical Co.)から入手可能なシトロフレックス(Citroflex)2(可塑剤)、アクゾノーベル社(Akzo Nobel Co.)社から入手可能なケジェンフレックス(Ketjenflex)8(可塑剤)、チバガイギー(CibaGeigy)から入手可能なイルガノックス(Irganox)1010及びイルガノックスPS800(共に坑臭剤)、並びにシルケム社(Silkem d.o.o.)(スロバニア)から入手可能なZP−4A(ゼオライト、臭気抑制物質として)、と配合する。
最終処方は重量パーセントで次の組成物を有する:
【0053】
【表6】
【0054】
この混合物を溶融し押し出しして、坪量20g/m2のフィルムを得る。このフィルムを、BBA不織布グループコロバン(Corovin)(ドイツ)から入手可能な登録商品名G17AI0で商品化されているSMS(スパンボンド−メルトブロウン−スパンボンド構造)の疎水性の100%ポリプロピレン不織布17g/m2(支持層)により構成した基材上に、直接積層する。その複合体は、1907g/m2・24時間のWVTRを有する。次に、従来品スターチでカプセル化(活性作用物質50%及びスターチ50%)した新鮮な雰囲気を有する香料を、タルカムパウダーと混合し、その混合物を3.80g/m2のレベル(0.3g/m2のレベルでのスターチでカプセル化した香料)でフィルム上に適用し、フィルム自体の接着性(すなわち残留粘着性)でフィルム上に固定した。
【0055】
この複合物構造体を使用して、マットレスカバー、例えば実施例1で既に説明したようなベッドマットレスカバー、を製作する。
前述の透湿性があり、液体不透過性の使い捨てマットレスカバーは、内密の実用試験で悪臭を低減する一方、同時に多くの日数にわたって、香料を放出して新鮮に匂うことができることを実証した。
【0056】
試験
透湿性は、修正したASTM E−96の「直立カップ」法に従って、23℃、50%の相対湿度における透湿度(WVTR)として測定する。標準ASTM E−96の「直立カップ」法に対する唯一の修正は、カップ内の試料と水表面との間の空隙の高さの変更であり、その高さは標準試験方法で指定される19mm±2.5mmの代わりに3mm±0.5mmである。
臭気抑制試験は、実施例1の文章中で説明する。
【図面の簡単な説明】
本出願の図面は、本発明の好ましい実施形態を企図しているが、いかなる場合においてもその範囲を制限するものではない。
【図1】本発明による使い捨てマットレスカバーの平面略図である。
【図2】図1の使い捨てマットレスカバーのラインA−Aに沿う断面図である。
【図3】マットレスに取り付けられたマットレスカバーを示す図である。
Claims (11)
- 透湿性があり、液体不透過性の使い捨てカバーシートであって、少なくとも、透湿性がある層と、前記透湿性がある層の上に適用された、液体不透過性であるが、透湿性がある熱可塑性組成物のフィルム層とを含み、前記カバーシートが、本明細書に記載された臭気抑制試験に従って測定されるときに、少なくとも15%の悪臭低減をもたらすことができる臭気抑制手段を含むことを特徴とする透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 前記臭気抑制手段が、シクロデキストリン及び/またはゼオライトを含むことを特徴とする請求項1に記載の透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 前記カバーシートが、活性作用物質放出システムをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 前記活性作用物質放出システムが、活性作用物質の長く続く放出を提供可能であることを特徴とする請求項3に記載の透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 前記活性作用物質が香料であることを特徴とする請求項3または4に記載の透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 前記活性作用物質が香料であり、前記臭気抑制手段がゼオライトであることを特徴とする請求項3または4に記載の透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 前記香料がスターチでカプセル化された香料であることを特徴とする請求項5または6に記載の透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 透湿度(WVTR)が、少なくとも400g/m2・24時間、好ましくは少なくとも500g/m2・24時間、より好ましくは少なくとも600g/m2・24時間であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 前記カバーシートが、寝具物品用の使い捨てカバーシートであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の透湿性がある、液体不透過性の使い捨てカバーシート。
- 前記カバーシートが、使い捨てマットレスカバー、または使い捨て枕カバーであることを特徴とする請求項9に記載の寝具物品用の使い捨てカバーシート。
- 前記マットレスカバーが、ベッドマットレス4の縦方向側部6へ前記マットレスカバーを固定するための、少なくとも4つの接着手段3を有することを特徴とする請求項10に記載の使い捨てマットレスカバー。
Applications Claiming Priority (2)
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