JPH04193277A - 消臭剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、天然植物抽出物を有効成分として含有する消
臭剤に関し、更に詳しくは、特定の種属に属する植物か
ら抽出され、種々の屈奥物質、特にトリメチルアミン等
の窒素化合物およびメチルメルカプタン等の硫黄化合物
を悪臭源とするものに対して効果の高い消臭剤に関する
。

［従来の技術］ 従来より、消臭、脱臭方法としては、芳香性物質による
マスキングや、酸化剤、中和側、固定剤等による化学的
消臭、あるいは活性炭等による吸着によって悪臭を除去
する方法が用いられてきたが、これらの方法はいずれも
使用目的により著しい制約を受ける場合が多い。

特に食品分野においては、これまでにサイクロデキスト
リンやクロロフィル類、幾つかの植物抽出物を有効成分
とする消臭剤について報告され、特許出願がなされてい
るが、色、味、香り等の面で実用範囲が狭いものが多く
、また、その効果についても十分とは言えず、特に、硫
化水素、メチルメルカプタンのような硫黄化合物につい
てはより効果の高い消臭刑の開発か望まれている。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、食品に対しても安心して使用できる安全性の
高い天然植物抽出物を有効成分として含有する消臭剤で
あって、種々の悪臭物質、特にトリメチルアミン等の窒
素化合物およびメチルメルカプタン等の硫黄化合物を悪
臭源とするものに対して効果の高い消臭剤を提供するこ
とを目的とする。

［課題を解決するための手ｖ９．］ 本発明によれは、バラ科キイチゴ属植物抽出物を有効成
分として含有することを特徴とする消臭剤が提供される
。

また本発明によれば、バラ科キイチゴ属の植物に対して
、精油成分除去処理、消臭有効成分抽出処理を施すこと
によって得られる抽出物を有効成分として含有すること
を特徴とする消臭剤が提供される。

前記した消臭剤を抽出するに際し、有効成分抽出溶剤と
して、水およびメタノール、エタノール等のアルコール
類およびアセ１−ン、メチルエチルケ１−ン等のケトン
類、またはこれらの混合液を用いれば好適である。

本発明品は、バラ科キイチゴ属植物抽出物を有効成分と
する消臭剤である。バラ利キイチゴ属植物としては、ラ
ズベリー、ブラックベリー、チューベリー等の全草、よ
り好ましくは地上部が挙げられる０本発明品の原料であ
るラズベリー、ブラックベリー等は、ヨーロッパでは古
くからハーブティー等として飲用されているものであり
、その安全性については問題はない。

本発明においては、゛精油除去処理を施すことが可能で
あるか、方法としては、水蒸気蒸留、またはへキサン等
の低径性洛奴による抽出等がある。有効成分抽出方法と
しては、高極性物質が高濃度で抽出されるような方法が
好ましく、抽出溶剤としては、水、アルコール類、ケト
ン類、またはこれらの混合液か最適である。

抽出により得られた抽出液に対しては、通常、ｔ４綿を
行う、濃縮方法としては、凍結軟焼、エバポレーター等
による減圧濃縮が適当であるが、特にこれらに限定され
ない。

本発明品には種々の用途があるが、窒素系、硫黄系悪臭
等の広範囲の悪臭に対応できるため、工場における悪臭
から家庭内の悪臭、更にはトイレの悪臭まで有効に対応
でき、しがも安全性も高いため、チューインガム、キャ
ンデイ、練り歯磨等への配合も可能であり、そのような
利用が効果的であると考えられる。

本発明品の添加量としては、ｏ、ｏｏｏｉ〜１０重量％
が好ましく、より望ましくは０．０１〜１重量％程度が
好ましい。

［作用］ 食品分野における消臭剤としては、サイクロデキストリ
ンやクロロフィル類、幾つかの植物抽出物を有効成分と
する消臭剤について報告され、特許出願がなされている
が、その開発は十分とは言えなかった。そこで、消臭効
果か高く、人体に使用しても安全性の点で問題のない消
臭剤について一連の研究を行った結果、バラ科キイチゴ
属植物抽出物に有効な消臭効果を見出し、本発明を完成
するに至った。

