JPH0365182B2 - - Google Patents
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Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は強力で速効性を有し、かつ、相当な持
続性のある効力を発揮する脱臭材に関し、特には
アンモニア並びに魚類、動物性分泌物よりの悪臭
除去に著効を奏するものである。 従来の技術 一般に人間の生活は様々の臭に取り囲まれてい
るが、その中でも悪臭、例えば、し尿やごみ処理
に起因する臭や体臭等の動物性の分泌物に起因す
る臭は快適な市民生活を妨げるものである。特に
近時は臭に対する関心が高まり、日常生活のあら
ゆる場面において効果的で、かつ、簡単な脱臭が
要求されている。そのためかかる悪臭を除去する
数多くの脱臭材が提供されている。その中でも椰
子殻活性炭素を主体としたものは脱臭性能がすぐ
れているものとされ、家庭用、工業用として広く
利用されている。 発明が解決しようとする問題点 しかし、このような従来の脱臭材は各種の悪臭
を完全に除去することは不可能であり、単に悪臭
を低下させているに過ぎず、また脱臭効果が遅
く、その持続性も少ない。 そこで、本発明は、各種の悪臭において最も日
常生活を阻害するアンモニア並びに魚類や動物性
分泌物の悪臭除去に著効を奏し、かつ、速効性及
び持続性を有する脱臭材を提供するものである。 問題点を解決するための手段 本発明は上記問題を達成するため、カリミヨウ
バン〔KAl(SO4)212H2O〕及び硫酸アルミニウ
ム〔Al2(SO4)3〕が脱臭効果を有することを知覚
したことに起因するものであり、カリミヨウバン
〔KAl(SO4)212H2O〕等は従来清澄剤として使用
されてはいるが、特定の臭に対し脱臭効果を有す
ることは全く知られていない。しかし、カリミヨ
ウバン〔KAl(SO4)212H2O〕等はアンモニア臭
及び動物性の悪臭に対し強い脱臭効果を有するこ
とを本願出願人が幾多の実験の結果経験的に知覚
したものである。カリミヨウバン〔KAl
(SO4)212H2O〕又は硫酸アルミニウム〔Al2
(SO4)3〕を18℃乃至20℃の温水に溶かして飽和
水溶液又は過飽和水溶液を作成し、これに点着剤
として、少量の醋酸ビニール系接着剤を溶かした
ものを動物性繊維、植物性繊維、化学性繊維加工
物よりなる基材に噴霧又は含浸させて乾燥させて
なることを特徴とする脱臭材を提供するものであ
る。 作 用 上記構成の本発明によればアンモニア並びに魚
類や、動物性分泌物の悪臭を迅速に除去すること
ができ、しかもその脱臭効果が相当期間持続す
る。さらに、本発明は動物性繊維、植物性繊維、
化学性繊維加工物として、例えば女性の生理用綿
紙、カーテン、壁紙、シーツ、カーペツト、靴底
下敷、おむつ、被服等日常生活の必需品として提
供することができ、特別に脱臭作業や脱臭材とし
て設置することなく、日常生活の中で自然な脱臭
を行なうことができる。 実施例 本発明は、先ず溶解度の低いカリミヨウバン
〔KAl(SO4)212H2O〕又は硫酸アルミニウム
〔Al2(SO4)3〕を18℃乃至20℃の温水に溶かして
飽和水溶液又は過飽和水溶液を作成し、これに点
着剤として、少量の醋酸ビニール系接着剤を溶か
したものを、動物性繊維、植物性繊維、化学性繊
維加工物である適宜の基材例えば女性生理用綿
紙、幼児用おむつ、カーテン、敷物、着物等の表
面に噴霧あるいは含浸させ、その後乾燥させたも
のである。なお、飽和水溶液でなくともよいが、
飽和あるいは過飽和溶液とする方が効果的で好ま
しいものである。噴霧あるいは含浸させる基材は
動物性繊維、あるいは植物性繊維、化学性繊維で
あれば限定はなく、どのようなものであつてもよ
く、噴霧あるいは含浸させるのは素材の段階でも
製品として完成した後でもどちらでもよい。 以下に本発明に係る脱臭材と従来品との比較実
験結果を示す。表1はアンモニアの脱臭実験、表
2は牛血腐敗臭の脱臭実験を示すものである。 アンモニア脱臭実験 本発明はカリミヨウバン〔KAl(SO4)212H2O〕
の飽和水溶液に脱脂綿片を浸して乾燥させたもの
であり、カリミヨウバン0.5gを含有している。
