JPH01171556A

JPH01171556A - 脱臭芳香剤

Info

Publication number: JPH01171556A
Application number: JP62334164A
Authority: JP
Inventors: Kenji Shirata; 健志白田; Hiroshi Matsui; 浩松井
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1987-12-28
Filing date: 1987-12-28
Publication date: 1989-07-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、主として家庭内で飼うペットが排泄する糞尿
からの悪臭を好適に除去する脱臭芳香剤に関する。

（従来の技術）家庭内で飼育するペットの尿や糞から発生する悪臭を除
去するには、エアゾル、スプレー、液体、固体等の脱臭
剤を使用する方法や、ペットトイレに使用する砂の代わ
りに、脱臭効果のある活性炭、ゼオライト、クリストバ
ライト、モンモリナイト等を使用する方法や、悪臭を香
料でマスキングする方法が挙げられる。

（発明が解決しようとする問題点）従来から使用されてきた脱臭剤の中で、エアゾル方式は
手軽で速効性のある脱臭方法であるが、価格が高（、脱
臭効果の持続性が悪いという問題点があり、スプレ一方
式は手軽で速効性のある脱臭方法であるが、周囲に飛散
したり、ペットトイレの砂が濡れて、ベントが嫌がる等
の問題点があった・又、液体方式もスプレ一方式と同様な問題点を有する。

一方、ペットトイレの砂の代わりに、脱臭効果のある活
性炭、ゼオライト等を使用する方法は、これらの単位重
量当たりの脱臭効果が低く、実際には大量に使用する必
要があるので、価格が高くなるという問題点があった。

香料でマスキングする方法は、香料の匂いが強すぎて、
匂いに敏感なペットが嫌がり、トイレを使用しなくなる
という問題点があった。

（問題点を解決するための手段）本発明の脱臭芳香剤は、従来からベント用に使用されて
きた脱臭剤の問題点を解決するためになされたもので、
無機質脱臭剤と、香料を包接させたシクロデキストリン
とをン昆合させることにより、上記目的が達成される。

本発明において、無機質脱臭剤はペットの糞尿から発生
する悪臭成分を吸着、又は悪臭成分と反応して無臭化す
るが、無機質脱臭剤によって無臭化されず、室内に逸散
した悪臭成分は、シクロデキストリンから遊離した香料
によって、マスキングされ、不快臭がなくなる。

本発明において使用される無機質脱臭剤は、活性白土、
亜鉛化合物（炭酸亜鉛、酢酸亜鉛、酸化亜鉛等）、活性
アルミナ、鉄化合物（硫酸第二鉄等）、過炭酸ナトリウ
ム、硼酸等の粉体が好適であり、更に、液状の脱臭剤を
シリカゲル、ゼオライト、紙、繊維製品等に含浸させた
ものも好適である。

上記無機質脱臭剤の二種以上が、適宜混合されて使用さ
れてもよい。

本発明で使用されるシクロデキストリンは、ブドウ糖が
環状にα−１，４結合した（Ｃ６ＨＩＯ○５）、。

（ｎ＝６〜８）の構造式を持つオリゴ糖であり、その内
部に空洞を有する。

この空洞内部は外側より疎水性になっているので、脂溶
性の物質が包接されやすく、包接された物質は、見掛は
上分子量が増大し、蒸気圧が減少するため揮散しにくく
なる。

しかし、水溶液中において、シクロデキストリンの包接
は平衡状態にあり、包接された物質が分離されやすくな
る。

即ち、シクロデキストリンは、通常シクロデキストリン
の重量に対して、約２０重量％の香料を吸収するが、乾
燥状態では香料が′ｔｆ離しにくく、水分等で湿潤状態
になされると、香料を遊離して外部へ揮散させる。

香料をシクロデキストリンに包接する方法は、両成分を
水中に懸濁させた液状物を、スプレードライ法によって
、乾燥することにより行われる。

無機質脱臭剤と香料を包接したシクロデキストリンとの
混合比率は、９９：１〜５０：５０の範囲である。

本発明の脱臭芳香剤は、粉末状の無機質脱臭剤と、香料
を包接した粉末状のシクロデキストリンとを、それぞれ
顆粒状として混合した顆粒状混合物、若しくはその混合
物を顆粒化した顆粒状混合物で使用される。

本脱臭芳香剤は、２０メソシュ以上の顆粒状となされる
方が、粒間に間隙が形成され、悪臭と脱臭剤との接触す
る機会が増加して、脱臭効果が高められるとともに、ペ
ットの足の毛や指の間に挾まることがなく、室内を汚す
心配がないので、望ましい。

無機質脱臭剤又は香料を包接したデキストリン単独の顆
粒状物を製造する場合は、約１００°Ｃに加熱された造
粒用押出機に投入して成形する。

又、無機質脱臭剤と、香料を包接したシクロデキストリ
ンとの混合物の顆粒状物を製造する場合は、所定量の両
成分を混合した混合物に、両成分の総重量の５０重量％
に相当する水を添加した三成分混合物を、約１００°Ｃ
に加熱した造粒用押出機に投入して成形する。

又、顆粒状となり難い場合は、必要に応じて、水溶性の
アクリル系バインダーが添加されてもよい。

本発明の脱臭芳香剤は、ペットトイレの砂の上に直接散
布して使用される。

（作用）本発明の脱臭芳香剤は、上述の構成を有するので、ペッ
トが排泄した糞尿から発生する悪臭成分を、無機質脱臭
剤が吸着若しくは反応によって、無臭化する。

又、無機質脱臭剤によって、無臭化されず室内へ揮散し
た悪臭成分は、ペットの糞尿によって湿潤状態に置かれ
たシクロデキストリンより遊離した香料によって、マス
キングされる。

（実施例）以下に本発明の実施例を述べる。

実施例活性白土と炭酸亜鉛を重量比で１９：１に混合した混合
物に、両成分の総重量の５０重量％に相当する水を添加
した三成分混合物を造粒用押出機に投入して、顆粒状物
（Ａ）に成形した。

一方、キーライ香料を包接したシクロデキストリン（香
料の含有量はシクロデキストリン重量の２０重量％）を
造粒用押出機に投入して、顆粒状物（Ｂ）に成形した。

上記顆粒状物（Ａ）と顆粒状物（Ｂ）とを、重量比で、
１００：３の割合で混合して脱臭芳香剤を作製した。

上記脱臭芳香剤を、家庭内で飼っている猫、犬各四匹分
のペット用トイレに、５０ｇ宛散布してテストしたが、
すべての猫、犬が嫌がることなく、通常通りの排泄を行
い、排泄後室内にキーライの香りが漂い、悪臭は感じら
れなかった。

（発明の効果）本発明の脱臭芳香剤は、上述の構成を有するので、ペッ
トの糞尿から発生する悪臭に対して、優れた脱臭効果を
発揮し、無臭化する。

又、室内に揮散した悪臭は、ペットの糞尿により、湿潤
状態に置かれたシクロデキストリンから遊離した香料に
よって、マスキングされるので、室内に悪臭が漂うのを
防止できる。

更に、本脱臭芳香剤は、バインダーを含有しないか、含
有しても水溶性なので、ペットの排泄物と共に、家庭の
トイレへ廃棄することができる。

Claims

【特許請求の範囲】１、無機質脱臭剤と、香料を包接したシクロデキストリ
ンとを混合させてなる脱臭芳香剤。２、無機質脱臭剤と、香料を包接したシクロデキストリ
ンとの混合物が顆粒状である特許請求の範囲第１項記載
の脱臭芳香剤。