バラ科植物については、パラ利すクラ属植物、キシムモ
ロ属植物抽出Ｔｈ等を有効成分とする消臭剤について報
告され、特許出願がなされているが、バラ利キイチゴ属
植物抽出物についてのこのような効果は知られておらず
、本発明によって初めて明らかにされたものである。

例えば、特開昭６０−１２６１６２号には、バラ科すク
ラ属植物抽出物からなる消臭剤の製法が記載され、日本
農芸化学会誌Ｖｏ１．５ｇ、Ｎｏ、　６、第５８５〜５
８９頁（１９８４）には［植物抽出物のメチルメルカプ
タンに対する消臭作用」が記載され、特にその第５８７
頁には、種々のバラ利植物抽出物の消臭率が記載されて
いるが、本発明か開示したバラ科キイチゴ属植物抽出物
は記載されていない、また、この文献に記載されたバラ
利植物抽出物の消臭率は１〜７７％であるが、本発明が
開示したバラ科キイチゴ属植物抽出物の消臭率は、後記
するように約１００％まで達成可能であり、従来の消臭
剤と比較すると非常に高い消臭率を有する。

本発明品は三大悪臭物質と言われるトリメチルアミン等
の窒素系悪臭、およびメチルメルカプタン等の硫黄系悪
臭のいずれに対しても高い消臭効果を有しており、呈味
性も低く、使用上の安全性も高い、また、有効成分が精
油画分に由来しないなめ、精油除去処理を施すことも可
能であり、従来のマスキングによ□る消臭剤のように、
消臭剤自身の臭気による不快感を起こさない。

［発明の効果］ 本発明によれば、食品に対しても安心して使用できる安
全性の高い天然植物抽出物を有効成分として含有する消
臭剤であって、種々の悪臭物質、特にトリメチルアミン
等の窒素化合物およびメチルメルカプタン等の硫黄化合
物を悪臭源とするものに対して効果の高い消臭剤が提供
される。

［実施例］ 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。

まず、本発明による植物抽出物をバラ利キイチゴ属植物
から抽出する抽出例を示し、次に本発明品の消臭効果を
確認する試験例を示し、更に本発明品を幾つかの用途に
使用する使用例を示す。

抽出例 抽出方法の具体例を以下に示す。

抽出例１ ブラックベリー乾燥粉末２０ｇに水４００　ｍｌを加え
、還流冷却器をつけて、８０°Ｃで３時間還流しながら
抽出する。得られた抽出液をろ別し、凍結乾燥すること
により、本発明品を５ｇ程度得ることができる。

抽Ｊ冒肌ｌ ラズベリー軟焼粉末１０ｇをｎ−ヘキサン１００１で１
０時間、３回抽出し、精油を除去しな。

精油除去処理を施したラズベリー粉末に、５０％エタノ
ール２００　ｍｌを加え、還流冷却器をつけて、８０℃
で３時間還流しながら抽出する。

得られた抽出液をろ別し、溶媒を除去した後、凍結乾燥
することにより、本発明品を３ｇ程度得ることができる
。

試験例 本発明品の消臭効果をカスクロ÷トゲラフイーを用いて
測定しな、以下に試験方法および結果について示す。

級股■ユ ３０１のバイアルビン中セ、試料（消臭物質）３０ｎｇ
、？、５　ｎａｇ、１．９　ｍｇをそれぞれ純水１ｎｌ
に溶解または分散させた（コントロールの場合は純水の
み）、これに、１ｏｏｏｐｐｒａ　トリメチルアミン溶
液を１１添加し、直ちにゴム栓をして混合した。３７℃
で５分間振盪した後、ヘッドスペースガス３００μｌを
カスクロに注入し、トリメチルアミンのピーク面積を測
定した。

結果は、下記計算式により消臭率で示した。

消臭率（％）＝　（Ｃ−３）　／５Ｘ１００式中、Ｃは
コン１−ロールのピーク面積、Ｓは試料添加時のピーク
面積である。　　゛トリメチルアミンに対する消臭率の
測定結果を第１表に示す。

