JP2002242074A - 消臭性繊維構造体 - Google Patents
消臭性繊維構造体Info
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- JP2002242074A JP2002242074A JP2001036625A JP2001036625A JP2002242074A JP 2002242074 A JP2002242074 A JP 2002242074A JP 2001036625 A JP2001036625 A JP 2001036625A JP 2001036625 A JP2001036625 A JP 2001036625A JP 2002242074 A JP2002242074 A JP 2002242074A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 日常生活における微量の複合臭に対して耐久
性に優れた消臭効果を示し、衣料用途、カーテン、カー
ペットなどのインテリア用途、衛生材料用途などに好適
に使用することができる消臭性繊維構造体を提供する。 【解決手段】 繊維構造体の構成繊維表面に、植物ポリ
フェノール類からなる消臭剤、好ましくは無機多孔体や
層状無機化合物に該植物フェノール類を担持させた消臭
剤を付着させる。
性に優れた消臭効果を示し、衣料用途、カーテン、カー
ペットなどのインテリア用途、衛生材料用途などに好適
に使用することができる消臭性繊維構造体を提供する。 【解決手段】 繊維構造体の構成繊維表面に、植物ポリ
フェノール類からなる消臭剤、好ましくは無機多孔体や
層状無機化合物に該植物フェノール類を担持させた消臭
剤を付着させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々のニオイに対
して優れた消臭効果を示し、衣料用途、カーテン、カー
ペットなどのインテリア用途、衛生材料用途などに好適
に使用することができる耐久性に優れた消臭性繊維構造
体に関する。
して優れた消臭効果を示し、衣料用途、カーテン、カー
ペットなどのインテリア用途、衛生材料用途などに好適
に使用することができる耐久性に優れた消臭性繊維構造
体に関する。
【０００２】
【従来の技術】快適生活を目指した生活環境の多様化に
伴い、ニオイに対する人間の関心が非常に高まってい
る。従来、悪臭を繊維構造体で取り除くという目的で、
繊維形成能を有する熱可塑性高分子化合物中に消臭剤を
添加して溶融紡糸する方法（特開平２−１５７０４０号
公報など）、後加工において、消臭剤をポリウレタン系
樹脂（特開平２−２６９８７５号公報など）又はポリエ
ステル系樹脂（特開平７−２１６７５１号公報など）を
介して繊維表面に付着させる方法が提案されている。
伴い、ニオイに対する人間の関心が非常に高まってい
る。従来、悪臭を繊維構造体で取り除くという目的で、
繊維形成能を有する熱可塑性高分子化合物中に消臭剤を
添加して溶融紡糸する方法（特開平２−１５７０４０号
公報など）、後加工において、消臭剤をポリウレタン系
樹脂（特開平２−２６９８７５号公報など）又はポリエ
ステル系樹脂（特開平７−２１６７５１号公報など）を
介して繊維表面に付着させる方法が提案されている。
【０００３】しかしながら、実際の生活における悪臭は
単一悪臭ガスに起因するものではなく、それらの悪臭ガ
スが混ざり合った複合臭である場合が多い。タバコ臭を
例に挙げても、アンモニア、トリメチルアミンなどの含
窒素系の悪臭の他に、硫化水素などの硫黄系のニオイ、
酢酸などの酸臭、アルデヒド臭などその構成は複雑であ
り、これらの複合臭を単一の消臭剤で取り除くことは大
変困難である。これまでにアンモニア、硫化水素などの
単一臭を消臭可能な消臭剤は、たくさん開発されている
ものの、複合臭に明確な効果を示す消臭剤は見出されて
いなかった。
単一悪臭ガスに起因するものではなく、それらの悪臭ガ
スが混ざり合った複合臭である場合が多い。タバコ臭を
例に挙げても、アンモニア、トリメチルアミンなどの含
窒素系の悪臭の他に、硫化水素などの硫黄系のニオイ、
酢酸などの酸臭、アルデヒド臭などその構成は複雑であ
り、これらの複合臭を単一の消臭剤で取り除くことは大
変困難である。これまでにアンモニア、硫化水素などの
単一臭を消臭可能な消臭剤は、たくさん開発されている
ものの、複合臭に明確な効果を示す消臭剤は見出されて
いなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術を鑑みなされたもので、その目的は、日常生活におけ
る微量の複合臭に対して耐久性に優れた消臭効果を示
し、衣料用途、カーテン、カーペットなどのインテリア
用途、衛生材料用途などに好適に使用することができる
消臭性繊維構造体を提供することにある。