従来品は各市販の脱臭剤を5g紙袋に入れたもの
である。そして、これらを28%濃度のアンモニア
水を入れた瓶中に吊して密閉して脱臭時間を測定
したものである。表1に示す通り、本発明によれ
ば、5分経過時点で完全に脱臭しており、従来品
のアニコ及び黒音地サンが20分脱臭時間を必要と
しているのに比して速効性を有し、かつ、その脱
臭能力の高いものである。 牛血腐敗臭実験 本発明はカリミヨウバン〔KAl(SO4)212H2O〕
の飽和水溶液に脱脂綿片を浸して乾燥させたもの
であり、カリミヨウバン0.5gを含有している。
従来品は各市販の脱臭剤を5g紙袋に入れたもの
である。そしてこれらを屠殺直後の牛血(無稀
釈)を約1ケ月空気中に放置し完全腐敗させた悪
臭液1mlを瓶中に入れて脱臭経過時間を測定し
た。表2に示す通り、従来品においては14時間も
必要とするのに本発明によれば、僅か30分で完全
に脱臭しており、強力な脱臭効果を奏するもので
ある。 さらに、本発明はカリミヨウバン〔KAl
(SO4)212H2O〕又は硫酸アンモニウム〔Al2
(SO4)3〕の水溶液を直接脱臭物に噴霧してもよ
いものであり、例えば犬や猫のペツトあるいはそ
の小屋や敷物にに噴霧したところその臭が瞬時に
脱臭された。
続性のある効力を発揮する脱臭材に関し、特には
アンモニア並びに魚類、動物性分泌物よりの悪臭
除去に著効を奏するものである。 従来の技術 一般に人間の生活は様々の臭に取り囲まれてい
るが、その中でも悪臭、例えば、し尿やごみ処理
に起因する臭や体臭等の動物性の分泌物に起因す
る臭は快適な市民生活を妨げるものである。特に
近時は臭に対する関心が高まり、日常生活のあら
ゆる場面において効果的で、かつ、簡単な脱臭が
要求されている。そのためかかる悪臭を除去する
数多くの脱臭材が提供されている。その中でも椰
子殻活性炭素を主体としたものは脱臭性能がすぐ
れているものとされ、家庭用、工業用として広く
利用されている。 発明が解決しようとする問題点 しかし、このような従来の脱臭材は各種の悪臭
を完全に除去することは不可能であり、単に悪臭
を低下させているに過ぎず、また脱臭効果が遅
く、その持続性も少ない。 そこで、本発明は、各種の悪臭において最も日
常生活を阻害するアンモニア並びに魚類や動物性
分泌物の悪臭除去に著効を奏し、かつ、速効性及
び持続性を有する脱臭材を提供するものである。 問題点を解決するための手段 本発明は上記問題を達成するため、カリミヨウ
バン〔KAl(SO4)212H2O〕及び硫酸アルミニウ
ム〔Al2(SO4)3〕が脱臭効果を有することを知覚
したことに起因するものであり、カリミヨウバン
〔KAl(SO4)212H2O〕等は従来清澄剤として使用
されてはいるが、特定の臭に対し脱臭効果を有す
ることは全く知られていない。しかし、カリミヨ
ウバン〔KAl(SO4)212H2O〕等はアンモニア臭
及び動物性の悪臭に対し強い脱臭効果を有するこ
とを本願出願人が幾多の実験の結果経験的に知覚
したものである。カリミヨウバン〔KAl
(SO4)212H2O〕又は硫酸アルミニウム〔Al2
(SO4)3〕を18℃乃至20℃の温水に溶かして飽和
水溶液又は過飽和水溶液を作成し、これに点着剤
として、少量の醋酸ビニール系接着剤を溶かした
ものを動物性繊維、植物性繊維、化学性繊維加工
物よりなる基材に噴霧又は含浸させて乾燥させて
なることを特徴とする脱臭材を提供するものであ
る。 作 用 上記構成の本発明によればアンモニア並びに魚
類や、動物性分泌物の悪臭を迅速に除去すること
ができ、しかもその脱臭効果が相当期間持続す
る。さらに、本発明は動物性繊維、植物性繊維、
化学性繊維加工物として、例えば女性の生理用綿
紙、カーテン、壁紙、シーツ、カーペツト、靴底
下敷、おむつ、被服等日常生活の必需品として提
供することができ、特別に脱臭作業や脱臭材とし
て設置することなく、日常生活の中で自然な脱臭
を行なうことができる。 実施例 本発明は、先ず溶解度の低いカリミヨウバン
〔KAl(SO4)212H2O〕又は硫酸アルミニウム
〔Al2(SO4)3〕を18℃乃至20℃の温水に溶かして
飽和水溶液又は過飽和水溶液を作成し、これに点
着剤として、少量の醋酸ビニール系接着剤を溶か
したものを、動物性繊維、植物性繊維、化学性繊
