JPH0243505B2 - - Google Patents

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JPH0243505B2
JPH0243505B2 JP57108846A JP10884682A JPH0243505B2 JP H0243505 B2 JPH0243505 B2 JP H0243505B2 JP 57108846 A JP57108846 A JP 57108846A JP 10884682 A JP10884682 A JP 10884682A JP H0243505 B2 JPH0243505 B2 JP H0243505B2
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JP
Japan
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deodorizing
textile
distillate
concentration
carbonized
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JP57108846A
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JPS5966A (ja
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  • Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)
  • Carpets (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、居住空間や小空間の雰囲気の効果的
な消臭を図ることができる消臭性繊維製品に関す
るものである。 従来の技術 居室、トイレツト、車内、押入れ、ロツカー、
シユーズボツクスなど大小の空間内の雰囲気の消
臭を図るために、種々の消臭剤、たとえば、容
器に収容した消臭剤溶液を雰囲気中にスプレーす
るタイプのもの、ゲル状または液状の消臭剤を
雰囲気中に徐々に揮散させるようにしたタイプの
もの、雰囲気中の悪臭成分を活性炭等の吸着剤
に吸着させるタイプのもの、などが開発されてい
る。 発明が解決しようとする課題 しかしながら、のスプレータイプの消臭剤
は、消臭作用が一時的でスプレー直後の短時間内
に限られる上、スプレー操作が煩わしいという不
利がある。 の揮散タイプの消臭剤は、芳香剤系であるの
が通常であるため、嗅覚を麻痺させることにより
悪臭を感じさせなくする効果はあるが、消臭自体
を図るものではない。 の吸着タイプの消臭剤は、冷蔵庫などの小空
間には適用できても、居室や車内等の空間の消臭
目的には効果が乏しいという限界がある。 また、これらいずれのタイプの消臭剤にあつて
も、消臭剤を入れた容器を居室等に置かなければ
ならないので、それだけ空間が占有される上、消
臭の意図が目立ち、室内等の自然さが失われるこ
とがある。 本発明者らは、ツバキ科植物の乾留分がすぐれ
た消臭効果を有することを見出し、すでに特願昭
56−161796号として出願しているが(注:その後
特許されている)、その応用面につき引き続き研
究を重ねた結果、本発明に到達した。 課題を解決するための手段 本発明の消臭性繊維製品は、ツバキ科植物の主
として葉部を乾留して得られる沸点範囲が180〜
200℃/20mmHgに相当する乾留分を繊維製品に担
持させてなるものである。 以下本発明を詳細に説明する。 ツバキ科植物としては、茶樹、サカキ、山茶花
などがあげられ、その主として葉部を乾留し、沸
点範囲が180〜200℃/20mmHgの乾留分を取得す
る(圧力が変ればそれに応じて沸点範囲も変動す
る)。 この乾留分は、空気中で粘稠化する傾向がある
ので、水か、アルコールやプロピレングリコール
等の比較的低沸点有機溶媒に一定濃度に溶解して
希釈液となし、繊維製品への担持用に用いるのが
有利である。 繊維製品としては、人間の生活、特に居住に関
係するすべての繊維製品があげられ、たとえば任
意の繊維素材、該繊維素材から作られた布や不繊
維、さらにはその加工品があげられる。具体的に
は、次のような繊維製品が例示できる。 居住空間…カーテン、カーペツト、ソフアーカ
バー、座ブトン、卓上敷物、玄関マツト、シユー
ズボツクス敷物、トイレマツト、トイレカバー、
浴室用足ふきマツトなど。 寝室…フトンカバー、シーツ、寝ブトン、ベビ
ーシーツ、毛布など。 小空間…タンス、押入れの敷物、冷蔵庫の敷
