JP3032630U

JP3032630U - ウェットタオレット

Info

Publication number: JP3032630U
Application number: JP1996006580U
Authority: JP
Inventors: 達也池本
Original assignee: 池本刷子工業株式会社
Priority date: 1996-06-19
Filing date: 1996-06-19
Publication date: 1996-12-24
Anticipated expiration: 2002-06-19

Abstract

(57)【要約】【課題】衣服などに付着した悪臭を迅速かつ簡単に除
臭することができるウェットタオレットを提供すること
にある。【解決手段】天然植物から抽出した悪臭除去成分を含
浸させたウェットタオレットとする。密封状のカバー３
から、開封して、引出し可能として、このカバー３内に
収納される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、衣服等に付着した悪臭を除去するウェットタオレット（ウェットティッシュ）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、除菌効果を有するウェットティッシュが公知であり、外出先の洋式トイレの便座の除菌に用られたり、スポーツ後や食事前の手拭きとして用いられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このウェットティッシュでは除臭（消臭）効果が期待できず、衣服に付着したタバコや焼肉の臭いや汗の臭い等を除去することができなかった。特に、香りに敏感な若い女性などは、外出先で衣服に付着したこれらの嫌な臭いを迅速に除去できることを望んでいた。

【０００４】そこで、本考案は、衣服などに付着した悪臭を迅速かつ簡単に除臭することができるウェットタオレット（ウェットティッシュ）を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案に係るウェットタオレットは、天然植物から抽出した悪臭除去成分を含浸させたものである。また、悪臭除去成分が、フラボノイドを主成分とする。また、悪臭除去成分が、ヒノキチオールを主成分とする。また、悪臭除去成分が、松、モミ、ヨモギ、柑橘類の内の一つ乃至複数の植物エキスを主成分としたものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基づき、本考案を詳説する。

【０００７】図１は、本考案に係るウェットタオレット（ウェットティッシュ）の実施の一形態を示す斜視図であり、このウェットタオレット１は、不織布２に天然植物から抽出した悪臭除去成分を含浸させたものであり、ウェットタオレット１を乾燥させないよう気密性を保つカバー３の中に収納されている。なお、本考案に於て不織布２とは、綿、その他の繊維は勿論のこと、紙（パルプ）の繊維をも含むものと定義する。

【０００８】具体的にウェットタオレット１の悪臭除去成分とは、天然の各種植物に含まれているフラボノイドであり、特に、椿科植物の緑茶フラボノイドは消臭効果が高いと共に、安全性についても十分確認されているため、悪臭除去成分として用いられる。

【０００９】しかして、この緑茶フラボノイドを、例えば、水とエチルアルコールとの混合溶媒にて溶解し、不織布２に含浸させて除臭（消臭）用ウェットタオレット１としたものを、複数枚カバー３に収納している。なお、カバー３の取出口４は、裏面６に粘着層を有する蓋部５にて開閉され、使用後は蓋部５がカバー３上面７に密着し取出口４が被覆される。

【００１０】そして、このウェットタオレット１の使用目的は悪臭の除去にあり、例えば、タバコや焼肉等の煙が衣服に付着した場合、ウェットタオレット１をカバー３より取り出して衣服を拭けば、悪臭除去成分のフラボノイドが悪臭成分（タバコでは、その燃焼により生じるタール等）を化学反応により分解するので、衣服に付いた嫌な臭いが迅速に除去される。

【００１１】また、悪臭除去成分として、ヒノキ科の青森ヒバや台湾ヒノキなどの木材に含有されるヒノキチオールを用いることもできる。このヒノキチオールは（悪臭除去性の外に）芳香性を有し、かつ、安全性の高いものである。

【００１２】しかして、このヒノキチオールを不織布２に含浸して除臭用のウェットタオレット１とすることができ、悪臭を除去することができる。

【００１３】即ち、例えば、衣服に付着した汗は、皮膚表面の細菌により分解されて汗臭い臭いが発生するが、本考案のウェットタオレット１にて衣服を拭えば、ヒノキチオールの芳香により悪臭をマスキングして（包み込んで）除臭することができる。

【００１４】また、ウェットタオレット１にて体（脇の下や足の裏等）を拭えば、汗や足の臭いを抑え、かつ、体を清潔にすることができる。さらに、ペット（特に、犬や猫やハムスター等室内で飼う動物）の体や小屋を拭うのにウェットタオレット１を用いれば、ペットの体（特に、尿や糞が付着しやすい尻まわり）を清潔にすると共に芳香を漂わせ、室内の悪臭を除去することができる。

