JPH02136141A

JPH02136141A - 消臭材及びその製造方法

Info

Publication number: JPH02136141A
Application number: JP63288770A
Authority: JP
Inventors: Tadayoshi Sekiya; 関矢　忠良; Kozo Hara; 耕三原; Shigeki Oku; 奥　重機
Original assignee: TAIYO CHEM KK; Ensuiko Sugar Refining Co Ltd; Taiyo Fishery Co Ltd; Taiyo Chemical Co Ltd
Current assignee: TAIYO CHEM KK; Ensuiko Sugar Refining Co Ltd; Asahi Pretec Corp; Maruha Nichiro Corp
Priority date: 1988-11-17
Filing date: 1988-11-17
Publication date: 1990-05-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この発明１３、長期間にわたって効果か持続する消臭材
及びその製造方法に閉するものである。

〈従来の技術と発明が解決しようとする問題点〉従来、
揮発性の消臭剤（茶抽出物、植物抽出物等を主成分とし
た悪臭を分解する消臭′ＡＩＪ）の効果を経時的に持続
させる消臭材として、Ｑ）消臭剤をシリカゲルに保持（
担持）させたもの、及び■消臭剤をサイクロデキストリ
ンに包接させたものか存在した。しかしながら前記（Ｔ
）の消臭剤をシリカゲルに保持（担持）させたものは、
高々数十日で揮散・消失しｒしまい、また■の消臭剤を
サイクロデキストリンに包接させたものも、消臭剤が担
体から揮散・消失する期間は数箇月に延長されたものの
、微粒子の粉末であるため飛散し易く使用し難い欠点が
あった。

また、前記消臭剤の代りにいわゆる芳香剤を使用して悪
臭のマスキング効果の延長を意図した消臭材（悪臭マス
キング材）も存在したが、同様にその効果の持続の点、
及び必然的に強い芳香を出すため好みの問題もあり逆効
果となる等の欠点があった。

発明者等は、更に消臭剤または／′及び芳香剤の揮散が
長期間抑制され消臭効果が持続すると共に、適度の粒度
及び硬度を有する担体に保持された消臭材を開発すべく
鋭意努力して本発明を完成した。

〈問題を解決するための手段〉本願は次の（１）〜（４）に記載する請求項から構成さ
れている。

（１）シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、セッコウ等
の無機質材粒子の間隙に、消臭剤または／及び芳香剤を
包接したサイクロデキストリン包接化合物か吸着されて
いることを特徴とする消臭材。

（２）サイクロデキストリン、水、消臭剤または／及び
芳香剤、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、セッコウ
等の無機質材の四者を混合攪拌する第１工程、第１工程
終了後の混合物からその固形物を分離して水洗する第２
工程、第２工程で分離、水洗した固形物を乾燥する第３
工程を順次経ることを特徴とする消臭材の製造方法。

（３）サイクロデキストリン本溶液に消臭剤または／及
び芳香剤を添加して攪拌し、消臭剤または／及び芳香剤
を包接したサイクロデキストリン包接化合物を充分生成
させた後、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、せツコ
ウ等の無機質材を添加して攪拌する順序で第１工程を行
なう特許請求の範囲第２項記載の消臭材の製造方法。

（４）第３工程を、５０〜２５０℃で行なう特許請求の
範囲第２項記載の消臭材の製造方法。

次に本願発明に係る消臭材の製造方法について工程順に
詳細に説明する。

第１工程・サイクロデキストリン、水、消臭剤または／
及び芳香剤、シリカゲル等の無機質材の四者を混合し、
攪拌する工程である。

使用するサイクロデキストリンは、α−１βγ−単独で
もよいか、通常はＩ：れらの混合物（特にこれらの混合
物にデキストリン等の糖質を含有したもの）か使用され
る。また、サイクロテキストリンとしては、分岐サイク
ロデキストリン（マルトシルサイクロデキストリン）等
でもよい。

使用する水の里は、攪拌に支障を来たさない程度の最小
量を使用する。

消臭剤としては、茶抽出物（食品と開発　Ｖ。

１．２２．Ｎｏ、４　１９８７．ｐ、１３４）、植物抽
出物（日本農芸化学会誌　Ｖｏｌ、３３゜Ｎｏ、６　１
９８５．　ｐ、３８５）　等＠主成分とした通常の市販
の消臭剤か使用できる。

芳香剤としては、フィトンチッド、ストロヘリ−、オレ
ンジ、ラヘシダー等が汎用される。

シリカゲルは、タイプを問わないが、適度の粒度（５〜
１０メツシュ程度）を有するものがよい。その他、ゼオ
ライト、アルミナ、セッコウ等の無機質材粒子も同様に
使用できる。