術を鑑みなされたもので、その目的は、日常生活におけ
る微量の複合臭に対して耐久性に優れた消臭効果を示
し、衣料用途、カーテン、カーペットなどのインテリア
用途、衛生材料用途などに好適に使用することができる
消臭性繊維構造体を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、上記目的は、「少なくとも一部の構成繊維の表面に
植物ポリフェノール類からなる消臭剤が付着しているこ
とを特徴とする消臭性繊維構造体。」により達成できる
ことが見出された。
ば、上記目的は、「少なくとも一部の構成繊維の表面に
植物ポリフェノール類からなる消臭剤が付着しているこ
とを特徴とする消臭性繊維構造体。」により達成できる
ことが見出された。
【０００６】この際、該消臭剤はバインダー樹脂を介し
て繊維表面に付着しているのが好ましく、また、該ポリ
フェノール類は、無機多孔体又は層状無機化合物に担持
されていることが好ましいことが見出された。
て繊維表面に付着しているのが好ましく、また、該ポリ
フェノール類は、無機多孔体又は層状無機化合物に担持
されていることが好ましいことが見出された。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の繊維構造体（織物、編物、
不織布等）を構成する繊維は、天然繊維、再生繊維、合
成繊維のいずれであってもよいが、繊維強度及び耐光性
の面からポリエステル繊維が好ましい。なお、該ポリエ
ステル繊維は、必要に応じて綿、羊毛などの天然繊維、
レーヨン、アセテートなどの再生繊維、ポリエステル繊
維以外の合成繊維などと混紡、交編、交織しても構わな
い。
て詳細に説明する。本発明の繊維構造体（織物、編物、
不織布等）を構成する繊維は、天然繊維、再生繊維、合
成繊維のいずれであってもよいが、繊維強度及び耐光性
の面からポリエステル繊維が好ましい。なお、該ポリエ
ステル繊維は、必要に応じて綿、羊毛などの天然繊維、
レーヨン、アセテートなどの再生繊維、ポリエステル繊
維以外の合成繊維などと混紡、交編、交織しても構わな
い。
【０００８】好ましく用いられるポリエステル繊維とし
ては、テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とし、エ
チレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメ
チレングリコールなどから選ばれた少なくとも１種のア
ルキレングリコールを主たるグリコール成分とするポリ
エステルからなる繊維を例示することができる。なお、
かかるポリエステルには、必要に応じて第三成分を共重
合してもよく、また、他種ポリマーを混合してもよい。
さらには、必要に応じて任意の添加剤、例えば触媒、着
色防止剤、耐熱剤、難燃剤、酸化防止剤、無機微粒子な
どを配合しても構わない。
ては、テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とし、エ
チレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメ
チレングリコールなどから選ばれた少なくとも１種のア
ルキレングリコールを主たるグリコール成分とするポリ
エステルからなる繊維を例示することができる。なお、
かかるポリエステルには、必要に応じて第三成分を共重
合してもよく、また、他種ポリマーを混合してもよい。
さらには、必要に応じて任意の添加剤、例えば触媒、着
色防止剤、耐熱剤、難燃剤、酸化防止剤、無機微粒子な
どを配合しても構わない。
【０００９】次に、本発明において使用される植物ポリ
フェノール類からなる消臭剤は、茶葉、柿渋などから抽
出されたポリフェノール類を例示することができ、なか
でも、柿渋由来のポリフェノール類が消臭性に優れてい
るので好ましい。なお、植物ポリフェノール類の抽出方
法としては、一般的な方法を採用することができる。例
えば、原料果実を通常の圧搾機にかけて搾汁液を得、次
いでこれを適度の減圧乾燥により粉末化するか、あるい
は、該搾汁液を酵素を用い若しくは用いないで約半年間
ほど密閉保存した後に糖分を取り除き、減圧下に脱水す
ることにより得られる。
フェノール類からなる消臭剤は、茶葉、柿渋などから抽
出されたポリフェノール類を例示することができ、なか
でも、柿渋由来のポリフェノール類が消臭性に優れてい
るので好ましい。なお、植物ポリフェノール類の抽出方
法としては、一般的な方法を採用することができる。例
えば、原料果実を通常の圧搾機にかけて搾汁液を得、次
いでこれを適度の減圧乾燥により粉末化するか、あるい
は、該搾汁液を酵素を用い若しくは用いないで約半年間
ほど密閉保存した後に糖分を取り除き、減圧下に脱水す
ることにより得られる。
【００１０】かかる植物ポリフェノール類の付着量は、