【００１５】また、ウェットタオレット１に含浸させる悪臭除去成分として、松、モミ、ヨモギ、柑橘類の内の一つ乃至複数の植物エキスを用いることもできる。

【００１６】即ち、これら植物エキスは、芳香性を有すると共に、悪臭成分を化学的に分解する（消臭能力を有する）フラボノイド類、有機酸、アミン類等が含まれており、各植物エキスを単品で不織布２に含浸させたり、あるいは、複数の植物エキスを混合したものを含浸させて除臭用ウェットタオレット１とすることができる。

【００１７】このウェットタオレット１を用いれば、生物的悪臭（汗やペットの嫌な臭い）の発生源を絶ち、芳香作用により悪臭をマスキングして消臭すると共に、化学的分解によりタバコや焼肉の煙等による外的付加の悪臭を消臭することができる。また、酸性やアルカリ性、有機質や無機質にかかわらず、悪臭源を除去することができ、しかも、天然植物から抽出したエキスなので、人畜無害である。

【００１８】このように、毒性の無いフラボノイド、ヒノキチオール、天然植物エキスを悪臭除去成分とすることで、安全性の高い除臭用ウェットタオレット１を得ることができ、簡単かつ迅速に外出先や家庭内で悪臭源を除去することができる。

【００１９】また、図２に示す如く、ウェットタオレット１を１枚ずつ収納する（密封する）連なった（気密性の）袋体８…を用いた包装形態とするも良い。この場合、使用するごとにミシン目９から袋体８を１つずつ切り離し、袋体８をやぶいて中のウェットタオレット１を取り出すので、他の袋体８…中のウェットタオレット１ …は外気に触れることはなく、悪臭除去成分が揮発せず長期間保持される。

【００２０】また、図３に示すように、蓋11付きの筒状収納容器10に複数枚のウェットタオレット１…を収納するも良い。この収納容器10によれば、多数のウェットタオレット１…の収納が可能で、家庭用又はアウトドア用としての使用が便利である。この場合、取出口12より１枚ずつウェットタオレット１を取出すが、次のウェットタオレット１の一部が取出口12から少し出るように（指でつまみ出せるように）収納容器10に収納するのが望ましい。

【００２１】なお、本考案は上述の実施の形態に限定されず、例えば、ウェットタオレット１の大きさをタオル大にすれば、病気やけがで風呂に入れない人の全身を迅速に拭うのに便利であり、体臭を除去すると共に、体を清潔に保つことができる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。

【００２３】（請求項１によれば）ウェットタオレット１にて直接悪臭発生源を拭うことができるので、効果的に除臭（消臭）することができる。また、スプレーのように有効成分が飛散せず、他人に迷惑をかけずに使用することができ、特に、悪臭に対して神経質である若い女性に好適であると共に、携帯し、かつ、使い捨てができるので便利である。しかも、悪臭除去成分が天然植物から抽出されたものであるため、人畜無害であり、安全に（安心して）ウェットタオレット１を使用することができる。

【００２４】（請求項２によれば）悪臭除去成分のフラボノイドが、衣服等に付着したタバコや焼肉等の嫌な臭い（悪臭成分）を、化学反応により分解し、迅速に除臭（消臭）することができる。

【００２５】（請求項３によれば）ヒノキチオールの芳香により、体や衣服に付着した汗や、ペットの体（特に、排泄物が付着しやすい尻まわり）から発生する悪臭をマスキングし（包み込み）、除臭することができる。

【００２６】（請求項４によれば）悪臭発生源を除去し、植物エキスの芳香作用により悪臭をマスキングして消臭し、それに加えて、化学的分解によりタバコや焼肉等の悪臭を消臭することができ、各種の悪臭に対して幅広く対応することができる。また、各種植物エキスを単品で用いて、独自の芳香を強調したり、あるいは、複数のエキスを混合して微妙な香りの調整を行うこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のウェットタオレットの実施の一形態を
示す斜視図である。

【図２】ウェットタオレットの他の形態を示す一部破断
平面図である。

【図３】本考案の別の形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ウェットタオレット（ウェットティッシュ）３カバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】天然植物から抽出した悪臭除去成分を含
浸させたことを特徴とするウェットタオレット。
【請求項２】悪臭除去成分が、フラボノイドを主成分
とする請求項１記載のウェットタオレット。
【請求項３】悪臭除去成分が、ヒノキチオールを主成
分とする請求項１記載のウェットタオレット。
【請求項４】悪臭除去成分が、松、モミ、ヨモギ、柑
橘類の内の一つ乃至複数の植物エキスを主成分とする請
求項１記載のウェットタオレット。