第１表トリメチルアミンに対〜る清白率試料量 に月　　　　ユ組Ｌ　　７．５ｎｇ　　１．９万ｇ拍出
ｆｉｌｌの消臭物質　　　　　　　　１００％　　　　
９８％　　　　３６％拍ｔＢＩ！１２の消臭−質　　　
　　　　　　９９　　　　　　９８　　　　　　４１銅
クロロフイリンナトリウム　　　　　２５　　　　　　
　９　　　　　　５従来より、食品に利用される消臭剤
としては、クロロフィル類が使用されているか、その中
でも汎用されている剣クロロフィリンナトリウムについ
て同様に試験を行ったところ、第１表に示すように、本
発明品は、）・リメチルアミンに対して銅クロ口フィリ
ンナトリウムよりもかなり高い消臭効果を有して０た。

仄贋旦ユ ３０１バイアルビン中で、試料（消臭物質）３０ｎｇ、
７．５　ｎｇ、１．９１１ｇをそれぞれ水０．５１に溶
解または分散させ、０．２Ｍリン酸緩衝液０．５１でｐ
Ｈ７，５に調整した（コントロールζよ試料無添加）、
これに、２５ｐｐｍメチルメルカプタンナトリウム溶液
を１１１１添加し、直ちにゴム栓をして混合した。これ
を３７°Ｃで５分間振盪した後、ヘッドスペースカス３
００μｌをガスクロに注入し、メチルメルカプタンのピ
ーク面積を測定した。結果は、試験例１と同様に消臭率
で示した。

メチルメルカプタンに対する消臭率の測定結果を第２表
に示す。

拍出餌１の消臭物質　　　　　　　　　９０％　　　　
８４％　　　　２８％１１１出ｌＩ！２の消臭物質　　
　　　　　　１００　　　　　　９９　　　　　　７０
銅りｐロフィリンナトリウム　　　　　７７　　　　　
　４６　　　　　　　３第２表に示すように、本発明品
は、食品に汎用されている銅クロロフイリンナトリウム
よりも、メチルメルカプタンに対して、かなり高い消臭
効果を有していた。

史里に 抽出例１および抽出例２で示した方法により調製した本
発明品を用いて、次の処方により、チューインカム、キ
ャンデイ、練り歯磨、および消臭スプレーを製造した。

使用例１　チューインカム ガムベース　　　　　　　　２０％ 砂糖　　　　　　　　　　　５３ グルコース　　　　　　　　　１０ 水飴　　　　　　　　　　　１６．４ 香料　　　　　　　　　　　　０．５ −遺遺Ｊすし−−−−−−−−−−−−旦−」−１００
，０ 使用例２　キャンデイ 砂糖　　　　　　　　　　　５０％ 水飴　　　　　　　　　　　３３ クエン酸　　　　　　　　　　　２ 香料　　　　　　　　　　　　０．２ 消臭物質　　　　　　　　　　０．２ １００．０ 用例３　練り　磨 炭酸カルシウム　　　　　　　５０％ グリセリン　　　　　　　２０ カルボ今ジメチルセルロース　　　　　　　　　　　　
　　　　２ラウリルＴａＦ＝ナトリウム　　　２ 香料　　　　　　　　　　　　１ サッカリン　　　　　　　　　０．１ 消臭物質　　　　　　　　　　０．２ クロルヘキシジン　　　　　　０．０１水　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　残１００、　０ 使　　Ｊ４　　ｉ　　−スプレー エタノール　　　　　　　　　５０％ ジクロロジフルオロメタン　４９．５ 消−０，５ １００，０ 以上説明したように、本発明によれば、食品に対しても
安心して使用できる安全性の高い天然植物抽出物を有効
成分として含有する消臭剤であって、種々の悪臭物質、
特にトリメチルアミン等の窒素化合物およびメチルメル
カプタン等の硫黄化合物を悪臭源とするものに対して効
果の高い消臭剤が提供され、これを用いて種々の製品へ
の応用を図ることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）バラ科キイチゴ属植物抽出物を有効成分として含
   有することを特徴とする消臭剤。（２）バラ科キイチゴ
   属の植物に対して、精油成分除去処理、消臭有効成分抽
   出処理を施すことによって得られる抽出物を有効成分と
   して含有することを特徴とする消臭剤。 （３）有効成分抽出溶剤として、水およびメタノール、
   エタノール等のアルコール類およびアセトン、メチルエ
   チルケトン等のケトン類、またはこれらの混合液を用い
   る請求項１または２記載の消臭剤。