維加工物である適宜の基材例えば女性生理用綿
紙、幼児用おむつ、カーテン、敷物、着物等の表
面に噴霧あるいは含浸させ、その後乾燥させたも
のである。なお、飽和水溶液でなくともよいが、
飽和あるいは過飽和溶液とする方が効果的で好ま
しいものである。噴霧あるいは含浸させる基材は
動物性繊維、あるいは植物性繊維、化学性繊維で
あれば限定はなく、どのようなものであつてもよ
く、噴霧あるいは含浸させるのは素材の段階でも
製品として完成した後でもどちらでもよい。 以下に本発明に係る脱臭材と従来品との比較実
験結果を示す。表1はアンモニアの脱臭実験、表
2は牛血腐敗臭の脱臭実験を示すものである。 アンモニア脱臭実験 本発明はカリミヨウバン〔KAl(SO4)212H2O〕
の飽和水溶液に脱脂綿片を浸して乾燥させたもの
であり、カリミヨウバン0.5gを含有している。
従来品は各市販の脱臭剤を5g紙袋に入れたもの
である。そして、これらを28%濃度のアンモニア
水を入れた瓶中に吊して密閉して脱臭時間を測定
したものである。表1に示す通り、本発明によれ
ば、5分経過時点で完全に脱臭しており、従来品
のアニコ及び黒音地サンが20分脱臭時間を必要と
しているのに比して速効性を有し、かつ、その脱
臭能力の高いものである。 牛血腐敗臭実験 本発明はカリミヨウバン〔KAl(SO4)212H2O〕
の飽和水溶液に脱脂綿片を浸して乾燥させたもの
であり、カリミヨウバン0.5gを含有している。
従来品は各市販の脱臭剤を5g紙袋に入れたもの
である。そしてこれらを屠殺直後の牛血(無稀
釈)を約1ケ月空気中に放置し完全腐敗させた悪
臭液1mlを瓶中に入れて脱臭経過時間を測定し
た。表2に示す通り、従来品においては14時間も
必要とするのに本発明によれば、僅か30分で完全
に脱臭しており、強力な脱臭効果を奏するもので
ある。 さらに、本発明はカリミヨウバン〔KAl
(SO4)212H2O〕又は硫酸アンモニウム〔Al2
(SO4)3〕の水溶液を直接脱臭物に噴霧してもよ
いものであり、例えば犬や猫のペツトあるいはそ
の小屋や敷物にに噴霧したところその臭が瞬時に
脱臭された。
【表】
【表】
発明の効果
以上記載した本発明によれば、アンモニア並び
に魚類、動物性分泌物よりの悪臭除去に著効を奏
し、しかもその脱臭力は強力で速効性を有し、か
つ、相当な持続性のある効力を発揮する。また、
カリミヨウバン〔KAl(SO4)212H2O〕又は硫酸
アルミニウム〔Al2(SO4)3〕を18℃乃至20℃の温
水に溶かして飽和水溶液又は過飽和水溶液を作成
し、これに点着剤として、少量の醋酸ビニール系
接着剤を溶かしたものを動物性繊維、植物性繊
維、化学性繊維加工物よりなる基材に噴霧又は含
浸させて乾燥させてなるため、噴霧又は含浸させ
た基材における保持状態が良好であり、例えば女
性の生理用綿紙、カーテン、壁紙、シーツ、カー
ペツト、靴底下敷、おむつ、被服等日常生活の必
需品として提供することができ、特別に脱臭作業
や脱臭材として設置することなく、日常生活の中
で自然な脱臭を行なうことができる等の効果を奏
するものである。
に魚類、動物性分泌物よりの悪臭除去に著効を奏
し、しかもその脱臭力は強力で速効性を有し、か
つ、相当な持続性のある効力を発揮する。また、
カリミヨウバン〔KAl(SO4)212H2O〕又は硫酸
アルミニウム〔Al2(SO4)3〕を18℃乃至20℃の温
水に溶かして飽和水溶液又は過飽和水溶液を作成
し、これに点着剤として、少量の醋酸ビニール系
接着剤を溶かしたものを動物性繊維、植物性繊
維、化学性繊維加工物よりなる基材に噴霧又は含
浸させて乾燥させてなるため、噴霧又は含浸させ
た基材における保持状態が良好であり、例えば女
性の生理用綿紙、カーテン、壁紙、シーツ、カー
ペツト、靴底下敷、おむつ、被服等日常生活の必
需品として提供することができ、特別に脱臭作業
や脱臭材として設置することなく、日常生活の中
で自然な脱臭を行なうことができる等の効果を奏
するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 カリミヨウバン〔KAl(SO4)212H2O〕又は
硫酸アルミニウム〔Al2(SO4)3〕を18℃乃至20℃