物、自動車シートカバー、トランク敷物など。 詰物…枕詰物、フトン詰物、シユラフ詰物な
ど。 その他…口蓋マスクなど。 繊維製品への乾留分の担持は、乾留分の稀釈液
を繊維製品に塗布、含浸、噴霧など常用の手段に
より適用し、ついで自然乾燥または加熱乾燥すれ
ばよい。また場合により、繊維製造時または繊維
製品製造時に乾留分を添加することによつても達
成することができる。 繊維製品に対する乾留分の担持量は、繊維製品
の種類、その使用目的、使用場所、除去しようと
する臭気の種類や濃度などによつて大きく相違す
るので一律には決めることができないが、この乾
留分の消臭力は極めてすぐれているので、ごく少
量でもそれに応じた効果が得られる。口蓋マスク
のように通過時間内に消臭効果を充分に発揮させ
ることが要求されるときは、乾留分の担持量を多
くする必要がある。一般には、この乾留分を20%
(w/w)プロピレングリコール溶液の形で担持
に供した場合、効果と経済性を考慮して、繊維製
品に対し該溶液を0.02〜10重量%程度担持させる
ことが多い。 作用および発明の効果 雰囲気中の臭気成分が本発明の消臭性繊維製品
に接触すると、臭気成分は直ちに乾留分に補促さ
れ、効果的に消臭が図られる。繊維製品は表面積
が大きいので、本来強力なツバキ科植物乾留分の
消臭作用が最も効率的に発揮されるからである。 消臭作用は上記のように強力である上、長期に
わたり持続し、さらには従来の消臭剤におけるよ
うなスプレー、開蓋などの特別の操作を要しな
い。 しかも本発明の消臭性繊維製品は、通常の繊維
製品の使用形態で用いるので、消臭剤入り容器を
別個設けるときのように空間が余分に占有される
ことがなく、消臭の意図も全くわからず、室内等
の自然さが失われることがない。 実施例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。 ツバキ科植物(茶樹)の主として葉部を乾留し
て、180〜200℃/20mmHgで沸騰して留出する留
分をプロピレングリコールに受けて20%(w/
w)プロピレングリコール溶液を得た。この乾留
分溶液を「原液」として用いて、以下の実験を行
つた。 なお、この乾留分の1000倍水溶液は紫外線吸収
スペクトルにより276±2mμに極大吸収を示し、
またこの乾留分の20%(w/w)プロピレングリ
コール溶液の屈折率、旋光度および比重は次の通
りであつた。 屈折率:n20 D=1.418±0.02 旋光度:α20 D=+0.007゜±0.002゜ 比重:d20 20=1.025±0.02 <化学的試験> 実験例 1 (他の消臭剤との比較) 5000cm3の密閉容器に下記のように調製した3種
類の木綿布地(120cm×50cm)のそれぞれを入れ、
さらにトリメチルアミンを1500ppm濃度になるよ
う注入した。20時間後にヘツドスペースガスを採
取し、ガスクロマトグラフイーにてガス残留濃度
を測定し、除去率を求めた。 No.1 布地サンプル…乾燥茶粉末をソツクスレ
ー抽出器にてエタノールで抽出した後、アルコー
ルを除去した、この抽出物を木綿布地に対し0.5
重量%添着させた。なお、この方法による抽出物
は、上記乾留分とは成分、組成が異なるものであ
る。 No.2 布地サンプル…上記原液を木綿布地に対
し0.5重量%添着させた。 No.3 布地サンプル…活性炭0.5重量%を木綿
布地の表面に散布した(活性炭量90mg)。 結果は次の通りであつた。
【表】 実験例 2 (悪臭源の種類による検討) 旭化成工業株式会社製不識布のシーツ片(20cm
×50cm)に上記原液を0.5重量%添着したものを
供試材料とし、実験例1と同様にしてアンモニ
ア、トリメチルアミンおよびメチルメルカプタン
を悪臭物質として注入し、経時的にガス残留濃度
を測定し、除去率を求めた。 結果は次の通りであつた。
【表】 実験例 3 (繊維製品の種類による検討) 下表の市販カーテン生地片5種類(各20cm×20
cm)に上記原液を0.1重量%になるよう添着させ
た。悪臭ガスとしてトリメチルアミンを用い、そ
の初発濃度を480ppmとした。実験例1と同様に
処理し、20時間後のヘツドスペースガスを採取し
て測定し、残留濃度から除去率を求めた。 結果は次の通りであつた。
【表】 実験例 4 (臨界有効濃度の検討) 木綿片(20cm×20cm)に上記原液をそれぞれ
0.02重量%、0.05重量%、0.1重量%、0.2重量%
および0.5重量%宛均一に担持させ、以下実験例
3と同様に処理し、トリメチルアミンの残留量か
ら除去率を求めた。 結果は次の通りであつた。