繊維構造体重量に対して０．０５〜１０重量％の範囲が
適当であり、０．１〜５重量％の範囲が特に好ましい。
繊維構造体重量に対して０．０５〜１０重量％の範囲が
適当であり、０．１〜５重量％の範囲が特に好ましい。
【００１１】なお、植物ポリフェノール類は、その消臭
効果の耐熱性や耐洗濯性等の耐久性を高めるために、ゼ
オライト、チタン／亜鉛複合酸化物、珪素／亜鉛複合酸
化物等に代表される無機多孔体、又は、スメクタイト、
膨潤性雲母、層状リン酸塩に代表される層状無機化合物
に、予め担持しておくことが好ましい。
効果の耐熱性や耐洗濯性等の耐久性を高めるために、ゼ
オライト、チタン／亜鉛複合酸化物、珪素／亜鉛複合酸
化物等に代表される無機多孔体、又は、スメクタイト、
膨潤性雲母、層状リン酸塩に代表される層状無機化合物
に、予め担持しておくことが好ましい。
【００１２】かかる無機多孔体又は層状無機化合物に植
物ポリフェノール類を担持する方法としては、従来公知
の担持方法が任意に用いられる。例えば、無機多孔体又
は層状無機化合物を、植物ポリフェノール類を含有する
溶液中に分散混合し、次いで常温下、加熱下又は減圧下
のいずれかの条件下で乾燥させる方法をあげることがで
きる。さらには、無機多孔体又は層状無機化合物に植物
ポリフェノール類をスプレーなどで噴霧し、乾燥する方
法も採用することができる。これらの無機多孔体又は層
状無機化合物は、その粒径が０．３〜１０μｍ、比表面
積が２０〜３００ｍ2／ｇの範囲にあるものが、植物フ
ェノール類の担持特性が良好なので好ましい。
物ポリフェノール類を担持する方法としては、従来公知
の担持方法が任意に用いられる。例えば、無機多孔体又
は層状無機化合物を、植物ポリフェノール類を含有する
溶液中に分散混合し、次いで常温下、加熱下又は減圧下
のいずれかの条件下で乾燥させる方法をあげることがで
きる。さらには、無機多孔体又は層状無機化合物に植物
ポリフェノール類をスプレーなどで噴霧し、乾燥する方
法も採用することができる。これらの無機多孔体又は層
状無機化合物は、その粒径が０．３〜１０μｍ、比表面
積が２０〜３００ｍ2／ｇの範囲にあるものが、植物フ
ェノール類の担持特性が良好なので好ましい。
【００１３】上記植物フェノール類からなる消臭剤を、
繊維構造体を構成する繊維の表面に付着させる方法は任
意であるが、バインダー樹脂を介して繊維表面に固着さ
せるのが好ましい。好ましく用いられるバインダー樹脂
としては、例えばアクリル酸エステル樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂、又はこれらのプ
レポリマーなどをあげることができる。なかでも、得ら
れる繊維構造体の風合の面から、アクリル酸エステル樹
脂、ウレタン樹脂、及びこれらのプレポリマーが好まし
い。
繊維構造体を構成する繊維の表面に付着させる方法は任
意であるが、バインダー樹脂を介して繊維表面に固着さ
せるのが好ましい。好ましく用いられるバインダー樹脂
としては、例えばアクリル酸エステル樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂、又はこれらのプ
レポリマーなどをあげることができる。なかでも、得ら
れる繊維構造体の風合の面から、アクリル酸エステル樹
脂、ウレタン樹脂、及びこれらのプレポリマーが好まし
い。
【００１４】上記消臭剤及びバインダー樹脂は、水、も
しくは、ヘプタン、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ミネ
ラルターペン、イソプロピルアルコール等の有機溶剤に
溶解して使用してもよいし、そのまま水中に自己乳化す
るか、もしくは、適当な乳化剤、例えば高級アルコール
の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高
級アルコールポリオキシアルキレン付加物、高級脂肪酸
ポリオキシアルキレン付加物、高級脂肪酸ソルビタンエ
ステル等を用いて水中に乳化して使用することもでき
る。
しくは、ヘプタン、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ミネ
ラルターペン、イソプロピルアルコール等の有機溶剤に
溶解して使用してもよいし、そのまま水中に自己乳化す
るか、もしくは、適当な乳化剤、例えば高級アルコール
の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高
級アルコールポリオキシアルキレン付加物、高級脂肪酸
ポリオキシアルキレン付加物、高級脂肪酸ソルビタンエ
ステル等を用いて水中に乳化して使用することもでき
る。
【００１５】上記加工剤を繊維表面に付着させる段階
は、繊維構造体を構成する繊維の原綿、糸、織編物、不