の温水に溶かして飽和水溶液又は過飽和水溶液を
作成し、これに点着剤として、少量の醋酸ビニー
ル系接着剤を溶かしたものを動物性繊維、植物性
繊維、化学性繊維加工物よりなる基材に噴霧又は
含浸させて乾燥させてなることを特徴とする脱臭
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61050005A JPS62207463A (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | 脱臭材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61050005A JPS62207463A (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | 脱臭材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62207463A JPS62207463A (ja) | 1987-09-11 |
JPH0365182B2 true JPH0365182B2 (ja) | 1991-10-09 |
Family
ID=12846882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61050005A Granted JPS62207463A (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | 脱臭材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62207463A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02147059A (ja) * | 1988-11-29 | 1990-06-06 | Daicel Chem Ind Ltd | 脱臭抗菌性フィルム |
AU1927295A (en) * | 1994-02-28 | 1995-09-11 | James P. Cox | Sulfur and oxygen deodorant compositions |
US5807587A (en) * | 1996-01-16 | 1998-09-15 | Cox; James P. | Aldehyde and/or antimicrobial composition for reduction of animal waste odors |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6068860A (ja) * | 1983-09-24 | 1985-04-19 | ミナト産業株式会社 | 脱臭剤 |
JPS60239411A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-28 | Mitsuharu Ishibashi | わきが防臭剤 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60185631U (ja) * | 1984-01-27 | 1985-12-09 | 山田 新治 | わきがおさえ |
-
1986
- 1986-03-07 JP JP61050005A patent/JPS62207463A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6068860A (ja) * | 1983-09-24 | 1985-04-19 | ミナト産業株式会社 | 脱臭剤 |
JPS60239411A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-28 | Mitsuharu Ishibashi | わきが防臭剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62207463A (ja) | 1987-09-11 |
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