【表】 実験例 5 (消臭用口蓋マスクの場合の悪臭遮断の有効濃
度の検討) 内径5cmの直列に接合させた2本の管の間に上
記原液を含浸させた旭化成工業株式会社製の不織
布を挟み、管の一方より濃度3ppmのアンモニア
を含有する空気を120ml/minの速度で送入し、
含浸不織布を通過して他方の管口より流出した空
気につき、検知管でアンモニアが検知される瞬間
までの含アンモニア空気の総供給量を求めた。 結果は次の通りであつた。
【表】 <官能試験> 試験例 1 約40m3の洋間(ダイニングキツチン)に、巾
350cm×長さ190cmのポリエステル製カーテンに上
記原液2重量%を均一に添着させたものを設置し
た。300gの生魚を15分間金網上で焼き、30分後
にパネラー5人が入室し、焼魚臭の官能テストを
行つた。 結果は次の通りであつた。
【表】 (注) 全く魚臭を感じない −2
ほんの少し魚臭を感じる −1
魚臭を感じる +2
試験例 2 洋式トイレ(2m×1m×2.5m)内に敷いた
トイレツトマツト(2900cm2)に上記原液を4重量
%均一に添着させたものと、対照として活性炭
100gを布袋に入れて置いたものとにつき、官能
テストを行つた。 大便排泄直後および15分後に5人のパネラーに
評価させた。 結果は次の通りであつた。
【表】 試験例 3 寝たきり老人の枕、敷布、蒲団の各部に下表の
割合で上記原液を添着させた。
【表】 20日間使用させた後、3人のパネラーにつき官
能テストを行つた。 結果は次の通りであつた。
【表】 なお、無添加のものはすべて+2であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ツバキ科植物の主として葉部を乾留して得ら
    れる沸点範囲が180〜200℃/20mmHgに相当する
    乾留分を繊維製品に担持させてなる消臭性繊維製
    品。
JP57108846A 1982-06-24 1982-06-24 消臭性繊維製品 Granted JPS5966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57108846A JPS5966A (ja) 1982-06-24 1982-06-24 消臭性繊維製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57108846A JPS5966A (ja) 1982-06-24 1982-06-24 消臭性繊維製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5966A JPS5966A (ja) 1984-01-05
JPH0243505B2 true JPH0243505B2 (ja) 1990-09-28

Family

ID=14495062

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57108846A Granted JPS5966A (ja) 1982-06-24 1982-06-24 消臭性繊維製品

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Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031759A (ja) * 1983-08-01 1985-02-18 帝人株式会社 消臭性詰物体
JPS60168459A (ja) * 1984-02-10 1985-08-31 丸三産業株式会社 消臭シ−トの製造方法
JPS60174155A (ja) * 1984-02-18 1985-09-07 丸三産業株式会社 消臭性繊維シ−ト
JPS60174154A (ja) * 1984-02-18 1985-09-07 丸三産業株式会社 消臭性繊維シ−ト
JPS6215388A (ja) * 1985-07-12 1987-01-23 カネボウ株式会社 耐久性消臭繊維構造物
JPH0663139B2 (ja) * 1985-08-02 1994-08-17 鐘紡株式会社 消臭性アクリル系合成繊維の製造方法

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Publication number Publication date
JPS5966A (ja) 1984-01-05

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