織布いずれの段階で行ってもよい。また、付着方法も、
浸漬法、パッドドライ法、スプレー法、コーティング
法、ラミネート法など従来公知のいずれの加工方法によ
っても行うことができ、繊維構造体の形態及び加工剤溶
液の種類によって適宜選択すればよい。
は、繊維構造体を構成する繊維の原綿、糸、織編物、不
織布いずれの段階で行ってもよい。また、付着方法も、
浸漬法、パッドドライ法、スプレー法、コーティング
法、ラミネート法など従来公知のいずれの加工方法によ
っても行うことができ、繊維構造体の形態及び加工剤溶
液の種類によって適宜選択すればよい。
【００１６】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、％は特に断らない限り重量基準であ
り、消臭性の評価方法は下記のとおりである。
説明する。なお、％は特に断らない限り重量基準であ
り、消臭性の評価方法は下記のとおりである。
【００１７】消臭性（単一ガス） 各種臭気成分の初期濃度を表１記載のとおりに設定し、
容積総量が３リットルのテドラーバック内に試料（１０
ｃｍ×１０ｃｍ）をいれて常温下２４時間保持した後、
テドラーバック内の臭気成分残存濃度を検知管にて測定
して消臭率を算出した。
容積総量が３リットルのテドラーバック内に試料（１０
ｃｍ×１０ｃｍ）をいれて常温下２４時間保持した後、
テドラーバック内の臭気成分残存濃度を検知管にて測定
して消臭率を算出した。
【００１８】
【表１】
【００１９】消臭性（複合臭） １リットルのガラス製広口瓶中でタバコ(マイルドセブ
ン)を２ｃｍ燃焼した際の煙を５００倍に希釈したもの
（８畳間でタバコ２０本を吸った量に相当する）を元ガ
スとする。容積総量が１．５リットルの容器内に該元ガ
スを入れ、次いで試料（１０ｃｍ×１０ｃｍ）をいれて
常温下２４時間保持した後、パネラー６人による官能評
価を行った。臭気強度の判定基準は、表２記載の６段階
とし、平均値で示した。
ン)を２ｃｍ燃焼した際の煙を５００倍に希釈したもの
（８畳間でタバコ２０本を吸った量に相当する）を元ガ
スとする。容積総量が１．５リットルの容器内に該元ガ
スを入れ、次いで試料（１０ｃｍ×１０ｃｍ）をいれて
常温下２４時間保持した後、パネラー６人による官能評
価を行った。臭気強度の判定基準は、表２記載の６段階
とし、平均値で示した。
【００２０】
【表２】
【００２１】なお、洗濯は、ＪＩＳ Ｌ ０２１７ １
０３法にしたがった。
０３法にしたがった。
【００２２】［実施例１］ポリエステル繊維１００％か
らなる織物（目付１００ｇ／ｍ2）に、ウレタン樹脂
（エラストロンＭＦ−２５：第一工業製薬製）１．０重
量％、及び、柿ポリフェノール類（ＰＥＲＭＯＮ：ＰＡ
Ｓ ＪＡＰＡＮ製）２．０重量％を含む水分散液を処理
液としてパッディング処理（ｗｅｔ．ｐｉｃｋ．ｕｐ１
００％）し、１３０℃で３分間乾燥した後に１８０℃で
１分間熱処理して消臭性繊維構造体（織物）を得た。
らなる織物（目付１００ｇ／ｍ2）に、ウレタン樹脂
（エラストロンＭＦ−２５：第一工業製薬製）１．０重
量％、及び、柿ポリフェノール類（ＰＥＲＭＯＮ：ＰＡ
Ｓ ＪＡＰＡＮ製）２．０重量％を含む水分散液を処理
液としてパッディング処理（ｗｅｔ．ｐｉｃｋ．ｕｐ１
００％）し、１３０℃で３分間乾燥した後に１８０℃で
１分間熱処理して消臭性繊維構造体（織物）を得た。
【００２３】［実施例２］実施例１と同様の織物を用
い、実施例１の柿ポリフェノール類に代えて該柿ポリフ
ェノール類を予めゼオライトに担持させた消臭剤を１０
重量％分散させた以外は、実施例１と同様にして消臭性
繊維構造体を得た。なお、柿フェノール類のゼオライト
への担持方法は以下のとおりとした。すなわち、水を溶
媒としてゼオライト(粒径１μｍ、比表面積１００ｍ2／
ｇ)を３０重量％となるように分散して懸濁液を作成し
た。次いで、柿ポリフェノール類を懸濁液の重量に対し
て１０重量％添加し、約３時間攪拌した後にろ過し、乾
燥した。得られた柿フェノール類担持ゼオライトの柿ポ
リフェノール類担持量は、ゼオライト重量に対して２０
重量％であった。
い、実施例１の柿ポリフェノール類に代えて該柿ポリフ
ェノール類を予めゼオライトに担持させた消臭剤を１０
重量％分散させた以外は、実施例１と同様にして消臭性
繊維構造体を得た。なお、柿フェノール類のゼオライト
への担持方法は以下のとおりとした。すなわち、水を溶
媒としてゼオライト(粒径１μｍ、比表面積１００ｍ2／
ｇ)を３０重量％となるように分散して懸濁液を作成し
た。次いで、柿ポリフェノール類を懸濁液の重量に対し
て１０重量％添加し、約３時間攪拌した後にろ過し、乾
燥した。得られた柿フェノール類担持ゼオライトの柿ポ
リフェノール類担持量は、ゼオライト重量に対して２０
重量％であった。
【００２４】［実施例３］ゼオライトの代わりに膨潤性