攪拌時間は、通常数時間以上を必要とする。

なお、本第１工程は、サイクロデキストリン、水、消臭
剤または／及び芳香剤、シリカゲル等の無機質材の四者
を最初から混合して攪拌するのではなく、サイクロデキ
ストリン水溶液に消臭剤等を添加して攪拌し、消臭剤等
を包接したサイクロデキストリン包接化合物を充分生成
させた復、シリカゲル等の無機質材を添加して更に攪拌
する順序で行なう方が、効率よくシリカゲル粒子の間隙
に消臭剤等を包接したサイクロデキストリン包接化合物
を吸着させることができる。

第２工程：第１工程終了後の混合物からその固形物を分
離して水洗する工程である。

第３工程、第２工程で分離、水洗した固形物を乾燥する
工程である。乾燥は、通常５０〜２５０℃の乾ｔｉ機内
で行なう。

本願発明に係る消臭材は、室内、車内、トイし、ホーム
炬燵内等の消臭、マスキング等に使用すると非常に効果
かある。

また、本願発明に係る消臭材は、高温（約５０°Ｃ以上
）にすると、消臭剤または／及び芳香剤がサイクロデキ
ストリンからはずれで揮散するので、灰皿、ホーム炬燵
内での使用には特に適している。すなわち、例えば、本
願発明に係る消臭材を満たした灰皿でたばこの火を消せ
ば、火の付いている部分に接触した消臭材か加熱され、
シリカゲル粒子の間隙に吸着されている、消臭剤等を包
接したサイクロデキストリン包接化合物から、消臭剤ま
たは／及び芳香剤がはずれで揮散し、たばこ臭が直ちに
消されるという効果が発揮されるものである。また、消
臭剤と芳香剤を組合せたものを使用すれば、たばこ臭を
消すと同時に快い微香を楽しむことができる。

なお、消臭剤の代りに、殺菌剤、防黴剤等を使用すれば
、殺菌剤、防黴剤等の効果が長期間持続する殺菌材、防
黴剤等が得られることはもちろんである。

更に適切な顔料を添加することにより、用途に応したカ
ラフルな製品を得ることもできる。

〈実施例〉（１）サイクロデキストリンとして、分岐サイクロデキ
ストリンが主成分である商品名イソエリート（塩水港精
糖■製、マルトシルＣＤ　：　５０％以上（固形分当り
）、全ＣＤ　：　８０％以上、α：β：γ＝６：３：１
（重量比））３５０９、消臭剤（商品名　デスミー、奥
野製薬■製）１５゜９、水５００９とを３０分間攪拌し
た。

（２）更に、（１）の溶液１００ｏ９に、破砕タイプの
シリカゲル６２０ｑ！添加し８時間攪拌した。

（３）静画して、消臭剤を吸着したシリカゲルを充分水
洗した。

（４）次に（３）の水洗処理した消臭剤を吸着したシリ
カゲルを乾燥器に入れ１２０℃で約１時間乾燥して消臭
材を得た。

（５）得られた消臭材を分析したところ、次の組成を有
していた。

シリカゲル　　　　　　　　　　５５．４％サイクロデ
キストリン　　　　　３１．３％消臭剤　　　　　　　
　　　　　１３．３％得られた消臭材は、常温で１年経
過しても、また消臭剤の効果が残っていたか、単にシリ
カゲルに消臭剤を吸着させたものは数十日、サイクロデ
キストリンに消臭剤を包接させたものは、数箇月で消臭
剤の効果がほとんど消失してしまった。

〈発明の効果〉以上のように、本発明に係る消臭材及びその製造方法に
よれば、室内、車内、トイレ、ホーム炬燵内等の消臭、
マスキング等に長期間にわたって効果が持続する消臭剤
を容易に提供できるという効果を有する。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、セッコウ等
の無機質材粒子の間隙に、消臭剤または／及び芳香剤を
包接したサイクロデキストリン包接化合物が吸着されて
いることを特徴とする消臭材。
（２）サイクロデキストリン、水、消臭剤または／及び
芳香剤、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、セッコウ
等の無機質材の四者を混合攪拌する第１工程、第１工程
終了後の混合物からその固形物を分離して水洗する第２
工程、第２工程で分離、水洗した固形物を乾燥する第３
工程を順次経ることを特徴とする消臭材の製造方法。
（３）サイクロデキストリン水溶液に消臭剤または、／
及び芳香剤を添加して攪拌し、消臭剤または／及び芳香
剤を包接したサイクロデキストリン包接化合物を充分生
成させた後、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、セッ
コウ等の無機質材を添加して撹拌する順序で第１工程を
行なう特許請求の範囲第２項記載の消臭材の製造方法。
（４）第３工程を、５０〜２５０℃で行なう特許請求の
範囲第２項記載の消臭材の製造方法。