雲母を用いた以外は実施例２と同様にして消臭性繊維構
造体を得た。
雲母を用いた以外は実施例２と同様にして消臭性繊維構
造体を得た。
【００２５】［比較例１］実施例１において、柿ポリフ
ェノール類を用いなかった以外は実施例１と同様にして
繊維構造体を得た。以上の結果をまとめて表３（単一ガ
ス）及び表４（複合臭）に示す。
ェノール類を用いなかった以外は実施例１と同様にして
繊維構造体を得た。以上の結果をまとめて表３（単一ガ
ス）及び表４（複合臭）に示す。
【００２６】
【表３】
【００２７】
【表４】
【００２８】
【発明の効果】本発明の消臭性繊維構造体は、その繊維
表面に植物抽出成分由来のポリフェノール類を消臭剤と
して付着しているので、日常生活における微量の複合臭
でも消臭可能であり、しかもその耐久性にも優れ、衣料
用途、インテリア用途、衛生材料用途等の分野に好適に
使用することができる。
表面に植物抽出成分由来のポリフェノール類を消臭剤と
して付着しているので、日常生活における微量の複合臭
でも消臭可能であり、しかもその耐久性にも優れ、衣料
用途、インテリア用途、衛生材料用途等の分野に好適に
使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉置 利治 大阪府茨木市耳原３丁目４番１号 帝人株 式会社大阪研究センター内 Ｆターム(参考） 4L031 AB01 BA09 BA19 BA24 DA13 4L033 AB01 AB09 AC10 BA13 DA03 DA06
Claims (5)
- 【請求項１】 少なくとも一部の構成繊維の表面に植物
ポリフェノール類からなる消臭剤が付着していることを
特徴とする消臭性繊維構造体。 - 【請求項２】 植物ポリフェノール類からなる消臭剤
が、バインダー樹脂を介して繊維表面に付着している請
求項１記載の消臭性繊維構造体。 - 【請求項３】 消臭剤が、植物ポリフェノール類を無機
多孔体又は層状無機化合物に担持させたものである請求
項１又は２記載の消臭性繊維構造体。 - 【請求項４】 無機多孔体が、ゼオライト、チタン／亜
鉛複合酸化物、珪素／亜鉛複合酸化物のいずれかである
請求項３記載の消臭性繊維構造体。 - 【請求項５】 層状無機化合物が、スメクタイト、膨潤
性雲母、層状リン酸塩のいずれかである請求項３記載の
消臭性繊維構造体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001036625A JP2002242074A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 消臭性繊維構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001036625A JP2002242074A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 消臭性繊維構造体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002242074A true JP2002242074A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18899879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001036625A Pending JP2002242074A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 消臭性繊維構造体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002242074A (ja) |
Cited By (5)
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| JP4550943B1 (ja) * | 2010-05-27 | 2010-09-22 | 正夫 小西 | 消臭性繊維、及び該繊維からなる糸、衣料、寝装製品、インテリア製品及び産業資材 |
| CN102182062A (zh) * | 2011-03-31 | 2011-09-14 | 渤扬复合面料科技(昆山)有限公司 | 一种吸湿除臭涤纶针织布 |
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-
2001
- 2001-02-14 JP JP2001036625A patent/JP2002242074A/ja active Pending
Patent Citations (8)
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